JP6076042B2 - 顕微鏡および制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ステージ上に載置された試料を観察する顕微鏡の技術に関し、特に、顕微授精に好適な顕微鏡および顕微鏡の制御方法に関する。
近年、顕微鏡の一用途として、高度生殖医療の分野における顕微授精が知られている。顕微授精は、顕微鏡下で精子と卵子とを授精させる方法であり、一般に、精子が納められたマイクロピペットをホールティングピペットで固定された卵子に突き刺して卵子に精子を注入する卵細胞質内精子注入法(Intracytoplasmic Sperm Injection:以下、「ICSI」という)により行われる。このICSIでは、ステージ上で標本を操作するため、ステージの上方に大きな作業空間を有する倒立顕微鏡を用いることが一般的である。
また、顕微授精の分野では、卵子の授精率を向上させるため、卵子を立体的に観察可能なレリーフコントラスト観察法(以下、「RC観察法」という)が知られている(特許文献1参照)。
また、近年、顕微授精の分野では、授精率を向上させるため、複数の観察法を適宜切り替えながら顕微鏡を使用する顕微授精の方法が注目されている。たとえば、RC観察法、微分干渉観察法(以下、「DIC観察法」という)および偏光観察法(以下、「PO観察法」という)を観察目的に応じて切り替えながら使用する方法が普及しつつある。
DIC観察法は、RC観察法に比べて高倍率で対象物を観察することができ、卵子に比べて小さな精子の観察に適しているため、良質な精子を選別する際に用いられる。
また、PO観察法は、複屈折性を有する卵子の紡錘体の観察に適しているため、卵子に精子を注入する際に、紡錘体を誤って傷つけてしまうことを防止しつつ、紡錘体の位置を確認する際に用いられる。
特開昭51−29149号公報
ところで、従来のPO観察用の顕微鏡では、ポラライザを通過する光の振動方向とアナライザを通過する光の振動方向とが直交するクロスニコルの状態に調整後、コンペンセータを回転させながら卵子のリタデーションの調整を行い、卵子内における紡錘体のコントラストを反転させることで、紡錘体の位置を特定していた。
しかしながら、コンペンセータの回転による紡錘体のコントラストを反転させる調整は、顕微鏡の使用経験の浅い使用者にとっては難しかった。このため、簡易な操作で卵子内における紡錘体の位置を特定することができる技術が望まれていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、簡易な操作で卵子内における紡錘体の位置を特定することができる顕微鏡および制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる顕微鏡は、光源と、
前記光源が発する光の光路上に配置され、前記光源が発した光を集光して標本に照射するコンデンサレンズと、前記標本を挟んで前記コンデンサレンズと対向する前記光路上の位置に配置される対物レンズと、前記光源と前記コンデンサレンズとの間の前記光路上に配置され、前記光源が発する光の1方向の偏光成分のみを透過させる第1の偏光板と、前記コンデンサレンズと前記第1の偏光板との間の前記光路上に配置され、前記対物レンズの光軸を中心として回転可能であり、前記第1の偏光板を透過した光のリタデーションを調整するコンペンセータと、前記対物レンズの後段の観察側の前記光路上に配置され、前記第1の偏光板との相対的な位置関係に応じて前記標本を透過した光の1方向の偏光成分のみを透過させる第2の偏光板と、前記コンペンセータを所定の角度だけ繰り返し回転させる回転指示信号の入力を受け付ける操作入力部と、前記コンペンセータを回転させることによって、前記リタデーションを変化させる駆動部と、前記操作入力部から前記回転指示信号が入力された場合、前記リタデーションが0になる位置を基準に含む範囲で前記駆動部に前記コンペンセータを前記所定の角度だけ繰り返し回転させることによって、前記リタデーションを増減させる制御部と、を備え、前記第1の偏光板および前記第2の偏光板は、前記第1の偏光板を透過する光の偏光成分の振動方向と前記第2の偏光板を透過する光の偏光成分の振動方向とが直交するクロスニコルの状態で前記光路上に配置されたことを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡は、上記発明において、卵子に精子を注入する卵細胞質内精子注入法に用いられることを特徴とする請求項に記載の顕微鏡。
また、本発明にかかる制御方法は、光源と、前記光源が発する光の光路上に配置され、前記光源が発した光を集光して標本に照射するコンデンサレンズと、前記標本を挟んで前記コンデンサレンズと対向する前記光路上の位置に配置される対物レンズと、前記光源と前記コンデンサレンズとの間の前記光路上に配置され、前記光源が発する光の1方向の偏光成分のみを透過させる第1の偏光板と、前記コンデンサレンズと前記第1の偏光板との間の前記光路上に配置され、前記対物レンズの光軸を中心として回転可能であり、前記第1の偏光板を透過した光のリタデーションを調整するコンペンセータと、前記対物レンズの後段の観察側の前記光路上に配置され、前記第1の偏光板との相対的な位置関係に応じて前記標本を透過した光の1方向の偏光成分のみを透過させる第2の偏光板と、前記コンペンセータを回転させることによって、前記リタデーションを変化させる駆動部と、を備え、前記第1の偏光板および前記第2の偏光板は、前記第1の偏光板を透過する光の偏光成分の振動方向と前記第2の偏光板を透過する光の偏光成分の振動方向とが直交するクロスニコルの状態で前記光路上に配置された顕微鏡が実行する制御方法であって、前記コンペンセータを所定の角度だけ繰り返し回転させる回転指示信号の入力を受け付ける操作入力ステップと、前記操作入力ステップから前記回転指示信号が入力された場合、前記リタデーションが0になる位置を基準に含む範囲で前記駆動部に前記コンペンセータを前記所定の角度だけ繰り返し回転させることによって、前記リタデーションを増減させる制御ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、制御部が駆動部を駆動することによって、リタデーションが0になる位置を基準に含む範囲で駆動部にコンペセータを駆動させることによって、リタデーションを増減させるので、顕微鏡の操作時間を短縮することができるとともに、簡易な操作で卵子内における紡錘体の位置を特定することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態1にかかる顕微鏡の構成を示す概念図である。 図2は、本発明の実施の形態1にかかる顕微鏡の概略構成を示す模式図である。 図3は、本発明の実施の形態1にかかる顕微鏡のコンデンサターレットの構成を示す図である。 図4は、標本を含むシャーレの平面図である。 図5は、図4のA−A線断面図である。 図6は、本発明の実施の形態1にかかる顕微鏡の操作入力部の構成を示す図である。 図7は、本発明の実施の形態1にかかる顕微鏡の設定情報記録部が記録する設定情報を示す図である。 図8は、本発明の実施の形態1にかかる顕微鏡が偏光観察法を行う際の各光学素子の配置を模式的に示す図である。 図9は、本発明の実施の形態1にかかる顕微鏡が実行する処理の概要を示すフローチャートである。 図10は、本発明の実施の形態1にかかる顕微鏡が偏光観察で標本のコントラストを観察する際のポラライザ、コンペンセータおよびアナライザの位置関係を示す図である。 図11は、図10に示す状況下で観察される標本の画像の一例を示す図である。 図12は、本発明の実施の形態2にかかる顕微鏡が実行する処理の概要を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」という)について説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。さらに、図面の記載において、同一の部分には同一の符号を付して説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1にかかる顕微鏡の構成を示す概念図である。図2は、本発明の実施の形態1にかかる顕微鏡の概略構成を示す模式図である。図1および図2において、顕微鏡1が載置される平面をXY平面とし、XY平面と垂直な方向をZ方向として説明する。
図1および図2に示す顕微鏡1は、標本Sが収容されたシャーレ100を観察する顕微鏡本体部2と、顕微鏡1の各種の操作の入力を受け付ける操作入力部3と、顕微鏡本体部2が撮像した画像データに対応する画像を表示する表示部4と、顕微鏡1を駆動する各種プログラムやパラメータ等を記録する記録部5と、顕微鏡本体部2および表示部4を制御する制御部6と、を備える。顕微鏡本体部2、操作入力部3、表示部4、記録部5および制御部6は、データが送受信可能に有線または無線で接続されている。
まず、顕微鏡本体部2について詳細に説明する。顕微鏡本体部2は、光源10と、ポラライザ11と、コンペンセータ12と、コンデンサターレット13と、コンデンサレンズ14と、ステージ15と、ステージ位置検出部16と、レボルバ17と、対物レンズ18と、レボルバ位置検出部19と、DICプリズム20と、アナライザ21と、結像レンズ22と、光路分割プリズム23と、撮像部24と、ミラー25と、接眼レンズ26と、駆動部27と、を備える。
光源10は、ハロゲンランプ、キセノンランプまたはLED(Light Emitting Diode)等によって構成される。光源10は、照明光を標本Sに向けて出射する。
ポラライザ11は、光源10とコンペンセータ12との光路XA上に配置され、光源10が照射する照明光の1方向の偏光成分のみを透過させる。ポラライザ11は、光源10の光路XAを中心にして回転可能に配置される。ポラライザ11は、フィルタ等の光学素子の1つである偏光板を用いて構成される。また、ポラライザ11は、駆動部27の駆動制御のもと、ステッピングモータまたはDCモータ等によって構成されたモータ11aによって光路XAの光軸を中心にして回転させられる。なお、本実施の形態1では、ポラライザ11が第1の偏光板として機能する。
コンペンセータ12は、標本Sの異方性による位相差を測定するための光学素子であり、ポラライザ11を透過した光のリタデーションを調整する。コンペンセータ12は、対物レンズ18の光軸を中心として回転可能にコンデンサレンズ14とポラライザ11との間の光路上に配置される。コンペンセータ12は、液晶または波長板を用いて構成される。具体的には、コンペンセータ12は、ベレークコンペンセータ、セナルモン式コンペンセータ、ブレースケーラコンペンセータ、石英楔コンペンセータおよび液晶変調素子を用いて構成される。コンペンセータ12としては、卵子の紡錘体を観察するPO観察法を行う際に視野のリタデーションがほぼ均一となることが望ましいため、液晶変調素子、セナルモン式コンペンセータ、ブレースケーラコンペンセータが好ましい。なお、コンペンセータ12として、液晶変調素子を用いる場合、液晶分子を電気的に制御することによって、リタデーションを変化させることができる。また、コンペンセータ12として、セナルモン式コンペンセータを用いる場合、コンペンセータ12内の波長板に対するポラライザ11の回転によって、コンペンセータ12のリタデーションを変化させることができる。さらに、コンペンセータ12として、ブレースケーラコンペンセータを用いる場合、コンペンセータ12内のプリズムの回転によって、コンペンセータ12のリタデーションを変化させることができる。さらにまた、コンペンセータ12は、駆動部27の駆動制御のもと、ステッピングモータまたはDCモータ等によって構成されたモータ12aによって光路XAの光軸を中心にして回転させられる。
コンデンサターレット13は、観察方法や倍率に応じて切り替えて用いられる複数の光学素子を有し、光路XA上に回転可能に配置される。コンデンサターレット13は、観察方法に応じて回転させられることによって、いずれかの光学素子を光路XA上に配置する。また、コンデンサターレット13は、駆動部27の駆動制御のもと、ステッピングモータまたはDCモータ等によって構成されたモータ13aによって回転させられる。
図3は、コンデンサターレット13の構成を示す図である。図3に示すように、コンデンサターレット13は、開口130と、RC観察用開口板131と、RC観察用開口板132と、DICプリズム133と、を有する。
開口130は、コンデンサターレット13とともに開口板(空穴)を構成する。開口130は、光源10からの照明光を遮らない十分な大きさで形成され、開口数の高い照明を実現する。開口130は、たとえば、顕微鏡1が明視野観察またはPO観察法を行う際に用いられる。具体的には、開口130は、顕微鏡1が明視野観察を行う場合、ユーザが顕微授精の準備のため、4倍または10倍の対物レンズ18を用いてシャーレ100内における場所探しやマニピュレータによって操作されるマイクロピペットの針先の位置決め等を行う際に用いられる。
RC観察用開口板131は、RC観察に用いられる開口板であり、光路XA上に配置された際に光路XAから偏心した位置に形成された開口131aの一部に偏光板131bを有する。開口131aは、RC観察用開口板131の中心からずれた位置に形成されることによって偏射照明を実現する。RC観察用開口板131は、たとえば、顕微鏡1が20倍のRC観察法を行う場合に用いられる。
RC観察用開口板132は、RC観察に用いられる開口板であり、光路XA上に配置された際に光路XAから偏心した位置に形成された開口132aの一部に偏光板132bを有する。開口132aは、RC観察用開口板132の中心からずれた位置に形成されることによって偏射照明を実現する。RC観察用開口板132は、たとえば、顕微鏡1が40倍のRC観察法を行う場合に用いられる。
DICプリズム133は、コンデンサターレット13の回転により光路XA上に配置される。DICプリズム133は、後述する対物レンズ18側の像側に配置されたDICプリズム20と対を成し、微分干渉光学系を構成する。DICプリズム133は、ノマルスキープリズム等を用いて構成される。DICプリズム133は、たとえば、顕微鏡1が60倍のDIC観察法を行う際に用いられる。
このように構成されたコンデンサターレット13は、観察法に応じて、コンデンサターレット13がモータ13aによって回転させられることによって、光路XA上に配置される光学素子が切り替えられる。具体的には、コンデンサターレット13は、RC観察を行う場合、RC観察用開口板131またはRC観察用開口板132が光路XA上に配置され、DIC観察法を行う場合、DICプリズム133が光路XA上に配置され、明視野観察法またはPO観察法を行う場合、開口130が光路XA上に配置される。
コンデンサレンズ14は、光路XA上に配置され、光源10から出射された照明光を集光し、シャーレ100内の標本Sを含む領域に対して均一に照射する。なお、コンデンサレンズ14は、光源10から出射された照明光の光量を調整可能な視野絞りと、視野絞りの径を変化させる視野絞り操作部とを設けてもよい。
ステージ15は、XYZ方向に移動自在に構成されている。ステージ15は、駆動部27によってXY平面内およびZ方向に移動する。ステージ15は、標本Sが配置されたシャーレ100が載置される。ステージ15は、制御部6の制御のもと、ステージ位置検出部16によってXY平面における所定の原点位置が検出され、この原点位置を基点として駆動部27の駆動量が制限されることによって、標本S上の所望の観察箇所(観察領域)に移動する。また、ステージ15は、制御部6の制御のもと、ステージ位置検出部16によってZ方向における位置が検出され、この位置を基準として駆動部27の駆動量が制限されることによって、標本Sに対するコンデンサレンズ14および対物レンズ18のピントが合う位置(合焦位置)に移動する。また、ステージ15は、駆動部27の駆動制御のもと、ステッピングモータまたはDCモータ等によって構成されたモータ15aによってXY平面内およびZ方向に移動させられる。なお、ステージ15には、シャーレ100を一定温度に保持する加温部を設けてもよい。また、ステージ15は、電動である必要はなく、手動で移動可能であってもよい。
ここで、標本Sが配置されたシャーレ100について詳細に説明する。図4は、標本Sを含むシャーレ100の平面図である。図5は、図4のA−A線断面図である。図4および図5に示すように、顕微授精で用いられるシャーレ100は、卵子に精子を授精させるICSI用ドロップR1(培養液)および精子を選別する精子選別用ドロップR2(培養液)が形成され、各ドロップが空気に触れて細菌に感染することと乾燥とを防止するミネラルオイルWaによって覆われている。なお、シャーレ100上におけるドロップの数は、適宜変更することができる。
ステージ位置検出部16は、エンコーダや光フォトインタラプタ等を用いて構成され、ステージ15のXY平面およびZ方向におけるステージ15のステージ位置を検出し、この検出結果を制御部6に出力する。なお、ステージ位置検出部16は、制御部6から入力される駆動信号に応じて駆動する駆動部27のパルス数に基づいて、ステージ15のステージ位置を検出し、この検出結果を制御部6に出力してもよい。
レボルバ17は、複数の対物レンズ18が装着される。レボルバ17は、光路XAに対して回転自在に設けられ、対物レンズ18を標本Sの下方に配置する。レボルバ17は、スイングレボルバ等を用いて構成される。レボルバ17は、駆動部27の駆動制御のもと、ステッピングモータまたはDCモータ等によって構成されたモータ17aによって回転させられる。また、レボルバ17は、光路XA方向に沿って移動可能に設けられ、駆動部27によってZ方向の上下方向へ移動する。なお、レボルバ17に対して、試料側を光路XA方向に移動させる焦準機構を別途設けてもよい。
対物レンズ18は、標本Sを挟んでコンデンサレンズ14と対向する光路XA上の位置に配置される。対物レンズ18は、対物レンズ181と、対物レンズ182と、対物レンズ183と、を有する。対物レンズ181は、卵子の観察に適した倍率、たとえば10倍または20倍等の低倍率を有する対物レンズであり、RC観察法に用いられる。対物レンズ181は、対物レンズ181の瞳位置に、透過率の異なる3つの領域を有するモジュレータ1811を有する。モジュレータ1811は、100%の透過率を有する領域1811aと、25%程度の透過率を有する領域1811bと、0%の透過率を有する領域1811cと、を有する。モジュレータ1811は、コンデンサレンズ14の瞳位置に配置されたRC観察用開口板131およびRC観察用開口板132と光学的に共役な関係を有する。また、対物レンズ181は、卵子の紡錘体を主な観察対象とし、ほぼ同程度の倍率が要求されるPO観察法にも適用される。対物レンズ182は、精子の観察に適した倍率、たとえば60倍または100倍等の高倍率を有する対物レンズであり、DIC観察法に用いられる。対物レンズ183は、マイクロピペットの針先の観察に適した倍率、たとえば、4倍の低倍率を有する対物レンズであり、明視野観察に用いられる。
レボルバ位置検出部19は、レボルバ17のZ方向における位置を検出し、この検出結果を制御部6へ出力する。レボルバ位置検出部19は、エンコーダや光フォトインタラプタ等を用いて構成される。なお、レボルバ位置検出部19は、制御部6から入力される駆動信号に応じて駆動する駆動部27のパルス数に基づいて、レボルバ17のZ方向における位置を検出し、この検出結果を制御部6に出力してもよい。
DICプリズム20は、DICプリズム133と対を成し、微分干渉光学系を構成する。DICプリズム20は、ノマルスキープリズム等を用いて構成される。DICプリズム20は、対物レンズ18とアナライザ21との間の光路XA上に対して挿脱可能に配置される。また、DICプリズム20は、駆動部27の駆動制御のもと、ステッピングモータまたはDCモータ等によって構成されたモータ20aによって光路XA上に配置される。
アナライザ21は、対物レンズ18の後段の観察側の光路XA上に配置され、ポラライザ11との相対的な位置関係に応じて標本Sを透過した光の1方向の偏光成分のみを透過させる。具体的には、ポラライザ11およびアナライザ21は、互いに偏光方向が直交するクロスニコルの状態になるように配置される。また、アナライザ21は、コンデンサターレット13のRC観察用開口板131の偏光板131bの振動方向に対して45度方向になるように配置される。これにより、顕微鏡1は、観察に支障なくRC観察法を行うことができる。なお、アナライザ21は、光路XA上に進退可能に配置されてもよい。また、本実施の形態1では、アナライザ21が第2の偏光板として機能する。
結像レンズ22は、対物レンズ18から出射された光を集光して観察像を結像する。結像レンズ22は、一または複数のレンズを用いて構成される。
光路分割プリズム23は、結像レンズ22で結像された観察像の光を撮像部24とミラー25に分割する。光路分割プリズム23は、接合面に光を分割するためのコーティングが施されたプリズムを用いて構成される。
撮像部24は、CCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子を用いて構成され、結像レンズ22および光路分割プリズム23を経て入射された標本Sの観察像を撮像して画像データを生成し、この画像データを制御部6へ出力する。
ミラー25は、結像レンズ22から出射された観察像を接眼レンズ26へ向けて反射する。なお、ミラー25と接眼レンズ26との光路上に、複数のリレーレンズを設けてもよい。
接眼レンズ26は、結像レンズ22、光路分割プリズム23およびミラー25を介して入射された観察像を拡大する。接眼レンズ26は、一または複数のレンズを用いて構成される。
駆動部27は、駆動ドライバを用いて構成され、制御部6の制御のもと、顕微鏡本体部2の各光学素子を移動または回転させる。具体的には、駆動部27は、制御部6の制御のもと、モータ11a、モータ12a、モータ13a、モータ15a、モータ18a、モータ20aそれぞれを駆動することによって、ポラライザ11、コンペンセータ12、コンデンサターレット13、ステージ15、レボルバ17、DICプリズム20およびアナライザ21を所定の位置に回転または移動させる。
操作入力部3は、顕微鏡1の各種の操作の入力を受け付ける。操作入力部3は、キーボード、マウス、ジョイスティック、タッチパネルおよび各種ボタン等を用いて構成され、各種スイッチの操作入力に応じた操作信号を制御部6に出力する。
図6は、操作入力部3の構成を示す図である。図6に示すように、操作入力部3は、各観察法を指示する指示信号の入力を受け付けるボタンB1〜B5、コントラストを調整する指示信号の入力を受け付けるボタンB6,B7、対物レンズ18の倍率を指示する指示信号の入力を受け付けるボタンB8〜B13、ステージ15の位置を登録する指示信号の入力を受け付けるボタンB14、ステージ15のXY平面の移動を指示する指示信号の入力を受け付けるボタンB15、およびステージ15のZ方向の移動を指示する指示信号の入力を受け付けるボタンB16を有する。
表示部4は、液晶または有機EL(Electro Luminescence)等からなる表示パネルを用いて構成される。表示部4は、制御部6を介して撮像部24から入力される画像データに対応する画像を表示する。
記録部5は、顕微鏡1に実行させる各種プログラム、プログラムの実行中に使用される各種データを記録する。記録部5は、フラッシュメモリおよびRAM(Random Access Memory)等の半導体メモリを用いて構成される。また、記録部5は、観察毎に光路XA上における各光学素子それぞれの配置情報とが含まれる。
図7は、設定情報記録部51が記録する設定情報を示す図である。図7に示すように、設定情報T1には、各観察法に応じた各光学素子の位置情報が記録されている。具体的には、図7に示すように、明視野観察法を行う場合、ポラライザ11がアナライザ21に対してパラニコル状態になるように配置され、コンペンセータ12が光路XA上に、コンデンサターレット13の空穴(開口130)が光路XA上に配置され、対物レンズ18が4倍、DICプリズム20が光路XA外に配置され、アナライザ21が光路XA上に配置され、ステージ15がICSI用ドロップR1に配置されることが記載されている。
制御部6は、CPU(Central Processing Unit)等を用いて構成され、顕微鏡1を構成する各部の動作を統括的に制御する。制御部6は、操作入力部3から入力される操作信号に応じて、顕微鏡1を構成する各ユニットを駆動する。具体的には、制御部6は、操作入力部3から明視野観察を指示する指示信号が入力された場合、設定情報記録部51が記録する設定情報を参照し、観察法に応じて、ポラライザ11、コンペンセータ12、コンデンサターレット13、ステージ15、レボルバ17、DICプリズム20およびアナライザ21をそれぞれ駆動させて光路XA上に配置して指示信号の観察法に変更する。たとえば、制御部6は、操作入力部3から入力される指示信号に応じてDIC観察が指示された場合、駆動部27を駆動することによって、レボルバ17を回転させて対物レンズ182を光路XA上に配置し、コンデンサターレット13を回転させて光路XA上にDICプリズム133、DICプリズム20を配置させる。また、制御部6は、顕微鏡1がPO観察法を行う際に、リタデーションが0になる位置を基準に含む範囲で駆動部27にコンペンセータ12を駆動させることによって、リタデーションを増減させる。具体的には、制御部6は、リタデーションが0になる位置をまたぐ角度の範囲内で駆動部27にコンペンセータ12を繰り返し回転させる。
このように構成された顕微鏡1は、制御部6の制御のもと、ポラライザ11、コンペンセータ12、コンデンサターレット13、レボルバ17、DICプリズム20およびアナライザ21それぞれの光路XA上における配置位置を切り替えることで、明視野観察法、RC観察法、DIC観察法を行うことができる。たとえば、制御部6は、顕微鏡1が観察法をRC観察で行う場合、レボルバ17を回転させることによって、対物レンズ181を光路XA上に配置させるとともに、コンデンサターレット13を回転させることによって、光路XA上にRC観察用開口板131を配置させる。さらに、制御部6は、DICプリズム20を光路XA外に配置させる。これにより、顕微鏡1の観察法をRC観察法に切り替えることができる。なお、DICプリズム20は、RC観察法の場合、光路XA上に配置されていてもよい。
また、制御部6は、顕微鏡1が観察法をDIC観察法で行う場合、レボルバ17を回転させることによって、対物レンズ182を光路XA上に配置させるとともに、コンデンサターレット13を回転させることによって、光路XA上にDICプリズム133を配置させる。さらに、制御部6は、駆動部27を駆動することによって、DICプリズム20を観察光路L2上に配置させるとともに、ポラライザ11を光路XAの光軸を中心に回転させることによって、ポラライザ11とアナライザ21とをクロスニコルの状態にする。これにより、顕微鏡1の観察法をDIC観察法に切り替えることができる。
また、制御部6は、顕微鏡1が観察法をPO観察法で行う場合、レボルバ17を回転させることによって、対物レンズ181を光路XA上に配置させるとともに、コンデンサターレット13を回転させることによって、光路XA上に開口130(空穴)を配置させる。さらに、制御部6は、光路XA上にコンペンセータ12を配置させる。具体的には、図8に示すように、制御部6は、駆動部27を駆動することによって、光路XA上にポラライザ11、コンペンセータ12、対物レンズ181およびアナライザ21を配置させる。この場合、制御部6は、駆動部27を駆動することによって、ポラライザ11とアナライザ21とがクロスニコルの状態になるようにポラライザ11を回転させて光路XA上に配置させる。これにより、顕微鏡1の観察法をPO観察法に切り替えることができる。
つぎに、顕微鏡1が実行する処理について説明する。図9は、顕微鏡1が実行する処理の概要を示すフローチャートである。なお、以下のフローチャートでは、顕微鏡1がPO観察法を行う際の処理を説明する。
図9に示すように、制御部6は、操作入力部3からPO観察法を指示する指示信号が入力された場合、PO観察時の設定情報を記録部5の設定情報記録部51から取得する(ステップS101)。
続いて、制御部6は、設定情報記録部51から取得した設定情報に基づいて、駆動部27を駆動することによって、ポラライザ11、コンペンセータ12およびアナライザ21を光路XA上の所定の位置に移動させる(ステップS102)。この際、制御部6は、駆動部27を駆動することによって、コンデンサターレット13を回転させて光路XA上に開口130を配置させるとともに、DICプリズム20を光路XA外に移動させる。
その後、制御部6は、操作入力部3からコントラスト反転開始指示信号が入力されたか否かを判断する(ステップS103)。制御部6が操作入力部3からコントラスト反転開始指示信号が入力されたと判断した場合(ステップS103:Yes)、顕微鏡1は、後述するステップS104へ移行する。これに対して、制御部6が操作入力部3からコントラスト反転開始指示信号が入力されていないと判断した場合(ステップS103:No)、制御部6は、ステップS109へ移行する。
ステップS104において、制御部6は、駆動部27を駆動することによって、コンペンセータ12を暗黒点時の位置に対して−5°移動させる。
図10は、PO観察法で標本Sのコントラストを観察する際のポラライザ11、コンペンセータ12およびアナライザ21の位置関係を示す図である。図11は、図10に示す状況下で観察される標本Sの画像の一例を示す図である。なお、図10において、標本Sのリタデーションが0になる位置を暗黒点とし、光源10から見て右回りを負とし、左回りを正として説明する。ここで、暗黒点とは、ポラライザ11を透過する光の振動方向とアナライザ21を透過する光の振動方向とが直交するクロスニコルの状態にアナライザ21とポラライザ11とが調整された後に、アナライザ11を透過する光の振動方向とコンペンセータ12を透過する光の振動方向とが平行に調整された状態をいう(図10(b)を参照)。
図10および図11に示すように、制御部6は、駆動部27を駆動することによって、標本Sのリタデーションが0の状態からコンペンセータ12を右回りに−5°回転させる。これにより、ホールティングピペットP1で固定した標本S(卵子)の紡錘体S11のコントラストが明るくなる。
ステップS104の後、コンペンセータ12の移動が完了した場合(ステップS105:Yes)、顕微鏡1は、ステップS106へ移行する。これに対して、コンペンセータ12の移動が完了していない場合(ステップS105:No)、顕微鏡1は、コンペンセータ12の移動が完了するまで待機する。
ステップS106において、制御部6は、駆動部27を駆動することによって、コンペンセータ12を暗黒点時の位置に対して角度を+5°移動させる。具体的には、図10および図11に示すように、制御部6は、駆動部27を駆動することによって、コンペンセータ12を左周りに+10°回転させる(図10(c)→(図10(b)→図10(a))。これにより、標本Sの紡錘体S11のコントラストが暗くなる。
続いて、コンペンセータ12の移動が完了した場合(ステップS107:Yes)、顕微鏡1は、ステップS108へ移行する。これに対して、コンペンセータ12の移動が完了していない場合(ステップS107:No)、顕微鏡1は、コンペンセータ12の移動が完了するまで待機する。
ステップS108において、操作入力部3からコントラストの反転を停止する指示信号が入力された場合(ステップS108:Yes)、顕微鏡1は、ステップS109へ移行する。これに対して、操作入力部3からコントラストの反転を停止する指示信号が入力されていない場合(ステップS108:No)、顕微鏡1は、ステップS104へ戻る。
続いて、操作入力部3からPO観察を終了する指示信号が入力された場合(ステップS109:Yes)、顕微鏡1は、本処理を終了する。これに対して、操作入力部3からPO観察を終了する指示信号が入力されていない場合(ステップS109:No)、顕微鏡1は、ステップS103へ戻る。
以上説明した本発明の実施の形態1によれば、制御部6が駆動部27を駆動することによって、リタデーションが0になる位置を基準に標本Sのリタデーションが増減するようにコンペンセータを繰り返し回転させるので、紡錘体のコントラストが自動で反転する。これにより、ユーザは、簡易な操作で卵子内における紡錘体の位置を特定することができ(図11(a)を参照)、精子が納められたマイクロピペットを誤って卵子内の紡錘体に刺すことを確実に回避することができるとともに、顕微鏡1の操作時間を短縮することができる。
(実施の形態2)
つぎに、本発明の実施の形態2について説明する。本実施の形態2にかかる顕微鏡は、上述した実施の形態1にかかる顕微鏡と同一の構成を有し、顕微鏡がPO観察法で実行する処理が異なる。このため、以下においては、本実施の形態2にかかる顕微鏡がPO観察法で実行する処理について説明する。なお、上述した実施の形態1にかかる顕微鏡1と同一の構成には同一の符号を伏して説明する。
図12は、本実施の形態2にかかる顕微鏡1がPO観察法で実行する処理の概要を示すフローチャートである。
図12に示すステップS201およびステップS202は、図8のステップS101およびステップS102にそれぞれ対応する。
ステップS203において、制御部6は、操作入力部3からコンペンセータ12を+方向へ粗動させる粗動指示信号が入力されたか否かを判断する。制御部6が操作入力部3からコンペンセータ12を+方向へ粗動させる粗動指示信号が入力されたと判断した場合(ステップS203:Yes)、顕微鏡1は、後述するステップS204へ移行する。これに対して、制御部6が操作入力部3からコンペンセータ12を+方向へ粗動させる粗動指示信号が入力されていないと判断した場合(ステップS203:No)、顕微鏡1は、後述するステップS207へ移行する。
ステップS204において、制御部6は、駆動部27を駆動することによって、コンペンセータ12を現在の位置から+10°移動させる。
続いて、コンペンセータ12の移動が完了した場合(ステップS205:Yes)、顕微鏡1は、ステップS206へ移行する。これに対して、コンペンセータ12の移動が完了していない場合(ステップS205:No)、顕微鏡1は、コンペンセータ12の移動が完了するまで待機する。
ステップS206において、操作入力部3からPO観察法を終了する指示信号が入力された場合(ステップS206:Yes)、顕微鏡1は、本処理を終了する。これに対して、操作入力部3からPO観察法を終了する指示信号が入力されていない場合(ステップS206:No)、顕微鏡1は、ステップS203へ戻る。
ステップS207において、制御部6は、操作入力部3からコンペンセータ12を−方向へ粗動させる粗動指示信号が入力されたか否かを判断する。制御部6が操作入力部3からコンペンセータ12を−方向へ粗動させる粗動指示信号が入力されたと判断した場合(ステップS207:Yes)、顕微鏡1は、後述するステップS208へ移行する。これに対して、制御部6が操作入力部3からコンペンセータ12を−方向へ粗動させる粗動指示信号が入力されていないと判断した場合(ステップS207:No)、顕微鏡1は、後述するステップS206へ移行する。
ステップS208において、制御部6は、駆動部27を駆動することによって、コンペンセータ12を現在の位置から−10°移動させる。
続いて、コンペンセータ12の移動が完了した場合(ステップS209:Yes)、顕微鏡1は、ステップS206へ移行する。これに対して、コンペンセータ12の移動が完了していない場合(ステップS209:No)、顕微鏡1は、コンペンセータ12の移動が完了するまで待機する。
以上説明した本発明の実施の形態2によれば、制御部6が操作入力部3から入力されるコンペンセータ12を回転させる指示信号に応じて、光路XAを中心にしてコンペンセータ12を所定の角度で回転させるので、偏光特性を持つ紡錘体のコントラストをダイナミックに変化させることができるとともに、暗黒点近傍をまたぐように回転させることによって、紡錘体のコントラストの明暗を簡易に反転させることができる。この結果、顕微鏡初心者であっても、コントラストを反転させるための移動量や暗黒点の位置等を把握することなく、卵子内における紡錘体の位置を容易に特定することができる。
なお、本発明では、制御部6が操作入力部3から入力されるドロップ位置を選択する指示信号に基づいて、各ユニットを自動的に切り替えてもよい。この結果、顕微鏡1の操作時間を短縮することができ、卵子に精子を注入する際に生じるストレスを軽減することができる。
また、本発明では、低倍の対物レンズ18から高倍の対物レンズ18、または高倍の対物レンズ18から低倍の対物レンズ18に切り替えられる場合、設定情報記録部51が記録する設定情報のZ方向におけるステージ15の位置情報またはレボルバ17の位置情報に基づいて、駆動部27を駆動し、レボルバ17またはステージ15をZ方向に移動させることによって、標本Sに対するピントを調整してもよい。これにより、顕微鏡1の操作時間をより短縮することができる。
また、本発明では、顕微鏡本体部、操作入力部、表示部、記録部および制御部を備えた顕微鏡を例に説明したが、たとえば試料を拡大する対物レンズ、対物レンズを介して試料を撮像する撮像機能、および画像を表示する表示機能を備えた撮像装置、たとえばビデオマイクロスコープ等であっても、本発明を適用することができる。
また、本発明では、顕微鏡装置として卵子に精子を注入するICSIに用いられる倒立型顕微鏡装置を例に説明したが、たとえば正立型顕微鏡装置であっても適用することができる。さらに、顕微鏡装置を組み込んだライン装置といった各種システムにも、本発明を適用することができる。
また、本発明では、ポラライザとアナライザとをクロスニコルの状態にするため、ポラライザを回転させていたが、たとえばアナライザを回転させる場合であっても適用することができる。もちろん、ポラライザとアナライザとをそれぞれ回転させる場合であっても適用することができる。
1 顕微鏡
2 顕微鏡本体部
3 操作入力部
4 表示部
5 記録部
6 制御部
10 光源
11 ポラライザ
12 コンペンセータ
13 コンデンサターレット
14 コンデンサレンズ
15 ステージ
16 ステージ位置検出部
17 レボルバ
18 対物レンズ
19 レボルバ位置検出部
20 DICプリズム
21 アナライザ
22 結像レンズ
23 光路分割プリズム
24 撮像部
25 ミラー
26 接眼レンズ
27 駆動部
51 設定情報記録部
100 シャーレ
S 標本
S11 紡錘体
S12 第1極体
R1 ICSI用ドロップ
R2 精子選別用ドロップ

Claims (3)

  1. 光源と、
    前記光源が発する光の光路上に配置され、前記光源が発した光を集光して標本に照射するコンデンサレンズと、
    前記標本を挟んで前記コンデンサレンズと対向する前記光路上の位置に配置される対物レンズと、
    前記光源と前記コンデンサレンズとの間の前記光路上に配置され、前記光源が発する光の1方向の偏光成分のみを透過させる第1の偏光板と、
    前記コンデンサレンズと前記第1の偏光板との間の前記光路上に配置され、前記対物レンズの光軸を中心として回転可能であり、前記第1の偏光板を透過した光のリタデーションを調整するコンペンセータと、
    前記対物レンズの後段の観察側の前記光路上に配置され、前記第1の偏光板との相対的な位置関係に応じて前記標本を透過した光の1方向の偏光成分のみを透過させる第2の偏光板と、
    前記コンペンセータを所定の角度だけ繰り返し回転させる回転指示信号の入力を受け付ける操作入力部と、
    前記コンペンセータを回転させることによって、前記リタデーションを変化させる駆動部と、
    前記操作入力部から前記回転指示信号が入力された場合、前記リタデーションが0になる位置を基準に含む範囲で前記駆動部に前記コンペンセータを前記所定の角度だけ繰り返し回転させることによって、前記リタデーションを増減させる制御部と、
    を備え
    前記第1の偏光板および前記第2の偏光板は、前記第1の偏光板を透過する光の偏光成分の振動方向と前記第2の偏光板を透過する光の偏光成分の振動方向とが直交するクロスニコルの状態で前記光路上に配置されたことを特徴とする顕微鏡。
  2. 卵子に精子を注入する卵細胞質内精子注入法に用いられることを特徴とする請求項に記載の顕微鏡。
  3. 光源と、前記光源が発する光の光路上に配置され、前記光源が発した光を集光して標本に照射するコンデンサレンズと、前記標本を挟んで前記コンデンサレンズと対向する前記光路上の位置に配置される対物レンズと、前記光源と前記コンデンサレンズとの間の前記光路上に配置され、前記光源が発する光の1方向の偏光成分のみを透過させる第1の偏光板と、前記コンデンサレンズと前記第1の偏光板との間の前記光路上に配置され、前記対物レンズの光軸を中心として回転可能であり、前記第1の偏光板を透過した光のリタデーションを調整するコンペンセータと、前記対物レンズの後段の観察側の前記光路上に配置され、前記第1の偏光板との相対的な位置関係に応じて前記標本を透過した光の1方向の偏光成分のみを透過させる第2の偏光板と、前記コンペンセータを回転させることによって、前記リタデーションを変化させる駆動部と、を備え、前記第1の偏光板および前記第2の偏光板は、前記第1の偏光板を透過する光の偏光成分の振動方向と前記第2の偏光板を透過する光の偏光成分の振動方向とが直交するクロスニコルの状態で前記光路上に配置された顕微鏡が実行する制御方法であって、
    前記コンペンセータを所定の角度だけ繰り返し回転させる回転指示信号の入力を受け付ける操作入力ステップと、
    前記操作入力ステップから前記回転指示信号が入力された場合、前記リタデーションが0になる位置を基準に含む範囲で前記駆動部に前記コンペンセータを前記所定の角度だけ繰り返し回転させることによって、前記リタデーションを増減させる制御ステップと、
    を含むことを特徴とする制御方法。
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