JP4795386B2 - キャニスタ - Google Patents

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Description

本発明は、燃料タンクから発生する蒸発燃料が大気中へ放散されることを防止する蒸発燃料処理装置のキャニスタに関し、特に、蒸発燃料を吸着・脱離可能な吸着材と共に、潜熱を利用して吸着材の温度変化を抑制する蓄熱材が、内部に収容されているキャニスタに関する。
従来から、車両停止中等に燃料タンク内に貯留されたガソリン燃料が揮発して生じた蒸発燃料を活性炭等からなる吸着材に吸着捕捉し、蒸発燃料が大気中に放散されることを防止する蒸発燃料処理装置のキャニスタがある。当該キャニスタには、燃料タンクの上部に連通するタンクポートと、先端が大気に開放している大気ポートと、吸着材から脱離(パージ)された蒸発燃料が流動していくパージポートとが設けられている。エンジン駆動時や車両停止時等に燃料タンクが昇温することで発生した蒸発燃料は、タンクポートからキャニスタ内に流入して大気ポートへ向けて流動していく間に吸着材に吸着されることで、蒸発燃料が大気中へ放散されることが防止される。吸着材に吸着された蒸発燃料は、エンジン駆動時の吸気管負圧やエンジン駆動とは別個独立して駆動制御される吸引ポンプによって大気ポートから大気が導入されることで脱離(パージ)され、吸着材が再生される。
このとき、キャニスタ内において燃料蒸気は吸着材に吸着される際に液化し、吸着材から脱離されると再度気化する。したがって、蒸発燃料が吸着される際には発熱反応である凝縮熱により吸着材の温度が上昇し、蒸発燃料が脱離される際には吸熱反応である気化熱により吸着材の温度が下がる。これに対し、多孔質体である吸着材は、温度が低いほど吸着容量が多くなり、温度が高いほど吸着容量が低下する特性を有する。したがって、吸着材の吸着・脱離性能を向上するためには、蒸発燃料の相変化に伴う発熱・吸熱を抑制して吸着材の温度変化を抑制することが望まれる。
そこで、潜熱を利用して吸着材の温度変化を抑制する蓄熱材を、吸着材と共に内部に収容したキャニスタとして、特許文献1や特許文献2がある。特許文献1の蓄熱材には、メラミン樹脂等から成る外殻内に、比較的融点の低いテトラデカンやペンタデカン等のパラフィンからなる相変化物質を封入したマイクロカプセル、又はそのペレット状造粒物(成形蓄熱体)が使用されている。このように、キャニスタ内に吸着材に加えて蓄熱材も収容していることで、蒸発燃料が吸着される際の吸着材の温度上昇が、蓄熱材中の相変化物質が固相から液相へ変化する際の潜熱(融解熱)によって抑制される一方、蒸発燃料が脱離される際の吸着材の温度低下が、蓄熱材中の相変化物質が液相から固相へ変化する際の潜熱(凝固熱)によって抑制されることで、吸着材の吸着・脱離性能が向上する。
特許文献2は本出願人が先に提案したキャニスタであって、蒸発燃料がマイクロカプセルを構成する外殻を透過することで相変化物質の融点が変化することを防ぐため、吸着材に比して熱伝導率等が高く、かつ蒸発燃料を透過させない素材によって相変化物質を直接又は間接的に覆っている。具体的には、ペレット状の金属ケースに、相変化物質又は相変化物質を封入したマイクロカプセルを収納したり(請求項6〜7、段落0060〜0062)、金属箔をラミネートした樹脂フィルムから成るペレット状のケースに、相変化物質又はマイクロカプセルを収納たり(請求項8、段落0063〜0064)、マイクロカプセルの外面に金属材料をメッキ又は蒸着している(請求項9、段落0065)。蒸発燃料を透過させない金属としては、アルミニウム、銅、鉄、ステンレスが挙げられ(表1)、ペレット状の金属容器等が吸着材と共に吸着室全体に分散されている。
特開2005−233106号公報 特開2006−233962号公報
