JP2017073634A - 固体撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カルコパイライト構造の化合物半導体層を有するイメージセンサを用いた固体撮像装置であって、簡単な構造でイメージセンサを効率良く冷却することができる固体撮像装置を提供する。
【解決手段】固体撮像装置は、カルコパイライト構造の化合物半導体層を有するイメージセンサ1と、イメージセンサ1から吸収した熱を放出する熱交換器と、熱伝導筐体21〜23と、熱交換器の放熱側と前記熱伝導筐体21〜23との間に介在する熱伝導体と、を備える。熱伝導筐体21〜23の上面の少なくとも一部がフィン形状である。
【選択図】図4

Description

本発明はカルコパイライト構造の化合物半導体層を有するイメージセンサを用いた固体撮像装置に関する。
カルコパイライト構造の化合物半導体層を有するイメージセンサは、近赤外線をセンシングすることができ、可視光のみによる撮影画像よりも多くの情報を含む画像を撮影することができるという利点を有している。このため、カルコパイライト構造の化合物半導体層を有するイメージセンサを用いた固体撮像装置は監視分野や医療分野への応用が期待されている。
しかしながら、カルコパイライト構造の化合物半導体層を有するイメージセンサは温度に対する特性変化が大きい。このため、カルコパイライト構造の化合物半導体層を有するイメージセンサを使用する際にはペルチェ素子によって冷却して温度を制御する必要がある。
ペルチェ素子による冷却の効率を上げるためにはペルチェ素子の高温側を放熱する必要がある。そして、特許文献1では、イメージセンサを冷却するペルチェ素子の高温側を放熱する手段にファンを用いることが提案されている。
特開2012−147091号公報(段落0040)
しかしながら、イメージセンサを冷却するペルチェ素子の高温側を放熱する手段にファンを用いると、通気口を確保したり埃対策をしたり、ファンが放つ電磁ノイズ対策やファン用電源が必要であり、固体撮像装置の構造が複雑になるという問題がある。
本発明は、上記の状況に鑑み、カルコパイライト構造の化合物半導体層を有するイメージセンサを用いた固体撮像装置であって、簡単な構造でイメージセンサを効率良く冷却することができる固体撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一の態様に係る固体撮像装置は、カルコパイライト構造の化合物半導体層を有するイメージセンサと、前記イメージセンサから吸収した熱を放出する熱交換器と、熱伝導筐体と、前記熱交換器の放熱側と前記熱伝導筐体との間に介在する熱伝導体と、を備え、前記熱伝導筐体の上面の少なくとも一部がフィン形状である構成(第1の構成)とする。
また、上記第1の構成である固体撮像装置において、前記熱伝導筐体の材料はアルミニウム又はアルミニウム合金であり、前記熱伝導筐体の表面にアルマイト膜が形成されている構成(第2の構成)としても良い。
また、上記第1又は第2の構成である固体撮像装置において、前記熱伝導筐体の前面と上面が一体的に形成され、前記熱交換器の放熱側と前記熱伝導筐体の前面との間に前記熱伝導体が介在する構成(第3の構成)としても良い。
また、上記第1〜第3いずれかの構成である固体撮像装置において、前記熱伝導筐体の前面と下面の境界付近に継ぎ目がある構成(第4の構成)としても良い。
また、上記第4の構成である固体撮像装置において、前記熱伝導筐体は、前記熱伝導筐体の前面上方部、両側面上方部、及び上面が一体的に形成された第1部品と、前記熱伝導筐体の前面下方部、両側面下方部、及び下面が一体的に形成された第2部品と、を備える構成(第5の構成)としても良い。
また、上記第1〜第5いずれかの構成である固体撮像装置において、前記イメージセンサを搭載するセンサ基板と、前記センサ基板を格納するケース部材と、前記熱伝導筐体の内部に配置される少なくとも一枚の熱伝導筐体内基板と、を備える構成(第6の構成)としても良い。
また、上記第6の構成である固体撮像装置において、前記ケース部材の上面及び下面の少なくとも一方に外部部品を取り付けるためのねじ穴が形成されている構成(第7の構成)としても良い。
また、上記第7の構成である固体撮像装置において、前記ケース部材の上面側及び下面側の少なくとも一方に前記外部部品とのインターフェースを搭載する基板が配置されている構成(第8の構成)としても良い。
また、上記第8の構成である固体撮像装置において、前記熱伝導筐体の前方に突出する突出部が前記熱伝導筐体の前面に形成され、前記熱交換器の放熱側と前記突出部との間に前記熱伝導体が介在する構成(第9の構成)としても良い。
また、上記第7〜第9いずれかの構成である固体撮像装置において、レンズユニットが取り付けられるリング部材を備え、前記ケース部材の前面に開口部が形成され、前記ケース部材の側面に溝が形成され、前記開口部に挿入される前記リング部材を前記ケース部材に対して前後方向に位置決めするための位置決め用ねじ穴が前記溝に形成され、前記ケース部材の上面及び下面の両方に前記外部部品を取り付けるためのねじ穴が形成されている構成(第10の構成)としても良い。
また、上記第6〜第10いずれかの構成である固体撮像装置において、前記センサ基板と前記熱伝導筐体内基板の少なくとも一枚とを繋ぐ配線部材と、前記配線部材は前記熱伝導筐体の前面下方に形成されている貫通穴を通る構成(第11の構成)としても良い。
また、上記第11の構成である固体撮像装置において、前記貫通穴は前記熱伝導筐体内基板の配置位置よりも下方に形成されている構成(第12の構成)としても良い。
また、上記第6〜第12いずれかの構成である固体撮像装置において、前記センサ基板と前記ケース部材との間に介在する樹脂製スペーサを備える構成(第13の構成)としても良い。
また、上記第6〜第13いずれかの構成である固体撮像装置において、前記熱伝導筐体内基板を複数備え、上から二番目に配置された前記熱伝導筐体内基板は、上面視において最上方に配置された前記熱伝導筐体内基板に覆われていない領域を有する構成(第14の構成)としても良い。
また、上記第14の構成である固体撮像装置において、留め具を有するコネクタが前記領域に配置されており、前記留め具は前記コネクタに接続される部材を留めていない場合は起立した状態になる構成(第15の構成)としても良い。
また、上記第14又は第15の構成である固体撮像装置において、テスト用端子が前記領域に配置されている構成(第16の構成)としても良い。
また上記目的を達成するために、本発明の他の態様に係る固体撮像装置は、第1の熱伝導部材と、その表面が前記第1の熱伝導部材の表面と角度をなし且つその表面に放熱構造を備えて前記第1の熱伝導電部材と一体的に形成された第2の熱伝導部材と、を備えた第1の筐体と、前記第1の熱伝導部材の表面上に前記第1の熱伝導部材と相対的に固定されて、少なくとも前記第1の熱伝導部材の表面と垂直方向に存在するイメージをイメージ情報として取得するカルコパイライト構造の化合物半導体層を有するイメージセンサと、前記イメージセンサと前記第1の熱伝導部材との間に配置され、前記イメージセンサの熱を前記第1の熱伝導部材に導く熱交換器と、を有する構成(第17の構成)とする。
また、上記第17の構成である固体撮像装置において、前記第1の熱伝導部材の裏面と前記第2の熱伝導部材の裏面とに覆われ且つ前記イメージセンサに電気的に接続されて、前記イメージセンサにて取得された前記イメージ情報を処理する制御部を有する構成(第18の構成)としても良い。
また、上記第18の構成である固体撮像装置において、前記制御部は、前記第1の熱伝導部材の裏面と前記第2の熱伝導部材の裏面とに覆われた第1の基板に搭載されている構成(第19の構成)としても良い。
