JP2005158219A - ディスク装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】放熱特性に優れたディスク装置を提供する。
【解決手段】ディスク装置本体1と、ディスク装置本体1に対して開閉可能なトレー5とを備え、トレー5にディスクが備えられるディスク装備部50が設けられ、ディスク装備部50を形成する壁55の内側にディスクが位置するものとされ、ディスクが回転されることによりディスク装備部50に空気の流れが生じるディスク装置70であって、トレー5を構成する壁55に、壁55の内側から壁55の外側に向けて空気の流れを通す逃し口5eが設けられ、ディスク装置本体1に、ディスク装置本体1内の空気を出させる排出口11,12が設けられた。逃し口5eは、トレー5の前側からトレー5の後側に向けて空気の流れがつくられる位置に設けられ、排出口11は、ディスク装置本体1の後側に設けられた。トレー5を備えるディスク装置本体1は、薄型とされるノート型コンピュータに装備可能とされた。
【選択図】図1
【解決手段】ディスク装置本体1と、ディスク装置本体1に対して開閉可能なトレー5とを備え、トレー5にディスクが備えられるディスク装備部50が設けられ、ディスク装備部50を形成する壁55の内側にディスクが位置するものとされ、ディスクが回転されることによりディスク装備部50に空気の流れが生じるディスク装置70であって、トレー5を構成する壁55に、壁55の内側から壁55の外側に向けて空気の流れを通す逃し口5eが設けられ、ディスク装置本体1に、ディスク装置本体1内の空気を出させる排出口11,12が設けられた。逃し口5eは、トレー5の前側からトレー5の後側に向けて空気の流れがつくられる位置に設けられ、排出口11は、ディスク装置本体1の後側に設けられた。トレー5を備えるディスク装置本体1は、薄型とされるノート型コンピュータに装備可能とされた。
【選択図】図1
Description
本発明は、ディスクが回転されることにより例えば基板やピックアップなどの電気/電子部品の放熱を促進させて冷却させるディスク装置に関するものである。
レーザ光などの光ビームが用いられて信号の読取り動作などが行われるディスク装置が普及されつつある。ディスク装置に用いられるディスクとして、CD(コンパクトディスク)またはDVD(デジタルバーサティルディスク/デジタルビデオディスク)などが挙げられる。「CD」は、「Compact Disc」の略称とされる。また、「DVD」は、「Digital Versatile Disc」もしくは「Digital Video Disc」の略称とされる。
CDやDVDなどのディスクとして、例えば、CD−ROM,DVD−ROMなどの読出し専用の光ディスクや、CD−R,DVD±Rなどの追記型の光ディスクや、CD−RW,DVD±RW,DVD−RAMなどの書込み/消去や書換え可能なタイプの光ディスクなどといった各種ディスクが挙げられる。これらのディスクは、ディスク装置が用いられてデータの再生などが行われるメディアとされている。
「CD−ROM」もしくは「DVD−ROM」の「ROM」は、「Read Only Memory」の略称とされ、CD−ROMもしくはDVD−ROMは、読出し専用のものとされている。また、「CD−R」もしくは「DVD±R」の「R」は、「Recordable」の略称とされ、CD−RもしくはDVD±Rは、書込み可能なものとされている。また、「CD−RW」もしくは「DVD±RW」の「RW」は、「ReWritable」の略称とされ、CD−RWもしくはDVD±RWは、書換え可能なものとされている。また、「DVD−RAM」は、「Digital Versatile Disc Random Access Memory 」の略称とされ、読み書き・消去が可能なものとされている。
ディスク装置は、例えばCDまたはDVDの何れか一方または両方のディスクを使用可能なプレーヤなどとして構成される。CDプレーヤや、DVDプレーヤや、CDおよびDVDの両方のディスクが使用可能なプレーヤは、例えば、ノート型のパソコンや、据え置き型のパソコンなどに組み込まれて使用される。パソコンは、パーソナルコンピュータ(Personal Computer )の略称とされる。
また、プレーヤを構成するプレーヤ本体に、ディスクを装備可能なトレーが設けられている。トレーは、所定の位置に、CDまたはDVDが装備可能なものとして形成されている。このようなトレーは、プレーヤ本体の前面側に設けられている。詳しく説明すると、プレーヤを構成するプレーヤ本体の前面に、ディスクをディスク装置内に装着させたり、ディスクをディスク装置内から排出させたりさせることが可能なトレーが配置されている。
また、ディスク装置本体の略中央に、ディスクを駆動させるターンテーブルが設けられている。また、ディスクから信号の読み出し動作を行うピックアップが、ディスク装置本体に設けられている。また、ディスク装置本体の後部に、電気回路が設けられている。また、ディスク装置本体の後側面に、コンピュータ本体と接続可能な接続端子が設けられている。
追記型CDもしくは書換え可能型CDなどの記録型タイプのディスクに、データなどが記録されるときに、大きい出力値のレーザ光が、ピックアップのレーザダイオードからデ
ィスクに照射されて、ディスクにデータが記録される。ディスクにデータが記録されるときに、ピックアップのレーザダイオードから大きい出力値のレーザ光が出射される。
ィスクに照射されて、ディスクにデータが記録される。ディスクにデータが記録されるときに、ピックアップのレーザダイオードから大きい出力値のレーザ光が出射される。
ピックアップのレーザダイオードから大きい出力値のレーザ光が出射されるために、レーザダイオードに多くの電流が必要とされる。レーザダイオードに流される電流は、電気回路を構成する基板本体に搭載された集積回路から流される。そのため、ディスクにデータが記録されるときに、電気回路を構成する集積回路から多くの電流が流される。このようなことから、ディスクにデータが記録されるときに、レーザダイオードと、集積回路とから多くの熱が発生される。レーザダイオードおよび集積回路は、多くの熱を発生させる電気/電子部品とされている。
レーザダイオードおよび集積回路以外の他の電気/電子部品からも熱が発生される。しかしながら、レーザダイオードと、集積回路とから生じる発熱量は、レーザダイオードおよび集積回路以外の電気/電子部品から発生される発熱量よりも遥かに多い。また、ディスクにデータが記録されるときに、ディスク装置本体に対し、トレーは閉じられた状態で行われるから、レーザダイオードから発生された熱や、集積回路から発生された熱などは、ディスク装置本体を構成する筐体内にこもることとなる。
レーザダイオードからレーザ光が出射されるときに、レーザダイオードにおけるレーザの発振波長は、温度に依存される。このため、レーザダイオードの温度が大きく変化されると、レーザダイオードから出射されるレーザ光の波長も変動される。レーザダイオード自身が発する熱によってレーザダイオードが蓄熱されると、レーザダイオードから出射されるレーザ光の波長が変動される。このようなことが生じると、レーザダイオードから定められた波長のレーザ光が出射されなくなる。
ピックアップ装置などの発熱体の温度上昇を防ぎ、温度上昇により発熱体の特性が悪化されることを防止させたものとして、例えば、スピンドルモータの回転軸と同軸上にプロペラまたはフィンが設けられ、スピンドルモータの回転によって風が発生され、その風をピックアップ装置、モータ、電気回路などの発熱体にあてることで、これらの発熱体を冷却させるディスクドライブ装置というものがある(例えば特許文献1参照)。
特開2002−25243号公報(第1,3頁、第6,11,14,15図)
しかしながら、上記従来のディスク装置にあっては、ディスク装置本体を構成する筐体内に熱がこもり易いものとされているため、レーザダイオードや集積回路の放熱は、行われ難いものとされていた。レーザダイオードや集積回路の放熱が行われ難い構造のものとされていると、レーザダイオードや、集積回路は、自ら発する熱などにより蓄熱されるということが心配されていた。
上述した如く、レーザダイオードからレーザ光が出射されるときに、レーザダイオードにおけるレーザの発振波長は、温度に依存されるため、レーザダイオードの温度が大きく変化されると、レーザダイオードから出射されるレーザ光の波長も変動される。レーザダイオード自身が発する熱により、レーザダイオードの温度が異常に高くなると、レーザダイオードから出射されるレーザ光の波長が変動される。このようなことが生じた場合、レーザダイオードから定められた波長のレーザ光が出射されないといったことが懸念されていた。
レーザダイオードが異常に高温な状態で動作され、ディスクにデータの記録が行われた
場合、レーザダイオードやディスクに対して悪影響が及ぼされることが心配される。例えばレーザダイオードが異常に高温な状態とされて、ディスクに対しデータの記録が行われた場合、レーザダイオードの性能や、レーザダイオードの寿命や、ディスクに記録されたデータの品質などに大きな影響が及ぼされることがある。このように、レーザダイオードが異常に高温な状態とされて、ディスクに対してデータの記録が行われると、レーザダイオードの寿命が短くされ、また、レーザダイオードの性能が変化されて、記録の信頼性が満足されないディスクとされることが懸念されていた。
