JP2011237616A - 走査型顕微鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】より簡単かつ迅速に試料の観察対象の領域の画像を得ることができるようにする。
【解決手段】走査型の共焦点顕微鏡において、照明光で試料の観察面を走査させ、連続して各時刻の観察面の観察画像R11を取得する。1回目の走査では、共焦点顕微鏡は、観察面全体を照明光で走査し、得られた観察画像R11のx方向に並ぶ画素からなるラインのうち、所定の輝度値以上の画素があるラインを、観察対象とすべき観察対象ラインとして、観察対象ラインを示すライン情報を記録する。そして、2回目以降の走査では、共焦点顕微鏡は、ライン情報に示される観察対象ラインに対応する観察面の領域のみが走査されるように、観察面の走査を制御する。これにより、蛍光領域W11など、観察すべき部位のある領域のみを走査して、より簡単かつ迅速に観察対象となる部位の画像を得ることができる。本発明は、走査型の共焦点顕微鏡に適用することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、より簡単かつ迅速に、試料における観察対象の領域の画像を得ることができるようにした走査型顕微鏡に関する。
従来、スキャナを利用して観察対象の試料の観察面を照明光で走査し、走査により生じた観察光を受光して、試料を観察する走査型の共焦点顕微鏡が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような共焦点顕微鏡では、各時刻における観察面の画像が1フレーム分の観察画像として順次、取得される。例えば、所定のフレームが取得された時点で、ユーザによりそのフレームの観察画像から、観察すべき部位が含まれる興味領域、すなわちいわゆるROI(Region of Interest)領域が指定されたとする。すると、共焦点顕微鏡は、その後のフレームにおいて、指定された興味領域に対応する観察面上の領域(以下、興味対応領域と称する)のみ照明光での走査を行い、各フレームの観察画像を取得する。
このように、ユーザが興味領域を指定すれば、それ以降においては、試料の観察面上の興味対応領域だけに照明光が照射されるようになるため、より迅速に興味領域の観察画像を得ることができる。これにより、より短い時間間隔で観察画像の取得が可能となり、例えば、試料の興味対応領域の状態が微小時間で変化する場合であっても、詳細に興味対応領域の状態の変化を観察することができる。
特開2006−31011号公報
しかしながら、上述した技術では、興味領域の指定はユーザにより行なわれるため、特に興味領域が小さい場合や、興味領域が複数ある場合には、興味領域の指定に時間がかかってしまい、非効率的であった。ユーザが興味領域の指定に手間取ってしまうと、興味領域を指定している間に、興味対応領域の状態が変化してしまい、結局、興味対応領域の状態の変化を充分に観察することができなくなってしまう場合があった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、より簡単かつ迅速に試料における観察対象の領域の画像を得ることができるようにするものである。
本発明の走査型顕微鏡は、光源からの照明光で試料の観察面を走査させるスキャナと、前記照明光の走査により生じた前記観察面からの観察光を受光して、受光した前記観察光の強度に応じた電気信号を出力する検出手段と、前記観察面の観察画像上の所定方向に並ぶ画素からなるラインについて、前記電気信号を用いて、前記ラインを構成する前記画素の画素値からなるラインデータを生成し、前記ラインデータに基づいて、前記ラインに対応する前記観察面の領域に観察すべき領域があるかを特定し、前記観察すべき領域があるとされた前記ラインを示すライン情報を生成する画像生成手段と、前記ライン情報を記録する記録手段と、前記記録手段に記録された前記ライン情報が示す前記ラインに対応する前記観察面の領域が前記照明光で走査されるように、前記スキャナによる走査を制御する走査制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、より簡単かつ迅速に試料における観察対象の領域の画像を得ることができる。
本発明を適用した観察システムの一実施の形態の構成例を示す図である。 1回目の走査制御処理を説明するフローチャートである。 観察対象ラインについて説明する図である。 2回目の走査について説明する図である。 2回目の走査制御処理を説明するフローチャートである。 試料の複数の観察面について説明する図である。 1回目の走査制御処理を説明するフローチャートである。 2回目の走査制御処理を説明するフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明を適用した実施の形態について説明する。
〈第1の実施の形態〉
[観察システムの構成]
図1は、本発明を適用した観察システムの一実施の形態の構成例を示す図である。
この観察システムは、走査型の共焦点顕微鏡11、コントローラ12、およびコンピュータ13から構成される。
