JP2000037906A - レーザビーム画像形成装置 - Google Patents

レーザビーム画像形成装置

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JP2000037906A
JP2000037906A JP20901898A JP20901898A JP2000037906A JP 2000037906 A JP2000037906 A JP 2000037906A JP 20901898 A JP20901898 A JP 20901898A JP 20901898 A JP20901898 A JP 20901898A JP 2000037906 A JP2000037906 A JP 2000037906A
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laser diode
laser beam
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exposure
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JP20901898A
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Masanao Nakahara
雅尚 中原
Tetsuo Azuma
哲雄 東
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度制御回路の複雑化や素子寿命の低下を抑
えつつ、露光中におけるレーザビームの強度を一定に保
持して安定した画像を形成する。 【解決手段】 露光前のレーザダイオード(LD)の温
度である初期温度が基準温度以下か否かを判定し(S1
0、S12)、基準温度を越えている場合には、冷却動
作によりLDの温度を基準温度まで低下させてから露光
を開始する(S14〜S20)。露光中には、駆動電流
を規定強度のレーザビーム出力に必要な規定電流値に維
持するとともに、LDの温度を基準温度に維持する(S
22)。一方、初期温度が基準温度以下の場合には、初
期温度のままで露光を開始する(S24)。この場合、
露光中において、初期温度でLDが規定強度のレーザビ
ームを出射するのに必要な駆動電流を維持するととも
に、LDの温度を初期温度に維持する(S26)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザビームによ
る露光によって画像を形成するレーザビーム画像形成装
置に関し、更に詳しくは、レーザビーム画像形成装置に
おけるレーザダイオードの駆動制御に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザダイオードの光出力は、供給され
る電流が閾値Ithを越えると急激に増大し、この増大す
る領域における所定の電流値でレーザダイオードが駆動
される。しかし、レーザダイオードの特性は、図8に示
すように、温度に依存し、温度が上昇すると、閾値も増
大するとともに、同一の光出力を得るのに必要な駆動電
流も大きくなる。すなわち図8に示した特性を有するレ
ーザダイオードの場合、温度が20℃のときに光出力P
a を得るのに必要な駆動電流はI1 であるが、温度が2
5℃のときに同じ光出力Pa を得るにはI1 よりも大き
な駆動電流I2 が必要となる。また、レーザダイオード
の駆動電流を一定の値に固定した場合には、レーザダイ
オードの温度が上昇するとレーザビームの光出力は減少
し、温度が低下すると光出力が増大する。
【0003】そこで、レーザビームによる画像形成のよ
うに比較的高出力でレーザダイオードを駆動するために
強制冷却が必要とされる用途では、レーザダイオードの
温度特性を考慮しつつ定出力駆動を行うために、ペルチ
ェ素子を用いて加熱および冷却を行うことによりレーザ
ダイオードの温度を所定温度に維持するようにした構成
が採用されている。しかし、この構成は、レーザダイオ
ードに対し加熱と冷却の双方を行うことから、ペルチェ
素子の駆動回路が複雑化し、またペルチェ素子の寿命が
短くなるという欠点を有している。
【0004】これに対し特公平2−1383号公報に
は、レーザダイオードの光出力強度レベルを1頁操作の
初期段階で一定にしておくとともに、レーザダイオード
の温度が設定温度To 以上のときには冷却装置を作動さ
せてTo 以下に制御し、レーザダイオードの温度がTo
以下の状態においてはじめて像形成動作を実行させるよ
うにしたレーザビーム画像形成装置が開示されている。
