JP4312134B2 - 光ディスクドライブ装置及び該装置の冷却/防塵方法 - Google Patents

光ディスクドライブ装置及び該装置の冷却/防塵方法 Download PDF

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Description

本発明は、光ディスクドライブ装置及び該装置の冷却/防塵方法、特に、AV用途、PC用途の光ディスクドライブ装置に搭載される半導体レーザの長寿命化のための冷却方法、及び筐体内部、特に、光ディスクやピックアップへの防塵方法に関するものである。
従来、光ディスクドライブ装置は、ディスクを回転制御するスピンドルモータ、集光された光をディスクに焦点を結ばせ、かつ、任意のトラック(アドレス)へ水平可動する光ピックアップよりなる。光ピックアップは、対物レンズを上下左右に動かし光スポットを常に、ディスクの所望の位置に制御するアクチュエータをもつ。また、光スポットを作り出す光学ユニットとアクチュエータ部はひとつのハウジングに入れられ、光ピックアップと呼ばれている。
近年、光ディスクの記録密度は急速に上がっている上、高速記録が益々進んでいる。そのため、光ピックアップの光源である半導体レーザも、よりハイパワーで制御する必要がでてきた。また、微細化する光スポットでかつ記録/未記録エッジの急峻な反射光量変化を作るため、また、1ns程度以内で高速にレーザパワーを切り換えるライトストラテジ制御のため、その駆動LSIは浮遊容量の影響を極力避けるために、レーザ近傍に配置される必要がある。この高速スイッチングLSIの発熱は近傍にあるレーザステムの温度上昇をまねく。光ディスクドライブの熱源は回路基板上の高速処理のデジタル/アナログLSIもあり、筐体内部の雰囲気の温度を上げる。
一般に、半導体レーザは、高温に弱く、室温程度の環境と、約60℃程度の環境では、数倍の寿命差がある。また、出射パワーでもハイパワー(記録時)とローパワー(再生時)では、数倍以上の寿命差がある。ローパワー(再生時)では、レーザ寿命に殆ど影響しない。
更に、微細スポットになる程、ディスクへの記録・再生は、チリや埃に弱くなる。したがって、長寿命で、データ信頼性の高い記録再生動作を実現するには、筐体内部の密閉された空間で、温度を常温近傍にいかに抑えるかが、光ディスクドライブのひとつの課題となっている。
現状、レーザ寿命マージンが大きい場合やレーザを高速スイッチングしない場合は、筐体内部を、できるだけ密閉し、ファンをつけない構成にしていたが、レーザの高速スイッチング制御が必須の場合やレーザ寿命マージンに余裕がない場合、フィルタを通した外気が空冷ファンで筐体内部を強制空冷する。しかしながら、フィルタを装着すると目詰まりなどが起こるために、定期的な交換が必須で、ユーザにとって交換時期がわからないなど不自由である。一方、その逆で、すきまから外気をいれ、吐出しファンで常時空冷する方式があるが、常時というのは、必要のない時もその状態を維持することになる。
今後、ブルーレイディスク(BD),DVD,ハードディスク(HD),VTRなどのドライブを一体化した複合機が増加することが予測され、そのような場合、本体内の温度上昇とともに、光ピックアップ内部の温度上昇が増大してくることが想定される。上記のように、ファンを取付けることで冷却効果は増大するが、一方で粉塵も入りやすくなるという相反する課題を有している。
上述した種々の方式では、いずれも冷却と防塵という相反する機能を両方満足させることはできない。また、常時ファンを動作させていると、その動作音が静音化の観点より問題になる場合も想定される。
これに対して、例えば、特許文献1には、形状記憶合金によって構成されたフラップや、形状記憶合金により構成されたバネを有するフラップを用いて、風向角度を変えて冷却する手段が開示されている。これは、冷却ファンと光情報記録媒体との間に、形状記憶合金によって構成したフラップを設置し、光情報記録媒体に近いフラップの固定端はケースに固定され、フラップを片持ちに支持する。記録再生時に、光ピックアップの発熱により光情報記録媒体の下方が高温になると、形状記憶合金のフラップも高温になり、自由端を持ち上げるように変形し、冷却ファンの風は光情報記録媒体の下方に多く供給されるようにしている。
