JP4798618B2 - 出力回路および半導体集積回路装置 - Google Patents

出力回路および半導体集積回路装置 Download PDF

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Description

本発明は、伝送する平衡信号を出力する出力回路、および、出力回路を備える半導体集積回路装置に関する。
自集積回路の信号を他集積回路に送信するための出力回路は、その出力レベルが予め規格によって定義されており、一般例として、PECL(Pseudo−Emitter Coupled Logic)、LVDS(Low Voltage Differential Signaling)をはじめ最近では、PCI−express(Peripheral Component Interconnect−)、XAUI(10Gigabit Attachment Unit Interface)、InfiniBand、Serial−ATAなど数多く存在する。図4に、代表的なインタフェースレベルの仕様が示される。図4から分かるように、これらのインタフェースレベルは、互換性があるわけではない。例えば、図4に示されるPECLとLVDSとのインタフェースレベルの仕様を比較すると、PECLの出力レベル(VOH、VOL)は、電源電圧からある特定の値だけ降下した電圧であるのに対し、LVDSの出力レベル(VOH、VOL)は、電源電圧変動に対して全く無関係の電圧である。
したがって、一般に出力回路は、各規格のインタフェースレベルに適した、それぞれ異なる回路形式で構成されている。これら各々のインタフェースは、例えば、低消費電力であるなど、他のインタフェースでは実現できない特徴をそれぞれ持っている。したがって、用途に合わせてインタフェースを使い分けるために、同等機能でありながら異なるインタフェースレベルをもつシステムデバイスが多数存在する。その結果、異なるインタフェースレベル間の送受信が必要になる。そのような例として、光送受信モジュールの電気的入出力インタフェースが挙げられる。
一般に、光送信モジュールの電気的入出力インタフェースは、PECLまたはLVDSインタフェースが主流になっており、ASSP(Application Specific Standard Product)等で汎用的に幅広く利用されている。このDC結合型インタフェースであるPECL−LVDS間において、互いのインタフェースレベルに変換して出力するために、外部終端抵抗を利用したレベル変換が一般的に用いられる。以下にその一例が示される。
図1にレベル変換方法の代表例の回路構成が示される。図1では、LVDSインタフェースの出力回路40の出力は、PECLインタフェースレベルに変換されてレシーバ50に出力される。LVDSインタフェース出力回路40は、Nチャネルトランジスタ41、42を備える差動対と、電流源43と、抵抗値RLを有する負荷抵抗46、47と、レベルコントローラ48とを具備する。差動対をなすNチャネルトランジスタ41、42のゲートに差動信号が入力され(INA、INB)、図4に示されるようなLVDSレベルの信号が出力端子OUTA、OUTBから出力される。
出力回路40の出力は、抵抗51〜53、55〜57を具備するレベル変換回路によりPECLインタフェースレベルに変換されてレシーバ50に入力される。抵抗値R1の抵抗51、抵抗値R2の抵抗52、および抵抗値R3の抵抗53は、電源VDD2−グランドGND間に直列に接続されている。抵抗52と抵抗53との接続ノードに出力端子OUTBが接続され、抵抗51と抵抗52との接続ノードROUTBからPECLレベルの信号が出力される。対称的に、抵抗値R1の抵抗55、抵抗値R2の抵抗56、および抵抗値R3の抵抗57は、電源VDD2−グランドGND間に直列に接続されている。抵抗56と抵抗57との接続ノードに出力端子OUTAが接続され、抵抗55と抵抗56との接続ノードROUTAからPECLレベルの信号が出力される。
出力ノードROUTAおよびROUTBの“H”レベル出力電圧をVOH、“L”レベル出力電圧をVOL、出力信号の振幅すなわち差動出力電圧をVODとすると、それぞれの電圧は以下の式で求めることができる。ただし、電源電圧VDDは、VDD1=VDD2=VDDとする。
VOH=VDD×(R2+R3)/(R1+R2+R3)+RL×I1×R1/{2×(R1+R2)} … (式1−1)
VOL=VDD×(R2+R3)/(R1+R2+R3)−RL×I1×R1/{2×(R1+R2)} … (式1−2)
VOD=RL×I1×R1/(R1+R2) …(式1−3)
抵抗51〜53、55〜57を適切に選択することにより、ある程度PECLインタフェースに合致するようにレベル変換することができる。しかし、図4からも分かるように、LVDSインタフェースの信号は、コモン電圧が1.2ボルトであり、電源電圧に依存しない固定的電圧の信号である。それに対し、PECLインタフェースの信号は、電源電圧に連動してレベルが変わる相対電圧の信号である。図1に示される抵抗分割型のレベル変換回路では、式1−1および式1−2に示されるように、出力電圧VOH、VOLは、電源電圧VDDの抵抗分割比で変化する。したがって、PECLインタフェースの振幅規格(VOD)は満たすが、抵抗値R1、R2、R3を電源電圧VDDに応じて変更しなければ、出力レベル(VOH、VOL)の規格を満たすことができない。
