JP4810695B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は遊技機に関し、特にいわゆるパチンコ遊技機に関する。
パチンコ遊技機では、遊技球が始動口に入球することにより当否判定が行われるとともに識別図柄を変動表示させ、当否判定が大当りだった場合には、識別図柄を大当り図柄で停止表示させ、大当り遊技を発生させるように構成されている。大当り遊技では、大入賞口が開放して、所定個数の遊技球が入球するか所定時間が経過することにより一旦閉鎖し、この開放及び閉鎖の動作を最大16回(16ラウンド)繰り返すように構成されている。
このようなパチンコ遊技機において、図柄表示装置に表示される背景画像を周期的に変化させることで、演出モードを周期的に変化させる遊技機が知られている(特許文献1参照)。この遊技機は、当否判定の結果が大当りだった場合に、周期開始時に表示された背景画像を別の種類の背景画像に変更して大当り予告を行い、演出モード変化と大当り発生を関連づける演出を行っている。なお、以下では、背景画像の変化を演出モード変化と称する。
特開2005−40533号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の遊技機では、大当り当選時には演出モード変化が周期とは関係なく実行されるので、例えば演出モードが変化した直後に演出モード変化が実行され、演出モード変化の発生周期に大きなずれが生じる場合がある。このため、遊技者は、演出モード変化の状況を注視することで、周期的な演出モード変化と周期から外れた演出モード変化とで、今回の演出モード変化が大当り発生に繋がるものであるか否かの判別が容易となる。このように大当り当選時に演出モード変化が周期を無視して実行されると、元々の周期的な演出モード変化が無意味な演出となる。
つまり、周期的な演出モード変化しか実行されない状況がしばらく続くと、遊技者は大当りに対する期待感が持てなくなり遊技を止めてしまうことが往々にしてある。このように遊技を止めるきっかけ(遊技の止め時)が簡単に把握できると、遊技機の稼働率が低下するという問題があった。
そこで、本発明は上記点に鑑み、演出モード変化が遊技を止めるきっかけとならない遊技性を実現し、周期的に実行される演出モードを利用して遊技機の稼働率を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、可変始動口と、可変入球口と、当否判定を行う当否判定手段と、該当否判定結果を示す演出を実行する結果演出実行手段と、特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段と、当否判定の結果が大当りとなる確率を向上させる確率変動手段と、可変始動口を開放状態とする時間を延長させる開放延長手段とを備え、
特別遊技状態には、可変入球口の開放時間第1開放時間とされて可変入球口への遊技球の入球可能性が高い第1特別遊技状態と、可変入球口の開放時間が第1開放時間より短い第2開放時間とされて可変入球口への遊技球の入球可能性が第1特別遊技状態より低い第2特別遊技状態とが含まれており、当否判定の結果が特定大当りだった場合には、第2特別遊技状態を発生させた後、確率変動手段が作動するように構成された遊技機であって、
特別遊技状態発生手段および開放延長手段が作動していない場合に、特別演出を所定周期毎に開始して所定期間が経過するまで実行する特別演出実行手段と、結果演出実行手段により当否判定結果を示す演出が開始されるときであって、該当否判定結果が特定大当りの場合に、特別演出が実行されているか否かを判定する演出状態判定手段と、を備え、結果演出実行手段は、演出状態判定手段により特別演出が実行されていると判定された場合には、当否判定手段による当否判定結果が外れであることを示す外れ演出を実行し、演出状態判定手段により特別演出が実行されていないと判定された場合には、当否判定手段による当否判定結果が特定大当りであることを示す特定大当り演出を実行することを特徴としている。
このような構成により、特別演出実行中に遊技者が気づかないうちに確率変動手段を作動開始させることができ、特別演出の実行と確率変動手段の作動開始(確率変動遊技の開始)とを関連付けた上で、その特別演出の発生周期を略均等に保つことができる。このような構成を備えた本発明の遊技機で遊技を継続すると、遊技者は、遊技を継続して行う中で周期的に発生する特別演出の実行期間を、確率変動手段が作動開始する可能性が高まる期間(つまり、大当りが発生する可能性が高まる期間)として認識することとなる。このため、確率変動手段および開放延長手段が作動していない場合(通常状態)に、確率変動手段と関連付けて認識される特別演出を周期的に発生させることで、開放延長手段未作動時(通常状態)にも確率変動手段の作動開始(大当り発生)に対する期待感を高めることができ、遊技者を長期間遊技に引きつけておくことができ、遊技機の稼働率を向上させることができる。
また、当否判定手段による当否判定の結果が特定大当りの場合には、特定大当りに起因して作動開始する特別遊技状態発生手段の作動終了後、開放延長手段が作動しないように構成できる。このような遊技機は、遊技者は可変始動口の作動状態によって確率変動手段の作動状況を把握することができない所謂潜伏確変(内部確変)機能を搭載した機種となる。このような潜伏確変機能を備えた遊技機において、周期的に発生する特別演出と確率変動手段の作動開始とを関連付けることで、周期的な特別演出の実行(発生)が、遊技者を長期間遊技に引きつける上でより効果的な機能となり、遊技機の稼働率向上に大きく貢献することとなる。
また、演出状態判定手段は、当否判定手段による当否判定の結果が特定大当りの場合に、特別演出が実行されていないと判定したときに、この判定時から所定期間内に特別演出が所定開始期間内に開始されるか否かを判定するように構成されており、演出状態判定手段により特別演出が所定開始期間内に開始されると判定された場合には、特別演出実行手段が特別演出を開始するとともに結果演出実行手段が外れ演出を実行するように構成できる。これにより、特定大当りが発生した場合に特別演出が実行される頻度を高くすることができ、特定大当り発生(確率変動機能の作動開始)と周期的な特別演出の実行との関連付けをより強くすることができる。このため、周期的な特別演出の実行(発生)による効果を高めることができ、遊技機の稼働率を向上させることができる。
また、可変始動口とは別に、遊技球の入球可能性が一定とされる固定式の通常始動口を備え、当否判定手段は、通常始動口に遊技球が入球した場合に当否判定を行う第1の当否判定手段と、可変始動口に遊技球が入球した場合に当否判定を行う第2の当否判定手段とを含んでおり、第1の当否判定手段は、第2の当否判定手段より特定大当りを発生させる確率が高くなるように構成できる。
これにより、開放延長手段の未作動時は、可変始動口よりも普通始動口の方が遊技球の入球頻度が高くなるので、開放延長手段の未作動時における特定大当りの発生確率が高くなり、確率変動機能の作動を伴う特別演出が実行される頻度を多くすることができる。このため、特定大当り発生(確率変動機能の作動開始)と周期的な特別演出の実行との関連付けをより強くして特別演出の効果を高めることができ、遊技機の稼働率を向上させることができる。
(第1実施例)
以下、本発明の第1実施例について図面を用いて説明する。本発明の遊技機をパチンコ遊技機(以下、単に遊技機という)に適用した実施例を図1〜図10に示す。
図1は、本実施例の遊技機1の正面図である。図1に示すように、遊技機1の前面部は、本体枠2、中枠3、前面枠4、上皿部5、下皿部6、施錠装置9、遊技盤20等を備えている。なお、図1では遊技盤20の詳細な図示を省略している。また、中枠3は前面枠4等が前面側に配置されているため、図1においては明示されていない。
本体枠2は木製の板状体を略長方形の枠状に組立てたものであり、遊技機1の外枠を構成している。中枠3はプラスチック製であり、本体枠2の内側にはめ込まれて設置されており、外枠2に対して開閉可能に左端で軸支されている。中枠3は、上側2/3程度を占める枠体部と下側1/3程度を占める下板部とから構成されている。枠体部の前面側には遊技盤20と前面枠4とが重なるように設けられており、下板部の前面側には上皿部5と下皿部6が設けられている。下板部には、遊技球を遊技盤20に発射する発射手段を構成する発射装置ユニット(図示略)、遊技球を発射装置ユニットに供給する球送り装置(図示略)が設けられている。
前面枠4は、中枠3の前面側に配置され、中枠3の左端で開閉可能に支持されている。前面枠4はプラスチック製であり、奥側に配置される遊技盤20の盤面を視認可能にするために、円形状の開口部4aが形成されている。前面枠4の裏面には、開口部4aに対応したガラス板等の透明板を備える略長方形状の透明板枠(図示略)が装着されている。前面枠4における遊技盤20の周囲には、LED等のランプ類(図示略)が設けられている。これらのランプ類は、遊技効果を高めるためにゲーム進行に応じて点灯・消灯あるいは点滅する。
上皿部5は、前面枠4の下側に設けられ、中枠3の左端に開閉可能に支持されている。上皿部5は、皿外縁部5aと、遊技機1の内部から遊技球を排出するための排出口5bと、上皿部5の遊技球を下皿部6に排出する球抜きボタン5cとを備えている。皿外縁部5aの上面には、演出スイッチ5dや球貸ボタン5e等が設けられている。
下皿部6は、上皿部5の下方に設けられている。下皿部6の略中央には、遊技機1の内部から下皿部6に遊技球を排出するための排出口6aが設けられている。下皿部6の左端には灰皿7が設けられている。下皿部6の右端には、遊技者が発射装置ユニット(図示略)を操作するための発射ハンドル8が設けられている。発射ハンドル8には、遊技者が触れていることを検出する接触検知手段としてのタッチスイッチ8aが設けられている。発射ハンドル8の左側面には、遊技者が操作して遊技球の発射を一時的に停止する発射停止スイッチ8bが配置されている。
施錠装置9は、中枠3の右端中央に設けられており、前面枠4を閉じた場合にこれを施錠するためのものである。
また、遊技機1には、遊技状態に応じた効果音等を発生させるためのスピーカ10a〜10dが設けられている。スピーカ10a〜10dは、遊技機1の上部に設けられた上部スピーカ10a、10bと遊技機1の下部に設けられた下部スピーカ10c、10dとからなる。さらに、遊技機1の左側には、プリペイドカードユニット13(CRユニット)が装着されている。
次に、本実施例の遊技盤20の表面構造について説明する。図2は遊技盤20の正面図である。遊技盤20は、略長方形の木製の板状体であって中枠3に着脱可能に取り付けられているとともに、裏機構盤(図示略)によりその背面側が覆われている。
図2に示すように、遊技盤20には、遊技盤20の表面(盤面)に設けられた外レール22と内レール23とにより略円形状の遊技領域21が形成されている。遊技領域21内には、中央装置24、普通図柄作動ゲート27、始動口28、大入賞装置(特別電動役物)33、左入賞口34,35、右入賞口36,37、第1装飾装置50、第2装飾装置60等の遊技装置が配設されている。なお、図示を省略しているが、遊技領域21には各遊技装置との位置バランスを考慮して多数の障害釘が配設されている。
中央装置24は遊技領域21の略中央部に配置され、演出表示装置25を備えている。本実施例では、演出表示装置25として液晶表示装置を用いており、演出表示装置25の表示領域では各種演出表示が行われる。
大入賞装置33は遊技領域21における中央装置24の下方に配置されている。第1装飾装置50は遊技領域21における大入賞装置33の左側に配置され、第2装飾装置60は遊技領域21における大入賞装置33の右側に配置されており、装飾装置50,60はいわゆるサイド飾りを構成している。また、第1装飾装置50には左入賞口34,35がユニット化(一体化)されており、第2装飾装置60には右入賞口36,37がユニット化(一体化)されている。
普通図柄作動ゲート27は、中央装置24の左側に設けられている。普通図柄作動ゲート27の内部には、遊技球の通過を検知する普通図柄作動ゲート検知スイッチ27sが設けられている。遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過することで、普通図柄が変動開始する。
始動口28は、中央装置24の中央位置の下方に設けられている。始動口28は、遊技盤20の盤面上を流下する遊技球を受け入れる遊技球受入口が形成された2つの入球口を上下方向に並べて配置したもので、上側始動口28a(上始動口)と下側始動口28b(下始動口)とから構成されている。上側始動口28a(上始動口)は、遊技球受入口の大きさが変化せず遊技球の入球可能性が一定とされた固定式の入球口によって構成されており、遊技球の入球が常時可能となっている。一方、下側始動口28b(下始動口)はいわゆるチューリップ式で左右に一対の翼片部28cを備えており、この一対の翼片部28cの上端間隙が遊技球受入口となっている。この一対の翼片部28cは、各々左右方向に傾動することで開閉動作を行うものとされており、この開閉動作により、一対の翼片部28cの遊技球受入口の大きさが変化する。普通図柄が当り図柄の組合せで停止表示された場合には、一対の翼片部28cが開動作して下側始動口28bの遊技球受入口が拡大される。つまり、下側始動口28bは普通電動役物として機能する。
始動口28の内部には、遊技球の入球を検知する始動口入球検知スイッチ28s(図5参照)と、翼片部28cを作動させるための始動口ソレノイド(図示略)とが備えられている。この一対の翼片部28cが左右に開動作した場合には、下側始動口28bの遊技球受入口の大きさが通常時よりも拡大され、下側始動口28bは遊技球の入球可能性が大きくなる開放状態となる。一方、一対の翼片部28cが立設された場合には、下側始動口28bの遊技球受入口の大きさが、遊技球の直径よりも僅かに大きい(遊技球1個が通過可能な)通常の大きさとされ、下側始動口28bは遊技球の入球可能性が小さくなる通常状態となる。遊技球が始動口28に入球することで、後述の特別図柄が変動開始する。なお、本実施例では、下側始動口28bが通常状態にあるときには、一対の翼片部28cの間に形成される間隙への遊技球の入球が上側始動口28aの側壁によって阻止され、下側始動口28bへの遊技球の入球が不可能となるように構成されている。ここで、本実施例の上側始動口28aが本発明の通常始動口に相当し、下側始動口28bが本発明の可変始動口に相当する。
大入賞装置33は、始動口28の下方に配設されている。ここで、大入賞装置33は、帯状に開口された大入賞口33aと、この大入賞口33aを開放・閉鎖する開閉板33bと、この開閉板33bを開閉するための大入賞口ソレノイド(図示略)と、遊技球の入球を検知する入球検知スイッチ(図示略)とから主に構成されている。なお、大入賞口33aが本発明の可変入球口に相当している。
大入賞装置33の左斜め上方には、左入賞口34、35が設けられており、大入賞装置33の右斜め上方には、右入賞口36、37が設けられている。これらの入賞口34〜37の内部には、それぞれ入球検知スイッチ(図示略)が設けられている。
第1装飾部材50には、複数のLEDが設けられており、これらのLEDの組合せにより、普図保留表示部50a、特図保留表示部50b、普通図柄表示部50cが構成されている。同様に第2装飾部材60には、複数のLEDが設けられており、これらのLEDの組合せにより、特別図柄表示部60aが構成されている。
普図保留表示部50aは、普通図柄変動中に普通図柄作動ゲート27を通過した遊技球の数を最大保留数(本実施例では4個)まで保留可能として普通図柄保留数を表示するものである。次回の普通図柄当否判定が行われ普通図柄の変動表示が開始する毎に未始動回数(保留数)が消化され、普通図柄保留数が1個ずつ減少する。特図保留表示部50bは、特別図柄変動中に始動口28に入球した遊技球の数を最大保留数(本実施例では4個)まで保留可能として特別図柄保留数を表示するものである。特別図柄保留数は、次回の特別図柄当否判定が行われ特別図柄の変動表示が開始する毎に未始動回数(保留数)が消化され、特別図柄保留数が1個ずつ減少する。
普通図柄表示部50cでは、普通図柄の変動表示及び停止表示が行われる。普通図柄表示部50cでは、普通図柄作動ゲート27を遊技球が通過することにより普通図柄が変動開始し、所定時間経過後に普通図柄が当り普通図柄の表示態様あるいは外れ普通図柄の表示態様で停止表示される。そして、普通図柄が予め設定された当り普通図柄の表示態様で停止表示すると、下側始動口28b(普通電動役物)が所定時間(例えば0.1秒)だけ開放される。
本実施例では、普通図柄当否判定用乱数が用意されており、遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過した際に、下側始動口(普通電動役物)28bを作動させるか否かの普通図柄当否判定に用いられる。普通図柄当否判定用乱数には、予め当り値が設定されており、遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過したタイミングで取得された普通図柄当否判定用乱数が当り値と一致する場合に当りと判定される。そして、当りと判定された場合には、普通図柄表示部50cで停止表示される普通図柄は、当り普通図柄の表示態様に決定される。一方、外れと判定された場合には、普通図柄表示部50cで停止表示される普通図柄は外れ普通図柄の表示態様に決定される。なお、普通図柄当否判定および普通図柄の停止図柄の決定は、後述の主制御基板200のCPUによって行われる。
特別図柄表示部60aでは、特別図柄の変動表示及び停止表示が行われる。本実施例の特別図柄は、特別図柄表示部60aで表示される本特別図柄(以下、「本図柄」ともいう。)と演出表示装置25で表示される疑似特別図柄(以下、「疑似図柄」ともいう。)とからなる。疑似図柄については後述する。
特別図柄表示部60aでは、始動口28を遊技球が通過することにより本図柄が変動開始し、所定時間経過後に本図柄が大当り図柄の組合せあるいは外れ図柄の組合せで停止表示される。本実施例では、特別図柄当否判定用乱数が用意されている。特別図柄当否判定用乱数は、遊技球が始動口28に入球した際に、特別遊技状態を発生させるか否かの特別図柄当否判定に用いられる。具体的には、特別図柄当否判定用乱数には、予め当否判定用の当り値が設定されており、遊技球が始動口28に入球したタイミングで取得された特別図柄当否判定用乱数が当り値と一致する場合に当りと判定される。そして、当りと判定された場合には、特別図柄表示部60aで停止表示される本図柄は、上記大当り図柄の組合せのいずれかに決定される。一方、外れと判定された場合には、特別図柄表示部60aで停止表示される本図柄は、上記外れ図柄の組合せに決定される。特別図柄当否判定、本図柄の変動態様の決定、本図柄の停止図柄の決定は、後述の主制御基板200のCPUによって行われるように構成されている。
特別図柄表示部60aで停止表示された本図柄の組合せが大当り図柄の組合せであった場合には、主制御基板200のCPUは遊技者に相対的に有利な特別遊技状態を発生させる。特別遊技状態発生中は、大入賞装置33が作動し、大入賞口33aへの遊技球の入球に関して遊技者に利益が付与される。具体的には、特別遊技状態の発生により、大入賞装置(特別電動役物)33を連続して作動させ、大入賞口33aを連続して開放状態とする。大入賞装置33の作動開始(特別遊技状態の開始)により、大入賞口33aが開放して遊技球受入状態となる。この遊技球受入状態は、所定の終了条件成立により終了し、開放していた大入賞口33aが閉鎖状態となる。所定の終了条件として、遊技球受入状態の開始後における大入賞口33aの開放時間が所定時間(本実施例では30秒)に達したとき、もしくは遊技球受入状態の開始後、大入賞口33aに入球した遊技球数が所定数(本実施例では10個)に達したときとすることができる。なお、主制御基板200のCPUが本発明の特別遊技状態発生手段に相当している。
この遊技球受入状態の開始から終了までを1ラウンドとした場合、特別遊技状態は、所定ラウンドが終了したときに終了する。大入賞装置33では、遊技球受入状態が終了してから所定時間(例えば2秒)が経過した後に、大入賞口33aが開放して再び遊技球受入状態となり、次のラウンドが開始する。このような開始から終了までを1ラウンドとする遊技球受入状態は、所定の最高継続ラウンド数(本実施例では15ラウンド)が終了するまで繰り返し継続される。
本実施例の遊技機1では、大当り図柄の種類により2種類の特別遊技状態が用意されている。大当り図柄が通常大当り図柄または確変大当り図柄だった場合、すなわち特別図柄当否判定の結果が通常大当りまたは確変大当りだった場合には、第1特別遊技状態が発生する。そして、大当り図柄が特定大当り図柄だった場合、すなわち特別図柄当否判定の結果が特定大当りだった場合には、第2特別遊技状態が発生する。第2特別遊技状態は、第1特別遊技状態より大入賞口33aの開放回数(最高継続ラウンド数)が少なく、かつ、大入賞口33aの開放時間が短く設定されている。つまり、第1特別遊技状態は、大入賞口33aに多量の遊技球が入球することで多量の賞球払い出しを伴う特別遊技状態であり、第2特別遊技状態は、大入賞口33aに遊技球が入球する可能性が極めて低く賞球払い出しを実質的に伴わない特別遊技状態である。なお、本実施例では、第1特別遊技状態の最高継続ラウンド数が15ラウンドで大入賞口33aの開放時間が例えば30秒に設定され、第2特別遊技状態の最高継続ラウンド数が2ラウンドで大入賞口33aの開放時間が例えば0.2秒に設定されている。
本実施例の遊技機では、特別遊技状態の終了後、変動時間短縮機能や開放延長機能、確率変動機能が作動する特定遊技(いわゆる時短遊技および確変遊技)が開始される。
本図柄が通常大当り図柄で停止表示した場合には、特別遊技状態の終了後、変動時間短縮機能および下側始動口28bの開放時間を延長させる開放延長機能が作動する。変動時間短縮機能および開放延長機能は、主制御基板200のCPUの制御により行われるものであり、変動時間短縮機能には、普通図柄変動時間を短縮させる普通図柄変動時間短縮機能と、特別図柄変動時間を短縮させる特別図柄変動時間短縮機能とが含まれている。変動時間短縮機能および開放延長機能は、特別遊技状態の終了後、次回特別遊技状態が発生するまでの間、または本図柄の変動回数が所定回数(本例では100回)に到達するまで作動する。なお、主制御基板200のCPUが本発明の開放延長手段に相当している。
本図柄が確変大当り図柄または特定大当り図柄で停止表示した場合には、特別遊技状態の終了後、確率変動機能が作動して確率変動状態となる。確率変動状態は、主制御基板200のCPUの制御により実現されるものであり、この確率変動状態では、上記変動時間短縮機能および開放延長機能に加え、特別図柄当否判定の確率、すなわち特別図柄が大当り図柄で停止表示する確率を変更(向上)させる確率変動機能が作動する。確率変動機能は、特別遊技状態終了後、次回特別遊技状態が発生するまでの間、または本図柄の変動回数が所定回数(本例では10000回)に到達するまで作動する。なお、主制御基板200のCPUが本発明の確率変動手段に相当している。
上述のように、本図柄が特定大当り図柄で停止表示した場合には第2特別遊技状態が発生するが、第2特別遊技状態は短時間で終了するので、ほとんど賞球が得られないまま確率変動状態が発生する。このため、本図柄が特定大当り図柄で停止表示したことに起因して発生する確率変動状態を、「2ラウンド確変」または「突然確変」ともいう。
次に、演出表示装置25で表示される疑似図柄について説明する。図3は、演出表示装置25の表示例を示している。演出表示装置25の表示画面には、左図柄が表示される左図柄表示領域、中図柄が表示される中図柄表示領域、右図柄が表示される右図柄表示領域からなる疑似特別図柄表示領域25aが設けられている。各図柄表示領域は、これらの表示領域の配置方向と略直交する向き、この場合、上下方向(縦方向)に図柄変動方向が設定されている。各図柄表示領域は、「1」〜「9」からなる図柄をそれぞれ表示可能となっている。疑似図柄は、上記本図柄の変動表示開始により変動表示を開始する。また、変動表示を開始した疑似図柄は、本図柄の停止表示に連動して、この停止表示される本図柄に応じた図柄で停止表示される。
疑似図柄では、3桁同一の偶数図柄の組合せが本図柄の通常大当り図柄に対応し、3桁同一の奇数図柄の組合せが本図柄の確変大当り図柄に対応し、「1・2・3」などの順並びの組合せや「1・3・5」などの奇数数字の順並びといった、当り図柄以外の予め定められた特定の外れ図柄であるチャンス図柄(所謂チャンス目)が本図柄の特定大当り図柄に対応し、それら以外の図柄の組合せが本図柄の外れ図柄に対応している。疑似図柄の変動態様および停止図柄の決定は、主制御基板200のCPUから送信されるコマンドに基づいてサブ制御基板260のCPUによって行われるように構成されている。
また、演出表示装置25の表示画面のうち、疑似特別図柄表示領域25aを除く部位は、文字、図形、記号、キャラクタ等を含む種々の背景図柄が表示される背景表示領域となっている。
次に、本実施例の遊技機1の遊技モードについて説明する。本実施例の遊技機1は、上述の特別遊技状態が発生していない場合の遊技モードとして、低確率通常モード(1)、高確率通常モード(2)、低確率時短モード(3)、高確率時短モード(4)からなる4種類の遊技モードが用意されている。これらの遊技モードは、上述の変動時間短縮機能、開放延長機能、確率変動機能の作動の有無によって区別される。
低確率通常モード(1)は、上記各機能のいずれも作動していない遊技モード(通常状態)である。高確率通常モード(2)は、上記各機能のうち確率変動機能のみが作動している遊技モード(開放延長無し確変状態、いわゆる潜伏確変状態)である。低確率時短モード(3)は、上記各機能のうち開放延長機能と変動時間短縮機能が作動している遊技モード(時短状態)である。高確率時短モード(4)は、上記各機能のうち開放延長機能と変動時間短縮機能と確率変動機能が作動している遊技モード(開放延長有り確変状態)である。
図4は、各遊技モードが切り替わる状態を示す説明図である。図4では、各遊技モードを開放延長機能と確率変動機能の作動状態で分類している。図4に示すように、各遊技モードは開放延長機能に着目すると、開放延長機能が作動しない低確率通常モード(1)および高確率通常モード(2)と、開放延長機能が作動する低確率時短モード(3)および高確率時短モード(4)に分類できる。また、各遊技モードは確率変動機能に着目すると、確率変動機能が作動しない低確率通常モード(1)および低確率時短モード(3)と、確率変動機能が作動する高確率通常モード(2)および高確率時短モード(4)に分類できる。
高確率通常モード(2)、低確率時短モード(3)、高確率時短モード(4)の各遊技モードは、当り図柄が停止表示されたときの遊技モード(遊技状態)と、その当り図柄の種類によって選択される。上述の本特別図柄(本図柄)および疑似特別図柄(疑似図柄)の当り図柄の組合せには、それぞれ通常当り図柄、確変当り図柄、特定当り図柄が含まれている。当り図柄の組合せが通常当り図柄または確変当り図柄の場合には第1特別遊技状態が発生し、当り図柄の組合せが特定当り図柄の場合には第2特別遊技状態が発生する。そして、これらの当り図柄の種類と、当り図柄が停止表示されたときの遊技モード(遊技状態)とに基づいて、特別遊技状態終了後の遊技モードが選択される。
具体的には、低確率通常モード(1)において、通常当り図柄で特別遊技状態が発生した場合には、第1特別遊技状態終了後に低確率時短モード(3)に移行し、確変当り図柄で特別遊技状態が発生した場合には、第1特別遊技状態終了後に高確率時短モード(4)に移行し、特定当り図柄で特別遊技状態が発生した場合には、第2特別遊技状態終了後に高確率通常モード(2)に移行する。
高確率通常モード(2)において、通常当り図柄で特別遊技状態が発生した場合には、第1特別遊技状態終了後に低確率時短モード(3)に移行し、確変当り図柄で特別遊技状態が発生した場合には、第1特別遊技状態終了後に高確率時短モード(4)に移行し、特定当り図柄で特別遊技状態が発生した場合には、第2特別遊技状態終了後に高確率通常モード(2)に移行する。
低確率時短モード(3)において、通常当り図柄で特別遊技状態が発生した場合には、第1特別遊技状態終了後に低確率時短モード(3)に移行し、確変当り図柄で特別遊技状態が発生した場合には、第1特別遊技状態終了後に高確率時短モード(4)に移行し、特定当り図柄で特別遊技状態が発生した場合には、第2特別遊技状態終了後に高確率時短モード(4)に移行する。
高確率時短モード(4)において、通常当り図柄で特別遊技状態が発生した場合には、第1特別遊技状態終了後に低確率時短モード(3)に移行し、確変当り図柄で特別遊技状態が発生した場合には、第1特別遊技状態終了後に高確率時短モード(4)に移行し、特定当り図柄で特別遊技状態が発生した場合には、第2特別遊技状態終了後に高確率時短モード(4)に移行する。
このように、特定当り図柄で特別遊技状態が発生した場合には、大入賞口33aの作動時間が短く作動回数が少ない第2特別遊技状態終了後、確率変動機能が作動するとともに、特別遊技状態が発生した際の開放延長機能の作動状態が維持される。この場合、遊技者が視認可能な始動口28(下側始動口28b)の作動状態が変化しないまま確率変動機能が作動開始するので、遊技者が確率変動機能の作動開始を認識することを困難にすることができる。このように、確率変動機能が作動していることを遊技者が認識困難とした状態を「潜伏確変」または「内部確変」という。
低確率時短モード(3)は、特別遊技状態終了後、所定の時短終了条件が成立するまで継続する。本実施例では、時短終了条件を次回条件装置が作動したこと(次回の特別遊技状態が開始されたこと)、または本特別図柄の変動回数が所定回数(本例では100回)に到達したこととしている。高確率通常モード(2)および高確率時短モード(4)は、所定の確変終了条件が成立するまで継続する。本実施例では、確変終了条件を次回条件装置が作動したこと(次回の特別遊技状態が開始されたこと)としている。そして、確率変動機能と変動時間短縮機能と開放延長機能の各機能のいずれもが作動開始していない場合あるいはこれら各機能のすべてが作動終了した場合は、低確率通常モード(1)となる。
本実施例の遊技機1では、遊技モードが低確率通常モード(1)の場合、つまり確率変動機能および開放延長機能が作動していない通常遊技状態に、特別演出が実行されるようになっている。この特別演出は、所定周期毎に開始され、所定期間だけ継続して実行されるように構成されている。つまり、特別演出が行われない通常演出モードと、特別演出が行われる特別演出モードとが交互に実行されるようになっている。特別演出モードでは、通常演出モードに対して、例えば演出表示装置25の図柄表示部の背景を変化させたり、スピーカ10a〜10dから出力される効果音を変化させたりすることで、特別演出が実行中であることを遊技者が認識できる演出が実行される。
特別演出が開始される「所定周期」と特別演出が継続される「所定期間」は、例えば特別図柄の変動回数によって規定することができる。本実施例では、前回の特別演出が終了してから特別図柄の変動回数が100回に達したときに次回の特別演出が開始され、特別演出は開始してから特別図柄の変動回数が30回に達したときに終了する。つまり、通常演出モードが特別図柄の変動回数100回分実行され、特別演出モードが特別図柄の変動回数30回分実行されることになる。
低確率通常モード(1)において、特別図柄当否判定の結果が特定大当りだった場合には、その時点における演出モードに応じて、特別図柄当否判定手段による当否判定の結果が特定大当りであることを示唆する特定大当り演出、あるいは特別図柄当否判定手段による当否判定の結果が外れであることを示唆する外れ演出のいずれかが実行される。具体的には、特別演出の実行中(特別演出モード中)には外れ演出が実行され、通常演出の実行中(通常演出モード中)には特定大当り演出が実行される。「特定大当り演出」は、例えば、演出表示装置25にて変動表示される疑似図柄を特定大当り図柄(チャンス図柄)で停止表示させる演出とすることができる。「外れ演出」は、例えば、演出表示装置25にて変動表示される疑似図柄を外れ図柄で停止表示させる演出とすることができる。なお、特定大当り図柄(チャンス図柄)や外れ図柄の停止表示は、演出表示装置25の疑似特別図柄表示領域25aにて変動表示される全ての疑似図柄(本実施例では3つ)のうち少なくとも1つを除いた疑似図柄(例えば、変動表示される3つの疑似図柄のうち2つの疑似図柄)が当り図柄を構成する図柄で停止表示されるリーチ表示を経て行ったり、あるいは、リーチ表示を経ることなく行うことができる。
これにより、通常演出実行中に特定大当りが発生した場合は、特定大当り演出により、遊技者は特定大当りの発生を認識でき、確率変動状態が発生すること(確変に突入すること)を認識できる。一方、特別演出実行中に特定大当りが発生した場合は、遊技者は特定大当りの発生を認識できず、確率変動状態が発生すること(確変に突入すること)を認識できない。このため、特別演出実行中に特定大当りが発生した場合に潜伏確変が発生することとなる。
上述の特別演出、特定大当り演出、外れ演出は、サブ制御基板260のCPUの制御により実行される。このため、サブ制御基板260のCPUが本発明の特別演出実行手段、演出状態判定手段、結果演出実行手段に相当している。
次に、本実施例の遊技機1の電子制御装置について、図5に基づいて説明する。図5は、電子制御装置の概略構成を示すブロック図である。
図5に示すように、電子制御装置は、主制御基板200と、その主制御基板200に接続された副制御基板230、260、280とを含んで構成されている。副制御基板は、払出制御基板(賞球制御基板)230、サブ制御基板260及び演出表示制御基板280から構成される。
主制御基板200は、遊技の進行を司る主制御手段を構成するものであり、各副制御基板230、260に処理内容を指示する指令信号(コマンドデータ)を送信し、各副制御基板230、260、280は指令信号に基づいて各種制御を行うように構成されている。
例えば、主制御基板200から払出制御基板230には、賞球払出を指示する賞球指示信号、遊技開始許可を指示する遊技開始許可信号、各種発射制御コマンド等のコマンドが送信される。各種発射制御コマンドには、球送り許可・禁止、発射許可・禁止、遊技開始許可等が含まれている。また、主制御基板200からサブ制御基板260には、各種ランプ制御コマンド及び各種音声制御コマンドが送信される。主制御基板200から演出表示制御基板280には、サブ制御基板260を介して、普通図柄や特別図柄の表示制御を指示する各種図柄制御制御コマンドが送信される。サブ制御基板260から演出表示制御基板280には、演出表示制御を指示する各種演出表示制御コマンドが送信される。
各制御基板200、230、260、280には、主電源129と接続された電源受電基板128から電源基板127と電源中継基板121とを介して電源が供給されている。また、電源立上げ時には、システムリセット信号が電源基板127および電源中継基板121を介して各制御基板200、230、260及び280に送信される。
主制御基板200のCPU400は、CPUコア、内蔵RAM(以下、単にRAMともいう)、内蔵ROM(以下、単にROMともいう)等を備えており、ROMに格納された制御プログラムにより、RAMをワークエリアとして遊技機1全体の作動制御(遊技の基本進行制御)を司る。また、主制御基板200は、CPU400が主体となって、ROMに格納された当否判定プログラムにより当否判定を行う当否判定手段を構成している。なお、本実施例の主制御基板200のCPU400の制御周期は4msに設定されている。
主制御基板200には、盤用外部端子基板201、始動口入賞検知スイッチ28s、普通図柄作動ゲート検知スイッチ27s、盤面中継基板210及び遊技枠中継基板220が接続されている。盤面中継基板210は、遊技盤20盤面に設けられた表示装置やスイッチ等と主制御基板200との間で、表示制御信号やスイッチ信号等を中継するものである。遊技枠中継基板220は、主に中枠3に設けられた各種スイッチ等と主制御基板200との間で、スイッチ信号等を中継するものである。始動口入賞検知スイッチ28sは、始動口28に遊技球が入球したことを検知するものである。普通図柄作動ゲート検知スイッチ27sは、普通図柄作動ゲート27を遊技球が通過したことを検知するものである。
次に、払出制御基板230について説明する。払出制御基板230は、主制御基板200のCPUと同様の構成を有するCPUを備えている。払出制御基板230には、枠用外部端子基板122、スイッチ中継端子基板231、CR接続基板234、発射制御基板250等が接続されている。スイッチ中継端子基板231には、賞球タンク105内の遊技球の球切れを検知するタンク球切れスイッチ232、下皿部6の下受け皿の満タン状態を検知する下皿満タンスイッチ233が接続されている。
次に、サブ制御基板260について説明する。サブ制御基板260には、CPU、ROM、RAM、入出力ポート等を有する演算回路構成要素(図示略)とサウンドジェネレータ(図示略)が設けられており、入出力ポートにおいて主制御基板200に接続されている。サブ制御基板260は、演出表示装置25による図柄表示(疑似図柄や背景図柄の表示)、各種ランプ類による装飾表示、スピーカ10a〜10dから出力される効果音などを用いた演出制御を司るように構成されている。
サブ制御基板260には、演出表示制御基板280が接続されている。演出表示制御基板280には、CPU、RAM、ROM、入出力ポート、VDP(ビデオディスプレイプロセッサ)等を有する演算回路構成要素(図示略)が設けられ、入出力ポートにおいてサブ制御基板260に接続されている。演出表示制御基板280には演出表示装置25が接続されている。演出表示制御基板280は、CPUがROMに格納された制御プログラムに従ってRAMをワークエリアとして演出表示装置25の表示制御を行うように構成されている。演出表示制御基板280のROMには、演出表示装置25で表示される演出用図柄画像データ(疑似図柄画像データおよび背景図柄画像データ)が格納されている。
次に、本実施例の遊技機1の作動を図6〜図10のフローチャートに基づいて説明する。図6は、主制御基板200のCPUがROMに格納されたプログラムに基づいてCPU400が実行するメインルーチンの一例を示している。図6に示すメインルーチンは、電源投入処理S100を実行した後、遊技開始処理S200、普通図柄遊技処理S300、普通電動役物遊技処理S400、特別図柄遊技処理S500、特別電動役物遊技処理S600の各ステップが、タイマリセットされる毎に繰り返し実行される。電源断発生処理S700は、停電等によって電源断が発生した場合に、使用レジスタやスタックポインタの保存、払出モータの停止等が行われ、システムリセットが発生した場合に電源投入処理S100に移るようになっている。なお、本実施例では、リセット周期は4msに設定されている。
電源投入処理S100は、電源投入時と電源断発生後の復電時に行われるものであり、電源投入時にはRAM初期化処理等が行われ、電源断復帰時には電源断時の遊技状態に復帰させるための復帰設定等が行われ。遊技開始処理S200では、各種スイッチ状態の検出、各種乱数の更新、賞球制御等が行われる。
普通図柄遊技処理S300では、まず、普通図柄の当否判定を行って、普通図柄表示部50c(図2参照)にて普通図柄を当り図柄で停止表示させるか、外れ図柄で停止表示させるかを決定する。次に、普通図柄の変動表示時間を設定した後、普通図柄の変動表示を開始する。そして、変動表示時間が経過すると、決定しておいた図柄で普通図柄を停止表示させ、普通図柄の当り図柄が停止表示された場合には、普通電動役物の作動を開始させる。普通図柄遊技処理では、以上のようにして、普通図柄の変動停止表示を行い、普通図柄が当り図柄で停止表示された場合には、下側始動口28bを作動させる処理を行う。下側始動口28bが作動すると、一対の翼片部28cが左右に開動作して、下側始動口28bが開放状態となる。
普通電動役物遊技処理S400では、下側始動口28bを開放状態に維持する開放時間が経過したか否かを判定し、開放時間が経過していない場合には、下側始動口28bに規定入賞数の入賞があったか否かを判定する。開放状態にある下側始動口28bに規定入賞数の入賞があったと判定されるか、開放状態にある下側始動口28bの開放時間が経過していると判定された場合には、一対の翼片部28cが閉動作して、下側始動口28bは通常状態となる。
次に、特別図柄遊技処理S500を図7のフローチャートに基づいて説明する。まず、始動口28に入賞したか否かを判定し(S501)、始動口28に入賞したと判定された場合には(S501:YES)、特別図柄表示部60a(図2参照)の作動保留数が4未満であるか否かを判定する(S502)。この結果、特別図柄保留数が4未満であると判定された場合には(S502:YES)、特別図柄当否判定用の乱数を記憶する(S503)。
次に、特別遊技状態が発生中であるか否かを判定する(S504)。この結果、特別遊技状態発生中であると判定された場合には(S504:YES)、そのままリターンし、特別遊技状態発生中でないと判定された場合には(S504:NO)、特別図柄が変動中であるか否かを判定する(S505)。この結果、特別図柄が変動中であると判定された場合には(S505:YES)、後述のS513の処理に移行し、特別図柄が変動中でないと判定された場合には(S505:NO)、特別図柄の停止表示時間中であるか否かを判定する(S506)。特別図柄の停止表示時間中であると判定された場合には(S506:YES)、後述のS516の処理に移行し、特別図柄の停止表示時間中でないと判定された場合には(S506:NO)、特別図柄保留数がゼロであるか否かを判定する(S507)。
この結果、特別図柄保留数がゼロであると判定された場合には(S507:YES)、そのままリターンし、特別図柄保留数がゼロでないと判定された場合には(S507:NO)、確率変動機能が作動中であるか否かを判定する(S508)。この結果、確率変動機能が作動中であると判定された場合には(S508:YES)、確率変動時の当否判定を行い(S509)、確率変動機能が作動中でないと判定された場合には(S508:NO)、非確率変動時の当否判定を行う(S510)。
次に、特別図柄の変動パターンの決定処理を行う(S511)。この特別図柄変動パターンは、特別図柄の変動時間や、その変動におけるリーチ演出の有無を規定するものである。特別図柄当否判定の結果が確変大当りである場合には、確変大当り用の停止図柄と変動パターンを決定し、特別図柄当否判定の結果が通常大当りである場合には、通常大当り用の停止図柄と変動パターンを決定し、特別図柄当否判定の結果が特定大当りである場合には、特定大当り用の停止図柄と変動パターンを決定する。それら以外の場合には、特別図柄当否判定の結果が外れであり、リーチ演出の有無に応じて外れ停止図柄とその変動パターンを決定する。
次に、第2装飾部材60に設けられた特別図柄表示部60aにおける特別図柄(本図柄)の変動表示を開始するとともに、サブ制御部260に演出パターン指定コマンドを出力し、演出表示装置25における疑似図柄の変動を開始する(S512)。演出パターン指定コマンドは、S511で決定された変動パターンを指定するコマンドである。そして、上記S505で特別図柄が変動中であると判定された場合には(S505:YES)、特別図柄の変動時間が経過しているか否かを判定する(S513)。この結果、特別図柄の変動時間が経過していないと判定された場合には(S513:NO)、そのままリターンし、特別図柄の変動時間が経過していると判定された場合には(S513:YES)、特別図柄の変動を停止し(S514)、特別図柄の停止図柄表示時間を設定する(S515)。
次に、特別図柄の停止図柄表示時間が経過したか否かを判定する(S516)。この結果、特別図柄の停止図柄表示時間が経過していないと判定された場合には(S516:NO)、そのままリターンし、特別図柄の停止図柄表示時間が経過していると判定された場合には(S516:YES)、特別図柄の停止図柄が大当り図柄の組合せであるか否かを判定する(S517)。この結果、特別図柄の停止図柄が大当り図柄の組合せであると判定された場合には(S517:YES)、特別遊技状態を開始させる(S518)。
次に、確率変動機能が作動中であるか否かを判定し(S520)、確率変動機能が作動中であると判定された場合は(S520:YES)、特別遊技状態の開始に伴って確率変動機能、変動時間短縮機能および開放時間延長機能を作動停止させる(S521,S522,S523)
上記S517で特別図柄の停止図柄が大当り図柄の組合せでないと判定された場合には(S517:NO)、変動時間短縮機能が作動中であるか否かを判定する(S524)。この結果、変動時間短縮機能作動中でないと判定された場合は(S524:NO)、そのままリターンし、変動時間短縮機能作動中であると判定された場合は(S524:YES)、特別図柄の変動回数を計数し(S525)、変動回数が予め設定された変動回数(本例では100回)に到達したか否かを判定する(S526)。この結果、変動回数が予め設定された変動回数に到達していないと判定された場合には(S526:NO)、そのままリターンし、変動回数が予め設定された変動回数に到達したと判定された場合には(S526:YES)、変動時間短縮機能を作動停止させるとともに(S522)、開放時間延長機能を作動停止させる(S523)。
上記S520で確率変動機能が作動中でないと判定された場合は(S520:NO)、変動時間短縮機能が作動中であるか否かを判定する(S527)。この結果、変動時間短縮機能作動中でないと判定された場合は(S527:NO)、そのままリターンし、変動時間短縮機能作動中であると判定された場合は(S527:YES)、特別遊技状態の開始に伴って変動時間短縮機能を作動停止させるとともに(S522)、開放時間延長機能を作動停止させる(S523)。
次に、特別電動役物遊技処理S600について図8のフローチャートに基づいて説明する。まず、特別遊技状態発生中であるか否かを判定し(S601)、特別遊技状態発生中でないと判定された場合には(S601:NO)、そのままリターンし、特別遊技状態発生中であると判定された場合には(S601:YES)、大入賞口33aが開放中であるか否かを判定する(S602)。この結果、大入賞口33aが開放中であると判定された場合には(S602:YES)、大入賞口33aの開放時間が経過したか否かを判定し(S603)、大入賞口33aの開放時間が経過していないと判定された場合には(S603:NO)、大入賞口33aに最大入賞数が入賞したか否かを判定する(S604)。
この結果、大入賞口33aに最大入賞数が入賞していないと判定された場合には(S604:NO)、そのままリターンし、大入賞口33aに最大入賞数が入賞していると判定された場合と(S604:YES)、大入賞口33aの開放時間が経過していると判定された場合には(S603:YES)、大入賞口33aを閉鎖する(S605)。
上記S602で、大入賞口33aが開放中でないと判定された場合には(S602:NO)、特別遊技状態のラウンド数が所定回数に達したか否かを判定する(S606)。この結果、特別遊技状態のラウンド数が所定回数に達していないと判定された場合には(S606:YES)、大入賞口33aの閉鎖時間(インターバル時間)が経過しているか否かを判定し(S607)、大入賞口33aの閉鎖時間が経過していないと判定された場合には(S607:NO)、そのままリターンし、大入賞口33aの閉鎖時間が経過していると判定された場合には(S607:YES)、大入賞口33aを開放させる(S608)。
上記S606で、特別遊技状態のラウンド数が所定回数に達していると判定された場合には(S606:NO)、特別遊技状態を終了する(S609)。そして、特別遊技状態発生の契機となった特別図柄当否判定の結果が確変大当りまたは特定大当りか否かを判定する(S610)。この結果、特別図柄当否判定の結果が確変大当りまたは特定大当りであると判定された場合には(S610:YES)、確率変動機能を作動開始させる(S611)。
次に、特別遊技状態発生の契機となった特別図柄当否判定の結果が特定大当りか否かを判定し(S612)、特別図柄当否判定の結果が特定大当りであると判定された場合には(S612:YES)、特別遊技状態開始時に開放延長機能が作動していたか、すなわち遊技モードが低確率時短モード(3)または高確率時短モード(4)であったか否かを判定する(S613)。
この結果、開放延長機能が作動していたと判定された場合には(S613:YES)、変動時間短縮機能を作動開始させるとともに(S614)、開放延長機能を作動開始させ(S615)、これにより遊技モードは高確率時短モード(4)となる。一方、開放延長機能が作動していないと判定された場合には(S613:NO)、そのままリターンして、遊技モードは高確率通常モード(2)となる。このように、特定大当り発生時には、特別遊技状態開始前の変動時間短縮機能と開放延長機能の作動状態が維持される。
S610の判定処理で特別図柄当否判定が確変当りまたは特定大当りでないと判定された場合と(S610:NO)、S612の判定処理で特別図柄当否判定の結果が特定大当りでないと判定された場合には(S612:NO)、変動時間短縮機能を作動開始させるとともに(S614)、開放延長機能を作動開始させる(S615)。これにより、遊技モードが低確率時短モード(3)となる。
次に、サブ制御基板260のCPUが行う特別演出処理について説明する。図9は、サブ制御基板260のCPUがROMに格納されているプログラムに従って実行する特別演出実行処理を示すフローチャートである。図9に示す特別演出実行処理は、サブ制御基板260のCPUが実行する図示しないメインルーチンのサブルーチンとして実行される。
まず、電源投入時であるか否かを判定する(S800)。この結果、電源投入時であると判定された場合には(S800:YES)、カウンタ初期設定処理を行う(S801)。カウンタ初期設定処理では、特別演出(特別演出モード)を開始するために用いられる特別演出開始カウンタと、特別演出を終了させるために用いられる特別演出終了カウンタの初期化を行う。このカウンタ初期設定処理は、遊技機1の電源投入時に1回行われる。ここで、特別演出開始カウンタは、特別演出を実行していない状態で、特別図柄の変動回数が特別演出の開始条件を満たすこととなる回数に到達したか否かを判断するために用いるカウンタである。また、特別演出終了カウンタは、特別演出を実行している状態で、特別図柄の変動回数が特別演出の終了条件を満たすこととなる回数に到達したか否かを判断するために用いるカウンタである。
次に、演出パターン指定コマンドを受信したか否かを判定する(S802)。演出パターン指定コマンドは、上述の特別図柄変動パターン決定処理S511で設定された特別図柄の変動パターンを指定するコマンドであり、特別図柄の変動時間やリーチ演出の有無に関する情報を含んでいる。この演出パターン指定コマンドは、特別図柄遊技処理S500の中で主制御基板200からサブ制御基板260に送信される。サブ制御基板260のCPUは、演出パターン指定コマンドから特別図柄の変動開始や開放延長機能の作動状態を認識することができる。
S802の判定処理の結果、演出パターン指定コマンドを受信していない場合には(S802:NO)、そのままリターンし、演出パターン指定コマンドを受信している場合には(S802:YES)、特別図柄の変動が開始されたと判断できるので、開放延長機能が未作動であるか否かを判定する(S803)。なお、サブ制御基板260のCPUは、演出パターン指定コマンドを受信すると、この受信したコマンドを演出表示制御基板280に送信し(転送し)、このコマンドを受信した演出表示制御基板280のCPUは、演出表示装置25の表示画面にて疑似図柄の変動表示を開始する。
S803の判定処理の結果、開放延長機能が作動中であると判定された場合には(S803:NO)、そのままリターンし、開放延長機能が未作動であると判定された場合には(S803:YES)、特別演出が実行中であるか否か(特別演出モード中であるか否か)を判定する(S804)。
この結果、特別演出が実行中でない(特別演出モード中でない)と判定された場合には(S804:NO)、特別演出開始カウンタを1加算する処理を行う(S805)。次に、特別演出開始カウンタが開始設定値(本実施例では100)に達したか否かを判定する(S806)。「開始設定値」は、前回の特別演出終了後に次の特別演出を開始させるための基準となる値であり、本実施例では100(特別図柄の変動回数100回)に設定されている。
この結果、特別演出開始カウンタが開始設定値に達していない場合には(S806:NO)、そのままリターンし、特別演出開始カウンタが開始設定値に達した場合には(S806:YES)、特別演出を開始し(S807)、特別演出開始カウンタおよび特別演出終了カウンタを初期化すべくカウンタ初期設定処理を行う(S808)。
一方、S804の判定処理の結果、特別演出が実行中である(特別演出モード中である)と判定された場合には(S804:YES)、特別演出終了カウンタを1加算する処理を行う(S809)。次に、特別演出終了カウンタが終了設定値に達したか否かを判定する(S810)。「終了設定値」は、開始した特別演出を終了させるための基準となる値であり、本実施例では30(特別図柄の変動回数30回)に設定されている。
この結果、特別演出終了カウンタが終了設定値に達していない場合には(S810:NO)、そのままリターンし、特別演出終了カウンタが終了設定値に達した場合には(S810:YES)、特別演出を終了し(S811)、特別演出開始カウンタおよび特別演出終了カウンタを初期化すべくカウンタ初期設定処理を行う(S808)。
次に、サブ制御基板260のCPUが行う特定大当り演出処理について説明する。図10は、サブ制御基板260のCPUがROMに格納されているプログラムに従って実行する特定大当り演出処理を示すフローチャートである。図10に示す特定大当り演出処理は、サブ制御基板260のCPUが実行する図示しないメインルーチンのサブルーチンとして実行される。
まず、特図情報指定コマンドが受信されたか否かを判定する(S900)。また、特図情報指定コマンドは、上述の特別図柄当否判定(S509またはS510)の結果を基に決定される特別図柄(本図柄)の停止図柄を指定するコマンドであり、特別図柄がいずれの組合せで停止するかに関する情報が含まれている。サブ制御基板260のCPUは、この特別図柄の停止図柄を認識することによって、特別図柄当否判定の結果を認識することができる。
この結果、特図情報指定コマンドが受信されていないと判定された場合には(S900:NO)、そのままリターンし、特図情報指定コマンドが受信されたと判定された場合には(S900:YES)、特別図柄当否判定の結果が特定大当りであるか否かを判定する(S901)。
この結果、特別図柄当否判定の結果が特定大当りでないと判定された場合には(S901:NO)、そのままリターンし、特別図柄当否判定が特定大当りであると判定された場合には(S901:YES)、特別演出が実行中であるか否か(特別演出モード中であるか否か)を判定する(S902)。
この結果、特別演出が実行中である(特別演出モード中である)と判定された場合には(S902:YES)、外れ演出パターンを設定し(S903)、特別演出が実行中でない(特別演出モード中でない)と判定された場合には(S902:NO)、特定大当り演出パターンを設定する(S904)。そして、設定された演出パターンに基づく演出を実行する(S905)。
以上説明したように、低確率通常モード時に特定大当りが発生した際、そのときに特別演出を実行している場合には(特別演出モード中の場合には)外れ演出を実行し、通常演出を実行している場合には(通常演出モード中の場合には)には特定大当り演出を実行することで、特別演出実行中(特別演出モード中)に遊技者が気づかないうちに確率変動機能を作動開始させることができる。このような遊技を継続することで、遊技者は、通常遊技状態において周期的に発生する特別演出の実行期間を、特定大当りが発生して確率変動機能が作動開始する可能性が高まる期間、換言すると、大当りの発生可能性が高まる期間として認識することとなる。このため、確率変動機能および開放延長機能が作動していない低確率通常モード時に、特別演出を周期的に発生させることで、開放延長機能未作動時にも確率変動機能の作動開始、換言すると大当り発生に対する期待感を周期的に高めることができ、遊技者を長期間遊技に引きつけておくことができる。この結果、遊技機1の稼働率を向上させることができる。
(第2実施例)
次に、本発明の第2実施例について説明する。以下、上記第1実施例と異なる部分についてのみ説明する。
本実施例では、確率変動機能および開放延長機能が作動していない低確率通常モード時において、通常演出期間の終了間際、つまり特別演出がまもなく開始される場合に特定大当りが発生したときには、強制的に特別演出を開始させるとともに、特別図柄当否判定の結果が外れであることを示唆する外れ演出を行うように構成されている。この場合には、予め設定される特別演出の開始周期とは異なる時期に特別演出が開始することになる。
図11は、本実施例の特定大当り演出処理の流れを示すフローチャートである。図11に示すように、本実施例の特定大当り演出処理では、特定大当りが発生した場合(S901:YES)、かつ、特別演出が実行中でない(特別演出モード中でない)と判定された場合に(S902:NO)、特別演出開始カウンタと開始設定値との差が所定値未満であるか否か、つまり、特別演出が所定開始期間内に開始されるか否かを判定する(S906)。
所定値は、本来の特別演出の開始周期よりも早く特別演出を開始させることを許容する期間であり、特別演出の開始周期と異なる時期に特別演出が開始しても遊技者に違和感を感じさせない期間として設定される。所定値は、例えば開始設定値の1割程度に設定することができる。本実施例では開始設定値が100(特別図柄の変動回数100回)に設定されているので、所定値を例えば10(特別図柄の変動回数10回)に設定することができる。この所定値が本発明の所定開始期間に相当しており、特別演出開始カウンタと開始設定値との差が所定値未満であるか否かを判定することで、特別演出が所定開始期間内に開始されるか否かを判定することができる。
S906の判定処理の結果、特別演出開始カウンタと開始設定値との差が所定値未満でないと判定された場合には(S906:NO)、特定大当り演出パターンを設定し(S904)、設定された演出パターンに基づく演出を開始する(S905)。これにより、特別演出が開始するまでの残り期間が特別図柄変動回数10回以上残存している状態で、特定大当りが発生した場合には、通常演出モードにて特定大当り演出が実行される。
一方、特別演出開始カウンタと開始設定値との差が所定値未満であると判定された場合、すなわち特別演出が開始されるまでの残り期間が所定値未満であると判定された場合には(S906:YES)、特別演出を開始するとともに(S907)、特別演出開始カウンタおよび特別演出終了カウンタを初期化すべくカウンタ初期設定処理を行う(S908)。そして、今回の特定大当りの発生に伴う演出パターンとして外れ演出パターンを設定し(S903)、設定された演出パターンに基づく演出を開始する(S905)。これにより、特別演出が開始するまでの残り期間が特別図柄変動回数10回未満となった状態で、特定大当りが発生した場合には、特別演出が開始され、特定大当り演出が実行される。
以上説明した本実施例の構成によれば、特別演出がまもなく開始する状態で特定大当りが発生した場合に、強制的に特別演出を開始させるので、特定大当りが発生した場合に特別演出が実行される頻度を高くすることができる。これにより、特定大当り発生(確率変動機能の作動開始)と特別演出の実行との関連付けをより強くすることができる。このため、周期的な特別演出の実行による効果を高めることができ、特別演出に対する遊技者の関心度を一層高めることができる。この結果、遊技者をより一層遊技に引きつけておくことができ、遊技機1の稼働率を向上させることができる。
(第3実施例)
次に、本発明の第3実施例について説明する。以下、上記第1実施例と異なる部分についてのみ説明する。
本実施例では、2種類の特別図柄が設定されている。第2装飾部材60(図2参照)には、複数のLEDの組合せにより、第1特別図柄(第1本図柄)を表示する第1特別図柄表示部(図示せず)と、第2特別図柄(第2本図柄)を表示する第2特別図柄表示部(図示せず)が設けられている。
第1特別図柄表示部では、第1の始動口としての上側始動口28aに遊技球が入球することにより第1本図柄が変動開始し、所定時間経過後に第1本図柄が当り図柄の組合せあるいは外れ図柄の組合せで停止表示される。第2特別図柄表示部では、第2の始動口としての下側始動口28bに遊技球が入球することにより第2本図柄が変動開始し、所定時間経過後に第2本図柄が当り図柄の組合せあるいは外れ図柄の組合せで停止表示される。
また、図2で示したように、上側始動口28aは、遊技球受入口の大きさが変化しない固定式の入球口により構成されて遊技球が常時入球可能となっているのに対し、下側始動口28bは、一対の翼片部28cが開放した場合にのみ遊技球が入球可能になる。このため、開放延長機能が作動している場合には、下側始動口28bへの遊技球の入球頻度が、上側始動口28aへの遊技球の入球頻度に比べて格段と高くなり、開放延長機能未作動時には、下側始動口28bに遊技球が入球することは殆どなく、上側始動口28aへの遊技球の入球頻度が極めて高くなる。
図12は、演出表示装置25の画面表示例を示している。図12に示すように、演出表示装置25の表示領域には、第1疑似図柄を表示する第1疑似図柄表示部25aと第2疑似図柄を表示する第2疑似図柄表示部25bとが設けられている。第1疑似図柄表示部25aの第1疑似図柄は第1特別図柄表示部の第1本図柄に対応して変動表示および停止表示する。第2疑似図柄表示部25bの第2疑似図柄は第2特別図柄表示部の第2本図柄に対応して変動表示および停止表示する。
本実施例では、遊技球が上側始動口28aに入球した場合に行われる第1特別図柄当否判定に用いられる第1特別図柄当否判定用乱数と、遊技球が下側始動口28bに入球した場合に行われる第2特別図柄当否判定に用いられる第2特別図柄当否判定用乱数が用意されている。第1特別図柄当否判定用乱数と第2特別図柄当否判定用乱数とでは異なる当り値が設定されており、第1特別図柄当否判定と第2特別図柄当否判定とでは、特定大当りが発生する確率が異なっている。
具体的には、第1特別図柄当否判定の方が第2特別図柄当否判定より特定大当りが発生する確率が高く設定されている。つまり、遊技球が上側始動口28aに入球した場合の方が下側始動口28bに入球した場合よりも、特定大当りの発生確率が高く設定されている。例えば上側始動口28aに遊技球が入球した場合には、確変大当り発生確率を25%、特定大当り発生確率を25%とし、下側始動口28bに遊技球が入球した場合には、確変大当り発生確率を50%、特定大当り発生確率を0%とすることができる。
以上説明した本第3実施例の構成によれば、開放延長機能未作動時における特定大当りの発生確率が高くなるので、特定大当り発生と周期的な特別演出の実行との関連づけをより強くすることができる。このため、特別演出の効果を高めることができ、特別演出を周期的に発生させることで、遊技者をより一層遊技に引きつけておくことができ、遊技機1の稼働率を向上させることができる。
(他の実施形態)
なお、上記各実施例では、特別演出の開始周期と継続期間を特別図柄の変動回数によって規定したが、これに限らず、例えば特別演出の開始周期と継続期間を時間によって規定してもよい。
第1実施例の遊技機の正面図である。 遊技盤の正面図である。 演出表示装置の表示例を示す正面図である。 各遊技モードが切り替わる状態を示す説明図である。 電子制御装置の概略構成を示すブロック図である。 メインジョブの流れを示すフローチャートである。 特別図柄遊技処理の流れを示すフローチャートである。 特別図柄遊技処理の流れを示すフローチャートである。 特別電動役物遊技処理の流れを示すフローチャートである。 特別演出実行処理の流れを示すフローチャートである。 特定大当り演出処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施例の特定大当り演出処理の流れを示すフローチャートである。 第3実施例の演出表示装置の画面表示例を示す正面図である。
符号の説明
1…遊技機、25…演出表示装置(図柄変動手段)、28…始動口、33…大入賞装置、33a…大入賞口(可変入球口)、200…主制御基板(当否判定手段、特別遊技発生手段、確率変動手段、開放延長手段)、260…サブ制御基板(特別演出実行手段、演出状態判定手段、特定当り演出実行手段)。

Claims (4)

  1. 遊技球の入球が困難な通常状態と遊技球の入球が容易な開放状態とに切り替え可能な可変始動口と、
    遊技球の入球が困難な閉鎖状態と遊技球の入球が容易な開放状態とに切り替え可能な可変入球口と、
    前記可変始動口への遊技球入球により当否判定を行う当否判定手段と、
    前記当否判定手段による当否判定結果を受けて、該当否判定結果を示す演出を実行する結果演出実行手段と、
    前記当否判定手段による当否判定結果が大当りの場合に作動開始し、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段と、
    前記特別遊技状態発生手段の作動終了後に作動開始し、前記当否判定手段による当否判定が大当りとなる確率を向上させる確率変動手段と、
    前記特別遊技状態発生手段の作動終了後に作動開始し、前記可変始動口を開放状態とする時間を延長させる開放延長手段とを備え、
    前記特別遊技状態には、前記可変入球口の開放時間第1開放時間とされて前記可変入球口への遊技球の入球可能性が高い第1特別遊技状態と、前記可変入球口の開放時間が前記第1開放時間より短い第2開放時間とされて前記可変入球口への遊技球の入球可能性が第1特別遊技状態より低い第2特別遊技状態とが含まれており、
    前記当否判定手段による当否判定結果が前記大当りのうち特定大当りの場合に、前記特別遊技状態発生手段が前記第2特別遊技状態を発生させ、前記特別遊技状態発生手段の作動終了後、前記確率変動手段が作動するように構成された遊技機であって、
    前記特別遊技状態発生手段および前記開放延長手段が作動していない場合に、特別演出を所定周期毎に開始して所定期間が経過するまで実行する特別演出実行手段と、
    前記結果演出実行手段により前記当否判定結果を示す演出が開始されるときであって、該当否判定結果が前記特定大当りの場合に、前記特別演出が実行されているか否かを判定する演出状態判定手段と、を備え、
    前記結果演出実行手段は、前記演出状態判定手段により前記特別演出が実行されていると判定された場合には、前記当否判定手段による当否判定結果が外れであることを示す外れ演出を実行し、前記演出状態判定手段により前記特別演出が実行されていないと判定された場合には、前記当否判定手段による当否判定結果が前記特定大当りであることを示す特定大当り演出を実行することを特徴とする遊技機。
  2. 前記当否判定手段による当否判定結果が前記特定大当りの場合には、前記特定大当りに起因して作動開始する前記特別遊技状態発生手段の作動終了後、前記開放延長手段が作動しないことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記演出状態判定手段は、前記特別演出が実行されていないと判定したときに、該判定時から所定開始期間内に前記特別演出が開始されるか否かを判定するように構成されており、
    前記演出状態判定手段により前記特別演出が所定開始期間内に開始されると判定された場合には、前記特別演出実行手段が前記特別演出を開始するとともに前結果演出実行手段が前記外れ演出を実行することを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
  4. 前記可変始動口とは別に、遊技球の入球可能性が一定とされる固定式の通常始動口を備え、
    前記当否判定手段は、前記通常始動口に遊技球が入球した場合に当否判定を行う第1の当否判定手段と、前記可変始動口に遊技球が入球した場合に当否判定を行う第2の当否判定手段とを含んでおり、
    前記第1の当否判定手段は、前記第2の当否判定手段より前記特定大当りを発生させる確率が高いことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の遊技機。
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