JP2016162912A - 温度調節装置 - Google Patents

温度調節装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016162912A
JP2016162912A JP2015041104A JP2015041104A JP2016162912A JP 2016162912 A JP2016162912 A JP 2016162912A JP 2015041104 A JP2015041104 A JP 2015041104A JP 2015041104 A JP2015041104 A JP 2015041104A JP 2016162912 A JP2016162912 A JP 2016162912A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
heat
heat storage
temperature control
storage material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2015041104A
Other languages
English (en)
Inventor
染野 義博
Yoshihiro Someno
義博 染野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP2015041104A priority Critical patent/JP2016162912A/ja
Publication of JP2016162912A publication Critical patent/JP2016162912A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)

Abstract

【課題】対象物の駆動を妨げたり、損傷を与えることなく、対象物で発生する熱を確実に吸収して対象物の温度を設定温度に調節することのできる温度調節装置を提供する。【解決手段】設定温度を超えて相変化するときの転移熱を蓄える潜熱蓄熱材を内部に収容し、対象物に接触するように配置された中空の収容体と、収容体に接触するように配置され、収容体が発する熱を吸収して外部へ放出するペルチェ素子と、を備え、収容体は、可撓性を有する材料で構成されるとともに、少なくとも一部が弾性変形可能なエラストマで構成され、収容した潜熱蓄熱材の相変化に応じて膨張又は収縮が可能である。【選択図】図1

