JP2016024358A - 顕微鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】精子を卵子に注入する際に、卵子内の紡錘体と第一極体との位置関係を直感的に把握することができる顕微鏡を提供する。【解決手段】顕微鏡1は、撮像部24がポラライザ11を透過した光であって、コンデンサターレット13内に配置された第3の偏光板との相対的な位置関係に応じて透過し、対物レンズ18内のモジュレータ1811を透過した光を受光して生成した画像データに対応する第1の観察画像および撮像部24がポラライザ11を透過する光の偏光成分の振動方向とアナライザ21を透過する光の偏光成分の振動方向とが直交するクロスニコルの状態でポラライザ11を透過した光のリタデーションをコンペンセータ12によって調整した光を撮像して生成した画像データに対応する第2の観察像画像それぞれに対して設定されたタイミングで表示部4に表示させる表示制御部61を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、ステージ上に載置された標本を観察する顕微鏡の技術に関し、特に、顕微授精に好適な顕微鏡に関する。
従来、顕微鏡の一用途として、高度生殖医療の分野における顕微授精が知られている。顕微授精は、顕微鏡下で精子と卵子とを授精させる方法であり、一般に、精子が納められたマイクロピペットをホールディングピペットで固定された卵子に突き刺して卵子に精子を注入する卵細胞質内精子注入法(Intracytoplasmic Sperm Injection:以下、「ICSI」という)により行われる。このICSIでは、ステージ上で標本を操作するため、ステージの上方に大きな作業空間を有する倒立顕微鏡を用いることが一般的である。
また、顕微授精の分野では、卵子の授精率を向上させるため、卵子に精子を注入する際に、卵子を立体的に観察可能なレリーフコントラスト観察法(以下、「RC観察法」という)によって、卵子内の第一極体を避けて卵子に精子を注入する技術が知られている(特許文献1参照)。
また、近年、顕微授精の分野では、卵子の授精率を向上させるため、複数の観察法を適宜切り替えながら顕微鏡を使用する顕微授精の方法が注目されている。たとえば、RC観察法、および偏光観察法(以下、「PO観察法」という)を観察目的に応じて切り替えながら使用する方法が普及しつつある。PO観察法は、複屈折性を有する卵子の紡錘体の観察に適しているため、紡錘体の位置を確認する際に用いられる。
特開昭51−29149号公報
ところで、従来の顕微授精では、精子を卵子に注入する場合、卵子内の紡錘体および第一極体それぞれを避けることが正常な受精卵を作る上でのポイントとなる。しかしながら、紡錘体は、PO観察のみ観察可能である一方、第一極体は、RC観察のみで観察可能である。このため、精子を卵子に注入する際に、卵子内の紡錘体と第一極体との位置関係を直感的に把握することができる技術が望まれていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、精子を卵子に注入する際に、卵子内の紡錘体と第一極体との位置関係を直感的に把握することができる顕微鏡を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る顕微鏡は、標本を照射する光を発生する光源と、前記光の光路上に配置され、前記光源が発した光を集光して前記標本に照射するコンデンサレンズと、前記標本を挟んで前記コンデンサレンズと対向する前記光路上に配置され、互いに透過率の異なる複数の領域が設けられたモジュレータを有する対物レンズと、前記光源と前記コンデンサレンズとの間の前記光路上に前記コンデンサレンズの光軸を回転軸として回転可能に配置され、前記光源が発する光の1方向の偏光成分のみを透過させる第1偏光板と、前記対物レンズの後段の観察側の前記光路上に配置され、前記第1偏光板との相対的な位置関係に応じて前記標本を透過した光の1方向の偏光成分のみを透過させる第2偏光板と、観察法に応じて切り替えて用いられる複数の光学素子および第3偏光板を有し、前記コンデンサレンズと前記第1偏光板との間の前記光路上に該複数の光学素子および前記第3偏光板のいずれか一つを配置するコンデンサターレットと、前記コンデンサターレットと前記第1偏光板との間の前記光路上に、前記光軸を回転軸として回転可能に配置され、前記第1偏光板を透過した光のリタデーションを変化させるコンペンセータと、前記第2偏光板を介して入射した前記標本の観察像を撮像し、前記標本の画像データを生成する撮像部と、前記撮像部が生成した前記画像データに対応する画像を表示可能な表示部と、前記撮像部が第1偏光板を透過した光であって、前記コンデンサターレット内に配置された第3の偏光板との相対的な位置関係に応じて透過し、前記対物レンズ内のモジュレータを透過した光を受光して生成した前記画像データに対応する第1の観察画像および前記撮像部が前記第1偏光板を透過する光の偏光成分の振動方向と前記第2偏光板を透過する光の偏光成分の振動方向とが直交するクロスニコルの状態で前記第1偏光板を透過した光のリタデーションを前記コンペンセータによって調整した光を撮像して生成した前記画像データに対応する第2の観察像画像それぞれに対して設定されたタイミングで前記表示部に表示させる表示制御部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る顕微鏡は、上記発明において、前記第1の観察画像および前記第2の観察画像を同時に前記表示部に表示させることを特徴とする。
また、本発明に係る顕微鏡は、上記発明において、前記表示制御部は、前記第1の観察画像および前記第2の観察画像を交互に前記表示部に表示させることを特徴とする。
また、本発明に係る顕微鏡は、上記発明において、前記光路上に配置される前記第1偏光板の位置、前記コンデンサターレット内における前記光路上の光学素子、前記光路上に配置される前記コンペンセータの位置および前記光路上に配置される前記第2偏光板の位置をそれぞれ示す設定情報を、観察法毎に記録する記録部と、前記第1偏光板、前記コンデンサターレット、前記コンペンセータおよび前記第2偏光板をそれぞれ移動させる駆動部と、前記記録部が記録する前記設定情報を参照して、前記駆動部を制御することによって観察法を変更する駆動制御部と、をさらに備え、前記駆動制御部は、前記第1の観察画像に対応した観察状態と前記第2の観察画像に対応した観察状態とが交互に切り替わるように前記駆動部を駆動させることを特徴とする。
本発明に係る顕微鏡によれば、精子を卵子に注入する際に、卵子内の紡錘体と第一極体との位置関係を直感的に把握することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る顕微鏡の構成を示す概念図である。 図2は、本発明の実施の形態1に係る顕微鏡の概略構成を示すブロック図である。 図3は、図1に示す顕微鏡のコンデンサターレットの構成を示す図である。 図4は、標本を含むシャーレの平面図である。 図5は、図4のV−V線断面図である。 図6は、図1に示す顕微鏡の操作入力部の構成を模式的に示す図である。 図7は、図1に示す顕微鏡の表示部の構成を模式的に示す図である。 図8は、図2に示す顕微鏡の記録部における設定情報記録部が記録する設定情報を示す図である。 図9は、本発明の実施の形態1に係る顕微鏡が実行するPO観察法における各ユニットの配置を模式的に示す図である。 図10は、本発明の実施の形態1に係る顕微鏡が実行するRC観察法における各ユニットの配置を模式的に示す図である。 図11は、本発明の実施の形態1に係る顕微鏡が実行する処理の概要を示すフローチャートである。 図12は、本発明の実施の形態1の変形例に係る顕微鏡の操作入力部の構成を模式的に示す図である。 図13は、本発明の実施の形態1の変形例1に係る顕微鏡が実行する処理の概要を示すフローチャートである。 図14は、図13のPO画像更新処理の概要を示すフローチャートである。 図15は、本発明の実施の形態1の変形例2に係る顕微鏡が実行する処理の概要を示すフローチャートである。 図16は、本発明の実施の形態1の変形例2に係る顕微鏡の表示部が表示する画像の一例を示す図である。 図17は、本発明の実施の形態2に係る顕微鏡が実行する処理の概要を示すフローチャートである。 図18は、本発明の実施の形態2に係る顕微鏡の表示部が表示する画像の一例を示す図である。 図19は、本発明の実施の形態3に係る顕微鏡の概略構成を示すブロック図である。 図20は、本発明の実施の形態3に係る顕微鏡が実行する処理の概要を示すフローチャートである。 図21は、本発明の実施の形態3に係る顕微鏡の表示部が表示する画像の一例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」という)について説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって、本発明が限定されるものではない。また、以下の説明において参照する各図は、本発明の内容を理解でき得る程度に形状、大きさ、および位置関係を概略的に示してあるに過ぎない。即ち、本発明は、各図で例示された形状、大きさ、および位置関係のみに限定されるものではない。
(実施の形態1)
〔顕微鏡の構成〕
図1は、本発明の実施の形態1に係る顕微鏡の構成を示す概念図である。図2は、本発明の実施の形態1に係る顕微鏡の概略構成を示すブロック図である。図1および図2において、顕微鏡1が載置される平面をXY平面とし、XY平面と垂直な方向をZ方向として説明する。
図1および図2に示す顕微鏡1は、標本Spが収容されたシャーレ100を観察する顕微鏡本体部2と、顕微鏡1の各種の操作の入力を受け付ける操作入力部3と、顕微鏡本体部2が撮像した画像データに対応する画像やライブ画像を表示する表示部4と、顕微鏡1を駆動する各種プログラムやパラメータ等を記録する記録部5と、顕微鏡本体部2および表示部4を制御する制御部6と、を備える。顕微鏡本体部2、操作入力部3、表示部4、記録部5および制御部6は、データが送受信可能に有線または無線で接続されている。
〔顕微鏡本体部の構成〕
まず、顕微鏡本体部2の構成について詳細に説明する。
顕微鏡本体部2は、光源10と、ポラライザ11と、モータ11aと、コンペンセータ12と、モータ12aと、コンデンサターレット13と、モータ13aと、コンデンサレンズ14と、ステージ15と、モータ15aと、ステージ位置検出部16と、レボルバ17と、対物レンズ18と、モータ18aと、レボルバ位置検出部19と、DICプリズム20と、モータ20aと、アナライザ21と、モータ21aと、結像レンズ22と、光路分割プリズム23と、撮像部24と、ミラー25と、接眼レンズ26と、駆動制御部27と、を備える。
光源10は、制御部6の制御もと、標本Spを照射する光を発生する。光源10は、ハロゲンランプ、キセノンランプまたはLED(Light Emitting Diode)等によって構成される。
ポラライザ11は、光源10とコンペンセータ12と間に配置され、光源10が照射する照明光の1方向の偏光成分のみを透過させる。ポラライザ11は、コンデンサレンズ14の光軸XA中心に回転可能に配置される。ポラライザ11は、フィルタ等の光学素子の一つである偏光板を用いて構成される。また、ポラライザ11は、駆動制御部27の駆動制御のもと、ステッピングモータまたはDCモータ等によって構成されたモータ11aによって光軸XAを回転軸として回転させられる。なお、本実施の形態1では、ポラライザ11が第1偏光板として機能する。
コンペンセータ12は、液晶または波長板を用いて構成される。具体的には、コンペンセータ12は、ベレークコンペンセータ、セナルモン式コンペンセータ、ブレースケーラコンペンセータ、石英楔コンペンセータおよび液晶変調素子を用いて構成される。コンペンセータ12としては、卵子の紡錘体を観察するPO観察を行う際に視野のリタデーションがほぼ均一となることが望ましいため、液晶変調素子、セナルモン式コンペンセータ、ブレースケーラコンペンセータが好ましい。なお、コンペンセータ12として、液晶変調素子を用いる場合、液晶分子を電気的に制御することによって、リタデーションを変化させることができる。
また、コンペンセータ12として、セナルモン式コンペンセータを用いる場合、コンペンセータ12内の波長板に対するポラライザ11の回転によって、コンペンセータ12のリタデーションを変化させることができる。さらに、コンペンセータ12として、ブレースケーラコンペンセータを用いる場合、コンペンセータ12内のプリズムの回転によって、コンペンセータ12のリタデーションを変化させることができる。コンペンセータ12は、駆動制御部27の駆動制御のもと、ステッピングモータまたはDCモータ等によって構成されたモータ12aによって光軸XAを回転軸として回転させられる。
コンデンサターレット13は、観察方法や対物レンズ18の倍率に応じて切り替えて用いられる複数の光学素子を有し、ポラライザ11とコンデンサレンズ14との光軸XA上に回転可能に配置される。コンデンサターレット13は、駆動制御部27の駆動制御のもと、ステッピングモータまたはDCモータ等によって構成されたモータ13aによって光軸XAを回転軸として回転させられる。観察法に応じて回転されることによって、いずれかの光学素子を光路上に挿脱可能に配置する。
図3は、コンデンサターレット13の構成を示す図である。図3に示すように、コンデンサターレット13は、開口130と、RC観察用開口板131と、RC観察用開口板132と、DICプリズム133と、を有する。
開口130は、コンデンサターレット13の回転により光路上に配置される。開口130は、コンデンサターレット13とともに開口板(空穴)を構成する。開口130は、光源10からの照明光を遮らない十分な大きさで形成され、開口数の高い照明を実現する。開口130は、たとえば、顕微鏡1が明視野観察法(BF観察法)またはPO観察法を行う際に用いられる。具体的には、開口130は、顕微鏡1が明視野観察法を行う場合、ユーザが顕微授精の準備のため、4倍または10倍の対物レンズ18を用いてシャーレ100内における場所探しやマニピュレータによって操作されるマイクロピペットの針先の位置決め等を行う際に用いられる。
RC観察用開口板131は、コンデンサターレット13の回転により光路上に配置される。RC観察用開口板131は、RC観察に用いられる開口板であり、光路上に配置された際に光軸XAからずれた(偏心した)位置に形成された開口131aの一部に偏光板131b(第3偏光板)を有する。開口131aは、RC観察用開口板131の中心からずれた位置に形成されることによって偏射照明を実現する。偏光板131bは、ポラライザ11を透過した光の1方向の偏光成分のみを透過させる。このように構成されたRC観察用開口板131は、たとえば、顕微鏡1が20倍のRC観察法を行う場合に用いられる。
