JP6933658B2 - キャニスタ - Google Patents

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Description

本発明は、燃料タンクから発生する蒸発燃料が大気中へ放散されることを防止する蒸発燃料処理用のキャニスタに関する。
従来から、車両停止中等に燃料タンク内に貯留されたガソリン燃料が揮発して生じた蒸発燃料を活性炭等からなる吸着材に吸着捕捉し、蒸発燃料が大気中に放散されることを防止する蒸発燃料処理用のキャニスタがある。当該キャニスタには、燃料タンクの上部に連通するタンクポートと、先端が大気に開放している大気ポートと、吸着材から脱離(パージ)された蒸発燃料が流動していくパージポートとが設けられている。エンジン駆動時や車両停止時等に燃料タンクが昇温することで発生した蒸発燃料は、タンクポートからキャニスタ内に流入して大気ポートへ向けて流動していく間に吸着材に吸着されることで、蒸発燃料が大気中へ放散されることが防止される。吸着材に吸着された蒸発燃料は、エンジン駆動時の吸気管負圧やエンジン駆動とは別個独立して駆動制御される吸引ポンプによって大気ポートから大気が導入されることで脱離(パージ)され、吸着材が再生される。
活性炭等の吸着材は、温度が低いほど吸着容量が多くなり、温度が高いほど吸着容量が低下する特性を有する。したがって、蒸発燃料の吸着時には吸着材の温度は低く、パージ時には吸着材の温度が高いことが望ましい。一方、燃料蒸気は、吸着材に吸着される際に凝縮熱に相当する熱を放出し、吸着材から脱離する際に蒸発熱に相当する熱を奪う。すなわち、燃料蒸気の吸着材への吸着は発熱反応であり、吸着材からの脱離は吸熱反応である。そうすると燃料蒸気の吸着・脱離による発熱・吸熱は、吸着材の望ましい温度状態とは逆の方向、すなわち吸着材の吸着・脱離性能を阻害する方向へ作用する。よってキャニスタの性能を向上するために、燃料蒸気の吸着・脱離に伴う発熱・吸熱による、吸着材の温度変化を抑制することが望まれる。
そこで、潜熱を利用して吸着材の温度変化を抑制する蓄熱材を、吸着材と共に内部に収容したキャニスタとして特許文献1がある。特許文献1の蓄熱材には、外殻内に、比較的融点の低いテトラデカンやペンタデカン等のパラフィンからなる相変化物質を封入したマイクロカプセル、又はそのペレット状造粒物(成形蓄熱体)が使用されている。このように、キャニスタ内に吸着材に加えて蓄熱材も収容していることで、蒸発燃料が吸着される際の吸着材の温度上昇が、蓄熱材中の相変化物質が固相から液相へ変化する際の潜熱(融解熱)によって抑制される一方、蒸発燃料が脱離される際の吸着材の温度低下が、蓄熱材中の相変化物質が液相から固相へ変化する際の潜熱(凝固熱)によって抑制されることで、吸着材の吸着・脱離性能が向上する。
また、特許文献1のキャニスタのケースには、タンクポート及びパージポートが接続されている主吸着材室と、主吸着材室とは仕切り板を介して仕切られている第2、第3吸着材室とが設けられている。第3吸着材室は大気ポートと接続されており、第2吸着材室は第3吸着材室と連通する状態で下方に位置している。また、主吸着材室と第2吸着材室とは下方で連通している。そして、燃料タンクへの給油時などには、蒸発燃料が、タンクポートからキャニスタに流入し、大気ポートに流れる。
このような特許文献1のキャニスタでは、主吸着材室には、活性炭と、相変化温度が25〜90℃以下の第1の蓄熱材と、相変化温度が−10〜25℃未満の第2の蓄熱材とが収納されている。また、第2吸着材室には、活性炭と第1の蓄熱材と第2の蓄熱材とが収納されている。さらに、第3吸着材室には、活性炭と第2の蓄熱材とが収納されている。
このように特許文献1のキャニスタでは、主吸着材室、第2及び第3吸着材室の全てに第2の蓄熱材が収納されているため、蒸発燃料の脱離量が増大し、キャニスタ内に残存する量が少なくなるため、大気ポートから排出される蒸発燃料の量を低下することができる。
特開2006−207485号公報
しかし、キャニスタ内に蓄熱材を収容すると、吸着材の温度変化が抑制される一方で、キャニスタ内に収容される活性炭の量が、蓄熱材の分だけ減少する。そうすると、キャニスタの吸着性能、すなわち吸着できる蒸発燃料の量が減少してしまう。
上述の通り、特許文献1のキャニスタについても、キャニスタの全ての吸着剤室に蓄熱材が収納されており、キャニスタ内に収容される活性炭の量が、蓄熱材の分だけ減少してしまう。
本発明は上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、蓄熱材による温度変化の抑制というメリットと、吸着量減少というデメリットとを両立させ、性能を高めたキャニスタを提供することにある。
上記目的を達成するためのキャニスタの特徴構成は、
内燃機関の燃料タンクの上部気室に連通するタンクポートと、内燃機関の吸気通路に連通するパージポートと、大気に開放される大気ポートと、前記タンクポートから前記大気ポートへ流れる蒸発燃料を吸着する活性炭を収納した吸着材室を有する蒸発燃料処理用のキャニスタにおいて、
前記吸着材室は、少なくとも前記タンクポートに隣接したタンク側隣接領域と前記大気ポートに隣接した大気側隣接領域とからなり、前記タンクポートに隣接したタンク側隣接領域に、温度変化に応じて潜熱の吸収および放出を生じる相変化温度が35℃以上の相変化物質をカプセル中に封入した蓄熱材が配設され、前記タンク側隣接領域に収納されている活性炭のBWCが15g/dL以上であり、前記大気側隣接領域に収納されている活性炭のBWCが3g/dL以上15g/dL未満であり、前記タンク側隣接領域は、複数の分割領域に分割されており、前記分割領域に配設された前記蓄熱材の前記相変化物質の相変化温度は、前記タンクポートに近いほど低い点にある。
上記の特徴構成によれば、吸着材室におけるタンクポートに隣接したタンク側隣接領域に、温度変化に応じて潜熱の吸収および放出を生じる相変化物質をカプセル中に封入した蓄熱材が配設されているから、蓄熱材により活性炭の温度変化を抑制して活性炭の性能低下を防ぐ一方で、その活性炭はタンク側隣接領域に配設されるから、吸着材室に収納される活性炭の量の減少が抑制される。したがって上記の特徴構成によれば、蓄熱材による温度変化の抑制というメリットと、吸着量減少というデメリットとを両立させ、性能を高めたキャニスタを提供することができる。
また、蓄熱材の相変化物質の相変化温度が35℃以上である。よって、蒸発燃料が吸着される際の活性炭の温度が上昇して35℃以上となると、蓄熱材中の相変化物質が固相から液相へ変化し、この変化の際の潜熱(融解熱)によって活性炭の温度上昇を効果的に抑制でき好適である。
また、タンク側隣接領域に収納されている活性炭のBWCが15g/dL以上であるから、タンク側隣接領域に吸着能力の高い活性炭が配置されて、特に燃料タンクへの給油の際に流入する多量の蒸発燃料を処理することができ好適である。なおBWCとは、ASTM D5228によるブタンワーキングキャパシティーの値である。
また、大気ポートに隣接した大気側隣接領域では、蒸発燃料がパージ後に残存していると、温度が上昇した際に大気ポートから漏れ出す虞があるため、パージの際に蒸発燃料が十分に脱離することが重要である。上記の特徴構成によれば、大気側隣接領域に収納されている活性炭のBWCが15g/dL未満であるから、大気側隣接領域に脱離能力の高い活性炭が配置されて、パージ処理が適切に行われるので好適である。
タンクポートから吸着材室へ流入した蒸発燃料は、活性炭へ吸着されつつ大気ポートへ向けて流れていくので、吸着熱により徐々に温度が上昇する。したがって活性炭の温度も、タンクポートから離れるにつれて徐々に上昇して、温度勾配が発生する。上記の特徴構成によれば、タンク側隣接領域は、複数の分割領域に分割されており、分割領域に配設された蓄熱材の相変化物質の相変化温度は、タンクポートに近いほど低いから、タンクポートに近い分割領域では低い温度で相変化が生じ、タンクポートから離れた分割領域ではより高い温度で相変化が生じて、上述の活性炭の温度勾配に合致する形態での潜熱の吸収が生じるので好適である。
本発明に係るキャニスタの別の特徴構成は、前記吸着材室における前記大気ポートに隣接した大気側隣接領域に、相変化物質の相変化温度が10℃以上35℃未満である大気側蓄熱材が配設されている点にある。
活性炭からの蒸発燃料の脱離(パージ)は、パージポートからの吸気によって大気ポートから大気が流入して行われる。活性炭から蒸発燃料が脱離する際は、熱が奪われるから、活性炭の温度が低下して活性炭の脱離性能が低下してしまう。特に、活性炭の温度が10℃を下回ると、脱離性能が顕著に低下してしまう。上記の特徴構成によれば、吸着材室における大気ポートに隣接した大気側隣接領域に、相変化物質の相変化温度が10℃以上35℃未満である大気側蓄熱材が配設されている。よって、蒸発燃料が脱離される際の活性炭の温度低下が、蓄熱材中の相変化物質が液相から固相へ変化する際の潜熱(凝固熱)によって抑制される。これにより、大気側隣接領域における活性炭の温度の過度な低下を抑制して、パージ処理が適切に行われるので好適である。
本発明に係るキャニスタの別の特徴構成は、前記大気側隣接領域に収納されている活性炭が、内部に空隙を有する中空状ペレット、またはハニカム状ペレットである点にある。
上記の特徴構成によれば、大気側隣接領域に収納されている活性炭が、内部に空隙を有する中空状ペレット、またはハニカム状ペレットであるから、大気側隣接領域に外表面積が大きく脱離能力の高い活性炭が配置されて、パージ処理が適切に行われるので好適である。
本発明に係るキャニスタの別の特徴構成は、前記タンク側隣接領域は、前記燃料タンクへの給油の際、前記活性炭への前記蒸発燃料の吸着による発熱によって前記活性炭の温度が35℃以上になる領域である点にある。
燃料タンクへの給油が行われる際には、一度に多量の蒸発燃料がキャニスタに流入する場合がある。タンクポートから流入した蒸発燃料は、タンクポート近傍から大気ポートへ向けて吸着帯を形成し、その吸着帯では吸着熱により活性炭の温度が上昇する。活性炭は35℃を超えると、吸着性能が顕著に低下してしまう。上記の特徴構成によれば、タンク側隣接領域は、燃料タンクへの給油の際、活性炭への蒸発燃料の吸着による発熱によって活性炭の温度が35℃以上になる領域であり、そのタンク側隣接領域に蓄熱材が配設されているから、活性炭の温度が35℃を超える事態が抑制されるので好適である。
本発明に係るキャニスタの別の特徴構成は、前記タンク側隣接領域における前記蓄熱材の配設の割合が、前記タンク側隣接領域の前記活性炭と前記蓄熱材との合計の容積の20体積%以上50体積%以下である点にある。
上記の特徴構成によれば、タンク側隣接領域における蓄熱材の配設の割合が、タンク側隣接領域の活性炭と蓄熱材との合計の容積の20体積%以上50体積%以下であるから、タンク側隣接領域での吸着量を大きく減らすことなく、温度変化を十分に抑制することができ好適である。
本発明に係るキャニスタの別の特徴構成は、前記タンク側隣接領域は、前記吸着材室の容積の40%以上85%以下の容積を有する点にある。
上記の特徴構成によれば、タンク側隣接領域は、吸着材室の容積の40%以上85%以下の容積を有するから、キャニスタ全体として、吸着量を大きく減らすことなく温度変化を十分に抑制することができ好適である。特に、前記タンク側隣接領域は、1.2L以上2.5L以下の容積を有すると好ましい。
本発明に係るキャニスタの別の特徴構成は、前記タンク側隣接領域の全体のGWC値が70g以上100g以下である点にある。
上記の特徴構成によれば、タンク側隣接領域の全体のGWC値が70g以上100g以下であるから、特に燃料タンクへの給油の際の蒸発燃料の吸着処理を過不足なく行うことができ好適である。なおGWC値とは、ガソリンワーキングキャパシティーの値であり、BWCのブタンの代りにガソリン蒸気を使用して測定される値であって、活性炭を使用したキャニスタにおけるガソリン吸脱着性能の目安となるものである。
キャニスタの構造を示す概略断面図 キャニスタの構造を示す概略断面図 キャニスタの構造を示す概略断面図 ハニカム状ペレットの構造を示す斜視図
(第1実施形態)
(1)キャニスタの全体構成
以下に、キャニスタ100の全体構成について説明する。図1に、第1実施形態に係るキャニスタ100の断面図を示す。キャニスタ100は、自動車の燃料タンクから発生する蒸発燃料の処理用に設置される。キャニスタ100は、ケース1、カバー2、プレート8、コイルスプリング9、フィルタFを有して構成される。キャニスタ100の内部には吸着材室Rが形成され、活性炭が収納される。
ケース1は、下方が開口した中空筒状の合成樹脂(例えば、ナイロン)製の部材である。カバー2は、円盤形状の合成樹脂(例えば、ナイロン)製の部材である。カバー2は、ケース1の下側に例えば振動溶接や接着などによって接合されており、ケース1の開口を塞いでいる。
ケース1の上側には、タンクポート3、パージポート4、および大気ポート5が形成されている。タンクポート3は、自動車の燃料タンク(図示なし)の上部と連通しており、燃料タンクから発生する蒸発燃料がタンクポート3を通ってケース1の内部に流入する。パージポート4は、内燃機関の吸気通路(図示なし)に連通する。吸気通路は、内燃機関の吸気管に連通されているか、エンジンの駆動とは独立して駆動制御される吸引ポンプに接続されている。大気ポート5は、大気に開放されており、大気が大気ポート5を通ってケース1の内部に流入する。
ケース1の内部には、隔壁6および補助隔壁7が形成されている。隔壁6は、ケース1の内部の上端からカバー2の近傍まで延びる隔壁であって、パージポート4と大気ポート5との間に位置する。補助隔壁7は、ケース1の内部の上端からカバー2に向けて延びる短寸の隔壁であって、タンクポート3とパージポート4との間に位置する。
隔壁6によって、ケース1の内部の空間が、第1領域11と第2領域12とに仕切られている。本実施形態では、活性炭が第1領域11および第2領域12に収納されている。また、蓄熱材が第1領域11(後述する実施例1)に配設されているか、または第1領域11と第2領域12の両方(後述する実施例2)に配設されている。
第1領域11と第2領域12の上部および下部には、フィルタFが配置されている。フィルタFは、合成樹脂製の不織布や発泡ウレタン製のフィルタであって、蒸発燃料や空気が通流可能に構成されている。第1領域11と第2領域12の下部には、プレート8が配置されている。プレート8は、多数の貫通孔が形成された金属板であって、蒸発燃料や空気が通流可能に構成されている。プレート8は、コイルスプリング9により上方向へ付勢されており、もって第1領域11および第2領域12の活性炭・蓄熱材が上方に押し固められている。
以上の構成により、キャニスタ100の内部には、タンクポート3(およびパージポート4)と大気ポート5との間に亘るU字状の流路が形成される。タンクポート3から流入する蒸発燃料は、まず第1領域11に流入し、プレート8の下方を通って、第2領域12に流入することになる。第1領域11および第2領域12は、タンクポート3から大気ポート5へ流れる蒸発燃料を吸着する活性炭を収納しており、以下、吸着材室Rと総称する場合がある。また第1領域11はタンクポート3に隣接しており、タンク側隣接領域Tと呼ぶ場合がある。第2領域12は大気ポート5に隣接しており、大気側隣接領域Uと呼ぶ場合がある。
吸着材室Rに収容される吸着材としては、活性炭が使用される。例えば、所定形状に造粒成型されたもの、または粒度を揃えた破砕炭が使用される。また、活性炭としては、一例であるが、例えば木材、石炭、ヤシ殻等を原料とするものを使用することができる。
吸着材室Rに収容される蓄熱材としては、温度変化に応じて潜熱の吸収および放出を生じる相変化物質をカプセル中に封入したマイクロカプセル型蓄熱材が所定形状に造粒成型されたものが使用される。マイクロカプセル型蓄熱材は、相変化物質を芯材料として、例えばコアセルベーション法、in−situ法(界面反応法)等の公知の方法により製造できる。
相変化物質としては、活性炭の温度変化に応じて固相と液相との間で相変化可能な物質であれば特に限定されず、有機化合物や無機化合物を使用できる。具体的には、テトラデカン、ペンタデカン、ヘキサデカン、ヘプタデカン、オクタデカン、ノナデカン、エイコサン、ヘンイコサン、ドコサンなどの直鎖の脂肪族炭化水素や、天然ワックス、石油ワックス、LiNO3・3H2O、Na2SO4・10H2O、Na2HPO4・12H2Oなどの無機化合物の水和物、カプリン酸、ラウリル酸、パルミチン酸、ミリスチン酸等の脂肪酸類、炭素数が12から15の高級アルコール、バルミチン酸メチル、ステアリン酸メチル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸ステアリル、ミリスチン酸ミリスチル等のエステル化合物等が挙げられる。
上記に一例として挙げた相変化物質を、相変化温度が35℃以上の相変化物質と、相変化温度が10℃以上35℃未満の相変化物質とに分類すると次のようになる。
相変化温度が35℃以上の相変化物質は、エイコサン、ヘンイコサン、ドコサン、天然ワックス、石油ワックス、Na2HPO4・12H2O、ラウリル酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、炭素数が14以上の高級アルコール、ステアリン酸ステアリル、ミリスチン酸ミリスチルである。
相変化温度が10℃以上35℃未満の相変化物質は、テトラデカン、ペンタデカン、ヘキサデカン、ヘプタデカン、オクタデカン、ノナデカン、LiNO3・3H2O、Na2SO4・10H2O、カプリン酸、炭素数が14未満の高級アルコール、バルミチン酸メチル、ステアリン酸メチル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチルである。
(2)タンク側隣接領域T
本実施形態では、タンクポート3に隣接したタンク側隣接領域T(第1領域11)に、温度変化に応じて潜熱の吸収および放出を生じる相変化物質をカプセル中に封入した蓄熱材が配設されている。
タンク側隣接領域T(第1領域11)に配設される蓄熱材の、相変化物質の相変化温度としては、35℃以上が好ましい。
タンク側隣接領域T(第1領域11)における蓄熱材の配設の割合が、第1領域11の活性炭と蓄熱材との合計の容積の20体積%以上50体積%以下であると好ましい。
タンク側隣接領域T(第1領域11)は、1.2L以上2.5L以下の容積を有すると好ましい。また、大気側隣接領域U(第2領域12)は、0.45L以上1.8L以下の容積を有すると好ましい。この場合、タンク側隣接領域T(第1領域11)は、吸着材室Rの容積、すなわち第1領域11と第2領域12の合計の容積の40%以上85%以下の容積を有すると好ましい。タンク側隣接領域Tのこのような容積%により、キャニスタ全体として、吸着量を大きく減らすことなく温度変化を十分に抑制することができ好適である。
本実施形態の一例として、例えば、第1領域11は2.0Lの容積を有し、第2領域12は1.0Lの容積を有することができる。この場合、第1領域11は、吸着材室Rの容積の66.6%の容積を有することができる。
ただし、タンク側隣接領域Tおよび大気側隣接領域Uの大きさは、キャニスタ100が取り付けられる内燃機関および燃料タンクに応じて任意に設定が可能である。
タンク側隣接領域T(第1領域11)に収納されている活性炭のBWCが15g/dL以上であると好ましい。なおBWCとは、ASTM D5228によるブタンワーキングキャパシティーの値であり、本明細書における以下の各実施形態及び各実施例において同じである。
BWCが15g/dL以上の活性炭としては、例えば、INGEVITY製 BAX1500(ブタン吸着性能:60.1wt%、充填密度:0.297g/ml、BWC:15.1g/dL)、及び、JACOBI試作品(ブタン吸着性能:56.6wt%、充填密度:0.327g/ml、BWC:15.6)等が挙げられる。
(3)大気側隣接領域U
大気ポート5に隣接した大気側隣接領域U(第2領域12)には、蓄熱材を配置せずに活性炭のみを収納する形態も可能である。大気側隣接領域U(第2領域12)に、相変化物質の相変化温度が10℃以上35℃未満である蓄熱材(大気側蓄熱材)を配設すると好ましい。
大気側隣接領域U(第2領域12)に収納されている活性炭のBWCが15g/dL未満であると好ましい。大気側隣接領域Uに収納されている活性炭のBWCが、11g/dL以下であるとより好ましく、7g/dL以下であると更に好ましく、3g/dL以上であるとより好ましく、4g/dL以上であると更に好ましい。
BWCの低い活性炭は、賦活処理時の温度及び賦活処理における滞留時間等を調整することによって、賦活の程度を落として製造できる。また、BWCの低い活性炭は、非多孔質の物質又はBWCの低いものを混合することによって製造できる。
BWCが3g/dL以上、かつ、15g/dL未満の活性炭としては、例えば、INGEVITY製 BAX1100(ブタン吸着性能:37.1wt%、充填密度:0.348g/ml、BWC:11.4g/dL)等が挙げられる。
BWCが3g/dL以上、かつ、15g/dL未満の活性炭としては、星形、ギアー炭等の中実のペレットであってもよく、内部に空隙を有する中空状ペレット、またはハニカム状ペレットであってもよい。内部に空隙を有する中空状ペレットとしては、例えば、中心軸に平行な円筒状の空隙を有する中空円筒状ペレットがあり、ハニカム状ペレットとしては、図4に示すハニカム状ペレットがある。
図4に、バインダ樹脂により所定形状に造粒成型された活性炭の一例としてのハニカム状ペレット90の構造を示す。ハニカム状ペレット90は、円筒形状であり、中心軸に並行に複数の貫通孔91が形成されている。貫通孔91の間の隔壁92が60°の角度で交差するよう、貫通孔91が形成されている。貫通孔91の断面は正三角形となっている。
上述のような中空状ペレット及びハニカム状ペレットからなる活性炭は、空隙部が多いため表面積が大きく、充填密度が低い。結果としてBWCが小さい。よって、蒸発燃料の吸着性能が低く、つまり脱離能力が高いため、蒸発燃料のパージ処理が適切に行われるので好ましい。
以下、第1実施形態に係るキャニスタ100に関して、第1領域11および第2領域12に収容する活性炭および蓄熱材の具体例について、実施例1および実施例2として説明する。
(実施例1)
第1領域11に、蓄熱材と活性炭とを混合して配設する。活性炭は、でBWC(ASTM D5228によるブタンワーキングキャパシティー、以下同じ)が、15.2g/dLの直径2mm、長さ2〜8mmの円柱活性炭ペレットを用いる。蓄熱材は、相変化温度が39℃である相変化物質としてミリスチン酸ミリスチルを用いた蓄熱材を用いる。
第1領域11の充填容積は2.0Lであり、1.2Lの活性炭と、0.8Lの蓄熱材とが混合されて、第1領域11に充填される。すなわち、第1領域11では、第1領域11の活性炭と蓄熱材との合計の容積に対し、活性炭が60体積%配設され、蓄熱材が40体積%配設される。
第2領域12の充填容積は1.0Lであり、活性炭のみを収納する。活性炭は、BWCが11.3g/dLの直径2mm、長さ2〜8mmの円柱活性炭ペレットを用いる。
(実施例2)
第1領域11の構成は実施例1と同一である。すなわち第1領域11に、蓄熱材と活性炭とを混合して配設する。活性炭は、BWCが、15.2g/dLの直径2mm、長さ2〜8mmの円柱活性炭ペレットを用いる。蓄熱材は、相変化温度が36℃である相変化物質としてエイコサンを用いた蓄熱材を用いる。
第2領域12に、蓄熱材と活性炭とを混合して配設する。活性炭は、BWCが11.3g/dLの直径2mm、長さ2〜8mmの円柱活性炭ペレットを用いる。蓄熱材は、相変化温度が18℃である相変化物質としてヘキサデカンを用いた蓄熱材を用いる。
第2領域12の充填容積は1.0Lであり、0.8Lの活性炭と、0.2Lの蓄熱材とが混合されて、第2領域12に充填される。すなわち、第2領域12では、第2領域12の活性炭と蓄熱材との合計の容積に対し、活性炭が80体積%配設され、蓄熱材が20体積%配設される。
以上の実施例1および実施例2にしたがって構成されたキャニスタ100では、燃料タンクへの給油の際、蒸発燃料がキャニスタ100に流入し、活性炭の温度が上昇し、第1領域11(タンク側隣接領域T)の活性炭の温度が35℃以上となる。そしてその領域に、蓄熱材が配設されている。
(第2実施形態)
上述の第1実施形態では、キャニスタ100は第1領域11と第2領域12とを有して構成された。第2実施形態に係るキャニスタ100は、第1領域21、第2領域22および第3領域23を有して構成される。以下の第2実施形態の説明では、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する場合がある。
図2に、第2実施形態に係るキャニスタ100の断面図を示す。第1実施形態と同様に、隔壁6によって、ケース1の内部の空間が左右に分けられている。そして図中右側の空間(大気ポート5の側の空間)が、フィルタFにより上下に分けられている。隔壁6によって分けられたタンクポート3の側の空間を第1領域21とする。大気ポート5の側の空間の、下側の空間(カバー2の側の空間)を第2領域22とし、上側の空間(大気ポート5の側の空間)を第3領域23とする。
第1領域21は1.2L以上2.5L以下の容積を有し、第2領域22は0.3L以上1L以下の容積を有し、第3領域23は0.1L以上0.5L以下の容積を有すると好ましい。
本実施形態の一例として、例えば、第1領域21は2.0Lの容積を有し、第2領域22は0.7Lの容積を有し、第3領域23は0.3Lの容積を有することができる。
以上の構成により、キャニスタ100の内部には、第1実施形態と同様にタンクポート3(およびパージポート4)と大気ポート5との間に亘るU字状の流路が形成される。タンクポート3から流入する蒸発燃料は、まず第1領域21に流入し、プレート8の下方を通って、第2領域22に流入し、第3領域23に流入することになる。第1領域21、第2領域22および第3領域23は、タンクポート3から大気ポート5へ流れる蒸発燃料を吸着する活性炭を収納しており、以下、吸着材室Rと総称する場合がある。また第1領域21はタンクポート3に隣接しており、タンク側隣接領域Tと呼ぶ場合がある。第3領域23は大気ポート5に隣接しており、大気側隣接領域Uと呼ぶ場合がある。
なお、タンク側隣接領域Tおよび大気側隣接領域Uの大きさを上述のように記載したが、タンク側隣接領域Tおよび大気側隣接領域Uは、キャニスタ100が取り付けられる内燃機関および燃料タンクに応じて任意に設定が可能である。
一の形態として、第1領域21及び第2領域22に配設される蓄熱材の、相変化物質の相変化温度としては、35℃以上が好ましい。また、第3領域23に配設される蓄熱材の、相変化物質の相変化温度としては、10℃以上35℃未満が好ましい。
別の形態として、第1領域21に配設される蓄熱材の、相変化物質の相変化温度としては、35℃以上が好ましい。また、第3領域23に配設される蓄熱材の、相変化物質の相変化温度としては、10℃以上35℃未満が好ましい。
また、タンク側隣接領域T(第1領域21)における蓄熱材の配設の割合が、第1領域21の活性炭と蓄熱材との合計の容積の20体積%以上50体積%以下であると好ましい。これにより、タンク側隣接領域Tでの吸着量を大きく減らすことなく、温度変化を十分に抑制することができ好適である。
以下、第2実施形態に係るキャニスタ100に関して、第1領域21、第2領域22および第3領域23に収容する活性炭および蓄熱材の具体例について、実施例3、実施例4および実施例5として説明する。
(実施例3)
第1領域21に、蓄熱材と活性炭とを混合して配設する。活性炭は、BWCが、15.2g/dLの直径2mm、長さ2〜8mmの円柱活性炭ペレットを用いる。蓄熱材は、相変化温度が39℃である相変化物質としてミリスチン酸ミリスチルを用いた蓄熱材を用いる。
第1領域21の充填容積は2.0Lであり、1.2Lの活性炭と、0.8Lの蓄熱材とが混合されて、第1領域21に充填される。すなわち、第1領域21では、第1領域21の活性炭と蓄熱材との合計の容積に対し、活性炭が60体積%配設され、蓄熱材が40体積%配設される。
第2領域22に、蓄熱材と活性炭とを混合して配設する。活性炭は、BWCが15.2g/dLの直径2mm、長さ2〜8mmの円柱活性炭ペレットを用いる。蓄熱材は、相変化温度が39℃である相変化物質としてミリスチン酸ミリスチルを用いた蓄熱材を用いる。
第2領域22の充填容積は0.7Lであり、0.42Lの活性炭と、0.28Lの蓄熱材とが混合されて、第2領域22に充填される。すなわち、第2領域22では、第2領域22の活性炭と蓄熱材との合計の容積に対し、活性炭が60体積%配設され、蓄熱材が40体積%配設される。
第3領域23の充填容積は0.3Lであり、活性炭のみを収納する。活性炭は、BWCが8.4g/dLで、外径4mm、内径2mmの中空円筒状ペレットに成形された活性炭を用いる。
(実施例4)
第1領域21および第2領域22については、実施例3と同一である。
第3領域23の充填容積は0.3Lであり、活性炭のみを収納する。活性炭は、BWCが8.4g/dLで、図4に示すハニカム状ペレット90を用いる。ハニカム状ペレット90の形状は、外径6mm、外周壁の厚さ0.6mm、隔壁92の厚さ0.4mmである。
(実施例5)
実施例3と同様に、第1領域21に、蓄熱材と活性炭とを混合して配設する。活性炭は、BWCが、15.2g/dLの直径2mm、長さ2〜8mmの円柱活性炭ペレットを用いる。蓄熱材は、相変化温度が39℃である相変化物質としてミリスチン酸ミリスチルを用いた蓄熱材を用いる。
第1領域21の充填容積は2.0Lであり、1.2Lの活性炭と、0.8Lの蓄熱材とが混合されて、第1領域21に充填される。すなわち、第1領域21では、第1領域21の活性炭と蓄熱材との合計の容積に対し、活性炭が60体積%配設され、蓄熱材が40体積%配設される。
第2領域22の充填容積は0.7Lであり、活性炭のみを収納する。活性炭は、BWCが11.3g/dLの直径2mm、長さ2〜8mmの円柱活性炭ペレットを用いる。
第3領域23に、蓄熱材と活性炭とを混合して配設する。活性炭は、BWCが11.3g/dLの直径2mm、長さ2〜8mmの円柱活性炭ペレットを用いる。蓄熱材は、相変化温度が18℃である相変化物質としてヘキサデカンを用いた蓄熱材を用いる。
第3領域23の充填容積は0.3Lであり、0.24Lの活性炭と、0.06Lの蓄熱材とが混合されて、第3領域23に充填される。すなわち、第3領域23では、第3領域23の活性炭と蓄熱材との合計の容積に対し、活性炭が80体積%配設され、蓄熱材が20体積%配設される。
(第3実施形態)
上述の第1実施形態では、キャニスタ100は第1領域11と第2領域12とを有して構成された。第3実施形態に係るキャニスタ100は、第1領域31、第2領域32、第3領域33、第4領域34、および第5領域35を有して構成される。以下の第3実施形態の説明では、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する場合がある。
図3に、第3実施形態に係るキャニスタ100の断面図を示す。第1実施形態と同様に、隔壁6によって、ケース1の内部の空間が左右に分けられている。第2実施形態と同様に、図中右側の空間(大気ポート5の側の空間)が、フィルタFにより上下に分けられている。そして図中左側の空間(タンクポート3の側の空間)が、フィルタFにより上下に3つに分けられている。
図中左側(タンクポート3の側)の上下に3つに分けられた空間を、上から(すなわちタンクポート3の側から)順に第1領域31、第2領域32、第3領域33とする。大気ポート5の側の空間の、下側の空間(カバー2の側の空間)を第4領域34とし、上側の空間(大気ポート5の側の空間)を第5領域35とする。
第1領域31は0.5L以上1.5L以下の容積を有し、第2領域32は0.3L以上0.9L以下の容積を有し、第3領域33は0.2L以上0.6L以下の容積を有し、第4領域34は0.3L以上0.9L以下の容積を有し、第5領域35は0.1L以上0.7L以下の容積を有すると好ましい。
本実施形態の一例として、例えば、第1領域31は1.0Lの容積を有し、第2領域32は0.6Lの容積を有し、第3領域33は0.4Lの容積を有する。第4領域34は0.6Lの容積を有し、第5領域35は0.4Lの容積を有することができる。
以上の構成により、キャニスタ100の内部には、第1実施形態と同様にタンクポート3(およびパージポート4)と大気ポート5との間に亘るU字状の流路が形成される。タンクポート3から流入する蒸発燃料は、まず第1領域31に流入し、第2領域32、第3領域33に順に流入し、プレート8の下方を通って、第4領域34に流入し、第5領域35に流入することになる。第1領域31、第2領域32、第3領域33、第4領域34および第5領域35は、タンクポート3から大気ポート5へ流れる蒸発燃料を吸着する活性炭を収納しており、以下、吸着材室Rと総称する場合がある。
本実施形態では、第1領域31および第2領域32に、蓄熱材が配設される。すなわち本実施形態では、第1領域31および第2領域32が、タンク側隣接領域Tに相当し、温度変化に応じて潜熱の吸収および放出を生じる相変化物質をカプセル中に封入した蓄熱材が配設されているのである。第1領域31及び第2領域32に配設される蓄熱材の、相変化物質の相変化温度としては、35℃以上が好ましい。
そしてタンク側隣接領域Tは、複数の分割領域(第1領域31および第2領域32)に分割されており、分割領域に配設された蓄熱材の相変化物質の相変化温度は、タンクポート3に近いほど低い。つまり、第1領域31に配設された蓄熱材の相変化物質の相変化温度は、第2領域32に配設された蓄熱材の相変化物質の相変化温度よりも低い。
そして第3領域33は、活性炭のみが収容される。
ここで、タンク側隣接領域Tおよび大気側隣接領域Uの大きさは、キャニスタ100が取り付けられる内燃機関および燃料タンクに応じて任意に設定が可能である。特に、タンク側隣接領域Tを、燃料タンクへの給油の際、活性炭への蒸発燃料の吸着による発熱によって活性炭の温度が35℃以上になる領域に設定して、その領域に蓄熱材を配設すると好適である。
なおキャニスタ100が搭載される車両の種類によっては、燃料タンクへの給油の際、活性炭への蒸発燃料の吸着による発熱によって第3領域33の温度が45℃以上、あるいは50℃以上になる場合がある。この場合、第3領域33に蓄熱材を配設すると好適である。
また、第4領域34は、活性炭のみが収容される。
また、第5領域35に、蓄熱材が配設される。すなわち本実施形態では、第5領域35が大気側隣接領域Uに相当し、温度変化に応じて潜熱の吸収および放出を生じる相変化物質をカプセル中に封入した蓄熱材が配設されているのである。第5領域35に配設される蓄熱材の、相変化物質の相変化温度としては、10℃以上35℃未満が好ましい。
また、タンク側隣接領域Tである第1領域31における蓄熱材の配設の割合が、第1領域31の活性炭と蓄熱材との合計の容積の20体積%以上50体積%以下であると好ましい。同様に、タンク側隣接領域Tである第2領域32における蓄熱材の配設の割合が、第2領域32の活性炭と蓄熱材との合計の容積の20体積%以上50体積%以下であると好ましい。これにより、タンク側隣接領域Tでの吸着量を大きく減らすことなく、温度変化を十分に抑制することができ好適である。
以下、第3実施形態に係るキャニスタ100に関して、各領域に収容する活性炭および蓄熱材の具体例について、実施例6として説明する。
(実施例6)
第1領域31に、蓄熱材と活性炭とを混合して配設する。活性炭は、BWCが、15.2g/dLの直径2mm、長さ2〜8mmの円柱活性炭ペレットを用いる。蓄熱材は、相変化温度が39℃である相変化物質としてミリスチン酸ミリスチルを用いた蓄熱材を用いる。
第1領域31の充填容積は1.0Lであり、0.6Lの活性炭と、0.4Lの蓄熱材とが混合されて、第1領域31に充填される。すなわち、第1領域31では、第1領域31の活性炭と蓄熱材との合計の容積に対し、活性炭が60体積%配設され、蓄熱材が40体積%配設される。
第2領域32に、蓄熱材と活性炭とを混合して配設する。活性炭は、BWCが、15.2g/dLの直径2mm、長さ2〜8mmの円柱活性炭ペレットを用いる。蓄熱材は、相変化温度が48℃である相変化物質として日本精蝋製PW115 ワックスを用いた蓄熱材を用いる。
第2領域32の充填容積は0.6Lであり、0.36Lの活性炭と、0.24Lの蓄熱材とが混合されて、第2領域32に充填される。すなわち、第2領域32では、第2領域32の活性炭と蓄熱材との合計の容積に対し、活性炭が60体積%配設され、蓄熱材が40体積%配設される。
第3領域33の充填容積は0.4Lであり、活性炭のみを収納する。活性炭は、BWCが15.2g/dLの直径2mm、長さ2〜8mmの円柱活性炭ペレットを用いる。
第4領域34の充填容積は0.6Lであり、活性炭のみを収納する。活性炭は、BWCが11.3g/dLの直径2mm、長さ2〜8mmの円柱活性炭ペレットを用いる。
第5領域35に、蓄熱材と活性炭とを混合して配設する。活性炭は、BWCが11.3g/dLの2mm円柱活性炭ペレットを用いる。蓄熱材は、相変化温度が18℃である相変化物質としてヘキサデカンを用いた蓄熱材を用いる。
第5領域35の充填容積は0.4Lであり、0.32Lの活性炭と、0.08Lの蓄熱材とが混合されて、第5領域35に充填される。すなわち、第5領域35では、第5領域35の活性炭と蓄熱材との合計の容積に対し、活性炭が80体積%配設され、蓄熱材が20体積%配設される。
(実施例7)
第1領域31〜第4領域34については、実施例6と同一である。
第5領域35に、蓄熱材と活性炭とを混合して配設する。活性炭は、BWCが8.4g/dLの4mm中空円筒状ペレット(外径4mm、内径2mm)を用いる。蓄熱材は、相変化温度が18℃である相変化物質としてヘキサデカンを用いた蓄熱材を用いる。
第5領域35の充填容積は0.4Lであり、0.32Lの活性炭と、0.08Lの蓄熱材とが混合されて、第5領域35に充填される。すなわち、第5領域35の活性炭と蓄熱材との合計の容積に対し、活性炭が80体積%配設され、蓄熱材が20体積%配設される。
(実施例8)
第1領域31〜第4領域34については、実施例6と同一である。
第5領域35に、蓄熱材と活性炭とを混合して配設する。活性炭は、BWCが8.4g/dLの6mmハニカム状ペレット(外径6mm、外壁0.6mm、リブ厚0.4mm)を用いる。蓄熱材は、相変化温度が18℃である相変化物質としてヘキサデカンを用いた蓄熱材を用いる。
第5領域35の充填容積は0.4Lであり、0.32Lの活性炭と、0.08Lの蓄熱材とが混合されて、第5領域35に充填される。すなわち、第5領域35の活性炭と蓄熱材との合計の容積に対し、活性炭が80体積%配設され、蓄熱材が20体積%配設される。
(他の実施形態)
(1)上述の第3実施形態では、タンク側隣接領域Tが2つの分割領域(第1領域31および第2領域32)に分割されたが、3つ以上に分割することも可能である。
(2)上述の実施形態では、各領域の間にフィルタFが配置されたが、フィルタFを省略することも可能である。
(3)上述の実施形態では、活性炭として、例えば所定形状に造粒成形された活性炭や粒度を揃えた破砕炭や中空状ペレット及びハニカム状ペレット等が使用され、蓄熱材として、マイクロカプセル型蓄熱材が所定形状に造粒成型されたものが使用された。活性炭と蓄熱材とを一体に成形した一体型材料を用いて、これをタンク側隣接領域Tに配設することも可能である。
なお上述の実施形態(他の実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
1 :ケース
2 :カバー
3 :タンクポート
4 :パージポート
5 :大気ポート
6 :隔壁
7 :補助隔壁
8 :プレート
9 :コイルスプリング
90 :ハニカム状ペレット
91 :貫通孔
92 :隔壁
100 :キャニスタ
F :フィルタ
R :吸着材室
T :タンク側隣接領域
U :大気側隣接領域

Claims (3)

  1. 内燃機関の燃料タンクの上部気室に連通するタンクポートと、内燃機関の吸気通路に連通するパージポートと、大気に開放される大気ポートと、前記タンクポートから前記大気ポートへ流れる蒸発燃料を吸着する活性炭を収納した吸着材室を有する蒸発燃料処理用のキャニスタにおいて、
    前記吸着材室は、少なくとも前記タンクポートに隣接したタンク側隣接領域と前記大気ポートに隣接した大気側隣接領域とからなり、前記タンクポートに隣接したタンク側隣接領域に、温度変化に応じて潜熱の吸収および放出を生じる相変化温度が35℃以上の相変化物質をカプセル中に封入した蓄熱材が配設され、前記タンク側隣接領域に収納されている活性炭のBWCが15g/dL以上であり、前記大気側隣接領域に収納されている活性炭のBWCが3g/dL以上15g/dL未満であり、
    前記タンク側隣接領域は、複数の分割領域に分割されており、前記分割領域に配設された前記蓄熱材の前記相変化物質の相変化温度は、前記タンクポートに近いほど低いキャニスタ。
  2. 前記大気側隣接領域に、相変化物質の相変化温度が10℃以上35℃未満である大気側蓄熱材が配設されている請求項1に記載のキャニスタ。
  3. 前記大気側隣接領域に収納されている活性炭が、内部に空隙を有する中空状ペレット、またはハニカム状ペレットである請求項1または2に記載のキャニスタ。
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