JP4784314B2 - 電話通信システム - Google Patents

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本発明は、呼制御サーバ及びwebサーバを利用して電話通信を行う電話通信システムに関し、特に、webページ上で電話番号としての接続識別データを選択するだけで電話通信を実行可能な電話通信システムに関する。
従来、一般の電話機や電話機能を有する端末装置等からなる電話端末の間で、呼制御サーバを介して音声通話を行う電話通信システムが利用されている。
このようなシステムでは、一つの電話端末、即ち発信者電話端末から他の電話端末、即ち着信者電話端末に対して通話を行う場合、発信者が発信者電話端末を操作して、着信者電話端末を特定するための電話番号或いは接続アドレス等からなる接続識別データを入力すると、入力された接続識別データが呼制御サーバへ送信される。そして、呼制御サーバは、該接続識別データに基づいて着信者電話端末を特定して呼処理を実行し、該着信者電話端末から応答を受けると、2つの電話端末を接続させる。そして、発信者電話端末と着信者電話端末との間の音声通話が開始される。
発信者電話端末がwebサーバに接続可能な電話機能を有する端末装置からなる場合、発信者が、発信者電話端末に予めインストールされた電話通信アプリケーションを起動させて、発信を行うための発信画面を表示させ、着信者電話端末の接続識別データを所定位置に入力して発信ボタンを選択すると、入力された接続識別データが発信者電話端末から呼制御サーバへ送信される。
ところが、上記システムを利用する場合、発信者は、着信者電話端末の接続識別データを予め把握している必要がある。そのため、一例として、発信者は、発信者電話端末を既存のwebサーバと接続させ、着信者電話端末の接続識別データが記載されたwebページを端末表示部に表示させることにより、該接続識別データを入手することができる。
この接続識別データを入手した後、発信者は、上記したように、電話通信を要求する場合、電話通信アプリケーションの起動及び入手した接続識別データの入力等を別々に実行しなければならないため、作業が面倒である。
また、このようなシステムを利用して、音声通話中の発信者電話端末及び着信者電話端末の何れかが、第三者の電話端末に対して、電話の転送を行うことも可能である。
この場合、例えば、発信者が、通話中の発信者電話端末を操作して、電話通信アプリケーションにおける転送画面を表示させ、転送先の電話端末の接続識別データを入力して転送ボタンを選択すると、入力された接続識別データが呼制御サーバへ送信される。そして、呼制御サーバは、該接続識別データに基づいて転送先の電話端末を特定して呼処理を実行し、発信者電話端末と転送先の電話端末とを接続する。更に、発信者電話端末からの通信が切断されると、呼制御サーバは、着信者電話端末と転送先の電話端末とを接続させて、電話を転送する。
一方、特許文献1及び特許文献2には、呼制御サーバ及びwebサーバを利用して電話通信を行う電話通信システムの技術が開示されている。
例えば、特許文献1に開示された電話通信システムでは、webサーバは、各電話端末を特定して接続を行うための接続識別データとしての電話番号を、該電話端末のユーザの氏名と対応させて予め記憶している。また、webサーバは、発信者が着信者電話端末の電話番号を把握していなくても着信者電話端末を選択可能とすべくwebページを格納しており、該webページには、各電話端末のユーザの氏名が表示されている複数の選択ボタンが設けられている。
このような電話通信システムでは、発信者電話端末から着信者電話端末に対して通話を行う場合、発信者が、発信者電話端末をwebサーバと接続させて、画面上にwebページを表示させ、該webページ上で、自分の電話番号を入力すると共に、接続しようとする相手の氏名に対応する選択ボタンを選択すると、該選択による選択情報と入力された発信者電話端末の電話番号とがwebサーバへ送信される。
webサーバは、受信した選択情報に基づいて、着信者電話端末の電話番号を読み出す。そして、webサーバは、読み出された着信者電話端末の電話番号と受信した発信者電話端末の電話番号とを、呼制御サーバへ送信する。
そして、呼制御サーバが、webサーバから受信した両電話番号に基づいて、発信者電話端末と着信者電話端末とを接続させる。
特開2002−152406号公報 特開2002−176500号公報
しかし、特許文献1及び特許文献2に開示された電話通信システムを実現するためには、既存のwebサーバに対して、上記した選択ボタン等が設けられたwebページの開発が必要となるうえ、更に、該webサーバ及び既存の呼制御サーバに対して、これらの間の通信機能を実現するために新規開発しなければならず、手間やコストがかかってしまうという問題があった。
更に、特許文献1及び特許文献2には、第三者の電話端末に対して電話を転送する技術は、全く開示されていない。この転送技術を実現するためには、更なる複雑な新規開発が必要となってしまう。
したがって、既存のwebサーバ及び既存の呼制御サーバをそのまま利用して、webページ上に表示された電話番号としての接続識別データを選択するだけで電話通信及び電話の転送を可能とする電話通信システムが望まれていた。
本発明は、以上の点を解決するために、次の構成を採用する。
〈構成〉
本発明に係る電話通信システムは、webページを格納しているwebサーバと、該webサーバとの間で通信可能且つ電話番号としての発信接続識別データを有する発信者端末装置と、電話番号としての着信接続識別データを有する着信者端末装置と、発信者端末装置及び着信者端末装置の間を通信させるための呼制御サーバとを備える電話通信システムであって、電話番号としての転送接続識別データを有し、呼制御サーバを介して発信者端末装置及び着信者端末装置との間で通信可能な転送先端末装置を更に含み、webサーバは、着信接続識別データが記載されているwebページと、転送接続識別データが記載されているwebページとを各々有し、発信者端末装置は、呼制御サーバを介して着信者端末装置及び転送先端末装置との間で通信を行うための電話通信アプリケーションを記憶するアプリケーション記憶部と、着信接続識別データが記載されているwebページを表示し、着信者端末装置との電話通信を可能にすべく、発信者に着信接続識別データを選択させるための表示選択部と、着信接続識別データの選択と連動して電話通信アプリケーションをアプリケーション記憶部から読み出して起動して、選択された着信接続識別データを呼制御サーバへ送信するための制御部とを備え、表示選択部は、発信者端末装置が着信者端末装置と電話通信を行う際、転送接続識別データが記載されているwebページを表示し、転送先端末装置への電話の転送を可能にすべく、発信者に転送接続識別データを選択させ、制御部は、転送接続識別データの選択と連動して、選択された転送接続識別データを呼制御サーバへ送信することを特徴とする電話通信システム。
本発明に係る電話通信システムにおいて、制御部は、着信接続識別データの選択を検出するための検出部と、検出部によって選択が検出されると、電話通信アプリケーションの起動を実行する実行部とを更に備えることができる。
この場合、制御部は、検出部により検出された着信接続識別データが電話番号であるか否かを判断するための判断部を更に備え、着信接続識別データが電話番号であると判断されると、実行部は、電話通信アプリケーションの起動を実行する。
また、実行部は、表示選択部に、更に着信者端末装置に対する発信を要求するか否かを発信者に選択させるための発信選択メニュー画面を表示させ、該発信選択に基づいて発信要求を生成する。
更に、発信者端末装置は、発信接続識別データを記憶する発信接続識別データ記憶部を備え、制御部は、発信接続識別データ記憶部から発信接続識別データを読み出す読出部と、読み出された発信接続識別データと、選択された着信接続識別データと、生成された発信要求とを呼制御サーバへ送信する送信部とを備えることができる。
出部は、更に転送接続識別データの選択を検出し、判断部は、更に検出された転送接続識別データが電話番号であるか否かを判断し、転送接続識別データが電話番号であると判断されると、実行部は、表示選択部に、更に転送先端末装置に対する電話の転送を要求するか否かを発信者に選択させるための転送選択メニュー画面を表示させ且つ該転送選択に基づいて転送要求を生成し、送信部は、更に検出された転送接続識別データと生成された転送要求とを呼制御サーバへ送信することを特徴とする
本発明に係る電話通信システムにおいて、発信者端末装置、着信者端末装置及び転送先端末装置として、それぞれインターネットを介してwebサーバと通信可能且つIPネットワークを介して呼制御サーバと通信可能な電話機能を有するパーソナルコンピュータを採用することができる。この場合、発信接続識別データ、着信接続識別データ及び転送接続識別データは、それぞれパーソナルコンピュータのIPアドレスである。
また、発信者端末装置、着信者端末装置及び転送先端末装置として、それぞれインターネットを介してwebサーバと通信可能且つ無線電話ネットワークを介して呼制御サーバと通信可能な携帯電話機を採用することもできる。この場合、発信接続識別データ、着信接続識別データ及び転送接続識別データは、携帯電話機の電話番号である。
更に、発信者端末装置、着信者端末装置及び転送先端末装置として、それぞれインターネットを介してwebサーバと通信可能且つIPネットワークを介して呼制御サーバと通信可能な電話機能を有する携帯情報端末(PDA)を採用することもできる。この場合、発信接続識別データ、着信接続識別データ及び転送接続識別データは、携帯情報端末のIPアドレスである。
また、着信者端末装置及び転送先端末装置として、それぞれ電話回線を介して呼制御サーバと通信可能な電話機を採用することもできる。この場合、着信接続識別データ及び転送接続識別データは、それぞれ電話機の電話番号である。
本発明に係る電話通信システムにおいて、電話番号は、複数の数字からなる接続番号或いは複数の英数字及び記号からなる接続アドレスである。
本発明の電話通信システムによれば、既存のwebサーバ及び既存の呼制御サーバをそのまま利用できるので、開発のための多大な手間及びコストが不要となる。また、webページ上に表示された電話番号としての接続識別データを選択するだけで電話通信及び電話の転送が実行可能となるので、電話通信システムの利便性が向上される。
以下、本発明の実施形態を図を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る電話通信システムの実施例1の構成を示すブロック図である。この電話通信システム10を利用することにより、webページ上に表示された接続識別データを選択して電話通信を行うことができる。
電話通信システム10は、図1に示されるように、発信者端末装置11、着信者端末装置12、呼制御サーバ13及びwebサーバ14を備えている。
発信者端末装置11は、本実施例ではインターネット15を介してwebサーバ14に接続可能且つIPネットワーク16を介して呼制御サーバ13に接続可能なパーソナルコンピュータ17と、該パーソナルコンピュータ17に接続されヘッドフォン及びマイクからなるヘッドセット18とを備えている。
パーソナルコンピュータ17は、アプリケーション記憶部19、発信接続識別データ記憶部20、表示選択部21及びこれら各部を制御する制御部24を備えている。
アプリケーション記憶部19は、呼制御サーバ13を介して着信者端末装置12との間で通信を行うための電話通信アプリケーションを記憶している記憶部であり、発信選択メニュー画面22を記憶している。
発信選択メニュー画面22には、発信の要求を発信者に選択させるための発信選択ボタンが設けられている。
発信接続識別データ記憶部20は、発信者端末装置11を特定して接続を行うための電話番号としての発信接続識別データを記憶する専用記憶部であり、発信接続識別データは、本実施例では複数の英数字及び記号からなる接続アドレスとしてのIPアドレスである。
表示選択部21は、表示部25及び選択部26を備えている。
表示部25は、例えばディスプレイからなり、webページを表示するwebブラウザ機能や、上記した発信選択メニュー画面22を表示する機能を有している。
選択部26は、本実施例ではマウスからなり、表示部25に表示されたwebページに記載されている接続識別データや、表示された画面に設けられている選択ボタン等を、発信者に選択させる機能を有している。
制御部24は、検出部29、取得部30、一時記憶部31、読出部32、判断部33、実行部34及び通信部35を備えている。
検出部29は、選択部26により接続識別データが選択されたことを検出する機能を有する。
取得部30は、選択部26により選択された接続識別データを取得する機能を有する。
一時記憶部31は、取得部30により取得された接続識別データを一時的に記憶する記憶部である。
読出部32は、一時記憶部31に記憶された接続識別データや、アプリケーション記憶部19に記憶された電話通信アプリケーション等を読み出す機能を有する。
判断部33は、読出部32により読み出された接続識別データが電話番号であるか否かを判断する機能を有する。本実施例では、判断部33による電話番号であるか否かの判断は、接続識別データが複数の英数字及び記号からなるか否かに基づいて行われるが、これに限定されない。
実行部34は、読出部32によりアプリケーション記憶部19から読み出された電話通信アプリケーションを起動する機能や、発信選択メニュー画面22において、選択部26により発信選択ボタンが選択されると、着信者端末装置12に対する発信を要求するための発信要求を生成する機能を有する。
通信部35は、実行部34により生成された発信要求を呼制御サーバ13へ送信する送信部としての機能を有し、IPネットワーク16を介して呼制御サーバ13との間で通信を行い、また、インターネット15を介してwebサーバ14との間で通信を行う。
ヘッドセット18は、パーソナルコンピュータ17に接続され、発信者が装着して利用する送受話器としての機能を有し、通話部23を備えている。
通話部23は、受話部27及び送話部28を備えている。
受話部27は、本実施例ではヘッドフォンからなり、パーソナルコンピュータ17を介して受信した着信者端末装置12及び呼制御サーバ13からの音声を発信者に対して送出する受話器としての機能を有する。
送話部28は、本実施例ではマイクからなり、発信者から受けた音声をパーソナルコンピュータ17を介して着信者端末装置12側へ送出する送話器としての機能を有する。
着信者端末装置12は、例えば、呼制御サーバ13と電話回線ネットワークを介して接続される電話機或いはIPネットワークを介して接続され電話機能を有する端末装置からなり、電話番号としての着信接続識別データを有する電話端末である。着信者端末装置12の電話番号は、複数の数字からなる着信接続番号或いは複数の英数字及び記号からなる着信接続アドレスである。
呼制御サーバ13は、IPネットワーク或いは電話回線ネットワークを介して複数の電話端末と通信可能であり、発信者端末装置11及び着信者端末装置12の間を通信させる機能を有する。
webサーバ14は、webページ格納部36を備えている。
webページ格納部36は、複数のwebページを有する格納部であり、接続識別データが記載されているwebページを格納している。
続いて、本実施例の電話通信システム10の動作を、発信者端末装置11から着信者端末装置12に対して通話を行う場合を例に、説明する。
図2は、本発明に係る電話通信システムの実施例1における動作を示すフローチャートである。
まず、発信者端末装置11の図示されない入力部から、webサーバ14に格納されている着信接続識別データが記載されたwebページに対するアクセス要求が入力され、通信部35により該アクセス要求がwebサーバ14へ送信されると、webサーバ14は、webページ格納部36に格納されている該webページを発信者端末装置11へ送信する。そして、通信部35がwebサーバ14からwebページを受信すると、制御部24は、表示部25に該webページを表示させる(S101)。
続いて、発信者が、選択部26としてのマウスを操作して、表示部25に表示されたwebページ上において、着信接続識別データを選択、即ちクリックすると、検出部29が、着信接続識別データが選択されたことを検出する(S102)。
検出部による検出を受けて、取得部30は、選択された着信接続識別データを取得する(S103)。取得された該着信接続識別データは、一時記憶部31に一時的に記憶される(S103)。
続いて、読出部32が、一時記憶部31から着信接続識別データを読み出して、判断部33が、該着信接続識別データが電話番号、即ち複数の数字からなる接続番号或いは複数の英数字及び記号からなる接続アドレスであるか否かを判断する(S104)。
着信接続識別データが電話番号であると判断されると、読出部32がアプリケーション記憶部19から電話通信アプリケーションを読み出して、実行部34が該電話通信アプリケーションを起動する(S105)。
続いて、読出部32が、該着信者端末装置12に対する発信の要求を含む選択メニュー画面、即ち発信選択メニュー画面22をアプリケーション記憶部19から読み出して、実行部34が、表示部25に該発信選択メニュー画面22を表示させる(S106)。
その後、発信者が、選択部26を操作して、該発信選択メニュー画面22に設けられた発信選択ボタンを選択すると、該発信選択に基づいて、実行部34が着信者端末装置12に対する発信要求を生成する。(S107)。
続いて、読出部32が、発信接続識別データ記憶部20から発信接続識別データ、即ちIPアドレスを読み出して、通信部35が、該IPアドレスと、着信者端末装置12との通話で使用するポート番号と、電話番号としての着信接続識別データと、該着信者端末装置12に対する発信要求とを、呼制御サーバ13へ送信する(S107)。
発信接続識別データ、着信接続識別データ及び発信要求を受信すると、呼制御サーバ13は、発信者端末装置11及び着信者端末装置12をそれぞれ特定して、これらの間で呼設定を行う(S108)。呼制御サーバ13による発信者端末装置11と着信者端末装置12との間の呼設定については、従来と同一なので、以下に簡単に説明する。
まず、呼制御サーバ13は、着信者端末装置12へ着信信号を送信する。この着信信号には、発信者端末装置11の発信接続識別データ、即ちIPアドレスと、通話で使用されるポート番号とが含まれる。
着信者端末装置12は、呼制御サーバ13から着信信号を受信すると、着信応答信号を呼制御サーバ13へ送信する。この着信応答信号には、着信者端末装置12の着信接続識別データが含まれる。
呼制御サーバ13は、着信者端末装置12から応答信号を受信すると、発信者端末装置11へ発信応答信号を送信する。この発信応答信号には、着信者端末装置12の着信接続識別データが含まれる。
発信者端末装置11が呼制御サーバ13から発信応答信号を受信すると、発信者端末装置11が受信した着信接続識別データと着信者端末装置12が受信した発信接続識別データとに基づいて、発信者端末装置11と着信者端末装置12とが接続され、音声通話が開始される。発信者は、受話部27を介する着信者端末装置12からの音声の聴取及び送話部28を介する着信者端末装置12への音声の送出が可能となる。
以上のように、本実施例の電話通信システムによれば、webページ上に記載された電話番号を選択するだけで電話通信を実行可能であるため、電話通信アプリケーションを起動した後で電話番号を入力するという面倒な作業が不要となり、利便性が向上される。また、本実施例の電話通信システムは、発信者端末装置側の開発のみにより実現可能であるため、開発に必要なコストが抑制されると共に、開発作業が軽減される。
なお、本実施例では、発信者端末装置としてヘッドセットが接続されたパーソナルコンピュータを採用したが、パーソナルコンピュータに代えて、webサーバに接続可能且つ電話機能を有する携帯情報端末(Personal Digital Assistants;PDA)を採用することも可能である。
また、発信者端末装置として、webサーバに接続可能な携帯電話機を採用することも可能である。この場合、発信接続識別データは、携帯電話機の電話番号である。
図3は、本発明に係る電話通信システムの実施例2の構成を示すブロック図である。この電話通信システム40を利用することにより、電話の転送を行うことができる。
なお、本実施例において、実施例1と同様な構成を同一の符号で示し、これらについての説明を省略する。
電話通信システム40は、図3に示されるように、発信者端末装置41、着信者端末装置42、転送先端末装置43、呼制御サーバ13及びwebサーバ14を備えている。
発信者端末装置41は、本実施例ではインターネット15を介してwebサーバ14に接続可能なパーソナルコンピュータ44及び該パーソナルコンピュータ17に接続されるヘッドセット18からなる。
パーソナルコンピュータ44は、アプリケーション記憶部45、発信接続識別データ記憶部20、表示選択部21及びこれら各部を制御する制御部46を備えている。
アプリケーション記憶部45は、呼制御サーバ13を介して着信者端末装置42及び転送先端末装置43との間で通信を行うための電話通信アプリケーションを記憶している記憶部であり、発信選択メニュー画面22及び転送選択メニュー画面49を記憶している。
転送選択メニュー画面49には、電話の転送の要求を発信者に選択させるための転送選択ボタンが設けられている。
制御部46は、検出部29、取得部30、一時記憶部31、読出部32、判断部33、実行部47及び通信部48を備えている。
実行部47は、読出部32によりアプリケーション記憶部45から読み出された電話通信アプリケーションを起動する機能や、発信選択メニュー画面22において、選択部26により発信選択ボタンが選択されると、着信者端末装置42に対する発信を要求するための発信要求を生成する機能、転送選択メニュー画面49において、選択部26により転送選択ボタンが選択されると、転送先端末装置43への電話の転送を要求するための転送要求を生成する機能等を有する。
通信部48は、実行部47により生成された発信要求や転送要求を呼制御サーバ13へ送信する送信部としての機能を有し、IPネットワーク16を介して呼制御サーバ13との間で通信を行い、また、インターネット15を介してwebサーバ14との間で通信を行う。
転送先端末装置43は、例えば、呼制御サーバ13と電話回線ネットワークを介して接続される電話機或いはIPネットワークを介して接続され電話機能を有する端末装置からなり、電話番号としての転送接続識別データを有する電話端末である。転送先端末装置43の電話番号は、複数の数字からなる接続番号或いは複数の英数字及び記号からなる接続アドレスである。
続いて、本実施例の電話通信システム40の動作を、発信者端末装置41が着信者端末装置42へ電話を発信した後、転送先端末装置43へ電話を転送する場合を例に説明する。
図4は、本発明に係る電話通信システムの実施例2における動作を示すフローチャートである。
発信者端末装置41の表示部25に着信者端末装置42の着信接続識別データが記載されたwebページを表示させて、選択部26により該着信接続識別データを選択した後、呼制御サーバ13を介して発信者端末装置41及び着信者端末装置42が接続されるまでの動作(S101〜S108)は、実施例1の動作と同じなので、説明を省略する。
発信者端末装置41と着信者端末装置42とが接続されて(S108)、両者の間で音声通話が開始された後、発信者端末装置41の図示されない入力部から、webサーバ14に格納されている転送先端末装置43の転送接続識別データが記載されたwebページに対するアクセス要求が入力され、通信部48により該アクセス要求がwebサーバ14へ送信されると、webサーバ14は、webページ格納部36に格納されている該webページを発信者端末装置41へ送信する。そして、通信部48がwebサーバ14からwebページを受信すると、制御部46は、表示部25に該webページを表示させる(S109)。
続いて、発信者が、選択部26を操作して、表示部25に表示されたwebページ上において、転送先端末装置43の転送接続識別データを選択すると、検出部29が、転送接続識別データが選択されたことを検出する(S110)。
そして、取得部30が、選択された転送接続識別データを取得すると、該転送接続識別データは、一時記憶部31に一時的に記憶される(S111)。
続いて、読出部32が一時記憶部31から転送接続識別データを読み出すと、判断部33は、該転送接続識別データが電話番号、即ち複数の数字からなる接続番号或いは複数の英数字及び記号からなる接続アドレスであるか否かを判断する(S112)。
転送接続識別データが電話番号であると判断されると、読出部32がアプリケーション記憶部45から転送選択メニュー画面49を読み出して、実行部47が表示部25に該転送選択メニュー画面49を表示させる(S113)。
その後、発信者が、選択部26を操作して、該転送選択メニュー画面49に設けられた転送選択ボタンを選択すると、該転送選択に基づいて、実行部47が転送先端末装置43に対する転送要求を生成する(S114)。
続いて、通信部48が、電話番号としての転送接続識別データと、該転送先端末装置43に対する転送要求とを、呼制御サーバ13へ送信する(S114)。
転送接続識別データ及び転送要求を受信すると、呼制御サーバ13は、転送先端末装置43を特定して、電話の転送を行う(S118)。呼制御サーバ13による電話の転送は、従来と同様であるので、以下に簡単に説明する。
呼制御サーバ13は、発信者端末装置41から転送要求を受信すると、着信者端末装置42に対して保留要求信号を送信する。この保留要求信号に基づいて、発信者端末装置41と着信者端末装置42との間の音声通話は停止され、着信者端末装置42の図示されない受話部には、保留音が再生される。
続いて、呼制御サーバ13は、転送接続識別データに基づいて転送先端末装置43を特定し、該転送先端末装置43に着信信号を送信する。この着信信号には、発信接続識別データ、即ちIPアドレスと、転送先端末装置43との通話に使用されるポート番号とが含まれる。
転送先端末装置43は、呼制御サーバ13から着信信号を受信すると、着信応答信号を呼制御サーバ13へ送信する。この着信応答信号には、転送接続識別データが含まれる。
呼制御サーバ13は、転送先端末装置43から着信応答信号を受信すると、発信者端末装置41へ発信応答信号を送信する。この発信応答信号には、転送接続識別データが含まれる。
発信者端末装置41が呼制御サーバ13から発信応答信号を受信すると、発信者端末装置41が受信した転送接続識別データと転送先端末装置43が受信した発信接続識別データとに基づいて、発信者端末装置41と転送先端末装置43とが接続され、音声通話が開始される。
その後、発信者が選択部26を操作して、電話の切断の要求を選択すると、実行部47により切断要求が生成されて、該切断要求が通信部48から呼制御サーバ13へ送信される。そして、発信者端末装置41と転送先端末装置43との通信は切断され、発信者端末装置41は、電話通信アプリケーションの起動を終了する。
呼制御サーバ13は、続いて、着信者端末装置42及び転送先端末装置43へ、それぞれ通話先切替要求信号を送信する。着信者端末装置42へ送信される通話先切替要求信号には、転送接続識別データが含まれ、転送先端末装置43へ送信される通話先切替要求信号には、着信接続識別データが含まれる。そして、呼制御サーバ13は、着信者端末装置42及び転送先端末装置43からそれぞれ応答信号を受信すると、着信者端末装置42と転送先端末装置43との間で呼設定を行う。そして、着信者端末装置42と転送先端末装置43とが接続され、音声通話が開始される。
以上のように、本実施例の電話通信システムによれば、音声通話中の発信者電話端末及び着信者電話端末の何れかが、webページ上に記載された電話番号を選択するだけで、該電話番号を有する第三者の電話端末に対して、電話を転送することが可能となり、更なる利便性の向上が実現される。
なお、本実施例では、発信者端末装置としてヘッドセットが接続されたパーソナルコンピュータを採用したが、パーソナルコンピュータに代えて、webサーバに接続可能且つ電話機能を有する携帯情報端末(Personal Digital Assistants;PDA)を採用することも可能である。
また、発信者端末装置として、webサーバに接続可能な携帯電話機を採用することも可能である。この場合、発信接続識別データは、携帯電話機の電話番号である。
本発明に係る電話通信システムの実施例1の構成を示すブロック図である。 本発明に係る電話通信システムの実施例1における動作を示すフローチャートである。 本発明に係る電話通信システムの実施例2の構成を示すブロック図である。 本発明に係る電話通信システムの実施例2における動作を示すフローチャートである。
符号の説明
10 電話通信システム
11 発信者端末装置
12 着信者端末装置
13 呼制御サーバ
14 webサーバ
19 アプリケーション記憶部
21 表示選択部
24 制御部

Claims (11)

  1. webページを格納しているwebサーバと、該webサーバとの間で通信可能且つ電話番号としての発信接続識別データを有する発信者端末装置と、電話番号としての着信接続識別データを有する着信者端末装置と、前記発信者端末装置及び前記着信者端末装置の間を通信させるための呼制御サーバとを備える電話通信システムであって、
    電話番号としての転送接続識別データを有し、前記呼制御サーバを介して前記発信者端末装置及び前記着信者端末装置との間で通信可能な転送先端末装置を更に含み、
    前記webサーバは、前記着信接続識別データが記載されているwebページと、前記転送接続識別データが記載されているwebページとを各々有し、
    前記発信者端末装置は、
    前記呼制御サーバを介して前記着信者端末装置及び前記転送先端末装置との間で通信を行うための電話通信アプリケーションを記憶するアプリケーション記憶部と、
    前記着信接続識別データが記載されているwebページを表示し、前記着信者端末装置との電話通信を可能にすべく、発信者に前記着信接続識別データを選択させるための表示選択部と、
    前記着信接続識別データの選択と連動して前記電話通信アプリケーションを前記アプリケーション記憶部から読み出して起動して、選択された前記着信接続識別データを前記呼制御サーバへ送信するための制御部とを備え
    前記表示選択部は、前記発信者端末装置が前記着信者端末装置と電話通信を行う際、前記転送接続識別データが記載されているwebページを表示し、前記転送先端末装置への電話の転送を可能にすべく、前記発信者に前記転送接続識別データを選択させ、
    前記制御部は、前記転送接続識別データの選択と連動して、選択された前記転送接続識別データを前記呼制御サーバへ送信することを特徴とする電話通信システム。
  2. 前記制御部は、前記着信接続識別データの前記選択を検出するための検出部と、前記検出部によって前記選択が検出されると、前記電話通信アプリケーションの起動を実行する実行部とを更に備えることを特徴とする請求項1記載の電話通信システム。
  3. 前記制御部は、前記検出部により検出された前記着信接続識別データが前記電話番号であるか否かを判断するための判断部を更に備え、
    前記着信接続識別データが前記電話番号であると判断されると、前記実行部は、前記起動を実行することを特徴とする請求項2記載の電話通信システム。
  4. 前記実行部は、前記表示選択部に、更に前記着信者端末装置に対する発信を要求するか否かを前記発信者に選択させるための発信選択メニュー画面を表示させ、該発信選択に基づいて発信要求を生成することを特徴とする請求項3記載の電話通信システム。
  5. 前記発信者端末装置は、前記発信接続識別データを記憶する発信接続識別データ記憶部を更に備え、
    前記制御部は、前記発信接続識別データ記憶部から前記発信接続識別データを読み出す読出部と、読み出された前記発信接続識別データと、選択された前記着信接続識別データと、生成された前記発信要求とを前記呼制御サーバへ送信する送信部とを更に備えることを特徴とする請求項4記載の電話通信システム。
  6. 記検出部は、更に前記転送接続識別データの前記選択を検出し、
    前記判断部は、更に検出された前記転送接続識別データが前記電話番号であるか否かを判断し、
    前記転送接続識別データが前記電話番号であると判断されると、前記実行部は、前記表示選択部に、更に前記転送先端末装置に対する電話の転送を要求するか否かを前記発信者に選択させるための転送選択メニュー画面を表示させ且つ該転送選択に基づいて転送要求を生成し、
    前記送信部は、更に検出された前記転送接続識別データと生成された前記転送要求とを前記呼制御サーバへ送信する
    ことを特徴とする請求項5記載の電話通信システム。
  7. 前記発信者端末装置、前記着信者端末装置及び前記転送先端末装置は、それぞれインターネットを介して前記webサーバと通信可能且つIPネットワークを介して前記呼制御サーバと通信可能な電話機能を有するパーソナルコンピュータからなり、前記発信接続識別データ、前記着信接続識別データ及び前記転送接続識別データは、それぞれ前記パーソナルコンピュータのIPアドレスからなることを特徴とする請求項6記載の電話通信システム。
  8. 前記発信者端末装置、前記着信者端末装置及び前記転送先端末装置は、それぞれインターネットを介して前記webサーバと通信可能且つ無線電話ネットワークを介して前記呼制御サーバと通信可能な携帯電話機からなり、前記発信接続識別データ、前記着信接続識別データ及び前記転送接続識別データは、前記携帯電話機の電話番号からなることを特徴とする請求項6記載の電話通信システム。
  9. 前記発信者端末装置、前記着信者端末装置及び前記転送先端末装置は、それぞれインターネットを介して前記webサーバと通信可能且つIPネットワークを介して前記呼制御サーバと通信可能な電話機能を有する携帯情報端末(PDA)からなり、前記発信接続識別データ、前記着信接続識別データ及び前記転送接続識別データは、前記携帯情報端末のIPアドレスからなることを特徴とする請求項6記載の電話通信システム。
  10. 前記着信者端末装置及び前記転送先端末装置は、それぞれ電話回線を介して前記呼制御サーバと通信可能な電話機からなり、前記着信接続識別データ及び前記転送接続識別データは、それぞれ前記電話機の電話番号からなることを特徴とする請求項6記載の電話通信システム。
  11. 前記電話番号は、複数の数字からなる接続番号或いは複数の英数字及び記号からなる接続アドレスであることを特徴とする請求項1記載の電話通信システム。
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