ところで近年では、地球温暖化対策の一環として、バイオマスエタノール又はバイオエタノールとよばれる植物由来のアルコールを従来のガソリンに混合し、自動車用の燃料として利用する法制化が国際的に行われつつある。エタノールを混合したガソリンは、ガスホールと称されることもある。また、CO2の排出量削減のために、植物由来のエタノールとイソブテンを反応させたエチルターシャリーブチルエーテル(ETBE)を一般のガソリンに対して数%混合させたバイオガソリンも使用されつつある。バイオマスエタノールの原料としては、糖質あるいはデンプン質を多く含む植物資源が好適とされており、現在では、サトウキビに由来するモラセス(主に南米)、トウモロコシ(主に米国)、及び甜菜(主に欧州)が主な原料となっている。その他、ソルガム(モロコシ、こうりゃん)、ジャガイモ、サツマイモ、麦などを原料とするバイオマスエタノールの開発も進められている。これらの植物は大気中のCO2を吸収しているため、その植物原料からの燃料ならば、これを燃焼させてCO2に変わっても、地球全体のCO2の絶対量は増えないという考え(カーボンニュートラル)に基づく。このように、車両にアルコール混合燃料を使用した場合、蒸発燃料中には揮発したアルコール成分も含まれている。
特許文献1では、キャニスタ内に吸着材と共に蓄熱材マイクロカプセルを収容していることで、蒸発燃料の吸着・脱離に伴う吸着材の温度変化を効果的に抑制している。しかし、メラミン樹脂製の外殻は耐アルコール性が低いため、これをアルコール混合燃料からの蒸発混合燃料の吸着・脱離に使用した場合、特に劣化アルコール混合燃料を使用した場合には問題が生じるおそれがある。すなわち、アルコール混合燃料が劣化して有機酸、過酸化物などが増加した場合、これらの劣化成分はマイクロカプセルの外殻を成すメラミン樹脂の架橋を切断する働きがあり、メラミン樹脂の架橋度が低下することでマイクロカプセル内の相変化物質が漏れ出すおそれがある。相変化物質がマイクロカプセルから漏れ出してしまうと、蓄熱材マイクロカプセルによる潜熱が低減して所定の蓄熱効果を発揮できず、吸着材の性能が悪化してしまう。
これに対し特許文献2では、相変化物質又は相変化物質を収納したマイクロカプセルが金属容器等に収納されている。特許文献2はアルコール混合燃料を使用した場合に着目したものではないが、金属材料はメラミン樹脂に比べて耐アルコール性が高く、上記問題は生じ難い。しかし、金属材料は樹脂材料に比べて比重が高い。したがって、このような金属容器等に相変化物質を収納した蓄熱材をキャニスタ内の吸着室全体に分散させると、キャニスタ重量が大幅に増大してしまう。しかも、このような蓄熱材は従来の蓄熱材と比べてコスト高となることが避けられず、アルコールがあまり存在しない部位にまで分散させたのではコストの無駄となる。また、特許文献2ではペレット状に成形した金属容器等に相変化物質又はマイクロカプセルを収納しており、多数の比較的小さな金属容器等にそれぞれ相変化物質等を収納するのでは生産性の面でも課題が残る。
そこで、本発明者らはアルコール混合燃料を使用しても相変化物質が漏れ出すことがない耐アルコール性の高い蓄熱材を使用しながら、キャニスタ重量及びコストの大幅な増加を避けられないか鋭意検討の結果、アルコールは蒸発燃料よりも吸着材に吸着され易く、これにより吸着材室内で吸着されるアルコールの分布には一定の特徴があることを知見し、当該アルコール分布の特徴を有効利用することで、上記課題を解決できる本発明を完成させるに至った。すなわち、本発明は上記課題を解決するものであって、その目的とするところは、吸着室内のアルコール分布に応じた適所に耐アルコール性の高い蓄熱材を効率的に配すことによって、アルコール混合燃料を使用しても蓄熱材から相変化物質が漏れ出すことがなく、かつキャニスタ重量及びコストが大幅に増加することのないキャニスタを提供する。
本発明は、吸着室内に蒸発燃料を吸着・脱離する吸着材と、温度変化に応じて潜熱の吸収・放出を生じる相変化物質が封入された蓄熱材とが収容され、燃料タンクと連通するタンクポートと、大気と連通する大気ポートとを備えるキャニスタにおいて、アルコール混合燃料を使用した場合、アルコールは蒸発燃料よりも吸着材に吸着され易いことから、キャニスタの吸着室内におけるタンクポート付近にアルコールが多く吸着され、大気ポート付近ではほとんどアルコールが吸着されていないというアルコール分布を有効利用した点に特徴を有する。すなわち、前記吸着室内における前記タンクポート側部位に、耐アルコール性の高い容器に相変化物質又は相変化物質を封入したマイクロカプセルが収納された蓄熱材が配される一方、前記吸着室内における前記大気ポート側部位には、樹脂製の外殻に相変化物質が封入されたマイクロカプセルからなる蓄熱材が収容されていることを特徴とする。大気ポート側部位に収容される、樹脂製の外殻に相変化物質が封入されたマイクロカプセルからなる蓄熱材は、従来からある一般的な蓄熱材と同様である。
このとき、前記耐アルコール性の高い容器は、金属製の容器とすることが好ましい。また、前記容器は扁平な中空矩形を呈し、該扁平な矩形の蓄熱材は、前記蒸発燃料の流動方向に沿って配すことが好ましい。さらには、複数枚の前記扁平な矩形の蓄熱材を、等間隔で平行に並設することが好ましい。
前記大気ポート側部位の蓄熱材は、複数のマイクロカプセルをバインダによって粒状に造粒成形する、又は複数のマイクロカプセルを粉末状の吸着材と共にバインダによって粒状に造粒成形することが好ましい。
本発明のキャニスタは、特にアルコールが混合された燃料から生じる蒸発混合燃料の吸着・脱離用として好適に使用される。
本発明によれば、アルコールの吸着量が多いタンクポート側部位に限って効率的に耐アルコール性の高い容器を使用した蓄熱材を配し、その他の部位には一般的な蓄熱材を収容しているので、キャニスタの重量やコストが大幅に増加することを避けられる。金属製の容器は耐アルコール性が高ので、アルコールによって相変化物質が漏れ出すことを確実に防止できると共に、金属材料は比熱及び熱伝導性も良好なので、相変化物質を金属容器に内包しても、吸着材からの温度変化の伝達が阻害されることも少ない。一方、大気ポート側にはほとんどアルコールが存在しないので、当該部位に樹脂製の外殻を使用したマイクロカプセル型蓄熱材を収容しても、相変化物質が漏れ出す心配は無い。
耐アルコール性の高い蓄熱材を所定の大きさを有する扁平な矩形であっても、これを蒸発燃料の流動方向に沿って配していれば、蒸発燃料の通気性が阻害されることがないので、キャニスタの吸着・脱離能力が低下することを回避できる。そのうえ、当該扁平な蓄熱材を複数枚平行に等間隔で並設していれば、吸着材と蓄熱材との接触面積が増大して、蓄熱効果が向上する。
マイクロカプセル型蓄熱材や吸着材をバインダによって粒状に造粒成形していれば、微細なマイクロカプセル型蓄熱材や吸着材をそのまま収容した場合よりも空隙が多くなり、良好な通気性を確保できる。
<アルコールの吸着特性確認試験>
以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明するが、これに限られず本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。先ず、本発明の基本原理となるアルコールの吸着特性について検討した試験結果について述べる。本試験には、図1に示すような、隔壁101によって区画されたタンクポート102側の吸着室103と大気ポート104側の吸着室105を備え、内部にU字状の流路を有する、内容積1Lのキャニスタ100を用いた。なお、パージポート106は封止した。当該キャニスタ100内には、木質系破砕炭を0.9L収容した。そして、エタノールを10%混合したガソリン(E10)を油槽で加熱し、ガソリン及びエタノールが蒸発した蒸発混合燃料を十分に発生させてキャニスタのタンクポートへ15g/minで4分間導入し、これを吸着材に吸着させた。次いで、20L/minの流速で540Lの空気を大気ポート側からポンプによってキャニスタ内に導入し、吸着材に吸着されている蒸発混合燃料を脱離させた。この吸着・脱離操作を、脱離後のキャニスタ重量が安定するまで回繰り返して、吸着材に残存している蒸発燃料及びアルコールの量を安定させた。このように蒸発燃料及びアルコールの残存量が安定したところで、図1に示すようにタンクポート102付近A、タンクポート102と大気ポート104との中間部にあたるキャニスタ100の中央底部B、及び大気ポート104付近Cの各部位から活性炭を25ml取り出し、それぞれを約300℃に加熱して残存蒸発燃料及び残存アルコールを揮発させ、これを冷却液化させた。得られた液体をガスクロマトグラフィーによって含有されている各成分の量を測定した。
上記試験の結果、タンクポート102付近の活性炭Aには9.52g/dLの蒸発混合燃料が、キャニスタ100の中央底部の活性炭Bには6.19g/dLの蒸発混合燃料が、大気ポート104付近の活性炭Cには1.57g/dLの蒸発混合燃料が残存していた。これにより、キャニスタ100は、タンクポート102付近の蒸発混合燃料吸着量が最も多く、大気ポート104付近に近づくにつれて蒸発混合燃料吸着量が少なくなる傾向にあることがわかった。
また、ガスクロマトグラフィーによる各成分の含有量を図2に示す。なお、図2中の「C」は炭化水素の炭素数を示し、大気ポート104側の活性炭Cについては、蒸発混合燃料の残存量が少なすぎるため計測不能であった。図2の結果から、タンクポート102付近の吸着材Aに吸着されている蒸発混合燃料は、その大部分がエタノールであった。これに対し、中央底部の活性炭Bに吸着されている蒸発混合燃料は、その殆どが炭化水素であった。これにより、アルコールは蒸発燃料に比して優先的に吸着材に吸着され易く、タンクポート付近に最もアルコールが多く吸着されていることがわかった。なお、炭素数3〜6の炭化水素が存在しないのは、これらの成分はパージ時に炭素数7以上の炭化水素より脱離し易いこと、及び吸着時に炭素数7以上の炭化水素と入れ替わったためと考えられる。また、炭素数9以上の炭化水素がタンクポート付近より中央底部の方が多いのは、タンクポート付近ではアルコールが大量に吸着され、炭素数9以上の炭化水素が吸着され難いことから、キャニスタの内部奥方にまで浸入したためと考えられる。この結果を前提として、以下に本発明の各実施例について説明する。
(実施例1)
図3に、本発明の実施例1に係るキャニスタ1の断面図を示し、図4に、図3におけるI−I線断面図を示す。本実施例1のキャニスタ1は、自動車の燃料タンクから発生する蒸発燃料処理装置に設置されるものであって、図3に示されるように、合成樹脂製で中空筒状のキャニスタケース10と、該キャニスタケース10の側面開口を閉塞する合成樹脂製のカバー11とを有する。キャニスタケース10とカバー11とはナイロン等の同じ素材で形成されており、例えば振動溶接や接着などによって接合されている。キャニスタケース10の側面には、蒸発燃料の導入部となる円筒形のタンクポート13と、脱離された蒸発燃料が流動していく円筒形のパージポート14とが、それぞれ内外貫通状に一体形成されている。一方、タンクポート13等と反対側のカバー11に、大気と連通して大気(空気)の出入口となる円筒形の大気ポート15が、内外貫通状に一体形成されている。これにより、キャニスタ1の内部には、タンクポート13及びパージポート14と大気ポート15との間に亘る略直線状の流路が形成される1つの吸着室21を有することになる。図示していないが、タンクポート13は燃料タンクの上部と連通しており、パージポート14は、エンジン(内燃機関)の吸気管に連通されているか、エンジンの駆動とは独立して駆動制御される吸引ポンプを介して燃料タンクと連通している。
キャニスタケース10内の左右両側方には、通気性を有するフィルタ17・17が配されており、当該左右両側方のフィルタ17・17の間の空間に、蒸発燃料を吸着・脱離可能な吸着材18と共に、温度変化に応じて潜熱の吸収・放出を生じる相変化物質を内包する蓄熱材22・23が収容されている。すなわち、左右両側方のフィルタ17・17の間の空間が、吸着室21となる。フィルタ17には、合成樹脂製の不織布や発泡ウレタンなどが使用される。カバー11側のフィルタ17の外面には、多数の細孔を有する板やメッシュなどからなる通気性を有する金属製のプレート19が配されており、さらにプレート19とカバー11との間には、プレート19を常時タンクポート13側へ付勢するコイルスプリング20が配されている。
吸着材18には活性炭が使用され、微細な粉末状の活性炭がバインダ樹脂により所定形状に造粒成形されており、吸着室21内の全体に亘って分散収容されている。蓄熱材は、吸着室21内の大気ポート15側に吸着材18と混合分散状に収容される耐アルコール性が高くない蓄熱材22と、吸着室21内の少なくともタンクポート13に臨む位置に配される耐アルコール性の高い蓄熱材23との2種類が収容されている。耐アルコール性の高くない蓄熱材22は、従来から公知の一般的な蓄熱材であり、メラミン樹脂からなる中空球形の外殻(マイクロカプセル)内に、温度変化に応じて潜熱の吸収・放出を生じる相変化物質が封入された微細なマイクロカプセル型蓄熱材が使用され、多数のマイクロカプセル型蓄熱材がバインダ樹脂によって所定形状に造粒成形されている。マイクロカプセル型蓄熱材の平均粒子径は0.1〜25μm程度とし、相変化物質は外殻の内部容積に対して80〜100%程度封入すればよい。マイクロカプセル型蓄熱材は、相変化物質を芯材料として、コアセルベーション法、in−situ法(界面反応法)等の公知の方法により製造できる。
相変化物質としては、吸着材18の温度変化に応じて固相と液相との間で相変化可能な物質であれば特に限定されず、融点が10〜80℃程度の有機化合物や無機化合物を使用できる。具体的には、テトラデカン、ペンタデカン、ヘキサデカン、ヘプタデカン、オクタデカン、ノナデカン、エイコサン、ヘンイコサン、ドコサンなどの直鎖の脂肪族炭化水素や、天然ワックス、石油ワックス、LiNO3・3H2O、Na2SO4・10H2O、Na2HPO4・12H2Oなどの無機化合物の水和物、カプリン酸、ラウリル酸等の脂肪酸、炭素数が12から15の高級アルコール、及びバルミチン酸メチル、ステアリン酸メチル等のエステル等が挙げられる。中でも、融点が25℃程度の相変化物質を用いることが好ましい。このような相変化物質としては、融点が22℃のヘプタデカンや、融点が28℃のオクタデカン等がある。これら相変化物質は、1種のみを単独で用いてもよいし、2種類以上を混合使用してもよい。バインダとしては種々の熱硬化性樹脂を用いることができるが、最終的なキャニスタとして要求される温度や強度の点から、フェノール樹脂やアクリル樹脂が好適である。
造粒吸着材18と造粒蓄熱材22とは、同程度の寸法としておくことが好ましい。より好ましくは同一寸法とする。例えば、造粒吸着材18及び造粒蓄熱材22を、直径1〜3mm程度で長さ1〜5mm程度のペレット状(円柱状)としておく。吸着材18や蓄熱材22をペレット状に造粒成形するには、マイクロカプセルや粉末活性炭をバインダ樹脂へ混練し、押し出し成形された長寸の円柱成形体を、所定の寸法に切断して得られる。造粒吸着材18と造粒蓄熱材22が同等ないし同一寸法であれば、これらの間に適宜な空隙が確保されるので、良好な通気性が確保されて圧力損失や吸着・脱離作用が損なわれることがない。造粒吸着材18や造粒蓄熱材22は、その他球状、多角形状、扁平状などとすることもできる。造粒蓄熱材22は、造粒吸着材18の全体積に対して、5〜40%の体積割合で収容することが好ましい。造粒蓄熱材22の全体積が造粒吸着材18の全体積に対して5%未満では、蓄熱作用による吸着材18の温度変化を抑制する効果が十分に得られない。逆に、造粒蓄熱材22の全体積が造粒吸着材18の全体積に対して40%を超えると、吸着材18の収容割合が減少する結果、キャニスタ1の単位体積当たりの吸着量が低下する。
図3及び図4に示されるように、耐アルコール性の高い吸着材23は、金属製の容器23a内に相変化物質24が液密状に封入されている。又は、造粒蓄熱材22に使用されているマイクロカプセル型蓄熱材と同じマイクロカプセルを封入してもよい。蓄熱材23の容器23aは、プレス成形された2枚の受け皿状パネルの外周縁部同士をレーザ溶接などにより接合してなり、外周縁部に一定幅のフランジ23bを備える扁平な中空矩形を呈する。なお、容器23aの表裏面には、長手方向に延びる複数本の凹凸23cが一定幅で交互に並設されている。この凹凸23によって、蓄熱材23の表面積が大きくなり、熱伝導性が向上する。容器23aの素材としては、耐アルコール性の高い金属材料であれば特に限定されず、例えばステンレス等の鉄系材料や、アルミニウム、銅、又はこれらの合金を使用できる。中でも、耐食性等に優れるステンレスが好ましい。相変化物質24は、容器23aの内容積に対して70〜90%の割合で収納される。固相から液相に相変化した際の体積膨張に対応するためである。この場合、容器23a内の空き空間には、ヘリウムやアルゴンなどの不活性ガスや窒素などを充填しておくことが好ましい。相変化物質24の劣化を防ぐためである。相変化物質を封入したマイクロカプセル型蓄熱材であれば、容器23aの内容積に対して95〜100%程度収納することが好ましい。マイクロカプセルと容器23aとの間の空間が大きくなって、吸着材18からの温度伝達が阻害されることを避けるためである。このように、所定の内部容積を有する1つの容器23aに相変化物質24をそのまま、もしくは多数のマイクロカプセル型蓄熱材を収納するだけでよいので、生産性も良好となる。
蓄熱材23は、キャニスタケース10の内径と略同じ幅寸法を有し、そのフランジ23bが、キャニスタケース10の上下両内壁面に一体形成された一対のレール状溝部10aに嵌合されることで、キャニスタ1の長手方向すなわち蒸発混合燃料の流動方向に沿って配されている。レール状溝部10aは、複数対(本実施例1では3対)が等間隔で並設されており、各レール状溝部10aにそれぞれ1枚の蓄熱材23が嵌合されていることで、吸着室21内には複数枚(本実施例1では3枚)の扁平な蓄熱材23が等間隔で併設されている。そして、各蓄熱材23を取り囲むように多数の吸着材18が吸着室21内に分散収容されている。
蓄熱材23の長さ寸法は、アルコール混合燃料中のアルコール含有量に基づくキャニスタ1内に吸着されるアルコールの分布に応じて適宜設計すればよい。具体的には、蓄熱材23の一端を吸着室21内においてタンクポート13に臨ませたうえで、吸着室21の長さ寸法に対して蓄熱材23の長さ寸法を10〜80%程度とすることが好ましい。アルコール混合燃料中のアルコール含有量が低ければ、アルコールが吸着される範囲はタンクポート13側のごく一部となるので、蓄熱材23の長さ寸法も短くてよい。逆に、アルコール混合燃料中のアルコール含有量が高ければ、アルコールが吸着される範囲も大気ポート15側奥方にまで広がるので、蓄熱材23の長さ寸法も長くする。好ましくは、吸着室21の長さ寸法に対して蓄熱材23の長さ寸法を25〜70%程度とし、より好ましくは40〜60%程度である。なお、本実施例1では、蓄熱材22と蓄熱材23との間に、フィルタ17を介在させている。
次に、実施例1のキャニスタ1の作用について説明する。本実施例1では、サトウキビ、モラセス、トウモロコシ、甜菜、ソルガム、ジャガイモ、サツマイモ、麦などの植物由来のバイオマスエタノールが数%ガソリンに混合された、アルコール混合燃料を使用した場合を想定して説明する。現在実用化されつつあるアルコール混合燃料のアルコール混合率は、1〜20vol%程度である。具体的には、米国ではエタノールが10vol%未満混合されたガソリン(E10)が使用され、ブラジルではエタノール20vol%混合ガソリン(E20)が標準とされている。わが国では、エタノールの混合率が3vol%(E3)以下であれば自動車に使っても安全とされている。
車両停止時の高温雰囲気や車両走行時のエンジン駆動熱などによって燃料タンクが昇温されると、燃料タンク内に貯留されているアルコール混合燃料も昇温して、ガソリン揮発成分(炭化水素)とアルコール揮発成分とが混ざった蒸発混合燃料が多量に発生する。この燃料タンクにおいて発生した蒸発混合燃料は、タンクポート13からキャニスタ1内へ導入されて大気ポート15へ向けて直線状に吸着室21内を流動していき、その間に吸着室21内に収容されている吸着材18に吸着されていく。このとき、蒸発混合燃料は吸着材18に吸着される際に液化する。すると、蒸発混合燃料の凝固熱によって吸着材18が昇温し、そのままでは吸着容量(吸着能力)が低下してしまう。しかし、吸着室21内に蓄熱材22・23が吸着材18と共に収納されていることで、吸着材18の温度上昇により蓄熱材22・23中の相変化物質が固相から液相へ相変化して潜熱による吸熱が生じることで、吸着材18の温度上昇が抑制される。
しかし、従来からのメラミン樹脂を外殻とする蓄熱材であれば、アルコール混合燃料中の有機酸や過酸化物などによってメラミン樹脂の架橋度が低減され、相変化物質が蓄熱材から漏れ出すおそれがある。ここで、アルコールは炭化水素よりも吸着材18に吸着され易いことから、アルコールはタンクポート13付近に最も多く吸着され、大気ポート15に近づくにつれてアルコールの吸着量は減少し、大気ポート15付近に至っては殆ど吸着されていない。一方、炭化水素はタンクポート13付近にはあまり吸着されておらず、吸着室21の中間部近傍に最も多く吸着され、大気ポート15に近づくにつれて吸着量が減る傾向にある。そこで、本実施例1では、吸着室21内における少なくともタンクポート13に臨む位置の所定範囲に限って、耐アルコール性の高い蓄熱材23を配していることで、相変化物質が漏れ出すことが効率的かつ確実に防止されている。一方、大気ポート15付近には、アルコールが殆ど吸着されないことから、大気ポート15側の所定範囲には、従来と同様の蓄熱材22を収容している。このように、蓄熱材23を耐アルコール性の必要な範囲に限って収容しており、その他の部位には廉価な蓄熱材22を収容していることで、キャニスタ1の大幅な重量及びコスト増加が避けられる。
吸気管負圧や吸引ポンプによってキャニスタ1内が負圧になると、大気ポート15から大気(外気)が吸入され、吸着材18に吸着されていた蒸発混合燃料が脱離(パージ)されて、上記とは逆の方向に流動してパージポート14から排出されていく。このとき、蒸発混合燃料は、吸着材18から脱離される際に気化する。すると、蒸発混合燃料の気化熱によって吸着材18の温度が低下し、そのままでは吸着容量(吸着能力)が低下してしまう。しかし、この吸着材18の温度低下により蓄熱材22・23中の相変化物質が液相から固相へ相変化して潜熱による発熱が生じることで、吸着材18の温度上昇が抑制される。
(実施例2)
図5に、本発明の実施例2に係るキャニスタ2の断面図を示し、図6に、図5におけるII−II線断面図を示す。本実施例2は先の実施例1の変形例であって、内部にU字状の流路を有するキャニスタ2に、本発明の蓄熱材23を配したものである。したがって、以下には、実施例1とは異なる点を中心に説明する。具体的には、図5及び図6に示されるように、本実施例2のキャニスタ2は、中空筒状のキャニスタケース30と、該キャニスタケース30の底面開口を閉塞するカバー31とを有する。本実施例2のキャニスタ2では、キャニスタケース30の上面に、タンクポート33、パージポート34、大気ポート35が、それぞれこれの順で一体形成されている。パージポート34と大気ポート35との間には、キャニスタケース30の上面からカバー31近傍まで上下に延びる長寸の隔壁37が一体形成されている。当該隔壁37によって、キャニスタ2の内部はタンクポート33側の第1の吸着室38と大気ポート35側の第2の吸着室39とに区画されている。これにより、キャニスタ2内にはタンクポート33及びパージポート34と大気ポート35とが隔壁37の下方を介して連通するU字状の流路が形成されている。したがって、第1の吸着室38と第2の吸着室39とは、蒸発燃料の流動方向に対して直列関係にある。なお、タンクポート33とパージポート34との間にも、キャニスタケース30の上面からカバー31に向けて延びる短寸の補助隔壁40が一体形成されている。
そして、第1の吸着室38内には、上記実施例1と同様の造粒吸着材18が収容されていると共に、少なくともタンクポート33に臨む位置に耐アルコール性の高い上記実施例1と同様の蓄熱材23が配されている。一方、第2の吸着室39内には、上記実施例1と同様に、造粒吸着材18と造粒蓄熱材22とが混合分散状に収容されている。また、第1の吸着室38と第2の吸着室39の上下にはフィルタ41が配されており、下方のフィルタ41の下面に配されるプレート42が、コイルスプリング43によって常時上方(各ポート33〜35側)へ付勢されていることで、吸着材18や蓄熱材22が確り保持されている。また、第2の吸着室39の上下中間部にも、フィルタ41が介在されている。
蓄熱材23は、第1の吸着室38の内径と略同じ幅寸法を有し、その外周縁にあるフランジ23bが、第1の吸着室38の左右両内壁面に一体形成された一対のレール状溝部30aに嵌合されることで、キャニスタ1の長手方向すなわち蒸発混合燃料の流動方向に沿って配されている。本実施例2のキャニスタ2にも、3対のレール状溝部30aが等間隔で並設されており、第1の吸着室38内に3枚の扁平な蓄熱材23が等間隔で併設されている。蓄熱材23の長さ寸法は、第1の吸着室38の長さ寸法と略同等に形成されている。詳しくは、補助隔壁40の下端から第1の吸着室38の底面までの長さと略同じとなっている。これにより、タンクポート33付近、及びキャニスタ1の中央底部付近に吸着されるアルコールによって、蓄熱材23から相変化物質24が漏れ出すことが防止される。本実施例2における作用は、先の実施例1と基本的に同様なので、その説明を省略する。について説明する。その他、細かい部分も先の実施例1と同様である。
(その他の変形例)
上記実施例1、2では、共に所定形状に造粒された吸着材18と蓄熱材22とを混合して収容していたが、これに限らず、微細なマイクロカプセル型蓄熱材と微細な粉末状の活性炭とを混練したうえで、バインダ樹脂によって共に造粒成形してもよい。これによれば、造粒吸着材と造粒蓄熱材とを別個独立して製造する手間が省ける。
上記実施例1、2では、耐アルコール性の高い蓄熱材23を3枚並設したが、これに限らず、1枚のみでも構わない。また、2枚や4枚以上でも構わない。上記実施例2において、第2吸着室39の下部に、短寸の蓄熱材23をさらに配すこともできる。
アルコールの吸着特性確認試験に使用した試験用キャニスタの概略構成図である。 ガスクロマトグラフィーによる蒸発混合燃料成分の含有量を示すグラフである。 実施例1のキャニスタの断面図である。 図3におけるI−I線断面図である。 実施例2のキャニスタの断面図である。 図5におけるII−II線断面図である。
符号の説明
1・2 キャニスタ
10・30 キャニスタケース
10a・30a レール状溝部
11・31 カバー
13・33 タンクポート
14・34 パージポート
15・35 大気ポート
18 吸着材
21 吸着室
22 造粒蓄熱材(耐アルコール性の低い蓄熱材)
23 耐アルコール性の高い蓄熱材
23a 容器
23b フランジ
23c 凹凸
24 相変化物質
38 第1の吸着室
39 第2の吸着室

Claims (7)

  1. 吸着室内に蒸発燃料を吸着・脱離する吸着材と、温度変化に応じて潜熱の吸収・放出を生じる相変化物質を内包する蓄熱材とが収容され、燃料タンクと連通するタンクポートと、大気と連通する大気ポートとを備えるキャニスタにおいて、
    前記吸着室内における前記タンクポート側部位に、耐アルコール性の高い容器に相変化物質又は相変化物質を封入したマイクロカプセルが収納された蓄熱材が配され、
    前記吸着室内における前記大気ポート側部位には、樹脂製の外殻に相変化物質が封入されたマイクロカプセルからなる蓄熱材が収容されていることを特徴とするキャニスタ。
  2. 前記耐アルコール性の高い容器は金属製である、請求項1に記載のキャニスタ。
  3. 前記容器は扁平な中空矩形を呈し、該扁平な矩形の蓄熱材が、前記蒸発燃料の流動方向に沿って配されている、請求項1または請求項2に記載のキャニスタ。
  4. 複数枚の前記扁平な矩形の蓄熱材が、等間隔で平行に並設されている、請求項3に記載のキャニスタ。
  5. 前記大気ポート側部位の蓄熱材は、複数のマイクロカプセルがバインダによって粒状に造粒成形されている、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のキャニスタ。
  6. 前記大気ポート側部位の蓄熱材は、複数のマイクロカプセルが粉末状の吸着材と共にバインダによって粒状に造粒成形されている、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のキャニスタ。
  7. アルコールが混合された燃料から生じる蒸発混合燃料の吸着・脱離に使用される、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のキャニスタ。


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