JP4806067B2 - 移動体通信システム - Google Patents
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Description
しかし、携帯電話機が、電源オフ状態である場合や、無線基地局との通信可能エリアの外に、即ちいわゆる圏外に、所在する場合には、その携帯電話機は上述の発信者番号等を受信することができない。
そこで、本発明はかかる問題に鑑みてなされたものであり、電話通信機能を有する携帯情報機器(PDA:Personal Digital Assistant)や携帯電話機等の携帯通信端末の通信不能時に、その携帯通信端末に対してある発信者から電話がかけられた場合に、その後、その携帯通信端末のユーザが簡単な操作でその発信者に対して電話をかけられるようにするための移動体通信システムを提供することを目的とする。
これにより、携帯通信端末が、通信不能状態であるときに電話発信を受けていたときにおいて、その後その携帯通信端末が通信可能状態になると、携帯通信端末は発信者番号を得て、携帯通信端末のユーザはその発信者番号を知ることができるようになる。
また、前記保持手段は、電話端末からの発信者番号とともに、電話端末から発呼があった日時を保持し、前記送信手段は、保持している前記発信者番号とともに前記日時を、前記携帯通信端末に送信し、前記第1記録手段は、着信の際に送られてくる前記発信者番号と対応付けて当該着信があった日時を、前記着信履歴用メモリ領域に記録し、前記第2記録手段は、前記基地局システムから送られた発信者番号とともに日時を受信すると、発信者番号と当該日時とを対応付けて前記電話着信履歴用メモリ領域に記録し、前記履歴表示手段は更に、前記電話着信履歴用メモリ領域に記録されている日時を表示することとしてもよい。
また、前記保持手段は更に、電話端末から発呼があった際に発呼先である携帯通信端末が通信不能状態であることを検知した場合に、当該電話端末から送られた文字メッセージを保持し、前記送信手段は、保持している前記発信者番号とともに前記文字メッセージを、前記携帯通信端末に送信し、前記携帯通信端末は更に、前記基地局システムから送られた文字メッセージを受信すると、メモリ領域に記録する第3記録手段と、前記履歴表示手段により発信者番号が表示されている間に所定のユーザ操作を受けると、当該発信者番号とともに受信された後にメモリ領域に記録されている文字メッセージを表示する文字メッセージ表示手段とを有することとしてもよい。
また、本発明に係る移動通信端末は、電話機能を有する移動通信端末であって、電話着信履歴用メモリ領域と、電話着信の際に送られてくる発信者番号を電話着信履歴用メモリ領域に記録する第1記録手段と、所定識別子とともに送られてくる発信者番号を受信すると前記電話着信履歴用メモリ領域に記録する第2記録手段と、前記電話着信履歴用メモリ領域に記録されている発信者番号を表示する表示手段と、前記電話着信履歴用メモリ領域に記録されている発信者番号のうちいずれか1つを指定するユーザ操作を受けると、指定された発信者番号を用いて発呼する発呼手段とを備えることを特徴とする。
<構成>
図1は、本発明の実施形態に係る移動体通信システムの概略構成図である。
移動体通信システム1は、同図に示すように、発信者側の携帯電話機10と、基地局20と、電話網30と、基地局40と、着信者側の携帯電話機50と、管理サーバ60と、発信情報格納部70とを備える。
また、管理サーバ60は、携帯電話機がどの基地局の通信可能範囲に所在するかという情報を、携帯電話機から位置登録を受けた基地局より収集して管理する装置であり、また、発信側の電話機から呼び出された相手(以下、「発信先」という。)の携帯電話機が、通信不能状態であることを検知したなら、発信側にその旨を通知するとともに発信者番号やその発信を受けた時刻等の発信情報を、記録媒体である発信情報格納部70に格納し、発信先の携帯電話機が通信可能状態になった後に、その発信情報を発信先の携帯電話機に伝達する機能を有する。
図2は、携帯電話機50の機能ブロック図である。
同図に示すように、携帯電話機50は、マイク501、レシーバ502、スピーカ503、着信バイブレータ504、キー505、液晶ディスプレイ(LCD)506、変調部510、復調部520、高周波部530、アンテナ531及び制御部540を備え、従来の携帯電話機に、通信不能状態中に呼び出されていた場合においても発信者番号等の発信情報を従来の電話着信履歴と同様に管理する機能を、追加したものである。
また、制御部540は、携帯電話機の各部を制御するものであり、ハードウェアとしてはメモリ及びCPUを含んで構成され、機能面については、従来の携帯電話機においてCPUで実現される電話着信履歴の表示機能や発呼機能等の一般的な機能以外な新たな機能を実現するために、電話着信履歴格納部541、文字メッセージ格納部542、表示制御部543及び発呼部544という特徴的な機能部を有する。
なお、この文字メッセージは、通信不能状態である携帯電話機50を発信先として電話をかけた者が管理サーバ60に文字メッセージを伝達した場合において、その後に携帯電話機50が通信可能状態になったときに管理サーバ60から基地局40を経由して取得するものである。
<データ>
以下、移動体通信システム1において取り扱われる重要なデータについて説明する。
発信情報710は、発呼があった際に発信先とされた携帯電話機が通信不能状態である場合において、管理サーバ60によって発信情報格納部70に記録される情報であり、同図に示すように、発信情報710は、発信先番号711、発信者番号712、日時713及び文字メッセージ714を含んで構成される。
また、文字メッセージ714は、発信者が文字メッセージを管理サーバ60に伝達した場合においてはその文字メッセージを構成する文字列を示し、他の場合には、文字列が存在しない旨を示す。
図4は、携帯電話機50のメモリに蓄積される電話着信履歴情報及び文字メッセージのデータ構成及び内容例を示す図である。
項番721は、レコード1件毎に異なるように定めた番号であり、例えば、日時723が古い日時であるレコードほど大きい番号となるように随時更新するものである。
発信者番号722は、管理サーバ60から伝達された発信者番号、又は携帯電話機50が通信可能で実際に電話着信があった際における発信元の電話機の番号を示す。
文字メッセージアドレス724は、管理サーバ60から文字メッセージが伝達された場合にはその文字メッセージを格納したメモリ領域のアドレスを示し、他の場合にはnull値により文字メッセージが無い旨を示す。
<動作>
以下、上述の構成を備え、上述のデータを取り扱う移動体通信システム1の動作について説明する。
携帯電話機10から携帯電話機50を呼び出すべき相手として発信がなされた場合に、基地局20は電話網を介して管理サーバ60にその発信の旨を伝達する。
これを受けて管理サーバ60は、発信があったと判断し(ステップS11)、発信者番号等の取得のための受信受付処理を行い(ステップS12)、発信者番号等を携帯電話機50に伝達するための発信者番号伝達処理を行う(ステップS13)。
管理サーバ60は、携帯電話機10から送信された発信者番号と発信先番号とを基地局20を介して取得し(ステップS21)、現在日時を計時して取得し(ステップS22)、
位置登録を受けた基地局より収集している情報に基づいて、携帯電話機が通信可能範囲に所在しているであろう基地局を制御して発信先である携帯電話機を呼び出す(ステップS23)。
一方、ステップS23により呼び出した携帯電話機が通信不能状態であり、呼び出せなかった場合には(ステップS24)、管理サーバ60は、ステップS21及びステップS22で取得していた発信先番号、発信者番号及び現在日時とを対応付けて発信情報として発信情報格納部70に記録する(ステップS26)。
携帯電話機10のユーザは、音声ガイダンスに従い携帯電話機10のキーを操作することで文字メッセージを入力し、携帯電話機10はその文字メッセージをユーザ間情報通知サービス機能によりUUI(User User Information)として基地局20を介して管理サーバ60に伝送する。
管理サーバ60は、発信情報格納部70中の発信情報710を参照し、記録されている発信者番号等からなるレコードは1件以上あるかを判定し(ステップS31)、1件以上ある場合には、未着目の1件のレコードつまり未だ着目していない1件のレコードに、着目し(ステップS32)、着目したレコード中の発信先番号の携帯電話機と現在通信可能であるか即ちその携帯電話機が通信不能状態でないかを判定し(ステップS33)、通信可能であれば、その携帯電話機に、着目したレコード中の発信者番号と、日時と、もし文字メッセージがあればその文字メッセージとを、送信するよう基地局を制御する(ステップS34)。
ステップS34に続いて、管理サーバ60は、発信者番号を含む1件のレコードを発信情報格納部70から削除し(ステップS35)、未着目の発信者番号等を含む未着目のレコードがまだ存在すればステップS32に戻って、存在しなければ発信者番号伝達処理を終える(ステップS36)。
この通信シーケンスは、図9におけるステップS34に対応し、管理サーバから電話網を介して発信者番号と、日時と、もしある場合には文字メッセージとを受信した基地局が通信可能状態になった携帯電話機50にこれらを伝達するためになされる。
携帯電話機50は、基地局から呼び出しを受けて着呼した場合に、図11に示す着呼処理を行う。
着呼した携帯電話機50は、制御部540により、呼設定情報を参照し、通信不能時被呼情報を受信したか否かを判定し(ステップS41)、通信不能時被呼情報を受信していない場合即ち通常の電話着信の場合には、発信者番号を取得し、現在の時刻を取得し、これらを対応付けて電話着信履歴格納部に格納し(ステップS42)、スピーカ503又は着信バイブレータ504を制御して、音又は振動により着呼をユーザに報知し(ステップS43)、従来の携帯電話機が着呼した場合と同様の処理を行う。
例えば、携帯電話機10の電話番号が090190x1234であり、携帯電話機50の電話番号が09099999xxxであるということを前提とし、携帯電話機50が圏外である場合に携帯電話機10から携帯電話機50に電話がかけれたとすると、携帯電話機50は通信不能状態であるため、管理サーバ60が携帯電話機10に音声ガイダンスで応答する。この際に携帯電話機10のユーザが「xxに到着しました。」という文字メッセージを入力したとした場合には、管理サーバ60により発信情報格納部70には図3に例示した2レコード目の内容が記録されることになる。
図12は、携帯電話機50における電話着信履歴表示処理を示すフローチャートである。
携帯電話機50の制御部540は、ユーザから電話着信履歴の表示指示を受けた場合には、表示制御部543及び発呼部544により、この電話着信履歴表示処理を実行する。
また、ステップS52又はステップS53に続いて、発呼部544は、ユーザから発呼指示に相当する特定の操作を受け付けた場合には(ステップS54)、選択されている一組における発信者番号を発信先としてダイヤルして発呼する(ステップS55)。
画面例810中において、履歴の一組811は、携帯電話機50が通信不能状態であった際に呼び出されていて後に管理サーバ60から伝達された発信者番号等の情報を示しており、現在選択されて背景が反転しており、「メ」というマークによってユーザに文字メッセージが存在する旨を明示している。なお、画面例810中の下部にある発信マーク801及びメッセージマーク802は、それぞれ携帯電話機の中央付近の所定の操作キーを押下すれば発呼指示と扱い、携帯電話機の右付近の所定の操作キーを押下すれば文字メッセージ表示指示と扱う旨をユーザに示すためのマークである。
なお、画面例820中の下部にある一覧マーク803は、携帯電話機の右付近の所定の操作キーを押下すれば履歴の一覧表示画面である画面例810の表示指示と扱う旨をユーザに示すためのマークである。
<補足>
以上、本発明に係る移動体通信システムについて、実施形態に基づいて説明したが、本発明は、勿論これらの実施形態に限られない。以下、実施形態の変形に関して説明する。
(1)上述の実施形態で示した携帯電話機50は、電話機能を有するものであればPDA等であってもよい。また、発信者側の携帯電話機10は、必ずしも移動可能な電話機でなくてもよく、電話局の交換機と有線接続された電話機であることとしてもよい。
(2)上述の実施形態では、通信不能状態であった携帯電話機が通信可能状態になったことを、携帯電話機からの新たな位置登録によって検知することとしたが、通信可能状態になったことの検知方法は、これに限定されず、例えば管理サーバが一定間隔を空けて繰り返しその携帯電話機を呼び出し、応答があった場合に通信可能状態になったと検知することとしてもよく、また、管理サーバは、通信可能状態であることを検知してから携帯電話機に必要な情報を送信するのではなく、ステップS34の送信を試みることを、送信に成功するまで繰り返すこととしてもよい。
(3)上述の実施形態では、通信不能状態の間に発信者から発されていた文字メッセージを携帯電話機に伝達する機能を実現するための構成をも示したが、移動体通信システムにおいて文字メッセージに係る機能を省略してもよい。また、発信先が通信不能状態である際に管理サーバから発信側の電話機に対して行う音声ガイダンスを省略してもよい。
(4)上述の実施形態で示した管理サーバと基地局との機能分担は、一例であり、例えば基地局が管理サーバ60の機能を含んでいることとしてもよく、1又は複数の基地局と管理サーバとである基地局システムによって、発信先の携帯電話機が通信不能状態の場合における発信者番号等の保存や、その発信先の携帯電話機が通信可能状態になった後にその保存していた発信者番号等のその携帯電話機への伝達が行われればよい。
(5)上述の実施形態で示した携帯電話機の各機能を実現させるための各種処理(図11、図12参照)をCPUに実行させるためのプログラムを、記録媒体に記録し又は各種通信路等を介して、流通させ頒布することもできる。このような記録媒体には、ICカード、光ディスク、フレキシブルディスク、ROM等がある。流通、頒布されたプログラムは、CPUを備える携帯通信端末におけるCPUで読み取り可能なメモリ等に格納されることにより利用に供され、そのCPUがそのプログラムを実行することにより実施形態で示した携帯電話機における各機能が実現される。
10 携帯電話機
20 基地局
30 電話網
40 基地局
50 携帯電話機
60 管理サーバ
70 発信情報格納部
501 マイク
502 レシーバ
503 スピーカ
504 着信バイブレータ
505 キー
506 LCD
510 変調部
520 復調部
530 高周波部
531 アンテナ
540 制御部
541 電話着信履歴格納部
542 文字メッセージ格納部
543 表示制御部
544 発呼部
Claims (4)
- 電話機能を有する移動通信端末であって、
電話着信履歴用メモリ領域と、
電話着信の際に送られてくる発信者番号とその端末の現在の着信の日時を前記電話着信履歴用メモリ領域に記録する第1記録手段と、
通信不能状態であるときにサーバに格納された発信者番号とその発信された日時を通信可能状態になったとき受信すると前記電話着信履歴用メモリ領域に記録する第2記録手段と、
前記電話着信履歴用メモリ領域に記録されている発信者番号と日時との組である履歴を複数同時に表示し、当該表示を、表示する複数組それぞれのうち当該組に対応して通信不能状態の際のメッセージが存在する組については当該メッセージが存在しないものと区別するための表示物を当該組に付して、行う表示手段とからなり、
前記表示手段に複数同時に履歴を表示した際に、使用者の操作により、少なくとも前記発信者番号と前記日時の一組を表示するものであり、
表示される前記日時は通信不能状態である着信履歴の場合はサーバから受信した日時である
ことを特徴とする移動通信端末。 - 少なくとも前記発信者番号と前記日時の一組を表示した際に、表示して選択された発信者番号に宛先として発呼できるとともに、前記表示手段に複数同時に履歴を表示した際に選択された宛先に発呼できる
ことを特徴とする請求項1記載の移動通信端末。 - 少なくとも前記発信者番号と前記日時の一組を表示した際に、通信不能状態の履歴である場合にはメッセージを共に表示することを特徴とする請求項2記載の移動通信端末。
- 少なくとも前記発信者番号と前記日時の一組を表示した際に、示された表示指示を操作することにより、前記発信者番号と前記日時の一組の表示から、履歴の複数同時表示へ切り換えられることをユーザに示すように制御する
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の移動通信端末。
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