JP2014049536A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】発熱部品の放熱効率に優れ、且つ収納体の表面温度の局所的な上昇を抑制できる電子機器を提供できる。
【解決手段】電子機器100は、筐体40と回路基板Pと熱伝導シート101とを備える。筐体40の内部には回路基板Pが取付けられている。回路基板P上には、電子部品50、51、52、53が実装されており、金属ケース61、62が取り付けられている。熱伝導シート101は、封入部110、111、112と平面部120とを有する。熱伝導シート101では封入部110、111、112が、平面部120より回路基板P側へ突出している。封入部110、111、112における回路基板P側の面は、電子部品51及び金属ケース61、62に接合している。また、熱伝導シート101における回路基板Pとは逆側の面は、筐体40の内面に接合している。
【選択図】図1

Description

この発明は、発熱部品を内部に備えた電子機器に関するものである。
近年の電子機器では、機器本体の小型化と電子部品の高密度実装化が進むにつれて、筐体内部における発熱対策が課題となっている。例えばスマートフォンやノート型パーソナルコンピュータにおいては、機器本体の小型化および高密度実装化とともに、情報処理性能を向上させるためにCPUの高速化が進んでいる。
そのため、電子機器の筐体内部は、筐体内部の通風性が低下する一方で、CPU等の発熱部品の発熱量が増大する環境となっている。よって、近年の電子機器では、当該環境下において、発熱部品の温度上昇を抑えることが重要な課題となっている。
そこで、発熱部品の温度上昇を抑えた電子機器が特許文献1において開示されている。
図20は、特許文献1に係る電子機器900の主要部の断面図である。この電子機器900は、発熱部品11と、発熱部品11を実装する基板12と、熱拡散フィルム13と、筐体14と、発熱部品11の表面を被覆する熱伝導性材料層15とを備えている。
筐体14は、発熱部品11と、基板12と、熱拡散フィルム13と、熱伝導性材料層15とを収納する収納体である。
熱拡散フィルム13は、熱伝導性材料層15に接続されている。また、熱拡散フィルム13は、筐体14の一部を構成する天板14Aに接着剤により貼付されている。熱拡散フィルム13は、グラファイトフィルムから構成されている。
以上の構造において、発熱部品11で発生した熱は、熱伝導性材料層15を介して熱拡散フィルム13へ伝導する。そして、熱拡散フィルム13に伝導した熱は、熱拡散フィルム13において面方向に広がりながら筐体14へ伝導する。これにより、熱伝導性材料層15、熱拡散フィルム13、及び筐体14は、発熱部品11より伝導した熱を筺体14の外部へ放熱し、発熱部品11の温度上昇を抑える。
特開2010−171030号公報
しかしながら、近年、機器本体の小型化と電子部品の高密度実装化に伴い発熱部品11と筐体14との間隔が狭くなり、CPU等の高速化に伴い発熱部品11の発熱量も増加してきている。
そのため、特許文献1の電子機器900では、単に筐体14の天板14Aの内面に熱拡散フィルム13を貼付しても、図21に示すように、発熱部品11に対向する天板14Aの領域において、筐体14の表面温度が局所的に上昇する(ヒートスポット)という問題がある。
この発明の目的は、発熱部品の放熱効率に優れ、且つ収納体の表面温度の局所的な上昇を抑制できる電子機器を提供することにある。
本発明の電子機器は、前記課題を解決するために以下の構成を備えている。
(1)発熱部品と、
蓄熱材と、
前記発熱部品に対向し、前記蓄熱材を封入する封入部と、前記発熱部品に対向しない平面部とを有する熱伝導シートと、
前記発熱部品および前記熱伝導シートを収納する収納体と、を備え、
前記封入部における前記発熱部品側の面は前記発熱部品に接合している。
この構成において、発熱部品で発生した熱はまず、熱伝導シートの封入部へ伝導する。そして、封入部に伝導した熱は、封入部内の蓄熱材に蓄熱されつつ、平面部に伝導する。そして、平面部に伝導した熱は、平面部において面方向に広がる。
そのため、この構成では、発熱部品で発生した熱が、熱伝導シートの蓄熱材に蓄熱されるとともに、熱伝導シートに拡散されながら収納体の内部または収納体の外部へ放熱される。これにより、発熱部品の温度上昇が抑えられる。よって、この構成の電子機器は、熱伝導シートで蓄熱されつつ放熱されるため、発熱部品の放熱効率に優れる。
また、この構成では、発熱部品と収納体との間に、蓄熱材を封入した封入部が設けられている。そのため、発熱部品で発生した熱が、封入部内の蓄熱材に蓄熱されつつ、封入部から平面部へ伝導し、平面部において面方向に広がる。そのため、この構成では、発熱部品に対向する収納体の領域における表面温度の局所的な上昇が抑制される。
したがって、この構成の電子機器は、発熱部品の放熱効率に優れ、且つ収納体の表面温度の局所的な上昇を抑制できる。
(2)前記熱伝導シートは、アルミニウムまたはアルミニウム合金から構成される金属層と、前記金属層の前記発熱部品側に形成された第1絶縁層と、前記金属層の前記発熱部品と逆側に形成された第2絶縁層とを含んでいることが好ましい。
この構成では、金属層がアルミニウム又はアルミニウム合金から構成されるため、熱伝導シートが軽量で柔軟性を有する。また、熱伝導シートの製造コストを低減できる。
