JP4799317B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、移動する像担持体に走査方式で画像を形成し、該像担持体から記録用紙に画像を転写する画像形成装置に関し、より詳細には、移動する像担持体上に形成された画像にタイミングを合わせて、記録用紙を前記転写位置へ搬送する用紙搬送を適正に行うことを可能にした上記画像形成装置に関する。
今日、広く普及している複写機、プリンタ等の画像形成装置では、回転(副走査)する感光体ドラムを画像データで点灯制御されるレーザビームにより周期的に走査し(主走査)、露光する主・副2次元走査露光方式で画像を書込み、トナー画像の現像後に、像担持体としての感光体ドラムや中間転写体から紙媒体(記録用紙)に該画像を転写する方法が採用されている。この方法では、移動する像担持体上に形成された画像にタイミングを合わせて、記録用紙(以下単に「用紙」という)を転写位置へ搬送する用紙搬送を適正に行うことが必要である。
こうした用紙搬送は、普通、用紙を積載、収納するトレイから用紙を給紙する手段として給紙ローラと、転写位置の直前に設けたレジストローラにより行われている。なお、従来技術における用紙搬送の機器(ハードウェア)構成は、後述する本発明の実施形態における図1及び図2に示す構成と変わらないので、同図を参照して従来技術を説明する。
図1において、移動する中間転写ベルト105に担持されたトナー画像は、2次転写ローラ対107,116によって該ベルトから用紙(シート)104に転写される。用紙は、給紙トレイ101から搬送される。先ず、給紙ローラ102のみを駆動させて、給紙トレイ101に積載、収納された用紙を1枚ずつレジスト待機位置に搬送する。このとき、用紙の到来を検知するレジストセンサ120で用紙の先端を検知してからタイマで所定の時間をはかり、給紙ローラ102を停止させる。タイマには、用紙がたわんだ状態でレジストローラ103に当接し得る時間を設定する。レジストローラ103は、2次転写ローラ対107,116の直前に設け、移動する中間転写ベルト105に担持されたトナー画像の移動にタイミングを合わせて行われるレジストスタートの指示に従い、レジスト待機位置にある用紙を該2次転写ローラ対に送り込む。
給紙ローラ102及びレジストローラ103の駆動を制御することにより行うこの一連の用紙搬送動作は、図2の制御システムを構成する制御手段210のCPU211が、この動作に用いるプログラムをドライブし、管理下にあるレジストセンサ120、シート搬送手段230のモータ・クラッチ等のデバイス群を制御することによって実現される。
図9は、従来におけるレジストスタート時の用紙搬送動作の制御フローを示す。
図9のフローに示すように、まず、給紙クラッチ232をONして、給紙トレイ101に積載された用紙(シート)104を給紙ローラ102によって、レジストローラ103に向けて搬送する(ステップS1101)。
次いで、レジストローラ103への搬送路に設けたレジストセンサ120で搬送される用紙104の先端を検出し(ステップS1102)、用紙の先端を検知してから、タイマで用紙がたわんだ状態でレジストローラ103に当接し得る時間として設定した時間の経過を確認する(ステップS1103)。
タイマで上記時間の経過を確認した(ステップS1103-YES)時点で、給紙ローラ102を停止させる。この状態をレジスト待機として、レジストスタートを持つ。
ここで、中間転写ベルト105に担持されたトナー画像が二次転写ローラ116の位置に到達するタイミングに合わせて行われるレジストスタートを待ち、レジストスタートのタイミングに達した時点で(ステップS1105-YES)、給紙クラッチ232とレジストクラッチ233をONして、給紙ローラ102とレジストローラ103の回転を開始させ、レジストスタートする(ステップS1106)。
レジストスタートを行った後、次に行う、二次転写ローラ116で用紙にトナー画像を転写し、定着器122でトナー画像をシートに定着する処理に引継ぐ。
特開平6−56302号公報
しかしながら、図9に示した従来の制御フローにおけるように、レジストスタート時に、給紙ローラ102とレジストローラ103を同時に回転開始させる制御指令を発しても、実際には、給紙クラッチ232とレジストクラッチ233の連結時間などのばらつきにより、必ずしも同時に回転開始するとは限らない。
仮に、レジストローラ103の方が先に回転開始した場合、レジストローラ103のみの搬送力で用紙を搬送しなければならない。この時たわみ量が小さいと用紙が突っ張ってしまい給紙ローラ102による負荷がかかるため、用紙がスリップしてしまう。このため、中間転写ベルト105に担持されたトナー画像が二次転写ローラ116の位置に到達するタイミングと用紙の送りとの整合がくずれ、用紙に形成された画像の先端位置がずれてしまう。
従来、上記のたわみが適正量となるように、たわみ量を求め、求めた量に応じて、用紙搬送動作を制御する給紙制御方法が提案されている(上記特許文献1、参照)。ただ、上記特許文献1に示した給紙制御方法は、レジスト位置への用紙搬送動作において、先行する用紙の搬送量(パルス数)を検出し、その値からたわみ量を推定するもので、たわみ量が適正となるように、その後の用紙搬送へのフィードバック制御をかける、という方法である。
したがって、上記のように、実際にレジスト待機位置にある用紙のたわみ量が小さい場合に対応して、適正な搬送を行うことは、上記特許文献1では考慮していない。しかも、上記特許文献1は、レジストセンサの外に、用紙の後端部を検知するセンサを必要とし、また、少なくともこれら2つのセンサを用いて検出した搬送量からたわみ量を推定する演算やたわみ量から制御量を算出する処理を必要とするので、構成上の制約条件となる。
本発明の目的は、上記のような制約条件をできるだけ無くし、レジスト待機位置に実在する用紙のたわみ量が小さい場合であっても、像担持体上のトナー画像が転写位置に到達するタイミングと用紙送りとの整合を保つことができ、適正な用紙搬送動作を行うことにある。
請求項1の発明は画像形成装置であって、移動する像担持体に走査方式で画像を形成する画像形成手段と、前記像担持体から画像の転写を受ける記録用紙を転写位置に搬送するレジストローラと、前記レジストローラに向けて記録用紙を搬送する給紙ローラと、前記給紙ローラ及び前記レジストローラを一連の制御動作に従って駆動することにより、前記像担持体上に形成された画像にタイミングを合わせて、記録用紙を前記転写位置へ搬送する搬送制御手段と、使用し得る給紙ローラを複数種類有し、かつ使用する前記給紙ローラの種類を示す情報を取得する給紙ローラ種類情報取得手段、前記給紙ローラの磨耗による搬送力の経時変化を示す情報を取得する給紙ローラ経時情報取得手段と、を有し、前記搬送制御手段は、前記給紙ローラのみを駆動し、記録用紙をたわませた状態で前記レジストローラに当接し得るように搬送した後、前記像担持体上の画像にタイミングを合わせてレジストローラを駆動し、記録用紙を転写位置に向けて送るレジストスタートの際に、前記レジストローラより前記給紙ローラの回転開始タイミングを先にして駆動する制御を行うことが可能な手段であり、かつ、前記給紙ローラ種類情報取得手段及び前記給紙ローラ経時情報取得手段によって取得した給紙ローラの種類及び給紙ローラの磨耗による搬送力の経時変化に応じて、前記給紙ローラの回転開始タイミングを変更してたわみ量を調整する手段を有したことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載された画像形成装置において、前記給紙ローラの回転開始タイミングを変更してたわみ量を調整する手段が、給紙ローラの種類及び給紙ローラの磨耗による搬送力の経時変化と給紙ローラの回転開始タイミングとの関係を定めたデータベースを予め備え、前記給紙ローラ種類情報取得手段及び前記給紙ローラ経時情報取得手段それぞれによって得た給紙ローラの種類及び給紙ローラの磨耗による搬送力の経時変化に応じた回転開始タイミングを前記データベースから取得し、レジストスタートの制御に用いることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載された画像形成装置において、前記搬送制御手段は、紙種、紙種及び温度・湿度、給紙ローラの種類、並びに給紙ローラの種類及び給紙ローラの磨耗による搬送力の経時変化に応じて変更する前記回転開始タイミングに対して、機差補正を行う機差補正手段を有したことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3に記載された画像形成装置において、前記機差補正手段が、前記回転開始タイミングに対する機差補正情報を定めたデータベースを予め備え、各々の情報取得手段によって得た紙種、紙種及び温度・湿度、給紙ローラの種類、並びに給紙ローラの種類及び給紙ローラの磨耗による搬送力の経時変化に応じた機差補正情報を前記データベースから取得し、該機差補正情報によって補正した回転開始タイミングをレジストスタートの制御に用いることを特徴とする。
本発明によれば、実際にレジスト待機位置にある用紙のたわみ量が小さく、従来技術によると、用紙がスリップしてしまうような状態となっている場合でも、レジストスタート時に、先に給紙ローラを駆動することで、たわみ量を増すことが可能になるので、像担持体(感光体、中間転写体)上のトナー画像が転写位置に到達するタイミングと用紙の送りとの整合が保たれ、適正な用紙搬送動作を行うことが可能になる。また、ハードウェア構成に格別な手段を要することなく、装置構成上の制約条件を極少にして、実施することが可能になる。
さらに、前記たわみ量に影響する紙種、紙種及び温度・湿度、給紙ローラの種類、並びに給紙ローラの種類及び給紙ローラの経時変化に応じて給紙ローラの回転開始タイミングの設定を行うことにより、上記用紙搬送動作を最適化することが可能になる。
以下に、本発明の画像形成装置に係わる実施形態を説明する。
以下に示す実施形態は、本願の各発明をカラー画像形成装置に実施した例を示す。ただ、画像形成装置は、モノクロ機であっても、本例と同様に実施可能である。
まず、本発明の実施形態に係わる画像形成装置の基本的な構成を、図1に概略構成を示す装置例をもとに説明する。
図1に示すカラー画像形成装置10は、所謂タンデムタイプと言われる装置で、色成分の画像色ごとに備えた感光体ドラム109BK,109M,109C,109Yに形成し、該ドラムから中間転写ベルト(以下、単に「転写ベルト」とも記す)105への転写工程でカラー画像に合成する。したがって、転写ベルト105に沿って各色のAIO(All In One)カートリッジ106BK、106M、106C、106Yが、所定の間隔をもって並べられている。転写ベルト105は、図1に示す構成では、反時計回りに回転し、回転方向の上流側から順に、複数のAIOカートリッジ(電子写真プロセス部を交換部品として一体化したもの)106BK、106M、106C、106Yが配列されている。
これら複数のAIOカートリッジ106BK、106M、106C、106Yは、形成するトナー画像の色が異なるだけで、そのほかの内部構成は共通である。AIOカートリッジ106BKはブラックの画像を、AIOカートリッジ106Mはマゼンタの画像を、AIOカートリッジ106Cはシアンの画像を、AIOカートリッジ106Yはイエローの画像をそれぞれ形成する。
以下の説明では、AIOカートリッジ106BKについて具体的に説明するが、他のAIOカートリッジ106M、106C、106YはAIOカートリッジ106BKと同様であるので、AIOカートリッジ106M、106C、106Yよりなる画像形成部それぞれの構成については、AIOカートリッジ106BKの各構成要素に付したBKに替えて、M、C、Yによって区別した符号を図に表示するにとどめ、本文の説明を省略する。
転写ベルト105は、回転駆動される2次転写駆動ローラ107と転写ベルトテンションローラ108とに巻回されたエンドレスのベルトである。この2次転写駆動ローラ107は、不図示の駆動モータにより回転駆動され、この駆動モータと、2次転写駆動ローラ107と、転写ベルトテンションローラ108とが、転写ベルト105を移動させる駆動手段として機能する。
画像形成部106BKは、レーザビームの書込みを受ける感光体109BK、この感光体109BKの周囲に配置された帯電器110BK、露光器111、現像器112BK、クリーナーブレード113BK、等から構成されている。
露光器111は、各AIOカートリッジ106BK、106M、106C、106Yが形成する画像色に対応する露光光としてのレーザビーム114BK、114M、114C、114Yを照射するように構成されている。画像色に対応する上記レーザビームは、各色の画像データに基づいて点灯制御されるレーザから発するビームを偏向器(ポリゴンミラー)により走査(主走査)し、回転する(副走査)感光体ドラムを照射し、感光面を露光する。
画像形成に際し、感光体109BKの外周面は、暗中にて帯電器110BKにより一様に帯電された後、露光器111からのブラック画像に対応したレーザビーム114BKにより露光され、静電潜像を生成される。
現像器112BKは、感光面に生成された静電潜像にブラックトナーを付着させることにより可視像化する。この工程を経て感光体109BK上にブラックのトナー画像が形成される。
上記の作像工程は、回転する感光体ドラムに走査方式で画像をレーザビームで書込む方式によるので、感光体ドラム109BK上のトナー画像は、ドラムの回転につれてドラムと転写ベルト105とが接する転写位置(一次転写位置)転写位置に向けて送られ、転写位置で一次転写ローラ115BKの働きにより転写ベルト105上に転写される。この転写により、転写ベルト105上にブラックのトナーによる画像が形成される。
トナー画像の転写が終了した感光体109BKは、外周面に残留した不要なトナーをクリーナーブレード113BKにより払拭された後、次の画像形成のために待機する。
上記のように、AIOカートリッジ106BKでブラックのトナー画像が転写された転写ベルト105は、次のAIOカートリッジ106Mが設けられた位置に向けてブラックのトナー画像を搬送する。AIOカートリッジ106Mでは、AIOカートリッジ106BKでの画像形成プロセスと同様のプロセスにより感光体109M上にマゼンタのトナー画像が形成され、そのトナー画像が転写ベルト105上に形成されたブラックの画像に重畳されて転写される。
転写ベルト105上に形成された画像は、さらに次のAIOカートリッジ106C、106Yに搬送され、同様の動作により、感光体109C上に形成されたシアンのトナー画像と、感光体109Y上に形成されたイエローのトナー画像とが、転写ベルト上に重畳されて転写される。こうして、転写ベルト105上にフルカラーの合成画像が形成される。フルカラーの合成画像が形成された転写ベルト105は、二次転写ローラ116の位置まで搬送される。なお、例えば、ブラックのみのモノクロの画像を形成する際には、一次転写ローラ115M、一次転写ローラ115C、一次転写ローラ115Yは、それぞれ感光体109M、感光体109C、感光体109Yから離間された位置に退避させ、AIOカートリッジ106BKのみを動作させ、上述の画像形成プロセスを行う。
上記画像形成プロセスを経て転写ベルト105上に転写されたカラー画像は、この後、二次転写ローラ116の位置に送られ、ここで、用紙(シート)104に転写される。この二次転写では、移動する転写ベルト105上に形成された画像にタイミングを合わせて、給紙トレイ101に積載、収納されている用紙104を転写位置へ搬送する。なお、この用紙搬送の制御については、本発明の要旨にかかわるので、後記で詳細に説明する。
二次転写ローラ116によって、転写ベルト105からトナー画像の転写を受けた用紙は、排紙収納部への経路に配置された定着器122に搬送され、ここで、転写されたトナー画像の用紙への定着処理を受ける。定着処理により印刷を完了するので、用紙は、排紙ローラ118により排紙収納部へ排出される。
第1面への印刷は、上記のようにして印刷を完了するが、両面印刷モードの第2面の場合は、排紙ローラ118部にある排紙ソレノイド(不図示)を切り替えることで、該ローラにより用紙をスイッチバックさせ、両面搬送経路を通して、両面ローラ119によって、再び二次転写ローラ116による転写を第2面に受け、定着処理を経て、排紙するという処理工程で両面印刷を完了する。
本発明は、移動する像担持体(転写ベルト105)上に形成されたトナー画像にタイミングを合わせて、記録用紙を転写位置(二次転写ローラ116)へ搬送する際の用紙搬送制御に特徴を有するので、以下、この点について、図1の実施形態の構成例によって、詳細に説明する。
用紙搬送は、給紙トレイ101に積載、収納された用紙104を給紙ローラ102と、用紙へ転写を行なう二次転写ローラ116への搬送経路の転写位置の直前に設けたレジストローラ103により行う。
転写ベルト105に担持され、転写位置に移動してくるトナー画像は、対をなす2次転写駆動ローラ107と2次転写ローラ116によって該ベルトから用紙(シート)104に転写される。用紙は、給紙トレイ101から搬送される。
給紙トレイ101から2次転写位置までの用紙搬送動作を説明すると、先ず、給紙ローラ102のみを駆動させて、給紙トレイ101に積載、収納された用紙を1枚ずつレジスト待機位置に搬送する。このとき、制御手段は、用紙の到来を検知するレジストセンサ120から用紙の先端の検知信号を得、この検知信号でタイマをスタートさせ、タイマで所定の時間をはかった後、給紙ローラ102を停止させ、レジスト待機させる。
このタイマには、用紙がたわんだ状態でレジストローラ103に当接し得る時間を設定する。つまり、レジストローラ103が動作していない状態であるから、給紙ローラ102により送られる用紙は、先に進まずにレジストローラ103に当接し、さらに送られると用紙がたわんだ状態になる。このたわみ量は適当な量が経験上求められているので、この量を目標値として、タイマへの設定を決める。
レジストローラ103は、2次転写用のローラ対107,116の直前に設け、移動する中間転写ベルト105に担持されたトナー画像の移動にタイミングを合わせて行われるレジストスタートの指示に従い、回転を始める。正常動作時には、適正なたわみを持った状態で用紙がレジスト待機しているので、レジストローラ103の回転によりスムーズに待機位置にある用紙を該2次転写用のローラ対に送り込むことができる。
図2は、画像形成処理に係わる制御システムの構成を示すものである。
図2の構成において、制御手段210は、画像形成処理に係わるシート搬送手段230、画像形成手段240、転写手段250及び定着手段260を制御対象とし、これらを対象とした制御を行うために、シート積載手段220及びシート位置検知手段280の状態を検知するために各種のセンサ或いは図示しないメインコントローラ等から情報を取得する。
制御手段210は、不図示のメインコントローラからの印刷要求を受けると、制御手段210内のCPU(Central Processing Unit)211が、管理下のROM(Read Only Memory)212及びRAM(Random Access Memory)213を制御して、画像形成処理に係わる制御機能を実現するために、該ROM及びRAMに格納された、各種制御用プログラム及び制御用データを必要に応じて使用することにより、制御対象となる上記各手段を制御するための処理を実行し、制御指令を発する。
この制御動作の中には、上記した給紙トレイ101から2次転写位置までの用紙搬送を行うための一連の動作に必要な制御フローを実行することが含まれる。
ところで、上記の用紙搬送制御は、従来から基本的には上記したと同様の制御システムによって、同様の手順で制御を行っていた。即ち、用紙を適正なたわみを持った状態でレジスト待機させ、転写ベルト105に担持されたトナー画像の移動にタイミングを合わせてレジストローラ103及び給紙ローラ102を同時に回転開始させることにより、待機位置にある用紙をスムーズに転写位置に送り込むように、制御をしていた(上記[背景技術]のレジストスタート時の用紙搬送動作に関する記述、参照)。
ただ、実際には、同時に回転開始させる制御を行っても、回転駆動機構の特性等の違いにより、必ずしも同時に回転が開始できるとは限らない。仮に、レジストローラ103の方が先に回転した場合、レジストローラ103のみの搬送力で用紙を搬送しなければならない。この時たわみ量が小さいと用紙が突っ張ってしまい、回転開始前の給紙ローラ102による負荷がかかるため、用紙がスリップしてしまう。このため、中間転写ベルト105に担持されたトナー画像が二次転写ローラ116の位置に到達するタイミングと用紙の送りとの整合がくずれ、用紙に形成された画像位置がずれてしまう。
そこで、本発明では、この問題を解決するための方法として、用紙のスリップの原因となるたわみ量の不足を補うことにより、この不具合が起きることを防ぐようにする制御方法を採用する。
具体的には、レジストスタート時、即ちレジスト待機状態の用紙を転写位置へ搬送する際に、レジストローラ103より給紙ローラ102の回転開始タイミングを先にして駆動する(以下「給紙ローラ先回し」ともいう)制御を行う。このレジストスタート時の給紙ローラ先回し制御は、たわみ量を増やす方向に作用し、後から起動するレジストローラ103は適正なたわみ量の下で、回転を開始することができる。
よって、従来のようにたわみ量が不足し、給紙ローラ102が負荷となるために生じる用紙のスリップを起こすことなく、スムーズに用紙の搬送を行うことが可能になる。
以下に、レジストスタート時、即ちレジスト待機状態の用紙を転写位置へ搬送する際に、給紙ローラ先回しをする、上記制御方法を採用した実施形態として、「実施形態1」〜「実施形態6」を示す。
「実施形態1」は、本案の方法による基本的な制御動作に係わる。
また、「実施形態2」〜「実施形態5」は、実施形態1をベースに、たわみ量に影響する紙種、紙種及び温度・湿度、給紙ローラの種類、並びに給紙ローラの種類及び給紙ローラの経時変化に応じて給紙ローラの回転開始タイミングを設定できるようにすることで、用紙搬送動作の最適化を可能にした実施形態に係わる。
