JP5163437B2 - 差動出力回路および通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、カレントミラー回路を差動で用いる差動出力回路および通信装置に関するものである。
図1は、カレントミラー回路を差動で用いた一般的な差動出力回路の構成例を示す図である。
差動出力回路1は、図1に示すように、pチャネルMOS(PMOS)トランジスタQ1〜Q4、電流源I1,I2、バイアス電源VB、負荷抵抗Rload1,Rload2を有する。
図1において、C1,C2は容量を示す。
これらの構成要素のうち、PMOSトランジスタQ1,Q2、電流源I1、負荷抵抗Rload1、容量C1を含んで第1のカレントミラー回路CM1が形成されている。
PMOSトランジスタQ3,Q4、電流源I2、負荷抵抗Rload2、容量C2を含んで第2のカレントミラー回路CM2が形成されている。
PMOSトランジスタQ1、Q3はゲートとドレインが接続されるダイオード接続されている。
差動出力回路1において、第1のカレントミラー回路CM1のマスター電流IinPを増減したときのゲートG1の電圧変化はトランジスタQ1のダイオード微分抵抗とゲートG1のもつ容量C1で決まる。
たとえば、大電流にバイアスされた状態でのダイオード微分抵抗は小さいことからその状態でのゲート電圧の遷移は速く、したがってスレーブQ2の出力の変化も速い。
逆に小電流にバイアスされた状態では微分抵抗が高くゲート電位とスレーブ電流の遷移は遅い。
ところが、電流の変動が大きいとき遷移は増電流変化のときと減電流変化のときのスレーブ電流の変化は対称ではない。
したがって、カレントミラーを2個用いてマスター電流に差動の電流信号を与えたとしても、スレーブ出力電流の遷移は差動の対称乱れによって同相ノイズが生じる。
図2は、スレーブ出力に負荷抵抗をつないだときに得られる典型的な差動出力波形を示す図である。
差動出力の平均値すなわち同相成分に変動が生じる。
このノイズは差動信号を遠距離に伝送するときに輻射を生じやすいという問題があった。
また、差動信号とは別の同相信号を非同期的に重畳した場合には、このような差動カレントミラーの出力の遷移に伴って出力される同相成分が同相信号のノイズとなって通信を妨害するという不利益がある。
本発明は、同相ノイズの発生を抑止することが可能な差動出力回路および通信装置を提供することにある。
本発明の第1の観点の差動出力回路は、第1のカレントミラー回路と、第2のカレントミラー回路と、一端同士が接続された第1の負荷抵抗および第2の負荷抵抗と、上記第1の負荷抵抗と上記第2の負荷抵抗の上記一端同士の接続ノードを所定電位にバイアスするバイアス電源と、を少なくとも有し、上記第1のカレントミラー回路は、ゲートとドレインが接続された第1のマスター側トランジスタと、上記第1のマスター側トランジスタのドレインに接続された第1の電流源と、ドレインが上記第1の負荷抵抗の他端に接続された第1のスレーブ側トランジスタと、立ち上がりと立ち下がりのスルーレートが等しく、上記第1のマスター側トランジスタのゲート電圧を上記第1のスレーブ側トランジスタのゲートに供給する第1のボルテージフォロワと、を含み、上記第2のカレントミラー回路は、ゲートとドレインが接続された第2のマスター側トランジスタと、上記第2のマスター側トランジスタのドレインに接続された第2の電流源と、ドレインが上記第2の負荷抵抗の他端に接続された第2のスレーブ側トランジスタと、立ち上がりと立ち下がりのスルーレートが等しく、上記第2のマスター側トランジスタのゲート電圧を上記第2のスレーブ側トランジスタのゲートに供給する第2のボルテージフォロワと、を含む。
本発明の第2の観点の差動出力回路は、一端同士が接続された第1の負荷抵抗および第2の負荷抵抗と、上記第1の負荷抵抗と上記第2の負荷抵抗の上記一端同士の接続ノードを所定電位にバイアスするバイアス電源と、ゲート駆動回路と、ゲートとドレインが接続された第1のマスター側トランジスタと、上記第1のマスター側トランジスタのドレインに接続された第1の電流源と、ドレインが上記第1の負荷抵抗の他端に接続された第1のスレーブ側トランジスタと、ゲートとドレインが接続された第2のマスター側トランジスタと、上記第2のマスター側トランジスタのドレインに接続された第2の電流源と、ドレインが上記第2の負荷抵抗の他端に接続された第2のスレーブ側トランジスタと、を含み、上記ゲート駆動回路は、上記第1のマスター側トランジスタおよび第2のマスター側トランジスタのゲート電圧が供給され、上記第1のスレーブ側トランジスタおよび上記第2のスレーブ側トランジスタのゲート電圧に上下のクランプレベルを設定し、一方のクランプレベルから一定のスルーレートで他方のクランプレベルまで電圧を遷移し、当該電圧を上記第1のスレーブ側トランジスタおよび上記第2のスレーブ側トランジスタのゲートに供給し、上記第1のマスター側トランジスタと上記第1のスレーブ側トランジスタとによりカレントミラーを形成し、上記第2のマスター側トランジスタと上記第2のスレーブ側トランジスタとによりカレントミラーを形成し、または、上記第1のマスター側トランジスタと上記第2のスレーブ側トランジスタとによりカレントミラーを形成し、上記第2のマスター側トランジスタと上記第1のスレーブ側トランジスタとによりカレントミラーを形成する。
本発明の第3の観点の通信装置は、一対の差動伝送路の両端側に配置された複数の送信器を有し、上記各送信器は、上記差動伝送路に差動出力可能な差動出力回路を含み、上記差動出力回路は、第1のカレントミラー回路と、第2のカレントミラー回路と、一端同士が接続された第1の負荷抵抗および第2の負荷抵抗と、上記第1の負荷抵抗と上記第2の負荷抵抗の上記一端同士の接続ノードを所定電位にバイアスするバイアス電源と、を少なくとも有し、上記第1のカレントミラー回路は、ゲートとドレインが接続された第1のマスター側トランジスタと、上記第1のマスター側トランジスタのドレインに接続された第1の電流源と、ドレインが上記第1の負荷抵抗の他端に接続された第1のスレーブ側トランジスタと、立ち上がりと立ち下がりのスルーレートが等しく、上記第1のマスター側トランジスタのゲート電圧を上記第1のスレーブ側トランジスタのゲートに供給する第1のボルテージフォロワと、を含み、上記第2のカレントミラー回路は、ゲートとドレインが接続された第2のマスター側トランジスタと、上記第2のマスター側トランジスタのドレインに接続された第2の電流源と、ドレインが上記第2の負荷抵抗の他端に接続された第2のスレーブ側トランジスタと、立ち上がりと立ち下がりのスルーレートが等しく、上記第2のマスター側トランジスタのゲート電圧を上記第2のスレーブ側トランジスタのゲートに供給する第2のボルテージフォロワと、を含む。