RC観察用開口板132は、コンデンサターレット13の回転により光路上に配置される。RC観察用開口板132は、RC観察に用いられる開口板であり、光路上に配置された際に光路から偏心した位置に形成された開口132aの一部に偏光板132b(第4偏光板)を有する。開口132aは、RC観察用開口板132の中心からずれた位置に形成されることによって偏射照明を実現する。偏光板132bは、ポラライザ11を透過した光の1方向の偏光成分のみを透過させる。このように構成されたRC観察用開口板132は、たとえば、顕微鏡1が40倍のRC観察法を行う場合に用いられる。
DICプリズム133は、コンデンサターレット13の回転により光路上に配置される。DICプリズム133は、後述する対物レンズ18側の像側に配置されたDICプリズム20と対をなし、微分干渉光学系を構成する。DICプリズム133は、ノマルスキープリズム等を用いて構成される。DICプリズム133は、たとえば、顕微鏡1が60倍のDIC観察法を行う際に用いられる。
このように構成されたコンデンサターレット13は、観察法に応じて、コンデンサターレット13がモータ13aによって回転させられることによって、光路上に配置される光学素子が切り替えられる。具体的には、コンデンサターレット13は、RC観察法を行う場合、RC観察用開口板131またはRC観察用開口板132が光路上に配置され、DIC観察法を行う場合、DICプリズム133が光路上に配置され、明視野観察法またはPO観察法を行う場合、開口130が光路上に配置される。
コンデンサレンズ14は、光源10から出射された照明光を集光し、シャーレ100内の標本Spを含む領域に対して均一に照射する。なお、コンデンサレンズ14は、光源10から出射された照明光の光量を調整可能な視野絞りと、視野絞りの径を変化させる視野絞り操作部とを設けてもよい。
ステージ15は、XYZ方向に移動自在に構成される。ステージ15は、駆動制御部27による駆動制御のもと、ステッピングモータまたはDCモータ等によって構成されたモータ15aによってXY平面内またはZ方向に移動する。ステージ15は、標本Spが配置されたシャーレ100が載置される。ステージ15は、制御部6の制御のもと、ステージ位置検出部16によってXY平面における所定の原点位置が検出され、この原点位置を基点としてモータ15aの駆動量が算出されることによって、標本Sp上の所望の観察箇所(観察領域)に移動する。また、ステージ15は、制御部6の制御のもと、ステージ位置検出部16によってZ方向における位置が検出され、この位置を基準として駆動制御部27の駆動量が制限されることによって、標本Spに対するコンデンサレンズ14および対物レンズ18のピントが合う位置(合焦位置)に移動する。なお、ステージ15に、シャーレ100を一定温度に保持する加温部を設けてもよい。
ここで、標本Spが配置されたシャーレ100について詳細に説明する。図4は、標本Spを含むシャーレ100の平面図である。図5は、図4のV−V線断面図である。
図4および図5に示すように、顕微授精で用いられるシャーレ100は、紡錘体K2および第一極体K1を有する卵子Sp10に精子Sp11を授精させるICSI用ドロップR1(培養液)および精子Sp11を選別する精子選別用ドロップR2(培養液)が形成され、各ドロップが空気に触れて細菌に感染することを防止するミネラルオイルWaによって覆われている。なお、シャーレ100内におけるドロップの数は、適宜変更することができる。
ステージ位置検出部16は、ステージ15のXY平面およびZ方向におけるステージ15のステージ位置を検出し、この検出結果を制御部6に出力する。ステージ位置検出部16は、エンコーダや光フォトインタラプタ等を用いて構成される。なお、ステージ位置検出部16は、駆動制御部27からモータ15aに出力される駆動信号に応じて駆動するモータ15aのパルス数に基づいて、ステージ15のステージ位置を検出し、この検出結果を制御部6に出力してもよい。
レボルバ17は、複数の対物レンズ18が装着される。レボルバ17は、光路上に対して回転自在に設けられ、対物レンズ18を標本Spの下方に配置する。レボルバ17は、スイングレボルバ等を用いて構成される。レボルバ17は、駆動制御部27の駆動制御のもと、ステッピングモータまたはDCモータ等によって構成されたモータ17aによって回転させられる。なお、レボルバ17に対して光路方向に移動させる焦準機構を別途設けてもよい。
対物レンズ18は、標本Spを挟んでコンデンサレンズ14と対向する光路上の位置に配置される。対物レンズ18は、対物レンズ181と、対物レンズ182と、対物レンズ183と、を有する。
対物レンズ181は、卵子の観察に適した倍率、たとえば20倍または40倍等の倍率を有する対物レンズであり、RC観察法に用いられる。対物レンズ181は、対物レンズ181の瞳位置に、透過率の異なる3つの領域を有するモジュレータ1811を有する。モジュレータ1811は、100%の透過率を有する領域1811aと、25%程度の透過率を有する領域1811bと、0%の透過率を有する領域1811cと、を有する。モジュレータ1811は、コンデンサレンズ14の瞳位置に配置されたRC観察用開口板131およびRC観察用開口板132と光学的に共役な関係を有する。また、対物レンズ181は、卵子の全体像を主な観察対象とし、ほぼ同程度の倍率が要求されるPO観察法にも適用される。
対物レンズ182は、精子の観察に適した倍率、たとえば60倍または100倍等の高倍率を有する対物レンズであり、DIC観察法に用いられる。
対物レンズ183は、マイクロピペットの針先の観察に適した倍率、たとえば、4倍の低倍率を有する対物レンズであり、明視野観察法に用いられる。
レボルバ位置検出部19は、レボルバ17のZ方向における位置を検出し、この検出結果を制御部6へ出力する。レボルバ位置検出部19は、磁気センサや光フォトインタラプタ等を用いて構成される。なお、レボルバ位置検出部19は、制御部6から入力される駆動信号に応じて駆動する駆動制御部27のパルス数に基づいて、レボルバ17のZ方向における位置を検出し、この検出結果を制御部6に出力してもよい。
DICプリズム20は、DICプリズム133と対を成し、微分干渉光学系を構成する。DICプリズム20は、ノマルスキープリズム等を用いて構成される。DICプリズム20は、対物レンズ18とアナライザ21との間の光路上に対して挿脱可能に配置される。また、DICプリズム20は、駆動制御部27の駆動制御のもと、ステッピングモータまたはDCモータ等によって構成されたモータ20aによって光路上に配置される。