また、「実施形態6」は、機差をマニュアル設定で補正することを可能にした実施形態に係わる。
「実施形態1」
この実施形態は、レジストスタート時に、レジストローラ103より給紙ローラ102の回転開始タイミングを先に駆動する給紙ローラ先回し方法を採用した用紙搬送制御の基本形を示す。
給紙ローラ102及びレジストローラ103の駆動制御により行うこの一連の用紙搬送動作は、図2の制御システムを構成する制御手段210のCPU211が、下記の制御フロー(図3)に従った動作を行うためのプログラムをドライブし、管理下にあるレジストセンサ120、シート搬送手段230のモータ・クラッチ群等のデバイスを制御することによって実現される。
図3は、この実施形態におけるレジストスタート時の用紙搬送の制御フローを示す。
制御手段210のCPU211は、不図示のメインコントローラからの印刷要求を受けると、図3のフローに示すように、まず、給紙クラッチ232をONして、給紙トレイ101に積載された用紙(シート)104を給紙ローラ102によって、レジストローラ103に向けて搬送する(ステップS101)。なお、図2の例のように、シート積載手段220に給紙トレイが複数あり、トレイを選択する場合には、CPU211は、印刷要求に指示されたサイズ等の用紙がある給紙トレイを確認し、実際に給紙を行うトレイの給紙ローラを駆動する必要がある。
次いで、レジストローラ103への搬送路に設けたレジストセンサ120で搬送される用紙104の先端を検出する(ステップS102)。
レジストセンサ120による用紙104の先端検知は、CPU211が、RAM901に用意したタイマをこの検知信号によりスタートさせ、レジスト待機位置に用紙を送る時間を計るために行う。したがって、用紙がレジスト待機位置において、たわみの付与された状態でレジストローラ103に当接し得る時間として予め設定したタイマの時間経過を確認する(ステップS103)。
タイマで上記時間の経過を確認した(ステップS103-YES)時点で、給紙クラッチ232をOFFし、給紙ローラ102を停止させる(ステップS104)。よって、用紙104は、レジスト待機位置にとどまる。
この状態で、転写ベルト105に担持されたトナー画像が二次転写ローラ116の位置に到達するタイミングに合わせて行われるレジストスタートを待ち、レジストスタートのタイミングに達する直前で(ステップS105-YES)、転写位置への用紙104の搬送動作を開始する。本案では、上記で説明したように、給紙ローラ先回しでこの動作を開始するので、まず、給紙クラッチ232をONして、給紙ローラ102の回転を開始させる(ステップS106)。この給紙ローラ先回しにより、たわみ量の不足があっても、適正なたわみ量を確保することができる。
次いで、適正なたわみ量を確保するための所定時間の経過を待って(ステップS107-YES)、レジストクラッチ233をONして、レジストローラ103の回転を開始させ、レジストスタートする(ステップS108)。このレジストスタート時には、適正なたわみ量が確保されているので、用紙が確実にレジストローラ103にニップされ、また給紙ローラの負荷による用紙のスリップを起こすことなく、その後、レジストローラ103、給紙ローラ102は、両方とも回転した状態で搬送を続けるので、用紙のたわみ量を適正に確保しながら、スムーズな用紙搬送を行うことができる。
レジストスタートを行った後、この動作に連動する処理工程として、2次転写用のローラ対107,116で用紙にトナー画像を転写し、定着器122でトナー画像をシートに定着する処理に引継ぐ。
上記制御フローに示す給紙ローラ先回しによる用紙の搬送制御によって、給紙ローラの負荷による用紙のスリップを起こすことなく、画像ずれの無い画像形成を行うことができる。
「実施形態2」
この実施形態は、上記した給紙ローラ先回しを行う実施形態1をベースに、さらにたわみ量に影響する紙種に応じて給紙ローラの回転開始タイミングを設定できるようにすることで、用紙搬送動作の最適化を可能にした実施形態に係わる。
上記実施形態1では、レジスト待機時に作成されているたわみに加え、給紙ローラ先回しによって、更にレジストスタート直前にたわみが作成されることとなる。仮に、レジスト待機時のたわみ量が十分大きい場合、たわみが大きくなりすぎることでの画像不良やジャムが発生する可能性がある。
そこで、この実施形態では、レジスト待機時のたわみ量に大小が生じる要素として、紙種に着目し、給紙ローラ先回しにより、たわみの作りすぎを起こさず、他方、たわみの不足を補うようにする調整を紙種に応じて行うことを可能にする。
紙種に応じた調整の実施方法として、給紙ローラの先回し時間、即ち先に駆動する給紙ローラ102の回転開始タイミングの設定を変更することで、レジストスタート時のたわみ量を変えることができるので、適正なたわみ量を得るために、この先回し時間を紙種に応じて設定する。
例えば、用紙の腰の強弱によって、レジスト待機時のたわみ量が変わり、厚紙(坪量90g/M2以上)では、紙の腰が強く、給紙ローラ102がスリップしてしまい、適正量のたわみを作成できないが、これに比べ腰の弱い用紙ほどたわみを大きくでき、より適正量の確保がし易い。
したがって、予め実験を行うことにより、紙種とレジスト待機時のたわみ量(又は腰の強弱の程度)との関係を確認し、またこの結果をもとに、紙種に応じて適正な動作を得るために設定すべき給紙ローラの先回し時間を求め、この時間データを制御テーブル等のデータベースとして、不揮発メモリ215のEEPROM216に格納しておく。
このようにすることで、印刷処理の際に、印刷要求に示された紙種に適応した給紙ローラの先回し時間を、上記データベースに用意した制御データにしたがって設定し、用紙搬送動作を最適化することが可能になる。
図4は、この実施形態におけるレジストスタート時の用紙搬送の制御フローを示す。
なお、図4に示す制御フローでは、用紙の腰の強弱によって、処理を2分岐する例であり、一方の腰の弱い用紙に対しては、給紙ローラ先回しをしなくても適正なたわみ量が確保できる例を示す。
図4のフローにおいて、制御手段210のCPU211は、不図示のメインコントローラからの印刷要求を受けると、図3のフローに示すように、まず、給紙クラッチ232をONして、給紙トレイ101に積載された用紙(シート)104を給紙ローラ102によって、レジストローラ103に向けて搬送する(ステップS201)。なお、図2の例のように、シート積載手段220に給紙トレイが複数あり、トレイを選択する場合には、CPU211は、印刷要求に指示されたサイズ、紙種等の用紙がある給紙トレイを確認し、実際に給紙を行うトレイの給紙ローラを駆動する必要がある。
次いで、レジストローラ103への搬送路に設けたレジストセンサ120で搬送される用紙104の先端を検出する(ステップS202)。
レジストセンサ120による用紙104の先端検知は、CPU211が、RAM901に用意したタイマをこの検知信号によりスタートさせ、レジスト待機位置に用紙を送る時間を計るために行う。したがって、用紙がレジスト待機位置において、たわみの付与された状態でレジストローラ103に当接し得る時間として予め設定したタイマの時間経過を確認する(ステップS203)。
タイマで上記時間の経過を確認した(ステップS203-YES)時点で、給紙クラッチ232をOFFし、給紙ローラ102を停止させる(ステップS204)。よって、用紙104は、レジスト待機位置にとどまる。
この状態で、転写ベルト105に担持されたトナー画像が二次転写ローラ116の位置に到達するタイミングに合わせて行われるレジストスタートを待ち、レジストスタートのタイミングに達した時点で、転写位置への用紙104の搬送動作を開始する。
ただし、本案では、用紙の紙種によって異なる搬送動作を行うので、レジストスタートに先立ち、用紙の紙種を判断する(ステップS205)。用紙の紙種は、印刷要求時に示された情報から取得することができる。印刷要求が、図示しない操作パネルからユーザの操作によって行われる場合には、キー等の入力情報を解釈し、また、外部ホスト機からネットワークI/F等を介して行われる印刷要求の場合には、印刷データに示されるコマンドから紙種情報を取得する。ここで行う紙種の判断は、用紙の腰を強弱のカテゴリーで判断するので、予め作成しておいたデータベースを参照して、強弱どちらのカテゴリーに属するかを判断する。また、このときに、判断したカテゴリーに対応して、適正な動作を得るために設定すべき給紙ローラの先回し時間をデータベースから取得する。
用紙の腰を強弱で判断した結果、腰が弱いカテゴリーに入る場合には、レジスト待機位置で、正常な動作が可能なたわみ量が確保されている、との推定のもとに、給紙ローラの先回しをせずに、トナー画像が二次転写ローラ116の位置に到達するタイミングに合わせて行うレジストスタートを待ち、レジストスタートのタイミングに達した時点で(ステップS211-YES)、レジストローラ103、給紙ローラ102両方を同時に回転開始させるので、それぞれのクラッチ232,233をONして、レジストスタートする(ステップS212)。
他方、用紙の腰が強いカテゴリーに入る場合には、レジスト待機位置で、正常な動作が可能なたわみ量が確保されていない、との推定のもとに、給紙ローラの先回しでレジストスタートの動作を開始する。したがって、レジストスタートのタイミングに達する直前で(ステップS206-YES)、まず、給紙クラッチ232をONして、給紙ローラ102の回転を開始させる(ステップS207)。この給紙ローラ先回しにより、たわみ量の不足があっても、適正なたわみ量を確保することができる。
次いで、適正なたわみ量を確保するための所定時間の経過を待って(ステップS208-YES)、レジストクラッチ233をONして、レジストローラ103の回転を開始させ、レジストスタートする(ステップS209)。このレジストスタート時には、適正なたわみ量が確保されているので、用紙が確実にレジストローラ103にニップされ、また給紙ローラの負荷による用紙のスリップを起こすことなく、その後、レジストローラ103、給紙ローラ102は、両方とも回転した状態で搬送を続けるので、用紙のたわみ量を適正に確保しながら、スムーズな用紙搬送を行うことができる。
上記した、給紙ローラの先回しをする/しない、どちらの処理プロセスでも、レジストスタートを行った後、この動作に連動する処理工程として、2次転写用のローラ対107,116で用紙にトナー画像を転写し、定着器122でトナー画像をシートに定着する処理に引継ぐ。
紙種に応じて給紙ローラ先回しによる用紙の搬送制御を選択可能にした上記制御フローによって、たわみ量が大きすぎることで発生するジャムと、たわみ量が小さすぎることで発生するシートのスリップによる画像ずれを防止することが可能になる。
なお、上記では、給紙ローラ先回しを行う紙種が1種である例を示したが、多種の紙種に対応可能にした形態でも、紙種判断によって処理を分岐することにより、同様に実施することができる。
「実施形態3」
この実施形態は、上記した給紙ローラ先回しを紙種に応じて行う実施形態2をベースに、さらにたわみ量に影響する温度・湿度に応じて給紙ローラの回転開始タイミングを設定できるようにすることで、用紙搬送動作の最適化を可能にした実施形態に係わる。
上記実施形態2では、たわみ量に大小が生じる要素として紙種に着目したが、変動要素としてさらに、温度・湿度に着目し、給紙ローラ先回しにより、たわみの作りすぎを起こさず、他方、たわみの不足を補うようにする調整を紙種及び温度・湿度に応じて行うことを可能にする。
用紙の腰の強弱によって、レジスト待機時のたわみ量が変わるので、用紙の腰の強弱で給紙ローラの先回し時間、即ち先に駆動する給紙ローラ102の回転開始タイミングの設定を変更する調整方法を採用するのは、上記実施形態2と同様である。
ただ、紙種に温度・湿度を加味した場合の腰の強弱を判断する必要がある。このため、紙種及び温度・湿度とレジスト待機時のたわみ量(又は腰の強弱の程度)との関係を予め実験を行うことにより確認し、実施形態2で用意するとした、用紙の腰の強弱に応じて適正な動作を得るために設定すべき給紙ローラの先回し時間の関係を定めたデータベースに付加し、不揮発メモリ215のEEPROM216に格納しておく。また、装置の環境温度・湿度のデータを取得する手段を備える必要がある。
このような条件に従って制御システムを構成することによって、印刷処理の際に、印刷要求に示された紙種及び温度・湿度に適応した給紙ローラの先回し時間を、上記データベースに用意した制御データにしたがって設定し、用紙搬送動作を最適化することが可能になる。
図5は、この実施形態におけるレジストスタート時の用紙搬送の制御フローを示す。
なお、図5に示す制御フローは、用紙の腰の強弱によって、制御プロセスを2分岐する例であり、一方の腰の弱い用紙に対しては、給紙ローラ先回しをしなくても適正なたわみ量が確保できる例であり、基本的に先の実施形態2に示したと同様のプロセスで制御手順を行う。
ただ、この実施形態では、上記で説明したように、紙種に温度・湿度を加味した場合の腰の強弱を判断し、制御プロセスを分けるので、この判断処理が必要になる。
図5の制御フローにおいては、ステップS305でこの判断を行う。この判断ステップは、用紙104がレジスト待機位置で停止した(ステップS304を終えた)状態で、レジストスタートに先立って、制御プロセスを分岐する段階で行う。
腰の強弱の判断に必要な用紙の紙種は、上記実施形態2と同様に印刷要求時に指示された情報から取得する。また、温度・湿度は、装置内に設けたセンサの検知データから取得することができる。こうして取得した紙種及び温度・湿度に基づいて、予め作成しておいた上記のデータベースを参照して、用紙の腰を強弱のカテゴリーで判断する。また、このときに、判断したカテゴリーに対応して、適正な動作を得るために設定すべき給紙ローラの先回し時間をデータベースから取得する。
ここでは、上記のようにして腰の強弱を判断した結果として、腰が弱いカテゴリーに入る場合には、レジスト待機位置で、正常な動作が可能なたわみ量が確保されている、との推定のもとに、給紙ローラの先回しを行わず、他方、用紙の腰が強いカテゴリーに入る場合には、レジスト待機位置で、正常な動作が可能なたわみ量が確保されていない、との推定のもとに、給紙ローラの先回しでレジストスタートの動作を行う。
図5に示す制御フローは、ステップS305の腰の強弱を判断するステップ以外の、制御を開始してからレジスト待機位置に至るまで(ステップS301〜S304)及び制御プロセスを分岐するレジストスタートの動作(ステップS306〜S309、ステップS311,312)は、実施形態2で示した図4の制御フローと同じである。したがって、上記実施形態2の同制御フローの説明を参照することとし、ここでは記載を省く。