本発明の第4の観点の通信装置は、一対の差動伝送路の両端側に配置された複数の送信器を有し、上記各送信器は、上記差動伝送路に差動出力可能な差動出力回路を含み、上記差動出力回路は、一端同士が接続された第1の負荷抵抗および第2の負荷抵抗と、上記第1の負荷抵抗と上記第2の負荷抵抗の上記一端同士の接続ノードを所定電位にバイアスするバイアス電源と、ゲート駆動回路と、ゲートとドレインが接続された第1のマスター側トランジスタと、上記第1のマスター側トランジスタのドレインに接続された第1の電流源と、ドレインが上記第1の負荷抵抗の他端に接続された第1のスレーブ側トランジスタと、ゲートとドレインが接続された第2のマスター側トランジスタと、上記第2のマスター側トランジスタのドレインに接続された第2の電流源と、ドレインが上記第2の負荷抵抗の他端に接続された第2のスレーブ側トランジスタと、を含み、上記ゲート駆動回路は、上記第1のマスター側トランジスタおよび第2のマスター側トランジスタのゲート電圧が供給され、上記第1のスレーブ側トランジスタおよび上記第2のスレーブ側トランジスタのゲート電圧に上下のクランプレベルを設定し、一方のクランプレベルから一定のスルーレートで他方のクランプレベルまで電圧を遷移し、当該電圧を上記第1のスレーブ側トランジスタおよび上記第2のスレーブ側トランジスタのゲートに供給し、上記第1のマスター側トランジスタと上記第1のスレーブ側トランジスタとによりカレントミラーを形成し、上記第2のマスター側トランジスタと上記第2のスレーブ側トランジスタとによりカレントミラーを形成し、または、上記第1のマスター側トランジスタと上記第2のスレーブ側トランジスタとによりカレントミラーを形成し、上記第2のマスター側トランジスタと上記第1のスレーブ側トランジスタとによりカレントミラーを形成する。
本発明によれば、たとえばカレントミラー回路にてマスター側トランジスタのゲート電圧を立ち上がりと立ち下りのスルーレートが等しいボルテージフォロアを介してスレーブのゲートに与える。これにより、マスター側の電流を増減させたときのスレーブ側の増電流と減電流の遷移を対称にする。
このカレントミラーを差動で用いると遷移においても同相ノイズを出さない。
本発明によれば、同相ノイズの発生を抑止することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に関連付けて説明する。
なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施形態(差動出力回路の第1の構成例)
2.第2の実施形態(差動出力回路の第2の構成例)
3.第3の実施形態(差動出力回路の第3の構成例)
4.第4の実施形態(差動出力回路の第4の構成例)
5.第5の実施形態(差動出力回路の第5の構成例)
6.第6の実施形態(差動出力回路の第6の構成例)
7.第7の実施形態(通信装置の第1の構成例)
8.第8の実施形態(通信装置の第2の構成例)
9.第9の実施形態(通信装置の第3の構成例)
10.第10の実施形態(通信装置の第4の構成例)
11.第11の実施形態(通信装置の第5の構成例)
12.第12の実施形態(終端回路の構成例)
<1.第1の実施形態>
図3は、本発明の第1の実施形態に係る差動出力回路の構成例を示す回路図である。
本差動出力回路10は、第1のカレントミラー回路11、第2のカレントミラー回路12、および一端同士が接続された第1の負荷抵抗Rload11および第2の負荷抵抗Rload12を有する。
さらに、差動出力回路10は、第1の負荷抵抗Rload11と第2の負荷抵抗Rload12の一端同士の接続ノードND11を所定電位Vbiasにバイアスするバイアス電源VB11を有する。
第1のカレントミラー回路11は、第1のマスター側トランジスタQ11、第1の電流源I11、第1のスレーブ側トランジスタQ12、第1のボルテージフォロワA11、および容量C11を含んで構成されている。
第1のマスター側トランジスタQ11は、第1導電型、たとえばpチャネル型(P型)の電界効果トランジスタであるPMOSトランジスタにより形成される。
第1のマスター側トランジスタQ11は、ドレインとゲートが接続された、いわゆるダイオード接続されており、ソースが電源電位源VDDに接続され、ドレインが電流源I11に接続されている。
第1のスレーブ側トランジスタQ12は、第1導電型、たとえばP型の電界効果トランジスタであるPMOSトランジスタにより形成される。
第1のスレーブ側トランジスタQ12は、ドレインが第1の負荷抵抗Rload11の他端に接続され、その接続点により第1の出力ノードND12が形成されている。第1の出力ノードND12からは差動出力信号のうち、一方の差動出力信号VoutPが出力される。
第1のスレーブ側トランジスタQ12は、ソースが電源電位源VDDに接続され、ゲートは第1のボルテージフォロワA11の出力に接続されている。
また、トランジスタQ12のゲートと電源電位源VDDとの間に容量C11が存在する。
第1のボルテージフォロワA11は、立ち上がりと立ち下がりのスルーレートが等しく、第1のマスター側トランジスタQ11のゲート電圧を第1のスレーブ側トランジスタQ12のゲートに供給する。
第2のカレントミラー回路12は、第2のマスター側トランジスタQ13、第2の電流源I12、第2のスレーブ側トランジスタQ1、第2のボルテージフォロワA12、および容量C12を含んで構成されている。
第2のマスター側トランジスタQ13は、第1導電型、たとえばP型の電界効果トランジスタであるPMOSトランジスタにより形成される。
第2のマスター側トランジスタQ13は、ドレインとゲートが接続された、いわゆるダイオード接続されており、ソースが電源電位源VDDに接続され、ドレインが電流源I12に接続されている。
第2のスレーブ側トランジスタQ14は、第1導電型、たとえばP型の電界効果トランジスタであるPMOSトランジスタにより形成される。
第2のスレーブ側トランジスタQ14は、ドレインが第2の負荷抵抗Rload12の他端に接続され、その接続点により第2の出力ノードND13が形成されている。第2の出力ノードND13からは差動出力信号のうち、他方の差動出力信号VoutNが出力される。
第2のスレーブ側トランジスタQ14は、ソースが電源電位源VDDに接続され、ゲートは第2のボルテージフォロワA12の出力に接続されている。
また、トランジスタQ1のゲートと電源電位源VDDとの間に容量C11が存在する。
第2のボルテージフォロワA12は、立ち上がりと立ち下がりのスルーレートが等しく、第2のマスター側トランジスタQ13のゲート電圧を第2のスレーブ側トランジスタQ14のゲートに供給する。
このように、第1の実施形態に係る差動出力回路10は、PMOSカレントミラーで構成された電流ソース型出力回路として形成されている。
本差動出力回路10において、第1のカレントミラー回路11側を例に説明する。
カレントミラー回路11において、第1のマスター側トランジスタQ11と第1のスレーブ側トランジスタQ12の間に立ち上がりと立ち下がりのスルーレートが等しいボルテージフォロワA11が配置されている。
第1のマスター側トランジスタQ1のゲートG11には、マスター電流IinPの電流源I11と、第1のマスター側トランジスタQ11と第1のボルテージフォロワA11の寄生容量しかつかない。
したがって、電流源I11の電流IinPの出力をステップ的に変動させたときのゲートG11における遷移時間は差動出力回路10が出すべき出力遷移時間よりはるかに短くすることができる。
ゲートG11の入力が遷移した後、第1のボルテージフォロワA11は第1のスレーブ側トランジスタQ12のゲートG12の電位をゲートG11の電位に追従させるべく一定のスルーレートでゲートG12を駆動してゆく。
このスルーレートは、第1のボルテージフォロワA11の出力電流とゲートG12の容量で決まり、第1のマスター側トランジスタQ11のバイアス状態によらない。
したがって、電流の増加方向の変化にも減少方向の変化にも同じスルーレートで第1のスレーブ側トランジスタQ12のゲートG12を駆動することが可能である。
このようなボルテージフォロアを介したカレントミラー対にして電流信号源で差動電流信号を与えると次のようになる。
