JP2003249070A - ディスクドライブ装置と電子機器および冷却用ディスク - Google Patents

ディスクドライブ装置と電子機器および冷却用ディスク

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JP2003249070A
JP2003249070A JP2002045153A JP2002045153A JP2003249070A JP 2003249070 A JP2003249070 A JP 2003249070A JP 2002045153 A JP2002045153 A JP 2002045153A JP 2002045153 A JP2002045153 A JP 2002045153A JP 2003249070 A JP2003249070 A JP 2003249070A
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JP
Japan
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housing
disk drive
exhaust port
drive device
cooling
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JP2002045153A
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Inventor
Michinobu Inoue
道信 井上
Takashi Kobarigawa
尚 小梁川
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、筐体内部における冷却効率の向上を
得るディスクドライブ装置と、機器本体内部の冷却効率
の向上を得るパソコンなどの電子機器と、必要に応じて
用いられる冷却用ディスクを提供する。 【解決手段】ディスクドライブ装置Dは、筐体20内に
設けられ記録媒体Kを筐体内外に挿脱自在に搬送するト
レー28と、このトレーに設けられ記録媒体を回転駆動
するスピンドルモータ29と、記録媒体へ情報を記録・
再生するヘッド部30と、トレーの出し入れを操作する
ベゼル部31と、筐体のスピンドルモータと対向する部
位に設けられる吸気口21と、ベゼル部および、このベ
ゼル部と対向する筐体部位に設けられる第2の排気口3
2および第1の排気口26と、筐体に移動自在に取付け
られ第1の排気口と第2の排気口を交互に開閉するシャ
ッター機構24と具備した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部で発生する熱
を放出する放熱構造を備えたディスクドライブ装置と、
このディスクドライブ装置を収容するパソコンなどの電
子機器および、必要に応じて記録媒体と交換自在に装着
される冷却用ディスクに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のディスクドライブ装置は、装置本
体である筐体内外にディスク状の記録媒体を搬送するト
レーと、上記記録媒体を支持し回転駆動するスピンドル
モーター(駆動機構)と、記録媒体へ情報を書き込み
(記録)もしくは記録媒体に記録される情報を読み出し
(再生)をなすヘッド部を備えている。上記記録媒体と
して、いわゆるCDやCD−Rなどの光ディスクがあ
り、さらには近時、DVDのごとき記憶容量が膨大化し
たものがある。これらの記憶媒体は、全て、機構的には
上述のディスクドライブ装置によって操作される。この
ようなディスクドライブ装置が電子機器である、たとえ
ばパソコンに収容されていて、ディスクドライブ装置の
動作時には、スピンドルモータによって記録媒体を回転
駆動し、記録媒体への情報の記録や、記録媒体からの情
報の再生を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、記録媒体に
対して情報の記録もしくは再生を行うヘッド部は、それ
自体が動作時に発熱をともなう。しかも、記録媒体が高
速で回転駆動するのに対して、記録媒体とヘッド部との
間隙が極くわずかであるので、これらの間でも発熱が避
けられない。当然、上記記録媒体の高速回転にともなっ
て、この上下両面に若干の空気流が生じるが、これは記
録媒体とスピンドルモータの支持基盤(すなわちトレー
面)との間で循環するだけであって、記録媒体とヘッド
部を冷却するまでには至らない。
【0004】一方、記録媒体を筐体内に収容した状態
で、筐体はほとんど密閉化されていて、内部に溜まった
熱が外部へ放出されずに充満し易い。そのため、筐体内
部がさらに温度上昇してしまい、ヘッド部が熱的悪影響
を受けて信頼性が損なわれる虞れがある。このディスク
ドライブ装置を収容するパソコンには、別途、発熱量が
大きいMPUやハードディスクなどの電気部品が備えら
れている。そのため、パソコンにはヒートシンクや冷却
ファン等の冷却用部品が配置されていて、ある程度の冷
却効率は確保されている。
【0005】しかしながら、上述したディスクドライブ
装置に対して効率のよい冷却構造を備えたパソコンは従
来から存在していない。空気の流れを用いて冷却する場
合であっても、外部から取り入れた空気をMPUなどの
発熱量が大なる電気部品に導く以前にディスクドライブ
装置に導いたり、あるいは上記電気部品に導いてからデ
ィスクドライブ装置に導く程度である。具体的には、デ
ィスクドライブ装置の筐体周面一部に冷却風を沿わせる
だけであって、ディスクドライブ装置内部の冷却効果を
期待することはほとんどできず、パソコン内部に対する
影響が相変わらず大となっている。なお、スピンドルモ
ータに冷却ファンを連設して装置内部の放熱をなす構成
が、たとえば特開平12−21158号公報や、特開平
13−23365号公報に開示されているが、冷却ファ
ンを備えることにより装置全体の厚さが厚くなり、パソ
コン自体の薄型化を阻害し、消費電力および重量が増大
してしまう。
【0006】本発明は上述の課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的とするところは、筐体内部に
おける冷却効率の向上を得るディスクドライブ装置と、
このディスクドライブ装置を搭載することにより機器本
体内部の冷却効率の向上を得るパソコンなどの電子機器
と、情報の記録再生をなさないときに必要に応じて用い
られ、ディスクドライブ装置内部を積極的に冷却する冷
却用ディスクを提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を満足するため
本発明のディスクドライブ装置は、筐体と、この筐体内
に設けられディスク状の記録媒体を筐体内部と外部に挿
脱自在に搬送するトレーと、このトレーに設けられ記録
媒体を交換自在に支持しかつ回転駆動する駆動機構と、
この駆動機構によって回転駆動される記録媒体へ情報を
記録しもしくは記録媒体に記録された情報を読取り再生
するヘッド部と、トレーの側面部に取付けられトレーの
筐体への出し入れを操作するベゼル部と、筐体の駆動機
構と対向する部位に設けられ外部空気を筐体内部へ導入
案内する吸気口と、ベゼル部とこのベゼル部と対向する
筐体側面部に設けられ筐体内に導入された外部空気を筐
体外部へ排出案内する排気口と、筐体に移動自在に取付
けられ移動変位することによりベゼル部の排気口とベゼ
ル部と対向する筐体側面部の排気口を交互に開閉するシ
ャッター機構とを具備する。
【0008】上記目的を満足するため本発明の電子機器
は、上記ディスクドライブ装置を収容するとともに、デ
ィスクドライブ装置の上記吸気口に外部空気を導入案内
する整流機構を具備した。上記目的を満足するため本発
明の電子機器は、上記ディスクドライブ装置を収容する
機器本体と、この機器本体内におけるディスクドライブ
装置の排気口に対向しかつ排気口の近傍に配置される発
熱量が大なる電子部品とを具備した。
【0009】上記目的を満足するため本発明の電子機器
は、上記ディスクドライブ装置を収容する機器本体と、
この機器本体内におけるディスクドライブ装置の排気口
に対向しかつ排気口の近傍に配置される発熱量が大なる
電子部品と、この電子部品を冷却するために配置される
冷却ユニットとを具備し、上記冷却ユニットは、電子部
品に密着固定される放熱フィンと、排気口に対向して設
けられる冷却風の吸込み部および機器本体に設けられる
排気口を介して外部と連通する吹出し部を備えた。
【0010】上記目的を満足するため本発明の冷却用デ
ィスクは、上記ディスクドライブ装置に用いられ、記録
媒体と交換したうえで回転駆動されることにより風を起
す複数の凹部を備え、かつヘッド部と対向する部位にヘ
ッド部が読取り認識する認識情報を備えた。
【0011】このような課題を解決する手段を採用する
ことにより、ディスクドライブ装置内部における冷却効
率が向上し、このディスクドライブ装置を搭載する電子
機器の機器本体内部における冷却効率が向上し、必要に
応じて冷却用ディスクを用いることによりディスクドラ
イブ装置内部を積極的に冷却できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
にもとづいて説明する。図1は、電子機器であるところ
のパソコンの一部を分解し、かつ概略的に示す斜視図で
あり、図2は、組み立てられたパソコンの一部を概略的
に示す斜視図である。上記パソコンの機器本体である筐
体1は、底面部1Aと上面部1Bとを組み合わせてな
る。この筐体1上に、液晶からなる表示板(図示しな
い)が開閉自在に取付けられて、パソコンが構成され
る。
【0013】上記筐体底面部1A内には、後述するよう
にディスクドライブ装置Dをはじめとして多数の構成部
品が収容され、上面部にはキーボード2と、ここでは図
示しないスイッチ類および表示灯類が取付けられる。上
記筐体底面部1Aにおいて、一方の隅部を除くほとんど
大部分の面積を占める回路基板3が取付けられる。この
回路基板3には、MPU(中央演算処理装置)4と、デ
コーダ半導体装置5および、ここでは省略する多数の電
気部品が取付けられ、かつ表面には電気回路がプリント
配線される。
【0014】特に、上記MPU4は発熱量が大であるの
で、冷却ユニット6がMPU4上に直接的に取付けられ
る。この冷却ユニット6は、一端部端面と他端部上面が
開口するダクト構造をなすヒートシンク7と、内部に収
容される送風ファン8とが一体形成される。上記ヒート
シンク7は、アルミダイキャスト材からなる放熱ベース
9を、アルミ板金からなるカバー10で覆ってなる。上
記放熱ベース9はMPU4上に載置固定され、内部の一
側部には多数枚の放熱フィン11が一体形成される。
【0015】上記送風ファン8はファンモータに連結さ
れ、放熱ベース9上で、かつ放熱フィン11と並んで配
置される。上記カバー10の、送風ファン8の対向部位
には円形状の開口部12が設けられていて、送風ファン
8の回転駆動にともない周辺空気を吸込み案内する吸込
み部をなす。冷却ユニット6の一端部は吹出し部13と
して開口し、筐体底面部の側面部1dに設けられる排気
口14に対向している。したがって、冷却ユニット6の
吹出し部13は排気口14を介して外部と連通してい
る。
【0016】上記筐体底面部1Aの側面部1eには、吹
出し部13とは別に、排気口14の近傍部位に筐体1内
へ外部空気を導入案内する吸気口15が設けられる。こ
の吸気口15を備えた側面部1eと対向する側面部1f
には、ディスクドライブ装置Dにディスク状の記録媒体
Kを挿脱するための案内口16が開口される。筐体底面
部1A上の回路基板3を除く部位は、筐体底面部1Aが
露出していて、この所定位置に複数の固定治具17が配
置される。これら固定治具17上にディスクドライブ装
置Dが載置され、筐体底面部1Aに取付け固定される。
さらに、筐体底面部1Aの側面部1fには上記案内口1
6の上部に沿って、外部空気を筐体内に導入案内する導
入口18が設けられる。この導入口18は、上記案内口
17に取付けられるディスクドライブ装置Dの、ほぼ中
央部に対向している。
【0017】つぎに、上記ディスクドライブ装置Dにつ
いて、図1、図2および図3、図4を参照して詳述す
る。図3は、上記したパソコン一部と、このパソコン内
に収容されるディスクドライブ装置Dの断面図であり、
図4は、ディスクドライブ装置Dの概略構成を示す斜視
図である。
【0018】上記ディスクドライブ装置Dは、ディスク
状の記録媒体Kを着脱自在に装着し、装着した状態で上
記記録媒体Kに情報を記録し、もしくは記録媒体に記録
された情報を読取り再生するようになっている。上記デ
ィスクドライブ装置Dは、筐体底面部1Aに取付けられ
た状態で、一端部が上記案内口16に嵌め込まれるケー
シングとしての筐体20を備えている。筐体20の上面
壁には、矩形状の開口部である吸気口21が設けられ
る。
【0019】この吸気口21には、フィルタ22が嵌め
込まれている。上記フィルタ22は、細かい網目状の板
金からなろ。吸気口21を通過する塵埃に対して、フィ
ルタ22に静電気を生じさせてこれを捕捉し、導通する
空気を濾過するようにしてもよい。筐体20の上面壁に
は、上記吸気口21を囲撓するとともに、底面部1Aに
設けられる導入口18と対向する部位のみが開放される
整流体(整流機構)23が取付けられている。上記整流
体23は、導入口18を囲むようにコ字状に設けられる
側部aと、この側部上端開口を閉塞する蓋部bからな
る。
【0020】上記筐体20の、上記デコーダ半導体装置
5と対向する側部cには、シャッター機構24を構成す
るメインシャッター25の一部が露出し、かつ第1の排
気口26が設けられている。後述するように、上記メイ
ンシャッター25は筐体20の側壁に沿って移動自在に
設けられていて、その位置に応じて上記第1の排気口2
6を開閉可能に構成されている。
【0021】第1の排気口26は、上記回路基板3上に
取付けられる上記デコーダ半導体装置5と対向し、かつ
この近傍位置にある。さらに、デコーダー半導体装置5
の近傍に上記MPU4が取付けられ、この上部に冷却ユ
ニット6が載設されることになる。上述した筐体20内
に、ディスク状の記録媒体Kをレール27に沿って筐体
内部と外部に挿脱自在に搬送するトレー28を備えてい
る。上記トレー28には、記録媒体Kを交換自在に支持
し、かつ回転駆動するスピンドルモータ(駆動機構)2
9が設けられる。
【0022】筐体20上面部に設けられるフィルタ22
を備えた吸気口21は、上記トレー28が筐体20内に
挿入された状態で上記スピンドルモータ29と対向する
部位にある。上記トレー28には、このスピンドルモー
タ29によって回転駆動される記録媒体Kの径方向に沿
って移動して、記録媒体に情報を記録し、もしくは記録
媒体に記録された情報を読取り再生するヘッド部30を
備えている。
【0023】上記トレー28の一側部には、トレー28
の筐体20内への出し入れを操作するためのベゼル部3
1が設けられる。上記メインシャッター25は、所定幅
寸法で、筐体20の一側面と底面とに沿って略L字状に
折曲形成される板体であり、その一端縁は上記ベゼル部
31まで延出される。上記メインシャッター25は、図
示しない作動機構に連結されていて、筐体20の側部c
と底部dに沿って移動自在である。その位置によって
は、上述したように立上り部が上記第1の排気口26を
開閉自在であり、かつ水平部端縁は、ベゼル部31の内
面に摺動自在に当接する。
【0024】図5は、ディスクドライブ装置Dにおけ
る、特に、ベゼル部31とシャッター機構24を説明す
るため、構成部品の一部を分解した斜視図である。上記
ベゼル部31には複数の小孔からなる第2の排気口32
が設けられている。この第2の排気口32とほぼ対向す
るトレー28の一側部には、平面視で凹状に形成され、
かつ互いにほぼ同一長さの第1の溝部33および第2の
溝部34が連設されている。
【0025】第1の溝部33は、上端面がスピンドル2
9に装着された状態の記録媒体Kとほぼ同一であり、下
端面はトレー28の下端面まで設けられる平坦状の溝を
なす。第2の溝部34は、その上端面と下端面がトレー
28の上端面と下端面とに揃えられるが、特に下部に沿
って斜めの傾斜部eが形成される。上記ベゼル部31が
トレー28の側面部に取付けられた状態で、ベゼル部3
1と第1、第2の溝部33,34との間には空間スペー
スが形成される。これらの空間スペースに、シャッター
機構24を構成するサブシャッター35と、このサブシ
ャッターを弾性的に押圧付勢するコイル状の圧縮ばね3
6と、この圧縮ばねの位置を確保する押え用部材37が
収容される。
【0026】上記ベゼル部31に設けられる第2の排気
口32は第1の溝部33と対向しており、上記サブシャ
ッター35は第1の溝部33側にある。このサブシャッ
ター35の一端部にはピンfが一体に設けられ、ここに
上記圧縮ばね36の一端部が嵌っている。すなわち、圧
縮ばね36は第2の溝部34側にあって、サブシャッタ
ー35を第1の溝部33端縁側へ押圧付勢している。こ
のことにより、通常は、サブシャッター35がベゼル部
31の第2の排気口32を閉塞している。
【0027】サブシャッター35の下端部には突起gが
一体に設けられ、先に説明した上記メインシャッター2
5の端部が掛止している。したがって、メインシャッタ
ー25の移動方向によってはサブシャッター35は圧縮
ばね36の弾性力に抗して第2の溝部34側へ移動し、
第2の排気口32を開放するようになっている。
【0028】つぎに、このようにしてパソコンに搭載さ
れるディスクドライブ装置Dでの冷却作用について説明
する。ディスクドライブ装置Dを構成するトレー28を
筐体20(すなわち、パソコン筐体1)から引き出し、
スピンドルモータ29にディスク状の記憶媒体Kを嵌め
込む。そして、ベゼル部31を押圧して、記憶媒体Kと
ともにトレー28を筐体20内へ押し込む。
【0029】ベゼル部31がパソコン筐体1の案内口1
6を完全閉塞したことを確認したら、記憶媒体Kに書き
込まれている情報の再生もしくは、記憶媒体に情報に書
き込む記録を行う。すなわち、パソコンに備えられる再
生スイッチもしくは記録スイッチをオンにする。スピン
ドルモータ29が駆動を開始して、記憶媒体Kを回転駆
動する。ヘッド部30は記憶媒体Kの径方向に徐々に移
動しながら、記憶媒体に書き込まれる情報を読み取り、
もしくは記録媒体に情報を書き込む。読み取られた情報
もしくは書き込まれた情報はパソコンに備えられる表示
板に表示される。
【0030】図6(A)は、記憶媒体Kに対する情報再
生時におけるディスクドライブ装置Dの裏面側外観の斜
視図であり、図6(B)は同再生時のベゼル部31と、
シャッター機構24一部の平面図である。また、図7
は、情報再生時におけるディスクドライブ装置D内部で
の冷却風の流れを説明する、パソコン一部とディスクド
ライブ装置Dの概略的な断面図である。
【0031】再生信号がオンされると、メインシャッタ
ー25がA方向に移動変位させられ、筐体20側部の第
1の排気口26が開放される。同時に、圧縮ばね36の
弾性力が作用してサブシャッター35が第1の溝部33
端縁に押付けられ、ベゼル部31の第2の排気口32が
閉成される。スピンドルモータ29が記憶媒体Kを回転
駆動することから、スピンドルモータおよび記憶媒体の
上面部が低圧化され、筐体20上面の吸気口21を介し
て筐体内に空気が吸い込まれる。
【0032】筐体20の吸気口21は整流体23によっ
て囲撓され、この整流体内部はパソコン筐体側面部1f
の吸気口18を介して外部と連通している。したがっ
て、外部空気は吸気口からパソコン筐体1内に吸い込ま
れ、整流体23に案内されて吸気口21を介し筐体20
内に導かれる。筐体20内においては、記憶媒体Kの回
転駆動とヘッド部27の読取り動作にともなって、記憶
媒体Kとヘッド部27が温度上昇するが、筐体20内に
導入される外部空気がこれらを冷却する。
【0033】そして、筐体20側部の第1の排気口26
が開放されているので、筐体内部を冷却したあとの外部
空気は、第1の排気口26を介してパソコン筐体1内へ
導出される。先に、図2で説明したように、筐体20に
設けられる第1の排気口26の近傍で、この排気口に対
向して、発熱量の大なるデコーダ半導体装置5が配置さ
れている。したがって、第1の排気口26から導出され
る外部空気がデコーダ半導体装置5に衝突して、これを
冷却する。
【0034】さらに、デコーダ半導体装置5の近傍に配
置される冷却ユニット6の送風ファン8は駆動状態にあ
り、デコーダー半導体装置5を冷却した後の外部空気
は、筐体底面部1Aに設けられる吸気口15から導入さ
れた外部空気とともに、冷却ユニット6内部へ吸い込ま
れる。冷却ユニット6では、MPU4から発生する熱を
吸収し、放熱フィン11から放熱している。したがっ
て、冷却ユニット6内に導かれた外部空気は放熱フィン
11を冷却し、そのあと筐体排気口14から外部へ排出
される。
【0035】このようにして、記憶媒体Kの再生時にお
けるディスクドライブ装置D内部の冷却と、パソコン内
部の冷却作用が行われる。再生時は、記憶媒体Kへ情報
を書き込む記録時と比較して、記憶媒体Kとヘッド部2
7の温度上昇の割合が比較的低いので、さほど多量の外
部空気を導入しなくても充分に冷却される。図8(A)
は、記憶媒体Kへの記録時におけるディスクドライブ装
置Dの裏面側外観の斜視図であり、図8(B)は同記録
時のベゼル部31とシャッター機構24一部の斜視図で
ある。
【0036】また、図9は、情報記録時におけるディス
クドライブ装置D内部での冷却風の流れを説明する、パ
ソコン一部とディスクドライブ装置Dの概略的な断面図
である。
【0037】記録信号がオンされると、メインシャッタ
ー25がB方向に移動変位させられ、筐体20側部の第
1の排気口26を閉成する。同時に、メインシャッター
25は圧縮ばね36の弾性力に抗してサブシャッター3
5を同方向へ強制的に移動付勢する。したがって、サブ
シャッター35は第1の溝部33から出て第2の溝部3
4内に収容するよう移動させられ、ベゼル部31に設け
られる第2の排気口32を開放する。
【0038】スピンドルモータ29が記憶媒体Kを回転
駆動するところから、スピンドルモータ上面部と記憶媒
体上面部が低圧となる。外部空気は、パソコン筐体1の
吸気口18から筐体内に吸い込まれ、整流体23に案内
されて筐体20上面の吸気口21を介して筐体内に導か
れる。筐体20内においては、記憶媒体Kの回転駆動と
ヘッド部27の読取り動作にともなって記憶媒体Kとヘ
ッド部27が温度上昇するが、筐体20内に導入される
外部空気がこれらを冷却する。
【0039】このとき、筐体20側部の第1の排気口2
6が閉成される一方で、ベゼル部31の第2の排気口3
2が開放される。筐体20内部を冷却したあとの外部空
気は、第2の排気口32を介して筐体外部、すなわちパ
ソコ外部へ円滑に導出される。なお、記憶媒体Kの記録
時においては、再生時と比較して、記憶媒体Kとヘッド
部27の温度上昇の割合が大である。したがって、ディ
スクドライブ装置D内を集中して冷却することにより、
冷却効率を確保する。また、パソコン内部の冷却作用は
別途行われ、ここでも冷却効率を確保する。
【0040】図10(A)は、後述する冷却用ディスク
Kaの断面図、図10(B)はその平面図であり、図1
1は、実際に冷却用ディスクKaを回転駆動した状態で
のディスクドライブ装置Dとパソコン一部の概略の断面
図である。上記冷却用ディスクKaは、必要に応じて、
上記記憶媒体Kに代ってスピンドルモータ29に取付け
られる。すなわち、記憶媒体Kに対する再生・記録をな
さないときであって、それまで長時間継続した再生・記
録動作により筐体20内の温度上昇が顕著な場合が選択
される。
【0041】上記冷却用ディスクKaは、その表面側
に、同一直径の位置で、互いに所定間隔を存して凹部4
0が設けられている。それぞれの凹部40は平面視で円
形状をなし、当然、冷却用ディスクKaの板厚よりも小
さい深さ寸法をなす。この凹部40は、貫通孔であって
もよいが、凹部40の方が外方への気流をより大きく生
じさせることができて、好ましい。また、凹部40は、
冷却ディスクKaの回転中心を軸とした点対称な形状と
なるよう配置する。
【0042】さらに、冷却用ディスクKaの裏面側にお
ける周端部に沿って、冷却用ディスク固有の認識情報を
記録した領域41が形成される。冷却用ディスクKaの
中央部には、スピンドルモータ29に着脱自在に嵌め込
まれるための係合用孔42が設けられる。なお、図11
に示すパソコン筐体1とディスクドライブ装置Dは、こ
こでは外部空気を筐体1内へ導入するための吸気口と、
案内する整流体の記載がないとともに、ベゼル部31に
第2の排気口の記載がない。
【0043】その代用として、筐体20上面に設けられ
る吸気口21を開閉するシャッター板45を備えてい
る。このシャッター板45は、シャッター機構24の一
部を構成していて、メインシャッター25が第1の排気
口26を開閉するのにともなって開閉するようになって
いる。
【0044】冷却用ディスクKaを記憶媒体Kと交換し
て回転駆動するにあたり、シャッター機構24はメイン
シャッター25で第1の排気口26を開放し、筐体20
上面の吸気口21を開放する。この冷却用ディスクKa
の装着時には、ヘッド部27が冷却用ディスクの認識情
報記録領域41を認識する。ここで読み取られた識別信
号は図示しない制御部に送られ、ここからスピンドルモ
ータ29に予め定められたパラメータに基づく動作シー
ケンスに応じた回転駆動の制御がなされる。
【0045】冷却用ディスクKaが回転駆動されると、
この表面側に設けられる複数の凹部40が、冷却用ディ
スクKa上面に効率よく空気流を発生させる。凹部40
の存在により、冷却用ディスクKa上面はより低圧化
し、吸気口21を介して多量の外部空気が筐体20内に
導入される。筐体20内には外部空気が充満して、筐体
内を短時間で温度低下させる。そして、筐体20の第1
の排気口26からパソコン筐体1内へ導出され、パソコ
ン内部にある発熱量の大なる電気部品を効率よく冷却す
る。
【0046】なお、冷却用ディスクKaに代って通常の
記録媒体Kを装着し、記録・再生をなす場合は、シャッ
ター機構24を駆動して第1の排気口26と上面吸気口
21を閉成する。このことから、筐体20内で空気が撹
拌され、内部の温度低下を図る。当然、先に図6〜図9
で説明したように、シャッター機構24が第1の排気口
26と第2の排気口32とを交互に開閉する構成であっ
てもよい。冷却用ディスクKaを装着した場合は、第1
の排気口26を開放し、第2の排気口32を閉成する状
態が適用される。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、筐
体内部における冷却効率の向上を得るディスクドライブ
装置と、このディスクドライブ装置を搭載することによ
り機器本体内部の冷却効率の向上を得るパソコンなどの
電子機器と、情報の記録再生をなさないときに必要に応
じて用いられディスクドライブ装置内部を積極的に冷却
する冷却用ディスクを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す、パソコンの一部を
分解し、かつ概略的に示す斜視図。
【図2】同実施の形態を示す、パソコンの一部を概略的
に示す斜視図。
【図3】同実施の形態の、パソコン一部と、このパソコ
ン内に収容されるディスクドライブ装置の断面図。
【図4】同実施の形態の、ディスクドライブ装置の概略
構成を示す斜視図。
【図5】同実施の形態の、ディスクドライブ装置のベゼ
ル部を説明する斜視図。
【図6】同実施の形態の、再生時におけるディスクドラ
イブ装置の裏面側の斜視図と、ベゼル部およびその付近
部分の平面図。
【図7】同実施の形態の、再生時におけるディスクドラ
イブ装置における冷却風の流れを説明するディスクドラ
