JP4796574B2 - 基板処理装置の制御装置および基板処理装置の制御プログラム - Google Patents

基板処理装置の制御装置および基板処理装置の制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は,レシピにしたがって基板処理装置を制御する制御装置および制御プログラムに関する。
従来から,プラズマの作用により基板に成膜やエッチングなどの所望の処理を施す基板処理装置が知られている。この処理は,制御装置が,基板を処理するためのレシピ(以下,プロセスレシピと称呼する。)に基づいて基板処理装置を制御することにより実行される(たとえば,特許文献1を参照。)。この処理に用いられるプロセスレシピは,基板を処理するためのプロセス条件(たとえば,温度,ガス流量,RF出力)を示したデータが時系列で定義されているものであり,一の製品プロセスに対して1つのプロセスレシピが必要である。
従来においては,ハードウエアの性能上,一の基板処理装置にて単一のプロセスしか実行されなかったため,プロセスレシピも一の基板処理装置に対して1つ用意されていればよかった。これに対応して,基板を処理する前に基板処理装置内を最適な状態にするためのレシピ(以下,プレレシピと称呼する。)も一の基板処理装置に対して1つ用意されていればよかった。
ところが,近年においては,ハードウエアの性能が向上したため,一の基板処理装置にて複数種類のプロセスが実行可能になっている。たとえば、成膜装置においては、従来のCVD(Chemical Vapor Deposition)プロセスに加えて、ALD(Atomic Layer Deposition)プロセスが併用可能になっている。ALDでは,複数種類の原料ガスが基板上に到達する前に反応してしまわないように,原料ガスの供給を随時切り替えながら一種類ずつ交互に供給することにより,従来の成膜処理に比べ,低いプロセス温度で非常に薄い膜を基板上に形成することができる。具体的には,プロセスレシピに設定される温度は,従来の成膜処理では650℃程度の高温であるのに対し,ALDを用いた成膜処理では450℃程度の低温となる。
このようにして,プロセスレシピに設定される温度がプロセスの種類によって大きく異なると,プレレシピにて定義されるガス流量やRF出力等のデータを,プロセスレシピの温度変化とは連続性のない最適値に設定し直す必要があることが,これまでの各種プロセスの実験から解明されている。そして,このようにプレレシピのデータをプロセス毎に最適化することにより,基板を処理する前の基板処理装置内をプロセスに応じて良好な状態に保つことができ,この結果,基板に最適なプラズマ処理を施すことができる。
特開平9−129529号公報
しかしながら,基板処理装置にて実行されるプロセスの種類が変わる度に,オペレータが手作業でプレレシピのデータを最適値に登録し直さなければならないとすると,その登録に相当な時間がかかり効率的でないばかりか,登録の際に入力ミスがあった場合には,入力ミスしたレシピにしたがって基板処理装置が制御されるため,最適なプロセス結果が得られず,基板に良好なプラズマ処理を施すことができなくなる。さらに,今後の更なるハードウエアの進歩に対しても柔軟に対応できるように基板処理装置を自動制御するシステムを構築することにより,高額な基板処理装置の商品的価値を効果的に高めることができる。
そこで,本発明は,各種プロセスに応じて柔軟に基板処理装置を制御する制御装置および制御プログラムを提供する。
すなわち,上記課題を解決するために,本発明のある観点によれば,基板処理装置の制御手順を示したデータを含むプレレシピにしたがって前記基板処理装置を制御し,被処理基板の処理手順を示したデータを含むプロセスレシピにしたがって前記基板処理装置に搬入された被処理基板を処理する制御装置が提供される。
この制御装置は,1または2以上のプロセスレシピを記憶する第1の記憶部と,前記各プロセスレシピに含まれる特定のデータに応じて前記基板処理装置の制御手順を変えることができるように,各プロセスレシピに対応付けて複数種類のプレレシピをそれぞれ記憶する第2の記憶部と,処理の対象となる1または2以上の被処理基板に用いられるレシピの指定に応じて,前記第1の記憶部に記憶された複数のプロセスレシピの中から前記指定されたレシピに対応するプロセスレシピを特定する特定部と,前記特定されたプロセスレシピに含まれるデータの中から前記特定のデータを取得する取得部と,前記特定されたプロセスレシピに対応付けて前記第2の記憶部に記憶された複数種類のプレレシピの中から前記取得された特定のデータに対応したプレレシピを1つ選択する選択部と,を備えている。
これによれば,第2の記憶部に記憶された複数種類のプレレシピの中からプロセスレシピの特定のデータに対応してプレレシピが1つ選択される。これにより,基板処理装置で実行されるプロセスの種類が変わる度に,オペレータが手作業にてプレレシピのデータを最適値に登録し直す必要がなくなり効率的であるのみならず,登録の際の入力ミスを防ぐことができる。この結果,最適化されたプレレシピにしたがって基板処理装置内をプロセスに応じた最適な状態に保つことができる。これにより,良好な状態に保たれた基板処理装置内にてプロセスレシピにしたがって被処理基板に最適な処理を施すことができる。
前記取得部は,前記特定されたプロセスレシピに含まれる温度に関するデータである温度データを前記特定のデータとして取得してもよい。プロセスレシピから取得される温度データの一例としては,ステージヒータ設定温度,シャワーヒータ温度等が挙げられる。さらに,ステージヒータ設定温度は,ステージヒータの外縁側の設定温度であってもよく,ステージヒータの中心側の設定温度であってもよい。また,特定のデータは,温度に関するデータに限られず,たとえば,圧力データ,ガス流量データ,プラズマ印加電力データであってもよい。
前記第2の記憶部は,前記基板処理装置を制御する温度に応じて異なる制御手順を示した複数種類のプレレシピを各プロセスレシピに対応付けて記憶し,前記選択部は,前記取得された温度データと所与の閾値とを比較し,比較した結果に基づいて前記第2の記憶部に記憶された複数種類のプレレシピの中から前記取得された温度データに対応したプレレシピを選択するようにしてもよい。
より具体的には,前記第2の記憶部は,前記基板処理装置を制御する温度に対応した高温用プレレシピ,中温用プレレシピおよび低温用プレレシピを各プロセスレシピに対応付けてそれぞれ記憶し,前記選択部は,前記取得された温度データと,高温と中温とを区別するための第1の閾値と,を比較し,比較した結果,前記温度データが第1の閾値以上の場合には,前記第2の記憶部に記憶された高温用プレレシピを選択し,前記温度データが第1の閾値より小さい場合には,さらに,前記温度データと,中温と低温とを区別するための第2の閾値と,を比較し,比較した結果,前記温度データが第2の閾値以上の場合には,前記第2の記憶部に記憶された中温用プレレシピを選択し,前記温度データが第2の閾値より小さい場合には,前記第2の記憶部に記憶された低温用プレレシピを選択するようにしてもよい。
これまでの各種プロセスの実験から,プロセスレシピに設定されている温度が450℃,550℃,650℃というように,プロセスの種類によって大きく異なってくると,プレレシピにて定義されるガス流量やRF出力等のデータを,プロセスレシピの温度変化とは連続性のない最適値に設定し直す必要があることが解明されている。これに対して,本発明によれば,第2の記憶部に記憶された高温用プレレシピ,中温用プレレシピおよび低温用プレレシピの中からプロセスレシピにて定義された温度データに対応したプレレシピが1つ選択される。このようにして選択されたプレレシピは,プロセス毎に最適化されたデータを持っている。これにより,選択されたプレレシピにしたがって最適なプロセス結果を得ることができる。この結果,各種製品プロセスに合わせてプロセスレシピとプレレシピとを一対一にリンクさせて保有していなくても,各種製品プロセスに応じて柔軟に基板処理装置を制御することができる。
