JP4797909B2 - 自動変速機のブリーザ構造 - Google Patents

自動変速機のブリーザ構造 Download PDF

Info

Publication number
JP4797909B2
JP4797909B2 JP2006261734A JP2006261734A JP4797909B2 JP 4797909 B2 JP4797909 B2 JP 4797909B2 JP 2006261734 A JP2006261734 A JP 2006261734A JP 2006261734 A JP2006261734 A JP 2006261734A JP 4797909 B2 JP4797909 B2 JP 4797909B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
breather
partition wall
case
oil
compartment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006261734A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008082412A (ja
Inventor
博文 中田
卓也 松元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2006261734A priority Critical patent/JP4797909B2/ja
Publication of JP2008082412A publication Critical patent/JP2008082412A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4797909B2 publication Critical patent/JP4797909B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • General Details Of Gearings (AREA)

Description

本発明は、自動変速機のブリーザ構造に関し、特に、車両の旋回時におけるオイル量の低下や雰囲気汚染を確実に防止する対策に係る。
一般に、自動車等の車両に搭載される自動変速機には、ブリーザ機構が設けられている。このブリーザ機構は、自動変速機のケース内部の圧力が外部の圧力よりも高くなったときに、内部の空気をブリーザプラグを介して外部に放出して内外の圧力差をなくし、オイルシール等からの潤滑等のためのオイルの漏洩を防止するようにしている。
しかし、ケース内部で発生したオイルミストは、上述のブリーザ機構による空気の放出時に、空気とともに外部に排出されるおそれがあり、オイル量の低下や雰囲気(ケース周囲の空気をいう。以下同じ。)汚染といった不具合が危惧される。
そこで、従来、自動変速機のケースの内部に、ブリーザプラグを介して排出される空気が通過するブリーザ室を設け、このブリーザ室内において互いに対面する対向面同士の間に、一方の対向面から他方の対向面および他方の対向面から一方の対向面に向かって延びる複数の仕切壁を上下方向の異なる位置から交互に突出させ、オイルミストを含んだ空気が仕切壁の間を通過する際に、その仕切壁にオイルを付着させて、オイルミストが除去された空気のみを排出する一方、仕切壁に付着したオイルをその自重で下方に流して回収するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
実開平3−19160号公報
ところで、自動変速機のケース内において潤滑等に供されたオイルは、その油面付近において空気を含んで泡立っている。その場合、上記従来のもののように、複数の仕切壁が上下方向の異なる位置から交互に異なる方向(一方の対向面向きおよび他方の対向面向き)に突出していると、仕切壁の間に入り込んで戻り難いものとなり、車両の旋回時や加減速時などにオイルの油面が傾斜すると、泡立っているオイルが仕切壁の間を通って徐々にブリーザプラグ付近(高所)まで導かれ、ブリーザプラグ付近に留まることになる。そのため、次の旋回時や加減速時に油面が傾斜すると、ブリーザプラグがオイルに浸かってしまうおそれがあり、これでは、車両の旋回時や加減速時にブリーザ機構による空気の放出が行われると、空気とともにオイルが外部に排出され、オイル量の低下や雰囲気汚染が発生することになる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車両の旋回時や加減速時においてもオイル量の低下や雰囲気汚染を確実に防止することができる自動変速機のブリーザ構造を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明では、ケースの上部に配設され、該ケースの内部と外部とを連通させるブリーザ機構を備えた自動変速機のブリーザ構造を前提とし、上記ブリーザ機構に、上記ケース内に設けられたブリーザ室と、車幅方向の一方寄りであるブリーザプラグ設置側部位のブリーザ室の上面に設けられ、上記ブリーザ室を通過した空気を外部に排出するブリーザプラグとを設ける。そして、上記ブリーザ室に、該ブリーザ室の内部空間を仕切る第1仕切壁及び第2仕切壁を配設する。上記第1仕切壁は、車体前後方向で互いに対向する2つの対向面のうちの一方の対向面から上記ブリーザプラグよりも他方の対向面側まで横方向に平板状に延び、ブリーザ室内の上側の区画室をブリーザ室内の下側の区画室に対し上下方向から仕切るように配設されている。一方、上記第2仕切壁は、ブリーザプラグよりも他方の対向面側であって上記ブリーザプラグ設置側部位に対応する上記ブリーザ室の上面より下方に平板状に延びて上記第1仕切壁のブリーザプラグ設置側部位の延出端と当接し、上記ブリーザ室内の上側の区画室におけるブリーザプラグ設置側部位を上記両対向面方向から仕切るように配設されている。そして、車幅方向の他方寄りである反ブリーザプラグ設置側部位における上記第1仕切壁の延出端よりも上側に、上記ブリーザ室内の上側の区画室に浸入したオイルを上記ブリーザ室内の下側の区画室に戻す開口部分を設けている。
この特定事項により、ブリーザ室の上面に設けたブリーザプラグは、一方の対向面からブリーザプラグよりも他方の対向面側まで横方向に平板状に延びる第1仕切壁によって下側の空間に対し区画されているとともに、ブリーザプラグよりも他方の対向面側に対応するブリーザ室の上面より下方に平板状に延びて第1仕切壁のブリーザプラグ設置側部位の延出端と当接する第2仕切壁によって該第2仕切壁よりも他方の対向面側となる他方の対向面側部位に対し両対向面方向から区画された上側の空間のブリーザプラグ設置側部位に設けられているので、上側の空間のブリーザプラグ設置側部位は、第2仕切壁によって区画されていない、第1仕切壁の反ブリーザプラグ設置側部位の延出端よりも上側でのみ開口する開口部分によって、下側の空間と連通することになる。これにより、車両の旋回時や加減速時などに下側の空間において泡立ったオイルが油面の傾斜に伴い高所に移動しようとしても、その高所に移動しようとするオイルが上記開口部分(第2仕切壁によって区画されていない開口部分)を介して上側の空間に浸入し難いものとなり、仮に上側の空間にオイルが浸入しても、上記開口部分を介して速やかに下側の空間に戻されることになる。このため、次の旋回時や加減速時に油面が傾斜しても、上側の空間のブリーザプラグ設置側部位に設置されたブリーザプラグが油面に浸かることはなく、車両の旋回時や加減速時にブリーザ機構による空気の放出が行われても、空気とともにオイルが外部に排出されることがなくなって、オイル量の低下や雰囲気汚染を確実に防止することが可能となる。
また、上記他方の対向面から上記一方の対向面に向けて横方向に平板状に延びて上記第2仕切壁の下端に当接し、上記第2仕切壁よりも上記他方の対向面側となる他方の対向面側部位を上下に仕切る第3仕切壁を設け、この第3仕切壁を、上記第1仕切壁よりも下方に位置させている場合には、車両の旋回時や加減速時などに下側の空間において泡立ったオイルは、オイルの油面の傾斜に伴い第3仕切壁の上に移動することになり、さらにオイルが高所に移動しようとしても、第3仕切壁と第1仕切壁との間には段差が存在するためにオイルが上記開口部分を介して上側の区画室にはきわめて浸入し難いものとなる。また、第3仕切壁が第1仕切壁よりも下方に位置していることにより、下側の空間内でのオイルの油面の傾斜が第3仕切壁の下面によって抑えられ、オイルの高所への移動が効果的に抑制されることになる。これにより、上側の空間に対するオイルの侵入を効果的に防止することが可能となる。
更に、上記第1仕切壁のブリーザプラグ設置側部位に隣接する上記第1仕切壁の反ブリーザプラグ設置側部位の延出端に、下方に垂下する垂下部を設けている場合には、下側の空間内でのオイルの油面の傾斜に伴うオイルの水平移動が垂下部との当接により抑えられ、オイルの高所への移動がより効果的に抑制されることになり、上側の空間に対するオイルの侵入をより効果的に防止することが可能となる。
以上、要するに、ブリーザプラグを含む上側の空間を下側の空間に対し上下方向から仕切る第1仕切壁と、この第1仕切壁のブリーザプラグ設置側部位の延出端と当接する第2仕切壁とで区画した上側の空間のブリーザプラグ設置側部位にブリーザプラグを設置することで、車両の旋回時や加減速時などに下側の空間内での油面の傾斜に伴い高所に移動しようとする泡立つオイルを第1仕切壁の反ブリーザプラグ設置部位の延出端よりも上側の開口部分を介して上側の空間のブリーザプラグ設置側部位に浸入し難くし、仮に上側の空間にオイルが浸入しても上記開口部分を介して速やかに下側の空間に戻して、次の旋回時や加減速時にブリーザプラグを油面に浸らせないようにし、車両の旋回時や加減速時にブリーザ機構による空気の放出を行った際の空気に伴うオイルの外部への排出をなくして、オイル量の低下や雰囲気汚染を確実に防止することができる。
以下、発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施形態に係るブリーザ構造を用いた自動変速機1のケース10の一部外観を示し、図2はトランスアクスルハウジング11を合わせ面A方向から見た図、図3はトランスアクスルケース12を合わせ面A方向から見た図であって、ケース10内には、変速機構等が収納されている。この自動変速機1は、自動車の車体に対し横置きに搭載されている。
ケース10は、トランスアクスルハウジング11とトランスアクスルケース12とを合わせ面Aで接合し、また、トランスアクスルケース12とリヤケースとを合わせ面で接合することによって構成されている。なお、トランスアクスルハウジング11の内部には、トルクコンバータ(不図示)が収納され、トランスアクスルケース12の内側には、変速機構(不図示)が収納されている。ケース10(トランスアクスルケース12)の底部には、オイルを貯留するオイルパンが設けられている。このオイルパンに貯留されたオイルは、トルクコンバータの作動油として、また、変速機構の潤滑油として、また、変速機構のクラッチ、ブレーキ等の摩擦係合要素を接離させるためのアクチュエータ(不図示)の作動油として、オイルポンプ(不図示)によって供給される。供給されたオイルは、トルクコンバータやアクチュエータにおいては所定の油路を介して、また変速機構においては、ケース10の内側の壁面等を伝って回収される。オイルパン内のオイルは、自動変速機1の作動停止時には、オイルレベルが所定以上、つまり、オイル量が規定量以上であることが必要であり、所定のオイルレベルに達しない場合には、適宜に補給する必要がある。なお、オイル量が不足すると、上述のトルクコンバータやアクチュエータが良好に作動しなくなったり、変速機構を構成するプラネタリギヤの回転要素(サンギヤ、プラネタリギヤ、キャリヤ、リングギヤ等)の摩耗量が増加したりすることになる。
図3に示すトランスアクスルケース12において、部位12aおよび12bは、トルクコンバータに連結された出力軸(不図示)やプラネタリギヤ等を有する主変速機構が配設される部分であり、部位12cは、ドライブピニオン(不図示)を有する副変速機構が配設される部分であり、そして、部位12dは、ディファレンシャル機構(不図示)が配設される部分である。また、図2に示すトランスアクスルハウジング11において、部位11aおよび11bは、トルクコンバータに連結された出力軸やプラネタリギヤ等を有する主変速機構が配設される部分であり、部位11cは、ドライブピニオンを有する副変速機構が配設される部分であり、そして、部位11dは、ディファレンシャル機構が配設される部分である。
上記ケース10の一部を構成するトランスアクスルケース12の上部における合わせ面A近傍には、本発明の特徴部分であるブリーザ機構20が配設されている。このブリーザ機構20は、図2および図3における部位12cの上方に配設されている。図4は図3におけるトランスアクスルケース側のブリーザ機構の拡大図であり、図5は図2におけるトランスアクスルハウジング側のブリーザ機構の拡大図である。また、図6および図7は、トランスアクスルケースとトランスアクスルハウジングとをそれぞれの合わせ面Aで合わせた状態のブリーザ機構20の全体構成を模式的に示す斜視図および側面図である。すなわち、ブリーザ機構20全体は、図4に示すトランスアクスルケース12と、図5に示すトランスアクスルハウジング11とを、それぞれの合わせ面Aで合わせることにより、構成されるものである。
ブリーザ機構20は、図4ないし図7に示すように、ブリーザ室30の上面に設けられ、上記ケース10の内部の空気を外部に排出するブリーザプラグ40(図4に破線で示す)と、上記ケース10内に設けられ、上記ブリーザプラグ40から排出される空気が通過するブリーザ室30とを備えている。
ブリーザ室30は、トランスアクスルクハウジング11とトランスアクスルケース12とにわたって形成されている。なお、以下の説明では、トランスアクスルハウジング11とトランスアクスルケース12とを合わせてケース10というものとする。
上記ブリーザ室30は、ケース10のうちの車体前後方向で互いに対向する第1壁面301(一方の対向面)と第2壁面302(他方の対向面)とを有している。車体後側に位置する第1壁面301は、トランスアクスルクハウジング11側に設けられたハウジング側第1壁面301aとトランスアクスルケース12側に設けられたケース側第1壁面301bとからなり、トランスアクスルハウジング11とトランスアクスルケース12とをそれぞれの合わせ面Aで合わせることによって構成されている。また、車体前側に位置する第2壁面302は、トランスアクスルクハウジング11側に設けられたハウジング側第2壁面302aとトランスアクスルケース12側に設けられたケース側第2壁面302bとからなり、トランスアクスルハウジング11とトランスアクスルケース12とをそれぞれの合わせ面Aで合わせることによって構成されている。そして、ブリーザ室30には、第1壁面301からブリーザプラグ40よりも第2壁面302側まで車体前方向きに平板状に延び、上記ブリーザプラグ40を含む上側の空間としての上側の区画室303を下側の空間としての下側の区画室304に対し上下方向から区画する第1仕切壁としての第1横リブ305が突設されている。この第1横リブ305は、ハウジング側第1壁面301aからブリーザプラグ40よりもハウジング側第2壁面302a側まで車体前方向きに平板状に延びて上側区画室303のトランスアクスルハウジング11側となるハウジング側区画室303aを下側の区画室304のトランスアクスルハウジング11側となるハウジング側区画室304aに対し上下に区画するハウジング側第1横リブ305aと、ケース側第1壁面301bからブリーザプラグ40よりもケース側第2壁面302b側まで車体前方向きに平板状に延びて上側の区画室303のトランスアクスルケース12側となるケース側区画室303bを下側の区画室304のトランスアクスルケース12側となるケース側区画室304bに対し上下に区画するケース側第1横リブ305bとからなり、トランスアクスルハウジング11とトランスアクスルケース12とをそれぞれの合わせ面Aで合わせることによって構成されている。この第1横リブ30(ハウジング側第1横リブ305aおよびケース側第1横リブ305b)の先端は、ブリーザプラグ40よりも第2の壁面302側に近い位置まで延設されている。つまり、ブリーザ室30は、第1横リブ305によって、後述する縦リブ306よりも第1壁面301側となる第1壁面側部位(一方の対向面側部位)、つまり第1壁面301からブリーザプラグ40よりも第2壁面302側までの部位が上下の区画室303,304に区画されている。この場合、ブリーザプラグ40は、ブリーザ室30内のトランスアクスルケース12の上面121に設けられている。
また、ブリーザ室30内のトランスアクスルケース12の上面121には、ブリーザプラグ40よりもケース側第2壁面302b側に近い位置から下方に平板状に延びてケース側第1横リブ305bの延出端と当接し、上側の区画室303のケース側区画室303bを車体前後方向(両対向面方向)に仕切る第2仕切壁としての縦リブ306が突設されている。この場合、ブリーザプラグ40は、縦リブ306により車体前後方向に仕切られた上側の区画室303のケース側区画室303bの上面121に設置されることになる。上記縦リブ306は、ケース側第1横リブ305bの延出端との当接位置よりも若干下方に延設されている。
そして、ブリーザ室30には、ケース側第2壁面302bからケース側第1壁面301bに向けて車体後方向きに平板状に延びて上記縦リブ306の延出端(下端)に当接し、その縦リブ306よりもケース側第2壁面302b側となるケース側第2壁面側部位(他方の対向面側部位)を上下に仕切る第3仕切壁としての第2横リブ307が設けられている。この第2横リブ307は、上記第1横リブ305よりも下方に位置している。
更に、上記縦リブ306と当接するケース側第1横リブ305bに隣接しているハウジング側第1横リブ305aの延出端には、下方に垂下する垂下部308が設けられている。この垂下部308の下端は、上記縦リブ306の延出端(下端)とほぼ同じ位置まで垂下している。