イブ装置の概略の断面図。
【図8】同実施の形態を示す、記録時におけるディスク
ドライブ装置の裏面側の斜視図と、ベゼル部およびその
付近部分の平面図。
【図9】同実施の形態の、記録時におけるディスクドラ
イブ装置における冷却風の流れを説明するディスクドラ
イブ装置の概略の断面図。
【図10】同実施の形態の、スピンドルモータに装着さ
れる冷却用ディスクの断面図と平面図。
【図11】同実施の形態の、冷却用ディスクを装着して
作用させた状態での冷却風の流れを説明するディスクド
ライブ装置の概略の断面図。
【符号の説明】
20…筐体、 K…記録媒体、 28…トレー、 29…スピンドルモータ(駆動機構)、 27…ヘッド部、 31…ベゼル部、 21…吸気口、 26…第1の排気口、 32…第2の排気口、 24…シャッター機構、 25…メインシャッター、 35…サブシャッター、 23…整流体(整流機構)、 1…機器本体(筐体)、 4、5…MPU、デコーダ半導体装置(発熱量が大なる
電子部品)、 6…冷却ユニット、 11…放熱フィン、 12…吸込み部、 14…吹出し部、 40…凹部、 Ka…冷却用ディスク。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筐体と、 この筐体内に設けられ、ディスク状の記録媒体を筐体内
    部と外部に挿脱自在に搬送するトレーと、 このトレーに設けられ、上記記録媒体を交換自在に支持
    し、かつ回転駆動する駆動機構と、 この駆動機構によって回転駆動される上記記録媒体へ情
    報を記録し、もしくは記録媒体に記録された情報を読取
    り再生するヘッド部と、 上記トレーの側面部に取付けられ、トレーの筐体への出
    し入れを操作するベゼル部と、 上記筐体の上記駆動機構と対向する部位に設けられ、外
    部空気を筐体内部へ導入案内する吸気口と、 上記ベゼル部およびベゼル部と対向する筐体側面部に設
    けられ、筐体内に導入された外部空気を筐体外部へ排出
    案内する排気口と、 上記筐体に移動自在に取付けられ、移動変位することに
    よりベゼル部の上記排気口とベゼル部と対向する筐体側
    面部の排気口とを交互に開閉するシャッター機構とを具
    備することを特徴とするディスクドライブ装置。
  2. 【請求項2】上記請求項1に記載のディスクドライブ装
    置を収容するとともに、ディスクドライブ装置の上記吸
    気口に外部空気を導入案内する整流機構を具備したこと
    を特徴とする電子機器。
  3. 【請求項3】上記請求項1に記載のディスクドライブ装
    置を収容する機器本体と、 この機器本体内における上記ディスクドライブ装置の排
    気口に対向し、かつ排気口の近傍に配置される、発熱量
    が大なる電子部品とを具備したことを特徴とする電子機
    器。
  4. 【請求項4】上記請求項1に記載のディスクドライブ装
    置を収容する機器本体と、 この機器本体内における上記ディスクドライブ装置の排
    気口に対向し、かつ排気口の近傍に配置される、発熱量
    が大なる電子部品と、 この電子部品を冷却するために配置される冷却ユニット
    とを具備し、 上記冷却ユニットは、上記電子部品に密着固定される放
    熱フィンと、上記排気口に対向して設けられる冷却風の
    吸込み部および機器本体に設けられる排気口を介して外
    部と連通する吹出し部を備えたことを特徴とする電子機
    器。
  5. 【請求項5】上記請求項1に記載のディスクドライブ装
    置に用いられ、上記記録媒体と交換したうえで回転駆動
    されることにより空気流を発生させる複数の凹部を備
    え、かつ上記ヘッド部と対向する部位に、ヘッド部が読
    取り認識する認識情報を備えたことを特徴とする冷却用
    ディスク。
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