JP4814413B2 - 硬化性組成物およびその被膜形成方法 - Google Patents

硬化性組成物およびその被膜形成方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はカチオン反応性組成物、カチオン/ラジカルハイブリッド反応性組成物に関し、さらに詳細には、低粘度で、塗装作業性に優れ、表面乾燥性の良い高硬度の塗膜を形成する硬化性組成物およびその被膜形成方法に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、熱紫外線や電子線などの活性エネルギー線により硬化する硬化性組成物は、例えば、塗料、インキ、接着剤等の用途に幅広く利用されている。
【0003】
活性エネルギー線で硬化するタイプの組成物には、通常ラジカル重合タイプとカチオン重合タイプが一般に使用されている。ラジカル反応タイプについては、一般に硬化反応は速いが、空気中の酸素の影響を受け塗膜の表面の硬化性が劣り、硬度が劣るといった欠点があった。また硬化の収縮率が大きく、付着性が劣るといった欠点も残されている。
【0004】
一方、カチオン重合タイプは、被膜表面の硬化性及び被膜の素材に対する付着性は良好であるが、硬化がラジカル重合反応に比べて遅い、厚膜の硬化が難かしいこと、水やイオンのコンタミの影響を受けやすいことなどの欠点がある。これは加熱により硬化させる場合でも同様の欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は塗膜の表面硬度が高く、付着性、耐薬品性、耐候性に優れた被膜を形成する硬化組成物を開発することを目的になされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記問題点を解決するために鋭意研究を重ねた結果、特定の原料を配合してなる硬化性組成物が、被膜硬度が高く、付着性、耐薬品性、耐摩耗性、耐候性に優れた熱硬化や活性エネルギー線硬化被膜を提供するものであることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
即ち本発明は、
1(A)1分子中に少なくとも平均1個以上のアルコキシシリル基を含有し、かつ1分子中に少なくとも2個以上のカチオン反応性官能基を含有する重量平均分子量500〜3,700の範囲のアルコキシシリル基含有(共)重合体 10〜100重量部
(B)カチオン反応性化合物 0〜90重量部
(C)カチオン重合開始剤 0.05〜20重量部
を配合してなり、
前記重合体(A)が触媒的連鎖移動重合法により重合してなるエチレン性不飽和基を有するオリゴマー(a−1)又は該(a−1)の存在下にその他のモノマーをラジカル重合反応して得られるオリゴマー(a−2)であることを特徴とする硬化性組成物、
2、触媒的連鎖移動重合法がコバルト錯体を触媒的連鎖移動剤として使用したものである1項に記載の硬化性組成物、
3、(D)ラジカル重合開始剤及び(E)ラジカル反応性化合物を含有する1又は2項に記載の硬化性組成物、
4、ラジカル反応性化合物(E)が、1分子中に1個以上の(メタ)アクリロイル基含有化合物であることを特徴とする3項に記載の硬化性組成物、
5、1〜4項のいずれか1項に記載の硬化性組成物を被塗物に塗布し、加熱して硬化塗膜を得ることを特徴とする被膜形成方法、
6、1〜4項のいずれか1項に記載の硬化性組成物を被塗物に塗布して活性エネルギー線を照射して硬化塗膜を得ることを特徴とする被膜形成方法、
7、1〜4項のいずれか1項に記載の硬化性組成物を被塗物に塗布して活性エネルギー線を照射、又は照射後加熱して硬化塗膜を得ることを特徴とする被膜形成方法に係わる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明で使用するアルコキシシリル基含有重合体(A)は、1分子中に少なくとも平均1個以上、好ましくは平均約3〜50個のアルコキシシリル基を含有する重量平均分子量500〜10,000、好ましくは600〜5000の範囲のアルコキシシリル基含有(共)重合体である。アルコキシシリル基の含有量が平均約1個未満になると表面硬化性、耐擦り傷性が劣る。また、重量平均分子量が500未満になると被膜物性等が劣り、一方、10,000を超えると塗装作業性等が劣る。
【0009】
該重合体(A)は、通常のラジカル重合による方法で製造できるものはもちろんであるが、特に分子量の小さいものは触媒的連鎖移重合法(Catalytic ChainTransfer Polymerization、以下「CCTP法」と略称する。)により重合してなるエチレン性不飽和基を有するオリゴマー(a−1)又は該(a−1)の存在下にその他のモノマーをラジカル重合反応して得られるオリゴマー(a−2)を使用することが特に好ましい。該重合体(A)は、1分子中に少なくとも2個以上のカチオン反応性官能基を含有するものである。
【0010】
上記CCTP法は、例えば、特公平6−23209号公報、特公平7−35411号公報、特表平9−501457号公報、特開平9−176256号公報、Macromolecules1996、29、8083−8089などに記載されており、重合性不飽和モノマーを、触媒的連鎖移動剤である金属錯体およびラジカル重合開始剤の存在下で、無溶剤でまたは有機溶剤中などで重合せしめる方法である。該CCTP法については、上記した公報に詳細に記載されているので下記記載を以って詳細な説明に代える。
【0011】
金属錯体としては、例えば、コバルト錯体、鉄錯体、ニッケル錯体、ルテニウム錯体、ロジウム錯体、パラジウム錯体、レニウム錯体、イリジウム錯体などが挙げられ、これらのうち、なかでもコバルト錯体が効率良く連鎖移動剤として作用するので好ましい。
【0012】
上記コバルト錯体としては、例えば、特公平6−23209号公報、特公平7−35411号公報、USP4526945号公報、USP4694054号公報、USP4837326号公報、USP4886861号公報、USP5324879号公報、WO95/17435号公報、特表平9−510499号公報等に記載されているものを使用することができる。具体的には、例えば、ビス(ボロンジフルオロジメチルジオキシイミノシクロヘキサン)Co(II)、ビス(ボロンジフルオロジメチルグリオキシメイト)Co(II)、ビス(ボロンジフルオロジフェニルグリオキシメイト)Co(II)、ビシナルイミノヒドロキシイミノ化合物のコバルト(II)キレート、テトラアザテトラアルキルシクロテトラデカテトラエンのコバルト(II)キレート、N,N′−ビス(サリチリデン)エチレンジアミノコバルト(II)キレート、ジアルキルジアザジオキソジアルキルドデカジエンのコバルト(II)キレート、コバルト(II)ポルフィリン錯体などが挙げられる。これらのうち、ビス(ボロンジフルオロジフェニルグリオキシメイト)Co(II)、ビス(ボロンジフルオロジメチルグリオキシメイト)Co(II)などは入手が容易であり、好適なものである。
【0013】
また、例えば、特公平8−19172号公報に記載されている、金属に直接ラジカル開裂が可能な基が結合した錯体を、上記の金属錯体に代えて、使用することも可能である。ラジカル開裂が可能な基としては、例えば、アルキル基、アリール基、複素環式基などが挙げられる。さらに、可視光または紫外線の照射や加熱により金属イオンからホモリチック解離できる置換誘導体;キレート金属イオンに結合したハロゲン化物;他の陰イオン、ニトリル、エステル、金属イオンに結合した炭素原子で置換した芳香族または置換芳香族基などが挙げられる。これらの金属に直接ラジカル開裂が可能な基が結合した錯体を使用する系では、ラジカル重合開始剤を併用しなくても差し支えない。
【0014】
CCTP樹脂(A)として使用できる前記オリゴマー(a−1)は、アルコキシシリル基含有重合性不飽和モノマー(M−1)と、必要に応じて、該モノマー(M−1)と共重合可能なその他の重合性不飽和モノマー(M−2)とからなるエチレン性不飽和単量体を、CCTP法により重合することによって製造することができる。
【0015】
アルコキシシリル基含有重合性不飽和モノマー(M−1)
アルコキシシリル基含有重合性不飽和モノマー(M−1)は、オリゴマー中にアルコキシシリル基を導入するために使用されるモノマーであり、代表例としては、例えば、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルメチルジメトキシシラン、ビニルメチルジエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリエトキシシラン、β−(メタ)アクリロイルオキシエチルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシブチルフェニルジメトキシシランなどのアルコキシシリル基含有重合性不飽和化合物を挙げることができる。
【0016】
本発明において、「……(メタ)アクリレート」は、「……アクリレートまたは……メタクリレート」を意味するものとする。
【0017】
その他の重合性不飽和モノマー(M−2)
その他の重合性不飽和モノマー(M−2)は、アルコキシシリル基含有重合性不飽和モノマー(M−1)と共重合可能な、(M−1)以外のモノマーである。
【0018】
例えば、グリシジル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシル(メタ)アクリレート、β−メチルグリシジル(メタ)アクリレート、アリルグリシジルエーテルなどのエポキシ基含有重合性不飽和モノマー;3−エチル−3−メタクリロイルオキシメチルオキセタン、3−メチル−3−メタクリロイルオキシメチルオキセタン、3−ブチル−3−メタクリロイルオキシメチルオキセタンなどのオキセタン環含有エチレン性不飽和モノマー;;などのカチオン反応性官能基含有重合性不飽和モノマー等を挙げることができる。
【0019】
その他の重合性不飽和モノマー(M−2)の代表例としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、トリシクロデカニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート等のアルキル基の炭素数が1〜24の直鎖状、分岐状または環状のアルキル(メタ)アクリレート;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2,3−ジヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート等の、多価アルコールとアクリル酸またはメタクリル酸とのモノエステル化物;上記多価アルコールとアクリル酸またはメタクリル酸とのモノエステル化物にε−カプロラクトンを開環重合した化合物;スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレンなどのビニル芳香族化合物;アクリロニトリル、メタクリロニトリル、トリシクロデカニル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、酢酸ビニル、ベオバモノマー(シェル化学社製)などが挙げられる。
【0020】
(メタ)アクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸などのカルボキシル基含有重合性不飽和モノマー;N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N−メチロールアクリルアミドメチルエーテル、N−メチロールアクリルアミドブチルエーテルなどの(メタ)アクリルアミドまたはその誘導体;(メタ)アクリロニトリル、スチレン、酢酸ビニル、ピペリジニル含有(メタ)アクリレート(例えば、日立化成社製、商品名、「FA−711MM」、「FA−712HM」など)、フッ素含有アルキル(メタ)アクリレート、シロキサン含有(メタ)アクリレート、イソシアネート基含有モノマーなどが挙げられる。これらの重合性不飽和モノマーは1種で、または2種以上を組合わせて使用することができる。
【0021】
本発明において、エチレン性不飽和単量体をCCTP法により重合するに際して、触媒的連鎖移動剤である金属錯体の使用比率は、特に限定されるものではないが、通常、重合に使用されるエチレン性不飽和単量体100重量部当たり、1×10-6〜1重量部、特に1×10-4〜0.5重量部の範囲内が好適である。
【0022】
また、金属錯体の反応性の調整や溶解性を良くするために、既知の配位化合物を、必要に応じて配合することもできる。かかる配位化合物としては、例えば、トリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィンのようなリン化合物;ピリジン、トリブチルアミンのようなアミン化合物などを挙げることができる。
【0023】
また、上記オリゴマーをCCTP法によって製造する際に用いうるラジカル重合開始剤としては、それ自体既知のラジカル重合開始剤を挙げることができ、その代表例として、例えば、シクロヘキサノンパーオキサイド、3,3,5−トリメチルシクロヘキサノンパーオキサイド、メチルシクロヘキサノンパーオキサイド、1,1−ビス(tert−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(tert−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、n−ブチル−4,4−ビス(tert−ブチルパーオキシ)バレレート、クメンハイドロパーオキサイド、2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジハイドロパーオキサイド、1,3−ビス(tert−ブチルパーオキシ−m−イソプロピル)ベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジイソプロピルベンゼンパーオキサイド、tert−ブチルクミルパーオキサイド、デカノイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド、ビス(tert−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート、tert−ブチルパーオキシベンゾエート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン等の過酸化物系重合開始剤;2,2′−アゾビス(イソブチロニトリル)、1,1−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、アゾクメン、2,2′−アゾビスメチルバレロニトリル、4,4′−アゾビス(4−シアノ吉草酸)、2−(tert−ブチルアゾ)−2−シアノプロパン、2,2′−アゾビス(2,4,4−トリメチルペンタン)、ジメチル−2,2′−アゾビス(2−メチルプロピオネート)等のアゾ系開始剤を挙げることができる。これらのラジカル重合開始剤の使用量は、特に限定されるものではないが、通常、重合に用いられるエチレン性不飽和単量体100重量部当たり、0.1〜20重量部、特に0.5〜10重量部の範囲内であることが好ましい。もちろんこれらはCCTP法でないラジカル重合開始剤として使用し樹脂を合成できるものである。
【0024】
CCTP法による重合反応を有機溶剤中で行う場合、重合反応時に使用される有機溶剤としては、エチレン性不飽和単量体、並びに重合によって得られるオリゴマーを溶解または分散できるものであれば特に制限なく使用することができ、具体例としては、例えば、ヘプタン、トルエン、キシレン、オクタン、ミネラルスピリッツ等の炭化水素系溶剤;酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸イソブチル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート等のエステル系溶剤、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶剤;メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール、sec−ブタノール、イソブタノール等のアルコール系溶剤;n−ブチルエーテル、ジオキサン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル等のエーテル系溶剤;コスモ石油社製のスワゾール310、スワゾール1000、スワゾール1500等の芳香族石油系溶剤等を挙げることができる。
【0025】
これらの有機溶剤は、1種で、または2種以上を組合わせて使用することができる。有機溶剤の使用比率は、重合反応時における重合性不飽和モノマーの合計重量100重量部に基づいて、通常、400重量部以下の範囲内が好ましい。
【0026】
また、上記溶媒として、エポキシ化合物やアルコキシシリル基含有化合物を使用することによって、有機溶剤を含有しない高固形分(100%固形分)の組成物を製造することが可能である。
【0027】
本発明において、オリゴマー(a−1)をCCTP法によって有機溶剤中において製造する場合には、アルコキシシリル基含有不飽和モノマー(M−1)と、必要に応じて、その他の重合性不飽和モノマー(M−2)を、金属錯体およびラジカル開始剤の存在下で、有機溶剤中で加熱して共重合を行うが、重合反応熱による系の温度上昇を抑えるために、以下の(1)または(2)の方法が好適に用いられる。
【0028】
(1)金属錯体および有機溶剤を反応槽に仕込み、60〜200℃の温度で、撹拌しながら、エチレン性不飽和単量体とラジカル重合開始剤を所定の時間をかけて混合滴下または分離滴下する。
【0029】
(2)上記(1)の方法において、金属錯体の一部または全部をエチレン性不飽和単量体と共に混合滴下または分離滴下する。
【0030】
前記CCTP樹脂(A)としては、上記オリゴマー(a−1)のほかに、CCTP法により重合してなるエチレン性不飽和基を有するオリゴマーの存在下で重合性不飽和モノマーを重合してなる重合体(a−2)も使用することができる。
【0031】
この重合体(a−2)を製造する際に使用されるオリゴマーは、前記オリゴマー(a−1)と同様のものを使用でき、さらに前記オリゴマー(a−1)において、エチレン性不飽和単量体としてカチオン反応性基含有重合性不飽和モノマー(M−1)を含有しない、その他の重合性不飽和モノマー(M−2)からなるオリゴマーも使用することができる。
【0032】
上記重合体(a−2)を製造するため、上記オリゴマーの存在下で重合される重合性不飽和モノマーとしては、前記オリゴマー(a−1)の製造に使用される、アルコキシシリル基含有重合性不飽和モノマー(M−1)およびその他の重合性不飽和モノマー(M−2)から選ばれる少なくとも1種のモノマーを使用することができる。上記オリゴマーがアルコキシシリル基を有する場合には、重合される重合性不飽和モノマーとしてアルコキシシリル基含有重合性不飽和モノマー(M−1)は必ずしも必要ではないが、上記オリゴマーがアルコキシシリル基を有さない場合には、重合される重合性不飽和モノマーとしてアルコキシシリル基含有重合性不飽和モノマー(M−1)を使用することが必要である。
【0033】
上記重合体(a−2)の製造は(a−1)の存在下に、M−1かM−2モノマーから選ばれる少なくとも1種のモノマーをラジカル重合させて行われるが、この重合の際は、異なるモノマーを逐次添加して重合させてもよい。例えば(a−1)の存在下に、M−2モノマーを重合し、次に再び(a−1)と同じ組成のモノマーを重合させるような、逐次的な重合工程を採用することもできる。
【0034】
上記重合体(a−2)の製造は、オリゴマー、重合開始剤、および必要に応じて、溶媒の存在下で、重合性不飽和モノマーを重合することによって行うことができる。上記溶媒は有機溶剤であることができるが、溶媒として、エポキシ化合物やアルコキシシリル基含有化合物を使用することによって、有機溶剤を含有しない高固形分(100%固形分)の組成物を製造することが可能である。
【0035】
本発明において、使用するカチオン反応性化合物(B)は1分子中にカチオン反応性基(例えば、エポキシ基、オキセタン環基、アルコキシシリル基、水酸基、カルボキシル基、酸無水基、ビニルエーテル基等)を有する化合物であり、例えば、エポキシ基含有化合物、アルコキシシリル基含有化合物、水酸基含有化合物、カルボキシル基含有化合物、酸無水物含有化合物、ビニルエーテル基含有化合物、オキセタン基含有化合物等を挙げることができる。
【0036】
エポキシ基含有化合物としては、その代表例としては、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、トリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、グリセリンジグリシジルエーテル、ジグリセリンテトラグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、2,6−ジグリシジルフェニルエーテル、ソルビトールトリグリシジルエーテル、トリグリシジルイソシアヌレート、ジグリシジルアミン、ジグリシジルベンジルアミン、フタル酸ジグリシジルエステル、ビスフェノールAジグリシジルエーテル、ブタジエンジオキサイド、ジシクロペンタジエンジオキサイド、3,4−エポキシシクロヘキセンカルボン酸とエチレングリコールとのジエステル、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキサンカルボキシレート、ビス(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル)アジペート、ジシクロペンタジエンオールエポキシドグリシジルエーテル、ジペンテンジオキサイド、ビスフェノールA型エポキシ樹脂とエチレンオキサイドとの付加物、エポリードGT300(ダイセル化学工業(株)製、3官能脂環式エポキシ化合物)、エポリードGT400(ダイセル化学工業(株)製、4官能脂環式エポキシ化合物);エポリードGT301、同GT302、同GT303(以上、いずれもダイセル化学工業(株)製、開環ε−カプロラクトン鎖含有3官能脂環式エポキシ化合物);エポリードGT401、同GT402、同GT403(以上、いずれもダイセル化学工業(株)製、開環ε−カプロラクトン鎖含有4官能脂環式エポキシ化合物)、セロキサイド2021P(ダイセル化学工業(株)製);エピコート828、同834、同1001(以上、いずれも油化シェルエポキシ(株)製、ビスフェノールA型エポキシ樹脂);エピコート154(油化シェルエポキシ(株)製、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂)、下記式(1)で表されるセロキサイド2081、同2082、同2083(以上、いずれもダイセル化学工業(株)製、下記式(1)において、n=1のものがセロキサイド2081、n=2のものがセロキサイド2082、n=3のものがセロキサイド2083);下記式(2)で表されるデナコールEX−411(ナガセ化成(株)製)などを挙げることができる。
式(1)
【0037】
【化1】
Figure 0004814413
【0038】
上記式1において、nは1〜3の整数を表す、
式(2)
【0039】
【化2】
Figure 0004814413
【0040】
上記エポキシ基含有化合物は単独でまたは2種以上を組合せて使用することができる。上記エポキシ基含有化合物のエポキシ基の含有量は特に限定されるものではないが、通常、エポキシ当量が100〜3,000、好ましくは100〜1,500の範囲内にあることが適当である。
【0041】
上記アルコキシシリル基含有化合物としては、1分子中にアルコキシシリル基を2個以上含有する化合物であり、例えば、ジメトキシジメチルシラン、ジメトキシジエチルシラン、ジメトキシジフェニルシラン、ジエトキシジメチルシラン、トリメトキシメチルシラン、トリメトキシエチルシラン、トリメトキシプロピルシラン、トリメトキシフェニルシラン、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラブトキシシラン、ジメトキシジエトキシシランなどの重合性不飽和基を有さないアルコキシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−グリシドキシトリエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリエトキシシランなどが挙げられる。
【0042】
上記酸無水物(以下、「ポリ酸無水物」と略称することがある)としては、例えば、無水ピロメリット酸、エチレングリコール1モルと無水トリメリット酸2モルとの縮合物〔エチレンビス(アンヒドロトリメリテート)〕、グリセリン1モルと無水トリメリット酸3モルとの縮合物〔グリセリントリス(アンヒドロトリメリテート)〕など;コハク酸アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン二酸、ダイマー酸、エチル−オクタデカン二酸、フェニル−ヘキサデカン二酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸などの多塩基酸が分子間縮合した直鎖状または環状ポリ酸無水物;無水マレイン酸、テトラヒドロフタル酸無水物などの重合性不飽和酸無水物を一単量体成分とするポリマーを挙げることができる。
【0043】
該ポリマーを形成することができる重合性不飽和酸無水物以外の単量体としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート等のC1 24アルキル(メタ)アクリレート;アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸などの重合性不飽和モノカルボン酸;スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレンなどのビニル芳香族化合物;アクリロニトリル、メタクリロニトリル、トリシクロデカニル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、酢酸ビニル、ベオバモノマー(シェル化学社製)が挙げられる。これらのモノマーの(共)重合に際しては前記したコバルト錯体を用いて触媒的連鎖移動重合を行ってもよい。
【0044】
本発明で使用するカチオン重合開始剤(C)は、光、熱、レーザー、電子線などによりカチオン重合反応を起こす化合物である。例えば、ジアゾニウム塩、ヨードニウム塩、スルホニウム塩、ホスホニウム塩、セレニウム塩、オキソニウム塩、アンモニウム塩等が好ましいものとして挙げられる。
【0045】
具体的には、加熱によりカチオンを発生する重合開始剤では、商品名として例えば、サンエイドSI−45、同左SI−47、同左SI−60、同左SI−60L、同左SI−80、同左SI−80L、同左SI−100、同左SI−100L、同左SI−145、同左SI−150、同左SI−160、同左SI−110L、同左SI−180L(以上、三新化学工業社製品、商品名)、CI−2921、CI−2920、CI−2946、CI−3128、CI−2624、CI−2639、CI−2064(以上、日本曹達(株)社製品、商品名)、CP−66、CP−77(旭電化工業社製品、商品名)、FC−520(3M社製品、商品名)などが挙げられる。
【0046】
光によりカチオンを発生する重合開始剤としては、具体的には商品名として例えば、サイラキュアUVI−6970、サイラキュアUVI−6974、サイラキュアUVI−6990、サイラキュアUVI−6950(以上、米国ユニオンカーバイド社製、商品名)、イルガキュア261(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、商品名)、SP−150、SP−170(以上、旭電化工業株式会社製、商品名)、CG−24−61(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、商品名)、DAICATII(ダイセル化学工業社製、商品名)、UVAC1591(ダイセル・ユーシービー(株)社製、商品名)、CI−2734、CI−2855、CI−2823、CI−2758(以上、日本曹達社製品、商品名)、PI−2074(ローヌプーラン社製、商品名、ペンタフルオロフェニルボレートトルイルクミルヨードニウム塩)、FFC509(3M社製品、商品名)、BBI−102、BBI−101(ミドリ化学社製、商品名)、CD−1012(米国、Sartomer社製、商品名)などが挙げられる。
【0047】
本発明で使用するラジカル重合開始剤(D)としては、従来から公知のものを使用することができる。具体的には、例えば、熱ラジカル重合開始剤としては、アゾ系の重合開始剤、例えば、アゾビスイソブチロニトリル、過酸化物系の化合物としては、例えば、イソブチリルパーオキサイド、α,α′ビス(ネオデカノイルパーオキシ)ジイソプロピルベンゼン、クミルパーオキシネオデカノエート、ジ−n−プロピルパーオキシジカーボネート、ジ−sec−ブチルパーオキシジカーボネート、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシネオデカノエート、ビス(4−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート、1−シクロヘキシル−メチルエチルパーオキシネオデカノエート、ジ−2−エトキシエチルパーオキシジカーボネート、ジ(2−エチルヘキシルパーオキシ)ジカーボネート、t−ヘキシルパーオキシネオデカネート、ジ(3−メチル−3−メトキシブチルパーオキシ)ジカーボネート、t−ブチルパーオキシネオデカネート、t−ヘキシルパーオキシピバレート、t−ブチルパーオキシピバレート、3,5,5−トリメチルヘキサノイルパーオキサイド、オクタノニルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、ステアロイルパーオキサイド、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート、スクシニックパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(2−エチルヘキサノイルパーオキシ)ヘキサン、1−シクロヘキシル−1−メチルエチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ヘキシルパーオキシ2−エチルヘキサノエート、4−メチルベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート、m−トルオイルandベンゾイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド(ナイパーBW)、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)2−メチルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−ヘキシルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−ヘキシルパーオキシ)シクロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、2,2−ビス(4,4−ジブチルパーオキシシクロヘキシル)プロパン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロデカン、t−ヘキシルパーオキシイソプロピルモノカーボネート、t−ブチルパーオキシマレイン酸、t−ブチルパーオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシラウレート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(m−トルオイルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルパーオキシイソプロピルモノカーボネート、t−ブチルパーオキシ2−エチルヘキシルモノカーボネート、t−ヘキシルパーオキシベンゾエート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルパーオキシアセテート、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン、t−ブチルパーオキシベンゾエート、n−ブチル−4,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)バレレート、ジ−t−ブチルパーオキシイソフタレート、α,α′ビス(t−ブチルパーオキシ)ジイソプロフィベンゼン、ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、P−メンタンハイドロパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド、t−ブチルトリメチルシリルパーオキサイド(パーブチルSM)、1,1,3,3−テトラメチルブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、t−ヘキシルハイドロパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド、2,3−ジ−メチル−2,3−ジフェニルブタンなどが挙げられる。
【0048】
また光ラジカル重合開始剤としては、例えば、2,4−トリクロロメチル−(4′−メトキシフェニル)−6−トリアジン、2,4−トリクロロメチル−(4′−メトキシナフチル)−6−トリアジン、2,4−トリクロロメチル−(ピペロニル)−6−トリアジン、2,4−トリクロロメチル−(4′−メトキシスチリル)−6−トリアジン、2−〔2−(5−メチルフラン−2−イル)エテニル〕−4,6−ビス(トリクロロメチル)−S−トリアジン、2−〔2−(フラン−2−イル)エテニル〕−4,6−ビス(トリクロロメチル)−S−トリアジン、2−〔2−(4−ジメチルアミノ−2−メチルフェニル)エテニル〕−4,6−ビス(トリクロロメチル)−S−トリアジン、2−〔2−ジメチルアミノエチル)アミノ〕−4,6−ビス(トリクロロメチル)−S−トリアジン、2−〔2−(3,4−ジメトキシフェニル)エテニル〕−4,6−ビス(トリクロロメチル)−S−トリアジン、2−(4−メトキシフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−S−トリアジン、2−メチル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−S−トリアジン、2,4,6−トリス(トリクロロメチル)−S−トリアジン、トリス(クロロメチル)トリアジンなどのトリアジン系化合物、4−フェノキシジクロロアセトフェノン、4−tert−ブチル−ジクロロアセトフェノン、4−tert−ブチル−トリクロロアセトフェノン、ジエトキシアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、1−(4−ドデシルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、4−(2−ヒドロキシフェノキシ)−フェニル(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルホリノプロパン−1などのアセトフェノン系化合物、チオキサントン、2−クロルチオキサントン、2−メチルチオキサントン、2,4−ジメチルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、イソプロピルチオキサントン、2,4−ジクロロチオキサントンなどのチオキサントン系化合物、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテルなどのベンゾイン系化合物、ジメチルベンジルケタール、アシルホスフィンオキサイドなどが挙げられる。