前記処理の対象となる1または2以上の被処理基板は,複数の被処理基板を含むロットの識別情報または被処理基板の識別情報の少なくともいずれかの指定を受けることにより特定されてもよい。
前記特定部は,第1のロットの識別情報の指定および第1のロットに用いられる第1のレシピの指定および第2のロットの識別情報の指定および第2のロットに用いられる第2のレシピの指定に応じて,前記第1の記憶部に記憶された複数のプロセスレシピの中から前記指定された第1のレシピおよび第2のレシピに対応する第1のプロセスレシピおよび第2のプロセスレシピをそれぞれ特定し,前記取得部は,前記特定された第1のプロセスレシピおよび第2のプロセスレシピに含まれるデータの中から前記温度に関する第1の温度データおよび第2の温度データをそれぞれ取得し,前記選択部は,前記第1の温度データと第2の温度データとが異なる場合,前記第1のロットおよび第2のロットの処理前にプレレシピにより前記基板処理装置をそれぞれ制御するために,前記第2の記憶部に記憶された複数種類のプレレシピの中から前記第1のプロセスレシピおよび第2のプロセスレシピに対応したプレレシピを1つずつ選択するようにしてもよい。
これにより,異なるプロセス温度(温度データ)のロットを連続実行する場合であっても,基板処理前(すなわち,連続実行する第1のロットの基板処理前および第2のロットの基板処理前)に,基板処理装置内は,第1のプロセスレシピおよび第2のプロセスレシピに対応してそれぞれ選択されたプレレシピにしたがってそれぞれのプロセスに最適な状態に整えられる。この結果,連続実行すべきロット毎に,各ロットに属する基板に最適な処理を施すことができる。
前記基板処理装置の制御装置であって,さらに,前記選択部により選択されたプレレシピに含まれる温度に関するデータと前記取得部により取得された温度データとの違いの程度を求め,求められた違いの程度に応じて前記選択されたプレレシピに含まれる所定のデータを補正する補正部を備えていてもよい。
これによれば,予め定められた所定のルールに基づいて,プレレシピに含まれる所定のデータが補正される。これにより,製品プロセス毎の温度データの大きな違い(100℃程度)に対しては,複数種類のプレレシピから製品プロセス(プロセスレシピの温度データ)に応じて最適なプレレシピを選択することにより対応するとともに,プロセスレシピの温度データと選択されたプレレシピの温度データとのわずかな違い(数℃〜数10℃程度)に対しては,選択されたプレレシピを補正することにより対応することができる。このように,プレレシピのデータを選択および補正という2段階で最適化することにより,基板処理装置内の状態をさらに製品プロセスに応じてきめ細やかに整えることができる。この結果,非常に良好な状態に整えられた基板処理装置内にて,被処理基板に均一かつ良好な処理を施すことができる。なお,プロセスレシピの温度データと選択されたプレレシピの温度データとの違いの程度は,それらの温度データの差分やプロセスレシピの温度データに対するプレレシピの温度データの比率などによっても求めることができる。
また,上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,基板処理装置の制御手順を示したデータを含むプレレシピにしたがって前記基板処理装置を制御し,被処理基板の処理手順を示したデータを含むプロセスレシピにしたがって前記基板処理装置に搬入された被処理基板を処理することをコンピュータに実行させる制御プログラムであって,1または2以上のプロセスレシピを第1の記憶部に記憶する処理と,前記各プロセスレシピに含まれる特定のデータに応じて前記基板処理装置の制御手順を変えることができるように,各プロセスレシピに対応付けて複数種類のプレレシピを第2の記憶部にそれぞれ記憶する処理と,処理の対象となる1または2以上の被処理基板に用いられるレシピの指定に応じて,前記第1の記憶部に記憶された複数のプロセスレシピの中から前記指定されたレシピに対応するプロセスレシピを特定する処理と,前記特定されたプロセスレシピに含まれるデータの中から前記特定のデータを取得する処理と,前記特定されたプロセスレシピに対応付けて前記第2の記憶部に記憶された複数種類のプレレシピの中から前記取得された特定のデータに対応したプレレシピを1つ選択する処理と,をコンピュータに実行させる基板処理装置の制御プログラムが提供される。
これによれば,第2の記憶部に記憶された複数種類のプレレシピの中からプロセスレシピにて定義された特定のデータに対応したプレレシピが1つ選択される。これにより,基板処理装置で実行されるプロセスの種類が変わる度に,オペレータが手作業にてプレレシピのデータを登録し直す必要がなくなり効率的であるだけでなく,登録の際の入力ミスを防ぐことができる。この結果,最適値をもつプレレシピにしたがって基板処理装置内をプロセスに応じて最適な状態に保つことができ,この結果,非常に良好な環境でプロセスレシピにしたがって被処理基板に最適な処理を施すことができる。
また,このようにして基板処理装置というハードウエアをソフトウエアを用いて自動制御することにより(すなわち,ハードウエアとソフトウエアとを協業させることにより)今後の更なるハードウエアの進歩に対しても自動的に柔軟に対応することができる。この結果,高額な基板処理装置の商品的価値をさらに高めることができる。
以上説明したように本発明によれば,各種プロセスに対して柔軟に基板処理装置を制御することができる。
本発明の各実施形態にかかる基板処理システムを示す図である。 各実施形態にかかるECのハードウエア構成図である。 各実施形態にかかる基板処理システムのハードウエア構成図である。 各実施形態にかかる各PMの縦断面図である。 第1実施形態にかかるECの機能構成図である。 プロセスレシピに含まれるデータの一部を例示した図である。 各実施形態にて実行される成膜処理ルーチンを示したフローチャートである。 各実施形態にて実行されるプレレシピ自動選択処理ルーチンを示したフローチャートである。 第1実施形態にて実行されるレシピ実行処理ルーチンを示したフローチャートである。 第2実施形態にかかるECの機能構成図である。 第2実施形態にて実行されるレシピ実行処理ルーチンを示したフローチャートである。 プレレシピを補正するルールの一部を例示した図である。
符号の説明
100 ホストコンピュータ
200 EC
300 制御コントローラ
400 PM
250 入力部
255a 第1の記憶部
255b 第2の記憶部
260 プロセスレシピ特定部
265 ステージ温度取得部
270 プレレシピ選択部
275 レシピ実行部
280 通信部
285 出力部
290 補正部
PM プロセスモジュール
以下に添付図面を参照しながら,本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお,以下の説明及び添付図面において,同一の構成及び機能を有する構成要素については,同一符号を付することにより,重複説明を省略する。
なお,本明細書中1Torrは(101325/760)Pa,1sccmは(10−6/60)m/secとする。
(第1の実施形態)
まず,本発明の第1の実施形態にかかる制御装置を用いた基板処理システムについて,図1を参照しながら説明する。なお,本実施形態では,基板にTi膜(または,TiN膜)を形成する処理を例に挙げて説明する。
(基板処理システム)
基板処理システム10は,ホストコンピュータ100,マスタコントローラ(以下,EC200(EC(Equipment controller)と称呼する),n個の制御コントローラ(制御コントローラ300a〜300n)およびn個のPM(プロセスモジュール)(PM400a〜400n)を有している。ホストコンピュータ100とEC200とは,インターネットなどのネットワーク500により接続されている。また,EC200と制御コントローラとは,LAN(Local
Area Network)などのネットワーク600により接続されている。
ホストコンピュータ100は,データ管理など基板処理システム10全体を管理する。EC200は,基板の成膜処理を制御するために使用されるレシピ(プロセスレシピおよびプレレシピ)を保存し,レシピにしたがって制御コントローラ300a〜300nに成膜処理を制御する指令を送信したり,使用されたレシピの履歴を保存するなどの管理を行う。
制御コントローラ300a〜300nは,EC200から送信された指令に基づいてPM400a〜400nをそれぞれ制御し,各PM400a〜400nは,その制御に基づいて搬入されたウエハWを成膜処理する。処理デ−タ(たとえば,温度,圧力およびガス流量などの経時変化)は,制御コントローラ300a〜300nからEC200を介してホストコンピュータ100に送信される。
つぎに,EC200およびPM400のハードウエア構成について,図2,3を参照しながらそれぞれ説明する。なお,ホストコンピュータ100および制御コントローラ300のハードウエア構成については図示していないが,EC200と同様な構成である。
(ECのハードウエア構成)
図2に示したように,EC200は,ROM205,RAM210,CPU215,バス220,内部インタフェース(内部I/F)225および外部インタフェース(外部I/F)230を有している。
ROM205には,EC200にて実行される基本的なプログラムや,異常時に起動するプログラム,プロセスレシピ,プレレシピ等が記録されている。RAM210には,各種プログラムやデータが蓄積されている。ROM205およびRAM210は,記憶装置の一例であり,EEPROM,光ディスク,光磁気ディスクなどの記憶装置であってもよい。
CPU215は,プロセスレシピやプレレシピにしたがって基板の成膜処理を制御する。バス220は,ROM205,RAM210,CPU215,内部インタフェース225および外部インタフェース230の各デバイス間で情報をやりとりする経路である。
内部インタフェース225は,オペレータの操作によりキーボード705やタッチパネル710から成膜処理に関するデータを入力し,必要なデータをモニタ715やスピーカ720に出力するようになっている。外部インタフェース230は,ネットワーク500に接続されたホストコンピュータ100とデータを送受信するとともに,ネットワーク600に接続された各制御コントローラ300とデータを送受信するようになっている。
(PMのハードウエア構成)
図3に示したように,基板処理システム10は,ウエハWを搬入出させる搬送システムHとウエハWに対して成膜処理を行う処理システムSとを有している。搬送システムHと処理システムSとは,ロードロック室405(ロードロック室405a,405b)を介して連結されている。
搬送システムHは,カセットステージ410と搬送ステージ420を有している。カセットステージ410には,容器載置台410aが設けられていて,容器載置台410aには,3つのカセット容器410b1〜410b3が載置されている。各カセット容器410bは,たとえば,最大で25枚のウエハWを多段に収容することができる。
搬送ステージ420には,その中心にて搬送方向に沿って延びる案内レール420aが設けられている。案内レール420aには,ウエハWを搬送する2本の搬送アーム420b1,420b2が,磁気駆動により案内レール420aをスライド移動するように支持されている。搬送アーム420b1,420b2は,屈伸および旋回可能な多関節状の搬送アーム本体420b11,420b21と搬送アーム本体420b1の先端に取り付けたフォーク420b12,420b22とをそれぞれ有しており,フォーク420b12,420b22上にウエハWを保持するようになっている。
搬送ステージ420の一端には,ウエハWの位置決めを行う位置合わせ機構420cが設けられている。位置合わせ機構420cは,ウエハWを載置した状態で回転台420c1を回転させながら,光学センサ420c2によりウエハWの周縁部の状態を検出することにより,ウエハWの位置を合わせるようになっている。
2つのロードロック室405a,405bには,その内部にてウエハWを載置する載置台405a1,405b1がそれぞれ設けられているとともに,その両端にて気密に開閉可能なゲートバルブ405a2,405a3,405b2,405b3がそれぞれ設けられている。かかる構成により,搬送システムは,ウエハWを,カセット容器410b1〜410b3とロードロック室405a,405bと位置合わせ機構420cとの間で搬送するようになっている。
一方,処理システムSには,移載室430および4つのプロセスモジュールPM1〜PM4(PM:Process Module,基板処理装置に相当)が設けられている。移載室430は,気密に開閉可能なゲートバルブ440a〜440dを介してPM1〜PM4とそれぞれ接合されている。移載室430には,屈伸および旋回可能なアーム430aが設けられている。
PM1〜PM4には,ウエハを載置するサセプタ450a〜450dがそれぞれ設けられている。移載室430およびPM1〜PM4の室内は,所望の程度までそれぞれ真空引きされている。かかる構成により,処理システムは,アーム430aを用いてウエハWをロードロック室405から移載室430を経由して各PMに搬入し,各サセプタ450に載置された状態で成膜処理した後,再び,移載室430を経由してロードロック室405へ搬出するようになっている。
なお,本実施形態では,ウエハWは,PM1またはPM3に搬入されてTi膜処理され,その後,PM2またはPM4に搬入されてTiN膜処理される。しかし,PM1〜PM4は,このような成膜処理の他,拡散処理,エッチング処理,アッシング処理,スパッタリング処理等の各種処理を行うことができる。
また,PM1〜PM4は,それぞれが一台で高温(650℃程度)での成膜処理,中温(550℃程度)での成膜処理,低温(450℃程度)での成膜処理を実行することができる。低温での成膜処理としては,たとえば,ALD,LTTi(Low Temperature Ti)が挙げられる。また,中温での成膜処理としては,たとえば,SJ(Shallow Junction)条件が挙げられ,高温での成膜処理としては,たとえば,従来から行われていた既存の成膜処理が挙げられる。
(各PMの内部構成)
つぎに,各PMの内部構成について,図4に示したPMの縦断面図を参照しながら説明する。PMは,気密に構成された略円筒状のチャンバCを有していて,その内部には,前述したようにウエハWを載置するサセプタ450が設けられている。サセプタ450は,たとえばAlNなどのセラミックスで構成され,円筒状の支持部材451により支持されている。
サセプタ450には,その外縁部にてウエハWをガイドするとともにプラズマをフォーカシングするガイドリング452が設けられている。また,サセプタ450には,その内部にてステージヒータ454が埋め込まれている。ステージヒータ454には,チャンバCの外部にて交流電源456が接続されていて,交流電源456から出力された交流電圧によりステージヒータ454をプロセスレシピに定義されたステージヒータ設定温度に保持することにより,ウエハWを所定の温度にするようになっている。
チャンバCの天井壁部458aには,絶縁部材459を介してシャワーヘッド460が設けられている。このシャワーヘッド460は,上段ブロック体460a,中段ブロック体460bおよび下段ブロック体460cから構成されている。
上段ブロック体460aには,ガス通路460a1とガス通路460a2とが形成されている。中段ブロック体460bには,ガス通路460a1と連通されたガス通路460b1,および,ガス通路460a2と連通されたガス通路460b2が形成されている。下段ブロック460cには,ガス通路460b1およびガス通路460b2にそれぞれ連通した噴射孔460c1および噴射孔460c2が交互に複数形成されている。シャワーヘッド460には,ガスライン465a,465bを介してガス供給機構470が接続されている。
ガス供給機構470は,ガス供給源470a〜470e,複数のバルブ472,複数のマスフローコントローラ474,複数のバルブ476およびバルブ478から構成されていて,各バルブ472,476,478の開閉を制御することにより,各ガス供給源から処理ガスを選択的にチャンバC内に供給するようになっている。また,各マスフローコントローラ474は,それぞれが供給する処理ガスの流量を制御することにより処理ガスを所望の濃度に調整するようになっている。
ガス供給源のうち,ClFガス供給源470aは,クリーニングガスであるClFガスを供給し,TiClガス供給源470bは,Ti膜形成のためにTiが含有されたTiClガスを供給し,Ar供給源470cは,プラズマ励起ガスであるArガスを供給する。また,H供給源470dは,還元ガスであるHガスを供給し,NHガス供給源470eは,Ti膜を窒化するためにNが含有されたNHガスを供給する。
ClFガス供給源470a,TiClガス供給源470bおよびAr供給源470cには,前述したガスライン465aが接続されている。H供給源470dおよびNHガス供給源470eには,ガスライン465bが接続されている。さらに,TiClガス供給源470bには,ガスライン465cを介して排気装置480が接続されている。
シャワーヘッド460には,整合器490を介して高周波電源492が接続されている。一方,サセプタ450には,シャワーヘッド460の対向電極として電極494が埋設されている。電極494には,整合器496を介して高周波電極498が接続されていて,高周波電源498から電極494に高周波電力が供給されることによりバイアス電圧が生成される。
チャンバCには,その底部壁面458bにて排気管499が設けられていて,排気管499には,真空ポンプを含む排気装置480が接続されている。排気装置480は,排気管499を介してチャンバC内のガスを排気することによりチャンバC内を所定の真空度まで減圧するようになっている。
かかる構成により,高周波電源492からシャワーヘッド460に供給された高周波電力によって,ガス供給機構470からシャワーヘッド460を介してチャンバCに供給された処理ガスがプラズマ化され,そのプラズマによりウエハWが成膜処理される。たとえば,PM1にてTi膜が形成される場合には,ウエハWが搬送された後、TiClガス供給源470bから供給されたTiClガスがArガスにキャリアされて,ガスライン465a,ガス通路460a1,460b1を通って噴射孔460c1からチャンバC内に噴射される。一方,H供給源470dから供給されたHガスは,ガスライン465b,ガス通路460a2,460b2を通って噴射孔460c2からチャンバC内に噴射される。このようにして,TiClガスとHガスとは,まったく独立してチャンバCに供給され,チャンバC内に供給された後に混合されながら高周波電力によりプラズマ化され,これにより,ウエハWにTi膜(TiSi膜)が形成される。
このようにしてTi膜が形成されたウエハWは,さらに,必要に応じてPM2に搬送され,その表面を窒化する処理を施される。この場合,Arガスは,ガスライン465a,ガス通路460a1,460b1を通って複数の噴射孔460c1からチャンバC内に噴射され,NHガスおよびHガスは,ガスライン465b,ガス通路460a2,460b2を通って複数の噴射孔460c2からチャンバC内に噴射される。供給されたガスは高周波電力によりプラズマ化され,これにより,ウエハWが窒化処理(TiN膜形成処理)される。なお,所定枚数のウエハWが成膜された後は,ClFガスをチャンバC内に供給することにより,チャンバC内がクリーニングされる。
(ECの機能構成)
つぎに,EC200の各機能について,各機能をブロックにて示した図5を参照しながら説明する。EC200は,入力部250,第1の記憶部255a,第2の記憶部255b,プロセスレシピ特定部260,ステージ温度取得部265,プレレシピ選択部270,レシピ実行部275,通信部280および出力部285の各ブロックにより示される機能を有している。
ロットスタートのボタンが押される前に,オペレータが,たとえば,キーボード705やタッチパネル710を用いて,1または2以上のロットID(ロットNo)およびウエハWの各PMへの搬送手順と搬送先のPMでそれぞれ実行するプロセスレシピ名の組み合わせであるシステムレシピを入力すると,入力部250はこれを取り込む。
ここで,入力部250により取り込まれる成膜処理の対象を特定する情報は,ロットIDに限られず,たとえば,ウエハW毎に予め定められたウエハID(ウエハNo)により特定することもできる。すなわち,成膜処理の対象は,ロットIDの識別情報またはウエハWの識別情報の少なくともいずれかの指定を受けることにより特定することができる。同様に,プロセスレシピを識別する情報は,プロセスレシピ名に限られず,たとえば,プロセスレシピ毎に予め登録されたプロセスレシピNoを入力することにより特定することもできる。また、システムレシピを予め作成しておき、ロット開始時にはシステムレシピ名を指定するようにしても良い。
第1の記憶部255aには,PM1〜PM4にてそれぞれ実行されるプロセスレシピPM1〜PM4がそれぞれ1若しくは複数記憶されている。プロセスレシピは,システムレシピの1部であって,ウエハWの処理手順を時系列に示したデータを有するテーブルである。プロセスレシピPM1の内容の一部を図6に例示したように,たとえば,プロセスレシピPM1には,図4のステージヒータ454の設定温度を640℃に固定してTi膜を形成する処理手順が示されている。
ステップ項目および時間にて示されるように,プロセスレシピPM1では,まず,STEP1を10秒,つぎに,STEP2を5秒,STEP3を5秒・・・というように,ウエハWの処理手順をステップ毎に時系列に定義する。たとえば,プロセスレシピPM1によれば,PM1内は,最初の10秒間(STEP1)は,圧力が2(Torr),Hガスの流量が20(sccm)に制御され,つぎの5秒間(STEP2)は,圧力が5(Torr),TiClガスの流量が20(sccm),Hガスの流量が20(sccm)に制御され,つぎの5秒間(STEP3)は,圧力が0(Torr),Arガスの流量が1000(sccm)に制御され,・・・というように,ウエハWの処理手順を示したデータがステップ毎に詳細に示されている。これにより,PM1に搬入されたウエハWは,プロセスレシピPM1の処理手順にしたがって処理される。
なお,第1の記憶部255aは,プロセスレシピ名とその名前に一致するプロセスレシピとをリンクさせるリンク情報(図示せず)を保持している。たとえば,第1の記憶部255aは,各名称に対応したプロセスレシピが格納されたアドレスをリンク情報として各名称に対応させて記憶していてもよい。
第2の記憶部255bには,プロセスレシピに含まれる特定のデータに応じてPMの制御手順を変えることができるように,複数種類のプレレシピが各プロセスレシピに対応付けられてそれぞれ記憶されている。具体的には,第2の記憶部255bには,高温プロセス用のレシピ(高温用プレレシピ),中温プロセス用のレシピ(中温用プレレシピ),および,低温プロセス用のレシピ(低温用プレレシピ)が各プロセスレシピに対応付けてそれぞれ記憶されている。たとえば,プロセスレシピPM1に関しては,プロセスレシピPM1に含まれるステージヒータ設定温度(温度データとも称呼する)に対応して,プレレシピPM1−H(高温用プレレシピ),プレレシピPM1−M(中温用プレレシピ)およびプレレシピPM1−L(低温用プレレシピ)が記憶されている。プロセスレシピPM2〜PM4に対しても同様に3種類のプレレシピがそれぞれ記憶されている。
プレレシピは,ウエハWを処理する前のPMの制御手順を示したデータを有したテーブルである。プレレシピは,ウエハWを処理する前にPM内を最適な状態にするために用いられる。なお,第2の記憶部255bは,プロセスレシピ名とその名前に一致する3種類のプレレシピとをリンクさせるリンク情報(図示せず)を保持している。また,実際には,第1の記憶部255aおよび第2の記憶部255bに記憶されたデータは,図2のROM205やRAM210,あるいは,図示しない他のメモリに保存されている。
プロセスレシピ特定部260(特定部に相当)は,入力部250により入力されたロットIDおよびレシピ名に応じて,第1の記憶部255aに記憶された複数のプロセスレシピの中から,リンク情報に基づきオペレータにより指定されたレシピ名に対応するプロセスレシピを特定する。たとえば,レシピ名として「PM1」が入力された場合,プロセスレシピ特定部260は,リンク情報を用いて「PM1」に対応したレシピ(プロセスレシピPM1)が格納されたアドレスを取得し,これにより,プロセスレシピPM1を特定する。
ステージ温度取得部265(取得部に相当)は,プロセスレシピ特定部260により特定されたプロセスレシピに含まれるデータの中から特定のデータとしてステージヒータ設定温度(温度データ)を取得する。なお,プロセスレシピから取得される温度データは,ステージヒータ設定温度に限られず,たとえば,シャワーヒータ温度(すなわち,シャワーヘッド460に設けられたヒータの温度)等であってもよい。さらに,ステージヒータ454は,面内温度勾配をつけられるようになっているので,ステージヒータ設定温度は,ステージヒータ454の外縁側の設定温度であってもよく,ステージヒータ454の中心側の設定温度であってもよい。また,特定のデータは,温度に関するデータに限られず,たとえば,圧力データ,ガス流量データ,プラズマ印加電力データであってもよい。
プレレシピ選択部270(選択部に相当)は,プロセスレシピ特定部260により特定されたプロセスレシピに対応付けて第2の記憶部255bに記憶された3種類のプレレシピの中から,ステージ温度取得部265により取得された温度データに対応したプレレシピを1つ選択する。
レシピ実行部275は,プレレシピ選択部270により選択されたプレレシピにしたがって,ウエハ処理前にPMを制御した後,プロセスレシピ特定部260により特定されたプロセスレシピにしたがって,PM内に搬入されたウエハW上の成膜処理を制御する。
通信部280は,レシピ実行部275から上記成膜処理制御のための指令を受けると,これに応じてPMを制御するための制御信号を制御コントローラ300に送信する。これにより,ウエハWは,プレレシピにしたがってウエハ処理前に制御されたPMにてプロセスレシピにしたがって成膜処理される。
出力部285は,成膜処理実行中に,レシピベリファイエラー(パラメータに設定されているレシピが実行不可能)などの不具合が生じたとき,その不具合を示した警告文をモニタ715に表示するとともにアラーム音をスピーカ720に出力する。
なお,以上に説明したEC200の各機能は,実際には,CPU215がこれらの機能を実現する処理手順を記述したプログラムを実行することにより,または,各機能を実現するための図示しないIC等を制御することにより達成されるようにしてもよい。たとえば,本実施形態では,プロセスレシピ特定部260,ステージ温度取得部265,プレレシピ選択部270,レシピ実行部275の各機能は,CPU215がこれらの機能を実現する処理手順を記述したプログラムを実行することにより達成される。
(ECの動作)
つぎに,ECの動作について,図7〜図9を参照しながら説明する。図7は,EC200が実行する成膜制御処理(メインルーチン)を示したフローチャートである。図8は,図7のメインルーチンにて呼び出されるプレレシピ自動選択処理(サブルーチン)を示したフローチャートである。図9は,図7のメインルーチンにて呼び出されるレシピ実行処理(サブルーチン)を示したフローチャートである。
なお,成膜制御処理を開始する前に,必要な装置パラメータが予め設定されている。その1つとして,低温/中温切替温度Tl,中温/高温切替温度Thがある。低温/中温切替温度Tlは,第2の記憶部255bに記憶された3種類のプレレシピのうち,低温用プレレシピと中温用プレレシピとのいずれを選択するかを判定するときに使われる。中温/高温切替温度Thは,中温用プレレシピと高温用プレレシピとのいずれを選択するかを判定するときに使われる。よって,本実施形態における「高温」とは,中温/高温切替温度Th以上の温度をいい,「中温」とは,中温/高温切替温度Thより低い温度であって低温/中温切替温度Tl以上の温度をいい,「低温」とは,低温/中温切替温度Tlより低い温度をいう。
本実施形態では,低温/中温切替温度Tl=500℃,中温/高温切替温度Th=600℃と定義する。しかし,低温/中温切替温度Tl,中温/高温切替温度Thは,450℃≦低温/中温切替温度Tl<550℃,550℃≦中温/高温切替温度Th≦650℃の範囲であればいずれの値であってもよい。
また,成膜制御処理を開始する前に,プレレシピ自動選択機能の設定値が,「有効」または「無効」に定められている。この値は,ユーザが基板処理システム10の運用を開始する前に(通常,基板処理システム10の出荷時までに)定められるが,基板処理システム10の運用を開始した後に,ユーザが設定し直すこともできる。また,本実施形態では,プレレシピ自動選択機能の設定値が「有効」の場合について,EC200の動作を以下に説明するが,プレレシピ自動選択機能の設定値が「無効」の場合,3種類のプレレシピから最適なプレレシピを選択する処理は行われず,PMは,既存のプレレシピにしたがって従来通り制御される。
また,直前に処理したロッドに用いられたステージヒータ設定温度Tpを保存するための変数であるTpoldにも,初期設定として「0」が設定されている。
また,成膜制御処理を開始する前に,オペレータにより成膜処理の対象となるロットIDおよびレシピ名が指定されている。複数ロットを連続的に処理する場合には,複数のロットIDおよび各ロットIDに応じたレシピ名が指定されている。
(成膜制御処理)
このようにしてオペレータにより,成膜処理の対象となるロットIDおよびレシピ名が指定された後(複数ロットを連続的に処理する場合には,複数のロットIDおよび各ロットに適用するレシピ名がそれぞれ指定された後),オペレータがロットスタートボタンを「ON」すると,図7のステップ700から成膜制御処理が開始され,ステップ705に進んで,プロセスレシピ特定部260は,第1の記憶部255aに記憶されたリンク情報を利用して,第1の記憶部255aに記憶されたプロセスレシピからオペレータにより指定された(すなわち,入力部250により入力された)レシピ名に応じたプロセスレシピを特定する。
つぎに,ステップ710に進んで,ステージ温度取得部265は,特定されたプロセスレシピ内のデータからステージヒータ設定温度Tpを取得する。ついで,ステップ715に進み,プレレシピ選択部270は,プレレシピ自動選択処理を実行する。
(プレレシピ自動選択処理)
プレレシピ自動選択処理は,図8のステップ800から開始され,ステップ805に進んで,プレレシピ選択部270は,ステージヒータ設定温度Tpが中温/高温切替温度Th以上であるか否かを判定する。高温の成膜処理が実行される場合,プレレシピ選択部270は,ステップ805にて「YES」と判定し,ステップ810に進んで,第2の記憶部255bに記憶されたリンク情報を利用して,特定されたプロセスレシピに対応して第2の記憶部255bに記憶された3種類のプレレシピのうち,高温用プレレシピを選択し,ステップ895に進んで本処理を終了する。
一方,中温の成膜処理が実行される場合,プレレシピ選択部270は,ステップ805にて「NO」と判定し,ステップ815に進んで,ステージヒータ設定温度Tpが低温/中温切替温度Tl以上であるか否かを判定する。中温の成膜処理が実行される場合,プレレシピ選択部270は,ステップ815にて「YES」と判定し,ステップ820に進んで,特定されたプロセスレシピに応じて第2の記憶部255bに記憶された3種類のプレレシピのうち,中温用プレレシピを選択し,ステップ895に進んで本処理を終了する。
一方,低温の成膜処理が実行される場合,プレレシピ選択部270は,ステップ815にて「NO」と判定し,ステップ825に進んで,特定されたプロセスレシピに対応して第2の記憶部255bに記憶された3種類のプレレシピのうち,低温用プレレシピを選択し,ステップ895に進んで本処理を終了する。
このようにしてプレレシピ自動選択処理を実行後,図7のステップ720に戻って,レシピ実行処理(ウエハWの成膜処理)の制御が実行される。
(レシピ実行処理)
具体的には,図9に示したステップ900からレシピ実行処理が開始され,ステップ905に進んで,レシピ実行部275は,プレレシピが選択されているか否かを判定する。プレレシピが選択されていると判定された場合には,ステップ910に進んで,レシピ実行部275は,ステージヒータ設定温度Tpが,直前の成膜処理に適用されたステージヒータ設定温度Tpoldに等しく,かつ,ステージヒータ設定温度Tpoldが「0」でないか否かを判定する。
この時点では,ステージヒータ設定温度Tpoldには「0」が設定されている。そこで,レシピ実行部275は,ステップ910にて「NO」と判定し,ステップ915に進んで,選択されたプレレシピが実在するか(すなわち,第2の記憶部255bに記憶されているか)否かを判定する。
選択されたプレレシピが実在する場合,ステップ920に進んで,レシピ実行部275は,レシピベリファイエラーか否かをチェックする。レシピベリファイエラーで無いと判定した場合,ステップ925に進んで,レシピ実行部275は,選択されたプレレシピに示された手順にしたがってPMを制御する。
その後,ステップ930に進んで,レシピ実行部275は,指定された該当ロットIDに属するウエハWを一枚ずつ搬送するように制御する。ついで,ステップ935に進んで,レシピ実行部275は,特定されたプロセスレシピに応じてPM内に搬送されたウエハWを一枚ずつ成膜処理し,ステップ995に進んで本処理を終了する。このようにして最適なプレレシピを選択することにより,良好な状態に整えられたPM内にて,均一かつ良質なTi膜(またはTiN膜)がウエハW上に形成される。
一方,ステップ905にて,プレレシピが選択されていないと判定された場合には,選択されたプレレシピにしたがってPM内を制御することなく,直ちにステップ930に進んで該当ウエハWをPM内に搬送し,ステップ935に進んで成膜処理し,ステップ995に進んで本処理を終了する。ステージヒータ設定温度Tpが,直前の成膜処理に適用されたステージヒータ設定温度Tpoldに等しい(かつTpold≠0)場合にも,同様に,選択されたプレレシピにしたがってPM内を制御することなく,ステップ930以降の処理が実行されるが,これについては後述する。
また,ステップ915にて選択されたプレレシピが実在しないと判定された場合,または,ステップ920にてレシピベリファイエラーと判定された場合には,ステップ940に進み,出力部285が,モニタ715に異常を示すメッセージを表示するとともにスピーカ720に警告音を発した後,ステップ995に進み本処理を終了する。
このようにしてオペレータにより指定されたロットIDに含まれる25枚のウエハWの成膜処理が終了すると,図7のステップ725に進み,プロセスレシピ特定部260は,連続実行すべきロットが指定されているか否かを判定する。オペレータにより単一のロットIDが指定されている場合,プロセスレシピ特定部260は,ステップ725にて「NO」と判定し,ステップ795に進んで本処理を終了する。
(ロットの連続処理)
一方,オペレータにより複数のロットIDが指定されている場合,プロセスレシピ特定部260は,ステップ725にて「YES」と判定し,ステップ730に進んで,ステージヒータ設定温度Tpをステージヒータ設定温度Tpoldに保存する。
つぎに,ステップ735に進んで,プロセスレシピ特定部260は,指定されたレシピ名に応じて,つぎに連続処理されるロットIDを処理するためのプロセスレシピを特定する。ついで,ステップ740に進んで,ステージ温度取得部265は,特定されたプロセスレシピから新たなステージヒータ設定温度Tpを取得し,ステップ745に進んで,取得されたステージヒータ設定温度Tpが,直前の成膜処理に適用されたステージヒータ設定温度Tpoldに等しいか否かを判定する。
ステージヒータ設定温度が,直前の成膜処理時の設定温度と変わらない場合には,ステージ温度取得部265は,ステップ745にて「YES」と判定して,ステップ720に戻り,レシピ実行部275は,再びレシピ実行処理(ウエハWの成膜処理)を制御する。
(連続ロットのレシピ実行処理:ステージヒータ設定温度が同じ場合)
具体的には,図9に示したステップ900からレシピ実行処理が開始され,ステップ905にて,レシピ実行部275は,プレレシピが選択されているか否かを判定する。プレレシピが選択されていると判定された場合には,ステップ910に進んで,レシピ実行部275は,ステージヒータ設定温度Tpが,直前の成膜処理に適用されたステージヒータ設定温度Tpoldに等しく,かつ,ステージヒータ設定温度Tpoldが「0」でないか否かを判定する。
この時点では,ステージヒータ設定温度Tpは直前の成膜処理の設定温度Tpoldに等しい(かつTpold≠0)ので,レシピ実行部275は,ステップ910にて「YES」と判定し,ステップ930に進んで,プレレシピにしたがってPM内を制御することなく,指定された該当ロットIDに属するウエハWを一枚ずつ搬送するように制御し,ステップ935に進んで,プロセスレシピにしたがって連続実行すべきロットに属するウエハWを前述したように一枚ずつ成膜処理する。
(連続ロットのレシピ実行処理:ステージヒータ設定温度が異なる場合)
一方,ステージヒータ設定温度Tpが,直前の成膜処理時の設定温度Tpoldと異なる場合には,ステージ温度取得部265は,図7のステップ745にて「NO」と判定して,ステップ715まで戻り,プレレシピ選択部270は,ステップ715にて,新たにプレレシピを選択し直し,ステップ720に進んで,レシピ実行部275は,再びレシピ実行処理(ウエハWの成膜処理)を制御する。
この時点では,ステージヒータ設定温度Tpが,直前の成膜処理時の設定温度Tpoldと異なる。そこで,レシピ実行部275は,図9のステップ905に続くステップ910にて「NO」と判定し,ステップ915,920に続くステップ925にてプレレシピにしたがってPM内を制御した後,ステップ930に進んで,指定された該当ロットIDに属するウエハWを一枚ずつ搬送するように制御し,ステップ935に進んで,プロセスレシピにしたがって,連続実行すべきロットに属するウエハWを前述したように一枚ずつ成膜処理する。
これにより,異なるプロセス温度(ステージヒータ設定温度)のロットを連続実行する場合であっても,PM内は,成膜処理前に(すなわち,連続実行するロットとロットの間にて),新たに選択されたプレレシピにしたがって新たな成膜処理に最適な状態に整えられる。この結果,連続実行すべきロット毎に,ウエハWに最適な成膜処理を施すことができる。
これまでに行われてきた各種製品プロセスの実験では,異なる製品プロセスによってプロセスレシピに定義された温度データが大きく異なると,プレレシピにて定義されるガス流量やRF出力等のデータをプロセスレシピに定義された温度データの変化の度合いとは連続性のない最適値に設定し直す必要があることが解明されている。すなわち,プロセスの種類に応じて設定温度に大きな変化が生じる場合,ガス流量やRF出力など,プレレシピの内容自体が大きく異なってくる。
しかしながら,実行するプロセスの種類が変わる度に,オペレータが手作業でプレレシピのデータを最適値に登録し直さなければならないとすると,その登録に相当な時間がかかり効率的でないばかりか,登録の際に入力ミスがあった場合には,入力ミスしたプレレシピにしたがって基板処理システム10の各PMが制御されるため,最適なプロセス結果が得られず,ウエハWに最適な成膜処理を施すことができなくなる。
さらに,PM自体(ハードウエア)とPMを制御するソフトウエアとの協業により,将来的なハードウエアの進歩に対しても柔軟に対応できるようにPMを自動制御するシステムを構築することにより,高額なPMの商品的価値を高める意義は大きい。
そこで,以上に説明したように,本実施形態にかかる基板処理システム10によれば,プロセスレシピは,製品プロセスに対して一対一に設けられているのに対して,プレレシピは,プロセスレシピ(すなわち,製品プロセス)に対して一対一に設けられておらず,たとえば,プロセスレシピの特定データ(たとえば,温度データ)に対して,高温,中温,低温用のプレレシピからプレレシピを1つ選択できるように,プロセスレシピに対して複数種類のプレレシピが設けられている。
そして,プロセスレシピの特定データに対応するようにプレレシピを選択することにより,本実施形態にかかる基板処理システム10では,ウエハWを処理する前にPM内をプロセスに応じて最適な状態に保つことができ,この結果,ウエハWにより均一かつ良質な膜を形成することができる。
なお,低温/中温切替温度Tlと中温/高温切替温度Thとが同じ温度,もしくは,低温/中温切替温度Tlが中温/高温切替温度Thよりも高い温度に設定されている場合であっても,プレレシピ選択部270は,図8に示したステップの順番に基づいてプレレシピを選択するようにしてもよい。
また,プロセスレシピには,図6に示したように,ステージヒータ設定温度をレシピ内で一定の値に固定するレシピ固定項目にて指定する方法と,レシピステップ毎に指定する方法とがある。ステージヒータ設定温度が固定項目にて指定されている場合,前述したように,ステージ温度取得部265は,固定項目に示されたステージヒータ設定温度を温度データとして取得する。一方,ステージヒータ設定温度がレシピステップ毎に指定されている場合,ステージ温度取得部265は,プロセスレシピの1ステップ目に示されたステージヒータ設定温度を温度データとして取得してもよい。さらに,ステージヒータ設定温度の設定に際してロット開始時に変更可能なバリアブルパラメータを設定した場合には,ステージ温度取得部265は,ロット開始時にオペレータにより指定されたバリアブルパラメータの設定温度を温度データとして取得してもよい。
また,図9のステップ940にてアラームが発生した場合には,レシピ実行処理は終了するため,処理中のロットの処理を中断してから,再度,そのロットに属するウエハWの成膜処理を開始する必要がある。
また,上述した成膜処理時の処理デ−タ(たとえば,温度,圧力およびガス流量などの経時変化)は,各制御コントローラ300a〜300nからEC200を介してホストコンピュータ100に送信される。
(第2実施形態)
つぎに,第2実施形態にかかる基板処理システム10について説明する。第2実施形態にかかる基板処理システム10は,選択したプレレシピの所定のデータを補正する点で,このような補正の機能を有しない第1実施形態にかかる基板処理システム10と機能上相違する。よって,この相違点を中心に本実施形態にかかる基板処理システム10について説明する。
(ECの機能構成)
EC200の機能について,図10を参照しながら説明する。EC200は,第1実施形態にかかるEC200の各ブロックにより示される機能に加え,補正部290のブロックにより示される機能を有している。
補正部290は,プレレシピに含まれる温度に関するデータとプロセスレシピから取得された温度データ(ステージヒータ設定温度)との違いの程度を求め,求められた違いの程度に応じてプレレシピに含まれる所定のデータを補正する。なお,補正部290の機能は,CPU215がこれらの機能を実現する処理手順を記述したプログラムを実行することにより達成されてもよい。
(ECの動作)
つぎに,ECの動作について,図11を参照しながら説明する。図11は,図7のメインルーチンにて呼び出されるレシピ実行処理を示したフローチャートである。なお,本実施形態においても,第1実施形態と同様に,図7のステップ700から成膜制御処理が開始され,ステップ705,710に続くステップ715にて,プレレシピ自動選択処理が実行され(図8参照),プロセスレシピから取得した温度データに応じて最適なプレレシピが選択される。その後,ステップ720に進んで,以下に説明する補正処理を含んだレシピ実行処理が行われ,ステップ725〜745を経て,適宜,ステップ715〜745の処理が繰り返された後,ステップ795に進んで本処理を終了する。
(レシピ実行処理)
まず,図11のステップ1100から本実施形態のレシピ実行処理が開始されると,レシピ実行部275は,ステップ905〜ステップ920にて,選択されたプレレシピに関する各種エラー判定処理(ステップ905,915,920)および設定温度に関する判定処理(ステップ910)を実行し,所定のエラーなどが存在しない場合,ステップ920にて「NO」と判定され,ステップ1105に進んで,補正部290は,選択されたプレレシピを予め定められたルールに基づき補正する。
たとえば,図12に示したルールが予め定められている場合,まず,補正部290は,プロセスレシピにて定義されたステージヒータ設定温度から選択されたプレレシピに定義されたヒータ温度の差分を温度差difとして求める。つぎに,補正部290は,選択されたプレレシピに含まれる所定のデータを補正する。具体的には,たとえば,補正部290は,プレレシピに定義されたTiClガス流量をTiClガス流量×温度差dif/100だけ変化させるように補正する。補正部290は,他の所定のプロセス条件についても,ルールに基づいて補正する。
ついで,ステップ1110に進んで,レシピ実行部275は,補正されたプレレシピに示された手順にしたがってPMを制御する。その後,ステップ930,ステップ935にて,レシピ実行部275は,PM内に搬送されたウエハWをプロセスレシピに示された手順にしたがって一枚ずつ成膜処理し,ステップ1195に進んで本処理を終了する。このようにしてプレレシピを、続いて実行するプロセスレシピに対して最適なデータに補正することにより,より良好な状態に整えられたPM内にて,より均一かつ良質なTi膜(またはTiN膜)がウエハW上に形成される。
なお,プロセスレシピの温度データと選択されたプレレシピの温度データとの違いの程度は,それらの温度データの差分に限られず,たとえば,プロセスレシピの温度データに対するプレレシピの温度データの比率によっても求めることができる。
以上に説明したように,本実施形態にかかる基板処理システム10によれば,プレレシピに含まれる所定のデータが,所定のルールに基づいて補正される。これにより,第1実施形態にも示したように,製品プロセスに応じたステージヒータ設定温度の大きなばらつきに対しては,複数種類のプレレシピから製品プロセス(プロセスレシピ)に応じて最適なプレレシピを選択することにより対応するとともに,同種のプロセスにおけるステージヒータ設定温度のわずかなばらつきに対しては,本実施形態に示したように,選択されたプレレシピを補正することにより対応することができる。このように,プレレシピのデータを選択および補正という2段階で最適化することにより,PM内の状態をさらに製品プロセスに応じてきめ細やかに整えることができる。この結果,非常に良好な状態に整えられたPM内にて,より均一かつ良質な成膜処理をウエハWに施すことができる。
以上の説明では,プロセスレシピ特定部260,ステージ温度取得部265,プレレシピ選択部270,レシピ実行部275,補正部290の各機能は,EC200のCPU215が図7〜図9および図11に示された各ステップを実行することにより達成された。しかし,各制御コントローラ300がCPUを有している場合,図7〜図9および図11に示された各ステップをEC200および制御コントローラ300のいずれかで分担して実行するようにしてもよい。たとえば,図7に示した各ステップのうち,ステップ705,720,725,745は,EC200側で処理し,ステップ710,ステップ715,ステップ730〜740は,制御コントローラ300側で処理するようにしてもよい。
