JP4797004B2 - レーザダイオードの制御方法及びレーザダイオード制御装置並びに情報記録再生装置 - Google Patents
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Description
現在、レーザダイオード(LD)光源としては、青紫色レーザダイオードから出力される光の波長が一番短い。青紫色レーザダイオードの光ディスク装置を使用した製品としては、PC( Personal Computer )の他、ゲーム機若しくはビデオレコーダ等がある。レーザダイオードを用いた装置としては、その他にレーザビーム画像形成装置がある。
また、カムコーダに使用する光ディスク装置のレーザダイオード結露対策に関しては、結露の誤検出を少なくして撮影チャンスを逃さないようにする技術の一例が特許文献3に記載されている。
従って、室内で使用する機器では問題ないが、屋外の寒冷地でも使うカムコーダやポータブルBDプレイヤ等では、記録(書込み)や読み出しができないという問題が起きる。
図1において、Ithはしきい値電流、Iscは許容最大電流である。供給電流Iが小さくしきい値電流Ithまで((A)の領域)は、レーザ光は出力されない。そして、しきい値電流Ithを超えるとレーザ光が出力され、線形性を保って、供給電流が増えるにつれてレーザパワーも増大していく。その後、最大許容電流Iscに達すると、これ以上レーザダイオードに電流を流せないためレーザ光出力はこれ以上上がらない((B)の領域)。
図2に示すように、レーザダイオードの温度は0℃、10℃、及び20℃の特性において、温度が上がるにつれて、供給電流に対するレーザパワーが小さくなる。また、しきい値電流も温度が高くなるにつれて増大する傾向である。
更に、0℃では途中で線形性(リニアリティ)が失われている。このように、低温で線形性が失われる現象を低温キンクと呼ぶ。低温キンクが発生する温度では、線形性がないので、動作保証温度範囲外として、一般的に、レーザダイオードは使用できないので、光ディスク装置は書込み(記録)若しくは読出し(再生)ができない。
他の問題として、レーザダイオードの温度が動作保証温度に上昇したとしても、レーザ光が出力されるまでの立上がり時間は、低温であるほど長くなる傾向がある。
このため、レーザダイオードの温度が低い場合には、書込み若しくは読出しに必要なレーザパワーに達しないまま書込み若しくは読出しを行うことも考えられる。この場合、書込み品質の劣化や読出しエラー(ミスリード)が発生する可能性がある。
特許文献3のカムコーダに内蔵される光ディスク装置での結露は、光ディスク装置が冷たくてレーザダイオード自体が周囲温度よりも低温状態のときに、周囲の雰囲気中の水分がレーザダイオードに付着する現象である。換言すれば、レーザダイオードの温度がレーザダイオードの動作保証温度より高くなった時に強制的に冷却を行い、レーザダイオードだけ周囲温度より低温の状態を作るので、結露の発生を必然的に伴う。従って、特許文献3の現象は、結露対策を目的とする特許文献1はもとより、冷却器を備える特許文献2の技術にも結露が必然的に発生する。
本発明の目的は、上記のような問題を解決し、情報の記録または再生を適切に行うレーザダイオードの制御方法及び制御装置並びにカムコーダ等の情報記録再生装置を提供することにある。
レーザダイオードと、
レーザダイオードに電流を供給してレーザダイオードを駆動する駆動装置と、
レーザダイオード、対物レンズなどの光学部品、これらを納めるケースなどから構成されるピックアップと、
対物レンズの焦点位置を変更する対物レンズ移動手段と、
ピックアップを所定の照射位置に移動するピックアップ移動手段と、
レーザダイオードの近傍の温度を検出する温度センサと、
制御部とを備えたレーザダイオード制御装置のレーザダイオード制御方法であって、
制御部の制御により、温度センサの検出する温度が所定値以下であった場合には、ピックアップ移動手段を制御してピックアップを記録媒体の記録領域外に移動し、
駆動装置を制御してしきい値を超える電流をレーザダイオードに供給してレーザ光を出力することによってレーザダイオードの温度を上昇させることを特徴とする。
レーザダイオードと、
レーザダイオードに電流を供給してレーザダイオードを駆動する駆動装置と、
レーザダイオード、対物レンズなどの光学部品、これらを納めるケースなどから構成されるピックアップと、
対物レンズの焦点位置を変更する対物レンズ移動手段と、
ピックアップを所定の照射位置に移動するピックアップ移動手段と、
レーザダイオードの近傍の温度を検出する温度センサと、
制御部とを備えたレーザダイオード制御装置のレーザダイオード制御方法であって、
制御部の制御により、温度センサの検出する温度が所定値以下であった場合には、対物レンズ移動手段を制御して記録媒体に照射するレーザ光の焦点位置を記録媒体の記録膜外の位置に設定し、
駆動装置を制御してしきい値を超える電流をレーザダイオードに供給してレーザ光を出力することによってレーザダイオードの温度を上昇させることを特徴とする。
レーザダイオードと、
レーザダイオードに電流を供給してレーザダイオードを駆動する駆動装置と、
レーザダイオード、対物レンズなどの光学部品、これらを納めるケースなどから構成されるピックアップと、
対物レンズの焦点位置を変更する対物レンズ移動手段と、
ピックアップを所定の照射位置に移動するピックアップ移動手段と、
レーザダイオードの近傍の温度を検出する温度センサと、
制御部とを備えたレーザダイオード制御装置のレーザダイオード制御方法であって、
制御部の制御により、温度センサの検出する温度が所定値以下で、ピックアップの照射位置が記録媒体上の記録領域内にある場合には、対物レンズ移動手段を制御して記録媒体に照射するレーザ光の焦点位置を記録媒体の記録膜外の位置に設定し、
かつピックアップ移動手段を制御してピックアップを記録媒体の記録領域外に移動しつつ、
駆動装置を制御してしきい値を超える電流をレーザダイオードに供給してレーザ光を出力することによってレーザダイオードの温度を上昇させることを特徴とする。
レーザダイオードと、
レーザダイオードに電流を供給してレーザダイオードを駆動する駆動装置と、
レーザダイオード、対物レンズなどの光学部品、これらを納めるケースなどから構成されるピックアップと、
対物レンズの焦点位置を変更する対物レンズ移動手段と、
ピックアップを所定の照射位置に移動するピックアップ移動手段と、
レーザダイオードの近傍の温度を検出する温度センサと、
制御部とを備えたレーザダイオード制御装置のレーザダイオード制御方法であって、
制御部の制御により、温度センサの検出する温度が所定値以下で、ピックアップの照射位置が記録媒体上の記録領域内にある場合には、
ピックアップ移動手段を制御してピックアップを記録媒体の記録領域外に移動しつつ、
駆動装置を制御してしきい値以下の電流をレーザダイオードに供給してレーザ光を出力しないままレーザダイオードの温度を上昇させることを特徴とする。
レーザダイオードと、
レーザダイオードに電流を供給してレーザダイオードを駆動する駆動装置と、
レーザダイオードの近傍の温度を検出する温度センサと、
レーザダイオード、対物レンズなどの光学部品、これらを納めるケースなどから構成されたピックアップと、
対物レンズの焦点位置を変更する対物レンズ移動手段と、
ピックアップを所定の照射位置に移動するピックアップ移動手段と、
温度センサの検出する温度が、所定値以下であった場合には、対物レンズ移動手段を制御してレーザ光の焦点位置を記録媒体の記録膜外の位置に設定するか、若しくは、ピックアップ移動手段を制御してピックアップを記録媒体の記録領域外に移動するか、少なくともいずれか1つを行い、駆動装置を制御してしきい値を超える電流をレーザダイオードに供給する制御部を備えたことを特徴とする。
映像又は音声の少なくともいずれか1つを、レーザダイオード制御装置の制御によって記録媒体に記録若しくは再生する光ディスク装置を備える情報記録再生装置であって、
レーザダイオードと、
レーザダイオードに電流を供給してレーザダイオードを駆動する駆動装置と、
レーザダイオード、対物レンズなどの光学部品、これらを納めるケースなどから構成されるピックアップと、
ピックアップを所定の照射位置に移動するピックアップ移動手段と、
レーザダイオードの近傍の温度を検出する温度センサと、
制御部を備え、
上記レーザダイオード制御装置は、上記制御部の制御により、
温度センサの検出する温度が所定値以下であった場合には、ピックアップ移動手段を制御してピックアップを記録媒体の記録領域外に移動し、
駆動装置を制御してレーザダイオードにしきい値を越える電流を供給し、
レーザダイオードからレーザ光を出力することによってレーザダイオードの温度を書込みまたは読み込み可能な温度に上昇させ、
温度センサの検出する温度が所定値を超える場合には、ピックアップ移動手段を制御してピックアップを記録媒体の所定の記録位置に移動し、
上記記録媒体にデータを記録する、または上記記録媒体からデータを読み出すことを特徴とする。
映像又は音声の少なくともいずれか1つを、レーザダイオード制御装置の制御によって記録媒体に記録若しくは再生する光ディスク装置を備える情報記録再生装置であって、
レーザダイオードと、
レーザダイオードに電流を供給してレーザダイオードを駆動する駆動装置と、
レーザダイオード、対物レンズなどの光学部品、これらを納めるケースなどから構成されるピックアップと、
ピックアップを所定の照射位置に移動するピックアップ移動手段と、
対物レンズの焦点位置を変更する対物レンズ移動手段と、
レーザダイオードの近傍の温度を検出する温度センサと、
制御部を備え、
上記レーザダイオード制御装置は、上記制御部の制御により、
温度センサの検出する温度が所定温度値以下であり、かつピックアップの照射位置が記録媒体の記録領域内である場合には、対物レンズ移動手段を制御して記録媒体に照射するレーザ光の焦点位置を記録媒体の記録膜外の位置に設定し、
駆動装置を制御してレーザダイオードにしきい値を超える電流を供給してレーザダイオードからレーザ光を出力することによってレーザダイオードの温度を上昇させ、
温度センサの検出する温度が所定値を超える場合には、ピックアップ移動手段を制御してピックアップを記録媒体の所定の記録位置に移動し、
上記記録媒体にデータを記録する、または上記記録媒体からデータを読み出すことを特徴とする。
映像又は音声の少なくともいずれか1つを、レーザダイオード制御装置の制御によって記録媒体に記録若しくは再生する光ディスク装置を備える情報記録再生装置であって、
レーザダイオードと、
レーザダイオードに電流を供給してレーザダイオードを駆動する駆動装置と、
レーザダイオード、対物レンズなどの光学部品、これらを納めるケースなどから構成されるピックアップと、
対物レンズの焦点位置を変更する対物レンズ移動手段と、
ピックアップを所定の照射位置に移動するピックアップ移動手段と、
レーザダイオードの近傍の温度を検出する温度センサと、
制御部とを備え、
上記レーザダイオード制御装置は、上記制御部の制御により、
温度センサの検出する温度が所定値以下であり、ピックアップの照射位置が記録媒体上の記録領域内にある場合には、対物レンズ移動手段を制御して記録媒体に照射するレーザ光の焦点位置を記録媒体の記録膜外の位置に設定し、
かつピックアップ移動手段を制御してピックアップを記録媒体の記録領域外に移動しつつ、
駆動装置を制御してしきい値を超える電流をレーザダイオードに供給してレーザ光を出力することを特徴とする。
映像又は音声の少なくともいずれか1つを、レーザダイオード制御装置の制御によって記録媒体に記録若しくは再生する光ディスク装置を備える情報記録再生装置であって、
レーザダイオードと、
レーザダイオードに電流を供給してレーザダイオードを駆動する駆動装置と、
レーザダイオード、対物レンズなどの光学部品、これらを納めるケースなどから構成されるピックアップと、
対物レンズの焦点位置を変更する対物レンズ移動手段と、
ピックアップを所定の照射位置に移動するピックアップ移動手段と、
レーザダイオードの近傍の温度を検出する温度センサと、
制御部とを備え、
上記レーザダイオード制御装置は、上記制御部の制御により、
温度センサの検出する温度が所定値以下で、ピックアップの照射位置が記録媒体上の記録領域内にある場合には、
ピックアップ移動手段を制御してピックアップを記録媒体の記録領域外に移動しつつ、
駆動装置を制御してしきい値以下の電流をレーザダイオードに供給してレーザ光を出力しないことを特徴とする。
また好ましくは上記発明の情報記録再生装置のレーザダイオード制御装置は更に、ピックアップが記録媒体の記録領域外に移動した場合には、対物レンズ移動手段を制御して記録媒体に照射するレーザ光の焦点位置を記録媒体の記録膜の延長線上の位置に設定し、
駆動装置を制御してレーザダイオードにしきい値を超える電流を供給してレーザダイオードからレーザ光を出力することによってレーザダイオードの温度を上昇させることを特徴とする。
温度センサの検出する温度が所定温度値以下である場合には、映像又は音声の少なくともいずれか1つを上記記録媒体に記録せず、上記半導体メモリ若しくはハードディスク装置の少なくともいずれか1つに映像又は音声の少なくともいずれか1つを記録することを特徴とする。
また好ましくは、上記発明の情報記録再生装置は、更に、半導体メモリ若しくはハードディスク装置の少なくともいずれか1つを備え、上記レーザダイオード制御装置は、
温度センサの検出する温度が所定温度値以下である場合には、
ハードディスク装置のスピンアップ時間とレーザダイオードのプレヒート時間を比較し、
ハードディスク装置のスピンアップ時間が、レーザダイオードのプレヒート時間より短い場合には、ハードディスク装置のスピンアップを開始し、レーザダイオードのプレヒート処理が終わるまで映像又は音声の少なくともいずれか1つを上記記録媒体に記録せず、
上記半導体メモリ若しくはハードディスク装置の少なくともいずれか1つに映像又は音声の少なくともいずれか1つを記録し、
レーザダイオードのプレヒート時間がハードディスク装置のスピンアップ時間より短い場合には、
レーザダイオードのプレヒート処理を開始するがハードディスク装置のスピンアップは行なわず、レーザダイオードのプレヒート処理終了後に、前記記録媒体に映像又は音声の少なくともいずれか1つを記録することを特徴とする。
1は光学ヘッド(ピックアップ)、2は光ディスク、3はレーザダイオード(LD)、4は温度センサ、5はコリメートレンズ、6はビームスプリッタ、7はトラッキングアクチュエータ、8はフォーカスアクチュエータ、9は対物レンズ、10は集光レンズ、25は集光レンズ10の光を電気信号に変換するフォトダイオード(PD)、11はカメラブロック、12はオーディオ入力部、13はビデオ/オーディオエンコーダ、14は圧縮/伸長処理部、15はRAM( Random Access Memory )、16はDVD信号処理部、17はプレイバックRAM、18はレコーディングRAM、19は制御用マイクロコンピュータ、20はアナログフロントエンド、21はモータアンプ、22はスピンドルモータ、24はシークモータ、31は多重化処理部、32はビデオ処理部、33はオーディオ処理部、である。
なお、プレイバックRAM17とレコーディングRAM18は、1つのRAMであって、RAMの中で2つの領域に分かれていても良い。
また同様に、光ディスク装置若しくはレーザダイオード制御装置又はカムコーダは、クロック信号に基づいて動作する部分がある。従って、以降で述べる時間的要素の測定若しくは判定手段は特に明記しない。
ビデオ処理部32は、入力された映像をデジタル映像信号に変換して多重化処理部31とビデオ/オーディオエンコーダ13に出力し、オーディオ処理部33は、入力された音をデジタル映像信号に変換して多重化処理部31とビデオ/オーディオエンコーダ13に出力する。ビデオ/オーディオエンコーダ13は、制御用マイクロコンピュータの制御に応じて、入力された映像データと音声データを出力する。
多重化処理部31は、入力された映像データと音声データを多重化処理してDVD信号処理部16に出力する。
アナログフロントエンド20は、DVD信号処理部16から入力されたDVD記録ストリームのデータから、電流パルスに変換して、光学ヘッド1のレーザダイオード3に供給する。
DVD信号処理部16を介して、アナログフロントエンド20からサーボ系信号を受取り、受取ったサーボ系信号に基づいて、(1) スピンドル制御信号をスピンドルモータ22に出力し、(2) フォーカス制御信号をフォーカスアクチュエータ8に出力し、(3) トラッキング制御信号をトラッキングアクチュエータ7に出力し、かつ、(4) シーク制御信号をシークモータ24に出力する。
そして、(5) スピンドルモータ22はスピンドル制御信号に対応して光ディスク2を回転させ、(6) トラッキングアクチュエータ7はトラッキング制御信号に対応して、ディスクの回転時の横揺れ等の半径方向(法線方向)の微小な位置ずれを調整し、(7) フォーカスアクチュエータ8はフォーカス制御信号に対応して対物レンズ9を上下させて光ディスク2に照射されるレーザ光の焦点位置を変更し、(8) シークモータ24はシーク制御信号に対応して光学ヘッド1を光ディスク2の半径方向(法線方向)に移動させて、光ディスク2の所定位置にレーザ光の照射位置を変更する。
なお、制御用マイクロコンピュータ19は、アナログフロントエンド20との間でアクセスするだけでなく、カムコーダ全般の構成要素間ともアクセスし合い、カムコーダを適切な動作状態に保つ。
光ディスク装置41は、外部からリムーバルな記録媒体である光ディスク(例えば、DVD−RAM)が着脱自在であるようになっており、外部雰囲気、特に気温の影響を受け易い。
なお、カムコーダに使用するビデオカメラは、図3の実施例では撮像素子としてCCDエリアセンサを用いた例を挙げたが、CMOS( Complementary Metal Oxide Semiconductor )センサ等、他の固体撮像素子でも、撮像管でも良く、また、アナログカメラでもデジタルカメラでも良い。
以降の動作は、制御用マイクロコンピュータ19がカムコーダ内の必要な構成要素に、カムコーダの動作プログラムに従ってアクセスする(情報の吸上げとコントロールを行う)。なお、動作プログラムの判定若しくは算出、又は参照するために必要なデータは、あらかじめ、制御用マイクロコンピュータ19が取出せるように、例えば、制御用マイクロコンピュータ19に内蔵する図示しないメモリに保存されており、かつ、データの中身も必要に応じて更新されている。また、温度センサ4は、制御用マイクロコンピュータ19の処理動作に支障ない所定時間間隔で、レーザダイオード3の温度を検出して制御用マイクロコンピュータ19に出力している。また、フォトダイオード、その他の検出要素も同様である。
まず、ステップ501では、温度センサ4の検出するレーザダイオード3の温度が規定温度以下か否かを判定する。レーザダイオード3の温度が規定温度以下であれば、ステップ502に進み、規定温度を超えていればステップ508に進む。
ステップ508では、レーザ光を出力し、ユーザがカムコーダ若しくは光ディスクの書込み(記録)若しくは読出し(再生)を行うことができる通常の動作に移行する。即ち、カムコーダは撮像した映像を光ディスク装置にセットされたDVD−RAM等のディスクへ書込み若しくは読出しを行い、書込み(記録)若しくは読出し(再生)後、動作を終了する。
ステップ502では、現在の温度から規定温度に達するまでの温度差を、上昇温度として算出する。
ステップ505では、算出した時間が経過したか否かを判定し、経過していなければステップ506に進み、経過していれば電流供給を停止して、ステップ508に進む。
なお、ステップ508に移行して、ステップ508の動作を開始するまで、電流供給をそのまま維持しても良い。
なお、時間は算出せず、所定時間経過したら、再度温度センサの値から再計算して再度指示を出しても良い。
ステップ507では、アナログフロントエンド20が供給する電流値を所定値下げるように指示して電流値を下げて、ステップ504に進む。
以上述べたように、図5の実施例によれば、レーザ光を出力することのできない動作保証温度範囲外の低温であっても、レーザダイオードにしきい値以下の電流を流してレーザ光を出力しないで温度上昇させることにより、動作保証温度範囲内にしてから、レーザ光を出力を開始するので、正常な書込み若しくは読出しが実施できる。
以降の動作でも図5と同様に、制御用マイクロコンピュータ19がカムコーダ内の必要な構成要素に、カムコーダの動作プログラムに従ってアクセスする(情報の吸上げとコントロールを行う)。なお、動作プログラムの判定若しくは算出、又は参照するために必要なデータは、あらかじめ、制御用マイクロコンピュータ19が取出せるように、例えば、制御用マイクロコンピュータ19に内蔵するメモリに保存されており、かつ、データの中身も必要に応じて更新されている。また、温度センサ4は、制御用マイクロコンピュータ19の処理動作に支障ない所定時間間隔で、レーザダイオード3の温度を検出して制御用マイクロコンピュータ19に出力している。また、フォトダイオード、その他の検出要素も同様である。
まず、ステップ501では、温度センサ4の検出するレーザダイオード3の温度が規定温度以下か否かを判定する。レーザダイオード3の温度が規定温度以下であれば、ステップ603に進み、規定温度を超えていればステップ508に進む。
ステップ508では、レーザ光を出力し、ユーザがカムコーダ若しくは光ディスクの書込み(記録)若しくは読出し(再生)を行うことができる通常の動作に移行する。即ち、カムコーダは撮像した映像を光ディスク装置にセットされたDVD−RAM等のディスクへ書込みを行い、書込み(記録)若しくは読出し(再生)後、動作を終了する。
なお、ステップ508に移行して、ステップ508の動作を開始するまで、電流供給をそのまま維持しても良い。
以上述べたように、レーザ光を出力することのできない動作保証温度範囲外の低温であっても、レーザダイオードにしきい値以下の電流を流してレーザ光を出力させないで温度上昇させることにより、動作保証温度範囲内にしてから、レーザ光を出力を開始するので、正常な書込み若しくは読出しが実施できる。
しきい値電流を小、中、大としたときの経過時間tでのレーザダイオードの上昇温度△Tは、個々のレーザダイオードでばらつきがあり、異なる温度特性値となる。従って、例えば、カムコーダ又は光ディスク装置若しくはレーザダイオードの出荷時に個々のレーザダイオードの温度特性を取得して、取得した温度特性のデータをカムコーダ内のメモリ(例えば、制御用マイクロコンピュータ19に内蔵の図示しない不揮発性メモリ)に保存しておく。またはばらつきを含めた温度特性を予め実験的に求めておき上記メモリに保存しておいてもよい。
例えば、図7のグラフにおいて、供給電流が小の場合には、曲線ID3と、必要な上昇温度[a]の線とが交差する点P3aを求め、点P3aでの経過時間tを参照することによって、上昇温度[a]と交差するところの時間Cを求めることができる。
図6のステップ603も、上述したステップ502とステップ503と同様に求める。
レーザダイオードにしきい値Ith以下の電流を流すと、レーザ光は出力されないので、その電気エネルギの殆どは、レーザダイオードのジャンクションで熱エネルギに変換される。ジャンクションの熱容量をTc(単位:[J/℃])、与えられる熱量をQ(単位:[J])とした時、ジャンクションの上昇温度△T(単位:[℃])は、式(1)で求められる。
そして、ステップ501では、温度センサ4の検出するレーザダイオード3の温度が規定温度以下か否かを判定する。レーザダイオード3の温度が規定温度以下であれば、ステップ803に進み、規定温度を超えていればステップ508に進む。
ステップ508では、レーザ光を出力し、ユーザがカムコーダ若しくは光ディスクの書込み(記録)若しくは読出し(再生)を行うことができる通常の動作に移行する。即ち、カムコーダは撮像した映像を光ディスク装置にセットされたDVD−RAM等のディスクへ書込みを行い、書込み(記録)若しくは読出し(再生)後、動作を終了する。
ステップ506では、集光レンズ10を介してフォトダイオード25に入射する光の強度の検出結果をアナログフロントエンド20から受取り、光を検出した場合には“光感度有”としてステップ507に進み、検出しない場合にはステップ805に進む。
ステップ507では、アナログフロントエンド20が供給する電流値を所定値下げるように指示して電流値を下げて、ステップ804に戻る。
ステップ805では、プレヒートした時間が所定時間経過したか否かを監視し、経過していなければ監視を続け、経過した場合には、ステップ501に戻る。
ステップ501では、プレヒートされて温度が上昇したレーザダイオードの温度を再度判定し、規定温度を超えていればステップ508に進み、以下であれば、ステップ803以降に進み、現在の温度でのレーザ光が出力されない最大の電流値(即ち、検出された温度でのしきい値電流Ith)で、レーザダイオードに電流を供給する。
なお、所定周期は、温度範囲に応じて、時間間隔若しくは周期を変更しても良い。例えば、レーザダイオードの温度が低い範囲内では周期を長く設定し、温度が高い範囲内では、周期を短く設定する。また、温度が高い範囲内では、範囲設定を小さく取り、小刻みに周期設定を短くする等である。
以上述べたように、レーザダイオードは、レーザ光を出力することのできない動作保証温度範囲外の低温であっても、しきい値以下の電流を流して温度上昇させることにより、動作保証温度範囲内にしてから、レーザ光を出力を開始するので、正常な書込み若しくは読出し(再生)が実施できる。
図9において、ユーザがカムコーダ若しくは光ディスクの書込み(記録)若しくは読出し(再生)を、ボタン等のインターフェースを使って指示すると、ステップ501以降の動作が開始される。
まず、ステップ501では、温度センサ4の検出するレーザダイオード3の温度が規定温度以下か否かを判定する。レーザダイオード3の温度が規定温度以下であれば、ステップ903に進み、規定温度を超えていればステップ508に進む。
ステップ508では、レーザ光を出力し、ユーザがカムコーダ若しくは光ディスクの書込み(記録)若しくは読出し(再生)を行うことができる通常の動作に移行する。即ち、カムコーダは撮像した映像を光ディスク装置にセットされたDVD−RAM等のディスクへ書込みを行い、書込み後(記録後)若しくは読出し(再生後)、動作を終了する。
なお、図9のモードIVの実施例では、温度上昇の途中で、レーザダイオードのしきい値Ithを超す電流が供給され、レーザ光が出力される場合があるので、レーザ光の照射位置を記録媒体の位置からはずしておくか又は記録媒体の記録領域(書込み領域若しくは読出し領域)とは無関係な場所(即ち、記録領域外)にピックアップを移動して照射位置を変えておく。また、更に焦点をぼかす(即ち、レーザ光の焦点位置を記録媒体の記録膜外に設定する)ようにしておく。そして、ステップ508では、一度供給電流をゼロにしてから、照射位置と焦点位置とを元の設定に戻して書込み若しくは読出しを開始する。
以上述べたように、レーザダイオードは、レーザ光を出力することのできない動作保証温度範囲外の低温であっても、しきい値以下の電流を流して温度上昇させることにより、動作保証温度範囲内にしてから、レーザ光を出力を開始するので、正常な書込み若しくは読出しが実施できる。
また、光ディスク装置の開閉蓋の開け閉めを行なった時には、自動的に所定時間低温スタンバイモードをオフにして、ファインダにその旨の警告を表示しても良い。
ステップ1001では、ユーザがカムコーダ若しくは光ディスク装置を低温スタンバイモードをオンに設定しているか否かを判定し、オンに設定されていることが判定によって分かれば、ステップ1002に進む。また、オフに設定していれば、図5等で説明したステップ508の書込み(記録)動作若しくは読出し(再生)動作を実行する。
ステップ1002では、図5、図6、図8、若しくは図9の既に説明したプレヒート動作を実行する。
以上述べたように、レーザダイオードは、レーザ光を出力することのできない動作保証温度範囲外の低温であっても、しきい値以下の電流を流して温度上昇させることにより、動作保証温度範囲内にしてから、レーザ光を出力を開始するので、正常な書込み若しくは読出しが実施できる。
このモードを加えることにより、ユーザは、撮影の必要性や、環境条件、カムコーダ等の電子機器の状況に応じて、所望のモード若しくは低温スタンバイモードの種類を選択できるので、ユーザの使い勝手が向上する。
ステップ508の動作の手順は、図10でも説明したが、図11では、図面の都合上、ステップ508を別に描き、T1とT2を用いて動作手順の接続をしている。
ステップ1102では、ユーザの設定した動作モードがモードII(図6参照)かモードIV(図9)か否かを判定し、モードIIならばステップ1104に進み、モードIVならばステップ1105に進む。
ステップ1103では、ユーザの設定した動作モードがモードI(図5参照)かモードIII(図8)か否かを判定し、モードIならばステップ1106に進み、モードIIIならばステップ1107に進む。
ステップ1105では、モードIV(図9参照)の動作手順(ステップ501〜ステップ508)を実行する。
ステップ1106では、モードI(図5参照)の動作手順(ステップ501〜ステップ508)を実行する。
ステップ1107では、モードIII(図8参照)の動作手順(ステップ501〜ステップ508)を実行する。
従って、工場での出荷調整時に、先ず個々のレーザダイオードについて、初期のI−L特性を、所定の温度毎に、所定のサンプリング数(所定の電流値毎)に測定してデータの採取を行い、そのデータをテーブル若しくは計算式として、カムコーダ、若しくは光ディスク装置に内蔵する若しくは接続できるメモリに保存している。なお、レーザパワーは、例えば、図3のブロック構成図に示すように、フォトダイオード等で光強度を測定して検出する。このように、データを保存することによって、本発明の一連の動作を実行できる。
また好ましくは、温度上昇に追随してしきい値電流を増加させていくものである。
また経年変化に対しては、所定の最大出力パワーを出す電流値としきい値電流とが経年変化する。トレーニングモードを選択(若しくは、電源投入時)すると初期状態の特性からシフトした特性で制御するものである。
また好ましくは、上記レーザダイオード制御装置の制御手段は、温度センサの温度に応じて、所定周期でレーザダイオードに供給する電流を更新する。
また好ましくは、本発明のカムコーダの制御手段は、温度センサの温度に応じて、所定周期でレーザダイオードに供給する電流を更新する。
このため、レーザダイオードの温度が低い場合には、書込み若しくは読出しに必要なレーザパワーに達しないまま書込み若しくは読出しを行うことも考えられる。
例えば、書込み品質を確保するために、レーザダイオードの立上がり時間が、2[nS]以下である必要がある光ディスク装置があり、この光ディスク装置が搭載するレーザダイオードの動作保証温度は0[℃]〜40[℃]であって、レーザダイオードの温度が0[℃]の時の立上がり時間が3[nS]である場合を想定する。例えば0[℃]のときにその光ディスク装置で書込みをしようとすると、レーザダイオードの立ち上がり(発光の状態)が不十分な状態で光ディスクに書込みを行うことになる。その場合には、出力されるレーザ光のレーザパワーは書込みを行うのに十分なエネルギをもつレーザ光ではないので、ショボ書き等の記録品質の劣化発生する可能性が高い。なお、「ショボ書き」とは、2値データとして“0か”“1”かはっきりしない書込みの状態(書込み不良)を意味する。
このように、立上がり時間が長い程、書込み品質の劣化や読出しエラー(ミスリード)が発生する可能性が高い。
または、このとき、書込み動作若しくは読出し動作を開始する前に出力されるレーザ光が記録領域内の記録膜で焦点を結ばないように対物レンズの位置(光ディスク記録面からの距離)を制御するものとする。
上述のように、レーザ光が照射されても光ディスクに影響が出ないようにすることで、レーザ光が出力されるくらい大きな電流をレーザダイオードに供給し、レーザダイオードの立上がり時間が光ディスク装置の書込み若しくは読出しに支障をきたさない温度まで、レーザダイオードの温度を迅速に上昇させてから、書込み(記録)動作若しくは読出し(再生)動作の実行を開始することが可能となる。
現在、ブルーレイディスク(BD)ドライブ等の光ディスクドライブの構成においては、2レンズ方式が主流である。この方式は、互いに異なる焦点距離を有する2つの(一対の)対物レンズをピックアップ(光学ヘッド)に備え、例えばDVD用とBD用にそれぞれ切替えて用いるものである(例えば、特開平11−296880号公報、図4、図5参照。)。
なお、図13では、記録領域136は、光ディスク132の裏面である。光ディスク132は、円盤状の記録媒体である。また、ピックアップ131は光ディスク132の下方からレーザ光を右レンズ134若しくは左レンズ135を通して記録領域136の所定の場所に照射する。
ピックアップ131の右レンズ134及び左レンズ135は、ピックアップ131の移動方向138と平行で、シークモータによってピックアップ131が光ディスク132の半径方向を移動しても、常に回転中心137を通る一点鎖線上に位置するように配置されている。
図13では、ピックアップ131が、シークモータの動作により、一番内側(点d1)に位置し、左レンズ135は、最内周線132−1より内側に位置している。従って、この場合にはピックアップ131の左レンズ135を通過するレーザ光があっても、光ディスク132の記録領域136に照射されない。
図15において、ユーザがカムコーダ若しくは光ディスクの書込み(記録)若しくは読出し(再生)を、ボタン等のインターフェースを使って指示すると、制御用マイクロコンピュータ19は、ステップ1501以降の動作を開始する。
ステップ1501では、温度センサ4の検出するレーザダイオード3の温度が規定温度以下か否かを判定する。レーザダイオード3の温度が規定温度以下であれば、ステップ1502に進み、規定温度を超えていればステップ508に進む。
ステップ508では、レーザ光を出力する通常の動作を行う。即ち、カムコーダは撮像した映像を光ディスク装置にセットされた光ディスクへ書込み若しくは読出し処理を行い、書込み(記録)後若しくは読出し(再生)後、動作を終了する。
ステップ1503では、現在の温度に対するしきい値電流Ithを超える電流をレーザダイオード3に供給する。例えば、供給電流を、現在の温度のしきい値電流をI−L特性データ(図1、図2、等参照))から参照し、しきい値電流+5(即ち、Ith+5[mA])とする。そして、右レンズ134を介してレーザダイオード3を発光させる。即ち、アナログフロントエンド20は、制御用マイクロコンピュータ19から指示された電流値をレーザダイオード3に供給する(プレヒート)。
ステップ1504では、レーザダイオード3の温度が規定値(たとえば、動作保証温度の最低値+10[℃])を超えているか否かを判定する。温度が規定値を超えていなければステップ1503に戻り、プレヒートを続け、超えていれば電流供給を停止して、ステップ1505に進む。
なお、上記実施例では、レーザ光を出力するために供給する電流値を、しきい値電流+5[mA]としたが、しきい値電流以上であれば良く、最大の電流を供給しても良い。
なお、図15のステップ1502では一例として最外周にピックを移動させる例を示したが、これに限らず、最内周に移動させることとしてもよい。例えばピックの移動に要する時間を考慮すると、ステップ1502を行なう際のピック位置に応じて、最内周/最外周いずれか近い方に移動させ処理時間を短くすることができるからである。また、BD用、CD・DVD用の対物レンズの配置によっても制御は異なるため、適宜最内周/最外周を使い分けることとする。
次に、図16と図3を参照して、レーザ光を照射する場合に焦点位置をずらす実施例、即ち、書込み動作若しくは読出し動作を開始する前に、出力されるレーザ光が光ディスクの記録領域(書込み領域若しくは読出し領域)の記録膜上(記録膜の位置)で焦点を結ばないように光学ヘッド(ピックアップ)の対物レンズの位置(光ディスク記録面からの距離)を制御する実施例について説明する。
図16(a) は、光ディスク162の記録膜163に焦点位置165が合焦点している図、図16(b) は、光ディスク162の記録膜163より手前に焦点位置165−1がある図、図16(c) は、光ディスク162の記録膜163より後方に焦点位置165−2がある図を示す。
ステップ1703では、ステップ1503(図15参照)と同様にレーザダイオードに現在の温度に対するしきい値電流Ithを超える電流を供給する。
以降、ステップ1504でレーザダイオードの温度が所定の温度を超えた場合に、ステップ1705に進む。
以降、レーザ光を出力する通常の動作、即ち、カムコーダは撮像した映像を光ディスク装置にセットされた光ディスクへ書込み若しくは読出し処理を行い、書込み(記録)後若しくは読出し(再生)後、動作を終了する。
また、図16及び図17の実施例では、焦点位置をフォーカスアクチュエータにより、記録膜163からずらし(即ち、焦点位置を記録媒体の記録膜外の位置に設定し)、更に元に戻す(即ち、焦点位置を記録媒体の記録膜の位置に設定する)時間が必要であるし、単位面積あたりのレーザパワーは低いが記録膜163にレーザ光が照射されているため記録膜163の劣化を招く恐れがある。
そこで、図13〜図15で説明した実施例と図16及び図17で説明した実施例を組合せた実施例について、図18によって説明する。図18は、本発明の一実施例の動作手順を説明するためのフローチャートである。
図18の実施例では、ピックアップの移動時間中には焦点位置を記録膜163に合わせない(即ち高さ方向に対して、焦点位置を記録媒体の記録膜外の位置に設定する)ようにしてレーザ光を出力し、ピックアップの移動が終了し、水平方向に対して最内周位置若しくは最外周位置に移動後(図18のステップ1502では一例として最外周位置に移動する場合を示す)、焦点位置を元に戻しておいて(即ち、焦点位置を記録媒体の記録膜の延長線上の位置に設定しておいて)レーザ光を出力する。即ちこの時、ピックアップは、水平方向に記録領域の外側に移動し、かつ、焦点位置を記録媒体の記録膜の位置に移動する。従って、ピックアップは、記録媒体の記録膜の延長線上の位置に設定される。
これによって、ピックアップの移動時間のロス、及び、記録膜163の劣化を最小限にすることができる。
図18において、ユーザがカムコーダ若しくは光ディスクの書込み(記録)若しくは読出し(再生)を、ボタン等のインターフェースを使って指示すると、制御用マイクロコンピュータ19は、ステップ1501以降の動作を開始する。
ステップ1501とステップ508の動作は、既に説明した通りである。ただし、ステップ1501で、レーザダイオード3の温度が規定温度以下であれば、ステップ1801に進む。
ステップ1500では、図15のステップ1503を実行し、更にステップ1504でレーザダイオードの温度が規定温度超であれば、図18のステップ1505に進み、規定温度以下であれば、図15のステップ1503の処理を行う。
次のステップ1502では、プレヒートされた状態で対物レンズを最外周位置または最内周まで移動させる。図18のステップ1502では一例として最外周位置に移動する場合を示している。そして、ステップ1504でレーザダイオードの温度が規定値を超えていればステップ1705に進み、規定値以下であればステップ1503に進み図15と同様にプレヒートを続ける。
ステップ1505では、図15と同様に、シークモータによりピックアップの対物レンズの位置を設定変更し所定の記録領域に移動させる。これにより、ピックアップは、レーザ光が照射されると書込み若しくは読出しができる位置に移動し、ステップ508に進む。
図24(a) は、ピックアップが、水平方向及び高さ方向にも、レーザ光を出力して良い適正な位置にあることを示す図である。また、図24(b) は、ピックアップが、水平方向には移動を完了している(適正な位置にある)が、高さ方向には移動が完了していないことを示す図である。162は光ディスクの一部、636は光ディスク162の記録膜、164は対物レンズ、665と665−1は焦点位置、661は記録領域内の水平方向の範囲を示す矢印、662は記録領域外の水平方向の範囲を示す矢印、663は記録膜の高さを示す線、666はレーザ光が記録膜636に照射された点である。図18において、記録膜の延長線上と記載した領域は、図24では、水平方向では、記録領域外662と高さ方向では、記録膜の高さを示す線663の部分である。なお、記録領域外の範囲は、図24では示していないが、光ディスクの記録膜636の外側と内側に存在する。また、矢印はレーザ光の進行方向を模式的に示すものである。
しかし、図24(b) においては、ピックアップの焦点位置665−1は、水平方向には記録領域外662にある。しかし、高さ方向(焦点位置に対して)が記録膜636外にある。この状態の場合には、レーザ光が、図に矢印で示すように、記録膜636に照射されることがある(照射点666)。このため、記録膜636に損傷を与える恐れがある。従って、ピックアップの焦点位置が、記録膜の高さを示す線663に移動するまで、レーザダイオードの発光(出力)をしない方が良い。
また、ピックアップの高さ方向の位置が適正で(記録膜の高さを示す線上に)あっても、記録膜領域内661より、所定距離離れた位置でなければならないことも理解できたであろう。従って、本発明では、最内周記録線及び最外周記録線とは、焦点距離と対物レンズから出るレーザ光の角度から所定距離内側若しくは外側に離れた距離をオフセットとして考慮した位置である。
図19の実施例では、ピックアップが記録領域内を移動中には、レーザダイオードにしきい値電流以下の電流を供給して、レーザ光を出力しない程度で加熱し、ピックアップの移動が終了し、最内周位置若しくは最外周位置の記録領域外に移動後、レーザ光を出力する。これによって、ピックアップの移動時間のロス、及び、焦点距離の変更若しくは切替え時間のロスを無くす。
図19において、図18と異なるステップは、ステップ1702とステップ1703の代わりに、図9で説明したステップ903とステップ904を入れた処理手順としたことである。
ステップ1801では、使用するレーザダイオードの対物レンズの位置、即ちピックアップが記録領域範囲内であるか否かを判定し、記録領域内であれば図9のステップ903に進み、領域範囲外であればステップ1500に進む。
ただし、ステップ904では、プレヒートを続けながらステップ1502に進み、ピックアップが記録領域外に移動するまで、しきい値電流以下の電流を流し続けレーザダイオードを暖める。
なお、しきい値電流は、レーザダイオードの温度で変わるので、図9では、温度上昇につれてステップ501で温度を測定し、しきい値電流を変更していた。しかし、図19の実施例では、ピックアップが記録領域外へ移動するまでの時間なので、その動作をしていない。
また、ピックアップに設ける対物レンズの数も2つである必要は無く、用途によって、1つであっても、複数あっても良いことは勿論のことである。
即ち、図20において、光ディスク装置若しくは光ディスク装置搭載したカムコーダ等の機器において、レーザダイオードの動作保証温度範囲外の低温でユーザが使用しようとした場合には、まず図1〜図12の実施例を適用する。
ステップ2001では、図5、図6、図8、若しくは図9のフローチャートのステップ501の処理を行う。即ち、レーザダイオードが動作保証温度以下か否かを判定し、動作保証温度以下である場合には、ステップ2002に進み、動作保証温度以下ではないならば、ステップ2003に進む。
ステップ2002では、図5、図6、図8、若しくは図9の処理のステップ501以降、ステップ508に至る前のステップの処理まで実行し、ステップ2003に進む。
このように、しきい値電流以下の電流をレーザダイオードに供給して、レーザ光を出力させない状態でレーザダイオードを暖め、動作保証温度範囲内までレーザダイオードの温度を上昇させる。
即ち、図20において、ステップ2003では、図15、図17、図18若しくは図19のステップ1501の処理を行う。つまり、レーザダイオードが規定の温度以下か否かを判定し、規定温度以下である場合には、ステップ2004に進み、規定温度以下ではないならば、ステップ508に進む。
ステップ2004では、図15、図17、図18若しくは図19の処理のステップ1501以降、ステップ508に至る前のステップの処理まで実行し、ステップ508に進む。
以上のように、レーザ光を出力することが可能なしきい値電流超の電流をレーザダイオードに供給して、書込み領域に、書込み若しくは読出しができない状態でレーザ光を出力する。これによって、更にレーザダイオードの温度を上昇させ、立上がり時間が光ディスク装置若しくは光ディスク装置搭載したカムコーダ等の機器の書込み若しくは読出し品質が保持できる温度に上昇してから、光ディスクへの書き込み若しくは読出しを行う。
しかし、図19の実施例を変えて、図19のステップ1501では、規定温度を動作保証温度とし、ピックアップが記録領域内に位置していた場合に、ピックアップが記録領域外に移動するまで、レーザ光を出力しないでプレヒートし、その後、レーザダイオードの温度が動作保証温度を超えた場合には、立上がり時間が書込み若しくは読出しが可能な条件下の温度になるまで加熱を続け、その後記録領域内の所定の位置にピックアップを移動して書込み若しくは読出しを開始するようにしても良い。
図21において、ハードディスク装置26は、制御用マイクロコンピュータ19とATAPI( AT Attachment Packet Interface )で接続されている。また、RAM27は、図3のプレイバックRAM17とレコーディングRAM18を含む。
なお以降の動作は、制御用マイクロコンピュータ19がカムコーダ内の必要な構成要素に、カムコーダの動作プログラムに従ってアクセスする(情報の吸上げとコントロールを行う)。
図22において、ユーザがカムコーダ若しくは光ディスクの書込み(記録)若しくは読出し(再生)を、ボタン等のインターフェースを使って指示すると、ステップ2101以降の動作が開始される。
ステップ2102では、レーザダイオードの温度状態から、上述の図1乃至図12のいずれかの実施例を適用するか、図13乃至図18のいずれかの実施例を適用するか、若しくは図19乃至図20のいずれかの実施例を適用するかを判定して、いずれかの処理動作の実行を開始する(本実施例では、図20のステップ2001〜2004を実行する)。それと同時に、HDDのスピンアップを開始しHDDを書込み可能な状態に移行させる。その後、ステップ2103に進む。
ステップ2103では、HDDへの書込みが可能か否か(例えば、スピンアップが終了したか否か)を判定する。もし書込み可能ならばステップ2105に進む。また書込みができない場合には、ステップ2104に進む。
ステップ2105では、HDD26にRAM27で取得したデータとその後に続いて入力されたデータを保存して、ステップ2106に進む。
ステップ2106では、光ディスク2にHDD26が保存したデータの書込みを開始する。HDD26から、すべてのデータを光ディスクに書込んでしまったら、光ディスクには、直接RAM27から出力されるデータを書き込む。
以降ユーザからの指示があるまで、処理を実行する。
以上述べたように、図21及び図22の実施例によれば、レーザダイオードが低温下で光ディスクが書込み不能若しくは書込み品質が悪いときであっても、ユーザの指示通りに、迅速に光ディスクに書込みができる。これによって、ユーザが記録したいデータを失わずに済む。
なお、図20及び図21の実施例では、RAMとHDDを使用したが、他の形式の記録媒体でも良いことは勿論である。例えば、RAM以外の半導体メモリでも良い。
ステップ2301では、DVDへの書込みが可能になる時間(プレヒートが完了するまでの時間)とHDDへの書込みが可能になる時間(スピンアップが完了するまでの時間)とを比較する。そして、HDDへの書込みが可能になる時間の方が、DVDへの書込みが可能になる時間より短ければ、ステップ2102′に進む。また、DVDへの書込みが可能になる時間の方が、HDDへの書込みが可能になる時間より短かければ、ステップ2302に進む。
ステップ2301では、レーザダイオードの温度状態から、予め決められた処理、例えば、図15の実施例によりDVDへの書込みが開始可能になるまでの時間を算出する。算出した時間とHDDへの書込みが開始可能になる時間とを比較する。そして、HDDへの書込み開始可能な時間が短ければステップ2102′に進み、DVDへの書込み開始可能な時間が短ければステップ2302に進む。
ステップ2102′では、光学ヘッド1に対して図15のステップ1502〜ステップ1505の処理を行い、かつ、HDD26に対してスピンアップを開始して、ステップ2103に進む。
ステップ2302では、光学ヘッド1に対して図15のステップ1502〜ステップ1505の処理を行い、ステップ2106に進む。
また、図23の実施例においては、図15の実施例によってDVDの書込み時間を制御したが、制御方法についてはこれに限らないことは自明である。
また、ステップ2301において、本発明のいずれかの実施例を適用すると一番短時間に書込みが可能かを算出及び判定し、一番短時間に書込み可能な処理を選択して適用するようにしても良い。
例えば、PDA( Personal Digital Assistant )、携帯電話機器、等でも良い。
また、カムコーダに使用する光ディスク装置に限らず、光ディスク装置を用いた情報記録再生装置やレコーダ単体での書込みにも適用できることは勿論である。
また、上記実施例で使用した記録媒体は、円盤状の光ディスクであった。しかし、あくまで実施例であって、本発明に適用する光ディスクの形状は、円盤状に限られるものではないことは勿論である。
更に、上述の温度センサは温度を直接検出するが、熱伝対のように別の物理的単位のデータを検出して、制御用マイクロコンピュータ等の制御部で温度に換算しても良いし、テーブル若しくは計算式を温度ではなく、温度センサの検出する物理的単位のデータで表しても良い。
以上、本発明によれば、例えばカムコーダ等の情報記録再生装置を屋外で使用する場合など、低温キンク現象が発生するほど低温な使用環境であっても、情報の適切な記録・再生を行うことができるレーザダイオードの制御方法及び制御装置並びに情報記録再生装置を提供することができる。
以上、本発明を各実施例によって説明したが、当業者には、本発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であることはいうまでもない。
Claims (13)
- レーザダイオードと、
レーザダイオードに電流を供給してレーザダイオードを駆動する駆動装置と、
レーザダイオード、対物レンズ、対物レンズの焦点位置を変更する対物レンズ移動手段、これらを納めるケースを有するピックアップと、
ピックアップを所定の照射位置に移動するピックアップ移動手段と、
レーザダイオードの近傍の温度を検出する温度センサと、
制御部とを備えたレーザダイオード制御装置のレーザダイオード制御方法であって、
上記制御部の制御により、温度センサの検出する温度が所定値以下であった場合には、ピックアップ移動手段を制御してピックアップを記録媒体の記録領域外に移動し、
駆動装置を制御してしきい値を超える電流をレーザダイオードに供給してレーザ光を出力することを特徴とするレーザダイオード制御装置のレーザダイオード制御方法。 - レーザダイオードと、
レーザダイオードに電流を供給してレーザダイオードを駆動する駆動装置と、
レーザダイオード、対物レンズ、対物レンズの焦点位置を変更する対物レンズ移動手段、これらを納めるケースを有するピックアップと、
ピックアップを所定の照射位置に移動するピックアップ移動手段と、
レーザダイオードの近傍の温度を検出する温度センサと、
制御部とを備えたレーザダイオード制御装置のレーザダイオード制御方法であって、
上記制御部の制御により、温度センサの検出する温度が所定値以下であった場合には、対物レンズ移動手段を制御して記録媒体に照射するレーザ光の焦点位置を記録媒体の記録膜外の位置に設定し、
駆動装置を制御してしきい値を超える電流をレーザダイオードに供給してレーザ光を出力することを特徴とするレーザダイオード制御装置のレーザダイオード制御方法。 - レーザダイオードと、
レーザダイオードに電流を供給してレーザダイオードを駆動する駆動装置と、
レーザダイオード、対物レンズ、対物レンズの焦点位置を変更する対物レンズ移動手段、これらを納めるケースを有するピックアップと、
ピックアップを所定の照射位置に移動するピックアップ移動手段と、
レーザダイオードの近傍の温度を検出する温度センサと、
制御部とを備えたレーザダイオード制御装置のレーザダイオード制御方法であって、
上記制御部の制御により、温度センサの検出する温度が所定値以下で、ピックアップの照射位置が記録媒体上の記録領域内にある場合には、対物レンズ移動手段を制御して記録媒体に照射するレーザ光の焦点位置を記録媒体の記録膜外の位置に設定し、
かつピックアップ移動手段を制御してピックアップを記録媒体の記録領域外に移動しつつ、
駆動装置を制御してしきい値を超える電流をレーザダイオードに供給してレーザ光を出力することを特徴とするレーザダイオード制御装置のレーザダイオード制御方法。 - レーザダイオードと、
レーザダイオードに電流を供給してレーザダイオードを駆動する駆動装置と、
レーザダイオード、対物レンズ、対物レンズの焦点位置を変更する対物レンズ移動手段、これらを納めるケースを有するピックアップと、
ピックアップを所定の照射位置に移動するピックアップ移動手段と、
レーザダイオードの近傍の温度を検出する温度センサと、
制御部とを備えたレーザダイオード制御装置のレーザダイオード制御方法であって、
上記制御部の制御により、温度センサの検出する温度が所定値以下で、ピックアップの照射位置が記録媒体上の記録領域内にある場合には、
ピックアップ移動手段を制御してピックアップを記録媒体の記録領域外に移動しつつ、
駆動装置を制御してしきい値以下の電流をレーザダイオードに供給してレーザ光を出力しないことを特徴とするレーザダイオード制御装置のレーザダイオード制御方法。 - 請求項1または請求項3または請求項4のいずれか1つに記載のレーザダイオード制御装置のレーザダイオード制御方法において、上記制御部の制御により、更に、ピックアップが記録媒体の記録領域外に移動した場合には、
対物レンズ移動手段を制御して記録媒体に照射するレーザ光の焦点位置を記録媒体の記録膜の延長線上の位置に設定し、
駆動装置を制御してしきい値を超える電流をレーザダイオードに供給してレーザ光を出力することを特徴とするレーザダイオード制御装置のレーザダイオード制御方法。 - レーザダイオードと、
レーザダイオードに電流を供給してレーザダイオードを駆動する駆動装置と、
レーザダイオードの近傍の温度を検出する温度センサと、
レーザダイオード、対物レンズ、対物レンズの焦点位置を変更する対物レンズ移動手段、これらを納めるケースを有するピックアップと、
ピックアップを所定の照射位置に移動するピックアップ移動手段と、
温度センサの検出する温度が、所定値以下であった場合には、対物レンズ移動手段を制御してレーザ光の焦点位置を記録媒体の記録膜外の位置に設定するか、若しくは、ピックアップ移動手段を制御してピックアップを記録媒体の記録領域外に移動するか、少なくともいずれか1つを行い、駆動装置を制御してしきい値を超える電流をレーザダイオードに供給する制御部を備えたことを特徴とするレーザダイオード制御装置。 - 映像又は音声の少なくともいずれか1つを、レーザダイオード制御装置の制御によって記録媒体に記録若しくは再生する光ディスク装置を備える情報記録再生装置であって、
レーザダイオードと、
レーザダイオードに電流を供給してレーザダイオードを駆動する駆動装置と、
レーザダイオード、対物レンズ、対物レンズの焦点位置を変更する対物レンズ移動手段、これらを納めるケースを有するピックアップと、
ピックアップを所定の照射位置に移動するピックアップ移動手段と、
レーザダイオードの近傍の温度を検出する温度センサと、
制御部を備え、
上記レーザダイオード制御装置は、上記制御部の制御により、
温度センサの検出する温度が所定値以下であった場合には、ピックアップ移動手段を制御してピックアップを記録媒体の記録領域外に移動させ、
駆動装置を制御してレーザダイオードにしきい値電流を越える電流を供給し、
温度センサの検出する温度が所定値を超える場合には、ピックアップ移動手段を制御してピックアップを記録媒体の所定の記録位置に移動し、
上記記録媒体にデータを記録する、または上記記録媒体からデータを読み出すことを特徴とする情報記録再生装置。 - 映像又は音声の少なくともいずれか1つを、レーザダイオード制御装置の制御によって記録媒体に記録若しくは再生する光ディスク装置を備える情報記録再生装置であって、
レーザダイオードと、
レーザダイオードに電流を供給してレーザダイオードを駆動する駆動装置と、
レーザダイオード、対物レンズ、対物レンズの焦点位置を変更する対物レンズ移動手段、これらを納めるケースを有するピックアップと、
ピックアップを所定の照射位置に移動するピックアップ移動手段と、
レーザダイオードの近傍の温度を検出する温度センサと、
制御部を備え、
上記レーザダイオード制御装置は、上記制御部の制御により、
温度センサの検出する温度が所定温度値以下であり、かつピックアップの照射位置が記録媒体の記録領域内である場合には、対物レンズ移動手段を制御して記録媒体に照射するレーザ光の焦点位置を記録媒体の記録膜外の位置に設定し、
駆動装置を制御してレーザダイオードにしきい値を超える電流を供給してレーザダイオードからレーザ光を出力し、
温度センサの検出する温度が所定値を超える場合には、ピックアップ移動手段制御してピックアップを記録媒体の所定の記録位置に移動し、上記記録媒体にデータを記録する、または上記記録媒体からデータを読み出すことを特徴とする情報記録再生装置。 - 映像又は音声の少なくともいずれか1つを、レーザダイオード制御装置の制御によって記録媒体に記録若しくは再生する光ディスク装置を備える情報記録再生装置であって、
レーザダイオードと、
レーザダイオードに電流を供給してレーザダイオードを駆動する駆動装置と、
レーザダイオード、対物レンズ、対物レンズの焦点位置を変更する対物レンズ移動手段、これらを納めるケースを有するピックアップと、
ピックアップを所定の照射位置に移動するピックアップ移動手段と、
レーザダイオードの近傍の温度を検出する温度センサと、
制御部とを備え、
上記レーザダイオード制御装置は、上記制御部の制御により、
温度センサの検出する温度が所定値以下であり、ピックアップの照射位置が記録媒体上の記録領域内にある場合には、対物レンズ移動手段を制御して記録媒体に照射するレーザ光の焦点位置を記録媒体の記録膜外の位置に設定し、
かつピックアップ移動手段を制御してピックアップを記録媒体の記録領域外に移動しつつ、
駆動装置を制御してしきい値を超える電流をレーザダイオードに供給してレーザ光を出力することを特徴とする情報記録再生装置。 - 映像又は音声の少なくともいずれか1つをレーザダイオード制御装置の制御によって記録媒体に記録若しくは再生する光ディスク装置を備える情報記録再生装置であって、
レーザダイオードと、
レーザダイオードに電流を供給してレーザダイオードを駆動する駆動装置と、
レーザダイオード、対物レンズ、対物レンズの焦点位置を変更する対物レンズ移動手段、これらを納めるケースを有するピックアップと、
ピックアップを所定の照射位置に移動するピックアップ移動手段と、
レーザダイオードの近傍の温度を検出する温度センサと、
制御部とを備え、
上記レーザダイオード制御装置は、上記制御部の制御により、
温度センサの検出する温度が所定値以下で、ピックアップの照射位置が記録媒体上の記録領域内にある場合には、
ピックアップ移動手段を制御してピックアップを記録媒体の記録領域外に移動しつつ、
駆動装置を制御してしきい値以下の電流をレーザダイオードに供給してレーザ光を出力しないことを特徴とする情報記録再生装置。 - 請求項7または請求項9または請求項10のいずれか1つに記載の情報記録再生装置において、
上記レーザダイオード制御装置は更に、ピックアップが記録媒体の記録領域外に移動した場合には、対物レンズ移動手段を制御して記録媒体に照射するレーザ光の焦点位置を記録媒体の記録膜の延長線上の位置に設定し、
駆動装置を制御してレーザダイオードにしきい値を超える電流を供給してレーザダイオードからレーザ光を出力することを特徴とする情報記録再生装置。 - 請求項7乃至請求項11のいずれか1つに記載の情報記録再生装置において、
更に、半導体メモリ若しくはハードディスク装置の少なくともいずれか1つを備え、
上記レーザダイオード制御装置は、
温度センサの検出する温度が所定温度値以下である場合には、
映像又は音声の少なくともいずれか1つを上記記録媒体に記録せず、上記半導体メモリ若しくはハードディスク装置の少なくともいずれか1つに映像又は音声の少なくともいずれか1つを記録することを特徴とする情報記録再生装置。 - 請求項7乃至請求項11のいずれか1つに記載の情報記録再生装置において、
更に、半導体メモリ若しくはハードディスク装置の少なくともいずれか1つを備え、
上記レーザダイオード制御装置は、
温度センサの検出する温度が所定温度値以下である場合には、
ハードディスク装置のスピンアップ時間とレーザダイオードのプレヒート時間を比較し、
ハードディスク装置のスピンアップ時間が、レーザダイオードのプレヒート時間より短い場合には、ハードディスク装置のスピンアップを開始し、レーザダイオードのプレヒート処理が終わるまで映像又は音声の少なくともいずれか1つを上記記録媒体に記録せず、
上記半導体メモリ若しくはハードディスク装置の少なくともいずれか1つに映像又は音声の少なくともいずれか1つを記録し、
レーザダイオードのプレヒート時間がハードディスク装置のスピンアップ時間より短い場合には、
レーザダイオードのプレヒート処理を開始するがハードディスク装置のスピンアップは行なわず、レーザダイオードのプレヒート処理終了後に、前記記録媒体に映像又は音声の少なくともいずれか1つを記録することを特徴とする情報記録再生装置。
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