場合、レーザダイオードやディスクに対して悪影響が及ぼされることが心配される。例えばレーザダイオードが異常に高温な状態とされて、ディスクに対しデータの記録が行われた場合、レーザダイオードの性能や、レーザダイオードの寿命や、ディスクに記録されたデータの品質などに大きな影響が及ぼされることがある。このように、レーザダイオードが異常に高温な状態とされて、ディスクに対してデータの記録が行われると、レーザダイオードの寿命が短くされ、また、レーザダイオードの性能が変化されて、記録の信頼性が満足されないディスクとされることが懸念されていた。
具体的に説明すると、CD−Rなどの追記型ディスクにデータの書込みが行われるときに、制御回路に用いられた集積回路と、集積回路に繋げられたレーザダイオードとに、大きな電流値の電流が流される。すると集積回路と、レーザダイオードとが発熱される。このような状態とされた場合、レーザダイオードは、レーザダイオード自身から発生された熱により蓄熱される。また、これと共に、集積回路などから発生された熱により、レーザダイオードの温度は、さらに上昇される。集積回路が発熱されることにより、光ピックアップの周辺温度は、上昇されることとなる。レーザダイオードが異常に高温な状態でディスクにデータの記録が行われた場合、レーザダイオードの寿命や、レーザダイオードの性能や、ディスクに記録されたデータの品質などに悪影響が及ぼされることが懸念されていた。
ディスク装置内に熱がこもるということを防止させるために、ディスク装置に冷却用のファンを設けることで、ディスク装置内の高温化を回避させるということも考えられた。このような手法は、例えばデスクトップ型のパソコン(図示せず)において有効な冷却手法とされる。デスクトップコンピュータは、卓上型のコンピュータとされ、机の上で使用可能なコンピュータとされているが、容易に持運びができないタイプのものとされている。
デスクトップ型のパソコンに対し、ノート型のパソコン(図示せず)は、軽量化、軽薄化が要求されることから、スリム型ドライブが装備されたディスク装置を備える構造のものとされている。ノート型のパソコンは、デスクトップ型のパソコンと異なる構造のものとされている。ノート型のパソコンは、ディスプレイと、パソコン本体とが、一体構造のものとされ、パソコン本体に対し、ディスプレイが折りたたまれることで、薄型サイズのものとなる。ノート型のパソコンは、このものが平面視されたときに略A4判もしくはこれ以下の大きさの汎用パーソナルコンピュータとされ、ブック型パソコンとも呼ばれている。このように、ノート型のパソコンは、コンパクトなものとされて容易に持運びができるということが重要なこととされる。
ノート型パソコン用のディスク装置は、薄型のものとされていることから、ノート型パソコン用のディスク装置に、ディスク装置の温度上昇を防ぐ冷却用ファンを設けるということは、ディスク装置の配置スペースが足りないことから無理なことと考えられた。ノート型パソコン用のディスク装置に、ディスク装置の温度上昇を防ぐ冷却用ファンが設けられるためには、ディスク装置における部品の配置スペースを広げなければならない。ノート型パソコン用のディスク装置において、部品の配置スペースが広げられるということは、ノート型パソコンの大型化につながることとなる。また、このようなノート型パソコンは、重量が増加されることとなる。このようなものは、ノート型パソコンの使用者の要求に反するものとされることから、このようなものが設計/製造されるということはなかった。
また、ノート型パソコンにおいては、バッテリだけで使用されるときに、少しでも長い時間にわたってパソコンが使用可能とされるために、消費電力を極力抑えるものとさせなければならない。このようなことから、パソコンの電力を消費する冷却用ファンなどの冷
却装置が、ノート型パソコン用のディスク装置に設けられるということは、ノート型パソコンの使用者の要求に反するものとされ、他の手法で、ノート型パソコンのディスク装置を冷却させることが要望されていた。
却装置が、ノート型パソコン用のディスク装置に設けられるということは、ノート型パソコンの使用者の要求に反するものとされ、他の手法で、ノート型パソコンのディスク装置を冷却させることが要望されていた。
また、ディスク装置内にディスクが装備されてディスクが回転させられたときに、ディスクの回転により発生された空気の流れが乱流となると、乱流となった空気の流れにより、ディスクやディスク装置に小さい振動が発生されたり、ディスクやディスク装置から低騒音が発生されたりされることがあった。
本発明は、上記問題点を解決したディスク装置を提供することにある。具体的には、本発明は、上記した点に鑑み、放熱特性に優れたディスク装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係るディスク装置は、ディスク装置本体と、該ディスク装置本体に対して開閉可能なトレーとを備え、該トレーにディスクが備えられるディスク装備部が設けられ、該ディスク装備部を形成する壁の内側に該ディスクが位置するものとされ、該ディスクが回転されることにより該ディスク装備部に空気の流れが生じるディスク装置であって、前記トレーを構成する前記壁に、該壁の内側から該壁の外側に向けて空気の流れを通す逃し口が設けられ、前記ディスク装置本体に、該ディスク装置本体内の空気を出させる排出口が設けられたことを特徴とする。
上記構成により、ディスク装置内に熱がこもるということは回避され、ディスク装置内の熱は、ディスク装置の外部に逃され易くなる。ディスク装置内に備えられたディスクが回転されることにより、空気の流れがトレーのディスク装備部に発生される。この空気の流れは、トレーのディスク装備部の壁に設けられた逃し口からディスク装置本体に設けられた排出口へと動かされる。従って、ディスク装置本体内の熱は、空気の流れにより、ディスク装置本体の排出口からディスク装置本体の外部へ排出されることとなる。これにより、放熱特性に優れるディスク装置が提供されることとなる。
請求項2に係るディスク装置は、請求項1記載のディスク装置において、前記逃し口は、前記トレーの前側から該トレーの後側に向けて空気の流れがつくられる位置に設けられ、前記排出口は、前記ディスク装置本体の後側に設けられたことを特徴とする。
上記構成により、ディスクが回転されることにより、トレーのディスク装備部に発生された空気流は、トレーのディスク装備部を形成する壁に設けられた逃し口を通り、トレーの後側に向けて流動されることとなる。トレーのディスク装備部を形成する壁の内側に発生された空気の流れは、トレーに設けられた逃し口を通り抜けてトレーのディスク装備部を形成する壁の外側に出される。また、この空気の流れは、ディスク装置本体の後側に設けられた排出口から主に出されることとなる。従って、ディスク装置本体の内部の熱は、速やかにディスク装置本体の外部に排出されることとなる。また、ディスクが回転されることにより発生された空気の流れが乱流となったときに、乱流となった空気の流れにより、ディスクやディスク装置に振動が発生されたり、ディスクやディスク装置から騒音が発生されたりされることが心配されていた。しかしながら、トレーのディスク装備部を形成する壁に、空気の流れを通す逃し口が設けられ、トレーのディスク装備部を形成する壁の内側から壁の外側に空気の流れが出されることにより、空気流の整流化が図られることとなる。従って、ディスク装置にディスクが備えられてディスクが回転されたときに、ディスクやディスク装置から振動や騒音が発生されるということは回避され、ディスク装置の低振動化や低騒音化が実現されることとなる。
請求項3に係るディスク装置は、請求項1又は2記載のディスク装置において、前記壁は、前記ディスクの平面部に対応した基壁と、該基壁から立ち上げられ該ディスクの外周部に対応した側壁とを備え、前記逃し口は、該側壁に設けられたことを特徴とする。
上記構成により、トレーのディスク装備部に発生された空気の流れは、トレーのディスク装備部を形成する壁に設けられた逃し口を通り抜け、トレーのディスク装備部を形成する壁の内側から外側に排出され易くなる。回転されるディスクの平面部と、静止されたトレーのディスク装備部を構成する基壁との間で、主に空気の流れがつくられる。空気の流れを通す逃し口は、トレーのディスク装備部を構成する基壁から立ち上げられディスクの外周部に対応した側壁に設けられているから、トレーのディスク装備部に発生された空気の流れは、効率よくトレーの逃し口を通り抜けることとなる。この空気の流れにより、ディスク装置本体の内の熱は、効率よくディスク装置本体の外に排出されることとなる。
請求項4に係るディスク装置は、請求項1〜3の何れか1項に記載のディスク装置において、前記ディスクなどに対し制御を行う基板が、前記ディスク装置本体の後側に装備され、該基板に対応して、前記トレーの略中央部よりも後側の前記壁に、前記逃し口が設けられたことを特徴とする。