したがって、上記実施形態では、ブリーザ室30内のトランスアクスルケース12の上面121に設けたブリーザプラグ40は、第1壁面301からブリーザプラグ40よりも第2壁面302側まで車体前方向きに平板状に延びる第1横リブ305によって下側の区画室304に対し区画されているとともに、ブリーザプラグ40よりもケース側第2壁面302b側に対応するブリーザ室30内のトランスアクスルケース12の上面121より下方に平板状に延びてケース側第1横リブ305bの延出端と当接する縦リブ306によって該縦リブ306よりもケース側第2壁面302b側となるケース側第2壁面側部位に対し車体前後方向から区画された上側の区画室303のケース側区画室303bに設けられているので、上側の区画室303のケース側区画室303bは、縦リブ306によって区画されていない、第1横リブ305のハウジング側第1横リブ305bの延出端よりも上側(縦リブ306の側方)でのみ開口する開口部分309によって、下側の区画室304と連通することになる。これにより、車両の旋回時や加減速時などに下側の区画室304において泡立ったオイルが油面の傾斜に伴い高所に移動しようとしても、その高所に移動しようとするオイルが上記開口部分309(縦リブ306によって区画されていない開口部分)を介して上側の区画室303に浸入し難いものとなり、仮に上側の区画室303にオイルが浸入しても、上記開口部分309を介して速やかに下側の区画室304に戻されることになる。このため、次の旋回時や加減速時に油面が傾斜しても、上側の区画室303のケース側区画室303bに設置されたブリーザプラグ40が油面に浸かることはなく、車両の旋回時や加減速時にブリーザ機構20による空気の放出が行われても、空気とともにオイルが外部に排出されることがなくなって、オイル量の低下や雰囲気汚染を確実に防止することができる。
しかも、ケース側第2壁面302bからケース側第1壁面301bに向けて車体後方向きに平板状に延びて縦リブ306の延出端(下端)に当接し、その縦リブ306よりもケース側第2壁面302b側となるケース側第2壁面側部位を上下に仕切る第2横リブ307が設けられ、この第2横リブ307が第1横リブ305よりも下方に位置しているので、車両の旋回時や加減速時などに下側の区画室304において泡立ったオイルは、オイルの油面の傾斜に伴い第2横リブ307の上に移動することになり、さらにオイルが高所に移動しようとしても、第2横リブ307と第1横リブ305(ハウジング側第1横リブ305bおよびケース側第1横リブ305b)との間には段差が存在するためにオイルの高所への移動が効果的に抑制されることになる。また、第2横リブ307が第1横リブ305よりも下方に位置していることにより、下側の区画室304内でのオイルの油面の傾斜が第2横リブ307の下面によって抑えられ、オイルの高所への移動が効果的に抑制されることになる。しかも、ハウジング側第1横リブ305の延出端に下方に垂下する垂下部308が設けられているので、下側の区画室304内でのオイルの油面の傾斜に伴うオイルの水平移動が垂下部308との当接により抑えられ、オイルの高所への移動がより効果的に抑制されることになる。これにより、上側の区画室303に対するオイルの侵入を防止する上で、非常に有利なものとなる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の変形例を包含している。例えば、上記実施形態では、第1壁面301を車体後側に、第2壁面302を車体前側にそれぞれ設けて互いに対向させるようにしたが、第1壁面が車体前側に、第2壁面が車体後側にそれぞれ設けられて互いに対向するようにしてもよい
本発明の実施形態に係るブリーザ構造を備えた自動変速機のケースの一部外観を示す側面図である。 トランスアクスルハウジングを合わせ面A方向から見た図である。 トランスアクスルケースを合わせ面A方向から見た図である。 図3におけるトランスアクスルケース側のブリーザ機構の拡大図である。 図2におけるトランスアクスルハウジング側のブリーザ機構の拡大図である。 ブリーザ機構を模式的に示す斜視図である。 ブリーザ機構を模式的に示す第2壁面側より観た側面図である。
符号の説明
1 自動変速機
10 ケース
11 トランスアクスルハウジング
12 トランスアクスルケース
121 上面(ケースの上面)
20 ブリーザ機構
30 ブリーザ室
301 第1壁面(一方の対向面)
302 第2壁面(他方の対向面)
303 上側の区画室(上側の空間)
304 下側の区画室(下側の空間)
305 第1横リブ(第1仕切壁)
306 縦リブ(第2仕切壁)
307 第2横リブ(第3仕切壁)
308 垂下部
40 ブリーザプラグ

Claims (3)

  1. ケースの上部に配設され、該ケースの内部と外部とを連通させるブリーザ機構を備えた車載自動変速機のブリーザ構造において、
    上記ブリーザ機構は、
    上記ケース内に設けられたブリーザ室と、
    車幅方向の一方寄りであるブリーザプラグ設置側部位のブリーザ室の上面に設けられ、上記ブリーザ室を通過した空気を外部に排出するブリーザプラグとを有し、
    上記ブリーザ室には、該ブリーザ室の内部空間を仕切る第1仕切壁及び第2仕切壁が配設されており、
    上記第1仕切壁は、車体前後方向で互いに対向する2つの対向面のうちの一方の対向面から上記ブリーザプラグよりも他方の対向面側まで横方向に平板状に延び、ブリーザ室内の上側の区画室をブリーザ室内の下側の区画室に対し上下方向から仕切るように配設されている一方、
    上記第2仕切壁は、ブリーザプラグよりも他方の対向面側であって上記ブリーザプラグ設置側部位に対応する上記ブリーザ室の上面より下方に平板状に延びて上記第1仕切壁のブリーザプラグ設置側部位の延出端と当接し、上記ブリーザ室内の上側の区画室におけるブリーザプラグ設置側部位を上記両対向面方向から仕切るように配設されており、
    車幅方向の他方寄りである反ブリーザプラグ設置側部位における上記第1仕切壁の延出端よりも上側には、上記ブリーザ室内の上側の区画室に浸入したオイルを上記ブリーザ室内の下側の区画室に戻す開口部分が設けられていることを特徴とする自動変速機のブリーザ構造。
  2. 請求項1に記載の自動変速機のブリーザ構造において、
    上記他方の対向面から上記一方の対向面に向けて横方向に平板状に延びて上記第2仕切壁の下端に当接し、上記第2仕切壁よりも上記他方の対向面側となる他方の対向面側部位を上下に仕切る第3仕切壁が設けられており、
    上記第3仕切壁は、上記第1仕切壁よりも下方に位置していることを特徴とする自動変速機のブリーザ構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載の自動変速機のブリーザ構造において、
    上記第1仕切壁のブリーザプラグ設置側部位に隣接する上記第1仕切壁の反ブリーザプラグ設置側部位の延出端には、下方に垂下する垂下部が設けられていることを特徴とする自動変速機のブリーザ構造。
JP2006261734A 2006-09-27 2006-09-27 自動変速機のブリーザ構造 Expired - Fee Related JP4797909B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006261734A JP4797909B2 (ja) 2006-09-27 2006-09-27 自動変速機のブリーザ構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006261734A JP4797909B2 (ja) 2006-09-27 2006-09-27 自動変速機のブリーザ構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008082412A JP2008082412A (ja) 2008-04-10
JP4797909B2 true JP4797909B2 (ja) 2011-10-19

Family

ID=39353491

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006261734A Expired - Fee Related JP4797909B2 (ja) 2006-09-27 2006-09-27 自動変速機のブリーザ構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4797909B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013217473A (ja) * 2012-04-11 2013-10-24 Yamaha Motor Co Ltd ギアボックスおよびそれを備えた鞍乗型車両

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6010908Y2 (ja) * 1978-11-15 1985-04-12 富士重工業株式会社 車両伝動系における空気抜き装置
JPH0646066B2 (ja) * 1984-07-09 1994-06-15 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 4輪駆動用トランスフア
JPS61131556U (ja) * 1985-02-06 1986-08-16
JPS6245462U (ja) * 1985-09-09 1987-03-19
JPH0444917Y2 (ja) * 1985-12-29 1992-10-22
JPH049479Y2 (ja) * 1987-02-03 1992-03-10
JPH0222451U (ja) * 1988-07-29 1990-02-14
JP2587591Y2 (ja) * 1993-11-10 1998-12-16 ダイハツ工業株式会社 自動車用トランスミッションのブリーザ装置
JP4707250B2 (ja) * 2001-03-28 2011-06-22 本田技研工業株式会社 ディファレンシャル構造
JP2003161363A (ja) * 2001-11-27 2003-06-06 Honda Motor Co Ltd 電気自動車用パワートレンのブリーザ装置
JP2004332805A (ja) * 2003-05-06 2004-11-25 Aisin Aw Co Ltd 車両用動力伝達装置におけるブリーザ構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008082412A (ja) 2008-04-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5464021B2 (ja) センターコンソールボックス
US8887870B2 (en) Breather device of automatic transmission
JPWO2007129514A1 (ja) 変速機のオイルストレーナ
EP0931206B1 (en) Oil pan of internal combustion engine
JP5095192B2 (ja) 車両用変速機の潤滑構造
JP4194304B2 (ja) 車両用変速機のハウジング
JP4797909B2 (ja) 自動変速機のブリーザ構造
JP4527086B2 (ja) 自動変速機のエアブリーザ構造
KR101265013B1 (ko) 자동 변속기
JP6770402B2 (ja) 減速機の潤滑装置
JP4682633B2 (ja) オイルパン
JP3801860B2 (ja) オイルストレーナ
JP5937843B2 (ja) 変速機のブリーザ装置
JP4626381B2 (ja) 車両用変速機のオイルパン構造
JP4342879B2 (ja) 4サイクルエンジンのオイル溜め構造
JP2008185154A (ja) 終減速装置のブリーザ構造
JP4810288B2 (ja) 車両用変速機の潤滑装置
JP6152363B2 (ja) 車両の駆動装置
KR101846557B1 (ko) 범용 오일팬
JP7342677B2 (ja) 動力伝達装置
JP2007285381A5 (ja)
JP2004316602A (ja) エンジンのオイルパン構造
JP2016161028A (ja) 車両用の駆動装置
JP7002394B2 (ja) 車両用動力伝達装置のオイルストレーナ
JP2009180301A (ja) オイルストレーナ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081105

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101019

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101206

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20101206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110705

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110718

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140812

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4797909

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140812

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees