JP2009266261A - 光ディスク装置および電子機器 - Google Patents

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晋矢 浅野
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Abstract

【課題】本発明の課題は、レーザ素子温度の上昇に伴うレーザ素子寿命の低下等の性能の劣化を防止し得る光ディスク装置および電子機器を提供することにある。
【解決手段】本発明に関わる光ディスク装置Dは、光ピックアップ部材7が回転されるディスク2の最外周部まで移動した際に光ピックアップ部材7のレーザ素子8aと対向する領域に導風孔21を有する化粧板材10と、ディスク2の最外周部まで移動した光ピックアップ部材7と対向する面に、導風孔21またはその近傍からディスク2の反回転方向に延在する導風壁部22を有するディスクトレイ部材3とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、情報記録媒体であるディスクを回転させてデータの記録および再生を行う光ディスク装置および電子機器に関する。
光ディスク装置とは、データ記録媒体である円盤状のディスクを回転させた状態で、ディスク盤面にデータの記録を行ったり、或いは、ディスク盤面に記録されたデータを再生させるデータ記憶装置である。
この光ディスク装置において、データを記録するための信号書き込み手段およびデータを再生させるための信号読み取り手段として使用される半導体レーザ素子、レーザ受光部等を備えた電子部品(光学ヘッド)は、光ピックアップ若しくは単にピックアップと呼称される。
また、データ記録媒体であるディスクとしては、例えば、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、CD−R(Compact Disk Recordable)、CD−RW(Compact Disk ReWritable)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)、DVD−R(Digital Versatile Disk Recordable、1度だけ書きこみが行える追記型DVD)、DVD−RW(書き換え可能型DVDの一規格)、DVD−RAM(Digital Versatile Disk Random Access Memory)、DVD+R(追記型DVDの規格)、DVD+RW(書き換え可能なDVDの一規格)、BD−ROM(Blu-ray(登録商標) Disc Read Only Memory)、BD−R(Blu-ray(登録商標) Disc Recordable)、BD−RE(Blu-ray(登録商標) Disc Rewritable)等が挙げられる。
一般に、光ディスク装置は、光ディスク装置へのアクセス制御および演算処理等を行う中央演算処理装置(CPU:Central Processing Unit)を備えた電子機器、例えばパーソナルコンピュータなどに搭載されている。この搭載される電子機器がデスクトップ型パーソナルコンピュータの場合は、光ディスク装置は、一般にハーフハイト(half height)型光ディスク装置と称される一方、ノート型パーソナルコンピュータ(携帯用パーソナルコンピュータ)に搭載される場合は、一般にスリム型光ディスク装置と称されている。なお、ハーフハイトとは、内蔵ドライブの厚さが、約1.6インチ(4.1cm)のことをいう。
現在、光ディスク装置においては、データ記憶容量をより大容量化することが求められている。
そこで、ディスク記録層を多層化させる必要があるが、多層記録に対応するには、半導体レーザの光出力を1層記録よりもさらに増大させることになる。その結果、レーザ素子の温度が急激に上昇することになり、素子寿命の低下、更には、各種構成要素の劣化等により光ディスク装置の品質低下の問題が顕著になる。
特に、スリム型光ディスク装置の場合は、ハーフハイト型光ディスク装置よりも筐体容積が小さく高密度実装となることから、レーザ素子はハーフハイト型光ディスク装置よりも高温雰囲気に晒されることになる。また、レーザ素子の温度は、光ピックアップがディスク最外周位置まで移動したときに、レーザ素子の稼動時間の長期化、レーザ素子の発生熱がディスク回転の空気流によりディスク最外周位置にこもる等により、最高値を示すため、このときのレーザ素子から発生する熱を効果的に放熱させることがより必要とされている。
この対策として、例えば、特許文献1および特許文献2では、スリム型光ディスク装置において、光ピックアップの支持板、すなわち化粧板のディスク最外周付近に通風孔を設けることにより、ディスク回転に伴う空気旋回により発生する通風孔を通る空気流によって、光ピックアップを放熱させるという方法が提案されている。
特開平11−25667号公報(段落0012〜0014、図1、図2等) 特開2005−100561号公報(段落0043、図2、図6、図8等)
ところで、光ディスク装置のレーザ素子の取り付け位置は、光ピックアップ毎に異なり、さらに、前述した多層記録においては、1層記録ほどディスク回転数を大幅に上げることができない。したがって、特許文献1および特許文献2に開示されるように、化粧板に通風孔を設けるだけでは、光ピックアップ毎に取り付け位置の異なるレーザ素子に対して、レーザ素子周囲の空気流の流速を局所的に増加させることでレーザ素子の放熱を促進させることができず、発生する熱による品質低下の問題を解決することは不可能である。
そこで、光ピックアップ毎に取り付け位置の異なるレーザ素子に対して、レーザ素子の放熱を促進させるためには、レーザ素子温度が最高値を示すディスク最外周位置に光ピックアップが移動した際に、ディスクの回転で発生する空気流をレーザ素子の周囲まで局所的に導入させるための新たな構造が必要となる。
特に、ディスク回転速度を大幅に上げることができない上、レーザ光出力が1層記録よりも高出力となる多層記録においては、このレーザ素子周囲の空気流の流速を増加させる新規構造がさらに必要とされる。
このように、光ディスク装置において、レーザ素子温度が上昇することにより、レーザ素子寿命が低下し、光ディスク装置の性能が劣化するという解決すべき技術課題がある。
本発明は上記実状に鑑み、1層記録のみならず多層記録を行う場合にも、レーザ素子温度の上昇に伴うレーザ素子寿命の低下等の性能の劣化を防止し得る光ディスク装置および電子機器の提供を目的とする。
上記目的を達成すべく、第1の本発明に関わる光ディスク装置は、情報記録媒体であるディスクの装着、取出しに使用されるディスクトレイ部材と、ディスクに照射するレーザ光を発振するレーザ素子を有する光ピックアップ部材と、ディスクを回転させるディスク回転機構と、光ピックアップ部材をディスクの内周部と外周部との間を移動させる送り機構と、装着された前記ディスクと搭載される制御部間に設けられる化粧板材とを備える光ディスク装置であって、化粧板材は、光ピックアップ部材が回転されるディスクの最外周部まで移動した際に光ピックアップ部材のレーザ素子と対向する領域に導風孔を有し、ディスクトレイ部材は、ディスクの最外周部まで移動した光ピックアップ部材と対向する面に、導風孔またはその近傍からディスクの反回転方向に延在する導風壁部を有している。
第2の本発明に関わる電子機器は、情報記録媒体であるディスクの装着、取出しに使用されるディスクトレイ部材と、ディスクに照射するレーザ光を発振するレーザ素子を有する光ピックアップ部材と、ディスクを回転させるディスク回転機構と、光ピックアップ部材をディスクの内周部と外周部との間を移動させる送り機構と、装着された前記ディスクと搭載される制御部間に設けられる化粧板材とを備える光ディスク装置であって、化粧板材は、光ピックアップ部材が回転されるディスクの最外周部まで移動した際に光ピックアップ部材のレーザ素子と対向する領域に導風孔を有し、ディスクトレイ部材は、ディスクの最外周部まで移動した光ピックアップ部材と対向する面に、導風孔またはその近傍からディスクの反回転方向に延在する導風壁部を有する光ディスク装置を具備している。
本発明の光ディスク装置によれば、レーザ素子温度の上昇に伴うレーザ素子寿命の低下等の性能の劣化を防止し得る光ディスク装置および電子機器を実現できる。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
図1(a)は、本発明に係わる第1実施形態の光ディスク装置Dの内部構成の概略を示した平面図である。なお、図1(a)においては、光ディスク装置の天板カバー1b(図1(b)参照)を省略して示すと共に、ディスク2を二点鎖線で表している。図1(b)は、図1(a)に示す光ディスク装置Dにおいて表面側に天板カバー1bを取り付けた状態のA−A線断面拡大図であり、本図では、ディスク2を実線で示している。
<<実施形態の光ディスク装置Dの概要>>
本発明に係わる実施形態は、本発明をスリム型光ディスク装置(以下、光ディスク装置Dと称す。)に適用した場合を例示したものである。
実施形態の光ディスク装置Dは、レーザ素子8aを用いて行う記録、再生等に際して、レーザ素子8aが、ディスク2の最外周部に至った場合に高温になることに着目し、ディスク2の最外周部に移動したレーザ素子8aに対向する化粧板10の領域にディスク2の回転による空気流を導風する導風孔21を穿設するとともに、ディスク2の外縁に接する仮想上の接点2a(図4(a)参照)から化粧板10の導風孔21に続く箇所にディスク2の回転方向(図1(a)の矢印α2方向)と同一方向に延在する滑らかな線に沿って、導風壁22(10b)を設けている。
なお、この導風壁22は、化粧板10の導風孔21またはその近傍からディスク2の反回転方向に延在するように設けることにより、一定の導風効果が得られる。
これにより、記録・再生に際してディスク2の回転により生じるディスク2の中心部から最外周にいくに従い次第に時計廻り方向に流れる空気流を、導風壁22に当て導風孔21まで案内した後、導風孔21を通してディスク2の最外周部に移動したレーザ素子8aに向けて吹き付け、高温になったレーザ素子8aの効果的な冷却を図り、性能向上を実現したものである。
<<第1実施形態>>
<光ディスク装置Dの全体構成>
図1に示すように、第1実施形態の光ディスク装置Dは、外側の筐体を成す底板カバー1aの内部に、情報の記録、再生に際して載置されたディスク2を回転駆動させるターンテーブル5と、ターンテーブル5に取り付けられターンテーブル5上に載置されたディスク2を弾性力をもって固着するディスクチャック6と、ターンテーブル5を回転駆動するスピンドルモータ4と、ターンテーブル5によって回転するディスク2の半径方向に移動してディスク2への記録・再生を担う光ピックアップ部材7と、ターンテーブル5上のディスク2の記録面および外周面をクリアランスを有して覆うディスクトレイ3と、ターンテーブル5上のディスク2の記録面にクリアランスをもって配置され後記の回路基板からの電波をシールドする化粧板10と、スピンドルモータ4、ディスクトレイ3、および化粧板10が固定される支持部材のメカシャーシ12(図1(b)参照)とを備え構成されている。
以下、光ディスク装置Dの各部の構成について詳細に説明する。
<メカシャーシ12>
図2は、光ディスク装置D内部のディスクトレイ3、化粧板10を外した状態のメカシャーシ12の概略構成を示した平面図である。なお、光ディスク装置Dを駆動、制御するための回路基板、FPC(Flexibl Print Circuit)等の制御基板は図示を省略している。
図2に示すメカシャーシ12は、例えば、SS41(一般構造用圧延鋼材)等の薄板を曲げ加工、絞り加工等することにより製造され、光ピックアップ部材7、図1(a)に示す化粧板10およびディスクトレイ3、光ディスク装置Dを駆動、制御するための回路基板等をそれぞれ固定し支持している。
更に、メカシャーシ12には、ターンテーブル5を回転させるスピンドルモータ4、図2に示すリードスクリュー14を回動することにより光ピックアップ部材7をターンテーブル5上のディスク2の半径方向(図2の矢印α1方向)に往復動させるためのステップモータ13等が搭載されている。
なお、リードスクリュー14は、ステップモータ13の図示しない回動軸と連結されており、ステップモータ13を正/逆回転駆動することにより、リードスクリュー14が正/逆回転され、これに伴い光ピックアップ部材7が図2の矢印α1方向、すなわちディスク2の半径方向に往復動される。
また、図2に示すように、メカシャーシ12には、光ピックアップ部材7の案内軸である主軸16、副軸17の一方端側が、それぞれメカシャーシ12の連結部19a、19cに穿孔される貫通孔(図示せず、図2の紙面の垂直方向に延びる連結部19a、19cに穿孔される)に嵌合されている。
一方、主軸16、副軸17の他方端側は、それぞれメカシャーシ12の連結部19b、19dに穿孔される貫通孔(図示せず、図2の紙面の垂直方向に延びる連結部19b、19dに穿孔される)に嵌合されるとともに、連結部19b、19dに配設される圧縮コイルバネ(図示せず)上に載置され上方からイモネジnによって固着されている。なお、主軸16、副軸17は、例えばSUS303等のステンレス鋼棒が使用される。
ここで、主軸16、副軸17が、メカシャーシ12の連結部19b、19dに圧縮コイルバネを介して固着されることにより、バネの弾性作用により、ターンテーブル5に載置されるディスク2の回転に伴うメカシャーシ12の強制振動が、レーザ素子8a、レーザ受光素子8b等が実装される光ピックアップ部材7に伝達されることが抑制されている。
このように、メカシャーシ12には、データ記録および再生時にディスク2の回転に伴う強制振動が発生するため、ディスクトレイ3は、粘性抵抗があって振動減衰効果のある防振ゴム20を介して、メカシャーシ12に固定されている。
なお、メカシャーシ12と底板カバー1aの間には、通常、薄い板部材であるアンダーカバーが挿入されるが、添付図面では省略している。
<光ピックアップ部材7>
図2に示す光ピックアップ部材7は、データの記録、再生を行うためのレーザ光を発振するレーザ素子8aと、ディスク2からのレーザ光の反射光を検出するレーザ受光素子8bと、データの記録、再生時のレーザ光を集光する光学レンズ9と、データの記録、再生時のディスク2とレーザ素子8a、レーザ受光素子8b間のレーザ光の光路を形成するプリズム、ミラー等を有する光学ユニット(図示せず)と、レーザ素子8aの発信回路、レーザ受光素子8b用回路、光学レンズ9の焦点距離調整用の回路等の光ピックアップ制御回路とを有している。
光ピックアップ部材7の前記構成要素を支持する構造体は、例えば、亜鉛ダイカスト、マグネシウムダイカスト、アルミダイカスト等で成形されている。なお、マグネシウムダイカストは、軽量であるので光ピックアップ部材7の構造体に好適であり、亜鉛ダイカストは安価で大量生産に向いており、最も望ましい。
光ピックアップ部材7は、リードスクリュー14に螺合しリードスクリュー14の回転によりその軸方向に光ピックアップ部材7を移動させる例えばポリアエタールナット等の連結部材15が固定されている。
また、光ピックアップ部材7の一方の側端部18a1、18a2に、案内軸の主軸16が挿通する焼結軸受(図示せず)が配設されるとともに、他方の側端部18bには副軸17が上下で挟まれるように嵌入されており、光ピックアップ部材7が、主軸16、副軸17に沿って案内されるように構成されている。
この構成により、ステップモータ13を正/逆回転駆動することにより、リードスクリュー14が正/逆回転され、リードスクリュー14の正/逆回転に伴い連結部材15が移動し、二本の案内軸16、17に沿って、連結部材15が固定される光ピックアップ部材7が、図2に示すように、矢印α1方向、すなわちディスク2の半径方向に往復動されている。
光ピックアップ部材7内に実装されるレーザ素子8aから発振されるレーザ光は、図示しない光学ユニットを通過して光学レンズ9からディスク2の記録層へ照射され、ディスク2へのデータの記録が行われる。
一方、ディスク2に記録されたデータの再生時には、レーザ素子8aから発振されたレーザ光のディスク2からの反射光が、光学レンズ9から光学ユニットを通過して、レーザ受光素子8bに受光され検出されて、再生が行われる。
なお、図2で示したレーザ素子8aおよびレーザ受光素子8bの取り付け位置は一例であり、レーザ素子8aおよびレーザ受光素子8bの取り付け位置は、光ピックアップ部材7毎に異なるものである。
この光ピックアップ部材7毎に取り付け位置が異なるレーザ素子8aに対して、レーザ素子8aの放熱を促進させるためには、ディスク2の最外周位置に光ピックアップ部材7(図1(a)参照)が移動した際、すなわち、レーザ素子8aの温度が最高値を示す位置(図1(a)の破線に示すレーザ素子8a)に移動した際、ディスク2の回転により発生する空気流を、この位置のレーザ素子8aの周囲まで局所的に導入させることが望ましい。
<化粧板10>
図1(a)に示す光ピックアップ部材7とターンテーブル5上に装着されたディスク2との間には、メカシャーシ12に搭載される回路基板等からの電磁波をシールドするとともに、光ピックアップ部材7がディスク2の内周部に移動した際に光ピックアップ部材7に取り付けられるFPCがディスク2側に突出しないように抑えるために、化粧板10が設置されている。
図3は、光ディスク装置Dにおける化粧板10を示す平面図である。なお、図3においては、スピンドルモータ4の回動軸に取り付けられるターンテーブル5とディスクチャック6を実線で示し、装着されたディスク2の最外周位置まで移動した光ピックアップ部材7を二点鎖線で示している。
図3に示す化粧板10は、メカシャーシ12に搭載される回路基板をシールドするとともにFPCの突出を抑えるべく、メカシャーシ12の表面側を全面的に覆う形状に形成されるとともに所定の強度を有する良導体の部材であり、例えば、約0.3mm厚のアルミ板を絞り加工によって、外縁の一部をメカシャーシ12側に折り曲げて形成されている。
化粧板10は、図3に示すように、中央部にターンテーブル5および往復動する光ピックアップ部材7の一部が突出できる形状の開口部11が穿孔されている。
また、化粧板10には、図3の二点鎖線に示す光ピックアップ部材7が、装着されたディスク2の最外周位置まで移動した際のレーザ素子8aとほぼ対向する領域およびその近傍部に略三角形状の導風孔21が穿孔されている。
<ディスクトレイ3>
図4は、ディスクトレイ3を表した図であり、図4(a)は、図1において底板カバー1を外した状態のディスクトレイ3の表面側を示す平面図であり、図4(b)は、ディスクトレイ3単体を裏面3a側から見た平面図であり、図4(c)は、図4(b)に示すディスクトレイ3の裏面3aに形成される導風壁22近傍をB方向から見た拡大斜視図である。
ディスクトレイ3は、例えば、ABS(Acrylonitrile、Butadiene、Styreneの共重合合成樹脂)等を母材として射出成形により形成され、ターンテーブル5上に装着されたディスク2に対して、回転するディスク2に接触しないように、一定のクリアランスを有して覆う形状に形成されている。なお、ディスクトレイ3の前面部を一般にフロントベゼル101と称す。
図4(a)に示すように、ディスクトレイ3は、ディスク2が配置される表面3b側にターンテーブル5上に載置されるディスク2の記録面および外周面を、回転するディスク2との接触を防止するために、一定のクリアランスを有して覆う形状の短円柱様凹部3oが形成されており、また、化粧板10を配置するための開口部3kが、化粧板10の外形より若干大きな寸法を有して穿設されている。
また、ディスクトレイ3は、装着されたディスク2の最外周まで移動した光ピックアップ部材7に対向する裏面3a(図4(b)参照)に、図4(a)に示すように、装着されたディスク2の最外周縁に空間状で接し、その仮想上の接点2aから化粧板10の導風孔21の外側縁までをディスク2の回転方向(図4(a)の矢印α2方向)と同一方向で結ぶ滑らかな線に沿って、導風壁22(図4(b)、図4(c)参照)をリブ状に設けている。
図5は、図4(a)の導風壁22および化粧板10のC−C線断面拡大図である。
装着されたディスク2のデータ記録および再生時には、ディスク2の回転に伴いメカシャーシ12に振動が生じるため、図5に示すように、メカシャーシ12にネジ止めして取り付けられる化粧板10とディスクトレイ3とが直接接触しないように、化粧板10とディスクトレイ3の導風壁22との間に隙間s1を設けている。
図6(a)〜図6(d)は、図4(a)の導風壁22および化粧板10の他の例を示すC−C線断面拡大図である。
図5に示す導風壁22は、ディスクトレイ裏面3aに対して垂直に設けられているが、図6(a)〜図6(d)に示すように、導風壁22はディスクトレイ裏面3aに対して傾斜した形状で形成してもよい。
<ディスク2の再生・記録動作>
次に、光ディスク装置Dに装着したディスク2の再生・記録動作について説明する。
光ディスク装置Dにディスク2を装着するに際しては、利用者が図示しないイジェクト釦を押下すると、ディスクトレイ3が自動的に、装置D内部に設けられるガイド(図示せず)上を移動することにより、図1(a)の矢印β1に示すように、光ディスク装置D外に取出される。
続いて、利用者が、ディスク2をスピンドルモータ4に連結されたターンテーブル5上に載置してディスク2の中央孔をディスクトレイ3の開口部3kから露出するディスクチャック6により固定し、ディスク2をディスクトレイ3の短円柱様凹部3o内に装着する。
続いて、利用者は、ディスク2が装着されたディスクトレイ3を、図1(a)の矢印β2に示すように、光ディスク装置D内に押し込むと、ディスク2が装着されたディスクトレイ3が、装置D内部のガイド(図示せず)上を移動して、光ディスク装置D内に装着される。このように、ディスクトレイ3が装置D内部に設けているガイド上を移動することにより、ディスク2の装置D内部への装着、および装置Dからのディスク2の取り出しが行われる構成である。
続いて、利用者が、記録/再生釦を押下すると、メカシャーシ12に搭載される駆動回路によりスピンドルモータ4が回転駆動され、ターンテーブル5上のディスク2が、時計周りに(図1(a)、図4(a)の矢印α2方向に)回転する。さらに、メカシャーシ12上の駆動回路によりステップモータ13(図2参照)が駆動制御され、ステップモータ13と連結されたリードスクリュー14の回転によってリードスクリュー14に螺着する連結部材15が移動し、これに伴い、光ピックアップ部材7が、ディスク2の半径方向(図2の矢印α1方向)へ送り移動される。
こうして、ディスク2を回転させた状態で、光ピックアップ部材7をディスク2の内周部から外周部方向へ移動させて、レーザ素子8a(図1(a)参照)からのレーザ光により光学レンズ9を介してディスク2の記録面に記録し、データの記録が行われる。或いは、レーザ素子8aからのレーザ光を光学レンズ9を介してディスク2の記録面に反射させてレーザ受光素子8b(図1(a)参照)で受光することにより、ディスク2の記録面からのデータ再生が行われる。なお、図1(a)では、光ピックアップ部材7の位置が、ディスク2の中周に在る場合を二点鎖線で示し、ディスク2の最外周部に在る場合を実線で示している。
ここで、ディスク2へ多層(2層)記録および再生を行う場合、1層目の記録・再生時には、光ピックアップ部材7はディスク2の内周部から外周部方向へ移動し、さらに、2層目の記録・再生時には、ディスク2の外周部から内周部方向へ戻り、レーザ素子8a、レーザ受光素子8bを用いて記録・再生が行われる。
このとき、光ピックアップ部材7は、図2の矢印α1に示すように、その両側端部(軸受け部)18a1、18a2、18bを介して、メカシャーシ12に平行に設置された二本の案内軸の主軸16、副軸17に沿って移動する。
<作用効果>
上記構成によれば、光ピックアップ部材7がディスク2の最外周位置(図1(a)の実線の光ピックアップ部材7)に移動した際、すなわちレーザ素子8aの温度が最高値を示す位置に移動した際、ディスク2の時計廻りの回転(図1(a)、図4(a)の矢印α2方向)によってディスク2の外縁に沿って流れる空気旋回流γ1(図7、図8参照)を、ディスクトレイ3に設けた導風壁22に沿って前記導風孔21まで誘導することができ(図7、図8に示す導風壁22に沿って導風孔21に向かう空気流γ2)、さらに、導風孔21を通して光ピックアップ部材7のレーザ素子8aの周囲まで、空気流を局所的に導入(図8の矢印γ3)することが可能である。
なお、図7、図8は、このときの空気の流れの概略を矢印γ1、γ2、γ3で示した図であり、図7は、ディスクトレイ3の導風壁22に沿って導風孔21まで流れる空気流を矢印γ1、γ2で表した光ディスク装置D内部の概略構成を示した平面図であり、図8は、ディスクトレイ3の導風壁22に沿って導風孔21まで流れた(矢印γ2)後に導風孔21を通ってレーザ素子8a近傍に流れ込む空気流を矢印γ3で表した光ディスク装置D内部の概略構成を示した斜視図である。なお、図8では、理解を容易にするためにディスクトレイ3は、省略して示している。
図7に示すように、ディスク2の時計廻りの回転により発生する比較的流速の速いディスク2外縁の空気旋回流γ1を、ディスクトレイ3の導風壁22に沿って導風孔21まで案内(矢印γ2)した後に、図8に示すように、導風孔21を通してレーザ素子8a付近に流し込める(矢印γ3)ので、ディスク2の回転に伴う空気旋回流γ1(図7、図8参照)をスムーズに光ピックアップ部材7のレーザ素子8a近くまで導入することができる。
そのため、光ピックアップ部材7のレーザ素子8a周囲の空気の流速が大幅に増加し、レーザ素子8aから発生する熱を効果的に空気の対流によって放熱させることができる。
図9は、第1実施形態の放熱促進効果を示す図であり、比較例と第1実施形態のそれぞれのレーザ素子8a周囲の流速比を示している。
図9のグラフは、低倍速記録に相当する回転数をディスク2に与えた際のレーザ素子8a周囲の流速を、数値流体シミュレーションで流れ場を計測してレーザ素子8a近くの流速を解析したものである。
図9に示すように、第1実施形態は、比較例に比べ流速が2.6倍に増加することが明らかである。
<第1実施形態の変形形態>
図10は、第1実施形態の変形形態の光ディスク装置Dの化粧板10の構造を示した平面図である。
図11(a)は、第1実施形態の変形形態の光ディスク装置のディスクトレイの構造を示した平面図であり、図11(b)は、第1実施形態の変形形態の光ディスク装置Dのディスクトレイ3単体の裏面3aを示した平面図である。
図10、図11に示すように、光ピックアップ部材7のレーザ素子8aの取り付け位置が第1実施形態の図2で示す位置と異なる場合には、化粧板10に穿設される導風孔21の場所ならびに形状を、例えば、図10に示すように、ディスク2の最外周位置に移動したレーザ素子8aの位置に応じて変更し、ディスクトレイ3に形成される導風壁22の形状を、例えば、図11(a)、(b)に示すように、ディスク2の最外周位置に移動したレーザ素子8aの位置に応じて変更することになる。
ここで、導風壁22の形状は、図11に示す曲線状であっても、直線状であってもよい。
このように、光ピックアップ部材7のレーザ素子8aの取り付け位置に応じて、化粧板10に穿設される導風孔21の場所、形状およびディスクトレイ3に形成される導風壁22の場所、形状を適宜、変更することにより、第1実施形態と同様に、レーザ素子8aの放熱促進効果を得ることが可能である。
<<第2実施形態>>
次に、第2実施形態の光ディスク装置Dについて、図12、図13を用いて説明する。
なお、図12(a)は、第2実施形態の光ディスク装置Dの化粧板10の平面図であり、図12(b)は、図12(a)に示す化粧板10にディスクトレイ3を加えた場合のD−D線断面拡大図である。
第2実施形態の光ディスク装置D2は、第1実施形態のディスクトレイ3に形成した導風壁22を、ディスクトレイ3に代えて化粧板10に導風壁10bとして設けたものである。
これ以外の構成は、第1実施形態と同様であるから、同様な構成要素には同一の符号を付して示し、詳細な説明は省略する。
第2実施形態の光ディスク装置D2は、図12(a)に示すように、光ピックアップ部材7がディスク2の最外周位置まで移動した際(図12(a)中、二点鎖線で示す光ピックアップ部材7)に、化粧板10における光ピックアップ部材7のレーザ素子8aとほぼ対向する領域およびその近傍に導風孔21を設ける。
また、図12(a)に示すように、ターンテーブル5に装着されたディスク2の外縁に接し、その仮想上の接点2aから化粧板10に設けた導風孔21までをディスク2の回転方向(図12(a)の矢印α2方向)と同一方向に結ぶ滑らかな線に沿って、化粧板10に導風壁10bを設ける(図12(b)参照)。
装着されたディスク2へのデータ記録およびディスク2からの再生時には、ディスク2の回転に伴いメカシャーシ12に強制振動が生じるため、メカシャーシ12にネジ留めされメカシャーシ12と一体となる化粧板10とディスクトレイ3とが直接接触しないように、図12(b)に示すように、化粧板10の導風壁10bとディスクトレイ3の間に隙間s2を設けている。
図13(a)〜図13(d)は、図12(a)にディスクトレイ3を加えた場合の変形形態のD−D線拡大断面図である。
図12(b)においては、導風壁10bを化粧板10に対して垂直に設けた場合を例示しているが、図13(a)〜図13(d)に示すように、導風壁10bを化粧板10に対して傾斜した形状に設けてもよい。
上記構成によれば、装着されたディスク2の最外周位置に、光ピックアップ部材7が移動した際、すなわち光ピックアップ部材7のレーザ素子8aの温度が最高値を示す位置に移動した際、ディスク2の外縁に沿って発生する空気旋回流を化粧板10に設けた導風壁10bに沿って導風孔21まで誘導することができ、さらに、導風孔21を通して光ピックアップ部材7のレーザ素子8aの周囲まで、空気流を局所的に導入することができる。
比較的流速の速いディスク2外縁の空気流をスムーズに光ピックアップ部材7のレーザ素子8a近傍まで導入することができるため、光ピックアップ部材7のレーザ素子8a周囲または近傍の空気流の流速が大幅に増加し、レーザ素子8aから発生する熱を空気流の対流によって効果的に放熱させることが可能である。
<第2実施形態の変形形態>
次に、第2実施形態の光ディスク装置D2の変形形態について、図14を用いて説明する。なお、図14は、第2実施形態の変形形態の光ディスク装置Dのレーザ素子8aの取り付け位置が変更された場合の化粧板10の平面図である。
第2実施形態の変形形態は、第2実施形態の光ピックアップ部材7のレーザ素子8aの取り付け位置が変更になった場合に対応した構成である。
第2実施形態において、レーザ素子8aの取り付け位置が図12で示した位置と異なる場合には、例えば、図14に示すように、導風孔21´および導風壁10b´の場所ならびに形状を、ディスク2の最外周部位置に移動したレーザ素子8aの位置に応じて、適宜変更することにより、光ピックアップ部材7のレーザ素子8aの放熱促進効果を、第2実施形態と同様に得ることができる。
なお、導風壁10b´の形状は、図14に示す曲線状であっても、直線状であってもよい。
<<第3実施形態>>
次に、第3実施形態について、図15を用いて説明する。なお、図15は、第3実施形態の図4(a)のC−C線断面拡大図である。
第3実施形態は、化粧板10の導風孔21に続く導風壁をディスクトレイ3および化粧板10の両方に、それぞれ設けた構成である。
第3実施形態においては、図4(a)と同様に、光ピックアップ部材7が装着されたディスク2の最外周部位置まで移動した際に、化粧板10における光ピックアップ部材7のレーザ素子8aとほぼ対向する領域およびその近傍に導風孔21が穿設されている。
また、ディスクトレイ3の裏面3aにおけるディスク2の最外周部まで移動した光ピックアップ部材7のレーザ素子8a(図1(a)参照)に対向する裏面3aならびに化粧板10にそれぞれ、図4(a)に示すように、装着されたディスク2の外縁に接し、その仮想上の接点2aから化粧板10に設けた導風孔21までをディスク2の回転方向(図1(a)、図4(a)の矢印α2方向)と同一方向に結ぶ滑らかな線に沿って、図15に示すように、ディスクトレイ3に導風壁22aを設けるとともに、化粧板10に導風壁22bを設けている。
図15に示す導風壁22a、22bは、それぞれディスクトレイ裏面3a、化粧板10に対して垂直に形成される場合を例示しているが、第1実施形態および第2実施形態と同様に、導風壁22a、22bはそれぞれディスクトレイ裏面3a、化粧板10に対して傾斜して形成してもよい(図6、図13参照)。
上記構成によれば、ターンテーブル5に装着されたディスク2の最外周位置に光ピックアップ部材7が移動した際、すなわち光ピックアップ部材7のレーザ素子8aの温度が最高値を示す位置に移動した際、ディスク2の外縁に沿って発生する空気旋回流を導風壁22a、22bに沿って化粧板10の導風孔21まで誘導することができ、さらに、化粧板10の導風孔21を通して光ピックアップ部材7のレーザ素子8aの周囲まで、空気流を局所的に導入することができる。
従って、比較的流速の速いディスク2外縁の空気流をスムーズにレーザ素子8a近くまで導入することができるので、レーザ素子8a周囲の空気流の流速が大幅に増加し、レーザ素子8aから発生する熱を空気流の対流によって効果的に放熱させることが可能である。
また、図15に示すように、化粧板10に設けられる導風壁22bとディスクトレイ3に設けられる導風壁22aとは、化粧板10が延在する方向およびディスクトレイ3が延在する方向に垂直に互い違いに形成されるため、ディスク2の回転に伴い発生しディスク2の延在方向(図15の紙面の左右方向)に流れる空気の旋回流が化粧板10の導風壁22bおよびディスクトレイ3の導風壁22aで遮蔽され、効率良く化粧板10の導風孔21まで導風できる。そのため、光ピックアップ部材7のレーザ素子8aの冷却がより効果的に行える。
<<第4実施形態>>
次に、第4実施形態について、図16を用いて説明する。なお、図16は、第4実施形態のディスクトレイ3廻りの一部切り欠き部を含む平面図である。
図16に示すように、第4実施形態においては、リードスクリュー14(図2参照)の回転に伴い連結部材15を介して光ピックアップ部材7がディスク2の最外周位置まで移動した際に、化粧板10における光ピックアップ部材7のレーザ素子8aとほぼ対向する領域に導風孔21を設けると共に、ディスク2の最外周部まで移動した光ピックアップ部材7に対向するディスクトレイ3の裏面3aに、ディスクトレイ3の外縦壁3d(図16の紙面に垂直方向に形成される)またはその近傍から化粧板10の導風孔21まで続く導風壁22を設けている。
上記構成によれば、ディスク2の最外周位置に光ピックアップ部材7が移動した際、すなわち光ピックアップ部材7のレーザ素子8aの温度が最高値を示す位置に移動した際、ディスク2の回転によって発生する空気旋回流を、ディスクトレイ3の外縦壁3dおよび導風壁22に沿って前記導風孔21まで誘導することができ、さらに、導風孔21を通して光ピックアップ部材7のレーザ素子8aの周囲まで、空気流を局所的に導入することができる。
なお、導風壁22は、図16、図5に示すように、ディスクトレイ裏面3aに対して垂直であっても、図6に示すように、傾斜していてもよい。また、導風壁22の形状は、図16に示す直線状であっても、曲線状であってもよい。
<<第5実施形態>>
次に、第5実施形態について、図17を用いて説明する。なお、図17(a)は、第5実施形態のディスクトレイ3廻りの平面図であり、図17(b)は、導風孔21に流れる空気の流れを矢印γ4で表した図17(a)のE−E線断面拡大図である。
図17に示すように、第5実施形態は、第1実施形態から第4実施形態において、ディスクトレイ裏面3aにおける化粧板10の導風孔21に対して、ディスク2の回転による空気流の上流側に相当する箇所に、空気流の方向とほぼ同一方向にディスクトレイ裏面3aから斜めにディスク2の回転軸方向に導風孔21に近づく傾斜を有する突起部23を設けた構成である。なお、図17(a)では、導風壁22を省略して示している。
上記構成によれば、ディスク2の最外周部位置に光ピックアップ部材7が移動した際、すなわち光ピックアップ部材7のレーザ素子8aの温度が最高値を示す位置に移動した際、ディスク2の回転による空気流を導風壁22に沿って導風孔21近傍まで誘導し、さらにディスクトレイ裏面3aの突起部23によって空気流を案内し、該空気流を、図17(b)の矢印γ4に示すように、導風孔21を通して光ピックアップ7のレーザ素子8aの周囲まで効果的に導入することができる。
<<その他の変形形態>>
以上、第1実施形態から第5実施形態においては、ディスク2の回転によってメカシャーシ12に発生する強制振動を、ディスクトレイ3に伝達しないために、図5に示すように、ディスクトレイ3の導風壁22と化粧板10との間に隙間s1を設け、また、図12(b)に示すように、化粧板10の導風壁10bとディスクトレイ3との間に隙間s2を設けている。
図18(a)は、ディスクトレイ3に設けた導風壁22と化粧板10との間にスポンジ状の部材24aを挟んだ構成を示す断面図であり、図18(b)は、化粧板10に設けた導風壁22とディスクトレイ3との間にスポンジ状の部材24bを挟んだ構成を示す断面図である。
図18(a)に示すように、ディスクトレイ3の導風壁22と化粧板10との間に振動を吸収するスポンジ状の部材24aを挟んだりしてもよいし、若しくは、図18(b)に示すように、化粧板10の導風壁22とディスクトレイ3との間に、振動を吸収するスポンジ状の部材24bを挟んでもよい。
このように、導風壁22と化粧板10との間にスポンジ状の部材24aを設けたり、また、導風壁22とディスクトレイ3との間にスポンジ状の部材24bを設けることにより、ディスク2の回転による強制振動が、スポンジ状の部材24a、24bによって減衰される。
また、ディスク2の回転による空気流が、図18(a)に示すように、導風壁22と化粧板10との間の隙間から逃げることがスポンジ状の部材24aによって阻止されるとともに、図18(b)に示すように、導風壁22とディスクトレイ3との間の隙間から逃げることがスポンジ状の部材24bによって阻止されるため、より大きな量の空気流を光ピックアップ部材7のレーザ素子8a近くに導風することができ、レーザ素子8aの冷却効果を高めることが可能である。
前記した如く、ディスクトレイ3または化粧板10またはその両方に設けられる導風壁は、化粧板10の導風孔21またはその近傍からディスク2の反回転方向に延在して設けることにより、前記の作用効果が得られる。
<<まとめ>>
本発明の光ディスク装置によれば、比較的流速の速いディスク外縁の空気の流れをスムーズに光ピックアップ部材のレーザ素子の周囲まで導入することができるため、レーザ素子から発生する熱を効果的に放熱させることが可能となる。これにより、レーザ素子の温度上昇を抑えることでレーザ素子の寿命劣化を抑制することができ、光ディスク装置の性能向上を達成することが可能である。
なお、第1実施形態から第5実施形態で適用した構造は、多層記録以外のディスク2の記録および再生においても放熱促進効果を発揮することができる。
また、第1実施形態から第5実施形態においては、光ディスク装置を適用する電子機器としてノート型パーソナルコンピュータを例示して説明したが、本発明の光ディスク装置が搭載される電子機器としては、ノート型パーソナルコンピュータ以外に、カーナビゲーションシステムなどの車載用コンピュータ、光ディスクを搭載するカメラ、ゲーム機等、光ディスクを搭載する電子機器であれば、限定されることなく幅広く適用可能である。
(a)は、本発明に係わる第1実施形態の光ディスク装置の内部構成の概略を示した一部切り欠き部を含む平面図であり、(b)は、(a)に示す光ディスク装置において表面側に化粧板を取り付けた状態のA−A線断面拡大図である。 第1実施形態の光ディスク装置内部におけるディスクトレイ、化粧板を外した状態のメカシャーシの概略構成を示した平面図である。 第1実施形態の光ディスク装置における化粧板を示す平面図である。 (a)は、図1において底板カバーを外した状態のディスクトレイの表面側を示す平面図であり、(b)は、ディスクトレイ単体を裏面側から見た平面図であり、(c)は、(b)に示すディスクトレイの裏面に形成される導風壁近傍をB方向から見た拡大斜視図である。 図4(a)の導風壁および化粧板のC−C線断面拡大図である。 (a)〜 (d)は、図4(a)の導風壁および化粧板の他の例を示すC−C線断面拡大図である。 第1実施形態のディスクトレイの導風壁に沿って導風孔まで流れる空気流を矢印で表した光ディスク装置内部の概略構成を示した平面図である。 第1実施形態のディスクトレイの導風壁に沿って導風孔まで流れた後に導風孔を通ってレーザ素子近傍に流れ込む空気流を矢印で表した光ディスク装置内部の概略構成を示した斜視図である。 第1実施形態の放熱促進効果を示す図である。 第1実施形態の変形形態の光ディスク装置の化粧板の構造を示した平面図である。 (a)は、第1実施形態の光ディスク装置の変形形態のディスクトレイの構造を示した一部切り欠き部を含む平面図であり、(b)は、第1実施形態の光ディスク装置の変形形態のディスクトレイ単体の裏面を示した平面図である。 (a)は、第2実施形態の光ディスク装置の化粧板の平面図であり、(b)は、(a)に示す化粧板にディスクトレイ3を加えた場合のD−D線断面拡大図である。 (a)〜 (d)は、図12(a)に示す化粧板にディスクトレイを加えた場合の変形形態のD−D線拡大断面図である。 第2実施形態の変形形態の光ディスク装置のレーザ素子の取り付け位置が変更された場合の化粧板の平面図である。 第3実施形態の図4(a)のC−C線断面拡大図である。 第4実施形態のディスクトレイ3廻りの一部切り欠き部を含む平面図である。 (a)は、第5実施形態のディスクトレイ廻りの平面図であり、 (b)は、空気の流れを矢印γ4で表した(a)図のE−E線断面拡大図である。 (a)は、ディスクトレイに設けた導風壁と化粧板との間にスポンジ状の部材を挟んだ構成を示す断面図であり、(b)は、化粧板に設けた導風壁とディスクトレイとの間にスポンジ状の部材を挟んだ構成を示す断面図である。
符号の説明
2 ディスク
3 ディスクトレイ(ディスクトレイ部材)
3a ディスクトレイの裏面(光ピックアップ部材と対向する面)
4 スピンドルモータ(ディスク回転機構)
5 ターンテーブル(ディスク回転機構)
7 光ピックアップ部材
8a レーザ素子
10 化粧板(化粧板材)
10b 導風壁(請求項2の導風壁部)
13 ステップモータ(送り機構)
14 リードスクリュー(送り機構)
15 連結部材(送り機構)
16 主軸(送り機構)
17 副軸(送り機構)
21 導風孔
22 導風壁(導風壁部)
22a 導風壁(請求項3のディスクトレイ部材の導風壁部)
22b 導風壁(請求項3の化粧板材の導風壁部)
23 突起部
D 光ディスク装置
α2 ディスクの回転方向

Claims (6)

  1. 情報記録媒体であるディスクの装着、取出しに使用されるディスクトレイ部材と、前記ディスクに照射するレーザ光を発振するレーザ素子を有する光ピックアップ部材と、前記ディスクを回転させるディスク回転機構と、前記光ピックアップ部材を前記ディスクの内周部と外周部との間を移動させる送り機構と、装着された前記ディスクと搭載される制御部間に設けられる化粧板材とを備える光ディスク装置であって、
    前記化粧板材は、前記光ピックアップ部材が回転される前記ディスクの最外周部まで移動した際に、前記光ピックアップ部材のレーザ素子と対向する領域に空気を通流させる導風孔を有し、
    前記ディスクトレイ部材は、前記ディスクの最外周部まで移動した光ピックアップ部材と対向する面に、前記導風孔またはその近傍から前記ディスクの反回転方向に延在する導風壁部を有する
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 情報記録媒体であるディスクの装着、取出しに使用されるディスクトレイ部材と、前記ディスクに照射するレーザ光を発振するレーザ素子を有する光ピックアップ部材と、前記ディスクを回転させるディスク回転機構と、前記光ピックアップ部材を前記ディスクの内周部と外周部との間を移動させる送り機構と、装着された前記ディスクと搭載される制御部間に設けられる化粧板材とを備える光ディスク装置であって、
    前記化粧板材は、前記光ピックアップ部材が回転される前記ディスクの最外周部まで移動した際に前記光ピックアップ部材のレーザ素子と対向する領域に設けられて空気を通流させる導風孔と、前記ディスクの最外周部まで移動した前記光ピックアップ部材に対向して前記導風孔またはその近傍から前記ディスクの反回転方向に延在する導風壁部とを有する
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  3. 情報記録媒体であるディスクの装着、取出しに使用されるディスクトレイ部材と、前記ディスクに照射するレーザ光を発振するレーザ素子を有する光ピックアップ部材と、前記ディスクを回転させるディスク回転機構と、前記光ピックアップ部材を前記ディスクの内周部と外周部との間を移動させる送り機構と、装着された前記ディスクと搭載される制御部間に設けられる化粧板材とを備える光ディスク装置であって、
    回転される前記ディスクの最外周部まで移動した前記光ピックアップ部材のレーザ素子と対向する前記化粧板の領域に空気を通流させる導風孔が設けられ、かつ、
    前記ディスクの最外周部まで移動した前記光ピックアップ部材と対向する前記ディスクトレイ部材の面および前記化粧板材に、前記導風孔またはその近傍から前記ディスクの反回転方向に延在する導風壁部がそれぞれ設けられる
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  4. 請求項1から請求項3のうちの何れか一項に記載の光ディスク装置において、
    前記ディスクの最外周部まで移動した前記光ピックアップ部材と対向するディスクトレイの面に、前記ディスクの回転方向に進むに従い次第に前記ディスクの回転軸方向で前記導風孔に近づく傾斜を有する突起部が設けられる
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  5. 請求項1から請求項4のうちの何れか一項に記載の光ディスク装置において、
    前記導風壁部は、前記ディスクの外縁に沿うように前記導風孔まで続いて形成される
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  6. 請求項1から請求項5のうちの何れか一項に記載の光ディスク装置を具備する
    ことを特徴とする電子機器。
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