図1の観察システムでは、観察対象の試料14が共焦点顕微鏡11のステージ21上に載置されて観察される。すなわち、共焦点顕微鏡11では、レーザ22から射出された励起光としての照明光が、ダイクロイックミラー23で反射されてスキャナ24に入射し、スキャナ24により偏向される。そして、スキャナ24で光路が変更された照明光は、対物レンズ25を通って、試料14の観察面に照射される。このとき、スキャナ24が照明光を偏向させることで、試料14の観察面が照明光で走査される。例えば、スキャナ24は、ガルバノスキャナやレゾナントスキャナから構成される。
試料14の観察面が照明光で走査されると、観察面からは蛍光が生じ、この蛍光(以下、観察光と称する)は、対物レンズ25を通ってスキャナ24に入射する。そして、スキャナ24によりデスキャンされた観察光は、ダイクロイックミラー23を透過し、さらにピンホール26を通って検出器27により受光される。
なお、より詳細には、観察光のうち、試料14の観察に必要な特定の波長の光だけが、ダイクロイックミラー23を透過するようになされている。また、ピンホール26は、対物レンズ25の焦点位置、つまり試料14の観察面と共役な位置に配置されており、ピンホール26の位置に集光された観察光だけが検出器27に入射するようになされている。
検出器27は、入射した観察光を受光して光電変換することで、観察光を、観察光の受光強度を示す電気信号に変換する。光電変換により得られた電気信号は、検出器27からコントローラ12へと供給される。コントローラ12は、検出器27から供給された電気信号に基づいて、試料14の観察面の画像である観察画像を生成し、コンピュータ13に供給するとともに、共焦点顕微鏡11の動作を制御する。例えば、観察画像は、各時刻における試料14の観察面の画像、つまり複数フレームの画像からなる動画像とされる。
コントローラ12は、コントローラ12全体を制御するCPU(Central Processing Unit)28、観察画像を生成する画像取得部29、スキャナ24の動作を制御する走査制御部30、およびレーザ22の動作を制御するレーザ制御部31から構成される。
画像取得部29は、検出器27から供給された電気信号に基づいて、観察画像の各画素の輝度値(画素値)を算出することで、観察画像を生成する。また、画像取得部29は、観察画像上の所定方向に並ぶ複数画素からなるラインのデータを用いて、そのラインに対応する試料14の観察面上の領域に、観察すべき部位が含まれているか否かを判定する。
なお、以下、観察画像のラインに対応する試料14の観察面上の領域を、ライン対応領域とも称することとする。つまり、試料14におけるライン対応領域から生じた観察光を受光して得られる観察画像の領域が、ライン対応領域に対応するラインとなる。換言すれば、観察画像上のラインには、そのラインに対応する試料14の観察面のライン対応領域の画像が表示される。また、以下、観察画像のラインを構成する各画素の輝度値(画素値)からなるデータを、ラインデータとも呼ぶこととする。
画像取得部29は、試料14における観察すべき部位が含まれるライン対応領域に対応する、観察画像上のラインを特定すると、特定したライン(以下、特に観察対象ラインと称する)を示すライン情報を走査制御部30に供給する。例えば、ライン情報として、観察画像における観察対象ラインの位置を特定するライン番号が走査制御部30に供給される。
走査制御部30は、画像取得部29から供給されたライン情報を、内蔵するRAM(Random Access Memory)30Aに供給して記録させる。また、走査制御部30は、RAM30Aに記録されているライン情報を読み出して、試料14の観察面のうち、読み出したライン情報により示される観察対象ラインに対応するライン対応領域のみが、照明光で走査されるように、スキャナ24の動作を制御する。
コンピュータ13は、予め記録しているソフトウェア32を実行することで、コントローラ12を制御したり、コントローラ12から供給された観察画像を表示したりする。
[観察システムの動作]
ところで、ユーザがコンピュータ13を操作して、試料14の観察を指示すると、コンピュータ13は、ユーザの操作に応じて、コントローラ12に試料14の観察の開始を指示する。また、このとき、コンピュータ13は、観察画像の各画素の輝度値の算出方法を示す情報や、観察対象ラインの判定に用いる閾値等のパラメータを、CPU28を介して画像取得部29に供給する。
すると、コントローラ12は、コンピュータ13の指示に従って、走査制御処理を実行し、試料14の観察を開始する。この走査制御処理は、観察画像のフレームごとに行なわれる。試料14の観察時においては、コントローラ12は、1回目の走査制御処理により、試料14の観察面全体の観察画像を取得し、この観察画像から観察対象ラインを特定する。そして、2回目以降の走査制御処理では、コントローラ12は、観察対象ラインに対応するライン対応領域のみ照明光で走査し、試料14の観察画像を取得する。
以下、走査制御処理の具体的な処理内容について説明する。まず、図2のフローチャートを参照して、1回目の走査制御処理について説明する。
ステップS11において、走査制御部30は、スキャナ24を制御して、照明光での試料14の観察面の走査を開始させる。1回目の走査制御処理では、まだ観察対象ラインについての情報が得られていないので、観察面全体が走査されるように、スキャナ24が制御される。
より詳細には、まずレーザ制御部31が、光源としてのレーザ22を制御し、所定のパワーでレーザ22から照明光を射出させる。この照明光は、ダイクロイックミラー23で反射され、スキャナ24および対物レンズ25を通って試料14の観察面に照射される。このとき、走査制御部30はスキャナ24を制御して、照明光で観察面を走査させる。
観察面に照明光が照射されると、観察面からは観察光が生じ、この観察光は対物レンズ25、スキャナ24、ダイクロイックミラー23、およびピンホール26を通って検出器27に受光される。検出器27は、入射した観察光を受光して電気信号に変換し、画像取得部29に供給する。
ステップS12において、画像取得部29は、コンピュータ13から供給された輝度値の算出方法を示す情報を用いた演算を行って、検出器27から供給された電気信号から観察画像の画素の輝度値を算出する。この輝度値の算出は、画素単位で行なわれる。つまり、電気信号が供給されるたびに、1画素分ずつ輝度値が算出されていく。
ステップS13において、画像取得部29は、得られた画素の輝度値から、予め定められた画像フォーマットに従って、観察画像上の1ライン分のラインデータを生成していく。そして、コントローラ12全体の動作を制御するCPU28から画像取得部29に、観察画像の1ライン分に相当する領域の走査が終了した、つまり照明光がライン終端に到達した旨の信号が供給されると、処理はステップS13からステップS14へと進む。
ステップS14において、画像取得部29は、得られた1ライン分のラインデータを、CPU28を介してコンピュータ13に供給する。コンピュータ13に供給されたラインデータは、観察画像の1ライン分のデータとして、図示せぬ記録部に記録されたり、ディスプレイに表示されたりする。
ステップS15において、画像取得部29は、得られた1ライン分のラインデータに基づいて、そのラインに対応する試料14のライン対応領域に、観察すべき部位が含まれているか否かを判定する。
例えば、画像取得部29は、処理対象となっているラインを構成する各画素の輝度値と、コンピュータ13から供給された観察対象ラインの判定用の閾値とを比較する。そして、画像取得部29は、輝度値が閾値以上となる画素がライン上に1つでもある場合、ライン対応領域に観察すべき部位が含まれていると判定する。
一般的に、試料14を蛍光観察する場合、観察者は、観察面に励起光を照射したときに蛍光が発せられる部位に注目して試料14を観察する。したがって、一定の強度以上の蛍光が発せられた試料14の領域に対応する観察画像上の領域が、観察者が注目する観察対象の部位の領域となるはずである。
観察画像上の画素のうち、一定の強度以上の蛍光が発せられた試料14の領域の画素は、一定の値以上の輝度を有しているはずであるから、各画素の輝度値と閾値とを比較すれば、観察画像上において、観察すべき部位を含むライン対応領域を特定することが可能である。そこで、画像取得部29は、閾値以上の輝度を有する画素が含まれるラインを、観察対象ラインとする。
なお、観察対象ラインの特定は、閾値以上の輝度値の画素があるか否かに限らず、ある程度の強度の蛍光が発せられるライン対応領域に対応するラインを特定できる方法であれば、どのような方法で特定されるようにしてもよい。
例えば、観察画像の1つのラインについて、そのラインを構成する画素の輝度値の積算値、平均値、最大値、最小値、中心値などの値と、予め定めた閾値とを比較することで観察対象ラインとするか否かが判定されてもよい。また、これらの判定方法を組み合わせて観察対象ラインの判定を行なってもよいし、試料14自体や試料14の観察条件等の状況に応じて、最適な判定方法が選択されるようにしてもよい。
ステップS15において、ラインに対応するライン対応領域に、観察すべき部位が含まれていないと判定された場合、そのラインは観察対象ラインではないので、ライン情報の記録は行なわれず、処理はステップS17に進む。
これに対して、ステップS15において、ラインに対応するライン対応領域に、観察すべき部位が含まれていると判定された場合、画像取得部29は、処理対象となっているラインを観察対象ラインとする。そして、画像取得部29は、そのラインのライン番号をライン情報として走査制御部30に供給し、その後、処理はステップS15からステップS16に進む。
ステップS16において、走査制御部30は、画像取得部29から供給されたライン情報をRAM30Aに格納し、記録させる。
ステップS16においてライン情報が記録されたか、またはステップS15においてライン対応領域に観察すべき部位が含まれていないと判定されると、ステップS17において、画像取得部29は、試料14の観察面の走査が終了したか否かを判定する。すなわち、最後に走査が行なわれたライン対応領域が、観察画像上の最終ラインに対応する領域であるか否かが判定される。
ステップS17において、まだ走査が終了していないと判定された場合、処理はステップS12に戻り、上述した処理が繰り返される。すなわち、観察面上の次の領域が走査対象とされて、その領域の走査が行なわれる。
一方、ステップS17において、走査が終了したと判定された場合、試料14の観察面全体が走査され、1フレーム分の観察画像が得られたので、1回目の走査制御処理は終了する。
このように、1回目の走査制御処理が終了すると、例えば、図3に示すように、観察画像R11に対応する試料14上の観察面全体が照明光で走査されたことになる。
なお、図3において、観察画像R11における1つの円(丸)は、観察面上の蛍光を発する蛍光領域、つまり観察すべき1つの部位を表している。また、図中、横方向をx方向とし、縦方向をy方向とすると、観察画像R11のx方向に並ぶ画素からなる領域がラインとされる。
観察面を走査していくと、例えば、図中、右側に示すように観察画像R11上の蛍光領域W11を含むラインは観察対象ラインとされ、蛍光領域W11の図中、上下にある蛍光領域を含まないラインは、観察対象ラインとはされない。図3の例では、蛍光領域W11近傍のラインL11乃至ラインL16のうち、蛍光領域W11を含むラインL12乃至ラインL15が観察対象ラインとされており、これらのラインを特定するためのライン情報がRAM30Aに格納されることになる。
このようにして、1回目の走査制御処理において、試料14の観察面全体が走査されると、観察面上の観察すべき部位が含まれるライン対応領域に対応する観察対象ラインのライン情報が得られる。そこで、2回目以降の走査制御処理においては、図4に示すように、ライン情報が利用されて、観察対象ラインに対応する観察面上の領域のみの走査が行なわれる。なお、図4において、図3における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
図4の例では、観察画像R11の走査領域TR11乃至走査領域TR17に対応する観察面上の領域にのみ、一定の輝度以上の蛍光を発する蛍光領域が含まれており、走査領域TR11乃至走査領域TR17を構成するラインが観察対象ラインとされている。例えば、図4では、蛍光領域W11を含む走査領域TR15は、図3のラインL12乃至ラインL15から構成され、これらのラインが観察対象ラインとされる。
以上のようにして、1回目の走査制御処理が行われ、RAM30Aにライン情報が格納されると、次に、得られたライン情報が利用されて、2回目の走査制御処理が行われる。以下、図5のフローチャートを参照して、2回目の走査制御処理について説明する。
ステップS41において、走査制御部30は、RAM30Aからライン情報を読み出す。具体的には、走査制御部30は、図3の観察画像R11の図中、上側の観察対象ラインから順番に、下方向に処理対象(走査対象)とする観察対象ラインを選択していく。
例えば、観察画像R11の図3中、上側の端からn番目(但し、1≦n)のラインのライン番号が「n」であり、図3中、上から下方向に走査が行なわれるとする。この場合、最初のライン情報の読み出し時、つまり1回目のステップS41の処理では、走査制御部30は、最も小さいライン番号を示すライン情報を読み出し、そのライン情報により示される観察対象ラインを処理対象とする。
なお、2回目の走査制御処理の開始時点で、既にレーザ22から照明光が射出されている状態とされてもよいし、2回目の走査制御処理の開始時に、レーザ制御部31がレーザ22から照明光を射出させるようにしてもよい。
ステップS42において、走査制御部30は、読み出したライン情報に基づいてスキャナ24を制御し、試料14の観察面における照明光の照射位置を、処理対象とする観察対象ラインの端に対応する位置、つまりライン対応領域の端の位置に移動させる。
そして、ステップS43において、走査制御部30は、スキャナ24の動作を制御して、処理対象とする観察対象ラインに対応するライン対応領域の走査を開始させる。これにより、レーザ22からの照明光は、ダイクロイックミラー23乃至対物レンズ25を通って、試料14上のライン対応領域に照射される。
ライン対応領域の走査が開始されると、ライン対応領域から生じた観察光は、対物レンズ25乃至ダイクロイックミラー23、およびピンホール26を通って検出器27に受光され、観察光の受光強度に応じた電気信号が検出器27から画像取得部29に供給される。
すると、ステップS44において、画像取得部29は、コンピュータ13から供給された輝度値の算出方法を示す情報を用いた演算を行って、検出器27から供給された電気信号から観察画像の画素の輝度値を算出する。この輝度値の算出は、画素単位で行なわれる。
ステップS45において、画像取得部29は、得られた画素の輝度値から、予め定められた画像フォーマットに従って、観察画像上の1ライン分のラインデータを生成し、得られたラインデータを、CPU28を介してコンピュータ13に供給する。コンピュータ13に供給されたラインデータは、観察画像の1ライン分のデータとして、図示せぬ記録部に記録されたり、ディスプレイに表示されたりする。
ステップS46において、画像取得部29は、試料14の観察面の走査が終了したか否かを判定する。すなわち、RAM30Aに記録されている全てのライン情報が読み出されて、各観察対象ラインに対応するライン対応領域が走査されたか否かが判定される。
ステップS46において、まだ走査が終了していないと判定された場合、処理はステップS41に戻り、上述した処理が繰り返される。すなわち、次のライン情報が読み出されて、そのライン情報に示される観察対象ラインに対応するライン対応領域の走査が行なわれ、ラインデータが生成される。
一方、ステップS46において、走査が終了したと判定された場合、試料14の観察対象とすべき全ての領域が走査され、1フレーム分の観察画像が得られたので、2回目の走査制御処理は終了する。
そして、以後、ユーザにより試料14の観察の終了が指示されるまで、2回目の走査制御処理と同様の処理が繰り返し行われて、各フレームの観察画像が取得され、観察画像の記録または表示が行なわれる。
以上のようにして、コントローラ12は、観察画像のラインデータを用いて、各ラインに対応するライン対応領域に観察すべき部位があるかを特定し、観察対象ラインを示すライン情報を記録しておく。そして、コントローラ12は、2回目以降の走査時に、記録されているライン情報を用いて、ライン情報により特定される試料14上の領域のみ走査を行い、各フレームの観察画像を得る。
したがって、1回の走査が終了した時点で、試料14における観察すべき領域が既に特定されているので、いわゆる興味領域の指定を必要とせずに、直ちに2回目の走査を開始することができる。また、2回目以降の走査では、ライン情報の利用によって、試料14における観察すべき領域のみの走査が可能となるので、1度の走査に必要な時間を短縮することができ、より迅速に試料14の観察対象の領域の観察画像を得ることができる。すなわち、観察画像のフレームレートを向上させることができる。
特に、試料14における観察すべき領域の状態が短時間で変化する場合、充分に試料14を観察するには、観察すべき領域を特定するのに必要な時間、および観察画像の取得に必要となる時間をより短くする必要がある。
上述したように、観察システムではライン情報の生成と、ライン情報の走査への利用により、観察対象とする領域の特定に要する時間と、観察画像の取得に要する時間をより短くすることができるので、充分に試料14を観察することができるようになる。なお、1回目の走査で得られた情報を、それ以降の走査に利用して、各フレームの観察画像を得る方法は、試料14の観察すべき領域の位置が、各時刻において同じである場合に特に有効である。
〈変形例〉
また、以上においては、観察対象ラインに対応するライン対応領域全体を走査すると説明したが、ライン対応領域の一部だけが走査されるようにしてもよい。
そのような場合、画像取得部29は、1回目の走査制御処理において、ラインデータを用いて、処理対象となっているラインを構成する複数の画素のうち、輝度値が閾値以上となる画素を特定する。そして、輝度値が閾値以上となる画素がライン上に1つでもある場合、画像取得部29は、そのラインにおける輝度値が閾値以上となる画素の位置を特定する画素位置情報と、ライン番号とからなる情報をライン情報として生成する。
例えば、画素位置情報は、図3中、x方向の位置を示す情報などとされる。図3の例において、ラインL12が処理対象となっているとし、ラインL12の図中、左端からN番目に位置する画素G(N)と、左端から(N+1)番目に位置する画素G(N+1)とが、閾値以上の輝度値を有しているとする。
そのような場合、画像取得部29は、例えば、xy座標系における画素G(N)および画素G(N+1)のそれぞれのx座標を示す情報を画素位置情報とし、その画素位置情報と、ラインL12を特定するライン番号とからなるライン情報を生成する。
また、ライン情報にライン番号と画素位置情報が含まれる場合、2回目の走査制御処理において、走査制御部30は、読み出したライン情報を走査の制御に用いるだけでなく、読み出したライン情報をレーザ制御部31にも供給する。なお、走査の制御時においては、図5を参照して説明した場合と同様に、観察対象ラインに対応するライン対応領域のみが走査されるように、スキャナ24の動作が制御される。
さらに、走査制御部30からライン情報の供給を受けたレーザ制御部31は、2回目の走査制御処理において、ライン番号により示される観察対象ラインにおける、画素位置情報により示される画素(以下、観察対象画素とも称する)に対応する試料14の領域にのみ照明光を照射させる。
すなわち、試料14の走査時において、観察対象ラインに対応するライン対応領域全体に照明光が照射されるのではなく、ライン対応領域のうち、観察対象画素に対応する領域、つまり観察すべき部位のある領域にのみ照明光が照射されるように、レーザ22による照明光の照射が制御される。これにより、試料14の観察すべき領域にのみ照明光が照射されるようになるので、照明光の照射による試料14の退色を防止するとともに、光毒性を低減させることができる。
なお、観察対象画素に対応する試料14の領域への照明光の照射は、レーザ制御部31によって、レーザ22からの照明光の射出、不射出が直接制御されるようにしてもよいが、レーザ22とダイクロイックミラー23の間にシャッタを設けるようにしてもよい。そのような場合、例えば、走査制御部30は、ライン情報を参照して、観察対象画素に対応する試料14の領域にのみ照明光が照射されるように、シャッタを駆動して照明光を通過させたり、照明光を遮光させたりする。
さらに、上述した画素位置情報は、試料14の蛍光が発せられる領域を特定することができる情報であれば、どのような情報であってもよい。
例えば、図3の例において、ラインL12の画素G(N)と画素G(N+1)のみが、閾値以上の輝度値を有する画素であったとする。この場合、画素G(N−2)と画素G(N+3)のそれぞれのx座標を示す情報など、画素G(N)および画素G(N+1)を含み、x方向に連続して並ぶ画素からなる領域の図3中、左右の端の画素位置を示す情報が、画素位置情報とされるようにしてもよい。このような画素位置情報が生成される場合には、画素G(N−2)から画素G(N+3)までの領域に対応する試料14の観察面の領域に、照明光が照射されることになる。
このように、観察対象ライン上の観察対象画素に対応する領域よりも広い領域に、照明光が照射されるようにすれば、何らかの要因によって、試料14上の観察すべき部位に照明光が照射されなくなってしまうことを防止することができる。
また、試料14の観察すべき部位に照明光が照射されなくなってしまうことを防止するために、観察対象ラインとされた観察画像のラインに隣接するラインに、閾値以上の輝度値を有する画素がない場合でも、そのラインを観察対象ラインとするようにしてもよい。すなわち、この場合、輝度値が閾値以上である画素を有するラインを含む、連続して並ぶいくつかのラインが、それぞれ観察対象ラインとされてライン情報が生成され、それらのラインに対する走査が行なわれることになる。
〈第2の実施の形態〉
[観察システムの動作]
さらに、以上においては、試料14の1つの観察面を観察する場合を例として説明したが、試料14の奥行き方向に並ぶ複数の観察面が観察されるようにしてもよい。そのような場合、例えば、図6に示すように、試料14の複数の断面が、観察画像の取得対象となる観察面OS11乃至観察面OS15とされる。
なお、図6において、1つの円は、試料14にける観察対象とすべき1つの部位を表している。また、図中、横方向、奥行き方向、および縦方向は、それぞれ互いに直交するx方向、y方向、およびz方向を示しており、図6のx方向およびy方向は、図3のx方向およびy方向に対応している。
すなわち、観察画像の取得対象となる観察面OS11乃至観察面OS15は、xy平面と並行な面とされ、これらの観察面OS11乃至観察面OS15が照明光により走査される。また、観察面OS11乃至観察面OS15は、xy平面の法線と平行な方向に並んでおり、共焦点顕微鏡11は、対物レンズ25とステージ21の間の距離、つまり対物レンズ25から試料14までのz方向の距離を変化させながら、各観察面の観察画像を取得する。ここで、z方向は、スキャナ24と試料14の間に配置された、対物レンズ25の光軸と平行な方向である。
このような場合、コントローラ12は、例えば、観察面OS11乃至観察面OS15の順番で、各観察面に対する1回目の走査を行い、各観察面に対してライン情報を生成する。このライン情報には、例えば、観察対象となる観察面のz方向の位置、つまり対物レンズ25と試料14とのz方向の位置関係を特定する観察位置情報と、その観察面を対象としたときの観察対象ラインを示すライン番号とが含まれる。
このようにして、観察面OS11乃至観察面OS15について、ライン情報が得られると、以後、コントローラ12は、観察面OS11乃至観察面OS15の順番で、各観察面に対するm回目(但し、2≦m)の走査を行って、各観察面の観察画像を得る。
以下、図7および図8のフローチャートを参照して、コントローラ12による1回目の走査制御処理および2回目の走査制御処理の詳細について説明する。
図7は、1回目の走査制御処理を説明するフローチャートである。
ステップS71において、走査制御部30は、処理対象の観察面に照明光が集光されるように、対物レンズ25の光軸方向に、対物レンズ25を移動させる。
例えば、図6の例に示した試料14に対して1回目の走査制御処理を開始する場合、走査制御部30は、最初に観察対象とされる観察面OS11に照明光が集光されるように、対物レンズ25をz方向に移動させる。より具体的には、例えば、対物レンズ25には、ピエゾ素子が設けられており、走査制御部30は、このピエゾ素子を駆動することで、対物レンズ25をz方向に移動させる。
なお、試料14における観察面とすべき面(断面)は、例えばコンピュータ13により指定される。すなわち、図6の例であれば、観察面OS11乃至観察面OS15がコンピュータ13により指定される。
図7の説明に戻り、ステップS71において、対物レンズ25がz方向に移動されると、その後、ステップS72乃至ステップS78の処理が行われて、観察対象の観察面に対する走査が行なわれ、これにより得られた観察画像のライン情報が生成される。なお、これらのステップS72乃至ステップS78の処理は、図2のステップS11乃至ステップS17の処理と同様であるので、その説明は省略する。
なお、ステップS77の処理においてRAM30Aに記録されるライン情報には、ライン番号と、処理対象の観察面のz方向の位置を特定する観察位置情報とが含まれる。例えば、観察位置情報は、処理対象の観察面上に照明光が集光するときの対物レンズ25のz方向の位置を示す情報などとされる。
ステップS78において、処理対象の観察面に対する走査が終了したと判定されると、ステップS79において、画像取得部29は、試料14の全ての観察面を走査したか否かを判定する。
例えば、図6の例では、観察面OS11乃至観察面OS15に対する走査が終了し、これらの各観察面についてのライン情報がRAM30Aに記録された場合、全ての観察面を走査したと判定される。
ステップS79において、まだ全ての観察面を走査していないと判定された場合、処理はステップS71に戻り、上述した処理が繰り返される。
例えば、図6の例において、最初に処理対象とされた観察面OS11の走査が終了した場合、まだ走査されていない次の観察面OS12が処理対象とされる。そして、照明光が観察面OS12に集光するように対物レンズ25がz方向に移動され、観察面OS12に対する走査が行なわれる。
これに対して、ステップS79において、全ての観察面に対する走査が終了したと判定された場合、各観察面についてのライン情報が得られたので、1回目の走査制御処理は終了する。
このようにして、コントローラ12は、試料14の各観察面について1回目の走査制御処理を行うと、続いて2回目の走査制御処理を開始する。図8は、コントローラ12による2回目の走査制御処理を説明するフローチャートである。
ステップS91において、走査制御部30は、RAM30Aからライン情報を読み出す。具体的には、走査制御部30は、図6の観察面OS11乃至観察面OS15の順番で、各観察面に対応する観察画像のライン情報を読み出していく。また、各観察画像のライン情報の読み出しにおいては、観察画像のy方向の一方の端から他方の端まで、y方向に順番に観察対象ラインのライン情報が読み出される。
ステップS92において、走査制御部30は、読み出したライン情報に基づいてスキャナ24を制御し、試料14の観察面における照明光の照射位置を、処理対象となる観察対象ラインの端に対応する位置、つまりライン対応領域の端の位置に移動させる。
また、走査制御部30は、ライン情報の観察位置情報に基づいて、必要に応じて対物レンズ25をz方向に移動させる。例えば、図6の観察面OS11に対する走査が終了し、観察面OS12に対する走査を開始しようとする場合、対物レンズ25の位置は、照明光が観察面OS11に集光される位置となっている。そこで、走査制御部30は、照明光が観察面OS12に集光されるように、ピエゾ素子を駆動し、対物レンズ25をz方向に移動させる。
ステップS92において照明光の照射位置が移動されると、その後、ステップS93乃至ステップS95の処理が行われる。すなわち、ライン情報に示される観察対象ラインに対応するライン対応領域の走査が行なわれ、観察対象ラインのラインデータが生成される。なお、ステップS93乃至ステップS95の処理は、図5のステップS43乃至ステップS45の処理と同様であるため、その説明は省略する。
ステップS96において、画像取得部29は、試料14の全ての観察面の走査が終了したか否かを判定する。すなわち、RAM30Aに記録されている全ての観察面の全てのライン情報が読み出されて、ライン対応領域が走査されたか否かが判定される。
例えば、図6の観察面OS11乃至観察面OS15のそれぞれに対応する観察画像の各観察対象ラインについて、処理が行われた場合、全ての観察面の走査が終了したと判定される。
ステップS96において、まだ全ての観察面の走査が終了していないと判定された場合、処理はステップS91に戻り、上述した処理が繰り返される。すなわち、次のライン情報が読み出されて、そのライン情報に示される観察対象ラインに対応するライン対応領域の走査が行なわれ、ラインデータが生成される。
一方、ステップS96において、全ての観察面の走査が終了したと判定された場合、試料14の観察対象とすべき全ての領域が走査され、各観察面の観察画像が得られたので、2回目の走査制御処理は終了する。
そして、以後、ユーザにより試料14の観察の終了が指示されるまで、2回目の走査制御処理と同様の処理が繰り返し行われて、観察面ごとに、各フレームの観察画像が取得され、観察画像の記録または表示が行なわれる。
以上のように、ライン番号と観察位置情報とが含まれるライン情報を生成すれば、試料14の観察対象とされる観察面が複数ある場合であっても、より迅速に試料14の観察対象の領域の観察画像を得ることができる。
なお、以上においては、対物レンズ25と試料14(ステージ21)とのz方向の相対的な位置関係を変化させる方法として、対物レンズ25を移動させる場合を例として説明したが、ステージ21がz方向に移動されるようにしてもよい。そのような場合、例えば走査制御部30は、ライン情報に含まれる観察位置情報に基づいて、ステージ21をz方向に移動させる。
また、1回目または2回目の走査制御処理において、対物レンズ25とステージ21のz方向の距離が時間とともに連続して変化するように、対物レンズ25やステージ21の動作が制御されるようにしてもよい。この場合、対物レンズ25とステージ21のz方向の距離の変化と同期して、各観察面の走査が行なわれる。すなわち、照明光が集光されるz方向の位置の変化に合わせて、各観察面の走査が行なわれる。
さらに、2回目の走査制御処理が行われると、その後、2回目の走査制御処理と同様の処理が繰り返し行われると説明したが、2回目の走査制御処理と同様の処理が所定回数だけ行われるたびに、1回目の走査制御処理と同様の処理が行われるようにしてもよい。この場合、所定フレーム分の観察画像が得られるたびに、ライン情報が再生成(リセット)され、観察対象とすべき部位が新たに特定されることになるので、観察面において蛍光が発せられる領域が変化する場合であっても、より確実に観察すべき領域の画像を得ることができる。
また、2回目の走査制御処理と同様の処理が行われる場合に、得られた観察画像のラインデータを用いて、各観察対象ラインに、閾値以上の輝度値を有する画素があるか否かが、画像取得部29により判定されるようにしてもよい。
この場合、これまで観察対象ラインとされていたが、閾値以上の輝度値を有する画素がなくなったラインが、観察対象ラインから除外されるように、ライン情報の更新が行なわれる。すなわち、画像取得部29は、走査制御部30に、不要となったライン情報をRAM30Aから消去させる。このように、リアルタイムでライン情報の更新を行なうことで、さらに効率よく試料14の走査を行なうことができ、より迅速に各フレームの観察画像を得ることができるようになる。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
11 共焦点顕微鏡, 12 コントローラ, 13 コンピュータ, 14 試料, 22 レーザ, 24 スキャナ, 25 対物レンズ, 27 検出器, 28 CPU, 29 画像取得部, 30 走査制御部, 30A RAM, 31 レーザ制御部

Claims (7)

  1. 光源からの照明光で試料の観察面を走査させるスキャナと、
    前記照明光の走査により生じた前記観察面からの観察光を受光して、受光した前記観察光の強度に応じた電気信号を出力する検出手段と、
    前記観察面の観察画像上の所定方向に並ぶ画素からなるラインについて、前記電気信号を用いて、前記ラインを構成する前記画素の画素値からなるラインデータを生成し、前記ラインデータに基づいて、前記ラインに対応する前記観察面の領域に観察すべき領域があるかを特定し、前記観察すべき領域があるとされた前記ラインを示すライン情報を生成する画像生成手段と、
    前記ライン情報を記録する記録手段と、
    前記記録手段に記録された前記ライン情報が示す前記ラインに対応する前記観察面の領域が前記照明光で走査されるように、前記スキャナによる走査を制御する走査制御手段と
    を備えることを特徴とする走査型顕微鏡。
  2. 前記画像生成手段は、前記ラインに画素値が所定の閾値以上である前記画素がある場合、前記ラインに対応する前記観察面の領域に前記観察すべき領域があるとして、その前記ラインを示す情報が含まれる前記ライン情報を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の走査型顕微鏡。
  3. 前記画像生成手段は、前記ライン上において、画素値が前記閾値以上である前記画素が含まれる領域を示す位置情報が含まれる前記ライン情報を生成し、
    前記ライン情報が示す前記ラインに対応する前記観察面の領域のうち、前記位置情報が示す領域に対応する前記観察面の領域に前記照明光が照射されるように、前記照明光の照射を制御する照射制御手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項2に記載の走査型顕微鏡。
  4. 前記画像生成手段は、前記ラインに画素値が所定の閾値以上である前記画素がある場合、その前記ラインを含む、前記観察画像上の連続して並ぶいくつかの前記ラインのそれぞれを、前記観察すべき領域があるとされた前記ラインであるとして、それらの前記ラインを示す前記ライン情報を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の走査型顕微鏡。
  5. 前記画像生成手段は、前記試料の複数の前記観察面が、前記スキャナと前記試料との間に配置された対物レンズの光軸方向に並んでいる場合、前記観察面ごとに、前記観察すべき領域があるとされた前記ラインを示す情報、および前記対物レンズと前記試料との前記光軸方向の位置関係を示す情報が含まれる前記ライン情報を生成し、
    前記ライン情報を用いて、前記観察面に前記照明光が集光されるように、前記対物レンズと前記試料との前記光軸方向の位置関係を変化させる位置制御手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の走査型顕微鏡。
  6. 前記画像生成手段は、所定回数だけ前記観察面の走査が行なわれるたびに前記ライン情報を再生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の走査型顕微鏡。
  7. 前記画像生成手段は、前記ライン情報を用いた走査により得られた前記観察画像における、前記ライン情報に示される前記ラインのうち、画素値が所定の閾値以上である前記画素がない前記ラインの前記ライン情報を前記記録手段から消去させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の走査型顕微鏡。
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