JP4194304B2 - 車両用変速機のハウジング - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用変速機のハウジングに関し、特に潤滑油の攪拌抵抗を極力少なくすると共に、良好な潤滑が確保できる車両用変速機のハウジングに関する。
【0002】
【従来の技術】
前輪駆動タイプの車両用変速機は、例えばベルト式無段変速機、前後進切り換えするための前後進切換機構、左右の駆動輪に動力伝達するデファレンシャル装置、無段変速機の出力を減速してデファレンシャル装置に伝達する減速機構等を共通のハウジング内に収容してユニット化することによってコンパクト化を図っている。このハウジングの下部には、潤滑油を貯留するオイルパンが取り付けられている。
【0003】
ハウジング内に配置された無段変速機、前後進切換機構、減速機構、デファレンシャル装置等の潤滑は、オイルパン内の潤滑油をオイルポンプによって被潤滑部に圧送して潤滑する強制潤滑及び、回転するデファレンシャル装置のファイナルギヤ等によって潤滑油を掻き上げて飛散する掻き上げ潤滑によって行われる。また、無段変速機や前後進切換機構の制御のための作動油として潤滑油が使用される。
【0004】
この強制潤滑や油圧制御は、ハウジングの内部に油圧回路を構成するバルブボディを設け、オイルパン内の潤滑油をオイルポンプによってバルブボディ内の油圧サーボ、バルブ等の要素に供給して無段変速機や前後進切換機構を制御すると共に、オイルポンプからの潤滑油を各部の冷却或いは潤滑用として供給する。このように各部の潤滑や制御に使用された潤滑油は、ハウジングの内壁面に沿って流れ落ち、或いは戻しパイプ等によってオイルパンに集積されて再循環される。
【0005】
一方、デファレンシャル装置は、前後進切換機構の車体後方側に配置されて車幅方向に延在してハウジングに回転自在に支持された中空状のデファレンシャルケース、及びこのデファレンシャルケースに一体に取り付けられて減速機構を介して回転駆動されるファイナルギヤを有し、デファレンシャルケース内のギヤ機構から左右の車輪に動力伝達されるように構成されている。
【0006】
そして、坂道や旋回路を車両が走行中でもファイナルギヤの下端部が常に潤滑油中に浸漬されるように、所定量の潤滑油がオイルパン内に貯留されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記車両用変速機は、ハウジング内にデファレンシャル装置を組み込んでファイナルギヤの下端部を潤滑油に浸漬して潤滑することから、ハウジング内の潤滑油が多くなり変速機の重量増加を招き、かつ高速回転時には、潤滑油の粘性に伴うファイナルギヤによる潤滑油のつれ廻り量が増加して攪拌抵抗が増大し、攪拌損失による燃費の悪化を招くことが懸念される。この攪拌抵抗の増大は、貯留された潤滑油がデファレンシャル装置側に移動してファイナルギヤ等が潤滑油内に浸漬する部分が比較的大きくなる車両の登坂時や加速時等にも発生する。
【0008】
一方、この対策としてオイルパン内の潤滑油を少なくすると、車両が下り坂を走行した時や減速時に潤滑油がハウジング内で前方に移動してファイナルギヤ等の潤滑不足が発生するおそれがある。また、登坂時や加速時にオイルパン内の潤滑油が減少してオイルポンプによる潤滑油の吸い込みが不十分になり、制御油圧不足及び強制潤滑不足が発生する要因となる。また、旋回走行中にもその横加速度、いわゆる横Gによってハウジング内で潤滑油が移動して同様の不具合が発生することが懸念される。
【0009】
従って、かかる点に鑑みなされた本発明の目的は、貯留される潤滑油量の削減を図ると共に、潤滑性に優れ、かつファイナルギヤ等による攪拌抵抗を低減し得る車両用変速機のハウジングを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する請求項1に記載の車両用変速機のハウジングの発明は、ハウジング内を変速機を収容する変速機室と該変速機に動力伝達可能に連結されたデファレンシャル装置を収容する動力伝達機構室とに隔壁によって区画されると共に、下部に潤滑油を貯留するオイルパンが設けられた車両用変速機のハウジングにおいて、上記動力伝達機構室は、上記デファレンシャル装置を収容する有底のデファレンシャル室と、前後進切換機構と減速機構を収容する前後進切換機構室と、上記デファレンシャル室と上記前後進切換機構室の下方に連続形成される上記オイルパンに連通するオイルパン室とから構成され、上記デファレンシャル室の下面から前方に向かって伸びて上記デファレンシャル室及び上記前後進切換機構室と上記オイルパン室を区画する堰を設け、該堰を上記デファレンシャル室の下面から前方に移行するに従って上昇するように傾斜させて形成したことを特徴とする。
【0011】
請求項1の発明によると、堰によって潤滑油がオイルパン室側からデファレンシャル室側への移動が阻止され、その状態でデファレンシャル装置の高速回転に伴ってデファレンシャル室内の潤滑油がファイナルギヤよって掻き上げられてデファレンシャル室内の油面が低下し、潤滑油に浸漬するファイナルギヤの浸漬量が減少してファイナルギヤによる潤滑油の攪拌抵抗が減少する。
【0012】
また、加速時、減速時、或いは登坂及び下り坂の走行等の車体姿勢が変化する時においても堰によって潤滑油の移動が規制されて、デファレンシャル室内の潤滑油が良好に維持されてファイナルギヤによる潤滑油の攪拌抵抗による損失が抑制され、かつ潤滑不足が有効に回避できる。
【0013】
更に、オイルパン室側からデファレンシャル室側への潤滑油の移動が堰によって阻止されて、常時オイルパン室の潤滑油が確保されることから、オイルパン内の潤滑油が減少してオイルポンプによる潤滑油の吸い込みが不十分になる制御油圧不足及び強制潤滑による潤滑不足の発生が回避できる。従って、オイルパン内に余裕をもって潤滑油を貯留する必要がなくなり、オイルパンに貯留される潤滑油の削減が可能になる。
【0014】
請求項2に記載の発明は、請求項1の車両用変速機のハウジングにおいて、上記デファレンシャル室の車体前方側に上記オイルパン室が配置されたことを特徴とする。
【0015】
請求項2の発明は、デファレンシャル室及びオイルパン室の配置をより明確にしたものであって、デファレンシャル室の前方にオイルパン室を配置することから、堰によってオイルパン室側からデファレンシャル室側への潤滑油の移動が阻止され、デファレンシャル装置の高速回転に伴ってデファレンシャル室内の潤滑油がデファレンシャルギヤによって掻き上げられて油面が低下し、潤滑油に浸漬するファイナルギヤの浸漬量が減少してファイナルギヤによる攪拌抵抗が減少する。
【0016】
急加速時や登坂時において、堰によってオイルパン室側からデファレンシャル室側への潤滑油の移動が規制されて、ファイナルギヤによる潤滑油のつれ廻り量の増加が阻止されて攪拌抵抗が抑制される。一方、下り坂の走行時や、減速時においては、堰によってデファレンシャル室側からオイルパン室側への潤滑油の移動が規制されて、ファイナルギヤの潤滑不足が有効的に回避できる。
【0017】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2の車両用変速機のハウジングにおいて、上記堰は、上記デファレンシャル室側とオイルパン室側とを連通する貫通孔が開口形成されたことを特徴とする。
【0018】
請求項3の発明によると、走行状態から停車した際或いは、ファイナルギヤの回転速度が極めて遅い状態において、デファレンシャル室の底部に集積された潤滑油のうち、過剰の潤滑油が貫通孔からオイルパン室側に流出して、油面位置が堰の貫通孔の開口高さに設定され所定量の潤滑油が保留され、停車時やファイナルギヤの回転速度が極めて遅い状態でもデファレンシャルギヤの潤滑性が良好に維持される。
【0019】
請求項4に記載の発明は、請求項3の車両用変速機のハウジングにおいて、上記堰は、上記貫通孔を介して上記デファレンシャル室側からオイルパン室側への潤滑油の移動を許容する一方、上記オイルパン室側からデファレンシャル室側への移動を阻止する一方弁を備えたことを特徴とする。
【0020】
請求項4の発明によると、貫通孔を介して潤滑油がオイルパン室側からデファレンシャル室側への移動を阻止する一方弁を備えることによって、停車時等における貫通孔を介しての潤滑油の流出が許容されて、デファレンシャル室に予め設定された所定量の潤滑油を保留することができる。一方、デファレンシャルギヤの高速回転に伴うオイルパン室側から貫通孔を介してデファレンシャル室側へ移動する潤滑油の移動を有効的に阻止することができ、より効率的にデファレンシャルギヤによる潤滑油のつれ廻り等を回避することができる。かつオイルパン内の潤滑油が過剰に減少してオイルポンプによる潤滑油の吸い込み不十分に起因する制御油圧の不足及び潤滑不足の発生がより確実に回避できる。
【0021】
請求項5に記載の発明は、請求項3または4の車両用変速機のハウジングにおいて、上記ハウジングは、周方向に連続する外周壁及び該外周壁内を上記変速機室側と動力伝達機構室側とに区画する隔壁を備えた第1ケースと、上記第1ケースの外周壁の動力伝達機構室側の頂端面に頂端面が当接する周方向に連続する外周壁及び該外周壁の端部を閉塞する側壁を備えて第1ケースと協働して上記動力伝達機構室を形成する第2ケースとを備え、かつ上記第1ケース及び第2ケースは、互いの頂端面が当接して上記堰を形成する堰形成部を有し、上記一方の頂端面に形成された凹部と他方の頂端面によって上記貫通孔が形成されたことを特徴とする。
【0022】
請求項5の発明によると、ハウジングを構成する第1ケースと第2ケースに形成して互いに頂端面が当接して堰を形成する堰形成部の頂端面、即ち第1ケースと第2ケースの合せ面に形成した凹部によって貫通孔を形成することから、第1ケース或いは第2ケースの加工時に予め凹部を形成することによって別途貫通孔を穿孔加工する必要がなくなり、製造の簡素化が得られる。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明による車両用変速機のハウジングの実施の形態を図を参照して説明する。
【0024】
(第1実施の形態)
本発明の第1実施の形態を図1乃至図5を参照して説明する。なお、各図において矢印Fは車載状態における車体前方方向を示し、矢印Rは車体後方方向を示し、かつ矢印Wは車幅方向を示している。
【0025】
変速機のハウジング1は、図1に正面図を模式的に示すように第1ケースとなるメインケース10と、このメインケース10の側面に配置される第2ケースとなるコンバータケース20と、図示しないサイドケースを有し、メインケース10及びコンバータケース20の各下面に亘って板金製のオイルパン30が取り付けられている。
【0026】
図2はメインケース10の側面図を示す図1のI−I線断面のA矢視図、図3はメインケース10の他方の側面図を示す図1のB矢視図、図4はコンバータケース20の側面図を示すI−I線断面のC矢視図である。
【0027】
メインケース10は、周方向に連続する略筒状の外周壁11と、外周壁11内を変速機室2側と動力伝達機構室3側とに区画する隔壁14が一体形成されている。即ち、隔壁14の外周に沿って一方に突出する周壁12と他方に突出す周壁13とによって筒状の外周壁11が形成されている。一方コンバータケース20は、周方向に連続する筒状の外周壁23と、外周壁23の端部を閉塞する側壁24とを有しいる。
【0028】
メインケース10の周壁12の頂端面にサイドケースの外周端部を当接して結合することによって、メインケース10とサイドケースによってベルト式無段変速機41を収容する中空状の変速機室2が形成される。一方、周壁13にコンバータケース20の外周壁23の頂端面を当接して結合することによって動力伝達機構室3が形成される。
【0029】
動力伝達機構室3は、前後進切換機構47及び減速機構55等を収容する前後進切換機構室4と、前後進切換機構室4の後方でかつ下方位置に形成されてデファレンシャル装置51を収容する有底のデファレンシャル室5と、デファレンシャル室5の前方でかつ前後進切換機構室4の下方に連続形成されてオイルパン30内に連通するオイルパン室6が一体に連続して形成されている。
【0030】
変速機室2に収容されるベルト式無段変速機41は、図2及び図3に仮想線で概略を示すように、変速機室2内の前部範囲及び上部範囲に各々位置して平行配置されたメインケース10の隔壁14とサイドケースとの間に回転自在に掛け渡されてエンジン側からの入力軸となるプライマリ軸42及び出力軸となるセカンダリ軸43と、プライマリ軸42及びセカンダリ軸43に各々設けられたプライマリプーリ44及びセカンダリプーリ45と、これらプライマリプーリ44とセカンダリプーリ45との間に巻き掛けられた駆動ベルト46とを有し、プライマリプーリ44及びセカンダリプーリ45の各プーリ溝幅を変えることによってプライマリプーリ44及びセカンダリプーリ45に対する駆動ベルト46の有効巻き付け径の比率を変えてプライマリ軸42からの入力を無段階に変速してセカンダリ軸43に出力するように構成されている。
【0031】
前後進切換機構47は、例えば、プライマリ軸42と同軸上に配設されたプラネタリギヤ及び前進用クラッチ、後退用ブレーキ等の摩擦係合要素を備え、前進用クラッチ及び後退用ブレーキの選択的な作動によってプラネタリギヤの作動を制御することによってエンジン側からの入力回転方向を正逆切り換えて無段変速機41のプライマリ軸42に伝達するように構成されている。なお、前後進切換機構47は本発明に直接的な関係がないので詳細な説明は省略する。
【0032】
デファレンシャル装置51は、前後進切換機構47より車体後方側でかつ下方位置に配置され、車幅方向に延在してメインケース10の隔壁14とコンバータケース20の側壁24とに掛け渡されて回転自在に支持された中空状のデファレンシャルケース52と、このデファレンシャルケース52に一体に取り付けられたファイナルギヤ53と、デファレンシャルケース52内に支持された図示しないピニオン軸に回転自在に設けられた一対のピニオンギヤと、両ピニオンギヤに噛み合う左右のサイドギヤ等のギヤ機構とを有し、各サイドギヤから左右の車輪に動力伝達されるように構成されている。なお、デファレンシャルケース52に付された矢印は前進時におけるデファレンシャルケース52の回転方向を示している。
【0033】
減速機構55は、セカンダリ軸43に設けられたドライブギヤ56と、このドライブギヤ56に噛み合うドリブンギヤ57と、デファレンシャル装置51のファイナルギヤ53に噛み合うピニオンギヤ58とを有し、ドリブンギヤ57とピニオンギヤ58はリダクションギヤ軸59によって一体に結合されてメインケース10の隔壁14とコンバータケース20の側壁24との間に掛け渡されて回転自在に支持されている。
【0034】
メインケース10の隔壁14の外周から突出して動力伝達機構室3を形成する周壁13は、デファレンシャル装置51の下部に沿って円弧状に連続する底面部13Aと、この底面部13Aに連続してデファレンシャル装置51及び減速機構55の後方に沿って連続する後面部13Bと、後面部13Bに連続して減速機構55及び前後進切換機構47の上方に沿って連続する上面部13Cと、上面部13Cに連続して前後進切換機構47の前方に沿って連続して下方に延在する前面部13D及び、底面部13Aの前端に連続して前方に移行するに従って次第に上昇するように傾斜する堰形成部13E、前面部13Dから分岐して前後進切換機構47に沿って連続して堰形成部13Eの前端に連続する下面部13Fが連続形成されている。底面部13Aの下面前端に対して前面部13Dの下端が上方に位置し、前面部13Dの下端は周壁12の前面部の下端と連続すると共に、底面部13Aの下面前端は周壁12の底面部の下面前端に連続形成されている。更に、堰形成部13Eの頂端面13eに凹部27aが形成されている。
【0035】
一方コンバータケース20の側壁24から周方向に連続して突出する筒状の外周壁23は、メインケース10の周壁13を形成する底面部13A、後面部13B、上面部13C、前面部13D及び堰形成部13Eの各頂端面13a、13b、13c、13d、13eに突き合わされる各頂端面23a、23b、23c、23d、23eを各々備えた底面部23A、後面部23B、上面部23C、前面部23D及び堰形成部23Eが連続形成されている。
【0036】
これらメインケース10の周壁13を形成する底面部13A、後面部13B、上面部13C、前面部13D及び堰形成部13Eの各頂端面13a、13b、13c、13d、13eと、コンバータケース20の外周壁23を形成する底面部23A、後面部23B、上面部23C、前面部23D及び堰形成部23Eの各頂端面23a、23b、23c、23d、23eとが、メインケース10とコンバータケース20とを結合した際に互いに突き合わされる合せ面となる。なお、図2及び図4においてメインケース10及びコンバータケース20の各合せ面となる領域には、ハッチングを付している。
【0037】
そして、対応するメインケース10の合せ面と、コンバータケース20の合せ面、即ちメインケース10の周壁13を形成する底面部13A、後面部13B、上面部13C、前面部13D及び堰形成部13Eの各頂端面13a、13b、13c、13d、13eと、コンバータケース20の外周壁23を形成する底面部23A、後面部23B、上面部23C、前面部23D及び堰形成部23Eの各頂端面23a、23b、23c、23d、23eを突き合わせて、図示しない締結ボルト等によって互いに結合することによって、メインケース10とコンバータケース20によって、主に前後進切換機構47及び減速機構55等を収容する前後進切換機構室4と、デファレンシャル機構51を収容するデファレンシャル室5と、オイルパン室6とが連続形成される。
【0038】
オイルパン室6の下端面となるメインケース10及びコンバータケース20の前面部13Dと23Dの下面、底面部13A、23Aの下面前縁、コンバータケース20の側壁部24の下面及びコンバータケース20の側壁部24の下面によって環状に連続するオイルパン合せ面が形成される。このオイルパン合せ面は後方側に対して前方側が上方となるように傾斜して形成され、このオイルパン合わせ面にオイルパン30の外周面30aが当接してオイルパン30が取り付けられる。このようにオイルパン合せ面を、後方側に対して前方側が上方となるように傾斜して形成することによって、オイルパン合せ面を水平に形成する場合に比べ、メインケース10及びコンバータケース20が小型化されて軽量化が得られる。
【0039】
このように構成されたハウジング1は、メインケース10の隔壁14とコンバータケース20の側壁24との間に連続する中空状に形成された動力伝達機構室3とオイルパン30内とが、前後進切換室4の下方において、略矩形に形成された開口部25によって連通している。
【0040】
更に、デファレンシャル室5の下面から前方に移行するに従って上昇するように傾斜する堰形成部13E及び23Eによってオイルパン30の後部上方を覆うと共にデファレンシャル室5の下部範囲とオイルパン室6を区画する堰26が形成される。この堰26には、図5に示すように、堰形成部13Eの頂端面13eに形成された凹部27aと、堰形成部23Eの頂端面23eによってデファレンシャル室5側とオイルパン室6側とを連通する小孔の貫通孔27が形成される。
【0041】
更にオイルパン30内に、図示しない油圧回路を構成するバルブボディ及びオイルポンプが設けられ、予め設定された運転条件に従って、バルブボディ内の油圧サーボやバルブ等の要素にオイルポンプからオイルパン30内の潤滑油を供給して無段変速機41のアクチュエータ制御や前後進切換機構47の前進用クラッチ、後退用ブレーキの各種アクチュエータ等の作動油として使用される。また、オイルポンプからの潤滑油は各部材の潤滑用として供給される。このように各部の潤滑や制御に使用された潤滑油は、メインケース10やコンバータケース20の内壁面に沿って流れ落ち、或いは図示しない戻しパイプによってオイルパン30内に集積されて、再循環される。
【0042】
ここで、略水平路面上での停車時等でデファレンシャルケース52に一体結合されたファイナルギヤ53の回転が停止状態或いは、その回転速度が極めて遅い状態では、デファレンシャル装置51が収容されるデファレンシャル室5内の潤滑油の油面位置haが、図2に二点鎖線で示すように堰26の貫通孔27の開口高さと略等しく設定され、オイルパン室6側の潤滑油の油面位置hbは貫通孔27の開口高さより低位置に設定されている。
【0043】
そして、デファレンシャルギヤ53の回転速度が上昇するに従って、オイルパン室6側からデファレンシャル室5側への潤滑油の移動が堰26によって規制された状態で、デファレンシャル室5内の潤滑油がデファレンシャルギヤ53に掻き上げられて前後進切換機構室4側へ掻き出されて飛散し、減速機構55及び前後進切換機構47を潤滑すると共に、前後進切換機構室4内の潤滑油がオイルパン室6を介してオイルパン30内に戻される。従って、高速回転に伴ってデファレンシャル室5内の油面haが低下して潤滑油に浸漬するファイナルギヤ53の下端部分、即ち浸漬量が減少して潤滑油の粘性に伴うファイナルギヤ53による潤滑油のつれ廻り量が減少して攪拌抵抗が減少して攪拌損失が抑制され、燃費が向上する。
【0044】
また、潤滑油が慣性或いは車体の姿勢変化により後方に移動する急加速時や登坂時においても、堰26によってオイルパン室6側からデファレンシャル室5側への潤滑油の移動が規制されて、デファレンシャル室5内の液面haの上昇が防止されて、ファイナルギヤ53の下端部が潤滑油に浸漬する浸漬量が増大することなく、ファイナルギヤ53による潤滑油のつれ廻り量の増加が阻止されて攪拌抵抗による損失が抑制される。
【0045】
更に、潤滑油が前方に移動する下り坂の走行時や、減速時においては、堰26によってデファレンシャル室5側からオイルパン室6側への潤滑油の移動が規制されて、デファレンシャル室5内の潤滑油が確保される結果、ファイナルギヤ53の下端部分が潤滑油に浸漬する浸漬量の減少によるファイナルギヤ53等の潤滑不足が有効的に回避できる。
【0046】
一方、走行状態から停車したファイナルギヤ53の回転が停止した状態或いは、その回転速度が極めて遅い状態になると、前後進切換機構47、デファレンシャル装置51、減速機構55等の各機構から飛散或いは滴下した潤滑油、或いは、メインケース10の周壁13、隔壁14、及びコンバータケース20の外周壁23、側壁24の内壁面に沿って流れ落ちた潤滑油がデファレンシャル室5の底部に集積される。このデファレンシャル室5に集積された潤滑油は、過剰の潤滑油が堰26に開口する貫通孔27からオイルパン室6側に流出して、油面位置haが堰26の貫通孔27の開口高さと等しくなる設定された所定量が保留され、停車時やファイナルギヤ53が極めて遅い状態でもデファレンシャルギヤ53の潤滑が確保できる。
【0047】
また、ファイナルギヤ53の高速回転に伴う潤滑油のつれ周りや、加速時及び登坂時等におけるオイルパン室6側からデファレンシャル室5側への潤滑油の移動が堰26によって阻止されて、常時オイルパン室6の潤滑油が確保されることから、オイルパン30内の潤滑油が減少してオイルポンプによる潤滑油の吸い込みが不十分に起因する制御油圧の不足及び強制潤滑による潤滑不足の発生が回避できる。従って、従来、潤滑油の移動に起因するオイルパン30内の潤滑油の減少に対応するために予め余裕をもって余分にオイルパン30に貯留される潤滑油の削減が可能になり、変速機の重量軽減が期待できる。
【0048】
また、堰26を形成するメインケース10の周壁12の堰形成部13Eの頂端面13eに形成した凹部27aと、コンバータケース20の外周壁23を形成する堰形成部23Eの頂端面23eとによって貫通孔27を形成することから、即ちメインケース10とコンバータケース20の合せ面と、合せ面に形成した凹部27aによって貫通孔27を形成することができ、堰26に別途貫通孔27を穿孔加工する必要がなくなり、ダイカスト等によるメインケース10及びコンバータケース20の成形と同時に合せ面に凹部27aを形成することによって貫通孔27を形成することができ、ハウジング1の製造が容易になる。この貫通孔27を介して流れる潤滑油の量は、貫通孔27の開口面積によって決定され、この開口面積は凹部27aの大きさを適宜変えることによって調整できる。
【0049】
(第2実施の形態)
図6は第2実施の形態の要部断面図である。本実施に形態は上記第1実施の形態において、堰26に、貫通孔27を介してデファレンシャル室5側からオイルパン室6側への流出を許容する一方、オイルパン室6側からデファレンシャル室5側への流出を阻止する一方弁35を配設したことを特徴とする。
【0050】
この一方弁35は、例えば、貫通孔27を閉塞するゴム等の可撓性材料からなる板状の弁体36の端部をボルト37等によって堰26に取り付ける簡単な構成によって形成される。
【0051】
堰26に貫通孔27を開閉する一方弁35を設けることによって、停車時等における貫通孔27を介してデファレンシャル室5側からオイルパン室6側への潤滑油の流出が許容されて、第1実施の形態と同様に、デファレンシャル室5に集積された過剰の潤滑油を貫通孔27を介してオイルパン室6側に流出して、油面位置haが堰26の貫通孔27の開口高さと等しくなる設定された所定量を保留することができる。
【0052】
一方、デファレンシャルギヤ53の高速回転に伴う潤滑油のつれ廻りや、加速及び登坂時等におけるオイルパン室6側から堰26に開口する貫通孔27を介してデファレンシャル室5側へ移動する少量の潤滑油の移動も一方弁35によって有効的に阻止することができ、より効率的にデファレンシャルギヤ53の高速回転に伴う潤滑油のつれ廻りや、加速及び登坂時等におけるオイルパン室6側からデファレンシャル室5側への潤滑油の移動が阻止でき、かつオイルパン30内の潤滑油が過剰に減少してオイルポンプによる潤滑油の吸い込み不十分に起因する制御油圧の不足及び強制潤滑の不足がより確実に回避でき、オイルパン30に貯留される潤滑油の削減が可能になる。
【0053】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々変更可能である。例えば、上記第1実施の形態では、メインケース10の周壁12の堰形成部13Eに形成した凹部27aと、コンバータケース20の外周壁23を形成する堰形成部23Eの頂端面23eとによって貫通孔27を形成したが、コンバータケース20の堰形成部23Eに凹部を形成し、この凹部とメインケース10の堰形成部13Eの頂端面23eとによ貫通孔27を形成することも、また対向形成されたメインケース10の堰形成部13Eの頂端面13eに凹設した凹部と、コンバータケース20の堰形成部23Eの頂端面23eに凹設した凹部とによって貫通孔27を形成することもできる。
【0054】
更に、上記第2実施の形態において、貫通孔27を閉塞する可撓性材料からなる板状の弁体36及びボルト37等によって一方弁35を形成したが、他の種々の一方弁によって構成することができる。
【0055】
【発明の効果】
以上説明した本発明による車両用変速機のハウジングによると、ハウジング内に区画されたデファレンシャル装置を収容する動力伝達機構室の下部に潤滑油を貯留するオイルパンが設けられ、動力伝達機構室内の下部をデファレンシャル装置を収容する有底のデファレンシャル室とオイルパンに連通するオイルパン室とに区画する堰を備えることによって、オイルパン室側からデファレンシャル室側への潤滑油の移動が阻止されて、デファレンシャル装置の高速回転に伴ってデファレンシャル室内の潤滑油がデファレンシャルギヤよって掻き上げられデファレンシャル室内の液面が低下して潤滑油に浸漬するファイナルギヤの浸漬量が減少し、ファイナルギヤによる潤滑油のつれ廻り量が減少して攪拌抵抗が低減されて攪拌損失が抑制される。
【0056】
また、加速時、減速時、登坂及び下り坂の走行等の車体姿勢が変化する時にも堰によって潤滑油の移動が規制されて、デファレンシャル室内の潤滑油が良好に維持されてファイナルギヤによる潤滑油の攪拌抵抗による損失が抑制され、かつ潤滑不足が有効に回避できる。更に、オイルパン室側からデファレンシャル室側への潤滑油の移動が堰によって阻止されて、常時オイルパン室の潤滑油が確保されることから、従来、潤滑油の移動に起因するオイルパン内の潤滑油の減少に対応するために予め余裕をもって余分にオイルパンに貯留される潤滑油の削減が可能になり、変速機の重量軽減が期待できる。
【0057】
また、堰に貫通孔を形成することによって、走行状態から停車した状態或いは、ファイナルギヤの回転速度が極めて遅い状態になおいて、デファレンシャル室の底部に集積された潤滑油のうち、過剰の潤滑油が堰に開口する貫通孔からオイルパン室側に流出して、油面位置が堰の貫通孔の開口高さと等しくなる設定され所定量が保留され、停車時やファイナルギヤが極めて遅い状態でもデファレンシャルギヤの潤滑性が良好に維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両用駆動装置のハウジングの第1実施の形態の概要を示すハウジングを模式的に示す正面図である。
【図2】メインケースの側面図を示す図1のI−I線断面のA矢視図である。
【図3】図1のB矢視図である。
【図4】コンバータケースの側面図を示すI−I線断面のC矢視図である。
【図5】堰に形成される貫通孔の説明図である。
【図6】本発明による車両用駆動装置のハウジングの第2実施の形態の概要を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング
2 変速機室
3 動力伝達機構室
4 前後進切換機構室
5 デファレンシャル室
6 オイルパン室
10 メインケース(第1ケース)
11 外周壁
12 周壁
13 周壁
13E 堰形成部
13e 頂端面(合せ面)
14 隔壁
20 コンバータケース(第2ケース)
23 外周壁
23E 堰形成部
23e 頂端面(合せ面)
24 側壁
26 堰
27 貫通孔
27a 凹部
30 オイルパン
30a 外周面
35 一方弁
41 ベルト式無段変速機
47 前後進切換機構
51 デファレンシャル装置
52 デファレンシャルケース
53 ファイナルギヤ
55 減速機構
Claims (5)
- ハウジング内を変速機を収容する変速機室と該変速機に動力伝達可能に連結されたデファレンシャル装置を収容する動力伝達機構室とに隔壁によって区画されると共に、下部に潤滑油を貯留するオイルパンが設けられた車両用変速機のハウジングにおいて、
上記動力伝達機構室は、
上記デファレンシャル装置を収容する有底のデファレンシャル室と、前後進切換機構と減速機構を収容する前後進切換機構室と、上記デファレンシャル室と上記前後進切換機構室の下方に連続形成される上記オイルパンに連通するオイルパン室とから構成され、
上記デファレンシャル室の下面から前方に向かって伸びて上記デファレンシャル室及び上記前後進切換機構室と上記オイルパン室を区画する堰を設け、該堰を上記デファレンシャル室の下面から前方に移行するに従って上昇するように傾斜させて形成したことを特徴とする車両用変速機のハウジング。 - 上記デファレンシャル室の車体前方側に上記オイルパン室が配置されたことを特徴とする請求項1に記載の車両用変速機のハウジング。
- 上記堰は、
上記デファレンシャル室側とオイルパン室側とを連通する貫通孔が開口形成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用変速機のハウジング。 - 上記堰は、
上記貫通孔を介して上記デファレンシャル室側からオイルパン室側への潤滑油の移動を許容する一方、上記オイルパン室側からデファレンシャル室側への移動を阻止する一方弁を備えたことを特徴とする請求項3に記載の車両用変速機のハウジング。 - 上記ハウジングは、
周方向に連続する外周壁及び該外周壁内を上記変速機室側と動力伝達機構室側とに区画する隔壁を備えた第1ケースと、
上記第1ケースの外周壁の動力伝達機構室側の頂端面に、頂端面が当接する周方向に連続する外周壁及び該外周壁の端部を閉塞する側壁を備えて第1ケースと協働して上記動力伝達機構室を形成する第2ケースとを備え、
かつ上記第1ケース及び第2ケースは、互いの頂端面が当接して上記堰を形成する堰形成部を有し、上記一方の頂端面に形成された凹部と他方の頂端面によって上記貫通孔が形成されたことを特徴とする請求項3または4に記載の車両用変速機のハウジング。
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