JP4803893B2 - 計測制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は計測制御装置、特に、被計測制御対象を、インタフェースを介しプロセッサ(パソコン)を用いて計測制御する計測制御装置に関する。
一例として、車両に搭載されるECU(Electric Control Unit )を被計測制御対象として、これをパソコンを用いて計測しかつ評価する計測制御システムがある。このシステムを実現するのが計測制御装置である。一般にこの計測制御装置の中核としてパソコンを利用するが、この場合、ディジタルI/O(Input/Output)ボードがしばしば使用される。
【0002】
例えばPCIバス対応の上記ディジタルI/Oボードは、同様に、被計測制御対象(上記ECU等)のディジタルI/O部に接続されるが、この場合、前者(パソコン)のディジタルI/Oボードのレベルは通常5V等のTTLレベルである。これに対し、後者(ECU)のディジタルI/O部のレベルは一例として13V等のバッテリー電圧−GNDレベルである。このため、上記計測制御装置の構成要素として、上記パソコンの他に、上記両者間の電気的整合をとるためのインタフェース回路も不可欠な構成要素である。
【0003】
一方、上記の例によれば、上記車両に搭載される上記ECUとして、車両の種類に応じて異なる種類のECUが使用される。そうすると、上記インタフェース回路も各ECUに対応したものを選択して使用しなければならない。本発明は、各ECUに対応したインタフェース回路を選択するための手法について述べる。
【0004】
【従来の技術】
図10は計測制御装置の一般的な構成を示す図である。
本図において、参照番号1は計測制御装置を示す。この装置1は、計測制御プロセッサ2とインタフェース回路3とを主たる構成要素としてなり、被計測制御対象4が与えられたとき、該対象4に適合した1つのインタフェース回路3を用いて、プロセッサ2より該対象4に適合した計測制御データを該対象4に出力する。この計測制御データに基づいて動作する該対象4からの応答データが返されると、これは同じくインタフェース回路3を経由してプロセッサ2に入力され、プロセッサ2はその応答データを分析して、当該対象4の評価を行う。
【0005】
例えば被計測制御対象4が上記のECUであるとすると、このECUを実車に組み込むことなく、車両の動作状況をパソコン(図10)にてシミュレートできる。一般にHILS(Hardware In the Loop Simulation )システムとも呼ばれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述したとおりインタフェース回路3は、種々の被計測制御対象4のそれぞれの回路構成に対応させて、複数種存在する。
このため従来は、新たな被計測制御対象4が計測に供されると、次のいずれかの操作をユーザがマニュアルで行うことになる。
【0007】
i)与えられた新たな被計測制御対象4に適合したインタフェース回路3を作成する。
ii)複数種のインタフェース回路を予め設計し作成しておいて、該対象4が与えられたとき、これに適合する1つのインタフェース回路に、スイッチを用いて切り替え、接続替えを行う。
【0008】
iii) 予め固定のインタフェース回路を複数チャネル用意しておき、与えられた該対象4に合せてチャネルのつなぎ替えを行う。
かくして、従来の計測制御装置1においては、適合するインタフェース回路を実際に該装置1に組み込むまでにかなりの工数と時間を要する、という問題がある。
【0009】
また、特に上記の操作ii)あるいはiii) について見ると、上記の接続替えあるいはチャネルのつなぎ替えの操作において、ユーザの操作ミス(接続替え誤りやつなぎ替え誤り)があると、被計測制御対象4を故障させたり、ときにはこれを焼損してしまう、という問題がある。
したがって本発明は上記問題点に鑑み、ユーザのマニュアル操作によるインタフェース回路の切替えを不要とし、かつ、被計測制御対象の故障や焼損のおそれをなくすことのできる計測制御装置、を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
図1は本発明の基本構成を示す図である。なお全図を通して同様の構成要素には同一の参照番号または記号を付して示す。
図1において、まず既述のインタフェース回路3について見ると、これは複数種予め用意されかつ集合せしめられてインタフェース回路部5を構成する。
【0011】
同様に、入力インタフェース回路6も複数種予め用意されかつ集合せしめられて入力インタフェース回路部7を構成する。
本図において特に注目すべき点は、インタフェース設定手段10が導入されたことである。また好ましくはループバック手段20、そして、識別コード設定手段30も導入される。
【0012】
まず基本的には本発明に係る計測制御装置1は、複数種の被計測制御対象4の各々に適合した複数種のインタフェース回路3を有するインタフェース回路部5と、任意の1つの被計測制御対象4に対しこれに適合する1つのインタフェース回路3を選択して所定の計測制御を実行する計測制御プロセッサ2と、を備える計測制御装置である。
【0013】
このような計測制御装置1において、計測制御プロセッサ2は、1つの被計測制御対象4が与えられたとき、この被計測制御対象4への計測制御データdm(measurement data)をその出力ポートDo から出力するのに先行して、その複数種のインタフェース回路3のうちこの被計測制御対象4に適合する1つのインタフェース回路3を設定するためのインタフェース設定データds(select data )をその出力ポートDo から出力するように構成する。
【0014】
ここに上述のインタフェース設定手段10は、インタフェース設定データdsを出力する期間には、このインタフェース設定データdsが、インタフェース回路部5へ入力されないようにする。
さらに上述のループバック手段20は、インタフェース設定手段10にラッチされたインタフェース設定データdsを、計測制御プロセッサ2の入力ポートDi に返送する。そして計測制御プロセッサ2は、自ら出力したインタフェース設定データと返送されたインタフェース設定データとが一致することを確認する。
【0015】
さらにまた上述の識別コード設定手段30は、複数種のインタフェース回路3の各々に設定された固有の識別コードを、計測制御プロセッサ2の入力ポートDi に送信可能に構成され、1つのインタフェース回路3が選択されたとき、当該インタフェース回路に設定された固有の識別コードを、識別コード設定手段30から計測制御プロセッサ2に送信する。
【0016】
計測制御プロセッサ2は、その送信された識別コードに対応するインタフェース回路と自ら設定したインタフェース回路とが一致することを確認する。
以上の本発明の基本構成により、従来のように、ユーザがマニュアル操作でインタフェース回路の選択をする必要がなくなる。また、その選択が正しいことがプロセッサにより自動的に確認されることから、被計測制御対象の故障や焼損は殆ど起こり得ない。
【0017】
【発明の実施の形態】
図2は本発明の第1実施例を示す図である。
本図において、図1のインタフェース設定手段10が具体的に示されている。
すなわち該手段10は、ラッチ回路11とゲート付バッファ回路12とからなる。
【0018】
ラッチ回路11は、計測制御プロセッサ2からの制御信号のうち、図示するL(Latch)信号によって、該プロセッサ2の出力ポートDo からのインタフェース設定データdsをラッチする。プロセッサ2は、これから計測すべき対象4がいかなる対象か知っているので、この対象に適合する1つのインタフェース回路3を上記データdsにより指定することができる。このデータdsは、本来の計測制御データdmを出力する出力ポートDo を共用して、かつ、そのデータdmの送出に先行して出力する。本発明の特徴の1つはこの点にある。
【0019】
この場合、出力ポートDo より上記インタフェース設定データdsが送出されている間、当該データdsはインタフェース回路部5側へ入力してはならない(入力禁止)。なぜなら、データdsは被計測制御対象4に入力すべき本来の計測制御データdmではないからである。このために、プロセッサ2からの制御信号の1つであるS(Select)信号により、ゲート付バッファ回路12をオフにしておく。
【0020】
その後、本来の計測制御データdmを出力し続けている間、すなわち当該被計測制御対象4の評価をプロセッサ2により行っている間、上記の設定されたインタフェース回路3をアクティブにし続けるために、上記インタフェース設定データdsは、ラッチ回路11により保持されたままとなる。
本発明は基本的には計測制御プロセッサ2からのデータの出力側(Do )にのみ適用すれば十分であるが、このためのインタフェース回路部5に加えて、被計測制御対象4から計測制御プロセッサ2への応答データを受信するため入力側に配置され、かつ、複数種の被計測制御対象4の各々に適合した複数種の入力インタフェース回路6を有する入力インタフェース回路部7を設けることもできる。
【0021】
そしてインタフェース設定手段10は、適合する1つの入力インタフェース回路6をも設定する。この設定は、上記ラッチ回路11により行う。なお、プロセッサ2から出力されるデータおよび信号のタイムチャートについては図7および図8を参照して後に詳述する。
かくのとおり、本発明は、1つの出力ポートDo の出力状態を、「インタフェース回路を切り替えるためのデータを出力する状態」と、「その切り替えられたインタフェース回路を通して被計測制御対象4に本来の計測制御データを出力する状態」とに分け、これらの2状態を時分割で生成するものである。
【0022】
このような2状態の時分割による生成のために追加される構成要素は、L信号およびS信号のみである。具体的には、例えばディジタル信号ポートが8ch(チャネル)で、インタフェース切替え信号もそれぞれのポート毎に8ch必要であった場合、別途に切替え信号を用意したとすれば、全部で8chのディジタル信号が必要になる。これに対し本発明によれば、上記のL信号線とS信号線の2本で事足りることになる。
【0023】
図3は本発明の第2実施例を示す図である。
第2実施例は本図に示すとおり、ループバック手段20をさらに追加したものである。該手段20の主要部はゲート付きバッファ回路21からなる。このバッファ回路21を通して、ラッチ回路11にラッチされたインタフェース設定データdsを、計測制御プロセッサ2の入力ポートDi に折り返す。プロセッサ2は、自ら先に出力したdsと上記の折り返されたdsとを比較し、両者が一致していると判断すると、インタフェース設定データdsが正しく出力されたことを確認することができる。
【0024】
上記の折り返しのためのバッファ回路21は、上記制御信号のうちの上記S信号によりオンにすることができる。
この場合、バッファ回路21よりデータdsを入力ポートDi に折り返している間は、入力インタフェース回路部7側からのデータはしゃ断しなければならない。両者のデータが合成されてしまうと、dsの確認が正しく行えないからである。
【0025】
そこで入力インタフェース回路部7の出力側に、被計測制御対象4から計測制御プロセッサ2への応答データdrの通過または送信禁止を制御する入力ゲート部22を設け、ループバック手段20をアクティブにするときは(ゲート付きバッファ回路21をオン)、入力ゲート部により応答データdrを送信禁止とする。
【0026】
かくして本発明の第2実施例によれば、計測制御プロセッサ2が出力したインタフェース設定データdsを、該プロセッサ2がモニタすることができ、インタフェース回路3の選択の信頼度が向上する。
なお上記の例では、ラッチ回路11にラッチされたインタフェース設定データdsをループバックするようにしたが、この設定データdsに応じて切り換わったリレーRの接点の状態を実際にモニタしループバックするようにすれば、より現実的かつ正確なモニタを行うことができる。この場合は、そのリレーRを2回路接点とし、一方の接点は本来のインタフェース用にして他方の接点(一方の接点とは電気的にアイソレートしている)を上記モニタ用の接点とすることもできる。
【0027】
図4は本発明の第3実施例を示す図である。
第3実施例は、前述した識別コード設定手段30を設けることを特徴とするものである。
上述したインタフェース回路部5および入力インタフェース回路部7を搭載したインタフェースボード8は通常数枚ある。このインタフェースボード8が正しくセットされているか否かを確認することも、既述した被計測制御対象4の故障や焼損を未然に防止する上で効果的である。このために上記識別コード設定手段30が設けられる。
【0028】
この識別コード設定手段30は一例として図示するようなコード設定回路31によって実現することができる。本図の例では、ビットDi0〜Di3相当のラインをプルアップし、ビットDi4〜Di7相当のラインをプルダウンしており、入力ポートDi 側に識別コード(00001111)を印加することになる。
この場合、コード設定回路31の入力インタフェース回路部7側はハイインピーダンス状態にしておく必要がある。すなわち入力ゲート部22はオフにしておく必要がある。また、図4には図示を省略したが、図3に示すループバック手段30をなすゲート付きバッファ回路21もオフにしておく必要がある。このようにハイインピーダンス状態にしておかないと、コード設定回路31から意図どおりのビットデータ(前述の00001111)を出力できないからである。なお上記ゲート付きバッファ回路21および入力ゲート部22が片方ずつオンになるときは、それぞれのデータのビット(H/L)がそのままコード設定回路31を通過する。
【0029】
かくして本発明の第3実施例によれば誤ったインタフェースボード8を選択してしまうことが防止される。
図5は本発明の第4実施例を示す図(その1)、
図6は同図(その2)である。
第4実施例は、これまで述べてきた第1〜第3実施例を全て統合したものであり、各部分については既に説明したとおりである。特に本図において新たに示された構成要素は論理ゲート41である。この論理ゲート41は、第3実施例において述べたハイインピーダンス状態を作る上で有用である。すなわち、既述のS信号とL信号とをもとに、識別コードの確認のときのみ、ゲート付きバッファ回路21と入力ゲート部22を共にオフにし、上記ハイインピーダンス状態を作ることができる。以下、図5および図6における要部のデータおよび信号のシーケンスを説明する。
【0030】
図7は第4実施例のもとでの要部データおよび信号を表すタイムチャート(その1)、
図8は同タイムチャート(その2)である。
図5および図6を参照しながら、図7および図8のタイムチャートを説明する。なお図7の左端の各欄に示すデータあるいは信号の種別のうち、ここで初めて定義するのはa,a′およびbである。これらa,a′およびbは、図5および図6におけるa,a′およびbに現れる制御信号である。
【0031】
L信号がH(high)からL(low)に切り換わる時刻t1からt2までの間は、図5および図6の第3実施例に係る動作、すなわちプロセッサ2によりインタフェースボード8の識別コード(I/Fコード)を確認する動作である。このとき、図5の論理ゲート41を介することによって、S信号およびL信号から信号a,a′およびbを生成し、ゲート付きバッファ回路21と入力ゲート部22を同時にオフとし、既述のハイインピーダンス状態を作る。なおこのとき、ゲート付きバッファ回路12はオフ、ラッチ回路11はオンである。
【0032】
次に時刻t2において、S信号がHからLに切り換わると、インタフェース設定データの出力フェーズに入る。これは図2の第1実施例が機能するフェーズである。
そして時刻t3で計測制御プロセッサ2は、そのDo ポートより上記インタフェース(I/F)設定データdsを出力する。
【0033】
このインタフェース設定データdsが出力されている間に時刻t4に至り、ここでプロセッサ2はL信号をLからHに切り換える。ここにラッチ回路11は、そのデータdsをラッチし、インタフェース(I/F)設定データをラッチするフェーズに入る。
このフェーズが開始して(t4)、時刻t5までの間は、図3の第2実施例が機能する。すなわち、このとき、ラッチ回路11にラッチされているインタフェース設定データdsは、バス42を介して、今オンになっているゲート付きバッファ回路21を通して、プロセッサ2のDi ポートにループバックされ、既述した設定データdsの確認が行われる。このとき、入力ゲート部22は、a′=Hであるから、オフである。
【0034】
さらに時刻t5において、本来の計測制御データdmがプロセッサ2より出力され、インタフェース回路3を通して、被計測制御対象4に印加される。
このデータdmに対する該対象4からの応答データdrは、時刻t6よりプロセッサ2のDi ポートに入力される。
図9は本発明の第5実施例を示す図である。
【0035】
この第5実施例は、上述した第4実施例(図5および図6)の果すべき全ての機能を、例えばインタフェースボード8上に設けられたCPU51でディジタル的に処理するものである。このため、CPU51と計測制御プロセッサ2との間には信号線52が設けられ種々の処理を行うためのコマンド、データ等がこの信号線52上においてシリアル転送される。あるいはパラレル転送される。
【0036】
そのシリアル転送(あるいはパラレル転送)によってやりとりされる処理には例えば以下のようなものがある。
・ラッチデータの設定
・ラッチデータの確認
・タイミング制御
・コマンド送受信
・インタフェース識別コードの出力
CPU51の主たる機能は次のとおりである。
【0037】
第1には、インタフェース設定データdsを出力する期間において、このインタフェース設定データdsを、インタフェース回路部5への入力を禁止しつつ、当該インタフェース回路のみをアクティブにするインタフェース設定機能があり、これをCPU51が実行する。
第2には、CPUの上記インタフェース設定機能により設定されているインタフェース設定データdsを、計測制御プロセッサ2の入力ポートDi に返送するループバック機能があり、このループバック機能をCPU51が実行する。
【0038】
第3には、複数種のインタフェース回路3を搭載するインタフェースボードの各々に設定された固有の識別コードを、計測制御プロセッサ2の入力ポートDi に送信する識別コード出力機能があり、この識別コード出力機能をCPU51が実行する。
上述した第2〜第5実施例において、異常時にはユーザに警告を発することが望ましい。
【0039】
第1には、計測制御プロセッサ2は、自ら出力したインタフェース設定データdsと返送されたインタフェース設定データとが一致するか否かを監視し、一致しないときは、警告を発するようにする。
第2には、計測制御プロセッサ2は、送信された識別コードに対応するインタフェースボードと自ら設定したインタフェースボードとが一致するか否かを監視し、一致しないときは、警告を発するようにする。
【0040】
上記の警告は、パソコンの画面上に、例えば「インタフェース回路シーケンス異常」と表示し、ユーザに知らせる。
さらに望ましくは、上記の警告を発すると同時に、被計測制御対象4と計測制御装置1とからなる計測制御システムをフェールセーフ側に移行させるようにする。
【0041】
そのフェールセーフを実施するいくつかの形態を例示すると次のとおりである。
・計測制御対象4への電源供給を即座に禁止する。
・不一致の検出時以降は、計測制御装置1をロックし、リセットしない限りこれを再起動しない。
【0042】
・ゲート付きバッファ回路(12,21,22)を全てオフとし、計測制御対象4への入力を一切禁止する。
・Do ポートからの出力を、安全側に移行するような内容とする。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、S信号とL信号の2本の信号線を追加するだけで、本発明の目的すなわちインタフェース回路を自動的にかつ誤りなく選択することが実現される。この場合、ラッチ回路の異常やインタフェースボードの誤選択があってもこれを事前に発見でき、ECU等の計測制御対象4を焼損に至らしめるようなこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示す図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す図である。
【図4】本発明の第3実施例を示す図である。
【図5】本発明の第4実施例を示す図(その1)である。
【図6】本発明の第4実施例を示す図(その2)である。
【図7】第4実施例のもとでの要部データおよび信号を表すタイムチャート(その1)である。
【図8】第4実施例のもとでの要部データおよび信号を表すタイムチャート(その2)である。
【図9】本発明の第5実施例を示す図である。
【図10】計測制御装置の一般的な構成を示す図である。
【符号の説明】
1…計測制御装置
2…プロセッサ
3…インタフェース回路
4…被制御対象
5…インタフェース回路部
6…入力インタフェース回路
7…入力インタフェース回路部
8…インタフェースボード
10…インタフェース設定手段
11…ラッチ回路
12…ゲート付バッファ回路
20…ループバック手段
21…ゲート付バッファ回路
22…入力ゲート部
30…識別コード設定手段
31…コード設定回路
41…論理ゲート
42…バス
51…CPU

Claims (8)

  1. 被計測制御対象に対して、インタフェース回路を介して計測制御データを送信する計測制御装置であって、
    複数種の被計測制御対象の各々に適合した複数種のインタフェース回路を有するインタフェース回路部と、
    任意の1つの前記被計測制御対象に対しこれらに適合する1つの前記インタフェース回路を選択して所定の計測制御を実行し、前記計測制御データを、信号線を介して前記インタフェース回路部に出力する計測制御プロセッサと、
    前記計測制御プロセッサから前記信号線を介して出力される信号が入力されるように構成され、前記インタフェース回路部の設定を行うインタフェース設定手段と、を備え、
    前記計測制御プロセッサは、該被計測制御対象への計測制御データをその出力ポートから前記信号線に出力するのに先行して、前記複数種のインタフェース回路のうち該被計測制御対象に適合する1つの前記インタフェース回路を設定するためのインタフェース設定データを該出力ポートから前記信号線に出力するように構成され
    さらに、前記インタフェース設定手段には、
    前記信号線に出力された前記インタフェース設定データを、前記計測制御プロセッサが前記計測制御データを前記信号線に出力する期間保持し、当該保持されたインタフェース設定データに基づいて前記インタフェース回路部の設定を行うラッチ手段と、
    前記計測制御プロセッサが前記インタフェース設定データを前記信号線に出力する期間、該インタフェース設定データが、前記インタフェース回路部へ入力されないようにするゲート手段と、が設けられていることを特徴とする計測制御装置。
  2. 前記計測制御プロセッサから前記被計測制御対象へ前記計測制御データを出力する出力側に配置された前記インタフェース回路部に加えて、該被計測制御対象から該計測制御プロセッサへの応答データを受信するため入力側に配置され、かつ、前記複数種の被計測制御対象の各々に適合した複数種の入力インタフェース回路を有する入力インタフェース回路部を設け、
    前記インタフェース設定手段は、前記任意の1つの被計測制御対象に対し、適合する1つの前記入力インタフェース回路をも設定することを特徴とする請求項1に記載の計測制御装置。
  3. 前記計測制御プロセッサは、前記インタフェース設定手段に対する制御信号を、前記信号線とは別に設けられた制御信号線から出力するように構成し、
    前記インタフェース設定手段は、前記制御信号に基づいて前記計測制御プロセッサが前記インタフェース設定データを前記信号線に出力する期間であると判断すると、該制御信号を受信した後に、前記インタフェース設定データが前記インタフェース回路部へ入力されないようにすることを特徴とする請求項1に記載の計測制御装置。
  4. 前記インタフェース設定手段における前記ラッチ手段に保持された前記インタフェース設定データを、前記計測制御プロセッサの入力ポートに返送するループバック手段を設け、該計測制御プロセッサは自ら出力した該インタフェース設定データと返送されたインタフェース設定データとが一致することを確認することを特徴とする請求項1に記載の計測制御装置。
  5. 前記計測制御プロセッサから前記被計測制御対象へ前記計測制御データを出力する出力側に配置された前記インタフェース回路部に加えて、該被計測制御対象から該計測制御プロセッサへの応答データを受信するため入力側に配置され、かつ、前記複数種の被計測制御対象の各々に適合した複数種の入力インタフェース回路を有する入力インタフェース回路部を設け、
    前記インタフェース設定手段は、前記任意の1つの被計測制御対象に対し、適合する1つの前記入力インタフェース回路をも設定することを特徴とする請求項に記載の計測制御装置。
  6. 前記入力インタフェース回路部の出力側に、前記被計測制御対象から前記計測制御プロセッサへの応答データの通過または送信禁止を制御する入力ゲート手段を設け、前記ループバック手段をアクティブにするときは、該入力ゲート手段により前記応答データを送信禁止とすることを特徴とする請求項に記載の計測制御装置。
  7. 複数種の被計測制御対象の各々に適合した複数種のインタフェース回路を有するインタフェース回路部と、
    任意の1つの前記被計測制御対象に対しこれに適合する1つの前記インタフェース回路を選択して所定の計測制御を実行する計測制御プロセッサと、を備える計測制御装置において、
    前記複数種のインタフェース回路を搭載するインタフェースボードの各々に設定された固有の識別コードを、前記計測制御プロセッサの入力ポートに送信可能に構成された識別コード設定手段を設け、当該インタフェースボードに設定された固有の前記識別コードを、前記識別コード設定手段から前記計測制御プロセッサに送信し、
    該計測制御プロセッサは、その送信された識別コードに対応するインタフェースボードと自ら設定したインタフェースボードとが一致することを確認することを特徴とする請求項1に記載の計測制御装置。
  8. 前記計測制御プロセッサから前記被計測制御対象へ前記計測制御データを出力する出力側に配置された前記インタフェース回路部に加えて、該被計測制御対象から該計測制御プロセッサへの応答データを受信するため入力側に配置され、かつ、前記複数種の被計測制御対象の各々に適合した複数種の入力インタフェース回路を有する入力インタフェース回路部と、
    前記インタフェース設定手段に設定されている前記インタフェース設定データを、前記計測制御プロセッサの入力ポートに返送するループバック手段と、を有するとき、
    前記識別コード設定手段から前記被計測制御対象側に配置された前記入力インタフェース回路部および前記ループバック手段をハイインピーダンス状態にすることを特徴とする請求項に記載の計測制御装置。
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