JP2018205567A - ライトフィールド顕微鏡、観察方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】標本の位置座標の探索を容易に実行し、効率的に観察を行うことができるライトフィールド顕微鏡を提供する。【解決手段】標本Sの像共役位置に配置されるマイクロレンズアレイ13を有する、標本Sからの光束を取り込む結像光学系20と、マイクロレンズアレイ13を通過した光束を検出するイメージセンサ15と、を備えたライトフィールド顕微鏡100を用いた標本Sの観察方法であって、イメージセンサ15が検出した光束の情報からリフォーカス画像を生成する第1工程と、リフォーカス画像を表示媒体18へ表示する第2工程と、ユーザからの、標本Sの結像光学系20の光軸方向の画像構築範囲を設定する入力を受け付ける第3工程と、画像構築範囲内からイメージセンサ15により検出された光束の情報を用いてデコンボリューション処理による画像構築を行う。【選択図】図1

Description

標本からの光束情報に対しデコンボリューション処理を実行するライトフィールド顕微鏡、及び、その顕微鏡を用いた観察方法に関する。
ライトフィールド顕微鏡では、一度の撮像により一定範囲の三次元情報を含む光情報を検出することができるため、撮像時における焦点位置を合わせるための調整作業の省略、撮像回数の削減等が可能となり、より効率的な観察を行うことができる。一般に、ライトフィールド顕微鏡では、検出した光情報から光線追跡に基づいて任意の焦点位置に対応したリフォーカス画像を作成する。
特許文献1には、従来のライトフィールド顕微鏡によるリフォーカス像構築方法に加えて3次元デコンボリューション処理を組み合わせることで、標本の3次元情報を高解像かつ広範囲に再構築する技術が記載されている。また、結像光学系の光路中に位相板を配置することで、対物レンズの焦点付近で発生する解像の劣化を防ぎ、Z位置に依らず高解像な3次元像の再構築方法も開示されている。特許文献1に係る技術によれば、従来光線追跡によって作成していた画像と比較して、より解像度の高い画像を取得することができる。
米国特許出願公開第2016/0062100号明細書
一般にライトフィールド顕微鏡においても、他の顕微鏡と同じく、画像取得を行うための標本の位置座標の探索を行う。一方で、特許文献1に記載されるライトフィールド顕微鏡では、画像取得を行うための標本の位置座標を探すために、取得した光情報に対して逐一デコンボリューション処理を行うと、多大な時間を要してしまう。
また、ライトフィールド顕微鏡では、標本の像がカメラ(イメージセンサ)に結像されないため、カメラに映るライブ画像から目視により標本の位置を読みとることも難しい。
以上から、特許文献1に記載されるようなデコンボリューション処理により画像構築を行うライトフィールド顕微鏡において、画像取得を行うための標本の位置を探索する実用的な手法は、現状確立されていない。
以上の実情を踏まえ、本発明では、標本の位置の探索を容易に実行し、効率的に観察を行うことができるライトフィールド顕微鏡を提供することを目的とする。
本発明の一態様における観察方法は、標本の像共役位置に配置されるマイクロレンズアレイを有する、前記標本からの光束を取り込む結像光学系と、前記マイクロレンズアレイを通過した光束を検出するイメージセンサと、を備えたライトフィールド顕微鏡を用いた前記標本の観察方法であって、前記イメージセンサが検出した光束の情報からリフォーカス画像を生成する第1工程と、前記リフォーカス画像を表示媒体へ表示する第2工程と、ユーザからの、前記標本の前記結像光学系の光軸方向の画像構築範囲を設定する入力を受け付ける第3工程と、前記画像構築範囲内から前記イメージセンサにより検出された光束の情報を用いてデコンボリューション処理による画像構築を行う第4工程と、を有し、前記第1工程、前記第2工程、前記第3工程、前記第4工程、の順に行うことを特徴とする。
本発明の一態様におけるライトフィールド顕微鏡は、標本の像共役位置に配置されるマイクロレンズアレイを有する、前記標本からの光束を取り込む結像光学系と、前記マイクロレンズアレイを通過した光束を検出するイメージセンサと、前記イメージセンサが検出した光束の情報からリフォーカス画像を生成する演算装置と、前記リフォーカス画像を表示媒体へ表示させる表示制御部と、ユーザからの、前記標本の前記結像光学系の光軸方向の画像構築範囲を設定する入力を受け付ける入力部と、を備え、前記演算装置は、前記画像構築範囲内から前記イメージセンサにより検出された光束の情報を用いてデコンボリューション処理による画像構築を行うことを特徴とするライトフィールド顕微鏡。
本発明のライトフィールド顕微鏡によれば、標本の位置の探索を容易に実行し、効率的に観察を行うことができる。
第1の実施形態のライトフィールド顕微鏡の構成を示す図 制御装置の機能構成を示す図 各物点位置からの蛍光をイメージセンサにより検出する際の光束の状態と、検出された光情報を示す図 第1の実施形態のライトフィールド顕微鏡を用いて標本の観察を行う手順を示すフローチャート リフォーカス画像と位置情報を表示する例を示す図 第1の実施形態のライトフィールド顕微鏡を用いて標本Sの観察を行う別の手順を示すフローチャート 第1の実施形態の変形例におけるライトフィールド顕微鏡の構成を示す図 第2の実施形態のライトフィールド顕微鏡を用いて標本の観察を行う手順を示すフローチャート 画像取得範囲と、表示するリフォーカス画像に対応する標本上の位置を示す図 画像取得範囲に対応するリフォーカス画像を表示媒体の画面に表示する一例を示す図 画像取得範囲と、表示するリフォーカス画像に対応する標本上の位置を示す別の図 画像取得範囲と、表示するリフォーカス画像に対応する標本上の位置を示すさらに別の図
以下、本発明の第1の実施形態におけるライトフィールド顕微鏡100、及び、その顕微鏡を用いた標本Sの観察方法について説明する。図1は、ライトフィールド顕微鏡100の構成を示す図である。
ライトフィールド顕微鏡100は、光源ユニット1、励起フィルタ2、蛍光フィルタ3、ダイクロイックミラー4、対物レンズ5、着脱可能なミラー6、双眼レンズ7、レンズ8、9、10、及び、位相変調素子11を含むターレット12、マイクロレンズアレイ13を含むターレット14、イメージセンサ15、制御装置16、入力装置17、表示媒体18、を備えている。尚、標本Sからの蛍光を取り込み、イメージセンサ15へ該蛍光を導光する一連の構成(対物レンズ5、ダイクロイックミラー4、蛍光フィルタ3、ミラー6、レンズ8、9、10、及び、位相変調素子11を含むターレット12、マイクロレンズアレイ13を含むターレット14)を結像光学系20とも称する。
光源ユニット1は、標本Sからの蛍光を発生させる励起光を含む光を出力する光源を含み、後段の光学系へその光を導光するユニットである。励起フィルタ2は、光源ユニット1からの照明光のうち励起光のみを通過させる素子である。励起フィルタ2としては、例えばバンドパスフィルタが用いられる。
ダイクロイックミラー4は、光源ユニット1、励起フィルタ2を通過した励起光を反射し、標本Sからの蛍光を透過するように設計される。具体的には、励起フィルタ2を通過した励起光は、ダイクロイックミラー4を反射し、対物レンズ5を介して標本Sへ照射される。標本Sから発生した蛍光は、対物レンズ5を介して取り込まれ、ダイクロイックミラー4を透過する。尚、標本Sは図示しないステージ等に設置される。
また、ライトフィールド顕微鏡100には、観察時の倍率を変更するために、複数の対物レンズ5を光路上に切替可能に設けたリボルバが備えられてもよい。
蛍光フィルタ3は、標本Sからの蛍光のみを通過させ、その他散乱光等の不要光を除外する。
ミラー6は、図示しない駆動機構等により挿脱可能なミラーである。ミラー6が除外された状態では、標本Sからの蛍光が双眼レンズ7を通過するため、ユーザが肉眼による観察を行うことが可能となる。ミラー6が挿入された状態では、標本Sからの蛍光がイメージセンサ15へ導光される。
ターレット12は、位相変調素子11を光路上で挿脱する。位相変調素子11は、光路への設置時に、対物レンズ5の瞳共役位置(即ち、結像光学系17の入射瞳と共役な位置)に配置され、光束(前述の蛍光を示す)を変調する。即ち、位相変調素子11は、光路上で挿脱されることで、光束を変調する変調状態と、光束を変調させない非変調状態とを切替可能な光変調部(位相変調部とも記す)として機能するものである。
ターレット14は、マイクロレンズアレイ13を光路上で挿脱する。マイクロレンズアレイ13は、光路への設置時に、標本Sの像共役位置に配置される。
尚、ターレット12は、位相変調素子11の他に異なる種類の位相変調素子を有し、ターレット14は、マイクロレンズアレイ13の他に異なる種類のマイクロレンズアレイを有しており、それぞれ挿脱可能(切替可能)な構成であってもよい。複数の対物レンズ5を設けた構成において、使用する対物レンズ5の倍率毎に適切なマイクロレンズアレイ、及び、位相変調素子を切替可能に有していることで、対物レンズ5を切り替えた際の標本Sの観察に対応できる。
また、マイクロレンズアレイ13を含むマイクロレンズアレイがターレット14により除外されている状態では、イメージセンサ15が像共役な位置となるようにレンズ群が光路上に設置される構成であることが望ましい。そうすることで、マイクロレンズアレイが設置されない状態で、標本Sの蛍光像をイメージセンサ15により取得することができる。
制御装置16は、ミラー6の挿脱を行う駆動機構の制御、ターレット12、14の回転制御、イメージセンサ15が取得した光束の情報に対する演算処理、画像の表示媒体18への出力等を実行する。制御装置16は、例えば、コンピュータである。
入力装置17は、ユーザからの入力指示を受け付ける。入力装置17は、例えば、キーボード等である。
表示媒体18は、制御装置16から受信した画像を表示する。
図2は、制御装置16の機能構成を示す図である。制御装置16は、光情報取得部21、演算部22、表示制御部23、入力部24、記憶部25、駆動制御部26を有している。
光情報取得部21は、イメージセンサ15が検出した標本Sからの蛍光の情報(光情報)を取得する。
演算部22は、光情報取得部21が取得した光情報に対し、演算処理を実行する。演算部22は、光線の逆追跡により、特定の位置座標(Z位置)の焦点画像に当たるリフォーカス画像を作成する処理と、光情報に対するデコンボリューション処理により画像構築を行う処理を実行する。以下、演算部22が実行するデコンボリューション処理について説明する。
図3は、各物点位置からの蛍光を結像光学系20が取り込み、イメージセンサ15により検出する際の光束の状態と、検出された光情報を示す図である。尚、結像光学系20が有する各構成要素については簡略化して記載している。
光情報Iは、マイクロレンズアレイ13と共役な標本S上の位置(焦点位置)からの蛍光を取得したものである。即ち各物点の位置からの光束は、一つのマイクロレンズアレイ上に結像される。この状態では、焦点面上の位置によって結像パターンが変わらず、各物点の位置に依存する情報はマイクロレンズアレイのピッチによって制約を受ける。
一方で、光情報II、IIIのように、マイクロレンズアレイ13と共役でない標本上の位置(非焦点位置)から蛍光を取得した場合、蛍光は複数のマイクロレンズアレイを通り、イメージセンサ15へ導光される。このとき、物点のXY平面上の位置の情報は、複数のレンズアレイを通過した光束を取得して得られた情報であり、マイクロレンズアレイのピッチで決まるカットオフ周波数以上の情報を含んでいる。
このように、非焦点位置から検出した光情報は、物点のより多くの位置情報を含むものであり、デコンボリューション処理により標本Sの画像をより高解像に再構築することが可能である。また、位相変調素子11を光路上に挿入した状態では、焦点位置からの光情報も光情報II、IIIのように物点の位置の情報を含むものとなる。即ち、位相変調素子11が光路上に配置されている状態で取得した光情報は、光軸方向の位置に依らずデコンボリューションによる高解像の画像の再構築を行うことが可能な情報となる。そのため、本実施形態では、デコンボリューション処理を行うための光情報の検出は、位相変調部が変調状態(位相変調素子11が挿入されている状態)にて実行される。即ち、演算部22は、位相変調部により変調されたイメージセンサ15が検出した光束の情報を用いてデコンボリューション処理による画像構築を行う。
また、位相変調素子11が光路上に設置されている状態では、光線追跡が正確に行えない。そのため、リフォーカス画像を作成するための光情報の検出は、位相変調部が非変調状態(位相変調素子11が除外されている状態)にて実行されることが望ましい。即ち、リフォーカス画像の生成は、位相変調部により変調されていないイメージセンサ15が検出した光束の情報を用いて行われることが望ましい。
表示制御部23は、演算部22が作成した画像を表示媒体18へ表示出力する。
入力部24は、入力装置17からの入力を受信する。
記憶部25は、光情報取得部21が得た光情報や、演算部22が作成した画像等を記憶する記憶媒体である。
駆動制御部26は、ミラー6を移動する駆動機構、ターレット12、13の回転制御を行う。
以上の構成を有するライトフィールド顕微鏡100を用いて標本Sの観察を行う方法を説明する。具体的には、標本Sの本撮影を行う前に標本Sの画像をプレビュー表示し、ユーザにより設定された画像取得範囲、撮影する条件(観察条件)を受信し、該画像取得範囲及び観察条件で標本Sの撮影を実行して所望の画像を得る。
図4は、ライトフィールド顕微鏡100を用いて標本Sの観察を行う手順を示すフローチャートである。図4のフローチャートは、制御装置16が実行する。尚、図4に示すフローチャートは、標本Sがステージ上に設置され、位相変調素子11が光路上から除外され、マイクロレンズアレイ13が光路上に設置されている状態から始まるものとする。
ステップS1では、制御装置16が、入力部24によりユーザからの撮影位置を設定する入力を受信する。ここで設定される撮影位置は、ユーザが、ミラー6が光路上から外された状態で、双眼レンズ7を介して標本Sの状態を確認することにより決められるものである。尚、本ステップにおける撮影位置の設定は、ライトフィールド画像を作成する上での光情報の検出を行う標本Sの位置を大まかに決めるものであり、対物レンズ5の光軸に直交する平面(XY平面)方向及び光軸方向(Z方向)で位置調整が行われる。XY平面方向、Z方向での撮影位置の変更は、例えばステージを駆動することで行われる。
ステップS2では、ミラー6を光路上へ挿入し、ステップS1で決められた撮影位置からの光情報をイメージセンサ15が検出する。本実施形態では、一度の撮影をおこない、得た光情報を用いて以降のステップを行うものとする。
ステップS3では、演算部22は、検出した光情報から光線の逆追跡によりリフォーカス画像を作成する。このとき、演算部22は、Z方向の複数のリフォーカス画像を作成する。
ステップS4では、表示制御部23は、ステップS3で作成されたリフォーカス画像を、その位置情報とともに表示媒体18へ表示する。ここでいう位置情報とは、作成したリフォーカス画像に対応する標本SのZ方向の位置を示す情報である。位置情報は、例えば、光情報の検出時に、検出した光情報と対応付けられて記憶部25に記憶される。
図5は、表示媒体18の画面18aが、光情報に基づいたリフォーカス画像と位置情報を表示する例を示す図である。アイコンP6の上下のカーソルをマウスポインタ等により入力することで、選択された画像を、ステップS3で作成した複数のリフォーカス画像(P3、P4、P5)から切り替えて、画像P1へ表示する。現在は画像P4が選択され、画像P4に対応する画像が、画像P1として画面左に拡大表示されている。表記P2には、画像P1として表示される画像に対応する位置情報(Z方向の位置情報)が表示される。
ステップS4で表示媒体18へ画像と位置情報とが表示されることで、ユーザは、各位置における標本Sの状態を確認することができる。ユーザは、表示媒体18へ表示された情報から、標本SのZ方向の画像取得範囲を設定する。画像取得範囲とは、制御装置16がデコンボリューション処理を行う標本SのZ方向の範囲に該当する。即ち、ユーザは表示された画像P1及び表記P2から、標本Sの状態を確認した後、デコンボリューション処理を実行するための光情報を検出する画像取得範囲を設定する。また、画像取得範囲は、画像構築範囲とも表記する。
またこのとき、ユーザは、画像取得範囲の設定に伴い観察条件を設定してもよい。観察条件とは、イメージセンサ15の露光時間、イメージセンサ15の画素出力設定、イメージセンサ15の検出波長、結像光学系20の光路上に配置される構成、ライトフィールド顕微鏡100が有する標本Sを照明する照明光学系20の照明強度(即ち光源ユニット1の出力設定)、のいずれかである。
例えば、表示媒体18へ表示されたリフォーカス画像が暗いと感じた場合、イメージセンサ15の露光時間や、光源ユニット1の出力設定を変更することで、後に行う光情報の検出を良好に実行することができる。また、表示されたリフォーカス画像をより拡大して見たいと感じた場合、異なる対物レンズ5及びその対物レンズ5に対応するマイクロレンズアレイ13を光路上に配置して、所望の倍率で観察を行うことができる。また、対物レンズ5の切替に伴いイメージセンサ15への蛍光の投影面積が変わったときに、イメージセンサ15の画素出力範囲の設定を行ってもよい。また、標本Sがそれぞれ異なる波長の蛍光を発する複数の蛍光体を含んでいる場合、イメージセンサ15が検出する波長を切り替えることで、多波長観察に対応してもよい。ユーザは、入力装置17への入力を行い、画像取得範囲及び観察条件の設定を行う。
以上のステップS1からステップS4が、デコンボリューションを行う標本SのZ方向の範囲である画像取得範囲、観察条件の設定を行う工程である。尚、ステップS4で表示媒体18へ表示された画像が、ユーザがデコンボリューションを行いたいZ方向の範囲を含んでいなかった場合、ステップS1へ戻り、工程を再度繰り返してもよい。ステップS1からS4は、一度の撮影と、リフォーカス画像の作成及び表示を行うものであり、特段多くの時間を有する工程ではなく、短時間で行われるため、数度繰り返されても観察に支障はない。また、ユーザは、ステップS1で撮影位置を決めて撮影を行うだけで、制御装置16により作成されて表示されるリフォーカス画像から標本Sの状態を確認できる。即ち、以上のステップS1からステップS4によれば、標本Sの位置の探索を容易なものとする。
ステップS5では、制御装置16は、入力部24を介して入力装置17からの入力情報(画像取得範囲、観察条件)を受信する。
ステップS6では、駆動制御部26により位相変調素子11が光路上に挿入される。
ステップS7では、ステップS5で制御装置16が受信した画像取得範囲及び観察条件に基づいて、その観察条件で且つその画像取得範囲からの光情報をイメージセンサ15が検出する。このとき、設定された画像取得範囲内の全ての位置からの光情報を検出するように、標本SのZ方向の撮影位置が決められるとよい。その際の撮影位置は、ユーザが設定して決めてもよく、解像度を保った状態でデコンボリューション処理による画像構築が可能な結像光学系(対物レンズ5)の光軸方向の範囲を予め測定を行う等により記憶しておき、その範囲に基づいた間隔毎にイメージセンサ15が光検出を行う撮影位置が設定されてもよい。
ステップS8では、演算部22が、ステップS7で検出した光情報を用いてデコンボリューション処理を行い、画像を構築する。ステップS9では、表示制御部23が構築された画像を表示媒体18へ表示する。
ステップS10において、ユーザは、表示された画像の解像度、位置等が所望のものであるかを判断し、問題がない場合には(ステップS10の判定がYES)、制御装置16は、ユーザからの新たな入力を受信せずフローチャートを終了する。撮り直しが必要な場合には、画像取得範囲、観察条件等の再設定を行うための入力装置17への入力を行い、その入力を制御装置16が受信し(ステップS10の判定がNO)、ステップS4へ戻り処理を繰り返す。
以上のように、図4のステップS1からS4において実行される工程により、ユーザは標本Sの任意の位置の状態を確認することができ、制御装置16がデコンボリューション処理を実行するための画像取得範囲の探索、観察条件の設定を容易に行うことができる。そして、図4のステップS5からS10において、所望の画像をデコンボリューション処理により高解像で取得することができる。このように、本実施形態のライトフィールド顕微鏡100を用いた観察方法によれば、デコンボリューション処理により画像構築を行うようなライトフィールド顕微鏡においても、標本の位置の探索を容易に実行し、効率的に観察を行うことができる。
また、ステップS2でさらに、マイクロレンズアレイ13が光路から除外された状態で、マイクロレンズアレイ13を介さずに標本Sからの光束をイメージセンサ15が検出することで画像(蛍光画像)を取得し、図4のステップS4で、リフォーカス画像が表示されるときに、その画像をリフォーカス画像と合わせて表示媒体18に表示してもよい。尚、表示される蛍光画像及びリフォーカス画像は、それぞれ同じ標本Sの位置における画像である。通常の蛍光画像の方がリフォーカス画像と比べて解像感がよく、より正確に標本Sの状態を確認できる情報を提供することができる。
以下、ライトフィールド顕微鏡100を用いて標本Sの観察を行う別の手法を説明する。具体的には、検出済みの光情報からリフォーカス画像を作成してプレビュー表示し、その中で選択された画像に対応する位置座標の光情報からデコンボリューション処理による画像構築を行う。
図6は、ライトフィールド顕微鏡100を用いて標本Sの観察を行う図4とは別の手順を示すフローチャートである。尚、図6に示すフローチャートは、デコンボリューション処理を行うための画像構築範囲(及び観察条件)が既に定まっている状態から始まる。図6は、図4のフローチャート後に実施されてもよい。
ステップS11では、イメージセンサ15により、予め定まった画像構築範囲(及び観察条件)において一定時間のタイムラプス撮影を行う。ここで得られた光情報は、記憶部25に記憶される。ステップS11の処理は、ターレット12により、位相変調素子11が挿入されている状態で行われる。
ステップS12では、演算部22は、記憶部25から光情報を抽出し、デコンボリューション処理により再構築画像を作成する。ここでは、任意のZ方向の位置区間内からZ方向の位置毎に、また、タイムラプス撮影時の任意の時間区間内から特定の時間毎において、デコンボリューション処理により画像構築を行う。尚、ステップS12により得られる画像(再構築画像)は、後述するステップS13でプレビュー画像として表示されるものであり、選択された間隔内の全ての光情報から画像を構築せずともよいため、ある一定間隔毎に間引かれた光情報を画像構築に用いている。
また、ステップS11で位相変調素子11を挿入せずにタイムラプス撮影を行った場合には、ステップS12で、任意のZ方向の位置区間内からZ方向の位置毎に、また、タイムラプス撮影時の任意の時間区間内から特定の時間毎に抽出した光情報からリフォーカス画像を作成してもよい。
ステップS13では、表示制御部23により、ステップS12で作成した画像(再構築画像やリフォーカス画像)をプレビュー画像として表示媒体18へ表示する。例えば、表示制御部23は、図5のようにZ方向の位置毎に、作成した画像をユーザからの入力により切り替えて表示する。また、タイムラプス撮影時の時間毎の画像を確認したい場合、特定の時間(t=n)における位置毎の画像を切替可能に表示するとともに、異なる時間を選択可能とし、選択された時間に対応する位置毎の画像を表示してもよい。また、Z方向の位置、時間毎の画像を切替可能に表示するものであれば、表示方法は特に限定されない。
ここで、ユーザは、表示された情報からデコンボリューション処理を行う範囲(画像構築範囲)を設定入力する点において、図4のフローチャートと等しい。ユーザはさらに、デコンボリューション処理を行う時間範囲についても設定する。一方で、新たに光情報を検出することはないため、観察条件の設定は行わない。ユーザは、ステップS13で表示媒体18へ表示された画像を見ることで、標本Sの位置(Z方向)毎、時間毎の状態を確認できる。これにより、デコンボリューション処理を実行したいZ方向の画像構築範囲、及び、時間範囲を決定する。
ステップS14では、制御装置16は、入力部24を介して入力装置17からの入力情報(画像構築範囲、時間範囲)を受信する。ステップS15では、ステップS14で受信した画像構築範囲の光情報であって、受信した時間範囲の中の一部時間における光情報を記憶部25から抽出する。
ステップS16では、演算部22が、ステップS15で抽出した光束の情報を用いてデコンボリューション処理を行い、画像を構築する。ステップS17では、表示制御部23が構築された画像を表示媒体18へ表示する。
ステップS18では、ユーザは、表示された画像の解像度、位置等が所望のものであるかを判断し、問題がない場合には(ステップS18の判定がYES)、ステップS19へ移行する。光情報の再取得が必要な場合には、画像構築範囲、時間範囲の再設定を行うための入力装置17への入力を行い、その入力を制御装置16が受信し(ステップS18の判定がNO)、ステップS13へ戻り処理を繰り返す。
ステップS19では、ステップS14で受信した時間範囲内全ての光情報を記憶部25から抽出し、デコンボリューション処理による画像構築を行う(ステップS20)。以上で図6に示すフローチャートを終了する。
尚、ステップS15の処理で時間範囲全ての光情報を抽出しない理由としては、デコンボリューション処理後に解像度、位置等が所望のものではない場合に撮り直しを行うと、フローチャート全体を通して数多くの画像にデコンボリューション処理を行うこととなり、処理時間が多くかかってしまうことが挙げられる。そのため、まず指定した時間範囲の一部の時間における光情報に対してデコンボリューション処理を行い、画像を表示することで、撮り直しが必要となった場合であっても多くの時間を要さない。
以上のように、図6に示した処理では、既に検出済みの光情報の中から所望の画像構築範囲(画像取得範囲)及び時間範囲の光情報を抽出し、デコンボリューション処理による画像構築を行うものである。このように、第1の実施形態に記載の観察方法によれば、既に観察を終え、数多くの光情報を記憶している状態であっても所望の情報を抽出することができる。
また、第1の実施形態における観察方法を行うライトフィールド顕微鏡は、ライトフィールド顕微鏡100の構成に限定されるものではない。例えば、図7に示すライトフィールド顕微鏡200を用いて行うこともできる。
ライトフィールド顕微鏡200は、ターレット12(位相変調素子11含む)の代わりに、位相変調素子31を備えている点でライトフィールド顕微鏡100と異なっている。
位相変調素子31は、LCOSであり、制御装置16からの制御により、位相変調状態と非変調の状態とを切り替える。即ち、位相変調素子31は、光変調部(位相変調部)として機能する。
また、マイクロレンズアレイ32は、ライトフィールド顕微鏡100の構成と同様にターレットに備えられているものとしてもよい。
以上の構成によっても図4、6で示した観察方法を行うことができる。尚、ライトフィールド顕微鏡200を用いる場合には、図4のステップS6は、LCOS(位相変調素子21)を位相変調状態となるように制御する処理に置き換えればよい。
以下、第2の実施形態における標本Sの観察方法について説明する。尚、第2の実施形態において用いる顕微鏡装置は、ライトフィールド顕微鏡100と同様の構成である。
図8は、ライトフィールド顕微鏡100を用いて標本Sの観察を行う手順を示すフローチャートである。尚、ステップS21からS24までの手順は、ステップS1からS4までの手順と等しい。
ステップS24(S4)で表示媒体18へ表示された情報から、ユーザは、標本Sのデコンボリューション処理を行う光情報を検出するためのZ方向の画像構築範囲を設定する。具体的には、ユーザは、図5に示すように表示された複数のリフォーカス画像から標本Sの状態を確認し、画像構築範囲の設定入力をし、ステップS25へ移行する。
ステップS25では、入力部24がステップS24における画像構築範囲の入力を受信し、ステップS26では、表示制御部23が、選択された画像構築範囲に対応するリフォーカス画像を表示媒体18に表示する。以降のステップS27からステップS32は、図4のステップS5からステップS10と等しい。
以下、図8のステップS26に該当する、選択された画像構築範囲に対応するリフォーカス画像を表示することの一例を、図9を用いて説明する。
図9は、標本Sのデコンボリューション処理を行うための光情報を検出する画像構築範囲と、表示するリフォーカス画像の標本S上での位置を示す図である。例えば、画像構築範囲がZ方向の範囲Dと決まったとき、範囲Dの上限と下限に対応するそれぞれの位置のリフォーカス画像を少なくとも表示する。図9では、範囲d1内で、範囲Dの光軸方向の上限位置のリフォーカス画像を作成する。同様に範囲d2内で、範囲Dの光軸方向の下限位置のリフォーカス画像を作成する。尚、範囲d1、d2は、解像度を保った状態でリフォーカス画像を生成可能なZ方向の範囲を示している。
図10は、画像構築範囲に対応するリフォーカス画像を表示媒体18の画面18bに表示する一例である。ここでは、範囲DのZ方向における上限と下限に対応するそれぞれの位置のリフォーカス画像を表示する例を示している。画像P11は、範囲Dの上限位置のリフォーカス画像であり、画像P12は、範囲Dの下限位置のリフォーカス画像である。表記P13は、範囲Dを示すものである。表記P13における○○は、範囲Dの光軸方向の下限位置を示す位置情報であり、即ちP12の位置情報である。また、表記P13における××は、P11の位置情報である。
また、アイコンP14の上下のカーソルをマウスポインタ等により選択することで、デコンボリューション処理を行う光情報を検出する画像構築範囲を変更できるようにしてもよい。アイコンP14への入力による変更に伴い、表記P13の範囲が変更され、画像P11、P12が対応する画像構築範囲の上下限位置のものに置き換わる。
以上のように、画像構築範囲内の標本Sの情報をリフォーカス画像として表示しておくことで、デコンボリューション処理を実行する前に該当する範囲の情報をユーザが確認することができる。第1の実施形態における図4のフローチャートで説明したとおり、デコンボリューション処理後に画像表示し(ステップS9)、その画像から画像構築範囲が所望のものであるかをユーザが確認し、所望の範囲と位置がずれていた場合、再び画像構築範囲の設定等をやり直す必要がある。一方で、第2の実施形態における観察方法では、デコンボリューション処理による画像構築が行われる前の時点で、ユーザが画像構築範囲に対応する標本Sの状態を確認できるため、デコンボリューション処理後に所望の位置とのズレが生じることが起こりにくい。
以下、図8のステップS26に該当する、選択された画像構築範囲に対応するリフォーカス画像を表示することの別の一例を、図11を用いて説明する。
図11は、画像構築範囲と、表示するリフォーカス画像の標本S上での位置を示す図である。図11では、デコンボリューション処理を行う光情報を検出する画像構築範囲である範囲Dが設定されたとき、範囲Dの上限位置を含む範囲d1と、範囲Dの下限位置を含む範囲d2とに加え、異なる複数の範囲d3、d4、d5からリフォーカス画像を作成し、作成したリフォーカス画像を表示媒体18へ表示する。
このようにすれば、画像構築範囲内の標本Sの詳細な情報を、予めユーザが確認することができる。即ち、デコンボリューション処理後に所望の位置とズレが生じることを、より抑制することができる。
尚、解像度を保った状態でリフォーカス画像を生成可能な結像光学系(対物レンズ5)の光軸方向の範囲を予め測定を行う等により記憶しておき、その範囲に基づいた間隔毎にイメージセンサ15が光検出を行うことで、範囲D内の全ての領域でリフォーカス画像を作成し、表示してもよい。
また、そのようにして隙間無く範囲D内から作成したリフォーカス画像を貼り合わせた三次元画像である統合リフォーカス画像を作成してもよい。図12に示すように、デコンボリューション処理を実行する予定の範囲をカバーした統合リフォーカス画像を前もって作成することで、デコンボリューション処理後の後戻りをより抑制することが可能となる。
上述した実施形態は、発明の理解を容易にするために具体例を示したものであり、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。上述した観察方法は、特許請求の範囲に記載した本発明を逸脱しない範囲において、さまざまな変形、変更が可能である。
100、200 ライトフィールド顕微鏡
1 光源ユニット
2 励起フィルタ
3 蛍光フィルタ
4 ダイクロイックミラー
5 対物レンズ
6 ミラー
7 双眼レンズ
8、9、10 レンズ
11 位相変調素子
12、14 ターレット
13、32 マイクロレンズアレイ
15 イメージセンサ
16 制御装置
17 入力装置
18 表示媒体
18a、18b 画面
20 結像光学系
21 光情報取得部
22 演算部
23 表示制御部
24 入力部
25 記憶部
26 駆動制御部
31 LCOS
I、II、III 光情報
P1、P3、P4、P5、P11、P12 画像
P2、P13 表記
P6、P14 アイコン
D、d1、d2、d3、d4、d5 範囲

Claims (15)

  1. 標本の像共役位置に配置されるマイクロレンズアレイを有する、前記標本からの光束を取り込む結像光学系と、前記マイクロレンズアレイを通過した光束を検出するイメージセンサと、を備えたライトフィールド顕微鏡を用いた前記標本の観察方法であって、
    前記イメージセンサが検出した光束の情報からリフォーカス画像を生成する第1工程と、
    前記リフォーカス画像を表示媒体へ表示する第2工程と、
    ユーザからの、前記標本の前記結像光学系の光軸方向の画像構築範囲を設定する入力を受け付ける第3工程と、
    前記画像構築範囲内から前記イメージセンサにより検出された光束の情報を用いてデコンボリューション処理による画像構築を行う第4工程と、を有し、
    前記第1工程、前記第2工程、前記第3工程、前記第4工程、の順に行う
    ことを特徴とする観察方法。
  2. 請求項1に記載の観察方法であって、
    前記第3工程では、さらに、ユーザからの、観察条件である、前記イメージセンサの露光時間、前記イメージセンサの画素出力設定、前記イメージセンサの検出波長、前記ライトフィールド顕微鏡が有する前記標本を照明する照明光学系の照明強度、のいずれかを設定する入力を受け付け、
    前記第4工程では、前記第3工程で設定された前記観察条件で前記画像構築範囲から前記イメージセンサにより検出された光束の情報を用いてデコンボリューション処理による画像構築を行う
    ことを特徴とする観察方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の観察方法であって、
    前記第1工程では、記憶部に記憶された前記イメージセンサが検出した光束の情報から前記リフォーカス画像を生成し、
    前記第4工程では、前記記憶部に記憶された、前記画像構築範囲内から前記イメージセンサにより検出された光束の情報を用いてデコンボリューション処理による画像構築を行う
    ことを特徴とする観察方法。
  4. 請求項3に記載の観察方法であって、
    前記第3工程では、さらに、ユーザからの時間範囲を設定する入力を受け付け、
    前記第4工程では、前記記憶部に記憶された、前記時間範囲内且つ前記画像構築範囲内から前記イメージセンサにより検出された光束の情報を用いてデコンボリューション処理による画像構築を行う
    ことを特徴とする観察方法。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の観察方法であって、
    さらに、前記結像光学系は、光束を変調する変調状態と、光束を変調させない非変調状態とを切替可能な光変調部を有し、
    前記リフォーカス画像の生成は、前記光変調部により変調されずに前記イメージセンサが検出した光束の情報を用いて行い、
    前記デコンボリューション処理による画像構築は、前記光変調部により変調された前記イメージセンサが検出した光束の情報を用いて行う
    ことを特徴とする観察方法。
  6. 請求項5に記載の観察方法であって、
    前記光変調部として、前記結像光学系内で挿脱可能な位相変調素子を用いる
    ことを特徴とする観察方法。
  7. 請求項5に記載の観察方法であって、
    前記光変調部として、LCOSを用いる
    ことを特徴とする観察方法。
  8. 請求項5乃至請求項7のいずれか1項に記載の観察方法であって、
    前記光変調部は、前記結像光学系の入射瞳と共役な位置に設けられる
    ことを特徴とする観察方法。
  9. 請求項8に記載の観察方法であって、
    前記マイクロレンズアレイを介さずに、前記標本からの光束を前記イメージセンサが検出することで画像を取得し、
    前記リフォーカス画像と前記画像とを合わせて表示媒体へ表示する
    ことを特徴とする観察方法
  10. 請求項1乃至請求項9に記載の観察方法であって、さらに、
    前記画像構築範囲内から検出された光束の情報から生成されたリフォーカス画像と、前記画像構築範囲と、を対応付けて前記表示媒体へ表示する第5工程と、を有し、
    前記第5工程は、前記第3工程と前記第4工程との間で行う
    ことを特徴とする観察方法。
  11. 請求項10に記載の観察方法であって、
    前記画像構築範囲内から検出された光束の情報から生成されたリフォーカス画像は、前記画像構築範囲内の前記結像光学系の光軸方向における複数の位置で検出された光束の情報から生成されたリフォーカス画像を含む
    ことを特徴とする観察方法。
  12. 請求項10または請求項11に記載の観察方法であって、
    前記画像構築範囲内から検出された光束の情報から生成されたリフォーカス画像は、前記画像構築範囲の上限と下限に対応するそれぞれの位置で検出された光束の情報から生成されたリフォーカス画像を含む
    ことを特徴とする観察方法。
  13. 請求項10に記載の観察方法であって、
    前記画像構築範囲内から検出された光束の情報から生成されたリフォーカス画像は、前記画像構築範囲内の前記結像光学系の光軸方向における複数の位置で検出された光束の情報から生成されたリフォーカス画像を張り合わせた統合リフォーカス画像である
    ことを特徴とする観察方法。
  14. 請求項1乃至請求項13のいずれか1項に記載の観察方法であって、
    前記リフォーカス画像を生成可能な前記結像光学系の光軸方向の範囲に基づいた前記光軸方向の間隔毎に、前記イメージセンサが前記標本からの光検出を行う
    ことを特徴とする観察方法。
  15. 標本の像共役位置に配置されるマイクロレンズアレイを有する、前記標本からの光束を取り込む結像光学系と、
    前記マイクロレンズアレイを通過した光束を検出するイメージセンサと、
    前記イメージセンサが検出した光束の情報からリフォーカス画像を生成する演算装置と、
    前記リフォーカス画像を表示媒体へ表示させる表示制御部と、
    ユーザからの、前記標本の前記結像光学系の光軸方向の画像構築範囲を設定する入力を受け付ける入力部と、を備え、
    前記演算装置は、前記画像構築範囲内から前記イメージセンサにより検出された光束の情報を用いてデコンボリューション処理による画像構築を行う
    ことを特徴とするライトフィールド顕微鏡。
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