このレーザビーム画像形成装置によれば、レーザダイオ
ードの寿命低下を阻止しながら安定な一定出力で像形成
を行うことができるとともに、加熱用電源を用いる必要
がないため、ペルチェ素子の駆動回路が簡単になる。
【0005】しかし、特公平2−1383号公報に開示
された上記レーザビーム画像形成装置では、所定温度T
o 以下での露光時に、レーザダイオードの温度が制御さ
れずに露光が行われるため、レーザダイオードの光出力
(レーザビームの強度)が変動する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明では、加
熱動作に起因する温度制御回路の複雑化や素子寿命の低
下を抑えつつ、露光中におけるレーザビームの強度を一
定に保持して安定した画像形成を行うことができるレー
ザビーム画像形成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、レーザダイオードを駆動して所定強度のレーザ
ビームで露光を行うことにより画像を形成するレーザビ
ーム画像形成装置であって、前記レーザダイオードに電
流を供給する電流供給手段と、前記レーザダイオードの
温度を検出する温度検出手段と、前記レーザダイオード
を冷却する冷却手段と、前記温度検出手段により露光前
の温度である初期温度を検出し、前記初期温度が予め設
定された基準温度よりも高い場合には、前記冷却手段に
より前記レーザダイオードの温度を前記基準温度まで低
下させた後に前記電流供給手段により前記レーザダイオ
ードに駆動電流を供給して露光を開始し、露光中におい
て前記冷却手段により前記レーザダイオードの温度を前
記基準温度に維持しつつ前記所定強度のレーザビームを
出力するのに必要な駆動電流を前記電流供給手段により
前記レーザダイオードに供給し、前記初期温度が前記基
準温度以下である場合には、前記初期温度の状態で前記
電流供給手段により前記レーザダイオードに駆動電流を
供給して露光を開始し、露光中において前記冷却手段に
より前記レーザダイオードの温度を前記初期温度に維持
しつつ前記所定強度のレーザビームを出力するのに必要
な駆動電流を前記電流供給手段により前記レーザダイオ
ードに供給する制御手段と、を備えることを特徴とす
る。
【0008】このような第1の発明によれば、初期温度
が基準温度以下である場合には、初期温度の状態で露光
が開始され、露光中において冷却手段によりレーザダイ
オードの温度が初期温度に維持されるとともに、基準温
度で露光した場合と同一の強度である所定強度のレーザ
ビームを初期温度で出力するのに必要な駆動電流がレー
ザダイオードに供給される。このため、加熱動作に起因
する温度制御回路の複雑化を抑えつつ、露光中における
レーザビームの強度を常に一定に保持して安定した画像
形成を行うことができる。また、冷却動作のみで温度制
御が可能となるため、温度制御用に使用されるペルチェ
素子等の寿命の低下を防止できる。さらに、露光中にお
いてレーザダイオードの温度が常に一定値(基準温度ま
たは初期温度のいずれか)に維持されることから、レー
ザダイオードの寿命低下も防止できる。
【0009】第2の発明は、第1の発明において、前記
制御手段は、前記レーザダイオードが前記所定強度のレ
ーザビームを出力するのに必要な駆動電流と温度との関
係を予め記憶しておき、前記初期温度が基準温度以下で
ある場合に、前記初期温度に対して前記関係に基づき決
定される駆動電流を前記電流供給手段により前記レーザ
ダイオードに供給することを特徴とする。
【0010】このような第2の発明によれば、所定強度
のレーザビームを出力するのに必要な駆動電流と温度と
の関係が予め記憶されており、初期温度が基準温度以下
である場合には、前記関係から、基準温度で露光した場
合と同一の強度のレーザビームを初期温度で出力するの
に必要な駆動電流が決定される。このため、露光の際
に、レーザダイオードの光出力の検出に基づく駆動電流
の調整を行うことなく、一定強度のレーザビームを出力
するようにレーザダイオードを駆動することができる。
【0011】第3の発明は、第1の発明において、前記
レーザビームの強度を検出するレーザ出力検出手段を更
に備え、前記制御手段は、前記レーザ出力検出手段が検
出する強度が前記所定強度となる駆動電流を前記電流供
給手段により前記レーザダイオードに供給することを特
徴とする。
【0012】このような第3の発明によれば、所定強度
のレーザビームを出力するのに必要な駆動電流と温度と
の関係を調べることなく、レーザ出力検出手段による検
出結果に基づき、基準温度で露光した場合と同一の強度
のレーザビームを初期温度で出力するのに必要な駆動電
流をレーザダイオードに供給できる。
【0013】第4の発明は、レーザダイオードを駆動し
て所定強度のレーザビームで露光を行うことにより画像
を形成するレーザビーム画像形成装置であって、前記レ
ーザダイオードに電流を供給する電流供給手段と、前記
レーザダイオードの温度を検出する温度検出手段と、前
記レーザダイオードを冷却する冷却手段と、前記温度検
出手段により露光前の温度である初期温度を検出し、前
記初期温度が予め設定された基準温度よりも高い場合に
は、前記冷却手段により前記レーザダイオードの温度を
前記基準温度まで低下させた後に前記電流供給手段によ
り前記レーザダイオードに駆動電流を供給して露光を開
始し、露光中において前記冷却手段により前記レーザダ
イオードの温度を前記基準温度に維持しつつ前記所定強
度のレーザビームを出力するのに必要な駆動電流を前記
電流供給手段により前記レーザダイオードに供給し、前
記初期温度が前記基準温度以下である場合には、前記電
流供給手段により前記レーザダイオードに閾値以下の電
流を供給することによって前記レーザダイオードの温度
を前記基準温度まで上昇させた後に前記電流供給手段に
より前記レーザダイオードに駆動電流を供給して露光を
開始し、露光中において前記冷却手段により前記レーザ
ダイオードの温度を前記基準温度に維持しつつ前記所定
強度のレーザビームを出力するのに必要な駆動電流を前
記電流供給手段により前記レーザダイオードに供給する
制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0014】このような第4の発明によれば、初期温度
が基準温度以下か否かに拘わらず、露光中にはレーザダ
イオードの温度が基準温度に維持されるため、常に一定
の駆動電流でレーザダイオードを駆動することができ
る。したがって、所定強度のレーザビームを出力するの
に必要な駆動電流と温度との関係を調べることなく、ま
た、レーザダイオードの光出力の検出に基づく駆動電流
の調整を行うことなく、一定の強度のレーザビームで画
像形成を行うことができる。また第4の発明によれば、
初期温度が基準温度よりも低い場合には、露光前に閾値
以下の電流がレーザダイオードに供給されてレーザダイ
オードの温度が基準温度まで上昇するため、別途加熱手
段を必要とせず、加熱動作に起因する温度制御回路の複
雑化を抑えつつ、露光中におけるレーザビームの強度を
常に一定に保持して安定した画像形成を行うことができ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
添付図面を参照して説明する。 <第1の実施形態>図1は、本発明の第1の実施形態で
あるレーザビーム画像形成装置におけるレーザ駆動制御
装置のハードウェア構成を示すブロック図である。この
レーザ駆動制御装置は、レーザビーム画像形成装置にお
いてレーザダイオード20を駆動し制御するために使用
されるものであって、制御部10と、駆動電流制御信号
用のD/A変換器12と、定電流部14と、スイッチン
グ部16と、温度センサ22と、温度検出信号用のA/
D変換器24と、冷却制御信号用のD/A変換器26
と、冷却駆動部28と、冷却器30とを備えている。
【0016】上記構成において、レーザダイオード(以
下「LD」という)20は、レーザビームによる露光を
行うための光源であって、外部から供給される画像デー
タに応じてレーザビームを感光材に照射することにより
画像を形成する。このLD20は、図2に示すLDユニ
ットのベース50に取り付けられている。温度センサ2
2は、図2に示すようにLD20が取り付けられている
ベース50に配置されていて、LD20の温度を検出す
る。A/D変換器24は、温度センサ22から出力され
る検出信号をデジタル信号に変換して制御部10に入力
する。制御部10は、LD20の温度の検出信号に基づ
き、LD20の駆動電流の値を指定するデジタル信号と
冷却器30の動作を制御するデジタル信号とを出力す
る。D/A変換器12は、制御部10から出力される駆
動電流の制御信号をアナログ信号に変換して定電流部1
4に入力する。定電流部14は、入力される制御信号で
指定される値の駆動電流をLD20に供給する。スイッ
チング部16は、外部から供給される画像データに応じ
て、駆動電流をオン/オフする。LD20は、このよう
な駆動電流の供給を受けて、画像データによって示され
る画像を形成するためのレーザビームを出射する。一
方、D/A変換器26は、制御部10から出力される冷
却器30の制御信号をアナログ信号に変換して冷却駆動
部28に入力する。冷却駆動部28は、入力される制御
信号に基づき冷却器30を駆動する。冷却器30は、図
2に示すようにLD20とともに前記ベースに取り付け
られているペルチェ素子を用いて構成されていて、制御
部10による制御の下にLD20を冷却する。なお、本
実施形態のようにペルチェ素子を用いた冷却器30を使
用する代わりに、水冷や空冷による他の冷却器を使用し
てもよい。
【0017】上記構成における制御部10は、CPU
(中央処理装置)とメモリを用いて構成され、メモリに
格納された所定のプログラムをCPUが実行することに
より、LD20の駆動制御を行う。また、制御部10に
おけるメモリには、上記プログラムの他、LD20に所
定強度のレーザビームを出射させるための駆動電流と温
度との関係がルックアップテーブルとして記憶されてい
て、上記駆動制御の際には必要に応じこのルックアップ
テーブルが参照される。既述のようにLDの駆動電流を
一定にしても温度が上昇すればレーザビームの強度が減
少するため、一定の強度のレーザビームを出射させるた
めの駆動電流と温度との関係は図3に示すようになり、
温度が上昇すると必要な駆動電流が増大する。この図3
に示すような関係が前記ルックアップテーブルとしてメ
モリに記憶されている。このルックアップテーブルを作
成するには、例えば、レーザビーム露光装置の調整時
に、LD20を各種の温度に設定して、それぞれの温度
でレーザビームが所定強度となるように駆動電流を制御
し、その電流値をメモリに記憶しておけばよい。
【0018】図5は、本実施形態におけるLD20の駆
動制御の動作を示すフローチャートである。以下、図5
を参照しつつ、露光開始が指示されてから露光動作まで
の本実施形態におけるLD20の駆動制御について説明
する。
【0019】本実施形態では、露光開始が指示される
と、まず温度センサ22によりLD20の温度(以下
「LD温度」という)を検出する(ステップS10)。
そして、その検出結果に基づき、LD温度が予め設定さ
れた所定温度(以下「基準温度」という)以下か否かを
判定する(ステップS12)。
【0020】ステップS12での判定の結果、LD温度
が基準温度を越えている場合には、ステップS14へ進
み、冷却器30に冷却動作を開始させる。その後、温度
センサ22によってLD温度を検出してLD温度が基準
温度以下か否かを判定する、という動作を、LD温度が
基準温度へと低下するまで繰り返す(ステップS16、
S18)。LD温度の検出値が基準温度まで低下すれ
ば、ステップS20へ進んで、閾値を越える所定の駆動
電流を定電流部14に供給させてLD20に露光を開始
させる。このときの駆動電流は、基準温度においてLD
20が所定強度のレーザビームを出射するための電流値
として予め決められた値に設定される(以下、この電流
値を「規定電流値」といい、このときのレーザビームの
強度を「規定強度」という)。以降の露光中において
も、定電流部14から供給される駆動電流を規定電流値
に保持する(ステップS22)。また、この露光中にお
いて、温度センサ22による検出結果に基づき、LD温
度が基準温度に維持されるように冷却器30の動作を制
御する(ステップS22)。すなわち、基準温度を目標
値とする定値制御として、LD温度に対するフィードバ
ック制御を行う。
【0021】一方、ステップS12での判定の結果、L
D温度が基準温度以下である場合は、ステップS24へ
進み、ステップS10で検出された露光前のLD温度
(以下「初期温度」という)のままで、すなわち露光開
始が指示された時点の温度のままで、定電流部14に駆
動電流を供給させて露光を開始させる。このときの駆動
電流は、初期温度においてLD20が規定強度のレーザ
ビームを出射するための値である所定電流値(これは規
定電流値よりも小さい値である)に設定される。このと
き制御部10内のメモリに記憶されている前記ルックア
ップテーブルが使用される。すなわち、ルックアップテ
ーブルより、ステップS10で検出された初期温度に対
応する電流値を求め、その電流値の駆動電流をLD20
に供給するように定電流部14を制御する。以降の露光
中においても、定電流部14から供給される駆動電流を
初期温度に対応するその電流値に保持する(ステップS
26)。また、この露光中において、温度センサ22に
よる検出結果に基づき、LD温度が初期温度に維持され
るように冷却器30の動作を制御する(ステップS2
6)。
【0022】上記の駆動制御では、露光中においてLD
温度が基準温度または初期温度のいずれかの一定値(以
下「目標温度」という)を維持するように制御される。
図6は、このときの温度制御の動作の一例を示すフロー
チャートである。この例では、露光が開始されると、ま
ず冷却器30に冷却動作を停止させる(ステップS3
0)。その後、温度センサ22によってLD温度を検出
してその温度が「目標温度+0.5 ℃」以上か否かを判定
するという動作を繰り返し(ステップS32、S3
4)、LD温度が「目標温度+0.5 ℃」以上になればス
テップS36へ進む。ステップS36では、冷却器30
に冷却動作を再開させる。その後、温度センサ22によ
ってLD温度を検出してその温度が「目標温度−0.5
℃」以下か否かを判定するという動作を繰り返し、LD
温度が「目標温度+0.5 ℃」以下になればステップS3
0に戻る。以降、同様にしてステップS30〜S48を
繰り返し実行する。これにより、LD温度が誤差±0.5
℃で目標温度に維持、すなわち「目標温度−0.5 ℃」〜
「目標温度+0.5 ℃」の範囲に維持される。
【0023】以上のように本実施形態では、露光中にお
いて、LD温度が初期温度よりも低下しないことを前提
として冷却動作のみで温度制御を行うことにより、LD
温度を基準温度または初期温度に維持するとともに、L
D20のレーザビームの出力強度を一定に維持してい
る。このため、温度制御回路の複雑化やペルチェ素子5
2およびLD20の寿命低下を招くことなく、安定した
露光が可能となる。しかも、LD20の光出力の検出に
基づく駆動電流の調整を行うことなく、LD20のレー
ザビーム強度を一定に維持することができる。
【0024】なお、上記の制御動作では、LD20の初
期温度が基準温度以下の場合に、初期温度で規定強度の
レーザビームを得るのに必要な駆動電流の値をルックア
ップテーブルにより求めているが、各温度に対する駆動
電流の値を所定の計算方法により算出してもよい。例え
ば、LDの閾値電流の温度による変化を示すデータと、
駆動電流に対するLDの光出力(レーザビームの強度)
の変化を示す直線の傾きの温度による変化とを、LDメ
ーカから入手し、それらのデータに基づき、各温度にお
いて規定強度のレーザビームを得るのに必要な駆動電流
値を算出するようにしてもよい。
【0025】<第1の実施形態の変形例>上記第1の実
施形態では、LD20の初期温度が基準温度以下であれ
ば、その初期温度を維持した状態で露光を行うために、
その初期温度においてLD20が規定強度のレーザビー
ムを出射するのに必要な駆動電流の値をルックアップテ
ーブル等を用いて求め、その値の駆動電流を定電流部1
4に供給させている。このようにルックアップテーブル
等により駆動電流の値を求める代わりに、LD20のレ
ーザビームの強度を検出するフォトダイオード等の光セ
ンサを設け、その光センサによる検出結果を用いて、L
D20のレーザビームの強度が規定強度となるように駆
動電流を設定するようにしてもよい。すなわち、レーザ
ビームによる露光を開始する際に、LD20の出力強度
を検出しつつ駆動電流を調整することにより、LD20
の駆動電流として、規定強度のレーザビームを得るのに
必要な電流値を設定するようにしてもよい。このときL
D20の出力強度を検出するために使用する光センサと
しては、図4(a)に示すようにLD素子100と一体
化されたフォトダイオード102として実現した従来構
成のものを使用してもよいが、図4(b)に示すよう
に、レーザビームを感光材66に照射するための露光ヘ
ッド部60の出口部に光センサ62を配置するのが好ま
しい。図4(b)の例では、露光ヘッド部60の出口部
に相当するドラム64端部付近に光センサ62が配置さ
れており、露光前に露光ヘッド部60が光センサ62の
配置されているドラム64端部方向に移動した後、レー
ザビームを光センサ62に向かって照射する。これによ
りLDの光出力が検出される。
【0026】<第2の実施形態>次に、本発明の第2の
実施形態であるレーザビーム画像形成装置におけるレー
ザ駆動制御装置について説明する。このレーザ駆動制御
装置もレーザビーム画像形成装置におけるレーザダイオ
ード20を駆動し制御するために使用されるものであっ
て、そのハードウェア構成は第1の実施形態の場合と同
様である(図1参照)。しかし本実施形態では、制御部
10のメモリに第1の実施形態の場合とは異なるプログ
ラムが格納されており、このプログラムをCPUが実行
することによりLD20の駆動制御が行われる。図7
は、本実施形態におけるLD20の駆動制御の動作を示
すフローチャートである。以下、図7を参照しつつ、露
光開始が指示されてから露光動作までのLDの駆動制御
について説明する。
【0027】本実施形態においても、第1の実施形態の
場合と同様、露光開始が指示されると、まず温度センサ
22によりLD温度を検出し(ステップS50)、その
検出結果に基づき、LD温度が予め設定された基準温度
以下か否かを判定する(ステップS52)。
【0028】ステップS52での判定の結果、LD温度
が基準温度を越えている場合には、第1の実施形態の場
合と同様、冷却器30によりLD20が基準温度まで冷
却された後に露光が開始される(ステップS54、S5
6、S58、S60)。このとき定電流部14から供給
される駆動電流も、第1の実施形態の場合と同様、基準
温度においてLD20が規定強度のレーザビームを出射
するための電流値である規定電流値に設定され、露光中
においてもこの電流値が維持される(ステップS6
2)。また、この露光中において、温度センサ22によ
る検出結果に基づき、LD温度が基準温度に維持される
ように冷却動作が制御される(ステップS62)。
【0029】一方、ステップS52での判定の結果、L
D温度が基準温度以下であると判定された場合は、第1
の実施形態の場合とは異なり、以下のように動作する。
すなわち、まず定電流部14により閾値電流以下のオフ
セット電流をLD20に供給する(ステップS64)。
これにより、レーザビームを出射することなく、LD温
度を上昇させることができる(このようにオフセット電
流によりLD温度を上昇させることを以下「自己加熱」
という)。その後、温度センサ22によりLD温度を検
出してその温度が基準温度以上か否かを判定するという
動作を、LD温度が基準温度に達するまで繰り返す(ス
テップS66、S68)。ただし、所定時間内にLD温
度が基準温度に到達しない場合は、露光を開始せずにエ
ラー処理を行う(ステップS70、S72)。
【0030】LD温度が所定時間内に基準温度に達した
場合は、ステップS60へ進み、前述のようにして露光
を開始する(ステップS60)。そして、露光中におい
て、前述のように、LD20の駆動電流が規定電流値
に、LD温度が基準温度に、それぞれ維持される(ステ
ップS62)。
【0031】上記のような本実施形態によれば、第1の
実施形態の場合と同様、冷却器30のみで別途加熱手段
を設けることなくLD20の温度の制御を行うことがで
きるため、温度制御回路の複雑化やペルチェ素子52お
よびLD20の寿命低下を招くことなく、安定した露光
が可能となる。また、本実施形態によれば、オフセット
電流による自己加熱により、初期温度に拘わらず常に基
準温度で露光が行われるため、第1の実施形態とは異な
り、LD20は常に規定電流値で駆動される。したがっ
て、初期温度が基準温度よりも低い場合に駆動電流値を
求めるためのルックアップテーブルを必要とせず、ま
た、光検出手段による検出結果に基づきレーザビームの
強度を一定にするための駆動電流の調整も必要としな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態であるレーザビーム画
像形成装置におけるレーザ駆動制御装置のハードウェア
構成を示すブロック図。
【図2】第1の実施形態におけるLDユニットの構成を
示す図。
【図3】レーザダイオードが一定強度のレーザビームを
出射するための駆動電流と温度との関係を示す図。
【図4】第1の実施形態の変形例における光センサの配
置を示す図。
【図5】第1の実施形態におけるレーザダイオードの駆
動制御の動作を示すフローチャート。
【図6】第1の実施形態における露光中での温度制御の
動作を示すフローチャート。
【図7】第2の実施形態におけるレーザダイオードの駆
動制御の動作を示すフローチャート。
【図8】レーザダイオードの特性の温度依存性を示す
図。
【符号の説明】
10 …制御部 14 …定電流部 20 …レーザダイオード 22 …温度センサ 28 …冷却駆動部 30 …冷却器 52 …ペルチェ素子 62 …光センサ 102…フォトダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C362 AA03 AA53 AA54 AA60 AA61 AA75 DA32 5C051 AA02 CA07 DB00 DB02 DB07 DB34 5F073 BA07 EA15 FA25 GA12 GA23 GA38

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザダイオードを駆動して所定強度の
    レーザビームで露光を行うことにより画像を形成するレ
    ーザビーム画像形成装置であって、 前記レーザダイオードに電流を供給する電流供給手段
    と、 前記レーザダイオードの温度を検出する温度検出手段
    と、 前記レーザダイオードを冷却する冷却手段と、 前記温度検出手段により露光前の温度である初期温度を
    検出し、 前記初期温度が予め設定された基準温度よりも高い場合
    には、前記冷却手段により前記レーザダイオードの温度
    を前記基準温度まで低下させた後に前記電流供給手段に
    より前記レーザダイオードに駆動電流を供給して露光を
    開始し、露光中において前記冷却手段により前記レーザ
    ダイオードの温度を前記基準温度に維持しつつ前記所定
    強度のレーザビームを出力するのに必要な駆動電流を前
    記電流供給手段により前記レーザダイオードに供給し、 前記初期温度が前記基準温度以下である場合には、前記
    初期温度の状態で前記電流供給手段により前記レーザダ
    イオードに駆動電流を供給して露光を開始し、露光中に
    おいて前記冷却手段により前記レーザダイオードの温度
    を前記初期温度に維持しつつ前記所定強度のレーザビー
    ムを出力するのに必要な駆動電流を前記電流供給手段に
    より前記レーザダイオードに供給する制御手段と、を備
    えることを特徴とするレーザビーム画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記レーザダイオード
    が前記所定強度のレーザビームを出力するのに必要な駆
    動電流と温度との関係を予め記憶しておき、前記初期温
    度が基準温度以下である場合に、前記初期温度に対して
    前記関係に基づき決定される駆動電流を前記電流供給手
    段により前記レーザダイオードに供給することを特徴と
    する請求項1に記載のレーザビーム画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記レーザビームの強度を検出するレー
    ザ出力検出手段を更に備え、 前記制御手段は、前記レーザ出力検出手段が検出する強
    度が前記所定強度となる駆動電流を前記電流供給手段に
    より前記レーザダイオードに供給することを特徴とする
    請求項1に記載のレーザビーム画像形成装置。
  4. 【請求項4】 レーザダイオードを駆動して所定強度の
    レーザビームで露光を行うことにより画像を形成するレ
    ーザビーム画像形成装置であって、 前記レーザダイオードに電流を供給する電流供給手段
    と、 前記レーザダイオードの温度を検出する温度検出手段
    と、 前記レーザダイオードを冷却する冷却手段と、 前記温度検出手段により露光前の温度である初期温度を
    検出し、 前記初期温度が予め設定された基準温度よりも高い場合
    には、前記冷却手段により前記レーザダイオードの温度
    を前記基準温度まで低下させた後に前記電流供給手段に
    より前記レーザダイオードに駆動電流を供給して露光を
    開始し、露光中において前記冷却手段により前記レーザ
    ダイオードの温度を前記基準温度に維持しつつ前記所定
    強度のレーザビームを出力するのに必要な駆動電流を前
    記電流供給手段により前記レーザダイオードに供給し、 前記初期温度が前記基準温度以下である場合には、前記
    電流供給手段により前記レーザダイオードに閾値以下の
    電流を供給することによって前記レーザダイオードの温
    度を前記基準温度まで上昇させた後に前記電流供給手段
    により前記レーザダイオードに駆動電流を供給して露光
    を開始し、露光中において前記冷却手段により前記レー
    ザダイオードの温度を前記基準温度に維持しつつ前記所
    定強度のレーザビームを出力するのに必要な駆動電流を
    前記電流供給手段により前記レーザダイオードに供給す
    る制御手段と、を備えることを特徴とするレーザビーム
    画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7769064B2 (en) 2007-09-03 2010-08-03 Hitachi, Ltd. Laser diode control method, laser diode control device, and information recording/playback apparatus
CN101834405A (zh) * 2009-03-11 2010-09-15 索尼公司 光稳定器、光稳定方法以及打印机
JP5567176B1 (ja) * 2013-03-25 2014-08-06 ミハル通信株式会社 半導体発光素子制御装置

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