アシルホスオキサイドとしては、ルシリンTPO(SASF社製、商品名)、イルガキュア1700、イルガキュア149、イルガキュア1800、イルガキュア1850、イルガキュア819(以上、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、商品名)などが挙げられる。
【0049】
本発明で使用されるラジカル反応性化合物(E)成分としては、1分子中に1個以上の(メタ)アクリロイル基を有する分子量190〜10,000、好ましくは250〜2,000のアクリル系化合物である。
【0050】
分子量190未満では、揮発性が高く、臭気が強くなり、また塗膜物性が低下し、一方10,000を越えると塗装粘度が高くなるので塗装作業性が劣る。
【0051】
該化合物(E)としては、例えば、フェノールポリエトキシレート(メタ)アクリレート、フェノールポリプロポキシ(メタ)アクリレート、ノニルフェノールモノエトキシレートアクリレート、2エチルヘキシルカービトールアクリレート、パラクミルフェノールEO変性(メタ)アクリレート、イソボニル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメチロイルジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールFEO変性ジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAEO変性ジ(メタ)アクリレート、イソシアヌル酸EO変性ジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、グリセリントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンエトキシトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンEO変性(エチレンオキサイド)トリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンプロポキシトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンPO(プロピレンオキサイド)変性トリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、イソシアヌール酸EO変性トリアクリレート、ポリエステルジアクリレート、ビスフェノールA−ジエポキシアクリル酸付加物、アクリルアクリレートなどが挙げられる。
【0052】
本発明組成物において、請求項1に記載の発明は、アルコキシシリル基含有(共)重合体(A)10〜100重量部、好ましくは20〜80重量部、カチオン反応性化合物(B)0〜90重量部、好ましくは20〜70重量部、カチオン重合開始剤(C)0.05〜20重量部、好ましくは0.5〜10重量部を配合してなる硬化性組成物である。
【0053】
成分(A)が10重量部未満になると被膜硬度が劣る。(C)成分が0.05重量部未満になると硬化性等が劣り、一方、20重量部を超えると耐候性等が劣る。
【0054】
本発明組成物において、請求項2に記載の発明は、アルコキシシリル基含有(共)重合体(A)10〜99.5重量部、好ましくは20〜80重量部、ラジカル反応性化合物(E)0.5〜90重量部、好ましくは20〜70重量部、カチオン重合開始剤(C)0.05〜20重量部、好ましくは0.5〜10重量部、ラジカル重合開始剤(D)0.05〜20重量部、好ましくは0.5〜10重量部を配合してなる硬化性組成物である。
【0055】
成分(A)が10重量部未満になると被膜硬度が劣る。(E)成分が0.5重量部未満になると被膜内部の硬化性等が劣り、一方、90重量部を超えると被膜表面硬化性等が劣る。成分(C)が0.05重量部未満になると硬化性等が劣り、20重量部を超えると耐候性が悪くなりまた値段も高くなる。(D)成分が0.05重量部未満になると硬化性等が劣り、一方、20重量部を超えると耐候性等が劣る。
【0056】
本発明組成物において、請求項3に記載の発明は、アルコキシシリル基含有(共)重合体(A)10〜98重量部、好ましくは20〜80重量部、カチオン反応性化合物(B)1〜90重量部、好ましくは20〜70重量部、ラジカル反応性化合物(E)1〜90重量部、好ましくは20〜70重量部、カチオン重合開始剤(C)0.05〜20重量部、好ましくは0.5〜10重量部、ラジカル重合開始剤(D)0.05〜20重量部、好ましくは0.5〜10重量部を配合してなる硬化性組成物である。
【0057】
成分(A)が10重量部未満になると硬度が劣る。(B)成分が90重量部を超えると被膜内部の硬化性等が劣る。成分(E)が90重量部を超えると表面硬化性等が劣る。(C)成分が0.05重量部未満になると硬化性等が劣り、一方、20重量部を超えると耐候性等が劣る。(D)成分が0.05重量部未満になると硬化性等が劣り、一方、20重量部を超えると耐候性等が劣る。
【0058】
本発明組成物は、無溶剤または上記した各成分を有機溶剤に溶解もしくは分散させることにより使用できる。有機溶剤としては、本発明組成物の各成分を溶解または分散できるものが使用でき、例えば、ヘプタン、トルエン、キシレン、オクタン、ミネラルスピリット等の炭化水素系溶剤;酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸イソブチル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート等のエステル系溶剤;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶剤;メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール、sec−ブタノール、イソブタノール等のアルコール系溶剤;n−ブチルエーテル、ジオキサン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル等のエーテル系;スワゾール310、スワゾール1000、スワゾール1500(以上、いずれもコスモ石油社製)、SHELLSOL A(シェルゾールA、シェル化学社製)等の芳香族石油系溶剤等を挙げることができる。これらの有機溶剤は1種でまたは2種以上を組合せて使用することができる。
【0059】
本発明の組成物は必要に応じて、上記以外の樹脂、光増感剤(例えば、アントラセン系化合物、アントラキノン系化合物、フルオレフィン系化合物、ナフタレン系化合物、ピレン系化合物等)、充填剤、着色剤、顔料、顔料分散剤、流動調整剤、レベリング剤、消泡剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、ゲル粒子、微粒子粉などを配合しても一向に差し支えない。
【0060】
本発明組成物に必要に応じて配合される顔料としては、例えば、チタン白、カーボンブラック、ベンガラ、チタン黄などの無機着色顔料;キナクリドンレッド、アゾレッド、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、有機黄色顔料などの有機着色顔料;アルミニウム粉、光輝性マイカ粉、光輝性グラファイトなどの光輝性顔料などの着色顔料;シリカ粉末、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、マイカ、クレー、タルクなどの体質顔料;カルシウムイオン交換シリカ、リン酸塩系防錆顔料、クロム酸塩系顔料などの防錆顔料などを挙げることができる。顔料の配合量は、本発明組成物における光照射によるカチオン、ラジカル反応に基づく硬化反応を阻害しない範囲内で使用することができる。顔料の配合量は、クリヤーフィルムの成分の合計量100重量部に基づいて、通常、200重量部以下、特に100重量部以下の範囲内であることが適している。
【0061】
流動性調整剤としては、塗料分野において、それ自体既知の流動性調整剤を使用することができ、例えば、シリカ系微粉末、ベントナイト系調整剤、ポリアミド系調整剤、ジウレア系調整剤、水系乳化重合または非水分散重合により製造した有機樹脂微粒子等を挙げることができる。上記有機樹脂微粒子は各樹脂微粒子が架橋されていてもよい。
【0062】
本発明の組成物は、金属、缶、プラスチック、紙、木質材、無機質材、電着塗装板、ラミネート板、PETなどのフィルムおよびこれらの組合せなどの基材に塗料材、インキ材として適用することができる。
【0063】
塗布手段は、従来から公知の方法、例えば、スプレー、ロールコーター、グラビアコーター、スクリーン、スピンコーター、フローコーター、静電塗装等で行うことができる。
【0064】
本発明の塗膜形成方法は、上記した基材の表面に、上記硬化性組成物を塗布量が0.5〜100μmとなるように塗布して、ついで加熱あるいは活性エネルギー線を照射する、あるいは活性エネルギー線を照射、又は照射後に加熱する方法により硬化させることができる。
【0065】
本発明でいう加熱とは、例えば、熱風炉、電気炉、赤外線、誘導加熱方法などが適用でき、特に限定するものではない。加熱温度は40℃から260℃の範囲が適用でき、好ましくは70℃から200℃の範囲である。
【0066】
本発明でいう活性エネルギー線とは、例えば、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、白熱電球、キセノンランプ、カーボンアーク灯、メタルハライドランプ、蛍光灯、タングステンランプ、ガリウムランプ、エキシマー、レーザー、電子線、β線、γ線などが使用できる。
【0067】
【実施例】
次に、本発明について実施例を掲げて詳細に説明する。なお実施例および比較例に記載の「部」は「重量部」を示す。
【0068】
CCTP樹脂の合成
合成例1
撹拌機、冷却器、温度制御装置、窒素導入管および滴下ロートを備えた反応装置に、トルエン 68.3部を仕込み、反応容器内の窒素置換を行い、加熱して105℃に保持した。この中に、KBM−503(信越化学社製のアルコキシシリル基含有メタクリレートモノマー、以下同様)100部、アゾビスイソブチロニトリル 2部およびビス(ボロンジフルオロジメチルグリオキシメイト)CO(II)0.01部からなる混合物を3時間かけて滴下した。滴下終了後、105℃で30分間熟成し、次にトルエン 11部およびアゾビスイソブチロニトリル0.5部からなる混合液を1時間かけて滴下し、30分間105℃に保持した後、減圧下でトルエンを留去してアルコキシル基含有オリゴマーA−1を得た。得られた樹脂は、液状で、ガードナー粘度G、数平均分子量が約740、重量平均分子量が約1230であった。
【0069】
合成例2
撹拌機、冷却器、温度制御装置、窒素導入管および滴下ロートを備えた反応装置に、KBM−303(信越化学社製のβ−(3.4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、以下同様)68.3部を仕込み、反応容器内の窒素置換を行い、加熱して105℃に保持した。この中に、KBM−503を100部、アゾビスイソブチロニトリル 2部およびビス(ボロンジフルオロジメチルグリオキシメイト)CO(II)0.01部からなる混合物を3時間かけて滴下した。滴下終了後、105℃で30分間熟成し、次にKBM−303 11部およびアゾビスイソブチロニトリル 0.5部からなる混合液を1時間かけて滴下し、30分間105℃に保持した。得られた樹脂液A−2は樹脂分とKBM−303の重量比が55対45である。樹脂液はガードナー粘度B、数平均分子量が約730、重量平均分子量が約1210であった。
【0070】
合成例3
撹拌機、冷却器、温度制御装置、窒素導入管および滴下ロートを備えた反応装置に、トルエン 68.3部を仕込み、反応容器内の窒素置換を行い、加熱して105℃に保持した。この中に、KBM−503を80部、GK−100(ダイセル社製の脂環式エポキシ基含有メタクリル酸エステル、商品名)20部、アゾビスイソブチロニトリル 2部およびビス(ボロンジフルオロジメチルグリオキシメイト)CO(II)0.01部からなる混合物を3時間かけて滴下した。滴下終了後、105℃で30分間熟成し、次にトルエン 11部およびアゾビスイソブチロニトリル 0.5部からなる混合液を1時間かけて滴下し、30分間105℃に保持した後、減圧下でトルエンを留去してアルコキシル基含有オリゴマーA−3を得た。得られた樹脂は、液状で、ガードナー粘度G、数平均分子量が約690、重量平均分子量が約1180であった。
【0071】
合成例4
撹拌機、冷却器、温度制御装置、窒素導入管および滴下ロートを備えた反応装置に、トルエン 68.3部を仕込み、反応容器内の窒素置換を行い、加熱して105℃に保持した。この中に、KBM−503を60部、3−エチル−3−メタクリロイルオキシ−メチルオキセタン(宇部興産社製のオキセタン基含有メタクリル酸エステル)20部、グリシジルメタクリレート 20部、アゾビスイソブチロニトリル 2部およびビス(ボロンジフルオロジメチルグリオキシメイト)CO(II)0.01部からなる混合物を3時間かけて滴下した。滴下終了後、105℃で30分間熟成し、次にトルエン 11部およびアゾビスイソブチロニトリル 0.5部からなる混合液を1時間かけて滴下し、30分間105℃に保持した後、減圧下でトルエンを留去してアルコキシル含有オリゴマーA−4を得た。得られた樹脂は、液状で、ガードナー粘度H、数平均分子量が約760、重量平均分子量が約1310であった。
【0072】
合成例5
撹拌機、冷却器、温度制御装置、窒素導入管および滴下ロートを備えた反応装置に、合成例1で得たアルコキシシリル基含有樹脂A−1 70部、トルエン 69.7部を仕込み、反応容器内の窒素置換を行い、加熱して105℃に保持した。この中に、イソボルニルアクリレート 30部、アゾビスイソブチロニトリル 0.6部からなる混合物を2時間かけて滴下した。滴下終了後、105℃で30分間熟成し、次にトルエン 11部およびアゾビスイソブチロニトリル 0.5部からなる混合液を1時間かけて滴下し、30分間105℃に保持した後、減圧下でトルエンを留去してアルコキシル基含有オリゴマーA−5を得た。得られた樹脂は、液状で、ガードナー粘度S、数平均分子量が約1070、重量平均分子量が約1820であった。
【0073】
合成例6
撹拌機、冷却器、温度制御装置、窒素導入管および滴下ロートを備えた反応装置に、合成例1で得たアルコキシシリル基含有樹脂A−1 30部、トルエン 68.9部を仕込み、反応容器内の窒素置換を行い、加熱して105℃に保持した。この中に、GK−100 40部、アゾビスイソブチロニトリル 0.8部からなる混合物を1.5時間かけて滴下した。滴下終了後、105℃で30分間熟成し、次にKBM−503 30部、アゾビスイソブチロニトリル 0.6部からなる混合物を1時間かけて滴下した。滴下終了後、105℃で30分間熟成し、トルエン 11部およびアゾビスイソブチロニトリル 0.5部からなる混合液を1時間かけて滴下し、30分間105℃に保持した後、減圧下でトルエンを留去してアルコキシル基含有オリゴマーA−6を得た。得られた樹脂は、液状で、ガードナー粘度Z、数平均分子量が約2300、重量平均分子量が約3700であった。
【0074】
合成例7
撹拌機、冷却器、温度制御装置、窒素導入管および滴下ロートを備えた反応装置に、トルエン 68.3部を仕込み、反応容器内の窒素置換を行い、加熱して105℃に保持した。この中に、合成例1で得たアルコキシシリル基含有樹脂A−1 70部、GK−200(ダイセル化学社製の脂環式エポキシ基含有アクリル酸エステル、商品名、以下同様)30部、アゾビスイソブチロニトリル 2部からなる混合物を3時間かけて滴下した。滴下終了後、105℃で30分間熟成し、トルエン 11部およびアゾビスイソブチロニトリル 0.5部からなる混合液を1時間かけて滴下し、30分間105℃に保持した後、減圧下でトルエンを留去してアルコキシル基含有オリゴマA−7を得た。得られた樹脂は、液状で、ガードナー粘度T、数平均分子量が約1300、重量平均分子量が約2200であった。
【0075】
比較合成例1
コバルト錯体を用いないこと以外は合成例1と同様にして樹脂A−8を得た。得られた樹脂は、固体状で、ガードナー粘度の測定はできなかった。数平均分子量が約9000、重量平均分子量が約18000であった。
【0076】
比較合成例2
コバルト錯体の代わりにメルカプトエタノール20部を用いたこと以外は合成例1と同様にして樹脂A−9を得た。得られた樹脂は、メルカプタン臭のする液状で、ガードナー粘度T、数平均分子量が約1500、重量平均分子量が約2900であった。
【0077】
比較合成例3
合成例5において合成例1で得たアルコキシシリル基含有樹脂A−1の代わりに比較合成例2で得たアルコキシシリル基含有樹脂A−9を用いた以外は合成例5と同様にイソボルニルアクリレートの重合を行った。即ち、撹拌機、冷却器、温度制御装置、窒素導入管および滴下ロートを備えた反応装置に、比較合成例2で得たアルコキシシリル基含有樹脂A−9 70部、トルエン 69.7部を仕込み、反応容器内の窒素置換を行い、加熱して105℃に保持した。この中に、イソボルニルアクリレート 30部、アゾビスイソブチロニトリル 0.6部からなる混合物を2時間かけて滴下した。滴下終了後、105℃で30分間熟成し、次にトルエン 11部およびアゾビスイソブチロニトリル 0.5部からなる混合液を1時間かけて滴下し、30分間105℃に保持した後、減圧下でトルエンを留去した。得られた樹脂は相溶性が悪いために濁り、イソボルニルアクリレートのホモポリマーと思われる固体状の樹脂が混合されていた。濁りがあるために塗料化はできなかった。
【0078】
合成例8
スチレン 500部、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランを500部、トルエン 1000部、アゾビスジメチルバレロニトリル 80部を約100℃で6時間ラジカル重合反応させて重量平均分子量3,500、固型分50%の合成例8の樹脂ワニスを得た。
【0079】
実施例1
合成例1で合成したオリゴマーA−1 100部に、サンエイドSI−60L(三新化学工業社製品、商品名)2部を添加して混合溶解し、実施例1の硬化性組成物を得た。
この組成物をガラス板の上に厚さ15μmとなるように塗装し、130℃、30分加熱硬化を行った。
得られた塗膜の鉛筆硬度は5Hで、付着性は良好であった。
【0080】
実施例2
合成例1で得られたオリゴマーA−1 90部に、エピオールTMP−100(日本油脂(株)社製、商品名) 10部、二酸化チタン 50部を添加混合して、白色エナメルを得た。
この白エナメル 100部にCI−2920(日本曹達社製、商品名、熱カチオン触媒)を4部添加して実施例2の白色エナメル組成物を得た。この組成物を電着塗装した鋼板の上に厚さ20μmとなるように塗装し、140℃で20分加熱硬化を行った。
得られた塗膜の鉛筆硬度は6Hであり、付着性、耐酸性は良好であった。
【0081】
実施例3
実施例1で得られたオリゴマーA−1 80部に、トリメチロールプロパントリアクリレート 20部、UVAC1591(ダイセル・ユーシービー社製、商品名)2部、イルガキュア184(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、商品名)4部を添加混合し、実施例3の硬化性組成物を得た。
この組成物をウレタン塗装した鉄板の上に厚さ20μmとなるように塗装して、メタルハライドランプにより、600mJ/cm2の紫外線を照射して塗膜の硬化を行った。
得られた塗膜の鉛筆硬度は6Hであり、付着性は良好であった。#0000のスチールウールにより塗膜の上を10往復させたが、傷はつかず、すり傷性は良好であった。
【0082】
実施例4
合成例1で得られた樹脂液A−2 60部、アロニックスM350(トリメチロールプロパンEO変性トリアクリレート、東亜合成株式会社製)40部、CI−2946(日本曹達社製、熱カチオン重合開始剤)4部、パーブチルZ(日本油脂社製、商品名)2部、紫外線吸収剤チヌビン900 2部(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、商品名)を添加混合溶解して実施例4の硬化性組成物を得た。
この組成物を電着、中塗塗装し、上塗メタリック塗装した塗板の上に厚さ25μmとなるように塗装して、130℃、30分間加熱硬化を行った。
得られた塗膜の鉛筆硬度は5Hで、耐スチールウール性は良好であった。
またこの塗板をサンシャインウエザオメーターに、2000時間暴露した。その時の光沢保持率は95%であり良好であった。
【0083】
実施例5
合成例2で合成した樹脂液A−2 100部にCI−2758(日本曹達社製、、商品名、カチオン重合開始剤)を2部添加混合して、実施例5の硬化性組成物を得た。
この組成物をガラス板の上に厚さ10μmとなるように塗装し、200mJ/cm2の紫外線を照射して硬化塗膜を得た。
得られた塗膜の鉛筆硬度は8Hで、ゲル分率は98%であった。付着性、耐スチールウール性は良好であった。
【0084】
実施例6
合成例2で合成した樹脂液A−2 80部に炭酸カルシウム 10部、二酸化チタン 40部、ネオペンチルグリコールジアクリレート 20部を混合分散して白エナメルを得た。
この白エナメル100部にサイラキュアUVI−6990(UCC社製、商品名)4部、イルガキュア651(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、商品名)3部を添加混合し、実施例6の白色エナメル硬化組成物を得た。
この組成物をコロナ処理したPETフィルムの上に厚さ8μmとなるように塗装し、ガリウムランプにより500mJ/cm2の紫外線を照射した。この後100℃で10分加熱して硬化塗膜を得た。
得られた塗膜の付着性は良好で、鉛筆硬度は4Hであった。
【0085】
実施例7
合成例2で合成した樹脂液A−2 70部、トリプロピレングリコールジアクリレート 30部、サンエイドSI−80L 2部、パーブチルZ(日本油脂社製、、商品名、過酸化物)2部を添加混合して実施例7の硬化性組成物を得た。
この組成物をポリカーボネート板の上に厚さ20μmとなるように塗装し、130℃、25分加熱硬化させた。
得られた塗膜の鉛筆硬度は6Hで、耐スチールウール性、付着性は良好であった。
【0086】
実施例8
合成例3で得られたオリゴマーA−3 100部にCI−2921(日本曹達社製、商品名、熱カチオン触媒)を4部添加して実施例8の硬化組成物を得た。
この組成物をエポキシプライマーを塗装したアルミ板上に厚さ20μmとなるように塗装し、110℃、30分加熱硬化を行った。得られた塗膜の鉛筆硬度は4Hであった。付着性は良好であった。
【0087】
実施例9
合成例3で得られたオリゴマーA−3 80部にアロニックスM310(東亜合成工業社製品、商品名)20部、CI−2758(日本曹達社製)4部、イルガキュア184(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、商品名)4部を添加混合して実施例9の硬化性組成物を得た。この組成物を塩化ビニールのシートに厚さ5μmとなるように塗装し、メタルハライドランプにより300mJ/cm2の紫外線を照射した。
得られた塗膜の付着性は良好であった。耐スチールウール性は傷がつかず良好であった。
【0088】
実施例10
合成例3で得られたオリゴマーA−3 100部にシクロヘキシルジビニルエーテル 10部、ビス(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル20部、UVAC1591(ダイセルユーシービー社製、、商品名) 3部を添加混合し、実施例10の紫外線硬化組成物を得た。
【0089】
この組成物をコロナ処理したポリプロピレンフィルムの上に厚さ3μmとなるように塗装し、高圧水銀灯により200mJ/cm2の紫外線を照射した。
【0090】
得られた塗膜の付着性は良好で、鉛筆硬度は3Hであった。
【0091】
実施例11
合成例4で得られたオリゴマーA−4 100部にセロキサイト2021P((ダイセル化学工業化製、商品名)を10部、キシリレンジオキセタン 10部、CI−2946(日本曹達社製、商品名)4部、1,4−ジ−P−トルエンスルホニルオキシシクロヘキサン 1部を添加混合して実施例11の硬化組成物を得た。
この組成物をメタルメタアクリレート板に厚さ20μmとなるように塗装し、120℃、30分で加熱硬化させた。
得られた塗膜の付着性は良好で、耐スチールウール性も良好であった。
【0092】
実施例12
合成例4で得られたオリゴマーA−4 100部に1,6−ヘキサンジオールジアクリレート 50部、トリメチロールプロパントリアクリレート 20部、セロキサイト2021P 30部、二酸化チタン 50部、フタロシアニンブルー 1.5部を混合分散して青エナメルを得た。
この青エナメル100部にサンエイドSI−60L(三新化学工業(株)社製、商品名) 3部、パーヘキサC(日本油脂社製、商品名、過酸化物)3部を添加混合し、実施例12の硬化性組成物を得た。この組成物を表面処理鋼板の上に厚さ20μmとなるように塗装し、140℃、20分加熱硬化させた。
得られた塗膜の付着性は良好で、鉛筆硬度は5Hであった。耐酸性、耐アルカリ性は良好であった。
【0093】
実施例13
合成例4で得られたオリゴマーA−4 80部、アロニックスM220(東亜合成社製、2官能アクリレート、商品名)10部、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン 10部、CI−2758(日本曹達社製、カチオン開始剤、商品名)2部、イルガキュア184(チバスペシャルティ社製、商品名) 3部を添加混合して実施例13の硬化性組成物を得た。この組成物をガラス板の上に厚さ15μmとなるように塗装し、メタルハライドランプで150mJ/cm2照射した後、80℃で15分加熱させて硬化塗膜を得た。
得られた塗膜の付着性は良好で、鉛筆硬度は6Hであった。
【0094】
実施例14
合成例5で得られたオリゴマーA−5 100部にサイラキュアUVI−6990(UCC社製、商品名)を3部添加して実施例14の硬化組成物を得た。
この組成物を共重体PETをラミネートした鋼板の上に厚さ6μmとなるように塗装し、メタルハライドランプにより200mJ/cm2照射して塗膜を硬化させた。
得られた塗膜の付着性は良好であった。鉛筆硬度は3Hであった。
【0095】
実施例15
合成例5で得られたオリゴマーA−5 100部、ビスコート#300(大阪有機化学工業社製、多官能アクリレート、商品名)20部、エピオールG−100(日本油脂社製、商品名)20部、1,9−ノナンジオールジアクリレート 25部、二酸化チタン 30部、二酸化鉄 5部を混合分散して着色エナメルを得た。この着色エナメル100部に、CI−2946(日本曹達社製、商品名)3部、パーブチルZ(日本油脂社製、商品名)5部、1,4−ジ−P−トルエンスルホニルオキシシクロヘキサン 1部を添加混合して実施例15の硬化組成物を得た。
この組成物をプライマー処理したアルミニウム板の上に厚さ15μmとなるように塗布し、125℃、20分加熱して硬化塗膜を得た。
得られた塗膜の付着性は良好で、鉛筆硬度は5Hであった。
【0096】
実施例16
合成例5で得られたオリゴマーA−5 100部にトリエチレングリコールジビニルエーテル 10部、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン 20部、3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタン 10部、ジ〔11−エチル(3−オキセタニル)〕メチルエーテル 10部を添加混合してクリヤー組成物を得た。
このクリヤー組成物100部にCI−2758(日本曹達(株)社製、商品名)を4部、1,4−ジ−P−トルエンスルホニルオキシシクロヘキサン 0.5部を添加して実施例16の硬化組成物を得た。
この組成物をガラス板の上に厚さ10μmとなるように塗布し、メタルハライドランプにより300mJ/cm2照射した後、120℃で10分加熱した。
得られた塗膜の付着性は良好で、鉛筆硬度は7Hであった。
【0097】
実施例17
合成例6で得られたオリゴマーA−6 100部にUVAC1591(ダイセルユーシービー社製、商品名) 2部を添加混合して実施例17のカチオン硬化性組成物を得た。この組成物をガラス板の上に厚さ15μmとなるように塗布し、メタルハライドランプにより400mJ/cm2の紫外線を照射した。
得られた塗膜の付着性は良好で、鉛筆硬度は5Hであった。
【0098】
実施例18
合成例6で得られたオリゴマーA−6 100部に二酸化チタン 50部、キシリレンジオキセタン 30部、ネオペンチルグルコールジアクリレート 20部を添加混合分散して白エナメルを得た。この白エナメルに、UVAC1591(ダイセルユーシービー社製、商品名) 4部、イルガキュア184 5部、ジエトキシアントラセン 2部を添加混合溶解して実施例18の硬化性組成物を得た。この組成物をポリエチレンテレフタレート共重体フィルムを鉄板にラミネートした板に厚さ5μmとなるように塗布して、メタルハライドランプで紫外線400mJ/cm2照射して塗膜を硬化させた。
付着性は良好で、鉛筆硬度は4Hであった。
【0099】
実施例19
合成例6で得られたオリゴマーA−6 100部にジ〔1−エチル(3−オキセタニル)〕メチルエーテル 40部、アロニックスM310(東亜合成社製、商品名)10部、CI−2920(日本曹達社製、商品名)5部、パーブチルZ(日本油脂社製品、商品名)3部を添加混合して実施例19の硬化性組成物を得た。この組成物26を焼物タイルの上に厚さ20μmとなるように塗装し、140℃、20分加熱硬化させた。得られた塗膜の付着性は良好であった。耐スチールウール性は良好であった。
【0100】
実施例20
合成例7で得られたオリゴマーA−7 100部にCI−2758を2部、UVAC1591(ダイセルユーシービー社製、商品名) 1部、チヌビン400(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、商品名)2部を添加混合して実施例20の硬化性組成物を得た。
電着塗装、中塗、上塗を施した塗装板に上記組成物を厚さ13μmとなるように塗装し、1000mJ/cm2の紫外線を照射して塗膜を硬化させた。
付着性は良好で、鉛筆硬度は5Hであった。
【0101】
実施例21
合成例7で得られたオリゴマーA−7 100部にキシリレンジオキセタン 20部、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン 20部、二酸化チタン60部を添加混合分散して白エナメルを得た。この白エナメル100部にCI−3128(日本曹達社製、商品名)4部、チヌビン900部を添加混合して実施例21の硬化性組成物を得た。この組成物をガラス板に厚さ20μmとなるように塗布し、150℃、20分加熱硬化させた。
得られた塗膜の付着性は良好で、鉛筆硬度は6Hであった。
【0102】
比較例1
比較合成例1の樹脂を用いて、実施例1と同じ配合で塗料化したが、粘度が高く、塗装作業性が劣り、良好な塗膜が得られなかった。
【0103】
比較例2
比較合成例2で得られた樹脂A−9を、実施例4と同様な配合で塗料化して塗膜板を作成した。
サンシャインウエザオメーターにかけたら、400時間で塗膜が黄変し、ワレが起こった。
【0104】
実施例22
合成例8で得たワニス200部に、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート90部、アロニックス101(東亜合成(株)社製、商品名) 10部、CI−2758(日本曹達(株)社製、商品名) 6部、イルガキュア819(チバスペシャルティケミカルズ社製、商品名) 10部を混合溶解して実施例22の硬化性組成物を得た。
この硬化性組成物をガラス板に塗布し、メタルハライドランプで400mJ/cm2紫外線を照射した。
鉛筆硬度は5Hで、耐スリ傷性は良好であった。

Claims (7)

  1. (A)1分子中に少なくとも平均1個以上のアルコキシシリル基を含有し、かつ1分子中に少なくとも2個以上のカチオン反応性官能基を含有する重量平均分子量500〜3,700の範囲のアルコキシシリル基含有(共)重合体 10〜100重量部
    (B)カチオン反応性化合物 0〜90重量部
    (C)カチオン重合開始剤 0.05〜20重量部
    を配合してなり、
    前記重合体(A)が触媒的連鎖移動重合法により重合してなるエチレン性不飽和基を有するオリゴマー(a−1)又は該(a−1)の存在下にその他のモノマーをラジカル重合反応して得られるオリゴマー(a−2)であることを特徴とする硬化性組成物。
  2. 触媒的連鎖移動重合法がコバルト錯体を触媒的連鎖移動剤として使用したものである請求項1に記載の硬化性組成物。
  3. (D)ラジカル重合開始剤及び(E)ラジカル反応性化合物を含有する請求項1又は2に記載の硬化性組成物。
  4. ラジカル反応性化合物(E)が、1分子中に1個以上の(メタ)アクリロイル基含有化合物であることを特徴とする請求項に記載の硬化性組成物。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の硬化性組成物を被塗物に塗布し、加熱して硬化塗膜を得ることを特徴とする被膜形成方法。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の硬化性組成物を被塗物に塗布して活性エネルギー線を照射して硬化塗膜を得ることを特徴とする被膜形成方法。
  7. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の硬化性組成物を被塗物に塗布して活性エネルギー線を照射、又は照射後加熱して硬化塗膜を得ることを特徴とする被膜形成方法。
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