JP4811936B2 - 電子機器の製造方法、電子機器 - Google Patents

電子機器の製造方法、電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP4811936B2
JP4811936B2 JP2006211076A JP2006211076A JP4811936B2 JP 4811936 B2 JP4811936 B2 JP 4811936B2 JP 2006211076 A JP2006211076 A JP 2006211076A JP 2006211076 A JP2006211076 A JP 2006211076A JP 4811936 B2 JP4811936 B2 JP 4811936B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal substrate
bag
protrusion
electronic component
electronic device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006211076A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008041756A (ja
Inventor
大輔 吉岡
寛二 高木
英之 佐野
幸弘 野呂
雅明 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Mobility Corp
Original Assignee
Omron Automotive Electronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Automotive Electronics Co Ltd filed Critical Omron Automotive Electronics Co Ltd
Priority to JP2006211076A priority Critical patent/JP4811936B2/ja
Publication of JP2008041756A publication Critical patent/JP2008041756A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4811936B2 publication Critical patent/JP4811936B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)

Description

本発明は、例えばパワートランジスタ、マイクロプロセッサ、チョークコイル、レーザダイオード、電動機等の電子部品を備えた電子機器と該電子機器の製造方法に関し、特に電子部品が動作して発熱したときに高温になるのを抑制することに関するものである。
電子機器には、例えばパワートランジスタ、マイクロプロセッサ、チョークコイル、レーザダイオード、電動機等のような、動作することにより発熱して高温になる電子部品を備えたものがある。このような発熱性を有する電子部品が所定温度以上の高温になると、電子部品や電子機器が誤動作し、さらに電子機器の内蔵回路や周辺回路が破壊される等の害が発生する。このような害の発生を防止するため、従来から電子部品が高温になるのを抑制する対策が各種提案されている。
例えば、下記の特許文献1では、高熱伝導性材料で形成された中空容器の内部に融点が中空容器の融点または分解温度より低くて電子部品の作動上限温度以下である金属を封入して成る冷却素子を、回路基板に搭載された電子部品の回路基板と反対側の一面に取り付けることにより、電子部品からの発熱を金属の自己融解により吸熱して蓄熱し、電子部品が高温になるのを抑制している。
また、下記の特許文献2では、上面に回路パターンが形成されたAl
部材で成る絶縁板と、絶縁板の下面に密着されたアルミニュウム部材で成る基板とから構成される回路基板において、絶縁板の上面に電子部品を搭載し、基板の全面に対して密閉された一様な空洞部内にパラフィン部材で成る蓄熱材を封入することにより、電子部品からの発熱を蓄熱材の自己融解により吸熱して蓄熱し、電子部品が高温になるのを抑制している。
また、下記の特許文献3では、アルミニュウムや銅等の金属シートと、パラフィンワックス等の熱軟化材を含有した粘着性を有する熱伝導性部材とを積層して成る放熱シートを、電子部品と熱放散部材との間に介在させて、金属シートを電子部品に接続し、熱伝導性部材を熱放散部材に接続することにより、電子部品からの発熱を熱伝導性部材の固体から液体への相変化により吸熱して熱放散部材へ伝え、電子部品が高温になるのを抑制している。
さらに、下記の特許文献4では、相変化する物質が微少にカプセル化されたスラリーを柔軟な袋に封入して、該袋を電子部品に接触させることにより、電子部品からの発熱をスラリーの相変化により吸熱して蓄熱し、電子部品が高温になるのを抑制している。
特開2004−152905号公報 特許第2798656号公報 特開2002−305271号公報 米国特許第5007478号明細書
上述したように、従来は金属やパラフィンやスラリー等の蓄熱体を電子部品に直接または金属を介して取り付けることにより、電子部品からの発熱を蓄熱体に逃がして、電子部品が高温になることを抑制していた。ところが、電子部品と蓄熱体との間に空気の入った隙間が形成されると、空気の熱伝導率は低いため、効率よく、電子部品からの発熱を蓄熱体に逃がして、電子部品が高温になるのを抑制できなくなる。
本発明は、上述した問題を解決するものであって、その課題とするところは、効率よく、電子部品からの発熱を蓄熱体に逃がして、電子部品が高温になるのを抑制することにある。
本発明に係る電子機器の製造方法は、電子部品を搭載した金属基板と、蓄熱体を封入した伸縮性を有する袋と、袋を載せる一面および該一面から突出して該一面と対向するように金属基板を支える突起を有する台とを備えた電子機器の製造方法であって、台の一面に袋を載せ、突起に金属基板を載せて、金属基板で袋を一面に押しつけつつ、金属基板の電子部品を搭載した領域にわたって、袋を金属基板に密着させて、突起と金属基板を固定する。袋内については、空気が入らないように蓄熱体を充填して、真空状態にするのが好ましい。
このようにすると、蓄熱体を封入した袋を、金属基板と台とで挟み込んで、金属基板の電子部品を搭載した領域にわたって、金属基板に空気の入った隙間を少なくして密着させることができる。つまり、金属基板と袋とを介した電子部品と蓄熱体との密着度を高めることができる。このため、電子部品が動作して発熱したときに、効率よく、電子部品からの発熱を金属基板と袋を介して蓄熱体に逃がして、電子部品が高温になるのを抑制することが可能となる。また、袋が伸縮性を有しているので、蓄熱体の固体と液体の相変化により体積が変化しても、該変化に追従して袋が伸縮して、袋の破裂、袋内からの蓄熱体の逸出、および袋内での気泡の発生を防止することができる。このため、安定して効率よく、電子部品からの発熱を蓄熱体に逃がして、電子部品が高温になるのを抑制し続けることが可能となる。
また、本発明の一実施形態では、台の突起を、金属基板の電子部品を搭載した領域より外側の領域を支える2つの平行な壁から構成し、袋を突起間に挿入し、金属基板を突起に載せて、金属基板で袋を台の一面と突起の側面とに押しつけつつ、金属基板の電子部品を搭載した領域にわたって、袋を金属基板に密着させて、突起と金属基板を固定する。
このようにすると、袋と蓄熱体とが、金属基板で袋を押しつけたときに突起の壁面に対して垂直な方向へ拡がったり、電子機器が揺れたときや傾いたとき等に突起の壁面に対して垂直な方向へずれたりするのを、突起により確実に防止することができる。このため、金属基板の電子部品の搭載領域にわたって、袋を金属基板に確実かつ安定に密着させ続けることが可能となる。
また、本発明の一実施形態では、台の突起を、金属基板の電子部品を搭載した領域より外側の領域を支える、側面が曲面状に形成された4本以上の柱から構成し、袋を突起間に挿入し、金属基板を突起に載せて、金属基板で袋を台の一面と突起の側面とに押しつけつつ、金属基板の電子部品を搭載した領域にわたって、袋を金属基板に密着させて、突起と金属基板を固定する。
このようにすると、袋と蓄熱体とが、金属基板で袋を押しつけたときに突起の側面に対して垂直な方向へ拡がったり、電子機器が揺れたときや傾いたとき等に突起の側面に対して垂直な方向へずれたりするのを、突起により確実に防止することができる。また、突起の側面を曲面状に形成しているので、袋が突起に接触して破損するのを防止することができる。このため、金属基板の電子部品の搭載領域にわたって、袋を金属基板に確実かつ安定に密着させ続けることが可能となる。
