JPS6336206Y2 - - Google Patents

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JPS6336206Y2
JPS6336206Y2 JP1110279U JP1110279U JPS6336206Y2 JP S6336206 Y2 JPS6336206 Y2 JP S6336206Y2 JP 1110279 U JP1110279 U JP 1110279U JP 1110279 U JP1110279 U JP 1110279U JP S6336206 Y2 JPS6336206 Y2 JP S6336206Y2
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JP
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communication port
chamber
lubricating oil
transmission gear
negative pressure
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JP1110279U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、車両用変速機の潤滑装置に関し、と
くに変速ギヤ室上部のギヤ軸受部やスプライン嵌
合部などの潤滑が、機関の運転条件のいかんにか
かわらず常に良好に行なわれるようにした潤滑装
置に関するものである。
〔従来の技術〕
前輪駆動方式の自動車用変速機として、同一変
速機ケース内に変速ギヤ室とデイフアレンシヤル
室(以下デフ室という)とを形成したものが、従
来より用いられている。一般に前記のような変速
機では、変速ギヤ室とデフ室とを仕切る中央壁の
上部と下部に、前記両室を連通させる連通口をそ
れぞれ形成し、デフ室内のギヤの噛合いによつて
デフ室から上部の連通口を経て変速ギヤ室側に潤
滑油を供給し、変速ギヤ室内のギヤ軸受部やスプ
ライン嵌合部などの潤滑を行ない、変速ギヤ室の
下部から下部連通口を経てデフ室に潤滑油を戻し
ている。
そして、これに関する先行技術例としての実開
昭52−93883号公報には、同一変速機ケース内に
形成された変速ギヤ室とデフ室の仕切壁の下部に
設けた鼓状の連通口内に、車両がその登坂時また
は降坂時において前部が上方または下方に位置す
るように傾倒すると、該連通口内をボールが自重
によつて後方または前方へ転動して該連通口を閉
じるようにしたチエツクバルブを設けて、これら
の室の潤滑油の流通を阻止してその量を、上記傾
倒時でもバランスするようにしたものが開示され
ている。
なお、特開昭48−1556号公報には、歯車箱に、
歯車の高速回転にともなう油温の上昇を検知して
該歯車箱内の潤滑油を導出させる油量調節タンク
を設けて、歯車箱内の油量を高速回転時に減少す
るようにしたものが記載されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところが、前記した従来よりの自動車用変速機
では、車両をエンジンブレーキにより減速すると
潤滑油がその慣性力によつて変速ギヤ室からデフ
室に集中し、変速ギヤ室内の上部に位置するギヤ
軸受部、スプライン嵌合部などに潤滑油不足を生
じ、これらの部分が摩耗する原因になるなどの問
題がある。
また、前記した実開昭52−93883号公報に開示
されたものは、登坂時または降坂時にボールが鼓
状の連通口内を後方または前方へと転動して該連
通口の後端または前端を閉じて変速ギヤ室とデフ
室相互の潤滑油の流通を阻止するものであるか
ら、高速走行での登坂時におけるアクセルペダル
を放しての減速の際には、該連通口の後端を閉じ
ているチエツクバルブのボールに作用する前方へ
の慣性力がその自重により減少したり、該ボール
に、デイフアレンシヤル室内の、該ボールの前方
に位置する潤滑油を重量の一部及び油圧が作用す
ることなどよりして、該連通口の前端が完全に閉
じない恐れがあるという問題があるうえ、平地走
行時には、小さい減速でもボールが前方へ移動し
て該連通口の前端を閉塞して変速ギヤ室とデフ室
との潤滑油の量がアンバランスになる恐れもあ
り、また減速以外の特に加速時には、ギヤが高回
転することにより潤滑油の飛散量が増加し変速ギ
ヤ室の潤滑油が不足するが、その際ボールが後方
へと転動して連通孔を閉塞しデフ室から変速ギヤ
室への潤滑油の補充が行われないなどの問題があ
る。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、前記のような問題点を解消した車両
用変速機の潤滑装置の提供を目的とするものであ
つて、変速機ケースに、変速ギヤ室とデイフアレ
ンシヤル室とを形成し、前記両室の潤滑油を流通
させる連通口を、該両室を仕切る仕切壁の下部に
設け、該連通口を開閉するようにしたものにおい
て、該連通口に、これを開閉する弁体に連結され
たダイヤフラムと、該ダイヤフラムによつて大気
圧側と仕切られた負圧室と、該負圧室をエンジン
の吸入管に連通する負圧通路とから構成され、吸
入管負圧が所定値を越えた減速時に上記連通口を
閉塞し、それ以外の時には常時連通口を開放状態
に維持する制御弁機構を配設したことを特徴とす
るものである。
〔作用〕
本考案は、上記の手段を有することにより、車
両がエンジンブレーキにより減速して吸入管負圧
が所定値を越える減速時には、仕切壁下部の連通
口は、制御弁機構により閉塞されるから、変速ギ
ヤ室の潤滑油がその慣性によりデフ室へ流入する
のが確実に防止され、また車両の加速時には、加
速によりギヤが高回転することにより、潤滑油の
飛散量が増加し変速ギヤ室の潤滑油が不足する
が、その際デフ室と変速ギヤ室とは連通状態に保
たれているから、デフ室の潤滑油が変速ギヤ室へ
流入して潤滑油の不足を防ぐことができ、従つ
て、上記の減速時及び加速時のいづれの場合にお
いても、これら両室の潤滑油の量がバランスされ
て変速ギヤ室上部のギヤ軸受部やスプライン嵌合
部の潤滑が常に良好に行われる。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本考案の一実施例を具体
的に説明する。
第1図において、符号1はエンジン、2はエン
ジン1の吸入管、3は変速機であり、この変速機
3は、第2図に示すように構成されている。
すなわち第2図において、符号4は変速機ケー
スで、このケース4内には、変速ギヤ室5と、デ
フ室6とが仕切壁である中央壁7で仕切られて形
成されている。また符号8は、エンジン1のクラ
ンク軸に結合されるフライホイールであり、この
フライホイール8から駆動力が、クラツチ装置9
を介して変速ギヤ室5内に設けた変速装置10の
入力軸11に伝達され、この入力軸11と平行な
出力軸12に設けたハイポイドピニオン13がデ
フ室6内に配置され、この室6内で前輪を駆動す
る終減速装置30のクラウンギヤ14と噛合つて
このギヤ14に駆動力が伝達されるようになつて
いる。なお、前記変速装置10は、上部に変速歯
車機構15が、下部に変速操作部16がそれぞれ
配設されている。
前記出力軸12を中央壁7に軸支する軸受17
部に、上部の連通口18が形成され、中央壁7の
底部に下部の連通口19が形成され、両連通口1
8,19によつて変速ギヤ室5とデフ室6とが連
通するようになつている。そして、デフ室6内に
は、上部の連通口18に潤滑油を導くためのオイ
ルガイド20が設けられており、下部の連通口1
9部には、第1図ないし第3図に示すように、制
御弁機構21が設けられている。
この制御弁機構21は、連通口19を閉塞する
弁体22が弁棒23を介してダイヤフラム24に
連結され、このダイヤフラム24で、大気圧側と
仕切られた負圧室25が負圧通路26でスロツト
ル弁の下流に位置する吸入管2に接続されてい
る。
また、第3図中符号27は弁筐で、この弁筐2
7に形成した連通孔28を介して連通口19が変
速ギヤ室5と連通され、弁体22は、デフ室6側
から中央壁7に圧接されて連通口19を閉じるよ
うになつており、前記弁筐27は、中央壁7にそ
の変速ギヤ室5側において固定されている。
前記ダイヤフラム24は、スプリング29で常
時弁体22の開放側に付勢されている。なお、第
1図は制御弁機構21を変速機ケース4の外に設
けた場合を示すものである。
以上のように構成された潤滑装置は、エンジン
1の通常の運転状態では、制御弁機構21の弁体
22が下部の連通口19を開いている。このた
め、ハイポイドピニオン13とクラウンギヤ14
との噛合いによつて汲上げられたデフ室6の潤滑
油がオイルガイド20に導かれ、上部の連通口1
8を経て変速ギヤ室5内に供給され、変速装置1
0の所要部分を潤滑して変速ギヤ室5の底部に落
ちる。このため、変速ギヤ室5内の潤滑油量が多
くなり、このギヤ室5から潤滑油が下部の連通口
19を経てデフ室6に戻される。従つて、通常運
転状態では、変速ギヤ室5とデフ室6の潤滑油量
がほぼバランスされ、各部は潤滑油量の不足を生
ずることなく、確実に潤滑される。
また、エンジンブレーキにより吸入管2内の負
圧が所定値を越える減速時には、潤滑油がその慣
性によつて一時的にデフ室6に集中して変速ギヤ
室5の潤滑油量が不足する傾向になるが、その際
上記の所定値を越えた負圧が負圧通路26を介し
て制御弁機構21の負圧室25に作用するため、
ダイヤフラム24がスプリング29に抗して弁体
22を引張り、この弁体22で下部の連通口19
を閉じる。このため、変速ギヤ室5からデフ室6
に潤滑油が戻されなくなり、前述したデフ室6か
ら上部の連通口18を通つての変速ギヤ室5への
潤滑油の供給は続けられていることにより、変速
ギヤ室5の潤滑油量の不足を補償する。
また加速時には、加速によりギヤが高回転する
ことで潤滑油の飛散量が増加し変速ギヤ室の潤滑
油が不足するが、その際デフ室と変速ギヤ室とが
連通状態に保たれているから、デフ室の潤滑油が
変速ギヤ室へ流入することによりこの不足を防ぐ
ことができる。
従つて、吸入管負圧が所定値を越える上記減速
時、上記加速時にいづれの場合においても変速ギ
ヤ室5の潤滑油が不足することなく、変速装置1
0の上部の変速歯車機構15のギヤ軸受部、スプ
ライン嵌合部などの潤滑を良好に行うことがで
き、これらの部分の潤滑油不足による摩耗を防止
して寿命を長くすることができ、これは、高速走
行での登坂時アクセルペダルを放しての減速時で
も同様である。
さらに、前記の減速状態から通常運転状態にな
ると、吸入管負圧が小さくなるので、制御弁機構
21の負圧室25の負圧も小さくなり、スプリン
グ29の復元力によつてダイヤフラム24を介し
弁体22が下部の連通口19を開く。このため、
変速ギヤ室5から下部の連通口19を経てデフ室
6に潤滑油が流れ、前述した連通口19が開かれ
ている通常運転状態と同様に変速ギヤ室5とデフ
室6の潤滑油量がバランスする。
なお、前述した減速時に、デフ室6内の潤滑油
がハイポイドピニオン13、クランクギヤ14の
噛合により上記したように変速ギヤ室5へ供給さ
れることから、一時的にデフ室6内の潤滑油量が
不足することが考えられるが、これは低負荷運転
状態だけであるため、各部の潤滑油の保持性によ
つて、潤滑不良を生ずることはない。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案による車両用変速
機の潤滑装置は、車両の運転条件が通常運転から
エンジンブレーキにより吸入管負圧が所定値を越
える減速へとまた通常運転へと変化することによ
つて、変速ギヤ室とデフ室とを連通させる下部の
連通口の開閉を制御弁機構により制御し、また通
常運転から加速運転へと変化しても上記連通口が
開放状態を維持されるようにして常に変速ギヤ室
の潤滑油量を適正に保つようにしたので、上記の
減速時、加速時のいづれの場合においても変速ギ
ヤ室内上部のギヤ軸受部やスプライン嵌合部など
の潤滑を良好に行うことができ、その摩耗を防い
で変速機の寿命を長くできるという効果があり、
従つて、この効果は、高速走行での登坂時にアク
セルペダルを放して吸入管負圧が所定値を越える
減速時にも、その際下部の連通口が閉じない恐れ
がある上記先行技術例と異り、期待することがで
き、また平地走行における小さな減速時、該先行
技術例と異り、下部の連通口が閉じて上記両室の
潤滑油の量がアンバランスになるようなこともな
い。
従つて、先行技術例では、走行状態、デイフア
レンシヤル室内の潤滑油の量、ひいてはこれがボ
ールに作用する力などにより、下部の連通口の開
閉タイミングに差が生ずるが、本考案では、所定
値を越えた吸入管負圧により作動するダイヤフラ
ムを有する制御弁機構により下部の連通口を閉塞
するようにしたので、走行状態、デイフアレンシ
ヤル室内の潤滑油の量に左右されずに下部の連通
口の開閉を常に一定の条件のもとでコントロール
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す概略平面図、
第2図は同変速機部の側断面図、第3図は制御弁
機構の要部を示す側断面図である。 1……エンジン、2……吸入管、3……変速
機、4……変速機ケース、5……変速ギヤ室、6
……デフ室、7……中央壁(仕切壁)、8……フ
ライホイール、9……クラツチ装置、10……変
速装置、11……入力軸、12……出力軸、13
……ハイポイドピニオン、14……クラウンギ
ヤ、15……変速歯車機構、16……変速操作
部、17……軸受、18……上部の連通口、19
……下部の連通口、20……オイルガイド、21
……制御弁機構、22……弁体、23……弁棒、
24……ダイヤフラム、25……負圧室、26…
…負圧通路、27……弁筐、28……連通孔、2
9……スプリング、30……終減速装置。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 変速機ケースに、変速ギヤ室とデイフアレンシ
    ヤル室とを形成し、前記両室の潤滑油を流通させ
    る連通口を、該両室を仕切る仕切壁の下部に設
    け、該連通口を開閉するようにしたものにおい
    て、該連通口に、これを開閉する弁体に連結され
    たダイヤフラムと、該ダイヤフラムによつて大気
    圧側と仕切られた負圧室と、該負圧室をエンジン
    の吸入管に連通する負圧通路とから構成され、吸
    入管負圧が所定値を越えた減速時に上記連通口を
    閉塞し、それ以外の時には常時連通口を開放状態
    に維持する制御弁機構を配設したことを特徴とす
    る車両用変速機の潤滑装置。
JP1110279U 1979-01-31 1979-01-31 Expired JPS6336206Y2 (ja)

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JPS55112150U JPS55112150U (ja) 1980-08-07
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