また、図2には、PECLインタフェースをLVDSインタフェースにレベル変換する回路例が示される。PECLインタフェースの出力回路60は、差動対をなすトランジスタ61、62と、電流源63と、出力トランジスタ65、66と、負荷抵抗67、68とを具備する。トランジスタ61、62のベースに差動信号が入力され(INA、INB)、図4に示されるPECLレベルの信号が出力端子OUTA、OUTBから出力される。
出力回路60の出力は、抵抗71、72、74、75を具備するレベル変換回路によりLVDSレベルに変換されてレシーバ70に入力される。抵抗値R1の抵抗71と抵抗値R2の抵抗72は、出力端子OUTA−グランドGND間に直列に接続される。抵抗71と抵抗72との接続ノードROUTAからLVDSレベルの信号が出力される。対称的に、抵抗値R1の抵抗74と抵抗値R2の抵抗75は、出力端子OUTB−グランドGND間に直列に接続される。抵抗74と抵抗75との接続ノードROUTBからLVDSレベルの信号が出力される。
出力ノードROUTAおよびROUTBから出力される平衡信号のコモン電圧をVCM、出力信号の振幅すなわち差動出力電圧をVODとすると、それぞれの電圧は以下の式で求めることができる。
VCM=(VCC1−RL×I1/2−VF)×R2/(R1+R2) …(式2−1)
VOD=RL×I1×R2/(R1+R2) …(式2−2)
ここで、VFは、トランジスタ65、66のベース−エミッタ間電圧である。
この例は、先に図1を参照して説明したレベル変換例と逆の変換になる。式2−2から、抵抗値R1、R2を適切に選定することにより、LVDSの振幅規格(VOD)は、満たすことができる。しかし、式2−1に示されるように、出力コモン電圧VCMは、電源電圧VCC1の変化に伴って抵抗分割比で変化する。したがって、抵抗値R1、R2を電源電圧VCC1の変化に応じて変更しなければ、このレベル変換回路は、出力コモン電圧VCMの規格を満たすことができない。
また、外部終端抵抗が使用されないインタフェースもある。例えば、図3に示されるように、PCI−expressインタフェースは、その代表例である。PCI−expressインタフェースの出力回路80は、差動対をなすNチャネルトランジスタ81、82と、電流源83と、負荷抵抗86、87、88とを具備する。Nチャネルトランジスタ81、82のゲートに差動信号が入力され(INA、INB)、それぞれのドレインと負荷抵抗86、87との接続ノード(OUTA、OUTB)からPCI−expressインタフェースレベルの信号が出力される。出力回路80の出力は、抵抗値REの終端抵抗91により終端され、レシーバ90に入力される。
PCI−expressインタフェースの規格は、出力振幅(VOD)のみ規定されている。したがって、この出力回路80をPECLインタフェースのレシーバ90に対して使用する場合、PECLインタフェースの“H”レベル出力電圧VOH、“L”レベル出力電圧VOLに合うように、抵抗88の抵抗値RDを調整するとよい。そのときの出力端子OUTA、OUTBの出力レベルVOH、VOLと、振幅VODは、次式で求めることができる。
VOH=VDD1−{RL×RL/(2×RL+RE)+RD}×I1 …(式3−1)
VOL=VDD1−{RL×(RL+RE)/(2×RL+RE)+RD}×I1 …(式3−2)
VOD=I1×RL×RE/(2×RL+RE) …(式3−3)
式3−3は、電源電圧に依存しないPECLインタフェースとLVDSインタフェースの振幅規格(VOD)を満たす解があることを示している。また、式3−1、式3−2に示されるように、出力端子OUTA、OUTBの出力レベルVOH、VOLは、出力回路80の抵抗86〜88と、レシーバ90側の終端抵抗91(抵抗値RE)とに基づいて定まる。出力回路80の抵抗86〜88は、半導体集積回路内にトランジスタ等と一緒に製造される場合、その抵抗値に比較的大きな製造ばらつきがある。一般的に、半導体集積回路内の抵抗の抵抗値は、±20%程度の製造ばらつきがあるといわれている。したがって、受信側の終端抵抗91との抵抗値のミスマッチがあると、PECLインタフェース、LVDSインタフェースの出力レベルVOH、VOL、コモン電圧VCMの規格を満たすことができない。例えば、PECLインタフェースの出力レベルVOH、VOL規格を満たすためには、抵抗値の製造ばらつきを±10%以下に抑える必要がある。したがって、このPCI−expressインタフェースの出力回路を利用した出力回路は、PECLあるいはLVDSインタフェースの出力レベルVOH、VOL、または、コモン電圧VCMの規格を満たすことは困難である。
上述において、出力回路内の負荷抵抗(抵抗値RL)と、電流源(電流値I1)とは、その変動要素(ばらつき)において相反する特性を持つ。例えば、負荷抵抗の抵抗値RLが、プロセス等の製造ばらつきにより1.2倍に増加した場合、電流源の電流値I1は、逆に1/1.2倍に減少する。したがって、差動出力端子(OUTAおよびOUTB)が開放状態である場合、すなわち、出力端子に何も接続されていない場合、負荷抵抗と電流源とにより生成される振幅は、上記いずれの例も一定に保たれる。