Description

本発明は、発熱により温度変化する対象物の温度を調節する温度調節装置に関する。
特許文献1は、光源ユニットが光を出射した際に発生する熱を蓄える蓄熱部材と、この蓄熱部材を冷却する冷却部材とを備えた光源装置を開示している。この光源装置においては、光源ユニットを一定の温度に保つために、蓄熱部材として潜熱蓄熱材を用い、潜熱蓄熱材のみでは光源ユニットを一定の温度に保つことができない際には、冷却部材としてのペルチェ素子によって潜熱蓄熱材を冷却している。
特開2013−254813号公報
しかしながら、特許文献1の光源装置においては、潜熱蓄熱材やペルチェ素子の具体的な形状や、光源ユニットを収容した筐体部に対する潜熱蓄熱材やペルチェ素子の配置が開示されていないため、光源ユニットで発生する熱がどのような経路で、潜熱蓄熱材を経てペルチェ素子へ伝達されるのかが明らかではない。このため、光源ユニットを効率的かつ確実に冷却することができるかどうかが明確ではなかった。さらに、例えば、冷却対象の表面が平坦でない場合や、駆動によって形状が変化する素子(例えば変調素子)が対象である場合は、蓄熱部材が適切に配置されていなければ高い冷却効果を発揮することは困難であり、駆動によって形状が変化する素子が対象である場合には、蓄熱部材によって精密な駆動を妨げるとともに、素子の変形等を起こして素子の特性を低下させるおそれがあった。
そこで本発明は、対象物の駆動を妨げたり、損傷を与えることなく、対象物で発生する熱を確実に吸収して対象物の温度を設定温度に調節することのできる温度調節装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の温度調節装置は、設定温度を超えて相変化するときの転移熱を蓄える潜熱蓄熱材を内部に収容し、対象物に接触するように配置された中空の収容体と、収容体に接触するように配置され、収容体が発する熱を吸収して外部へ放出するペルチェ素子と、を備え、収容体は、可撓性を有する材料で構成されるとともに、少なくとも一部が弾性変形可能なエラストマで構成され、収容した潜熱蓄熱材の相変化に応じて膨張又は収縮が可能であることを特徴としている。
このような構成によれば、対象物が設定温度を超えて高温となった場合には、潜熱蓄熱材が相変化して転移熱を蓄えることに伴って対象物から熱を奪うとともに、蓄熱によって温度が上昇した収容体の熱をペルチェ素子が吸収して外部へ放出することが可能となる。これにより、対象物の温度を設定温度に調節することが可能となる。さらに、収容体が可撓性を有し、かつ、弾性変形可能なエラストマを備えているため、相変化によって潜熱蓄熱材の体積が変化しても収容体はこれに従って変形可能であることから、収容体と対象物の接触を維持して確実に対象物で発生する熱を吸収でき、かつ、対象物の形状や動作を妨げることがない。
本発明の温度調節装置において、収容体は、熱伝導性と可撓性を有する熱伝導膜で被覆されていることが好ましい。
これにより、対象物で発生する熱を効率的に潜熱蓄熱材へ伝えることができるため、温度調節特性を高めることができる。
本発明の温度調節装置において、収容体は、その内部に、熱伝導性を有する線状の金属体を収容していることが好ましい。
これにより、対象物から吸収した熱を潜熱蓄熱材全体に広げることができるとともに、ペルチェ素子へ効率的に熱を伝えることが可能となる。
本発明の温度調節装置において、収容体の膨張及び収縮に拘わらず、対象物と収容体の接触、及び、収容体とペルチェ素子の接触状態を保持するように、ペルチェ素子及び収容体と対象物との間に圧力を加える加圧部を備えることが好ましい。
これにより、潜熱蓄熱材の膨張・伸縮状態に拘わらずに、対象物と収容体との接触を確保できるため、対象物で発生する熱を潜熱蓄熱材でより効率的に吸収することができる。
本発明の温度調節装置において、エラストマは、加圧部による加圧方向に直交する方向に収容体の膨張又は伸縮が可能となる位置に設けられていることが好ましい。
これにより、収容体の膨張及び伸縮が加圧方向に直交する方向において発生するようになるため、加圧方向における収容体の形状変化を小さく抑えることができる。これにより、対象物と収容体との接触をより確実に保持できるようになるため、潜熱蓄熱材による熱の吸収効率が高まって温度調節特性を安定させることができる。
本発明の温度調節装置において、対象物は、ヘッドアップディスプレイ装置に用いる光源及び/又は位相変調素子であることが好ましい。
これにより、ヘッドアップディスプレイ装置に用いる光源や位相変調素子を所望の温度範囲で動作させることが可能となるため、これらのデバイスの動作を安定させることができ、これによって高画質の画像を作製することが可能となる。
本発明によると、対象物の駆動を妨げたり、損傷を与えることなく、対象物で発生する熱を確実に吸収して対象物の温度を設定温度に調節することのできる温度調節装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る温度調節装置を、温度調節の対象物としてのLCOSに取り付けた状態を示す側面図である。 第1実施形態における潜熱蓄熱材が収容された収容体の構成を示す上面図である。 図2の収容体のZ方向に直交する断面図である。 図2の収容体のX方向に直交する断面図である。 第2実施形態に係る温度調節装置を、温度調節の対象物としてのLDに取り付けた状態を示す、Z方向に沿った断面図である。 第2実施形態における潜熱蓄熱材が収容された収容体の構成を示す上面図である。
以下、本発明の実施形態に係る温度調節装置について図面を参照しつつ詳しく説明する。
<第1実施形態>
第1実施形態は、本発明の温度調節装置をヘッドアップディスプレイ装置の変調素子としてのLCOSに適用した場合の実施形態であり、以下、図面を参照しつつ詳しく説明する。図1は、第1実施形態に係る温度調節装置を、温度調節の対象物としてのLCOSに取り付けた状態を示す側面図である。図2は、第1実施形態における潜熱蓄熱材41が収容された収容体10の構成を示す上面図、図3は、図2の収容体10のZ方向に直交する断面図、図4は、図2の収容体のX方向に直交する断面図である。各図には、基準座標としてX−Y−Z座標が示されている。X軸とY軸は互いに直交し、X−Y面はZ方向に直交する面である。以下の説明において、Z方向から見た状態を平面視ということがある。
図1に示すように、温度調節装置は、収容体10と、ペルチェ素子21と、放熱フィン22と、送風ファン23とを備える。
収容体10は、可撓性を有し、熱伝達可能な材料で形成された中空形状を備える。収容体10を形成する材料としては、例えば、ポリオレフィン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニルが挙げられる。図3に示すように、収容体10の内部空間11には、潜熱蓄熱材41と線状の金属体42がバインダ材料に混ぜ込まれた形で収容されている。このバインダ材料は、柔軟性を有する材料であって、例えば、アクリル樹脂、ポリオレフィン、ポリカーボネートを用いる。