アナライザ21は、対物レンズ18の後段の観察側の光路上に配置される。アナライザ21は、光軸XAを回転軸として回転可能に光路上に配置される。アナライザ21は、ポラライザ11との相対的な位置関係に応じて標本Spを透過した光の1方向の偏光成分のみを透過させる。また、ポラライザ11およびアナライザ21は、顕微鏡1がPO観察を行う場合、互いに偏光方向が直交するクロスニコルの状態になるように配置される。また、アナライザ21は、駆動制御部27の駆動制御のもと、ステッピングモータまたはDCモータ等によって構成されたモータ21aによって光軸XAを回転軸として回転させられる。なお、アナライザ21は、光路上に挿脱可能に配置されてもよい。この場合、アナライザ21は、観察に支障なくRC観察法を行うため、コンデンサターレット13のRC観察用開口板131の偏光板131bの振動方向に対して45度方向になるように配置されることが好ましい。なお、本実施の形態1では、アナライザ21が第2偏光板として機能する。
結像レンズ22は、対物レンズ18から出射された光を集光して観察像を結像する。結像レンズ22は、一または複数のレンズを用いて構成される。
光路分割プリズム23は、結像レンズ22で結像された観察像の光を撮像部24とミラー25に分割する。光路分割プリズム23は、接合面に光を分割するためのコーティングが施されたプリズムを用いて構成される。
撮像部24は、結像レンズ22および光路分割プリズム23を経て入射された標本Spの標本像(観察像)を撮像して画像データを生成し、この画像データを制御部6へ出力する。撮像部24は、CCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子を用いて構成される。
ミラー25は、結像レンズ22から出射された観察像を接眼レンズ26へ向けて反射する。なお、ミラー25と接眼レンズ26との光路上に、複数のリレーレンズを設けてもよい。
接眼レンズ26は、結像レンズ22、光路分割プリズム23およびミラー25を介して入射された観察像を拡大する。接眼レンズ26は、一または複数のレンズを用いて構成される。
駆動制御部27は、駆動ドライバおよびCPU(Central Processing Unit)等を用いて構成され、制御部6の制御のもと、顕微鏡本体部2の各光学ユニットを移動または回転させる。具体的には、駆動制御部27は、制御部6の制御のもと、モータ11a、モータ12a、モータ13a、モータ15a、モータ18a、モータ20a、モータ21aそれぞれを駆動することによって、ポラライザ11、コンペンセータ12、コンデンサターレット13、ステージ15、レボルバ17、DICプリズム20およびアナライザ21を所定の位置に回転または移動させる。
〔操作入力部の構成〕
次に、操作入力部3の構成について説明する。
操作入力部3は、顕微鏡1の各種の操作の入力を受け付け、この入力操作に応じた指示信号を制御部6へ出力する。具体的には、図6に示すように、操作入力部3は、RC観察法を指示するRC観察法スイッチ31と、PO観察法を指示するPO観察法スイッチ32と、を有する。なお、操作入力部3は、キーボード、マウス、ジョイスティックおよびタッチパネル等を用いて構成してもよい。
〔表示部の構成〕
次に、表示部4の構成について説明する。
表示部4は、制御部6の制御のもと、撮像部24から入力される画像データに対応する画像を表示する。具体的には、図7に示すように、表示部4は、RC観察時に撮像部24が生成した画像データに対応するRC画像W1(第1の観察画像)を表示するRC画像表示領域41と、PO観察時に撮像部24が生成した画像データに対応するPO画像W2(第2の観察画像)を表示するPO画像表示領域42を有する。表示部4は、液晶または有機EL(Electro Luminescence)等からなる表示パネルを用いて構成される。
〔記録部の構成〕
次に、記録部5の構成について説明する。
記録部5は、顕微鏡1に実行させる各種プログラム、プログラムの実行中に使用される各種データを記録する。記録部5は、フラッシュメモリおよびRAM(Random Access Memory)等の半導体メモリを用いて構成される。また、記録部5は、観察法毎に光路上に配置される複数の光学ユニットそれぞれの位置を示す設定情報を記録する設定情報記録部51を有する。
図8は、設定情報記録部51が記録する設定情報を示す図である。図8に示すように、設定情報T1には、各観察法に応じた各光学ユニットの位置情報が記録されている。具体的には、図8に示すように、20倍RC観察法を行う場合、ポラライザ11が任意の角度に回転させられて配置され、コンペンセータ12がRC観察用開口板131の偏光板131bに対してパラニコルの状態になるように配置され、コンデンサターレット13のRC観察用開口板131が光路上に配置され、対物レンズ18が20倍RC用、DICプリズム20が光路外に配置され、アナライザ21が光路上に配置されていることが記載されている。
〔制御部の構成〕
次に、制御部6の構成について説明する。
制御部6は、CPU等を用いて構成され、顕微鏡1を構成する各部の動作を統括的に制御する。制御部6は、操作入力部3から入力される操作信号に応じた指示信号を駆動制御部27に出力することにより、駆動制御部27による駆動制御のもと、各モータを駆動することによって顕微鏡1を構成する各光学ユニットを移動させる。具体的には、制御部6は、設定情報記録部51が記録する設定情報T1を参照し、駆動制御部27に複数の光学ユニットを、観察法に応じた光路上の位置へそれぞれ移動させることによって観察法を変更する指示信号を出力する。また、制御部6は、表示制御部61を有する。
表示制御部61は、表示部4の表示態様を制御する。具体的には、表示制御部61は、撮像部24がポラライザ11を透過した光であって、コンデンサターレット13内に配置された開口131a内の偏光板131b(第3の偏光板)との相対的な位置関係に応じて透過し、対物レンズ181内のモジュレータ1811を透過した光を受光して生成した画像データに対応するRC画像(第1の観察画像)および撮像部24がポラライザ11を透過する光の偏光成分の振動方向とアナライザ21を透過する光の偏光成分の振動方向とが直交するクロスニコルの状態でポラライザ11を透過した光のリタデーションをコンペンセータ12によって調整した光を撮像して生成した画像データに対応するPO画像(第2の観察像画像)それぞれに対して設定されたタイミングで表示部4に表示させる。例えば、表示制御部61は、RC画像とPO画像とを同時に表示部4に表示させる。
このように構成された顕微鏡1は、制御部6の制御のもと、ポラライザ11、コンペンセータ12、コンデンサターレット13、レボルバ17、DICプリズム20およびアナライザ21それぞれの光路上における位置や角度を切り替えることで、明視野観察法、RC観察法、PO観察法およびDIC観察法を行うことができる。具体的には、制御部6は、操作入力部3からPO観察法を指示する指示信号が入力された場合、設定情報記録部51が記録する設定情報T1を参照し、駆動制御部27による駆動制御のもと、モータを駆動することによって、レボルバ17を回転させて対物レンズ181を光路上に配置させるとともに、コンデンサターレット13を回転させることによって、光路上に空穴を配置させる。さらに、制御部6は、光軸XAを回転軸としてポラライザ11を回転させることによって、ポラライザ11とアナライザ21とをクロスニコルの状態にする(図9を参照)。これにより、制御部6は、顕微鏡1の観察法をPO観察法に切り替えることができる。また、コンペンセータ12は、PO観察法の場合、標本Spを通過する光軸XAを中心に任意の角度で回転させられる。
また、制御部6は、操作入力部3からRC観察法を指示する指示信号が入力された場合、設定情報記録部51が記録する設定情報T1を参照し、駆動制御部27を駆動することによって、レボルバ17を回転させて対物レンズ181を光路上に配置させるとともに、コンデンサターレット13を回転させることによって、光路上にRC観察用開口板131を配置させる。さらに、制御部6は、DICプリズム20を光路外に配置させる(図10を参照)。これにより、制御部6は、顕微鏡1の観察法をRC観察法に切り替えることができる。また、ポラライザ11は,RC観察法の場合,標本Spを通過する光軸XAを中心に任意の確度で回転させられる.なお、DICプリズム20は、RC観察法の場合、光路上に配置されていてもよい。
〔顕微鏡の処理〕
次に、顕微鏡1が実行する処理について説明する。図11は、顕微鏡1が実行する処理の概要を示すフローチャートである。なお、顕微鏡1は、明視野観察法、RC観察法、PO観察法およびDIC観察法を行うことができるが、以下においては、RC観察法およびPO観察法を行う場合の処理について説明し、明視野観察法およびDIC観察法は、説明を省略する。
図11に示すように、まず、操作入力部3から観察法の切り替えを指示する指示信号が入力された場合(ステップS101:Yes)、制御部6は、表示部4が現在表示中のライブ画像を停止させる(ステップS102)。
続いて、現在の観察法がPO観察法の場合(ステップS103:Yes)、表示制御部61は、撮像部24に撮像させ、撮像部24が生成した画像データに対応する静止画像を取得し(ステップS104)、取得した静止画像を表示部4のPO画像表示領域42に出力して表示させる(ステップS105)。具体的には、図7に示すように、表示制御部61は、撮像部24が生成した画像データに対応するPO画像W2を表示部4のPO画像表示領域42に表示させる。
その後、制御部6は、各ユニットの位置情報を取得し(ステップS106)、操作入力部3を介して選択された観察法の各ユニットの位置情報を設定情報記録部51から取得する(ステップS107)。
続いて、制御部6は、駆動制御部27を制御することによって、各ユニットを駆動する(ステップS108)。例えば、操作入力部3を介して選択された観察法がRC観察法の場合、制御部6は、レボルバ17を回転させて対物レンズ181を光路上に配置させるとともに、コンデンサターレット13を回転させることによって、光路上にRC観察用開口板131を配置させるとともに、DICプリズム20を光路外に配置させる。
その後、各ユニットの駆動が完了した場合(ステップS109:Yes)において、操作入力部3を介して選択された観察法がPO観察法であるとき(ステップS110:Yes)、制御部6は、撮像部24が生成した画像データに対応するPO画像を表示部4のPO画像表示領域42にライブ表示させる(ステップS111)。ステップS111の後、顕微鏡1は、後述するステップS113へ移行する。
ステップS110において、操作入力部3を介して選択された観察法がPO観察法でないとき(ステップS110:No)、制御部6は、撮像部24が生成した画像データに対応するRC画像を表示部4のRC画像表示領域41にライブ表示させる(ステップS112)。具体的には、図7に示すように、表示制御部61は、撮像部24が生成した画像データに対応するRC画像W1を表示部4のRC画像表示領域41に表示させる。これにより、RC画像W1とPO画像W2とが表示部4に並列して表示されるので、操作者は、卵子Sp10に精子Sp11を注入する際に、第一極体K1よび紡錘体K2との位置関係を直感的に把握することができる。
続いて、操作入力部3から観察の終了を指示する指示信号が入力された場合(ステップS113:Yes)、顕微鏡1は、本処理を終了する。これに対して、操作入力部3から観察の終了を指示する指示信号が入力されていない場合(ステップS113:No)、顕微鏡1は、ステップS101へ戻る。
ステップS101において、操作入力部3から観察法の切り替えを指示する指示信号が入力されていない場合(ステップS101:No)、顕微鏡1は、ステップS110へ移行する。
ステップS103において、現在の観察法がPO観察法でない場合(ステップS103:No)、顕微鏡1は、ステップS106へ移行する。
ステップS109において、各ユニットの駆動が完了していない場合(ステップS109:No)、顕微鏡1は、各ユニットの駆動が完了するまで待機する。
以上説明した本発明の実施の形態1によれば、表示制御部61が表示部4のRC画像表示領域41にRC画像W1とPO画像表示領域42にライブでPO画像W2とを同時に表示部4に表示させるので、操作者がICSIを行う場合、卵子Sp10内の第一極体K1と紡錘体K2との位置関係を直感的に把握することができる。
なお、本発明の実施の形態1では、RC観察法の場合、コンペンセータ12とポラライザ11との状態がパラニコルの状態を維持しながら同時に回転させてもよい。
また、本発明の実施の形態1では、RC観察の場合、アナライザ21を光路外へ移動ささせてもよい。
(実施の形態1の変形例1)
次に、本発明の実施の形態1に係る変形例1について説明する。本実施の形態1に係る変形例1は、上述した実施の形態1に係る顕微鏡1の操作入力部3の構成が異なるうえ、実行する処理が異なる。このため、以下においては、本実施の形態1の変形例1に係る顕微鏡の操作入力部の構成を説明後、本実施の形態1の変形例1に係る顕微鏡が実行する処理について説明する。なお、上述した実施の形態1に係る顕微鏡1と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
〔操作入力部の構成〕
図12は、顕微鏡1が備える操作入力部3aの構成を模式的に示す図である。
図12に示すように、操作入力部3aは、RC観察法を指示する指示信号の入力を受け付けるRC観察法スイッチ31と、PO観察法を指示する指示信号の入力を受け付けるPO観察法スイッチ32と、表示部4のPO観察像表示領域のPO画像の更新を指示する指示信号の入力を受け付けるPO画像更新スイッチ33と、を有する。
〔顕微鏡の処理〕
次に、顕微鏡1が実行する処理について説明する。図13は、顕微鏡1が実行する処理の概要を示すフローチャートである。
図13において、ステップS201〜ステップS212は、上述した図11のステップS101〜ステップS112にそれぞれ対応する。
ステップS213において、PO画像更新スイッチ33が操作された場合(ステップS213:Yes)、顕微鏡1は、PO画像を更新するPO画像更新処理を実行する(ステップS214)。なお、PO画像更新処理の詳細は、後述する。ステップS214の後、顕微鏡1は、ステップS215へ移行する。
ステップS213において、PO画像更新スイッチ33が操作されていない場合(ステップS213:No)、顕微鏡1は、ステップS215へ移行する。
続いて、操作入力部3aから観察の終了を指示する指示信号が入力された場合(ステップS215:Yes)、顕微鏡1は、本処理を終了する。これに対して、操作入力部3aから観察の終了を指示する指示信号が入力されていない場合(ステップS215:No)、顕微鏡1は、ステップS201へ戻る。
次に、図13のステップS214で説明したPO画像更新処理について説明する。図14は、PO画像更新処理の概要を示すフローチャートである。
図14に示すように、現在の観察法がRC観察の場合(ステップS301:Yes)、制御部6は、表示部4が現在表示中のライブ画像を停止させる(ステップS302)。
続いて、制御部6は、設定情報記録部51からPO観察法における各ユニットの位置情報を取得し(ステップS303)、駆動制御部27を制御することによって、PO観察法に対応する位置に各ユニットを駆動する(ステップS304)。
その後、各ユニットの駆動が完了した場合(ステップS305:Yes)、表示制御部61は、撮像部24に撮像させ、撮像部24が生成した画像データに対応する静止画像を取得し(ステップS306)、取得した静止画像を表示部4のPO画像表示領域42に出力して表示させる(ステップS307)。
続いて、制御部6は、設定情報記録部51からRC観察法における各ユニットの位置情報を取得し(ステップS308)、駆動制御部27を制御することによって、RC観察法に対応する位置に各ユニットを駆動する(ステップS309)。
その後、各ユニットの駆動が完了した場合(ステップS310:Yes)、制御部6は、撮像部24が連続的に生成した画像データに対応するRC画像を表示部4のRC画像表示領域41に順次表示させるライブ表示を開始する(ステップS311)。ステップS311の後、顕微鏡1は、図13のメインルーチンへ戻る。
ステップS301において、現在の観察法がRC観察でない場合(ステップS301:No)、顕微鏡1は、図13のメインルーチンへ戻る。
ステップS305において、各ユニットの駆動が完了していない場合(ステップS305:No)、顕微鏡1は、各ユニットの駆動が完了するまで待機する。
ステップS310において、各ユニットの駆動が完了していない場合(ステップS310:No)、顕微鏡1は、各ユニットの駆動が完了するまで待機する。
以上説明した本実施の形態1の変形例1によれば、操作者によってPO画像更新スイッチ33が操作された場合のみ、表示制御部61が表示部4のPO画像表示領域42に表示されたPO画像W2を更新して表示部4に表示させるので、操作者がICSIを行う場合、卵子Sp10内の第一極体K1と紡錘体K2との位置関係を直感的に把握することができる。
(実施の形態1の変形例2)
次に、本発明の実施の形態1に係る変形例2について説明する。本実施の形態1の変形例2に係る顕微鏡は、上述した実施の形態1と同様の構成を有し、実行する処理のみが異なる。このため、以下においては、本実施の形態1に係る変形例2に係る顕微鏡が実行する処理のみ説明する。なお、上述した実施の形態1に係る顕微鏡と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
図15は、本実施の形態の変形例2に係る顕微鏡が実行する処理の概要を示すフローチャートである。
図15に示すように、まず、操作入力部3から観察法の切り替えを指示する指示信号が入力された場合(ステップS401:Yes)、制御部6は、表示部4が現在表示中のライブ画像を停止させる(ステップS402)。
続いて、現在の観察法がPO観察法の場合(ステップS403:Yes)、制御部6は、撮像部24に撮像させ、撮像部24が生成した画像データに対応する静止画像を取得し(ステップS404)、取得した静止画像を表示部4のPO画像表示領域42に出力して表示させる(ステップS405)。これにより、図16に示すように、制御部6は、例えばRC観察法からPO観察法に切り替わった場合のみ、切り替わる直前のPO画像W2の静止画をPO画像表示領域42に表示し、それ以外の観察法のライブ画像をRC画像表示領域41に表示させる(図16(a)→図16(b))。この結果、操作者がICSIを行う場合、卵子Sp10内の第一極体K1と紡錘体K2との位置関係を直感的に把握することができる。
ステップS406〜ステップS409は、上述した図11のステップS106〜ステップS109にそれぞれ対応する。
ステップS409の後、制御部6は、撮像部24が連続的に生成した画像データに対応するRC画像を表示部4のRC画像表示領域41に順次表示させるライブ表示を開始する(ステップS410)。
続いて、操作入力部3から観察の終了を指示する指示信号が入力された場合(ステップS411:Yes)、顕微鏡1は、本処理を終了する。これに対して、操作入力部3から観察の終了を指示する指示信号が入力されていない場合(ステップS411:No)、顕微鏡1は、ステップS401へ戻る。
以上説明した本発明の実施の形態1の変形例2によれば、表示制御部61が表示部4のPO画像表示領域42にPO画像W2とRC画像表示領域41にライブのRC画像W1とを表示部4に表示させるので、操作者がICSIを行う場合、卵子Sp10内の第一極体K1と紡錘体K2との位置関係を直感的に把握することができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。本実施の形態2に係る顕微鏡は、上述した実施の形態1に係る顕微鏡1と同様の構成を有し、実行する処理が異なる。具体的には、上述した実施の形態1に係る顕微鏡1は、RC画像とPO画像とを並列させて表示部4に表示させていたが、本実施の形態2に係る顕微鏡は、所定の時間間隔で、RC画像とPO画像とを交互に切り替えて表示部に表示させる。このため、以下においては、上述した実施の形態1に係る顕微鏡1と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
〔顕微鏡の処理〕
図17は、本実施の形態2に係る顕微鏡1が実行する処理の概要を示すフローチャートである。なお、以下において、顕微鏡1は、操作入力部3からPO観察法およびRC観察法を交互に自動的に切り替える指示信号が入力された場合に実行する。
図17に示すように、制御部6は、各ユニットの位置情報を取得し(ステップS501)、各ユニットの位置情報を設定情報記録部51から取得する(ステップS502)。
続いて、制御部6は、駆動制御部27を制御することによって、各ユニットを駆動し(ステップS503)、各ユニットの駆動が完了した場合(ステップS504:Yes)、顕微鏡1は、操作入力部3を介して予め設定されたPO観察法におけるPO画像のフレーム数を記録部5から取得し(ステップS505)、記録部5から取得したPO画像のフレーム数を変数Nに代入する(ステップS506)。
その後、表示制御部61は、撮像部24が生成した画像データに対応するPO画像を取得し(ステップS507)、表示部4にPO画像を表示させる(ステップS508)。具体的には、図18(b)に示すように、表示制御部61は、表示部4にPO画像W2を表示させる。
続いて、制御部6は、変数Nから1を減算し(ステップS509)、変数が0(N=0)である場合(ステップS510:Yes)、後述するステップS511へ移行する。これに対して、変数が0でない場合(ステップS510:No)、顕微鏡1は、ステップS507へ戻る。
ステップS511において、制御部6は、各ユニットの位置情報を取得し、各ユニットの位置情報を設定情報記録部51から取得する(ステップS512)。
続いて、制御部6は、駆動制御部27を制御することによって、各ユニットを駆動し(ステップS513)、各ユニットの駆動が完了した場合(ステップS514:Yes)、顕微鏡1は、操作入力部3を介して予め設定されたRC観察法におけるRC画像のフレーム数を記録部5から取得し(ステップS515)、記録部5から取得したRC画像のフレーム数を変数Nに代入する(ステップS516)。
その後、表示制御部61は、撮像部24が生成した画像データに対応するRC画像を取得し(ステップS517)、表示部4にRC画像を表示させる(ステップS518)。具体的には、図18(a)に示すように、表示制御部61は、表示部4にRC画像W1を表示させる。
続いて、制御部6は、変数Nから1を減算し(ステップS519)、変数が0(N=0)である場合(ステップS520:Yes)、後述するステップS521へ移行する。これに対して、変数が0でない場合(ステップS520:No)、顕微鏡1は、ステップS517へ戻る。
ステップS521において、操作入力部3から操作の終了を指示する指示信号が入力された場合(ステップS521:Yes)、顕微鏡1は、本処理を終了する。これに対して、操作入力部3から操作の終了を指示する指示信号が入力されていない場合(ステップS521:No)、顕微鏡1は、ステップS501へ戻る。
ステップS504において、各ユニットの駆動が完了していない場合(ステップS504:No)、顕微鏡1は、各ユニットの駆動が完了するまで待機する。
ステップS514において、各ユニットの駆動が完了していない場合(ステップS514:No)、顕微鏡1は、各ユニットの駆動が完了するまで待機する。
以上説明した本発明の実施の形態2によれば、表示制御部61がRC画像W1とPO画像W2とを交互に表示部4に表示させるので、ICSIの際に、卵子Sp10内の第一極体K1と紡錘体K2との位置関係を直感的に把握することができる。
なお、本発明の実施の形態2では、表示部4の表示領域を1箇所にし、表示制御部61がPO画像およびRC画像を交互に表示部4に表示させてもよい。
また、本発明の実施の形態2では、自動的に観察法をPO観察法とRC観察法とで切り替えていたが、操作入力部3からの指示信号に応じて、PO観察法とRC観察法とを切り替えてもよい。
また、本発明の実施の形態2では、表示制御部61が所定の時間間隔毎に、PO画像とRC画像とを自動更新していたが、例えばRC画像を常に表示部4に表示させ、PO画像のみを、所定の時間間隔、例えば10secに1回更新して表示部4に表示させてもよい。もちろん、表示制御部61は、RC画像のフレーム数に対してPO画像のフレーム数が一定の比率(例えば3:1)になるように表示部4に表示させてもよい。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3について説明する。本実施の形態3に係る顕微鏡は、上述した実施の形態1に係る顕微鏡1と構成が異なるうえ、実行する処理が異なる。このため、以下においては、本実施の形態3に係る顕微鏡の構成を説明後、本実施の形態3に係る顕微鏡が実行する処理について説明する。なお、上述した実施の形態1に係る顕微鏡1と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
〔顕微鏡の構成〕
図19は、本実施の形態3に係る顕微鏡の概略構成を示すブロック図である。
図19に示す顕微鏡1aは、上述した顕微鏡1の制御部6に換えて、制御部6aを備える。
〔制御部の構成〕
制御部6aは、CPU等を用いて構成され、顕微鏡1aを構成する各部の動作を統括的に制御する。制御部6aは、少なくとも、表示制御部61と、画像処理部62と、を有する。
画像処理部62は、撮像部24が生成した画像データに対応する画像に対して、2値化処理およびマッチング処理等の画像処理を行う。具体的には、画像処理部62は、撮像部24が生成した画像データに対応するPO画像に対して二値化処理を行い、卵子内でコントラストが反転している場所を紡錘体として検出するとともに、この紡錘体の色情報を検出し、この検出結果に基づいて、PO画像と撮像部24が生成した画像データに対するRC画像とを用いてマッチング処理を行ってRC画像に紡錘体の位置と色情報とを合成(結合)する。
〔顕微鏡の処理〕
次に、顕微鏡1aが実行する処理について説明する。図20は、顕微鏡1aが実行する処理の概要を示すフローチャートである。なお、以下の処理は、操作入力部3から観察法を切り替える指示信号が入力された場合に顕微鏡1aが実行する処理の概要を示す。
図20に示すように、まず、現在の観察法がPO観察法からの切り替えである場合(ステップS601:Yes)、画像処理部62は、撮像部24が生成した画像データに対応するPO画像を取得し(ステップS602)、PO画像から卵子内の紡錘体の位置および紡錘体の色に関する紡錘体情報を検出するとともに(ステップS603)、紡錘体の位置と色情報とを対物レンズ18の倍率に関する倍率情報を対応付けて記録部5に記録する(ステップS604)。具体的には、画像処理部62は、PO画像に対して、二値化処理を行って、卵子内でコントラストが反転している場所を紡錘体として検出(抽出)する。さらに、画像処理部62は、二値化処理前のPO画像から紡錘体の色情報を検出する。さらにまた、画像処理部62は、PO画像から検出した紡錘体の場所(位置)と色情報とを対物レンズ18の倍率とに対応付けて記録部5に記録する。
続いて、制御部6aは、各ユニットの位置情報を取得し(ステップS605)、操作入力部3を介して選択された観察法の各ユニットの位置情報を設定情報記録部51から取得する(ステップS606)。
その後、制御部6aは、駆動制御部27を制御することによって、各ユニットを駆動する(ステップS607)。
続いて、各ユニットの駆動が完了した場合(ステップS608:Yes)において、操作入力部3を介して選択された現在の観察法がRC観察法であり(ステップS609:Yes)、現在の対物レンズ18の倍率と同倍率の紡錘体情報があるとき(ステップS610:Yes)、画像処理部62は、撮像部24が生成した画像データに対応するRC画像とPO画像とのマッチング処理を行って、RC画像に紡錘体を合成したライブ画像を生成する(ステップS611)。
続いて、表示制御部61は、画像処理部62が生成したライブ画像を表示部4に表示させる(ステップS612)。具体的には、図21に示すように、表示制御部61は、画像処理部62が生成したライブ画像W10を表示部4に表示させる。これにより、一つの画像で卵子Sp10の第一極体K1と紡錘体K2との位置関係を直感的に把握することができる。なお、画像処理部62は、撮像部24が連続的に生成する画像データに対応するライブのRC画像に対して所定の間隔毎(定期的、例えば10フレームに対して1フレーム)にマッチング処理を行ってRC画像内における紡錘体の位置を更新したライブ画像を生成し、表示制御部61は、画像処理部62が生成したライブ画像W10を表示部4に表示させる。これにより、ICSIを行う際に、卵子Sp10内の第一極体K1と紡錘体K2との位置関係を直感的に把握することができる。
その後、操作入力部3から観察の終了を指示する指示信号が入力された場合(ステップS613:Yes)、顕微鏡1aは、本処理を終了する。これに対して、操作入力部3から観察の終了を指示する指示信号が入力されていない場合(ステップS613:No)、顕微鏡1aは、ステップS601へ戻る。
ステップS601において、現在の観察法がPO観察法からの切り替えでない場合(ステップS601:No)、顕微鏡1aは、ステップS605へ移行する。
ステップS608において、各ユニットの駆動が完了していない場合(ステップS608:No)、顕微鏡1aは、各ユニットの駆動が完了するまで待機する。
ステップS609において、操作入力部3を介して選択された現在の観察法がRC観察法でない場合(ステップS609:No)および、ステップS610において、現在の対物レンズ18の倍率と同倍率の紡錘体情報がないとき(ステップS610:No)、表示制御部61は、撮像部24が生成した画像データに対応するPO画像を表示部4に表示させる(ステップS614)。ステップS614の後、顕微鏡1aは、ステップS613へ移行する。
以上説明した本発明の実施の形態3によれば、ICSIを行う際に、卵子Sp10内の第一極体K1と紡錘体K2との位置関係を直感的に把握することができる。
なお、本実施の形態3では、画像処理部62が撮像部24によって生成された画像データに対応するPO画像に対して、二値化処理を行って紡錘体K2を検出していたが、それ以外の画像処理、例えばパターンマッチング処理等の画像処理を行って紡錘体K2を検出してもよい。
(その他の実施の形態)
また、本発明では、顕微鏡本体部、操作入力部、表示部、記録部および制御部を備えた顕微鏡を例に説明したが、たとえば試料を拡大する対物レンズ、対物レンズを介して試料を撮像する撮像機能、および画像を表示する表示機能を備えた撮像装置、たとえばビデオマイクロスコープ等であっても、本発明を適用することができる。
また、本発明では、顕微鏡として卵子に精子を注入するICSIに用いられる倒立型顕微鏡装置を例に説明したが、たとえば正立型顕微鏡装置であっても適用することができる。さらに、顕微鏡装置を組み込んだライン装置といった各種システムにも、本発明を適用することができる。
また、本発明では、ポラライザとアナライザとをクロスニコルの状態にするため、ポラライザを回転させていたが、たとえばアナライザを回転させる場合であっても適用することができる。もちろん、ポラライザとアナライザとをそれぞれ回転させる場合であっても適用することができる。
なお、本明細書におけるフローチャートの説明では、「まず」、「その後」、「続いて」等の表現を用いてステップ間の処理の前後関係を明示していたが、本発明を実施するために必要な処理の順序は、それらの表現によって一意的に定められるわけではない。すなわち、本明細書で記載したフローチャートにおける処理の順序は、矛盾のない範囲で変更することができる。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態を含みうるものであり、特許請求の範囲によって特定される技術的思想の範囲内で種々の設計変更等を行うことが可能である。本実施例では第一極体を認識する観察方法としてPO観察としたが、DIC観察等、第一極体を観察できるその他の観察方法であってもよい。
1,1a 顕微鏡
2 顕微鏡本体部
3,3a 操作入力部
4 表示部
5 記録部
6,6a 制御部
10 光源
11 ポラライザ
11a,12a,13a,15a,17a,18a,20a,21a モータ
12 コンペンセータ
13 コンデンサターレット
14 コンデンサレンズ
15 ステージ
16 ステージ位置検出部
17 レボルバ
18 対物レンズ
19 レボルバ位置検出部
20 DICプリズム
21 アナライザ
22 結像レンズ
23 光路分割プリズム
24 撮像部
25 ミラー
26 接眼レンズ
27 駆動制御部
31 RC観察法スイッチ
32 PO観察法スイッチ
33 PO画像更新スイッチ
41 PO画像表示領域
42 RC画像表示領域
51 設定情報記録部
61 表示制御部
62 画像処理部
100 シャーレ
K1 第1極体
K2 紡錘体
Sp 標本
Sp10 卵子
Sp11 精子
T1 設定情報
W1 RC画像
W10 ライブ画像
W2 PO画像

Claims (4)

  1. 標本を照射する光を発生する光源と、
    前記光の光路上に配置され、前記光源が発した光を集光して前記標本に照射するコンデンサレンズと、
    前記標本を挟んで前記コンデンサレンズと対向する前記光路上に配置され、互いに透過率の異なる複数の領域が設けられたモジュレータを有する対物レンズと、
    前記光源と前記コンデンサレンズとの間の前記光路上に前記コンデンサレンズの光軸を回転軸として回転可能に配置され、前記光源が発する光の1方向の偏光成分のみを透過させる第1偏光板と、
    前記対物レンズの後段の観察側の前記光路上に配置され、前記第1偏光板との相対的な位置関係に応じて前記標本を透過した光の1方向の偏光成分のみを透過させる第2偏光板と、
    観察法に応じて切り替えて用いられる複数の光学素子および第3偏光板を有し、前記コンデンサレンズと前記第1偏光板との間の前記光路上に該複数の光学素子および前記第3偏光板のいずれか一つを配置するコンデンサターレットと、
    前記コンデンサターレットと前記第1偏光板との間の前記光路上に、前記光軸を回転軸として回転可能に配置され、前記第1偏光板を透過した光のリタデーションを変化させるコンペンセータと、
    前記第2偏光板を介して入射した前記標本の観察像を撮像し、前記標本の画像データを生成する撮像部と、
    前記撮像部が生成した前記画像データに対応する画像を表示可能な表示部と、
    前記撮像部が第1偏光板を透過した光であって、前記コンデンサターレット内に配置された第3の偏光板との相対的な位置関係に応じて透過し、前記対物レンズ内のモジュレータを透過した光を受光して生成した前記画像データに対応する第1の観察画像および前記撮像部が前記第1偏光板を透過する光の偏光成分の振動方向と前記第2偏光板を透過する光の偏光成分の振動方向とが直交するクロスニコルの状態で前記第1偏光板を透過した光のリタデーションを前記コンペンセータによって調整した光を撮像して生成した前記画像データに対応する第2の観察像画像それぞれに対して設定されたタイミングで前記表示部に表示させる表示制御部と、
    を備えたことを特徴とする顕微鏡。
  2. 前記表示制御部は、前記第1の観察画像および前記第2の観察画像を同時に前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡。
  3. 前記表示制御部は、前記第1の観察画像および前記第2の観察画像を交互に前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡。
  4. 前記光路上に配置される前記第1偏光板の位置、前記コンデンサターレット内における前記光路上の光学素子、前記光路上に配置される前記コンペンセータの位置および前記光路上に配置される前記第2偏光板の位置をそれぞれ示す設定情報を、観察法毎に記録する記録部と、
    前記第1偏光板、前記コンデンサターレット、前記コンペンセータおよび前記第2偏光板をそれぞれ移動させる駆動部と、
    前記記録部が記録する前記設定情報を参照して、前記駆動部を制御することによって観察法を変更する駆動制御部と、
    をさらに備え、
    前記駆動制御部は、前記第1の観察画像に対応した観察状態と前記第2の観察画像に対応した観察状態とが交互に切り替わるように前記駆動部を駆動させることを特徴とする請求項2に記載の顕微鏡。
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