JP6635783B2 - 顕微鏡装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザ走査型顕微鏡、共焦点顕微鏡に関する。
顕微鏡を用いた標本の観察において、標本を撮像した際に表示される画像にはいくつかの種類がある。それは、カメラで取得される静止画像や、時々刻々と更新される静止画像であるライブ画像であったり、高さ方向に異なる領域を撮像した複数の走査画像から生成される全焦点画像のようなより精細な画像等である。
どのような画像が使用者に対して表示されるべきかについては、そのときの状況によって決まるものであり、例えば、特許文献1では、視野の変更時等と対物レンズが標本に対して静止している状況との間において、画像表示モードが自動的に切り替わる技術が掲載されている。視野変更時等には、例えば視野の変更に応じて変化するライブ画像を取得、表示するモードが選択され、対物レンズが標本に対して静止している状況では、深度画像等の処理負荷の高い画像を取得、表示するモードが選択される。各種モードが自動で切り替わることで、使用者は状況に応じて必要とする画像を通して標本の観察を行うことができる。
特開2015−127770号公報
一般に顕微鏡において標本を観察する際には、視野の変更のみならず、例えば、対物レンズの切換による倍率の変更といった観察条件の変更がしばしば行われる。こうした観察条件の変更が行われた後には、視野内で標本の高さがばらつきをもっていたり、切換前後で対物レンズの焦点深度が異なることによって、標本が合焦位置からずれてしまうことが往々にしてある。標本が合焦位置からずれていると、標本が所望の位置にあるか否かといった判断をすぐに行うことが困難である。また、そのままでは標本の形状が判らず、撮像領域の高さ範囲を指定できないといった問題も生じる。
したがって、そのような観察条件の変更後においては、標本が所望の位置にあるかどうかを確認できる画像が表示されるべきである。従来では、観察条件の変更が行われて標本が合焦位置からずれる度に、使用者は標本の合焦作業を行うことで再度合焦している画像を得ていたことから、手間もかかり、所望の画像をすぐに得ることができていたとは言い難い。こうした理由から、観察条件の変更に際し、使用者が合焦作業を行うこともなく、すぐに標本の状態を確認できるような画像を表示する技術が所望されている。
そこで、本発明では、観察条件の変更が行われた後において、表示を最適化することですぐに標本の状態を確認することができるような顕微鏡装置、画像表示方法、プログラムを提供することを目的とする。
本発明の一態様における顕微鏡装置は、撮像領域において標本の画像を取得する画像取得手段と、前記画像取得手段が取得する前記画像を表示する表示手段と、前記標本が設置される、移動可能なステージと、少なくとも、前記ステージの閾値以上の移動、または、ピントの閾値以上のずれを、観察条件の変更として状態検知手段と、前記状態検知手段が前記観察条件の変更を検知した場合に、前記画像取得手段によって異なるZ位置で複数の前記画像を新たに取得し、取得した前記複数の画像から得られる前記標本の高さ情報を用いて合成画像を生成する画像生成手段と、を備え、前記表示手段は、前記画像取得手段で取得した前記画像をライブ画像として継続的に表示するための第一の表示領域と、前記合成画像を表示するための第二の表示領域と、を有し、前記画像生成手段が新たな前記合成画像である第2の合成画像を生成する毎に、前記第二の表示領域に表示されている前記合成画像である第1の合成画像を前記第2の合成画像に更新することを特徴とする。
以上のように、本発明における顕微鏡では、観察条件の変更が行われた後において、表示を最適化することですぐに標本の状態を目視することができる。
顕微鏡装置1の構成図を示す。 制御装置130の構成図を示す。 制御装置130の機能構成図を示す。 モニタ140がCCDカメラ109で取得した画像と画像生成手段132で生成された合成画像を併せて表示する表示例を示す。 顕微鏡装置1を用いた画像表示のフローチャートを示す。 第1の実施形態における画像表示のフローチャートを示す。 第2の実施形態における画像表示のフローチャートを示す。
以下、図面を参照しつつ本発明の顕微鏡装置について説明する。図1は、本発明における顕微鏡装置1の構成図である。顕微鏡装置1は、顕微鏡本体100と、制御装置130と、モニタ140と、入力装置150とによって構成されている。顕微鏡本体100は、標本102を設置するステージ101と、標本102に光を照射するための異なる二つの照射光学系と、標本102からの光を検出するための異なる二つの検出光学系を備えている。
顕微鏡本体100は、白色光を利用した照射光学系として、白色光源105と、コリメートレンズ106と、ハーフミラー107と、対物レンズ103と、複数の対物レンズ103を固定するレボルバ104を備えている。ハーフミラー107は、標本からの反射光の一部を透過するように設計される。レボルバ104を回転させることによって使用される対物レンズ103が光路上に選択されると、白色光源105から射出された光が、ハーフミラー107を反射し、標本102へ照射される。
顕微鏡本体100は、レーザ光を利用した照射光学系として、レーザ光源110と、コリメートレンズ111と、偏光ビームスプリッター112と、2次元走査手段113と、レンズ114、115と、1/4λ板116と、ダイクロイックミラー121を備えている。レーザ光源110から射出されたレーザ光は、コリメートレンズ111で平行光束となり、レンズ114及びレンズ115において光束の幅が変更され、1/4λ板116において円偏光のレーザ光となる。円偏光のレーザ光は、ダイクロイックミラー121を反射して対物レンズ103を介して標本102へ照射される。尚、偏光ビームスプリッター112は、コリメートレンズ111を通過した直線偏光のレーザ光を透過し、標本102からの光であって、1/4λ板を通過することで偏光方向が変わった光を反射するように設置される。ダイクロイックミラー121は、白色光を透過し、レーザ光を反射するように設計される。
顕微鏡本体100は、白色光を標本102へ照射することで生じた反射光を検出するための光学系として更に、結像レンズ108と、画像取得手段であるCCDカメラ109を備えている。反射光は、ハーフミラー107、ダイクロイックミラー121を透過し、CCDカメラ109へ到達する。CCDカメラ109は、結像レンズ108で結像して取り込んだ光を光電変換し、電気信号として制御装置130へ出力することで画像を取得する画像取得手段である。また、CCDカメラ109内部には、受光した光量の変化からピントのずれ量の測距を行う図示しないパッシブセンサーが設けられている。パッシブセンサーが測距したピントのずれ量の情報も制御装置130へ出力される。
顕微鏡本体100は、レーザ光を標本102へ照射することで生じた光を検出するための光学系として更に、共焦点レンズ117と、共焦点絞り118と、光検出器119及びAD変換器120を備えている。共焦点絞り118は、対物レンズ103の標本102側の焦点位置と共役な位置に設置されている。偏光ビームスプリッター112を反射した光は、共焦点絞り118を通過し、光検出器119へ到達する。光検出器119は、例えば光電子増倍管であり、取り込んだ光を電気信号に変換し、電流増幅を行う。尚、ここでは光検出器119による出力処理がアナログ方式であるものとして、AD変換器120は、光検出器119が出力した電気信号をデジタル変換して制御装置130へ出力する。したがって、光検出器119は、第2の画像取得手段として機能する。
また、ステージ101及びヘッド部122は、制御装置130からの制御によって移動が可能である。ステージ101は、紙面横方向と紙面奥行き方向をそれぞれX軸、Y軸としたXY平面上を移動し、ヘッド部122は、紙面縦方向であるZ方向を移動する。ステージ101及びヘッド部122が移動を行うことで、撮像領域の変更やピントの調節を行うことができる。また、ステージ101がXY平面上の移動とZ方向の移動を行う機能を併せもっていてもよく、その場合には、ヘッド部は移動手段として機能しなくてもよい。逆に、ステージ101の代わりに、ヘッド部122がXY平面上の移動とZ方向を行う機能を併せもっていてもよい。いずれにおいても、ステージ101と対物レンズ103を備えるヘッド部122とが相対的に移動するものであればよい。尚、本明細書では、対物レンズ103の特定の視野の領域であって、顕微鏡装置1が画像を取得する領域を撮像領域とする。
偏光ビームスプリッター112とレンズ114との間に備えられた2次元走査手段113は、撮像領域においてレーザ光を2次元走査する手段である。尚、ここでいう2次元走査とは、例えばラスタスキャンであって、XY平面上において高速で走査するようなものである。ヘッド部122によるZ方向の移動と2次元走査手段113による2次元走査を組み合わせて行うことで、撮像領域中で高さ方向に異なる複数の共焦点画像を取得し、標本102の高さ情報を得ることができる。
制御装置130の構成を図2に示す。制御装置130は、各種の演算処理を行うコンピュータであり、例えば、CPU(Central Processing Unit)21、メモリ22、入力I/F装置23、出力I/F装置24、記憶装置25、及び、可搬記録媒体27が挿入される可搬記録媒体駆動装置26を備え、これらがバス28によって相互に接続されている。なお、図2は、制御装置130の構成の一例であり、制御装置130はこの構成に限定されるものではない。
CPU21は、所定のプログラムを実行して演算処理等を行う。メモリ22は、例えば、RAM(Random Access Memory)であり、プログラムの実行の際に、記憶装置25または可搬記録媒体27に記憶されているプログラムまたはデータを一時的に格納する。
入力I/F装置23は、入力装置150、CCDカメラ109、AD変換器120、レーザ光源110からの信号を受信する。出力I/F装置24は、レーザ光源110、モニタ140、2次元走査手段113、ステージ101、ヘッド部122へ信号を出力する。
記憶装置25は、例えば、ハードディスク記憶装置であり、主に各種データやプログラムの保存に用いられる。可搬記録媒体駆動装置26は、光ディスクやコンパクトフラッシュ(登録商標)等の可搬記録媒体27を収容するもので、可搬記録媒体27は、記憶装置25を補助する役割を有する。
制御装置130は、記憶装置25または可搬記録媒体27に記憶されているプログラムをCPU21がメモリ22にロードして実行することで、様々な機能を実現する。図3は、制御装置130が有する機能をそれぞれの機能毎の構成として示した図である。各機能構成は、状態検知手段131と、画像生成手段132と、表示制御手段133と、モード切替手段134と、自動焦点調節手段135と、駆動制御部136と、記憶部137とにわけられる。
駆動制御部136は、ステージ101及びヘッド部122に対して移動命令を出力する手段である。例えば、駆動制御部136は、ステージ101を指定された撮像領域まで移動させる命令を出力する。尚、撮像領域は、使用者が入力装置150を介して任意に決定することができる。また、駆動制御部136は、ヘッド部122を指定されたZ座標まで移動させる命令を出力する。ヘッド部122を移動させるための指定されたZ座標は、使用者が入力装置150を介して任意に決定することができるものの他、後述する自動焦点調節手段135からの命令に応じても決定される。
状態検知手段131は、観察条件の変更が行われたことを検知する手段である。尚、ここでいう観察条件とは、標本102を観察する際に顕微鏡装置1で定まる条件であり、特にその条件が変更されることで標本102が合焦位置からずれてしまう可能性があるものを指し示す。例えば、視野の位置や対物レンズ103の倍率等が観察条件に当たる。
状態検知手段131は、視野の変更すなわち駆動制御部136によるステージ101の移動を観察条件の変更として検知する場合、駆動制御部136が出力した移動命令を検知することでステージ101が移動したことを検知してもよい。より具体的には、状態検知手段131は、観察条件の変更が終了したタイミングを検知する。
画像生成手段132は、CCDカメラ109または光検出器119によって異なるZ位置で取得された複数の画像から得られる標本の高さ情報を用いて、合成画像を生成する。合成画像とは、使用者が視覚を通して標本の形状を明確に把握できる程度に、標本の形状が反映された画像である。合成画像の一例として、全焦点画像が挙げられる。画像生成手段132は、状態検知手段131が観察条件の変更の完了を検知したことを契機に、観察条件の変更が予め規定される取得条件を満たす場合に合成画像の生成を開始する。また、画像生成手段132が合成画像を生成している途中であっても、使用者が入力装置150を介して強制的にその動作を中止させることも可能である。
表示制御手段133は、表示手段であるモニタ140に画像を表示する手段である。モニタ140は、基本的に画像取得手段であるCCDカメラ109で取得した画像を表示する表示手段として機能するが、画像生成手段132が合成画像を生成した場合には、その合成画像も表示する。また、第2の画像取得手段である光検出器119で取得した画像を表示してもよい。
図4は、画像生成手段132が合成画像を生成した場合におけるモニタ140の表示方法の一例を示す図であり、モニタ140の表示領域である領域A及び領域Bにそれぞれ、CCDカメラ109で取得した画像と画像生成手段132が生成した合成画像とを併せて表示している様子を示している。領域A及び領域Bに表示される画像は、同じ視野における画像であり、ここで領域Bに表示される合成画像は、全焦点画像であるものとする。例えば、領域Aの中の領域Aと領域Aは、それぞれ標本の高さが異なっている領域としたとき、領域Aにピントが合っている場合、領域Aにはピントが合っていない状態の画像が表示され、使用者は領域Aの状態をすぐに確認することができない。一方で、領域Bには、領域A、領域Aに対応する領域Bと領域Bの両方にピントが合っている画像が表示される。また、領域A、領域A共にピントが合っていない状態であっても、領域Bと領域Bの両方にピントが合った画像が領域Bに表示されることになる。そのため、領域Aに表示される画像がピントの合っていない状態であり、標本102の形状が不明瞭である場合でも、領域Bを目視することで、標本102の形状をすぐに判断することが可能である。なお、合成画像を表示する領域は、領域Bのみとして説明したが、例えば領域Aと領域Bの他に領域C(不図示)、領域D(不図示)などの複数の表示領域があり、領域C、領域Dなどの複数の表示領域に、3次元画像や、輝度画像など領域Bに表示される合成画像と異なる合成画像を表示してもよい。
尚、モニタ140は、領域Aにおいて、CCDカメラ109で取得された画像をライブ画像として継続的に表示している。一方で、領域Bに表示される合成画像は、画像生成手段132において合成画像が生成される度に、最新のものに更新される。また、モニタ140は、画像生成手段132において合成画像の生成が完了するまでの間、生成途中にできるスライス画像を領域A、または領域Bに順次表示していってもよい。
また、モニタ140への他の表示の例として、CCDカメラ109または光検出器119で取得された焦点位置の異なる複数の画像から得られる標本102の高さ情報を示す数値、またはスケールをCCDカメラ109で取得されたライブ画像に併せて表示してもよい。そうすることでライブ画像から、標本102の高さ情報を読み取ることができる。また、表示する画像は、現在取得したものに限らず以前に取得したものでも構わない。
モード切替手段134は、顕微鏡装置1が有する合成画像自動表示モードと通常モードと、を切り替える手段である。合成画像自動表示モードとは、状態検知手段131が検知する観察条件の変更の完了をトリガーとして、画像生成手段132で生成された合成画像が随時モニタ140に表示されるようなモードである。モニタ140が合成画像を表示する際には、図4のように表示する。通常モードは、CCDカメラ109で取得された画像のみを常に更新し、表示し続けるモードであり、合成画像の表示は行われない。尚、モードの切替は、入力装置150を介して使用者が任意に変更することができる。
自動焦点調節手段135は、CCDカメラ109に備えられたパッシブセンサーからの情報を元に、ヘッド部122を移動させることでオートフォーカスを行うための手段である。自動焦点調節手段135は、パッシブセンサーにおいて検知された情報から、CCDカメラ109においてピントが合う位置と現在のヘッド部122の位置との間の距離を算出し、ピントが合う位置までヘッド部122移動させる命令を駆動制御部136へ出力する。
記憶部137は、画像生成手段132が合成画像を生成するかどうかを決定するための取得条件を記憶する。取得条件は、例えば、駆動制御部136がステージ101に対して出力した移動命令から、状態検知手段131が所定の移動量を検出した場合や、対物レンズの切換が行われた等である。
以上の構成を有する顕微鏡装置1において、標本102の撮像中に観察条件を変更した場合におけるモニタ140への画像表示の手順を、図5を用いて説明する。図5は、顕微鏡装置1を用いた画像表示の手順を示したフローチャートである。
図5におけるフローチャートが説明される前提として、ステージ101に標本102が設置されており、対物レンズ103を通して標本102上の特定の撮像領域を観察している状況にあるものとする。またこのとき、CCDカメラ109は、画像を継続的に取得し続けており、モニタ140は、CCDカメラ109において取得される画像をライブ画像として継続的に表示しているものとする。
ステップS1において、使用者は観察条件の変更を行う。観察条件の変更の具体的な例は、後述する本発明の実施形態において記載する。
ステップS2では、状態検知手段131が観察条件の変更の完了を検知したか否かの判定を行う。観察条件の変更の完了が検知された場合には、ステップS3に進み、検知されない場合には、検知されるまでステップS2の判定を繰り返す。
ステップS3では、合成画像自動表示モードであるかどうかの判定を行い、合成画像自動表示モードである場合はステップS4へ進む。合成画像自動表示モードではない場合、すなわち通常モードの場合には、モニタ140への画像表示を変更することなく、本フローチャートは終了となる。
ステップS3において合成画像自動表示モードであると判定された場合、画像生成手段132は、観察条件の変更が取得条件を満たすかどうかの判定を行う(ステップS4)。観察条件の変更が取得条件を満たすような場合とは、観察条件が変更されることによって、標本102が合焦位置からずれてしまうような場合を基本的に想定している。ステップS4における判定がYesの場合は、ステップS5へ進み、判定がNoの場合は、モニタ140への画像表示を変更することなく、本フローチャートを終了する。
ステップS5では、CCDカメラ109または光検出器119が焦点位置の異なる複数の画像を取得し、ステップS6へ移行する。
ステップS6では、画像生成手段132がステップS5で取得した複数の画像を用いて、合成画像の生成を行う。尚、画像生成手段132において合成画像の生成中に観察条件の変更を検知した場合には、画像生成手段132は合成画像の生成を中断し、且つステップS1の動作が実行されたものとしてステップS1へ戻る。
画像生成手段132が合成画像の生成を完了したタイミングで、表示制御手段133は、モニタ140に生成した合成画像をライブ画像と併せて表示する(ステップS7)。
また、ステップS6において、画像生成手段132が合成画像の生成が完了するまでの間、モニタ140は、合成画像の生成途中にできるスライス画像を順次表示していってもよい。この場合は、図4に示したように領域Aにライブ画像を、領域Bにスライス画像を表示させる。以上のステップをもって顕微鏡装置1を用いた画像表示の手順を終了する。
以上の手順によって、標本102の撮像中に観察条件を変更したことで標本102が合焦位置からずれてしまっても、高速で標本102の形状を視覚的に反映した合成画像を生成し、モニタ140に表示することで、使用者はすぐに標本102の状態を目視することができる。
また、画像生成手段132が合成画像を生成するために光検出器119またはCCDカメラ109において高さ方向の複数の画像を取得する際に、画像を取得するZ位置の数やZ位置の取得間隔を任意に変更できるものとしてもよい。さらに、2次元走査手段113が行うスキャンがラスタスキャンである場合には、走査線の数を任意に変更できるものとしてもよい。いずれにおいても、使用者が観察を行う時々において支障の無い範囲で、高さ方向の複数の画像を取得する条件を調整することで、画像の取得を行う際の時間的効率を向上させることができる。
また、合成画像は、撮像領域の3次元画像であって、標本の内部情報を反映するボリュームレンダリングによって生成されてもよい。ボリュームレンダリングによって生成された合成画像では、不透明度を変更することで標本の内部の様子を目視することができる。
また、焦点位置の異なる複数の画像を取得する手段として、CCDカメラ109と光検出器119の両方を記載したが、使用者が二つの手段を任意に選択できるようにしてもよい。より短時間で合成画像の生成を行いたい場合は、CCDカメラ109を焦点位置の異なる複数の画像を取得する手段として用いればよく、より精細な画像を所望する場合は、光検出器119を用いればよい。
画像生成手段132が合成画像を生成する前に、自動焦点調節手段135が撮像領域においてオートフォーカスを行ってもよい。予めオートフォーカスを行うことで、ある程度標本102にピントが合った状態となるため、合成画像を生成する際に取得する複数の画像の高さ方向の取得領域を狭くとることができ、合成画像の生成に要する時間を短縮することができる。
また、自動焦点調節手段135は、CCDカメラ109に内蔵するパッシブセンサーの情報からオートフォーカスを行うとしたが、アクティブセンサーを設ける構成をその代わりとして用いてもよい。この場合、例えば、2次元走査手段113と偏光ビームスプリッター112とを結ぶ光路の間に図示しないハーフミラーと、そのハーフミラーによって分岐される新たな光路と、その新たな光路上にセンサーを設けるような構成が考えられる。この構成では、センサーが標本102で反射したレーザ光の入射角度を検知することで、ピントのずれ量の測距を行うアクティブ方式によるオートフォーカスが可能となる。
また、画像生成手段132は、観察条件が変更され、合成画像の生成が行われた後、一定時間観察条件が変更されなかった場合に、自動的に合成画像の生成を行ってもよい。そうすることで、標本形状に変化が生じて標本の合焦位置がずれた場合においても、使用者はすぐに標本の状態を目視することができる。
以下、具体的な実施形態を挙げて、どのような観察条件の変更に際して画像の表示形態を変更するか、ということについて本発明の顕微鏡装置を用いて説明する。以下に示すいずれの実施形態において記載される顕微鏡装置も上述した顕微鏡装置1と同じ構成である。そのため、各構成要素に付した番号についても顕微鏡装置1と同様のものである。
第1の実施形態において、観察条件の変更があった場合の画像表示の手順を、図6に示すフローチャートを用いて説明する。
ステップS11において、標本102をステージ101に搭載し、観察を開始する。尚、CCDカメラ109は、画像を継続的に取得し続けており、モニタ140は、CCDカメラ109において取得される画像をライブ画像として常に表示しているものとする。
次に特定の撮像領域を指定し(ステップS12)、指定した撮像領域へステージの移動を開始する(ステップS13)。
ステップS14において、ステージの移動完了を検知したかを判定し、検知するまで本ステップS14を繰り返す。ステップS14において、ステージの移動の完了を検知した場合にはステップS3へ移行し、以下、前述したステップS3からステップS7の手順を踏み、本フローチャートを終了する。
尚、ステップS4の合成画像の取得条件は、例えば、ステージの移動量に閾値を設け、閾値以上の移動量を検知したかどうかである。また、ステージ上で標本が存在する領域を指定の領域として設け、撮像領域が指定の領域外となった場合には、取得条件に関わらず画像生成手段132が合成画像を生成しないように設定されていてもよい。
以上、第1の実施形態において、ステージ101を移動したことで、標本102が合焦位置からずれてしまっても、高速で標本102の形状を視覚的に反映した合成画像を生成し、モニタ140に表示することで、使用者はすぐに標本102の状態を目視することができる。
次に、第2の実施形態において、観察条件の変更があった場合の画像表示の手順を、図7に示すフローチャートを用いて説明する。尚、前提として、ステージ101に標本102が設置されており、対物レンズ103を通して標本102上の特定の撮像領域を観察している状況にあるものとする。またこのとき、CCDカメラ109は、画像を継続的に取得し続けており、モニタ140は、CCDカメラ109において取得される画像をライブ画像として常に表示しているものとする。
初めに、レボルバ104を回転させることによって対物レンズ103の切換を行う(ステップS21)。
ステップS22において、状態検知手段131が対物レンズ103の切換を検知したかを判定し、検知するまで本ステップS22を繰り返す。ステップS22において、対物レンズ103の切換を検知した場合にはステップS3へ移行し、以下、前述したステップS3からステップS7の手順を踏み、本フローチャートを終了する。
尚、本実施形態においてステップS4の合成画像の取得条件は、単に対物レンズ103の切換が行われたかどうかとしてもよい。また、倍率の変更度合いであってもよく、例えば、切換前後の対物レンズのNAやW.D.の差に閾値を設けて、閾値を超えるような切換を検知した場合を取得条件とする等である。また、レボルバの特定の箇所に設置した対物レンズから対物レンズへの切換を検知した場合を取得条件としてもよい。
以上、第2の実施形態において、対物レンズ103の切換後に、標本102が合焦位置からずれてしまっても、高速で標本102の形状を視覚的に反映した合成画像を生成し、モニタ140に表示することで、使用者はすぐに標本102の状態を目視することができる。
更に、第1の実施形態及び第2の実施形態の変形例として、CCDカメラ109に備えられたパッシブセンサーからの情報を状態検知手段131が検知することを契機に、画像生成手段132が合成画像を生成するようなものも考えられる。より具体的には、Z方向のピントのずれ量に閾値を設け、閾値以上のピントのずれ量が検知されたときを取得条件として画像の生成が行われる。この方法によれば、ある観察条件を変更してもピントずれが起こらなかった場合には合成画像の生成が行われず、Z方向のピントのずれが生じたときに限り、合成画像の生成が行われるため、装置の動作に無駄が少ない。
他の変形例として、取得される画像のコントラストの変化を状態検知手段131が検知することを契機に、画像生成手段132が合成画像を生成するようなものも考えられる。この方法によれば、標本が合焦位置からずれることで生じるコントラストの変化を検知して合成画像を生成することで、標本が合焦位置からずれた状態になっても使用者はすぐに標本の状態を目視することができる。
また、その他の変形例として、顕微鏡における検鏡法の切換を状態検知手段131が検知することを契機に、画像生成手段132が合成画像を生成するようなものも考えられる。この方法では、例えば、明視野観察と暗視野観察を切り換えた際に標本が合焦位置からずれてしまった場合においても、使用者はすぐに標本の状態を目視することができる。
更に他の変形例として、ある撮像領域において一度生成した合成画像を保存しておき、同じ撮像領域において再度観察条件の変更が検知された際に、保存した合成画像を抽出してモニタ140へ表示してもよい。この方法によれば、より素早く合成画像を表示し、標本の状態を確認することができる。また、事前に標本の広範囲な領域において全焦点画像を生成及び保存しておき、観察条件の変更が検知された場合に、対応する領域の全焦点画像を抽出してもよい。
上述した実施形態は、発明の理解を容易にするために具体例を示したものであり、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。顕微鏡装置は、特許請求の範囲に記載した本発明を逸脱しない範囲において、さまざまな変形、変更が可能である。
1 顕微鏡装置
21 CPU
22 メモリ
23 入力I/F装置
24 出力I/F装置
25 記憶装置
26 可搬記憶媒体駆動装置
27 可搬記憶媒体
28 バス
100 顕微鏡本体
101 ステージ
102 試料
103 対物レンズ
104 レボルバ
105 白色光源
106、111 コリメートレンズ
107 ハーフミラー
108 結像レンズ
109 CCDカメラ
110 レーザ光源
112 偏光ビームスプリッター
113 2次元走査手段
114、115 レンズ
116 1/4λ板
117 共焦点レンズ
118 共焦点絞り
119 光検出器
120 AD変換器
121 ダイクロイックミラー
130 制御装置
131 状態検知手段
132 画像生成手段
133 表示制御手段
134 モード切替手段
135 自動焦点調整手段
136 駆動制御部
137 記憶部
140 モニタ
150 入力装置

Claims (5)

  1. 撮像領域において標本の画像を取得する画像取得手段と、
    前記画像取得手段が取得する前記画像を表示する表示手段と、
    前記標本が設置される、移動可能なステージと、
    少なくとも、前記ステージの閾値以上の移動、または、ピントの閾値以上のずれを、観察条件の変更として検知する状態検知手段と、
    前記状態検知手段が前記観察条件の変更を検知した場合に、前記画像取得手段によって異なるZ位置で複数の前記画像を新たに取得し、取得した前記複数の画像から得られる前記標本の高さ情報を用いて合成画像を生成する画像生成手段と、備え、
    前記表示手段は、
    前記画像取得手段で取得した前記画像をライブ画像として継続的に表示するための第一の表示領域と、
    前記合成画像を表示するための第二の表示領域と、を有し、
    前記画像生成手段が新たな前記合成画像である第2の合成画像を生成する毎に、前記第二の表示領域に表示されている前記合成画像である第1の合成画像を前記第2の合成画像に更新する
    ことを特徴とする顕微鏡装置。
  2. 請求項1に記載の顕微鏡装置において、さらに、
    複数の対物レンズを有し、回転することで光路上に設置される対物レンズを前記複数の対物レンズの間で切り換えるレボルバを備え、
    前記状態検知手段は、さらに、前記対物レンズの切換を、前記観察条件の変更として検知する
    ことを特徴とする顕微鏡装置。
  3. 請求項2に記載の顕微鏡装置において、さらに、
    レーザ光を射出する光源と、
    前記レーザ光を走査する走査手段と、
    前記対物レンズの前記標本側の焦点位置と共役な位置にある共焦点絞りと、を備え、
    前記画像取得手段は、前記走査手段が前記レーザ光を走査することで前記標本から生じる光であって、前記共焦点絞りを通過した前記光を検出して前記画像を取得す
    ことを特徴とする顕微鏡装置。
  4. 請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の顕微鏡装置において、さらに、
    前記画像取得手段で取得した画像に基づいてオートフォーカスを実行する自動焦点調節手段を備え、
    前記状態検知手段は、さらに、前記自動焦点調節手段によるオートフォーカスの完了を、前記観察条件の変更として検知する
    ことを特徴とする顕微鏡装置。
  5. 請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の顕微鏡装置において、
    前記顕微鏡装置は、合成画像自動表示モードと通常モードの二つの表示モードを有し、
    前記合成画像自動表示モードでは、前記表示手段は、前記画像取得手段が取得する前記画像と、前記合成画像を併せて表示し、
    前記通常モードでは、前記表示手段は、前記画像取得手段が取得する前記画像のみを表示する
    ことを特徴とする顕微鏡装置。
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