紙種及び温度・湿度に応じて給紙ローラ先回しによる用紙の搬送制御を選択可能にした上記制御フロー(図5)によって、たわみ量が大きすぎることで発生するジャムと、たわみ量が小さすぎることで発生するシートのスリップによる画像ずれを、より確実に防止することが可能になる。
なお、上記では、給紙ローラ先回しを行う紙種及び温度・湿度の条件が1種である例を示したが、多種の条件に対応可能にした形態でも、条件の合否を判断し、処理を分岐することにより、同様に実施することができる。
「実施形態4」
この実施形態は、上記した給紙ローラ先回しを行う実施形態1をベースに、更にたわみ量に影響する給紙ローラの種類に応じて給紙ローラの回転開始タイミングを設定できるようにすることで、用紙搬送動作の最適化を可能にした実施形態に係わる。
上記実施形態1では、レジスト待機時に作成されているたわみに加え、給紙ローラ先回しによって、更にレジストスタート直前にたわみが作成されることとなる。仮に、レジスト待機時のたわみ量が十分大きい場合、たわみが大きくなりすぎることでの画像不良やジャムが発生する可能性がある。
そこで、この実施形態では、レジスト待機時のたわみ量に大小を生ぜしめる要素として、給紙ローラの種類に着目し、給紙ローラ先回しにより、たわみの作りすぎを起こさず、他方、たわみの不足を補うようにする調整を給紙ローラの種類に応じて行うことを可能にする。なお、ここでは、給紙ローラの種類の違い(ローラのマシン構成が異なる)は、即ち搬送力の違いとなって現れる、という前提を置き、給紙ローラの種類によって、たわみ量の大小が生じるという因果関係を成立させる。
搬送力(給紙ローラの種類)に応じた調整の実施方法として、給紙ローラの先回し時間、即ち先に駆動する給紙ローラ102の回転開始タイミングの設定を変更することで、レジストスタート時のたわみ量を変えることができるので、適正なたわみ量を得るために、この先回し時間を搬送力に応じて設定する。
用紙の搬送力は、ローラの材質などのマシン構成の違い、即ち給紙ローラの種類によって異なる。例えば、図1の装置では、第2面を印刷するときに用紙を搬送する給紙ローラとなる両面ローラ119は、給紙ローラ102に比べ搬送力が小さく、このために、適正なたわみ量を作ることができない。よって、第1面と第2面を同じ条件で給紙ローラの先回し時間を設定すると、不具合が生じる可能性がある。なお、上記両面印刷の例のほかにも、手差しの給紙口等の異なる給紙口に用いる給紙ローラがある。
したがって、予め実験を行うことにより、給紙ローラの種類とレジスト待機時のたわみ量との関係を確認し、またこの結果をもとに、給紙ローラの種類に応じて適正な動作を得るために設定すべき給紙ローラの先回し時間を求め、この時間データを制御テーブル等のデータベースとして、不揮発メモリ215のEEPROM216に格納しておく。
このようにすることで、印刷処理の際に、印刷要求に示された情報や機器内のセンサが検知する機器状態等から知ることができる給紙ローラの種類に適応した給紙ローラの先回し時間を、上記データベースに用意した制御データにしたがって設定し、用紙搬送動作を最適化することが可能になる。
図6は、この実施形態におけるレジストスタート時の用紙搬送の制御フローを示す。
なお、図6に示す制御フローでは、給紙ローラの搬送力の大小によって、処理を2分岐する例であり、一方の搬送力の大きい給紙ローラに対しては、給紙ローラ先回しをしなくても適正なたわみ量が確保できる例を示す。
図6のフローにおいて、制御手段210のCPU211は、不図示のメインコントローラからの印刷要求を受けると、図6のフローに示すように、まず、給紙クラッチ232をONして、給紙トレイ101に積載された用紙(シート)104を給紙ローラ102によって、レジストローラ103に向けて搬送する(ステップS401)。なお、図2の例のように、シート積載手段220に給紙トレイが複数あり、トレイを選択する場合、或いは、両面印刷で第2面を印刷するときの給紙口を選択する場合に、CPU211は、給紙口を確認し、実際に給紙を行う給紙ローラを駆動する必要がある。
次いで、レジストローラ103への搬送路に設けたレジストセンサ120で搬送される用紙104の先端を検出する(ステップS402)。
レジストセンサ120による用紙104の先端検知は、CPU211が、RAM901に用意したタイマをこの検知信号によりスタートさせ、レジスト待機位置に用紙を送る時間を計るために行う。したがって、用紙がレジスト待機位置において、たわみの付与された状態でレジストローラ103に当接し得る時間として予め設定したタイマの時間経過を確認する(ステップS403)。
タイマで上記時間の経過を確認した(ステップS403-YES)時点で、給紙クラッチ232をOFFし、給紙ローラ102を停止させる(ステップS404)。よって、用紙104は、レジスト待機位置にとどまる。
この状態で、転写ベルト105に担持されたトナー画像が二次転写ローラ116の位置に到達するタイミングに合わせて行われるレジストスタートを待ち、レジストスタートのタイミングに達した時点で、転写位置への用紙104の搬送動作を開始する。
ただし、本案では、給紙ローラの種類(給紙口)によって異なる搬送動作を行うので、レジストスタートに先立ち、給紙ローラの種類(給紙口)を判断する(ステップS405)。給紙ローラの種類(給紙口)は、印刷要求時に示された用紙情報、両面印刷で第2面を印刷するときの機器の動作状態等から取得することができる。ここで行う給紙ローラの種類(給紙口)の判断は、給紙ローラの搬送力の大小のカテゴリーで判断するので、予め作成しておいたデータベースを参照して、大小どちらのカテゴリーに属するかを判断する。また、このときに、判断したカテゴリーに対応して、適正な動作を得るために設定すべき給紙ローラの先回し時間をデータベースから取得する。
給紙ローラの搬送力の大小で判断した結果、搬送力が大きいカテゴリーに入る場合には、レジスト待機位置で、正常な動作が可能なたわみ量が確保されている、との推定のもとに、給紙ローラの先回しをせずに、トナー画像が二次転写ローラ116の位置に到達するタイミングに合わせて行うレジストスタートを待ち、レジストスタートのタイミングに達した時点で(ステップS411-YES)、レジストローラ103、給紙ローラ両方を同時に回転開始させるので、それぞれのクラッチ232,233をONして、レジストスタートする(ステップS412)。
他方、搬送力が小さいカテゴリーに入る場合には、レジスト待機位置で、正常な動作が可能なたわみ量が確保されていない、との推定のもとに、給紙ローラの先回しでレジストスタートの動作を開始する。したがって、レジストスタートのタイミングに達する直前で(ステップS406-YES)、まず、給紙クラッチ232をONして、給紙ローラの回転を開始させる(ステップS407)。この給紙ローラ先回しにより、たわみ量の不足があっても、適正なたわみ量を確保することができる。
次いで、適正なたわみ量を確保するための所定時間の経過を待って(ステップS408-YES)、レジストクラッチ233をONして、レジストローラ103の回転を開始させ、レジストスタートする(ステップS409)。このレジストスタート時には、適正なたわみ量が確保されているので、用紙が確実にレジストローラ103にニップされ、また給紙ローラの負荷による用紙のスリップを起こすことなく、その後、レジストローラ103、給紙ローラ102は、両方とも回転した状態で搬送を続けるので、用紙のたわみ量を適正に確保しながら、スムーズな用紙搬送を行うことができる。
上記した、給紙ローラの先回しをする/しない、どちらの処理プロセスでも、レジストスタートを行った後、この動作に連動する処理工程として、2次転写用のローラ対107,116で用紙にトナー画像を転写し、定着器122でトナー画像をシートに定着する処理に引継ぐ。
給紙ローラの種類(給紙口)に応じて給紙ローラ先回しによる用紙の搬送制御を選択可能にした上記制御フローによって、たわみ量が大きすぎることで発生するジャムと、たわみ量が小さすぎることで発生するシートのスリップによる画像ずれを防止することが可能になる。
なお、上記では、給紙ローラ先回しを行う給紙ローラの種類(給紙口)が1種である例を示したが、多種の給紙ローラの種類(給紙口)に対応可能にした形態でも、紙種判断によって処理を分岐することにより、同様に実施することができる。
「実施形態5」
この実施形態は、上記した給紙ローラ先回しを給紙ローラの種類に応じて行う実施形態4をベースに、さらにたわみ量に影響する給紙ローラの経時変化に応じて給紙ローラの回転開始タイミングを設定できるようにすることで、用紙搬送動作の最適化を可能にした実施形態に係わる。
上記実施形態2では、たわみ量に大小が生じる要素として給紙ローラの種類(給紙口)に着目したが、変動要素としてさらに、ローラ作用面の磨耗のように経時的に所定の変化を示す給紙ローラの経時変化に着目し、給紙ローラ先回しにより、たわみの作りすぎを起こさず、他方、たわみの不足を補うようにする調整を給紙ローラの種類及び該ローラの経時変化に応じて行うことを可能にする。
ローラ作用面の磨耗による搬送力の低下により、レジスト待機時のたわみ量が変わるので、搬送力の大小で給紙ローラの先回し時間、即ち先に駆動する給紙ローラ102の回転開始タイミングの設定を変更する調整方法を採用する。この点は、上記実施形態4と同様である。
ただ、給紙ローラの種類にローラ作用面の磨耗を加味した場合の搬送力の大小を判断する必要がある。このため、給紙ローラの種類及び経時変化としてのローラ作用面の磨耗と、レジスト待機時のたわみ量(又は搬送力の大小の程度)との関係を予め実験を行うことにより確認し、実施形態4で用意するとした、給紙ローラの種類に応じて適正な動作を得るために設定すべき給紙ローラの先回し時間の関係を定めたデータベースに付加し、不揮発メモリ215のEEPROM216に格納しておく。また、経時変化としてのローラ作用面の磨耗状態を示すデータは、例えば、給紙ローラに関する情報として管理されているローラを交換してからの印刷枚数で与えられるので、このデータを取得する手段を備えることにより実施し得る。
このような条件に従って制御システムを構成することによって、印刷処理の際に、印刷要求に示された給紙ローラの種類及び該ローラの経時変化に適応した給紙ローラの先回し時間を、上記データベースに用意した制御データにしたがって設定し、用紙搬送動作を最適化することが可能になる。
図7は、この実施形態におけるレジストスタート時の用紙搬送の制御フローを示す。
なお、図7に示す制御フローは、給紙ローラの搬送力の大小によって、制御プロセスを2分岐する例であり、一方の搬送力の大きい給紙ローラに対しては、給紙ローラ先回しをしなくても適正なたわみ量が確保できる例であり、基本的に先の実施形態4(図6)に示したと同様のプロセスで制御手順を行う。
ただ、この実施形態では、上記で説明したように、給紙ローラの種類に該ローラの経時変化(ローラを交換してからの印刷枚数)を加味した場合の搬送力の大小を判断し、制御プロセスを分けるので、この判断をする処理が必要になる。
図7の制御フローにおいては、ステップS505でこの判断を行う。この判断ステップは、用紙104がレジスト待機位置で停止した(ステップS504を終えた)状態で、レジストスタートに先立って、制御プロセスを分岐する段階で行う。
搬送力の大小の判断に必要な給紙ローラの種類は、上記実施形態4と同様に印刷要求時に指示された情報、機器の動作状態を示す情報等を取得する。また、ローラの経時変化は、機器の管理情報から取得することができる。こうして取得した給紙ローラの種類及びローラの経時変化に基づいて、予め作成しておいた上記のデータベースを参照して、搬送力を大小のカテゴリーで判断する。また、このときに、判断したカテゴリーに対応して、適正な動作を得るために設定すべき給紙ローラの先回し時間をデータベースから取得する。
ここでは、上記のようにして搬送力の大小を判断した結果として、搬送力が大きいカテゴリーに入る場合には、レジスト待機位置で、正常な動作が可能なたわみ量が確保されている、との推定のもとに、給紙ローラの先回しを行わず、他方、搬送力が小さいカテゴリーに入る場合には、レジスト待機位置で、正常な動作が可能なたわみ量が確保されていない、との推定のもとに、給紙ローラの先回しでレジストスタートの動作を行う。
図7に示す制御フローは、ステップS505の搬送力の大小を判断するステップ以外の、制御を開始してからレジスト待機位置に至るまで(ステップS501〜S504)及び制御プロセスを分岐するレジストスタートの動作(ステップS506〜S509、ステップS511,512)は、実施形態4で示した図6の制御フローと同じである。したがって、上記実施形態4の同制御フローの説明を参照することとし、ここでは記載を省く。
給紙ローラの種類及びローラの経時変化に応じて給紙ローラ先回しによる用紙の搬送制御を選択可能にした上記制御フロー(図7)によって、たわみ量が大きすぎることで発生するジャムと、たわみ量が小さすぎることで発生するシートのスリップによる画像ずれを、より確実に防止することが可能になる。
なお、上記では、給紙ローラ先回しを行う給紙ローラの種類及びローラの経時変化の条件が1種である例を示したが、多種の条件に対応可能にした形態でも、条件の合否を判断し、処理を分岐することにより、同様に実施することができる。
「実施形態6」
この実施形態は、上記「実施形態2」〜「実施形態5」に示した、たわみ量に影響する紙種、紙種及び温度・湿度、給紙ローラの種類、並びに給紙ローラの種類及び給紙ローラの経時変化に応じて給紙ローラの回転開始タイミングを設定できるようにし、給紙ローラ先回しを行う実施形態をベースに、さらに機差補正を付加することで、用紙搬送動作の最適化を可能にする実施形態に係わる。
上記「実施形態2」〜「実施形態5」で、着目したたわみを変動させる要素とたわみ量の関係は、標準的な条件で得られたものであるから、各々の機器(マシン)との間に誤差(機差)生じ、望ましい結果が得られない場合がある。
そこで、この機差を補正することにより、マシンごとに用紙搬送動作の最適化を可能にする手段を備える。
本実施形態では、レジストスタート時に用紙に与えるたわみ量を変化させるために設定する給紙ローラの先回し時間を調整することによって、機差によって変動するたわみを補正し、最適化する。給紙ローラの先回し時間は、上記「実施形態2」〜「実施形態5」では、それぞれ予め標準的な条件で求めた設定がなされているので、この設定を、例えば、操作パネルからのマニュアル入力で、マシンごとに補正する、といった方法により実現することができる。上記「実施形態2」〜「実施形態5」の例では、設定すべき給紙ローラの先回し時間の関係を定めたデータベースにおける設定データに対する補正値として扱うことができるように、該データベースに関連付けて管理する。
このような条件に従って制御システムを構成することによって、印刷処理の際に、たわみ量に影響する紙種、紙種及び温度・湿度、給紙ローラの種類、並びに給紙ローラの種類及び給紙ローラの経時変化に適応した給紙ローラの先回し時間を、上記データベースに用意した制御データ及び該データベースに関連付けて管理された機差補正値に基づいて設定し、用紙搬送動作を最適化することが可能になる。
図8は、この実施形態におけるレジストスタート時の用紙搬送の制御フローを示す。
なお、図8に示す制御フローは、給紙ローラの先回しの有無によって、制御プロセスを2分岐する例であり、一方の“給紙ローラの先回し無し”に対しては、給紙ローラ先回しをしなくても適正なたわみ量が確保できる例であり、基本的に先の実施形態2〜5の制御フロー(図4〜7)の当該制御プロセス(ステップS611,S612)に示したと同様のプロセスで制御手順を行う。
ただ、この実施形態では、上記で説明したように、機差補正を付加した場合の給紙ローラの先回しの有無により制御プロセスを分けるので、この判断が必要になる。
図8の制御フローにおいては、ステップS605でこの判断を行う。この判断ステップは、用紙104がレジスト待機位置で停止した(ステップS604を終えた)状態で、レジストスタートに先立って、制御プロセスを分岐する段階で行う。
給紙ローラの先回し有無の判断は、この実施形態では、先の実施形態2〜5の制御フロー(図4〜7)のステップS205,S305,S405,S505に示した給紙ローラの先回しを行うか、否かの判断を前提に、先回しを行う場合に、先回し時間の設定に対する機差補正を行い、補正後に後段で行う給紙ローラの先回しにおいて設定すべき値を得る。
したがって、制御フローでは、機差補正された先回し時間の設定値を取得する(ステップS606)ことにより、この設定値によって定まる給紙ローラの先回しのタイミングで(ステップS607)、給紙クラッチ232をONする(ステップS608)。この給紙ローラの先回しをレジストスタートのタイミングに達する直前において、機差補正をかけて行うことで、たわみ量の不足があっても、適正なたわみ量を確保することができる。
なお、図8の制御フローにおいて、制御を開始してからレジスト待機位置に至るまで(ステップS601〜S604)は、先の実施形態2〜5の制御フロー(図4〜7)と同じである。したがって、上記の同制御フローの説明を参照することとし、ここでは記載を省く。
給紙ローラの先回しのタイミングに機差補正をかけるようにした上記制御フロー(図8)によって、たわみ量が大きすぎることで発生するジャムと、たわみ量が小さすぎることで発生するシートのスリップによる画像ずれを、個々のマシンレベルで確実に防止することが可能になる。
本発明の実施形態に係わる画像形成装置の概略構成を示す。 図1の画像形成装置の画像形成処理に係わる制御システムの構成を示す。 レジストスタート時の用紙搬送の制御フロー(実施形態1)を示す。 レジストスタート時の用紙搬送の制御フロー(実施形態2)を示す。 レジストスタート時の用紙搬送の制御フロー(実施形態3)を示す。 レジストスタート時の用紙搬送の制御フロー(実施形態4)を示す。 レジストスタート時の用紙搬送の制御フロー(実施形態5)を示す。 レジストスタート時の用紙搬送の制御フロー(実施形態6)を示す。 従来におけるレジストスタート時の用紙搬送動作の制御フローを示す。
符号の説明
10・・画像形成装置、101・・給紙トレイ、102・・給紙ローラ、103・・レジストローラ、104・・記録用紙(シート)、105・・中間転写ベルト、106BK、106M、106C、106Y・・AIO(All In One)カートリッジ、107・・二次転写駆動ローラ、109BK,109M,109C,109Y・・感光体ドラム、111・・露光器、116・・二次転写ローラ、118・・両面ローラ、120・・レジストセンサ、210・・制御手段、211・・CPU(Central Processing Unit)。

Claims (4)

  1. 移動する像担持体に走査方式で画像を形成する画像形成手段と、
    前記像担持体から画像の転写を受ける記録用紙を転写位置に搬送するレジストローラと、
    前記レジストローラに向けて記録用紙を搬送する給紙ローラと、
    前記給紙ローラ及び前記レジストローラを一連の制御動作に従って駆動することにより、前記像担持体上に形成された画像にタイミングを合わせて、記録用紙を前記転写位置へ搬送する搬送制御手段と、
    使用し得る給紙ローラを複数種類有し、かつ使用する前記給紙ローラの種類を示す情報を取得する給紙ローラ種類情報取得手段、前記給紙ローラの磨耗による搬送力の経時変化を示す情報を取得する給紙ローラ経時情報取得手段と、
    を有し、
    前記搬送制御手段は、前記給紙ローラのみを駆動し、記録用紙をたわませた状態で前記レジストローラに当接し得るように搬送した後、前記像担持体上の画像にタイミングを合わせてレジストローラを駆動し、記録用紙を転写位置に向けて送るレジストスタートの際に、前記レジストローラより前記給紙ローラの回転開始タイミングを先にして駆動する制御を行うことが可能な手段であり、かつ、前記給紙ローラ種類情報取得手段及び前記給紙ローラ経時情報取得手段によって取得した給紙ローラの種類及び給紙ローラの磨耗による搬送力の経時変化に応じて、前記給紙ローラの回転開始タイミングを変更してたわみ量を調整する手段を有したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載された画像形成装置において、
    前記給紙ローラの回転開始タイミングを変更してたわみ量を調整する手段が、給紙ローラの種類及び給紙ローラの磨耗による搬送力の経時変化と給紙ローラの回転開始タイミングとの関係を定めたデータベースを予め備え、前記給紙ローラ種類情報取得手段及び前記給紙ローラ経時情報取得手段それぞれによって得た給紙ローラの種類及び給紙ローラの磨耗による搬送力の経時変化に応じた回転開始タイミングを前記データベースから取得し、レジストスタートの制御に用いることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は2に記載された画像形成装置において、
    前記搬送制御手段は、紙種、紙種及び温度・湿度、給紙ローラの種類、並びに給紙ローラの種類及び給紙ローラの磨耗による搬送力の経時変化に応じて変更する前記回転開始タイミングに対して、機差補正を行う機差補正手段を有したことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3に記載された画像形成装置において、
    前記機差補正手段が、前記回転開始タイミングに対する機差補正情報を定めたデータベースを予め備え、各々の情報取得手段によって得た紙種、紙種及び温度・湿度、給紙ローラの種類、並びに給紙ローラの種類及び給紙ローラの磨耗による搬送力の経時変化に応じた機差補正情報を前記データベースから取得し、該機差補正情報によって補正した回転開始タイミングをレジストスタートの制御に用いることを特徴とする画像形成装置。
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