JPH0532763U - カーボンキヤニスタ - Google Patents

カーボンキヤニスタ

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JPH0532763U
JPH0532763U JP8803591U JP8803591U JPH0532763U JP H0532763 U JPH0532763 U JP H0532763U JP 8803591 U JP8803591 U JP 8803591U JP 8803591 U JP8803591 U JP 8803591U JP H0532763 U JPH0532763 U JP H0532763U
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JP
Japan
Prior art keywords
container
wall
synthetic resin
carbon canister
partition plate
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Pending
Application number
JP8803591U
Other languages
English (en)
Inventor
勝次 降矢
Original Assignee
株式会社土屋製作所
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Publication date
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  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 カーボンキャニスタの合成樹脂容器内に区画
板を設けるとともに容器の外面に金属板の外被を設け
て、大容量化に伴う容器強度の不足を補う。 【構成】 カーボンキャニスタ1の容器2は合成樹脂製
の内壁3に鉄板製の外被4を被覆してなる。内部には区
画板5、6、7を設ける。容器は金型に鉄板製外被を装
着し、内壁と区画板とを同時に一体成形するので製作容
易である。この構造により耐衝撃性にすぐれ、かつ吸着
蒸料ガスが容器壁から放散しないカーボンキャニスタを
得る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は燃料蒸気の大気中への放散を防止するカーボンキャニスタに関する 。
【0002】
【従来の技術】
ガソリンを燃料とする自動車等には、カーボンキャニスタが装着され、燃料蒸 気の大気中への放散を防止している。従来のカーボンキャニスタは、多くは円筒 状の合成樹脂製容器内に活性炭を充填し、燃料蒸気の導入口と放出口及び大気流 通口を設けている。また実開昭60ー127465号に開示されているように、 容器内を隔壁で複数個の吸着剤室に区分し、吸着に当たっては蒸発燃料ガスを伴 った空気が各吸着剤室を順次に通過して吸着させるようにしたものもある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
大気汚染に対する法的規制の強化傾向や燃料タンク大型化傾向に伴い、カーボ ンキャニスタの吸着能力を大にすることが要請されている。ところが単に容器を 大にして大量の活性炭を収容するのみでは、導入口内での燃料蒸気の拡散が活性 炭層の全横断面積に行き渡らず全体として吸着効率が低下する。
【0004】 また容器を大型化すると、従来の合成樹脂製容器では強度特に靱性が不足し、 自動車塔載用としては振動や衝撃を受けた際の破壊に対し信頼性が低下する。
【0005】 更に、大型化により活性炭が大量になり、容器壁面が広くなると、合成樹脂容 器の場合は、活性炭から脱離して容器壁を透過し大気中に放散される燃料ガスの 量が無視できなくなる。特にこの透過性はアルコール系燃料において顕著である 。このような透過を防ぐためには容器に金属板を用いればよいが、区画板等を設 けた密閉容器を金属板で製作するのは板金加工や組付け等の製作工数が大となり 製造コストが高くなる。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この考案は上記のようなカーボンキャニスタの大型化に伴う諸問題を解決する ものである。すなわち、カーボンキャニスタの容器を合成樹脂又はゴムでなる内 壁と金属板でなる外被とで形成し、合成樹脂又はゴムでなり内壁と一体の区画板 を設けて容器内を複数の小室に区分し、各区画板の一方端又は他方端寄りに開口 を順次交互に設け、第1の小室に設けた燃料蒸気導入口と放出口、及び最後の小 室に設けた大気流通口が、それぞれその小室の区画板の開口から遠い側にあるよ うにし、各小室に活性炭を充填したものである。
【0007】
【作用】
燃料タンクからチェックバルブを経て大気圧よりやや高い圧力で燃料蒸気が流 入すると、第1小室から順次ジグザグ状の経路で各小室を通りながら吸着され、 燃料蒸気を伴ってきた空気は大気流通口から大気中に流出する。また放出口から 内燃機関の吸気系の負圧が作用すると、大気流通口から大気が吸入され、前記吸 着の際の逆の経路で脱離が行なわれ燃料蒸気は吸入系へ吸入される。
【0008】 このカーボンキャニスタの容器は外面を金属板で被覆したことにより強度特に 靱性が大となっており、また容器壁からの燃料蒸気の透過がない。
【0009】
【実施例】
図1に実施例を示す。カーボンキャニスタ1の容器2は直六面体をなし合成樹 脂でなる内壁3に鉄板の外被4を被覆してなる。内壁3に合成樹脂でなる平行な 区画板5、6、7を一体に設け、容器内を小室8、9、10、11に区画する。 小室8の上面にホース取付パイプを有する導入口12、放出口13を開口させる 。導入口12は、燃料タンク(図示しない)の液面上と接続し、その途中にチェ ックバルブ(図示しない)を介在させるものである。放出口13は内燃機関の吸 気系(図示しない)に接続し、その途中にパージバルブ(図示しない)を介在さ せるものである。また小室11の上面に大気流通口14を設ける。区画板5、7 の下端部に開口15、17を穿設し、区画板6の上端部に開口16を穿設する。 各小室8、9、10、11はそれぞれ下方からスプリング18、多孔の格子板1 9、不織布フィルタ20、粒状活性炭でなる活性炭層21、不織布フィルタ22 、多孔の格子板23が配設される。区画板5、7の開口15、17はスプリング 18のある空所間で小室8、9及び10、11間を連通し、区画板6の開口16 は格子板23の位置で小室9、10間を連通する。
【0010】 燃料タンクから蒸発した燃料蒸気はチェックバルブを開弁する圧力をもって導 入口12から流入し、小室8、9、10、11を順次ジグザグ状に流れるうちに 吸着され、空気は大気連通口14から流出する。内燃機関が運転されると、吸気 系の負圧に応じてパージバルブが開弁し負圧により大気連通口14から大気が吸 入され小室11、10、9、8を順次通過して吸着された燃料を脱離させ吸気系 へ放出する。
【0011】 このカーボンキャニスタ1は車両に塔載された場合容器の容量が十分大きい場 合でも、合成樹脂の内壁をあまり厚くせずに外被の鉄板で強度を保たせ、特に衝 撃や振動に対する靱性は主に鉄板に受持たせるので、破壊に対する安全性が高い 。
【0012】 カーボンキャニスタ1の容器2は、図2に示すように上部容器31と下部容器 32とが別個に成形され接合される。上部容器31は、合成樹脂成形用のインジ ェクション金型内に鉄板製の上部外被33を装着し、樹脂材料を射出して外被3 3の内面に付着させ成形するインジェクション法により、上部内壁34と区画板 5、6、7を一体に形成させて製作する。下部容器32は、同様に鉄板製の外被 35をインジェクション成形用の金型に装着し、その内面に合成樹脂材料を射出 し付着させて下部内壁36を形成させる、インジェクション法により製作する。
【0013】 次に上部容器31の小室8、9、10、11となる空所に奥部から格子板23 、フィルタ22を配置し、粒状活性炭を充填して活性炭層21を形成し、更にフ ィルタ20、格子板19、スプリング18を配置し、下部容器32で覆って、上 部内壁34、下部内壁36の接合面を溶着する。この溶着は振動溶着又は超音波 溶着でよい。又外被33、35の接合部端縁を外方に折り曲げたフランジ38、 39をかしめて連接固定する。
【0014】 図3に示す例は図2における上部容器31を2分割し、分割した部分に区画板 43を有する上部A容器41と、区画板44を有する上部B容器42とをそれぞ 成形し、区画板43、44を溶着して2重壁状の区画板45を図1の区画板6の 位置に形成し、上部容器40とするものである。こうすれば容器部分の成形は更 に容易となる。上部容器40を形成した後は図2のものと同様の工程を経てこの 考案のカーボンキャニスタを形成する。
【0015】
【考案の効果】
この考案は、カーボンキャニスタの容器を金属板の外被と合成樹脂製内壁とで 形成し、区画板を設けたから、キャニスタが大型化しても容積当りの吸着効率を 低下させることなく、車両塔載用としても耐衝撃性などに十分な強度を有し、吸 着燃料の透過放散もない。しかも区画板を一体成形して容易に製作できるという 効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の断面図
【図2】実施例のものの製作過程の例を示す図
【図3】製作過程の他の例を示す図
【符号の説明】
2 容器 3 内壁 4 外被 5、6、7 区画板 8、9、10、11 小室 12 導入口 13 放出口 14 大気流通口 21 活性炭層

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂又はゴムでなる内壁の外面を金
    属板の外被で被覆した容器内に、合成樹脂又はゴムでな
    る複数の略平行な区画板を内壁と一体に設けて容器内を
    複数の小室に区分し、第1の小室に、燃料タンクの液面
    上方に接続される導入口と、内燃機関の吸気系に接続さ
    れる放出口とを設け、第1の区画板の、前記導入口と放
    出口から遠い側の一方端に開口を設け、各区画板の一方
    端又は他方端に順次交互に開口を設け、最後の小室の、
    最後の区画板の開口から遠い側に大気流通口を設け、各
    小室に活性炭を充填してなるカーボンキャニスタ。
JP8803591U 1991-09-30 1991-09-30 カーボンキヤニスタ Pending JPH0532763U (ja)

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JP8803591U JPH0532763U (ja) 1991-09-30 1991-09-30 カーボンキヤニスタ

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JPH0532763U true JPH0532763U (ja) 1993-04-30

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ID=13931573

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JP (1) JPH0532763U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009287395A (ja) * 2008-05-27 2009-12-10 Aisan Ind Co Ltd キャニスタ
JP2013504466A (ja) * 2009-09-11 2013-02-07 エアハルト ゲーエムベーハー 車両用の燃料および/または作動媒体の貯蔵用容器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009287395A (ja) * 2008-05-27 2009-12-10 Aisan Ind Co Ltd キャニスタ
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