上記構成により、トレーのディスク装備部に発生された空気流は、ディスク装置本体の後側に装備された基板に吹き当てられ易いものとなる。ディスクが回転されるときに、ディスクおよびトレーは、ディスク装置本体内に収容される。このときに、トレーの略中央部よりも後側であってディスク装備部を形成する壁に、空気の流れを通す逃し口が設けられているから、例えばディスク装置内が平面透視されたときに、トレーの略中央部よりも後側であってディスク装備部を形成する壁に設けられた空気流通用の逃し口と、ディスク装置本体の後側に装備された基板とは、重ね合わせられることとなる。これにより、トレーのディスク装備部に発生された空気流は、トレーに設けられた逃し口を通り抜け、ディスク装置本体の後側に装備された基板に吹き当てられ易くなる。従って、ディスク装置本体の後側に装備された基板の熱は、トレーのディスク装備部に発生された空気の流れによって効率よく奪い去られることとなる。また、このようなディスク装置が構成されていれば、基板に設けられた集積回路の温度は、許容範囲内の温度に維持され易くなる。従って、基板に備えられた集積回路は、温度に余裕がもたされた状態で使用されることとなる。
請求項5に係るディスク装置は、請求項1〜4の何れか1項に記載のディスク装置において、前記ディスクなどに対し制御を行う基板が、前記ディスク装置本体を構成する筐体に設けられ、該基板は、基板本体の表裏に電気/電子部品が設けられた両面基板とされ、該両面基板は、該筐体の基壁から離された状態で該筐体に設置され、該ディスク装置本体を構成する該筐体に設けられた前記排出口は、該両面基板の一側面における空気の流れと、該両面基板の他側面における空気の流れとを、該ディスク装置本体の外側に出させるものとされたことを特徴とする。
上記構成により、ディスク装置本体を構成する筐体に設けられた両面基板の一側面および他側面は、トレーのディスク装備部で発生された空気の流れに当てられ易いものとなる。両面基板は、ディスク装置本体を構成する筐体の基板から離された状態で筐体に設置されているから、両面基板の一側面から発せられる熱と、両面基板の他側面から発せられる熱とは、ディスク装置内の空気中に逃されることとなる。また、両面基板の一側面から発せられた熱と、両面基板の他側面から発せられた熱とは、ディスクが回転されることにより発生された空気の流れにより、奪い去られることとなる。また、両面基板の熱を奪い去った空気の流れは、ディスク装置本体を構成する筐体に設けられた排出口からディスク装置本体の外側に排出される。従って、ディスク装置本体を構成する筐体に設けられた両面基板の熱は、トレーのディスク装備部で発生された空気の流れにより、効率よく冷まされ
ることとなる。
ることとなる。
請求項6に係るディスク装置は、請求項1〜5の何れか1項に記載のディスク装置において、前記ディスク装置本体内に空気の流れを行きわたらせる案内壁が、前記逃し口から前記排出口の間に設けられたことを特徴とする。
上記構成により、トレーのディスク装備部から発生された空気の流れは、ディスク装置本体内に行きわたらされ易くなる。トレーのディスク装備部を形成する壁に設けられた空気流通用の逃し口と、ディスク装置本体に設けられた空気流通用の排出口との間に、空気の流れをディスク装置本体内に行きわたらせる案内壁が設けられているから、トレーのディスク装備部から発生された空気の流れは、案内壁に当てられてディスク装置本体内に行きわたされ易くなる。従って、ディスク装置本体内に局部的に高温な部分が発生されるということは回避され、ディスク装置本体内の温度は、許容範囲内の温度に維持されることとなる。
請求項7に係るディスク装置は、請求項1〜6の何れか1項に記載のディスク装置において、前記ディスクのデータを読取り可能なピックアップが前記トレーに設けられ、該ピックアップ周辺の空気を流動させる案内壁が該トレーに設けられたことを特徴とする。
上記構成により、トレーのディスク装備部から発生された空気の流れは、トレーに設けられた案内壁に当てられる。これにより、ピックアップ周辺の空気は、流動され、ピックアップから発生される熱は、流動された空気によって奪い去られ易いものとなる。従って、ピックアップを構成するレーザダイオードが異常に高温な状態となり、レーザダイオードの性能や、レーザダイオードの寿命に悪影響が及ぼされるということは回避され、ピックアップを構成するレーザダイオードから、長期にわたって安定したレーザ光が出射されることとなる。
請求項8に係るディスク装置は、請求項1〜7の何れか1項に記載のディスク装置において、前記ディスク装置本体内を覆うパネルが前記トレーの前側に設けられ、該ディスク装置本体に対して該トレーが閉じられたときに、該ディスク装置本体を構成する筐体と、該トレーに設けられた該パネルとの間に隙間が設けられ、該隙間が、該ディスク装置本体内に空気を流れ込ませる吸入口とされたことを特徴とする。
上記構成により、ディスク装置本体を構成する筐体と、トレーの前側に設けられディスク装置本体内を覆うパネルとの間に設けられた隙間から、効率よく空気がディスク装置本体内に吸い込まれることとなる。ディスク装置内に備えられたディスクが回転されることにより、空気の流れがトレーのディスク装備部に発生される。しかしながら、この空気の流れをディスク装置本体に設けられた排出口からディスク装置本体の外側に効率よく出させるためには、容易に空気が流れ込まれる吸入口がディスク装置に必要とされる。ディスク装置内に効率よく空気を吸い込ませる吸入口がディスク装置に設けられているから、ディスク装置内に備えられたディスクが回転されることで発生された空気の動きにより、ディスク装置本体内の空気は、ディスク装置の吸入口から排出口へと流動される。従って、ディスク装置内に熱がこもるということは防止され、ディスク装置内の温度は、使用許容範囲内の温度に維持されることとなる。
請求項9に係るディスク装置は、請求項1〜8の何れか1項に記載のディスク装置において、前記トレーを備える前記ディスク装置本体は、薄型とされるノート型コンピュータに装備可能とされたことを特徴とする。
上記構成により、ファンなどの特別な冷却装置が必要とされることなく、放熱特性に優
れたノート型コンピュータ用のディスク装置が提供されることとなる。最近のノート型コンピュータは、高性能化されると共に、小型化、軽量化、軽薄化される傾向にある。コンピュータが高性能化されるとコンピュータから多くの熱が発生される。このため、コンピュータには、何らかの冷却手段が必要とされる。一方、最近のノート型コンピュータにおいては、小型化、軽量化、軽薄化されることが要求されている。ファンなどの特別な冷却装置などがノート型コンピュータに設けられるということは、ノート型コンピュータの大型化や重量増しにつながることとなり、このようなものは、ノート型コンピュータの使用者の要求に反するものとされる。しかしながら、ディスク装置内に備えられたディスクが回転されることにより発生される空気の流れを利用して、ディスク装置内の高温化を防ぐものとされていれば、ノート型コンピュータの大型化や重量増しは回避される。従って、大型化や重量増しされることなく、コンパクトで放熱特性に優れたディスク装置を備えるノート型コンピュータが構成されることとなる。また、ノート型コンピュータの消費電力が増加されるということも回避されることとなる。
れたノート型コンピュータ用のディスク装置が提供されることとなる。最近のノート型コンピュータは、高性能化されると共に、小型化、軽量化、軽薄化される傾向にある。コンピュータが高性能化されるとコンピュータから多くの熱が発生される。このため、コンピュータには、何らかの冷却手段が必要とされる。一方、最近のノート型コンピュータにおいては、小型化、軽量化、軽薄化されることが要求されている。ファンなどの特別な冷却装置などがノート型コンピュータに設けられるということは、ノート型コンピュータの大型化や重量増しにつながることとなり、このようなものは、ノート型コンピュータの使用者の要求に反するものとされる。しかしながら、ディスク装置内に備えられたディスクが回転されることにより発生される空気の流れを利用して、ディスク装置内の高温化を防ぐものとされていれば、ノート型コンピュータの大型化や重量増しは回避される。従って、大型化や重量増しされることなく、コンパクトで放熱特性に優れたディスク装置を備えるノート型コンピュータが構成されることとなる。また、ノート型コンピュータの消費電力が増加されるということも回避されることとなる。
以上の如く、請求項1記載の発明によれば、ディスク装置内に熱がこもるということを回避させることができ、ディスク装置内の熱をディスク装置の外部に逃し易くさせることが可能となる。ディスク装置内に備えられたディスクを回転させることにより、トレーのディスク装備部に空気の流れを発生させることができる。この空気の流れは、トレーのディスク装備部の壁に設けられた逃し口からディスク装置本体に設けられた排出口へと動かされる。従って、ディスク装置本体内の熱は、空気の流れにより、ディスク装置本体の排出口からディスク装置本体の外部へ排出される。これにより、放熱特性に優れるディスク装置を提供することができる。
請求項2記載の発明によれば、ディスクを回転させることにより、トレーのディスク装備部に発生させた空気流は、トレーのディスク装備部を形成する壁に設けられた逃し口を通り、トレーの後側に向けて流動される。トレーのディスク装備部を形成する壁の内側に発生された空気の流れは、トレーに設けられた逃し口を通り抜けてトレーのディスク装備部を形成する壁の外側に出される。また、この空気の流れは、ディスク装置本体の後側に設けられた排出口から主に出される。従って、ディスク装置本体の内部の熱を、速やかにディスク装置本体の外部に排出させることができる。また、ディスクが回転されることにより発生された空気の流れが乱流となったときに、乱流となった空気の流れにより、ディスクやディスク装置に振動が発生されたり、ディスクやディスク装置から騒音が発生されたりされることが心配されていた。しかしながら、トレーのディスク装備部を形成する壁に、空気の流れを通す逃し口が設けられ、トレーのディスク装備部を形成する壁の内側から壁の外側に空気の流れが出されることにより、空気流の整流化が図られる。従って、ディスク装置にディスクが備えられてディスクが回転されたときに、ディスクやディスク装置から振動や騒音が発生されるということを回避させることができ、ディスク装置の低振動化や低騒音化を実現させることが可能となる。
請求項3記載の発明によれば、トレーのディスク装備部に発生された空気の流れは、トレーのディスク装備部を形成する壁に設けられた逃し口を通り抜け、トレーのディスク装備部を形成する壁の内側から外側に排出され易くなる。回転されるディスクの平面部と、静止されたトレーのディスク装備部を構成する基壁との間で、主に空気の流れがつくられる。空気の流れを通す逃し口は、トレーのディスク装備部を構成する基壁から立ち上げられディスクの外周部に対応した側壁に設けられているから、トレーのディスク装備部に発生された空気の流れは、効率よくトレーの逃し口を通り抜ける。この空気の流れにより、効率よくディスク装置本体の内の熱をディスク装置本体の外に排出させることができる。
請求項4記載の発明によれば、トレーのディスク装備部に発生された空気流は、ディス
ク装置本体の後側に装備された基板に吹き当てられ易いものとなる。ディスクが回転されるときに、ディスクおよびトレーは、ディスク装置本体内に収容される。このときに、トレーの略中央部よりも後側であってディスク装備部を形成する壁に、空気の流れを通す逃し口が設けられているから、例えばディスク装置内が平面透視されたときに、トレーの略中央部よりも後側であってディスク装備部を形成する壁に設けられた空気流通用の逃し口と、ディスク装置本体の後側に装備された基板とは、重ね合わせられる。これにより、トレーのディスク装備部に発生された空気流は、トレーに設けられた逃し口を通り抜け、ディスク装置本体の後側に装備された基板に吹き当てられ易くなる。従って、ディスク装置本体の後側に装備された基板の熱を、トレーのディスク装備部に発生された空気の流れによって効率よく奪い去らせることができる。また、このようなディスク装置が構成されていれば、基板に設けられた集積回路の温度を許容範囲内の温度に維持させ易くすることができる。従って、温度に余裕がもたされた状態で、基板に備えられた集積回路を使用することができる。
ク装置本体の後側に装備された基板に吹き当てられ易いものとなる。ディスクが回転されるときに、ディスクおよびトレーは、ディスク装置本体内に収容される。このときに、トレーの略中央部よりも後側であってディスク装備部を形成する壁に、空気の流れを通す逃し口が設けられているから、例えばディスク装置内が平面透視されたときに、トレーの略中央部よりも後側であってディスク装備部を形成する壁に設けられた空気流通用の逃し口と、ディスク装置本体の後側に装備された基板とは、重ね合わせられる。これにより、トレーのディスク装備部に発生された空気流は、トレーに設けられた逃し口を通り抜け、ディスク装置本体の後側に装備された基板に吹き当てられ易くなる。従って、ディスク装置本体の後側に装備された基板の熱を、トレーのディスク装備部に発生された空気の流れによって効率よく奪い去らせることができる。また、このようなディスク装置が構成されていれば、基板に設けられた集積回路の温度を許容範囲内の温度に維持させ易くすることができる。従って、温度に余裕がもたされた状態で、基板に備えられた集積回路を使用することができる。
請求項5記載の発明によれば、ディスク装置本体を構成する筐体に設けられた両面基板の一側面および他側面は、トレーのディスク装備部で発生された空気の流れに当てられ易いものとなる。両面基板は、ディスク装置本体を構成する筐体の基板から離された状態で筐体に設置されているから、両面基板の一側面から発せられる熱と、両面基板の他側面から発せられる熱とは、ディスク装置内の空気中に逃される。また、両面基板の一側面から発せられた熱と、両面基板の他側面から発せられた熱とは、ディスクが回転されることにより発生された空気の流れにより奪い去られる。また、両面基板の熱を奪い去った空気の流れは、ディスク装置本体を構成する筐体に設けられた排出口からディスク装置本体の外側に排出される。従って、トレーのディスク装備部で発生された空気の流れにより、ディスク装置本体を構成する筐体に設けられた両面基板の熱を効率よく冷まさせることができる。
請求項6記載の発明によれば、トレーのディスク装備部から発生された空気の流れは、ディスク装置本体内に行きわたらされ易くなる。トレーのディスク装備部を形成する壁に設けられた空気流通用の逃し口と、ディスク装置本体に設けられた空気流通用の排出口との間に、空気の流れをディスク装置本体内に行きわたらせる案内壁が設けられているから、トレーのディスク装備部から発生された空気の流れは、案内壁に当てられてディスク装置本体内に行きわたされ易くなる。従って、ディスク装置本体内に局部的に高温な部分が発生されるということを回避させることができ、ディスク装置本体内の温度を許容範囲内の温度に維持させることが可能となる。
請求項7記載の発明によれば、トレーのディスク装備部から発生された空気の流れは、トレーに設けられた案内壁に当てられる。これにより、ピックアップ周辺の空気は、流動され、ピックアップから発生される熱は、流動された空気によって奪い去られ易いものとなる。従って、ピックアップを構成するレーザダイオードが異常に高温な状態となり、レーザダイオードの性能や、レーザダイオードの寿命に悪影響が及ぼされるということを回避させることができ、ピックアップを構成するレーザダイオードから、長期にわたって安定したレーザ光を出射させることが可能となる。
請求項8記載の発明によれば、ディスク装置本体を構成する筐体と、トレーの前側に設けられディスク装置本体内を覆うパネルとの間に設けられた隙間から、効率よく空気をディスク装置本体内に吸い込ませることが可能となる。ディスク装置内に備えられたディスクが回転されることにより、空気の流れがトレーのディスク装備部に発生される。しかしながら、この空気の流れをディスク装置本体に設けられた排出口からディスク装置本体の外側に効率よく出させるためには、容易に空気が流れ込まれる吸入口がディスク装置に必要とされる。ディスク装置内に効率よく空気を吸い込ませる吸入口がディスク装置に設け
られているから、ディスク装置内に備えられたディスクが回転されることで発生された空気の動きにより、ディスク装置本体内の空気は、ディスク装置の吸入口から排出口へと流動される。従って、ディスク装置内に熱がこもるということを防止させることができ、ディスク装置内の温度を使用許容範囲内の温度に維持させることが可能となる。
られているから、ディスク装置内に備えられたディスクが回転されることで発生された空気の動きにより、ディスク装置本体内の空気は、ディスク装置の吸入口から排出口へと流動される。従って、ディスク装置内に熱がこもるということを防止させることができ、ディスク装置内の温度を使用許容範囲内の温度に維持させることが可能となる。
請求項9記載の発明によれば、ファンなどの特別な冷却装置が必要とされることなく、放熱特性に優れたノート型コンピュータ用のディスク装置を提供することができる。最近のノート型コンピュータは、高性能化されると共に、小型化、軽量化、軽薄化される傾向にある。コンピュータが高性能化されるとコンピュータから多くの熱が発生される。このため、コンピュータには、何らかの冷却手段が必要とされる。一方、最近のノート型コンピュータにおいては、小型化、軽量化、軽薄化されることが要求されている。ファンなどの特別な冷却装置などがノート型コンピュータに設けられるということは、ノート型コンピュータの大型化や重量増しにつながることとなり、このようなものは、ノート型コンピュータの使用者の要求に反するものとされる。しかしながら、ディスク装置内に備えられたディスクが回転されることにより発生される空気の流れを利用して、ディスク装置内の高温化を防ぐものとされていれば、ノート型コンピュータの大型化や重量増しは回避される。従って、大型化や重量増しされることなく、コンパクトで放熱特性に優れたディスク装置を備えるノート型コンピュータが構成される。また、ノート型コンピュータの消費電力が増加されるということも回避させることができる。
以下に本発明に係るディスク装置の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係るディスク装置の一実施の形態を示す斜視図、図2は、トレーがディスク装置本体内に収容された状態を示す説明図、図3は、ディスク装置の一部が切り欠かれた状態を示す説明図、図4は、図3の要部拡大図である。
各図について詳しく説明すると、図1は、ディスク装置70のトレー5がディスク装置本体1から排出された状態を示す斜視図とされている。また、図2は、図1におけるトレー5がディスク装置本体1の動作位置に挿入された状態を示す要部平面断面図とされている。また、図3は、図2に示すディスク装置70を側面から眺め、ディスク装置70内の一部が切り欠かれて断面として示された説明図とされている。また、図4は、同じくディスク装置70を側面から眺め、図3に示すディスク装置70の要部が拡大された説明図とされている。
各図に示された主要なものを説明する。ディスク装置本体1は、鋼板製の筐体1aを少なくとも備えるものとして構成されている。また、ターンテーブル2に、データなどの情報が備えられるディスク3(図2〜図4)が、着脱自在に取り付けられる。ターンテーブル2に対してディスク3が着脱されるときに、容易にディスク3の取付け取外しが行われることが可能とされるために、ターンテーブル2にチャッキング部材2aが設けられている。チャッキング部材2aが用いられてターンテーブル2に装着されたディスク3は、ターンテーブル2を備えるスピンドルモータ4(図3,図4)によって回転させられる。
スピンドルモータ4は、このスピンドルモータ4の制御を行う回路基板(図示せず)に一体のものとされている。スピンドルモータ4は、いわゆるアセンブリーされたものとして構成されている。また、不図示の回路基板は、スピンドルモータ4などの制御を行う集積回路や、集積回路などに通電可能に接続されるコネクタなどを備えるものとして構成されている。
ディスク3(図2)が備えられたトレー5(図1)が、ディスク装置本体1の開口部1
uからディスク装置本体1の収容室1r内に収容されたのちに(図2)、スピンドルモータ4(図3,図4)により、ターンテーブル2が回転させられる。これにより、ターンテーブル2のチャッキング部材2aに装着されたディスク3が回転させられる。
uからディスク装置本体1の収容室1r内に収容されたのちに(図2)、スピンドルモータ4(図3,図4)により、ターンテーブル2が回転させられる。これにより、ターンテーブル2のチャッキング部材2aに装着されたディスク3が回転させられる。
トレー5(図1〜図4)は、ディスク装置本体1に対し出入り可能なものとされている。詳しく説明すると、トレー5は、ディスク装置本体1より外部に突出されたディスク着脱位置(図1)と、ディスク装置本体1の内部に収納されたディスク動作位置(図2〜図4)との間を変位可能なものとして形成されている。また、略平面状の基壁55a(図1,図2,図4)が設けられることで、トレー5を構成するトレー本体5uが形成されている。トレー本体5uを形成する基壁55aは、トレー5にディスク3が備えられたときに、ディスク3(図2,図4)の平面部3aに対応するものとして形成されている。また、これと共に、略湾曲状の各側壁55b、55c、55d(図1,図2)が設けられることで、トレー5を構成するトレー本体5uが形成されている。略湾曲状の各側壁55b,55c,55dは、トレー本体5uに分割配置された状態で形成されている。トレー本体5uを形成する略湾曲状の各側壁55b、55c、55dは、トレー5にディスク3が備えられたときに、ディスク3(図2,図4)の外周部3bに対応するものとして形成されている。
また、トレー5にディスク3が備えられたときに、ディスク3(図2,図4)の平面部3aに対応して、略平面状の内壁面5a(図1,図2,図4)が、トレー本体5uを構成する基壁55aに設けられている。また、これと共に、トレー5にディスク3が備えられたときに、ディスク3(図2,図4)の外周部3bに対応して、略平面状の内壁面5aを囲むように略湾曲状の各内壁面5b,5c,5d(図1,図2)が、トレー本体5uを構成する各側壁55b,55c,55dに設けられている。
トレー5を構成するトレー本体5uの側壁55bに、空気が通される略矩形状の逃し口5eが設けられている。また、これと共に、トレー5を構成するトレー本体5uの基壁55aに、ピックアップ6が備えられる開口部5gが設けられている。この開口部5gに、ピックアップ6が移動可能に位置するものとされている。
ピックアップ6は、光信号などにより、ディスク3に記録されたデータなどの情報を読取り可能なものとして構成されている。光ピックアップ6は、不図示のレーザダイオードから出射されたレーザ光をディスク3に集光させるレンズ6aと、レンズ6aを保持するレンズホルダ6hとを少なくとも備えるものとして構成されている。
レンズ6a、レンズホルダ6h、レーザダイオードなどは、光ピックアップ6を構成するピックアップ主体部に装備されている。光ピックアップ6を構成するピックアップ主体部は、トレー5に装備された不図示の送りモータにより、トレー5の内外方向に沿って、略長方形の開口部5g内を移動するものとされている。また、光ピックアップ6のレンズホルダ6hは、光ディスク3に対し、レンズ6aのフォーカス方向およびトラッキング方向に動作可能なものとされている。
ターンテーブル2を備えるスピンドルモータ4および光ピックアップ6は、ディスク装置本体1に対して移動可能なトレー5に装備されている。図1〜図4に示すトレー5に代えて、例えばディスク3が載せられたり置かれたりされる載置部が設けられたトレー(5)も使用可能とされる。また、そのようなトレー(5)を備えると共に、ターンテーブル(2)を備えるスピンドルモータ(4)および光ピックアップ(6)が、ディスク装置本体(1)に内蔵されたディスク装置(70)も使用可能とされる。
前記逃し口5eの後部に、案内壁7が突設されている。この案内壁7は、前記側壁55
bの上部から前記基壁55aと略平行に延設された天壁55fの裏側に設けられている。案内壁7は、天壁55fの裏側において、下側に向けて立設されている。また、この案内壁7は、略板状のリブ7として形成されている。このリブ7の高さは、前記基壁55aに対して立設された各側壁55b,55c,55dの高さと略同じ高さとされている。このリブ7(図2)は、ディスク3の回転による空気の遠心力により、逃し口5eより取り入れられた空気の流れBの一部を、ディスク装置本体1内において拡散させるために、トレー本体5uに設けられている。また、トレー5(図1〜図3)を構成するトレー本体5uの前面に、パネル8が取り付けられている。
bの上部から前記基壁55aと略平行に延設された天壁55fの裏側に設けられている。案内壁7は、天壁55fの裏側において、下側に向けて立設されている。また、この案内壁7は、略板状のリブ7として形成されている。このリブ7の高さは、前記基壁55aに対して立設された各側壁55b,55c,55dの高さと略同じ高さとされている。このリブ7(図2)は、ディスク3の回転による空気の遠心力により、逃し口5eより取り入れられた空気の流れBの一部を、ディスク装置本体1内において拡散させるために、トレー本体5uに設けられている。また、トレー5(図1〜図3)を構成するトレー本体5uの前面に、パネル8が取り付けられている。
トレー本体5uおよびディスク装置本体1に対し、パネル8が位置する側をディスク装置70の前側とする。また、トレー本体5uおよびディスク装置本体1に対し、基板9が位置する側をディスク装置70の後側とする。また、トレー本体5uにおいて、天壁55fが位置する側を上側とし、基壁55aが位置する側を下側とする。また、トレー本体5uにおいて、図2の如く平面視された側をトレー5の表側とし、これの逆側から眺めたものをトレー5の裏側とする。なお、この明細書における「前後」「上下」「表裏」の定義は、ディスク装置70を説明するための便宜上のものとされる。
ディスク装置本体1に制御基板9(図1〜図4)が内蔵されている。制御基板9の両面に、ディスクドライブなどを駆動させるための電気回路が備えられている。制御基板9は、基板本体9hと、基板本体9hに装着された各集積回路9a,9bとを少なくとも備えるものとして構成されている。制御基板9(図4)の一側面9iが制御基板9の上面9iとされ、制御基板9の他側面9jが制御基板9の下面9jとされる。制御基板9の上面9iに、上部集積回路9aが配置されている。また、制御基板9の下面9jに、下部集積回路9bが配置されている。
ディスク装置本体1の後面側に、コネクタ10が配置されている。ディスク装置70に装備されたコネクタ10と、不図示のノート型コンピュータに装備された相手側コネクタ(図示せず)とが通電可能に接続される。これにより、ノート型コンピュータから発せられた各命令がディスク装置70に伝えられる。
また、ディスク装置本体1の後面側に、ディスク装置本体1内の空気が通される略矩形状の各排出口11,12が設けられている。図3および図4の如く、上部排出口11は、ディスク装置本体1の後面側に設けられ、制御基板9の上部集積回路9aと略同じ高さに位置するものとされている。また、下部排出口12は、ディスク装置本体1の後面側に設けられ、制御基板9の下部集積回路9bと略同じ高さに位置するものとされている。
図1〜図4の如く、光ディスク装置70は、光ディスク装置本体1と、この光ディスク装置本体1に対して開閉可能なトレー5とを少なくとも備えるものとして構成されている。トレー5に、光ディスク3(図2〜図4)が備えられるディスク装備部50(図1)が設けられている。ディスク装備部50を形成する合成樹脂製の壁55の内側に、光ディスク3が位置するものとされている。光ディスク3(図2)が回転されることにより、ディスク装備部50に空気の流れA,Bが発生される光ディスク装置70とされている。
合成樹脂製のトレー本体5uを構成する壁55に、壁55の内側から壁55の外側に向けて空気の流れA,Bを通す空気流逃し口5eが設けられている。また、光ディスク装置本体1を構成する金属製筐体1aの後側に、光ディスク装置本体1内の温度の高い空気を出させる空気流排出口11,12が設けられている。
このような構造の光ディスク装置70が構成されていれば、光ディスク装置70内に熱がこもるということは回避され、光ディスク装置70内の熱は、光ディスク装置70の外
部に逃され易くなる。光ディスク装置70内に備えられた光ディスク3が回転されることにより、空気の流れA,Bがトレー5のディスク装備部50に発生される。この空気の流れA,Bは、トレー5のディスク装備部50の壁55に設けられた空気流逃し口5eから光ディスク装置本体1の後側に設けられた上側の空気流排出口11へと動かされる。また、一部の空気の流れC,Dは、トレー5のディスク装備部50の壁55に設けられた空気流逃し口5eから光ディスク装置本体1の後側に設けられた下側の空気流排出口12へと動かされる。
部に逃され易くなる。光ディスク装置70内に備えられた光ディスク3が回転されることにより、空気の流れA,Bがトレー5のディスク装備部50に発生される。この空気の流れA,Bは、トレー5のディスク装備部50の壁55に設けられた空気流逃し口5eから光ディスク装置本体1の後側に設けられた上側の空気流排出口11へと動かされる。また、一部の空気の流れC,Dは、トレー5のディスク装備部50の壁55に設けられた空気流逃し口5eから光ディスク装置本体1の後側に設けられた下側の空気流排出口12へと動かされる。
従って、光ディスク装置本体1内の熱は、空気の流れB,C,Dにより、光ディスク装置本体1の後側の空気流排出口11,12から光ディスク装置本体1の外部へ排出される。これにより、冷却用ファンなどの特別な冷却装置が光ディスク装置70に設けられるということは回避され、放熱特性に優れるコンパクトな薄型の光ディスク装置70が、光ディスク装置70の利用者や、光ディスク装置70をパソコンなどの機器に組み込む組立メーカなどに提供される。
トレー5(図1,図2)に設けられた空気流逃し口5eは、トレー5の前側からトレー5の後側に向けて空気の流れB(図2,図4)がつくられる位置に設けられている。空気流逃し口5eに対応して、光ディスク装置本体1を構成する筐体1aに設けられた空気流排出口11は、光ディスク装置本体1の後側に設けられている。空気流排出口11は、光ディスク装置本体1を構成する筐体1aの後部側壁1cに設けられている。
このような構造の光ディスク装置70が構成されていれば、光ディスク3が回転されることにより、トレー5のディスク装備部50に発生された空気流A,Bは、トレー5のディスク装備部50を形成する壁55に設けられた空気流逃し口5eを通り、トレー5の後側に向けて流動される。このとき、トレー5は、光ディスク装置本体1を構成する筐体1aの収容室1r内に収納された状態とされている。
トレー5のディスク装備部50を形成する壁55の内側に発生された空気の流れA,Bは、トレー本体5uを構成する壁55に設けられた空気流逃し口5eを通り抜けてトレー5のディスク装備部50を形成する壁55の外側に出される。また、この空気の流れB(図2,図4)は、光ディスク装置本体1を構成する筐体1aの後部側壁1cに設けられた空気流排出口11から主に出される。従って、光ディスク装置本体1の内部の熱は、速やかに光ディスク装置本体1の外部に排出される。
また、光ディスク3(図2)が回転されることにより発生された空気の流れA,Bが乱流となったときに、乱流となった空気の流れにより、光ディスク3や光ディスク装置70に小さい振動が発生されたり、光ディスク3や光ディスク装置70から低騒音が発生されたりされることが心配されていた。しかしながら、トレー5のディスク装備部50を形成する壁55に、空気の流れA,Bを通す空気流逃し口5eが設けられ、トレー5のディスク装備部50を形成する壁55の内側から壁55の外側に空気の流れBが出されることにより、空気流A,Bの整流化が図られる。従って、光ディスク装置70に光ディスク3が備えられて光ディスク3が回転されたときに、光ディスク3や光ディスク装置70から大きな振動や大きな騒音が発生されるということは回避され、光ディスク装置70の低振動化や低騒音化が実現される。
トレー本体5u(図1)を構成する合成樹脂製の壁55は、光ディスク3(図2〜図4)の平面部3aに対応した略平板状の基壁55a(図1,図2)と、基壁55aから斜め上側に向けて基壁55aに対し鈍角に立ち上げられ光ディスク3の外周部3bに対応した湾曲状の各側壁55b,55c,55d(図1)と、各側壁55b,55c,55dの上端から基壁55aに対して略平行に延設された略平板状の各天壁55fとを備えるものと
して形成されている。上記空気流逃し口5eは、トレー本体5u(図1)を構成する合成樹脂製の側壁55bに設けられている。
して形成されている。上記空気流逃し口5eは、トレー本体5u(図1)を構成する合成樹脂製の側壁55bに設けられている。
このような構造の光ディスク装置70が構成されていれば、トレー5のディスク装備部50に発生された空気の流れA,Bは、トレー5のディスク装備部50を形成する壁55に設けられた空気流逃し口5eを通り抜け、トレー5のディスク装備部50を形成する壁55の内側から外側に排出され易くなる。
回転される光ディスク3(図2〜図4)の平面部3aと、静止されたトレー5のディスク装備部50を構成する基壁55aとの隙間や、筐体1aを構成する上側のカバー1pとの隙間で、主に空気の流れA,Bがつくられる。空気の流れA,Bを通す逃し口5eは、トレー5のディスク装備部50を構成する略平板状の基壁55aから斜め上側に向けて基壁55aに対し鈍角に立ち上げられ光ディスク3の外周部3bに対応した略湾曲状の側壁55bに設けられているから、トレー5のディスク装備部50に発生された空気の流れA,Bは、効率よくトレー5の空気流逃し口5eを通り抜ける。この空気の流れA,Bにより、光ディスク装置本体1の内の熱は、効率よく光ディスク装置本体1の外に排出される。
光ディスク3(図1〜図3)のデータを読み取る光ピックアップ6が、トレー5に装備されている。また、光ディスク3や光ピックアップ6などに対し電気制御を行う基板9(図1〜図4)が、光ディスク装置本体1の後側に装備されている。基板9に対応して、トレー5(図1,図2)の略中央部5mよりも後側に位置する側壁55bに、上記空気流逃し口5eが設けられている。
このような構造の光ディスク装置70が構成されていれば、トレー5のディスク装備部50に発生された空気流A,Bは、光ディスク装置本体1の後側に装備された基板9に吹き当てられ易いものとなる。光ディスク3(図2)が回転されるときに、光ディスク3およびトレー5は、光ディスク装置本体1内に収容される。このときに、トレー5の略中央部5mよりも後側であってディスク装備部50を形成する側壁55bに、空気の流れA,Bを通す空気流逃し口5eが設けられているから、例えば光ディスク装置70内が平面透視されたときに、トレー5の略中央部5mよりも後側であってディスク装備部50を形成する側壁55bに設けられた空気流通用の空気流逃し口5eと、光ディスク装置本体1の後側に装備された基板9とは、重ね合わせられる。
これにより、トレー5のディスク装備部50に発生された空気流A,Bは、トレー5に設けられた空気流逃し口5eを通り抜け、光ディスク装置本体1の後側に装備された基板9に吹き当てられ易くなる(図2,図4)。従って、光ディスク装置本体1の後側に装備された基板9の熱は、トレー5のディスク装備部50に発生された空気の流れA,Bによって効率よく奪い去られる。また、このような光ディスク装置70が構成されていれば、基板9に設けられレーザダイオード駆動用の電気回路として用いられる各集積回路9a,9bの温度は、許容範囲内の温度に維持され易くなる。従って、基板9に備えられた集積回路9a,9bは、温度に余裕がもたされた状態で使用される。
光ディスク3や光ピックアップ6などに対して電気制御を行う基板9は、光ディスク装置本体1を構成する筐体1a内に設けられている。基板9は、基板本体9hの表裏に、各集積回路9a,9bなどの各種電気/電子部品9a,9b等が設けられた両面基板9とされている。両面基板9は、光ディスク装置本体1を構成する筐体1aの底壁1bから上側に離された状態で筐体1aに設置されている。両面基板9の下側の集積回路9bは、光ディスク装置本体1を構成する筐体1aの底壁1bから離されて例えば浮かされた状態で、筐体1aの収容室1r内に位置するものとされている。光ディスク装置本体1(図4)を
構成する筐体1aに設けられた空気流排出口11,12は、両面基板9の上面9iにおける空気の流れBと、両面基板9の下面9jにおける空気の流れDとを、光ディスク装置本体1の外側に出させ易くさせる位置に形成されている。
構成する筐体1aに設けられた空気流排出口11,12は、両面基板9の上面9iにおける空気の流れBと、両面基板9の下面9jにおける空気の流れDとを、光ディスク装置本体1の外側に出させ易くさせる位置に形成されている。