(3)前記封入部は、前記平面部より前記発熱部品側へ突出していることが好ましい。
この構成では、熱伝導シートにおける発熱部品とは逆側の面が平坦なため、熱伝導シートと収納体の内面との接合面積を広くすることができる。
(4)前記封入部は、さらに、前記平面部より前記発熱部品とは逆側へ突出していることが好ましい。
この構成では、封入部の容積をより大きくすることができる。そのため、この構成によれば、体積の大きい蓄熱材を封入部内に封入することができる。よって、この構成の電子機器は、発熱部品の放熱効率により優れ、且つ収納体の表面温度の局所的な上昇をより抑制できる。
(5)前記熱伝導シートは、絞り加工により、前記封入部が前記平面部より突出するよう変形していることが好ましい。
この構成では、絞り加工により、発熱部品の設置箇所に合わせて封入部を容易に形成することができる。したがって、熱伝導シートの製造コストを低減できる。また、絞り加工は加工後の曲げ応力が小さく保形性に優れているため、後述する両面粘着テープ等の粘着材と熱伝導シートとの密着性を向上できる。
(6)前記蓄熱材は、固形のパラフィン系材料から構成されていることが好ましい。
固形のパラフィン系材料の蓄熱量(J/g)は大きい。そのため、この構成の電子機器は、発熱部品の放熱効率により優れ、且つ収納体の表面温度の局所的な上昇をより抑制できる。
また、固形のパラフィン系材料は常温において固体であるため、熱伝導シートの製造時に封入部内に封入し易い。したがって、この構成によれば、熱伝導シートの製造コストを低減できる。
(7)前記平面部の前記発熱部品とは逆側の面、または前記封入部の前記発熱部品とは逆側の面は、前記収納体に接合していることが好ましい。
この構成では、発熱部品で発生した熱が、収納体にも十分伝導し、熱伝導シート及び収納体で放熱される。したがって、この構成によれば、発熱部品の放熱効率が向上する。
(8)電磁波の受信または送信を行うアンテナを備え、
前記熱伝導シートには、前記アンテナに対向する領域に開口部または切欠部が形成されていることが好ましい。
この構成では、熱伝導シートが前記電磁波を遮蔽しないよう、開口部または切欠部が形成されている。したがって、この構成によれば、アンテナによる電子機器と通信相手側の装置との通信が妨げられることを防止できる。
この発明によれば、発熱部品の放熱効率に優れ、且つ収納体の表面温度の局所的な上昇を抑制できる電子機器を提供できる。
本発明の第1の実施形態に係る電子機器100の内部の平面図である。 図1に示す電子機器100から熱伝導シート101を取り外した構成を示す平面図である。 図1に示すS−S線の断面図である。 図1に示すT−T線の断面図である。 図1に示す熱伝導シート101の平面部120の拡大断面図である。 図1に示す熱伝導シート101の封入部110の拡大断面図である。 ラミネートシート98、99の断面図である。 図7に示すラミネートシート98、99の拡大断面図である。 図7に示すラミネートシート98、99の拡大断面図である。 図3に示す断面における天板40Aの表面温度分布を示す図である。 図4に示す断面における天板40Aの表面温度分布を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る電子機器200の主要部の断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る電子機器300の主要部の断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る電子機器400の主要部の断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る電子機器500の主要部の断面図である。 本発明の第6の実施形態に係る電子機器600の第1主要部の断面図である。 本発明の第6の実施形態に係る電子機器600の第2主要部の断面図である。 図16に示す熱伝導シート601の封入部610の拡大断面図である。 図18に示す封入部610の熱融着前の拡大断面図である。 特許文献1に係る電子機器900の主要部の断面図である。 図20に示す天板14Aの表面温度分布を示す図である。
《第1の実施形態》
本発明の第1の実施形態に係る電子機器について以下説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電子機器100の内部の平面図である。図2は、図1に示す電子機器100から熱伝導シート101を取り外した構成を示す平面図である。図3は、図1に示すS−S線の断面図である。図4は、図1に示すT−T線の断面図である。ここで、図1、図2は、電子機器100の内部を筐体40の天板40A側から天板40Aを透視して見た図である。
電子機器100は、図1、図2に示すように、筐体40と、回路基板Pと、熱伝導シート101と、を備える。電子機器100は、例えばモバイル機器、ポータブル周辺機器、又は据え置き型のネットワーク機器である。
ここで、モバイル機器は、例えば携帯電話、スマートフォン、タブレット、ノート型パーソナルコンピュータ、デジタルカメラ、デジタルビデオ、ポータブルゲーム機などである。ポータブル周辺機器は、例えば外付けのハードディスクドライブ機器、フラッシュメモリドライブ機器(SSD)、ポータブルブルーレイディスク再生機器、ポータブルDVD再生機器、モバイル無線ルータなどである。据え置き型のネットワーク機器は、例えば据え置き型無線ルータ、ネットワークハブなどである。
