JP2004274372A - 通信端末装置 - Google Patents

通信端末装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004274372A
JP2004274372A JP2003062088A JP2003062088A JP2004274372A JP 2004274372 A JP2004274372 A JP 2004274372A JP 2003062088 A JP2003062088 A JP 2003062088A JP 2003062088 A JP2003062088 A JP 2003062088A JP 2004274372 A JP2004274372 A JP 2004274372A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
communication
network
destination
call
circuit switching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003062088A
Other languages
English (en)
Inventor
Masakatsu Takahashi
正勝 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2003062088A priority Critical patent/JP2004274372A/ja
Publication of JP2004274372A publication Critical patent/JP2004274372A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Telephone Function (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Abstract

【課題】電話網等の回線交換網を介した音声通信の利点と、パケット網を介したVoIP通信の利点を十分に活かした利便性の高い通信端末装置を提供すること。
【解決手段】回線交換網を介して呼接続された相手先装置との間で音声信号をやりとりする一方、インターネット等のパケット網を介して呼接続された相手先装置との間でIPパケットをやりとりし、前記回線交換網または前記パケット網のいずれかの通信網を介した音声信号のやりとりにより所定の通信を行うことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信端末装置に関し、特に、インターネット等のパケット網を介したVoIP通信や、電話網に代表される回線交換網を介した音声信号による通信を行う通信端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話網を介した携帯電話や携帯情報端末による通信、電話網を介した、通話(会話による通信)、G3ファクシミリ通信等、これまで長年にわたり使用されてきた、回線交換網を介した通信は、通信中に一定の通信帯域が確保される点で、比較的無駄が多い反面、通信品質の点では優れている。
【0003】
一方、近年のインターネットに代表されるパケット網(IP網)を介した通信の利用は、その低コスト性のために爆発的な勢いで増えており、将来的には一般加入者電話網等の回線交換網は、パケット網に置き換わることが予想される。
【0004】
実際、一般加入者電話網等の回線交換網を介して従来行われてきた音声信号による通信、具体的にはは、通話や、モデム信号による、データ通信、ファクシミリ通信を、パケット化された音声信号の、パケット網を介したやりとりにより行おうとする、VoIP(Voice over IP)通信が急速に普及しようとしている。
【0005】
VoIP通信に関する通信規約としては、H.323(ITU−T国際電気通信連合の勧告でQoS保証のないIPネットワーク上での音声、映像、データを通信するためのプロトコル体系)や、インターネット関連技術の標準化を進めているIETF(Internet Engineering Task Force)による、インターネット電話用の呼設定プロトコル「SIP」(session initiation protocol)が主なもので、それらの規約にのっとった、IP電話に代表されるVoIP端末が、パケット網の通信コストの安さの利点から、かなり利用されるようになってきている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、VoIP通信は、音声もIPパケットという形で規格化することで、データと混在したパケット網上での送受信を可能とし、データ通信用設備と音声用通信回線の設備をデータ通信網に統合することが可能となる利点がある反面、パケットの消失や音声をパケット化するときの遅延の発生による信号劣化のために、通話・通信品質が比較的よくないという欠点がある。
【0007】
また、IP電話ではいわゆる緊急の電話番号(110、119番)を使用することが出来ないという問題もある。
【0008】
そのようなVoIP通信の問題点は、インターネット等のパケット網の整備が進めば将来的には解消されるであろうが、回線交換網がパケット網に完全に置き換わるまでには、一般加入者電話網等の回線交換網とインターネット等のパケット網が共存する過度期も長く続くであろうと予想される。
【0009】
以上説明したように、従来の電話網などの回線交換網を介した音声通信には、安定性、確実性の利点がある反面、通信費が高いという欠点があり、インターネット等のパケット網を介したVoIP通信には不安定性、不確実性の欠点がある反面、通信費が安いという利点があり、回線交換網を介した音声通信、または、VoIP通信のいずれか一方の形態の通信のみに対応した通信端末装置では、現在利用可能な音声通信形態の利点を十分活かし切れていないという問題点があった。
【0010】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、電話網等の回線交換網を介した音声通信の利点と、パケット網を介したVoIP通信の利点を十分に活かした利便性の高い通信端末装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の通信端末装置は、通信網を介した相手先装置との音声信号のやりとりにより所定の通信を行う通信端末装置において、インターネット等のパケット網を介してやりとりされるIPパケットと音声信号との相互変換を行うVoIP手段と、電話網等の回線交換網または前記VoIP手段を介した前記パケット網との間で音声信号を入出力して前記所定の通信を行う音声信号通信手段とを備え、前記回線交換網を介して呼接続された相手先装置との間で音声信号をやりとりする一方、インターネット等のパケット網を介して呼接続された相手先装置との間でIPパケットをやりとりし、前記回線交換網または前記パケット網のいずれかの通信網を介した音声信号のやりとりにより前記所定の通信を行うことを特徴とする。
【0012】
請求項2に記載の通信端末装置は、通信網を介した相手先装置との音声信号のやりとりにより所定の通信を行う通信端末装置において、電話網等の回線交換網を介して呼接続された相手先装置との間で音声信号をやりとりする回線交換網インターフェイス手段と、インターネット等のパケット網を介して呼接続された相手先装置との間でIPパケットをやりとりするパケット網インターフェイス手段と、そのパケット網インターフェイス手段を介してやりとりされるIPパケットと音声信号との相互変換を行うVoIP手段と、前記回線交換網インターフェイス手段または前記VoIP手段との間で音声信号を入出力して前記所定の通信を行う音声信号通信手段とを備え、前記回線交換網または前記パケット網のいずれかの通信網を介した音声信号のやりとりにより前記所定の通信を行うことを特徴とする。
【0013】
請求項3に記載の通信端末装置は、請求項2に記載の通信端末装置において、前記音声信号通信手段と、前記回線交換網インターフェイス手段及び前記VoIP手段との間に介在し、前記音声信号通信手段から入出力される音声信号を前記回線交換網インターフェイス手段または前記VoIP手段のいずれか一方に切り換え接続する音声信号切り換え手段を更に備え、前記音声信号通信手段を前記回線交換網または前記パケット網のいずれか一方とのみ接続して通信を行うことを特徴とする。
【0014】
請求項4に記載の通信端末装置は、請求項1、2または3のいずれかに記載の通信端末装置において、前記回線交換網または前記パケット網のいずれの通信網を使用するかの選択入力に応じて前記回線交換網または前記パケット網のいずれの通信網を使用して発呼するかを設定する発呼時使用通信網設定手段を更に備え、発呼時使用通信網設定手段により設定されたほうの通信網を選択して発呼することを特徴とする。
【0015】
請求項5に記載の通信端末装置は、請求項1、2または3のいずれかに記載の通信端末装置において、前記回線交換網を使用して通信を行う相手先についての宛先識別情報を予め登録する回線交換網使用宛先登録手段を更に備え、発呼時に指定された宛先識別情報が前記回線交換網使用宛先登録手段に登録されている場合には、前記回線交換網を選択して発呼することを特徴とする。
【0016】
請求項6に記載の通信端末装置は、請求項1、2または3のいずれかに記載の通信端末装置において、緊急の通信を要する相手先についての宛先識別情報を予め登録する緊急用宛先登録手段を更に備え、発呼時に指定された宛先識別情報が前記緊急用宛先登録手段に登録されている場合には、前記回線交換網を選択して発呼することを特徴とする。
【0017】
請求項7に記載の通信端末装置は、請求項1、2または3のいずれかに記載の通信端末装置において、前記パケット網を使用して通信を行う相手先についての宛先識別情報を予め登録するパケット網使用宛先登録手段を更に備え、発呼時に指定された宛先識別情報が前記パケット網使用宛先登録手段に登録されている場合には、前記パケット網を選択して発呼することを特徴とする。
【0018】
請求項8に記載の通信端末装置は、請求項1、2または3のいずれかに記載の通信端末装置において、発呼時に指定された宛先識別情報が、VoIP端末用に割り付けられたものであるか否かを判断するVoIP端末宛先指定判断手段を更に備え、そのVoIP端末宛先指定判断手段により、VoIP端末用に割り付けられた宛先識別情報が指定されたと判断された場合には、前記パケット網を選択して発呼することを特徴とする。
【0019】
請求項9に記載の通信端末装置は、請求項1,2,3、4,5,6、7または8のいずかれに記載の通信端末装置において、前記回線交換網からの着呼を検出する第1の着呼検出手段と、前記パケット網からの着呼を検出する第2の着呼検出手段とを備え、それら第1及び第2の着呼検出手段の検出結果に基づいて、いずれの通信網からの着呼かを判断して、その判断結果に応じて所定の着信動作を行うことを特徴とする。
【0020】
請求項10に記載の通信端末装置は、請求項9に記載の通信端末装置において、前記第1及び第2の着呼検出手段の検出結果に基づいて、着呼のあった通信網の種別に応じた着信音を鳴動させる通信網別着信音出力手段を更に備えたことを特徴とする。
【0021】
請求項11に記載の通信端末装置は、請求項1、2、3、4、5、6,7、8、9または10のいずれかに記載の通信端末装置において、前記音声信号通信手段は、入力される音声信号を可聴出力する一方、集音マイクからの音声信号を出力することにより、通話を行うものであることを特徴とする。
【0022】
請求項12に記載の通信端末装置は、請求項1、2、3、4、5、6,7、8、9または10のいずれかに記載の通信端末装置において、前記音声信号通信手段は、入力される音声信号を変調されたモデム信号として復調する一方、モデムにより変調した信号を音声信号として出力することにより、所定のプロトコルに基づいたファクシミリ通信を行うものであることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0024】
先ず、図1に、本発明の実施の形態に係る通信端末装置のブロック構成について示す。
【0025】
同図において、通信端末装置1は、具体的には、電話、IP電話、インターネット電話、ファクシミリ装置、インターネットFAX,携帯電話、PHS、PDAなどであり、CPU2、ROM3、RAM4、操作表示部5、音声信号通信手段7、網インターフェイス手段8、及び、システムバス9により構成されている。
【0026】
CPU2は、ROM3に書き込まれた制御プログラムに従って、RAM4を作業領域として使用しながら、装置各部を制御するマイクロコンピュータである。
【0027】
ROM3は、前述したように、システム制御部2が上記装置各部を制御するための制御プログラムが記憶されていると共に、装置動作に必要な各種データが記憶されているリードオンリメモリである。
【0028】
RAM4は、前述したようにシステム制御部2の作業領域として使用されると共に、装置動作に関連してランダムアクセスメモリである。また、RAM4は、図示しないバックアップ回路によりバックアップされており、装置動作に必要な各種データを記憶する。
【0029】
操作表示部5は、ユーザによる各種操作入力を受け入れる一方、装置の動作状態や各種メッセージを表示するものである。
【0030】
D/A変換器6は、システムバス9を介して入力されるデジタルデータをアナログ変換するものである。そのD/A変換器6からのアナログ信号はアンプ回路6aを介してスピーカ6bにより可聴出力される。
【0031】
音声信号通信手段7は、送信信号Sを出力する一方、受信信号Rを入力し、音声信号による通信を行うものである。
【0032】
音声信号通信手段7が行う通信内容としては、具体的には、通話、モデム信号のやりとりによるファクシミリ通信やデータ通信がある。
【0033】
音声信号通信手段7から入出力される送信信号S及び受信信号Rは、網インターフェイス手段8を介して、電話網や携帯電話網等の回線交換網20と、インターネット等のパケット網30に送受信され、相手装置との音声信号による通信が行われる。
【0034】
網インターフェイス手段8は、音声信号通信手段7からの送信信号S、受信信号Rの回線交換網20、パケット網30への接続の制御や、発呼、着呼の制御を行うものである。
【0035】
システムバス9は、装置各部が信号をやりとりするための信号ラインである。
【0036】
図2に、図1に示した通信端末装置1の具体例として、音声信号により、通話による通信を行う通信端末装置1aについて示す。
【0037】
同図において、CPU2,ROM3、RAM4、操作表示部5、D/A変換器6、アンプ回路6a、スピーカ6b、網インターフェイス手段8、システムバス9は、図1に示した通信端末装置1と同一構成であるため、説明を省略する。
【0038】
ハンドセット部7aは、図1の音声信号通信手段7に対応するもので、網インターフェイス手段8から入力される受信信号Rを増幅回路7aaを介してスピーカ7abで可聴出力する一方、マイク7acから入力される音声信号を増幅回路7adを介して送信信号Sとして網インターフェイス手段8に出力するものである。
【0039】
また音声信号を増幅したりあるいは減衰することにより音量を調整したり、音声信号の周波数特性を変化させることにより音質を改善する回路や、また送話器から受話器への音の回り込みを制御するいわゆる側音制御回路をハンドセット部7aに含めてもよいのはいうまでもない。
【0040】
フック状態検出部10は、ハンドセット部7aのオンフック、オフフック状態を検出してシステムバス9を介してCPU2に通知するためのもので、ハンドセット7aのオンフック、オフフックに応じてON/OFFするスイッチ等による構成される。
【0041】
図3に、図1に示した通信端末装置1の具体例として、音声信号により、ファクシミリ通信を行う通信端末装置1bについて示す。
【0042】
同図において、CPU2,ROM3、RAM4、操作表示部5、D/A変換器6、アンプ回路6a、スピーカ6b、網インターフェイス手段8、システムバス9は、図1に示した通信端末装置1と同一構成であるため、説明を省略する。
【0043】
スキャナ5は、3.85本/mm、7.7本/mm、15.4本/mm等の所定の読み取り線密度で原稿画像を読み取って画像データを得るためのものである。
【0044】
プロッタ6は、画情報を、その線密度に応じて記録出力するためのものである。
【0045】
符号化復号化部8は、送信画像データを、ファクシミリに適合する、MH符号化方式、MR符号化方式、MMR符号化方式等の所定の符号化方式で符号化圧縮する一方、受信画像データをMH符号化方式、MR符号化方式、MMR符号化方式等に対応する所定の復号化方式で復号伸長するものである。
【0046】
モデム7bは、図1の音声信号通信手段7に対応するもので、網インターフェイス手段8から入力される受信信号Rを、変調されたモデム信号として受信して元のデータに復調する一方、送信データをモデム信号に変調して送信信号Sとして網インターフェイス手段8に出力するものである。モデム7bは、ファクシミリモデム機能を備え、伝送手順信号をやりとりするための低速モデム機能(V.21モデム)、および、おもに画情報をやりとりするための高速モデム機能である、V.17、V.33、V.34、V.29、V.27ter等のモデム機能を備える。
【0047】
図4に、通信端末装置1,1a、1bの網インターフェイス手段8として適用される、網インターフェイス手段8のブロック構成について示す。
【0048】
同図において、網インターフェイス手段8は、回線交換網インターフェイス手段81、パケット網インターフェイス手段82、及び、VoIP手段83により構成されている。また、回線交換網インターフェイス手段81、パケット網インターフェイス手段82、及び、VoIP手段83は、システムバス9に接続されCPU2との間で情報のやりとりを行う。
【0049】
回線交換網インターフェイス手段81は、接続される回線交換網20に適合するインターフェイスであり、発呼・着呼の呼制御等を行うものである。回線交換網インターフェイス手段81は、接続される回線交換網20が携帯電話網やPHS網である場合には基地局と無線で通信するための無線インターフェイスとして構成されるものである。
【0050】
パケット網インターフェイス手段82は、インターネット等のパケット網30とのパケットのやりとりを制御するものである。パケット網インターフェイス手段82が接続されるパケット網30は、具体的には、LANまたはWANあるいはインターネットなどのIPネットワーク等であり、更に詳細にはイ一サネット、トークンリングなどに代表されるLAN用の物理媒体(実際に接続する製品としてはルータ、ターミナルアダプタ、ハブなどがある)に接続される。また、無線用LANも含む。
【0051】
また、パケット網30は、もっとも一般的なのはインターネットで用いられるIP(インターネットパケット)網であるが、パケット網30としては、それに限らず、セルリレー網、FR網(フレームリレー網)等のその他のパケット網も適用可能であるのはいうまでもなく、また、パケット網30に接続されるまでの、いわゆるアクセス回線の形態により本発明は限定されるものではなく、デジタル回線網、専用線、光ファイバー(FTTH)、XDSL、ISDN,無線通信網、衛星通信網、光ケーブル等の多様な接続形態が適用できる。
【0052】
VoIP(Voice over IP)手段83は、音声信号とパケットの相互変換や、パケット網30を介した発呼・着呼の呼制御等を行うものである。
【0053】
送信信号Sは、回線交換網インターフェイス手段81及びVoIP手段83に共通に入力され、また、回線交換網インターフェイス手段81及びVoIP手段83からは受信信号Rが共通に出力される。
【0054】
送信信号Sは、回線交換網インターフェイス手段81を介して電話網等の回線交換網20に出力されるとともに、電話網等の回線交換網20から入力された受信信号Rは、回線交換網インターフェイス手段81を介して入力される一方、送信信号Sは、VoIP手段83によってIPパケットに変換され、その変換されたパケットはパケット網インターフェイス手段82を介してパケット網30へ出力されるとともに、パケット網から入力されたパケットはパケット網インターフェイス手段82を介してVoIP手段83に入力され、入力されたパケットはVoIP手段83によって音声信号に変換され、変換された音声信号は受信信号Rとして入力される。
【0055】
図5に、通信端末装置1,1a、1bの網インターフェイス手段8として適用される、網インターフェイス手段8の、図4とは別のブロック構成について示す。
【0056】
同図において、網インターフェイス手段8は、回線交換網インターフェイス手段81、パケット網インターフェイス手段82、VoIP手段83、及び、音声信号切り換え手段84により構成されている。また、回線交換網インターフェイス手段81、パケット網インターフェイス手段82、及び、VoIP手段83は、システムバス9に接続されCPU2との間で情報のやりとりを行う。また、音声信号切り換え手段84は、システムバス9を介してCPU2により切り換え制御される。
【0057】
回線交換網インターフェイス手段81、パケット網インターフェイス手段82、及び、VoIP手段83は、図4に示したものと同一構成であるため、重複する説明は省略する。
【0058】
音声信号切り換え手段84は、送信信号S及び受信信号Rを、回線交換網インターフェイス手段81またはVoIP手段83のいずれか一方に切り換え接続するためのものである。音声信号切り換え手段84としては、電磁リレーに代表されるメカニカルリレーを使用してもよいし、半導体リレーやアナログスイッチに代表される半導体タイプのリレーを使用してもよい。
【0059】
音声信号切り換え手段84を配設したことで、回線交換網20との間で入出力される送信信号S、受信信号Rと、パケット網30との間で入出力される送信信号S、受信信号Rとが明確に分離されるため、互いの通信網からのノイズの影響を受けない安定した通信が可能となる。網インターフェイス手段8の構成としては、図4に示したものよりも、図5に示したもののほうが好ましいため、以下の説明では、通信端末装置1、1a、1bの網インターフェース部8としては、図5に示した方法の構成のものを適用するものとする。
【0060】
図6に、図4または図5に示した網インターフェイス手段8のVoIP手段83として適用される、VoIP手段83のブロック構成について示す。
【0061】
図6において、VoIP手段83は、ITU−T勧告H.323等やSIP等の所定のプロトコルに基づいた呼制御や音声パケットのやりとりを行うものであり、呼制御手段83aは、Q.931手順などの所定の呼設定手順によりパケット網インターフェイス手段82を介して発呼して呼接続したり、着呼に応答して呼接続したりして、相手装置との間の呼を確立するためのものである。なお、呼制御手段83aは、請求項9に記載の発明における「第2の着呼検出手段」に相当する。
【0062】
音声パケット処理手段83bは、パケット網インターフェイス手段82を介してパケット網30から受信した、音声信号を内容とするパケットから音声信号データを取り出して音声CODEC手段83に渡す一方、音声CODEC手段83から渡された音声信号データをパケット化してパケット網インターフェイス手段82を介してパケット網30に送出するものである。
【0063】
音声CODEC手段83は、送信信号SをA/D変換してデジタルデータに変換すると共に、G.723.1(6.3Kbps)、G.729(8Kbps)等の所定の符号化方式で符号化圧縮して、音声信号データとして音声パケット処理手段83bに渡す一方、音声パケット処理手段83bから渡される受信音声信号データを復号伸長してもとのデジタルデータに戻すとともにD/A変換して受信信号Rとして出力するものである。
【0064】
図7に、図4または図5に示した網インターフェイス手段8の回線交換網インターフェイス手段81として適用される、回線交換網インターフェイス手段81のブロック構成について示す。
【0065】
図7に示す回線交換網インターフェイス手段81は、接続される回線交換網20が電話網である場合のもので、いわゆるNCUの構成となっている。
【0066】
2線4線変換手段81aは、送信信号Sと受信信号Rを送受信信号に合成する一方、送受信信号を送信信号Sと受信信号Rに分離するもので、ハイブリッドトランス等により構成される。
【0067】
回線開閉手段82bは、回線の閉結・開放を行う、機械的なリレー等により構成されるもので、接続される電話網の加入者回線がいわゆるダイヤル回線の場合には、宛先電話番号をダイヤルパルスにより加入者交換機に通知するためにも使用される。回線開閉手段82bの閉結・開放は、システムバス9を介してCPU2により制御される。
【0068】
着信検出手段81cは、回線交換網(電話網)からの呼び出し信号を検出することにより、着信(着呼)を検出するためのもので、フォトカプラ等により構成されるものである。着信検出手段81cにより検出される着信状態は、システムバス9を介してCPU2に通知される。着信検出手段81cの配置位置は、回線交換網インターフェイス手段81内に限定されるものではなく、別ブロックとして構成してもよいのは当然である。なお、着信検出手段81cは、請求項9に記載の発明における「第1の着呼検出手段」に相当する。
【0069】
DTMF信号発生部81dは、接続される電話網の加入者回線がいわゆるプッシュ回線の場合に宛先電話番号をDTMF信号により加入者交換機に通知するためのものである。
【0070】
図8に、通信端末装置1,1a、1bの操作表示部5として適用される、操作表示部5のロック構成について示す。
【0071】
図8において、同図において、テンキー5aは、数字や「#」「*」の各記号を入力するためのものである。[Yes]キー5bは、表示器5iに表示された内容に対して肯定的な操作入力を行ためのものである。[No]キー5cは、表示器5iに表示された内容に対して否定的な操作入力を行うためのものである。
【0072】
[ストップ]キー5dは、装置動作の強制的な中断を指示したりするためのものである。[スタート]キー5eは、各種装置動作の開始を指示するためのものである。[ファンクション]キー5fは、その押下操作と、テンキー5aによる番号入力操作との組み合わせにより、各種設定・登録機能を呼び出したりするためのものである。
【0073】
矢印キー群5gは、[↑]キー5gu、[↓]キー5gd、[→]キー5gr、及び、[←]キー5glにより構成され、表示器5iに表示され選択項目のうちの特定の項目を選択したり、表示器5iの表示を上下左右にスクロールさせたりするためのものである。[短縮]キー5jは、2桁の番号で宛先指定できる短縮宛先指定のためのものである。キーボード部5hは、アルファベットの宛先名称文字列列や「仮名」キーとの組合せ操作によりカタカナの宛先名称文字列等の入力を行うためのものである。[網選択モード]キー5kは、発呼時に使用する網の選択モードを設定するためのものである。
【0074】
インジケータランプ5l、5m、及び、5nは、それぞれ、[網選択モード]キー5kにより設定される、「電話網(回線交換網)」、「パケット網」または「自動」の各モードのうちのいずれのモードが選択されているかを示すためのもので、図においては、「電話網(回線交換網)」のモードが選択されている状態を示している。
【0075】
図9に、通信端末装置1,1a、1bのROM3に記憶される、本発明に特徴的なの記憶内容について示す。
【0076】
同図において、ROM3には、第1着信音データ3aと、第2着信音データ3bとが記憶されている。第1着信音データ3aと、第2着信音データ3bとは、可聴再生した場合にお互いに区別可能な、異なるパターンのデータとして記憶されている。
【0077】
図10に、通信端末装置1,1a、1bのRAM4に記憶される、本発明に特徴的なの記憶内容について示す。
【0078】
同図において、RAM4には、緊急用宛先登録テーブル4a、一般用宛先登録テーブル4b、及び、電話網(回線交換網)使用宛先登録テーブル4cが予め登録され、記憶されている。なお、緊急用宛先登録テーブル4aは、「緊急用宛先登録手段」に相当する。また、電話網(回線交換網)使用宛先登録テーブル4cは、「回線交換網使用宛先登録手段」に相当する。
【0079】
それらの各テーブルの登録は、例えば、図8に示した操作表示部5の[ファンクション]キー5fの押下とテンキー5aによる番号の入力の組合せ操作により、各登録機能を呼び出して、表示器5iを用いて対話的に行うことができるが、それらの各テーブルの登録方法により本発明は限定されるものではない。
【0080】
次に、通信端末装置1、1a、1bにおいて行われる、網選択モード設定処理手順について、図11を参照して説明する。なお、図11の処理手順は、「発呼時使用通信網設定手段」に相当する処理を含む。
【0081】
同図において、CPU2は、先ず、変数Mに値0を代入する(処理S101)。値0は、「自動」モードに対応している。
【0082】
そして、網選択モードキーが押下されるかを監視している(判断S102のNoのループ)。網選択モードキーが押下されると(判断S102のYes)、変数Mの値が0の場合は(判断S103のYes)、変数Mに値1(電話網)を代入して(処理S104)、判断102に戻る。変数Mの値が0でない場合に(判断S103のNo)、さらに、変数Mの値が1の場合は(判断S105のYes)、変数Mに値2(パケット網)を代入して判断102に戻る。変数Mの値が1でない(M=2)場合は(判断S105のNo)、変数Mに値0(自動)を代入して判断102に戻る。
【0083】
これにより、ユーザの所望すること所に応じて設定される網選択モードの現在の設定状態が、変数Mの値としてRAM4に記憶されることになる。
【0084】
次に、通信端末装置1aにおける発呼処理手順について図12を参照して説明する。
【0085】
同図において、通信端末装置1aのCPU2は、フック状態検出部10により、ハンドセット部7aのオフフック、つまり、ユーザによる発呼の意思表示が検出されるかを監視している(判断S201のNoのループ)。
【0086】
ハンドセット部7aがオフフックされると(判断S201のYes)、
宛先決定処理を行って(処理S202)、発呼宛先を決定し、使用網決定処理を行って(処理S203)、発呼時に使用する通信網を電話網(回線交換網)20またはパケット網30のいずれかに決定する。
【0087】
そして、処理203で決定した網の側に音声信号切り換え手段84を切り換え、処理202で決定した宛先に、処理203で決定した網を介して発呼し(処理S205)、ハンドセット部7aによる通話(通信)を行う(処理S206)。
【0088】
次に、通信端末装置1bにおける発呼処理手順について図13を参照して説明する。
【0089】
同図において、通信端末装置1bのCPU2は、スキャナ11に原稿がセットされるか、つまり、ユーザによる発呼の意思表示が検出されるかを監視している(判断S301のNoのループ)。
【0090】
原稿がセットされると(判断S301のYes)、宛先決定処理を行って(処理S302)、発呼宛先を決定し、使用網決定処理を行って(処理S303)、発呼時に使用する通信網を電話網(回線交換網)20またはパケット網30のいずれかに決定する。
【0091】
そして、処理303で決定した網の側に音声信号切り換え手段84を切り換え、処理302で決定した宛先に、処理303で決定した網を介して発呼し(処理S305)、モデム7bによるファクシミリ通信を行う(処理S306)。
【0092】
なお、通信端末装置1についても、通信端末装置1aにおける図12の発呼処理手順または、通信端末装置1bにおける図13の発呼処理手順と同様の発呼処理手順を適用できる。つまり、ハンドセット部7aのオフフックや、スキャナ11への原稿セットのような、発呼の契機となる入力、例えば、携帯電話であれば「通話」ボタンの押下等を検出して、同様の発呼処理手順を開始することができる。
【0093】
次に、図12の処理S202、または、図13の処理S302として行われる、宛先決定処理の具体的な処理手順について、図14を参照して説明する。
【0094】
同図において、先ず、表示器5iに、図15の表示D01a、b、cに示すような、「宛先を指定して下さい」との宛先指定を促すメッセージを表示すると共に(処理S401)、入力されるアルファベットまたは仮名の文字列、番号列、または短縮番号(短縮キー5jの押下に続けて入力される番号)を記憶する処理を(処理S402)、宛先入力完了を示す[Yes]キー5bが押下されるまで行う(判断S403のNoのループ)。
【0095】
処理S401では、短縮キー5jが押下と、それに続いて番号が入力されると、図15に示す表示D01a示す形態の表示([短縮]+入力された番号の表示)を表示器5iに表示する。または、処理S401では、番号列が入力されると、図15に示す表示D01b示す形態の表示(入力された番号列をそのまま表示)を表示器5iに表示する。処理S401では、文字列が入力されると、図15に示す表示D01c示す形態の表示(入力された文字列をそのまま表示)を表示器5iに表示する。
【0096】
そのようにして、短縮番号、名称、または、直接の番号入力により宛先が指定された上で、[Yes]キー5bが押下されると(判断S403のYes)、
その指定された宛先を、図10に示したようにRAM4に記憶された緊急用宛先登録テーブル4aと照合する。
【0097】
ここで、緊急用宛先登録テーブル4aの具体的な内容について図16に示す。
【0098】
同図に示すように、テーブル4aは、各管理番号に対応付けられた、「短縮番号」、「宛先識別情報」、及び、「宛先名称文字列」により構成されている。
【0099】
なお、緊急用宛先登録テーブル4aに登録されるのは、警察への通報(110)、救急への通報(119)や契約している警備会社等の確実に通話、通信できる必要のある宛先である。また、一人暮らしの老人宅から、離れて暮らす家族宅へ緊急通報のファクシミリを送信するような場合に、その家族宅のファクシミリ番号を登録しておくようなことも考えられる。
【0100】
さて、処理402における宛先入力が、短縮番号による入力であった場合には、処理404において、「短縮番号」と照合される。
【0101】
処理402における宛先入力が、番号列による入力であった場合には、処理404において、「宛先識別情報」と照合される。
【0102】
処理402における宛先入力が、文字列による入力であった場合には、処理404において、「宛先名称文字列」と照合される。
【0103】
処理404の照合の結果、緊急用宛先登録テーブル4aに登録されている宛先が指定された場合には(判断S405のYes)、テーブル4aにおいて対応する宛先識別情報を発呼すべき宛先として決定する(処理S406)。そして、緊急フラグFeに値1にセットする(処理S407)。
【0104】
処理404の照合の結果、緊急用宛先登録テーブルに特に登録されていない宛先が指定された場合には(判断S405のNo)、さらに、図10に示したようにRAM4に記憶されている一般用宛先登録テーブル4bと照合する(処理S408)。
【0105】
ここで、一般用宛先登録テーブル4bの具体的な内容について図17に示す。
【0106】
同図に示すように、テーブル4bは、各管理番号に対応付けられた、「短縮番号」、「宛先識別情報」、及び、「宛先名称文字列」により構成されている。
【0107】
なお、一般用宛先登録テーブル4bは、ユーザの宛先指定の便宜を図るためのもので、所望の宛先を、短縮番号による指定、名称による指定、または宛先識別情報(電話番号またはIPアドレス)の番号列による直接指定のいずれかの方法で行えるようにするためのものである。
【0108】
また、さきほど説明した緊急用宛先登録テーブル4aの場合も同様であるが、発呼宛先の指定形態としては、本実施の形態の場合のような、直接の電話番号、IPアドレスの入力、または、名称や短縮番号による間接的な指定の他に、タッチパネルの押下、アイコンのクリック等による指定形態も考えられ、本発明は、そのような発呼宛先の指定形態により限定されるものではない。
【0109】
さて、処理402における宛先入力が、短縮番号による入力であった場合には、処理408において、「短縮番号」と照合される。
【0110】
処理402における宛先入力が、番号列による入力であった場合には、処理408において、「宛先識別情報」と照合される。
【0111】
処理402における宛先入力が、文字列による入力であった場合には、処理408において、「宛先名称文字列」と照合される。
【0112】
処理408の照合の結果、一般用宛先登録テーブル4bに登録されている宛先が指定された場合には(判断S409のYes)、テーブル4bにおいて対応する宛先識別情報を発呼すべき宛先として決定する(処理S410)。そして、緊急フラグFeに値0をセットする(処理S411)。
【0113】
処理408の照合の結果、一般用宛先登録テーブル4bに特に登録されていない宛先が指定された場合には(判断S409のNo)、宛先の電話番号またはIPアドレスが直接入力されたものとして、入力された宛先識別情報を発呼すべき宛先として決定する(処理S412)。そして、緊急フラグFeに値0をセットする(処理S413)。
【0114】
以上の宛先決定処理により、発呼すべき宛先識別情報が決定される。なお、決定された宛先識別情報はRAM4に一時的に記憶され、図12の処理S205または図13の処理305での発呼の際に参照される。
【0115】
次に、図12の処理S203、または、図13の処理S303として行われる、使用網決定処理の具体的な処理手順について、図18を参照して説明する。
【0116】
同図において、先ず、緊急フラグFeの値が1か否か判断する(判断S501)。緊急フラグFeの値が1の場合(判断S501のYes)、つまり、図14に示した宛先決定処理で緊急用宛先登録テーブル4aに登録された宛先識別情報が発呼すべき宛先として指定された場合には、図11の網選択モード設定処理による網選択モード(電話網(回線交換網)、パケット網、自動)の設定に関わらず、電話網(回線交換網)に決定する(処理S502)。
【0117】
これにより、緊急を要する宛先については、ユーザによる網選択モードの設定を無視して、電話網(回線交換網)による確実な通信で緊急の連絡が行えるようなる。
【0118】
緊急フラグFeの値が0の場合(判断S501のNo)、つまり、図14に示した宛先決定処理で緊急用宛先登録テーブル4aに特に登録されていない宛先識別情報が発呼すべき宛先として指定された場合には、図11の処理手順により、網選択モードのユーザによる現在の設定状態を反映している、変数Mの値が1(電話網)か否かを判断する(判断S503)。
【0119】
変数Mの値が1の場合には(判断S503のYes)、電話網(回線交換網)に決定する(処理S502)。
【0120】
これにより、ユーザが低コストな通信よりも、確実な通信を望む等して、電話網の使用を望んだ場合には、その望み通りに、電話網(回線交換網)を使用した確実な通信を行うことができる。
【0121】
変数Mの値が1でない場合には(判断S503のNo)、さらに、変数Mの値が2(パケット網)か否(M=0(自動))かを判断する(判断S504)。
【0122】
変数Mの値が2の場合には(判断S504のYes)、パケット網に決定する(処理S507)。
【0123】
これにより、ユーザが、確実な通信よりも、低コストな通信を望む等して、パケット網の使用を望んだ場合には、その望み通りに、パケット網を使用した低コストな通信を行うことができる。
【0124】
変数Mの値が0(自動)の場合には(判断S504のNo)、図10に示したようにRAM4に記憶された電話網使用宛先登録テーブル4cと、図14の宛先決定処理により決定された宛先識別情報とを照合する(処理S505)。
【0125】
図19に、電話網使用宛先登録テーブル4cの具体的な内容について示す。
【0126】
同図において、テーブル4cは、管理番号に対応した宛先識別情報の集まりとして構成されている。このテーブル4cに登録された宛先への発呼時には電話網(回線交換網)を使用する。
【0127】
つまり、処理S505での照合の結果、登録されている場合は(判断S506のYes)、電話網(回線交換網)に決定する(処理S502)。
【0128】
登録されていない場合は(判断S506のNo)、パケット網に決定する(処理S507)。
【0129】
これにより、電話網(回線交換網)使用と明示的に登録されている宛先については、電話網(回線交換網)による確実な通信で行えるようなる。
【0130】
なお、以上説明した図18の使用回線決定処理では、使用回線決定の判断を階層化したが、各判断を単独で適用するようにしてもよい。
【0131】
つまり、緊急の宛先として登録されていれば、電話網(回線交換網)を使用、それ以外の宛先はパケット網使用と単純化してもよい。また、電話網(回線交換網)またはパケット網のいずれを発呼時に使用するかをユーザに設定させて、その設定に応じてのみ、発呼時の使用通信網を決定するようにしてもよい。また、電話網使用宛先登録テーブルに登録されているか否かに応じてのみ、発呼時の使用通信網を決定するようにしてもよい。
【0132】
図18に示した使用回線決定処理には第1と第2の2通りの変型例が考えられる。
【0133】
その2通りの変型例のうちの第1の変型例について先ず説明する。
【0134】
その第1の変型例では、図10に示したRAM4の記憶内容のうちの、電話網使用宛先登録テーブル4cに替えて、図20に示すように、パケット網使用宛先登録テーブル4dを記憶している。なお、パケット網使用宛先登録テーブル4dは、「パケット網使用宛先登録手段」に相当する。
【0135】
その前提で、図21に示す使用回線決定処理を行う。
【0136】
つまり、同図において、先ず、緊急フラグFeの値が1か否か判断する(判断S601)。緊急フラグFeの値が1の場合(判断S601のYes)、つまり、図14に示した宛先決定処理で緊急用宛先登録テーブル4aに登録された宛先識別情報が発呼すべき宛先として指定された場合には、図11の網選択モード設定処理による網選択モード(電話網(回線交換網)、パケット網、自動)の設定に関わらず、電話網(回線交換網)に決定する(処理S602)。
【0137】
これにより、緊急を要する宛先については、ユーザによる網選択モードの設定を無視して、電話網(回線交換網)による確実な通信で緊急の連絡が行えるようなる。
【0138】
緊急フラグFeの値が0の場合(判断S601のNo)、つまり、図14に示した宛先決定処理で緊急用宛先登録テーブル4aに特に登録されていない宛先識別情報が発呼すべき宛先として指定された場合には、図11の処理手順により、網選択モードのユーザによる現在の設定状態を反映している、変数Mの値が1(電話網)か否かを判断する(判断S603)。
【0139】
変数Mの値が1の場合には(判断S603のYes)、電話網(回線交換網)に決定する(処理S602)。
【0140】
これにより、ユーザが低コストな通信よりも、確実な通信を望む等して、電話網の使用を望んだ場合には、その望み通りに、電話網(回線交換網)を使用した確実な通信を行うことができる。
【0141】
変数Mの値が1でない場合には(判断S603のNo)、さらに、変数Mの値が2(パケット網)か否(M=0(自動))かを判断する(判断S604)。
【0142】
変数Mの値が2の場合には(判断S604のYes)、パケット網に決定する(処理S607)。
【0143】
これにより、ユーザが、確実な通信よりも、低コストな通信を望む等して、パケット網の使用を望んだ場合には、その望み通りに、パケット網を使用した低コストな通信を行うことができる。
【0144】
変数Mの値が0(自動)の場合には(判断S604のNo)、図20に示したようにRAM4に記憶されたパケット網使用宛先登録テーブル4dと、図14の宛先決定処理により決定された宛先識別情報とを照合する(処理S605)。
【0145】
図22に、パケット網使用宛先登録テーブル4dの具体的な内容について示す。
【0146】
同図において、テーブル4dは、管理番号に対応した宛先識別情報の集まりとして構成されている。このテーブル4dに登録された宛先への発呼時にはパケット網を使用する。
【0147】
つまり、処理S605での照合の結果、登録されている場合は(判断S606のYes)、パケット網に決定する(処理S607)。登録されていない場合は(判断S606のNo)、電話網(回線交換網)に決定する(処理S602)。
【0148】
これにより、パケット網使用と明示的に登録されている宛先については、パケット網による低コストな通信を行えるようなる。
【0149】
次に、第2の変型例について説明する。
【0150】
その第2の変型例では、参照するテーブルは特にない。
【0151】
その前提で、図23に示す使用回線決定処理を行う。なお、図23の処理手順は、「VoIP端末宛先指定判断手段」に相当する処理を含む。
【0152】
つまり、同図において、先ず、緊急フラグFeの値が1か否か判断する(判断S701)。緊急フラグFeの値が1の場合(判断S701のYes)、つまり、図14に示した宛先決定処理で緊急用宛先登録テーブル4aに登録された宛先識別情報が発呼すべき宛先として指定された場合には、図11の網選択モード設定処理による網選択モード(電話網(回線交換網)、パケット網、自動)の設定に関わらず、電話網(回線交換網)に決定する(処理S702)。
【0153】
これにより、緊急を要する宛先については、ユーザによる網選択モードの設定を無視して、電話網(回線交換網)による確実な通信で緊急の連絡が行えるようなる。
【0154】
緊急フラグFeの値が0の場合(判断S701のNo)、つまり、図14に示した宛先決定処理で緊急用宛先登録テーブル4aに特に登録されていない宛先識別情報が発呼すべき宛先として指定された場合には、図11の処理手順により、網選択モードのユーザによる現在の設定状態を反映している、変数Mの値が1(電話網)か否かを判断する(判断S703)。
【0155】
変数Mの値が1の場合には(判断S703のYes)、電話網(回線交換網)に決定する(処理S702)。
【0156】
これにより、ユーザが低コストな通信よりも、確実な通信を望む等して、電話網の使用を望んだ場合には、その望み通りに、電話網(回線交換網)を使用した確実な通信を行うことができる。
【0157】
変数Mの値が1でない場合には(判断S703のNo)、さらに、変数Mの値が2(パケット網)か否(M=0(自動))かを判断する(判断S704)。
【0158】
変数Mの値が2の場合には(判断S704のYes)、パケット網に決定する(処理S707)。
【0159】
これにより、ユーザが、確実な通信よりも、低コストな通信を望む等して、パケット網の使用を望んだ場合には、その望み通りに、パケット網を使用した低コストな通信を行うことができる。
【0160】
変数Mの値が0(自動)の場合には(判断S704のNo)、図14の宛先決定処理により決定された宛先識別情報が「050」から始まる、VoIP端末に割り付けられているものか否かを判断する(判断S705)。なお、「050−」は、VoIP端末に割り付ける番号として総務省から提示されている番号である。
【0161】
「050」から始まるものである場合は(判断S706のYes)、パケット網に決定する(処理S707)。「050」から始まるものでない場合は(判断S706のNo)、電話網(回線交換網)に決定する(処理S702)。
【0162】
これにより、指定された番号からパケット網使用の端末と明らかな相手先への発呼時には、パケット網を使用したVoIP端末同士の低コストな通信を行えるようなる。
【0163】
次に、通信端末装置1a、1bにおける着呼処理手順について、図24を参照して説明する。なお、図24の処理手順は、「通信網別着信音出力手段」に相当する処理を含む。
【0164】
同図において、CPU2は、電話網からの着呼があるか、たまは、パケット網からの着呼があるかを監視している(判断S801のNo、判断S802のNoのループ)。
【0165】
そして、電話網からの着呼があった場合には(判断S801のYes)、図9に示したように、ROM3に記憶されている第1着信音データ3aを読み出して、システムバス9を介してD/A変換器6に与えることにより、スピーカ6bから第1着信音を出力すると共に(処理S803)。音声信号切り換え手段84により、送信信号S及び受信信号Rを、電話網(回線交換網)20側に切り換える(処理S804)。
【0166】
パケット網からの着呼があった場合には(判断S802のYes)、図9に示したように、ROM3に記憶されている第2着信音データ3bを読み出して、システムバス9を介してD/A変換器6に与えることにより、スピーカ6bから第2着信音を出力すると共に(処理S806)。音声信号切り換え手段84により、送信信号S及び受信信号Rを、パケット網30側に切り換える(処理S804)。
【0167】
そして、切り換えた電話網(回線交換網)20またはパケット網30のうちの着呼があった側の通信網を介して、通信端末装置1aにあっては、通話を、通信端末装置1bにあっては、ファクシミリ通信を行う(処理S805)。
【0168】
このように、着信音を着信した通信網の種別に応じて変えることで、どちらの通信網からの着呼なのかをユーザに認識させることができる。なお、異なる着信音のパターンとしては、携帯電話で使用されるようなバイブレータの振動パターンや、音楽のメロディーの違いも含まれる。
【0169】
また、予め設定される着信動作としては、着信音の可聴出力動作や、通話動作、ファクシミリ通信動作だけでなく、相手電話番号あるいは名称またはIPアドレス等の表示、留守番電話の留守録動作、留守番電話機能のリモートコントロール動作等がある。
【0170】
このように、以上説明した実施の形態によれば、音声信号による通信を、パケット網を介したVoIP通信、または、電話網などの回線交換網を介した通信のいずれか適当な方の通信網を使用して行うことができるため、回線交換網を介した通信の安定性と、パケット網を介したVoIP通信の低コスト性を両立した音声通信が可能となる。
【0171】
また、以上説明した実施の形態においては、本発明を、音声信号をパケット化してやりとりするVoIP通信に適用したが、それに限らず、例えば、電話網を介してやりとりされるITU−T勧告T.30に基づいた制御信号や画情報データをデジタルデータのままパケット化してインターネット等のパケット網を介したリアルタイムファクシミリ通信を可能とするITU−T勧告T.38に基づいたネットワークファクシミリ装置への適用も考えられる。
【0172】
つまり、電話網を介したT.30プロトコルによるG3ファクシミリ通信用と、パケット網を介したT.38プロトコルによるネットワークファクシミリ通信用の両方のインターフェイスを備える。
【0173】
そして、緊急用の宛先への発呼時には電話網を介したT.30通信を行う。ユーザの使用通信網の選択に応じて電話網を介したT.30通信またはパケット網を介したT.38通信を行う。電話網使用と明示的に登録された宛先については、電話網を介したT.30通信を行う。パケット網使用と明示的に登録された宛先については、パケット網を介したT.38通信を行う。
【0174】
それにより、これからもしばらく続くであろう、安定性の比較的高い電話網などの回線交換網と、比較的低コストなインターネットに代表されるパケット網の併存時期に有効なファクシミリ通信端末を実現できる。
【0175】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、1台の通信端末装置で、電話網等の回線交換網を介した音声信号による通信と、インターネット等のパケット網を介した音声信号を内容とするパケットによる通信との両方の通信が可能となる効果が得られる。それにより、通信品質や通信の確実性を重視する場合には電話網等の回線交換網を使用し、通信費の節減を重視する場合にはインターネット等のパケット網使用するというように、通信したい相手や、その相手に伝えたい内容に応じた、通信網の使い分けが可能となる利点がある。
【0176】
請求項2に係る発明によれば、1台の通信端末装置で、電話網等の回線交換網を介した音声信号による通信と、インターネット等のパケット網を介した音声信号を内容とするパケットによる通信との両方の通信が可能となる効果が得られる。それにより、通信品質や通信の確実性を重視する場合には電話網等の回線交換網を使用し、通信費の節減を重視する場合にはインターネット等のパケット網使用するというように、通信したい相手や、その相手に伝えたい内容に応じた、通信網の使い分けが可能となる利点がある。
【0177】
請求項3に係る発明によれば、前記音声信号通信手段から入出力される音声信号が、前記回線交換網及びパケット網の双方に接続されるのではなく、いずれか一方にのみ接続されるため、接続されない側の通信網からのノイズの影響を受けることがなく、安定した通信を行うことが可能となる効果が得られる。
【0178】
請求項4に係る発明によれば、前記回線交換網を使用した、安定性、確実性は高いが通信費が比較的かかる通信、または、前記パケット網を使用した、安定性、確実性に比較的欠けるが通信費は比較的かからない通信のいずれの形態の通信を行うかをユーザに選択させることができるため、通信相手や、通信内容のユーザにとっての重要度等に応じた最適な通信網の選択が可能となる効果が得られる。
【0179】
請求項5に係る発明によれば、予め回線交換網を使用して発呼すると明示的に登録された宛先への発呼時には前記回線交換網を選択して発呼するようにしたため、安定・確実な通信が求められる重要な相手先等を予め登録しておくことで、それらの相手先との通信を安定・確実に行うことが可能となる効果が得られる。
【0180】
請求項6に係る発明によれば、予め緊急用と明示的に登録された宛先への発呼時には前記回線交換網を選択して発呼するようにしたため、安定・確実な通信がいっそう求められる緊急通報の相手先を予め登録しておくことで、それらの相手先との通信を安定・確実に行うことが可能となる効果が得られる。
【0181】
請求項7に係る発明によれば、予めパケット網を使用して発呼すると明示的に登録された宛先への発呼時には前記パケット網を選択して発呼するようにしたため、通信品質よりも通信コストの低減を優先したい相手先等を予め登録しておくことで、それらの相手先との通信を低コストで行うことが可能となる効果が得られる。
【0182】
請求項8に係る発明によれば、指定された宛先識別情報から相手先の端末がVoIP端末であると明らかな場合には前記パケット網を選択して発呼するようにしたため、VoIP端末対VoIP端末の通信を確実に行うことが可能となる効果が得られる。
【0183】
請求項9に係る発明によれば、前記回線交換網または前記パケット網のいずれの通信網から着呼があっても正しく応答して着呼のあった側の通信網を介して相手先との通信を行うことが可能となる効果が得られる。
【0184】
請求項10に係る発明によれば、着信音により、回線交換網経由の着呼かまたはパケット網経由の着呼かを区別することが可能となる効果が得られる。
【0185】
請求項11に係る発明によれば、1台の通信端末装置で回線交換網を介した通話とパケット網を介した通話の両方が可能となるため、通話品質のよい回線交換網を介した通話、または、通信費の安価なパケット網を介した通話を、使用状況に応じて使い分けることが可能となる効果が得られる。
【0186】
請求項12に係る発明によれば、1台の通信端末装置で回線交換網を介したファクシミリ通信とパケット網を介したファクシミリ通信の両方が可能となるため、通話品質のよい回線交換網を介したファクシミリ通信、または、通信費の安価なパケット網を介したファクシミリ通信を、使用状況に応じて使い分けることが可能となる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に通信端末装置のブロック構成について示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る通信端末装置であって、通話による通信を行うものについて示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る通信端末装置であって、ファクシミリ通信を行うものについて示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係る通信端末装置の網インターフェイス手段のブロック構成について示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係る通信端末装置の網インターフェイス手段の別のブロック構成について示す図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る通信端末装置のVoIP手段のブロック構成について示す図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る通信端末装置の回線交換網インターフェイス手段のブロック構成について示す図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る通信端末装置の操作表示部の配置構成について示す図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る通信端末装置のROMの記憶内容について示す図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る通信端末装置のRAMの記憶内容について示す図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る通信端末装置における網選択モード設定処理手順について示すフローチャートである。
【図12】本発明の実施の形態に係る通信端末装置(通話)における発呼処理手順について示すフローチャートである。
【図13】本発明の実施の形態に係る通信端末装置(ファクシミリ通信)における発呼処理手順について示すフローチャートである。
【図14】宛先決定処理の具体的な処理手順について示すフローチャートである。
【図15】図14の処理手順における表示例について示す図である。
【図16】緊急用宛先登録テーブルの内容について示す図である。
【図17】一般用宛先登録テーブルの内容について示す図である。
【図18】使用回線決定処理の具体的な処理手順について示すフローチャートである。
【図19】電話網使用宛先登録テーブルの内容について示す図である。
【図20】本発明の実施の形態に係る通信端末装置のRAMの別の記憶内容について示す図である。
【図21】使用回線決定処理の具体的な処理手順の別例について示すフローチャートである。
【図22】パケット網使用宛先登録テーブルの内容について示す図である。
【図23】使用回線決定処理の別例について示すフローチャートである。
【図24】本発明の実施の形態に係る通信端末装置における着呼処理手順について示すフローチャートである。
【符号の説明】
1、1a、1b 通信端末装置
2 CPU
3 ROM
3a 第1着信音データ
3b 第2着信音データ
4 RAM
4a 緊急用宛先登録テーブル
4b 一般用宛先登録テーブル
4c 電話網使用宛先登録テーブル
4d パケット網使用宛先登録テーブル
5 操作表示部
6 D/A変換器
6a 増幅回路
6b スピーカ
7 音声信号通信手段
7a ハンドセット部
7aa、7ad 増幅回路
7ab スピーカ
7ac マイク
7b モデム
8 網インターフェイス手段
9 システムバス
10 フック状態検出部
11 スキャナ
12 プロッタ
13 符号化復号化部
20 回線交換網
30 パケット網
81 回線交換網インターフェイス手段
81a 2線4線変換手段
81b 回線開閉手段
81c 着信検出手段
81d DTMF信号発生部
82 パケット網インターフェイス手段
83 VoIP手段
83a 呼制御手段
83b 音声パケット処理手段
83c 音声CODEC手段
84 音声信号切り換え手段

Claims (12)

  1. 通信網を介した相手先装置との音声信号のやりとりにより所定の通信を行う通信端末装置において、
    インターネット等のパケット網を介してやりとりされるIPパケットと音声信号との相互変換を行うVoIP手段と、電話網等の回線交換網または前記VoIP手段を介した前記パケット網との間で音声信号を入出力して前記所定の通信を行う音声信号通信手段とを備え、前記回線交換網を介して呼接続された相手先装置との間で音声信号をやりとりする一方、インターネット等のパケット網を介して呼接続された相手先装置との間でIPパケットをやりとりし、前記回線交換網または前記パケット網のいずれかの通信網を介した音声信号のやりとりにより前記所定の通信を行うことを特徴とする通信端末装置。
  2. 通信網を介した相手先装置との音声信号のやりとりにより所定の通信を行う通信端末装置において、
    電話網等の回線交換網を介して呼接続された相手先装置との間で音声信号をやりとりする回線交換網インターフェイス手段と、インターネット等のパケット網を介して呼接続された相手先装置との間でIPパケットをやりとりするパケット網インターフェイス手段と、そのパケット網インターフェイス手段を介してやりとりされるIPパケットと音声信号との相互変換を行うVoIP手段と、前記回線交換網インターフェイス手段または前記VoIP手段との間で音声信号を入出力して前記所定の通信を行う音声信号通信手段とを備え、前記回線交換網または前記パケット網のいずれかの通信網を介した音声信号のやりとりにより前記所定の通信を行うことを特徴とする通信端末装置。
  3. 前記音声信号通信手段と、前記回線交換網インターフェイス手段及び前記VoIP手段との間に介在し、前記音声信号通信手段から入出力される音声信号を前記回線交換網インターフェイス手段または前記VoIP手段のいずれか一方に切り換え接続する音声信号切り換え手段を更に備え、前記音声信号通信手段を前記回線交換網または前記パケット網のいずれか一方とのみ接続して通信を行うことを特徴とする請求項2に記載の通信端末装置。
  4. 前記回線交換網または前記パケット網のいずれの通信網を使用するかの選択入力に応じて前記回線交換網または前記パケット網のいずれの通信網を使用して発呼するかを設定する発呼時使用通信網設定手段を更に備え、発呼時使用通信網設定手段により設定されたほうの通信網を選択して発呼することを特徴とする請求項1、2または3のいずれかに記載の通信端末装置。
  5. 前記回線交換網を使用して通信を行う相手先についての宛先識別情報を予め登録する回線交換網使用宛先登録手段を更に備え、発呼時に指定された宛先識別情報が前記回線交換網使用宛先登録手段に登録されている場合には、前記回線交換網を選択して発呼することを特徴とする請求項1、2または3のいずれかに記載の通信端末装置。
  6. 緊急の通信を要する相手先についての宛先識別情報を予め登録する緊急用宛先登録手段を更に備え、発呼時に指定された宛先識別情報が前記緊急用宛先登録手段に登録されている場合には、前記回線交換網を選択して発呼することを特徴とする請求項1、2または3のいずれかに記載の通信端末装置。
  7. 前記パケット網を使用して通信を行う相手先についての宛先識別情報を予め登録するパケット網使用宛先登録手段を更に備え、発呼時に指定された宛先識別情報が前記パケット網使用宛先登録手段に登録されている場合には、前記パケット網を選択して発呼することを特徴とする請求項1、2または3のいずれかに記載の通信端末装置。
  8. 発呼時に指定された宛先識別情報が、VoIP端末用に割り付けられたものであるか否かを判断するVoIP端末宛先指定判断手段を更に備え、そのVoIP端末宛先指定判断手段により、VoIP端末用に割り付けられた宛先識別情報が指定されたと判断された場合には、前記パケット網を選択して発呼することを特徴とする請求項1、2または3のいずれかに記載の通信端末装置。
  9. 前記回線交換網からの着呼を検出する第1の着呼検出手段と、前記パケット網からの着呼を検出する第2の着呼検出手段とを備え、それら第1及び第2の着呼検出手段の検出結果に基づいて、いずれの通信網からの着呼かを判断して、その判断結果に応じて所定の着信動作を行うことを特徴とする請求項1,2,3、4,5,6、7または8のいずかれに記載の通信端末装置。
  10. 前記第1及び第2の着呼検出手段の検出結果に基づいて、着呼のあった通信網の種別に応じた着信音を鳴動させる通信網別着信音出力手段を更に備えたことを特徴とする請求項8に記載の通信端末装置。
  11. 前記音声信号通信手段は、入力される音声信号を可聴出力する一方、集音マイクからの音声信号を出力することにより、通話を行うものであることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6,7、8、9または10のいずれかに記載の通信端末装置。
  12. 前記音声信号通信手段は、入力される音声信号を変調されたモデム信号として復調する一方、モデムにより変調した信号を音声信号として出力することにより、所定のプロトコルに基づいたファクシミリ通信を行うものであることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6,7、8、9または10のいずれかに記載の通信端末装置。
JP2003062088A 2003-03-07 2003-03-07 通信端末装置 Pending JP2004274372A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003062088A JP2004274372A (ja) 2003-03-07 2003-03-07 通信端末装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003062088A JP2004274372A (ja) 2003-03-07 2003-03-07 通信端末装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004274372A true JP2004274372A (ja) 2004-09-30

Family

ID=33124114

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003062088A Pending JP2004274372A (ja) 2003-03-07 2003-03-07 通信端末装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004274372A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006270892A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Fujitsu Ltd 音声通話装置、音声通話方法、音声通話プログラム、および記録媒体
JP2007116612A (ja) * 2005-10-24 2007-05-10 Sharp Corp 適応通信端末
JP2013046228A (ja) * 2011-08-24 2013-03-04 Canon Inc 通信装置及びその制御方法、並びにプログラム
JP2013168841A (ja) * 2012-02-16 2013-08-29 Canon Inc ファクシミリ装置及びその制御方法、並びにプログラム
JP2017528063A (ja) * 2014-08-18 2017-09-21 アリババ グループ ホウルディング リミテッド 情報交換方法および装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006270892A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Fujitsu Ltd 音声通話装置、音声通話方法、音声通話プログラム、および記録媒体
JP4617184B2 (ja) * 2005-03-25 2011-01-19 富士通株式会社 音声通話装置、音声通話方法、音声通話プログラム、および記録媒体
JP2007116612A (ja) * 2005-10-24 2007-05-10 Sharp Corp 適応通信端末
JP2013046228A (ja) * 2011-08-24 2013-03-04 Canon Inc 通信装置及びその制御方法、並びにプログラム
JP2013168841A (ja) * 2012-02-16 2013-08-29 Canon Inc ファクシミリ装置及びその制御方法、並びにプログラム
JP2017528063A (ja) * 2014-08-18 2017-09-21 アリババ グループ ホウルディング リミテッド 情報交換方法および装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1385320B1 (en) Multiple network access IP phone
JP4185891B2 (ja) 通信端末、および通信端末の制御方法
US7436819B2 (en) Communication apparatus and control method thereof
JP2004274372A (ja) 通信端末装置
JP2004274190A (ja) 通信装置
JP2003258998A (ja) テレホンアダプタ装置及び回線切り換え方法
JP2000069145A (ja) 通信機能を有する電子機器および通信端末
JP2006080997A (ja) 電話通信装置
JP4788553B2 (ja) ネットワーク接続装置
JP2004274183A (ja) 通信端末装置
JPH11252644A (ja) 携帯電話装置
KR100377989B1 (ko) 인터넷을 통한 데이터 송수신 장치 및 데이터 통신 방법
JP2004266554A (ja) ボタン電話装置
JP2004274189A (ja) 通信装置
EP1392040A2 (en) Communication apparatus with one-way speakerphone function
JPH0846696A (ja) 電話装置
JP2003087489A (ja) ファクシミリ通信システム、およびファクシミリ通信システムの制御方法
JPH07202985A (ja) 通信端末装置
JP2005012416A (ja) 端末網制御装置
JPH0491552A (ja) 電話機能付きファクシミリ装置
JPH05110733A (ja) フアクシミリ装置
JPH11261728A (ja) 電話装置
JP2000151791A (ja) 通信端末装置
JPH10229453A (ja) 通信端末装置
JP2004242110A (ja) 通信端末装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050627

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070926

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071002

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080610