また、本発明の一実施形態では、台の一面または金属基板の袋と接する箇所に凸部を設け、凸部が袋に食い込むように、台の一面に袋を載せ、突起に金属基板を載せる。
このようにすると、金属基板の電子部品の搭載領域にわたって金属基板に密着させた袋と蓄熱体とが、位置ずれするのを凸部により確実に防止して、金属基板と袋との密着状態を安定に維持することが可能となる。また、袋より上方に配置される台の一面または金属基板の袋の中央と接する箇所に凸部を設けることで、たとえ袋内に気泡が発生していても、凸部で袋の中央を下方にへこませて、袋内の気泡を金属基板の電子部品の搭載領域より外側の領域に追いやることができる。このため、金属基板と蓄熱体との間で空気の隙間が一層少なくなり、効率よく、電子部品からの発熱を蓄熱体に逃がして、電子部品が高温になるのを抑制することが可能となる。
また、本発明に係る電子機器は、電子部品を搭載した金属基板と、蓄熱体を封入した伸縮性を有する袋と、袋を載せる一面および該一面から突出して該一面と対向するように金属基板を支える複数の突起を有する台とを備え、金属基板は、電子部品を搭載した領域より外側の領域を台の突起に支えられて固定され、袋は、突起間に挿入されて、金属基板により台の一面と突起の側面とに押しつけられつつ、金属基板の電子部品を搭載した領域にわたって金属基板と密着させられている。
このようにすると、蓄熱体を封入した袋が、金属基板と台とで挟み込まれて、金属基板の電子部品を搭載した領域にわたって、金属基板との間で空気の隙間が少なくなるように密着するので、電子部品が動作して発熱したときに、効率よく、電子部品からの発熱を金属基板と袋を介して蓄熱体に逃がして、電子部品が高温になるのを抑制することが可能となる。また、袋と蓄熱体とが、金属基板で袋を押しつけたときに突起に対して垂直な方向へ拡がったり、電子機器が揺れたときに突起に対して垂直な方向へずれたりするのを、突起により防止することができ、金属基板の電子部品を搭載した領域にわたって、袋を金属基板に確実かつ安定に密着させ続けることが可能となる。さらに、蓄熱体の固体と液体の相変化により体積が変化しても、該変化に追従して袋が伸縮するので、袋の破裂、袋内からの蓄熱体の逸出、および袋内での気泡の発生を防止することができ、安定して効率よく、電子部品からの発熱を蓄熱体に逃がして、電子部品が高温になるのを抑制し続けることが可能となる。
本発明によれば、蓄熱体を封入した袋を、金属基板と台とで挟み込んで、金属基板の電子部品を搭載した領域にわたって、金属基板に空気の入った隙間が少なくなるように密着させることができるので、電子部品が動作して発熱したときに、効率よく、電子部品からの発熱を金属基板と袋を介して蓄熱体に逃がして、電子部品が高温になるのを抑制することが可能となる。
図1および図2は、本発明の実施形態に係る電子機器1の縦断面図である。電子機器1の上側容器2と下側容器3は、アルミニュウム等の熱伝導性と熱放散性を有する金属材料で形成されている。容器2、3の内側には、金属基板4、電子部品5、袋6、および蓄熱体7が設けられている。金属基板4は、アルミニュウム等の熱伝導性を有する金属材料で形成されている。金属基板4の表面には、電気回路が形成されていている。また金属基板4の上面の中央には、電子部品5が表面実装等により搭載されている。電子部品5は、例えばパワートランジスタ、マイクロプロセッサ、チョークコイル、レーザダイオード、または電動機等のような、動作することにより発熱して高温になる発熱性を有する電子部品から成る。
袋6は、ラミネートフィルム等の伸縮性と気密性を有する材料で形成されている。袋6内には、蓄熱体7が封入されている。袋6の材料として、ポリ塩化ビニール(PVC)を使用することができる。蓄熱体7は、パラフィンワックス等のような、固体から液体への相変化時(融解時)に吸熱して蓄熱する材料から成る。蓄熱体7の融点は、容器2、3と金属基板4の各材料の融点または容器2、3の分解温度より低くて、電子部品5の作動上限温度以下である。蓄熱体7の具体例として、日本精蝋株式会社製の合成ワックスFT115を使用することができる。この合成ワックスの融点は114℃である。袋6内については、空気が入らないように蓄熱体7を充填して、真空状態にするのが好ましい。
