JP4657169B2 - 電子機器 - Google Patents

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本発明は、例えばパワートランジスタ、マイクロプロセッサ、チョークコイル、レーザダイオード、電動機等の電子部品を備えた電子機器に関し、特に電子部品が動作して発熱したときに高温になるのを抑制することに関するものである。
電子機器には、例えばパワートランジスタ、マイクロプロセッサ、チョークコイル、レーザダイオード、電動機等のような、動作することにより発熱して高温になる電子部品を備えたものがある。このような発熱性を有する電子部品が所定温度以上の高温になると、電子部品や電子機器が誤動作し、さらに電子機器の内蔵回路や周辺回路が破壊される等の害が発生する。このような害の発生を防止するため、従来から電子部品が高温になるのを抑制する対策が各種提案されている。
例えば、下記の特許文献1では、高熱伝導性材料で形成された中空容器の内部に融点が中空容器の融点または分解温度より低くて電子部品の作動上限温度以下である金属を封入して成る冷却素子を、電子部品の上面に取り付けることにより、電子部品からの発熱を上記封入金属の自己融解により吸熱して蓄熱し、電子部品が高温になるのを抑制している。
また、下記の特許文献2では、上面に回路パターンが形成され、電子部品が搭載されたAl
部材で成る絶縁板と、絶縁板の下面に密着されたアルミニュウム部材で成る基板とから構成される回路基板において、基板の全面に対して密閉された一様な空洞部内にパラフィン部材で成る蓄熱材を封入することにより、電子部品からの発熱を蓄熱材の自己融解により吸熱して蓄熱し、電子部品が高温になるのを抑制している。
また、下記の特許文献3では、アルミニュウムや銅等の金属シートと、パラフィンワックス等の熱軟化材を含有した粘着性を有する熱伝導性部材とを積層して成る放熱シートを、電子部品と熱放散部材との間に介在させて、金属シートを電子部品に接続し、熱伝導性部材を熱放散部材に接続することにより、電子部品からの発熱を熱伝導性部材の固体から液体への相変化により吸熱して熱放散部材へ伝え、電子部品が高温になるのを抑制している。
また、下記の特許文献4では、相変化する物質が微少にカプセル化されたスラリーを容器または柔軟な袋に封入して、該容器または袋を電子部品に接触させることにより、電子部品からの発熱をスラリーの固体から液体への相変化により吸熱して蓄熱し、電子部品が高温になるのを抑制している。
また、下記の特許文献5では、電子部品を回路基板の上面に搭載し、パラフィン等の固体冷却剤を内包した筐体を回路基板の下面に固定し、筐体の天井部の内面に固体冷却剤と広い面積で接触するようにフィンを設けることにより、電子部品からの発熱を固体冷却剤の融解により吸熱して蓄熱し、電子部品が高温になるのを抑制している。
さらに、下記の特許文献6では、パラフィン等の蓄熱材を、電子部品とヒートシンクとの間に挟み込むか、ヒートシンクに埋め込むか、ヒートシンクの円柱状のフィンに装着することにより、電子部品からの発熱を蓄熱材の融解により吸熱して蓄熱し、電子部品が高温になるのを抑制している。
特開2004−152905号公報 特許第2798656号公報 特開2002−305271号公報 米国特許第5007478号明細書 実開平2−15786号公報 特開平8−148618号公報
上述したように、従来は金属やパラフィンやスラリー等の蓄熱体を電子部品に直接または間接的に取り付けることにより、電子部品からの発熱を蓄熱体に逃がして、電子部品が高温になることを抑制していた。ところが、蓄熱体と電子部品との間に空気の入った隙間が介在すると、空気の熱伝導率は低いため、効率よく、電子部品からの発熱を蓄熱体に逃がして、電子部品が高温になるのを抑制できなくなる。特に、特許文献1、2、4、5、6のように蓄熱体を容器内に封入する場合には、容器内に空気が入って、隙間が形成され易い。この場合、蓄熱体を加熱して液体状態にしてから容器内に静かに注ぐことにより、容器内から空気をほぼ除くことができる。しかし、そうしてもなお、容器内から空気が抜けきれずに残って、隙間が形成されることがある。また、液体状態の蓄熱体中には空気が含まれ、該空気を完全に除くことは非常に困難であるため、容器内で蓄熱体が固体と液体の相変化を繰り返すことにより、蓄熱体中の空気が表出して、隙間が形成されることがある。このように、容器内に空気の隙間が形成されると、空気が移動することにより、蓄熱体と電子部品との間に空気の隙間が広がって介在するようになる。特に、特許文献2、5のように容器の上面に電子部品を取り付ける場合には、容器内で蓄熱体が融解することにより、空気が容器内の上方に移動してたまり、蓄熱体と電子部品との間に空気の隙間が広がって介在し易くなる。
本発明は、上述した問題を解決するものであって、その課題とするところは、効率よく、電子機器の電子部品からの発熱を蓄熱体に逃がして、電子部品が高温になるのを抑制することにある。
本発明では、電子部品と、蓄熱体と、蓄熱体を封入した熱伝導性を有する容器とを備え、容器の一表面に電子部品の一表面が接し、容器の一表面の裏側にある一内面に複数の凸部が設けられた電子機器において、該容器の一内面は、電子部品の真裏にある真裏部分が真裏にない非真裏部分より容器の一表面から遠くなるように傾斜している。そして、容器の一表面が、重力方向に対して垂直な方向、または、重力方向の反対方向と重力方向に対して垂直な方向との間にある斜め方向を向いた状態で、容器における上方の非真裏部分と蓄熱体との間に、下方の非真裏部分と蓄熱体との間に形成される隙間よりも大きい隙間が形成され、該上方の隙間が真裏部分に達しないように、蓄熱体の量が設定されている。
このように、容器内の凸部の付け根である一内面を傾斜させることで、容器内に空気が存在していても、該空気が蓄熱体の融解等により移動して、容器の一内面の電子部品の真裏部分にたまらずに、非真裏部分にたまって隙間を形成するので、蓄熱体と電子部品との間に空気の隙間が広がって介在するのを防止することができる。また、電子部品と接する容器の一表面の裏側にある一内面を傾斜させかつ該一内面に複数の凸部を設けることで、容器の電子部品側の部分と蓄熱体との接触面積を広くすることができる。よって、電子部品が動作して発熱したときに、効率よく、電子部品からの発熱を容器を介して蓄熱体に逃がして、電子部品が高温になるのを抑制することが可能となる。
また、本発明の一実施形態では、上記電子機器において、凸部は板状に形成されている。
このようにすることで、容器内に空気が存在していても、該空気が凸部の周囲にたまり難くなり、凸部と蓄熱体との間に空気の隙間が介在するのを防止することができる。このため、より効率よく、電子部品からの発熱を容器の各凸部のほぼ表面全体より蓄熱体に逃がして、電子部品が高温になるのを抑制することが可能となる。
また、本発明の一実施形態では、上記電子機器において、凸部は柱状に形成されている。
このようにすることで、容器内で溶解した蓄熱体の流動性が高くなるので、融解した蓄熱体を容器内に注入するときに、容器内から空気を抜け易くすることができる。また、容器内に空気が存在していても、該空気が凸部の周囲にたまらなくなり、凸部と蓄熱体との間に空気の隙間が介在するのを防止することができる。このため、より一層効率よく、電子部品からの発熱を容器の各凸部の表面全体より蓄熱体に逃がして、電子部品が高温になるのを抑制することが可能となる。
また、本発明の一実施形態では、上記電子機器において、凸部が設けられた容器の一内面は、端から中央へ向かうに連れて容器の一表面から遠くなるように傾斜している。
このようにすることで、容器内に空気が存在していても、該空気が容器の一内面の端にある電子部品の非真裏部分にたまるように、確実に誘導することができる。このため、蓄熱体と電子部品との間に空気の隙間が広がって介在するのを確実に防止することが可能となる。
本発明によれば、蓄熱体と電子部品との間に空気の隙間が広がって介在するのを防止しつつ、容器の電子部品側の部分と蓄熱体との接触面積を広くすることができるので、電子部品が動作して発熱したときに、効率よく、電子部品からの発熱を蓄熱体に逃がして、電子部品が高温になるのを抑制することが可能となる。
