JPS6010908Y2 - 車両伝動系における空気抜き装置 - Google Patents
車両伝動系における空気抜き装置Info
- Publication number
- JPS6010908Y2 JPS6010908Y2 JP1978156870U JP15687078U JPS6010908Y2 JP S6010908 Y2 JPS6010908 Y2 JP S6010908Y2 JP 1978156870 U JP1978156870 U JP 1978156870U JP 15687078 U JP15687078 U JP 15687078U JP S6010908 Y2 JPS6010908 Y2 JP S6010908Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air
- case
- gasket
- oil
- transmission system
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- General Details Of Gearings (AREA)
- Arrangement Of Transmissions (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、車両伝動系の変速機等においてエアブリーザ
を装着した空気抜き装置に関するものである。
を装着した空気抜き装置に関するものである。
変速機等においては内部空気圧の変動をなくすためエア
ブリーザが取付けれているがギヤ等の回転体が長時間高
速回転したり、車両の姿勢によりエアブリーザの付近の
油量が増加したような場合には、エアブリーザが開く際
にオイルも一緒に吹き出すことがある。
ブリーザが取付けれているがギヤ等の回転体が長時間高
速回転したり、車両の姿勢によりエアブリーザの付近の
油量が増加したような場合には、エアブリーザが開く際
にオイルも一緒に吹き出すことがある。
そこで従来、このようなオイルの吹き出しを防止するた
め、実開昭53−128437号公報に記載されている
ごとくエアブリーザを高所に設置したり、またはそのエ
アブリーザに至る通路を迷路の如く屈曲させた構造にし
ており、このためエアブリーザの取付位置が制約された
り、通路構造が非常に複雑になる等の問題があった。
め、実開昭53−128437号公報に記載されている
ごとくエアブリーザを高所に設置したり、またはそのエ
アブリーザに至る通路を迷路の如く屈曲させた構造にし
ており、このためエアブリーザの取付位置が制約された
り、通路構造が非常に複雑になる等の問題があった。
さらに、実公昭52−42498号公報に記載されてい
るごとく、ケース合せ面に配設したバッキングを利用し
て、歯車の回転によって飛散したオイルを阻止する構造
がみられるが、このような構造では、バッキング下方に
オイルがあるため、バッキングに設けられた通孔を通っ
て排出されるオイル量が多く、十分にオイルが分離され
ない問題があった。
るごとく、ケース合せ面に配設したバッキングを利用し
て、歯車の回転によって飛散したオイルを阻止する構造
がみられるが、このような構造では、バッキング下方に
オイルがあるため、バッキングに設けられた通孔を通っ
て排出されるオイル量が多く、十分にオイルが分離され
ない問題があった。
本考案は、このような問題を解消すべく、簡単な構造で
エアとオイルを確実に分離して、エアのみを抜くように
改良した車両伝動系における空気抜き装置を提供するも
のである。
エアとオイルを確実に分離して、エアのみを抜くように
改良した車両伝動系における空気抜き装置を提供するも
のである。
この目的のため本考案の装置は、変速機ケース等の伝動
部を有するケースと、そこに接合される他のケースとの
間のガスケットを、エア、オイルの分離室の仕切りに利
用したことを特徴とする。
部を有するケースと、そこに接合される他のケースとの
間のガスケットを、エア、オイルの分離室の仕切りに利
用したことを特徴とする。
以下、図面を参照して本考案の一実施例を具体的に説明
する。
する。
図示した実施例は本考案を自動変速機に適用した例であ
り、第1図において、符号1はトルクコンバータであり
、このトルクコンバータ1のインペラ側を覆うケース2
に、終減速装置3を具備するケース4が結合され、この
ケース4に更ニ変速機ケース5が接合されて、この内部
に自動変速機6が設けられている。
り、第1図において、符号1はトルクコンバータであり
、このトルクコンバータ1のインペラ側を覆うケース2
に、終減速装置3を具備するケース4が結合され、この
ケース4に更ニ変速機ケース5が接合されて、この内部
に自動変速機6が設けられている。
自動変速機6は例えばラビニヨー型の遊星歯車装置7を
有し、上記トルクコンバータ1のタービンランナー側か
らの動力が入力軸8からフォワードクラッチ9を介して
上記装置7のフォワードサンギャ10に入力したり、ま
たはリバースクラッチ11を介して上記装置7のリバー
スサンギヤ12に入力するようになっている。
有し、上記トルクコンバータ1のタービンランナー側か
らの動力が入力軸8からフォワードクラッチ9を介して
上記装置7のフォワードサンギャ10に入力したり、ま
たはリバースクラッチ11を介して上記装置7のリバー
スサンギヤ12に入力するようになっている。
また遊星歯車キャリヤ13がワンウェイクラッチ14ま
たはブレーキ15でロックされることで、変速した出力
がリングギヤ16を介して出力軸17に取出され、この
動力が更にギヤ機構18を介して上記終減速装置3に伝
達されるものである。
たはブレーキ15でロックされることで、変速した出力
がリングギヤ16を介して出力軸17に取出され、この
動力が更にギヤ機構18を介して上記終減速装置3に伝
達されるものである。
次いでこのような自動変速機6を有する変速機ケース5
の空気抜きについて、第2図と第3図により説明すると
、この変速機ケース5とそこに接合される終減速装置側
のケース4との接合部に、両者にまたがって分離室19
が形成される。
の空気抜きについて、第2図と第3図により説明すると
、この変速機ケース5とそこに接合される終減速装置側
のケース4との接合部に、両者にまたがって分離室19
が形成される。
この分離室19は上記2個のケース4,5を液密に結合
させるガスケット20で仕切られて2個の室19a、1
9bに分割され、変速機ケース側の室19aが、第2図
のように下部において第3図に示すごとく左右の一方に
寄った通路21を経て自動変速機6を収容する空所25
に連通し、ケース4の側の室19bの上部で第3図に示
すごとく上記通路21と同じ側にケース外部と連通ずる
孔22が穿設されて、ここにエアブリーザ23が取付け
られる。
させるガスケット20で仕切られて2個の室19a、1
9bに分割され、変速機ケース側の室19aが、第2図
のように下部において第3図に示すごとく左右の一方に
寄った通路21を経て自動変速機6を収容する空所25
に連通し、ケース4の側の室19bの上部で第3図に示
すごとく上記通路21と同じ側にケース外部と連通ずる
孔22が穿設されて、ここにエアブリーザ23が取付け
られる。
また更に室19aと19bの間のガスケット20には、
第3図のように上記通路21、孔22と反対の側に絞り
孔24が両室19a、19bを連通すべく設けられてい
る。
第3図のように上記通路21、孔22と反対の側に絞り
孔24が両室19a、19bを連通すべく設けられてい
る。
本考案は上述のように構成されているから、自動変速機
6の動作時リングギヤ16等の回転により潤滑用のオイ
ルが空所25内に飛散して充満し、その空所25内の圧
力上昇により飛沫オイルとエアの混合気が通路21を経
て分離室19の室19aに入り込む。
6の動作時リングギヤ16等の回転により潤滑用のオイ
ルが空所25内に飛散して充満し、その空所25内の圧
力上昇により飛沫オイルとエアの混合気が通路21を経
て分離室19の室19aに入り込む。
ところで通路21とガスケット20の絞り孔24及びエ
アブリーザ23の孔22は、ジグザグ状に配置されてい
るため、室19aに入り込んだ混合気はガスケット20
に衝突して方向変換され、これによりその速度が低下し
て、比重の大きいオイルの一部はエアから分離し空所2
5の方に戻される。
アブリーザ23の孔22は、ジグザグ状に配置されてい
るため、室19aに入り込んだ混合気はガスケット20
に衝突して方向変換され、これによりその速度が低下し
て、比重の大きいオイルの一部はエアから分離し空所2
5の方に戻される。
また室19a内の混合気は通路21と反対側の壁面に当
って更に方向変換され、且つガスケット20の開口の小
さい絞り孔24を通過することで、ここで一層エアから
オイルが分離され、こうして略エアのみが室19bに入
りエアブリーザ23を開いて外部に抜き出される。
って更に方向変換され、且つガスケット20の開口の小
さい絞り孔24を通過することで、ここで一層エアから
オイルが分離され、こうして略エアのみが室19bに入
りエアブリーザ23を開いて外部に抜き出される。
このように本考案によると、2個のケース4゜5の接合
部において該接合部のガスケツ)20を仕切りに利用し
て分離室19を形成するという簡単な構造で、飛沫オイ
ルの吹き出しを防止した空気抜きを行うことができる。
部において該接合部のガスケツ)20を仕切りに利用し
て分離室19を形成するという簡単な構造で、飛沫オイ
ルの吹き出しを防止した空気抜きを行うことができる。
また分離されたオイルは元に戻されるので、分離室19
の詰まりかない。
の詰まりかない。
なお、実施例では自動変速機に適用した例を示したが、
これ以外の伝動系にも全(同様に適用し得るのは勿論で
ある。
これ以外の伝動系にも全(同様に適用し得るのは勿論で
ある。
また絞り穴24を上下2ケ所に分割して、上側の穴を空
気抜き用とし、下側の穴をオイルの戻し用として用いれ
ば実に良好な空気抜き装置を提供出来る。
気抜き用とし、下側の穴をオイルの戻し用として用いれ
ば実に良好な空気抜き装置を提供出来る。
第1図は本考案が適用される一例の自動変速機を示す模
式図、第2図は第1図のA部における本考案の空気抜き
装置の一実施例を示す断面図、第3図は第2図の■−■
断面図である。 1・・・・・・トルクコンバータ、2・・・・・・ケー
ス、3・・・・・・終減速装置、4・・・・・・ケース
、5・・・・・・変速機ケース、6・・・・・・自動変
速機、7・・・・・・遊星歯車装置、8・・・・・・入
力軸、9・・・・・・フォワードクラッチ、10・・・
・・・フォワードサンギヤ、11・・・・・・リバース
クラッチ、12・・・・・・リバースサンギヤ、13・
・・・・・遊星歯車キャリヤ、14・・・・・・ワンウ
ェイクラッチ、15・・・・・・ブレーキ、16・・・
・・・リングギヤ、17・・・・・・出力軸、18・・
・・・・ギヤ機構、19・・・・・・分離室、19a、
19b・・・・・・室、20・・・・・・ガスケット、
21・・・・・・通路、22・・・・・・孔、23・・
・・・・エアブリーザ、24・・・・・・絞り孔、25
・・・・・・空所。
式図、第2図は第1図のA部における本考案の空気抜き
装置の一実施例を示す断面図、第3図は第2図の■−■
断面図である。 1・・・・・・トルクコンバータ、2・・・・・・ケー
ス、3・・・・・・終減速装置、4・・・・・・ケース
、5・・・・・・変速機ケース、6・・・・・・自動変
速機、7・・・・・・遊星歯車装置、8・・・・・・入
力軸、9・・・・・・フォワードクラッチ、10・・・
・・・フォワードサンギヤ、11・・・・・・リバース
クラッチ、12・・・・・・リバースサンギヤ、13・
・・・・・遊星歯車キャリヤ、14・・・・・・ワンウ
ェイクラッチ、15・・・・・・ブレーキ、16・・・
・・・リングギヤ、17・・・・・・出力軸、18・・
・・・・ギヤ機構、19・・・・・・分離室、19a、
19b・・・・・・室、20・・・・・・ガスケット、
21・・・・・・通路、22・・・・・・孔、23・・
・・・・エアブリーザ、24・・・・・・絞り孔、25
・・・・・・空所。
Claims (1)
- 伝動部を有する第1のケースとそれに接合される第2の
ケースとの接合部に、両ケース側にまたがった分離室を
設け、該分離室を上記接合部のガスケットで2個の室に
分割すべく仕切り、−室側を通路を介して上記伝動部に
連通腰仙室側にエアブリーザを取付ける孔を設け、上記
ガスケットには、上記通路および上記エアブリーザを取
付ける孔と反対の側に絞り孔を設けたことを特徴とする
車両伝動系における空気抜き装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1978156870U JPS6010908Y2 (ja) | 1978-11-15 | 1978-11-15 | 車両伝動系における空気抜き装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1978156870U JPS6010908Y2 (ja) | 1978-11-15 | 1978-11-15 | 車両伝動系における空気抜き装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5573419U JPS5573419U (ja) | 1980-05-20 |
JPS6010908Y2 true JPS6010908Y2 (ja) | 1985-04-12 |
Family
ID=29147248
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1978156870U Expired JPS6010908Y2 (ja) | 1978-11-15 | 1978-11-15 | 車両伝動系における空気抜き装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6010908Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4797909B2 (ja) * | 2006-09-27 | 2011-10-19 | トヨタ自動車株式会社 | 自動変速機のブリーザ構造 |
-
1978
- 1978-11-15 JP JP1978156870U patent/JPS6010908Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5573419U (ja) | 1980-05-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS61165052A (ja) | 遊星歯車式変速装置 | |
JP4527086B2 (ja) | 自動変速機のエアブリーザ構造 | |
JPH0658129B2 (ja) | 変速機のエアブリ−ザ | |
JPS6010908Y2 (ja) | 車両伝動系における空気抜き装置 | |
JPS5916596Y2 (ja) | トランスミツシヨンにおけるブリ−ザ装置 | |
JP2685729B2 (ja) | クランクケースの潤滑油通路 | |
JPH0633239Y2 (ja) | 自動変速機のエアブリーザ装置 | |
JP4701590B2 (ja) | エアブリーザ機構 | |
JPS6014052Y2 (ja) | 歯車変速機の潤滑機構 | |
JPH0646066B2 (ja) | 4輪駆動用トランスフア | |
JPH0689839B2 (ja) | エクステンシヨンハウジングの潤滑装置 | |
JPH0121234Y2 (ja) | ||
JPS6039571Y2 (ja) | 伝動ケ−スのブリ−ザ装置 | |
JPS6314130Y2 (ja) | ||
JPS6128133Y2 (ja) | ||
JPH0735850B2 (ja) | ブリ−ザ装置 | |
JPH057578B2 (ja) | ||
JPS5811978Y2 (ja) | 変速機ケ−ス内の空気圧抜き装置 | |
JPS6123800Y2 (ja) | ||
JPS6039577Y2 (ja) | 自動車の変速装置 | |
KR830000357Y1 (ko) | 전륜구동차용 자동변속기의 케이스 | |
JP2507319Y2 (ja) | 変速機のブリ―ザ構造 | |
JPH0265751U (ja) | ||
JPS605150Y2 (ja) | 減速機の潤滑装置 | |
JPH03288054A (ja) | 自動車の変速装置 |