すなわち、第1および第2のカレントミラー回路11,12の第1および第2のスレーブ側トランジスタQ12、Q14のゲートG12、G14の電圧は極性反転対称に電圧が遷移する。
その結果、第1および第2のスレーブ側トランジスタQ12、Q14の出力する電流もおおむね対称になり総和がほぼ一定の同相成分の少ない差動信号を出力することができる。
トランジスタの非線形性による電流歪みによって遷移中の出力電流の総和は厳密には一定にならない。
しかし、その変動はボルテージフォロアが無い場合のトランジスタQ11とQ12のダイオード抵抗の変動によるゲートG11とG12の非対称遷移による電流総和の変動よりは小さい。
また、トランジスタと電源の間に線形抵抗を挿入することで歪による電流総和の変動をさらに小さくすることができる。
ここで、本実施形態の差動出力回路10の差動電流の相補性について、図1の回路との比較において考察する。
本実施形態の差動出力回路10は、第1のスレーブ側トランジスタQ12と第2のスレーブ側トランジスタQ14のドレイン電流の和が常に一定である。
図1の回路においては、たとえ信号源電流IinP、IinNが完全な相補性を持って変化していたとしてもトランジスタQ2とQ4に寄生する容量に変動電流の一部が流れ込む。
このため、ダイオード接続のマスター側トランジスタQ1とQ3が流す電流の瞬時値は相補性を保つことができない。
その結果、トランジスタQ1のゲートG1の電位とトランジスタQのゲートGの電位に制御されたトランジスタQ2とQ4からの出力電流においても相補性を保つこができない。
これに対して、本実施形態の差動出力回路10では第1のボルテージフォロワA11と第2のボルテージフォロワA12の挿入により寄生容量を分離した。
このために、G1とG3の時定数は信号源電流の変化に対して十分小さくすることができる。
すなわちダイオード接続された第1のマスター側トラジスタQ11と第2のマスター側トランジスタQ13の電は信号源電流にほぼ完全に追従して変化し、和が一定という相補性を保つことができる。
第1のボルテージフォロワA11がゲートG11の電位からゲートG12を、第2のボルテージフォロワA12がゲートG13の電位からゲートG14の電位を再生することでスレーブ側トランジスタQ12とQ14の出力電流も相補性を保つことができる。
第1の実施形態によれば、同相信号成分の少ない差動信号を駆動でき、その結果、低輻射の通信が可能となる利点がある。
<2.第2の実施形態>
図4は、本発明の第2の実施形態に係る差動出力回路を示す回路図である。
第2の実施形態の差動出力回路10Aが第1の実施形の差動出力回路10と異なる点は以下の点にある。
第2の実施形態の差動出力回路10Aは、第1の実施形態に差動出力回路10がPMOSカレントミラーで形成された電流ソース型差動出力回路として形成されたのに対し、極性を入れ替えて電流シンク型差動出力回路10Aとして形成されている。
さらに、第2の実施形態の差動出力回路10Aは、第1のカレントミラー回路11Aおよび第2のカレントミラー回路12Aに差動信号IinP・IinNとともに同相信号Icomを重畳できるように電流源I21、I22が接続されている。
電流源I21およびその接続回路により重畳部21が形成され、電流源I22およびその接続回路により重畳部22が形成される。
なお、図4のおいては、理解を容易にするために、図3と同一構成部分は同一符号をもって表している。
第1のマスター側トランジスタQ11Aは、第2導電型、たとえばnチャネル型(N型)の電界効果トランジスタであるNMOSトランジスタにより形成される。
第1のマスター側トランジスタQ11Aは、ドレインとゲートが接続された、いわゆるダイオード接続されており、ソースが基準電圧源VSSに接続され、ドレインおよびゲートが電流源I11および電流源I21に接続されている。
第1のスレーブ側トランジスタQ12Aは、第2導電型、たとえばN型の電界効果トランジスタであるNMOSトランジスタにより形成される。
第1のスレーブ側トランジスタQ12Aは、ドレインが第1の負荷抵抗Rload11の他端に接続され、その接続点により第1の出力ノードND12Aが形成されている。
第1のスレーブ側トランジスタQ12Aは、ソースが基準電位源VSSに接続され、ゲートは第1のボルテージフォロワA11の出力に接続されている。
また、トランジスタQ12Aのゲートと基準電位源VSSとの間に容量C11が存在する。
第2のマスター側トランジスタQ13Aは、第2導電型、N型の電界効果トランジスタであるNMOSトランジスタにより形成される。
第2のマスター側トランジスタQ13Aは、ドレインとゲートが接続された、いわゆるダイオード接続されており、ソースが基準電圧源VSSに接続され、ドレインおよびゲートが電流源I12および電流源I22に接続されている。
第2のスレーブ側トランジスタQ14Aは、第2導電型、たとえばN型の電界効果トランジスタであるNMOSトランジスタにより形成される。
第2のスレーブ側トランジスタQ14Aは、ドレインが第2の負荷抵抗Rload12の他端に接続され、その接続点により第2の出力ノードND13Aが形成されている。
第2のスレーブ側トランジスタQ14Aは、ソースが基準電位源VSSに接続され、ゲートは第2のボルテージフォロワA12の出力に接続されている。
また、トランジスタQ12Aのゲートと基準電位源VSSとの間に容量C12が存在する。
本第2の差動出力回路10Aによれば、基本的にその他の構成は第1の実施形態の差動出力回路10と同様であり、上述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができることはもとより、差動信号と同相信号を独立に駆動することが可能である。
<3.第3の実施形態>
図5は、本発明の第3の実施形態に係る差動出力回路を示す回路図である。
第3の実施形態の差動出力回路10Bが第1の実施形の差動出力回路10と異なる点は以下の点にある。
第3の実施形態の差動出力回路10Bは、第1の実施形態に差動出力回路10がPMOSカレントミラーで形成された電流ソース型差動出力回路に加えて、電流シンク型出力回路を並列に用いてプッシュプル型の差動出力回路として形成されている。
具体的には、第1のカレントミラー回路11および第2のカレントミラー回路12に加えて、第1の出力ノードND12に対して第3のカレントミラー回路13が接続され、第2の出力ノードND13に対して第4のカレントミラー回路14が接続されている。
第3のカレントミラー回路13は、第3のマスター側トランジスタQ15、第3の電流源I13、第3のスレーブ側トランジスタQ16、第3のボルテージフォロワA13、および容量C13を含んで構成されている。
第3のマスター側トランジスタQ15は、第2導電型、たとえばN型の電界効果トランジスタであるNMOSトランジスタにより形成される。
第3のマスター側トランジスタQ15は、ドレインとゲートが接続された、いわゆるダイオード接続されており、ソースが基準電位源VSSに接続され、ドレインが電流源I13に接続されている。
第3のスレーブ側トランジスタQ16は、第2導電型、たとえばN型の電界効果トランジスタであるNMOSトランジスタにより形成される。
第3のスレーブ側トランジスタQ16は、ドレインが第1の負荷抵抗Rload11の他端、すなわち第1の出力ノードND12に接続されている。第1の出力ノードND12からは差動出力信号のうち、一方の差動出力信号VoutPが出力される。
第3のスレーブ側トランジスタQ16は、ソースが基準電位源VSSに接続され、ゲートは第3のボルテージフォロワA13の出力に接続されている。
また、トランジスタQ16のゲートと基準電位源VSSとの間に容量C13が存在する。
第3のボルテージフォロワA13は、立ち上がりと立ち下がりのスルーレートが等しく、第3のマスター側トランジスタQ15のゲート電圧を第3のスレーブ側トランジスタQ16のゲートに供給する。
第4のカレントミラー回路14は、第4のマスター側トランジスタQ17、第4の電流源I14、第4のスレーブ側トランジスタQ18、第4のボルテージフォロワA14、および容量C14を含んで構成されている。
第4のマスター側トランジスタQ17は、第2導電型、たとえばN型の電界効果トランジスタであるNMOSトランジスタにより形成される。
第4のマスター側トランジスタQ17は、ドレインとゲートが接続された、いわゆるダイオード接続されており、ソースが基準電位源VSSに接続され、ドレインが電流源I14に接続されている。
第4のスレーブ側トランジスタQ18は、第2導電型、たとえばN型の電界効果トランジスタであるNMOSトランジスタにより形成される。
第4のスレーブ側トランジスタQ18は、ドレインが第2の負荷抵抗Rload11の他端、すなわち第2の出力ノードND13に接続されている。第2の出力ノードND13からは差動出力信号のうち、他方の差動出力信号VoutNが出力される。
第4のスレーブ側トランジスタQ18は、ソースが基準電位源VSSに接続され、ゲートは第4のボルテージフォロワA14の出力に接続されている。
また、トランジスタQ18のゲートと基準電位源VSSとの間に容量C14が存在する。
第4のボルテージフォロワA14は、立ち上がりと立ち下がりのスルーレートが等しく、第4のマスター側トランジスタQ17のゲート電圧を第4のスレーブ側トランジスタQ18のゲートに供給する。
このように、第3の実施形態に係る差動出力回路10Bは、PMOSカレントミラーで構成された電流ソース型出力回路と並列に電流シンク型出力回路を用いたプッシュプル型の差動出力回路として形成されている。
本第3の差動出力回路10Bによれば、上述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができることはもとより、出力に同じ差動電圧を与えるのに要する回路電流が第1の実施形態の約半分になるという利点がある。
<4.第4の実施形態>
図6は、本発明の第4の実施形態に係る差動出力回路を示す回路図である。
本差動出力回路30は、一端同士が接続された第1の負荷抵抗Rload31および第2の負荷抵抗Rload32を有する。
差動出力回路30は、第1の負荷抵抗Rload31と第2の負荷抵抗Rload32の一端同士の接続ノードND31を所定電位Vbiasにバイアスするバイアス電源VB31を有する。
差動出力回路30は、第1のマスター側トランジスタQ31、第1の電流源I31、第1のスレーブ側トランジスタQ32、および容量C31を含んで構成されている。
差動出力回路30は、第2のマスター側トランジスタQ33、第2の電流源I32、第2のスレーブ側トランジスタQ34、および容量C32を含んで構成されている。
そして、差動出力回路0は、ゲート駆動回路31を有する。
ゲート駆動回路31は、第1のマスター側トランジスタQ31および第2のマスター側トランジスタQ33のゲート電圧が供給され、第1のスレーブ側トランジスタQ31および第2のスレーブ側トランジスタQ33のゲート電圧に上下のクランプレベルを設定する。
そして、ゲート駆動回路31は、設定したクランプレベルの一方のクランプレベルから一定のスルーレートで他方のクランプレベルまで電圧を遷移し、この電圧を第1のスレーブ側トランジスタQ32および第2のスレーブ側トランジスタQ34のゲートに供給する。
これにより、ゲート駆動回路31は、第1のマスター側トランジスタQ31と第1のスレーブ側トランジスタQ32によりカレントミラーを形成し、第2のマスター側トランジスタQ33と第2のスレーブ側トランジスタQ34によりカレントミラーを形成する。
または、ゲート駆動回路31は、第1のマスター側トランジスタQ31と第2のスレーブ側トランジスタQ34によりカレントミラーを形成し、第2のマスター側トランジスタQ33と第1のスレーブ側トランジスタQ32によりカレントミラーを形成する。
第1のマスター側トランジスタQ31は、第1導電型、たとえばP型の電界効果トランジスタであるPMOSトランジスタにより形成される。
第1のマスター側トランジスタQ31は、ドレインとゲートが接続された、いわゆるダイオード接続されており、ソースが電源電位源VDDに接続され、ドレインが電流源I31に接続されている。
第1のスレーブ側トランジスタQ32は、第1導電型、たとえばP型の電界効果トランジスタであるPMOSトランジスタにより形成される。
第1のスレーブ側トランジスタQ32は、ドレインが第1の負荷抵抗Rload31の他端に接続され、その接続点により第1の出力ノードND32が形成されている。第1の出力ノードND32からは差動出力信号のうち、一方の差動出力信号VoutPが出力される。
第1のスレーブ側トランジスタQ32は、ソースが電源電位源VDDに接続され、ゲートは第1のゲート駆動回路31の出力に接続されている。
また、トランジスタQ32のゲートと電源電位源VDDとの間に容量C31が存在する。
第2のマスター側トランジスタQ33は、第1導電型、たとえばP型の電界効果トランジスタであるPMOSトランジスタにより形成される。
第2のマスター側トランジスタQ33は、ドレインとゲートが接続された、いわゆるダイオード接続されており、ソースが電源電位源VDDに接続され、ドレインが電流源I32に接続されている。
第2のスレーブ側トランジスタQ34は、第1導電型、たとえばP型の電界効果トランジスタであるPMOSトランジスタにより形成される。
第2のスレーブ側トランジスタQ34は、ドレインが第2の負荷抵抗Rload32の他端に接続され、その接続点により第2の出力ノードND33が形成されている。第2の出力ノードND33からは差動出力信号のうち、他方の差動出力信号VoutNが出力される。
第2のスレーブ側トランジスタQ34は、ソースが電源電位源VDDに接続され、ゲートはゲート駆動回路31の出力に接続されている。
また、トランジスタQ34のゲートと電源電位源VDDとの間に容量C3が存在する。
ゲート駆動回路31は、電流源I33〜I36、第1導電型、たとえばP型のPMOSトランジスタQ35,Q36,Q37、第2導電型、たとえばN型のNMOSトランジスタQ38、Q39,Q40、およびスイッチSW31,SW32を有する。
PMOSトランジスタQ35は、ゲートが第1のマスター側トランジスタQ31のゲートおよびドレインに接続され、ソースが電源電位源VDDに接続された電流源I33に接続され、ドレインが基準電位源VSSに接続されている。
NMOSトランジスタQ38は、ゲートが第2のマスター側トランジスタQ3のゲートおよびドレインに接続され、ソースが基準電位源VSSに接続された電流源I34に接続され、ドレインが電源電位源VDDに接続されている。
NMOSトランジスタQ39のドレインが電源電位源VDDに接続され、ソースがPMOSトランジスタQ36のソースに接続され、その接続点によりノードND34が形成されている。PMOSトランジスタQ36のドレインが基準電位源VSSに接続されている。
NMOSトランジスタQ40のドレインが電源電位源VDDに接続され、ソースがPMOSトランジスタQ3のソースに接続され、その接続点によりノードND35が形成されている。PMOSトランジスタQ37のドレインが基準電位源VSSに接続されている。
そして、NMOSトランジスタQ39、Q40のゲートがPMOSトランジスタQ35のソースに接続されている。
PMOSトランジスタQ36,Q37のゲートがNMOSトランジスタQ38のソースに接続されている。
ノードND34は、第1のスレーブ側トランジスタQ32のゲートに接続され、ノードND35が第2のスレーブ側トランジスタQ34のゲートに接続されている。
スイッチSW31は、固定端子aが電源電位源VDDに接続された電流源I35に接続され、端子bがノードND34に接続され、端子cがノードND35に接続されている。
スイッチSW32は、固定端子aが基準電位源VSSに接続された電流源I36に接続され、端子bがノードND34に接続され、端子cがノードND35に接続されている。
次に、第4の実施形態の動作を、ゲート駆動回路31を中心に説明する。
差動出力回路30において、差動出力トランジスタ対である第1および第2のスレーブ側トランジスタQ32とQ34のゲートG31とG32は、電流源I35とI36とスイッチSW31とSW32で駆動される。
そして、第1および第2のスレーブ側トランジスタQ32とQ34のゲートG31とG32は、トランジスタQ36,Q37,Q39,Q40でクランプされている。
スイッチSW31が端子aと端子bが接続され、第1のスレーブ側トランジスタQ32側のゲートG31を選択したとき、電位はトランジスタQ36によってクランプされる。

電流源I35で駆動されたトランジスタQ36のゲート‐ソース間電圧(GS間)電圧が電流源I34で駆動されたトランジスタQ38のGS間電圧と等しくなるように電流源I34が調整されている。
これにより、第1のスレーブ側トランジスタQ32のゲートG31の電圧はトランジスタQ38のゲート電圧Ghighに等しくなり、第1のスレーブ側トランジスタQ32と第2のマスター側トランジスタQ33によりカレントミラーが形成される。
このとき、スイッチSW32は端子aと端子cが接続され、第2のスレーブ側トランジスタQ34のゲートG32を選択している。そして、ゲートG32はトランジスタQ40によってクランプされている。
トランジスタQ40とQ35のGS間電圧が同じになるように電流源I33が調整されている。
これにより、第2のスレーブ側トランジスタQ34のゲートG32の電圧はトランジスタQ35のゲート電圧Glowと等しくなり、第2のスレーブ側トランジスタQ34と第1のマスター側トランジスタQ31によりカレントミラーが形成される。
第1のマスター側トランジスタQ31と第2のマスター側トランジスタQ33に流す電流が第1および第2のスレーブ側トランジスタQ32とQ34が出力する最大電流と最小電流に固定されている。
これにより、第1および第2のスレーブ側トランジスタQ32,Q34のゲートG31とG32がクランプされた状態での出力電流をカレントミラーにより定めることができる。
この状態からスイッチSW31とSW32を切り替えると第1および第2のスレーブ側トランジスタQ32,Q34のゲートG31とG32が遷移し出力も遷移する。
第1のスレーブ側トランジスタQ32のゲートG31はSW32を介した電流源I36により容量C31が放電することによって電圧が下がっていく。このときトランジスタQ36はカットオフしてクランプは機能しない。
第1のスレーブ側トランジスタQ32のゲートG31の電圧がGlowまで下がるとトランジスタQ39がオンして、第1のスレーブ側トランジスタQ32のゲートG31の電圧をクランプする。
第2のスレーブ側トランジスタQ34のゲートG32の電圧はG1とは逆にGlow電圧からGhigh電圧まで充電されてゆく。
電流源I35,I36が同じ大きさの電流を出力し、容量C31とC32が等しければ第1のスレーブ側トランジスタQ32のゲートG31と第2のスレーブ側トランジスタW34のゲートG32の遷移は対称になる。
その結果、第1および第2のスレーブ側トランジスタQ32とQ34の出力する電流もおおむね対称になり総和がほぼ一定になるので同相成分の少ない差動信号を出力することができる。
本第4の実施形態によれば、同相信号成分の少ない差動信号を駆動でき、その結果、低輻射の通信が可能となる利点がある。
<5.第5の実施形態>
図7は、本発明の第5の実施形態に係る差動出力回路を示す回路図である。
第5の実施形態の差動出力回路30Aが第4の実施形の差動出力回路30と異なる点は、極性を入れ替えて形成されていることにある。
なお、図7のおいては、理解を容易にするために、図6と同一構成部分は同一符号をもって表している。
図7の第2のゲート駆動回路31Aは、図6のゲート駆動回路と同様の構成を有している。また、図7においては図6の符号に符号Aを付して各構成要素を示している。
第1のマスター側トランジスタQ31Aは、第2導電型、たとえばN型の電界効果トランジスタであるNMOSトランジスタにより形成される。
第1のマスター側トランジスタQ31Aは、ドレインとゲートが接続された、いわゆるダイオード接続されており、ソースが基準電圧源VSSに接続され、ドレインおよびゲートが電流源I31に接続されている。
第1のスレーブ側トランジスタQ32Aは、第2導電型、たとえばN型の電界効果トランジスタであるNMOSトランジスタにより形成される。
第1のスレーブ側トランジスタQ32Aは、ドレインが第1の負荷抵抗Rload31の他端に接続され、その接続点により第1の出力ノードND32Aが形成されている。
第1のスレーブ側トランジスタQ32Aは、ソースが基準電位源VSSに接続され、ゲートはゲート駆動回路31Aの出力に接続されている。
また、トランジスタQ32Aのゲートと基準電位源VSSとの間に容量C31が存在する。
第2のマスター側トランジスタQ33Aは、第2導電型、N型の電界効果トランジスタであるNMOSトランジスタにより形成される。
第2のマスター側トランジスタQ33Aは、ドレインとゲートが接続された、いわゆるダイオード接続されており、ソースが基準電圧源VSSに接続され、ドレインおよびゲートが電流源I32に接続されている。
第2のスレーブ側トランジスタQ34Aは、第2導電型、たとえばN型の電界効果トランジスタであるNMOSトランジスタにより形成される。
第2のスレーブ側トランジスタQ34Aは、ドレインが第2の負荷抵抗Rload32の他端に接続され、その接続点により第2の出力ノードND33Aが形成されている。
第2のスレーブ側トランジスタQ34Aは、ソースが基準電位源VSSに接続され、ゲートはゲート駆動回路31Aの出力に接続されている。
また、トランジスタQ3Aのゲートと基準電位源VSSとの間に容量C32が存在する。
本第5の差動出力回路30Aによれば、上述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
<6.第6の実施形態>
図8は、本発明の第6の実施形態に係る差動出力回路を示す回路図である。
第6の実施形態の差動出力回路30Bが第4および第5の実施形態の差動出力回路30,30Aと異なる点は以下の点にある。
第6の実施形態の差動出力回路30Bは、第4の実施形態の差動出力回路0がPMOSカレントミラーで形成された電流ソース型差動出力回路に加えて、第5の実施形態の電流シンク型出力回路を並列に用いてプッシュプル型の差動出力回路として形成されている。
この場合、第1の負荷抵抗Rload31、第2の負荷抵抗Rload32、バイアス電源VB31、出力ノードND32,ND33が共有されている。
