JP4813474B2 - アナログデジタル変換装置、プログラム、及び記録媒体 - Google Patents

アナログデジタル変換装置、プログラム、及び記録媒体

Info

Publication number
JP4813474B2
JP4813474B2 JP2007517913A JP2007517913A JP4813474B2 JP 4813474 B2 JP4813474 B2 JP 4813474B2 JP 2007517913 A JP2007517913 A JP 2007517913A JP 2007517913 A JP2007517913 A JP 2007517913A JP 4813474 B2 JP4813474 B2 JP 4813474B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
unit
divided
sequentially
corrected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007517913A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2006126672A1 (ja
Inventor
幸司 浅見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Advantest Corp
Original Assignee
Advantest Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Advantest Corp filed Critical Advantest Corp
Publication of JPWO2006126672A1 publication Critical patent/JPWO2006126672A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4813474B2 publication Critical patent/JP4813474B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/06Continuously compensating for, or preventing, undesired influence of physical parameters
    • H03M1/08Continuously compensating for, or preventing, undesired influence of physical parameters of noise
    • H03M1/0836Continuously compensating for, or preventing, undesired influence of physical parameters of noise of phase error, e.g. jitter
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/12Analogue/digital converters
    • H03M1/1205Multiplexed conversion systems
    • H03M1/121Interleaved, i.e. using multiple converters or converter parts for one channel
    • H03M1/1215Interleaved, i.e. using multiple converters or converter parts for one channel using time-division multiplexing

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Analogue/Digital Conversion (AREA)