また、上記第19の構成である固体撮像装置において、前記第1の基板には、前記制御部の動作クロックを供給する第1の発振回路が搭載されている構成(第20の構成)としても良い。
また、上記第18〜第20いずれかの構成である固体撮像装置において、前記制御部と電気的に接続されて、少なくとも前記制御部から取得した前記イメージ情報に基づくイメージデータを外部に出力可能なインターフェース回路を有する構成(第21の構成)としても良い。
また、上記第21の構成である固体撮像装置において、前記インターフェース回路は、前記第1の熱伝導部材の裏面と前記第2の熱伝導部材の裏面とに覆われた第2の基板に搭載されている構成(第22の構成)としても良い。
また、上記第21又は第22の構成である固体撮像装置において、前記制御部は、前記インターフェース回路よりも前記第2の熱伝導部材に近い位置に配置されている構成(第23の構成)としても良い。
また、上記第21〜第23いずれかの構成である固体撮像装置において、前記第2の基板には、前記インターフェース回路の動作クロックを供給する第2の発振回路が搭載されている構成(第24の構成)としても良い。
また、上記第18〜第24いずれかの構成である固体撮像装置において、前記第1の熱伝導部材は、少なくとも前記第2の熱導電部材と共有する第1の辺と、前記第1の辺と対向する第2の辺とを備え、前記イメージセンサと前記制御部とは、前記第1の辺よりも前記第2の辺に近い箇所を通って前記第1の熱伝導部材の表面上から裏面側に延在する第1の配線を介して電気的に接続されている構成(第25の構成)としても良い。
また、上記第25の構成である固体撮像装置において、表面に前記イメージセンサが搭載され、その裏面が前記第1の熱伝導部材の表面と対向して前記第1の熱伝導部材の表面上に配置された第3の基板を備え、前記第1の配線は、前記第1の熱伝導部材と対向する前記第1の基板の裏面に接続されている構成(第26の構成)としても良い。
また、上記第25又は第26の構成である固体撮像装置において、前記第1の筐体は、前記第2の熱伝導部材と共に前記制御部と前記インターフェース回路とを挟んで配置された第1の支持体を有し、前記第1の配線の少なくとも一部は、前記第1の熱伝導部材の前記第2の辺と前記第1の支持体との間に延在している構成(第27の構成)としても良い。
また、上記第21〜第24いずれかの構成である固体撮像装置において、前記第1の筐体は、前記第1の熱伝導部材と前記第2の熱伝導部材と共に前記制御部と前記インターフェース回路とを覆い、且つ前記第1の熱伝導部材と前記第2の熱伝導部材とのいずれにも接続された側壁部を有する構成(第28の構成)としても良い。
また、上記第28の構成である固体撮像装置において、前記第1の筐体は、第1の熱伝導部材と前記第2の熱伝導部材と前記側壁部と共に前記制御部と前記インターフェース回路とを覆い、且つ前記第2の熱伝導部材と共に前記制御部と前記インターフェース回路とを挟んで配置された第1の支持体を有する構成(第29の構成)としても良い。
また、上記第17〜第29いずれかの構成である固体撮像装置において、前記イメージセンサを覆い且つ前記イメージ情報を前記イメージセンサに集光するレンズが取り付けられ、前記第1の熱伝導部材の表面側にて前記第1の筐体と接続されて配置された第2の筐体を有する構成(第30の構成)としても良い。
また、上記第30の構成である固体撮像装置において、前記イメージセンサは、前記レンズが取り付けられた前記第2の筐体に相対的に固定されている構成(第31の構成)としても良い。
また、上記第17〜第31いずれかの構成である固体撮像装置において、前記イメージセンサと前記第1の熱伝導部材の表面とは、熱伝導体を介して接続されている構成(第32の構成)としても良い。
また、上記第17〜第32いずれかの構成である固体撮像装置において、前記第1の熱伝導部材の表面上に突起部を備え、前記イメージセンサは、前記突起部上に配置されている構成(第33の構成)としても良い。
また、上記第33の構成である固体撮像装置において、前記イメージセンサは、熱伝導体と前記突起部とを介して前記第1の熱伝導部材の表面に接続されている構成(第34の構成)としても良い。
また、上記第34の構成である固体撮像装置において、表面に部品を搭載し、且つ該表面が前記第1の熱伝導部材の表面と垂直方向に延在しており、且つ前記第1の熱伝導部材の表面上において前記突起部上を避けて配置された第4の基板を有する構成(第35の構成)としても良い。
本発明によれば、カルコパイライト構造の化合物半導体層を有するイメージセンサを用いた固体撮像装置において、簡単な構造でイメージセンサを効率良く冷却することができる。
固体撮像装置の概略構成図 CIGSイメージセンサの平面図 図2に示すCIGSイメージセンサの一画素の断面図 固体撮像装置を斜め前方から見た概略分解斜視図 固体撮像装置を斜め後方から見た概略分解斜視図 各種部品を収納した状態のヘッドケースを後方から見た場合の模式図 図6に示すAA線で切断した固体撮像装置を図6に示す矢印の方向から見た場合の断面模式図 熱伝導筐体内基板を上から見た模式図である。
<固体撮像装置の概略構成>
図1は固体撮像装置の概略構成図である。図1に示す固体撮像装置は、CIGSイメージセンサ1と、制御部2と、記憶部3と、インターフェース回路4と、発振器5及び6と、温度調整部7と、電源回路8と、レンズユニット9とを備えている。
CIGSイメージセンサ1は、Cu(In,Ga)Se2層を受光層として用い、入射した被写体からの光を画素ごとに光電変換し、撮影画像の電子データ(画像データ)を取得する。
CIGSイメージセンサ1は、制御部2から制御コマンドを受信するとともに、取得した画像データを制御部2に送信する。CIGSイメージセンサ1は、制御部2からの制御コマンドに基づいて処理(例えば、画像データの取得、送信等の処理)を行う。CIGSイメージセンサ1は、少なくとも第1の熱伝導部材101(後述する図4等参照)の表面と垂直方向に存在するイメージをイメージ情報(画像データ)として取得する。CIGSイメージセンサ1の詳細については、後述する。
制御部2は記憶部3に不揮発的に記憶されているプログラム及びデータを用いて固体撮像装置全体を制御する。制御部2はCIGSイメージセンサ1にて取得されたイメージ情報(画像データ)を処理する。制御部2は例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)、CPU(Central Processing Unit)、CPLD(Complex Programmable Logic Device)、PIC(Peripheral Interface Controller)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、などによって構成することができる。
記憶部3は、プログラム及びデータを不揮発的に記憶できるものであれば良く、例えばフラッシュメモリなどを用いることができる。
インターフェース回路4は、接続ケーブルを介して固体撮像装置とパーソナルコンピュータなどの外部機器とを接続するための回路である。インターフェース回路4は、制御部2と電気的に接続されて、少なくとも制御部2から取得したイメージ情報(画像データ)に基づくイメージデータを外部に出力可能な回路である。インターフェース回路4としては、例えば、USB(Universal Serial Bus)インターフェース、IEEE1394インターフェース等、接続ケーブルの規格に対応した回路を広く採用することができる。インターフェース回路4は無線通信で外部機器と接続する回路であってもよい。この場合、インターフェース回路4は、電波を送受信する無線通信回路を備える構成となる。
インターフェース回路4は、外部機器からの制御コマンドを制御部2に送信するとともに、制御部2からの画像データを外部機器に送信することができる。
発振器5及び発振器6としては、水晶振動子を備えた水晶発振器を挙げることができるが、これに限定されるものではない。発振器5から出力される信号は制御部2の動作の基準クロックとして用いられ、発振器6から出力される信号はインターフェース回路4の動作の基準クロックとして用いられる。なお、発振器の個数は2個に限定されるものではなく、例えば1個の発振器から出力される同期信号を制御部2及びインターフェース回路4の両方に供給しても良く、制御部2を複数のブロックに分けブロック毎に発振器を設けても良い。
温度調整部7は、熱交換器7A及び温度制御回路7Bを有しており、CIGSイメージセンサ1の温度を一定の範囲に収まるように調整する。熱交換器7Aは、吸熱側(低温側)がCIGSイメージセンサ1に接触するように配置されており、CIGSイメージセンサ1から吸収した熱を放出する。
熱交換器7Aの構成としては、例えば、電圧を印加することで温度差を発生するペルチェ素子を備える構成、熱媒体を吸熱側と放熱との間で循環されるヒートパイプを備える構成等が考えられる。
温度制御回路7Bは、CIGSイメージセンサ1の温度情報に基づいて、熱交換器7Aを制御する制御信号を熱交換器7Aに送信している。本実施形態では、CIGSイメージセンサ1が自身の温度を測定する温度センサを備えており、CIGSイメージセンサ1は自身の温度情報を制御部2を通して温度制御回路7Bに送信している。温度制御回路7Bは、CIGSイメージセンサ1の温度情報と目標温度とに基づいて、CIGSイメージセンサ1の温度が目標温度になるように、熱交換器7Aを制御する。目標温度は、例えば記憶部3が記憶しており、制御部2によって温度制御回路7Bに送信されても良く、また例えば温度制御回路7Bによって不揮発的に記憶されていても良い。
このように、温度調整部7を備えていることでCIGSイメージセンサ1の温度上昇を抑制しCIGSイメージセンサ1の温度を一定の範囲に収めることが可能となる。これにより、CIGSイメージセンサ1の特性変化を抑えることができる。なお、本実施形態では、温度制御回路7Bを制御部2と独立して設けた構成としているが、温度制御回路7Bは制御部2の一部に含まれていてもよい。
電源回路8は固体撮像装置の各回路に電力を供給する。本実施形態では、電源回路8は、接続ケーブルを介して外部機器から供給される電力を元に、固体撮像装置の各回路に必要な電源電力を生成して固体撮像装置の各回路に供給しているが、これに限定されるものではない。例えば、電源回路8は、固体撮像装置に取り付けられる二次電池の出力電力を元に、固体撮像装置の各回路に必要な電源電力を生成して固体撮像装置の各回路に供給する構成であっても良い。
レンズユニット9は、1個又は複数個のレンズを有する光学系であり、入射した被写体からの光をCIGSイメージセンサ1上に結像させる。
<CIGSイメージセンサの構造>
図2はCIGSイメージセンサ1の平面図であり、図3は図2に示すCIGSイメージセンサ1の一画素の断面図である。なお、図2は後述の下部電極11を明示するための図であり、CIGSイメージセンサ1のうち、後述のLSIウェハ10と下部電極11だけを図示している。
図2に示すようにCIGSイメージセンサ1は、正方形状の画素Pxを2次元方向に隙間なく敷き詰めて配列した構成を有している。なお、図2はCIGSイメージセンサ1を模式的に示しているものであり、縦6ピクセル×横10ピクセルとしているがこれに限定されるものではない。
図3では一つの画素Pxの断面を示している。図3に示すようにCIGSイメージセンサ1にはLSIウェハ(半導体基板)10、下部電極11、受光層(p型半導体層)12、n型半導体層13、透明電極層14、及び保護膜15が設けられている。受光層(p型半導体層)12、n型半導体層13、透明電極層14及び保護膜15は、LSIウェハ10の上面にこの順番で積層されている。LSIウェハ10の最上部には多層配線部が形成されている。
下部電極11は、タングステン、モリブデン等の金属で形成された電極膜であり、LSIウェハ10の上面に形成されている。下部電極11は、多層配線部の内部に形成されているスルーホールを介して多層配線部の内部に形成されている配線に接続される。
図2に示すように、下部電極11は平面視正八角形状である。下部電極11が形成されたLSIウェハ10の上面に受光層12が形成されている。受光層12は、p型半導体であるCu(In,Ga)Se2からなり、p型半導体層となる。なお、以下の説明において、受光層12について、CIGS層12又はp型半導体層12と説明する場合もあるが同じものである。
受光層12の上面にはn型半導体層13が形成されている。n型半導体層13は、CdSバッファ層13Aと、アンドープZnO層13Bとを含んでいる。受光層12の上面にCdSバッファ層13Aが形成されており、さらに、CdSバッファ層13Aの上面にアンドープZnO層13Bが形成されている。なお、CdS及びアンドープZnOはn型半導体である。p型半導体層12とn型半導体層13とでpn接合が形成されており、受光層を構成している。
アンドープZnO層13Bの上面には、Alを不純物として添加(ドープ)したZnOからなる透明電極(AlドープZnO層)14が形成されている。AlドープZnOは、低抵抗であるとともに透明な材料であり、透明電極として利用される。なお、透明電極14としては、AlドープZnO以外にも、透明で低抵抗な材料を広く採用することができる。透明電極14の上面には、SiN等からなる保護層15が形成されている。保護層15は、空気中の水分が上述の各層の内部に進入を防ぐための層である。なお、保護層15としては、SiN以外にも、水分の進入を防ぐとともに、CIGSイメージセンサ1の受光部に入射する波長の光の透光性が高い材料を広く採用することができる。
CIGSイメージセンサ1において、CIGS層12とCdS層13A及びアンドープZnO層13Bとがpn接続となっており、フォトダイオードを構成している。そして、CIGS層12側に配置される下部電極11は、p側電極でありアノード電極である。一方、n型半導体層13側に配置される透明電極14は、n側電極でありカソード電極である。
図2に示すように、CIGSイメージセンサ1では、画素Px毎に下部電極11を1個ずつ備えた構成を有している。一方、透明電極14は、すべての画素Pxで共通の電極となるように形成されている。
そのため、CIGSイメージセンサ1は、カソード電極が全ての画素Pxで共通である、すなわち、カソードコモン構造である。また、下部電極11以外の半導体層(膜)を全ての画素で一括して形成する、いわゆる、ベタ膜構造である。すなわち、CIGSイメージセンサ1は、カソードコモン構造であるとともにベタ膜構造である。
CIGSイメージセンサ1において、保護層15及び透明電極14は、可視光領域及びそれよりも長い近赤外領域の光が透過する材料で形成されている。また、アンドープZnO層13Bはワイドバンドギャップ半導体材料であり、CdS層13Aはバッファ層であるため薄く形成されていることから、可視光領域以上の波長の光の大部分はn型半導体層13を透過する。そのため、可視光領域及びそれよりも長い波長の光(近赤外光成分)がp型半導体層であるCIGS層12に到達する。
一般的にフォトダイオードでは、空乏層で光電変換されることで、光電変換効率を高めることができる。そのため、CIGSイメージセンサ1では、pn接合に逆バイアスとなるように下部電極11と透明電極14とに電圧を印加している。このように逆バイアスを印加することで、CIGSイメージセンサ1では、受光層12が空乏化する。
<固体撮像装置の部品構成>
図4は固体撮像装置を斜め前方から見た概略分解斜視図であり、図5は固体撮像装置を斜め後方から見た概略分解斜視図である。なお、図4及び図5において図1と同一の部分には同一の符号を付している。
固体撮像装置は、CIGSイメージセンサ1と、熱交換器7Aと、熱伝導筐体C1と、ヘッドケース25と、を備えている。
CIGSイメージセンサ1は請求項に記載されている「イメージセンサ」の一例である。熱交換器7Aは請求項に記載されている「熱交換器」の一例である。熱伝導筐体C1は請求項に記載されている「熱伝導筐体」の一例であるとともに請求項に記載されている「第1の筐体」の一例でもある。ヘッドケース25は請求項に記載されている「ケース部材」の一例であるとともに請求項に記載されている「第2の筐体」の一例でもある。
固体撮像装置に関する方向については次のように定義する。通常の使用状態(例えば取り扱い説明書等で推奨されている使用状態)で被写体を撮影している場合において、重力方向を固体撮像装置の下方向とし、重力方向と反対の方向を固体撮像装置の上方向とし、イメージセンサの受光面に垂直で被写体に近づく方向を固体撮像装置の前方向とし、イメージセンサの受光面に垂直で被写体から遠ざかる方向を固体撮像装置の後方向とし、固体撮像装置の上下方向及び前後方向に垂直な方向を固体撮像装置の横方向とする。
CIGSイメージセンサ1はセンサ基板20の前面側に搭載される。センサ基板20は、熱伝導筐体C1の前方に配置されている。センサ基板20は請求項に記載されている「センサ基板」の一例であるとともに請求項に記載されている「第3の基板」の一例でもある。
熱伝導筐体C1は第1〜第3部品21〜23によって構成されている。第1〜第3部品21〜23の材料は25℃での熱伝導率が70W/(m・K)以上の材料を用いる。第1〜第3部品21〜23の材料は高熱伝導で軽量であるアルミニウム又はアルミニウム合金であることが好ましい。また、第1〜第3部品21〜23の表面にアルマイト膜を形成することによって、第1〜第3部品21〜23の表面を艶消しの黒色にして熱伝導筐体表面からの熱放射率を高めることが好ましい。なお、第1〜第3部品21〜23の材料は、アルミニウム又はアルミニウム合金以外の金属であって良く、金属以外の材料であっても良い。
第1部品21は、熱伝導筐体C1の前面上方部、両側面(両横面)上方部、及び上面が一体的に形成された部品である。言い換えると、熱伝導筐体C1は、第1の熱伝導部材101と、その表面が第1の熱伝導部材101の表面と角度をなし且つその表面に放熱構造を備えて第1の熱伝導電部材101と一体的に形成された第2の熱伝導部材102と、を備えている。第1の熱伝導部材101は熱伝導筐体C1の前面上方部に対応し、第2の熱伝導部材102は熱伝導筐体C1の上面に対応する。第1の熱伝導部材101の表面及び第2の熱伝導部材102の表面はそれぞれ熱伝導筐体C1の外周面になっている。第1の熱伝導電部材101は、少なくとも第2の熱導電部材102と共有する第1の辺E1と、第1の辺E1と対向する第2の辺E2とを備えている。さらに、熱伝導筐体C1は、第1の熱伝導部材101と第2の熱伝導部材102とのいずれにも接続された側壁部103を備えている。二つの側壁部103は熱伝導筐体C1の両側面(両横面)上方部に対応する。第1の熱伝導電部材101は請求項に記載されている「第1の熱伝導電部材」の一例であり、第2の熱伝導電部材102は請求項に記載されている「第2の熱伝導電部材」の一例であり、側壁部103は請求項に記載されている「側壁部」の一例である。熱伝導筐体C1の上面は外縁部を除いてフィン形状である。なお、熱伝導筐体C1の上面の全面がフィン形状であっても良く、熱伝導筐体C1の上面の特定領域のみがフィン形状であっても良い。また、本実施形態では複数のフィンが固体撮像装置の横方向に互い並列に配列されており、各フィンの長手方向が固体撮像装置の前後方向に沿っており、各フィンは薄板形状である。各フィンの薄板形状の主面は長方形形状であって長辺が固体撮像装置の前後方向に沿っており短辺が固体撮像装置の上下方向に沿っており、各フィンの薄板形状の板厚は略一定である。しかしながら、フィン形状はこれに限定されない。例えば、各フィンの薄板形状の板厚が固体撮像装置の下から上に向かうにつれて小さくなるようにしても良い。この場合、フィンの一方の主面上端と他方の主面上端とが共通の辺を有する形状にしても良く、フィンの一方の主面上端と他方の主面上端とが所定の間隔(所定の板厚)をあけて離れていても良い。また例えば、複数のフィンが固体撮像装置の前後方向に並んでおり各フィンの長手方向が固体撮像装置の横方向に沿っていても良く、長手方向が固体撮像装置の前後方向に沿っている複数のフィンと長手方向が固体撮像装置の横方向に沿っている複数のフィンとを組合せてフィン間の溝がマトリクス状に配置されていても良い。
なお、第1部品21における熱伝導筐体C1の前面上方部は請求項に記載されている「第1の熱伝導部材」の一例であり、第1部品21における熱伝導筐体C1の上面は請求項に記載されている「第2の熱伝導部材」の一例である。また、熱伝導筐体C1の外側面の一部が請求項に記載されている「第1,2の熱伝導部材の表面」に対応しており、熱伝導筐体C1の内側面の一部が請求項に記載されている「第1,2の熱伝導部材の裏面」に対応している。
第2部品22は、熱伝導筐体C1の前面下方部、両側面下方部、及び下面が一体的に形成された部品である。熱伝導筐体C1の両側面下方部が熱伝導筐体C1の下面のみならず熱伝導筐体C1の前面下方部とも繋がっているので、熱伝導筐体C1の両側面下方部が変形し難くなっている。
なお、第2部品22における熱伝導筐体C1の下面は請求項に記載されている「第1の支持体」の一例である。
第1部品21と第2部品22を別々の部品とすることで、熱伝導筐体C1の前面と下面の境界付近に継ぎ目を形成している。この継ぎ目によって熱伝導筐体C1の前面から熱伝導筐体C1の下面への熱伝導を阻害している。
第3部品23は、熱伝導筐体C1の後面となる部品である。熱伝導筐体C1の後面下方にはコネクタ用の穴23Aが形成されており、この穴23Aを介して接続ケーブルがインターフェース回路4(図1参照)に接続される。
第1〜第3部品21〜23はねじ止めによって互いに固定されている。
熱交換器7A及びコネクタ24はセンサ基板20の後面側に搭載される。センサ基板20の中央には貫通穴20A(後述する図7参照)が形成されており、吸熱側(低温側)である熱交換器7Aの前方部は、センサ基板20中央の貫通穴20Aを通ってCIGSイメージセンサ1の後面に接触している。熱交換器7Aの前方部とCIGSイメージセンサ1の後面は熱伝導グリスを介して接触している。
また、放熱側(高温側)である熱交換器7Aの後方部は、熱伝導筐体C1の前面中央に
形成され熱伝導筐体C1の前方に突出する突出部(突起部)21Aに熱伝導接着剤AD1(後述する図7参照)によって接着されている。言い換えると、イメージセンサ1の熱を第1の熱伝導部材101に導く熱交換器7AがCIGSイメージセンサ1と第1の熱伝導部材101との間に配置されており、CIGSイメージセンサ1と第1の熱伝導部材101の表面とは、熱伝導接着剤AD1を介して接続されている。また、CIGSイメージセンサ1は熱伝導筐体C1の突出部(突起部)21A上に配置されているともいえる。さらに、CIGSイメージセンサ1と第1の熱伝導部材101の表面は、熱伝導接着剤AD1と熱伝導筐体C1の突出部(突起部)21Aを介して第1の熱伝導部材101の表面に接続されているともいえる。また、熱伝導筐体C1の突出部(突起部)21Aは第1の熱伝導部材101の突出部(突起部)21Aともいえる。熱伝導接着剤AD1は請求項に記載されている「熱伝導体」の一例である。本実施形態で用いた熱伝導接着剤AD1の代わりに、例えば熱伝導グリス、熱伝導シート等を用いてもよい。いずれの熱伝導体を用いるにしても、熱伝導体の材料は25℃での熱伝導率が1.0W/(m・K)以上の材料を用いる。
このような構造により、熱交換器7AはCIGSイメージセンサ1を冷却する。そして、熱交換器7Aの放熱側(高温側)に発生する熱は、主に熱伝導接着剤AD1、熱伝導筐体C1の前面、及び熱伝導筐体C1の上面を伝導して熱伝導筐体C1の上面に形成されているフィンから空気中に放出される。これにより、CIGSイメージセンサ1を効率良く冷却することができる。また、熱交換器7Aの放熱側(高温側)を放熱する手段としてファンを用いていないので、簡単な構造になっている。また、CIGSイメージセンサ1と熱伝導体を介して接続される第1の熱伝導部材101の表面と角度をなす第2の熱伝導部材102の表面に放熱構造を設けたことにより、CIGSイメージセンサ1の放熱をCIGSイメージセンサが形成された位置とは異なる方向に向けて行うことができる。したがって、より効率的な放熱が可能となる。なお、本実施形態では、第1の熱伝導部材101の裏面と第2の熱伝導部材102の裏面とが略90°の角度をなしているが、第1の熱伝導部材101の裏面と第2の熱伝導部材102の裏面とがなす角度は略90°に限定されない。
また、ヘッドケース25が、熱伝導筐体C1の前方に配置され、熱伝導筐体C1にねじ止めで固定されている。
外部部品取り付け用ねじ穴25Aがヘッドケース25の上面に形成され、外部部品取り付け用ねじ穴25Aの近傍にコネクタ穴25Bが形成されている。同様にヘッドケース25の上面にも外部部品取り付け用ねじ穴25Aが形成され、その外部部品取り付け用ねじ穴25Aの近傍にもコネクタ穴25Bが形成されている。なお、ヘッドケース25の上面及び一方のみに外部部品取り付け用ねじ穴25A及びコネクタ穴25Bを形成しても良い。コネクタ穴25Bを使用しない場合は蓋部材28によってコネクタ穴25Bを塞ぐことができる。蓋部材28はヘッドケース25にねじ止めで固定することができる。
ヘッドケース25の上面に形成された外部部品取り付け用ねじ穴25Aは、例えば固体撮像装置を吊り下げるために用いる吊り下げ部材の取り付けに利用することができる。ヘッドケース25の下面に形成された外部部品取り付け用ねじ穴25Aは、例えば三脚の取り付けに利用することができる。したがって、外部部品取り付け用ねじ穴25Aは固体撮像装置の重心位置に近いヘッドケース25の前方に形成することが好ましい。
ヘッドケース25の前面内側にセンサ基板20を固定するためのねじ穴25Dが四つ形成されている。センサ基板20を固定するためのねじ穴25Dには座ぐり25Eが設けられている。この座ぐり25Eに円筒形状の樹脂製スペーサ27が嵌め込まれ、ねじ26がセンサ基板20の隅部に設けられた貫通穴20B及び樹脂製スペーサ27を通ってヘッドケース25の前面内側に形成されているねじ穴25Dに螺合している。この樹脂製スペーサ27によって、熱伝導筐体C1からヘッドケース25に伝導した熱がセンサ基板20を介してCIGSイメージセンサ1に伝導することを抑制することができる。樹脂製スペーサ27は請求項に記載されている「樹脂製スペーサ」の一例である。
なお、熱伝導筐体C1とヘッドケース25との間に継ぎ目があり、この継ぎ目によって熱伝導筐体C1かららヘッドケース25への熱伝導を阻害しているため、樹脂製スペーサ27による熱伝導抑制が不要であれば樹脂製スペーサ27を用いない構成にしても良い。
CIGSイメージセンサ1は、熱伝導筐体C1とヘッドケース25とのねじ止め、ヘッドケース25とセンサ基板20とのねじ止め、及びCIGSイメージセンサ1のセンサ基板20への搭載によって、熱伝導筐体C1の前面に対して相対的に固定される。また、CIGSイメージセンサ1は、ヘッドケース25とセンサ基板20とのねじ止め、及びCIGSイメージセンサ1のセンサ基板20への搭載によって、ヘッドケース25に対して相対的に固定されるともいえる。そして、CIGSイメージセンサ1は、少なくとも固体撮像装置の後方向に沿って入射するイメージをイメージ情報として取得する。
ヘッドケース25の前面中央に形成されている貫通穴25Fにリング部材29が嵌め込まれている。リング部材29は請求項に記載されている「リング部材」の一例である。
リング部材29の内側にはレンズユニット9(図1参照)の端部が取り付けられる。レンズユニット9はリング部材29に対して装脱着可能である。リング部材29のヘッドケース25に対する前後方向の位置は調整可能であり、ヘッドケース25の側面前方に形成されているレンズユニット位置決め用ねじ穴25Cとそれに螺合するねじによって位置決めされる。レンズユニット位置決め用ねじ穴25Cは、それに螺合するねじが目立たないようにするために、ヘッドケース25の側面前方に設けた溝の底部に形成されている。
また、ヘッドケース25の両側面それぞれに前後方向にヘッドケース25の後端まで延びる3本の浅底溝D3〜D5が形成されている。一方、熱伝導筐体C1の両側面それぞれに前後方向に熱伝導筐体の前端から延びる2本の浅底溝D1及びD2が形成されている。これらの浅底溝はヘッドケース25が上下逆さに熱伝導筐体C1に取り付けられることを防止するための目印となっており、ヘッドケース25が正しい方向で熱伝導筐体C1に取り付けられた場合は熱伝導筐体C1の全ての浅底溝D1及びD2がヘッドケース25の浅底溝D3及びD4に繋がる。
上記の説明から明らかな通り、熱伝導筐体C1の両側面に形成されている浅底溝D1及びD2は放熱用のフィンを構成するものではない。熱伝導筐体C1の両側面にフィンを設けても一つのフィンから空気中に放出された熱がその一つ上のフィンの存在によって一つのフィンとその一つ上のフィンとの間に滞留する傾向にある。したがって、熱伝導筐体C1の両側面に放熱用のフィンを設けることは余り有用ではない。ただし、熱伝導筐体C1の両側面に放熱用のフィンを設けても構わない。
図6は各種部品を収納した状態のヘッドケース25を後方から見た場合の模式図であり、図7は図6に示すAA線で切断した固体撮像装置を図6に示す矢印の方向から見た場合の断面模式図である。ただし、図6において、FPC38、40、及び43はそれぞれ一部のみを図示している。
ヘッドケース25は、センサ基板1、LEDインターフェース基板30、及びスイッチインターフェース基板32を内部に収納している。LEDインターフェース基板30及びスイッチインターフェース基板32はそれぞれ請求項に記載されている「外部部品とのインターフェースを搭載する基板」の一例である。
ヘッドケース25の上面側にLEDインターフェース基板30が配置されている。LEDインターフェース基板30はヘッドケース25の上面にねじ止めされており、LEDインターフェース基板30とヘッドケース25の上面との間にはスペーサが介在する。
そして、LEDインターフェース基板30の上面に、外部部品の一種であるLEDライトユニットとのインターフェースであるコネクタ31が搭載されている。コネクタ31は、ヘッドケース25の上面に形成されているコネクタ穴25Bの内側に配置される。LEDライトユニットは、固体撮像装置のコネクタ31から供給される電力によって駆動し、被写体を照明する。
ヘッドケース25の下面側にスイッチインターフェース基板32が配置されている。スイッチインターフェース基板32はヘッドケース25の下面にねじ止めされており、スイッチインターフェース基板32とヘッドケース25の下面との間にはスペーサが介在する。
そして、スイッチインターフェース基板32の下面に、外部部品の一種であるスイッチユニットとのインターフェースであるコネクタ33が搭載されている。コネクタ33は、ヘッドケース25の下面に形成されているコネクタ穴25Bの内側に配置される。スイッチユニットは、固体撮像装置のコネクタ33から供給される電力によって駆動し、操作者のスイッチ操作に基づいて静止画撮影のトリガーとなるトリガー信号を生成して固体撮像装置のコネクタ33に送信する。スイッチユニットは、例えば三脚と組み合わさって一つの外部部品となっていても良い。
ヘッドケース25の上面側にLEDインターフェース基板30が配置され、ヘッドケース25の下面側にスイッチインターフェース基板32が配置されているため、熱伝導筐体C1の前面の上端及び下端を前方に寄せることには制約がある。一方、CIGSイメージセンサ1はレンズユニット9の焦点位置に配置しなければならない。また、熱交換器7Aのサイズ調整にもコストや性能の観点から制約がある。したがって、熱交換器7AだけではCIGSイメージセンサ1と熱伝導筐体C1の前面との距離が埋まらない場合があり得る。このような場合には、本実施形態のように熱伝導筐体C1の前方に突出する突出部21Aを熱伝導筐体C1の前面中央に形成すると良い。
熱伝導筐体C1は、三枚の熱伝導筐体内基板34〜36を内部に収納している。熱伝導筐体内基板34〜36はそれぞれ請求項に記載されている「熱伝導筐体内基板」の一例である。
三枚の熱伝導筐体内基板34〜36は上下方向に並んで配置されている。最も下に位置する熱伝導筐体内基板34は第2部品22にねじ止めされる。熱伝導筐体内基板34と真ん中に位置する熱伝導筐体内基板35との間にスペーサが介在し、熱伝導筐体内基板35と最も上に位置する熱伝導筐体内基板36との間にスペーサが介在する。
熱伝導筐体内基板34の上面から上方に向かって立設しているコネクタと熱伝導筐体内基板35の下面から下方に向かって立設しているコネクタとの接続によって、熱伝導筐体内基板34と熱伝導筐体内基板35とが電気的に接続される。また、熱伝導筐体内基板35の上面から上方に向かって立設しているコネクタと熱伝導筐体内基板36の下面から下方に向かって立設しているコネクタとの接続によって、熱伝導筐体内基板35の配線パターンと熱伝導筐体内基板36の配線パターンとが電気的に接続される。
ヘッドケース25内の基板と熱伝導筐体C1内の基板との電気的接続にはFPC(Flexible Printed Circuits)38、40、及び43が用いられる。FPC40は請求項に記載されている「配線部材」の一例であるとともに請求項に記載されている「第1の配線」の一例でもある。
LEDインターフェース基板30の下面に搭載されているコネクタ37にFPC38の一端が接続され、熱伝導筐体内基板36の上面に搭載されているコネクタ39にFPC38の他端が接続される。これにより、LEDインターフェース基板30の配線パターンと熱伝導筐体内基板36の配線パターンとが電気的に接続される。
センサ基板20の後面(裏面)に搭載されているコネクタ24にFPC40の一端が接続され、熱伝導筐体内基板35の上面に搭載されているコネクタ41にFPC40の他端が接続される。これにより、センサ基板20の配線パターンと熱伝導筐体内基板35の配線パターンとが電気的に接続される。コネクタ24をセンサ基板20の後面(裏面)に搭載することで、コネクタ24をセンサ基板20の前面(表面)に搭載するよりもFPC40の引き回しを少なくすることでき、ヘッドカバー25の小型化を図ることができる。
スイッチインターフェース基板32の上面に搭載されているコネクタ42にFPC43の一端が接続され、熱伝導筐体内基板39の上面に搭載されているコネクタ44(後述の図8参照)にFPC43の他端が接続される。これにより、スイッチインターフェース基板32の配線パターンと熱伝導筐体内基板36の配線パターンとが電気的に接続される。
FPC38、40、及び43はそれぞれ熱伝導筐体C1の前面下方に形成されている貫通穴H1を通っている。これにより、FPC38、40、及び43が熱伝導筐体C1の前面を伝導する熱の影響を受けることを抑制することができる。また、熱伝導筐体C1の前面下方に形成されている貫通穴H2は、三枚の熱伝導筐体内基板34〜36のうち最も下に位置する熱伝導筐体内基板34よりも下方に形成されている。これにより、三枚の熱伝導筐体内基板34〜36よりも熱伝導筐体の前面に近い場所に位置するFPC38、40、及び43が熱伝導筐体C1の前面を伝導する熱の影響を受けることをより一層抑制することができる。また、FPC40は、CIGSイメージセンサ1にて取得した信号を制御部2に送信する配線を有しているため、上記のように熱伝導筐体C1の前面下方に形成されている(熱伝導筐体C1の前面の下半分のどこかに形成されている)貫通穴H1を通して熱伝導筐体C1の上面から遠ざけることで、CIGSイメージセンサ1にて取得した信号に熱ノイズが重畳することを抑えることができる。言い換えると、CIGSイメージセンサ1と制御部2とは、第1の熱伝導部材101の第1の辺E1よりも第1の熱伝導部材101の第2の辺E2に近い箇所(貫通穴H2)を通って第1の熱伝導部材101の表面上から裏面側に延在するFPC40を介して電気的に接続されている。このような構成を採用することで、CIGSイメージセンサ1と制御部2とを電気的に接続するFPC40を、第1の熱伝導部材101からより遠い位置に配置することができるので、第1の熱伝導部材101の放熱がCIGSイメージセンサ1と制御部2との間の通信に与える影響を低減することができる。さらに言い換えると、熱伝導筐体C1の下面は、第2の熱伝導部材102と共に制御部2とインターフェース回路4とを挟んでおり、FPC40の少なくとも一部は、第1の熱伝導部材101の第2の辺E2と熱伝導筐体C1の下面との間に延在している。
三枚の熱伝導筐体内基板34〜36のうち最も下に位置する熱伝導筐体内基板34は、熱伝導筐体C1の上面及び他の熱伝導筐体内基板からの放熱の影響を最も受けないため、三枚の熱伝導筐体内基板34〜36のうちで最も温度が低くなる。そのため、熱伝導筐体内基板34には熱耐性が低い部品を搭載することが好ましい。本実施形態では、外部機器との通信が熱の影響を受けやすく熱耐性が低いインターフェース回路4を発振器5とともに熱伝導筐体内基板34に搭載しており、制御部2を発振器6とともに熱伝導筐体内基板35に搭載しており、記憶部3を熱伝導筐体内基板36に搭載しており、電源回路8は複数に分けて熱伝導筐体内基板34〜36それぞれに搭載している。インターフェース回路4及び熱伝導筐体内基板34は第1の熱伝導部材101の裏面と第2の熱伝導部材102の裏面と側壁部103の裏面とに覆われている。また、制御部2及び熱伝導筐体内基板35も第1の熱伝導部材101の裏面と第2の熱伝導部材102の裏面と側壁部103の裏面とに覆われている。第1の熱伝導部材101の裏面、第2の熱伝導部材102の裏面、及び側壁部103の裏面はそれぞれ熱伝導筐体C1の外周面になっている。また、制御部2はインターフェース回路4よりも第2の熱伝導部材102に近い位置に配置されている。上述した通りCIGSイメージセンサ1と熱伝導体を介して接続される第1の熱伝導部材101の表面と角度をなす第2の熱伝導部材102の表面に放熱構造を設けることで効率的な放熱を実現しつつも、さらに上記の通り第1の熱伝導部材101の裏面と第2の熱伝導部材102の裏面とにより制御部2を覆う構成としたので、制御部2を外部から保護する構造を実現することもできる。すなわち、第1の熱伝導部材101と第2の熱伝導部材102とでCIGSイメージセンサ1の放熱と制御部2の保護とを兼ねるようにしたので、固体撮像装置の体積の大型化を抑制することができる。
インターフェース回路4の動作クロックを供給する発振器5をインターフェース回路4の近くに配置してクロック精度を高めるために、インターフェース回路4と発振器5を同一の基板(熱伝導筐体内基板34)に搭載している。また、制御部2の動作クロックを供給する発振器6を制御部2の近くに配置してクロック精度を高めるために、制御部2と発振器6を同一の基板(熱伝導筐体内基板35)に搭載している。
制御部2は請求項に記載されている「制御部」の一例であり、発振器6は請求項に記載されている「第1の発振回路」の一例であり、熱伝導筐体内基板35は請求項に記載されている「第1の基板」の一例である。また、インターフェース回路4は請求項に記載されている「インターフェース回路」の一例であり、発振器5は請求項に記載されている「第2の発振回路」の一例であり、熱伝導筐体内基板35は請求項に記載されている「第2の基板」の一例である。
図8は熱伝導筐体内基板35及び36を上から見た模式図である。なお、図8では、熱伝導筐体内基板35及び36の外縁以外にコネクタ39、41、及び44と、FPC38、40、及び43それぞれの一部と、熱伝導筐体内基板35の上面に形成されるテスト用端子45も図示している。
熱伝導筐体内基板35は上面視において熱伝導筐体内基板36に覆われていない領域を有しており、その領域にコネクタ41及びテスト用端子45が配置されている。コネクタ41は請求項に記載されている「留め具を有するコネクタ」の一例であり、テスト用端子45は請求項に記載されている「留め具を有するコネクタ」の一例である。
コネクタ41は留め具を有するコネクタであって、コネクタ41の留め具はFPC40を留めていない場合は起立した状態になる。コネクタ41の上方が熱伝導筐体内基板36によって覆われていないので、コネクタ41の留め具の起立は妨げられない。したがって、三枚の熱伝導筐体内基板34〜36を組み上げた状態で、FPC40をコネクタ41に接続したりコネクタ41から外したりすることができる。
また、テスト用端子45の上方が熱伝導筐体内基板36によって覆われていないので、三枚の熱伝導筐体内基板34〜36を組み上げた状態で、テスト用端子45に検査装置や測定装置のプローブを容易に当てることができる。
<その他の変形例>
なお、本発明の構成は、上記実施形態のほか、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態ではCIGSイメージセンサを用いたが、他のカルコパイライト構造の化合物半導体層を有するイメージセンサを用いていても良い。カルコパイライト構造の化合物半導体は、黄銅鉱(chalcopyrite)と同じ結晶構造であり、例えば組成式I−III−VI2、II−IV−V2で示される。ただし、組成式中のローマ数字は周期表の族番号を示している。例えば、ローマ数字のIはIB族元素であり、IIはIIB族元素である。組成式中、IB族元素は例えばCu、Ag等を含み、IIIB族元素は例えばAl、Ga、In等を含み、VIB族元素は例えばS、Se、Te等を含む。また、IIB族元素は例えばZn、Cd等を含み、IVB族元素は例えばSi、Ge、Sn等を含み、VB族元素は例えばP、As、Sb等を含む。
また例えば、上記実施形態で用いた第1〜第3部品21〜23の代わりに、熱伝導筐体の前面部、両側面部、上面、及び下面が一体的に形成された部品と、熱伝導筐体の後面となる部品との二つの部品によって熱伝導筐体を構成しても良く、熱伝導筐体の前面部、両側面部、及び上面が一体的に形成された部品と、熱伝導筐体の下面となる部品と、熱伝導筐体の後面となる部品との三つの部品によって熱伝導筐体を構成しても良い。
また例えば、上記実施形態で用いたFPCの代わりに、FPC以外の配線部材(例えばFFC(Flexible Flat Cable)等)を用いても良い。
また上記実施形態では熱伝導筐体内基板が三枚であったが、熱伝導筐体内基板は一枚でも良く、二枚又は四枚以上であっても良い。また、固体撮像装置が外部部品とのインターフェースを搭載する基板を備えていない構成にすることも可能であり、この場合熱伝導筐体の前面に突起部を設けない構成にしても良い。
また上記実施形態では熱伝導筐体の外形が直方体であったが、本発明はこれに限定されない。例えば、熱伝導筐体の外形は円柱やn(nは3又は5以上の整数)角柱であってもよい。
また上記実施形態では熱伝導筐体の上面にフィンを設けたが、本発明の一部の形態においてはこれに限定されない。例えば、固体撮像装置の設置環境によって熱伝導筐体の上面以外の部分が冷却されるような固体撮像装置の設置形態が想定される場合には、その熱伝導筐体の上面以外の周辺環境により冷却される部分にフィンを設けるようにしても良い。
本発明に係る固体撮像装置は例えば監視分野や医療分野に応用することができる。
1 CIGSイメージセンサ
2 制御部
3 記憶部
4 インターフェース回路
5、6 発振器
7 温度調整部
7A 熱交換器
7B 温度制御回路
8 電源回路
9 レンズユニット
10 LSIウェハ(半導体基板)
11 下部電極
12 受光層(p型半導体層)
13 n型半導体層
13A CdSバッファ層
13B アンドープZnO層
14 透明電極層
15 保護層
20 センサ基板
20A、20B、25F、H1 貫通穴
21〜23 第1〜第3部品
21A 突出部
23A 穴
24、31、33、37、39、41、42、44 コネクタ
25 ヘッドケース
25A 外部部品取り付け用ねじ穴
25B コネクタ穴
25C レンズユニット位置決め用ねじ穴
25D ねじ穴
25E 座ぐり
26 ねじ
27 樹脂製スペーサ
28 蓋部材
29 リング部材
30 LEDインターフェース基板
32 スイッチインターフェース基板
34〜36 熱伝導筐体内基板
38、40、43 FPC
45 テスト用端子
101 第1の熱伝導部材
102 第2の熱伝導部材
103 側壁部
AD1 熱伝導接着剤
C1 熱伝導筐体
E1 第1の辺
E2 第2の辺

Claims (35)

  1. カルコパイライト構造の化合物半導体層を有するイメージセンサと、
    前記イメージセンサから吸収した熱を放出する熱交換器と、
    熱伝導筐体と、
    前記熱交換器の放熱側と前記熱伝導筐体との間に介在する熱伝導体と、
    を備え、
    前記熱伝導筐体の上面の少なくとも一部がフィン形状であることを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記熱伝導筐体の材料はアルミニウム又はアルミニウム合金であり、前記熱伝導筐体の表面にアルマイト膜が形成されている請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記熱伝導筐体の前面と上面が一体的に形成され、前記熱交換器の放熱側と前記熱伝導筐体の前面との間に前記熱伝導体が介在する請求項1または請求項2に記載の固体撮像装置。
  4. 前記熱伝導筐体の前面と下面の境界付近に継ぎ目がある請求項1〜3のいずれか一項に記載の固体撮像装置。
  5. 前記熱伝導筐体は、前記熱伝導筐体の前面上方部、両側面上方部、及び上面が一体的に形成された第1部品と、前記熱伝導筐体の前面下方部、両側面下方部、及び下面が一体的に形成された第2部品と、を備える請求項4に記載の固体撮像装置。
  6. 前記イメージセンサを搭載するセンサ基板と、
    前記センサ基板を格納するケース部材と、
    前記熱伝導筐体の内部に配置される少なくとも一枚の熱伝導筐体内基板と、
    を備える請求項1〜5のいずれか一項に記載の固体撮像装置。
  7. 前記ケース部材の上面及び下面の少なくとも一方に外部部品を取り付けるためのねじ穴が形成されている請求項6に記載の固体撮像装置。
  8. 前記ケース部材の上面側及び下面側の少なくとも一方に前記外部部品とのインターフェースを搭載する基板が配置されている請求項7に記載の固体撮像装置。
  9. 前記熱伝導筐体の前方に突出する突出部が前記熱伝導筐体の前面に形成され、
    前記熱交換器の放熱側と前記突出部との間に前記熱伝導体が介在する請求項8に記載の固体撮像装置。
  10. レンズユニットが取り付けられるリング部材を備え、
    前記ケース部材の前面に開口部が形成され、
    前記ケース部材の側面に溝が形成され、
    前記開口部に挿入される前記リング部材を前記ケース部材に対して前後方向に位置決めするための位置決め用ねじ穴が前記溝に形成され、
    前記ケース部材の上面及び下面の両方に前記外部部品を取り付けるためのねじ穴が形成されている請求項7〜9のいずれか一項に記載の固体撮像装置。
  11. 前記センサ基板と前記熱伝導筐体内基板の少なくとも一枚とを繋ぐ配線部材と、
    前記配線部材は前記熱伝導筐体の前面下方に形成されている貫通穴を通る請求項6〜10のいずれか一項に記載の固体撮像装置。
  12. 前記貫通穴は前記熱伝導筐体内基板の配置位置よりも下方に形成されている請求項11に記載の固体撮像装置。
  13. 前記センサ基板と前記ケース部材との間に介在する樹脂製スペーサを備える請求項6〜12のいずれか一項に記載の固体撮像装置。
  14. 前記熱伝導筐体内基板を複数備え、
    上から二番目に配置された前記熱伝導筐体内基板は、上面視において最上方に配置された前記熱伝導筐体内基板に覆われていない領域を有する請求項6〜13のいずれか一項に記載の固体撮像装置。
  15. 留め具を有するコネクタが前記領域に配置されており、
    前記留め具は前記コネクタに接続される部材を留めていない場合は起立した状態になる請求項14に記載の固体撮像装置。
  16. テスト用端子が前記領域に配置されている請求項14または請求項15に記載の固体撮像装置。
  17. 第1の熱伝導部材と、その表面が前記第1の熱伝導部材の表面と角度をなし且つその表面に放熱構造を備えて前記第1の熱伝導電部材と一体的に形成された第2の熱伝導部材と、を備えた第1の筐体と、
    前記第1の熱伝導部材の表面上に前記第1の熱伝導部材と相対的に固定されて、少なくとも前記第1の熱伝導部材の表面と垂直方向に存在するイメージをイメージ情報として取得するカルコパイライト構造の化合物半導体層を有するイメージセンサと、
    前記イメージセンサと前記第1の熱伝導部材との間に配置され、前記イメージセンサの熱を前記第1の熱伝導部材に導く熱交換器と、
    を有することを特徴とする固体撮像装置。
  18. 前記第1の熱伝導部材の裏面と前記第2の熱伝導部材の裏面とに覆われ且つ前記イメージセンサに電気的に接続されて、前記イメージセンサにて取得された前記イメージ情報を処理する制御部を有することを特徴とする請求項17に記載の固体撮像装置。
  19. 前記制御部は、前記第1の熱伝導部材の裏面と前記第2の熱伝導部材の裏面とに覆われた第1の基板に搭載されていることを特徴とする請求項18に記載の固体撮像装置。
  20. 前記第1の基板には、前記制御部の動作クロックを供給する第1の発振回路が搭載されていることを特徴とする請求項19に記載の固体撮像装置。
  21. 前記制御部と電気的に接続されて、少なくとも前記制御部から取得した前記イメージ情報に基づくイメージデータを外部に出力可能なインターフェース回路を有することを特徴とする請求項18〜20のいずれか一項に記載の固体撮像装置。
  22. 前記インターフェース回路は、前記第1の熱伝導部材の裏面と前記第2の熱伝導部材の裏面とに覆われた第2の基板に搭載されていることを特徴とする請求項21に記載の固体撮像装置。
  23. 前記制御部は、前記インターフェース回路よりも前記第2の熱伝導部材に近い位置に配置されていることを特徴とする請求項21又は請求項22に記載の固体撮像装置。
  24. 前記第2の基板には、前記インターフェース回路の動作クロックを供給する第2の発振回路が搭載されていることを特徴とする請求項21〜請求項23のいずれか一項に記載の固体撮像装置。
  25. 前記第1の熱伝導部材は、少なくとも前記第2の熱導電部材と共有する第1の辺と、前記第1の辺と対向する第2の辺とを備え、
    前記イメージセンサと前記制御部とは、前記第1の辺よりも前記第2の辺に近い箇所を通って前記第1の熱伝導部材の表面上から裏面側に延在する第1の配線を介して電気的に接続されていることを特徴とする請求項18〜24のいずれか一項に記載の固体撮像装置。
  26. 表面に前記イメージセンサが搭載され、その裏面が前記第1の熱伝導部材の表面と対向して前記第1の熱伝導部材の表面上に配置された第3の基板を備え、
    前記第1の配線は、前記第1の熱伝導部材と対向する前記第1の基板の裏面に接続されていることを特徴とする請求項25に記載の固体撮像装置。
  27. 前記第1の筐体は、前記第2の熱伝導部材と共に前記制御部と前記インターフェース回路とを挟んで配置された第1の支持体を有し、
    前記第1の配線の少なくとも一部は、前記第1の熱伝導部材の前記第2の辺と前記第1の支持体との間に延在していることを特徴とする請求項25または請求項26に記載の固体撮像装置。
  28. 前記第1の筐体は、前記第1の熱伝導部材と前記第2の熱伝導部材と共に前記制御部と前記インターフェース回路とを覆い、且つ前記第1の熱伝導部材と前記第2の熱伝導部材とのいずれにも接続された側壁部を有することを特徴とする請求項21〜24のいずれか一項に記載の固体撮像装置。
  29. 前記第1の筐体は、第1の熱伝導部材と前記第2の熱伝導部材と前記側壁部と共に前記制御部と前記インターフェース回路とを覆い、且つ前記第2の熱伝導部材と共に前記制御部と前記インターフェース回路とを挟んで配置された第1の支持体を有することを特徴とする請求項28に記載の固体撮像装置。
  30. 前記イメージセンサを覆い且つ前記イメージ情報を前記イメージセンサに集光するレンズが取り付けられ、前記第1の熱伝導部材の表面側にて前記第1の筐体と接続されて配置された第2の筐体を有することを特徴とする請求項17〜29のいずれか一項に記載の固体撮像装置。
  31. 前記イメージセンサは、前記レンズが取り付けられた前記第2の筐体に相対的に固定されていることを特徴とする請求項30に記載の固体撮像装置。
  32. 前記イメージセンサと前記第1の熱伝導部材の表面とは、熱伝導体を介して接続されていることを特徴とする請求項17〜31のいずれか一項に記載の固体撮像装置。
  33. 前記第1の熱伝導部材の表面上に突起部を備え、
    前記イメージセンサは、前記突起部上に配置されていることを特徴とする請求項17〜32のいずれか一項に記載の固体撮像装置。
  34. 前記イメージセンサは、熱伝導体と前記突起部とを介して前記第1の熱伝導部材の表面に接続されていることを特徴とする請求項33に記載の固体撮像装置。
  35. 表面に部品を搭載し、且つ該表面が前記第1の熱伝導部材の表面と垂直方向に延在しており、且つ前記第1の熱伝導部材の表面上において前記突起部上を避けて配置された第4の基板を有することを特徴とする請求項34に記載の固体撮像装置。
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