このような構造の光ディスク装置70が構成されていれば、光ディスク装置本体1を構成する筐体1aに設けられた両面基板9の上面9iおよび下面9jは、トレー5のディスク装備部50で発生された空気の流れB,Dに当てられ易いものとなる。両面基板9は、光ディスク装置本体1を構成する筐体1aの底壁1bから上側に離された状態で筐体1aに設置されているから、両面基板9の上面9iから発せられる熱と、両面基板9の下面9jから発せられる熱とは、光ディスク装置70内の空気中に逃される。また、両面基板9の上面9iから発せられた熱と、両面基板9の下面9jから発せられた熱とは、光ディスク3が回転されることにより発生された空気の流れB,D(図4)により、奪い去られる。また、両面基板9の熱を奪い去った空気の流れB,Dは、光ディスク装置本体1を構成する筐体1aに設けられた空気流排出口11,12から光ディスク装置本体1の外側に排出される。従って、光ディスク装置本体1を構成する筐体1aに設けられた両面基板9の熱は、トレー5のディスク装備部50で発生された空気の流れB,Dにより、効率よく速やかに冷まされる。
図1〜図4に示すディスク装置70には、複数の空気流排出口11,12が設けられているが、例えば空気流排出口11,12が、コネクタ口を兼ねたものとして設けられたディスク装置も使用可能とされる。また、空気流排出口が、コネクタ口を兼ねた一つのものとして形成されたディスク装置も使用可能とされる。
光ディスク装置本体1(図2)の収容室1r内に空気の流れC,Dを行きわたらせる合成樹脂製のリブ7(図1,図2)が、空気流逃し口5eから上部排出口11の間に設けられている。このリブ7(図1)は、トレー本体5uを構成する側壁55bの上部から基壁55aと略平行に延設された天壁55fの裏側に設けられている。リブ7は、天壁55fの裏側において、下側に向けて立設されている。また、このリブ7(図2,図4)は、トレー5の前側からトレー5の後側に向けてつくられる空気の流れBに対し、略直交する方向に沿って延設されている。また、合成樹脂製のリブ7(図1〜図4)は、トレー5を構成する合成樹脂製のトレー本体5uと一体のものとされている。
このような構造の光ディスク装置70が構成されていれば、トレー5のディスク装備部50から発生された空気の流れA,B(図2)は、光ディスク装置本体1内に行きわたらされ易くなる。トレー5のディスク装備部50を形成する壁55に設けられた空気流通用の逃し口5eと、光ディスク装置本体1に設けられた空気流通用の上部排出口11との間に、空気の流れC,Dを光ディスク装置本体1内に行きわたらせるリブ7が設けられているから、トレー5のディスク装備部50から発生された空気の流れA,Bは、リブ7に当てられて光ディスク装置本体1内に行きわたされ易くなる。従って、光ディスク装置本体1内に局部的に高温な部分が発生されるということは回避され、光ディスク装置本体1内の温度は、許容範囲内の温度に維持される。
光ディスク3(図2)のデータを読取り可能な光ピックアップ6(図1,図2)が、トレー5の裏側に設けられている。また、光ピックアップ6周辺の空気を流動させる上記リブ7が、トレー5の裏側に設けられている。
このような構造の光ディスク装置70が構成されていれば、トレー5のディスク装備部50から発生された空気の流れAは、トレー5に設けられたリブ7に当てられ、空気の流れCとなって、トレー5の裏側に回り込む。リブ7に当てられた空気の流れCは、トレー本体5uを構成する基壁55aの下側に回り込む。トレー5に上記リブ7が設けられるこ
とにより、光ピックアップ6にあたる空気の流れC,Dが、光ディスク装置本体1の収容室1r内につくられる。
とにより、光ピックアップ6にあたる空気の流れC,Dが、光ディスク装置本体1の収容室1r内につくられる。
これにより、光ピックアップ6周辺の空気は、流動され、光ピックアップ6のレーザダイオードから発生される熱は、流動された空気によって奪い去られ易いものとなる。従って、光ピックアップ6を構成するレーザダイオードが異常に高温な状態となり、レーザダイオードの性能や、レーザダイオードの寿命や、光ディスク3に記録されたデータの品質などに悪影響が及ぼされるということは回避され、光ピックアップ6を構成するレーザダイオードから、長時間や長期にわたって安定したレーザ光が出射される。
また、トレー5の裏側に空気の流れC,Dが発生されることにより、光ディスク3(図3,図4)を回転駆動させるスピンドルモータ4から発生された熱は、流動された空気によって奪い去られ易くなる。また、トレー5の裏側に空気の流れC,Dが発生されることにより、スピンドルモータ4と一体のものとされ且つスピンドルモータ4の制御を行う上記回路基板の上記集積回路から発生された熱なども、流動された空気によって奪い去られ易くなる。また、トレー5の裏側に空気の流れC,Dが発生されることにより、光ピックアップ6のピックアップ主体部を駆動させる送りモータ(図示せず)から発生された熱も、流動された空気によって奪い去られ易くなる。従って、前記スピンドルモータ4や、前記回路基板の前記集積回路や、前記送りモータなどが異常に高温な状態に曝されるということは、回避され易くなる。
光ディスク装置本体1(図1〜図3)の内部を覆うパネル8が、トレー5の前側に設けられている。光ディスク装置本体1(図2,図3)に対してトレー5が閉じられたときに、光ディスク装置本体1を構成する筐体1aの開口部1uと、トレー5に設けられたパネル8との間に、各隙間13(図3),14(図2),15が設けられる構造のものとされている。これらの隙間13(図3),14(図2),15は、光ディスク装置本体1内に空気を流れ込ませる吸入口13,14,15とされている。
このような構造の光ディスク装置70が構成されていれば、光ディスク装置本体1を構成する筐体1aの開口部1uと、トレー5の前側に設けられ光ディスク装置本体1内を覆うパネル8との間に設けられた各隙間13,14,15から、効率よく空気が光ディスク装置本体1内に吸い込まれる。光ディスク装置70(図2)内に備えられた光ディスク3が回転されることにより、空気の流れA,Bがトレー5のディスク装備部50に発生される。しかしながら、この空気の流れA,Bを光ディスク装置本体1に設けられた上記各空気流排出口11,12から光ディスク装置本体1の外側に効率よく出させるためには、容易に空気が流れ込まれる各吸入口13,14,15が光ディスク装置70に必要とされる。
光ディスク装置70内に効率よく空気を吸い込ませる吸入口13,14,15が光ディスク装置70の前側に設けられているから、光ディスク装置70内に備えられた光ディスク3が回転されることで発生された空気の動きにより、光ディスク装置本体1内の空気は、光ディスク装置70の吸入口13,14,15から空気流排出口11,12へと流動される。従って、光ディスク装置70内に熱がこもるということは防止され、光ディスク装置70内の温度は、使用許容範囲内の温度に維持される。このように、上記光ディスク装置70に装備された上記各集積回路や、上記レーザダイオードや、上記各モータなどの発熱体は、自然クーリングにより冷却される。
トレー5を備える光ディスク装置本体1(図1〜図4)は、薄型とされる不図示のノート型パーソナルコンピュータに装備可能なものとされている。光ディスク装置70は、ノート型パーソナルコンピュータ専用の光ディスク装置70とされている。
このようにすれば、ファンなどの電力を消費する特別な冷却装置が必要とされることなく、放熱特性に優れたノート型パーソナルコンピュータ用の光ディスク装置70が、コンピュータ組立メーカなどに提供される。最近のノート型パーソナルコンピュータは、高性能化されると共に、小型化、軽量化、軽薄化される傾向にある。パーソナルコンピュータが高性能化されると、パーソナルコンピュータに装備された制御基板9の集積回路9a,9bや、光ピックアップ6のレーザダイオードなどから多くの熱が発生される。このため、パーソナルコンピュータには、何らかの冷却手段が必要とされる。一方、最近のノート型パーソナルコンピュータにおいては、小型化、軽量化、軽薄化されることが、ノート型パーソナルコンピュータの設計者や使用者などから要求されている。ファンなどの特別な冷却装置などがノート型パーソナルコンピュータに設けられるということは、ノート型パーソナルコンピュータの大型化や重量増しにつながることとなり、このようなものは、ノート型パーソナルコンピュータの設計者や使用者の要求に反するものとされる。
しかしながら、光ディスク装置70内に備えられた光ディスク3が回転されることにより発生される空気の流れA,B,C,D,E,F,Gを利用して、光ディスク装置70内の高温化を防ぐものとされていれば、ノート型パーソナルコンピュータの大型化や重量増しは回避される。従って、大型化や重量増しされることなく、コンパクトで放熱特性に優れた光ディスク装置70を備えるノート型パーソナルコンピュータが構成される。また、ノート型パーソナルコンピュータの消費電力が増加されるということも回避される。
このように、本発明のディスク装置は、主にノート型コンピュータに好適なものとされる。光ディスク装置70は、ノート型コンピュータに対し、光ディスク装置本体1が取り付けられたり取り外されたりされることが可能なものとされている。即ち、光ディスク装置70は、ノート型コンピュータに対し、着脱自在に装備される。また、光ディスク装置70は、ディスクドライブ装置に内蔵された電気回路を備える基板9と、光ピックアップ6とを冷却する構造のものとされている。
ディスク3が備えられるディスク装備部50の側壁55bに空気流逃し口5eを設け、筐体1aの後部側壁1cに空気流排出口11,12を設け、逃し口5eと排出口11,12の間に電気回路を備える基板9を配置させ、ディスク3の回転により発生される空気の流れを、トレー5の逃し口5eより筐体1aの内部に取り込ませ、電気回路を備える基板9などに空気の流れを通らせ、排出口11,12に空気の流れを通らせて、暖められた空気をディスク装置本体1の外部に排出させることで、ファン(図示せず)などの特別な冷却装置が使用されることなく、電気回路を備える基板9などが冷却される。このようにすることで、冷却ファンなどの特別な冷却装置が装備されることなく、ディスク装置本体1の内部を冷却可能なディスク装置70の提供が実現される。
次に、ディスク装置70にディスク3が装備され、ディスク装置70が作動される状態について説明する。ターンテーブル2(図1)に備えられたチャッキング部材2aにディスク3(図2)を装着することで、ターンテーブル2上にディスク3がセットされる。トレー5を図1に示すディスク着脱位置から図2に示す動作位置まで変位させると、ディスク3は、スピンドルモータ4(図3,図4)によりA方向(図2)に回転駆動される。便宜上、空気の流れAと、ディスク3の回転方向Aとは、同じ符号を用いて示した。
ディスク3の回転に伴って、空気の流れAも同様に回転方向Aに沿って動かされる。空気の流れAは、ディスク3の円周方向に沿って動かされる。空気の流れAは、次第に内壁面5b,5c,5dに沿った動きとなるが、トレー本体5uを構成する側壁55bに、空気が通される逃し口5eが設けられているので、空気の流れの一部は、矢印Bで示す通り、上部集積回路9aを冷却後、リブ7を超えて上部排出口11を通り抜ける。
また、逃し口5eを抜けた空気の流れの一部は、リブ7により拡散された空気の流れとなる。リブ7により拡散された空気の流れは、矢印Cで示す通り、リブ7近傍部からトレー5の裏側における中央部5mに向けた空気の流れとなる。この空気流は、ピックアップ6にあてられる。ピックアップ6にあてられた空気流の一部は、矢印D(図2,図4)で示す通り、制御基板9の下面9j(図4)に配置された下部集積回路9bの近傍を通り、筐体1aに設けられた下部排出口12より排出される。このように、図1〜図4に示すディスク装置70は、ディスク3の回転により発生された空気の流れをディスク装置本体1の後側から外部に流出させる構造のものとされている。
ディスク装置本体1内への空気の取入れについては、矢印E(図3),F(図2),Gで示す通り、ディスク装置70の前側で行われる。外部の空気は、矢印E(図3)で示す通り、主にフロントパネル8の下部隙間13からディスク装置70内に取り入れられる。また、外部の空気は、矢印F(図2)または矢印Gで示す通り、フロントパネル8の両サイドの隙間14,15からディスク装置70内に取り入れられる。
上記ディスク装置は、例えば、ノート型パソコンや、デスクトップ型パソコンなどのパソコンや、CDプレーヤや、DVDプレーヤなどの音響機器などに装備可能なものとされる。本発明のディスク装置は、図示されたものに限定されるものではない。本発明のものは、その要旨を逸脱しない範囲において、種々変更可能なものとされる。
ノート型コンピュータに対して取付け取外し可能な薄型ディスクドライブ装置に有用な方式のものとされる。
1 光ディスク装置本体(ディスク装置本体)
1a 筐体
1b 底壁(基壁)
1c 側壁
1p カバー
1r 収容室
1u 開口部
2 ターンテーブル
2a チャッキング部材
3 光ディスク(ディスク)
3a 平面部
3b 外周部
4 スピンドルモータ
5 トレー
5a,5b,5c,5d 内壁面
5e 空気流逃し口(逃し口)
5g 開口部
5m 中央部
5u トレー本体
6 ピックアップ(光ピックアップ)
6a レンズ
6h レンズホルダ
7 リブ(案内壁)
8 フロントパネル(パネル)
9 両面基板(基板)
9a,9b 集積回路(電気/電子部品)
9h 基板本体
9i 上面(一側面)
9j 下面(他側面)
10 コネクタ
11,12 空気流排出口(排出口)
13,14,15 吸入口(隙間)
50 ディスク装備部
55 壁
55a 基壁
55b,55c,55d 側壁
55f 天壁
70 光ディスク装置(ディスク装置)
A,B,C,D,E,F,G 空気の流れ(空気流)
1a 筐体
1b 底壁(基壁)
1c 側壁
1p カバー
1r 収容室
1u 開口部
2 ターンテーブル
2a チャッキング部材
3 光ディスク(ディスク)
3a 平面部
3b 外周部
4 スピンドルモータ
5 トレー
5a,5b,5c,5d 内壁面
5e 空気流逃し口(逃し口)
5g 開口部
5m 中央部
5u トレー本体
6 ピックアップ(光ピックアップ)
6a レンズ
6h レンズホルダ
7 リブ(案内壁)
8 フロントパネル(パネル)
9 両面基板(基板)
9a,9b 集積回路(電気/電子部品)
9h 基板本体
9i 上面(一側面)
9j 下面(他側面)
10 コネクタ
11,12 空気流排出口(排出口)
13,14,15 吸入口(隙間)
50 ディスク装備部
55 壁
55a 基壁
55b,55c,55d 側壁
55f 天壁
70 光ディスク装置(ディスク装置)
A,B,C,D,E,F,G 空気の流れ(空気流)
Claims (9)
- ディスク装置本体と、該ディスク装置本体に対して開閉可能なトレーとを備え、該トレーにディスクが備えられるディスク装備部が設けられ、該ディスク装備部を形成する壁の内側に該ディスクが位置するものとされ、該ディスクが回転されることにより該ディスク装備部に空気の流れが生じるディスク装置であって、前記トレーを構成する前記壁に、該壁の内側から該壁の外側に向けて空気の流れを通す逃し口が設けられ、前記ディスク装置本体に、該ディスク装置本体内の空気を出させる排出口が設けられたことを特徴とするディスク装置。
- 前記逃し口は、前記トレーの前側から該トレーの後側に向けて空気の流れがつくられる位置に設けられ、前記排出口は、前記ディスク装置本体の後側に設けられたことを特徴とする請求項1記載のディスク装置。
- 前記壁は、前記ディスクの平面部に対応した基壁と、該基壁から立ち上げられ該ディスクの外周部に対応した側壁とを備え、前記逃し口は、該側壁に設けられたことを特徴とする請求項1又は2記載のディスク装置。
- 前記ディスクなどに対し制御を行う基板が、前記ディスク装置本体の後側に装備され、該基板に対応して、前記トレーの略中央部よりも後側の前記壁に、前記逃し口が設けられたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のディスク装置。
- 前記ディスクなどに対し制御を行う基板が、前記ディスク装置本体を構成する筐体に設けられ、該基板は、基板本体の表裏に電気/電子部品が設けられた両面基板とされ、該両面基板は、該筐体の基壁から離された状態で該筐体に設置され、該ディスク装置本体を構成する該筐体に設けられた前記排出口は、該両面基板の一側面における空気の流れと、該両面基板の他側面における空気の流れとを、該ディスク装置本体の外側に出させるものとされたことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のディスク装置。
- 前記ディスク装置本体内に空気の流れを行きわたらせる案内壁が、前記逃し口から前記排出口の間に設けられたことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のディスク装置。
- 前記ディスクのデータを読取り可能なピックアップが前記トレーに設けられ、該ピックアップ周辺の空気を流動させる案内壁が該トレーに設けられたことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載のディスク装置。
- 前記ディスク装置本体内を覆うパネルが前記トレーの前側に設けられ、該ディスク装置本体に対して該トレーが閉じられたときに、該ディスク装置本体を構成する筐体と、該トレーに設けられた該パネルとの間に隙間が設けられ、該隙間が、該ディスク装置本体内に空気を流れ込ませる吸入口とされたことを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載のディスク装置。
- 前記トレーを備える前記ディスク装置本体は、薄型とされるノート型コンピュータに装備可能とされたことを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載のディスク装置。
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- 2004-10-26 TW TW93132355A patent/TWI264710B/zh not_active IP Right Cessation
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US8095945B2 (en) | 2005-10-03 | 2012-01-10 | Hitachi, Ltd. | Tray enabling optical unit heat reduction |
TWI427622B (zh) * | 2010-02-01 | 2014-02-21 | Hon Hai Prec Ind Co Ltd | 光碟驅動器 |
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CN1319067C (zh) | 2007-05-30 |
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