JP2005057315A - 通信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】IP電話による通話とWEBコンテンツの閲覧のように複数のモードを同時に処理する電話機装置において、汎用キーを有効に、かつ操作性を損なうことなく使用することを目的とする。
【解決手段】有効なモードと設定された優先順位により汎用キーの入力に対して出力先のモードを一意に定める。また、汎用キーの出力先として有効なモードをユーザーに提示する。
【選択図】 なし
【解決手段】有効なモードと設定された優先順位により汎用キーの入力に対して出力先のモードを一意に定める。また、汎用キーの出力先として有効なモードをユーザーに提示する。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信装置におけるキー操作の制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネット環境の発展が著しい中、IP電話の技術が確立し常時接続性と通信コスト低減のメリットから急速な利用の拡大が進んでいる。
【0003】
近年、ネット上のコンテンツ閲覧を行うWEB閲覧機能と、IP電話による通話を行う通話機能とを複合化した通信装置が実現化しつつある。
【0004】
このような通信装置においては、通話を行いながらネットコンテンツ閲覧を行えるなどさまざまなメリットを生み出すことが可能となる。このうち通話を行いながらネットコンテンツ閲覧を行える機能に関しては従来の電話の機能に対して大きく異なる部分であり、今後さまざまなサービス等の発展が考えられる(例えば特許文献1)。
【0005】
【特許文献1】
特願2003−026297号
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような機能の複合化により通話とWEBコンテンツの閲覧が同時に行われるようになると、操作性の面でキーの重複が考えられるようになった。つまり、WEBコンテンツの閲覧とIP電話による通話時の各操作が汎用キーで行われていた場合に、ユーザーが意図したキー入力が通話に関する操作であるのかWEBコンテンツの閲覧に関する操作であるのかを装置側が判別できない問題が生じる。
【0007】
例えば、「上」と「下」のカーソルを示す汎用キーを有する電話端末では、WEBコンテンツの閲覧においては、「上」汎用キーが、一画面に表示しきれないWEBページを「上に移動する」を意味し、「下」汎用キーが、WEBページを「下に移動する」を意味していた。一方、通話中においては、「上」汎用キーが「通話音量を上げる」を意味し、「下」汎用キーが「通話音量を下げる」を意味していた。
【0008】
従来の通信装置は、WEBコンテンツの閲覧と音声通話の動作が同時に行われることはなく、汎用キーの効果はモードによって一意に定めることができたが、IP電話による通話とWEBコンテンツの閲覧を同時に行うことができるようになると、複数のモードが同時に進行する状況が発生し、汎用キーの出力結果を一意に定めることができなくなるという問題が生じる。とりわけ、パーソナルコンピュータのようにキーボードやマウスといった豊富な入力装置を備えていない電話機等においてはこの問題は重大である。
【0009】
本発明はこのような課題を解決すべくなされたもので、複数の通信機能を兼ね備えた通信装置において、汎用的な操作キーを、操作性を損なうことなく、各機能に応じた指示手段として使用できるようにすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の一側面は、複数の通信サービスの提供を同時に受けることが可能な通信装置に係り、提供を受ける通信サービスに係るモードを検出する検出手段と、検出したモードのうちキーの出力における優先順位を定める設定を行う設定手段と、所定の操作キーに対する出力を、検出したモードに応じて制御する制御手段とを有する。そして、この制御手段は、複数の通信サービスの提供を同時に受けるモードでの動作中に前記所定の操作キーが入力されたとき、その操作キーに対し予定された出力が現在受けている通信サービス毎に異なる場合には、設定手段により設定された最も優先順位の高いモードに対して出力をおこなうことを特徴とする。
【0011】
また、前記設定手段により設定された各モードの優先順位をユーザーが任意に変更する手段と、現在キーの出力が有効となっているモードをユーザーに提示する手段を有することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明の実施形態におけるIP電話機能およびWEB閲覧機能を有する情報端末を示す図である。
【0014】
同図において、情報端末200は、有線回線101を介してインターネット網(IP網)100に接続される。有線回線1010は例えばADSLで、102のスプリッタを設け、PSTN網用の帯域回線104と、ADSL網用の帯域回線103とに分けられる。
【0015】
もちろん、有線回線101には、光ファイバー回線や、CATV回線などを使用してもよいし、また、有線回線ではなく無線回線の場合も考えられる。
【0016】
情報端末200において、214はWEB閲覧などのための表示部、215は各種操作ボタンを有する操作部、208は音声通話用のハンドセットである。
【0017】
操作部215には、例えば、上下左右の各カーソルキー、決定キーといった、キー入力と出力が一意に定まらない汎用キーがある。一般に電話機装置が高機能化するほど操作は複雑になり、入力と出力とが一意に定められた専用キーが大幅に増えてしまう。そうなるとかえってユーザーの操作性を損なう面もあるため、上下左右や決定、キャンセルのような直感的に意識できる操作については汎用キーでまかなうことが望ましい。
【0018】
図2は、情報端末200の内部構成を示す図である。
【0019】
CPU201は、データバス219を介して各部との信号の入力を行い、この入力した信号に応じてデータバス219に接続された各構成要素を制御する。すなわち、CPU201はROM202に格納された制御プログラムにしたがって全体を制御し、網への接続や、各種プロトコルを制御し処理を実行する。もちろん操作、表示、読み取り、記録に使用する制御も含まれる。CPU20はさらに、ブロードバンド接続をつかさどる制御や、IP電話を実現するための制御、WEBアクセスを行うための制御、WEBページを表示するためのブラウザ制御、また、IPアドレスの検知、抽出制御、そして、URL等のデータを送信するためのファイル作成や、送受信制御を実行する。
【0020】
ROM202は、制御プログラムを格納したメモリであり、マスクROMやフラッシュROM等で構成される。また、データの書込み、消去が必要なデータ用にフラッシュROMや、EEPROMも構成されることも考えられる。これは、CPU201で行う制御全般のプログラムが格納されている。また、汎用キーの入力と各モードにおける出力候補の一覧を定めたテーブル(詳細は後述)もこのROM202に格納されている。
【0021】
RAM203は、CPU201が処理を行う場合のワークエリアとして、呼処理を含むWEB閲覧やメール送受信の各処理を実行するにあたって使用したり、読取、記録時、または音声CODECデータを処理するエリアでもある。ここは、ROM202と異なり、一時的なデータが記憶される。さらに、RAM203は電池等でバックアップされる部分もあり、時間データ等、各種サービス機能の設定内容や電話帳に登録した内容を記憶する。また、不揮発性のメモリとしてのEEPROM等で構成されることも容易に考えられる。このRAM203では、IP電話の接続手順にて検出したIPアドレスの一時保管や、ファイル送受信を行うためのバッファや、WEBページ表示のための受信バッファとしても利用する。
【0022】
通信制御部204は、アナログ(PSTN)公衆回線104を収容するためのインタフェイスであり、アナログ回線の場合、局交換機の電話回線(以後、加入者線と称す)に接続され、ダイオードによる全波整流回路により構成され、回線電圧の極性を一致させるための極性一致回路、回路局交換機の加入者線に接続され、局交換機からの呼出信号を検出するリンガー検出回路、オフフック操作が行われると回線ループを形成するとともに、局に対してダイヤルパルスを送出するパルス送出回路、2線−4線変換を行うためのトランス回路で構成されている。また、外部に接続されるアナログ端末用のインターフェイス220も設け通常のアナログ端末も接続できるように構成されている。
【0023】
MODEM部205は、DSPとAFE(アナログフロントエンド)で構成され、機能的には、G3FAXによるファクシミリの送受信を行うファクシミリモデムの機能を、CPU201の制御により実現する。さらにモデムデータ(ナンバーディスプレイデータ)の解析を行うナンバディスプレイ機能と、エコーキャンセラ機能を有し、スピーカフォン機能をも実現することができる。
【0024】
音源部206は、保留音や着信メロディーの音源であり内部に音源データ生成機能もち、ROM202や、RAM203に記憶してあるデータをCPU201の制御により音源部206からアナログ信号を出力する。また擬似DT、BT,RBT等のコールプログレストーンを出力するための音源も兼ねることができる。
【0025】
207は音声処理部でありCPU201からの制御によりMODEM205からの信号や音源部206、後述するハンドセット208、スピーカ209、本体マイク210、通信制御部204等の入出力信号をこの音声処理部207音声パス制御を行う。
【0026】
208はハンドセットでありIP電話での音声の入出力を行う。
【0027】
209はスピーカであり着信音や記憶した音声データの出力およびスピーカフォン通話時のモニタを行う。
【0028】
210は本体マイクでありスピーカホン機能を実現する際の音声入力として使用する。
【0029】
217は無線部であり、制御データおよび音声信号を変調し無線送信可能な形式に変換してアンテナ218に送ると共に、アンテナより無線受信した情報より復調されたデータを取り出し、制御データはCPU201に出力し、音声信号はクロスポイントスイッチ207に出力する。
【0030】
211は記録部として感熱型、熱転写型プリンタ、あるいはレーザービームプリンタ、インクジェットプリンタ等の周知の印字手段を備えた記録部であり、FAXとしての記録の場合MH,MR,MMR符号化されたデジタルデータを複合化し、この復号化したデータを印字データとして印字を行う。また、ブラウザ内でデータをプリントアウトする場合は、RAM203を受信バッファとして使用し、そこに格納されているマークアップ言語で記述されたウェブ1ページ分のデータを表示用データに変換し、表示部214へは、一度に表示可能な量のデータをRAM203内の表示バッファに格納する。ブラウザは表示バッファへの格納を終了すると記録部211へ印字開始通知を行う。
【0031】
記録部211は格納終了通知を受けると表示バッファからデータを読み出し、1ラインごとにプリント用データに変換して記録部211へ転送する。転送が終わると転送終了通知をブラウザに通知する。転送終了通知を受けたブラウザは次の表示用データがあれば表示バッファに格納して記録部211に通知し、ウェブページ分のデータが終わり、次の表示用データがない時にはページ終了を通知する。以上の処理を繰り返して1ページ分のデータを記録部211に転送し、ウェブプリントを行う。
【0032】
212は読取部でありCCDあるいは密着型センサアレイ等の周知の原稿読取手段を備えており、読取手段で読み取ったアナログデータをデジタルデータに変換するとともに、この変換されたデジタルデータをMH,MR,MMR符号化等の周知の符号化方法により符号化し出力する。
【0033】
213はセンサ部であり、読取部212上の送信原稿の有無やサイズを検出しその結果をCPU201に通知する。また、記録部211上の記録紙の有無やサイズを検出しその結果をCPU201に通知する。
【0034】
表示部214であり、インターネット上のサーバより受信したHTMLの情報を表示するとともに、時刻の表示や通信中の回線状態およびエラー等の状態の表示を行い、おもにカラーLCDや、モノクロLCD等の液晶部品等で構成される。また、表示部214は、キー入力等を行う操作部215でキー入力された文字メッセージや受信した文字メッセージも表示する。さらに、電話機の各種サービス機能の設定内容等も表示する。
【0035】
操作部215は上記したとおり各種キーを含み、表示部214とともにユーザーインターフェースを構成する。操作部215は例えば、ウェブブラウズ操作、プリント、発呼/着呼/登録等に関するオペレータの操作を受け付け、制御部201へオペレータの操作を通知する。例えばダイヤル番号やURL等を0−9および*、#および前記キーを利用しアルファベットや記号等を入力するためのダイヤルキー、ファクシミリの送受信を制御する送信/受信キー、回線のON/OFFを制御するオフフックキー、その他保留キーや機能設定を行うためのセレクトキー等の一意にキーの処理が定められた専用キーと、音量や画面移動などを制御する上下左右カーソルキー、決定キー等の電話機装置のモードによって異なるキーの処理を定める汎用キーから構成される。
【0036】
216はフック検出部であり特にハンドセットのON/OFFを検出し回線ON/OFFを制御する。
【0037】
ネットワーク制御部240は、インターネット通信に関する各種プロトコルをつかさどる部分で、CPU201で基本制御が行われる。IP電話の場合、ハンドセット208から入力される音声信号を、音声処理部207を介して、ネットワーク制御部240で国際電気通信連合(ITU)の勧告である、IP(Internet Protocol)、UDP(User Datagram Protocol)、RTP(Transport Protocol For Real−Time Application)、RSVP(Resouse Reservation Protocol)などの各種プロトコルと、ネットワークでホストを識別するために設定されるハードウェアアドレスであるMACを持ち、更に、CODEC部243を利用し、音声処理のためのコーデック処理を実行し、G.711やG.729等に従い符号化しつつ送信する。同様に、音声データの受信処理も行う。
【0038】
そして、IP電話用の呼制御である、SIP、H.323、MCGP等のプロトコルも実行される。これらの手順は個々には公知のものである。
【0039】
また、ここでは、ネットワークとネットワークとを中継するハードウェアで異なるネットワーク間の中継点に設置して、ネットワークを介して送信されるデータを目的の場所に届ける役目を持つルータ機能や、そこで使用するNAT機能も持っている。
【0040】
NAT機能は、プライベートIPアドレスと、Internetアクセスに利用できる本来のグローバルIPアドレスを相互に変換し、ローカルなIPアドレスしか割り当てられていないノードから、透過的にInternetをアクセスできるようにするものである。
【0041】
そして、起動時に動的にIPアドレスを割り当て、終了時にIPアドレスを回収するためのプロトコルであり、DHCP機能も備え、さらにセキュリティ機能である、PAP/CHAP等も動作する。そして、回線との接続部であるADSLモデム部230とはUTOPIAインタフェイスにより接続されている。
【0042】
さらにEtherNet接続するためには、本ネットワーク制御部240からの信号をMIIインタフェイスにおいて接続されたドライバ部241(通常PHYと呼ばれる)を介して外部IFとして接続できる。
【0043】
そして、ADSLモデム部230は、インターネット接続に使用するための通信制御部で、ここに、スプリッタで分離した公衆回線を接続する。そして、ADSLモデム部230は、AFE部231とBBー通信部232で構成され、それに接続されるかたちで、ADSLモデム用プログラム格納用のROM233とデータワークエリアのRAM234がある。このADSLモデム部230とは、UTOPIAインタフェイスを介してネットワークプロセッサ部240と接続される。本実施形態においてはADSLモデムとして記載した。この部分は、IP網との常時接続手段である光接続や、他のDSL接続方式、また、無線接続等も考えられる。
【0044】
以下、WEBコンテンツの閲覧とIP電話による通話とを同時に行う場合に、ユーザーがどちらかの操作を同じ汎用キーで行おうとする処理について説明する。
【0045】
図3は汎用キーの出力テーブルの構造例を示す図である。
【0046】
301に示すように、ユーザーが汎用キーを押下するとその汎用キーの入力が検知される。各汎用キーには、302で示すように名称が振り分けられており、例えば、「上カーソルキー」「左カーソルキー」「決定キー」「FAX受信キー」等で表現される。各汎用キーには、303、304に示すようにモードごとの出力が定められている。つまり、キー名称Aの入力があったとき、情報端末200がモードAであれば出力Aを返す、という意味である。
【0047】
例えば、「上カーソルキー」は「ブラウジング中」というモード(ブラウジングモード)の時には「ブラウザの画面を上に移動する」という出力を意味し、「通話中」というモード(通話モード)の時には「通話の音量を上げる」という出力を意味する。
【0048】
このような汎用キーの出力テーブルにより、情報端末200はモードによって必要とされる出力を判定することができる。
【0049】
しかし、IP電話のようにWEBコンテンツの閲覧と通話の異なるモードを同時に行うような電話機装置(情報端末)においては、同時に複数のモードが存在することになるため、汎用キーの入力に対して、一意に出力を定めることができなくなってしまう。これに対し実施形態では以下に示す処理を行う。
【0050】
図4は、情報端末200において、キーを出力する対象とするモードの優先順位を示す図である。
【0051】
あらかじめキーの入力に対する出力先をどのモードにするのかについて優先順位を定めておくことで、同時に複数のモードが有効である場合には、汎用キーの入力に対して有効なモードのうち最も優先順位の高いモードに出力を定めることができる。
【0052】
例えば、図4によれば、モードAが最も優先順位が高く、次にモードC,モードB、モードDと優先順位が定められているため、ある汎用キーが入力され、それに対する出力先の候補として、モードA〜Dまでがあげられるとすると、優先順位の最も高いモードAを汎用キーの出力先として一意に定めることができる。
【0053】
なお、優先順位の設定手段については本実施例で特に規定しないが、例えば、任意のキー操作によって最も優先順位の高いモードの優先順位を最も低くし、その他の各モードの優先順位を1ずつ上げることによって、ユーザーが設定できることとしてもよい。
【0054】
図5は、図3の汎用キー出力テーブルと図4の各モードにおける優先順位とを踏まえた、情報端末200のモードに応じた汎用キーの入出力を示す図である。
【0055】
例えば、本実施例においては、各モードにおける優先順位として、ブラウズモード、通話モード、画面調整モードの順に優先順位が高いこととする(501)。
【0056】
情報端末200の有効なモードが「通話モード」「画面調整モード」であるときに(502)、ユーザーが汎用キーに分類される上カーソルキーを押下すると、図3に示したような出力テーブルが参照される。上カーソルキーの出力が有効であるモードは、503によると「ブラウズモード」「通話モード」「画面調整モード」であるが、502に示した状態では「通話モード」と「画面調整モード」が有効である。次に、501で示したように「通話モード」と「画面調整モード」とでは、「通話モード」の方が優先順位が高いため、通話モード時に応じた出力コマンドは「通話音量を上げる」である(504)。したがって、この場合は、「通話モード」での上カーソルキーの入力に対する出力コマンド「通話音量を上げる」がCPU201に出力される。
【0057】
次に、505に示すような、複数のモードが有効である場合を考える。
【0058】
上カーソルキー入力に対し、情報端末200の有効なモードが「ブラウザモード」「通話モード」「画面調整モード」3つのモードが有効であるので、出力としては「ブラウザの画面を上に移動する」と「通話音量を上げる」と「LCDコントラストを上げる」の3つが候補として挙げられる。次に、501で示したように「ブラウザモード」と「通話モード」と「画面調整モード」とでは、「ブラウザモード」が最も優先順位が高い。したがって、この場合は、「ブラウザモード」での上カーソルキーの入力に対する出力コマンド「ブラウザの画面を上に移動する」がCPU201に出力される(507)。
【0059】
以下、IP電話による通話とWEBコンテンツの閲覧が同時に行われている場合における動作の一例を、図6および図7を参照して説明する。
【0060】
図6は、汎用キー操作による状態を示す図であり、図7は、有効なモードの中から最も優先順位の高いモードを汎用キーの出力先として有効にする制御処理のフローチャートである。
【0061】
図6の(601)は、図5の(502)に示した通話中に通話音量を上げる動作を示している。この場合においては、有効なモードのうち最も優先順位の高いモードが「通話モード」であるため、602のように、現在の入力モードが「通話モード」である旨の提示を行っている。これにより、ユーザーは汎用キーの出力先がどのモードに対して有効であるのかを容易に知ることができる。ここで、ユーザーが上カーソルキーを押下すると「通話モード」に対する上カーソルキーの出力が行われ、603のように通話音量が上がる。
【0062】
図6の(604)は、図5の(505)に示したようにIP電話による通話とWEBコンテンツの閲覧が同時に行われていることを示している。ここでは例えば、ユーザーは通話相手と会話をしながら天気予報のWEBコンテンツを閲覧しているとする。この場合において、相手との通話音声が小さいため、ユーザーはハンドセット208の音量を大きくするまでの処理を説明する。
【0063】
ユーザーはハンドセット208の音量を上げたいが、情報端末200にはハンドセット208の音量を上げる専用キーは用意されていない。また、(605)に示すように、最も優先順位の高い有効なモードが「ブラウザモード」であるため、汎用キーに対する出力先が「ブラウザモード」となる表示がされている。従って、ユーザーは前もって、入力モードの優先順位を変える操作を行う。本実施例では、(606)に示すように、左右カーソルキーで入力モードの優先順位を切り替えることとする。例えば、右カーソルキーを入力すると有効なモードのうち次に優先順位の高いモードを選択する。606の操作により、「通話モード」に関する出力が有効になったため、ユーザーは(601)と同じように上カーソルキーによって通話音量を上げることができる。
【0064】
なお、(602)や(605)に提示される有効な入力モードは、無効なモードには切り替わらず、また、ユーザーが任意の操作をしなければあらかじめ定められた最も優先順位の高いモードを自動的に有効にすることから、ユーザーは必要最小限の操作で汎用キーを利用することが可能である。
【0065】
図7は有効なモードの切り替え制御を示すフローチャートである。
【0066】
ステップS701で現在設定されている優先順位の最大値Mが、有効にしたい優先順位を示す値Nに入力される。本実施例においては、Mはデフォルトでは1に設定されているが、ユーザーの設定により1以外の値が設定されていてもよい。例えば、図6の604の場合においては、606で右カーソルキーが押下されたことによりMの値が加算される(つまりは有効な優先順位が2に設定される)。
【0067】
次に、ステップS702でその優先順位に定められたモードが、現在有効であるか否かの判別がされる。ここで、そのモードが有効であれば、ステップS705でその優先順位のモードが汎用キーの出力先として有効になる。例えば、優先順位2の「通話モード」がそのときに有効であれば、「通話モード」が出力先のモードとして選択され、図6の605のようにユーザーに提示される。
【0068】
ステップS702でその優先順位のモードが有効でなければ、次の優先順位を調べるために、ステップS703でNが加算される。このときステップS704で、現在のNが優先順位の最大値(実際は優先順位が最も低いということ)を超えていないかの判別がされる。ステップS704でNの値があらかじめ定められたMAXの値を超えていれば、キーの出力先として有効にできるモードがないことを示すエラー処理(ステップS706)を行い、処理を終了する。ステップS704でNの値がMAXより小さければ、再びS702で、その優先順位のモードが有効であるかの判別を行う一連の処理を繰り返す。
【0069】
以上のフローに従って、S705により汎用キーの入力に対する出力先として有効なモードが一意に設定できる。
【0070】
なお、図7のフローによれば、各モードの優先順位設定は変更せずに、有効とする優先順位の値を可変にすることで、有効なモードを設定しているが、先に説明したように本実施例では、有効なモードの設定方法については特に規定しない。先に説明したように優先順位そのものを入れ替えることにより、有効なモードを設定してもよい。
【0071】
また、S705で有効に設定されたモードは、図6の602や605のようにユーザーに提示することで、ユーザーは容易に有効なモードを知ることができる。
【0072】
以上のように、本実施形態によれば、例えばIP電話サービスとWEB閲覧サービス等の複数の通信サービスの提供を同時に受けることのできる通信装置において、ユーザーは汎用キーの出力先に指定したいモードを容易に選択することが可能である。従って、複数の通信サービスの提供を同時に受けるモードでの動作中、いずれの通信サービスに対しても使用される可能性のある汎用キーが押下されたときは、汎用キーの出力先のモードがあらかじめ定められているため、汎用キーを有効に使うことができる。
【0073】
ユーザーが設定を変更したり、モードの有効/無効な状態に変化がなければ汎用キーの出力先として有効なモードは維持されるため、例えば(提案番号:477308)のように、汎用キーの入力ごとに、どのモードに対する出力であるのかを毎回ユーザーに問うことなく、ユーザーに汎用キーを操作させる効果が期待できる。
【0074】
また、情報端末200の有効なモードがただ一つであるときでキーの出力候補が一意に決定できる場合には、ユーザーに選択をさせることなくそのモードを汎用キーの出力先として選択できるため、できる限りユーザーに有効なモードの選択をさせない効果が期待できる。
【0075】
以上説明したように、本実施形態によれば、汎用キーの入力に対する出力結果が2つ以上存在する場合、あらかじめまたは自動的にユーザーにどの出力を行いたいのかを選択させることで、汎用キーを有効に多くの場面で使うことが期待できる。特に、WEBコンテンツの閲覧とIP電話による通話が同時に行われている通信装置においては、ブラウザの操作と、通話の操作を同じ汎用キーでまかなうことができるようになる。
【0076】
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は、例えばシステム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0077】
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(図7に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータがその供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。その場合、プログラムの機能を有していれば、その形態はプログラムである必要はない。
【0078】
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、そのコンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明の特許請求の範囲には、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0079】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0080】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
【0081】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、そのホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明のクレームに含まれるものである。
【0082】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0083】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0084】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【0085】
【発明の効果】
本発明によれば、複数の通信機能を兼ね備えた通信装置において、汎用的な操作キーを、操作性を損なうことなく、各機能に応じた指示手段として使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるIP電話機能およびWEB閲覧機能を有する情報端末を示す図である。
【図2】実施形態における情報端末の内部構成を示す図である。
【図3】実施形態における汎用キーの出力テーブルの構造例を示す図である。
【図4】実施形態における各モードの優先順位テーブルの構造例を示す図である。
【図5】実施形態における情報端末のモードに応じた汎用キーの入出力を示す図である。
【図6】実施形態における情報端末の汎用キー操作による動作状態を説明する図である。
【図7】実施形態における情報端末の有効なモードを決定する制御処理を示すフローチャートである。
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信装置におけるキー操作の制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネット環境の発展が著しい中、IP電話の技術が確立し常時接続性と通信コスト低減のメリットから急速な利用の拡大が進んでいる。
【0003】
近年、ネット上のコンテンツ閲覧を行うWEB閲覧機能と、IP電話による通話を行う通話機能とを複合化した通信装置が実現化しつつある。
【0004】
このような通信装置においては、通話を行いながらネットコンテンツ閲覧を行えるなどさまざまなメリットを生み出すことが可能となる。このうち通話を行いながらネットコンテンツ閲覧を行える機能に関しては従来の電話の機能に対して大きく異なる部分であり、今後さまざまなサービス等の発展が考えられる(例えば特許文献1)。
【0005】
【特許文献1】
特願2003−026297号
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような機能の複合化により通話とWEBコンテンツの閲覧が同時に行われるようになると、操作性の面でキーの重複が考えられるようになった。つまり、WEBコンテンツの閲覧とIP電話による通話時の各操作が汎用キーで行われていた場合に、ユーザーが意図したキー入力が通話に関する操作であるのかWEBコンテンツの閲覧に関する操作であるのかを装置側が判別できない問題が生じる。
【0007】
例えば、「上」と「下」のカーソルを示す汎用キーを有する電話端末では、WEBコンテンツの閲覧においては、「上」汎用キーが、一画面に表示しきれないWEBページを「上に移動する」を意味し、「下」汎用キーが、WEBページを「下に移動する」を意味していた。一方、通話中においては、「上」汎用キーが「通話音量を上げる」を意味し、「下」汎用キーが「通話音量を下げる」を意味していた。
【0008】
従来の通信装置は、WEBコンテンツの閲覧と音声通話の動作が同時に行われることはなく、汎用キーの効果はモードによって一意に定めることができたが、IP電話による通話とWEBコンテンツの閲覧を同時に行うことができるようになると、複数のモードが同時に進行する状況が発生し、汎用キーの出力結果を一意に定めることができなくなるという問題が生じる。とりわけ、パーソナルコンピュータのようにキーボードやマウスといった豊富な入力装置を備えていない電話機等においてはこの問題は重大である。
【0009】
本発明はこのような課題を解決すべくなされたもので、複数の通信機能を兼ね備えた通信装置において、汎用的な操作キーを、操作性を損なうことなく、各機能に応じた指示手段として使用できるようにすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の一側面は、複数の通信サービスの提供を同時に受けることが可能な通信装置に係り、提供を受ける通信サービスに係るモードを検出する検出手段と、検出したモードのうちキーの出力における優先順位を定める設定を行う設定手段と、所定の操作キーに対する出力を、検出したモードに応じて制御する制御手段とを有する。そして、この制御手段は、複数の通信サービスの提供を同時に受けるモードでの動作中に前記所定の操作キーが入力されたとき、その操作キーに対し予定された出力が現在受けている通信サービス毎に異なる場合には、設定手段により設定された最も優先順位の高いモードに対して出力をおこなうことを特徴とする。
【0011】
また、前記設定手段により設定された各モードの優先順位をユーザーが任意に変更する手段と、現在キーの出力が有効となっているモードをユーザーに提示する手段を有することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明の実施形態におけるIP電話機能およびWEB閲覧機能を有する情報端末を示す図である。
【0014】
同図において、情報端末200は、有線回線101を介してインターネット網(IP網)100に接続される。有線回線1010は例えばADSLで、102のスプリッタを設け、PSTN網用の帯域回線104と、ADSL網用の帯域回線103とに分けられる。
【0015】
もちろん、有線回線101には、光ファイバー回線や、CATV回線などを使用してもよいし、また、有線回線ではなく無線回線の場合も考えられる。
【0016】
情報端末200において、214はWEB閲覧などのための表示部、215は各種操作ボタンを有する操作部、208は音声通話用のハンドセットである。
【0017】
操作部215には、例えば、上下左右の各カーソルキー、決定キーといった、キー入力と出力が一意に定まらない汎用キーがある。一般に電話機装置が高機能化するほど操作は複雑になり、入力と出力とが一意に定められた専用キーが大幅に増えてしまう。そうなるとかえってユーザーの操作性を損なう面もあるため、上下左右や決定、キャンセルのような直感的に意識できる操作については汎用キーでまかなうことが望ましい。
【0018】
図2は、情報端末200の内部構成を示す図である。
【0019】
CPU201は、データバス219を介して各部との信号の入力を行い、この入力した信号に応じてデータバス219に接続された各構成要素を制御する。すなわち、CPU201はROM202に格納された制御プログラムにしたがって全体を制御し、網への接続や、各種プロトコルを制御し処理を実行する。もちろん操作、表示、読み取り、記録に使用する制御も含まれる。CPU20はさらに、ブロードバンド接続をつかさどる制御や、IP電話を実現するための制御、WEBアクセスを行うための制御、WEBページを表示するためのブラウザ制御、また、IPアドレスの検知、抽出制御、そして、URL等のデータを送信するためのファイル作成や、送受信制御を実行する。
【0020】
ROM202は、制御プログラムを格納したメモリであり、マスクROMやフラッシュROM等で構成される。また、データの書込み、消去が必要なデータ用にフラッシュROMや、EEPROMも構成されることも考えられる。これは、CPU201で行う制御全般のプログラムが格納されている。また、汎用キーの入力と各モードにおける出力候補の一覧を定めたテーブル(詳細は後述)もこのROM202に格納されている。
【0021】
RAM203は、CPU201が処理を行う場合のワークエリアとして、呼処理を含むWEB閲覧やメール送受信の各処理を実行するにあたって使用したり、読取、記録時、または音声CODECデータを処理するエリアでもある。ここは、ROM202と異なり、一時的なデータが記憶される。さらに、RAM203は電池等でバックアップされる部分もあり、時間データ等、各種サービス機能の設定内容や電話帳に登録した内容を記憶する。また、不揮発性のメモリとしてのEEPROM等で構成されることも容易に考えられる。このRAM203では、IP電話の接続手順にて検出したIPアドレスの一時保管や、ファイル送受信を行うためのバッファや、WEBページ表示のための受信バッファとしても利用する。
【0022】
通信制御部204は、アナログ(PSTN)公衆回線104を収容するためのインタフェイスであり、アナログ回線の場合、局交換機の電話回線(以後、加入者線と称す)に接続され、ダイオードによる全波整流回路により構成され、回線電圧の極性を一致させるための極性一致回路、回路局交換機の加入者線に接続され、局交換機からの呼出信号を検出するリンガー検出回路、オフフック操作が行われると回線ループを形成するとともに、局に対してダイヤルパルスを送出するパルス送出回路、2線−4線変換を行うためのトランス回路で構成されている。また、外部に接続されるアナログ端末用のインターフェイス220も設け通常のアナログ端末も接続できるように構成されている。
【0023】
MODEM部205は、DSPとAFE(アナログフロントエンド)で構成され、機能的には、G3FAXによるファクシミリの送受信を行うファクシミリモデムの機能を、CPU201の制御により実現する。さらにモデムデータ(ナンバーディスプレイデータ)の解析を行うナンバディスプレイ機能と、エコーキャンセラ機能を有し、スピーカフォン機能をも実現することができる。
【0024】
音源部206は、保留音や着信メロディーの音源であり内部に音源データ生成機能もち、ROM202や、RAM203に記憶してあるデータをCPU201の制御により音源部206からアナログ信号を出力する。また擬似DT、BT,RBT等のコールプログレストーンを出力するための音源も兼ねることができる。
【0025】
207は音声処理部でありCPU201からの制御によりMODEM205からの信号や音源部206、後述するハンドセット208、スピーカ209、本体マイク210、通信制御部204等の入出力信号をこの音声処理部207音声パス制御を行う。
【0026】
208はハンドセットでありIP電話での音声の入出力を行う。
【0027】
209はスピーカであり着信音や記憶した音声データの出力およびスピーカフォン通話時のモニタを行う。
【0028】
210は本体マイクでありスピーカホン機能を実現する際の音声入力として使用する。
【0029】
217は無線部であり、制御データおよび音声信号を変調し無線送信可能な形式に変換してアンテナ218に送ると共に、アンテナより無線受信した情報より復調されたデータを取り出し、制御データはCPU201に出力し、音声信号はクロスポイントスイッチ207に出力する。
【0030】
211は記録部として感熱型、熱転写型プリンタ、あるいはレーザービームプリンタ、インクジェットプリンタ等の周知の印字手段を備えた記録部であり、FAXとしての記録の場合MH,MR,MMR符号化されたデジタルデータを複合化し、この復号化したデータを印字データとして印字を行う。また、ブラウザ内でデータをプリントアウトする場合は、RAM203を受信バッファとして使用し、そこに格納されているマークアップ言語で記述されたウェブ1ページ分のデータを表示用データに変換し、表示部214へは、一度に表示可能な量のデータをRAM203内の表示バッファに格納する。ブラウザは表示バッファへの格納を終了すると記録部211へ印字開始通知を行う。
【0031】
記録部211は格納終了通知を受けると表示バッファからデータを読み出し、1ラインごとにプリント用データに変換して記録部211へ転送する。転送が終わると転送終了通知をブラウザに通知する。転送終了通知を受けたブラウザは次の表示用データがあれば表示バッファに格納して記録部211に通知し、ウェブページ分のデータが終わり、次の表示用データがない時にはページ終了を通知する。以上の処理を繰り返して1ページ分のデータを記録部211に転送し、ウェブプリントを行う。
【0032】
212は読取部でありCCDあるいは密着型センサアレイ等の周知の原稿読取手段を備えており、読取手段で読み取ったアナログデータをデジタルデータに変換するとともに、この変換されたデジタルデータをMH,MR,MMR符号化等の周知の符号化方法により符号化し出力する。
【0033】
213はセンサ部であり、読取部212上の送信原稿の有無やサイズを検出しその結果をCPU201に通知する。また、記録部211上の記録紙の有無やサイズを検出しその結果をCPU201に通知する。
【0034】
表示部214であり、インターネット上のサーバより受信したHTMLの情報を表示するとともに、時刻の表示や通信中の回線状態およびエラー等の状態の表示を行い、おもにカラーLCDや、モノクロLCD等の液晶部品等で構成される。また、表示部214は、キー入力等を行う操作部215でキー入力された文字メッセージや受信した文字メッセージも表示する。さらに、電話機の各種サービス機能の設定内容等も表示する。
【0035】
操作部215は上記したとおり各種キーを含み、表示部214とともにユーザーインターフェースを構成する。操作部215は例えば、ウェブブラウズ操作、プリント、発呼/着呼/登録等に関するオペレータの操作を受け付け、制御部201へオペレータの操作を通知する。例えばダイヤル番号やURL等を0−9および*、#および前記キーを利用しアルファベットや記号等を入力するためのダイヤルキー、ファクシミリの送受信を制御する送信/受信キー、回線のON/OFFを制御するオフフックキー、その他保留キーや機能設定を行うためのセレクトキー等の一意にキーの処理が定められた専用キーと、音量や画面移動などを制御する上下左右カーソルキー、決定キー等の電話機装置のモードによって異なるキーの処理を定める汎用キーから構成される。
【0036】
216はフック検出部であり特にハンドセットのON/OFFを検出し回線ON/OFFを制御する。
【0037】
ネットワーク制御部240は、インターネット通信に関する各種プロトコルをつかさどる部分で、CPU201で基本制御が行われる。IP電話の場合、ハンドセット208から入力される音声信号を、音声処理部207を介して、ネットワーク制御部240で国際電気通信連合(ITU)の勧告である、IP(Internet Protocol)、UDP(User Datagram Protocol)、RTP(Transport Protocol For Real−Time Application)、RSVP(Resouse Reservation Protocol)などの各種プロトコルと、ネットワークでホストを識別するために設定されるハードウェアアドレスであるMACを持ち、更に、CODEC部243を利用し、音声処理のためのコーデック処理を実行し、G.711やG.729等に従い符号化しつつ送信する。同様に、音声データの受信処理も行う。
【0038】
そして、IP電話用の呼制御である、SIP、H.323、MCGP等のプロトコルも実行される。これらの手順は個々には公知のものである。
【0039】
また、ここでは、ネットワークとネットワークとを中継するハードウェアで異なるネットワーク間の中継点に設置して、ネットワークを介して送信されるデータを目的の場所に届ける役目を持つルータ機能や、そこで使用するNAT機能も持っている。
【0040】
NAT機能は、プライベートIPアドレスと、Internetアクセスに利用できる本来のグローバルIPアドレスを相互に変換し、ローカルなIPアドレスしか割り当てられていないノードから、透過的にInternetをアクセスできるようにするものである。
【0041】
そして、起動時に動的にIPアドレスを割り当て、終了時にIPアドレスを回収するためのプロトコルであり、DHCP機能も備え、さらにセキュリティ機能である、PAP/CHAP等も動作する。そして、回線との接続部であるADSLモデム部230とはUTOPIAインタフェイスにより接続されている。
【0042】
さらにEtherNet接続するためには、本ネットワーク制御部240からの信号をMIIインタフェイスにおいて接続されたドライバ部241(通常PHYと呼ばれる)を介して外部IFとして接続できる。
【0043】
そして、ADSLモデム部230は、インターネット接続に使用するための通信制御部で、ここに、スプリッタで分離した公衆回線を接続する。そして、ADSLモデム部230は、AFE部231とBBー通信部232で構成され、それに接続されるかたちで、ADSLモデム用プログラム格納用のROM233とデータワークエリアのRAM234がある。このADSLモデム部230とは、UTOPIAインタフェイスを介してネットワークプロセッサ部240と接続される。本実施形態においてはADSLモデムとして記載した。この部分は、IP網との常時接続手段である光接続や、他のDSL接続方式、また、無線接続等も考えられる。
【0044】
以下、WEBコンテンツの閲覧とIP電話による通話とを同時に行う場合に、ユーザーがどちらかの操作を同じ汎用キーで行おうとする処理について説明する。
【0045】
図3は汎用キーの出力テーブルの構造例を示す図である。
【0046】
301に示すように、ユーザーが汎用キーを押下するとその汎用キーの入力が検知される。各汎用キーには、302で示すように名称が振り分けられており、例えば、「上カーソルキー」「左カーソルキー」「決定キー」「FAX受信キー」等で表現される。各汎用キーには、303、304に示すようにモードごとの出力が定められている。つまり、キー名称Aの入力があったとき、情報端末200がモードAであれば出力Aを返す、という意味である。
【0047】
例えば、「上カーソルキー」は「ブラウジング中」というモード(ブラウジングモード)の時には「ブラウザの画面を上に移動する」という出力を意味し、「通話中」というモード(通話モード)の時には「通話の音量を上げる」という出力を意味する。
【0048】
このような汎用キーの出力テーブルにより、情報端末200はモードによって必要とされる出力を判定することができる。
【0049】
しかし、IP電話のようにWEBコンテンツの閲覧と通話の異なるモードを同時に行うような電話機装置(情報端末)においては、同時に複数のモードが存在することになるため、汎用キーの入力に対して、一意に出力を定めることができなくなってしまう。これに対し実施形態では以下に示す処理を行う。
【0050】
図4は、情報端末200において、キーを出力する対象とするモードの優先順位を示す図である。
【0051】
あらかじめキーの入力に対する出力先をどのモードにするのかについて優先順位を定めておくことで、同時に複数のモードが有効である場合には、汎用キーの入力に対して有効なモードのうち最も優先順位の高いモードに出力を定めることができる。
【0052】
例えば、図4によれば、モードAが最も優先順位が高く、次にモードC,モードB、モードDと優先順位が定められているため、ある汎用キーが入力され、それに対する出力先の候補として、モードA〜Dまでがあげられるとすると、優先順位の最も高いモードAを汎用キーの出力先として一意に定めることができる。
【0053】
なお、優先順位の設定手段については本実施例で特に規定しないが、例えば、任意のキー操作によって最も優先順位の高いモードの優先順位を最も低くし、その他の各モードの優先順位を1ずつ上げることによって、ユーザーが設定できることとしてもよい。
【0054】
図5は、図3の汎用キー出力テーブルと図4の各モードにおける優先順位とを踏まえた、情報端末200のモードに応じた汎用キーの入出力を示す図である。
【0055】
例えば、本実施例においては、各モードにおける優先順位として、ブラウズモード、通話モード、画面調整モードの順に優先順位が高いこととする(501)。
【0056】
情報端末200の有効なモードが「通話モード」「画面調整モード」であるときに(502)、ユーザーが汎用キーに分類される上カーソルキーを押下すると、図3に示したような出力テーブルが参照される。上カーソルキーの出力が有効であるモードは、503によると「ブラウズモード」「通話モード」「画面調整モード」であるが、502に示した状態では「通話モード」と「画面調整モード」が有効である。次に、501で示したように「通話モード」と「画面調整モード」とでは、「通話モード」の方が優先順位が高いため、通話モード時に応じた出力コマンドは「通話音量を上げる」である(504)。したがって、この場合は、「通話モード」での上カーソルキーの入力に対する出力コマンド「通話音量を上げる」がCPU201に出力される。
【0057】
次に、505に示すような、複数のモードが有効である場合を考える。
【0058】
上カーソルキー入力に対し、情報端末200の有効なモードが「ブラウザモード」「通話モード」「画面調整モード」3つのモードが有効であるので、出力としては「ブラウザの画面を上に移動する」と「通話音量を上げる」と「LCDコントラストを上げる」の3つが候補として挙げられる。次に、501で示したように「ブラウザモード」と「通話モード」と「画面調整モード」とでは、「ブラウザモード」が最も優先順位が高い。したがって、この場合は、「ブラウザモード」での上カーソルキーの入力に対する出力コマンド「ブラウザの画面を上に移動する」がCPU201に出力される(507)。
【0059】
以下、IP電話による通話とWEBコンテンツの閲覧が同時に行われている場合における動作の一例を、図6および図7を参照して説明する。
【0060】
図6は、汎用キー操作による状態を示す図であり、図7は、有効なモードの中から最も優先順位の高いモードを汎用キーの出力先として有効にする制御処理のフローチャートである。
【0061】
図6の(601)は、図5の(502)に示した通話中に通話音量を上げる動作を示している。この場合においては、有効なモードのうち最も優先順位の高いモードが「通話モード」であるため、602のように、現在の入力モードが「通話モード」である旨の提示を行っている。これにより、ユーザーは汎用キーの出力先がどのモードに対して有効であるのかを容易に知ることができる。ここで、ユーザーが上カーソルキーを押下すると「通話モード」に対する上カーソルキーの出力が行われ、603のように通話音量が上がる。
【0062】
図6の(604)は、図5の(505)に示したようにIP電話による通話とWEBコンテンツの閲覧が同時に行われていることを示している。ここでは例えば、ユーザーは通話相手と会話をしながら天気予報のWEBコンテンツを閲覧しているとする。この場合において、相手との通話音声が小さいため、ユーザーはハンドセット208の音量を大きくするまでの処理を説明する。
【0063】
ユーザーはハンドセット208の音量を上げたいが、情報端末200にはハンドセット208の音量を上げる専用キーは用意されていない。また、(605)に示すように、最も優先順位の高い有効なモードが「ブラウザモード」であるため、汎用キーに対する出力先が「ブラウザモード」となる表示がされている。従って、ユーザーは前もって、入力モードの優先順位を変える操作を行う。本実施例では、(606)に示すように、左右カーソルキーで入力モードの優先順位を切り替えることとする。例えば、右カーソルキーを入力すると有効なモードのうち次に優先順位の高いモードを選択する。606の操作により、「通話モード」に関する出力が有効になったため、ユーザーは(601)と同じように上カーソルキーによって通話音量を上げることができる。
【0064】
なお、(602)や(605)に提示される有効な入力モードは、無効なモードには切り替わらず、また、ユーザーが任意の操作をしなければあらかじめ定められた最も優先順位の高いモードを自動的に有効にすることから、ユーザーは必要最小限の操作で汎用キーを利用することが可能である。
【0065】
図7は有効なモードの切り替え制御を示すフローチャートである。
【0066】
ステップS701で現在設定されている優先順位の最大値Mが、有効にしたい優先順位を示す値Nに入力される。本実施例においては、Mはデフォルトでは1に設定されているが、ユーザーの設定により1以外の値が設定されていてもよい。例えば、図6の604の場合においては、606で右カーソルキーが押下されたことによりMの値が加算される(つまりは有効な優先順位が2に設定される)。
【0067】
次に、ステップS702でその優先順位に定められたモードが、現在有効であるか否かの判別がされる。ここで、そのモードが有効であれば、ステップS705でその優先順位のモードが汎用キーの出力先として有効になる。例えば、優先順位2の「通話モード」がそのときに有効であれば、「通話モード」が出力先のモードとして選択され、図6の605のようにユーザーに提示される。
【0068】
ステップS702でその優先順位のモードが有効でなければ、次の優先順位を調べるために、ステップS703でNが加算される。このときステップS704で、現在のNが優先順位の最大値(実際は優先順位が最も低いということ)を超えていないかの判別がされる。ステップS704でNの値があらかじめ定められたMAXの値を超えていれば、キーの出力先として有効にできるモードがないことを示すエラー処理(ステップS706)を行い、処理を終了する。ステップS704でNの値がMAXより小さければ、再びS702で、その優先順位のモードが有効であるかの判別を行う一連の処理を繰り返す。
【0069】
以上のフローに従って、S705により汎用キーの入力に対する出力先として有効なモードが一意に設定できる。
【0070】
なお、図7のフローによれば、各モードの優先順位設定は変更せずに、有効とする優先順位の値を可変にすることで、有効なモードを設定しているが、先に説明したように本実施例では、有効なモードの設定方法については特に規定しない。先に説明したように優先順位そのものを入れ替えることにより、有効なモードを設定してもよい。
【0071】
また、S705で有効に設定されたモードは、図6の602や605のようにユーザーに提示することで、ユーザーは容易に有効なモードを知ることができる。
【0072】
以上のように、本実施形態によれば、例えばIP電話サービスとWEB閲覧サービス等の複数の通信サービスの提供を同時に受けることのできる通信装置において、ユーザーは汎用キーの出力先に指定したいモードを容易に選択することが可能である。従って、複数の通信サービスの提供を同時に受けるモードでの動作中、いずれの通信サービスに対しても使用される可能性のある汎用キーが押下されたときは、汎用キーの出力先のモードがあらかじめ定められているため、汎用キーを有効に使うことができる。
【0073】
ユーザーが設定を変更したり、モードの有効/無効な状態に変化がなければ汎用キーの出力先として有効なモードは維持されるため、例えば(提案番号:477308)のように、汎用キーの入力ごとに、どのモードに対する出力であるのかを毎回ユーザーに問うことなく、ユーザーに汎用キーを操作させる効果が期待できる。
【0074】
また、情報端末200の有効なモードがただ一つであるときでキーの出力候補が一意に決定できる場合には、ユーザーに選択をさせることなくそのモードを汎用キーの出力先として選択できるため、できる限りユーザーに有効なモードの選択をさせない効果が期待できる。
【0075】
以上説明したように、本実施形態によれば、汎用キーの入力に対する出力結果が2つ以上存在する場合、あらかじめまたは自動的にユーザーにどの出力を行いたいのかを選択させることで、汎用キーを有効に多くの場面で使うことが期待できる。特に、WEBコンテンツの閲覧とIP電話による通話が同時に行われている通信装置においては、ブラウザの操作と、通話の操作を同じ汎用キーでまかなうことができるようになる。
【0076】
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は、例えばシステム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0077】
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(図7に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータがその供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。その場合、プログラムの機能を有していれば、その形態はプログラムである必要はない。
【0078】
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、そのコンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明の特許請求の範囲には、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0079】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0080】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
【0081】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、そのホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明のクレームに含まれるものである。
【0082】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0083】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0084】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【0085】
【発明の効果】
本発明によれば、複数の通信機能を兼ね備えた通信装置において、汎用的な操作キーを、操作性を損なうことなく、各機能に応じた指示手段として使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるIP電話機能およびWEB閲覧機能を有する情報端末を示す図である。
【図2】実施形態における情報端末の内部構成を示す図である。
【図3】実施形態における汎用キーの出力テーブルの構造例を示す図である。
【図4】実施形態における各モードの優先順位テーブルの構造例を示す図である。
【図5】実施形態における情報端末のモードに応じた汎用キーの入出力を示す図である。
【図6】実施形態における情報端末の汎用キー操作による動作状態を説明する図である。
【図7】実施形態における情報端末の有効なモードを決定する制御処理を示すフローチャートである。
Claims (8)
- 複数の通信サービスの提供を同時に受けることが可能な通信装置であって、
提供を受ける通信サービスに係るモードを検出する検出手段と、
ユーザーが所定のキー操作を有効にする任意のモードの優先順位を設定する設定手段と、
所定の操作キーに対する出力を、前記検出手段により検出したモードと前記設定手段により設定されたモードの優先順位に応じて制御する制御手段と、
を有し、
前記制御手段は、
複数の通信サービスの提供を同時に受けるモードでの動作中に前記所定の操作キーが入力されたとき、その操作キーに対し検出したモードが1つであれば、検出したモードに対する出力を行うが、検出したモードが2つ以上であれば、前記設定手段により、設定された優先順位のうち最も優先順位の高いモードに対する出力を行うことを特徴とする通信装置。 - 前記複数の通信サービスは、IP電話サービスとWEB閲覧サービスとを含むことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
- 前記所定の操作キーは、上下左右の各カーソルキーを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
- 前記通信装置は、請求項1に記載の検出手段により検出されたモードのうち、請求項1に記載の設定手段において設定されている最も優先順位の高いモードをユーザーに提示する提示手段を含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の通信装置。
- 複数の通信サービスの提供を同時に受けることが可能な通信装置の制御方法であって、
提供を受ける通信サービスに係るモードを検出する検出ステップと、ユーザーが所定のキー操作を有効にする任意のモードの優先順位を設定する設定ステップと、
所定の操作キーに対する出力を、前記検出ステップにより検出したモードと前記設定ステップにより設定されたモードの優先順位に応じて制御する制御ステップと、
を有し、
前記制御ステップは、
複数の通信サービスの提供を同時に受けるモードでの動作中に前記所定の操作キーが入力されたとき、その操作キーに対し検出したモードが1つであれば、検出したモードに対する出力を行うが、検出したモードが2つ以上であれば、前記設定ステップにより、設定された優先順位のうち最も優先順位の高いモードに対する出力を行うことを特徴とする通信装置の制御方法。 - 請求項6に記載の制御方法は、前記検出ステップにより検出されたモードのうち、前記設定ステップにおいて設定されている最も優先順位の高いモードをユーザーに提示する提示ステップを含むことを特徴とする、通信装置の制御方法。
- 複数の通信サービスの提供を同時に受けることが可能な通信装置を制御するためのプログラムであって、
提供を受ける通信サービスに係るモードを検出する検出ステップと、ユーザーが所定のキー操作を有効にする任意のモードの優先順位を設定する設定ステップと、
複数の通信サービスの提供を同時に受けるモードでの動作中に前記所定の操作キーが入力されたとき、その操作キーに対し検出したモードが1つであれば、検出したモードに対する出力を行うが、検出したモードが2つ以上であれば、前記設定ステップにより、設定された優先順位のうち最も優先順位の高いモードに対する出力を行う制御ステップと、
を実行させるためのプログラム。 - 前記プログラムは、前記検出ステップにより検出されたモードのうち、前記設定ステップにおいて設定されている最も優先順位の高いモードをユーザーに提示する提示ステップを実行させるためのプログラムを含むことを特徴とする、前記請求項7に記載のプログラム。
Priority Applications (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008009896A (ja) * | 2006-06-30 | 2008-01-17 | Sony Corp | 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム |
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JP2018160819A (ja) * | 2017-03-23 | 2018-10-11 | 富士ゼロックス株式会社 | 情報処理装置及びプログラム |
-
2003
- 2003-08-01 JP JP2003205287A patent/JP2005057315A/ja not_active Withdrawn
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