筐体40は、直方体状であり、回路基板Pと熱伝導シート101とを収納する。筐体40は、樹脂から構成されている。この樹脂は、例えばABSやポリカーボネイトである。筐体40の内部には、図1〜図4に示すように、所定の回路パターン(不図示)が形成された回路基板Pが取付けられている。なお、筺体40は金属から構成されていてもよいし、金属または合金と樹脂との複合材料から構成されていてもよい。
回路基板P上には、電力の供給を受けて発熱する電子部品50、51、52、53と、電磁波の受信または送信を行うアンテナA1、A2とが実装されている。さらに、回路基板P上には、電子部品51を覆う金属ケース61と、電子部品52、53を覆う金属ケース62とが取り付けられている。
なお、筐体40が、本発明の「収納体」に相当する。また、電子部品50が、本発明の「発熱部品」に相当する。また、電子部品51と金属ケース61の複合体も、本発明の「発熱部品」に相当する。また、電子部品52、53と金属ケース62の複合体も、本発明の「発熱部品」に相当する。
電子部品50は、例えばCPU、ベースバンドIC(BBIC)、パワーマネージメントIC(PMIC)、フラッシュメモリ、SIMカードスロット、SDカードスロット、パワーアンプモジュール(PAM)、カメラモジュール等である。
また、電子部品51、52、53及びアンテナA1、A2は、通信システムを構成する。この通信システムは例えば、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communications)、UMTS(Universal MobileTelecommunications System)、LTE(Long Term Evolution)、WLAN(Wireless LAN)、BT(Bluetooth(登録商標))、NFC(Near Field Communication)などである。
電子部品50、51、52、53のそれぞれは、エポキシ樹脂等によりモールドされている。これにより、電子部品50、51、52、53のそれぞれにおける熱伝導シート101側の主面(天面)は、平坦な正方形状を有している。この実施形態において、電子部品50、51、52、53のそれぞれのサイズは、全て同じであり、長さ10mm×幅10mm×高さ0.5mmである。ただし、実施の際は、このサイズに限るものではない。
また、電子部品51は、熱伝導性接着層31を介して金属ケース61、62に接続されている。また、電子部品52、53は、熱伝導性接着層32、33を介して金属ケース62に接続されている。
熱伝導性接着層31、32、33は、図3、図4に示すように、シリコーン樹脂を主成分としてAlなどの導電性粒子やシリカやセラミック粒子等のフィラーを配合したものである。
なお、熱伝導性接着層31、32、33は、電子部品51、52、53の天面の全部に形成されるのが好ましいが、少なくとも当該天面の中央部を中心とした広範囲に形成されていればよい。
金属ケース61は、図1、図2、図4に示すように、前記通信システムを構成する電子部品51を電磁シールドするために設けられている。また、金属ケース62は、図1、図2、図4に示すように、前記通信システムを構成する電子部品52、53を電磁シールドするために設けられている。
金属ケース61の面積は、電子部品51を被覆できるよう、電子部品51の面積より大きい。また、金属ケース62の面積は、電子部品52、53を被覆できるよう、電子部品51の面積と電子部品52の面積との和より大きい。
また、金属ケース61、62のそれぞれの高さは、電子部品50、51、52、53のそれぞれの高さより少し高い。金属ケース61、62のそれぞれにおける熱伝導シート101側の主面(天面)は、平坦な長方形状を有している。
なお、この実施形態では図1に示すように、金属ケース61、62に被覆されている電子部品51、52、53と、金属ケース61、62に被覆されていない電子部品50とが回路基板Pに実装されているが、これに限るものではない。同様に、この実施形態では金属ケース61、62のそれぞれの天面が長方形状になっているが、これに限るものではない。実施の際は、製造する電子機器に応じて適宜回路設計すればよい。
次に、熱伝導シート101は、図1、図3、図4に示すように、電子部品50及び金属ケース61、62に対向し、蓄熱材170、171、172を封入する封入部110、111、112と、電子部品50及び金属ケース61、62に対向しない平面部120と、を有する。
なお、この実施形態では、熱伝導シート101の大きさが回路基板Pの大きさとほぼ同じであるが、これに限るものではない。実施の際は、熱伝導シート101の大きさが回路基板Pの大きさより小さくてもよい。同様に、熱伝導シート101の形状も、長方形に限らず、正方形でもよいし、筺体40の内面の形状に合わせて様々な形状のカッティングパターンにしてもよい。
熱伝導シート101には、アンテナA1、A2に対向する領域に円形の開口部71と長方形の切欠部72が形成されている。
なお、この実施形態では、金型による打ち抜き加工により開口部71と切欠部72を熱伝導シート101に形成しているが、これに限るものではない。実施の際は、例えばレーザー加工やカット刃加工などにより開口部71と切欠部72を熱伝導シート101に形成してもよい。
また、この実施形態では、開口部71と切欠部72の両方が熱伝導シート101に形成されているが、これに限るものではない。実施の際は、開口部71または切欠部72のいずれか一方が熱伝導シート101に形成されていてもよい。また、開口部71または切欠部72の形状も円形や長方形に限らず、正方形などの他の形状でもよい。
熱伝導シート101では、図3、図4に示すように、封入部110、111、112が平面部120より回路基板P側へ突出している。そして、封入部110、111、112における回路基板P側の面は、両面粘着テープ150、151、152を介して電子部品51及び金属ケース61、62に接合している。
また、熱伝導シート101における回路基板Pとは逆側の面は、両面粘着テープ160を介して、天板40Aの内面に接合している。この天板40Aは、筐体40の一部を構成する板である。
両面粘着テープ150、151、152、160は、図3、図4に示すように、例えばシリコーン樹脂を主成分として導電性フィラーが配合したシリコーンテープで構成されており、高い熱伝導性および低抵抗を有する。
なお、両面粘着テープ150、151、152は、電子部品51及び金属ケース61、62の天面の全部に貼付されるのが好ましいが、少なくとも当該天面の中央部を中心とした広範囲に貼付されていればよい。
また、両面粘着テープ160も、熱伝導シート101における回路基板Pとは逆側の面の全体に貼付されるのが好ましいが、少なくとも当該面の中央部を中心とした広範囲、あるいは中央部を除いて端部周辺に貼付されていればよい。両面粘着テープ150、151、152、160は、エポキシ樹脂やアクリル樹脂やポリイミド樹脂のような粘着剤からなる両面粘着テープやゴムでもよい。また、シリコーングリースのような放熱グリースでもよい。さらに、両面粘着テープ150、151、152、160に加えてネジ等で熱伝導シート101を電子部品50、金属ケース61、62、または筺体40に固定してもよい。
次に、熱伝導シート101の構造について説明する。
図5は、図1に示す熱伝導シート101の平面部120の拡大断面図である。図6は、図1に示す熱伝導シート101の封入部110の拡大断面図である。図7は、ラミネートシート98、99の断面図である。図8、図9は、図7に示すラミネートシート98、99の拡大断面図である。図8は、図5に示す平面部120の熱融着前の拡大断面図であり、図9は、図6に示す封入部110の熱融着前の拡大断面図である。
熱伝導シート101は、図7、図8、図9に示す2枚のラミネートシート98、99が熱融着されることにより形成されたシートである。
まず、ラミネートシート98は、図8と図9に示すように、第1絶縁層141と、金属層143と、第2絶縁層142とを含み、これらが順に積層された構造を有している。ラミネートシート98は、封入部110、111、112となる凹部位が回路基板P側へ突出するよう、金型による絞り加工によりカップ状に変形したシートである。この絞り加工は、電子部品50及び金属ケース61、62の設置箇所に合わせて封入部110、111、112を容易に形成することができる。また、この絞り加工は、加工後の曲げ応力が小さく保形性に優れているため、封入部110、111、112における回路基板P側の面と両面粘着テープ150、151、152との密着性を向上できる。
次に、ラミネートシート99は、図8と図9に示すように、第1絶縁層141と、金属層143と、第2絶縁層142とを含み、これらが順に積層された構造を有している。ラミネートシート99は、ラミネートシート98と異なり、平坦なシートである。
そのため、熱伝導シート101の構造は、図5と図6に示すように、平面部120と封入部110とで異なっている。
詳述すると、平面部120は、図5に示すように、金属層143の回路基板P側に形成された第1絶縁層141と、金属層143と、融着層145と、金属層143と、金属層143の回路基板Pと逆側に形成された第2絶縁層142とを含み、これらが順に積層された構造を有している。平面部120の厚みは、160〜300μmであり、例えば230μmである。
一方、封入部110の回路基板P側の凹部位110Aは、図6に示すように、金属層143の回路基板P側に形成された第1絶縁層141と、金属層143と、金属層143の回路基板Pと逆側に形成された第2絶縁層142とを含み、これらが順に積層された構造を有している。この凹部位110Aの厚みは80〜150μmで、例えば120μmである。
また、封入部110の回路基板Pと逆側の平坦部位110Bも、図6に示すように、金属層143の回路基板P側に形成された第1絶縁層141と、金属層143と、金属層143の回路基板Pと逆側に形成された第2絶縁層142とを含み、これらが順に積層された構造を有している。この平坦部位110Bの厚みも80〜150μmで、例えば120μmである。
なお、ラミネートシート98、99は、第1絶縁層141、金属層143、第2絶縁層142が、同じ厚みや同じ組成のものを用いてもよいが、少なくともいずれかが異なるものを用いてもよい。
そして、封入部110の周縁部位110Cは、平面部120と同じ構造を有している。
そのため、封入部110は、凹部位110Aと平坦部位110Bと周縁部位110Cとで、蓄熱材170を封入するための密閉空間175を形成している(図6参照)。ここで、蓄熱材170は、ラミネートフィルム98の凹部位110Aに蓄熱材170を挿入した後、凹部位110Aの周囲に位置する周縁部位110Cの三方を熱溶着し、減圧下で最後の一方を熱溶着することによって、封入部110内に気密に封入される。
なお、封入部111、112も、封入部110と同様の構造を有し、同様の密閉空間を形成している。また、蓄熱材171、172は、蓄熱材170の封入方法と同様の方法で、封入部111、112に封入される。
封入部110は、図3、図6、図9に示すように、電子部品50の天面に接続するため、平面部120より回路基板P側へ第1の高さZ1で突出している。同様に、封入部111は、図4に示すように、金属ケース61の天面に接続するため、平面部120より回路基板P側へ第2の高さZ2で突出している。また、封入部112は、図4に示すように、金属ケース62の天面に接続するため、平面部120より回路基板P側へ第2の高さZ2で突出している。
ここで、第2の高さZ2は、金属ケース61、62のそれぞれの高さが電子部品50の高さより高い分、第1の高さZ1より低い。なお、第1の高さZ1及び第2の高さZ2のそれぞれは0.5〜2mmであり、例えば第1の高さZ1が0.9mm、第2の高さZ2が0.7mmである。
金属層143は、アルミニウムから構成されている。金属層143の厚みは、80μmである。第1絶縁層141及び金属層143は、5μm程度のウレタン系接着剤等により貼付されている。同様に、金属層143及び第2絶縁層142も、5μm程度のウレタン系接着剤等により貼付されている。筺体内輻射を高め、熱伝導シート101の放熱性をより向上させるために、熱伝導シート101に対してアルマイト処理を施してもよい。
なお、金属層143の材料は、アルミニウム合金や銅または銅合金、ステンレスなどを用いてもよい。また、金属層143の厚みは、熱伝導シート101の柔軟性と保形性の面から40〜120μmの範囲が好ましい。熱伝導シート101の熱伝導性は金属層143の厚みが厚いほど高くなるが、熱伝導シート101の製造コスト(例えばRoll to Roll製法で製造可能な金属層143の厚み)を考慮すると、金属層143の厚みは、100μm以下、特に80μm以下であることが好ましい。
第1絶縁層141及び第2絶縁層142は、ポリエチレンテレフタレート(PET)から構成されている。第1絶縁層141の厚みは、10〜40μmで、例えば15μmであり、第2絶縁層142の厚みも、10〜40μmで、例えば15μmである。
なお、第1絶縁層141及び第2絶縁層142の材料は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ナイロン(ON)等を用いてもよい。さらに、第1絶縁層141及び第2絶縁層142には、熱伝導シート101の熱伝導性を高めるため導電性粉末などのフィラーが配合されていてもよい。また、第1絶縁層141又は第2絶縁層142の表面を粗くしたり、黒色化することで筺体内輻射を高め、熱伝導シート101の放熱性をより向上させることも可能である。
ここで、第1絶縁層141及び第2絶縁層142は、同じ材料を用いる必要はなく、異なる材料を用いてもよい。また、熱伝導シート101の熱伝導性は第1絶縁層141の厚みが薄いほど高くなるが、十分な絶縁性を有するために、第1絶縁層141の厚みは10〜30μmであることが好ましい。そして、第1絶縁層141の厚みは第2絶縁層142の厚みより薄い方が好ましい。
融着層145は、ラミネートシート99の第1絶縁層141とラミネートシート98の第2絶縁層142とが熱融着して形成された層である。そのため、融着層145は変性ポリプロピレン(CPP)から構成されている。融着層145の厚みは、20〜80μmであり、例えば25μmである。
蓄熱材170、171、172は、固形パラフィンから構成されている。パラフィン系材料には、固形パラフィン、流動パラフィンなど、融点や蓄熱量(融解熱)その他特性の異なる各種の材料があるが、この実施形態では熱伝導シート101の製造時に封入部110、111、112に封入し易いよう、常温において固体の固形パラフィンを用いている。固形パラフィンは、所定の温度、例えば40℃以上になると融解して液体になるものを用いる。蓄熱量は150〜250(kJ/kg)のものを用いる。電子部品50〜53から伝導した熱が蓄熱材170、171、172の潜熱となる。
なお、蓄熱材料としては、パラフィンなどの有機物化合物以外に、塩化カルシウム水和物、酢酸ナトリウム水和物、硫酸ナトリウム水和物などの無機水和塩でもよい。無機水和塩の場合、蓄熱量はパラフィンよりも小さいが、体積変化率が約3%以下と小さいため好ましい。
一方、固形のパラフィン系材料は、他の蓄熱材料の中でも液体になる際の熱膨張が比較的大きい材料(例えば30〜40℃付近で10〜15%)である。しかし、ラミネートシート98、99は柔軟性を有することに加えて、蓄熱材170は封入部110内に減圧下で気密に封入されているため、温度変化による膨張または収縮が生じても密閉状態を保つことができる。
図10は、図3に示す断面における天板40Aの表面温度分布を示す図である。図11は、図4に示す断面における天板40Aの表面温度分布を示す図である。ここで、図10及び図11の上段に示す実線は、電子機器100の表面温度分布を表しており、点線は、電子機器100から熱伝導シート101を取り外した場合の電子機器100の表面温度分布を表している。
以上の構成において、電子部品50で発生した熱は、図1と図3に示すように、熱伝導シート101の封入部110へ伝導する。そして、封入部110に伝導した熱は、封入部110内の蓄熱材170に蓄熱されつつ、平面部120に伝導する。
また、電子部品51で発生した熱は、図1と図4に示すように、金属ケース61を介して熱伝導シート101の封入部111へ伝導する。そして、封入部111に伝導した熱は、封入部111内の蓄熱材171に蓄熱されつつ、平面部120に伝導する。同様に、電子部品52、53で発生した熱は、金属ケース62を介して熱伝導シート101の封入部112へ伝導する。そして、封入部112に伝導した熱は、封入部112内の蓄熱材172に蓄熱されつつ、平面部120に伝導する。
そして、平面部120に伝導した熱は、平面部120において面方向に広がりながら筐体40へ伝導する。
そのため、電子機器100では、電子部品50〜53で発生した熱が、熱伝導シート101の蓄熱材170、171、172に蓄熱されるとともに、熱伝導シート101及び筐体40に拡散されながら筐体40の外部へ放熱される。ここで、蓄熱材170、171、172として使用されるパラフィンの蓄熱量は大きい。
以上により、電子部品50〜53の温度上昇が抑えられる。よって、電子機器100は、熱伝導シート101で蓄熱されつつ熱伝導シート101及び筐体40で放熱されるため、電子部品50〜53の放熱効率に優れる。
なお、図示していないが、回路基板Pにおいてもサーマルビア等による放熱構造は施されている。しかし、回路基板Pの放熱構造だけでは電子部品50〜53の温度上昇を抑えることは難しい。そのため、前記の熱伝導シート101による放熱構造が効果的である。
また、電子機器100では、電子部品50〜53と筐体40との間に、蓄熱材170、171、172を封入した封入部110、111、112が設けられている。そのため、電子部品50〜53で発生した熱が、封入部110、111、112内の蓄熱材170、171、172に蓄熱されつつ、封入部110、111、112から平面部120へ伝導し、平面部110、111、112において面方向に広がる。よって、電子機器100では、図10、図11に示すように、電子部品50〜53に対向する天板40Aの領域における表面温度の局所的な上昇が抑制される。
したがって、電子機器100は、電子部品50〜53の放熱効率に優れ、且つ筐体40の表面温度の局所的な上昇を抑制できる。
また、前述したように熱伝導シート101は、金属層143がアルミニウムから構成されているため、軽量で柔軟性を有する。また、近年のラミネート製造技術により熱伝導シート101は安価に製造することができる。
また、熱伝導シート101では、熱伝導シート101における回路基板Pとは逆側の面が平坦なため、熱伝導シート101と筐体40の内面との接合面積を広くすることができる。そのため、電子機器100では、電子部品50〜53で発生した熱が、筐体40にも十分伝導し、熱伝導シート101及び筐体40で放熱される。したがって、電子機器100によれば、電子部品50〜53の放熱効率が向上する。
また、アルミニウムからなる熱伝導シート101は非磁性のため、強磁性のものに比べると電子機器100のアンテナ特性やノイズ特性への影響は小さい。しかし、例えばNFC(Near Field Communication)のようなコイルアンテナを用いた近距離無線通信の場合、電子機器100と通信相手側の装置との間の通信路において熱伝導シート101が介在すると通信が妨げられる虞がある。
そこで、電子機器100では、熱伝導シート101が前記電磁波を遮蔽しないよう、熱伝導シート101に開口部71と切欠部72が形成されている。そのため、電子機器100によれば、アンテナA1、A2による電子機器100と通信相手側の装置との通信が妨げられることを防止できる。
《第2の実施形態》
図12は、本発明の第2の実施形態に係る電子機器200の主要部の断面図である。この実施形態の電子機器200が、前記第1の実施形態に係る電子機器100と相違する点は、フレーム241及び筐体240である。その他の構成については、同じである。そのため、電子機器200では、フレーム241及び筐体240の接合体が本発明の「収納体」に相当する。
詳述すると、電子機器200では、ステンレス、マグネシウム合金、アルミニウムまたはアルミニウム合金などの金属製のフレーム241が筐体240の内面に接合している。筐体240の高さは筐体40の高さより高い。その他の筐体240の構成については、筐体40と同じである。そして、熱伝導シート101における回路基板Pとは逆側の面は、両面粘着テープ160を介してフレーム241の内面に接合している。
そのため、電子機器200では、封入部110、111、112から平面部120に伝導した熱が、平面部120において面方向に広がりながらフレーム241へ伝導する。そして、フレーム241に伝導した熱が、筐体240へ伝導する。
よって、電子機器200では、電子部品50〜53で発生した熱が、熱伝導シート101の蓄熱材170、171、172に蓄熱されるとともに、熱伝導シート101、フレーム241及び筐体240に拡散されながら筐体240の外部へ放熱される。
したがって、電子機器200は、前記第1の実施形態の電子機器100と同様の効果を奏する。
《第3の実施形態》
図13は、本発明の第3の実施形態に係る電子機器300の主要部の断面図である。この実施形態の電子機器300が、前記第1の実施形態に係る電子機器100と相違する点は、表示部材342及び筐体340である。その他の構成については、同じである。そのため、電子機器300では、表示部材342及び筐体340の接合体が本発明の「収納体」に相当する。
詳述すると、筐体340には、開口部が形成されている。その他の筐体340の構成については、図12に示した筐体240と同じである。そして、表示部材342が筐体340の当該開口部に嵌入されている。表示部材342は例えば液晶パネルである。電子機器300において、熱伝導シート101における回路基板Pとは逆側の面は、両面粘着テープ160を介して表示部材342の内面に接合している。
そのため、電子機器300では、封入部110、111、112から平面部120に伝導した熱が、平面部120において面方向に広がりながら表示部材342へ伝導する。
よって、電子機器300では、電子部品50〜53で発生した熱が、熱伝導シート101の蓄熱材170、171、172に蓄熱されるとともに、熱伝導シート101及び表示部材342に拡散されながら筺体340の外部へ放熱される。
したがって、電子機器300は、前記第1の実施形態の電子機器100と同様の効果を奏する。
なお、表示部材342には、表示部材342の補強および放熱性を考慮して、回路基板Pに対向するようアルミニウム板が設けられている場合がある。その場合には特に、熱伝導シート101における回路基板Pとは逆側の面が、両面粘着テープ160を介して表示部材342におけるアルミニウム板の内面に接合することが効果的である。
《第4の実施形態》
図14は、本発明の第4の実施形態に係る電子機器400の主要部の断面図である。この実施形態の電子機器400が、前記第2の実施形態に係る電子機器200と相違する点は、フレーム241を取り外した点である。その他の構成については、同じである。そのため、電子機器400では、筐体240が本発明の「収納体」に相当する。
詳述すると、熱伝導シート101における回路基板Pとは逆側の面は、筐体240の内面に接合されていない。
そのため、電子機器400では、封入部110、111、112から平面部120に伝導した熱が、平面部120において面方向に広がる。電子機器400では、平面部120に伝導した熱が、筐体240へ伝導しない。
よって、電子機器400では、電子部品50〜53で発生した熱が、熱伝導シート101の蓄熱材170、171、172に蓄熱されるとともに、熱伝導シート101に拡散されながら筺体240の外部へ放熱される。
したがって、電子機器400は、電子部品50〜53で発生した熱が、蓄熱材170、171、172による蓄熱と、熱伝導シート101による拡散とで十分放熱できる場合に、筺体240への放熱をできるだけ避けることができる。なお、前記第1の実施形態の電子機器100より放熱効果が若干低下するものの、それ以外は電子機器100と同様の効果を奏する。
《第5の実施形態》
図15は、本発明の第5の実施形態に係る電子機器500の主要部の断面図である。この実施形態の電子機器500が、前記第1の実施形態に係る電子機器100と相違する点は、熱伝導シート501である。その他の構成については、同じである。
詳述すると、熱伝導シート501は、図4に示す熱伝導シート101の封入部111と封入部112とを連続させた封入部511を有する。すなわち、封入部511における回路基板P側の面は、複数の金属ケース61、62を跨るよう、両面粘着テープ151、152を介して金属ケース61、62に接合している。その他の熱伝導シート501の構成については、熱伝導シート101と同じである。
そのため、電子機器500では、封入部511の容積が、封入部111の容積と封入部112の容積との和より増大している。これにより、封入部511は、容積が増大した分、体積の大きい蓄熱材571を封入することができる。
したがって、電子機器500は、電子部品50〜53の放熱効率により優れ、且つ筐体40の表面温度の局所的な上昇をより抑制できる。
《第6の実施形態》
図16は、本発明の第6の実施形態に係る電子機器600の第1主要部の断面図である。図17は、本発明の第6の実施形態に係る電子機器600の第2主要部の断面図である。図18は、図16に示す熱伝導シート601の封入部610の拡大断面図である。図19は、図18に示す封入部610の熱融着前の拡大断面図である。
この実施形態の電子機器600が、前記第1の実施形態に係る電子機器100と相違する点は、筐体640及び熱伝導シート601である。その他の構成については、同じである。
詳述すると、筐体640の高さは筐体40の高さより高い。その他の筐体640の構成については、筐体40と同じである。電子機器600では、筐体640が本発明の「収納体」に相当する。
また、熱伝導シート601は、図16、図17に示すように、平面部120より、回路基板P側および回路基板Pと逆側の両側へ突出した封入部610、611、612を有する。封入部610は、蓄熱材670を封入している。同様に、封入部611、612も、蓄熱材671、672を封入している。また、蓄熱材670、671、672は、前記蓄熱材170と同じ材料から構成されている。
そして、封入部610、611、612における回路基板P側の面は、両面粘着テープ150、151、152を介して電子部品51及び金属ケース61、62に接合している。また、平面部120における回路基板Pとは逆側の面は、両面粘着テープ160を介して、筐体640の内面に接合している。なお、封入部610、611、612の回路基板Pとは逆側の面にも両面粘着テープ160を設けてもよい。その他の熱伝導シート601の構成については、熱伝導シート101と同じである。
ここで、熱伝導シート601は、図7、図8、図19に示す2枚のラミネートシート98、699を、蓄熱材670、671、672を挿入した状態で熱融着することにより、形成されたシートである。
このラミネートシート699は、封入部610、611、612となる凹部位が回路基板Pと逆側へ突出するよう、図7、図8、図9に示す平坦なラミネートシート99を金型による絞り加工によりカップ状に変形させたシートである。また、蓄熱材670、671、672は、前述した蓄熱材170の封入方法と同様の方法で封入部610、611、612に封入されている。
そのため、電子機器600では、封入部610の容積が、封入部110の容積より増大する(図6と図18参照)。これにより、封入部610は、容積が増大した分、体積の大きい蓄熱材670を封入することができる。同様に、封入部611、612も、容積が増大した分、体積の大きい蓄熱材671、672を封入することができる。
したがって、電子機器600は、電子部品50〜53の放熱効率により優れ、且つ筐体40の表面温度の局所的な上昇をより抑制できる。
《その他の実施形態》
前記実施形態では、絞り加工によりラミネートシート98、699を変形させているが、これに限るものではない。実施の際は、絞り加工以外の変形方法、例えば真空成形によりラミネートシート98、699を変形させてもよい。同様に、電子部品50及び金属ケース61、62に接合する封入部110、111、112の接合面の形状も長方形に限らず、円形や正方形などの他の形状でもよい。
また、前記実施形態では、図7、図8、図9に示す2枚のラミネートシート98、99を熱融着しているが、これに限るものではない。実施の際は、ラミネートシート98の端とラミネートシート99の端とを接続した形状を持つ1枚のラミネートシートを折り曲げて熱融着してもよい。
同様に、前記第6の実施形態でも、図7、図8、図19に示す2枚のラミネートシート98、699を熱融着しているが、これに限るものではない。実施の際は、ラミネートシート98の端とラミネートシート699の端とを接続した形状を持つ1枚のラミネートシートを折り曲げて熱融着してもよい。
最後に、前記の各実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
11…発熱部品
12…基板
13…熱拡散フィルム
14…筐体
14A…天板
15…熱伝導性材料層
31、32…熱伝導性接着層
40…筺体
40A…天板
50、51、52…電子部品
61、62…金属ケース
71…開口部
72…切欠部
98、99…ラミネートシート
100、200、300、400、500、600…電子機器
101、501、601…熱伝導シート
110…封入部
110A…凹部位
110B…平坦部位
110C…周縁部位
111、112…封入部
120…平面部
141…第1絶縁層
142…第2絶縁層
143…金属層
145…融着層
150、151…両面粘着テープ
160…両面粘着テープ
170、171、172…蓄熱材
175…密閉空間
240…筐体
241…フレーム
340…筐体
342…表示部材
511…封入部
571…蓄熱材
610、611、612…封入部
640…筐体
670、671、672…蓄熱材
699…ラミネートシート
A1、A2…アンテナ
P…回路基板

Claims (8)

  1. 発熱部品と、
    蓄熱材と、
    前記発熱部品に対向し、前記蓄熱材を封入する封入部と、前記発熱部品に対向しない平面部とを有する熱伝導シートと、
    前記発熱部品および前記熱伝導シートを収納する収納体と、を備え、
    前記封入部における前記発熱部品側の面は前記発熱部品に接合している、電子機器。
  2. 前記熱伝導シートは、アルミニウムまたはアルミニウム合金から構成される金属層と、前記金属層の前記発熱部品側に形成された第1絶縁層と、前記金属層の前記発熱部品と逆側に形成された第2絶縁層とを含んでいる、請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記封入部は、前記平面部より前記発熱部品側へ突出している、請求項1又は2に記載の電子機器。
  4. 前記封入部は、さらに、前記平面部より前記発熱部品とは逆側へ突出している、請求項3に記載の電子機器。
  5. 前記熱伝導シートは、絞り加工により、前記封入部が前記平面部より突出するよう変形している、請求項3又は4に記載の電子機器。
  6. 前記蓄熱材は、固形のパラフィン系材料から構成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の電子機器。
  7. 前記平面部の前記発熱部品とは逆側の面、または前記封入部の前記発熱部品とは逆側の面は、前記収納体に接合している、請求項1〜6のいずれか1項に記載の電子機器。
  8. 電磁波の受信または送信を行うアンテナを備え、
    前記熱伝導シートには、前記アンテナに対向する領域に開口部または切欠部が形成されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の電子機器。
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