下側容器3の内側には、袋6を載せる一面(内底面)3bと、該一面3bから上方へ垂直に突出して一面3bと対向するように金属基板4を支える突起3aとが設けられている。突起3aは、例えば図3に示すような2つの平行な壁から構成されている。図3の突起3aの両端の側面は曲面状に形成されている。これ以外に、突起3aを、例えば図4に示すような4本以上の円柱から構成してもよい。図4の突起3aの側面は曲面状に形成されている。図3および図4は、電子機器1の横断面図であり、上側容器2と下側容器3の突起3a以外の部分の図示を省略している。突起3aは、金属基板4の電子部品5を搭載した領域(図1および図2で金属基板4中にクロスハッチングで示す部分)4aより外側の領域を下方から支える。つまり、下側容器3は、袋6と金属基板4とを載せる台である。
上記の電子機器1の各部2、3、4、6を組み立てるには、先ず、図1に示すように蓄熱体7を封入した袋6を、下側容器3の内側の突起3a間に挿入して、一面3bに載せる。このとき、蓄熱体7を完全固体状態にしておいてもよいし、有る程度加熱して軟化させた状態または液体状態にしておいてもよい。電子機器1がユーザに使用されるまでの間、蓄熱体7を加熱せずに完全固体状態のままにしておくことで、蓄熱体7の劣化を防止して、長寿命化を図ることができる。また、蓄熱体7を軟化状態または液体状態にすることで、袋6と蓄熱体7とに柔軟性を付与して、袋6の突起3a間への挿入および一面3bへの載置を容易に行うことができる。
次に、図2に示すように電子部品5を袋6と反対側へ向けつつ、金属基板4を突起3aの上面に載せて、金属基板4で袋6を一面3bと突起3aの側面に押しつけつつ、金属基板4の電子部品5の搭載領域4aにわたって、袋6を金属基板4に密着させて、突起3aと金属基板4とをねじ8で締め付けて固定する。これにより、突起3aが図3に示すように2つの平行な壁から成る場合には、袋6と袋6内の蓄熱体7とが突起3aで囲まれていない横方向(突起3aと一面3bと金属基板4に対して平行な方向)へ拡がって、突起3aに食い込む。また、突起3aが図4に示すように4本以上の円柱から成る場合には、袋6と蓄熱体7とが突起3aで囲まれていない横方向(突起3a同士の間の一面3bと金属基板4に対して平行な方向)へ拡がって、突起3aに食い込む。このとき、袋6と蓄熱体7の横方向への過度な広がりが突起3aによって抑制され、金属基板4の電子部品5の搭載領域4aにわたって、袋6が金属基板4に確実に密着する。
そして、図2に示すように下側容器3の縁に上側容器2の縁を合わせて、接着剤または溶接等により連結して、容器2、3を組み立てる。その後、電子部品5が動作して発熱すると、該発熱が金属基板4と袋6とを介して蓄熱体7に伝わって、蓄熱体7が融解(固体から液体への相変化)して行く。この際、蓄熱体7が電子部品5からの発熱を吸熱して蓄熱するため、電子部品5が作動上限温度以上の高温になることが抑制される。
以上のようにすると、蓄熱体7を封入した袋6を、金属基板4と下側容器3の一面3bとで挟み込んで、金属基板4の電子部品5の搭載領域4aにわたって、金属基板4に空気の入った隙間を少なくして密着させることができる。つまり、金属基板4と袋6とを介した電子部品5と蓄熱体7との密着度を高めることができる。このため、電子部品5が動作して発熱したときに、効率よく、電子部品5からの発熱を金属基板4と袋6とを介して蓄熱体7に逃がして、電子部品5が作動上限温度以上の高温になるのを抑制することが可能となる。
また、下側容器3の突起3aを、図3に示したように2つの平行な壁から構成することで、袋6と蓄熱体7とが、金属基板4で袋6を一面3bに押しつけたときに突起3aの壁面に対して垂直な方向へ拡がったり、電子機器1が揺れたときや傾いたとき等に突起3aの壁面に対して垂直な方向へずれたりするのを、該突起3aにより確実に防止することができる。なお、金属基板4と下側容器3の一面3bとで袋6および蓄熱体7を所定の圧力で挟み込むだけでも、袋6および蓄熱体7の金属基板4および一面3bと平行な横方向への位置ずれをある程度防止することができる。また、図3に示したように突起3aの両端の側面を曲面状にすることで、袋6が該突起3aの両端に接触して破損するのを防止することができる。また、突起3aを、図4に示したように4本以上の円柱から構成することで、袋6と蓄熱体7とが、金属基板4で袋6を一面3bに押しつけたときに突起3aの側面に対して垂直な方向へ拡がったり、電子機器1が揺れたときや傾いたとき等に突起3aの側面に対して垂直な方向へずれたりするのを、該突起3aにより確実に防止することができる。また、図4に示したように突起3aの側面を曲面状にすることで、袋6が該突起3aの側面に接触して破損するのを防止することができる。このため、金属基板4の電子部品5の搭載領域4aにわたって、袋6を金属基板4に確実かつ安定に密着させ続けることが可能となる。
また、袋6が伸縮性を有しているので、蓄熱体7の固体と液体の相変化により体積が変化しても、該変化に追従して袋6が伸縮して、袋6の破裂、袋6内からの蓄熱体7の逸出、および袋6内での気泡の発生を防止することができる。このため、安定して効率よく、電子部品5からの発熱を蓄熱体7に逃がして、電子部品5が作動上限温度以上の高温になるのを抑制し続けることが可能となる。
さらに、容器2、3が熱伝導性と熱放散性とを有しているので、電子部品5からの発熱を蓄熱体7で蓄熱した後、容器2、3から外部へ放散して、蓄熱体7が全て融解するのを防止することができる。このため、蓄熱体7および電子部品5が高温になるのを抑制し続けることが可能となる。
図5および図6は、本発明の他の実施形態に係る電子機器1の縦断面図である。図5中および図6中では、便宜上、図1〜図4と同一部分および対応する部分には同一符号を付している。図5の電子機器1では、下側容器3の内側の一面3bの袋6の中央と接する箇所に、凸部3cが設けられている。また、図6の電子機器1では、金属基板4の電子部品5と反対側の袋6の中央と接する箇所に、凸部4cが設けられている。これらの電子機器1の各部2、3、4、6を組み立てるには、凸部3c、4cが袋6に食い込むように、一面3bに袋6を載せて、突起3aの上面に金属基板4を載せる。そして、前述したように金属基板4で袋6を一面3bと突起3aの側面に押しつけつつ、金属基板4の電子部品5の搭載領域4aにわたって、袋6を金属基板4に密着させて、突起3aと金属基板4とをねじ8で固定し、容器2、3を連結して組み立てる。
上記のようにすると、金属基板4の電子部品5の搭載領域4aにわたって金属基板4に密着させた袋6と蓄熱体7とが、一面3bおよび金属基板4と平行な横方向へ位置ずれするのを、凸部3c、4cにより確実に防止して、金属基板4と袋6との密着状態を安定に維持することが可能となる。また、袋6内に蓄熱体7を充填するときに、袋6内に空気が混入したり、袋6内で蓄熱体7が固体と液体の相変化を繰り返したときに、蓄熱体7中に含まれる空気が表出したりして、袋6内に気泡が発生してしまうことがある。然るに、図6に示したように袋6より上方に配置される金属基板4の袋6の中央と接する箇所に凸部4cを設けることで、袋6内に気泡9が発生していても、凸部4cで袋6の中央を下方にへこませて、袋6内の気泡9を金属基板4の電子部品5の搭載領域4aより外側の領域に追いやることができる。このため、金属基板4と蓄熱体7との間で空気の隙間が一層少なくなり、効率よく、電子部品5からの発熱を蓄熱体7に逃がして、電子部品5が高温になるのを抑制することが可能となる。
本発明は、以上述べた実施形態以外にも種々の形態を採用することができる。例えば、以上の実施形態では、下側容器3を袋6と金属基板4を支える台として兼用した例を挙げたが、本発明はこれのみに限るものではなく、これ以外に、例えば袋6と金属基板4を支える台を、容器3と別体で設けるようにしてもよい。この場合、台を熱伝導性と熱放散性を有する金属材料等で形成するのが好ましい。
また、図4に示した実施形態では、円柱状の4本の突起3aで袋6を囲んで、金属基板4を支えた例を挙げたが、本発明はこれのみに限るものではなく、これ以外に、例えば断面が楕円形や長円形や半円形等の柱状の2本以上の突起で袋6を囲んで、金属基板4を支えるようにしてもよい。
本発明の実施形態に係る電子機器の縦断面図である。 本発明の実施形態に係る電子機器の縦断面図である。 本発明の実施形態に係る電子機器の横断面図である。 本発明の他の実施形態に係る電子機器の横断面図である。 本発明の他の実施形態に係る電子機器の縦断面図である。 本発明の他の実施形態に係る電子機器の縦断面図である。
符号の説明
1 電子機器
3 下側容器(台)
3a 突起
3b 一面
3c 凸部
4 金属基板
4a 金属基板の電子部品を搭載した領域
4c 凸部
5 電子部品
6 袋
7 蓄熱体

Claims (5)

  1. 電子部品を搭載した金属基板と、
    蓄熱体を封入した伸縮性を有する袋と、
    前記袋を載せる一面および該一面から突出して該一面と対向するように前記金属基板を支える突起を有する台と、を備えた電子機器の製造方法であって、
    前記台の前記一面に前記袋を載せ、前記突起に前記金属基板を載せて、金属基板で袋を前記一面に押しつけつつ、金属基板の電子部品を搭載した領域にわたって、袋を金属基板に密着させて、突起と金属基板を固定することを特徴とする電子機器の製造方法。
  2. 請求項1に記載の電子機器の製造方法において、
    前記突起を、前記金属基板の電子部品を搭載した領域より外側の領域を支える2つの平行な壁から構成し、
    前記袋を前記突起間に挿入し、前記金属基板を突起に載せて、金属基板で袋を前記台の前記一面と突起の側面とに押しつけつつ、金属基板の電子部品を搭載した領域にわたって、袋を金属基板に密着させて、突起と金属基板を固定することを特徴とする電子機器の製造方法。
  3. 請求項1に記載の電子機器の製造方法において、
    前記突起を、前記金属基板の電子部品を搭載した領域より外側の領域を支える、側面が曲面状に形成された4本以上の柱から構成し、
    前記袋を前記突起間に挿入し、前記金属基板を突起に載せて、金属基板で袋を前記台の前記一面と突起の側面とに押しつけつつ、金属基板の電子部品を搭載した領域にわたって、袋を金属基板に密着させて、突起と金属基板を固定することを特徴とする電子機器の製造方法。
  4. 請求項1に記載の電子機器の製造方法において、
    前記台の前記一面または前記金属基板の前記袋と接する箇所に凸部を設け、
    前記凸部が前記袋に食い込むように、前記台の前記一面に袋を載せ、前記突起に前記金属基板を載せることを特徴とする電子機器の製造方法。
  5. 電子部品を搭載した金属基板と、
    蓄熱体を封入した伸縮性を有する袋と、
    前記袋を載せる前記一面および該一面から突出して該一面と対向するように前記金属基板を支える複数の突起を有する台と、を備え、
    前記金属基板は、電子部品を搭載した領域より外側の領域を前記台の前記突起に支えられて固定され、
    前記袋は、前記突起間に挿入されて、前記金属基板により前記台の前記一面と前記突起の側面とに押しつけられつつ、金属基板の前記電子部品を搭載した領域にわたって金属基板と密着させられていることを特徴とする電子機器。
JP2006211076A 2006-08-02 2006-08-02 電子機器の製造方法、電子機器 Expired - Fee Related JP4811936B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006211076A JP4811936B2 (ja) 2006-08-02 2006-08-02 電子機器の製造方法、電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006211076A JP4811936B2 (ja) 2006-08-02 2006-08-02 電子機器の製造方法、電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008041756A JP2008041756A (ja) 2008-02-21
JP4811936B2 true JP4811936B2 (ja) 2011-11-09

Family

ID=39176471

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006211076A Expired - Fee Related JP4811936B2 (ja) 2006-08-02 2006-08-02 電子機器の製造方法、電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4811936B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2932944B1 (fr) * 2008-06-20 2010-09-03 Thales Sa Dispositif electronique comportant une interface thermique elastique avec des composants electroniques
WO2010084955A1 (ja) * 2009-01-22 2010-07-29 京セラ株式会社 素子搭載用基板、およびこれを用いた素子収納用パッケージ
JP6023472B2 (ja) * 2012-06-06 2016-11-09 オリンパス株式会社 光源装置
JP6024297B2 (ja) * 2012-08-30 2016-11-16 株式会社村田製作所 電子機器、電子機器の製造方法
JP2016162912A (ja) * 2015-03-03 2016-09-05 アルプス電気株式会社 温度調節装置
US20220139979A1 (en) * 2019-03-13 2022-05-05 Sony Semiconductor Solutions Corporation Semiconductor device, imaging device, and method of manufacturing semiconductor device
US20220294182A1 (en) * 2019-07-30 2022-09-15 Sony Semiconductor Solutions Corporation Semiconductor laser driving apparatus, electronic equipment, and manufacturing method of semiconductor laser driving apparatus

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0728995B2 (ja) * 1983-10-20 1995-04-05 松下電器産業株式会社 衣類乾燥機
JP2004247423A (ja) * 2003-02-12 2004-09-02 Koyo Seiko Co Ltd 冷却装置
JP2006073744A (ja) * 2004-09-01 2006-03-16 Toyota Motor Corp ヒートシンク

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008041756A (ja) 2008-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4811936B2 (ja) 電子機器の製造方法、電子機器
JP6233377B2 (ja) 電子機器の製造方法
TW436603B (en) Plate type heat pipe and its manufacture, cooling device of cooling structure using the same
JP4289073B2 (ja) 配線基板収容装置及び放電灯点灯装置
JP2010278281A (ja) 電子部品装置の製造方法
JP2009212390A (ja) 発熱体搭載部品の取付構造
JP2008072062A (ja) 実装構造、およびこれを備えた電子機器
CN112218481A (zh) 散热板及其制造方法和具有散热板的电子装置
JP4503887B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2004247724A (ja) 電子基板から熱を放散させるシステムおよび方法
JP3923974B2 (ja) プラズマディスプレイ装置
JP2004247684A (ja) 放熱板および放熱装置
JPWO2007066401A1 (ja) 電子部品の製造方法および熱伝導部材の製造方法並びに電子部品用熱伝導部材の実装方法
JP2009081246A (ja) 半導体実装基板及びその製造方法
JP4657169B2 (ja) 電子機器
JP2021197461A (ja) シール装置、液浸冷却装置及び電子機器
JP2016181636A (ja) 冷却板
US20150200150A1 (en) Thermal Management In Electronic Apparatus With Phase-Change Material And Silicon Heat Sink
GB2388473A (en) Compliant thermal interface for connecting electronic components to a heat sink
JP2014203902A (ja) 冷却板
JP2013084674A (ja) 発熱電子デバイスの放熱構造
JP5282981B2 (ja) 素子搭載基板の製造方法
JP4863811B2 (ja) 電子機器
JP4795103B2 (ja) サーモモジュールおよびその製造方法
JP2004165251A (ja) 電子部品の放熱装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090915

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20100726

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110817

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110818

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140902

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees