JP4792208B2 - 顕微鏡装置、画像表示方法および画像表示プログラム - Google Patents

顕微鏡装置、画像表示方法および画像表示プログラム Download PDF

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Description

本発明は、光学系を介して試料を光で走査して得られる試料の観察画像を画面上に表示する顕微鏡装置、画像表示方法および画像表示プログラムに関し、特に、観察開始時に得られた観察画像に、領域を絞って走査し続ける観察画像を重畳して表示することが可能な顕微鏡装置、画像表示方法および画像表示プログラムに関するものである。
従来、レーザ走査型顕微鏡は、レーザ光を走査光学系および対物レンズを介して試料のX軸およびY軸方向に走査しながら照射し、試料からの透過光や反射光または試料に発生する蛍光を、再び対物レンズおよび走査光学系を介して検出器で検出して透過光や反射光または蛍光の2次元の輝度情報を得ている。また、この輝度情報をX−Y走査位置に対応させてディスプレイなどに輝度の2次元分布として表示することによって、試料の蛍光像、透過像あるいは反射像を観察することも可能である。
このようなレーザ走査型顕微鏡によって観察画像を取得するには、
1.試料に平行光を照射し、試料の観測位置および対物倍率を決定し、焦点を合わせる。
2.照射するレーザ光を、1つあるいは複数選択し、各強度および照射する順番があればそれを決定する。
3.1つあるいは複数の光検出器の検出波長および検出感度を決定する。
4.走査する範囲を決定する。
5. 走査する速度および分解能を設定する。
6.レーザ光を連続走査させ、試料の焦点を調整する。
等の作業が発生する。なお、上述の作業の流れは簡単に示したが、実際にはさらに多くの設定項目があり、それらの項目を最適な値に設定し、理想的な画像を得るためには、操作者は多くの経験を必要とする。
上記作業1.で得られた画像と、実際に操作を開始して得られた観察画像とを重ね合わせて表示する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
この特許文献1に記載の顕微鏡本体は、光路が走査型顕微鏡に関する光路と撮像装置に関する光路との2つに分かれており、走査型顕微鏡で得られる画像を第1の画像として記憶するとともに、撮像装置で得られた画像を第2の画像として記憶し、記憶されたこれらの画像のずれ量の補正を行ない、これらの画像を重ねて表示するというものである。
特開平11−231223号公報
しかしながら、このずれ量が発生するのは、例えば走査型顕微鏡の点光源が走査した範囲と、撮像装置が検出している範囲とが異なることに起因する問題点であり、また、走査型顕微鏡の光源の最小単位は点であり、撮像装置の検出範囲は基本的には2次元の四角面に相当するため、それらの情報を常に管理した上で、画像を重ねる処理を行うには、膨大なデータを扱う記憶装置と、データ演算プロセッサが必要となる。更に、これらの情報を動画で表示するには、上記プロセッサの処理能力の高速化が求められ、各映像の履歴を残すために大容量記憶装置を設置しなければならないという問題点があった。
また、上述の特許文献1のような従来の顕微鏡本体においては、走査型顕微鏡装置と撮像装置の光路を2つに分ける構成であるため、走査型顕微鏡で検出する微弱な蛍光が減ってしまう恐れがあるという問題点があった。
また、これら一連の作業は試料全体に対して見たい範囲の変化をリアルタイムで追うものであり、走査型顕微鏡で確認できる試料全体の細胞の個数および分散具合を視覚的に示す手段が明示されていないという問題点があった。
また、多くの走査型顕微鏡では、全体像を示す画像を静止画として別ウィンドウで表示する方法が用いられ、映像の重ね合わせ技術に関しては後処理で行われるのが一般的であるという問題点があった。
本発明は、上記従来技術の欠点に鑑みてなされたもので、試料全体を確認しながら試料像の変化を捉えることができる、操作性の向上が図られた顕微鏡装置、該顕微鏡装置において実行される画像表示方法および画像表示プログラムを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、下記のような構成を採用した。
レーザ走査で得られた試料の全体像あるいは基準となる領域像を第1の画像とし、第1の画橡より小さい試料上の注目領域である第2の画像を得る作業において、第2の画像取得中は、これらの画像を重ねて表示する技術であり、これらの画像は2次元あるいは3次元の蛍光履歴画橡としてリアルタイム表示する機能を有する。
さらに、この走査型顕微鏡は、第2の画像取得中、第2の画像を拡大あるいは縮小あるいは移動あるいは回転に対し、それらを第1の画像を背景としてリアルタイムに変化させる機能を有する。
すなわち、本発明の一態様によれば、本発明の顕微鏡装置は、試料に対しレーザ光線を照射し、上記試料からの観察光を検出することにより画像情報を取得する画像情報取得手段と、上記画像情報取得手段によって取得した画像情報を第1の画像情報として格納する画像情報格納手段と、上記画像情報取得手段に格納された第1の画像情報に、上記画像取得手段によって取得した画像情報を第2の画像情報として重畳表示する画像情報表示手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明の顕微鏡装置は、上記画像情報表示手段が、時間の経過とともに上記画像取得手段によって取得した第2の画像情報を、リアルタイムに表示することを特徴とする。
また、本発明の顕微鏡装置は、上記画像情報表示手段が、時間の経過とともに上記画像取得手段によって取得した複数の第2の画像情報を、変化履歴が分かるように表示位置をずらして表示することを特徴とする。
また、本発明の一態様によれば、本発明の顕微鏡装置は、試料を撮像することにより画像情報を取得する撮像手段と、上記撮像手段によって取得した画像情報を第1の画像情報として格納する画像情報格納手段と、上記試料に対しレーザ光線を照射し、上記試料からの観察光を検出することにより画像情報を取得する画像情報取得手段と、上記格納手段に格納された第1の画像情報に、上記画像取得手段によって取得した画像情報を第2の画像情報として重畳表示する画像情報表示手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明の顕微鏡装置は、上記第2の画像情報を取得するための上記試料の観察領域が、上記第1の画像情報を取得するための上記試料の観察領域の一部であることを特徴とする。
また、本発明の顕微鏡装置は、上記画像情報取得手段が、点走査または線走査または2次元走査することにより画像情報を取得することを特徴とする。
また、本発明の一態様によれば、本発明の画像表示方法は、顕微鏡装置が実行する画像表示方法であって、試料に対しレーザ光線を照射し、上記試料からの観察光を検出することにより画像情報を取得し、上記取得した画像情報を第1の画像情報としてメモリに格納し、上記メモリに格納された第1の画像情報に、上記取得した画像情報を第2の画像情報として重畳表示することを特徴とする。
また、本発明の一態様によれば、本発明の画像表示方法は、顕微鏡装置が実行する画像表示方法であって、試料を撮像することにより画像情報を取得し、上記撮像によって取得した画像情報を第1の画像情報としてメモリに格納し、上記試料に対しレーザ光線を照射し、上記試料からの観察光を検出することにより画像情報を取得し、上記メモリに格納された第1の画像情報に、上記検出によって取得した画像情報を第2の画像情報として重畳表示することを特徴とする。
また、本発明の一態様によれば、本発明の画像表示プログラムは、顕微鏡装置に実行させるための画像表示プログラムであって、試料に対しレーザ光線を照射し、上記試料からの観察光を検出することにより画像情報を取得する手順と、上記取得した画像情報を第1の画像情報としてメモリに格納する手順と、上記メモリに格納された第1の画像情報に、上記取得した画像情報を第2の画像情報として重畳表示する手順とを実行させるためのコンピュータ実行可能な画像表示プログラムである。
また、本発明の一態様によれば、本発明の画像表示プログラムは、顕微鏡装置に実行させるための画像表示プログラムであって、試料を撮像することにより画像情報を取得する手順と、上記撮像によって取得した画像情報を第1の画像情報としてメモリに格納する手順と、上記試料に対しレーザ光線を照射し、上記試料からの観察光を検出することにより画像情報を取得する手順と、上記メモリに格納された第1の画像情報に、上記検出によって取得した画像情報を第2の画像情報として重畳表示する手順とを実行させるためのコンピュータ実行可能な画像表示プログラムである。
本発明によれば、試料の全体像あるいは基準となる領域像を第1の画像とし、上記画像より小さい注目すべき領域を第2の画像とし、これらを重ね合わせて表示することによって、試料全体を確認しながら試料像の変化を捉えることができる表示手段を設けることによって、走査型顕微鏡の操作性の向上を図ることができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について述べる。
まず、図1乃至図9を用いて、本発明の第1の実施の形態について説明する。
図1は、本発明を適用した走査型顕微鏡の構成を説明するための図である。
図1において、走査型顕微鏡100は、1つまたは複数設けることが可能なレーザ発振器1、レーザ発振器1からのレーザビーム(照明光)を拡張するビームエキスパンダ2、レーザビームを試料9へ導き、試料9からの蛍光または反射光とレーザビームを分離するビームスプリッタまたはダイクロイックミラー等の光路分割素子3、ガルバノミラー4、ガルバノミラー5、瞳投影レンズ6、結像レンズ7、対物レンズ8、光路分割素子3によって分割された試料9からの蛍光または反射光の共焦点効果を得るために設置された共焦点アバーチャ10、波長選択素子11、光強度検出器12、およびステージ13を備えている。
共焦点アバーチャ10を通過した光は、ダイクロイックミラーまたは干渉フィルタ等の波長選択素子11を介して、光強度検出器12に導光される。なお、波長選択素子11は複数設けることが可能で、複数設けることによって光強度検出器12も複数設置可能となる。
次に、レーザ発振器1から試料9へ導かれたレーザビームは、光路分割素子3を通過した後、ガルバノミラー4とガルバノミラー5に導かれる。ガルバノミラー4とガルバノミラー5を設置することによって、レーザビームの2次元走査が可能となり、2次元走査されたレーザビームは瞳投影レンズ6と結橡レンズ7と対物レンズ8を介して試料9上を走査する。
そして、ステージ13は電気的に3次元方向に移動可能な機能を有し、ガルバノミラー4とガルバノミラー5は任意の点または線または2次元方向にレーザビームを走査させることができる。
これら電気的に駆動可能な部位は、図示しない制御部であるコンピュータによって制御される。
コンピュータの動作は、ステージ13の制御、ガルバノミラー4、5の駆動および座標制御、レーザ発振器1の調光およびON/OFF、光強度検出器12から送出された光強度情報の蓄積、ガルバノミラー4、5の座標で示される位置と光強度情報を座標上の画素として扱うことによって、点または線または2次元または3次元の色情報を付加した画像としてディスプレイに表示する。
このコンピュータには、走査型顕微鏡100を操作するためのGUI(Graphical User Interface)が実装され、GUIは、ユーザの使い勝手を重視した優しい作りになっていることが望ましい。
また、コンピュータヘの負荷が大きくならないようシステムのバランスを考慮した上で、制御機能の分散を図ることも必要である。
さらには、所謂コンピュータを使用するのではなく、走査型顕微鏡100の実装機能に特化した測定器あるいは制御ボックスを設けても構わない。例えば、コンピュータの場合、画橡情報を表示するディスプレイは2次元だが、これをホログラムのような3次元表示可能な出力装置に変更すれば、より立体的な試料像を表現することが可能となる。
次に、このようなレーザ走査光学系を有する走査型顕微鏡100において、蛍光観察を行う場合のプロセスについて説明する。
図2は、蛍光観察を行うプロセスの流れを示すフローチャートである。
まず、ステップS21において、試料9をステージ13に設置し、ステップS22において、光源からの光を試料9に照射することによって、ステージ13の粗調整を行ない、試料9の焦点を合わせる。
次に、ステップS23において、観察光路をレーザ走査側に変更し、コンピュータを使ってレーザ走査光学系を操作する。
具体的には、まず、レーザ走査可能な範囲からガルバノミラー4およびガルバノミラー5を走査させる座標を設定し、走査範囲と分解能とスピードを設定する。次に、試料9を染色した蛍光ブローブを選択し、蛍光ブローブを励起させる1つあるいは複数個設置されたレーザ発振器1を、1つあるいは複数選択する。レーザ発振器1は、上記設定過程の走査範囲の間にのみレーザ光を照射するように設定する。これは、ガルバノミラー4およびガルバノミラー5が、線または四角形のラスタ走査(1ライン毎に最初のラインに乗る作業が発生する走査方式)にする場合、ガルバノミラー4およびガルバノミラー5には帰線期間が生じる。この帰線期間の間、試料9上に不要な退色痕が残らないようにレーザ光をOFFする制御が必要となる。レーザ発振器1のON/OFFには音響光学素子を用いることが多いが、最近では、半導体レーザを用いることで、レーザ自身をON/OFFすることもできる。
次に、蛍光ブローブの検出波長領域を設定し、上記検出波長を検出する光強度検出器12を決定する。光強度検出器12が1つであれば、特に設定の必要はない。光強度検出器12には、フォトダイオードまたは光電子倍増管が使われる。
次に、光強度を表す色を選択する。一般的には、光強度は擬似カラーで表現され、このカラーは単色または光強度によって変化する複合色であっても良い。
このように、走査型顕微鏡の最低限の設定が一通り終了したら、試料9にレーザ光を連続走査させ、標本9の焦点を合わせる。
次に、ステップS23で試料9の焦点が合ったら、ステップS24において、第1の画像を取得する。第1の画像は試料9の全体像が望ましいが、用途によっては任意の大きさにしても構わない。本第1の実施の形態では、第1の画橡は試料9の全体像とする。そのためには、ガルバノミラー4およびガルバノミラー5を振る範囲を最大に設定し、必要であれば各機能の設定値を変更した後、スキャン回数は1回にして第1の画像を取得する。
次に、ステップS25において、蛍光ブローブの退色またはリカバリまたは刺激による波長変化等の測定を行うための、第1の画像上の注目領域を詳細に設定する。このことによって得られる画像が第2の画像となる。
次に、これら第1画像と第2の画像がどのように表示されるか説明する。
図3乃至図8は、表示例を示す図である。
図3は、第1の画像(図中の斜線部分)のみを表示した表示例であり、図4は、点走査によって得られた第2の画像(図中の黒丸部分)を第1の画像に重ねあわせて表示した表示例であり、図5は、線走査によって得られた第2の画像(図中の黒線部分)を第1の画像に重ねあわせて表示した表示例であり、図6は、2次元走査によって得られた第2の画像(図中の黒い矩形領域部分)を第1の画像に重ねあわせて表示した表示例である。
このような表現方法を用いることで、細胞の蛍光観察においては、第2の画像の蛍光強度の退色あるいはリカバリあるいは復帰の様子を第1の画橡と対比させながら観察することができる。
また、図7は、図6と同様、2次元走査によって得られた第2の画像を第1の画像に重ねあわせて表示した表示例であり、図8は、図7に表示された画像を角度を変えて表示した表示例である。
このように、試料9上の走査範囲を変化させると、追従する第2の画橡を映し出すことによって、どこを見ているのかを常に意識しながら試料9の観察を行うことが可能となる。
図8に示した表示例では、回転を扱ったが、走査範囲の移動または拡大または縮小についても追従することも可能である。この移動、拡大、縮小、回転された第2の画像は、第1の画線上に軌跡を残すような表示をしても良く、このことによって、試料9の最新状態が表示画像に履歴として残すことができる。
図9は、2次元走査が完了する度に時間軸方向に第2の画像を重ねて表示する表示例を示す図である。
図9に示したような表現方法は、第2の画像が点走査または線走査によるものの場合、蛍光強度画像として表現することができる。また、走査回数を目視で確認することができるため、過剰な走査回数を防ぐ指標ともなる。
本第1の実施の形態は、上述のような表示方法を使うことで、試料9の変化をリアルタイムで視覚的に捉えることが可能になり、走査型顕微鏡の操作性が向上する。なお、これら表現可能な表示手段は、使用者によって自由に選択することができる。従って、従来のように第2の画像のみを表示する手段も同時に提供されている。
次に、図10および図11を用いて、本発明の第2の実施の形態について説明する。
本第2の実施の形態は、上述の第1実施の形態における第1の画像を、撮像装置から得られた画像とするものである。
図10は、本発明を適用した顕微鏡システムの構成を説明するための図である。
顕微鏡システム200は、試料9に平行光を照射するための光源14と、光源14からの光を観察光路と対物光路とに分割する光路切替光学部品19と、試料9を観察する際の拡大率を決定する対物レンズ8と、試料9を3次元方向に移動させるためのステージ13と、試料9の像を肉眼で確認するための接眼レンズ16と、撮像装置18へ光を導く鏡筒17と、光源14の光を照射することによって得られる試料9の画像を取得し、制御部であるコンピュータヘ送出する機能を有する撮像装置18と、走査型顕微鏡のレーザ光を導光する光路を有する光学部材15とを備える。なお、ステージ13は、電動で動くものであり、それらは制御部であるコンピュータによって制御される。
このような横成を備えた顕微鏡システム200において、蛍光観察を行う場合のプロセスについて図11を用いて説明する。
図11は、第2の実施の形態における蛍光観察を行うプロセスの流れを示すフローチャートである。
なお、図11において、図2と同様のステップには図2と同じ符号を記している。
まず、ステップS21において、試料9をステージ13に設置し、ステップS22において、光源からの光を試料9に照射することによって、ステージ13の粗調整を行ない、試料9の焦点を合わせる。この際、好ましくは撮像装置18の映像から自動的にステージ13を移動させながら、自動的に焦点を合わせる機能、すなわちオートフォーカス機能が実装されていると操作性の向上が図れる。
次に、ステップS111において、コンピュータのGUI画面から撮橡装置18の映像を取り込み、これを第1の画像とする。
次に、ステップS23において、観察光路をレーザ走査側に変更し、レーザ走査光学系を操作し、共焦点効果による画像を取得するために、レーザ光を照射し、ステージ13の再調整を行う。この際、第1の画像から、試料9がレーザ光による退色のダメージを受けても問題のない領域を焦点調整範囲に選び、焦点調整を行うことが望ましい。このことによって、レーザ走査における焦点調整が難航しても、試料9の観察すべき着目範囲のダメージ軽減が図れる。ただし、条件として、撮像装置18で得られた画像は、走査によって得られる画像と1対1の座標管理ができ、拡大縮小しても分解能を損なうことのない情報量が記憶されている必要がある。
次に、ステップS25において、蛍光ブローブの退色またはリカバリまたは刺激による波長変化等の測定を行うための、第1の画像上の注目領域を詳細に設定する。このことによって得られる画像が第2の画像となる。
そして、ステップS111で取得した第1の画像は、図3に示したような基準画橡となり、図4乃至図6に示したように第2の画像を重ねて表示することができる。
また、これらの図11に示す作業手順が制御部であるコンピュータの操作のみで実行できれば、手作業が軽減され、危険なレーザ光を誤って眼で見てしまうような危険からも逃れることができる。
以上、本発明の各実施の形態を、図面を参照しながら説明してきたが、本発明が適用される顕微鏡装置は、その機能が実行されるのであれば、上述の各実施の形態等に限定されることなく、単体の装置であっても、複数の装置からなるシステムあるいは統合装置であっても、LAN、WAN等のネットワークを介して処理が行なわれるシステムであってもよいことは言うまでもない。
また、バスに接続されたCPU、ROMやRAMのメモリ、入力装置、出力装置、外部記録装置、媒体駆動装置、可搬記録媒体、ネットワーク接続装置で構成されるシステムでも実現できる。すなわち、前述してきた各実施の形態のシステムを実現するソフトェアのプログラムコードを記録したROMやRAMのメモリ、外部記録装置、可搬記録媒体を、顕微鏡装置に供給し、その顕微鏡装置のコンピュータがプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
この場合、可搬記録媒体等から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した可搬記録媒体等は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための可搬記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、DVD−RAM、磁気テープ、不揮発性のメモリーカード、ROMカード、電子メールやパソコン通信等のネットワーク接続装置(言い換えれば、通信回線)を介して記録した種々の記録媒体などを用いることができる。
また、コンピュータがメモリ上に読み出したプログラムコードを実行することによって、前述した各実施の形態の機能が実現される他、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した各実施の形態の機能が実現される。
さらに、可搬型記録媒体から読み出されたプログラムコードやプログラム(データ)提供者から提供されたプログラム(データ)が、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した各実施の形態の機能が実現され得る。
すなわち、本発明は、以上に述べた各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の構成または形状を取ることができる。
本発明を適用した走査型顕微鏡の構成を説明するための図である。 第1の実施の形態における蛍光観察を行うプロセスの流れを示すフローチャートである。 表示例を示す図(その1)である。 表示例を示す図(その2)である。 表示例を示す図(その3)である。 表示例を示す図(その4)である。 表示例を示す図(その5)である。 表示例を示す図(その6)である。 2次元走査が完了する度に時間軸方向に第2の画像を重ねて表示する表示例を示す図である。 本発明を適用した顕微鏡システムの構成を説明するための図である。 第2の実施の形態における蛍光観察を行うプロセスの流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 レーザ発振器
2 ビームエキスパンダ
3 光路分割素子
4 ガルバノミラー
5 ガルバノミラー
6 瞳投影レンズ
7 結像レンズ
8 対物レンズ
9 試料
10 共焦点アバーチャ
11 波長選択素子
12 光強度検出器
13 ステージ
14 光源
15 光学部材
16 接眼レンズ
17 鏡筒
18 撮像装置
19 光路切替光学部品
100 走査型顕微鏡
200 顕微鏡システム


Claims (9)

  1. 試料に対しレーザ光線を照射し、前記試料からの観察光を検出することにより画像情報を取得する画像情報取得手段と、
    前記画像情報取得手段によって取得した画像情報を第1の画像情報として格納する画像情報格納手段と、
    前記画像情報格納手段に格納された第1の画像情報と共に、前記第1の画像情報を取得するための前記試料の観察領域の一部である注目領域について前記画像情報取得手段によって取得した画像情報を第2の画像情報として前記第1の画像情報上の対応する位置に重畳表示する画像情報表示手段と、
    を備えることを特徴とする顕微鏡装置。
  2. 試料を撮像することにより画像情報を取得する撮像手段と、
    前記撮像手段によって取得した画像情報を第1の画像情報として格納する画像情報格納手段と、
    前記試料に対しレーザ光線を照射し、前記試料からの観察光を検出することにより画像情報を取得する画像情報取得手段と、
    前記画像情報格納手段に格納された第1の画像情報と共に、前記第1の画像情報を取得するための前記試料の観察領域の一部である注目領域について前記画像情報取得手段によって取得した画像情報を第2の画像情報として前記第1の画像情報上の対応する位置に重畳表示する画像情報表示手段と、
    を備えることを特徴とする顕微鏡装置。
  3. 前記画像情報表示手段は、前記画像情報格納手段に格納された同一の前記第1の画像情報に対して、時間の経過とともに前記画像情報取得手段によって取得した第2の画像情報を、リアルタイムに重畳表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の顕微鏡装置。
  4. 前記画像情報表示手段は、前記画像情報格納手段に格納された同一の前記第1の画像情報に対して、時間の経過とともに前記画像情報取得手段によって取得した複数の第2の画像情報を、変化履歴が分かるように表示位置をずらして重畳表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の顕微鏡装置。
  5. 前記画像情報取得手段は、点走査または線走査または2次元走査することにより画像情報を取得することを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の顕微鏡装置。
  6. 顕微鏡装置が実行する画像表示方法であって、
    試料に対しレーザ光線を照射し、前記試料からの観察光を検出することにより画像情報を取得し、
    前記取得した画像情報を第1の画像情報としてメモリに格納し、
    前記メモリに格納された第1の画像情報と共に、前記第1の画像情報を取得するための前記試料の観察領域の一部である注目領域について取得した画像情報を第2の画像情報として前記第1の画像情報上の対応する位置に重畳表示することを特徴とする画像表示方法。
  7. 顕微鏡装置が実行する画像表示方法であって、
    試料を撮像することにより画像情報を取得し、
    前記撮像によって取得した画像情報を第1の画像情報としてメモリに格納し、
    前記試料に対しレーザ光線を照射し、前記試料からの観察光を検出することにより画像情報を取得し、
    前記メモリに格納された第1の画像情報と共に、前記第1の画像情報を取得するための前記試料の観察領域の一部である注目領域について前記検出によって取得した画像情報を第2の画像情報として前記第1の画像情報上の対応する位置に重畳表示することを特徴とする画像表示方法。
  8. 顕微鏡装置に実行させるための画像表示プログラムであって、
    試料に対しレーザ光線を照射し、前記試料からの観察光を検出することにより画像情報を取得する手順と、
    前記取得した画像情報を第1の画像情報としてメモリに格納する手順と、
    前記メモリに格納された第1の画像情報と共に、前記第1の画像情報を取得するための前記試料の観察領域の一部である注目領域について取得した画像情報を第2の画像情報として前記第1の画像情報上の対応する位置に重畳表示する手順と、
    を実行させるためのコンピュータ実行可能な画像表示プログラム。
  9. 顕微鏡装置に実行させるための画像表示プログラムであって、
    試料を撮像することにより画像情報を取得する手順と、
    前記撮像によって取得した画像情報を第1の画像情報としてメモリに格納する手順と、
    前記試料に対しレーザ光線を照射し、前記試料からの観察光を検出することにより画像情報を取得する手順と、
    前記メモリに格納された第1の画像情報と共に、前記第1の画像情報を取得するための前記試料の観察領域の一部である注目領域について前記検出によって取得した画像情報を第2の画像情報として前記第1の画像情報上の対応する位置に重畳表示する手順と、
    を実行させるためのコンピュータ実行可能な画像表示プログラム。
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