本第6の差動出力回路30Bによれば、上述した第4および第5の実施形態と同様の効果を得ることができることはもとより、出力に同じ差動電圧を与えるのに要する回路電流が第1の実施形態の約半分になるという利点がある。
次に、上記差動出力回路10,10A、10B、30,30A,30Bが適用可能な通信装置について説明する。
<7.第7の実施形態>
図9は、本発明の第7の実施形態に係る通信装置の構成例を示す図である。
図9の通信装置100は、本発明の実施形態に係る差動出力回路を含むドライバを送信器に有する。
この通信装置100は、差動伝送路110の両端側に配置された送信器120,130を有し、双方向通信可能に構成されている。
送信器120,130は、上述した第1から第6の実施形態の差動出力回路10,10A、10B、30,30A,30Bのいずれかを含んで構成されている。
そして、通信装置100は、差動伝送路110に対して送信器120,130にそれぞれ並列に受信器140,150を有する。
差動伝送路110の一端側では、送信器10の近傍で1本の終端抵抗Rterm1で終端され、送信器120の出力は2本の終端抵抗Rterm2を介して差動伝送路110に接続されている。
差動伝送路110の他端側では、送信器120の近傍で1本の終端抵抗Rterm1で終端され、2本の終端抵抗Rterm2を介してDCのバイアス電源VB100に接続されている。
通信装置100においては、たとえば負荷には両端の送信器120,130が出力しようとした信号の綺麗な和信号が生成される。
差動伝送路110の両端に送信器120,130と並列に設けた受信器140,150は負荷に生じた和信号から並列の送信器120,130の目標出力を減算することによって他端の送信器の信号を得ることができる。
本第7の実施形態によれば、低輻射の双方向同時通信が可能になる。
<8.第8の実施形態>
図10は、本発明の第8の実施形態に係る通信装置の構成例を示す図である。
本第8の実施形態に係る通信装置100Aは、第7の実施形態に係る通信装置100の構成に、送信器120側にさらに送信器160が配置され、送信器130側に受信器17、およびバイアス電源180が配置されている。
差動伝送路110の一端側では、送信器120の近傍で1本の終端抵抗Rterm1で終端され、送信器120の出力は2本の終端抵抗Rterm2を介して差動伝送路110に接続されている。
差動伝送路110の他端側では、送信器10の近傍で1本の終端抵抗Rterm1で終端され、2本の終端抵抗Rterm2を介してDCのバイアス電源180に接続されている。
また、差動伝送路110の他端側には受信器170が接続されている。
送信器120,130は、たとえば上述した第1から第6の実施形態の差動出力回路10,10A、10B、30,30A,30Bのいずれかを含んで構成されている。
本実施形態の差動出力回路(出力回路)は出力の電位によらない正確な差動電流を常に出力する。したがって、差動信号対に同相電位で別の信号を重畳しても差動信号に乱れが生じることがなく、また同相信号にとってのノイズとなる差動信号駆動に付随する同相信号への漏洩が小さい。
上述したように、本第8の実施形態の通信装置100Aでは、差動伝送路110が送信器120の近傍で1本の抵抗Rterm1と2本直列の抵抗Rterm2(−1、−2)で並列に終端されている。そして、Rterm2の結節点に送信器120側ではローインピーダンスの信号電圧を加え、送信器130側ではDC電圧でバイアスされている。
差動伝送路110側から送信器を見たインピーダンスは差動モードでは終端抵抗Rterm1と終端抵抗Rterm2の並列抵抗が、同相モードでは2並列の抵抗Rterm2が見える。
たとえば、終端抵抗Rterm1を1kΩ、終端抵抗Rterm2を56Ωとすると、差動で約100Ω、同相で28Ωで終端されたことになり、電磁界結合のある対になった伝送路としては典型的な差動100Ω、同相30Ωにインピーダンス整合する。
このような伝送路に送信器160で同相電圧信号を送り込むと、受信器170は差動対の平均電圧として信号を受信できる。
この伝送は送信器120から受信器150への差動信号伝送および送信器130から受信器140への差動信号伝送と干渉せずに実現する。
上述したように、本第8の実施形態の通信装置100Aによれば、同相信号駆動回路を付加することにより差動信号によるデータとは別のデータを同時かつ非同期に伝送することができる。第1から第6の実施形態の差動出力回路は差動信号の遷移に伴う同相電圧の乱れが小さいことから、安定な同相信号通信を実現する。
<9.第9の実施形態>
図11は、本発明の第9の実施形態に係る通信装置の構成例を示す図である。
本第9の実施形態に係る通信装置100Bは、差動伝送路110の一端側の送信器160に並列に受信器200が配置され、他端側にも同様に送信器190および送信器210が並列に接続されている。
この通信装置100Bにおいては、同相信号も送信器160から受信器210への伝送と、送信器190から受信器200への双方向伝送が同時並列に干渉することなく実現する。
<10.第10の実施形態>
図12は、本発明の第10の実施形態に係る通信装置の構成例を示す図である。
本第10の実施形態に係る通信装置100Cが、第8の実施形態の通信装置100Aと異なる点は、差動伝送路110の一端側の送信器120Cに、第2の実施形態の差動出力回路10Aが適用されていることにある。
また、通信装置100Cは、送信器160の代わりにバイアス電源220を有し、差動伝送路110の一端側も抵抗Rterm2を通してDC電圧でバイアスされている。
本第10の実施形態によれば、差動信号の遷移中でも同相信号を揺らさないことから差動同時双方向通信と同時かつ非同期に小振幅の同相信号による通信を重畳できる。そして、単純な駆動回路で差動信号と同相信号の同時非同期通信が実現できる。
<11.第11の実施形態>
図13は、本発明の第11の実施形態に係る通信装置の構成例を示す図である。
本第11の実施形態に係る通信装置100Dが、第10の実施形態の通信装置100Cと異なる点は、差動伝送路110の他端側の送信器130Dにも、第2の実施形態の差動出力回路10Aが適用されていることにある。
そして、送信器120Cに並列に受信器230が接続されている。
本第11の実施形態によれば、第2の実施形態の差動出力回路10Aを用いて同相信号の同時双方向伝送を行うことができる。
そして、本第11の実施形態によれば、差動信号の遷移中でも同相信号を揺らさないことから差動同時双方向通信と同時かつ非同期に小振幅の同相信号による通信を重畳できる。そして、単純な駆動回路で差動信号と同相信号の同時非同期通信が実現できる。
<12.第12の実施形態>
図14(A)および(B)は、本発明の第12の実施形態に係る通信系の終端回路の構成例を示す図である。
図14(A)は終端回路300を示し、図14(B)は終端回路300Aを示している。
差動伝送路110を形成する二つの伝送路111,112の間に電磁気結合がまったく無い場合、次のようになる。
両伝送路111,112に同じ信号を印加した場合に生じる偶モード伝送の特性インピーダンスは両伝送路に極性が反転した差動信号を印加した場合の奇モードのインピーダンスの4分の1になる。
したがって、奇モード特性インピーダンスの半分の値の抵抗Rtermで図14(A)の終端回路300に示すように、抵抗Rtermで終端をすれば偶奇両モードに整合終端する。
しかし、UTP、STP、マイクロストリップラインなどで形成した差動伝送路では、二つの伝送路が近接し電磁気結合が無視できないので偶モード伝送の特性インピーダンスは奇モードのインピーダンスの4分の1にならない。
この場合、図14(B)に示すように、2種類の抵抗の組み合わせ抵抗Rterm1とRterm2もしくはRterm3とRterm4を使うと偶奇両モードに整合終端することができる。
整合に必要な回路定数は、次の通りである。
[数1]
Rterm2 / 2 = 偶モード特性インピーダンス
1/Rterm1 + 1/(2*Rterm2)= 1/奇モード特性インピーダンス
Rterm3 / 2 + Rterm4 =偶モード特性インピーダンス
2*Rterm3 = 奇モード特性インピーダンス
たとえば偶モード特性インピーダンスが30Ωで奇モード特性インピーダンスが100Ωの伝送路に偶奇両モード整合終端するための回路定数は次のようになる。
[数2]
Rterm1=600Ω
Rterm2=60Ω
Rterm3=50Ω
Rterm4=5Ω
本第12の実施形態によれば、対内で電磁気干渉を持つ一般的な差動伝送路を偶奇両モードで整合終端できるので差動伝送路にどのような信号が流れても終端にて反射を生じることなく吸収でき、反射ノイズによらない安定な通信が可能になる。
また、反射による輻射の増大を抑制することができる。
この終端回路を適用した通信装置によれば、反射ノイズが生じないので差動信号と同相信号の同時かつ非同期重畳通信が安定に実現できる。
なお、第2の実施形態の同相信号を重畳する重畳部を有する構成は、第3から第6の実施形態に係る差動出力回路にも適用することが可能である。
カレントミラー回路を差動で用いた一般的な差動出力回路の構成例を示す図である。 一般的な差動出力回路の典型的な出力波形を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る差動出力回路の構成例を示す回路図である。 本発明の第2の実施形態に係る差動出力回路を示す回路図である。 本発明の第3の実施形態に係る通信装置の構成例を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る差動出力回路の構成例を示す回路図である。 本発明の第5の実施形態に係る差動出力回路の構成例を示す回路図である。 本発明の第6の実施形態に係る差動出力回路の構成例を示す回路図である。 本発明の第7の実施形態に係る通信装置の構成例を示す図である。 本発明の第8の実施形態に係る通信装置の構成例を示す図である。 本発明の第9の実施形態に係る通信装置の構成例を示す図である。 本発明の第10の実施形態に係る通信装置の構成例を示す図である。 本発明の第11の実施形態に係る通信装置の構成例を示す図である。 本発明の第12の実施形態に係る通信系の終端回路の構成例を示す図である。
符号の説明
10,10A,10B・・・差動出力回路、11・・・第1のカレントミラー回路、12・・・第2のカレントミラー回路、13・・・第3のカレントミラー回路、14・・・第4のカレントミラー回路、Q11・・・第1のマスター側トランジスタ、Q12・・・第1のスレーブ側トランジスタ、Q13・・・第2のマスター側トランジスタ、Q14・・・第2のスレーブ側トランジスタ、Q15・・・第3のマスター側トランジスタ、Q16・・・第3のスレーブ側トランジスタ、Q17・・・第4のマスター側トランジスタ、Q18・・・第4のスレーブ側トランジスタ、I11・・・第1の電流源、I12・・・第2の電流源、I13・・・第3の電流源、I14・・・第4の電流源、Rload11,Rload12・・・負荷抵抗、VB11・・・バイアス電源、
30,30A,30B・・・差動出力回路、Q31・・・第1のマスター側トランジスタ、Q32・・・第1のスレーブ側トランジスタ、Q33・・・第2のマスター側トランジスタ、Q34・・・第2のスレーブ側トランジスタ、31・・・ゲート駆動回路(第1のゲート駆動回路)、31A・・・第2のゲート駆動回路、I31・・・第1の電流源、I32・・・第2の電流源、I31A・・・第3の電流源、I32A・・・第4の電流源、Rload31,Rload32・・・負荷抵抗、VB31・・・バイアス電源、100,100A〜100D・・・通信装置、300,300A・・・終端装置。

Claims (9)

  1. 一端同士が接続された第1の負荷抵抗および第2の負荷抵抗と、
    上記第1の負荷抵抗と上記第2の負荷抵抗の上記一端同士の接続ノードを所定電位にバイアスするバイアス電源と、
    ゲート駆動回路と、
    ゲートとドレインが接続された第1のマスター側トランジスタと、
    上記第1のマスター側トランジスタのドレインに接続された第1の電流源と、
    ドレインが上記第1の負荷抵抗の他端に接続された第1のスレーブ側トランジスタと、
    ゲートとドレインが接続された第2のマスター側トランジスタと、
    上記第2のマスター側トランジスタのドレインに接続された第2の電流源と、
    ドレインが上記第2の負荷抵抗の他端に接続された第2のスレーブ側トランジスタと、を含み、
    上記ゲート駆動回路は、
    上記第1のマスター側トランジスタおよび第2のマスター側トランジスタのゲート電圧が供給され、上記第1のスレーブ側トランジスタおよび上記第2のスレーブ側トランジスタのゲート電圧に上下のクランプレベルを設定し、一方のクランプレベルから一定のスルーレートで他方のクランプレベルまで電圧を遷移し、当該電圧を上記第1のスレーブ側トランジスタおよび上記第2のスレーブ側トランジスタのゲートに供給し、
    上記第1のマスター側トランジスタと上記第1のスレーブ側トランジスタとによりカレントミラーを形成し、上記第2のマスター側トランジスタと上記第2のスレーブ側トランジスタとによりカレントミラーを形成し、または、
    上記第1のマスター側トランジスタと上記第2のスレーブ側トランジスタとによりカレントミラーを形成し、上記第2のマスター側トランジスタと上記第1のスレーブ側トランジスタとによりカレントミラーを形成する
    差動出力回路。
  2. ゲートとドレインが接続された第3のマスター側トランジスタと、
    上記第3のマスター側トランジスタのドレインに接続された第3の電流源と、
    ドレインが上記第1の負荷抵抗の他端に接続された第3のスレーブ側トランジスタと、
    ゲートとドレインが接続された第4のマスター側トランジスタと、
    上記第4のマスター側トランジスタのドレインに接続された第4の電流源と、
    ドレインが上記第2の負荷抵抗の他端に接続された第4のスレーブ側トランジスタと、
    第1のゲート駆動回路と、
    第2のゲート駆動回路と、を含み、
    上記第1のマスター側トランジスタ、上記第2のマスター側トランジスタ、上記第1のスレーブ側トランジスタ、および上記第2のスレーブ側トランジスタは、第1導電型のトランジスタにより形成され、
    上記第3のマスター側トランジスタ、上記第4のマスター側トランジスタ、上記第3のスレーブ側トランジスタ、および上記第4のスレーブ側トランジスタは、第2導電型のトランジスタにより形成され、
    上記第1のゲート駆動回路は、
    上記第1のマスター側トランジスタおよび第2のマスター側トランジスタのゲート電圧が供給され、上記第1のスレーブ側トランジスタおよび上記第2のスレーブ側トランジスタのゲート電圧に上下のクランプレベルを設定し、一方のクランプレベルから一定のスルーレートで他方のクランプレベルまで電圧を遷移し、当該電圧を上記第1のスレーブ側トランジスタおよび上記第2のスレーブ側トランジスタのゲートに供給し、
    上記第1のマスター側トランジスタと上記第1のスレーブ側トランジスタとによりカレントミラーを形成し、上記第2のマスター側トランジスタと上記第2のスレーブ側トランジスタとによりカレントミラーを形成し、または、
    上記第1のマスター側トランジスタと上記第2のスレーブ側トランジスタとによりカレントミラーを形成し、上記第2のマスター側トランジスタと上記第1のスレーブ側トランジスタとによりカレントミラーを形成する
    上記第2のゲート駆動回路は、
    上記第3のマスター側トランジスタおよび第4のマスター側トランジスタのゲート電圧が供給され、上記第3のスレーブ側トランジスタおよび上記第4のスレーブ側トランジスタのゲート電圧に上下のクランプレベルを設定し、一方のクランプレベルから一定のスルーレートで他方のクランプレベルまで電圧を遷移し、当該電圧を上記第3のスレーブ側トランジスタおよび上記第4のスレーブ側トランジスタのゲートに供給し、
    上記第3のマスター側トランジスタと上記第3のスレーブ側トランジスタとによりカレントミラーを形成し、上記第4のマスター側トランジスタと上記第4のスレーブ側トランジスタとによりカレントミラーを形成し、または、
    上記第3のマスター側トランジスタと上記第4のスレーブ側トランジスタとによりカレントミラーを形成し、上記第4のマスター側トランジスタと上記第3のスレーブ側トランジスタとによりカレントミラーを形成する
    請求項1記載の差動出力回路。
  3. 上記各カレントミラー回路のマスター側電流に、差動信号とともに同相信号を重畳する重畳部を含む
    請求項1または2記載の差動出力回路。
  4. 一対の差動伝送路の両端側に配置された複数の送信器を有し、
    上記各送信器は、上記差動伝送路に差動出力可能な差動出力回路を含み、
    上記差動出力回路は、
    一端同士が接続された第1の負荷抵抗および第2の負荷抵抗と、
    上記第1の負荷抵抗と上記第2の負荷抵抗の上記一端同士の接続ノードを所定電位にバイアスするバイアス電源と、
    ゲート駆動回路と、
    ゲートとドレインが接続された第1のマスター側トランジスタと、
    上記第1のマスター側トランジスタのドレインに接続された第1の電流源と、
    ドレインが上記第1の負荷抵抗の他端に接続された第1のスレーブ側トランジスタと、
    ゲートとドレインが接続された第2のマスター側トランジスタと、
    上記第2のマスター側トランジスタのドレインに接続された第2の電流源と、
    ドレインが上記第2の負荷抵抗の他端に接続された第2のスレーブ側トランジスタと、を含み、
    上記ゲート駆動回路は、
    上記第1のマスター側トランジスタおよび第2のマスター側トランジスタのゲート電圧が供給され、上記第1のスレーブ側トランジスタおよび上記第2のスレーブ側トランジスタのゲート電圧に上下のクランプレベルを設定し、一方のクランプレベルから一定のスルーレートで他方のクランプレベルまで電圧を遷移し、当該電圧を上記第1のスレーブ側トランジスタおよび上記第2のスレーブ側トランジスタのゲートに供給し、
    上記第1のマスター側トランジスタと上記第1のスレーブ側トランジスタとによりカレントミラーを形成し、上記第2のマスター側トランジスタと上記第2のスレーブ側トランジスタとによりカレントミラーを形成し、または、
    上記第1のマスター側トランジスタと上記第2のスレーブ側トランジスタとによりカレントミラーを形成し、上記第2のマスター側トランジスタと上記第1のスレーブ側トランジスタとによりカレントミラーを形成する
    通信装置。
  5. ゲートとドレインが接続された第3のマスター側トランジスタと、
    上記第3のマスター側トランジスタのドレインに接続された第3の電流源と、
    ドレインが上記第1の負荷抵抗の他端に接続された第3のスレーブ側トランジスタと、 ゲートとドレインが接続された第4のマスター側トランジスタと、
    上記第4のマスター側トランジスタのドレインに接続された第4の電流源と、
    ドレインが上記第2の負荷抵抗の他端に接続された第4のスレーブ側トランジスタと、
    第1のゲート駆動回路と、
    第2のゲート駆動回路と、を含み、
    上記第1のマスター側トランジスタ、上記第2のマスター側トランジスタ、上記第1のスレーブ側トランジスタ、および上記第2のスレーブ側トランジスタは、第1導電型のトランジスタにより形成され、
    上記第3のマスター側トランジスタ、上記第4のマスター側トランジスタ、上記第3のスレーブ側トランジスタ、および上記第4のスレーブ側トランジスタは、第2導電型のトランジスタにより形成され、
    上記第1のゲート駆動回路は、
    上記第1のマスター側トランジスタおよび第2のマスター側トランジスタのゲート電圧が供給され、上記第1のスレーブ側トランジスタおよび上記第2のスレーブ側トランジスタのゲート電圧に上下のクランプレベルを設定し、一方のクランプレベルから一定のスルーレートで他方のクランプレベルまで電圧を遷移し、当該電圧を上記第1のスレーブ側トランジスタおよび上記第2のスレーブ側トランジスタのゲートに供給し、
    上記第1のマスター側トランジスタと上記第1のスレーブ側トランジスタとによりカレントミラーを形成し、上記第2のマスター側トランジスタと上記第2のスレーブ側トランジスタとによりカレントミラーを形成し、または、
    上記第1のマスター側トランジスタと上記第2のスレーブ側トランジスタとによりカレントミラーを形成し、上記第2のマスター側トランジスタと上記第1のスレーブ側トランジスタとによりカレントミラーを形成する
    上記第2のゲート駆動回路は、
    上記第3のマスター側トランジスタおよび第4のマスター側トランジスタのゲート電圧が供給され、上記第3のスレーブ側トランジスタおよび上記第4のスレーブ側トランジスタのゲート電圧に上下のクランプレベルを設定し、一方のクランプレベルから一定のスルーレートで他方のクランプレベルまで電圧を遷移し、当該電圧を上記第3のスレーブ側トランジスタおよび上記第4のスレーブ側トランジスタのゲートに供給し、
    上記第3のマスター側トランジスタと上記第3のスレーブ側トランジスタとによりカレントミラーを形成し、上記第4のマスター側トランジスタと上記第4のスレーブ側トランジスタとによりカレントミラーを形成し、または、
    上記第3のマスター側トランジスタと上記第4のスレーブ側トランジスタとによりカレントミラーを形成し、上記第4のマスター側トランジスタと上記第3のスレーブ側トランジスタとによりカレントミラーを形成する
    請求項4記載の通信装置。
  6. 上記各カレントミラー回路のマスター側電流に、差動信号とともに同相信号を重畳する重畳部を含む
    請求項4または5記載の通信装置。
  7. 差動伝送路の同相電位を用いて差動信号と同時非同期の同相信号を伝送する
    請求項4から6のいずれか一に記載の通信装置。
  8. 同相伝送信号が同時双方向通信である
    請求項7記載の通信装置。
  9. デルタ結合もしくはY結合された3本の抵抗により差動伝送路の奇モード伝播にも偶モード伝播にも整合する終端回路を有する
    請求項4から8のいずれか一に記載の通信装置。
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