JP4792900B2 - バリスタ用磁器組成物、及び積層バリスタ - Google Patents

バリスタ用磁器組成物、及び積層バリスタ Download PDF

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Description

本発明は、静電気保護素子やノイズフィルタ等に用いられるバリスタ用磁器組成物、及びそれを用いて得られた積層バリスタに関し、特に、低いバリスタ電圧、かつ小さい静電容量が求められる用途に好適なバリスタ用磁器組成物、及び積層バリスタに関する。
従来、バリスタは過電圧保護用素子として広く用いられているが、情報機器の小型化・高度化に伴い、外部機器とのインターフェースが増加する中で、外部機器から受ける静電気放電(ESD)の影響を防ぐために、サージ吸収用素子として注目されている。特に、昨今の回路電圧の低電圧化に伴い、立ち上がり電圧(以下、バリスタ電圧と言う)の低いバリスタが求められている。
このような低いバリスタ電圧を発現可能なバリスタ用磁器組成物として、例えば、特許文献1においては、酸化亜鉛を主成分とし、副成分として、プラセオジムを全体の0.05〜3.0原子%、コバルトを全体の0.5〜10原子%、カリウム、ナトリウム及びリチウムのうち少なくとも一種を総量で全体の0.005〜0.5原子%、アルミニウム、ガリウム及びインジウムのうち少なくとも1種を総量で全体の2×10-5〜0.5原子%及びジルコニウムを全体の0.005〜5.0原子%の範囲で含むバリスタ用磁器組成物、及び積層バリスタが開示されている。
しかしながら、上記組成では低いバリスタ電圧を有しながら、その他のバリスタ特性についても十分な特性が得られているものの、静電容量が30pF程度あり、例えばアンテナ等の高速信号ラインにおいて好適な小さい静電容量が求められる用途には向いていなかった。
通常、積層バリスタにおいて、バリスタ電圧を低くしようとすると、静電容量が大きくなる傾向があることが知られている。バリスタ電圧は、積層バリスタの内部電極間に存在する結晶粒界数に比例する。1結晶粒界あたりのバリスタ電圧は2〜3Vであるため、例えば35V以下の低い電圧においても十分に機能する低いバリスタ電圧を有するバリスタを得るには、内部電極間に存在する結晶粒界数は10数個以下でなければならない。しかしながら、内部電極間の結晶粒界数を少なくすると、内部電極間に存在する結晶粒界の直列分が少なくなるため、静電容量の増大を招いてしまう。このため、バリスタ電圧が低く、かつ、静電容量も小さいバリスタを得ることは困難であった。
このような背景がある中、通信速度の高速化が進むにつれ、信号に対する影響の少ない、例えば、静電容量が20pF以下の静電容量の小さいバリスタが求められてきている。
このような課題を解決するために、特許文献2では、酸化亜鉛を含む主成分と、希土類元素の酸化物を含む第1副成分とは別に、Siの酸化物を含む第2成分を添加することが提案されている。これは、内部電極間の結晶粒界数を少なくした上で、内部電極間にバリスタ特性及び静電容量が発現しないZn2SiO4等を構成することで、バリスタ特性が発現しないような結晶粒界の面積を増加させ、静電容量を低下させている。
特開2004−140334号公報 特開2004−146675号公報
特許文献2では、主成分として酸化亜鉛を用い、副成分として希土類元素の酸化物を含むバリスタにおいて、ケイ素の酸化物としてSiO2を1〜30原子%程度添加している。しかしながら、本願発明者らが追試実験を行った結果、SiO2を1原子%程度添加するだけでも、ESD耐性が低下することがわかった。
そこで、本発明はバリスタ電圧が低く、かつ、静電容量が小さく、さらに優れたESD耐性が得られるバリスタ用磁器組成物、及び積層バリスタを提供することを目的としている。
上記の目的を達成しうる本願第1の発明のバリスタ用磁器組成物は、酸化亜鉛を主成分とするバリスタ用磁器組成物であって、金属元素の総量を100原子%としたとき、第1の副成分は少なくとも2種類以上の希土類元素であり、前記希土類元素のうち1種類はプラセオジムであり、前記第1の副成分の合計が0.5〜10.0原子%、第2の副成分としてのコバルトが3.0〜10.0原子%、第3の副成分としてのアルミニウムが0.001〜0.005原子%、第4の副成分としてのアルカリ金属元素のうち少なくとも一種の合計が0.01〜1.0原子%、第5の副成分としてのジルコニウムが0.005〜0.5原子%、第6の副成分としてのカルシウム及び/またはマグネシウムが5.0〜30.0原子%、の範囲で含有されており、実質的にケイ素の酸化物を含有しておらず、不純物量が200ppm以下であることを特徴とする。
また、本願第2の発明のバリスタ用磁器組成物は、前記第1の副成分として含まれる前記プラセオジム以外の希土類元素が、0.25原子%以上含有されていることが好ましい。
また、本願第3の発明のバリスタ用磁器組成物は、前記本願第2の発明のバリスタ用磁器組成物において、前記プラセオジム以外の希土類元素がランタン及び/またはディスプロシウムであることが好ましい。
また、本願第4の発明のバリスタ用磁器組成物は、前記第6の副成分として、マグネシウムを用いることが好ましい。
さらに、本願第5の発明の積層バリスタは、内部に複数の内部電極を有するセラミック素体と、前記セラミック素体の表面に前記内部電極と導通するように形成される外部電極と、を有する積層バリスタであって、前記セラミック素体が、本願第1〜本願第4の発明のバリスタ用磁器組成物を用いて形成されたことを特徴とする。
本願第1の発明によって、例えば35V以下の低いバリスタ電圧と20pF以下の小さい静電容量を得ることが可能であり、その上、優れたESD耐性が得られる。これは、本願第1の発明において、第1〜第6の副成分の含有量を全て満たすことによって得られる効果ではあるが、中でも、少なくともプラセオジムと、前記プラセオジム以外の希土類元素とを含む第1の副成分を所定の範囲で含有した上で、第4の副成分であるカルシウム及び/またはマグネシウムを、他の副成分の中でもバリスタ用磁器組成物全総量中に多めに含有させる点にある。
その作用は必ずしも明らかではないが、少なくともプラセオジムとプラセオジム以外の希土類元素とを含む第1の副成分を、バリスタ用磁器組成物中において0.5〜10.0原子%の範囲で添加することによって、結晶粒界に粒界析出物を多く存在させた上に、第6の副成分であるカルシウム及び/またはマグネシウムを5.0〜30.0原子%と他の副成分の中でも多く添加し、その他の副成分の成分量を本願第1の発明のような範囲とすることによって、焼成温度に対する結晶粒子の粒成長のばらつきを抑制することができ、均一に粒成長したため、静電容量をさらに小さく保ちながら、ESD耐性が向上したものと思われる。
また、本願第1の発明の他の側面としては、第3の副成分であるアルミニウムをバリスタ用磁器組成物の金属元素の総量中に、他の副成分に比べて極力少なく含有した上で、第2の副成分であるコバルトを他の副成分に比べて多めに粒内固溶させている。これは、一般的に、バリスタにおいて静電容量を小さくする手段の一つとして、ドナー濃度を低下することが知られている(例えば、「T.Minami MRS BULLETEIN 25(8)38(2000年)」)。しかしながら、ドナーとして作用するアルミニウムの含有量を少なくしたとしても、結晶粒界に障壁が形成されず、バリスタとして機能しなくなるという問題があった。そこで、コバルトを結晶粒内に多めに固溶することによって、低いバリスタ電圧でも静電容量を小さくできることを見出した。しかしながらアルミニウムを少なくし、コバルトを多く添加していくほど、ESD耐性が得られないことが実験を通して明らかになった。このことから、第2の副成分としてのコバルトと第3の副成分としてのアルミニウムとを所定の範囲にするだけでは、優れたESD耐性が得られず、上記、第1の副成分及び第6の副成分とが相互に作用しているものと思われる。
また、本願第2の発明のように、第1の副成分としてプラセオジム以外の希土類元素が0.25原子%以上含まれることによって、静電容量の低下がより顕著になる。
また、本願第3の発明のように、第1の副成分において、プラセオジム以外に含まれる希土類元素がランタン及び/またはディスプロシウムであることによって、よりESD耐性が向上するため好ましい。
また、本願第4の発明のように、第6の副成分として、マグネシウムを含有した場合、より静電容量のばらつきがより小さくなり、さらなるESD耐性の向上が得られる。
また、本願第5の発明のように、本願第1〜第4の発明であるバリスタ用磁器組成物を用いて、内部電極を埋設したセラミック素体を有する積層バリスタを形成することによって、小さい静電容量が求められる用途においても、高いESD耐性を有する低いバリスタ電圧の積層バリスタを提供できる。
以下、本発明の積層バリスタの一実施形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の積層バリスタ1の一実施形態を示す概略断面図である。本発明の積層バリスタ1はセラミック層2を有するセラミック素体4の内部に内部電極3a、3bが埋設されている。そして、セラミック素体4の両端面には、内部電極3a、3bと電気的に接続されるように外部電極5a及び5bが形成されている。
本発明のセラミック層2は、酸化亜鉛を主成分とし、金属元素の総量を100原子%としたとき、第1の副成分として、少なくともプラセオジムと前記プラセオジム以外の希土類元素とを含み、前記第1の副成分の合計が0.5〜10.0原子%、第2の副成分としてのコバルトが3.0〜10.0原子%、第3の副成分としてのアルミニウムが0.001〜0.005原子%、第4の副成分としてのアルカリ金属元素のうち少なくとも一種の合計が0.01〜1.0原子%、第5の副成分としてのジルコニウムが0.005〜0.5原子%、第6の副成分としてのカルシウム及び/またはマグネシウムが5.0〜30.0原子%の範囲で含有されていることを特徴とするバリスタ用磁器組成物を用いて形成される。
本願発明の第1の副成分として、プラセオジムと、前記プラセオジム以外の希土類元素とを含むことを特徴としている。ここで、第1の副成分として、プラセオジムのみ含有した場合、小さい静電容量が得られないことが実験を通して明らかになった。
なお、本願発明において、プラセオジム以外の希土類元素としては、Ce、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、及びLaの少なくとも一種を用いることができるが、これに限るものではない。また、これらの希土類元素を複数含んでいてもよい。上記希土類元素の中でも、特にランタン(La)及び/またはディスプロシウム(Dy)を用いることが好ましい。これにより、ESD耐性がさらに向上するためである。
また、前記第1の副成分の含有量の合計は、金属元素の総量中に(すなわち、バリスタ用圧電磁器組成物の金属元素100原子%中)、0.5〜10.0原子%含有される。なお、この含有量は、第1の副成分として添加されるプラセオジムをPr原子に換算し、さらに、プラセオジム以外に含まれる希土類元素として添加された元素(Ce、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、及びLaの少なくとも一種)を各原子(Ce原子、Nd原子、Sm原子、Eu原子、Gd原子、Tb原子、Dy原子、Ho原子、Er原子、Tm原子、Yb原子、Lu原子、及びLa原子のうち少なくとも一種)に換算し、これらの合計が0.5〜10.0原子%であることを意味する。これにより、プラセオジム及びプラセオジム以外の希土類元素が結晶粒界中に析出し、静電容量を低下させるだけでなく、後に述べる第6の副成分と同時に存在させることにより、焼成温度依存性を低下させ、均一な粒成長を促すため、優れたESD耐性が得られる。ここで、第1の副成分の合計が、0.5原子%よりも少ない場合、静電容量が大きくなる。また、第1の副成分の合計が、10.0原子%よりも多い場合、バリスタ電圧が高くなる。
また、好ましくは、プラセオジムと、前記プラセオジム以外の希土類元素との合計が、金属元素の総量中に0.5〜10.0原子%であり、かつ、前記プラセオジム以外の希土類元素の含有量は希土類元素の各原子に換算して少なくとも0.25原子%含有されることが好ましい。
また、本願第2の副成分として、コバルト元素がCo原子に換算して、金属元素の総量中に3.0〜10.0原子%含有される。ここで、第2の副成分が3.0原子%よりも少ない場合、ドナー濃度が高くなるため、静電容量が大きくなる。また、第2の副成分が10.0原子%よりも多い場合、低いバリスタ電圧が得られず、十分なESD耐性が得られない。
また、本願第3の副成分として、アルミニウムが、Al原子に換算して、金属元素の総量中に0.001〜0.005原子%含有される。ここで、第3の副成分として、0.001原子%よりも少ない場合、バリスタ電圧が大きくなり、十分なESD耐性が得られない。また、第3の副成分が0.005原子%よりも多く添加されると、静電容量が大きくなる。
また、本願第4の副成分として、アルカリ金属元素の合計が、金属元素の総量中に0.01〜1.0原子%含有される。ここでのアルカリ金属元素としては、カリウム、リチウム、及びナトリウム等が好ましく、本願発明の範囲内であれば、複数のアルカリ金属元素を含有していてもよい。なお、ここでの含有量は、アルカリ金属元素のうち、カリウムであればK原子、リチウムであればLi原子、ナトリウムであればNa原子に換算した量が0.01〜1.0原子%であることを意味する。複数のアルカリ金属元素を含有する場合、これらアルカリ金属元素の各原子に換算した量の合計が0.01〜1.0原子%であることを意味する。ここで、第4の副成分が0.01原子%よりも少ない場合、漏れ電流が大きく、非直線性が小さいため、バリスタとして十分に機能しない。また、第4の副成分が1.0原子%よりも多い場合、アクセプターが過剰となり著しく結晶粒子の粒内抵抗が上昇してしまうためバリスタ電圧が大きくなり、十分なESD耐性が得られない。
また、本願第5の副成分として、ジルコニウムがZr原子に換算して、金属元素の総量中に0.005〜0.5原子%含有される。ここで言うジルコニウムは、原料粉末造粒時のコンタミ等によって含まれる不純物(例えば、50ppm未満)を含まない含有量である。ここで、第5の副成分が0.005原子%よりも少ない場合、十分なESD耐性が得られない。また、第5の副成分が0.5原子%よりも多い場合、粒界に析出されたZrO2により絶縁抵抗が低下し、十分なESD耐性が得られない。
また、本願第6の副成分として、カルシウム及び/またはマグネシウムの合計が、金属元素の総量中に5.0〜30.0原子%含有される。なお、ここでの含有量は、カルシウムであればCa原子、マグネシウムであればMg原子に換算したものが5.0〜30.0原子%であることを意味し、カルシウム及びマグネシウムの両方を含む場合は、その合計が5.0〜30.0原子%であることを意味する。このカルシウム及び/またはマグネシウムが、本願第1の副成分と所定の範囲で含有されることによって、焼成温度依存性を低下することができ、均一な粒成長を促し、小さい静電容量であってもESD耐性の向上をもたらす。また、カルシウム及び/またはマグネシウムが結晶粒内に固溶することによって、空乏層が広くなり、小さい静電容量の実現に何らかの影響を与える可能性があると考えられる。ここで、第6の副成分が5.0原子%よりも少ない場合、本願発明の効果が十分に得られず、静電容量が大きく、十分なESD耐性が得られない。また、第6の副成分が30.0原子%よりも多い場合、バリスタ電圧が大きくなり、十分なESD耐性が得られなくなる。さらに多くなると、カルシウム及び/またはマグネシウムが結晶粒内の固溶限界を超え、結晶粒界に多く存在してしまうため、バリスタ特性が得られない。特に、マグネシウムの方が、静電容量のばらつきが小さくなり、ESD耐性がより向上するため好ましい。
また、本願発明のセラミック層2には、ケイ素の酸化物を含まないことが好ましい。ケイ素の酸化物を含有した場合、ESD耐性が得られないことが実験を通して明らかになっている。
また、本願発明のセラミック層2は、不純物として、Fe,Cd,Pb等を含む可能性があるが、200ppm以下であり、本発明の特性には影響がない。
また、本発明の内部電極3a及び3bは例えばAg、Ag−Pd、及びPd等の貴金属の単体及び合金等を用いることが好ましい。本発明の内部電極3a及び3bはAg、Ag−Pd、及びPd等の貴金属からなる粉末を導電成分として含む導電性ペーストを用いて形成される。内部電極3a及び3bはセラミック素体4の両端面にまで到達するように形成されており、内部電極3aはセラミック素体4の一方端面へ、内部電極3bはセラミック素体4の他方端面に交互に引き出されるようにして形成されている。
また、本発明の外部電極5aは、前記セラミック素体4の一方端面に引き出された内部電極3aと、外部電極5bは前記セラミック素体4の他方端面に引き出された内部電極3bと導通するように接続されている。外部電極5a及び5bとしては、Ag、Ag−Pd、及びPd等の貴金属の単体及び合金等を使用することができ、内部電極3a及び3bと導通が好適なものを選ぶことが好ましい。
また、外部電極5a及び5bの表面には必要に応じてめっき膜(図示せず)を形成することが可能である。外部電極5a及び5bに用いた金属との相性によって適宜変えることができるが、Agからなる外部電極5a及び5bにおいては、Niめっき膜及びSnめっき膜等を用いることが好ましい。
また、セラミック素体4のうち、外部電極5a及び5bが形成されていない部分にガラス層、樹脂層等の保護層を形成してもよい(図示せず)。このような保護層を形成することで、さらに、外部環境の影響を受けにくく温度・湿度等による特性の劣化を小さくすることができる。
次に、積層バリスタ1の製造方法として一実施例を説明する。
まず、セラミック原料としてZnO,Pr23,La23,CoO,Al23,K2CO3,CaCO3,ZrO2を所定量秤量し、次いで該秤量物を部分安定化ジルコニア(以下、PSZという)等の粉砕媒体とともにボールミルに投入して十分に湿式粉砕し、その後、所定温度(例えば、800〜1000℃)で仮焼し、セラミック粉末を作製する。
次に、前記セラミック粉末に有機バインダを加え、湿式で混合処理を行なってスラリー状とし、その後、ドクターブレード法等を使用して成形加工を施し、セラミックグリーンシートを作製する。
次いで、Ag−Pdを主成分とした内部電極用ペーストを使用し、セラミックグリーンシート上にスクリーン印刷を施して内部電極パターンを形成する。
次に、これらの内部電極パターンがスクリーン印刷されたセラミックグリーンシートを積層した後、電極パターンがスクリーン印刷されていないセラミックグリーンシートで上下に配置して圧着し、積層体を作製する。次いで、この積層体を所定寸法に切断してアルミナ製の匣(さや)に収容し、脱バインダ処理(例えば、350〜600℃)を行った後、大気中雰囲気で所定温度(例えば、1100〜1300℃)で焼成処理を施し、内部電極3a及び3bとセラミック層2とが交互に積層されたセラミック素体4を形成する。
そして、この後、Agを主成分とした外部電極用導電性ペーストを用意し、前記セラミック素体4の両端面に所定の温度(例えば、500〜700℃)で焼付け、外部電極5a及び5bを形成する。さらに、外部電極5a及び5bの表面には電界めっきによりNiめっき膜(図示せず)及びSnめっき膜(図示せず)を形成して積層バリスタ1が得られる。尚、外部電極5a及び5bは、セラミック素体4との密着性が良好であればよく、例えばスパッタリング法や真空蒸着法等の薄膜形成方法で形成してもよい。
尚、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。上記実施の形態では、セラミック原料として酸化物を使用したが、炭酸塩等を使用することもできる。
また、本発明の積層バリスタ1として、複数の内部電極3a及び3bを有する積層バリスタ1を例に挙げて説明をしたが、セラミック素体4の内部に少なくとも一つ以上の内部電極を有し、前記内部電極を導通するように外部電極が形成されているものであれば、上記一実施形態の積層構造に限定されるものではない。
以下、本発明の積層バリスタの一実施例をさらに具体的に説明する。
まず、出発原料として、主成分であるZnO、及び副成分であるPr23,La23,CoO,Al23,K2CO3,CaCO3,ZrO2,及びSiO2を用意した。続いて焼結後の組成が各原子換算で表1の試料1〜試料32の配合比となるように添加し、残りを主成分のZnOとなるようにした。すなわち、主成分と副成分の合計で100原子%となるようにした。
続いて、これらの出発原料に純水を加え、PSZボールとともにボールミルにて48時間混合粉砕した。これらの原料を乾燥させた後、900℃で2時間仮焼した。続いて、得られた仮焼粉に有機溶剤を加え、PSZボールとともに再度ボールミルにて粉砕したのち、ブチラール系の有機バインダと有機溶剤とを加えて調合し、セラミックスラリーを得た。
続いて、得られたセラミックスラリーを、ドクターブレード法によりシート状に成形し、焼成度後のセラミック層の厚みが50〜60μmとなるようなセラミックグリーンシートを得た。次にPd金属粉末と有機バインダを有機溶剤に分散させてなるPd内部電極用導電性ペーストを用意し、得られたPd内部電極用導電性ペーストを、セラミックグリーンシートの主面上に、スクリーン印刷により印刷した。その後、各Pd内部電極用導電性ペーストがセラミックグリーンシートを介して対向するようにセラミックグリーンシートを25枚積み重ね、さらにPd内部電極用導電性ペーストを塗布していない保護用セラミックグリーンシートを上下に配置して圧着し、焼き上げ後の寸法がL寸1.0mm×W寸0.5mm×T寸0.5mmの寸法に切断して生の積層体を得た。この生の積層体を大気中550℃で2時間脱脂した後、大気中雰囲気において1200℃で2時間焼成し、セラミック層と内部電極とが交互に積層されたセラミック素体を得た。なお、焼成後の内部電極の電極有効面積の総面積は約0.1mm2となるように設計した。
次に得られたバリスタ素子を研磨粉、研磨剤、及び水とともに60分間のバレル研磨を行い、内部電極をセラミック素体の各端面に露出させた。その後、セラミック素体の両端面にAg外部電極用導電性ペーストを塗布し、700℃にて焼き付けてAg外部電極を形成した。最後に、前記Ag外部電極の表面に、電解めっきにより、NiめっきとSnめっきとを順次めっき成膜し、これにより積層バリスタを得た。
上記のようにして得られた試料1〜32をそれぞれ10個づつ用意し、バリスタ電圧、静電容量、ESD耐性、及び電圧非直線性αを以下の方法で測定した。
まず、バリスタ電圧は、抵抗測定装置(アドバンテストR6246)を用いて、1mAの直流電流を流した時の各試験片の両端の電圧を測定した
また、静電容量はLCRメータ(HP社の4284A)を用いて、1MHzにおける静電容量を測定した。
また、ESD耐性は、ノイズシミュレータ(ノイズ研究所製ESS−630A)を用いて、IEC801−2準拠のESDパルスを積層型バリスタの一対の外部電極からそれぞれ10回印加した後のバリスタ電圧変化率ΔV1mA/V1mAが±10%以上、かつ、漏れ電流が100μA以上になった最大の電圧をESD耐性とした。
また、電圧非直線性αは、0.1mAの直流電流を流した時の各試験片の
両端電圧V10mAとバリスタ電圧V1mAとから以下の式に基づき算出したものである。
電圧非直線性α=1/log(V10mA/V1mA
その結果を以下に示す。
表1から分かるように、本発明の範囲である試料2〜6、9〜11、14〜16、19〜21、24〜27を用いることによって、バリスタ電圧が35V以下と低いバリスタ電圧でありながら、静電容量が20pF以下と小さく、かつ、ESD耐性が10kV以上と優れていることがわかった。一方、第1の副成分であるプラセオジム及びランタンの合計が、0.5原子%よりも少ない試料1は、静電容量が30.2pFと大きくなることが分かる。また、第1の副成分が10.0原子%よりも多い試料7の場合、バリスタ電圧が45.6Vと高いことがわかる。
また、第2の副成分であるコバルトが3.0原子%よりも少ない試料8は、静電容量が26.5pFとなり、静電容量が大きいことがわかる。また、第2の副成分であるコバルトが10.0原子%より多い場合、バリスタ電圧が55.1Vと高くなり、低いバリスタ電圧が求められている用途において利用できない。
また、第3の副成分であるアルミニウムが0.001原子%よりも少ない場合、バリスタ電圧が60.1Vと高く、ESD耐性が得られない。また、第3の副成分であるアルミニウムが0.005原子%よりも少ない場合、静電容量が30.6pFと大きくなる。
また、第4の副成分であるカリウムが0.01原子%よりも少ない試料18の場合、静電容量が24.3pF以上となることがわかる。また、第4の副成分が1.0原子%よりも多い試料22の場合、バリスタ電圧が35.8Vと高く、ESD耐性が2kVで十分なESD耐性が得られないことがわかる。
また、第5の副成分であるジルコニウムが、0.005原子%よりも少ない試料23の場合、ESD耐性が2kVとなり不十分となることがわかる。また、第5の副成分が0.5原子%よりも多い試料28の場合、ESD耐性が2kVと低下することがわかる。
さらに、ケイ素をを必須成分とし、プラセオジム以外の希土類元素が添加されていない試料29〜32は、ケイ素を極微量でも添加すれば、バリスタ電圧が急激に高くなり、ESD耐性が5kV以下に低下することがわかった。特に、ケイ素が1原子%添加されるだけで電圧非直線性が得られず、バリスタ特性が消失していることがわかった。これは、静電気放電に対して耐性の低いSiO2相が結晶粒界に析出するためと思われる。
出発原料のうち、第1の副成分として、Pr23,La23,Ce23,Nd23,Sm23,Eu23,Gd23,Tb512,Dy23,Ho23,Er23,Tm23,Yb23,及びLu23を用意し、第2〜第6の副成分であるCoO,Al23,K2CO3,CaCO3,ZrO2を各原子に換算し表2の配合比となるように添加し、残りを主成分であるZnOとなるようにした以外は、実施例1と同一の方法で作製したものを試料33〜48の積層バリスタを作製した。また、実施例1と同様の方法で特性評価を行った。その結果を表2に示す。
表2から分かるように、第1の副成分において、プラセオジム以外に含まれる希土類元素として、試料34〜47で示される各希土類元素が用いられたとしても、バリスタ電圧が35V以下と低いバリスタ電圧でありながら、静電容量が20pF以下と小さく、かつ、ESD耐性が10kV以上と優れていることがわかる。一方、プラセオジム以外の希土類元素を含まず、その合計も0.5原子%を下回る試料33の場合、静電容量が大きくなってしまうことがわかる。また、比較としてプラセオジムを含んでいない試料47は、バリスタ特性が発現しないことがわかる。
出発原料として、第6の副成分としてMgO及びCaOを用意し、各副成分であるPr23,La23,CoO,Al23,K2CO3,MgCO3,CaCO3,ZrO2を各原子に換算して表3の配合比となるように添加し、残りを主成分であるZnOとなるようにした以外は、実施例1と同一の方法で作製したものを試料48〜59の積層バリスタを作製した。また、実施例1と同一の方法で、バリスタ電圧、静電容量、電圧非直線性、及びESD耐性の特性評価を行った。これに加えて、静電容量の3CVを計算した。その結果を表3に示す。
表3から分かるように、第6の副成分を5〜30原子%含有している試料49〜52,55〜58において、バリスタ電圧が35V以下と低いバリスタ電圧でありながら、静電容量が20pF以下と小さく、かつ、ESD耐性が10kV以上と優れていることがわかる。また、静電容量のばらつきも小さくなっていることがわかる。このことから焼成温度に対する安定性が向上していると推測され、本願発明の効果に寄与しているものと思われる。特に、マグネシウムの場合、静電容量のばらつきが小さく、ESD耐性の向上が得られている。特に、マグネシウム5〜20原子%の時、静電容量のばらつきが10%以下、ESD耐性が15kVと優れていることがわかる。
一方、第6の副成分が5原子%よりも少ない試料48及び試料54は、静電容量が大きくなり、ESD耐性が極端に低くなることがわかった。また、第6の副成分のカルシウムが30原子%よりも多い試料53は、バリスタ電圧が極端に高くなり、かつ、ESD耐性が得られないことがわかった。また、第6の副成分としてマグネシウムが50原子%も含まれる試料59は、バリスタ特性が発現しないことがわかる。

本発明の積層バリスタの一実施形態の概略断面図である。
符号の説明

1 積層バリスタ
2 セラミック層
3 内部電極
4 セラミック素体
5 外部電極

Claims (5)

  1. 酸化亜鉛を主成分とするバリスタ用磁器組成物であって、金属元素の総量を100原子%としたとき、
    第1の副成分は少なくとも2種類以上の希土類元素であり、前記希土類元素のうち1種類はプラセオジムであり、
    前記第1の副成分の合計が0.5〜10.0原子%、
    第2の副成分としてのコバルトが3.0〜10.0原子%、
    第3の副成分としてのアルミニウムが0.001〜0.005原子%、
    第4の副成分としてのアルカリ金属元素のうち少なくとも一種が0.01〜1.0原子%、
    第5の副成分としてのジルコニウムが0.005〜0.5原子%、
    第6の副成分としてのカルシウム及び/またはマグネシウムが5.0〜30.0原子%、の範囲で含有されており、
    実質的にケイ素の酸化物を含有しておらず、
    不純物量が200ppm以下であることを特徴とするバリスタ用磁器組成物。
  2. 前記第1の副成分として含まれる前記プラセオジム以外の希土類元素の合計が0.25原子%以上含有されていることを特徴とする請求項1に記載のバリスタ用磁器組成物。
  3. 前記プラセオジム以外の希土類元素がランタン及び/またはディスプロシウムであることを特徴とする請求項2に記載のバリスタ用磁器組成物。
  4. 前記第6の副成分として、マグネシウムを用いることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のバリスタ用磁器組成物。
  5. 内部に複数の内部電極を有するセラミック素体と、前記セラミック素体の表面に前記内部電極と導通するように形成される外部電極と、を有する積層バリスタであって、
    前記セラミック素体が、請求項1〜4のいずれかに記載のバリスタ用磁器組成物を用いて形成されたことを特徴とする積層バリスタ。
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