図1は、本発明の実施形態に係る電子機器1の断面図である。図2は、図1のA−A断面図である。図3は、図1のB−B断面図である。電子機器1は、容器2、蓄熱体3、および電子部品4を備えている。容器2は、アルミニュウム等の熱伝導性と熱放散性を有する金属材料で形成されている。容器2の外形は、直方体形(立方体形も含む)になっている。蓄熱体3は、パラフィンワックス等のような、固体から液体への相変化時(融解時)に吸熱して蓄熱する材料から成る。蓄熱体3の具体例として、日本精蝋株式会社製の合成ワックスFT115を使用することができる。この合成ワックスの融点は114℃である。電子部品4は、例えばパワートランジスタ、マイクロプロセッサ、チョークコイル、レーザダイオード、または電動機等のような、動作することにより発熱して高温になる発熱性を有する電子部品から成る。蓄熱体3の融点は、容器2の材料の融点または容器2の分解温度より低くて、電子部品4の作動上限温度以下になっている。
容器2内には、融解後の蓄熱体3が封入されている。蓄熱体3は、容器2の内面に密着状態で接している。重力方向(図1〜図3で下方向)と反対方向を向いている容器2の一表面(上面)2aには、電子部品4が取り付けられている。電子部品4の一表面(下面)4aと容器2の一表面2aとは、熱伝導性を有する粘着シートまたはグリース等を介して密着状態で接している。
容器2の一表面2aの裏側にある一内面2bには、複数の凸部2cが蓄熱体3に対して突出するように設けられている。凸部2cは、図1〜図3に示すように板状に形成されている。図2および図3で、凸部2cの左右端部は、容器2の左右内面と連続している。凸部2cの付け根である容器2の一内面2bは、図2示すように電子部品4の真裏にある部分2dが真裏にない部分2eより一表面2aから遠くなるように傾斜している。より詳しくは、容器2の一内面2bは、端から中央へ向かうに連れて一表面2aから遠くなるように、側方から見て円弧状に傾斜している。図4は、容器2の一内面2bと凸部2cの斜視図である。図4では、形状を分かり易くするため、容器2の一内面2bと凸部2cだけを切り出して上向きにして示している。図4に示すように、容器2の円弧状に傾斜した一内面2b上には、複数の板状の凸部2cが所定の間隔で平行に立設されている。
図2に示すように、容器2の一内面2bの電子部品4の真裏部分2dの全体と、非真裏部分2eの大部分と、凸部2cの表面の大部分とには、蓄熱体3が密着状態で接している。容器2の一内面2bの左右端部の近傍箇所、即ち電子部品4の非真裏部分2eの反真裏部分2d側の端部と、各凸部2cの左右端部の付け根とで囲まれる箇所には、空気の入った隙間5が形成されている。
電子機器1の製造方法としては、通常の大気中において、先ず、蓄熱体3を加熱して融解した状態(液体状態)で、容器2に設けた図示しない開口から容器2内へ注入する。このとき、容器2内に入っていた空気の大部分は蓄熱体3と置換されて容器2外へ排出されるが、一部は容器2内に残ることがある。容器2内に注入された蓄熱体3は自重により下方へ移動する。また、容器2内に残った空気は上方に移動して、上記一内面2bの左右端部の近傍箇所にたまり、該箇所に隙間5が形成される。次に、例えば自然冷却により、容器2内で蓄熱体3を固化させる(固体状態にする)。すると、隙間5に面していない蓄熱体3の表面と容器2の内面とが密着状態で接する。次に、容器2の上記開口を図示しない蓋等で塞いで、容器2内からの蓄熱体3の漏出を防止する。そして、容器2の一表面2aの部分2dの真表(真上)部分に、電子部品4の一表面4aを密着状態で接触させて、電子部品4を取り付ける。
また、電子機器1の他の製造方法としては、通常の大気中において、先ず、粉末状(固体状態)の蓄熱体3を、容器2に設けた図示しない開口から容器2内へ注入する。このとき、容器2内に入っていた空気の大部分は蓄熱体3と置換されて容器2外へ排出されるが、一部は容器2内に残る。次に、例えば容器2ごと蓄熱体3を加熱して融解させる(液体状態にする)。すると、容器2内で蓄熱体3が自重により下方へ移動する。また、容器2内に残った空気は上方に移動して、上記一内面2bの左右端部の近傍箇所にたまり、該箇所に隙間5が形成される。この後は、上記のように容器2内で蓄熱体3を固化させ、容器2の開口を蓋等で塞ぎ、容器2の一表面2aの部分2dの真表部分に電子部品4を取り付ける。
さらに、他の製造方法として、容器2の内側の形状に合った型を使用して、予め固体の蓄熱体3を容器2の内側の形状に合った形に形成しておいてもよい。この場合、上記形状の固体の蓄熱体3を容器2に挿入した後、容器2に蓋をすることで、容器2に蓄熱体3を入れることができる。
電子機器1の製造後に、電子部品4が動作して発熱すると、該発熱が電子部品4の一表面4a全体から容器2の一表面2aと一内面2bとで挟まれている部分(天井部)に伝わり、さらに容器2の一内面2bと凸部2cの表面から蓄熱体3に伝わって、蓄熱体3が融解して行く。この際、蓄熱体3が電子部品4からの発熱を吸熱して蓄熱するため、電子部品4が作動上限温度以上の高温になることが抑制される。また、蓄熱体3で蓄熱した熱が、容器2の電子部品4を取り付けいない部分(側部と底部)から外部へ放散されるため、蓄熱体3が全て融解されて、所定の温度以上の高温になることが抑制される。さらに、蓄熱体3が固体から液体への相変化を繰り返すことにより、蓄熱体3中に含まれていた空気が容器2内で表出した場合には、該空気が上方に移動して隙間5に入り、隙間5が拡大される。このとき、隙間5が電子部品4の真裏部分2dまで拡大されないように、一内面2bの形状(曲率や傾斜度)、凸部2cの形状(幅や間隔)、および蓄熱体3の量等設定されている。このため、容器2の一内面2bの部分2d全体と凸部2cの表面の大部分に対する蓄熱体3の接触状態は常に維持される。
以上のように、容器2内の凸部2cの付け根である一内面2bを傾斜させることで、容器2内に空気が存在していても、該空気が蓄熱体3の融解等により移動して、容器2の一内面2bの電子部品4の真裏部分2dにたまらずに、非真裏部分2eにたまって隙間5を形成するので、蓄熱体3と電子部品4との間に空気の隙間が広がって介在するのを防止することができる。
また、電子部品4と接する容器2の一表面2aの裏側にある一内面2bを傾斜させ、かつ、該一内面2bに複数の凸部2cを設けることで、容器2の電子部品4側の部分と蓄熱体3との接触面積を広くすることができる。
また、容器2内の凸部2cを板状にすることで、容器2内に空気が存在していても、該空気が凸部2cの周囲にたまり難くなり、凸部2cと蓄熱体3との間に空気の隙間が介在するのを防止することができる。
また、容器2の一内面2bを端から中央へ向かうに連れて一表面2aから遠くなるように傾斜させることで、容器2内に空気が存在していても、該空気が一内面2bの電子部品4の非真裏部分2eの端にたまるように、確実に誘導することができる。このため、蓄熱体3と電子部品4との間に空気の隙間が広がって介在するのを確実に防止することが可能となる。
さらに、電子部品4と接する容器2の一表面2aを重力方向と反対方向へ向けることで、容器2内に空気が存在していても、容器2内で蓄熱体3が融解したときに、蓄熱体3が自重により下方へ移動し、空気が上方へ移動して容器2の一内面2bの電子部品4の非真裏部分2eにたまるように、確実に誘導することができる。このため、蓄熱体3と電子部品4との間および電子部品4の真裏にある凸部2cの周囲に空気の隙間が広がって介在するのを一層確実に防止することが可能となる。
よって、電子部品4が動作して発熱したときに、より効率よく、電子部品4からの発熱を容器2の各凸部2cのほぼ表面全体より蓄熱体3に逃がして、電子部品4が高温になるのを抑制することが可能となる。
本発明は、以上述べた実施形態以外にも種々の形態を採用することができる。例えば、以上の実施形態では、容器2の一内面2bを円弧状に傾斜させて、該一内面2bに板状の凸部2cを複数設けた例を挙げたが、本発明はこれのみに限るものではない。これ以外に、例えば図5に示すように一内面2bをほぼ半球状に傾斜させて、該一内面2bに角柱状の凸部2cを複数設けたり、図6に示すように一内面2bをV字状に傾斜させて、該一内面2bに円柱状の凸部2cを複数設けたり、図7に示すように一内面2bを四角錐状に傾斜させて、該一内面2bに円柱状の凸部2cを複数設けたりする等してもよい。図5〜図7中では、便宜上図1〜図4と同一または対応する部分には同一符号を付している。このようにしても、蓄熱体3と電子部品4との間に空気の隙間が広がって介在するのを防止しつつ、容器2の電子部品4側の部分と蓄熱体3との接触面積を広くすることができるので、効率よく、電子部品4からの発熱を容器2を介して蓄熱体3に逃がして、電子部品4が高温になるのを抑制することが可能となる。特に、図6および図7に示すように凸部2cを円柱状にすることで、容器2内で溶解した蓄熱体3の流動性が高くなるので、融解した蓄熱体3を容器2内に注入するときに、容器2内から空気を抜け易くすることができる。また、容器2内に存在する空気が凸部2cの周囲にたまらなくなって、凸部2cと蓄熱体3との間に空気の隙間が介在するのを確実に防止することができ、より一層効率よく、電子部品4からの発熱を各凸部2cの表面全体より蓄熱体3に逃がして、電子部品4が高温になるのを抑制することが可能となる。
また、以上の実施形態では、電子部品4と接する容器2の一表面2aが重力方向と反対方向を向いた例を挙げたが、本発明はこれのみに限るものではない。これ以外に、例えば電子部品4と接する容器2の一表面2aが、図8および図9に示すように重力方向(図8および図9で下方向)に対して垂直な方向(側方)を向いていたり、重力方向の反対方向と重力方向に対して垂直な方向との間にある斜め方向を向いていたりしてもよい。図9は、図8のC−C断面図である。図8および図9中では、便宜上図1〜図4と同一または対応する部分には同一符号を付している。上記の場合において、容器2の一表面2aの裏側の一内面2bに板状の凸部2cを複数設けたときは、各凸部2cを、図8および図9に示すように重力方向に対して垂直でかつ面2a、2bが向いていない方向(図8および図9で画面に対して垂直な方向)へ所定の間隔で並ぶように設ければよい。このようにすることで、容器2内に空気が存在していても、蓄熱体3が融解したときに、空気が移動して一内面2bの電子部品4の非真裏部分2eにたまり、該部分2eに空気の隙間5が形成されるように、確実に誘導することができる。特に、空気が上方へ移動し易くなるので、図8に示すように上方にある電子部品4の非真裏部分2eに多くの空気がたまって、大きな隙間5が形成されるように、確実に誘導することができる。このため、蓄熱体3と電子部品4との間に空気の隙間が広がって介在するのを一層確実に防止することが可能となる。
本発明の実施形態に係る電子機器の断面図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 本発明の実施形態に係る電子機器の要部の斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る電子機器の要部の斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る電子機器の要部の斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る電子機器の要部の斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る電子機器の断面図である。 図8のC−C断面図である。
符号の説明
1 電子機器
2 容器
2a 一表面
2b 一内面
2c 凸部
2d 電子部品の真裏部分
2e 電子部品の非真裏部分
3 蓄熱体
4 電子部品

Claims (4)

  1. 電子部品と、蓄熱体と、蓄熱体を封入した熱伝導性を有する容器とを備え、前記容器の一表面に前記電子部品の一表面が接し、前記容器の前記一表面の裏側にある一内面に複数の凸部が設けられた電子機器において、
    前記容器の前記一内面は、前記電子部品の真裏にある真裏部分が真裏にない非真裏部分より前記容器の一表面から遠くなるように傾斜し
    前記容器の一表面が、重力方向に対して垂直な方向、または、重力方向の反対方向と重力方向に対して垂直な方向との間にある斜め方向を向いた状態で、前記容器における上方の非真裏部分と蓄熱体との間に、下方の非真裏部分と蓄熱体との間に形成される隙間よりも大きい隙間が形成され、
    前記上方の隙間が前記真裏部分に達しないように、前記蓄熱体の量が設定されていることを特徴とする電子機器。
  2. 請求項1に記載の電子機器において、
    前記凸部は、板状に形成されていることを特徴とする電子機器。
  3. 請求項1に記載の電子機器において、
    前記凸部は、柱状に形成されていることを特徴とする電子機器。
  4. 請求項1に記載の電子機器において、
    前記容器の前記一内面は、端から中央へ向かうに連れて前記容器の一表面から遠くなるように傾斜していることを特徴とする電子機器。
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