しかし、PECLインタフェースの出力レベル規格は、電源電圧に連動し、LVDSインタフェースの出力レベル規格は、接地電圧に対して固定され、相反する特性を持っている。このような出力回路の出力を電源−グランド間に挿入された外部抵抗によるレベルシフト回路でレベル変換する場合、その出力レベルは電源電圧に対して抵抗分割比により定まる。そのため、それぞれの使用環境に応じてインタフェース毎、電源電圧毎に抵抗値の調整を行わなければ、規格を満足することはできない。
また、出力回路の負荷抵抗に半導体集積回路に内蔵される抵抗を利用する場合、その抵抗値は製造ばらつきにより大きく変動する。出力回路の出力レベルは、この負荷抵抗と、受信側の終端抵抗との分圧で定まる。そのため、負荷抵抗が製造ばらつきにより変動して受信側の終端抵抗値に対して不整合になると、インタフェースの規格を満たすことができない。特に、出力レベルの許容幅が狭いPECLインタフェースにおいて、規格を満足することは容易でない。
以上の代表的な従来の出力回路におけるレベル変換の整合性を図5にまとめて示す。図5では、丸印は、外部抵抗等によるレベルシフト、あるいは電流量切り換え等による実現を含み、対応可能を示す。
上述のようなレベル変換によらない方法として、特開2003−152522号公報には、PECLとLVDSとを切り換えて出力する回路が開示されている。特開2003−152522号公報によれば、出力回路は、第1の出力ポートを有する第1の出力ブロックと、第2の出力ポートを有する第2の出力ブロックとを備える。第1および第2の出力ブロックは、第1の外部制御信号に応じて、第1の送信方式に適合させて第1および第2の出力ポートにおいて第1の出力特性をもたらすように構成される。また、第2の外部制御信号に応じて、第2の送信方式に適合させて、第1および第2の出力ポートにおいて第2の出力特性をもたらすように構成されている。この第1の送信方式は、ポジティブECL(PECL)規格であり、第2の送信方式は、低電圧差動信号伝送(LVDS)規格である。また、第1および第2の出力ブロックのそれぞれは、選択された外部制御信号に応じて、その出力ポートにおいて、複数の所定の電流のうち選択された一の電流を供給する切換え可能な電流源を含む。
特開2003−152522号公報
上述のように、従来の回路構成およびレベルシフト方式では、本来出力すべきインタフェースレベル以外の規格を完全には満たすことができない。本発明は、それぞれの規格に準拠したレベルを出力することができる出力回路および半導体集積回路装置を提供する。
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明の観点では、出力回路(10)は、差動出力部(11)と、電流源部(13、14)と、負荷抵抗部(16、17)と、制御部(19)とを具備し、入力される差動信号を異なるインタフェースレベルの出力信号に変換して平衡伝送する。差動出力部(11)は、入力される差動信号を増幅して出力する。電流源部(13、14)は、差動出力部(11)に電流を供給する。負荷抵抗部(16、17)は、差動出力部(11)に接続される。制御部(19)は、印加される信号に基づいて、電流源部(13、14)の電流値、および、負荷抵抗部(16、17)の抵抗値を設定する。この出力回路(10)は、出力信号の出力レベルを検出するレベル検出部(12)をさらに備える。電流源部(13、14)は、レベル検出部(12)で検出された出力レベルに応答して差動出力部に供給する電流を制御する。
本発明によれば、異なるインタフェースレベルの信号を出力することができる出力回路および半導体集積回路装置を提供することができる。従来から汎用的に利用されているLVPECLやLVDSのような、互いに異なる出力レベルを持つインタフェースをはじめ、近年新たに利用され始めているPCI−express、XAUI等の高速シリアルインタフェースに対しても、それぞれの規格に準拠したレベルを出力することができる。
図を参照して発明を実施するための最良の形態が説明される。本発明の出力回路10は、差動出力部11、レベル検出部12、基準電流源部13と電流補正部14とを備える電流源部、レベル生成部15、内部抵抗部16と外部抵抗部17とを備える抵抗部、制御部19を具備する。また、受信側の回路として、受信部20が例示される。出力回路10から出力される信号を受信する受信部20は、受信回路22と終端抵抗23とを具備する。終端抵抗23の抵抗値REは、通常100オームである。
差動出力部11は、差動対をなすNチャネルトランジスタ111、112と、Nチャネルトランジスタ111、112にカスコード接続されるNチャネルトランジスタ113、114とを備える。Nチャネルトランジスタ113、114は、Nチャネルトランジスタ111、112より厚いゲート酸化膜を有する。Nチャネルトランジスタ113、114は、ゲートに固定バイアス電圧が供給されて差動対をなすNチャネルトランジスタ111、112の耐圧を補償する。Nチャネルトランジスタ111、112の耐圧に問題がなければ、Nチャネルトランジスタ113、114は、省略されてもよい。Nチャネルトランジスタ111、112のゲートには差動入力信号(INA−INB)が印加される。Nチャネルトランジスタ111、112のソース同士が接続され、電流源部をなす基準電流源部13および電流補正部14に接続される。
電流源部は、基準電流源部13と電流補正部14とを備え、Nチャネルトランジスタ111、112に流れる電流を制御する。基準電流源部13は、差動対をなすNチャネルトランジスタ111、112に定常的に流れる電流を制御する。図6では、Nチャネルトランジスタ130に適切な固定バイアス電圧を与えて基準電流を供給するように記載されているが、図7に示されるように、複数の電流源によりいくつかの基準電流を供給するようにしてもよい。図7では、基準電流源部13は、電流源136とNチャネルトランジスタ131、132、133、スイッチ回路134とを備える。Nチャネルトランジスタ131、132、133は、カレントミラー回路を構成し、電流源136による電流を基準として、スイッチ回路134により流れる電流が制御される。
例えば、Nチャネルトランジスタ131、132、133が同じ特性を有する場合、スイッチ回路134によりNチャネルトランジスタ133がオン状態であれば、Nチャネルトランジスタ131に流れる電流と同じ電流がNチャネルトランジスタ132、133を流れる。したがって、基準電流源部13は、電流源136の電流の2倍の電流を流すことになる。また、スイッチ回路134によりNチャネルトランジスタ133がオフ状態であれば、Nチャネルトランジスタ131に流れる電流と同じ電流がNチャネルトランジスタ132を流れる。したがって、基準電流源部13は、電流源136の電流と同じ電流を流すことになる。さらにトランジスタの増設、トランジスタの特性の調整などにより、基準電流源部13の電流は、種々のインタフェースに合致するように設定できる。
電流補正部14は、Nチャネルトランジスタ141と、差動増幅器を含むレベル判定回路142とを具備する。レベル判定回路142は、レベル検出部12で検出される出力信号のレベルと、レベル生成部15で生成される所望のインタフェース信号の基準出力レベルとを比較してNチャネルトランジスタ141を流れる電流を制御する。したがって、出力信号のレベルは、レベル生成部15で生成される基準出力レベルに等しくなるように制御される。また、電流補正部14は、制御部19の制御に基づいてディスエーブル状態になる。
レベル検出部12は、抵抗値RMの抵抗121、122を備える。抵抗121、122は、出力端子OUTA−OUTB間に直列接続される。抵抗121と抵抗122との接続ノードからレベル検出部12の出力が得られる。すなわち、レベル検出部12は、出力信号の中間レベルを出力する。なお、レベル検出部12の抵抗121、122は、抵抗値RMが数十キロオームの抵抗を用いる。
レベル生成部15は、電流値I2の電流源154、155と、抵抗値RS1の抵抗151と、抵抗値RS2の抵抗152と、スイッチ回路158とを備える。抵抗151と電流源154とは、電源VDD−グランドGND間に直列に接続される。抵抗151と電流源154との接続ノードからPECLインタフェースの出力レベルとなるVDDからある特定の値だけ低い電圧が取り出される。電流源155と抵抗152とは、電源VDD−グランドGND間に直列に接続される。電流源155と抵抗152との接続ノードからLVDSの出力レベルとなるGNDからある特定の値だけ高い電圧が取り出される。スイッチ回路158は、制御部19の制御に基づいて、生成されたこれらの電圧を切り換えて電流補正部14に供給する。
抵抗部は、内部抵抗部16と外部抵抗部17とを備える。内部抵抗部16は、抵抗値RLの抵抗161、162と、Pチャネルトランジスタ165、166とを備える。抵抗161は、出力端子OUTBと電源VDDとの間に挿入され、Pチャネルトランジスタ165によって電源VDDとの接続が制御される。抵抗162は、出力端子OUTAと電源VDDとの間に挿入され、Pチャネルトランジスタ166によって電源VDDとの接続が制御される。Pチャネルトランジスタ165、166は、制御部19の制御に基づいて、抵抗161、162を電源に接続し、または分離する。外部抵抗部17は、抵抗値RT(通常50オーム)の抵抗171、172と、抵抗値RCの抵抗173とを備える。抵抗171、172は、直列に接続されて、出力端子OUTA−OUTB間に挿入される。抵抗173は、抵抗171と抵抗172との接続ノードと、電源VDDとの間に挿入される。外部抵抗部17は、内部抵抗部16による終端抵抗の抵抗値の精度が不足する場合、流れる電流値が大きい場合などに半導体集積回路の外部に設けられる。したがって、外部に抵抗を設ける必要のあるときのみ、設けることができる。
制御部19は、外部端子S1〜S3に印加される電圧レベルに基づいて制御信号を生成し、各部を制御する。外部端子S1〜S3は、出力回路10が出力すべきインタフェースを指定する信号が印加される。すなわち、制御部19は、基準電流源部13が流す電流値を制御し、電流補正部14によって電流補正をするか否かを制御する。また、制御部19は、レベル生成部15によって生成される複数の基準レベルのうちの1つを選択して電流補正部14に供給し、あるいは、供給を停止する。さらに、制御部19は、内部抵抗部16を用いるか否かを制御する。
次にこの出力回路10の動作を説明する。まず、出力回路10がPECLインタフェースで信号を出力する場合について、図8を参照して説明する。出力回路10は、外部端子S1〜S3にPECLインタフェースを選択するように電圧が印加される。したがって、このPECLインタフェース出力回路として動作する場合、図8に示されるように、動作に関係しない回路部分は、破線で示される(制御回路19、外部端子S1〜S3の図示は省略される)。制御回路19は、内部抵抗部16を開放状態にし、負荷抵抗として外部抵抗部17が使用される。また、制御回路19は、レベル生成部15のスイッチ回路158を制御して、抵抗151と電流源154との接続ノードの電圧を選択して電流補正部14に供給する。すなわち、レベル生成部15は、PECLインタフェースの出力レベルを示す電源電圧VDDから所定の電圧だけ低い電圧を生成して出力する。
出力端子OUTAおよびOUTBから出力されるPECLインタフェースの出力レベルは、抵抗173により調整される。本回路の場合、抵抗173の抵抗値RCは、次式により算出される。
RC=RT×RE×{VDD−(VOH+VOL)/2−VOD}/{(2×RT+RE)×VOD} …(式4−1)
したがって、式4−1において、電圧VOH、VOL、VODとしてPECLインタフェース規格のVOH、VOL、VODのセンタ値を、電源電圧VDDとして出力回路10に与えられる電源電圧のセンタ値を代入することにより、抵抗値RCが求められる。また、抵抗値RTおよび抵抗値REは、通常インピーダンスマッチング用に使用される抵抗のセンタ値が代入される。
また、電流源部が流す電流の電流値をIとすると、すなわち、基準電流源部13と電流補正部14とが、合わせて電流値Iの電流を流すとき、出力レベルVOH、VOL、および、振幅VODは、次式で算出される。
VOH=VDD−{RT×RT/(2×RT+RE)+RC}×I …(式4−2)
VOL=VDD−{RT×(RT+RE)/(2×RT+RE)+RC}×I …(式4−3)
VOD=I×RT×RE/(2×RT+RE) …(式4−4)
基準電流源部13は固定的な電流を流すため、上式から分かるように、電流補正部14により電流源部が流す電流値を制御することにより、出力レベルVOH、VOL、および、振幅VODを制御することができる。換言すれば、電流補正部14は、レベル検出部12で検出される電圧値、すなわち、抵抗121と抵抗122との接続ノードの電圧値が、レベル生成部15から出力される電圧値と等しくなるように、Nチャネルトランジスタ141によって電流源部に流れる電流を補正する。これにより、出力レベルVOH、VOL、および、振幅VODは、レベル生成部15により生成される基準レベルに基づいて、PECLインタフェースの信号レベルに等しくなる。したがって、以上の抵抗値、電圧値の設定と補正動作により、本出力回路10は、PCELインタフェースの出力レベルの信号を出力することができる。
なお、図4に示されるPECLインタフェースの出力レベルを満たすための抵抗173の抵抗値RCは、本出力回路10の構成では、18オームに設定されることが望ましい。この抵抗値は、一般的によく利用されるE24系列に指定される抵抗値である。
次に、出力回路10がLVDSインタフェースの信号を出力する場合について、図9を参照して説明する。出力回路10は、外部端子S1〜S3にLVDSインタフェースを選択するように電圧が印加される。LVDSインタフェースの出力回路としての動作に関係しない部分は、図9に示されるように、破線で示される(制御回路19および外部端子S1〜S3の図示は、省略される)。
制御回路19は、内部抵抗部16を開放状態にし、負荷抵抗として外部抵抗部17が使用される。また、制御回路19は、レベル生成部15のスイッチ回路158を制御して、電流源155と抵抗152との接続ノードの電圧を選択して電流補正部14に供給する。すなわち、レベル生成部15は、LVDSインタフェースの出力レベルを示すグランドGNDから所定の電圧だけ高い電圧を生成して出力する。
出力端子OUTAおよびOUTBから出力されるLVDSインタフェースの出力レベルは、抵抗173により調整される。本回路の場合、抵抗173の抵抗値RCは、次式により算出される。
RC=RT×RE×(VDD−VCM−VOD)/{(2×RT+RE)×VOD} …(式5−1)
したがって、式5−1において、電圧VCM、VODとしてLVDSインタフェース規格のVCM、VODのセンタ値を、電源電圧VDDとして出力回路10に与えられる電源電圧のセンタ値を代入することにより、抵抗値RCが求まる。また、抵抗値RTおよび抵抗値REは、通常インピーダンスマッチング用に使用される抵抗のセンタ値が代入される。
また、電流源部が電流値Iの電流を流すものとすると、振幅VOD、コモン電圧VCMは、次式で算出される。
VOD=I×RT×RE/(2×RT+RE) …(式5−2)
VCM=VDD−{RL×RL/(2RL+RE)+RD}×I …(式5−3)
基準電流源部13は固定的な電流を流すため、上式からわかるように、電流補正部14により電流源部が流す電流値を制御することにより、振幅VOD、コモン電圧VCMをレベル生成部15が生成するセンタ値に合うように補正することができる。換言すれば、電流補正部14は、レベル検出部12で検出される電圧値、すなわち、抵抗121と抵抗122との接続ノードの電圧値が、レベル生成部15から出力される電圧値と等しくなるように、Nチャネルトランジスタ141によって電流源部に流れる電流を補正する。これにより、コモン電圧VCMおよび振幅VODは、レベル生成部15により生成される基準レベルに基づいて、LVDSインタフェースの信号レベルに等しくなる。したがって、以上の抵抗値、電圧値の設定と補正動作により、本出力回路10は、LVDSインタフェースの出力レベルの信号を出力することができる。
なお、図4に示されるLVDSインタフェースの出力レベルを満たすための抵抗173の抵抗値RCは、本出力回路10の構成では、130オームに設定されることが望ましい。この抵抗値は、一般的によく利用されるE24系列に指定される抵抗値である。
次に、出力回路10がXAUI等のAC結合インタフェースの信号を出力する場合について、図10を参照して説明する。ここでは、PCI−expressインタフェースを例示する。出力回路10は、外部端子S1〜S3にPCI−expressインタフェースを選択するように電圧が印加される。PCI−expressインタフェースの出力回路として動作に関係しない部分は、図10に示されるように、破線で示される(制御回路19および外部端子S1〜S3の図示は省略される)。
AC結合インタフェースであるから、受信部20は、キャパシタを備えるAC結合部30を介して出力回路10に接続される。また、AC結合インタフェースの場合、振幅規格のみ満たせばよい。したがって、制御回路19は、レベル生成部15および電流補正部14をディスエーブルにし、電流源部は、基準電流源部13のみ動作する。また、負荷抵抗として、内部抵抗部16が使用され、外部抵抗部17は使用されない。AC結合部30の容量が十分大きければ、振幅VODは、次式により算出できる。
VOD=I×RL×RE/(2×RL+RE) …(式6−1)
振幅VODがPCI−expressインタフェースの振幅規格を満たすように、基準電流源部13の電流値I、および、内部抵抗部16の抵抗値RLを設定するとよい。以上の設定により、本出力回路10は、PCI-expressインタフェースの信号を出力することができる。
上述のように、代表的な3種のインタフェース規格に対する本出力回路10の整合性を従来の出力回路と比較すると、図5に示されるように、本出力回路10の性能は、全てのインタフェース規格に対して良好となる。本実施の形態において、代表的な3種のインタフェースについて説明したが、本発明の出力回路は、他の平衡伝送インタフェースにも適用できる。
出力回路のマッチングレベルとレベル調整のために接続された抵抗に流れる電流を電流源部が制御するため、本出力回路は各種インタフェース規格を満たすことができる。また、このレベル調整用抵抗の抵抗値は、各インタフェース規格の信号レベルと入出力回路の終端抵抗および電源電圧のセンタ値から算出でき、かつ、出力レベルはそのセンタ値に合うように制御されるため、本出力回路は各種インタフェース規格を満たすことができる。
すなわち、本出力回路10は、PECL、LVDS等のDC結合インタフェース、および、PCI−express等のAC結合インタフェースに合致する信号を出力することができる。また、PECLインタフェースおよびLVDSインタフェースによる出力の場合、外部抵抗部17の接続構成を変えずにレベル調整用の抵抗173の抵抗値を調整するだけで、所望のインタフェースレベルの出力信号を出力することができる。すなわち、インピーダンスマッチング用抵抗(抵抗171、172)の抵抗値は変更されない。
出力回路10に外部抵抗部17を備えるものとして説明されたが、ここに示されるインタフェースがインピーダンスマッチング用抵抗の抵抗値に対して比較的厳しい規格を有するためである。その規格を満たすことのできる素子を製造できれば、外部に設ける必要はなく、内部に設けることも可能である。また、本実施の形態では、出力回路10は、内部抵抗部16を除いてNチャネルトランジスタを用いて構成されているが、電源の極性が反転した場合等において、Pチャネルトランジスタを用いて構成可能であることは言うまでもない。
上述のように、本発明によれば、自集積回路の信号を他集積回路に伝送するための出力回路は、外部あるいは内部に接続される既知の負荷抵抗値を利用し、その負荷抵抗に流れる電流を制御することにより、マッチングの取れた異なるインタフェースレベルの信号を出力する。ここで、出力されるインタフェースレベルは、例えば、光送受信モジュールのASSP(Application Specific Standard Product:特定用途向け標準IC)等で以前から汎用的に利用されているLVPECLやLVDSのような、互いに異なる出力レベルを持つインタフェースをはじめ、近年新たに利用され始めているPCI−express、XAUI等の高速シリアルインタフェースに対しても、それぞれの規格に準拠したレベルを出力することができる。
従来のレベル変換回路(LVDS−PECL)の例を説明する図である。 従来のレベル変換回路(PECL−LVDS)の例を説明する図である。 外部終端抵抗が使用されないインタフェースの例を説明する図である。 代表的なインタフェースの仕様の例を示す図である。 各インタフェース回路の整合性を示す図である。 本発明の実施の形態に係る出力回路を示す回路図である。 本発明の実施の形態に係る基準電流源部13の回路例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る出力回路の動作(PECL)を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る出力回路の動作(LVDS)を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る出力回路の動作(AC結合IF)を説明する図である。
符号の説明
10 出力回路
11 差動出力部
111〜114 Nチャネルトランジスタ
12 レベル検出部
121、122 抵抗
13 基準電流源部
130〜133 Nチャネルトランジスタ
134 スイッチ回路
136 電流源
14 電流補正部
141 Nチャネルトランジスタ
142 レベル判定回路
15 レベル生成部
151、152 抵抗
154、155 電流源
158 スイッチ回路
16 内部抵抗部
161、162 抵抗
165、166 Pチャネルトランジスタ
17 外部抵抗部
171、172、173 抵抗
19 制御部
20 受信部
22 受信回路
23 終端抵抗
30 AC結合部
40 LVDSインタフェース出力回路
41、42 Nチャネルトランジスタ
43 電流源
46、47 抵抗
48 レベルコントローラ
50 レシーバ
51〜53、55〜57 抵抗
60 PECLインタフェース出力回路
61、62、65、66 トランジスタ
63 電流源
67、68 抵抗
70 レシーバ
71、72、74、75 抵抗
80 PCI−expressインタフェース出力回路
81、82 Nチャネルトランジスタ
83 電流源
86、87、88 抵抗
90 レシーバ
91 抵抗

Claims (20)

  1. 入力される差動信号を異なるインタフェースレベルの出力信号に変換して平衡伝送する出力回路であって、
    前記差動信号を増幅して出力する差動出力部と、
    前記出力信号の出力レベルを検出するレベル検出部と、
    前記レベル検出部で検出された前記出力レベルに応答して前記差動出力部に供給する電流を制御する電流源部と、
    前記差動出力部に接続される負荷抵抗部と、
    印加される信号に基づいて、前記電流源部の電流値、および、前記負荷抵抗部の抵抗値を設定する制御部と
    を具備し
    前記レベル検出部は、前記出力信号を出力する2ノード間に直列に接続される2つの抵抗を備え、前記2つの抵抗が接続される接続ノードから前記出力レベルを出力し、
    前記電流源部は、
    定常的に一定電流を前記差動出力部に供給する基準電流源部と、
    前記レベル検出部から出力される前記出力レベルに応答して前記差動出力部に供給する電流を制御する電流補正部と
    を備え
    前記電流補正部は、
    前記出力レベルと所定のレベルとを比較して比較結果を出力するレベル判定回路と、
    前記レベル判定回路から出力される判定結果に基づいて、前記差動出力部に供給する電流を制御する補正電流源と
    を備え
    前記レベル判定回路は、前記制御部から出力される制御信号に基づいて、前記比較結果の出力を停止し、
    前記補正電流源は、前記差動出力部に対する電流の供給を停止する
    力回路。
  2. 前記基準電流源部は、予め定められた複数の電流値のうちの前記制御部から指定された電流値を前記差動出力部に供給する
    請求項に記載の出力回路。
  3. 前記基準電流源部は、
    基準電流を供給する基準電流源と、
    複数のNチャネルまたはPチャネルトランジスタにより形成されるカレントミラー回路と、
    前記制御部が出力する制御信号に基づいて、前記複数のNチャネルまたはPチャネルトランジスタの少なくとも1つを選択する電流切り換えスイッチ回路と
    を備える
    請求項1または請求項に記載の出力回路。
  4. 複数の前記所定のレベルを生成し、前記制御部が出力する制御信号に基づいて、生成された前記複数の所定のレベルのうちの指定レベルを前記レベル判定回路に供給するレベル生成部をさらに具備する
    請求項から請求項のいずれかに記載の出力回路。
  5. 前記レベル生成部は、
    第1電流源と第1抵抗とを備え、第1レベルを生成する第1レベル生成部と、
    第2電流源と第2抵抗とを備え、第2レベルを生成する第2レベル生成部と、
    前記制御部が出力する制御信号に基づいて、前記第1レベルまたは前記第2レベルを前記レベル判定回路に出力するレベル切り換えスイッチ回路と
    を備える
    請求項に記載の出力回路。
  6. 前記第1レベル生成部は、電源電圧から所定の電圧だけ接地電圧に寄った電圧レベルを生成し、
    前記第2レベル生成部は、接地電圧から所定の電圧だけ電源電圧に寄った電圧レベルを生成する
    請求項に記載の出力回路。
  7. 前記第1抵抗は、1端が電源に接続され、他端が前記第1電流源を介して接地され、
    前記第2抵抗は、1端が接地され、他端が前記第2電流源を介して電源に接続される
    請求項または請求項に記載の出力回路。
  8. 前記差動出力部は、差動対をなす第1NチャネルまたはPチャネルトランジスタと第2NチャネルまたはPチャネルトランジスタとを備え、
    前記第1NチャネルまたはPチャネルトランジスタのゲートと、前記第2NチャネルまたはPチャネルトランジスタのゲートとに前記差動信号が入力される
    請求項1から請求項のいずれかに記載の出力回路。
  9. 前記差動出力部は、
    前記第1NチャネルまたはPチャネルトランジスタにカスコード接続される第3NチャネルまたはPチャネルトランジスタと、前記第3NチャネルまたはPチャネルトランジスタは、前記第1NチャネルまたはPチャネルトランジスタより厚いゲート酸化膜を有し、
    前記第2NチャネルまたはPチャネルトランジスタにカスコード接続される第4NチャネルまたはPチャネルトランジスタと、前記第4NチャネルまたはPチャネルトランジスタは、前記第2NチャネルまたはPチャネルトランジスタより厚いゲート酸化膜を有し、
    をさらに備える
    請求項に記載の出力回路。
  10. 前記負荷抵抗部は、第1抵抗部と、第2抵抗部とを備え、
    前記制御部は、前記第1抵抗部の要否と、前記第2抵抗部の要否を設定する
    請求項1から請求項のいずれかに記載の出力回路。
  11. 前記第1抵抗部は、
    前記出力信号を出力する2つの出力端子と電源との間にそれぞれ接続される内部抵抗と、
    前記出力端子と前記内部抵抗との間に介設され、前記制御部の制御信号に基づいて、導通/非導通を制御されるPチャネルトランジスタと
    を含む
    請求項10に記載の出力回路。
  12. 前記第2抵抗部は、
    前記出力信号を出力する2つの出力端子間に直列に接続され、取り外し可能な2つの外部抵抗と、
    前記2つの外部抵抗が接続される接続ノードと、電源との間に接続される取り外し可能な調整用外部抵抗と
    を含む
    請求項10または請求項11に記載の出力回路。
  13. 前記取り外し可能な2つの外部抵抗の各々の抵抗値をRT、受信回路の終端抵抗の抵抗値をRE、電源電圧をVDD、前記出力信号の振幅をVOD、前記出力信号のコモン電圧をVCMとすると、前記調整用外部抵抗の抵抗値RCを
    RC=RT×RE×(VDD−VCM−VOD)/{(2×RT+RE)×VOD}
    により算出する
    請求項12に記載の出力回路。
  14. 前記制御部は、複数の外部入力端子を具備し、
    前記複数の外部入力端子に印加される信号に基づいて、前記異なるインタフェースレベルの出力信号を出力するように制御信号を出力する
    請求項1から請求項13のいずれかに記載の出力回路。
  15. 請求項1から請求項14のいずれかに記載の出力回路を具備する半導体集積回路装置。
  16. 入力される差動信号を増幅して出力する差動出力部と、
    前記差動出力部に電流を供給する電流源部と、
    前記差動出力部に接続される内部負荷抵抗部と、
    前記差動出力部に接続され、取り外し可能な外部負荷抵抗部と、
    印加される信号に基づいて、前記電流源部の電流値および前記内部負荷抵抗部の抵抗値を設定する制御部と
    を具備し、
    前記差動信号を異なるインタフェースレベルの出力信号に変換して平衡伝送する半導体集積回路装置。
  17. 前記出力信号の出力レベルを検出するレベル検出部をさらに備え、
    前記電流源部は、前記レベル検出部で検出された前記出力レベルに応答して前記差動出力部に供給する電流を制御する
    請求項16に記載の半導体集積回路装置。
  18. 前記電流源部は、
    定常的に一定電流を前記差動出力部に供給する基準電流源部と、
    前記レベル検出部から出力される前記出力レベルに応答して前記差動出力部に供給する電流を制御する電流補正部と
    を備える
    請求項17に記載の半導体集積回路装置。
  19. 前記電流補正部は、
    前記出力レベルと所定のレベルとを比較して比較結果を出力するレベル判定回路と、
    前記レベル判定回路から出力される判定結果に基づいて、前記差動出力部に供給する電流を制御する補正電流源と
    を備える
    請求項18に記載の半導体集積回路装置。
  20. 複数の前記所定のレベルを生成し、前記制御部が出力する制御信号に基づいて、生成された前記複数の所定のレベルのうちの指定レベルを前記レベル判定回路に供給するレベル生成部をさらに具備する
    請求項19に記載の半導体集積回路装置。
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