特開平5−189949号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の発明では、温度変化を検出してからフラップの風向角度を変えるまでの応答時間がある程度かかるという課題があった。また、冷却ファン側からの外気が光ピックアップ内部に進入してしまい、光ピックアップ装置の使用の有無にかかわらず光ピックアップの対物レンズにゴミ等が付着する課題も有している。従って、上述したような、光ディスクドライブ装置内部の冷却と防塵という相反する課題を解決することはできない。
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたものであり、光ディスクドライブ装置の筐体に設けられたファンと、その筐体に設けられた開口部を開閉可能にして風量/風向を調整するガイド板とを有し、筐体内の温度変化に応じて開口部の開口度を制御して筐体内部の冷却と防塵を行えるようにすること、を目的としてなされたものである。
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、光ディスクを回転可能に保持するスピンドルモータと、該光ディスクにレーザ光線を照射してデータの記録又は再生を行う光ピックアップと、前記スピンドルモータ及び光ピックアップを格納した筐体とを有する光ディスクドライブ装置において、前記筐体内の空気を吸引排気するファンと、該ファンの近傍に設けられた開口部を開閉可能にして風量/風向を調整するガイド板と、該ガイド板を支持してその位置を制御するガイド制御手段と、前記光ピックアップ近傍の温度を計測する温度計測手段とを有し、該温度計測手段で計測した温度が第1の基準温度以下あるいは前記光ディスクドライブ装置が非使用状態のときに、前記ガイド板を前記開口部を閉じる位置に支持し、かつ、前記ファンを停止又は低速回転するよう制御し、また、前記温度計測手段で計測した温度が前記第1の基準温度を超えたときに、前記ガイド板を前記開口部に対して約30°〜60°の範囲に回動させて支持し、かつ、前記ファンを動作させることを特徴としたものである。
の技術手段は、第の技術手段において、前記第1の基準温度は、約50℃〜65℃の温度範囲から設定されることを特徴としたものである。
の技術手段は、第1又は第2の技術手段において、前記温度計測手段で計測した温度が第2の基準温度を超えたときに、前記ガイド板を前記開口部に対して約90°〜120°の範囲に回動させて支持し、かつ、前記ファンを動作させることを特徴としたものである。
の技術手段は、第の技術手段において、前記第2の基準温度は、約60℃〜75℃の温度範囲でかつ前記第1の基準温度より高い温度から設定されることを特徴としたものである。
の技術手段は、第の技術手段において、前記ガイド板が前記開口部に対して約30°〜60°の範囲あるいは約90°〜120°の範囲に支持され、かつ、前記ファンが動作している状態で、前記温度計測手段で計測した温度が前記第1の基準温度以下になったとき、前記ガイド板を前記開口部を閉じる位置に回動させて支持し、かつ、前記ファンを停止又は低速回転するよう制御することを特徴としたものである。
の技術手段は、光ディスクを回転可能に保持するスピンドルモータと、該光ディスクにレーザ光線を照射してデータの記録又は再生を行う光ピックアップと、前記スピンドルモータ及び光ピックアップを格納した筐体と、該筐体内の空気を吸引排気するファンと、該ファンの近傍に設けられた開口部を開閉可能にして風量/風向を調整するガイド板と、該ガイド板を支持してその位置を制御するガイド制御手段と、前記光ピックアップ近傍の温度を計測する温度計測手段とを有する光ディスクドライブ装置の冷却/防塵方法において、前記温度計測手段で計測した温度が第1の基準温度以下あるいは前記光ディスクドライブ装置が非使用状態のときに、前記ガイド板を前記開口部を閉じる位置に支持しかつ前記ファンを停止又は低速回転させ、また、前記温度が前記第1の基準温度を超えたときに、前記ガイド板を前記開口部に対して約30°〜60°の範囲に回動させて支持しかつ前記ファンを動作させ、また、前記温度が第2の基準温度を超えたときに、前記ガイド板を前記開口部に対して約90°〜120°の範囲に回動させて支持しかつ前記ファンを動作させることを特徴としたものでる。
本発明は、ますます高速、高密度化する光ディスクドライブ装置において、ピックアップ部のレーザステム近傍の温度を簡易な方法で冷却できるため、レーザ寿命をより長くし、かつ、開口部を塞げるようにしているため、装置内部へのゴミの流入を防止し、筐体内部やレーザ部の冷却機能と防塵機能の両方を満足し、さらに、温度変化に応じて、風向ガイドの向きをすばやく変えることができる信頼性の高い光ディスクドライブ装置を提供する。
光ディスクドライブ装置の筐体に設けられたファンと、その筐体に設けられた開口部を開閉可能にして風量/風向を調整するガイド板とを有し、筐体内の温度変化に応じて開口部の開口度を制御することができるため、筐体内部の冷却と防塵を効果的に行うことができる。また、フィルタなどを使わないため、ユーザビリティの向上を図ることができる。
本発明の実施形態)
図1は、本発明の一実施形態である光ディスクドライブ装置の内部構成の一例を示す図である。図1(A)は光ディスクドライブ装置の内部を上面から見たときの上面図で、図1(B)は図1(A)に示す光ディスクドライブ装置のXX′断面を示す断面図である。また、図2は、光ディスクドライブ装置の内部を斜め上から見たときの斜視図である。図1及び図2において、10は光ディスクドライブ装置で、該光ディスクドライブ装置10は、筐体11,光ディスク12,スピンドルモータ13,光ピックアップ14,温度計測手段(以下、温度センサで代表する)15,ガイド板(以下、風向ガイドという)16,ガイド制御機構17,ファン(以下、吐出し空冷ファンという)18,開口部19,PWB(Printed Wiring Board:回路基板)20,及び機構ベース21を備え、矢印は空気の流れを示している。尚、図2において回路基板20及び機構ベース21の記載は省略している。
尚、本発明の光ディスクドライブ装置10は、例えば、DVDドライブやBDドライブなどの各種光ディスクのドライブに適用可能である。BDドライブの場合、例えば、BD−ROM,BD−R,BD−REなどのBD系記録メディアが利用可能で、また、DVDドライブの場合、例えば、DVD−ビデオ,DVD−オーディオ,DVD−RAM,DVD−R,DVD−RW、DVD+ROM,DVD+R,DVD+RWなどのDVD系記録メディアや、CD−MA,CD−ビデオ,CD−R,CD−RWなどのCD系記録メディアが利用可能である。
以下、図1及び図2に示す光ディスクドライブ装置を参照しながら、従来の光ディスクドライブ装置と対比させて本発明の内容を説明する。
一般に、光ディスクドライブ装置10は、光ピックアップ駆動機構を備えた光ピックアップ14、光ディスク12を回転制御するスピンドルモータ13、及び回路基板20等が筐体11内に内蔵された構成となる。光ピックアップ14の光源には、例えば半導体レーザが適用され、その半導体レーザを駆動するためのドライバが回路基板20に実装されている。この回路基板20は、光ディスクドライブ装置10全体の制御を行うための制御基板で構成されている。
空冷機能だけを重視する場合は、筐体11を構成する壁面の一部、例えば後面に、吸い込みファンを設け、筐体11の前面に開口部を設ける構造が良いが、筐体前面には図示してない光ディスクの挿入口があるため、そこに開口部を設けるのは一般的に難しい。従って、筐体11の前面以外のいずれかの壁面に開口部を設けていた。しかしながら、吸い込みファンを使用する方式は、空冷と同時に多量のチリやゴミを筐体内部に強制的に入れてしまうという欠点があり、事実上そのままで使用することは困難である。
本実施形態では、筐体後面に吐出し空冷ファン18を設け、同じ後面で吐出し空冷ファン18の近傍位置に、外気を流入させるための開口部19を設け、吐出し空冷ファン18が回転すると、空気の流れが開口部19から吐出し空冷ファン18へ流れるように構成している。このように、開口部19を吐出し空冷ファン18の近傍位置に設けることで、筐体をよりコンパクトに構成することができる。尚、本実施形態では、筐体11の後方部分に光ピックアップ14が格納されており、さらに、風向ガイド16を設置するスペースを比較的確保し易いため、吐出し空冷ファン18及び開口部19を筐体後面に設置している。
尚、上記吐出し空冷ファン18を筐体11の後面以外の壁面に設けるようにしてもよい。この場合、開口部19は、吐出し空冷ファン18と同じ壁面あるいは異なる壁面に設けるようにしてもよい。但し、いずれの壁面に設けるにしても風向ガイド16を設置するために十分なスペースがあることが前提となる。ここで、単に吐出し空冷ファン18及び開口部19を設けただけでは、空気の流れは、大部分、直接、吐出し空冷ファン18へいくため、非効率的である。
そこで、本発明では、風向ガイド16を、開口部19(本例では後面に設けられている)に対して回動可能に設けて、開口部19を開閉できるようにしている。この風向ガイド16は後面中央付近に設けられ、ガイド制御機構17によって回動可能に支持されている。ガイド制御機構17は光ピックアップ14の近傍に設けられた温度センサ15の計測結果によって、風向ガイド16の開口部19に対する角度を変化させて、開口部19の開口度を制御する。尚、図1及び図2において、風向ガイド16は、筐体11の底面に直交する方向に配設されているが、本例に限らず、底面に平行な方向に配設するようにしてもよく、さらには、底面に斜めの方向に配設するようにしてもよい。風向ガイド16の配設位置は、例えば、筐体11の形状,光ピックアップ14などの配置,開口部19の配置などを含む光ディスクドライブ装置10の設計仕様に基づいて適切に決めることができる。
また、温度センサ15は、光ピックアップ14の近傍温度を計測するものであり、一般的なものでよく、接触式(例えば、白金測温抵抗体,サーミスタ,熱電対など)あるいは非接触式のいずれでもよい。
また、吐出し空冷ファン18の動作(例えば、停止、低速回転、高速回転など)も、温度センサ15の計測結果によって制御される。吐出し空冷ファン18の動作制御(回転数制御)を行うための制御部は、回路基板20に実装するようにしてもよいし、吐出し空冷ファン18の制御部を別途設けるようにしてもよい。
図1(A)において、風向ガイド16が、図1(A)に示すAの位置に支持されたときは開口部19が塞がれて外気の流入はない。風向ガイド16が、Bの位置(後面に対して約30°〜60°の範囲であればよい)に支持されたときは、空気の流れは、筐体内を薄く広くゆるやかに回り、筐体内全部を空冷し、吐出し空冷ファン18で排気される。更に、風向ガイド16が、Cの位置(後面に対して約90°〜120°の範囲であればよい)に支持されたときは、外気は光ピックアップ14周辺を中心に空気の流れを作り、光ピックアップ14周辺を直接冷却し、吐出し空冷ファン18ヘと流れる。
一方、防塵という観点からみると、風向ガイド16が、図1に示すAの位置に支持され、吐出し空冷ファン18は停止しているかあるいは低速回転しているときが、最も筐体内部が密閉に近い状態となる。その次に、風向ガイド16がBの位置に支持され、吐出し空冷ファン18が動作している状態、最後に、風向ガイド16がCの位置に支持され、吐出し空冷ファン18が動作している状態の順となる。
空冷が必要な理由は、筐体内部の光ピックアップ14が備えるレーザ部の寿命を長くするためであり、回路部品や光ディスクなどは、約70℃程度の温度環境でも十分に正常動作するので、必ずしも空冷する必要はない。製品テストの段階では最も厳しい温度環境を想定して高温試験を行うため、レーザ部は60℃以上になるが、通常の使用環境では、筐体11の外部温度は常温かそれ以下の低温(すなわち60℃を超えることがない)の状態である。そこで、温度センサ15をレーザステム近傍に装着し、その温度を指標に、風向ガイド16の位置を、図1(A)に示すA,B,Cに切り換え支持している。
例えば、風向ガイド16をAの位置に支持するときの基準となる第1の基準温度(第1の規定値)は、レーザ寿命にある程度の影響を及ぼすと考えられる温度範囲(約50℃〜65℃)から設定される。この第1の基準温度以下の場合、風向ガイド16はAの位置に支持される。また、第1の基準温度を超える場合、風向ガイド16はBの位置に支持される。さらに、風向ガイド16をCの位置に支持するときの基準となる第2の基準温度(第2の規定値)は、レーザ寿命に致命的な影響を及ぼすと考えられる温度範囲(約60℃〜75℃)かつ第1の基準温度より高い温度から設定される。この第2の基準温度以上の場合、風向ガイド16はCの位置に支持される。上記第1の基準温度及び第2の基準温度は、レーザの種類に応じて適切に設定される。
図3は、本発明の風向ガイド16と吐出し空冷ファン18の制御フローを説明するためのフロー図である。まず、光ディスクドライブ装置10は、温度センサ15の温度(すなわち、レーザステム近傍の温度)が第1の規定値(例えば60℃とする)以下かどうかを判断し(ステップS1)、第1の規定値以下の場合(YESの場合)、風向ガイド16を図1(A)に示したAの位置に支持して開口部19を塞ぎ、吐出し空冷ファン18の動作を停止あるいは低速回転に制御する(ステップS2)。この場合、十分な防塵効果を得ることができる。こういう使われ方が大半の時間を占める。
また、上記ステップS1において、温度センサ15の温度が第1の規定値以上の場合(NOの場合)、温度センサ15の温度が第2の規定値(例えば70℃とする)以下かどうかを判断し(ステップS3)、第1の規定値(60℃)以上で、第2の規定値(70℃)以下の場合(YESの場合)、風向ガイド16を図1(A)に示したBの位置に支持し、吐出し空冷ファン18を回転状態とする。開口部19より外気を入れ、筐体内部全体を流して吐出し空冷ファン18より排気する(ステップS4)。
また、上記ステップS3において、第1の規定値(60℃)以上で、第2の規定値(70℃)以上の場合(NOの場合)、風向ガイド16を図1(A)に示したCの位置に支持し、吐出し空冷ファン18を回転状態とする(ステップS5)。温度が第2の規定値(本例では70℃)以上の時は、非常時であり、風向ガイド16を上記Cの位置で支持し、開口部19から光ピックアップ14のレーザステムを通り吐出し空冷ファン18へ流れる空気が中心的になるようにし、防塵を多少犠牲にしても、レーザ部の空冷を優先する。しかし、このような状態は非常にまれである。風向ガイド16が上記Bの位置あるいはCの位置に支持された状態で、温度センサ15の計測温度が第1の規定値(60℃)以下になれば、風向ガイド16が開口部19を塞ぐ位置まで回動して支持され、かつ、吐出し空冷ファン16が停止あるいは低速回転の状態となるため、十分な防塵効果を得ることができる。
本実施形態によれば、筐体の任意の壁面(例えば後面)に冷却ファンを設けると共に、その壁面と同じあるいは異なる壁面に開口部を設けた光ディスクドライブ装置において、開口部を設けた壁面に対して回動可能に支持された風向ガイドの位置及び冷却ファンの動作を、温度変化に応じて適切に制御することにより、風向ガイドで開口部を塞げるようにして筐体内部の冷却と防塵を効果的に行うことができる。
参考例
図4は、本発明の参考例である光ディスクドライブ装置の内部構成の一例を示す図である。図4(A)は光ディスクドライブ装置の内部を上面から見たときの上面図で、図4(B)は図4(A)に示す光ディスクドライブ装置のYY′断面を示す断面図である。図中、22は少なくとも一部が金属で構成されたアーム部材、23はアーム部材22の先端に設けられた樹脂製のブラシ束、24はアーム部材22と筐体11とを接続するアース線、25は光ピックアップ14が備える対物レンズを示し、矢印は空気の流れを示す。本実施形態の風向ガイド16は、アーム部材22及びブラシ束23からなるクリーニング手段を設け、これにより、対物レンズ25に付着したゴミなどを除去できるようにしている。ブラシ束23としては、例えば、市販されているレンズ用のクリーニングブラシや、除電ブラシなどを好適に適用することができる。
図4(A)において、風向ガイド16にアーム部材22を取り付け、風向ガイド16の回動動作により、アーム部材22の先端に設けたブラシ束23を対物レンズ25に摺接させ、その対物レンズ25に付着したゴミなどを除去できるようにしている。尚、このクリーニングは任意のタイミングで実行することができる。また、図4(B)において、アーム部材22の少なくとも一部を金属で構成することにより、アーム部材22の取り付け側(すなわち風向ガイド16側)の一端からアース線24を引き出して筐体11の任意の場所に接続し、ブラシ束23に帯電した電荷を筐体11に放電(アース)できるようにしてもよい。
によれば、ゴミなどの流入があった場合でも、風向ガイドにクリーニング手段を設けることにより、風向ガイドの回動動作時に対物レンズ上のゴミ等を除去すると共に、さらに、クリーニング手段からアースをとることで、クリーニング手段のブラシ部分に帯電した電荷を筐体に放電することができる。
尚、本発明の光ディスクドライブ装置は、上記した各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明の一実施形態である光ディスクドライブ装置の内部構成の一例を示す図である。 光ディスクドライブ装置の内部を斜め上から見たときの斜視図である。 本発明の風向ガイドと吐出し空冷ファンの制御フローを説明するためのフロー図である。 本発明の参考例である光ディスクドライブ装置の内部構成の一例を示す図である。
符号の説明
10…光ディスクドライブ装置、11…筐体、12…光ディスク、13…スピンドルモータ、14…光ピックアップ、15…温度計測手段(温度センサ)、16…ガイド板(風向ガイド)、17…ガイド制御機構、18…ファン(吐出し空冷ファン)、19…開口部、20…回路基板(PWB)、21…機構ベース、22…アーム部材、23…ブラシ束、24…アース線、25…対物レンズ。

Claims (6)

  1. 光ディスクを回転可能に保持するスピンドルモータと、該光ディスクにレーザ光線を照射してデータの記録又は再生を行う光ピックアップと、前記スピンドルモータ及び光ピックアップを格納した筐体とを有する光ディスクドライブ装置において、
    前記筐体内の空気を吸引排気するファンと、該ファンの近傍に設けられた開口部を開閉可能にして風量/風向を調整するガイド板と、該ガイド板を支持してその位置を制御するガイド制御手段と、前記光ピックアップ近傍の温度を計測する温度計測手段とを有し、
    該温度計測手段で計測した温度が第1の基準温度以下あるいは前記光ディスクドライブ装置が非使用状態のときに、前記ガイド板を前記開口部を閉じる位置に支持し、かつ、前記ファンを停止又は低速回転するよう制御し、また、前記温度計測手段で計測した温度が前記第1の基準温度を超えたときに、前記ガイド板を前記開口部に対して約30°〜60°の範囲に回動させて支持し、かつ、前記ファンを動作させることを特徴とする光ディスクドライブ装置。
  2. 請求項に記載の光ディスクドライブ装置において、前記第1の基準温度は、約50℃〜65℃の温度範囲から設定されることを特徴とする光ディスクドライブ装置。
  3. 請求項1又は2に記載の光ディスクドライブ装置において、前記温度計測手段で計測した温度が第2の基準温度を超えたときに、前記ガイド板を前記開口部に対して約90°〜120°の範囲に回動させて支持し、かつ、前記ファンを動作させることを特徴とする光ディスクドライブ装置。
  4. 請求項に記載の光ディスクドライブ装置において、前記第2の基準温度は、約60℃〜75℃の温度範囲でかつ前記第1の基準温度より高い温度から設定されることを特徴とする光ディスクドライブ装置。
  5. 請求項に記載の光ディスクドライブ装置において、前記ガイド板が前記開口部に対して約30°〜60°の範囲あるいは約90°〜120°の範囲に支持され、かつ、前記ファンが動作している状態で、前記温度計測手段で計測した温度が前記第1の基準温度以下になったとき、前記ガイド板を前記開口部を閉じる位置に回動させて支持し、かつ、前記ファンを停止又は低速回転するよう制御することを特徴とする光ディスクドライブ装置。
  6. 光ディスクを回転可能に保持するスピンドルモータと、該光ディスクにレーザ光線を照射してデータの記録又は再生を行う光ピックアップと、前記スピンドルモータ及び光ピックアップを格納した筐体と、該筐体内の空気を吸引排気するファンと、該ファンの近傍に設けられた開口部を開閉可能にして風量/風向を調整するガイド板と、該ガイド板を支持してその位置を制御するガイド制御手段と、前記光ピックアップ近傍の温度を計測する温度計測手段とを有する光ディスクドライブ装置の冷却/防塵方法において、
    前記温度計測手段で計測した温度が第1の基準温度以下あるいは前記光ディスクドライブ装置が非使用状態のときに、前記ガイド板を前記開口部を閉じる位置に支持しかつ前記ファンを停止又は低速回転させ、また、前記温度が前記第1の基準温度を超えたときに、前記ガイド板を前記開口部に対して約30°〜60°の範囲に回動させて支持しかつ前記ファンを動作させ、また、前記温度が第2の基準温度を超えたときに、前記ガイド板を前記開口部に対して約90°〜120°の範囲に回動させて支持しかつ前記ファンを動作させることを特徴とする光ディスクドライブ装置の冷却/防塵方法。
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