したがって,本発明に係る制御装置の機能は,EC200または制御コントローラ300の少なくともいずれかにより達成される。また,このようにEC200および制御コントローラ300にて処理の負荷を分散させることにより,よりスムーズに成膜処理を制御することができる。
上記実施形態において,各部の動作はお互いに関連しており,互いの関連を考慮しながら,一連の動作として置き換えることができる。また,上記各部の動作を,各部の処理と置き換えることにより,プログラムの実施形態とすることができる。また,プログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶させることにより,プログラムの実施形態をプログラムに記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の実施形態とすることができる。
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
また,本発明にかかる(PMを構成する)基板処理装置は,マイクロ波プラズマ処理装置,誘導結合型プラズマ処理装置および容量結合型プラズマ処理装置のいずれであってもよい。
また,本発明にかかる基板処理装置では,成膜処理に限られず,熱拡散処理,エッチング処理,アッシング処理,スパッタリング処理等のあらゆる基板処理が実行可能である。
本発明は,各種プロセスに対して柔軟に基板処理装置を制御することが可能な基板処理装置の制御装置に適用可能である。

Claims (8)

  1. 基板処理装置の制御手順を示したデータを含むプレレシピにしたがって前記基板処理装置を制御し,被処理基板の処理手順を示したデータを含むプロセスレシピにしたがって前記基板処理装置に搬入された被処理基板を処理する制御装置であって,
    1または2以上のプロセスレシピを記憶する第1の記憶部と,
    前記各プロセスレシピに含まれる特定のデータに応じて前記基板処理装置の制御手順を変えることができるように,各プロセスレシピに対応付けて複数種類のプレレシピをそれぞれ記憶する第2の記憶部と,
    処理の対象となる1または2以上の被処理基板に用いられるレシピの指定に応じて,前記第1の記憶部に記憶された複数のプロセスレシピの中から前記指定されたレシピに対応するプロセスレシピを特定する特定部と,
    前記特定されたプロセスレシピに含まれるデータの中から前記特定のデータを取得する取得部と,
    前記特定されたプロセスレシピに対応付けて前記第2の記憶部に記憶された複数種類のプレレシピの中から前記取得された特定のデータに対応したプレレシピを1つ選択する選択部と,
    前記選択部により選択されたプレレシピにしたがって基板処理前に前記基板処理装置を制御した後,前記特定部により特定されたプロセスレシピにしたがって前記基板処理装置内に搬入された基板上の成膜処理を制御するレシピ実行部と,を備える基板処理装置の制御装置。
  2. 前記取得部は,前記特定されたプロセスレシピに含まれる温度に関するデータである温度データを前記特定のデータとして取得する請求項1に記載された基板処理装置の制御装置。
  3. 前記第2の記憶部は,前記基板処理装置を制御する温度に応じて異なる制御手順を示した複数種類のプレレシピを各プロセスレシピに対応付けて記憶し,
    前記選択部は,前記取得された温度データと所与の閾値とを比較し,比較した結果に基づいて前記第2の記憶部に記憶された複数種類のプレレシピの中から前記取得された温度データに対応したプレレシピを選択する請求項2に記載された基板処理装置の制御装置。
  4. 前記第2の記憶部は,前記基板処理装置を制御する温度に対応した高温用プレレシピ,中温用プレレシピおよび低温用プレレシピを各プロセスレシピに対応付けてそれぞれ記憶し,
    前記選択部は,前記取得された温度データと,高温と中温とを区別するための第1の閾値と,を比較し,比較した結果,前記温度データが第1の閾値以上の場合には,前記第2の記憶部に記憶された高温用プレレシピを選択し,前記温度データが第1の閾値より小さい場合には,さらに,前記温度データと,中温と低温とを区別するための第2の閾値と,を比較し,比較した結果,前記温度データが第2の閾値以上の場合には,前記第2の記憶部に記憶された中温用プレレシピを選択し,前記温度データが第2の閾値より小さい場合には,前記第2の記憶部に記憶された低温用プレレシピを選択する請求項3に記載された基板処理装置の制御装置。
  5. 前記処理の対象となる1または2以上の被処理基板は,複数の被処理基板を含むロットの識別情報または被処理基板の識別情報の少なくともいずれかの指定を受けることにより特定される請求項1に記載された基板処理装置の制御装置。
  6. 前記特定部は,第1のロットの識別情報の指定および第1のロットに用いられる第1のレシピの指定および第2のロットの識別情報の指定および第2のロットに用いられる第2のレシピの指定に応じて,前記第1の記憶部に記憶された複数のプロセスレシピの中から前記指定された第1のレシピおよび第2のレシピに対応する第1のプロセスレシピおよび第2のプロセスレシピをそれぞれ特定し,
    前記取得部は,前記特定された第1のプロセスレシピおよび第2のプロセスレシピに含まれるデータの中から温度に関する第1の温度データおよび第2の温度データをそれぞれ取得し,
    前記選択部は,前記第1の温度データと第2の温度データとが異なる場合,前記第1のロットおよび第2のロットの処理前にプレレシピにより前記基板処理装置をそれぞれ制御するために,前記第2の記憶部に記憶された複数種類のプレレシピの中から前記第1のプロセスレシピおよび第2のプロセスレシピに対応したプレレシピを1つずつ選択する請求項1に記載された基板処理装置の制御装置。
  7. 前記基板処理装置の制御装置であって,さらに,
    前記選択部により選択されたプレレシピに含まれる温度に関するデータと前記取得部により取得された温度データとの違いの程度を求め,求められた違いの程度に応じて前記選択されたプレレシピに含まれる所定のデータを補正する補正部を備える請求項2に記載された基板処理装置の制御装置。
  8. 基板処理装置の制御手順を示したデータを含むプレレシピにしたがって前記基板処理装置を制御し,被処理基板の処理手順を示したデータを含むプロセスレシピにしたがって前記基板処理装置に搬入された被処理基板を処理することをコンピュータに実行させる制御プログラムであって,
    1または2以上のプロセスレシピを第1の記憶部に記憶する処理と,
    前記各プロセスレシピに含まれる特定のデータに応じて前記基板処理装置の制御手順を変えることができるように,各プロセスレシピに対応付けて複数種類のプレレシピを第2の記憶部にそれぞれ記憶する処理と,
    処理の対象となる1または2以上の被処理基板に用いられるレシピの指定に応じて,前記第1の記憶部に記憶された複数のプロセスレシピの中から前記指定されたレシピに対応するプロセスレシピを特定する処理と,
    前記特定されたプロセスレシピに含まれるデータの中から前記特定のデータを取得する処理と,
    前記特定されたプロセスレシピに対応付けて前記第2の記憶部に記憶された複数種類のプレレシピの中から前記取得された特定のデータに対応したプレレシピを1つ選択する処理と,
    前記選択されたプレレシピにしたがって基板処理前に前記基板処理装置を制御した後,前記特定されたプロセスレシピにしたがって前記基板処理装置内に搬入された基板上の成膜処理を制御する処理と,をコンピュータに実行させる基板処理装置の制御プログラム。
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