潜熱蓄熱材41は、設定温度を超えると相変化し、この相変化の際の転移熱(潜熱)を蓄える材料である。バインダ材料に対する潜熱蓄熱材41の重量比は、LCOS30の動作温度範囲やペルチェ素子21の吸熱特性等を考慮して設定する。
潜熱蓄熱材41としては、単一成分ものと複数成分のものがあり、固相と液相で相変化する材料としては次のものがある。単一成分の潜熱蓄熱材としては、例えば、(1)塩化カルシウム水和物、硫酸ナトリウム水和物、チオ硫酸ナトリウム水和物、酢酸ナトリウム水和物、アルカリ又はアルカリ土類水酸化物などの無機水和塩、(2)パラフィン、脂肪酸、ポリエチレングリコール共重合架橋結合体などの有機化合物、(3)アルミニウム、銅などの金属、(4)エリスリトールなどの糖アルコール、(5)水が挙げられる。また、複数成分の潜熱蓄熱材としては、例えば、硝酸マグネシウム水和物と塩化マグネシウム水和物の混合物、ラウリン酸とカプリン酸の混合物、硝酸アンモニウムと尿素の混合物、アルミニウムとケイ素の合金が挙げられる。第1実施形態において、潜熱蓄熱材41は、LCOS30の動作温度範囲中の一定の温度(設定温度)(例えば60°C)で相変化(相転移)する材料を用いる。
金属体42は、熱伝導性を有する熱伝導体として、収容体10の内部空間11内で、収容体10内全体に延びるように分散して配置されるとともに、LCOS30側からペルチェ素子21に至る伝熱経路を形成するように配置されている。金属体42の形状及びバインダに対する重量比は、LCOS30側からペルチェ素子21に至る伝熱経路を形成でき、かつ、潜熱蓄熱材41の蓄熱特性を損なわないように設定する。金属体42としては、例えば、アルミニウム、銅、銀が挙げられる。また、熱伝導体としては、所定の熱伝導性を有していれば、金属以外の材料、例えばカーボン材料で構成してもよい。
収容体10は、熱伝導膜としての金属膜12によって外表面が被覆されている。金属膜12は、熱伝導性と可撓性を有する材料が好ましく、例えばアルミニウム箔や銅箔を収容体10の外面に接着する。接着は熱伝導性の接着剤を用いて行うことが好ましい。また、熱伝導膜としては、所定の熱伝導性と可撓性を有していれば、金属以外の材料、例えばカーボン材料で形成してもよい。
さらに、図3に示すように、収容体10及び金属膜12は、一部の壁部が弾性変形可能なエラストマ13、14、15、16、17に置き換えられた形で封止されている。これらのエラストマは、Z方向に直交する方向に配置されており、LCOS30の動作温度範囲では軟化することのない耐熱性を有し、かつ、相変化に応じて膨張又は収縮する潜熱蓄熱材41に合わせて弾性変形可能な材料とする。これにより、収容体10及び金属膜12は、潜熱蓄熱材41の相変化に応じて、X方向及びY方向に膨張又は収縮が可能となる。ここで、エラストマ13、14、15、16、17の形状、数、及び配置は、潜熱蓄熱材41が蓄えた熱を所望量外部へ伝達することができれば、図3に示す例に限定されない。
以上の構成の収容体10は、第1面10aがLCOS30の背面30aに接触するように配置されている。このLCOS30は、ベース部材30bが、取り付け部材31、32に接着固定されている。LCOS30は、反射型LCOS(Liquid Crystal On Silicon)であって、ベース部材30b上に液晶層とアルミニウムなどの電極層とが設けられたパネルである。LCOS30は、液晶層に電界を与える電極が規則的に並んで複数のピクセルが構成されており、それぞれの電極に与えられる電界強度の変化により、液晶層内の結晶の層の厚さ方向への倒れ角度が変化し、入射光はピクセル毎に位相が変調させられる。
収容体10の第2面10bには、ペルチェ素子21が接触配置されている。このペルチェ素子21は、電源(不図示)から電流を供給されたときに、収容体10に接触する第1面21aで吸熱するとともに、第1面21aに対向する第2面21bで発熱する。これにより収容体10が発する熱はペルチェ素子21によって吸収される。すなわち、LCOS30が設定温度を超えたことによって相変化した潜熱蓄熱材41が蓄えた熱を、金属体42、金属膜12等が収容体10の内部から外部へ伝達し、この熱をペルチェ素子21が吸収する。
ペルチェ素子21の第2面21bには熱伝導性の放熱フィン22が設けられ、第2面21bで発生した熱が放熱フィン22に伝達される。この放熱フィン22に対して、送風ファン23から送風することによって、ペルチェ素子21から放熱フィン22に伝達された熱が外部へ放出される。ここで、送風ファン23は、外部部材に固定された固定部材33に設けられている。
取り付け部材31、32と固定部材33は、Z方向に互いに引き合うようにテンションをかける引っ張りばね34、35によって接続されており、これによって、収容体10、ペルチェ素子21、放熱フィン22、及び送風ファン23と、LCOS30との間にZ方向において互いに引き合う力が加えられるため、収容体10の膨張及び収縮に拘わらず、LCOS30と収容体10の接触、及び、収容体10とペルチェ素子21の接触状態が保持される。ここで、引っ張りばね34、35は、Z方向を加圧方向とする加圧部を構成する。なお、LCOS30と、収容体10及びペルチェ素子21との接触を保持するように力を加えることができれば、引っ張りばね34、35以外の構成、例えば、固定部材33をLCOS30側へ加圧する構成としてもよい。
以上のように構成されたことから、第1実施形態によれば、次の効果を奏する。
(1)対象物としてのLCOS30が設定温度を超えて高温となった場合には、LCOS30に接触する収容体10を介して伝達された熱によって、潜熱蓄熱材41が相変化するとともに転移熱を蓄え、これに伴ってLCOS30から熱を奪う。さらに、潜熱蓄熱材41の蓄熱によって温度が上昇した収容体10の熱を、これに接触するペルチェ素子21が吸収し、さらに放熱フィン22に伝達された熱を送風ファン23の作用によって外部へ放出することが可能となる。以上の作用により、LCOS30の温度が設定温度より高い場合は、潜熱蓄熱材41によって熱が吸収され、設定温度より低い場合は、潜熱蓄熱材41が蓄えている熱をLCOS30が吸収することから、LCOS30の温度を設定温度に調節することが可能となる。
(2)収容体10が可撓性を有し、かつ、弾性変形可能なエラストマ13、14、15、16、17を備えることによって、潜熱蓄熱材41の相変化による体積変化に拘わらず、収容体10とLCOS30の接触を維持しやすくなるため、LCOS30で発生する熱を確実に吸収できる。また、収容体10が可撓性を有するため、表面に微小な凹凸を有するLCOS30であっても密着度を維持することができ、また、LCOS30の動作を妨げることがない。
(3)収容体10が、熱伝導性と可撓性を有する金属膜12で被覆されているため、LCOS30で発生する熱を効率的に潜熱蓄熱材41へ伝えることができる。
(4)収容体10の内部に、熱伝導性を有する線状の金属体42を収容している。金属体42を収容体10内全体に広がるように配置しているため、LCOS30から吸収した熱を潜熱蓄熱材全体に広げることができ、これにより、収容体10内の潜熱蓄熱材41の全体で相変化を起こさせることができるため、蓄熱効果を高めることができる。また、LCOS30側からペルチェ素子21側への熱伝達路を形成するように金属体42を配置しているため、ペルチェ素子21へ効率的に熱を伝えることが可能となる。
(5)加圧部としての引っ張りばね34、35を設けることによって、収容体10の膨張及び収縮に拘わらず、LCOS30と収容体10の接触、及び、収容体10とペルチェ素子21の接触状態を保持するように構成している。これにより、潜熱蓄熱材41の膨張・伸縮状態に拘わらずに、LCOS30と収容体10との接触を確保できるため、LCOS30で発生する熱を潜熱蓄熱材41でより効率的に吸収することができる。
(6)エラストマ13、14、15、16、17を、引っ張りばね34、35による加圧方向に直交する方向(X−Y面方向)に収容体10の膨張又は伸縮が可能となる位置に設けているため、この方向に収容体10が膨張及び伸縮可能となる。これにより、加圧方向における収容体10の形状変化を小さく抑えることができることから、LCOS30と収容体10との接触をより確実に保持できるようになる。
(7)以上のように温度調節することにより、LCOS30を所望の温度範囲で動作させることが可能となるため、その動作を安定させることができ、これによって高画質の画像を作製することが可能となる。
<第2実施形態>
つづいて、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態は、本発明の温度調節装置を、ヘッドアップディスプレイ装置の光源としてのLD(レーザーダイオード)に適用した場合の実施形態である。図5は、第2実施形態に係る温度調節装置を、温度調節の対象物としてのLD130に取り付けた状態を示す、Z方向に沿った断面図である。図6は、第2実施形態における潜熱蓄熱材が収容された収容体110の構成を示す上面図である。図5においてはLD130への配線の図示を省略している。
図5に示すように、温度調節装置は、中空の収容体110と、ペルチェ素子121と、放熱フィン122と、送風ファン123とを備える。
収容体110は、第1実施形態の収容体10と同様に、可撓性を有し、熱伝達可能な材料で形成された中空形状を備え、熱伝導膜としての金属膜112によって外表面が被覆されている。さらに、収容体110には、平面視略中央において、厚さ方向(Z方向)に貫通する円形状の孔部118が設けられている。この孔部118の内径は、収容体110が変形していない状態において、LD130のキャップ部130aの外径と略同一である。孔部118の表面にも金属膜112が被覆されている。収容体110の内部空間111には、第1実施形態の収容体10と同様に、潜熱蓄熱材141と線状の金属体142がバインダ材料に混ぜ込まれた形で収容されている。潜熱蓄熱材141と線状の金属体142は、第1実施形態の潜熱蓄熱材41と金属体42と同様の材料で構成される。
金属体142(熱伝導体)は、第1実施形態の金属体42と同様に、収容体110の内部空間111内で、収容体110内全体に延びるように分散して配置されるとともに、LD130側からペルチェ素子121に至る伝熱経路を形成するように配置されている。
図6に示すように、収容体110及び金属膜112は、第1実施形態の収容体10及び金属膜12と同様に、一部の壁部が弾性変形可能なエラストマ113、114、115、116、117に置き換えられた形で封止されている。
収容体110は、第1面110aがLD130のフランジ部130bに接触するように配置されている。このフランジ部130bは取り付け部材131、132に接着固定されている。収容体110の第2面110bには、第1実施形態のペルチェ素子21と同様のペルチェ素子121が接触配置され、さらに、ペルチェ素子121には、第1実施形態の放熱フィン22と同様に放熱フィン122が設けられ、ペルチェ素子121で発生した熱が放熱フィン122に伝達される。この放熱フィン122に対して、固定部材133に設けられた送風ファン123から送風することによって、ペルチェ素子121から放熱フィン122に伝達された熱が外部へ放出される。
取り付け部材131、132と固定部材133は、Z方向に互いに引き合うようにテンションをかける引っ張りばね134、135によって接続されており、これによって、収容体110、ペルチェ素子121、及び放熱フィン122と、LD130との間にZ方向において互いに引き合う力が加えられるため、収容体110の膨張及び収縮に拘わらず、LD130と収容体110の接触、及び、収容体110とペルチェ素子121の接触状態が保持される。ここで、引っ張りばね134、135は、Z方向を加圧方向とする加圧部を構成する。
以上の構成においては、LD130のキャップ部130aとフランジ部130bが収容部110に接触してLD130で発生する熱が伝達されることから、対象物としてのLD130が設定温度を超えて高温となった場合には、LD130に接触する収容体110を介して伝達された熱によって、潜熱蓄熱材141が相変化するとともに転移熱を蓄え、これに伴ってLD130から熱を奪う。さらに、潜熱蓄熱材141の蓄熱によって温度が上昇した収容体110の熱を、これに接触するペルチェ素子121が吸収し、さらに放熱フィン122に伝達された熱を送風ファン123の作用によって外部へ放出することが可能となる。以上の作用により、LD130の温度が設定温度(例えば25°C)より高い場合は、潜熱蓄熱材141によって熱を吸収し、設定温度より低い場合は、潜熱蓄熱材141が蓄えている熱をLD130が吸収することから、LD130の温度を設定温度に調節することが可能となる。
なお、その他の構成、作用、効果は第1実施形態と同様である。
本発明について上記実施形態を参照しつつ説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、改良の目的または本発明の思想の範囲内において改良または変更が可能である。
以上のように、本発明に係る温度調節装置は、駆動に伴って発熱するデバイスの温度調節に有用である。
10 収容体
11 内部空間
12 金属膜(熱伝導膜)
13、14、15、16、17 エラストマ
21 ペルチェ素子
22 放熱フィン
23 送風ファン
30 LCOS(対象物)
34、35 引っ張りばね(加圧部)
41 潜熱蓄熱材
42 金属体(熱伝導体)
110 収容体
111 内部空間
112 金属膜(熱伝導膜)
113、114、115、116、117 エラストマ
118 孔部
121 ペルチェ素子
122 放熱フィン
123 送風ファン
130 LD(対象物)
134、135 引っ張りばね(加圧部)
141 潜熱蓄熱材
142 金属体(熱伝導体)

Claims (6)

  1. 設定温度を超えて相変化するときの転移熱を蓄える潜熱蓄熱材を内部に収容し、対象物に接触するように配置された中空の収容体と、
    前記収容体に接触するように配置され、前記収容体が発する熱を吸収して外部へ放出するペルチェ素子と、
    を備え、
    前記収容体は、可撓性を有する材料で構成されるとともに、少なくとも一部が弾性変形可能なエラストマで構成され、収容した前記潜熱蓄熱材の相変化に応じて膨張又は収縮が可能である
    ことを特徴とする温度調節装置。
  2. 前記収容体は、熱伝導性と可撓性を有する熱伝導膜で被覆されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の温度調節装置。
  3. 前記収容体は、その内部に、熱伝導性を有する線状の熱伝導体を収容している
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の温度調節装置。
  4. 前記収容体の膨張及び収縮に拘わらず、前記対象物と前記収容体の接触、及び、前記収容体と前記ペルチェ素子の接触状態を保持するように、前記ペルチェ素子及び前記収容体と前記対象物との間に圧力を加える加圧部を備える
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の温度調節装置。
  5. 前記エラストマは、前記加圧部による加圧方向に直交する方向に前記収容体の膨張又は伸縮が可能となる位置に設けられている
    ことを特徴とする請求項4に記載の温度調節装置。
  6. 前記対象物は、ヘッドアップディスプレイ装置に用いる光源及び/又は位相変調素子である
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の温度調節装置。
JP2015041104A 2015-03-03 2015-03-03 温度調節装置 Withdrawn JP2016162912A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015041104A JP2016162912A (ja) 2015-03-03 2015-03-03 温度調節装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015041104A JP2016162912A (ja) 2015-03-03 2015-03-03 温度調節装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016162912A true JP2016162912A (ja) 2016-09-05

Family

ID=56847195

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015041104A Withdrawn JP2016162912A (ja) 2015-03-03 2015-03-03 温度調節装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016162912A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020035849A (ja) * 2018-08-29 2020-03-05 マツダ株式会社 パワー半導体装置及びその製造方法
JP2020120084A (ja) * 2019-01-28 2020-08-06 日本電気株式会社 装置及び組立て方法
WO2021019914A1 (ja) * 2019-07-30 2021-02-04 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 半導体レーザ駆動装置、電子機器、および、半導体レーザ駆動装置の製造方法
CN112366192A (zh) * 2020-12-01 2021-02-12 哈尔滨工业大学 一种基于电场调控固液相变的电子元件散热装置
DE102019216929A1 (de) * 2019-11-04 2021-05-06 Robert Bosch Gmbh Anordnung zum Temperieren von Bauteilen
WO2023102957A1 (zh) * 2021-12-07 2023-06-15 惠州华星光电显示有限公司 器件散热装置、背光模组及显示面板
US11874562B2 (en) 2021-12-07 2024-01-16 Huizhou China Star Optoelectronics Display Co., Ltd. Component for dissipating heat of device, backlight module, and display panel

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08213521A (ja) * 1995-02-06 1996-08-20 Shin Etsu Polymer Co Ltd 半導体装置の冷却構造
JP2008041756A (ja) * 2006-08-02 2008-02-21 Omron Corp 電子機器の製造方法、電子機器
US20130285233A1 (en) * 2012-04-25 2013-10-31 Qualcomm Incorporated Thermal management of integrated circuits using phase change material and heat spreaders
JP2013254813A (ja) * 2012-06-06 2013-12-19 Olympus Corp 光源装置
JP2014049536A (ja) * 2012-08-30 2014-03-17 Murata Mfg Co Ltd 電子機器
JP2014203902A (ja) * 2013-04-03 2014-10-27 三菱電機株式会社 冷却板

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08213521A (ja) * 1995-02-06 1996-08-20 Shin Etsu Polymer Co Ltd 半導体装置の冷却構造
JP2008041756A (ja) * 2006-08-02 2008-02-21 Omron Corp 電子機器の製造方法、電子機器
US20130285233A1 (en) * 2012-04-25 2013-10-31 Qualcomm Incorporated Thermal management of integrated circuits using phase change material and heat spreaders
JP2013254813A (ja) * 2012-06-06 2013-12-19 Olympus Corp 光源装置
JP2014049536A (ja) * 2012-08-30 2014-03-17 Murata Mfg Co Ltd 電子機器
JP2014203902A (ja) * 2013-04-03 2014-10-27 三菱電機株式会社 冷却板

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020035849A (ja) * 2018-08-29 2020-03-05 マツダ株式会社 パワー半導体装置及びその製造方法
JP7119776B2 (ja) 2018-08-29 2022-08-17 マツダ株式会社 パワー半導体装置及びその製造方法
JP2020120084A (ja) * 2019-01-28 2020-08-06 日本電気株式会社 装置及び組立て方法
JP7238430B2 (ja) 2019-01-28 2023-03-14 日本電気株式会社 冷却装置及びその組立て方法
WO2021019914A1 (ja) * 2019-07-30 2021-02-04 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 半導体レーザ駆動装置、電子機器、および、半導体レーザ駆動装置の製造方法
DE102019216929A1 (de) * 2019-11-04 2021-05-06 Robert Bosch Gmbh Anordnung zum Temperieren von Bauteilen
CN112366192A (zh) * 2020-12-01 2021-02-12 哈尔滨工业大学 一种基于电场调控固液相变的电子元件散热装置
WO2023102957A1 (zh) * 2021-12-07 2023-06-15 惠州华星光电显示有限公司 器件散热装置、背光模组及显示面板
US11874562B2 (en) 2021-12-07 2024-01-16 Huizhou China Star Optoelectronics Display Co., Ltd. Component for dissipating heat of device, backlight module, and display panel

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2016162912A (ja) 温度調節装置
US10217921B2 (en) Display apparatus
JP4243810B2 (ja) 手ぶれ補正機構及び撮像装置
JP3185491U (ja) ハンドヘルド装置
WO2012157521A1 (ja) 伝熱装置
JP2023527593A (ja) フレキシブル表示装置
JP2006201752A (ja) プラズマディスプレイ装置用の放熱組立体、及びそれを備えるプラズマディスプレイ装置
JP2018511523A (ja) 結合されたヒートパイプおよび相変化物質を備える受動的熱システムおよびそれを組み込んだ人工衛星
JP2009194203A (ja) 電子機器
CN112040102B (zh) 电子设备及其摄像头模组
CN111929970B (zh) 电子设备及其摄像头模组
JP2007066696A (ja) 照明装置
JP4811936B2 (ja) 電子機器の製造方法、電子機器
JP2021519408A (ja) 相変化を用いた機械的変形冷却装置
JP2017073634A (ja) 固体撮像装置
JP6135378B2 (ja) 電子機器
JP2019070458A (ja) 冷却装置、及び冷却装置を有する電子機器
WO2018084272A1 (ja) 基材表面に微細凸凹層を設けた放熱シートおよび放熱部材
JP2006216871A (ja) 太陽電池パネル用端子ボックス
KR20170062585A (ko) 열전도성의 나노헤어층과 이것을 이용한 방열구조체
US20220231213A1 (en) Flexible Thermoelectric Device Having Radiative Cooling Part and Method of Manufacturing Radiative Cooling Part
KR101742526B1 (ko) 연성 엘이디 기판 장치
JP6350005B2 (ja) プロジェクタおよびヘッドアップディスプレイ装置
JP2018181973A (ja) 電子機器
JPH11101584A (ja) 板型ヒートパイプの実装構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180703

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180710

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20180809