JP2009287395A - キャニスタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】吸着室21内に蒸発燃料を吸着・脱離する吸着材18と、温度変化に応じて潜熱の吸収・放出を生じる相変化物質を内包する蓄熱材22・23とが収容され、燃料タンクと連通するタンクポート13と、大気と連通する大気ポート15とを備えるキャニスタ1において、吸着室21内のタンクポート13側部位に、耐アルコール性の高い容器23aに相変化物質24が収納された蓄熱材23が配され、大気ポート15側部位には樹脂製の外殻に相変化物質が封入されたマイクロカプセルからなる蓄熱材22が収納されていることを特徴とする。
【選択図】図3
Description
以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明するが、これに限られず本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。先ず、本発明の基本原理となるアルコールの吸着特性について検討した試験結果について述べる。本試験には、図1に示すような、隔壁101によって区画されたタンクポート102側の吸着室103と大気ポート104側の吸着室105を備え、内部にU字状の流路を有する、内容積1Lのキャニスタ100を用いた。なお、パージポート106は封止した。当該キャニスタ100内には、木質系破砕炭を0.9L収容した。そして、エタノールを10%混合したガソリン(E10)を油槽で加熱し、ガソリン及びエタノールが蒸発した蒸発混合燃料を十分に発生させてキャニスタのタンクポートへ15g/minで4分間導入し、これを吸着材に吸着させた。次いで、20L/minの流速で540Lの空気を大気ポート側からポンプによってキャニスタ内に導入し、吸着材に吸着されている蒸発混合燃料を脱離させた。この吸着・脱離操作を、脱離後のキャニスタ重量が安定するまで回繰り返して、吸着材に残存している蒸発燃料及びアルコールの量を安定させた。このように蒸発燃料及びアルコールの残存量が安定したところで、図1に示すようにタンクポート102付近A、タンクポート102と大気ポート104との中間部にあたるキャニスタ100の中央底部B、及び大気ポート104付近Cの各部位から活性炭を25ml取り出し、それぞれを約300℃に加熱して残存蒸発燃料及び残存アルコールを揮発させ、これを冷却液化させた。得られた液体をガスクロマトグラフィーによって含有されている各成分の量を測定した。
図3に、本発明の実施例1に係るキャニスタ1の断面図を示し、図4に、図3におけるI−I線断面図を示す。本実施例1のキャニスタ1は、自動車の燃料タンクから発生する蒸発燃料処理装置に設置されるものであって、図3に示されるように、合成樹脂製で中空筒状のキャニスタケース10と、該キャニスタケース10の側面開口を閉塞する合成樹脂製のカバー11とを有する。キャニスタケース10とカバー11とはナイロン等の同じ素材で形成されており、例えば振動溶接や接着などによって接合されている。キャニスタケース10の側面には、蒸発燃料の導入部となる円筒形のタンクポート13と、脱離された蒸発燃料が流動していく円筒形のパージポート14とが、それぞれ内外貫通状に一体形成されている。一方、タンクポート13等と反対側のカバー11に、大気と連通して大気(空気)の出入口となる円筒形の大気ポート15が、内外貫通状に一体形成されている。これにより、キャニスタ1の内部には、タンクポート13及びパージポート14と大気ポート15との間に亘る略直線状の流路が形成される1つの吸着室21を有することになる。図示していないが、タンクポート13は燃料タンクの上部と連通しており、パージポート14は、エンジン(内燃機関)の吸気管に連通されているか、エンジンの駆動とは独立して駆動制御される吸引ポンプを介して燃料タンクと連通している。
図5に、本発明の実施例2に係るキャニスタ2の断面図を示し、図6に、図5におけるII−II線断面図を示す。本実施例2は先の実施例1の変形例であって、内部にU字状の流路を有するキャニスタ2に、本発明の蓄熱材23を配したものである。したがって、以下には、実施例1とは異なる点を中心に説明する。具体的には、図5及び図6に示されるように、本実施例2のキャニスタ2は、中空筒状のキャニスタケース30と、該キャニスタケース30の底面開口を閉塞するカバー31とを有する。本実施例2のキャニスタ2では、キャニスタケース30の上面に、タンクポート33、パージポート34、大気ポート35が、それぞれこれの順で一体形成されている。パージポート34と大気ポート35との間には、キャニスタケース30の上面からカバー31近傍まで上下に延びる長寸の隔壁37が一体形成されている。当該隔壁37によって、キャニスタ2の内部はタンクポート33側の第1の吸着室38と大気ポート35側の第2の吸着室39とに区画されている。これにより、キャニスタ2内にはタンクポート33及びパージポート34と大気ポート35とが隔壁37の下方を介して連通するU字状の流路が形成されている。したがって、第1の吸着室38と第2の吸着室39とは、蒸発燃料の流動方向に対して直列関係にある。なお、タンクポート33とパージポート34との間にも、キャニスタケース30の上面からカバー31に向けて延びる短寸の補助隔壁40が一体形成されている。
上記実施例1、2では、共に所定形状に造粒された吸着材18と蓄熱材22とを混合して収容していたが、これに限らず、微細なマイクロカプセル型蓄熱材と微細な粉末状の活性炭とを混練したうえで、バインダ樹脂によって共に造粒成形してもよい。これによれば、造粒吸着材と造粒蓄熱材とを別個独立して製造する手間が省ける。
10・30 キャニスタケース
10a・30a レール状溝部
11・31 カバー
13・33 タンクポート
14・34 パージポート
15・35 大気ポート
18 吸着材
21 吸着室
22 造粒蓄熱材(耐アルコール性の低い蓄熱材)
23 耐アルコール性の高い蓄熱材
23a 容器
23b フランジ
23c 凹凸
24 相変化物質
38 第1の吸着室
39 第2の吸着室
Claims (7)
- 吸着室内に蒸発燃料を吸着・脱離する吸着材と、温度変化に応じて潜熱の吸収・放出を生じる相変化物質を内包する蓄熱材とが収容され、燃料タンクと連通するタンクポートと、大気と連通する大気ポートとを備えるキャニスタにおいて、
前記吸着室内における前記タンクポート側部位に、耐アルコール性の高い容器に相変化物質又は相変化物質を封入したマイクロカプセルが収納された蓄熱材が配され、
前記吸着室内における前記大気ポート側部位には、樹脂製の外殻に相変化物質が封入されたマイクロカプセルからなる蓄熱材が収容されていることを特徴とするキャニスタ。 - 前記耐アルコール性の高い容器は金属製である、請求項1に記載のキャニスタ。
- 前記容器は扁平な中空矩形を呈し、該扁平な矩形の蓄熱材が、前記蒸発燃料の流動方向に沿って配されている、請求項1または請求項2に記載のキャニスタ。
- 複数枚の前記扁平な矩形の蓄熱材が、等間隔で平行に並設されている、請求項3に記載のキャニスタ。
- 前記大気ポート側部位の蓄熱材は、複数のマイクロカプセルがバインダによって粒状に造粒成形されている、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のキャニスタ。
- 前記大気ポート側部位の蓄熱材は、複数のマイクロカプセルが粉末状の吸着材と共にバインダによって粒状に造粒成形されている、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のキャニスタ。
- アルコールが混合された燃料から生じる蒸発混合燃料の吸着・脱離に使用される、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のキャニスタ。
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