JP4594800B2 - 基板処理方法、基板処理プログラム及び記憶媒体 - Google Patents

基板処理方法、基板処理プログラム及び記憶媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP4594800B2
JP4594800B2 JP2005163263A JP2005163263A JP4594800B2 JP 4594800 B2 JP4594800 B2 JP 4594800B2 JP 2005163263 A JP2005163263 A JP 2005163263A JP 2005163263 A JP2005163263 A JP 2005163263A JP 4594800 B2 JP4594800 B2 JP 4594800B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat transfer
pressure
transfer gas
pipe
flow rate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005163263A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006339457A (ja
JP2006339457A5 (ja
Inventor
博 中村
精一 貝瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electron Ltd filed Critical Tokyo Electron Ltd
Priority to JP2005163263A priority Critical patent/JP4594800B2/ja
Priority to US11/445,385 priority patent/US7854821B2/en
Priority to CNB2006100885369A priority patent/CN100419953C/zh
Publication of JP2006339457A publication Critical patent/JP2006339457A/ja
Publication of JP2006339457A5 publication Critical patent/JP2006339457A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4594800B2 publication Critical patent/JP4594800B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Drying Of Semiconductors (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Description

本発明は、基板処理方法、基板処理プログラム及び記憶媒体に関し、特に、表面に処理を施す基板の裏面に向けてヘリウムガスを供給する基板処理方法に関する。
従来、プラズマ処理装置の処理室(以下、「チャンバ」という。)内において、基板は冷却機構を有する載置台に載置され、該基板にプラズマ処理が施される。基板にプラズマ処理が施される間、載置台及び基板の裏面の間には伝熱ガス、例えば、ヘリウム(He)ガスが供給され、該ヘリウムガスが基板の熱を載置台に伝達することによって基板の温度が制御される(例えば、特許文献1参照。)。
ヘリウムガスは、載置台の下方に配設された伝熱ガス供給装置(Back Pressure Unit)から供給されるが、伝熱性維持のために、所定の流量及び圧力で供給される。そこで、従来の伝熱ガス供給装置は、配管及びヘリウムガス供給源の他に、ヘリウムガスの供給流量・圧力制御のためのMFC(Mass Flow Controller)やPCV(Pressure Control Valve)を備えている。このMFCやPCVは、プラズマ処理におけるガスの流量や圧力を規定するメニュー(以下、「レシピ」という。)に応じて、ヘリウムガスの流量や圧力を調整する。
また、基板が載置台から除去されると、ヘリウムガス供給源はヘリウムガスの供給を中止し、配管内の圧力は低下する。したがって、新たな基板を載置台に載置してプラズマ処理を施す場合には、配管内の圧力をレシピに規定される所定の圧力まで上昇させる必要がある。
近年、スループット向上の観点からプラズマ処理における諸工程に要する時間の短縮が試みられている。上述した配管内の圧力上昇については、基板が載置台に載置された後、プラズマ処理に先立って、配管内にレシピに規定される所定の流量より多い流量でヘリウムガスを供給する、いわゆる、加速シーケンスが適用されている。これにより、伝熱ガス供給装置における配管の圧力上昇に要する時間が短縮される。
この加速シーケンスでは、レシピに規定されるヘリウムガスの所定の圧力の絶対値に応じてヘリウムガスの増加流量が設定される。すなわち、加速シーケンスでは、配管内の圧力を0から所定の圧力まで上昇させることを前提として、ヘリウムガスの増加流量が設定される。
特開2002−252271号公報
しかしながら、通常、配管内には、以前に施したプラズマ処理において供給されたヘリウムガス等が残存するため、加速シーケンスを開始する時点における配管内の圧力は、必ずしも0ではない。
したがって、レシピに規定されるヘリウムガスの所定の圧力の絶対値に応じて設定されたヘリウムガスの増加流量は、レシピに規定されるヘリウムガスの所定の圧力に到達するために必要な流量に対して過剰であり、そのため、配管内の圧力が所定の圧力をオーバーシュートする等、伝熱ガス供給装置の制御性が悪化するという問題があった。
また、この伝熱ガス供給装置の制御性の悪化は、所定の圧力への到達の遅延を招き、その結果、スループットの低下を招くことがあった。
本発明の目的は、伝熱ガス供給装置の制御性の悪化を防止することができる基板処理方法、基板処理プログラム及び記憶媒体を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1記載の基板処理方法は、基板を収容する処理室と、該処理室内に配置され且つ前記基板を載置する載置台と、該載置台の温度を調整する温度調整装置と、配管を有し且つ前記載置台及び前記基板の間に伝熱ガスを供給する伝熱ガス供給装置とを備える基板処理装置において前記基板に所定の処理を施す基板処理方法であって、前記配管を真空引きする真空引きステップと、前記真空引きステップにより真空引きされた配管内の圧力を測定する配管圧力測定ステップと、前記測定された配管内の圧力及び前記所定の処理における配管内の圧力として規定された所定の圧力の圧力差に応じて、前記配管に流す前記伝熱ガスの流量を設定する伝熱ガス流量設定ステップと、前記設定された流量で前記伝熱ガスを前記配管に流す伝熱ガス流量制御ステップと、前記基板に前記所定の処理を施す基板処理ステップとを有することを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項2記載の基板処理プログラムは、基板を収容する処理室と、該処理室内に配置され且つ前記基板を載置する載置台と、該載置台の温度を調整する温度調整装置と、配管を有し且つ前記載置台及び前記基板の間に伝熱ガスを供給する伝熱ガス供給装置とを備える基板処理装置において、前記基板に所定の処理を施す基板処理方法をコンピュータに実行させる基板処理プログラムであって、前記配管を真空引きする真空引きモジュールと、前記真空引きモジュールにより真空引きされた配管内の圧力を測定する配管圧力測定モジュールと、前記測定された配管内の圧力及び前記所定の処理における配管内の圧力として規定された所定の圧力の圧力差に応じて、前記配管に流す前記伝熱ガスの流量を設定する伝熱ガス流量設定モジュールと、前記設定された流量で前記伝熱ガスを前記配管に流す伝熱ガス流量制御モジュールと、前記基板に前記所定の処理を施す基板処理モジュールとを有することを特徴とする。
請求項3記載の基板処理プログラムは、請求項2記載の基板処理プログラムにおいて、前記圧力差と、前記配管に流す前記伝熱ガスの流量とはテーブルにおいて対応付けられ、前記伝熱ガス流量設定モジュールは、前記テーブルに基づいて前記配管に流す前記伝熱ガスの流量を設定することを特徴とする。
請求項4記載の基板処理プログラムは、請求項3記載の基板処理プログラムにおいて、前記伝熱ガス流量制御モジュールは、所定の時間の間だけ、前記設定された流量で前記伝熱ガスを前記配管に流すことを特徴とする。
請求項5記載の基板処理プログラムは、請求項4記載の基板処理プログラムにおいて、前記所定の時間は、前記圧力差と前記テーブルにおいて対応付けられていることを特徴とする。
請求項6に記載の基板処理プログラムは、請求項3乃至5のいずれか1項記載の基板処理プログラムにおいて、前記テーブルに設定される圧力差は、0.1から、前記伝熱ガスの流量及び圧力を規定するメニューにより設定される設定圧力の絶対値までに亘って設定されていることを特徴とする
上記目的を達成するために、請求項記載の記憶媒体は、基板を収容する処理室と、該処理室内に配置され且つ前記基板を載置する載置台と、該載置台の温度を調整する温度調整装置と、配管を有し且つ前記載置台及び前記基板の間に伝熱ガスを供給する伝熱ガス供給装置とを備える基板処理装置において、前記基板に所定の処理を施す基板処理方法をコンピュータに実行させる基板処理プログラムを格納するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記基板処理プログラムは、前記配管を真空引きする真空引きモジュールと、前記真空引きモジュールにより真空引きされた配管内の圧力を測定する配管圧力測定モジュールと、前記測定された配管内の圧力及び前記所定の処理における配管内の圧力として規定された所定の圧力の圧力差に応じて、前記配管に流す前記伝熱ガスの流量を設定する伝熱ガス流量設定モジュールと、前記設定された流量で前記伝熱ガスを前記配管に流す伝熱ガス流量制御モジュールと、前記基板に前記所定の処理を施す基板処理モジュールとを有することを特徴とする。
請求項1記載の基板処理方法、請求項2記載の基板処理プログラム及び請求項記載の記憶媒体によれば、基板に所定の処理を施す基板処理装置において、伝熱ガス供給装置の配管内の圧力が測定され、該測定された配管内の圧力及び所定の処理における配管内の圧力として規定された所定の圧力の圧力差に応じて、配管に流す伝熱ガスの流量が設定され、設定された流量で伝熱ガスが配管に流される。したがって、設定された伝熱ガスの流量は、上記規定された所定の圧力に到達するために適した流量となり、伝熱ガス供給装置の制御性の悪化を防止することができる。また、上記規定された所定の圧力への迅速に到達することができ、その結果、スループットを向上することができる。
また、配管を真空引きし、配管が真空引きされた後に、配管を流れる伝熱ガスの圧力が測定されるので、伝熱ガスの流れが安定した状態で該圧力を計測することができ、その結果、伝熱ガス供給装置の制御性の精度を向上することができる
請求項3記載の基板処理プログラムによれば、圧力差と、配管に流す伝熱ガスの流量とはテーブルにおいて対応付けられ、該テーブルに基づいて配管に流す伝熱ガスの流量が設定されるので、伝熱ガスの流量を迅速に設定することができ、もってスループットをより向上することができる。
請求項4記載の基板処理プログラムによれば、所定の時間の間だけ、設定された流量で伝熱ガスを配管に流すので、上記規定された所定の圧力に到達する適切なタイミングで設定された流量による伝熱ガスの供給を停止することができ、もって、伝熱ガス供給装置の制御性の悪化を確実に防止することができる。
請求項5記載の基板処理プログラムによれば、所定の時間は圧力差とテーブルにおいて対応付けられているので、所定の時間を迅速に決定することができ、もってスループットをさらに向上することができる。
請求項6記載の基板処理プログラムによれば、テーブルに設定される圧力差は、0.1から、伝熱ガスの流量及び圧力を規定するメニューにより設定される設定圧力の絶対値までに亘って設定されているので、測定された配管内の圧力に基づく差圧はテーブルにおいてほぼ存在することになり、もって、基板処理前伝熱ガス圧上昇処理を円滑に実行することができる
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
まず、本実施の形態に係る基板処理装置が適用される基板処理装置について説明する。
図1は、本実施の形態に係る基板処理方法が適用される基板処理装置の概略構成を示す平面図である。
図1において、基板処理装置1は、半導体デバイス用の基板としてのウエハ(以下、単に「ウエハ」という。)Wに反応性イオンエッチング(以下、「RIE」という。)処理を施す複数のプロセスシップ11と、複数のプロセスシップ11がそれぞれ接続された矩形状の共通搬送室としてのローダーユニット9とを備える。
ローダーユニット9には、上述したプロセスシップ11の他、25枚のウエハWを収容する容器としてのフープ(Front Opening Unified Pod)14がそれぞれ載置される3つのフープ載置台15と、フープ14から搬出されたウエハWの位置をプリアライメントするオリエンタ16とが接続されている。
複数のプロセスシップ11は、ローダーユニット9の長手方向における側壁に接続されると共にローダーユニット9を挟んで3つのフープ載置台15と対向するように配置され、オリエンタ16はローダーユニット9の長手方向に関する一端に配置される。
ローダーユニット9は、内部に配置された、ウエハWを搬送する搬送アーム機構19と、各フープ載置台15に対応するように側壁に配置されたウエハWの投入口としての3つのロードポート20とを有する。搬送アーム機構19は、フープ載置台15に載置されたフープ14からウエハWをロードポート20経由で取り出し、該取り出したウエハWをプロセスシップ11やオリエンタ16へ搬出入する。
プロセスシップ11は、ウエハWにRIE処理を施す真空容器としてのプラズマ処理装置12と、該プラズマ処理装置12にウエハWを受け渡す搬送アーム26を内蔵するロード・ロックユニット27とを有する。
プロセスシップ11では、ローダーユニット9の内部の圧力は大気圧に維持される一方、プラズマ処理装置12の内部圧力は真空に維持される。そのため、ロード・ロックユニット27は、プラズマ処理装置12との連結部に真空ゲートバルブ29を備えると共に、ローダーユニット9との連結部に大気ゲートバルブ30を備えることによって、その内部圧力を調整可能な真空予備搬送室として構成される。
ロード・ロックユニット27の内部には、略中央部に搬送アーム26が設置され、該搬送アーム26よりプラズマ処理装置12側に第1のバッファ31が設置され、搬送アーム26よりローダーユニット9側には第2のバッファ32が設置される。第1のバッファ31及び第2のバッファ32は、搬送アーム26の先端部に配置されたウエハWを支持する支持部33が移動する軌道上に配置され、RIE処理が施されたウエハWを一時的に支持部33の軌道の上方に待避させることにより、RIE未処理のウエハWとRIE処理済みのウエハWとのプラズマ処理装置12における円滑な入れ換えを可能とする。
また、基板処理装置1は、プロセスシップ11、ローダーユニット9、及びオリエンタ16(以下、まとめて「各構成要素」という。)の動作を制御する後述のシステムコントローラ(図示しない)と、ローダーユニット9の長手方向に関する一端に配置されたオペレーションコントローラ13とを備える。
システムコントローラは、RIE処理に対応するプログラムに応じて各構成要素の動作を制御し、オペレーションコントローラ13は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)からなる表示部を有し、該表示部は各構成要素の動作状況を表示する。
なお、本実施の形態においては、1つの基板処理装置1について説明したが、ウエハWに所望のプラズマ処理を施す際、1つの基板処理装置1だけではなく複数、例えば、2つの基板処理装置1における、都合4つのプロセスシップ11を用いて所望のプラズマ処理を4つの処理段階に分けて実行してもよい。
図2は、図1におけるプラズマ処理装置の概略構成を示す断面図である。
図2において、プラズマ処理装置12は、内壁にアルマイトコーティングが施されているアルミニウム製の円筒型チャンバ34を有し、該チャンバ34内には、例えば、直径が300mmのウエハWを載置する載置台としての円柱状のサセプタ35が配置されている。
プラズマ処理装置12では、チャンバ34の内側壁とサセプタ35の側面とによって、サセプタ35上方の気体分子をチャンバ34の外へ排出する流路として機能する排気路36が形成される。この排気路36の途中にはプラズマの漏洩を防止する環状のバッフル板37が配置される。また、排気路36におけるバッフル板37より下流の空間は、サセプタ35の下方へ回り込み、可変式バタフライバルブである自動圧力制御弁(Automatic Pressure Control Valve)(以下、「APCバルブ」という。)64に連通する。APCバルブ64は、アイソレータ(Isolator)65を介して真空引き用の排気ポンプであるターボ分子ポンプ(Turbo Molecular Pump)(以下、「TMP」という。)66に接続され、TMP66は、バルブV36を介して排気ポンプであるドライポンプ(以下、「DP」という。)38に接続されている。APCバルブ64、アイソレータ65、TMP66、バルブV36及びDP38によって構成される排気流路(以下、「本排気ライン」という。)は、APCバルブ64によってチャンバ34内の圧力制御を行い、さらにTMP66及びDP38によってチャンバ34内をほぼ真空状態になるまで減圧する。
また、配管67がアイソレータ65及びTMP66の間からバルブV37を介してDP38に接続されている。配管67及びバルブV37(以下、「バイパスライン」という。)は、TMP66をバイパスして、DP38によってチャンバ34内を粗引きする。
サセプタ35には下部電極用の高周波電源41が給電棒42及び整合器(Matcher)43を介して接続されており、該下部電極用の高周波電源41は、所定の高周波電力をサセプタ35に供給する。これにより、サセプタ35は下部電極として機能する。また、整合器43は、サセプタ35からの高周波電力の反射を低減して高周波電力のサセプタ35への供給効率を最大にする。
サセプタ35の内部上方には、導電膜からなる円板状のESC電極板44が配置されている。ESC電極板44には直流電源45が電気的に接続されている。ウエハWは、直流電源45からESC電極板44に印加された直流電圧により発生するクーロン力又はジョンソン・ラーベック(Johnsen-Rahbek)力によってサセプタ35の上面に吸着保持される。また、サセプタ35の上方には、サセプタ35の上面に吸着保持されたウエハWの周りを囲うように円環状のフォーカスリング46が配設される。このフォーカスリング46は、後述する空間Sに露出し、該空間Sにおいて生成されたイオンやラジカルをウエハWの表面に向けて収束し、RIE処理の効率を向上させる。
また、サセプタ35の内部には、例えば、円周方向に延在する環状の冷媒室46(温度調整装置)が設けられる。この冷媒室46には、チラーユニット(図示せず)から冷媒用配管40を介して所定温度の冷媒、例えば、冷却水が循環供給され、当該冷媒の温度によってサセプタ35上面に吸着保持されたウエハWの処理温度が制御される。
サセプタ35の上面のウエハWが吸着保持される部分(以下、「吸着面」という。)には、ウエハWの周縁部に対向する複数の周縁伝熱ガス供給孔47と、ウエハWの中央部に対向する複数の中央伝熱ガス供給孔48とが開口している。
これらの周縁伝熱ガス供給孔47及び中央伝熱ガス供給孔48は、それぞれサセプタ35内部に配置された2つの伝熱ガス供給ライン49,50を介して伝熱ガス供給部51に接続され、該伝熱ガス供給部51は伝熱ガスとしてのヘリウムガスを、周縁伝熱ガス供給孔47及び中央伝熱ガス供給孔48を介して吸着面及びウエハWの裏面の間隙に供給する。これらの周縁伝熱ガス供給孔47及び中央伝熱ガス供給孔48、2つの伝熱ガス供給ライン49,50並びに伝熱ガス供給部51は、伝熱ガス供給装置を構成する。
また、サセプタ35の吸着面には、サセプタ35の上面から突出自在なリフトピンとしての複数のプッシャーピン52が配置されている。これらのプッシャーピン52は、モータ(図示せず)とボールねじ(図示せず)を介して接続され、ボールねじによって直線運動に変換されたモータの回転運動に起因して吸着面から自在に突出する。ウエハWにRIE処理を施すためにウエハWを吸着面に吸着保持するときには、プッシャーピン52はサセプタ35に収容され、RIE処理が施されたウエハWをチャンバ34から搬出するときには、プッシャーピン52はサセプタ35の上面から突出してウエハWをサセプタ35から離間させて上方へ持ち上げる。
チャンバ34の天井部には、サセプタ35と対向するようにガス導入シャワーヘッド53が配置されている。ガス導入シャワーヘッド53には整合器54を介して上部電極用の高周波電源55が接続されており、上部電極用の高周波電源55は所定の高周波電力をガス導入シャワーヘッド53に供給するので、ガス導入シャワーヘッド53は上部電極として機能する。なお、整合器54の機能は上述した整合器43の機能と同じである。
ガス導入シャワーヘッド53は、多数のガス穴56を有する下面の上部電極板57と、該上部電極板57を着脱可能に支持する電極支持体58とを有する。また、該電極支持体58の内部にはバッファ室59が設けられ、このバッファ室59には処理ガス供給部(図示せず)からの処理ガス導入管60が接続されている。この処理ガス導入管60の途中には配管インシュレータ61が配置されている。この配管インシュレータ61は絶縁体からなり、ガス導入シャワーヘッド53へ供給された高周波電力が処理ガス導入管60によって処理ガス供給部へリークするのを防止する。ガス導入シャワーヘッド53は、処理ガス導入管60からバッファ室59へ供給された処理ガスをガス穴56を経由してチャンバ34内へ供給する。
また、チャンバ34の側壁には、プッシャーピン52によってサセプタ35から上方へ持ち上げられたウエハWの高さに対応する位置にウエハWの搬出入口62が設けられ、搬出入口62には、該搬出入口62を開閉するゲートバルブ63が取り付けられている。
このプラズマ処理装置12のチャンバ34内では、上述したように、サセプタ35及びガス導入シャワーヘッド53に高周波電力を供給して、サセプタ35及びガス導入シャワーヘッド53の間の空間Sに高周波電力を印加することにより、該空間Sにおいてガス導入シャワーヘッド53から供給された処理ガスから高密度のプラズマを発生させ、該プラズマによってウエハWにRIE処理を施す。
具体的には、このプラズマ処理装置12では、ウエハWにRIE処理を施す際、先ずゲートバルブ63を開弁し、加工対象のウエハWをチャンバ34内に搬入し、さらに、直流電圧をESC電極板44に印加することにより、搬入されたウエハWをサセプタ35の吸着面に吸着保持する。また、ガス導入シャワーヘッド53より処理ガス(例えば、所定の流量比率のCF4ガス、O2ガス及びArガスから成る混合ガス)を所定の流量および流量比でチャンバ34内に供給すると共に、APCバルブ64等によりチャンバ34内の圧力を所定値に制御する。さらに、サセプタ35及びガス導入シャワーヘッド53によりチャンバ34内の空間Sに高周波電力を印加する。これにより、ガス導入シャワーヘッド53より導入された処理ガスをプラズマ化して、空間Sにおいてイオンやラジカルを生成し、該生成されるラジカルやイオンをフォーカスリング46によってウエハWの表面に収束し、ウエハWの表面を物理的又は化学的にエッチングする。
図3は、図2における伝熱ガス供給部の概略構成を示す配管図である。
図3において、伝熱ガス供給部51は、伝熱ガス供給ライン49に接続されて、伝熱ガス供給ライン49及び周縁伝熱ガス供給孔47を介してヘリウムガスを吸着面及びウエハWの裏面の間隙に供給する周縁伝熱ガス供給系68と、伝熱ガス供給ライン50に接続されて、伝熱ガス供給ライン50及び中央伝熱ガス供給孔48を介してヘリウムガスを吸着面及びウエハWの裏面の間隙に供給する中央伝熱ガス供給系69とからなる。
周縁伝熱ガス供給系68は本排気管70及び副排気管71を有する。本排気管70の一端は伝熱ガス供給ライン49に接続され、本排気管70の他端はヘリウムガスを該本排気管70に供給するヘリウムガス供給源72に接続される。また、本排気管70には、ヘリウムガス供給源72から伝熱ガス供給ライン49へ向けて、フィルタ102、バルブV44、MFC73、CM(Capacity Manometer)74、ACC(Accumulator)75及びバルブV66が順に配置されている。
本排気管70において、フィルタ102はヘリウムガス供給源72から供給されるヘリウムガスに含まれる塵芥等を除去し、バルブV44はヘリウムガス供給源72から本排気管70へのヘリウムガスの供給を制御し、MFC73は本排気管70を流れるヘリウムガスの流量を制御し、CM74は本排気管70を流れるヘリウムガスの圧力を測定し、ACC75は本排気管70を流れるヘリウムガスを一時的に蓄積し、バルブV66は本排気管70から伝熱ガス供給ライン49へのヘリウムガスの供給を制御する。また、本排気管70はバルブV68を介してAPCバルブ64及びアイソレータ65の間の配管に接続されている。
副排気管71の一端は後述する中央伝熱ガス供給系69の副排気管78に接続され、副排気管71の他端はMFC73及びCM74の間において本排気管70に接続される。また、副排気管71には、本排気管70から副排気管78へ向けて、バルブV46及びPCV76が順に配置されている。
副排気管71において、バルブV46は本排気管70から副排気管78へのヘリウムガスの流れを制御し、PCV76は副排気管71を流れるヘリウムガスの圧力を制御する。また、副排気管71は副排気管78を介してバルブV37及びDP38の間の配管に接続されている。
周縁伝熱ガス供給系68では、ヘリウムガスを吸着面及びウエハWの裏面の間隙に供給する際、バルブV44、バルブV46及びバルブV66が開弁されると共に、MFC73が本排気管70を流れるヘリウムガスの流量を制御し、PCV76が副排気管71を流れるヘリウムガスの圧力を制御する。このとき、バルブV46が開弁されて本排気管70が副排気管71と連通しているので、PCV76は結果として本排気管70を流れるヘリウムガスの圧力を制御する。
なお、周縁伝熱ガス供給系68は、MFC73及びPCV73を備えるが、MFC73の代わりにPCVを備え、PCV73の代わりにオリフィスを備えてもよく、この場合におけるオリフィスの直径は、例えば、0.2mmであるのが好ましい。
中央伝熱ガス供給系69は本排気管77及び副排気管78を有する。本排気管77の一端は伝熱ガス供給ライン50に接続され、本排気管77の他端はヘリウムガスを該本排気管77に供給するヘリウムガス供給源79に接続される。また、本排気管77には、ヘリウムガス供給源79から伝熱ガス供給ライン50へ向けて、フィルタ103、バルブV43、MFC80、CM81、ACC82及びバルブV65が順に配置されている。
本排気管77において、フィルタ103はヘリウムガス供給源79から供給されるヘリウムガスに含まれる塵芥等を除去し、バルブV43はヘリウムガス供給源79から本排気管77へのヘリウムガスの供給を制御し、MFC80は本排気管77を流れるヘリウムガスの流量を制御し、CM81は本排気管77を流れるヘリウムガスの圧力を測定し、ACC82は本排気管77を流れるヘリウムガスを一時的に蓄積し、バルブV65は本排気管77から伝熱ガス供給ライン50へのヘリウムガスの供給を制御する。また、本排気管77も、本排気管70と同様に、バルブV67を介してAPCバルブ64及びアイソレータ65の間の配管に接続されている。
副排気管78の一端はバルブV37及びDP38の間の配管に接続され、副排気管78の他端はMFC80及びCM81の間において本排気管77に接続される。また、副排気管78には、本排気管77からバルブV37及びDP38の間の配管に向けて、バルブV45及びPCV83が順に配置されている。
副排気管78において、バルブV45は本排気管77から副排気管78へのヘリウムガスの流れを制御し、PCV83は副排気管78を流れるヘリウムガスの圧力を制御する。
中央伝熱ガス供給系69では、ヘリウムガスを吸着面及びウエハWの裏面の間隙に供給する際、バルブV43、バルブV45及びバルブV65が開弁されると共に、MFC80が本排気管77を流れるヘリウムガスの流量を制御し、PCV83が副排気管78を流れるヘリウムガスの圧力を制御する。このとき、バルブV45が開弁されて本排気管77が副排気管78と連通しているので、PCV83は結果として本排気管77を流れるヘリウムガスの圧力を制御する。
中央伝熱ガス供給系69は、MFC80及びPCV83を備えるが、MFC80の代わりにPCVを備え、PCV83の代わりにオリフィスを備えてもよく、この場合におけるオリフィスの直径は、例えば、0.2mmであるのが好ましい。
なお、バルブV65、バルブV66、バルブV67及びバルブV68は、それぞれ開閉センサを備える。
図4は、本実施の形態に係る基板処理方法が適用される基板処理装置におけるサセプタの吸着面近傍における伝熱ガス供給装置の概略構成を示す拡大断面図であり、(A)は図1におけるサセプタの吸着面近傍における伝熱ガス供給装置の概略構成を示す拡大断面図であり、(B)は(A)に示す伝熱ガス供給装置の変形例を示す拡大断面図である。
図4(A)において、吸着面上には互いに径が異なる2つの円環状の内側円環状凸部84及び外側円環状凸部85が同心円状に配設されている。内側円環状凸部84の中心はウエハWの中心とほぼ一致し、外側円環状凸部85の中心もウエハWの中心とほぼ一致する。
これらの内側円環状凸部84及び外側円環状凸部85はウエハWを担持する。ウエハWはESC電極板44によってサセプタ35に吸着保持されるため、ウエハWと内側円環状凸部84及び外側円環状凸部85の上部とが密着する。
中央伝熱ガス供給孔48は、内側円環状凸部84及びウエハWで囲まれた空間Scに向けて開口し、該空間Scにヘリウムガスを供給する。また、周縁伝熱ガス供給孔47は、内側円環状凸部84、外側円環状凸部85及びウエハWに囲まれた空間Soに向けて開口し、該空間Soにヘリウムガスを供給する。空間So及び空間Scに供給されたヘリウムガスは、それぞれ当該空間からほとんど外へ流出することがないため、これにより、ウエハWの熱がヘリウムガスを媒介してサセプタ35へ効率良く伝達される。
図4(A)に示すように、ウエハWの外径は、吸着面の外径よりも大きいため、ウエハWの外縁部はヘリウムガスに接触することがない。そのため、ウエハWの外縁部の温度がウエハWの中央部の温度より上昇し易くなる。伝熱ガス供給装置は、これに対応して、周縁伝熱ガス供給孔47のヘリウムガスの供給圧力を中央伝熱ガス供給孔48のヘリウムガスの供給圧力より高くし、空間Soの熱伝達効率を空間Scの熱伝達効率よりも高くする。これにより、ウエハWの外縁部がウエハWの中心部より効率良く冷却されて、ウエハWの温度を均一にすることができる。
図4(B)に示す伝熱ガス供給装置の変形例は、上述した内側円環状凸部84、外側円環状凸部85、周縁伝熱ガス供給孔47及び中央伝熱ガス供給孔48に加え、内側円環状凸部84及び外側円環状凸部85の間において、これらと同心円状に配設された中間円環状凸部86と、該中間円環状凸部86、内側円環状凸部84及びウエハWに囲まれた空間Smに向けて開口し、該空間Smの圧力を制御する中間伝熱ガス制御孔87とを備える。
図4(B)の伝熱ガス供給装置の変形例では、空間Soの高圧のヘリウムガスが中間円環状凸部86及びウエハWの微小な隙間から微小漏れしても、該微小漏れしたヘリウムガスを中間伝熱ガス制御孔87が吸引する等して空間Smの圧力を制御することにより、空間Scにおける圧力を一定に維持することができる。その結果、ウエハWの中央部が過冷却されるのを防止して、ウエハWの温度を確実に均一にすることができる。
なお、図4(B)では圧力が制御される空間Smを空間So及び空間Scの間において1つだけ設けたが、空間Smの数はこれに限られず、2以上の空間Smを空間So及び空間Scの間に設けてもよい。これにより、さらに確実にウエハWの温度を均一にすることができる。
図5は、図1の基板処理装置におけるシステムコントローラの概略構成を示す図である。
図5において、システムコントローラは、EC(Equipment Controller)89と、複数、例えば、3つのMC(Module Controller)90,91,92と、EC89及び各MCを接続するスイッチングハブ93とを備える。該システムコントローラはEC89からLAN(Local Area Network)101を介して、基板処理装置1が設置されている工場全体の製造工程を管理するMES(Manufacturing Execution System)としてのPC88に接続されている。MESは、システムコントローラと連携して工場における工程に関するリアルタイム情報を基幹業務システム(図示しない)にフィードバックすると共に、工場全体の負荷等を考慮して工程に関する判断を行う。
EC89は、各MCを統括して基板処理装置1全体の動作を制御する統括制御部である。また、EC89は、CPU、RAM、HDD等を有し、オペレーションコントローラ13においてユーザ等によって指定されたウエハWの処理方法のメニュー、すなわち、レシピに対応するプログラムに応じてCPUが各MCに制御信号を送信することにより、プロセスシップ11及びローダーユニット9の動作を制御する。
スイッチングハブ93は、EC89からの制御信号に応じてEC89の接続先としてのMCを切り替える。
MC90,91,92は、プロセスシップ11及びローダーユニット9の動作を制御する制御部である。各MCも、CPU、RAM、HDD等を有し、後述するエンドデバイスへ制御信号を送信する。なお、図1の基板処理装置1が有するシステムコントローラは、複数のプロセスシップ11及び1つローダーユニット9を制御するために、プロセスシップ11やローダーユニット9の数に対応した数のMCを有するが、図5では3つのMCが示されている。
各MCは、DIST(Distribution)ボード96によってGHOSTネットワーク95を介して各I/O(入出力)モジュール97,98,99にそれぞれ接続される。GHOSTネットワーク95は、MCが有するMCボードに搭載されたGHOST(General High-Speed Optimum Scalable Transceiver)と称されるLSIによって実現されるネットワークである。GHOSTネットワーク95には、最大で31個のI/Oモジュールを接続可能であり、GHOSTネットワーク95では、MCがマスタに該当し、I/Oモジュールがスレーブに該当する。
I/Oモジュール97は、1つのプロセスシップ11における各構成要素(以下、「エンドデバイス」という。)に接続された複数のI/O部100からなり、各エンドデバイスへの制御信号及び各エンドデバイスからの出力信号の伝達を行う。I/Oモジュール97においてI/O部100に接続されるエンドデバイスには、例えば、プラズマ処理装置12における伝熱ガス供給部51の各構成要素である、バルブV43,V44,V45,V46,V65,V66、MFC73,80、CM74,81、ACC75,82及びPCV76,83等が該当する。
なお、I/Oモジュール98,99は、I/Oモジュール97と同様の構成を有し、プロセスシップ11に対応するMC91及びI/Oモジュール98の接続関係、並びにローダーユニット9に対応するMC92及びI/Oモジュール99の接続関係も、上述したMC90及びI/Oモジュール97の接続関係と同様の構成であるため、これらの説明を省略する。
また、各GHOSTネットワーク95には、I/O部100におけるデジタル信号、アナログ信号及びシリアル信号の入出力を制御するI/Oボード(図示しない)も接続される。
基板処理装置1において、後述するRIE処理前ヘリウムガス圧上昇処理を実行する際には、該処理に対応するプログラムに応じてEC89のCPUが、スイッチングハブ93、MC90、GHOSTネットワーク95及びI/Oモジュール97におけるI/O部100を介して、所望のエンドデバイスに制御信号を送信することにより、伝熱ガス供給部51においてRIE処理前ヘリウムガス圧上昇処理を実行する。
具体的には、CPUが、バルブV43,V44,V45,V46,V65,V66、MFC73,80及びPCV76,83に制御信号を送信することにより、周縁伝熱ガス供給孔47及び中央伝熱ガス供給孔48を介して吸着面及びウエハWの裏面の間隙に供給されるヘリウムガスの流量及び圧力を制御する。
図5のシステムコントローラでは、複数のエンドデバイスがEC89に直接接続されることなく、該複数のエンドデバイスに接続されたI/O部100がモジュール化されてI/Oモジュールを構成し、該I/OモジュールがMC及びスイッチングハブ93を介してEC89に接続されるため、通信系統を簡素化することができる。
また、EC89のCPUが送信する制御信号には、所望のエンドデバイスに接続されたI/O部100のアドレス、及び当該I/O部100を含むI/Oモジュールのアドレスが含まれているため、スイッチングハブ93は制御信号におけるI/Oモジュールのアドレスを参照し、MCのGHOSTが制御信号におけるI/O部100のアドレスを参照することによって、スイッチングハブ93やMCがCPUに制御信号の送信先の問い合わせを行う必要を無くすことができ、これにより、制御信号の円滑な伝達を実現することができる。
また、MC90は、RIE処理前ヘリウムガス圧上昇処理等において、GHOSTネットワーク95及びI/Oモジュール97におけるI/O部100を介して伝熱ガス供給部51を監視し、周縁伝熱ガス供給系68や中央伝熱ガス供給系69のヘリウムガス(以下、「供給系ヘリウムガス」という。)の圧力が所定の時間内に所定の安定条件を満たさない場合、供給系ヘリウムガスが所定の安定条件から逸脱した場合、ウエハWの裏面及び載置台の間からのヘリウムガスのリーク発生に伴う、供給系ヘリウムガスの圧力低下を検知した場合、又はウエハWの裏面の真空引き後において供給系ヘリウムガスの圧力が所定値を超える場合には、以降のウエハWの搬送を禁止する旨を伝えるためのインターロック(I/L)信号を、スイッチングハブ93を介してEC89へ送信する。該インターロック信号を受信したEC89は、スイッチングハブ93を介して、ローダーユニット9の動作を制御するMC92へウエハWの搬送を禁止するウエハ搬送禁止信号を送信する。該ウエハ搬送禁止信号を受信したMC92は、ウエハの搬送に関連するエンドデバイスの動作を制御してウエハWの搬送を中止する。
図6は、図2における伝熱ガス供給部のRIE処理前ヘリウムガス圧上昇処理のシーケンス図である。
図6において、チャンバ34内に加工対象のウエハWが搬入され、該ウエハWがサセプタ35の吸着面上に載置され、さらに、ESC電極板44によって吸着保持されると、バルブV43,V44,V65,V66が開弁すると共に、バルブV67,V68も開弁する。これにより、周縁伝熱ガス供給系68及び中央伝熱ガス供給系69は、TMP66及びDP38と連通するため、本排気管70,77及び副排気管71,78がTMP66及びDP38によって真空引きされる。このとき、同時に、伝熱ガス供給ライン49,50も真空引きされる。
その後、所定の時間(DeleyT)が経過すると、後述するようにCM74,75が、それぞれ本排気管70,71を流れるヘリウムガスの圧力を測定することによって周縁伝熱ガス供給系68及び中央伝熱ガス供給系69のライン圧をチェックする。
次いで、後述する加速シーケンスが開始されると、バルブV67,V68が閉弁すると共に、PCV76,83が起動して本排気管70,77を流れるヘリウムガスの圧力を制御する。また、図示されていないが、MFC73,80が起動して本排気管70,77を流れるヘリウムガスの流量を制御する。
その後、加速シーケンスが終了し、ウエハWにRIE処理が施される間も、バルブV43,V44,V65,V66は開弁し、バルブV67,V68は閉弁し、PCV76,83は作動し、且つMFC73,80は作動し続ける。これにより、ウエハWにRIE処理が施される間においても、本排気管70,77を流れるヘリウムガスの圧力は制御され、本排気管70,77を流れるヘリウムガスの流量も制御される。
上述した従来の加速シーケンスでは、MFC73,80が制御する本排気管70,77を流れるヘリウムガスの流量(以下、「加速流量」という。)は、本排気管70,77内の圧力を0からRIE処理のレシピに規定されたヘリウムガスの設定供給圧力(以下、「レシピ設定圧力」という。)まで上昇させることを前提として設定される。このため、従来の加速シーケンスにおける加速流量は、レシピ設定圧力に到達するために必要な流量より多くなり、伝熱ガス供給部51の制御性が悪化する。したがって、加速流量の設定方法を見直す必要がある。
本実施の形態に係る基板処理方法は、これに対応して、測定された本排気管70,77内の圧力と、レシピ設定圧力との差圧(以下、単に「差圧」という。)に基づいて加速流量を設定する。差圧と加速流量とは、下記表1に示すような加速シーケンス用テーブルにおいて対応付けられている。該加速シーケンス用テーブルは、当該伝熱ガス供給部51に対応するMC(例えば、MC90)が有するHDDに格納されている。
Figure 0004594800
この加速シーケンス用テーブルでは、RIE処理のレシピに規定されたヘリウムガスの設定流量(以下、「レシピ設定流量」という。)と、差圧とに応じて加速流量が規定され、さらに、加速流量でヘリウムガスを本排気管70,77に流す時間(以下、「加速時間」という)が規定されている。加速シーケンス用テーブルは、ウエハWにRIE処理を施す前に、プラズマ処理装置12において、レシピ設定流量、差圧、加速流量及び加速時間の組み合わせを幾つか設定して実際に加速シーケンスを実行し、各レシピ設定流量及び各差圧における最適な加速流量及び加速時間、すなわち、本排気管70,77の圧力がレシピ設定圧力をオーバーシュートすることなく、該レシピ設定圧力に短時間で到達できる加速流量及びその加速時間を選択し、該選択された加速流量及び加速時間をレシピ設定流量及び差圧に対応付けることによって作成される。
加速シーケンス用テーブル作成時に設定される差圧は、ほぼ0からレシピ設定圧力の絶対値までに亘って設定されるのがよい。これにより、測定された本排気管70,77内の圧力に基づく差圧は加速シーケンス用テーブルにおいて必ず存在することになり、もって、後述するRIE処理前ヘリウムガス圧上昇処理を円滑に実行することができる。
なお、この加速シーケンス用テーブルはプラズマ処理装置の種類毎に作成される。MCは、複数のプラズマ処理装置に対応した加速シーケンス用テーブルを備え、プラズマ処理装置が変更される毎に、使用する加速シーケンス用テーブルを変更する。
図7は、図2における伝熱ガス供給部のRIE処理前ヘリウムガス圧上昇処理を含むプロセス処理のフローチャートである。
該処理は、EC89のCPU等が、該EC89のHDD等に格納されたプロセス処理のプログラムに応じて実行する。また、ユーザは、プロセス処理におけるRIE処理前ヘリウムガス圧上昇処理において上記加速シーケンス用テーブルに基づく加速シーケンスの実行を所望する場合には、上記プログラムの実行前に、オペレーションコントローラ13の表示部に表示された処理メニューから上記加速シーケンス用テーブルに基づく加速シーケンスを示す選択肢「CT1」を選択し、さらに該「CT1」が選択されたときに表示部に表示される選択肢「差圧による加速シーケンス」を選択する。
また、選択肢「CT1」が選択されると表示部に選択肢「ディレイ時間設定」が表示され、ユーザが該選択肢「ディレイ時間設定」を選択すると、後述するステップS72の伝熱ガス供給ライン49,50等の真空引きの開始から、後述するステップS74の周縁伝熱ガス供給系68及び中央伝熱ガス供給系69のライン圧のチェックの開始までの遅れ時間であるディレイ時間(DelayT)を入力可能な入力欄が表示される。ユーザが所望のディレイ時間を設定したいときは、この入力欄に所望のディレイ時間を入力する。
図7において、まず、ガス導入シャワーヘッド53が処理ガスをチャンバ34内へ供給すると共に、APCバルブ64が開いてチャンバ34内を所定の圧力に維持する。その後、チャンバ34内に加工対象のウエハWを搬入し、該ウエハWをサセプタ35の吸着面上に載置し、ESC電極板44に直流電圧を印加して該ウエハWを吸着保持する(ステップS71)。
その後、チャンバ34内の圧力が所定値に安定すると、APCバルブ64が所定量だけ閉じ、次いで、バルブV43,V44,V65,V66,V67,V68が開弁し、TMP66及びDP38が本排気管70,77、副排気管71,78及び伝熱ガス供給ライン49,50を真空引きする(ステップS72)。
その後、伝熱ガス供給ライン49,50等の真空引きの開始からユーザによって入力された所望のディレイ時間(DelayT)が経過したか否かを判別し(ステップS73)、ディレイ時間が経過していないときには、ステップS73に戻り、ディレイ時間が経過しているときには、ステップS74に進む。なお、ユーザによって所望のディレイ時間が入力されていないときは、MCのHDD等に格納されているデフォルト値としてのディレイ時間が使用される。
続くステップS74では、CM74,75がそれぞれ本排気管70,71を流れるヘリウムガスの圧力を測定することによって周縁伝熱ガス供給系68及び中央伝熱ガス供給系69のライン圧をチェックする(配管圧力測定ステップ)。
次いで、測定された本排気管70,77内の圧力と、レシピ設定圧力との差圧を算出し、該算出された差圧及びレシピ設定流量に基づいて、上記加速シーケンス用テーブルから加速流量及び加速時間を選択して、これらを加速シーケンスにおける加速流量及び加速時間として設定する(ステップS75)(伝熱ガス流量設定ステップ)。
次いで、バルブV67,V68が閉弁すると共に、MFC73,80を起動させて本排気管70,77を流れるヘリウムガスの流量を設定された加速流量に制御して加速シーケンスを実行する(ステップS76)(伝熱ガス流量制御ステップ)。このとき、PCV76,83も起動させて本排気管70,77を流れるヘリウムガスの圧力を制御する。
また、加速シーケンスの間、周縁伝熱ガス供給系68及び中央伝熱ガス供給系69のライン圧はCM74,75によってチェックされ、該チェックされたライン圧は、オペレーションコントローラ13の表示部に表示された装置状態モニタ画面(図8)における(「P/C」で示される)各プラズマ処理装置の項目「圧力」の「状態値」の欄に示される。なお、項目「圧力」の「設定値」にはレシピ設定圧力が示される。これにより、ユーザは周縁伝熱ガス供給系68及び中央伝熱ガス供給系69のライン圧がレシピ設定圧力に達するのに要する残時間を推定することができる。
その後、設定された加速時間が経過したか否かを判別し(ステップS77)、該加速時間が経過していないときには、ステップS76に戻り、該加速時間が経過しているときには、加速シーケンスを終了する。
RIE処理前ヘリウムガス圧上昇処理の終了後、ウエハWにRIE処理が施される間、バルブV43,V44,V65,V66,V67,V68は閉弁し、PCV76,83は作動し、且つMFC73,80は作動し続ける。このとき、本排気管70,77を流れるヘリウムガスの流量はレシピ設定流量に制御され、本排気管70,77を流れるヘリウムガスの圧力はレシピ設定圧力に制御される。
次いで、下部電極用の高周波電源41からサセプタ35へ高周波電力を供給すると共に、上部電極用の高周波電源55からガス導入シャワーヘッド53へ高周波電力を供給することにより、RIE処理を実行する。
RIE処理の開始から所定の時間経過後、下部電極用の高周波電源41及び上部電極用の高周波電源55が高周波電力の供給を停止すると共に、伝熱ガス供給部51が吸着面及びウエハWの裏面の間隙へのヘリウムガスの供給を停止しする。
次いで、ESC電極板44を除電し、ガス導入シャワーヘッド53がチャンバ34内への処理ガスの供給を停止して本処理を終了する。
上述した本実施の形態に係る基板処理方法によれば、RIE処理に先立って、本排気管70,71を流れるヘリウムガスの圧力が測定され、測定された本排気管70,77内の圧力とレシピ設定圧力との差圧に基づいて、上記加速シーケンス用テーブルから加速流量及び加速時間が選択されて加速シーケンスにおける加速流量及び加速時間として設定され、該設定された加速流量でヘリウムガスが本排気管70,71に流される。したがって、設定された加速流量は、レシピ設定圧力に到達するために適した流量となり、伝熱ガス供給部51の制御性の悪化を防止することができる。また、レシピ設定圧力への迅速に到達することができ、その結果、スループットを向上することができる。
また、上記差圧と、加速流量及び加速時間とは加速シーケンス用テーブルにおいて対応付けられ、該加速シーケンス用テーブルに基づいて加速流量及び加速時間が選択されて設定されるので、加速流量及び加速時間を迅速に設定することができ、もってスループットをより向上することができる。
また、加速時間の間だけ、加速流量でヘリウムガスを本排気管70,71に流すので、レシピ設定圧力に到達する適切なタイミングで加速流量によるヘリウムガスの供給を停止することができ、もって、伝熱ガス供給部51の制御性の悪化を確実に防止することができる。
さらに、伝熱ガス供給ライン49,50等の真空引きの開始からディレイ時間が経過した後に、本排気管70,71を流れるヘリウムガスの圧力が測定されるので、ヘリウムガスの流れが安定した状態で該圧力を計測することができ、もって伝熱ガス供給部51の制御性の精度を向上することができる。なお、ディレイ時間はユーザによって入力することができるので、ユーザが使用経験に基づいて基板処理装置1におけるディレイ時間を変更することができ、最適なスループットを実現することができる。
なお、上述したRIE処理前ヘリウムガス圧上昇処理の実行中に伝熱ガス供給部51において不具合が発生すると、該処理が中断され(インターロックされ)、その後のRIE処理も実行されない。不具合としては、ディレイ時間が経過した後における本排気管70,71を流れるヘリウムガスの圧力の不安定やMFC73,80によるヘリウムガスの流量の制御中における本排気管70,71を流れるヘリウムガスの圧力の不安定等が該当する。
上述したプラズマ処理装置12における伝熱ガス供給部の構成は、上述した伝熱ガス供給部51の構成に限られず、中央伝熱ガス供給孔48及び伝熱ガス供給ライン49へ個別にヘリウムガスを供給できる構成であればよく、例えば、図9に示すように、ACCを備えない構成であってもよい。なお、図9の本排気ライン及びバイパスラインは、プラズマ処理装置12の本排気ライン及びバイパスラインと異なる。図9における本排気ラインでは、APCバルブ64がアイソレータ65及びTMP66の間に配置される。また、図9におけるバイパスラインはアイソレータ65、APCバルブ64及びTMP66をバイパスする。
上述した本実施の形態では、加速シーケンス用テーブル及びRIE処理前ヘリウムガス圧上昇処理のプログラムは、当該伝熱ガス供給部51に対応するMCが有するHDDに格納されているが、これらはEC89のHDD等に格納されていてもよい。
上述した本実施の形態では、プラズマ処理装置がエッチング処理装置である場合について説明したが、本発明が適用可能なプラズマ処理装置はこれに限られず、ウエハWの裏面及び載置台の間にヘリウムガスを供給する伝熱ガス供給部を備えるプラズマ処理装置、例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)やPVD(Physical Vapor Deposition)装置であってもよい。
また、本発明が適用可能な基板処理装置は、図1に示すような互いに平行に配された複数のプロセスシップを備えるパラレルタイプの基板処理装置に限られず、図10や図11に示すように、複数のプラズマ処理装置が放射状に配置された基板処理装置も該当する。
図10は、本実施の形態に係る基板処理方法が適用される基板処理装置の第1の変形例の概略構成を示す平面図である。なお、図10においては、図1の基板処理装置1における構成要素と同様の構成要素には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図10において、基板処理装置137は、平面視六角形のトランスファユニット138と、該トランスファユニット138の周囲において放射状に配置された4つのプラズマ処理装置139〜142と、ローダーユニット9と、トランスファユニット138及びローダーユニット9の間に配置され、トランスファユニット138及びローダーユニット9を連結する2つのロード・ロックユニット143,144とを備える。
トランスファユニット138及び各プラズマ処理装置139〜142は内部の圧力が真空に維持され、トランスファユニット138と各プラズマ処理装置139〜142とは、それぞれ真空ゲートバルブ145〜148を介して接続される。
基板処理装置137では、ローダーユニット9の内部圧力が大気圧に維持される一方、トランスファユニット138の内部圧力は真空に維持される。そのため、各ロード・ロックユニット143,144は、それぞれトランスファユニット138との連結部に真空ゲートバルブ149,150を備えると共に、ローダーユニット9との連結部に大気ドアバルブ151,152を備えることによって、その内部圧力を調整可能な真空予備搬送室として構成される。また、各ロード・ロックユニット143,144はローダーユニット9及びトランスファユニット138の間において受渡されるウエハWを一時的に載置するためのウエハサセプタ153,154を有する。
トランスファユニット138はその内部に配置された屈伸及び旋回自在になされたフロッグレッグタイプの搬送アーム155を有し、該搬送アーム155は、各プラズマ処理装置139〜142や各ロード・ロックユニット143,144の間においてウエハWを搬送する。
各プラズマ処理装置139〜142は、それぞれRIE処理が施されるウエハWを載置するサセプタ156〜159を有する。ここで、各プラズマ処理装置139〜142は基板処理装置1におけるプラズマ処理装置12と同様の構成を有する。
なお、基板処理装置137における各構成要素の動作は、基板処理装置1におけるシステムコントローラと同様の構成を有するシステムコントローラによって制御される。
図11は、本実施の形態に係る基板処理方法が適用される基板処理装置の第2の変形例の概略構成を示す平面図である。なお、図11においては、図1の基板処理装置1及び図10の基板処理装置137における構成要素と同様の構成要素には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図11において、基板処理装置160は、図10の基板処理装置137に対して、2つのプラズマ処理装置161,162が追加され、これに対応して、トランスファユニット163の形状も基板処理装置137におけるトランスファユニット138の形状と異なる。追加された2つのプラズマ処理装置161,162は、それぞれ真空ゲートバルブ164,165を介してトランスファユニット163と接続されると共に、ウエハWのサセプタ166,167を有する。
また、トランスファユニット163は、2つのスカラアームタイプの搬送アームからなる搬送アームユニット168を備える。該搬送アームユニット168は、トランスファユニット163内に配設されたガイドレール169に沿って移動し、各プラズマ処理装置139〜142,161,162や各ロード・ロックユニット143,144の間においてウエハWを搬送する。
なお、基板処理装置160における各構成要素の動作も、基板処理装置1におけるシステムコントローラと同様の構成を有するシステムコントローラによって制御される。
また、上述した本実施の形態では、処理される基板が半導体ウエハであったが、処理される基板はこれに限られず、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)やFPD(Flat Panel Display)等のガラス基板であってもよい。
さらに、上述した本実施の形態では、伝熱ガスとしてヘリウムガスが用いられたが、伝熱ガスはこれに限られず、その他の希ガス等を用いてもよい。
本発明の目的は、上述した本実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、コンピュータ、例えば、EC89に供給し、コンピュータのCPUが記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した本実施の形態の機能を実現することになり、プログラムコード及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、RAM、NV−RAM、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD(DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW)、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、他のROM等の上記プログラムコードを記憶できるものであればよい。或いは、上記プログラムコードは、インターネット、商用ネットワーク、若しくはローカルエリアネットワーク等に接続される不図示の他のコンピュータやデータベース等からダウンロードすることによりコンピュータに供給されてもよい。
また、CPUが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記本実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、CPU上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した本実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した本実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
上記プログラムコードの形態は、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラムコード、OSに供給されるスクリプトデータ等の形態から成ってもよい。
本発明の実施の形態に係る基板処理方法が適用される基板処理装置の概略構成を示す平面図である。 図1におけるプラズマ処理装置の概略構成を示す断面図である。 図2における伝熱ガス供給部の概略構成を示す配管図である。 本実施の形態に係る基板処理方法が適用される基板処理装置におけるサセプタの吸着面近傍における伝熱ガス供給装置の概略構成を示す拡大断面図であり、(A)は図1におけるサセプタの吸着面近傍における伝熱ガス供給装置の概略構成を示す拡大断面図であり、(B)は(A)に示す伝熱ガス供給装置の変形例を示す拡大断面図である。 図1の基板処理装置におけるシステムコントローラの概略構成を示す図である。 図2における伝熱ガス供給部のRIE処理前ヘリウムガス圧上昇処理のシーケンス図である。 図2における伝熱ガス供給部のRIE処理前ヘリウムガス圧上昇処理のフローチャートである。 図1におけるオペレーションコントローラの表示部に表示された装置状態モニタ画面を示す図である。 図3の伝熱ガス供給部の変形例の概略構成を示す配管図である。 本実施の形態に係る基板処理方法が適用される基板処理装置の第1の変形例の概略構成を示す平面図である。 本実施の形態に係る基板処理方法が適用される基板処理装置の第2の変形例の概略構成を示す平面図である。
符号の説明
W ウエハ
S,Sc,So,Sm 空間
1,137,160 基板処理装置
9 ローダーユニット
11 プロセスシップ
12,139〜142,161,162 プラズマ処理装置
13 オペレーションコントローラ
14 フープ
15 フープ載置台
16 オリエンタ
19 搬送アーム機構
20 ロードポート
26,155 搬送アーム
27,143,144 ロード・ロックユニット
29,145〜148,149,150,164,165 真空ゲートバルブ
30 大気ゲートバルブ
31 第1のバッファ
32 第2のバッファ
33 支持部
34 チャンバ
35,156〜159,166,167 サセプタ
36 排気路
37 バッフル板
38 DP
40 冷媒用配管
41 下部電極用の高周波電源
42 給電棒
43,54 整合器
44 ESC電極板
45 直流電源
46 フォーカスリング
47 周縁伝熱ガス供給孔
48 中央伝熱ガス供給孔
49,50 伝熱ガス供給ライン
51 伝熱ガス供給部
52 プッシャーピン
53 ガス導入シャワーヘッド
55 上部電極用の高周波電源
56 ガス穴
57 上部電極板
58 電極支持体
59 バッファ室
60 処理ガス導入管
61 配管インシュレータ
62 搬出入口
63 ゲートバルブ
64 APCバルブ
65 アイソレータ
66 TMP
67 配管
68 周縁伝熱ガス供給系
69 中央伝熱ガス供給系
70,77 本排気管
71,78 副排気管
72,79 ヘリウムガス供給源
73,80 MFC
74,81 CM
75,82 ACC
76,83 PCV
84 内側円環状凸部
85 外側円環状凸部
86 中間円環状凸部
87 中間伝熱ガス制御孔
88 PC
89 EC
90,91,92 MC
95 GHOSTネットワーク
96 DISTボード
97,98,99 I/Oモジュール
100 I/O部
101 LAN
138,163 トランスファユニット
151,152 大気ドアバルブ
153,154 ウエハ載置台
168 搬送アームユニット
169 ガイドレール
V36,V37,V43〜V46,V65〜V68 バルブ

Claims (7)

  1. 基板を収容する処理室と、該処理室内に配置され且つ前記基板を載置する載置台と、該載置台の温度を調整する温度調整装置と、配管を有し且つ前記載置台及び前記基板の間に伝熱ガスを供給する伝熱ガス供給装置とを備える基板処理装置において前記基板に所定の処理を施す基板処理方法であって、
    前記配管を真空引きする真空引きステップと、
    前記真空引きステップにより真空引きされた配管内の圧力を測定する配管圧力測定ステップと、
    前記測定された配管内の圧力及び前記所定の処理における配管内の圧力として規定された所定の圧力の圧力差に応じて、前記配管に流す前記伝熱ガスの流量を設定する伝熱ガス流量設定ステップと、
    前記設定された流量で前記伝熱ガスを前記配管に流す伝熱ガス流量制御ステップと、
    前記基板に前記所定の処理を施す基板処理ステップとを有することを特徴とする基板処理方法。
  2. 基板を収容する処理室と、該処理室内に配置され且つ前記基板を載置する載置台と、該載置台の温度を調整する温度調整装置と、配管を有し且つ前記載置台及び前記基板の間に伝熱ガスを供給する伝熱ガス供給装置とを備える基板処理装置において、前記基板に所定の処理を施す基板処理方法をコンピュータに実行させる基板処理プログラムであって、
    前記配管を真空引きする真空引きモジュールと、
    前記真空引きモジュールにより真空引きされた配管内の圧力を測定する配管圧力測定モジュールと、
    前記測定された配管内の圧力及び前記所定の処理における配管内の圧力として規定された所定の圧力の圧力差に応じて、前記配管に流す前記伝熱ガスの流量を設定する伝熱ガス流量設定モジュールと、
    前記設定された流量で前記伝熱ガスを前記配管に流す伝熱ガス流量制御モジュールと、
    前記基板に前記所定の処理を施す基板処理モジュールとを有することを特徴とする基板処理プログラム。
  3. 前記圧力差と、前記配管に流す前記伝熱ガスの流量とはテーブルにおいて対応付けられ、
    前記伝熱ガス流量設定モジュールは、前記テーブルに基づいて前記配管に流す前記伝熱ガスの流量を設定することを特徴とする請求項2記載の基板処理プログラム。
  4. 前記伝熱ガス流量制御モジュールは、所定の時間の間だけ、前記設定された流量で前記伝熱ガスを前記配管に流すことを特徴とする請求項3記載の基板処理プログラム。
  5. 前記所定の時間は前記圧力差と前記テーブルにおいて対応付けられていることを特徴とする請求項4記載の基板処理プログラム。
  6. 前記テーブルに設定される圧力差は、0.1から、前記伝熱ガスの流量及び圧力を規定するメニューにより設定される設定圧力の絶対値までに亘って設定されていることを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項記載の基板処理プログラム
  7. 基板を収容する処理室と、該処理室内に配置され且つ前記基板を載置する載置台と、該載置台の温度を調整する温度調整装置と、配管を有し且つ前記載置台及び前記基板の間に伝熱ガスを供給する伝熱ガス供給装置とを備える基板処理装置において、前記基板に所定の処理を施す基板処理方法をコンピュータに実行させる基板処理プログラムを格納するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記基板処理プログラムは、
    前記配管を真空引きする真空引きモジュールと、
    前記真空引きモジュールにより真空引きされた配管内の圧力を測定する配管圧力測定モジュールと、
    前記測定された配管内の圧力及び前記所定の処理における配管内の圧力として規定された所定の圧力の圧力差に応じて、前記配管に流す前記伝熱ガスの流量を設定する伝熱ガス流量設定モジュールと、
    前記設定された流量で前記伝熱ガスを前記配管に流す伝熱ガス流量制御モジュールと、
    前記基板に前記所定の処理を施す基板処理モジュールとを有することを特徴とする記憶媒体。
JP2005163263A 2005-06-02 2005-06-02 基板処理方法、基板処理プログラム及び記憶媒体 Expired - Fee Related JP4594800B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005163263A JP4594800B2 (ja) 2005-06-02 2005-06-02 基板処理方法、基板処理プログラム及び記憶媒体
US11/445,385 US7854821B2 (en) 2005-06-02 2006-06-02 Substrate processing apparatus
CNB2006100885369A CN100419953C (zh) 2005-06-02 2006-06-02 基板处理装置和基板处理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005163263A JP4594800B2 (ja) 2005-06-02 2005-06-02 基板処理方法、基板処理プログラム及び記憶媒体

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2006339457A JP2006339457A (ja) 2006-12-14
JP2006339457A5 JP2006339457A5 (ja) 2008-07-17
JP4594800B2 true JP4594800B2 (ja) 2010-12-08

Family

ID=37484309

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005163263A Expired - Fee Related JP4594800B2 (ja) 2005-06-02 2005-06-02 基板処理方法、基板処理プログラム及び記憶媒体

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4594800B2 (ja)
CN (1) CN100419953C (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4985031B2 (ja) * 2007-03-29 2012-07-25 東京エレクトロン株式会社 真空処理装置、真空処理装置の運転方法及び記憶媒体
US8705010B2 (en) 2007-07-13 2014-04-22 Mapper Lithography Ip B.V. Lithography system, method of clamping and wafer table
TWI450047B (zh) * 2007-07-13 2014-08-21 Mapper Lithography Ip Bv 微影系統、夾緊方法及晶圓台
JP5238224B2 (ja) * 2007-11-06 2013-07-17 東京エレクトロン株式会社 逆止弁およびそれを用いた基板処理装置
CN102364700B (zh) * 2011-10-26 2013-03-27 常州天合光能有限公司 太阳能电池rie工艺温度补偿方法
JP6063803B2 (ja) * 2013-04-15 2017-01-18 東京エレクトロン株式会社 真空装置及びバルブ制御方法
US10359769B2 (en) * 2017-09-15 2019-07-23 Applied Materials, Inc. Substrate routing and throughput modeling
CN109755163B (zh) * 2017-11-06 2021-01-29 北京北方华创微电子装备有限公司 腔室装卸载基片的方法
US20210143037A1 (en) 2018-04-12 2021-05-13 Lam Research Corporation Determining and controlling substrate temperature during substrate processing
CN110571118B (zh) * 2018-06-06 2022-03-22 北京北方华创微电子装备有限公司 流量阈值的确定方法、控制装置及半导体加工设备
JP7232651B2 (ja) * 2019-01-25 2023-03-03 東京エレクトロン株式会社 熱媒体の制御方法および熱媒体制御装置
CN116475025B (zh) * 2023-06-21 2023-08-18 深圳德森精密设备有限公司 一种加工轨迹的制定方法、加工系统、处理器和存储介质

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000232098A (ja) * 2000-01-25 2000-08-22 Hitachi Ltd 試料温度制御方法及び真空処理装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10240356A (ja) * 1997-02-21 1998-09-11 Anelva Corp 基板処理装置の基板温度制御法と基板温度制御性判定法
US6320736B1 (en) * 1999-05-17 2001-11-20 Applied Materials, Inc. Chuck having pressurized zones of heat transfer gas
US20010016302A1 (en) * 1999-12-28 2001-08-23 Nikon Corporation Wafer chucks allowing controlled reduction of substrate heating and rapid substrate exchange

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000232098A (ja) * 2000-01-25 2000-08-22 Hitachi Ltd 試料温度制御方法及び真空処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006339457A (ja) 2006-12-14
CN1873914A (zh) 2006-12-06
CN100419953C (zh) 2008-09-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4594800B2 (ja) 基板処理方法、基板処理プログラム及び記憶媒体
US7854821B2 (en) Substrate processing apparatus
US8858710B2 (en) Chemical solution vaporizing tank and chemical solution treating system
JP5650935B2 (ja) 基板処理装置及び位置決め方法並びにフォーカスリング配置方法
US6911112B2 (en) Method of and apparatus for performing sequential processes requiring different amounts of time in the manufacturing of semiconductor devices
JP5048352B2 (ja) 基板処理方法及び基板処理装置
KR101880516B1 (ko) 기판 처리 장치, 반도체 장치의 제조 방법 및 기록 매체
US8172949B2 (en) Substrate processing apparatus, program for performing operation and control method thereof, and computer readable storage medium storing the program
US8623457B2 (en) Vacuum processing system
US20120251737A1 (en) Plasma-nitriding method
US20120043062A1 (en) Method for cooling object to be processed, and apparatus for processing object to be processed
JP2006277298A (ja) 基板処理装置、履歴情報記録方法、履歴情報記録プログラム及び履歴情報記録システム
TW201533263A (zh) 叢集型批量式基板處理系統
JP6318139B2 (ja) 基板処理装置、半導体装置の製造方法及びプログラム
JP2018157149A (ja) 基板処理装置および基板処理方法
US20170076964A1 (en) Substrate processing apparatus
US8263181B2 (en) Ti-based film forming method and storage medium
JP2008135517A (ja) 基板処理装置の制御装置、制御方法および制御プログラムを記憶した記憶媒体
JP2007273620A (ja) 基板搬送装置及び基板処理装置
KR20160004904A (ko) 기판 처리 장치, 반도체 장치의 제조 방법 및 기록 매체
US20200411335A1 (en) Substrate Processing Apparatus and Method of Manufacturing Semiconductor Device
JP4688764B2 (ja) 基板処理装置の載置台除電方法
US10763137B2 (en) Substrate processing apparatus and method of manufacturing semiconductor device
JP4646941B2 (ja) 基板処理装置及びその処理室内の状態安定化方法
US11823877B2 (en) Substrate processing system, substrate processing method, and controller

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080602

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080602

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100701

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100713

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100819

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100914

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100917

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130924

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees