JP2001264635A - レーザ走査型顕微鏡 - Google Patents
レーザ走査型顕微鏡Info
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- JP2001264635A JP2001264635A JP2000074703A JP2000074703A JP2001264635A JP 2001264635 A JP2001264635 A JP 2001264635A JP 2000074703 A JP2000074703 A JP 2000074703A JP 2000074703 A JP2000074703 A JP 2000074703A JP 2001264635 A JP2001264635 A JP 2001264635A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 任意のタイミングで刺激を与えることができ
るとともに、刺激のタイミングを画像上で容易に確認で
きるレーザ走査型顕微鏡を提供する。 【解決手段】 スキャンユニット5によりレーザ光を標
本4上で走査させるとともに、標本4からの反射像また
は蛍光像を検出し、この状態で、刺激装置9により標本
4に刺激を与えるのと同期させてLED12を短時間点
灯し、この光を標本4の透過像とともに受光素子8cで
検出し、画像処理装置6により標本4からの反射像また
は蛍光像を画像化するとともに、受光素子8cの出力か
ら透過像とともにLED12の光を刺激のタイミング情
報として画像化する。
るとともに、刺激のタイミングを画像上で容易に確認で
きるレーザ走査型顕微鏡を提供する。 【解決手段】 スキャンユニット5によりレーザ光を標
本4上で走査させるとともに、標本4からの反射像また
は蛍光像を検出し、この状態で、刺激装置9により標本
4に刺激を与えるのと同期させてLED12を短時間点
灯し、この光を標本4の透過像とともに受光素子8cで
検出し、画像処理装置6により標本4からの反射像また
は蛍光像を画像化するとともに、受光素子8cの出力か
ら透過像とともにLED12の光を刺激のタイミング情
報として画像化する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、生きた細
胞の微細構造の経常的変化の観察などに用いられるレー
ザ走査型顕微鏡に関するものである。
胞の微細構造の経常的変化の観察などに用いられるレー
ザ走査型顕微鏡に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、各種細胞染色用の蛍光試薬の開発
にともない、生きた細胞の微細構造の経常的変化を観察
することが可能となり、理学、医学の分野において、生
体機能の研究が盛んに行われるようになっているが、こ
のときの細胞の経常的変化を観察する手段としてレーザ
走査型顕微鏡が多く用いられている。
にともない、生きた細胞の微細構造の経常的変化を観察
することが可能となり、理学、医学の分野において、生
体機能の研究が盛んに行われるようになっているが、こ
のときの細胞の経常的変化を観察する手段としてレーザ
走査型顕微鏡が多く用いられている。
【0003】ところで、このような生体機能の研究の一
つとして、観察する細胞に電気的な刺激を与え、その直
後の細胞に起きる生理現象を観察するような生理実験が
ある。この実験では、電気刺激によって起きる生理現象
の反応が非常に高速であるため、レーザ走査型顕微鏡に
よって最適な画像を取得するには、レーザ走査と電気刺
激を与えるタイミングの同期を取る必要がある。また、
近年では、電気刺激を与えた直後だけでなく、電気刺激
を与える直前の生理現象をも含めた画像取得の要求も出
ている。
つとして、観察する細胞に電気的な刺激を与え、その直
後の細胞に起きる生理現象を観察するような生理実験が
ある。この実験では、電気刺激によって起きる生理現象
の反応が非常に高速であるため、レーザ走査型顕微鏡に
よって最適な画像を取得するには、レーザ走査と電気刺
激を与えるタイミングの同期を取る必要がある。また、
近年では、電気刺激を与えた直後だけでなく、電気刺激
を与える直前の生理現象をも含めた画像取得の要求も出
ている。
【0004】そこで、従来、特開平10−10436号
公報に開示されるように、トリガ信号により起動される
電気刺激装置を設け、予めトリガ信号を発生させる位置
としてレーザ走査されるフレームの所望水平ライン位置
を設定しておき、レーザ走査中のフレームの所定の水平
ライン位置にレーザ光が達したらでトリガ信号を発生さ
せ、電気刺激装置を起動させる。よって、電気刺激を与
える直前直後の細胞の生理現象を観察できるようにした
ものが提案されている。図9は、前述した構成による使
用例を示しており、レーザ走査中に水平ラインAをカウ
ントし、このカウント値が所定の水平ラインの位置に相
当する値に達した時点で、トリガ信号を発生して細胞に
電気刺激を与えるようにしているが、この場合、フレー
ム上部の細胞Cの走査が終わったところを所定の水平ラ
イン位置Bとし、この時点でトリガ信号を発生させ細胞
に電気刺激を与え、フレーム下部の細胞Dに対する走査
を行うように設定することで、刺激前と刺激後の画像を
同一フレーム上に映し出すようにしている。
公報に開示されるように、トリガ信号により起動される
電気刺激装置を設け、予めトリガ信号を発生させる位置
としてレーザ走査されるフレームの所望水平ライン位置
を設定しておき、レーザ走査中のフレームの所定の水平
ライン位置にレーザ光が達したらでトリガ信号を発生さ
せ、電気刺激装置を起動させる。よって、電気刺激を与
える直前直後の細胞の生理現象を観察できるようにした
ものが提案されている。図9は、前述した構成による使
用例を示しており、レーザ走査中に水平ラインAをカウ
ントし、このカウント値が所定の水平ラインの位置に相
当する値に達した時点で、トリガ信号を発生して細胞に
電気刺激を与えるようにしているが、この場合、フレー
ム上部の細胞Cの走査が終わったところを所定の水平ラ
イン位置Bとし、この時点でトリガ信号を発生させ細胞
に電気刺激を与え、フレーム下部の細胞Dに対する走査
を行うように設定することで、刺激前と刺激後の画像を
同一フレーム上に映し出すようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、特開平10
−10436号公報に開示されているものでは、細胞に
電気刺激を与えるトリガ信号の発生タイミングが、予め
設定される水平ライン位置Bに固定されており、任意の
タイミングで細胞に刺激を与えるようなことができない
ため、細胞の状態によっては、刺激を与えるタイミング
を逃してしまうという問題が生じる。また、細胞に刺激
を与えるタイミングは、水平ラインのカウント値から得
るため、取得された細胞画像から電気刺激が与えられた
タイミングを確認することができず、刺激前と刺激後の
細胞画像の判断が難しくなるという問題があった。さら
に、トリガ信号の発生タイミングを所定の水平ライン位
置に一致させるための特殊な制御系が必要になるため、
装置の構成が複雑になり、コストが高くなるという問題
もあった。
−10436号公報に開示されているものでは、細胞に
電気刺激を与えるトリガ信号の発生タイミングが、予め
設定される水平ライン位置Bに固定されており、任意の
タイミングで細胞に刺激を与えるようなことができない
ため、細胞の状態によっては、刺激を与えるタイミング
を逃してしまうという問題が生じる。また、細胞に刺激
を与えるタイミングは、水平ラインのカウント値から得
るため、取得された細胞画像から電気刺激が与えられた
タイミングを確認することができず、刺激前と刺激後の
細胞画像の判断が難しくなるという問題があった。さら
に、トリガ信号の発生タイミングを所定の水平ライン位
置に一致させるための特殊な制御系が必要になるため、
装置の構成が複雑になり、コストが高くなるという問題
もあった。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、簡単な構成で、任意のタイミングで刺激を与えるこ
とができるとともに、刺激のタイミングを画像上で容易
に確認できるレーザ走査型顕微鏡を提供することを目的
とする。
で、簡単な構成で、任意のタイミングで刺激を与えるこ
とができるとともに、刺激のタイミングを画像上で容易
に確認できるレーザ走査型顕微鏡を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
レーザ光を試料上で走査する走査手段と、前記試料から
の反射像または蛍光像を検出する第1の検出手段と、前
記試料に刺激を与える刺激手段と、前記刺激手段の起動
に同期して所定時間光を出力する光出力手段と、前記光
出力手段からの光を検出する第2の検出手段と、前記第
1の検出手段の出力を画像化するとともに、前記第2の
検出手段の出力を刺激のタイミング情報として前記第1
の検出手段による画像に対応させて画像化する画像処理
手段とを具備したことを特徴としている。
レーザ光を試料上で走査する走査手段と、前記試料から
の反射像または蛍光像を検出する第1の検出手段と、前
記試料に刺激を与える刺激手段と、前記刺激手段の起動
に同期して所定時間光を出力する光出力手段と、前記光
出力手段からの光を検出する第2の検出手段と、前記第
1の検出手段の出力を画像化するとともに、前記第2の
検出手段の出力を刺激のタイミング情報として前記第1
の検出手段による画像に対応させて画像化する画像処理
手段とを具備したことを特徴としている。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記第2の検出手段は、前記試料の透過像
とともに前記光出力手段からの光を検出し、前記画像処
理手段は、前記第1の検出手段の出力を画像化するとと
もに、前記透過像とともに前記光出力手段の出力を刺激
のタイミング情報として画像化することを特徴としてい
る。
明において、前記第2の検出手段は、前記試料の透過像
とともに前記光出力手段からの光を検出し、前記画像処
理手段は、前記第1の検出手段の出力を画像化するとと
もに、前記透過像とともに前記光出力手段の出力を刺激
のタイミング情報として画像化することを特徴としてい
る。
【0009】請求項3記載の発明は、レーザ光を試料上
で走査する走査手段と、励起光として前記試料を照射す
る波長の異なる複数のレーザ光源と、前記試料に刺激を
与える刺激手段と、前記レーザ光源のうち励起光として
選択されない少なくとも一つのレーザ光源からのレーザ
光を前記刺激手段の起動に同期して所定時間出力させる
光出力手段と、前記試料からの光を前記複数のレーザ光
源に対応させて各波長ごとに検出する検出手段と、この
検出手段の出力を波長ごとに画像化する画像処理手段と
を具備したことを特徴としている。
で走査する走査手段と、励起光として前記試料を照射す
る波長の異なる複数のレーザ光源と、前記試料に刺激を
与える刺激手段と、前記レーザ光源のうち励起光として
選択されない少なくとも一つのレーザ光源からのレーザ
光を前記刺激手段の起動に同期して所定時間出力させる
光出力手段と、前記試料からの光を前記複数のレーザ光
源に対応させて各波長ごとに検出する検出手段と、この
検出手段の出力を波長ごとに画像化する画像処理手段と
を具備したことを特徴としている。
【0010】この結果、本発明によれば、、任意のタイ
ミングで標本に対して刺激を与えることができるので、
生きた細胞に対して最適なタイミングで刺激を与えるこ
とができる。
ミングで標本に対して刺激を与えることができるので、
生きた細胞に対して最適なタイミングで刺激を与えるこ
とができる。
【0011】また、刺激を与えたタイミングを対応する
画像上にマークを付すことで容易に確認でき、刺激を与
える前と、刺激を与えた後の画像を明確に区別して観察
することができる。
画像上にマークを付すことで容易に確認でき、刺激を与
える前と、刺激を与えた後の画像を明確に区別して観察
することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従い説明する。
に従い説明する。
【0013】(第1の実施の形態)図1は、本発明が適
用されるレーザ走査型顕微鏡の概略構成を示している。
図において、1は顕微鏡本体で、この顕微鏡本体1に
は、対物レンズ2とステージ3が対向して設けられ、ス
テージ3上には、試料として生理変化を観察したい細胞
などの標本4が載置されている。
用されるレーザ走査型顕微鏡の概略構成を示している。
図において、1は顕微鏡本体で、この顕微鏡本体1に
は、対物レンズ2とステージ3が対向して設けられ、ス
テージ3上には、試料として生理変化を観察したい細胞
などの標本4が載置されている。
【0014】顕微鏡本体1には、スキャンユニット5が
設けられている。このスキャンユニット5は、レーザ光
源、走査手段および光検出器などを有するもので、レー
ザ光源からのレーザ光を走査手段により2次元走査させ
ながら、対物レンズ2を介して標本4上に照射するとと
もに、標本4からの反射像または蛍光像(以下、蛍光像
に統一して説明する。)は対物レンズ2に戻りスキャン
ユニット5内の光検出器により検出され、この光検出器
からの信号を画像処理装置6により画像処理してモニタ
7に表示させるようにしている。
設けられている。このスキャンユニット5は、レーザ光
源、走査手段および光検出器などを有するもので、レー
ザ光源からのレーザ光を走査手段により2次元走査させ
ながら、対物レンズ2を介して標本4上に照射するとと
もに、標本4からの反射像または蛍光像(以下、蛍光像
に統一して説明する。)は対物レンズ2に戻りスキャン
ユニット5内の光検出器により検出され、この光検出器
からの信号を画像処理装置6により画像処理してモニタ
7に表示させるようにしている。
【0015】また、顕微鏡本体1には、透過検出ユニッ
ト8が設けられている。この透過検出ユニット8は、透
過レンズユニット8aと透過受光ユニット8b、受光素
子8cなどを有し、透過レンズユニット8aと透過受光
ユニット8bの間を光ファイバ8dにより接続したもの
で、スキャンユニット5により標本4上で2次元走査さ
れるレーザ光より得られる標本4の透過像を透過レンズ
ユニット8aにより取り込み、光ファイバ8dを介して
透過受光ユニット8bの受光素子8cにより検出し、こ
の受光素子8cからの信号を画像処理装置6により画像
処理してモニタ7に表示させるようにしている。
ト8が設けられている。この透過検出ユニット8は、透
過レンズユニット8aと透過受光ユニット8b、受光素
子8cなどを有し、透過レンズユニット8aと透過受光
ユニット8bの間を光ファイバ8dにより接続したもの
で、スキャンユニット5により標本4上で2次元走査さ
れるレーザ光より得られる標本4の透過像を透過レンズ
ユニット8aにより取り込み、光ファイバ8dを介して
透過受光ユニット8bの受光素子8cにより検出し、こ
の受光素子8cからの信号を画像処理装置6により画像
処理してモニタ7に表示させるようにしている。
【0016】ステージ3上の標本4には、刺激装置9が
配置されている。この刺激装置9には、スイッチ10が
接続されていて、このスイッチ10の操作により刺激装
置9は起動し、標本4の細胞に電気刺激を与えるように
している。また、スイッチ10には、LED(発光ダイ
オード)12の点灯を制御するLED回路11が接続さ
れ、このLED回路11によりスイッチ10が操作され
ると同時にLED12を点灯させるようにしている。こ
の場合、スイッチ10の操作によるLED12の点灯時
間は、例えば10μs程度の極めて短い時間に設定され
ている。
配置されている。この刺激装置9には、スイッチ10が
接続されていて、このスイッチ10の操作により刺激装
置9は起動し、標本4の細胞に電気刺激を与えるように
している。また、スイッチ10には、LED(発光ダイ
オード)12の点灯を制御するLED回路11が接続さ
れ、このLED回路11によりスイッチ10が操作され
ると同時にLED12を点灯させるようにしている。こ
の場合、スイッチ10の操作によるLED12の点灯時
間は、例えば10μs程度の極めて短い時間に設定され
ている。
【0017】LED12は、光ファイバ13の一端に近
接して配置されている。この光ファイバ13は、LED
12の発光をを光ファイバ13の一端で受光し、光ファ
イバ13内を通り光ファイバ13の他端に導かれた光を
透過受光ユニット8bの受光素子8cに入射させるよう
にしている。
接して配置されている。この光ファイバ13は、LED
12の発光をを光ファイバ13の一端で受光し、光ファ
イバ13内を通り光ファイバ13の他端に導かれた光を
透過受光ユニット8bの受光素子8cに入射させるよう
にしている。
【0018】なお、14は、顕微鏡本体1側の接眼レン
ズ15による目視観察の際に点灯される透過光源であり
これも光ファイバ16により透過レンズユニット8aに
接続されている。
ズ15による目視観察の際に点灯される透過光源であり
これも光ファイバ16により透過レンズユニット8aに
接続されている。
【0019】次に、このように構成された実施の形態の
動作を説明する。
動作を説明する。
【0020】いま、スキャンユニット5のレーザ光源か
らのレーザ光を走査手段により2次元走査しながら対物
レンズ2を介して標本4上に照射すると、標本4からの
蛍光像は対物レンズ2に戻り、スキャンユニット5内の
光検出器により検出され、この光検出器からの信号が画
像処理装置6によりモニタ7に表示される。また、これ
と同時に、標本4上で2次元走査されるレーザ光によっ
て得られる標本4の透過像が透過レンズユニット8aに
取り込まれ、光ファイバ8dを介して透過受光ユニット
8bの受光素子8cにより検出され、この受光素子8c
からの信号が画像処理装置6で画像処理されてモニタ7
に送られ蛍光像に重ねて表示される。
らのレーザ光を走査手段により2次元走査しながら対物
レンズ2を介して標本4上に照射すると、標本4からの
蛍光像は対物レンズ2に戻り、スキャンユニット5内の
光検出器により検出され、この光検出器からの信号が画
像処理装置6によりモニタ7に表示される。また、これ
と同時に、標本4上で2次元走査されるレーザ光によっ
て得られる標本4の透過像が透過レンズユニット8aに
取り込まれ、光ファイバ8dを介して透過受光ユニット
8bの受光素子8cにより検出され、この受光素子8c
からの信号が画像処理装置6で画像処理されてモニタ7
に送られ蛍光像に重ねて表示される。
【0021】この状態から、細胞の生理変化を観察する
ためスイッチ10を操作すると、刺激装置9が起動さ
れ、標本4に電気刺激が与えられる。また、このスイッ
チ10の操作により、LED回路11を介してLED1
2が極めて短い時間だけ点灯し、この発光が光ファイバ
13を介して透過受光ユニット8bの受光素子8cに入
射され、刺激タイミング信号(画像)として標本4の透
過像とともにモニタ7に表示される。
ためスイッチ10を操作すると、刺激装置9が起動さ
れ、標本4に電気刺激が与えられる。また、このスイッ
チ10の操作により、LED回路11を介してLED1
2が極めて短い時間だけ点灯し、この発光が光ファイバ
13を介して透過受光ユニット8bの受光素子8cに入
射され、刺激タイミング信号(画像)として標本4の透
過像とともにモニタ7に表示される。
【0022】これにより、レーザ走査による取得画像を
1水平ラインに相当するxt(x座標−時間)で観察す
る場合、刺激装置9で標本4である細胞に刺激を与えた
時間xは図2に示すように、その前後の走査ラインに比
べて明い刺激タイミング信号(マーク)aが表示される
ので、この刺激タイミング信号aの始まり部分から刺激
装置9で細胞に刺激を与えたタイミングを判断すること
ができる。なお、この刺激タイミング信号aは、LED
12の点灯時間が10μs程度の極めて短い時間なの
で、画像への影響は皆無にできる。
1水平ラインに相当するxt(x座標−時間)で観察す
る場合、刺激装置9で標本4である細胞に刺激を与えた
時間xは図2に示すように、その前後の走査ラインに比
べて明い刺激タイミング信号(マーク)aが表示される
ので、この刺激タイミング信号aの始まり部分から刺激
装置9で細胞に刺激を与えたタイミングを判断すること
ができる。なお、この刺激タイミング信号aは、LED
12の点灯時間が10μs程度の極めて短い時間なの
で、画像への影響は皆無にできる。
【0023】また、レーザ走査による取得画像を1フレ
ームに相当するxyt(xy座標−時間)で観察する場
合は、図3に示すように各時間ごとに得られた画像のう
ち、刺激が与えられた画像中に、その前後の画像と比べ
て一際明るい刺激タイミング信号(マーク)aが表示さ
れるので、この刺激タイミング信号aの表示された画像
から細胞に刺激を与えたタイミングを判断することがで
きる。
ームに相当するxyt(xy座標−時間)で観察する場
合は、図3に示すように各時間ごとに得られた画像のう
ち、刺激が与えられた画像中に、その前後の画像と比べ
て一際明るい刺激タイミング信号(マーク)aが表示さ
れるので、この刺激タイミング信号aの表示された画像
から細胞に刺激を与えたタイミングを判断することがで
きる。
【0024】レーザ走査による取得画像を高さ方向も考
慮したxyzt(xyz座標−時間)で観察する場合に
ついても同様で、前後の画像と比べて一際明るい刺激タ
イミング信号が表示されるので、この画像から細胞に刺
激を与えたタイミングを判断することができる。
慮したxyzt(xyz座標−時間)で観察する場合に
ついても同様で、前後の画像と比べて一際明るい刺激タ
イミング信号が表示されるので、この画像から細胞に刺
激を与えたタイミングを判断することができる。
【0025】従って、このようにすれば、簡単な構成で
任意のタイミングで標本に対して刺激を与えることがで
きるので、生きた細胞に対して最適なタイミングで刺激
を与えることができるようになり、最適な条件による生
理変化の観察を行うことができる。また、刺激を与えた
タイミングを、対応する画像上にマークを付すことで容
易に確認できるので、刺激を与える前と、刺激を与えた
後の画像を明確に区別して観察することができ、これら
の像を比較することで、微細構造の経常的変化の観察を
極め細かに行うことができる。さらに、顕微鏡本体1に
透過検出ユニット8を付加するのみで、本発明を実現で
きるので、機能の追加も簡単に行うことができる。
任意のタイミングで標本に対して刺激を与えることがで
きるので、生きた細胞に対して最適なタイミングで刺激
を与えることができるようになり、最適な条件による生
理変化の観察を行うことができる。また、刺激を与えた
タイミングを、対応する画像上にマークを付すことで容
易に確認できるので、刺激を与える前と、刺激を与えた
後の画像を明確に区別して観察することができ、これら
の像を比較することで、微細構造の経常的変化の観察を
極め細かに行うことができる。さらに、顕微鏡本体1に
透過検出ユニット8を付加するのみで、本発明を実現で
きるので、機能の追加も簡単に行うことができる。
【0026】(第2の実施の形態)図4は、本発明の第
2の実施の形態の概略構成を示すもので、図1と同一部
分には、同符号を付している。
2の実施の形態の概略構成を示すもので、図1と同一部
分には、同符号を付している。
【0027】この場合、スキャンユニット5には、光フ
ァイバ20を介して励起光源21が接続されている。こ
の励起光源21は、Arレーザ(λ=488nm)21
1とHeNe−Rレーザ(λ=633nm)212を有
するもので、これらArレーザ211とHeNe−Rレ
ーザ212は、それぞれシャッタ回路22により開閉制
御されるシャッタ211a、212aと、HeNe−R
レーザ212のレーザ光を反射するミラー213と、H
eNe−Rレーザ212のレーザ光を反射しArレーザ
211のレーザ光を透過するダイクロイックミラー21
3を介して選択的に光ファイバ20に接続され、それぞ
れの励起波長のレーザ光を励起光として標本4に照射で
きるようにしている。
ァイバ20を介して励起光源21が接続されている。こ
の励起光源21は、Arレーザ(λ=488nm)21
1とHeNe−Rレーザ(λ=633nm)212を有
するもので、これらArレーザ211とHeNe−Rレ
ーザ212は、それぞれシャッタ回路22により開閉制
御されるシャッタ211a、212aと、HeNe−R
レーザ212のレーザ光を反射するミラー213と、H
eNe−Rレーザ212のレーザ光を反射しArレーザ
211のレーザ光を透過するダイクロイックミラー21
3を介して選択的に光ファイバ20に接続され、それぞ
れの励起波長のレーザ光を励起光として標本4に照射で
きるようにしている。
【0028】また、シャッタ回路22は、刺激装置9を
起動するスイッチ10に接続されていて、スイッチ10
を操作すると、これと同時に、励起光として選択されて
いないArレーザ211またはHeNe−Rレーザ21
2のシャッタ211a、212a(選択されていないA
rレーザ211、HeNe−Rレーザ212のそれぞれ
のシャッタ211a、212aは、走査中閉じてい
る。)を極めて短い時間だけ開制御するようにしてい
る。
起動するスイッチ10に接続されていて、スイッチ10
を操作すると、これと同時に、励起光として選択されて
いないArレーザ211またはHeNe−Rレーザ21
2のシャッタ211a、212a(選択されていないA
rレーザ211、HeNe−Rレーザ212のそれぞれ
のシャッタ211a、212aは、走査中閉じてい
る。)を極めて短い時間だけ開制御するようにしてい
る。
【0029】次に、このように構成された実施の形態の
動作を説明する。
動作を説明する。
【0030】いま、励起光としてArレーザ211を用
いる場合(例えばFITCカルシウムグリーンの標識を
認識)を述べると、この場合はシャッタ211aが開き
λ=488nmのArレーザ211からのレーザ光が光
ファイバ20に入射し、ステージ3上の生理変化を観察
したい細胞などの標本4を照射する。(この場合は、H
eNe−Rレーザ212がマーカとして用いられる。)
スキャンユニット5により励起光を2次元走査しながら
対物レンズ2を介して標本4上に照射すると、標本4か
らの蛍光像が対物レンズ2に戻り、スキャンユニット5
内の光検出器により検出され、この光検出器からの信号
が画像処理装置6により画像処理されモニタ7に表示さ
れる。また、これと同時に、標本4上で2次元走査され
る励起光より得られる標本4の透過像が透過レンズユニ
ット8aに取り込まれ、光ファイバ8dを介して透過受
光ユニット8bの受光素子8cにより検出され、この受
光素子8cからの信号が画像処理装置6によりモニタ7
に送られ表示される。
いる場合(例えばFITCカルシウムグリーンの標識を
認識)を述べると、この場合はシャッタ211aが開き
λ=488nmのArレーザ211からのレーザ光が光
ファイバ20に入射し、ステージ3上の生理変化を観察
したい細胞などの標本4を照射する。(この場合は、H
eNe−Rレーザ212がマーカとして用いられる。)
スキャンユニット5により励起光を2次元走査しながら
対物レンズ2を介して標本4上に照射すると、標本4か
らの蛍光像が対物レンズ2に戻り、スキャンユニット5
内の光検出器により検出され、この光検出器からの信号
が画像処理装置6により画像処理されモニタ7に表示さ
れる。また、これと同時に、標本4上で2次元走査され
る励起光より得られる標本4の透過像が透過レンズユニ
ット8aに取り込まれ、光ファイバ8dを介して透過受
光ユニット8bの受光素子8cにより検出され、この受
光素子8cからの信号が画像処理装置6によりモニタ7
に送られ表示される。
【0031】次に、細胞の生理変化を観察するためスイ
ッチ10を操作すると、刺激装置9が起動され、標本4
に電気刺激が与えられる。また、このスイッチ10の操
作により、シャッタ回路22がHeNe−Rレーザ21
2のシャッタ212aを極めて短い時間だけ開制御す
る。これによりHeNe−Rレーザ212の光が短時間
だけ光ファイバ20を介して標本4に照射され、この光
は、標本4からの蛍光像とともにスキャンユニット5の
光検出器でも検出され、画像処理装置6の画像処理によ
り刺激タイミング信号(画像)としてモニタ7に表示さ
れる。
ッチ10を操作すると、刺激装置9が起動され、標本4
に電気刺激が与えられる。また、このスイッチ10の操
作により、シャッタ回路22がHeNe−Rレーザ21
2のシャッタ212aを極めて短い時間だけ開制御す
る。これによりHeNe−Rレーザ212の光が短時間
だけ光ファイバ20を介して標本4に照射され、この光
は、標本4からの蛍光像とともにスキャンユニット5の
光検出器でも検出され、画像処理装置6の画像処理によ
り刺激タイミング信号(画像)としてモニタ7に表示さ
れる。
【0032】これにより、レーザ走査による取得画像を
1フレームに相当するxyt(xy座標−時間)で観察
する場合の、各時間ごとに得られる蛍光像は、図5
(A)に示すArレーザ(λ=488nm)211の検
出チャンネルに対して、同図(B)に示すHeNe−R
レーザ212の検出チャンネルでは、刺激が与えられた
画像中に、一際明るい刺激タイミング信号aが表示され
るようになり、この刺激タイミング信号aの表示された
画像から細胞に刺激を与えたタイミングを判断すること
ができる。また、レーザ走査による取得画像を高さ方向
も考慮したxyzt(xyz座標−時間)で観察する場
合についてもHeNe−Rレーザ212の検出チャネル
の画像中に前後の画像と比べて一際明るい刺激タイミン
グ信号が表示されるので、この画像から細胞に刺激を与
えたタイミングを判断することができる。
1フレームに相当するxyt(xy座標−時間)で観察
する場合の、各時間ごとに得られる蛍光像は、図5
(A)に示すArレーザ(λ=488nm)211の検
出チャンネルに対して、同図(B)に示すHeNe−R
レーザ212の検出チャンネルでは、刺激が与えられた
画像中に、一際明るい刺激タイミング信号aが表示され
るようになり、この刺激タイミング信号aの表示された
画像から細胞に刺激を与えたタイミングを判断すること
ができる。また、レーザ走査による取得画像を高さ方向
も考慮したxyzt(xyz座標−時間)で観察する場
合についてもHeNe−Rレーザ212の検出チャネル
の画像中に前後の画像と比べて一際明るい刺激タイミン
グ信号が表示されるので、この画像から細胞に刺激を与
えたタイミングを判断することができる。
【0033】一方、HeNe−Rレーザ212の光は、
標本4の透過像とともに透過レンズユニット8aにも取
り込まれ、光ファイバ8dを介して透過受光ユニット8
bの受光素子8cにより検出され、画像処理装置6の画
像処理により刺激タイミング信号(画像)としてモニタ
7に表示される。
標本4の透過像とともに透過レンズユニット8aにも取
り込まれ、光ファイバ8dを介して透過受光ユニット8
bの受光素子8cにより検出され、画像処理装置6の画
像処理により刺激タイミング信号(画像)としてモニタ
7に表示される。
【0034】これにより、レーザ走査による取得画像を
1フレームに相当するxyt(xy座標−時間)で観察
する場合、各時間ごとに図6(A)に示す蛍光像と同図
(B)に示す透過像が得られ、このうちの透過像につい
ては、刺激が与えられたタイミングで画像中に、その前
後の画像と比べて一際明るい刺激タイミング信号(マー
ク)aが表示され、この刺激タイミング信号aの表示さ
れた画像から細胞に刺激を与えたタイミングを判断する
こともできる。また、レーザ走査による取得画像を高さ
方向も考慮したxyzt(xyz座標−時間)で観察す
る場合についても同様で、前後の画像と比べて一際明る
い刺激タイミング信号が表示されるので、この画像から
細胞に刺激を与えたタイミングを判断することができ
る。
1フレームに相当するxyt(xy座標−時間)で観察
する場合、各時間ごとに図6(A)に示す蛍光像と同図
(B)に示す透過像が得られ、このうちの透過像につい
ては、刺激が与えられたタイミングで画像中に、その前
後の画像と比べて一際明るい刺激タイミング信号(マー
ク)aが表示され、この刺激タイミング信号aの表示さ
れた画像から細胞に刺激を与えたタイミングを判断する
こともできる。また、レーザ走査による取得画像を高さ
方向も考慮したxyzt(xyz座標−時間)で観察す
る場合についても同様で、前後の画像と比べて一際明る
い刺激タイミング信号が表示されるので、この画像から
細胞に刺激を与えたタイミングを判断することができ
る。
【0035】従って、このようにすれば励起用光源とし
て用いられるArレーザ(λ=488nm)211およ
びHeNe−Rレーザ(λ=633nm)212を有効
に利用することにより電気刺激に対応したマークを取得
画像中に取り込むことができるので、マークを取り込む
ための手段を特別に用意する必要がなくなり、装置の構
成を簡単化できるとともに価格的にも安価にできる。
て用いられるArレーザ(λ=488nm)211およ
びHeNe−Rレーザ(λ=633nm)212を有効
に利用することにより電気刺激に対応したマークを取得
画像中に取り込むことができるので、マークを取り込む
ための手段を特別に用意する必要がなくなり、装置の構
成を簡単化できるとともに価格的にも安価にできる。
【0036】なお、上述では、励起光としてArレーザ
211を用い、マーカとしてHeNe−Rレーザ212
を用いた例を述べたが、励起光としてHeNe−Rレー
ザ212を用い(この場合はCY5の標識を認識)、マ
ーカとしてArレーザ211を用いるようにもできる。
この場合は、スイッチ10の操作により励起光として選
択されていないArレーザ211のシャッタ211aを
短時間だけ開制御するようになる。
211を用い、マーカとしてHeNe−Rレーザ212
を用いた例を述べたが、励起光としてHeNe−Rレー
ザ212を用い(この場合はCY5の標識を認識)、マ
ーカとしてArレーザ211を用いるようにもできる。
この場合は、スイッチ10の操作により励起光として選
択されていないArレーザ211のシャッタ211aを
短時間だけ開制御するようになる。
【0037】(第3の実施の形態)図7は、本発明の第
3の実施の形態の概略構成を示すもので、図4と同一部
分には、同符号を付している。
3の実施の形態の概略構成を示すもので、図4と同一部
分には、同符号を付している。
【0038】この場合、Arレーザ(λ=488nm)
211とHeNe−Rレーザ(λ=633nm)212
を有する励起光源21とともに、赤外波長による半導体
レーザ(λ=750nm)23が設けられている。この
半導体レーザ23は、光ファイバ24を介してスキャン
ユニット5に接続されている。
211とHeNe−Rレーザ(λ=633nm)212
を有する励起光源21とともに、赤外波長による半導体
レーザ(λ=750nm)23が設けられている。この
半導体レーザ23は、光ファイバ24を介してスキャン
ユニット5に接続されている。
【0039】そして、Arレーザ211、HeNe−R
レーザ212および半導体レーザ23は、それぞれシャ
ッタ回路22により開閉制御されるシャッタ211a、
212a、23aを介して選択的に光ファイバ20、2
4に接続され、それぞれの励起波長のレーザ光を励起光
として標本4に照射できるようにしている。
レーザ212および半導体レーザ23は、それぞれシャ
ッタ回路22により開閉制御されるシャッタ211a、
212a、23aを介して選択的に光ファイバ20、2
4に接続され、それぞれの励起波長のレーザ光を励起光
として標本4に照射できるようにしている。
【0040】また、シャッタ回路22は、刺激装置9を
起動するスイッチ25、26に接続されていて、スイッ
チ25、26を時間をおいて順に操作すると、励起光と
して選択されていないArレーザ211、HeNe−R
レーザ212、半導体レーザ23のそれぞれのシャッタ
211a、212a、23aをスイッチ操作に対応させ
て極めて短い時間だけ開制御するようにしている。
起動するスイッチ25、26に接続されていて、スイッ
チ25、26を時間をおいて順に操作すると、励起光と
して選択されていないArレーザ211、HeNe−R
レーザ212、半導体レーザ23のそれぞれのシャッタ
211a、212a、23aをスイッチ操作に対応させ
て極めて短い時間だけ開制御するようにしている。
【0041】次に、このように構成された実施の形態の
動作を説明する。
動作を説明する。
【0042】いま、励起光としてArレーザ211を用
いる場合(例えばFITCの標識を認識)を述べると、
この場合はシャッタ211aを開いてλ=488nmの
Arレーザ211からのレーザ光を光ファイバ20に入
射させ、ステージ3上の生理変化を観察したい細胞など
の標本4に照射する。(この場合は、HeNe−Rレー
ザ212と半導体レーザ23がマーカとして用いられ
る。)そして、この状態から、スキャンユニット5によ
り励起光を2次元走査しながら対物レンズ2を介して標
本4上に照射すると、標本4からの蛍光像が光検出器に
より検出され、この光検出器からの信号が画像処理装置
6により画像処理されモニタ7に表示される。また、こ
れと同時に、標本4上で2次元走査される励起光によっ
て得られる標本4の透過像が透過レンズユニット8aに
取り込まれ、光ファイバ8dを介して透過受光ユニット
8bの受光素子8cにより検出され、この受光素子8c
からの信号が画像処理装置6によりモニタ7に送られ表
示される。
いる場合(例えばFITCの標識を認識)を述べると、
この場合はシャッタ211aを開いてλ=488nmの
Arレーザ211からのレーザ光を光ファイバ20に入
射させ、ステージ3上の生理変化を観察したい細胞など
の標本4に照射する。(この場合は、HeNe−Rレー
ザ212と半導体レーザ23がマーカとして用いられ
る。)そして、この状態から、スキャンユニット5によ
り励起光を2次元走査しながら対物レンズ2を介して標
本4上に照射すると、標本4からの蛍光像が光検出器に
より検出され、この光検出器からの信号が画像処理装置
6により画像処理されモニタ7に表示される。また、こ
れと同時に、標本4上で2次元走査される励起光によっ
て得られる標本4の透過像が透過レンズユニット8aに
取り込まれ、光ファイバ8dを介して透過受光ユニット
8bの受光素子8cにより検出され、この受光素子8c
からの信号が画像処理装置6によりモニタ7に送られ表
示される。
【0043】次に、細胞の生理変化を観察するため、最
初にスイッチ25を操作すると、刺激装置9が起動さ
れ、標本4に電気刺激が与えられる。また、このスイッ
チ25の操作により、シャッタ回路22がHeNe−R
レーザ212のシャッタ212aを極めて短い時間だけ
開制御する。これによりHeNe−Rレーザ212の光
が短時間だけ光ファイバ20を介して標本4に照射さ
れ、この光が標本4の透過像とともに透過レンズユニッ
ト8aに取り込まれ、光ファイバ8dを介して透過受光
ユニット8bの受光素子8cにより検出され、刺激タイ
ミング信号(画像)としてモニタ7に表示される。
初にスイッチ25を操作すると、刺激装置9が起動さ
れ、標本4に電気刺激が与えられる。また、このスイッ
チ25の操作により、シャッタ回路22がHeNe−R
レーザ212のシャッタ212aを極めて短い時間だけ
開制御する。これによりHeNe−Rレーザ212の光
が短時間だけ光ファイバ20を介して標本4に照射さ
れ、この光が標本4の透過像とともに透過レンズユニッ
ト8aに取り込まれ、光ファイバ8dを介して透過受光
ユニット8bの受光素子8cにより検出され、刺激タイ
ミング信号(画像)としてモニタ7に表示される。
【0044】次に、所定時間をおいてから、今度はスイ
ッチ26を操作すると、刺激装置9が起動され、標本4
に電気刺激が与えら、また、このスイッチ26の操作に
より、シャッタ回路22が半導体レーザ23のシャッタ
23aを極めて短い時間だけ開制御する。これにより半
導体レーザ23からの光が短時間だけ光ファイバ24を
介して標本4に照射され、この光が標本4の透過像とと
もに透過レンズユニット8aに取り込まれて、光ファイ
バ8dを介して透過受光ユニット8bの受光素子8cに
より検出され、刺激タイミング信号(画像)としてモニ
タ7に表示される。
ッチ26を操作すると、刺激装置9が起動され、標本4
に電気刺激が与えら、また、このスイッチ26の操作に
より、シャッタ回路22が半導体レーザ23のシャッタ
23aを極めて短い時間だけ開制御する。これにより半
導体レーザ23からの光が短時間だけ光ファイバ24を
介して標本4に照射され、この光が標本4の透過像とと
もに透過レンズユニット8aに取り込まれて、光ファイ
バ8dを介して透過受光ユニット8bの受光素子8cに
より検出され、刺激タイミング信号(画像)としてモニ
タ7に表示される。
【0045】これにより、レーザ走査による取得画像を
1フレームに相当するxyt(xy座標−時間)で観察
する場合、各時間ごとに図8(A)に示すArレーザ2
11のチャンネルの蛍光像の他に、同図(B)(C)に
示すHeNe−Rレーザ212と半導体レーザ23の各
チャンネルの透過像が得られ、このうちのスイッチ25
の操作に対応する同図(B)に示すチャンネルについて
は、刺激が与えられた画像中に、その前後の画像と比べ
て一際明るい刺激タイミング信号(マーク)aが表示さ
れ、また、所定時間おいてから操作されたスイッチ26
に対応する同図(C)に示すチャンネルについても、刺
激が与えられた画像中に、その前後の画像と比べて一際
明るい刺激タイミング信号(マーク)bが表示されるよ
うになり、これら刺激タイミング信号a、bの表示され
た画像から細胞に刺激を与えたタイミングを判断するこ
とができる。
1フレームに相当するxyt(xy座標−時間)で観察
する場合、各時間ごとに図8(A)に示すArレーザ2
11のチャンネルの蛍光像の他に、同図(B)(C)に
示すHeNe−Rレーザ212と半導体レーザ23の各
チャンネルの透過像が得られ、このうちのスイッチ25
の操作に対応する同図(B)に示すチャンネルについて
は、刺激が与えられた画像中に、その前後の画像と比べ
て一際明るい刺激タイミング信号(マーク)aが表示さ
れ、また、所定時間おいてから操作されたスイッチ26
に対応する同図(C)に示すチャンネルについても、刺
激が与えられた画像中に、その前後の画像と比べて一際
明るい刺激タイミング信号(マーク)bが表示されるよ
うになり、これら刺激タイミング信号a、bの表示され
た画像から細胞に刺激を与えたタイミングを判断するこ
とができる。
【0046】レーザ走査による取得画像を高さ方向も考
慮したxyzt(xyz座標−時間)で観察する場合に
ついても同様で、前後の画像と比べて一際明るい刺激タ
イミング信号の表示されるので、この画像から細胞に刺
激を与えたタイミングを判断することができる。
慮したxyzt(xyz座標−時間)で観察する場合に
ついても同様で、前後の画像と比べて一際明るい刺激タ
イミング信号の表示されるので、この画像から細胞に刺
激を与えたタイミングを判断することができる。
【0047】従って、このようにすれば、標本4に対し
て任意のタイミングで、しかも所定時間をおいて複数回
の電気刺激を与え、これらに対応したマークを刺激タイ
ミング信号a、bとして画像上で確認できるようにした
ので、最初に電気刺激を与えた際の細胞の生理変化と、
次に電気刺激を与えた際の細胞の生理変化などを連続し
て観察することができる。
て任意のタイミングで、しかも所定時間をおいて複数回
の電気刺激を与え、これらに対応したマークを刺激タイ
ミング信号a、bとして画像上で確認できるようにした
ので、最初に電気刺激を与えた際の細胞の生理変化と、
次に電気刺激を与えた際の細胞の生理変化などを連続し
て観察することができる。
【0048】上述では、励起光としてArレーザ211
を用い、マーカとしてHeNe−Rレーザ212と半導
体レーザ23を用いた例を述べたが、励起光として、こ
れらArレーザ211、HeNe−Rレーザ212、半
導体レーザ23のいずれか一つを用い、残りをマーカと
して用いるようにもできる。また、Arレーザ211、
HeNe−Rレーザ212、半導体レーザ23のうちの
二つを励起光として用い、残りをマーカとして用いるよ
うにもできる。この場合は、第2の実施の形態で述べた
と同様な効果となる。
を用い、マーカとしてHeNe−Rレーザ212と半導
体レーザ23を用いた例を述べたが、励起光として、こ
れらArレーザ211、HeNe−Rレーザ212、半
導体レーザ23のいずれか一つを用い、残りをマーカと
して用いるようにもできる。また、Arレーザ211、
HeNe−Rレーザ212、半導体レーザ23のうちの
二つを励起光として用い、残りをマーカとして用いるよ
うにもできる。この場合は、第2の実施の形態で述べた
と同様な効果となる。
【0049】なお、上述した各実施の形態では、生理変
化を観察したい細胞などの標本に与える刺激として電気
刺激の場合のみを述べたが、細胞に直接力を加える物理
的な刺激、細胞に紫外光、IRなどの光を与える光学的
な刺激、さらにはC++、試薬、ウィルス、ケージド
(Caged)により化学反応を起こさせる化学的刺激
などを採用してもよい。
化を観察したい細胞などの標本に与える刺激として電気
刺激の場合のみを述べたが、細胞に直接力を加える物理
的な刺激、細胞に紫外光、IRなどの光を与える光学的
な刺激、さらにはC++、試薬、ウィルス、ケージド
(Caged)により化学反応を起こさせる化学的刺激
などを採用してもよい。
【0050】また、上述した各実施の形態では、取得し
た画像をモニタ7に表示するようにしたが、画像データ
として記憶媒体に記憶したり、紙出力として得るように
してもよい。
た画像をモニタ7に表示するようにしたが、画像データ
として記憶媒体に記憶したり、紙出力として得るように
してもよい。
【0051】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、任意
のタイミングで刺激を与えることができるとともに、刺
激のタイミングを画像上で容易に確認でき、しかも機能
の追加も簡単にできるレーザ走査型顕微鏡を提供でき
る。
のタイミングで刺激を与えることができるとともに、刺
激のタイミングを画像上で容易に確認でき、しかも機能
の追加も簡単にできるレーザ走査型顕微鏡を提供でき
る。
【図1】本発明の第1の実施の形態の概略構成を示す
図。
図。
【図2】第1の実施の形態のモニタ画像の例を示す図。
【図3】第1の実施の形態のモニタ画像の例を示す図。
【図4】本発明の第2の実施の形態の概略構成を示す
図。
図。
【図5】第2の実施の形態のモニタ画像の例を示す図。
【図6】第2の実施の形態のモニタ画像の例を示す図。
【図7】本発明の第3の実施の形態の概略構成を示す
図。
図。
【図8】第3の実施の形態のモニタ画像の例を示す図。
【図9】従来のレーザ走査型顕微鏡による電気刺激を与
えた細胞の画像取得例を示す図。
えた細胞の画像取得例を示す図。
1…顕微鏡本体 2…対物レンズ 3…ステージ 4…標本 5…スキャンユニット 6…画像処理装置 7…モニタ 8…透過検出ユニット 8a…透過レンズユニット 8b…透過受光ユニット 8c…受光素子 8d…光ファイバ 9…刺激装置 10…スイッチ 11…LED回路 12…LED 13…光ファイバ 15…接眼レンズ 16…光ファイバ 20…光ファイバ 20.24…光ファイバ 21…励起光源 211…Arレーザ 212…HeNe−Rレーザ 211a.212a…シャッタ 213…ミラー 214…ダイクロイックミラー 22…シャッタ回路 23…半導体レーザ 23a…シャッタ 25.26…スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G043 AA03 BA16 CA05 DA06 EA01 EA13 EA14 FA02 GA08 GB21 HA01 HA05 KA01 KA02 KA05 KA09 LA03 NA04 NA06 2H052 AA07 AA09 AC04 AC05 AC34 AF01 AF06 AF22 AF25
Claims (3)
- 【請求項1】 レーザ光を試料上で走査する走査手段
と、 前記試料からの反射像または蛍光像を検出する第1の検
出手段と、 前記試料に刺激を与える刺激手段と、 前記刺激手段の起動に同期して所定時間光を出力する光
出力手段と、 前記光出力手段からの光を検出する第2の検出手段と、 前記第1の検出手段の出力を画像化するとともに、前記
第2の検出手段の出力を刺激のタイミング情報として前
記第1の検出手段による画像に対応させて画像化する画
像処理手段とを具備したことを特徴とするレーザ走査型
顕微鏡。 - 【請求項2】 前記第2の検出手段は、前記試料の透過
像とともに前記光出力手段からの光を検出し、前記画像
処理手段は、前記第1の検出手段の出力を画像化すると
ともに、前記透過像とともに前記光出力手段の出力を刺
激のタイミング情報として画像化することを特徴とする
請求項1記載のレーザ走査型顕微鏡。 - 【請求項3】 レーザ光を試料上で走査する走査手段
と、 励起光として前記試料を照射する波長の異なる複数のレ
ーザ光源と、 前記試料に刺激を与える刺激手段と、 前記レーザ光源のうち励起光として選択されない少なく
とも一つのレーザ光源からのレーザ光を前記刺激手段の
起動に同期して所定時間出力させる光出力手段と、 前記試料からの光を前記複数のレーザ光源に対応させて
各波長ごとに検出する検出手段と、 この検出手段の出力を波長ごとに画像化する画像処理手
段とを具備したことを特徴とするレーザ走査型顕微鏡。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000074703A JP2001264635A (ja) | 2000-03-16 | 2000-03-16 | レーザ走査型顕微鏡 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000074703A JP2001264635A (ja) | 2000-03-16 | 2000-03-16 | レーザ走査型顕微鏡 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001264635A true JP2001264635A (ja) | 2001-09-26 |
Family
ID=18592706
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000074703A Withdrawn JP2001264635A (ja) | 2000-03-16 | 2000-03-16 | レーザ走査型顕微鏡 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001264635A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005234435A (ja) * | 2004-02-23 | 2005-09-02 | Olympus Corp | 顕微観察装置、顕微観察方法および顕微観察プログラム |
JP2005352100A (ja) * | 2004-06-10 | 2005-12-22 | Olympus Corp | 顕微鏡装置、画像表示方法および画像表示プログラム |
JP2008275762A (ja) * | 2007-04-26 | 2008-11-13 | Olympus Corp | レーザ顕微鏡とその画像表示方法 |
CN102466875A (zh) * | 2010-11-17 | 2012-05-23 | 麦克奥迪实业集团有限公司 | 一种led荧光照明装置 |
KR101178269B1 (ko) | 2010-07-30 | 2012-08-29 | 주식회사 신코 | 현미 분광광도계 |
JP2016024358A (ja) * | 2014-07-22 | 2016-02-08 | オリンパス株式会社 | 顕微鏡 |
-
2000
- 2000-03-16 JP JP2000074703A patent/JP2001264635A/ja not_active Withdrawn
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JP2005234435A (ja) * | 2004-02-23 | 2005-09-02 | Olympus Corp | 顕微観察装置、顕微観察方法および顕微観察プログラム |
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