JP4799761B2 - ステッピングモータの制御方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスク再生装置のトラッキングサーボに適したステッピングモータの制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルオーディオに用いられるコンパクトディスク(CD)は、コンピュータ機器での読み取りが可能な各種デジタルデータを記憶するための読み出し専用メモリ(CD−ROM)としても活用される。このようなCDを再生するディスク再生装置においては、ディスク上に記録された螺旋状の記録トラックをピックアップが正しくトレースできるように、ディスクとピックアップとの相対位置を制御するようにサーボ機構が設けられる。
【0003】
図6は、サーボ機構を含むディスク再生装置の概略を示すブロック図である。
【0004】
ディスク1は、少なくとも一方の面に螺旋状の記録トラックが形成され、この記録トラックに沿って所定のフォーマットに従うデジタルデータが記録される。例えばCDの場合、デジタルデータをEFM変調して得られるEFM信号に従って、記録トラック上に所定の長さを有する凸部(ピット)が形成される。スピンドルモータ2は、後述するサーボ制御部7から供給される駆動信号SDに応答して、ディスク1を所定の速度で回転駆動する。
【0005】
ピックアップ3は、レーザー光源及びセンサを含み、スレッド4上に移動可能なように取り付けられる。スレッド4は、ピックアップ3をディスク1の記録トラック面に対向させて支持すると共に、ピックアップ3をディスク1の半径方向へ移動可能なようにドライブ装置に取り付けられる。アクチュエータ5は、サーボ制御部7から供給される駆動信号TDに応答してピックアップ3及びスレッド4をディスク1の半径方向に移動させる。
【0006】
信号処理部6は、ピックアップ3によって取り出されるディスク1からの読み出し出力を受け取り、波形整形、二値化等の処理を施して、ディスク1の記録トラック上の凹凸に対応して2段階のレベルが切り換えられるEFM信号を生成する。また信号処理部6は、ピックアップ3の出力に基づいてトラッキングエラー信号TE及びオフトラック信号OTを生成する。即ち、ピックアップ3は、ディスク1に記録されたデータを読み取る主光源とディスク1の記録トラックに対する主光源の位置を読み取る補助光源とを有しており、信号処理部6は、主光源による読み取り出力からEFM信号を生成し、補助光源からの読み取り出力からトラキングエラー信号TEを生成する。このように生成されるトラッキングエラー信号TEは、通常、ディスク1に対するピックアップ3の読み取り位置が正しく保たれている間は「0」レベルに維持され、ピックアップ3の読み取り位置がディスク1の内周側または外周側へずれたときに負極性または正極性となる。一方、オフトラック信号OTについては、EFM信号の低周波成分から生成されるものであり、EFM信号が正しく出力されている間、即ち、ピックアップ3がディスク1の記録トラックからデータを正しく読み出している間はロウレベルを維持しており、ピックアップ3の位置がずれてEFM信号が正しく出力されなくなったときに立ち上がる。
【0007】
サーボ制御部7は、信号処理部6からEFM信号と共にトラッキングエラー信号TE及びオフトラック信号OTを受け、スピンドルモータ駆動信号SD及びアクチュエータ駆動信号TDを生成する。スピンドルモータ駆動信号SDは、例えば、ディスク1を線速度一定で駆動するCLV制御の場合、EFM信号の周期が一定になるようにして生成される。また、ディスク1を角速度一定で駆動するCAV制御の場合、スピンドルモータ駆動信号SDは、一定周波数の基準クロックに基づいて生成される。アクチュエータ駆動信号TDは、トラッキングエラー信号TE及びオフトラック信号OTに基づいて生成されるものであり、例えば、ディスク1からデータを読み出す際には、トラッキングエラー信号TEを「0」レベルに近づけるように生成される。これにより、ディスク1が所定の速度(線速度一定または角速度一定)で回転駆動させると共に、ディスク1上の記録トラックにピックアップ3の位置を追従させることができ、ディスク1に記録されたデータの読み出しが可能になる。
【0008】
ところで、アクチュエータ5によるピックアップ3及びスレッド4の移動は、スレッド4上でのピックアップ3の可動範囲内でピックアップ3のみを移動させる場合(ショートジャンプ)と、スレッド4上のピックアップ3の位置をほぼ固定した状態でスレッド4を移動させる場合(ロングジャンプ)とがある。ショートジャンプでは、まず、スレッド4を固定したままでピックアップ3のみを移動させ、ピックアップ3の位置がスレッド4上での可動範囲の限界に近付いたとき、スレッド4を少しだけ移動させ、ピックアップ3がスレッド4内でさらに移動できるようにしている。ディスク1の記録トラックにピックアップ3を追従させてデータを読み出す場合、このショートジャンプによる移動が行われる。
【0009】
ロングジャンプでは、ディスク1に対するピックアップ3の移動距離(通常はピックアップ3の可動範囲よりも長い)を設定し、その設定距離に合わせてスレッド4を移動させるようにしている。このとき、スレッド4上のピックアップ3は、ほぼ固定された状態にあり、ディスク1の記録トラックを横切りながらディスク1から信号の読み出しを行う。このピックアップ3の読み出し動作は、ディスク1に記録されたデータを読み出すためではなく、ピックアップ3が飛び越した記録トラックの本数をカウントするために行われる。
【0010】
トラッキングエラー信号TEは、ピックアップ3が1本の記録トラックを横切るごとに極性の反転を繰り返すため、複数の記録トラックを連続して横切る場合には、正弦波状の波形を示す。また、EFM信号は、ピックアップ3が記録トラック上にあるとき所定の振幅を示し、記録トラックから外れたときには固定値となる。このため、EFM信号の低周波成分から生成されるオフトラック信号OTは、ピックアップ3の記録トラックを横切る毎に立ち上がりと立ち下がりとを繰り返す。このオフトラック信号OTは、トラッキングエラー信号TEと同一の周期となり、ピックアップ3(スレッド4)の進行方向に従い、トラッキングエラー信号TEに対してπ/2だけ進むか、遅れた位相を示すことになる。そこで、トラッキングエラー信号TEまたはオフトラック信号OTをカウントすることで、ピックアップ3が飛び越した記録トラックの本数を検出し、目標とする移動距離に相当する本数の記録トラックを飛び越した時点で、スレッド4の移動を停止するようにしている。
【0011】
スレッド4をディスク1の半径方向へ目標とする距離だけ移動させる場合、移動開始時点ではスレッド4を加速し、停止位置の手前からスレッド4を減速させるようにして駆動信号TDが生成される。例えば、図7に示すように、タイミングt0で移動を開始してから所定の速度に達するタイミングt1までは一定の加速度を与え、その後、タイミングt2まで等速で移動させるように駆動信号TDが設定される。そして、タイミングt2以降、タイミングt3までは負の加速度を与えることで、タイミングt3でスレッド4を停止できるようにしている。ここで、タイミングt2は、スレッド4の移動距離と減速時の加速度とによって決定されるものであり、移動距離が短い場合あるいは減速時の加速度の絶対値が小さい場合には、タイミングt1よりも早いタイミングに設定される。その場合、等速での移動は行われず、タイミングt2で加速から減速に切り換えられることになる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
駆動信号TDによってスレッド4を移動させる場合、ピックアップ3(スレッド4)が飛び越した記録トラックの本数をカウントすることで移動距離を確認しながらサーボ制御が行われる。このため、回路の遅延や移動機構の機械的な遅延等によっては、目標とする移動距離を過ぎてからスレッド4が停止することがある。また、スレッド4の実際の移動距離を確認しながらサーボ制御を行う必要があるため、高速化が困難である。
【0013】
一方、精密な回転制御が可能なステッピングモータを用いた場合、スレッド4の移動距離を容易に確認でき、正確な位置で停止させることができるため、上述の問題は解消される。しかしながら、ステッピングモータを駆動するためには、複雑な駆動パルスの生成が必要であり、円滑な加速、減速を繰り返す場合、駆動回路の負担が大きくなる。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述の課題を解決するために成されたもので、その特徴とするところは、対象物の位置に対応する極値を設定し、この極値を更新することで対象物を初期位置から目標距離だけ移動させるステッピングモータの制御方法において、対象物の初期位置に対する現在位置の差から前記対象物が移動した過距離を算出する第1のステップと、目標距離に対する前記過距離の差から残距離を算出する第2のステップと、前記過距離が第1の基準値を越えるまで、前記過距離に応じて段階的に増加する加速値を順次加算して速度値を更新すると共に、更新した速度値を順次加算して前記極値を更新する第3のステップと、前記残距離が第2の基準値より少なくなった後、前記残距離に応じて段階的に減少する加速値を順次減算して速度値を更新すると共に、更新した速度値を順次加算して前記極値を更新する第4のステップと、を含むことにある。
【0015】
本発明によれば、対象物の位置を極値として設定し、この極値に対して速度値を順次加算することでステッピングモータを駆動できるようにしている。このとき、速度値に段階的に増加または減少する加速値を加算または減算して更新するようにしたことで、複雑な処理を伴うことなく、ステッピングモータを円滑に加速または減速することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明のステッピングモータの制御方法を説明するフローチャートである。この図においては、図2に示すように、対象物(スレッド)を初期位置から目標距離だけ離れた目標位置まで移動させる場合の処理を示す。このとき、対象物の移動速度は、図3に示すように、移動開始直後から段階的に加速度を上げながら加速した後、段階的に加速度を減少させながら減速するように速度の制御を行うものとする。
【0017】
ステップS1では、対象物の初期位置を示す極値データP(0)及び対象物を移動させる目標距離を示す目標値データTPを初期値としてロードする。これらの初期値は、処理が完了するまで保持される。なお、これらの初期値の他、複数の加速値や加速度を切り換えるタイミングを判定する複数の基準値も準備されている。
【0018】
ステップS2では、対象物の現在位置を示す極値データP(n)から初期位置を示す極値データP(0)を減算して、対象物が移動した過距離を示す過数データPPを算出する。対象物の移動が開始される直前では、対象物の初期位置と現在位置とが同じであり、過距離は「0」、即ち、過数データPPは「0」となる。そして、後述する各ステップと共にステップS2が繰り返されると、過数データPPの値は、対象物が初期位置から移動した距離に比例して増加する。
【0019】
ステップS3では、対象物を移動させる目標距離を示す目標値データTPから過数データPPを減算して、対象物の現在位置から目標位置までの残距離を示す残数データNPを算出する。対象物の移動が開始される直前において過数データPPが「0」のときには、残数データNPは目標値データTPに一致している。そして、ステップS2及び後述する各ステップと共にステップS3が繰り返されて過数データPPの値が増加すると、その増加分だけ残数データNPの値が減少する。
【0020】
ステップS4では、残数データNPが「0」になったかどうかを判定し、残数データNPが「0」になっていなければステップS5に進み、「0」になっていれば処理を終了する。これにより、ステップS2、S3及び後述する各ステップは、残数データNPが「0」になるまで、換言すれば、対象物が目標位置に達するまで繰り返されることになる。
【0021】
ステップS5では、残数データNPが、目標距離(目標値データTPの値)に応じて設定される基準値KM0に達しているかどうかを判定し、残数データNPが基準値KM0に達していなければ加速ステップS6a〜S9aに進み、基準値KM0に達していれば減速ステップS6b〜S9bに進む。
【0022】
加速ステップS6aでは、ステップS2で生成された過数データPPの値が判定され、続く、加速ステップS7aでは、加速ステップS6aの判定結果に応じた正の加速値が設定される。例えば、図3(a)に示すように、対象物の移動速度をタイミングt0からタイミングt3までの間に3段階で加速する場合、タイミングt0から各タイミングt1〜t3までの間に対象物が移動する距離に対応した基準値KM1〜KM3を設定し、過数データPPの値を各基準値KM1〜KM3とそれぞれ比較する。そして、過数データPPの値が基準値KM1以下であれば、最小の加速値データA(1)を選択し、基準値KM1から基準値KM2の間であれば、2番目の加速値データA(2)を選択し、基準値KM2から基準値KM3の間であれば、最大の加速値データA(3)を選択する。また、過数データPPの値が基準値KM3に達しているときには、値が「0」となる加速値データA(0)を選択する。
【0023】
加速ステップS8aでは、加速ステップS7aで設定された加速値データA(m)を速度値データV(n)に加算して更新する。この更新処理によれば、処理が繰り返される度に速度値データV(n)に加速値データA(m)が加算されることから、加速値データA(m)の値に応じた加速度が与えられることになる。そして、加速ステップS9aでは、加速ステップS8aで更新された速度値データV(n)を極値データP(n)に加算して更新する。この極値データP(n)は、対象物の位置に対応するデータであり、速度値データV(n)を加算して更新することで、速度値データV(n)が表す値で対象物を移動させることになる。この加速ステップS9aが完了した後には、ステップS2に戻り、上述の処理を繰り返す。
【0024】
以上の加速ステップS6a〜S9aによれば、図3(a)に示すように、タイミングt1〜t3の間で段階的に加速度を増加させながら、対象物を移動させることができる。そして、タイミングt3以降は、対象物を等速で移動させることができる。
【0025】
一方、減速ステップS6bでは、ステップS3で生成された残数データNPの値が判定され、続く、減速ステップS7bでは、減速ステップS6bの判定結果に応じた加速値が設定される。例えば、図3(a)に示すように、等速で移動している対象物をタイミングt4からタイミングt7までの間に3段階で減速し、最終的にタイミングt7で停止させる場合、各タイミングt4〜t6から対象物が停止するタイミングt7までの間に対象物が移動する距離に対応した基準値KM4〜KM6を設定し、残数データNPの値を各基準値KM4〜KM6とそれぞれ比較する。そして、残数データNPの値が基準値KM4から基準値KM5の間であれば、最大の加速値データA(4)を選択し、基準値KM5から基準値KM6の間であれば、2番目の加速値データA(5)を選択し、基準値KM6以下であれば、最小の加速値データA(6)を選択する。
【0026】
減速ステップS8bでは、減速ステップS7bで設定された加速値データA(m)を速度値データV(n)から減算して更新する。この更新処理によれば、処理が繰り返される度に速度値データV(n)から加速値データA(m)が減算されることから、加速値データA(m)の値に応じた負の加速度が与えられることになる。そして、減速ステップS9bでは、減速ステップS8bで更新された速度値データV(n)を極値データP(n)に加算して更新する。速度値データV(n)を加算して更新することは、加速ステップS9aと同様、速度値データV(n)が表す値で対象物を移動させることを表す。この減速ステップS9bが完了した後には、ステップS2に戻り、上述の処理が繰り返される。
【0027】
以上の減速ステップS6b〜S9bによれば、図3(a)に示すように、タイミングt4〜t7の間で段階的に加速度の絶対値を減少させながら、対象物を最終的にタイミングt7で停止させることができる。
【0028】
以上の説明において用いた極値データP(n)は、対象物の可動範囲内の特定位置と1対1で対応している。ところが、ステッピングモータは、1回転した時点で元の位置へ戻るため、極値データP(n)は、ステッピングモータの回転位置とは1対1で対応していない。そこで、ステッピングモータの駆動データとしては、極値データP(n)の中間ビットを用いる。例えば、図5に示すように、極値データP(n)の中間の適数ビットを駆動データとして取り出せば、ステッピングモータの駆動が可能になる。このとき、駆動データを除いた極値データP(n)の上位ビットは、対象物を移動させる間のステッピングモータの回転数を示し、下位ビットは、演算処理の際の端数となる。この端数については、ステッピングモータの駆動に直接関わるものではないが、演算誤差を減らしてステッピングモータの加速または減速を円滑にするものである。以上のことから、過数データPP及び残数データNPについては、最上位ビットが極値データP(n)と桁合わせされており、速度データV(n)については、最下位ビットが極値データP(n)と桁合わせされている。
【0029】
ところで、対象物を移動させる目標距離が短い場合、図3(b)に示すように、対象物を等速移動させるまで加速するよりも前に減速させる必要が生じる場合がある。このような現象は、設定される加速度が小さく、加速、減速が鈍い場合にも同様に起こり得る。即ち、所定の速度で移動する対象物を停止させるためには、減速し始めの速度に応じた停止距離が必要であり、この停止距離を確保するため、加速処理の途中であっても、タイミングt3において減速処理に切り換えるようにしている。この切り換えは、タイミングS5の判定に従うものであり、対象物の移動距離と加速値データA(m)の設定値に応じて基準値KM0を選ぶようにしている。図3(a)に示すように、対象物の移動距離が十分に長く、対象物を等速移動させるまで加速できる場合には、この基準値KM0は、タイミングt4時点での残値データNPに応じて設定される基準値KM4に一致するように選択すればよい。
【0030】
図4は、本発明のステッピングモータの制御方法を実現する演算回路を示すブロック図である。この演算回路は、図1に示すフローチャートに従って順次極値データP(n)を更新し、その極値データP(n)の中間ビットを駆動回路に供給するように構成される。
【0031】
演算回路は、セレクタ11、12、加算器13、データ反転器14、レジスタ15〜17、22〜25及び基準値メモリ18より構成され、各部の動作タイミングを制御するタイミング制御回路19が設けられている。
【0032】
第1のセレクタ11は、極値データP(n)、残数データNP、目標値データTP、過数データPP及び速度値データV(n)を受け、タイミング制御回路19の指示に応答して何れか1つのデータを選択し、選択したデータを加算器13へ供給する。第2のセレクタ12は、初期値としての極値データP(0)、過数データPP、加速値データA(m)、速度値データV(n)及び基準値データKM0〜KM6を受け、タイミング制御回路19の指示に応答して何れか1つのデータを選択し、選択したデータを反転回路14を介して加算器13へ供給する。
【0033】
加算器13は、第1のセレクタ11から入力されるデータと、第2のセレクタ12から反転回路14を介して入力されるデータとを加算し、加算結果を極値レジスタ21、残数レジスタ22、過数レジスタ23及び速度値レジスタ24の何れかに振り分けて供給すると共に、加算結果の正/負を表す符号ビットを符号レジスタ25に供給する。反転回路14は、第2のセレクタ12から入力されるデータの各ビットを反転させることで、加算器13において、減算処理を可能にしている。即ち、2の補数表示で表される各データの符号を反転すれば、データの絶対値を変えずに正/負の符号のみを反転することができるため、反転データを加算器13に供給すれば、減算処理が行われることになる。尚、この反転回路14は、加算器13において通常の加算処理を行う場合には、反転処理せず、第2のセレクタ12から入力されるデータをそのまま通過させる。
【0034】
目標値レジスタ15は、対象物を移動する目標距離を表す目標値データTPを格納し、第1のセレクタ11に供給する。この目標値レジスタ15に格納される目標値データTPは、通常、対象物の移動を指示するマイコンによって設定される。初期値レジスタ16は、初期状態で極値レジスタ21に格納されている極値データP(0)を初期値として取り込み、第2のセレクタ12に供給する。これら目標値レジスタ15及び初期値レジスタ16は、それぞれ単一のデータを格納し、常に同一のデータを第1のセレクタ11あるいは第2のセレクタ12に供給する。
【0035】
加速値レジスタ17は、残数データNPあるいは過数データPPの値に応じて切り換えられる加速値データA(m)を格納し、タイミング制御回路19の指示に応答して、加速値データA(m)を第2のセレクタ12に供給する。基準値メモリ18は、加速度を切り換えるタイミングを判定するための複数の基準値KM0〜KM6を保持し、タイミング制御回路19の指示に応答し、各判定動作の度に各基準値KM0〜KM6を順次第2のセレクタ12に供給する。
【0036】
タイミング制御回路19は、各セレクタ11、12の選択制御を行うと共に、その選択動作に同期して、各レジスタ22〜25の取り込みのタイミングを制御する。同時に、反転回路14におけるデータの反転/非反転の選択を行う。さらには、基準値メモリ18からの基準値KM0〜KM6の読み出し動作についても、各セレクタ11、12の選択及び各レジスタ22〜25の取り込みのタイミングに同期して制御する。
【0037】
極値レジスタ21は、加算器13に接続され、第1のセレクタ11が極値データP(n)を選択すると共に、第2のセレクタ12が速度値データV(n)を選択したときの加算器13の加算結果を新たな極値データP(n+1)として取り込む。このとき、反転回路14は、速度値データV(n)をそのまま加算器13へ供給する。この極値レジスタ21に格納される極値データP(n)は、中間ビットが取り出され、駆動データとして駆動回路へ供給される。即ち、図5に示したように、ステッピングモータを駆動するための駆動データとしては、極値データP(n)の全ビットは必要なく、ステッピングモータの回転数を示す上位ビットと演算処理の端数となる下位ビットとを除いた中間ビットが駆動データとなる。
【0038】
残数レジスタ22は、加算器13に接続され、第1のセレクタ11が目標値データTPを選択すると共に、第2のセレクタ12が過数データPPを選択したときの加算器13の加算結果の上位ビットを残数データNPとして取り込む。このとき、反転回路14は、過数データPPを反転させて加算器13へ供給する。過数レジスタ23は、加算器13に接続され、第1のセレクタ11が極値データP(n)を選択すると共に、第2のセレクタ12が初期値としての極値データP(0)を選択したときの加算器13の加算結果の上位ビットを過数データPPとして取り込む。このとき、反転回路14は、極値データP(0)を反転させて加算器13へ供給する。速度値レジスタ24は、加算器13に接続され、第1のセレクタ11が速度値データV(n)を選択すると共に、第2のセレクタ12が加速値データA(m)を選択したときの加算器13の加算結果を新たな速度値データV(n+1)として取り込む。このとき、反転回路14は、加速値データA(m)そのまま加算器13へ供給する。各レジスタ21〜24のデータの取り込みのタイミングについては、タイミング制御回路19からの指示により、各セレクタ11、12の選択動作に同期して設定される。
【0039】
符号レジスタ25は、加算器13に接続され、第1のレジスタ11が残数データNPを選択すると共に、基準値データKM0を選択したときの加算器13の加算結果の符号ビットのみを取り込む。さらに、符号レジスタ25は、第1のレジスタ11が残数データNPまたは過数データPPを選択すると共に、基準値データKM1〜KM6を選択したときの加算器13の加算結果から符号ビットのみを取り込む。これらの加算処理が行われるとき、反転回路14は、何れも、基準値データKM0〜KM6を反転して加算器13に供給する。即ち、このときの演算処理では、残数データNPまたは過数データPPが、各基準値KM0〜KM6に対して大きいか小さいかを判定するため、残数データNPまたは過数データPPから各基準値KM0〜KM6を減算(反転値を加算)し、その結果の符号のみを取り込むようにしている。
【0040】
判定回路26は、残数レジスタ22に接続され、残数データNPの値が「0」がどうかを判定し、判定結果をタイミング制御回路19に供給する。この判定回路26は、例えば、残数データNPの全ビットを入力に受けるNANDゲートを用いることで、残数データNPの全てのビットが「0」となったときに「1」を出力するように構成できる。
【0041】
以下、図1に示す制御方法を行う際の各部の動作について説明する。
【0042】
最初に、極値レジスタ21には、対象物の初期位置に対応する極値データP(0)が格納されており、目標値レジスタ15には、目標とする移動距離を示す目標値データTPが格納されている。この極値データP(0)は、継続的に対象物の移動を制御する場合、1回の移動制御が完了した時点で極値レジスタ21に格納されている極値データP(n)が次の移動制御を開始する時点で極値データP(0)として用いられる。また、目標値データTPについては、対象物の移動を指示するマイコンから目標値レジスタ15に設定される。
【0043】
まず、ステップS1では、極値レジスタ21から初期値レジスタ16に初期値としての極値データP(0)をロードする。そして、ステップS2では、第1のセレクタ11が極値レジスタ21からの極値データP(n)を選択すると共に、第2のセレクタ12が初期値レジスタ16からの極値データP(0)を選択する。このとき、反転回路14は、極値データP(0)を反転する。これにより、「P(n)−P(0)」なる演算が実行されて、その演算結果が過数データPPとして過数レジスタ23に取り込まれる。このとき、過数データPPとしては、例えば、図5に示すように、演算結果の全ビットではなく、必要となる上位ビットのみが取り込まれる。
【0044】
ステップS3では、第1のセレクタ11が目標値レジスタ15からの目標値TPを選択すると共に、第2のセレクタ12が過数レジスタ23からの過数データPPを選択する。このとき、反転回路14は、過数データPPを反転する。これにより、「TP−PP」なる演算が実行されて、その演算結果が残数データNPとして残数レジスタ22に取り込まれる。このとき、残数データNPとしては、過数データPPと同様に、演算結果の全ビットではなく、必要となる上位ビットのみが取り込まれる。
【0045】
ステップS4では、残数レジスタ22から判定回路26に残数データNPを取り込み、残数データNPが「0」となったかどうかを判定する。この判定結果は、タイミング制御回路19へ送られる。そして、残数データNPが「0」でなければ、タイミング制御回路19は、次のステップS5の動作を指示し、「0」であれば、各部の動作を停止して、処理を終了させる。
【0046】
ステップS5では、基準値メモリ18から基準値KM0が読み出され、第1のセレクタ11が残数レジスタ22からの残数データNPを選択すると共に、第2のセレクタ12が基準値メモリ18からの基準値データKM0を選択する。このとき、反転回路14は、基準データKM0を反転する。これにより、「NP−KM0」なる演算が実行されて、その演算結果の符号ビットがタイミング制御回路19に取り込まれる。そして、タイミング制御回路19は、取り込んだ符号が「正」であれば、残数データNPの値が基準値データKM0よりも大きいとして、加速ステップS6aに進むように各部へ指示を与える。一方、その符号が「負」であれば、残数データNPの値が基準値データKM0よりも小さいとして、減速ステップS6bに進むように各部へ指示を与える。
【0047】
加速ステップS6aでは、基準値メモリ18から加速処理時の切り換え判定の基準となる基準値データKM1〜KM3が順次読み出され、第1のセレクタ11が過数レジスタ23からの過数データPPを選択すると共に、第2のセレクタ12が基準値メモリ18からの基準値データKM1〜KM3を選択する。このとき、反転回路14は、基準値データKM1〜KM3をそれぞれ反転する。これにより、基準値メモリ18からの読み出し動作に同期して、「PP−KM1」、「PP−KM2」及び「PP−KM3」なる演算が順次実行されて、それぞれの演算結果の符号ビットがタイミング制御回路19に取り込まれる。
【0048】
加速ステップS7aでは、加速ステップS6aでタイミング制御回路19に取り込まれた符号ビットに基づいて加速値を決定し、その決定に応じた加速値データA(m)を加速値レジスタ17に設定する。即ち、対象物の加速を開始する時点では、最小の加速値とし、段階的に加速値を増加させるようにするため、対象物の移動距離に相当宇する過数データPPの値が第1の基準値KM1に達するまでは、最小の加速値データA(1)を設定する。そして、過数データPPの値が増加し、第2の基準値KM2、第3の基準値KM3に達する毎に、加速値データA(2)、A(3)〔A(1)<A(2)<A(3)〕を順次設定する。
【0049】
加速ステップS8aでは、第1のセレクタ11が速度値レジスタ24からの速度値データV(n)を選択し、第2のセレクタ12が加速値レジスタ17からの加速値データA(m)を選択する。このとき、反転回路14は、加速値データA(m)を反転しない。これにより、「V(n)+A(m)」なる演算が実行され、その演算結果が新たな速度値データV(n+1)として速度値レジスタ24に取り込まれる。
【0050】
加速ステップS9aでは、第1のセレクタ11が極値レジスタ21からの極値データP(n)を選択し、第2のセレクタ12が速度値レジスタ17からの加速値データV(n)を選択する。このとき、反転回路14は、速度値データV(n)を反転しない。これにより、「P(n)+V(n)」なる演算が実行され、その演算結果が新たな極値データP(n+1)として極値レジスタ21に取り込まれる。
【0051】
減速ステップS6bでは、基準値メモリ18から減速処理時の切り換え判定の基準となる基準値データKM4〜KM6が順次読み出され、第1のセレクタ11が残数レジスタ22からの残数データNPを選択すると共に、第2のセレクタ12が基準値メモリ18からの基準値データKM4〜KM6を選択する。このとき、反転回路14は、基準値データKM4〜KM6をそれぞれ反転する。これにより、基準値メモリ18からの読み出し動作に同期して、「PP−KM4」、「PP−KM5」及び「PP−KM6」なる演算が順次実行されて、それぞれの演算結果の符号ビットがタイミング制御回路19に取り込まれる。
【0052】
減速ステップS7bでは、減速ステップS6bでタイミング制御回路19に取り込まれた符号ビットに基づいて加速値を決定し、その決定に応じた加速値データA(m)を加速値レジスタ17に設定する。即ち、所定速度で移動する対象物の減速を開始する時点では、最大の減速を行う必要があり、停止する直前では、最も緩やかな減速を行うようにするため、対象物の停止位置までの距離に相当宇する残数データNPの値が第4の基準値KM4に達するまでは、加速値データA(4)を設定する。そして、残数データNPの値が減少し、第5の基準値KM5、第6の基準値KM6に達する毎に、加速値データA(5)、A(6)〔A(6)<A(5)<A(4)〕を順次設定する。
【0053】
減速ステップS8bでは、第1のセレクタ11が速度値レジスタ24からの速度値データV(n)を選択し、第2のセレクタ12が加速値レジスタ17からの加速値データA(m)を選択する。このとき、反転回路14は、加速値データA(m)を反転する。これにより、「V(n)−A(m)」なる演算が実行され、その演算結果が新たな速度値データV(n+1)として速度値レジスタ24に取り込まれる。
【0054】
減速ステップS9bでは、第1のセレクタ11が極値レジスタ21からの極値データP(n)を選択し、第2のセレクタ12が速度値レジスタ17からの加速値データV(n)を選択する。このとき、反転回路14は、速度値データV(n)を反転しない。これにより、「P(n)+V(n)」なる演算が実行され、その演算結果が新たな極値データP(n+1)として極値レジスタ21に取り込まれる。
【0055】
以上の加速ステップS6a〜S9aあるいは減速ステップS6b〜S9bが完了した時点では、極値レジスタ21及び速度値レジスタ24に、それぞれ更新された極値データP(n+1)及び速度値データV(n+1)が格納されている。そこで、ステップS2に戻って各ステップS2〜S5、S6a〜S9a、S6b〜S9bの処理を繰り返せば、極値データP(n)及び速度値データV(n)が順次更新される。
【0056】
以上の駆動回路においては、単一の加算器13を時分割で動作させて全ての演算処理を実行できるため、回路規模を小さく形成することができる。尚、セレクタ及び加算器を増設することにより、複数の演算処理を並列に処理させることも可能である。この場合、回路規模は大きくなるが、各種の演算を並列に処理できるため、高速化が可能になる。実際の駆動回路としては、使用目的に応じた回路規模と処理速度を得られるように、加算器の数を決定すればよい。
【0057】
【発明の効果】
本発明によれば、正確な回転制御が可能なステッピングモータを用いて対象物を移動させることができるため、ディスク再生装置のスレッドのサーボ制御に用いた場合、応答速度の向上が望める。また、対象物の移動距離あるいは目標位置までの残りの距離に応じて加速値を切り換えながら速度値を更新するようにしたことで、各演算を高速に処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のステッピングモータの制御方法を示すフローチャートである。
【図2】ステッピングモータで移動させる対象物と各データとの関係を示す図である。
【図3】対象物の移動速度の経時変化を示す図である。
【図4】本発明の制御方法を実現する制御回路の構成を示すブロック図である。
【図5】各データの桁合わせを説明する図である。
【図6】ディスク再生装置の構成を示すブロック図である。
【図7】ロングジャンプ時のピックアップの移動速度の経時変化を示す図である。
【符号の説明】
1 ディスク
2 スピンドルモータ
3 ピックアップ
4 スレッド
5 アクチュエータ
6 信号処理部
7 サーボ制御部
11、12 セレクタ
13 加算器
14 反転回路
15〜17、22〜25 レジスタ
18 メモリ
26 タイミング制御回路

Claims (3)

  1. 対象物の位置に対応する極値を設定し、この極値を更新することで対象物を初期位置から目標距離だけ移動させるステッピングモータの制御方法において、対象物の初期位置に対する現在位置の差から前記対象物が移動した過距離を算出する第1のステップと、目標距離に対する前記過距離の差から残距離を算出する第2のステップと、前記過距離が第1の基準値を越えるまで、前記過距離に応じて段階的に増加する加速値を順次加算して速度値を更新すると共に、更新した速度値を順次加算して前記極値を更新する第3のステップと、前記残距離が第2の基準値より少なくなった後、前記残距離に応じて段階的に減少する加速値を順次減算して速度値を更新すると共に、更新した速度値を順次加算して前記極値を更新する第4のステップと、を含み、
    前記極値はビット列で規定され、当該ビット列から前記ステッピングモータの回転数を示す上位ビットと、演算処理の端数となる下位ビットを除いた中間ビットが駆動データとして、前記ステッピングモータの駆動回路に供給されることを特徴とするステッピングモータの制御方法。
  2. 前記過距離が前記第1の基準値を越える前に、前記目標距離に応じて設定される第3の基準値に達したとき、前記第3のステップを中断して前記第4のステップへ移行することを特徴とする請求項1に記載のステッピングモータの制御方法。
  3. 前記過距離および前記残距離はビット列で規定され、それらビット列は前記極値のビット列より短く、かつ最上位ビットが前記極値のビット列の最上位ビットと桁合わせされていることを特徴とする請求項1に記載のステッピングモータの制御方法。
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