Description

本発明は、複数のAD変換部が出力するデジタルデータを補正するアナログデジタル変換装置、プログラム、及び記録媒体に関する。本出願は、下記の米国出願に関連する。文献の参照による組み込みが認められる指定国については、下記の出願に記載された内容を参照により本出願に組み込み、本出願の一部とする。
出願番号11/138,651 出願日 2005年5月26日
従来、アナログ信号をデジタル信号に変換する場合に、見かけ上のサンプリングレートを高くするために、N個のアナログデジタルコンバータ(以下ADC)を用いるN相(way)のインターリーブ・アナログデジタル変換方式が知られている。
しかし、上述したようなインターリーブ・アナログデジタル変換方式において、それぞれのADCに与えられるサンプリングクロックの位相や、それぞれのADCの周波数特性に誤差が生じている場合、精度よくデジタル信号の周波数スペクトルを算出することができない。
例えば、それぞれのADCに与えられるサンプリングクロックの位相は、所定位相ずつ異なる必要があるが、それぞれのサンプリングクロックの位相を正確に所定位相ずつずらすことは困難である。また、正確な位相でサンプリングクロックをそれぞれのADCに与えた場合であっても、ADCの周波数特性が理想的でなければ、それぞれのADCにおけるサンプリングタイミングやゲインにバラツキが生じ、デジタル信号の周波数スペクトルを精度よく算出することが困難である。
このため、サンプリングしたデジタル信号を、各ADCの周波数特性に応じて補正する必要がある。例えば、デジタル信号を離散フーリエ変換したスペクトルを、各ADCの周波数特性に応じて補正する方法が考えられる。
この場合、離散フーリエ変換及び補正演算を行う演算装置は、デジタル信号のデータを所定のデータ数ずつ順次取り込み、演算処理を行う。しかし、デジタル信号のデータを分割して処理することになるため、デジタル信号の波形の連続性を維持することができないという問題が生じてしまう。
そこで本発明は、上記の課題を解決することのできるアナログデジタル変換装置、プログラム、及び記録媒体を提供することを目的とする。この目的は請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態においては、アナログ信号が分岐して与えられ、所定位相ずつ異なるタイミングでアナログ信号を順次変換する複数のAD変換部が出力するデジタルデータを補正するアナログデジタル変換装置であって、複数のAD変換部が出力するそれぞれのデジタルデータを、それぞれのデジタルデータが変換されたタイミングに応じて整列させ、データシーケンスを生成するインターリーブ部と、複数のAD変換部の周波数特性の誤差により生じるデータシーケンスのデータ値の誤差を、それぞれのAD変換部の周波数特性に基づいて補正する補正演算部とを備え、補正演算部は、データシーケンスを、所定の分割データ数毎に分割した、複数の分割データを生成するデータ分割部と、それぞれの分割データの先頭又は末尾に、データ値がゼロのデータを、所定の挿入データ数だけ挿入して順次出力するデータ挿入部と、データ挿入部が順次出力する分割データを順次取り込み、取り込んだ分割データに対して、それぞれのAD変換部の周波数特性に応じた補正演算を順次行った補正後データを順次出力する演算部と、演算部がそれぞれの分割データに応じて順次出力するそれぞれの補正後データの末尾における挿入データ数のデータと、当該補正後データの次の補正後データの先頭における挿入データ数のデータとを加算して、当該補正後データと当該補正後データの次の補正後データとを順次連結するデータ連結部とを有するアナログデジタル変換装置を提供する。
データ分割部は、演算部が順次取り込むことのできる処理データ数から挿入データ数を減じた値を、分割データ数として複数の分割データを生成してよい。補正演算部は、AD変換部の周波数特性を予め格納する特性格納部と、AD変換部の周波数特性を時間軸の離散信号に変換し、データ分割部に入力するフーリエ逆変換部と、フーリエ逆変換部が離散信号をデータ分割部に入力した場合に、データ連結部が出力する信号を、周波数軸の信号に変換するフーリエ変換部と、フーリエ変換部が出力する信号と、特性格納部が格納した周波数特性とを比較し、誤差を算出する誤差算出部と、誤差算出部が算出する誤差が、所定の範囲内となるように、挿入データ数を制御するデータ数調整部とを更に有してよい。
データ数調整部は、挿入データ数を順次変化させて、それぞれの挿入データ数毎に、誤差算出部に誤差を算出させてよい。演算部は、誤差が所定の範囲内となったときに、フーリエ変換部が出力する信号を、AD変換部の周波数特性として、補正演算を行ってよい。演算部は、分割データのデータを、それぞれ対応するAD変換部ごとに分配した分配データを生成するデータ分配部と、分配データに対して、周波数帯域を複数の帯域に区分けして、それぞれの帯域毎に、前記AD変換部の前記周波数特性に応じた補正係数を用いて補正バタフライ演算を行うことにより、補正演算を行うバタフライ演算部とを備えてよい。
本発明の第2の形態においては、アナログ信号が分岐して与えられ、所定位相ずつ異なるタイミングでアナログ信号を順次変換する複数のAD変換部が出力するデジタルデータを補正するアナログデジタル変換装置であって、複数のAD変換部が出力するそれぞれのデジタルデータを、それぞれのデジタルデータが変換されたタイミングに応じて整列させ、データシーケンスを生成するインターリーブ部と、複数のAD変換部の周波数特性の誤差により生じるデータシーケンスのデータ値の誤差を、それぞれのAD変換部の周波数特性に基づいて補正する補正演算部とを備え、補正演算部は、データシーケンスを、所定の分割データ数のデータを有する複数の分割データに分割し、それぞれの分割データの先頭における所定の重複データ数のデータが、当該分割データの前の分割データの末尾における重複データ数のデータと重複するように、それぞれの分割データを生成するデータ分割部と、データ分割部が生成するそれぞれの分割データを順次取り込み、取り込んだ分割データに対して、それぞれのAD変換部の周波数特性に応じた補正演算を順次行った補正後データを順次出力する演算部と、演算部がそれぞれの分割データに応じて順次出力するそれぞれの補正後データの末尾における重複データ数のデータ、又は当該補正後データの先頭における重複データ数のデータのいずれかを削除し、当該補正後データの末尾と、当該補正後データの次の補正後データの先頭を順次連結するデータ連結部とを有するアナログデジタル変換装置を提供する。
データ分割部は、演算部が順次取り込むことのできる処理データ数を、分割データ数として複数の分割データを生成してよい。補正演算部は、AD変換部の周波数特性を予め格納する特性格納部と、AD変換部の周波数特性を時間軸の離散信号に変換し、データ分割部に入力するフーリエ逆変換部と、フーリエ逆変換部が離散信号をデータ分割部に入力した場合に、データ連結部が出力する信号を、周波数軸の信号に変換するフーリエ変換部と、フーリエ変換部が出力する信号と、特性格納部が格納した周波数特性とを比較し、誤差を算出する誤差算出部と、誤差算出部が算出する誤差が、所定の範囲内となるように、重複データ数を制御するデータ数調整部とを更に有してよい。
本発明の第3の形態においては、アナログ信号が分岐して与えられ、所定位相ずつ異なるタイミングでアナログ信号を順次変換する複数のAD変換部が出力するデジタルデータを補正するアナログデジタル変換装置を機能させるプログラムであって、アナログデジタル変換装置を、複数のAD変換部が出力するそれぞれのデジタルデータを、それぞれのデジタルデータが変換されたタイミングに応じて整列させ、データシーケンスを生成するインターリーブ部と、複数のAD変換部の周波数特性の誤差により生じるデータシーケンスのデータ値の誤差を、それぞれのAD変換部の周波数特性に基づいて補正する補正演算部として機能させ、補正演算部を、データシーケンスを、所定の分割データ数毎に分割した、複数の分割データを生成するデータ分割部と、それぞれの分割データの先頭又は末尾に、データ値がゼロのデータを、所定の挿入データ数だけ挿入して順次出力するデータ挿入部と、データ挿入部が順次出力する分割データを順次取り込み、取り込んだ分割データに対して、それぞれのAD変換部の周波数特性に応じた補正演算を順次行った補正後データを順次出力する演算部と、演算部がそれぞれの分割データに応じて順次出力するそれぞれの補正後データの末尾における重複データ数のデータと、当該補正後データの次の補正後データの先頭における重複データ数のデータとを加算して、当該補正後データと当該補正後データの次の補正後データとを順次連結するデータ連結部として機能させるプログラムを提供する。
本発明の第4に形態においては、アナログ信号が分岐して与えられ、所定位相ずつ異なるタイミングでアナログ信号を順次変換する複数のAD変換部が出力するデジタルデータを補正するアナログデジタル変換装置を機能させるプログラムであって、アナログデジタル変換装置を、複数のAD変換部が出力するそれぞれのデジタルデータを、それぞれのデジタルデータが変換されたタイミングに応じて整列させ、データシーケンスを生成するインターリーブ部と、複数のAD変換部の周波数特性の誤差により生じるデータシーケンスのデータ値の誤差を、それぞれのAD変換部の周波数特性に基づいて補正する補正演算部として機能させ、補正演算部を、データシーケンスを、所定の分割データ数のデータを有する複数の分割データに分割し、それぞれの分割データの先頭における所定の重複データ数のデータが、当該分割データの前の分割データの末尾における重複データ数のデータと重複するように、それぞれの分割データを生成するデータ分割部と、データ分割部が生成するそれぞれの分割データを順次取り込み、取り込んだ分割データに対して、それぞれのAD変換部の周波数特性に応じた補正演算を順次行った補正後データを順次出力する演算部と、演算部がそれぞれの分割データに応じて順次出力するそれぞれの補正後データの末尾における重複データ数のデータ、又は当該補正後データの先頭における重複データ数のデータのいずれかを削除し、当該補正後データの末尾と、当該補正後データの次の補正後データの先頭を順次連結するデータ連結部として機能させるプログラムを提供する。
本発明の第5の形態においては、アナログ信号が分岐して与えられ、所定位相ずつ異なるタイミングでアナログ信号を順次変換する複数のAD変換部が出力するデジタルデータを補正するアナログデジタル変換装置を機能させるプログラムを格納した記録媒体であって、アナログデジタル変換装置を、複数のAD変換部が出力するそれぞれのデジタルデータを、それぞれのデジタルデータが変換されたタイミングに応じて整列させ、データシーケンスを生成するインターリーブ部と、複数のAD変換部の周波数特性の誤差により生じるデータシーケンスのデータ値の誤差を、それぞれのAD変換部の周波数特性に基づいて補正する補正演算部として機能させ、補正演算部を、データシーケンスを、所定の分割データ数毎に分割した、複数の分割データを生成するデータ分割部と、それぞれの分割データの先頭又は末尾に、データ値がゼロのデータを、所定の挿入データ数だけ挿入して順次出力するデータ挿入部と、データ挿入部が順次出力する分割データを順次取り込み、取り込んだ分割データに対して、それぞれのAD変換部の周波数特性に応じた補正演算を順次行った補正後データを順次出力する演算部と、演算部がそれぞれの分割データに応じて順次出力するそれぞれの補正後データの末尾における重複データ数のデータと、当該補正後データの次の補正後データの先頭における重複データ数のデータとを加算して、当該補正後データと当該補正後データの次の補正後データとを順次連結するデータ連結部として機能させるプログラムを格納した記録媒体を提供する。
本発明の第6の形態においては、アナログ信号が分岐して与えられ、所定位相ずつ異なるタイミングでアナログ信号を順次変換する複数のAD変換部が出力するデジタルデータを補正するアナログデジタル変換装置を機能させるプログラムを格納した記録媒体であって、アナログデジタル変換装置を、複数のAD変換部が出力するそれぞれのデジタルデータを、それぞれのデジタルデータが変換されたタイミングに応じて整列させ、データシーケンスを生成するインターリーブ部と、複数のAD変換部の周波数特性の誤差により生じるデータシーケンスのデータ値の誤差を、それぞれのAD変換部の周波数特性に基づいて補正する補正演算部として機能させ、補正演算部を、データシーケンスを、所定の分割データ数のデータを有する複数の分割データに分割し、それぞれの分割データの先頭における所定の重複データ数のデータが、当該分割データの前の分割データの末尾における重複データ数のデータと重複するように、それぞれの分割データを生成するデータ分割部と、データ分割部が生成するそれぞれの分割データを順次取り込み、取り込んだ分割データに対して、それぞれのAD変換部の周波数特性に応じた補正演算を順次行った補正後データを順次出力する演算部と、演算部がそれぞれの分割データに応じて順次出力するそれぞれの補正後データの末尾における重複データ数のデータ、又は当該補正後データの先頭における重複データ数のデータのいずれかを削除し、当該補正後データの末尾と、当該補正後データの次の補正後データの先頭を順次連結するデータ連結部として機能させるプログラムを格納した記録媒体を提供する。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
本発明によれば、並列に設けられた複数のADCを用いてサンプリングしたデジタルデータを分割し、周波数領域で補正演算を行う場合において、デジタルデータの波形の連続性を維持して補正演算を行うことができる。
アナログデジタル変換装置100の構成の一例を示す図である。 それぞれのADC10に与えられるサンプリングクロックを説明する図である。 それぞれのフーリエ変換部12が出力する周波数特性の一例を示す図である。 フーリエ変換部12−1が出力する周波数特性の一部の一例を示す図である。 それぞれの周波数特性を複素空間で表示した一例を示す図である。 フーリエ変換部12−1が出力する周波数特性の一部の他の例を示す図である。 アナログデジタル変換装置100の動作の一例を示すフローチャートである。 アナログデジタル変換装置100の構成の他の例を示す図である。 補正演算部42の構成の一例を示す図である。 補正演算部42の動作の一例を説明する図である。 補正演算部42の構成の他の例を示す図である。 図11に示した補正演算部42の動作の一例を説明する図である。 補正演算部42の構成の他の例を示す図である。 補正演算部42の構成の他の例を示す図である。 演算部48の構成の一例を示す図である。 図15に示した演算部48の動作を説明する図である。 アナログデジタル変換装置100を機能させるプログラムを格納したコンピュータ400の構成の一例を示す図である。
符号の説明
10・・・ADC、12・・・フーリエ変換部、14・・・測定部、16・・・補正部、18・・・インターリーブ部、40・・・インターリーブ部、42・・・補正演算部、44・・・データ分割部、46・・・データ挿入部、48・・・演算部、50・・・データ連結部、52・・・ADC、62・・・特性格納部、64・・・フーリエ逆変換部、66・・・データ数調整部、68・・・フーリエ変換部、70・・・誤差算出部、80・・・データ分配部、82・・・フーリエ変換部、84・・・バタフライ演算部、100・・・アナログデジタル変換装置、400・・・コンピュータ、700・・・CPU、702・・・ROM、704・・・RAM、706・・・通信インターフェース、710・・・ハードディスクドライブ、712・・・FDドライブ、714・・・CD−ROMドライブ、720・・・FDディスク、722・・・CD−ROM
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、アナログデジタル変換装置100の構成の一例を示す図である。アナログデジタル変換装置100は、入力信号として与えられるアナログ信号を、デジタル信号に変換する装置であって、複数のADC(10−0〜10−3、以下ADC10と総称する)、複数のフーリエ変換部(12−0〜12−3、以下フーリエ変換部12と総称する)、複数の補正部(16−0〜16−3、以下補正部16と総称する)、測定部14、及びインターリーブ部18を備える。また、本例においてアナログデジタル変換装置100は、4個のADC10を用いてアナログ信号をデジタル信号に変換するが、ADC10の個数を4個に限定されない。例えばアナログデジタル変換装置100は、2個(但しnは1以上の整数)のADC10を用いて、アナログ信号をデジタル信号に変換してよい。このような場合であっても、本例におけるアナログデジタル変換装置100と同様の動作により、精度よくデジタル信号の周波数スペクトルを算出することができる。
それぞれのADC10には、位相がそれぞれ所定位相ずつ異なるサンプリングクロックが与えられる。与えられるサンプリングクロックについては、図2において後述する。そして、ADC10には入力信号としてアナログ信号が与えられ、サンプリングクロックに応じてアナログ信号をサンプリングする。
それぞれのフーリエ変換部12は、ADC10に対応して設けられ、複数のADC10がアナログ信号をサンプリングしたデータをそれぞれフーリエ変換し、複数のADC10に対応する複数の周波数領域信号を生成する。フーリエ変換部12は、例えば離散フーリエ変換によりフーリエ変換を行う。
測定部14は、それぞれのADC10の周波数特性を予め測定する。例えば測定部14は、既知のアナログ信号をそれぞれのADC10に入力させ、ADC10が出力するデータに基づいて、それぞれのADC10の周波数特性を測定する。このとき測定部14は、アナログ信号をデジタル信号に変換するときに与えられるサンプリングクロックを用いて、それぞれの周波数特性を測定してよい。これにより、与えられるサンプリングクロックの位相誤差を含んだ、それぞれのADC10におけるサンプリングの周波数特性を測定することができる。
補正部16は、それぞれの周波数領域信号に、全てのADC10の周波数特性に基づく補正係数を乗ずることにより、対応するADC10の周波数特性が理想的である場合に得られる理想周波数領域信号に変換する。このとき、ADC10のいずれか一の周波数特性を当該理想的な周波数特性としてよく、理想的な周波数特性として所定の周波数特性を与えてもよい。これにより、それぞれのADC10の周波数特性の誤差により生じるスプリアス成分を除去した理想周波数領域信号を生成することができる。
また、インターリーブ部18は、それぞれの理想周波数領域信号を合成し、デジタル信号の周波数スペクトルを生成する。このような構成により、ADC10におけるサンプリングの周波数特性によって生じるスプリアス成分を除去した周波数スペクトルを得ることができる。
図2は、それぞれのADC10に与えられるサンプリングクロックを説明する図である。例えば、帯域[−1/(2Ts)、1/(2Ts)]のアナログ信号をデジタル信号に変換する場合、それぞれのADC10には、周波数が1/(4Ts)であるサンプリングクロックが、位相Tsずつずれて与えられる。このようなサンプリングクロックを用いてアナログ信号をサンプリングすることにより、それぞれのADC10のサンプリング周波数の4倍のレートでアナログ信号をサンプリングすることができる。
図3は、それぞれのフーリエ変換部12が出力する周波数特性の一例を示す図である。帯域[−1/(2Ts)、1/(2Ts)]のアナログ信号を周波数1/(4Ts)でサンプリングした周波数領域信号には、図3において実線で示す信号成分(k=0)に加え、スプリアス成分(k=−1、1、2、3、4、5)が生じる。全ての周波数特性は、図3に示したような信号成分及びスプリアス成分を有するが、それぞれのADC10のサンプリングクロックはTsずつずれているため、複素空間で考えるとそれぞれの周波数特性の成分の向きは異なる。
図4は、フーリエ変換部12−1が出力する周波数特性の一部の一例を示す。フーリエ変換部12−0が出力する周波数特性のそれぞれの成分(k=−1〜5)が、図3に示したように複素空間において全て同一の方向とすると、フーリエ変換部12−1が出力する周波数特性の信号成分(k=0)は、フーリエ変換部12−0が出力する周波数成分の信号成分(図3参照)と同一の方向である。しかし、ADC10−1のサンプリングクロックの位相は、ADC10−0のサンプリングクロックの位相に比べTs進んでいるため、フーリエ変換部12−1が出力する周波数特性のスプリアス成分(k=1)は、信号成分(k=0)に対して90度回転する。同様に、他のスプリアス成分(k=2、3、4、5、図示せず)は順次90度回転する。
図5は、それぞれの周波数特性を複素空間で表示した一例を示す図である。図5においては、信号成分及びスプリアス成分を離散的に示しているが、図3において示した周波数特性のように、信号成分及びスプリアス成分の帯域が重なっていても同様である。
前述したように、フーリエ変換部12−1が出力する周波数特性の成分は順次90度ずつ回転する。また、ADC10−2のサンプリングクロックの位相は、ADC10−0のサンプリングクロックの位相に比べ2Ts進んでいるため、フーリエ変換部12−2が出力する周波数特性の成分は、図5に示すように180度ずつ回転する。同様に、ADC10−3のサンプリングクロックの位相は、ADC10−0のサンプリングクロックの位相に比べ3Ts進んでいるため、フーリエ変換部12−3が出力する周波数特性の成分は、図5に示すように270度ずつ回転する。
これらの周波数特性を合成することにより、それぞれの周波数特性のスプリアス成分(k=−1、1、2、3、5)が打ち消し合い、信号成分(k=0)、及びエイリアシング成分(k=4)のみが残る。しかし、それぞれのサンプリングクロックの位相誤差や、ADC10の周波数特性誤差により、ADC10のサンプリングタイミングにバラツキが生じた場合、スプリアス成分の角度にバラツキが生じて打ち消し合うことができない。
図6は、フーリエ変換部12−1が出力する周波数特性の一部の他の例を示す。前述したように、ADC10−1に与えられるサンプリングクロックに位相誤差がある場合や、ADC10−1の周波数特性が理想的でない場合、図6に示すようにスプリアス成分(一例としてk=1)の角度にバラツキが生じ、他の周波数特性のスプリアス成分(k=1)と打ち消し合うことができず、それぞれの周波数特性を合成した場合にスプリアス成分が残留してしまう。
図1において説明したアナログデジタル変換装置100は、ADC10の周波数特性やサンプリングクロックの位相誤差により生じる、このようなスプリアス成分の角度のバラツキを補正してインターリーブを行うことにより、スプリアス成分を除去する。次に、アナログデジタル変換装置100の動作の詳細について説明する。
図7は、アナログデジタル変換装置100の動作の一例を示すフローチャートである。まず、測定段階S200において、測定部10がそれぞれのADC10の周波数特性を予め測定する。ここで、それぞれのADC10の周波数特性を下式で与える。
Figure 0004813474
但し、lは対応するADC10を示し、l=0、1、2、3である。
次に、サンプリング段階S202において、複数のADC10を用いて、入力信号として与えられるアナログ信号をサンプリングする。このとき、それぞれのADC10に与えられるサンプリングクロックp0(t)、p1(t)、p2(t)、p3(t)は下式で与えられる。
Figure 0004813474
・・・式(1)
次に、フーリエ変換段階S204において、フーリエ変換部12を用いて、複数のADC10がサンプリングしたデータをそれぞれフーリエ変換し、複数のADC10に対応する複数の周波数領域信号を生成する。このとき、式(1)に示したサンプリングクロックのフーリエ変換は下式で与えられる。
Figure 0004813474

・・・式(2)
式(2)を用いて、それぞれのフーリエ変換部12が出力する周波数領域信号Xl(f)は、下式で与えられる。
Figure 0004813474
・・・式(3)
また、
Figure 0004813474
とすると、それぞれの周波数領域信号は次のように表せる。但し、本例においてはADC10−0の周波数特性を理想周波数特性として説明する。すなわち、a0(k)=1として説明する。
Figure 0004813474

・・・式(4)
但しfsは、それぞれのアナログデジタルコンバータのサンプリング周波数を示し、上式におけるk=−1から5までの項は、X(f)の帯域を[−2fs、2fs]とした場合に、帯域[0、4fs]に含まれる成分を示し、aj(k)は、j番目のアナログデジタルコンバータの周波数特性のうちの、
Figure 0004813474

に対応する成分を示す。
次に、補正段階S206において、補正部16を用いて、それぞれの周波数領域信号に、全てのADC10の周波数特性に基づく補正係数を乗ずることにより、対応するADC10の周波数特性が理想的である場合に得られる周波数領域信号に変換する。本例において、補正部16は、式(4)に示したそれぞれの周波数成分X0(f)〜X3(f)の線形和を算出したときに、k=−1、1、2、3、5のスプリアス成分が除去され、k=0の信号成分及び当該信号成分のエイリアシング成分のみが残留する補正係数を、それぞれの周波数特性に乗算する。つまり、
Figure 0004813474
・・・式(5)
となる補正係数L1、L2、L3を算出し、それぞれの周波数特性に乗算する。但し上式において、α、βは任意の実数。
このとき、補正部16は、算出するべきデジタル信号の周波数帯域[−2fs、2fs]を、ADC10の個数に応じて分割する。本例において補正部16は、算出するべきデジタル信号の周波数帯域を、帯域が[0、fs]である第1領域、帯域が[fs、2fs]である第2領域、帯域が[2fs、3fs]である第3領域、及び帯域が[3fs、4fs]である第4領域に分割する。
式(4)からわかるように、デジタル信号の周波数帯域[−2fs、2fs]に含まれるスプリアス成分は、k=−1、1、2、3の4個であるが、式(5)から明らかなように、同時に4個のスプリアス成分を消去する補正係数L1、L2、L3は存在しない。しかし、本例のようにデジタル信号の周波数帯域を分割することにより、分割したそれぞれの領域においては、図3に示すようにスプリアス成分を3個にすることができる。このため、補正部16は、下式に示すように、それぞれの周波数帯域毎に、それぞれの補正係数を算出することができる。
第1領域
Figure 0004813474
・・・式(6)
第2領域及び第3領域
Figure 0004813474
・・・式(7)
第4領域
Figure 0004813474
・・・式(8)
そして、合成段階S208において、インターリーブ部18を用いて、補正段階S206において得られたそれぞれの周波数領域信号を合成し、デジタル信号の周波数スペクトルを生成する。このとき、補正段階S206において、算出した補正係数L1、L2、L3をそれぞれの周波数領域信号に乗算したため、信号成分(k=0)及びエイリアシング成分(k=4)の位相が変化してしまう。このため補正段階S206においては、当該変化を補正する補正係数を更に算出する。
本例において補正段階S206は、第1補正係数を算出する第1算出段階と、第2補正係数を算出する第2算出段階とを有する。第1算出段階は、それぞれのADC10の周波数特性により生じる、それぞれの周波数領域信号のスプリアス成分がうち消し合うように、それぞれの周波数領域信号に乗ずるそれぞれの第1補正係数L1、L2、L3を、全てのADC10の周波数特性に基づいて算出する。また第1算出段階は、それぞれの周波数信号のスプリアス成分のうち、前述した周波数帯域を分割したそれぞれの領域に存在するスプリアス成分がうち消し合う第1補正係数L1、L2、L3を、分割されたそれぞれの領域毎に算出する。
また、第2算出段階は、第1補正係数を乗じたことにより生じる、周波数領域信号の信号成分及びエイリアシング成分の位相の誤差を補正するための第2補正係数を、それぞれの第1補正係数及びそれぞれの周波数特性に基づいて、分割されたそれぞれの領域毎に算出する。第1領域及び第2領域では、信号成分(k=0)のみが残留するため、第1領域及び第2領域においては、第2補正係数として1/(1+a1(0)L+a2(0)L2+a3(0)L3)を算出する。また、第3領域及び第4領域では、エイリアシング成分(k=4)のみが残留するため、第2補正係数として1/(1+a1(4)L+a2(4)L2+a3(4)L3)を算出する。
そして、合成段階S208では、補正段階S206において得られたそれぞれの周波数領域信号を合成したものに、前述した第2補正係数を乗ずる。また、本例においては第2補正係数を合成段階S208において乗算したが、他の例においては、補正段階S206において乗算してもよい。つまり、補正段階S206では、それぞれの周波数領域信号に、対応する第1補正係数及び対応する第2補正係数を乗じてもよい。
上述したように、合成段階S208では、それぞれの領域毎に、下式に基づいてデジタル信号の周波数スペクトルを算出する。
第1領域及び第2領域
Figure 0004813474
・・・式(9)
第3領域及び第4領域
Figure 0004813474
・・・式(10)
つまり、合成段階S208では、第1領域における周波数スペクトルを、式(6)に基づいて算出される補正係数L1、L2、L3を式(9)に用いることにより算出する。また、第2領域における周波数スペクトルを、式(7)に基づいて算出される補正係数L1、L2、L3を式(9)に用いることにより算出し、第3領域における周波数スペクトルを、式(7)に基づいて算出される補正係数L1、L2、L3を式(10)に用いることにより算出し、第4領域における周波数スペクトルを、式(8)に基づいて算出される補正係数L1、L2、L3を式(10)に用いることにより算出する。このような動作により、スプリアス成分を除去した周波数スペクトルを得ることができる。
また本例においては、ADC10−0の周波数特性を理想周波数特性として説明したが、ADC10−0の周波数特性が理想的でなく、ある周波数特性を有している場合であっても、同様に当該周波数特性に基づいて補正を行い、スプリアス成分を除去することができる。
この場合、他のADC10の周波数特性をADC10−0の周波数特性で除算したものを、当該他のADC10の周波数特性al(k)とすることにより、補正を行うことができる。すなわち、予め測定したADC10−l(l=0、1、2、3)の周波数特性をそれぞれFad(l)とすると、補正に用いるそれぞれの周波数特性al(k)は下式で表される。
Figure 0004813474

・・・式(11)
また、式(11)に示した周波数特性を用いて、式(9)及び式(10)は以下のように表される。
Figure 0004813474

・・・式(9)
Figure 0004813474
・・・式(10)
以上については、与えられるアナログ信号を複素信号として説明したが、与えられるアナログ信号が実信号である場合には、上述した補正方法のうち、第1領域及び第2領域に対応する動作のみを適用する。例えば合成段階S208では、第1領域及び第2領域における周波数スペクトルを、式(6)又は式(7)に基づいて算出される補正係数を式(9)に用いることにより算出し、第1領域及び第2領域における周波数スペクトルの複素共役を第3領域及び第4領域における周波数スペクトルとして算出する。
また、本例においては算出する周波数スペクトルの帯域を[0、4fs]として説明したが、当該帯域を[−2fs、2fs]としても同様の動作を行うことができる。例えば、第3領域の帯域を[−fs、0]、第4領域の帯域を[−2fs、−fs]とすることにより、同様の動作でスプリアス成分を除去することができる。
また、それぞれの周波数特性は、k=0の周波数特性a(0)を基に、以下のように算出してもよい。
a(−1)・・・a(0)を−fs/4シフト
a(1)・・・a(0)をfs/4シフト
a(2)・・・a(0)を2fs/4シフト
a(3)・・・a(0)を3fs/4シフト
a(5)・・・a(0)を5fs/4シフト
また、フーリエ変換部12が離散フーリエ変換によってフーリエ変換を行う場合、ADC10のそれぞれの出力信号の離散フーリエ変換は下式で与えられる。
Figure 0004813474

・・・式(12)
そして、離散フーリエ変換された周波数領域信号は下式で与えられる。
Figure 0004813474
このため、式(9)及び式(10)は以下のように表される。
Figure 0004813474

・・・式(9)'
Figure 0004813474

・・・式(10)'
また、本例においてはADC10の個数を4として説明したが、ADC10の個数がN(但しNは2以上の整数)であっても、同様にスプリアス成分を除去した周波数スペクトルを算出することができる。例えば、式(4)、式(5)、式(9)、及び式(10)は下式にように表される。
Figure 0004813474
・・・式(4)'
(但し上式において、−lからmまでの項は、X(f)の帯域を[−Nfs/2、Nfs/2](但しfsは、それぞれのアナログデジタルコンバータのサンプリング周波数)とした場合に、帯域[0、Nfs]に含まれる成分であり、aj(k)は、j番目のアナログデジタルコンバータの周波数特性のうちの、
Figure 0004813474
に対応する成分を示す。)
Figure 0004813474

・・・式(5)'
(但し上式において、α、βは任意の実数、x(u)はx(0)のエイリアシング成分)
Figure 0004813474

・・・式(9)''
Figure 0004813474

・・・式(10)''
図8は、アナログデジタル変換装置100の構成の他の例を示す図である。本例におけるアナログデジタル変換装置100は、複数のADC10が出力するデジタルデータの波形の連続性を維持して、離散フーリエ変換及び補正演算を行う。アナログデジタル変換装置100は、複数のADC10、インターリーブ部40、及び補正演算部42を備える。
本例においては、4個のADC10を備えるアナログデジタル変換装置100について説明するが、N個のADC10を備えるアナログデジタル変換装置100であっても、同様の補正を行うことができる。
また、アナログデジタル変換装置100は、ADC10を備えず、外部のADC10が出力するデジタルデータを受け取ってもよい。この場合、アナログデジタル変換装置100は、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)を用いてよい。
複数のADC10は、図1から図7において説明したADC10と同一の機能を有し、それぞれ入力信号(アナログ信号)を分岐して与えられ、所定位相ずつ異なるタイミングで、アナログ信号をデジタルデータに変換する。
インターリーブ部40は、複数のADC10が出力するそれぞれのデジタルデータを、それぞれのデジタルデータが変換されたタイミングに応じて整列させ、データシーケンスを生成する。例えば、インターリーブ部40は、複数のADC10から受け取るデータを順次格納して出力するFIFOメモリであってよい。
補正演算部42は、複数のADC10がアナログ信号をサンプリングするタイミングの位相誤差により生じるデータシーケンスのデータ値の誤差を、それぞれのADC10の周波数特性に基づいて補正する。補正演算部42は、図1から図7において説明した、フーリエ変換部12、及び補正部16と同様の演算処理を、データシーケンスの波形の連続性を維持して行う。
図9は、補正演算部42の構成の一例を示す図である。補正演算部42は、データ分割部44、データ挿入部46、演算部48、及びデータ連結部50を有する。各部の動作を、図10を用いて説明する。
図10は、補正演算部42の動作の一例を説明する図である。データ分割部44は、データシーケンスを受け取り、受け取ったデータシーケンスを、所定の分割データ数(N−L、但しN、Lは自然数)毎に分割した、複数の分割データを生成する。ここで、Nは、演算部48が順次取り込むことのできる処理データ数を示す。例えば、演算部48が高速フーリエ変換を行う場合、Nは2のべき乗の数である。また、Lは、予め定められた値である。
データ挿入部46は、それぞれの分割データの先頭又は末尾に、データ値がゼロのデータを、予め定められた挿入データ数Lだけ挿入したゼロ挿入データを順次出力する。即ち、ゼロ挿入データのデータ数は、演算部48が取り込むことのできる処理データ数Nと等しい。図10においては、データ値がゼロのデータを、分割データの末尾に挿入する場合を示す。
演算部48は、データ挿入部46が順次出力するゼロ挿入データを順次取り込み、取り込んだゼロ挿入データに対して、それぞれのADC10の周波数特性に応じた補正演算を順次行った補正後データを順次出力する。演算部48は、図1に関連して説明した複数のフーリエ変換部12、複数の補正部16、及びインターリーブ部18を有し、それぞれのADC10に対応するデータに対して、図1から図7において説明した補正を行った補正後データを出力する。演算部48は、それぞれのADC10に対応するデータに対して補正演算を行うべく、ゼロ挿入データを、それぞれのADC10に対応するデータに分割する手段を有してよい。分割されたデータは、対応するフーリエ変換部12に入力される。
データ連結部50は、演算部48が順次出力するそれぞれの補正後データの末尾における挿入データ数Lのデータと、当該補正後データの次に演算部48が出力する補正後データの先頭における挿入データ数Lのデータとを加算して、それぞれの補正後データと、次の補正後データとを順次連結する。例えば、補正後データ1と補正後データ2とを連結する場合、補正後データ1の先頭データRから、データRN−L−1までのデータを保持する。そして、補正後データ1の末尾における挿入データ数Lのデータと、補正後データ2の先頭における挿入データ数Lのデータとを加算してデータRN−L−1に連結する。そして、補正後データ2の先頭からL+1番目のデータ以降を更に連結する。このような構成により、補正演算における波形の連続性を向上させることができる。
図11は、補正演算部42の構成の他の例を示す図である。補正演算部42は、データ分割部44、演算部48、及びデータ連結部50を有する。各部の動作を、図12を用いて説明する。
図12は、図11に示した補正演算部42の動作の一例を説明する図である。データ分割部44は、データシーケンスを受け取り、受け取ったデータシーケンスを、それぞれ所定のデータ数Nのデータを有する複数の分割データに分割する。ここで、分割データのデータ数Nは、演算部48が順次取り込むことのできる処理データ数と等しい。
このとき、データ分割部44は、それぞれの分割データの先頭における所定の重複データ数Lのデータが、当該分割データの前の分割データの末尾における重複データ数Lのデータと重複するように、それぞれの分割データを生成する。また、先頭の分割データについては、当該分割データの前の分割データが存在しないため、データ値がゼロのデータをL個、当該分割データの先頭に挿入してよい。例えば、データ分割部44は、データシーケンスの先頭からN−L個のデータを有するデータ列を抜き出し、当該データ列の先頭に、L個のゼロ値データを挿入したものを、分割データ1として生成する。また、データ分割部44は、分割データ2の先頭におけるL個のデータが、分割データ1の末尾におけるL個のデータと重複するように、データシーケンスからN個のデータを有するデータ列を抜き出し、分割データ2として生成する。
演算部48は、データ分割部44が順次出力する分割データを順次取り込み、取り込んだ分割データに対して、それぞれのADC10の周波数特性に応じた補正演算を順次行った補正後データを順次出力する。演算部48は、図9及び図10において説明した演算部48と同一の構成及び機能を有する。
データ連結部50は、演算部48がそれぞれの分割データに応じて順次出力するそれぞれの補正後データの末尾における重複データ数のデータ、又は当該補正後データの先頭における重複データ数のデータのいずれかを削除し、当該補正後データの末尾と、当該補正後データの次の補正後データの先頭を順次連結する。例えば、補正後データ1と補正後データ2とを連結する場合、補正後データ1及び補正後データ2のそれぞれの先頭におけるL個のデータを削除してよい。そして、データを削除した補正後データ1の末尾と、データを削除した補正後データ2の先頭とを連結する。このような構成によっても、補正演算における波形の連続性を向上させることができる。
図13は、補正演算部42の構成の他の例を示す。本例における補正演算部42は、図9に示した補正演算部42の構成に加え、特性格納部62、フーリエ逆変換部64、データ数調整部66、フーリエ変換部68、及び誤差算出部70を更に有する。本例における補正演算部42は、図9に関連して説明した補正演算部42において、挿入データ数を調整することにより、演算部48の演算における波形の連続性を維持させる。
特性格納部62は、ADC10の周波数特性を予め格納する。ここで、ADC10の周波数特性は、図1において説明した測定部14を用いて測定してよい。また、特性格納部62は、複数のADC10のうちのいずれかの周波数特性を格納してよい。
フーリエ逆変換部64は、特性格納部62が格納したADC10の周波数特性を、時間軸の離散信号に変換する。フーリエ逆変換部64は、データ分割部44に、当該離散信号を入力する。このとき、インターリーブ部40は、データ分割部44にシーケンスデータを入力しない。
データ分割部44、データ挿入部46、演算部48、及びデータ連結部50は、当該離散信号に対して、図10において説明した処理と同一の処理を行う。また、演算部48は、当該離散信号に対しては、補正演算を行わなくともよい。
フーリエ変換部68は、当該離散信号に応じてデータ連結部50が出力する信号を、周波数領域の信号に変換する。誤差算出部70は、フーリエ変換部68が変換した周波数領域の信号と、特性格納部62が格納した周波数特性とを比較し、誤差を算出する。誤差算出部70は、これらの信号の二乗誤差を算出してよい。
データ数調整部66は、誤差算出部70が算出した誤差が、所定の範囲内となるように、データ分割部44及びデータ挿入部46における挿入データ数を調整する。例えば、データ数調整部66は、挿入データ数を順次変更して、それぞれの挿入データ数に対して誤算算出部70に誤差を算出させる。そして、当該誤差が予め与えられた範囲内となる挿入データ数のうち、最も小さい挿入データ数を検出する。データ数調整部66は、データ分割部44及びデータ挿入部46に、検出した当該挿入データ数を用いて、インターリーブ部40から与えられるデータシーケンスを処理させる。
このような構成により、演算部48の演算処理において、データシーケンスの波形の連続性を維持できるような、挿入データ数を設定することができる。また、演算部48は、設定される当該挿入データ数に対応して、フーリエ変換部68が出力する周波数特性を用いて、補正演算を行ってもよい。この場合、特性格納部62は、各ADC10の周波数特性を格納する。また、誤差算出部70は、各ADC10の周波数特性毎に誤差を算出し、データ数調整部66は、各ADC10の周波数特性毎の誤差が、全て所定の範囲内となる挿入データ数を検出する。
図14は、補正演算部42の構成の他の例を示す。本例における補正演算部42は、図11に示した補正演算部42の構成に加え、特性格納部62、フーリエ逆変換部64、データ数調整部66、フーリエ変換部68、及び誤差算出部70を更に有する。本例における補正演算部42は、図11に関連して説明した補正演算部42において、重複データ数を調整することにより、演算部48の演算における波形の連続性を維持させる。
本例において、特性格納部62、フーリエ逆変換部64、データ数調整部66、フーリエ変換部68、及び誤差算出部70の動作は、図13において説明したものと同様である。但し、データ数調整部66は、データ分割部44における重複データ数を調整する。このような構成により、演算部48の演算処理において、データシーケンスの波形の連続性を維持できるような、挿入データ数を設定することができる。
図15は、演算部48の構成の一例を示す図である。本例における演算部48は、図10において説明した、それぞれのADC10の周波数特性に応じた補正演算を、バタフライ演算を用いて行う。演算部48は、データ分配部80、複数のフーリエ変換部(82−1〜82−4、以下82と総称する)、及び複数のバタフライ演算部(84−1〜84−3、以下84と総称する)を有する。
本例において演算部48は、複数のADC10と同数のフーリエ変換部82を有する。フーリエ変換部82は、ADC10と一対一に対応して設けられる。また演算部48は、フーリエ変換部82の個数に応じたバタフライ演算部84を有する。例えば、フーリエ変換部82が2^k個設けられている場合、バタフライ演算部84は、2^0+2^1+・・・+2^(k−1)個設けられる(但し、mは0からk−1)。
図16は、図15に示した演算部48の動作を説明する図である。データ分配部80は、データ挿入部46が順次出力するゼロ挿入データを受け取り、それぞれのゼロ挿入データの各データを、ADC10に対応するデータ毎に分配する。本例では、4個のADC10が設けられているので、データ分配部80は、それぞれのゼロ挿入データを4つの分配データに分配する。
例えばデータ分配部80は、ADC10−kに対応する分配データとして、ゼロ挿入データのk+1+4n番目のデータを抜き出す(但し、n=0、1、2、・・・)。例えばデータ分配部80は、ADC10−0に対応する分配データ1として(D0、D4、D8、・・・)のデータを抜き出す。
データ分配部80は、それぞれの分配データを、対応するフーリエ変換部82に入力する。フーリエ変換部82は、入力された分配データをフーリエ変換し、周波数領域の信号に変換する。
バタフライ演算部84は、複数のフーリエ変換部82が出力する信号をバタフライ演算する。本例では、バタフライ演算部84−1は、ADC10−0に対応するフーリエ変換部82が出力する信号と、ADC10−2に対応するフーリエ変換部82が出力する信号とをバタフライ演算する。また、バタフライ演算部84−2は、ADC10−1に対応するフーリエ変換部82が出力する信号と、ADC10−3に対応するフーリエ変換部82が出力する信号とをバタフライ演算する。また、バタフライ演算部84−3は、バタフライ演算部84−1が出力する信号と、バタフライ演算部84−2が出力する信号とをバタフライ演算する。
ここで、複数のバタフライ演算部84は、図1から図7に関連して説明した補正演算を行う。一つのバタフライ演算部84の入力と出力の関係は、バタフライ演算部84への入力をDFTeven(n)及びDFTodd(n)とし、バタフライ演算部84からの出力をDFT(n)とすると、下式で与えられる。
DFT(n)=DFTeven(n)+P×W(n)×DFTodd(n)
・・・式(13)
但し、W(n)は、A/Dコンバータ52のサンプリングタイミングの、理想的なサンプリングタイミングに対する位相誤差τを補正する回転演算子であり、Nは演算後のデータ数、Tsは演算後のデータのサンプリング間隔、rは図3で説明した信号成分を示す。
また、
(n)=e^(−j2π(1+τ/Ts)n/N)
P=e^(jπrτ/Ts)
である。
フーリエ変換部82−1の出力をDFT(n)、フーリエ変換部82−3の出力をDFT(n)、フーリエ変換部82−2の出力をDFT(n)、フーリエ変換部82−4の出力をDFT(n)とし、式(13)を式(9')に適用すると、
DFTeven(n)=DFT(n)+P×W(n)×DFT(n)
・・・式(14)
DFTodd(n)=DFT(n)+P×W(n)×DFT(n)
・・・式(15)
DFT(n)=DFTeven(n)+P×W(n)×DFTodd(n)
・・・式(16)
となる。ここで、式(14)は、バタフライ演算部84−1の入出力の関係を示し、式(15)は、バタフライ演算部84−2の入出力の関係を示し、式(16)は、バタフライ演算部84−3の入出力の関係を示す。また、P=L、P=L、P=L/Lである。また、バタフライ演算部84−3は、式(16)に示す出力DFT(n)に対し、
1/(a(0)+a(0)L+a(0)L+a(0)L)を乗じて出力する。また、バタフライ演算部84−3は、当該出力を時間領域のデータ列に変換して出力してよい。
それぞれのバタフライ演算部84は、図1から図7において説明したように、周波数帯域を複数の帯域に区分けして、それぞれの帯域において、異なる位相補正係数L、L、Lを用いて位相補正バタフライ演算を行う。このような処理により、バタフライ演算部84−3がそれぞれのゼロ挿入データに対して出力する信号は、図10において説明したそれぞれの補正後データと等価なデータとなる。
また、以上においては、図9及び図10に示した演算部48における処理を説明したが、図11及び図12に示した演算部48においても同様の処理を行うことができる。この場合、データ分配部80は、図12に示した分割データを、それぞれのADC10に対応する分配データに分配する。また、図13又は図14において説明した演算部48においても同様である。
図17は、アナログデジタル変換装置100を機能させるプログラムを格納したコンピュータ400の構成の一例を示す図である。本例において、コンピュータ400は、アナログデジタル変換装置100を、図1から図16において説明したように機能させるプログラムを格納する。コンピュータ400は、アナログデジタル変換装置100を制御するワークステーションであってよく、また補正演算部42として機能してもよい。
コンピュータ400は、CPU700と、ROM702と、RAM704と、通信インターフェース706と、ハードディスクドライブ710と、FDドライブ712と、CD−ROMドライブ714とを備える。CPU700は、ROM702、RAM704、ハードディスク710、FDディスク720、及び/又はCD−ROM722に格納されたプログラムに基づいて動作する。
通信インターフェース706は、例えばアナログデジタル変換装置100と通信し、データの授受を行う。格納装置の一例としてのハードディスクドライブ710は、設定情報、CPU700を動作させるプログラムを格納する。ROM702、RAM704、及び/又はハードディスクドライブ710は、アナログデジタル変換装置100を図1から図16に関連して説明したアナログデジタル変換装置100として機能させるためのプログラムを格納する。また、当該プログラムは、フレキシブルディスク720、CD−ROM722、ハードディスクドライブ710等に格納されていてもよい。
FDドライブ712はフレキシブルディスク720からプログラムを読み取りCPU700に提供する。CD−ROMドライブ714はCD−ROM722からプログラムを読み取りCPU700に提供する。
また、プログラムは記録媒体から直接RAMに読み出されて実行されても、一旦ハードディスクドライブにインストールされた後にRAMに読み出されて実行されても良い。更に、上記プログラムは単一の記録媒体に格納されても複数の記録媒体に格納されても良い。また記録媒体に格納されるプログラムは、オペレーティングシステムとの共同によってそれぞれの機能を提供してもよい。例えば、プログラムは、機能の一部または全部を行うことをオペレーティングシステムに依頼し、オペレーティングシステムからの応答に基づいて機能を提供するものであってもよい。
プログラムを格納する記録媒体としては、フレキシブルディスク、CD−ROMの他にも、DVD、PD等の光学記録媒体、MD等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、ICカード、ミニチュアーカード等の半導体メモリー等を用いることができる。又、専用通信ネットワーク、インターネット等に接続されたサーバシステムに設けたハードディスクまたはRAM等の格納装置を記録媒体として使用してもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、請求の範囲の記載から明らかである。
以上から明らかなように、本発明によれば、並列に設けられた複数のADCを用いてサンプリングしたデジタルデータを分割し、周波数領域で補正演算を行う場合において、デジタルデータの波形の連続性を維持して補正演算を行うことができる。

Claims (14)

  1. アナログ信号が分岐して与えられ、所定位相ずつ異なるタイミングで前記アナログ信号を順次変換する複数のAD変換部が出力するデジタルデータを補正するアナログデジタル変換装置であって、
    前記複数のAD変換部が出力するそれぞれの前記デジタルデータを、それぞれの前記デジタルデータが変換されたタイミングに応じて整列させ、データシーケンスを生成するインターリーブ部と、
    前記複数のAD変換部の周波数特性の誤差により生じる前記データシーケンスのデータ値の誤差を、それぞれの前記AD変換部の周波数特性に基づいて補正する補正演算部と
    を備え、
    前記補正演算部は、
    前記データシーケンスを、所定の分割データ数毎に分割した、複数の分割データを生成するデータ分割部と、
    それぞれの前記分割データの先頭又は末尾に、データ値がゼロのデータを、所定の挿入データ数だけ挿入して順次出力するデータ挿入部と、
    前記データ挿入部が順次出力する前記分割データを順次取り込み、取り込んだ前記分割データに対して、それぞれの前記AD変換部の前記周波数特性に応じた補正演算を順次行った補正後データを順次出力する演算部と、
    前記演算部がそれぞれの前記分割データに応じて順次出力するそれぞれの前記補正後データの末尾における前記挿入データ数のデータと、当該補正後データの次の前記補正後データの先頭における前記挿入データ数のデータとを加算して、当該補正後データと当該補正後データの次の前記補正後データとを順次連結するデータ連結部と
    を有するアナログデジタル変換装置。
  2. 前記データ分割部は、前記演算部が順次取り込むことのできる処理データ数から前記挿入データ数を減じた値を、前記分割データ数として前記複数の分割データを生成する
    請求項1に記載のアナログデジタル変換装置。
  3. 前記演算部は、
    前記分割データのデータを、それぞれ対応する前記AD変換部ごとに分配した分配データを生成するデータ分配部と、
    前記分配データに対して、周波数帯域を複数の帯域に区分けして、それぞれの帯域毎に、前記AD変換部の前記周波数特性に応じた補正係数を用いて補正バタフライ演算を行うことにより、前記補正演算を行うバタフライ演算部と
    を備える請求項1に記載のアナログデジタル変換装置。
  4. アナログ信号が分岐して与えられ、所定位相ずつ異なるタイミングで前記アナログ信号を順次変換する複数のAD変換部が出力するデジタルデータを補正するアナログデジタル変換装置であって、
    前記複数のAD変換部が出力するそれぞれの前記デジタルデータを、それぞれの前記デジタルデータが変換されたタイミングに応じて整列させ、データシーケンスを生成するインターリーブ部と、
    前記複数のAD変換部の周波数特性の誤差により生じる前記データシーケンスのデータ値の誤差を、それぞれの前記AD変換部の周波数特性に基づいて補正する補正演算部と
    を備え、
    前記補正演算部は、
    前記データシーケンスを、所定の分割データ数のデータを有する複数の分割データに分割し、それぞれの前記分割データの先頭における所定の重複データ数のデータが、当該分割データの前の前記分割データの末尾における前記重複データ数のデータと重複するように、それぞれの前記分割データを生成するデータ分割部と、
    前記データ分割部が生成するそれぞれの前記分割データを順次取り込み、取り込んだ前記分割データに対して、それぞれの前記AD変換部の前記周波数特性に応じた補正演算を順次行った補正後データを順次出力する演算部と、
    前記演算部がそれぞれの前記分割データに応じて順次出力するそれぞれの前記補正後データの末尾における前記重複データ数のデータ、又は当該補正後データの先頭における前記重複データ数のデータのいずれかを削除し、当該補正後データの末尾と、当該補正後データの次の前記補正後データの先頭を順次連結するデータ連結部と
    を有するアナログデジタル変換装置。
  5. 前記データ分割部は、前記演算部が順次取り込むことのできる処理データ数を、前記分割データ数として前記複数の分割データを生成する
    請求項4に記載のアナログデジタル変換装置。
  6. 前記演算部は、
    前記分割データのデータを、それぞれ対応する前記AD変換部ごとに分配した分配データを生成するデータ分配部と、
    前記分配データに対して、周波数帯域を複数の帯域に区分けして、それぞれの帯域毎に、前記AD変換部の前記周波数特性に応じた位相補正係数を用いて補正バタフライ演算を行うことにより、前記補正演算を行うバタフライ演算部と
    を備える請求項4に記載のアナログデジタル変換装置。
  7. 前記補正演算部は、
    前記AD変換部の周波数特性を予め格納する特性格納部と、
    前記AD変換部の前記周波数特性を時間軸の離散信号に変換し、前記データ分割部に入力するフーリエ逆変換部と、
    前記フーリエ逆変換部が前記離散信号を前記データ分割部に入力した場合に、前記データ連結部が出力する信号を、周波数軸の信号に変換するフーリエ変換部と、
    前記フーリエ変換部が出力する信号と、前記特性格納部が格納した前記周波数特性とを比較し、誤差を算出する誤差算出部と、
    前記誤差算出部が算出する誤差が、所定の範囲内となるように、前記挿入データ数を制御するデータ数調整部と
    を更に有する請求項2に記載のアナログデジタル変換装置。
  8. 前記データ数調整部は、前記挿入データ数を順次変化させて、それぞれの前記挿入データ数毎に、前記誤差算出部に前記誤差を算出させる
    請求項7に記載のアナログデジタル変換装置。
  9. 前記演算部は、前記誤差が前記所定の範囲内となったときに、前記フーリエ変換部が出力する信号を、前記AD変換部の前記周波数特性として、前記補正演算を行う
    請求項8に記載のアナログデジタル変換装置。
  10. 前記補正演算部は、
    前記AD変換部の周波数特性を予め格納する特性格納部と、
    前記AD変換部の前記周波数特性を時間軸の離散信号に変換し、前記データ分割部に入力するフーリエ逆変換部と、
    前記フーリエ逆変換部が前記離散信号を前記データ分割部に入力した場合に、前記データ連結部が出力する信号を、周波数軸の信号に変換するフーリエ変換部と、
    前記フーリエ変換部が出力する信号と、前記特性格納部が格納した前記周波数特性とを比較し、誤差を算出する誤差算出部と、
    前記誤差算出部が算出する誤差が、所定の範囲内となるように、前記重複データ数を制御するデータ数調整部と
    を更に有する請求項5に記載のアナログデジタル変換装置。
  11. アナログ信号が分岐して与えられ、所定位相ずつ異なるタイミングで前記アナログ信号を順次変換する複数のAD変換部が出力するデジタルデータを補正するアナログデジタル変換装置を機能させるプログラムであって、
    前記アナログデジタル変換装置を、
    前記複数のAD変換部が出力するそれぞれの前記デジタルデータを、それぞれの前記デジタルデータが変換されたタイミングに応じて整列させ、データシーケンスを生成するインターリーブ部と、
    前記複数のAD変換部の周波数特性の誤差により生じる前記データシーケンスのデータ値の誤差を、それぞれの前記AD変換部の周波数特性に基づいて補正する補正演算部と
    して機能させ、
    前記補正演算部を、
    前記データシーケンスを、所定の分割データ数毎に分割した、複数の分割データを生成するデータ分割部と、
    それぞれの前記分割データの先頭又は末尾に、データ値がゼロのデータを、所定の挿入データ数だけ挿入して順次出力するデータ挿入部と、
    前記データ挿入部が順次出力する前記分割データを順次取り込み、取り込んだ前記分割データに対して、それぞれの前記AD変換部の前記周波数特性に応じた補正演算を順次行った補正後データを順次出力する演算部と、
    前記演算部がそれぞれの前記分割データに応じて順次出力するそれぞれの前記補正後データの末尾における前記重複データ数のデータと、当該補正後データの次の前記補正後データの先頭における前記重複データ数のデータとを加算して、当該補正後データと当該補正後データの次の前記補正後データとを順次連結するデータ連結部と
    して機能させるプログラム。
  12. アナログ信号が分岐して与えられ、所定位相ずつ異なるタイミングで前記アナログ信号を順次変換する複数のAD変換部が出力するデジタルデータを補正するアナログデジタル変換装置を機能させるプログラムであって、
    前記アナログデジタル変換装置を、
    前記複数のAD変換部が出力するそれぞれの前記デジタルデータを、それぞれの前記デジタルデータが変換されたタイミングに応じて整列させ、データシーケンスを生成するインターリーブ部と、
    前記複数のAD変換部の周波数特性の誤差により生じる前記データシーケンスのデータ値の誤差を、それぞれの前記AD変換部の周波数特性に基づいて補正する補正演算部と
    して機能させ、
    前記補正演算部を、
    前記データシーケンスを、所定の分割データ数のデータを有する複数の分割データに分割し、それぞれの前記分割データの先頭における所定の重複データ数のデータが、当該分割データの前の前記分割データの末尾における前記重複データ数のデータと重複するように、それぞれの前記分割データを生成するデータ分割部と、
    前記データ分割部が生成するそれぞれの前記分割データを順次取り込み、取り込んだ前記分割データに対して、それぞれの前記AD変換部の前記周波数特性に応じた補正演算を順次行った補正後データを順次出力する演算部と、
    前記演算部がそれぞれの前記分割データに応じて順次出力するそれぞれの前記補正後データの末尾における前記重複データ数のデータ、又は当該補正後データの先頭における前記重複データ数のデータのいずれかを削除し、当該補正後データの末尾と、当該補正後データの次の前記補正後データの先頭を順次連結するデータ連結部と
    して機能させるプログラム。
  13. アナログ信号が分岐して与えられ、所定位相ずつ異なるタイミングで前記アナログ信号を順次変換する複数のAD変換部が出力するデジタルデータを補正するアナログデジタル変換装置を機能させるプログラムを格納した記録媒体であって、
    前記アナログデジタル変換装置を、
    前記複数のAD変換部が出力するそれぞれの前記デジタルデータを、それぞれの前記デジタルデータが変換されたタイミングに応じて整列させ、データシーケンスを生成するインターリーブ部と、
    前記複数のAD変換部の周波数特性の誤差により生じる前記データシーケンスのデータ値の誤差を、それぞれの前記AD変換部の周波数特性に基づいて補正する補正演算部と
    して機能させ、
    前記補正演算部を、
    前記データシーケンスを、所定の分割データ数毎に分割した、複数の分割データを生成するデータ分割部と、
    それぞれの前記分割データの先頭又は末尾に、データ値がゼロのデータを、所定の挿入データ数だけ挿入して順次出力するデータ挿入部と、
    前記データ挿入部が順次出力する前記分割データを順次取り込み、取り込んだ前記分割データに対して、それぞれの前記AD変換部の前記周波数特性に応じた補正演算を順次行った補正後データを順次出力する演算部と、
    前記演算部がそれぞれの前記分割データに応じて順次出力するそれぞれの前記補正後データの末尾における前記重複データ数のデータと、当該補正後データの次の前記補正後データの先頭における前記重複データ数のデータとを加算して、当該補正後データと当該補正後データの次の前記補正後データとを順次連結するデータ連結部と
    して機能させるプログラムを格納した記録媒体。
  14. アナログ信号が分岐して与えられ、所定位相ずつ異なるタイミングで前記アナログ信号を順次変換する複数のAD変換部が出力するデジタルデータを補正するアナログデジタル変換装置を機能させるプログラムを格納した記録媒体であって、
    前記アナログデジタル変換装置を、
    前記複数のAD変換部が出力するそれぞれの前記デジタルデータを、それぞれの前記デジタルデータが変換されたタイミングに応じて整列させ、データシーケンスを生成するインターリーブ部と、
    前記複数のAD変換部の周波数特性の誤差により生じる前記データシーケンスのデータ値の誤差を、それぞれの前記AD変換部の周波数特性に基づいて補正する補正演算部と
    して機能させ、
    前記補正演算部を、
    前記データシーケンスを、所定の分割データ数のデータを有する複数の分割データに分割し、それぞれの前記分割データの先頭における所定の重複データ数のデータが、当該分割データの前の前記分割データの末尾における前記重複データ数のデータと重複するように、それぞれの前記分割データを生成するデータ分割部と、
    前記データ分割部が生成するそれぞれの前記分割データを順次取り込み、取り込んだ前記分割データに対して、それぞれの前記AD変換部の前記周波数特性に応じた補正演算を順次行った補正後データを順次出力する演算部と、
    前記演算部がそれぞれの前記分割データに応じて順次出力するそれぞれの前記補正後データの末尾における前記重複データ数のデータ、又は当該補正後データの先頭における前記重複データ数のデータのいずれかを削除し、当該補正後データの末尾と、当該補正後データの次の前記補正後データの先頭を順次連結するデータ連結部と
    して機能させるプログラムを格納した記録媒体。
JP2007517913A 2005-05-26 2006-05-26 アナログデジタル変換装置、プログラム、及び記録媒体 Expired - Fee Related JP4813474B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US11/138,651 US7292166B2 (en) 2005-05-26 2005-05-26 Analog/digital converter and program therefor
US11/138,651 2005-05-26
PCT/JP2006/310543 WO2006126672A1 (ja) 2005-05-26 2006-05-26 アナログデジタル変換装置、プログラム、及び記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2006126672A1 JPWO2006126672A1 (ja) 2008-12-25
JP4813474B2 true JP4813474B2 (ja) 2011-11-09

Family

ID=37452093

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007517913A Expired - Fee Related JP4813474B2 (ja) 2005-05-26 2006-05-26 アナログデジタル変換装置、プログラム、及び記録媒体

Country Status (3)

Country Link
US (3) US7292166B2 (ja)
JP (1) JP4813474B2 (ja)
WO (1) WO2006126672A1 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7460043B2 (en) * 2005-06-03 2008-12-02 General Electric Company Analog-to-digital converter compensation system and method
US7541958B2 (en) * 2006-12-30 2009-06-02 Teradyne, Inc. Error reduction for parallel, time-interleaved analog-to-digital converter
JP5070571B2 (ja) * 2007-12-27 2012-11-14 株式会社アドバンテスト アナログデジタル変換装置、アナログデジタル変換方法、制御装置及びプログラム
JP5049305B2 (ja) * 2008-03-10 2012-10-17 アンリツ株式会社 周波数変換装置
WO2010082268A1 (ja) * 2009-01-19 2010-07-22 株式会社アドバンテスト アナログデジタル変換方法、及びアナログデジタル変換装置
JP5095007B2 (ja) 2009-02-19 2012-12-12 株式会社日立製作所 アナログデジタル変換器および半導体集積回路装置
DE102009040775B4 (de) * 2009-02-27 2017-06-08 Anritsu Corp. Frequenzumwandlungssystem
JP4999885B2 (ja) * 2009-06-05 2012-08-15 株式会社アドバンテスト アナログ信号処理装置、方法、プログラム、記録媒体
EP2448118A1 (en) * 2010-10-27 2012-05-02 ST-Ericsson SA Method of making a linear periodically time varying system shift-invariant
CN101977055B (zh) * 2010-11-12 2014-10-22 上海华岭集成电路技术股份有限公司 模数转换器数字地与模拟地连接状况的测试方法
TWI605687B (zh) * 2013-03-08 2017-11-11 安娜卡敦設計公司 時間交錯類比至數位轉換器之缺陷的估計
EP2849346B1 (en) * 2013-09-12 2019-08-21 Socionext Inc. Mixed-signal circuitry

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4621286A (en) * 1984-05-29 1986-11-04 Rca Corporation Spatial-temporal frequency interleaved processing of a television signal with reduced amplitude interleaved sections
US5294926A (en) * 1992-10-09 1994-03-15 Hewlett-Packard Company Timing and amplitude error estimation for time-interleaved analog-to-digital converters
US5376938A (en) * 1994-04-04 1994-12-27 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Method and apparatus for maintaining linearity and frequency accuracy of an FM chirp waveform
JPH09219693A (ja) * 1996-02-09 1997-08-19 Mitsubishi Electric Corp デジタル放送受信機
KR100230271B1 (ko) * 1997-01-10 1999-11-15 윤종용 Ofdm 시스템 수신기의 미세 fft 윈도우 위치 복원장치
US6130922A (en) * 1997-05-02 2000-10-10 Lsi Logic Corporation Demodulating digital video broadcast signals
GB2332603B (en) * 1997-12-22 2000-07-19 Lsi Logic Corp Improvements relating to multidirectional communication systems
SE513044C2 (sv) * 1997-12-29 2000-06-26 Ericsson Telefon Ab L M Analog-digitalomvandlare med global klocka och global strömställare
US6324212B1 (en) * 1999-02-12 2001-11-27 Siemens Information And Communication Networks, Inc. Apparatus using low spectrum selectively for providing both ADSL and POTS service
DE10007148C2 (de) * 1999-02-17 2003-06-18 Advantest Corp Hochgeschwindigkeits-Wellenformdigitalisierer mit einer Phasenkorrekturvorrichtung und Verfahren zur Phasenkorrektur
US6628735B1 (en) * 1999-12-22 2003-09-30 Thomson Licensing S.A. Correction of a sampling frequency offset in an orthogonal frequency division multiplexing system
JP4560187B2 (ja) * 2000-08-30 2010-10-13 株式会社アドバンテスト インターリーブad変換方式波形ディジタイザ装置
JP3745962B2 (ja) * 2001-01-24 2006-02-15 株式会社アドバンテスト インターリーブad変換方式波形ディジタイザ装置、及び試験装置
US6809668B2 (en) * 2001-01-24 2004-10-26 Advantest Corporation Interleaving A/D conversion type waveform digitizer module and a test apparatus
JP2002246910A (ja) * 2001-02-20 2002-08-30 Advantest Corp インターリーブad変換方式波形ディジタイザ装置
US6701297B2 (en) * 2001-03-02 2004-03-02 Geoffrey Layton Main Direct intermediate frequency sampling wavelet-based analog-to-digital and digital-to-analog converter
US6473013B1 (en) * 2001-06-20 2002-10-29 Scott R. Velazquez Parallel processing analog and digital converter
US6915225B2 (en) * 2003-05-15 2005-07-05 Northrop Grumman Corporation Method, apparatus and system for digital data resampling utilizing fourier series based interpolation
US7119724B1 (en) * 2005-05-25 2006-10-10 Advantest Corporation Analog digital converter and program therefor

Also Published As

Publication number Publication date
US7609183B2 (en) 2009-10-27
US7292166B2 (en) 2007-11-06
US7471221B2 (en) 2008-12-30
US20080272942A1 (en) 2008-11-06
US20060267813A1 (en) 2006-11-30
WO2006126672A1 (ja) 2006-11-30
US20060267814A1 (en) 2006-11-30
JPWO2006126672A1 (ja) 2008-12-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4813474B2 (ja) アナログデジタル変換装置、プログラム、及び記録媒体
JP4813473B2 (ja) アナログデジタル変換装置、プログラム、及び記録媒体
JP4560187B2 (ja) インターリーブad変換方式波形ディジタイザ装置
JP3984284B2 (ja) 改良された時間インタリーブ方式のアナログ−デジタル変換装置及びそれを用いる高速信号処理システム
JP3745962B2 (ja) インターリーブad変換方式波形ディジタイザ装置、及び試験装置
US7821432B2 (en) Analog digital convert apparatus, analog digital convert method, control apparatus and program
CN110752844B (zh) 时间交织数模转换器校正
US20040174284A1 (en) Method and apparatus for the recovery of signals acquired by an interleaved system of digitizers with mismatching frequency response characteristics
JP5080349B2 (ja) アナログデジタル変換装置、アナログデジタル変換方法、試験装置、および、プログラム
WO2004077776A1 (ja) デジタイザ装置、波形発生装置、変換方法、波形発生方法、及びそのプログラムを記録した記録媒体
JP4542935B2 (ja) A/d変換装置
JP3947185B2 (ja) アナログディジタル変換方法、及びアナログディジタル変換装置
JP5331823B2 (ja) アナログデジタル変換方法、及びアナログデジタル変換装置
JP4456720B2 (ja) インターリーブad変換方式波形デジタイザ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090316

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110816

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110824

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140902

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140902

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees