JP5096955B2 - 観察装置の制御方法および観察装置ならびに観察装置の制御プログラム - Google Patents

観察装置の制御方法および観察装置ならびに観察装置の制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、観察装置およびその制御技術に関し、たとえば、試料や標本を多様な倍率で表示部に表示して観察する観察装置等に適用して有効な技術に関する。
昨今、顕微鏡等の観察装置は、駆動部等の電動化が進み、観察者の操作負担が格段に軽減されてきている。特に、観察装置に関する知識に乏しい観察者が多い現場では、どのような観察手法を用いて、どのように観察するかではなく、観察したい画像をいかに容易に得るか、が重要となってきている。
また、上述のように、観察したい画像を容易に得ることが重要視される観察装置の場合には、従来の観察装置のように観察光学系の接眼部を肉眼で覗きながら焦点位置を調整して観察するのではなく、外部のモニタやディスプレイなどに観察像を映し出すことで、大勢の観察者による観察、観察者の疲労軽減、観察画像の容易な保存を可能にする利便性の高い製品が求められている。
さらに、観察対象物が多様化しており、観察倍率も低倍から高倍まで倍率レンジの広いものが求められている。このため複数の対物レンズを備えた固定倍率レンズユニットと、低倍率から高倍率までの連続変動ズームユニットを組み合わせて、観察装置の使用に不慣れな観察者でも低倍から高倍までの広い倍率範囲での観察を行うことができる観察装置が登場するようになってきた。さらにこの倍率変動に伴って、より操作性を向上させるための様々な技術が提案されている。
例えば、特許文献1では、ステージやフォーカスの移動速度を、固定倍率レンズユニットの観察倍率に応じて変化させることで、観察倍率を変えても視野内における試料像の移動速度がほぼ一定となるようにソフトウェア上で制御する技術が開示されており、操作性のよい顕微鏡を提供している。
また、倍率の調節が電動化され、観察者の操作が軽減する顕微鏡が増えてきた一方で、対物レンズの切換え時に発生する光学系内での照明光の迷走に起因して観察視野に強い光が瞬間的に入射するフラッシュライト(迷光)現象が発生するなど、観察に支障をきたす技術的課題が多く、観察者により負担のない工夫が施されてきた。中でも特許文献2では、対物レンズの切換えに連動させて開口絞り径を変更させるという、対物レンズの切換え時に発生する迷光現象を抑制する技術を開示している。
特開2006−313311号公報 特開2006−145638号公報
しかしながら、上述の特許文献1の技術では、対物レンズの切換えの最中においてもその切換え中の映像がそのまま表示されるため、観察者はその切換えの度に違和感をもち、観察に集中できないという技術的課題がある。
さらに、特許文献2の技術では、対物レンズの切換え時に開口絞り径が小さくなるように変更するために、観察している映像は一旦暗くなるが、対物レンズの切換え中の映像はそのまま流れ、再び明るくなるという不自然な映像が観察者の目に入る。従って、これもまた、観察者はその切換えの度に違和感をもち、観察に集中できないという技術的課題がある。
本発明の目的は、観察者が対物レンズのような可動素子の切換え時に表示部を通じて受ける違和感を緩和させる、操作性の良好な観察技術を提供することにある。
本発明は上記課題を解決するために以下のように構成する。
本発明の観察装置の制御方法の態様の一つは、光学系から得られる試料の光学像を、撮像部を介して表示部に表示する観察装置の制御方法であって、上記光学系を構成する可動素子の移動による当該光学系における上記試料の観察状態の変更開始を契機に、上記撮像部から上記表示部への上記光学像の出力を停止する第1ステップと、上記可動素子の移動完了による上記観察状態の変更完了を契機に上記撮像部から上記表示部への上記光学像の出力を再開する第2ステップと、を含み、
さらに、前記観察状態の変更が前記光学系の観察倍率の変更である場合に、前記光学像の前記出力を停止する前の光学像から倍率が段階的にまたは連続的に異なる複数の補間画像を生成して、前記第1ステップと前記第2ステップの間に、該補間画像を前記表示部に順次表示する第3ステップを含む、むようにする。
なお、さらに、前記第3ステップでは、上記第1ステップと上記第2ステップの間に、上記可動素子が移動中であることを示すメッセージ情報を上記表示部に表示する、ようにすることが好ましい。
本発明の観察装置の態様の一つは、光を照射して試料の光学像を得る光学系と、上記光学像を取得する撮像部と、上記撮像部から取得した上記光学像を表示させる表示部と、上記光学系の観察状態を変更する場合に上記光学系の光軸上に移動する少なくとも一つの可動素子と、上記可動素子の状態を検知する検知部と、上記光学系の観察状態の変更を契機に、上記撮像部により取得される光学像の上記表示部における表示を停止し、上記検知部における上記可動素子の移動完了の検出を契機に、上記撮像部により取得される光学像の上記表示部における表示を再開させる制御部と、を備え、
前記制御部は、前記観察状態の変更が前記光学系の観察倍率の変更である場合に、前記撮像部により取得される光学像の前記表示部における表示を停止する前に前記撮像部により取得された光学像の画像から倍率が段階的にまたは連続的に異なる複数の補間画像を生成して、該補間画像を前記撮像部により取得される光学像の代わりの画像として前記可動素子の移動開始から移動完了まで前記表示部に順次表示する、ように構成する。
なお、上記表示部は、上記可動素子が移動中であることを示すメッセージ情報を上記可動素子の上記移動開始から上記移動完了まで表示する、ように構成することが好ましい。
また、上記制御部は、上記検知部による上記可動素子の上記光軸上からの上記移動開始の検出を契機に、上記撮像部に対して上記表示部への上記光学像の転送停止の指示を送ることにより、上記撮像部により取得される光学像の上記表示部における表示を停止し、上記検知部による上記可動素子の上記光軸上への上記移動完了の検出を契機に、上記撮像部に対して上記表示部への上記光学像の転送再開の指示を送ることにより、上記撮像部により取得される光学像の上記表示部における表示を再開させる、ように構成しても良い。
また、光を照射して試料の光学像を得る光学系と、上記光学像を取得する撮像部と、上記撮像部から取得した上記光学像を表示させる表示部と、上記光学系の観察状態を変更する場合に上記光学系の光軸上に移動する少なくとも一つの対物レンズと上記光学系の光軸上を移動するズームレンズと、上記対物レンズの状態を検知する検知部と、上記光学系の観察状態の変更を指示入力する操作部と、上記操作部から入力された変更指示情報に基づいて上記対物レンズ及び上記ズームレンズを移動させる電動駆動部と、上記操作部から上記対物レンズの変更指示を受信すると、上記撮像部に対して上記表示部への上記光学像の転送停止の指示を送信した後に上記電動駆動部による上記対物レンズの移動を開始させ、上記電動駆動部から移動完了の通知を受信すると、上記撮像部に対して上記表示部への上記光学像の転送再開の指示を送信する制御を行う制御部と、を備え、
前記制御部は、前記撮像部に対して前記表示部への前記光学像の転送停止の指示を送信する前に前記撮像部により取得された光学像の画像から倍率が段階的にまたは連続的に異なる複数の補間画像を生成して、該補間画像を前記撮像部により取得される光学像の代わりの画像として前記対物レンズの移動開始から移動完了まで前記表示部に順次表示する、ように構成する。
本発明の観察装置の制御プログラムの態様の一つは、光学系から得られる試料の光学像を、撮像部を介して表示部に表示する観察装置の制御プログラムであって、上記光学系を構成する可動素子の移動による当該光学系における上記試料の観察状態の変更開始を契機に、上記撮像部から上記表示部への上記光学像の出力を停止する第1ステップと、上記可動素子の移動完了による上記観察状態の変更完了を契機に上記撮像部から上記表示部への上記光学像の出力を再開する第2ステップと、
さらに、前記観察状態の変更が前記光学系の観察倍率の変更である場合に、前記光学像の前記出力を停止する前の光学像から倍率が段階的にまたは連続的に異なる複数の補間画像を生成して、前記第1ステップと前記第2ステップの間に、該補間画像を前記表示部に順次表示する第3ステップと、をコンピュータに実行させる
本発明によれば、観察者が対物レンズのような可動素子の切換え時に表示部を通じて受ける違和感を大幅に緩和させることができる。また、操作性の良好な観察技術を提供することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の一実施の形態である観察装置の構成の一例を示す概念図であり、図2は、本実施の形態の観察装置の制御系の構成の一例を示す概念図である。
図1に例示されるように、本実施の形態1の観察装置K1は、顕微鏡1、駆動制御部2、同軸落射光源120および制御端末3を備えている。
顕微鏡1には、試料109を載置するステージ110と、それに対向してレボルバ105が設けられている。このレボルバ105は、マウンタ107に倍率が異なる複数の対物レンズ108を保持し、この複数の対物レンズ108を切り換えるためのマウンタ107を回転させるレボルバモータ106と、レボルバセンサ群117を有している。さらに、顕微鏡1は、標本に対して焦準を行うための図示しない焦準部を有している。この焦準部は、ステージ110を対物レンズ108の光軸方向に移動させる機構であってもよいし、顕微鏡1を観察ヘッドとステージ110を保持する架台とに分離し、観察ヘッドを架台に対して対物レンズ108の光軸方向に移動させる機構としても構わない。
本実施の形態の顕微鏡1の場合、対物レンズ108として、たとえば、1×の低倍対物レンズ108aと、10×の高倍対物レンズ108bが、レボルバ105に装着されている。なお、以下の説明では、低倍対物レンズ108aおよび高倍対物レンズ108bを必要に応じて対物レンズ108と総称する。
レボルバセンサ群117は、レボルバ105が接続されていることを検知する不図示のレボルバ接続センサ、現在どちらの対物レンズ108がズームレンズ群103の光軸上にあるかを識別する不図示のレボルバセンサと、対物レンズ108が光軸に挿入されたことを検知する不図示の移動完了センサから構成されている。
ズームレンズ群103は、ズームレンズ104および当該ズームレンズ104を駆動するズームレンズモータ116で構成されている。
本実施の形態1の顕微鏡1において、試料109を照明するための照明光120aは、同軸落射光源120からファイバー115を介して当該顕微鏡1に入射される。ファイバー115にて伝播される照明光120aは、照明光学系114を通って平行光となり、ハーフミラー102へと導かれる。ハーフミラー102により90度反射された照明光120aは対物レンズ108を通り、試料109に照明される。試料109で反射した観察光120bは、対物レンズ108、ズームレンズ群103を通り、結像レンズ113によりカメラ111に試料109の光学像を結像させる。
カメラ111で得られた試料109の画像を、制御端末3を介してモニタ4に表示することで、観察者は、モニタ4を介して試料109の画像を観察することが可能となる。
顕微鏡1には、電動部であるレボルバ105およびズームレンズ群103を制御する駆動制御部2が顕微鏡ケーブル118で接続され、この駆動制御部2は、駆動制御部ケーブル130を介して接続されているパーソナルコンピュータ等の制御端末3にて制御される。
制御端末3は、専用のソフトウェア(後述の制御プログラム306)によって駆動制御部2を制御し、さらに、カメラケーブル121を介してカメラ111を制御し、モニタケーブル122を介してモニタ4を制御している。
図2は、本実施の形態1の観察装置K1を構成する顕微鏡1、駆動制御部2、制御端末3およびモニタ4の電気的な接続関係の一例を例示している。
駆動制御部2は、バス線205を介して相互に接続されたCPU201、ROM202、RAM203、ズームレンズI/F部204a、レボルバI/F部204b、制御端末I/F部204c、を備えている。
CPU201は、たとえばマイクロプロセッサ等で構成され、ROM202に格納された制御プログラム202aを実行することで、制御端末3の管理下で後述のような顕微鏡1のレボルバモータ106、ズームレンズモータ116の動作を制御する。
不揮発性の読み出し専用メモリ等で構成されるROM202には、CPU201によって実行される上述の制御プログラム202aや、固定的に記憶されるデータなどが格納されている。
SRAM等のメモリで構成されるRAM203には、ROM202に格納された図示しない制御プログラムの実行時における演算データなどのデータが格納される。
ズームレンズI/F部204aは、駆動制御部2と顕微鏡1のズームレンズモータ116との接続インタフェースを提供する。
レボルバI/F部204bは、駆動制御部2とレボルバモータ106およびレボルバセンサ群117との接続インタフェースを提供する。
制御端末I/F部204cは、駆動制御部2と制御端末3との接続インタフェースを提供する。
ズームレンズI/F部204aは、CPU201からの駆動指示に基づいてズームレンズモータ116を指定の方向と駆動量で駆動させるドライバ116aと、ズームレンズモータ116の現在位置を保持する現在位置カウンタ116bを備えている。
レボルバI/F部204bは、CPU201からの駆動指示に基づいてレボルバモータ106を指定の方向と駆動量で駆動させるドライバ106aと、レボルバモータ106の現在位置を保持する現在位置カウンタ106bと、レボルバセンサ群117の状態を保持するセンサレジスタ117aを備えている。
CPU201(制御プログラム202a)は、制御端末3から発せられる顕微鏡1の各電動部への制御命令を制御端末I/F部204cを経由して受信し、ズームレンズI/F部204aおよびレボルバI/F部204bへ指示した後、同じく、当該ズームレンズI/F部204aおよびレボルバI/F部204bを通して一定時間内に、ズームレンズモータ116およびレボルバモータ106の各々の現在位置カウンタ116bおよび現在位置カウンタ106b(センサレジスタ117a)の状態を確認し、これらの状態が変わると正常終了、状態が変わらないときレボルバモータ106またはズームレンズモータ116等に異常があったと判断し、エラー情報等を制御端末3に返信する。
制御端末I/F部204cは制御端末3からの指示を、バス線205を経由して駆動制御部2の各部に制御信号として中継する役目をする。
一方、本実施の形態1の制御端末3は、バス線305を介して相互に接続されるCPU301、ROM302、RAM303、カメラI/F部304a、駆動制御部I/F部304b、モニタI/F部304cと、モニタ4、さらには図示しないキーボードやマウス等の操作インタフェースを備えている。
CPU301は、ROM302に格納された制御プログラム306を実行することで、後述のような顕微鏡1(駆動制御部2)の制御動作を実行する。
ROM302は、たとえば、不揮発性のメモリからなり、CPU301が実行する制御プログラム306や固定データ(後述の無表示(空白)画面等の待機状態を示す画像データ)などを記憶する。
RAM303は、制御プログラム306の実行時における作業記憶領域を提供する。本実施の形態1の場合には、後述のcur_pos番地m1、revo_pos番地m2、target_pos番地m3で特定されるデータの記憶領域として使用される。
カメラI/F部304aは、カメラケーブル121を介したカメラ111と制御端末3との接続インタフェースを提供する。
駆動制御部I/F部304bは、駆動制御部ケーブル130を介した駆動制御部2と制御端末3との接続インタフェースを提供する。
モニタI/F部304cは、モニタケーブル122を介した制御端末3とモニタ4との接続インタフェースを提供する。
上述のように、制御端末3には、観察者が操作するソフトウェアとして制御プログラム306がインストールされており、観察者からの操作インタフェースを介した指示入力を処理し、制御端末I/F部204cを経由して、駆動制御部2に対して、顕微鏡1のレボルバモータ106、ズームレンズモータ116等の各電動部への制御命令130aを送信する。
また、制御端末3のCPU301は、制御プログラム306を実行することによって、カメラI/F部304aを介した後述のようなカメラ111に対する撮影画像121bの転送スタート/ストップ指示、フレームレート等のカメラ設定情報の送信、カメラ111からの撮影画像121bの受信、さらにはモニタI/F部304cを介した撮影画像121bのモニタ4へ表示指示を行う。
制御端末3によるカメラ111に対する撮影画像121bの転送スタート/ストップ指示、フレームレート等のカメラ設定情報の送信、等のカメラ111の制御は、制御端末3からカメラケーブル121を介してカメラ111に送信されるカメラ制御コマンド信号121aによって行われる。
この場合、モニタI/F部304cには、モニタ4に表示される画像データが格納されるフレームメモリ307が設けられている。
本実施の形態の場合、このフレームメモリ307は、後述のように、カメラ111からの撮影画像121bの転送が停止される際に、停止直前の撮影画像121bを保存する記憶装置としても機能する。
なお、このフレームメモリ307はRAM303の一部に設定してもよい。モニタI/F部304cは、フレームメモリ307の画像データを実時間で読み出すことによりモニタ4への画像表示を行う。
すなわち、フレームメモリ307に画像データとしてカメラ111から転送された撮影画像121bを書き込む(更新)ことにより、カメラ111による試料109の撮影画像がモニタ4に表示される。
また、カメラ111からの撮影画像121bの転送がストップされると、フレームメモリ307の更新が停止され、転送がストップされる直前にカメラ111から転送された撮影画像121bが当該フレームメモリ307に保存され、モニタ4に表示され続ける。
さらに、カメラ111からの撮影画像121bの転送ストップ時に、CPU301(制御プログラム306)からの書き込み指示により、任意の画像データ(例えばROM302が記憶する無表示(空白)画面等の待機状態を示す画像データ)をフレームメモリ307に書き込むことで、その書き込み指示した画像をモニタ4に表示させることもできる。
本実施の形態1の観察装置K1を構成する顕微鏡1に備えられたカメラ111は、制御端末3から設定されたフレームレートで撮像を行っており、制御端末3からの撮影画像の転送スタート指示、転送ストップ指示により、撮影画像を転送するかしないかが制御される。
本実施の形態の観察装置K1におけるユーザインタフェースについて説明する。
図3は、本実施の形態の観察装置における操作画面の一例を示す概念図である。
この図3に例示されるように、制御端末3の表示装置であるモニタ4では、グラフィカルユーザインタフェース(GUI)として操作画面400が表示される。
この図3に例示される操作画面400は、カメラ画像表示部401、倍率調整スクロール部402、マウスポインタ403、等で構成されている。
この操作画面400のカメラ画像表示部401には、カメラ111から受信した撮影画像121bが表示される。
操作画面400の倍率調整スクロール部402は、マウスポインタ403によってユーザから操作されることにより、顕微鏡1における試料109の撮影倍率を制御するために用いられる。
なお、操作画面400の倍率調整スクロール部402に表示される倍率は、観察装置K1が試料109の観察像を拡大する総合倍率である。
駆動制御部2のCPU201は、ズームレンズI/F部204aおよびレボルバI/F部204bから、それぞれのモータの位置情報を取得し、RAM203の図示しない作業領域に格納しておくことにより、ズームレンズ群103およびレボルバ105の現在位置を保持している。
図4は、本実施の形態の観察装置の制御端末における制御データの設定例を示す概念図である。
図4に例示されるように、制御端末3のRAM303には、制御プログラム306の動作における作業情報の記憶領域として、cur_pos番地m1、revo_pos番地m2、target_pos番地m3が設定されている。
すなわち、RAM303のcur_pos番地m1には、たとえば、1倍から10倍まで1倍刻みのズームレンズ群103のズーム倍率値を格納する。
revo_pos番地m2には現在の光軸に入っている対物レンズ108の種類が格納されており、revo_pos番地m2の格納値が0なら低倍対物レンズ108a(1×)、1なら高倍対物レンズ108b(10×)となっている。
target_pos番地m3には、操作画面400の倍率調整スクロール部402を介してユーザから指示された指定倍率(一例として、1倍〜100倍)が格納される。
すなわち、本実施の形態1の顕微鏡1では、一例として、対物レンズ108として、低倍対物レンズ108a(1×)および高倍対物レンズ108b(10×)を備えており、これらの対物レンズ108とズームレンズ群103(1×〜10×)の組合せにて、1倍から100倍までの範囲の観察倍率(総合倍率)を実現する。
したがって、制御端末3の制御プログラム306は、ユーザから要求される総合倍率が1倍〜10倍の範囲では、低倍対物レンズ108aとズームレンズ群103の組み合わせが観察に用いられ、11倍〜100倍の範囲では、高倍対物レンズ108bとズームレンズ群103の組合せが用いられるように、低倍対物レンズ108aと高倍対物レンズ108bを切り換える制御を行う。
以上のように構成された本実施の形態1の観察装置K1の動作について説明する。図5は、本実施の形態1の観察装置K1の制御動作の一例を示すフローチャートである。
図5に例示される観察装置K1の制御動作は、大別して、対物レンズ切換え無し処理部500Aと、対物レンズ切換え有り処理部500Bに分かれる。この図5のフローチャートに例示される処理は、制御端末3内のROM302に格納されている制御プログラム306をCPU301が実行することによって実現される。
まず、制御端末3の電源が投入され、制御プログラム306の実行が開始されると、制御端末3はズームレンズ群103の現在位置の取得指示を駆動制御部2に出し、駆動制御部2からズームレンズ群103の現在位置応答を取得した後、制御端末3内のRAM303のcur_pos番地m1に格納する。
また、レボルバ105に関しても同様に、駆動制御部2に対し、どちらの対物レンズ108がズームレンズ群103の光軸上にあるかの取得指示を出し、駆動制御部2からの応答を取得した後、制御端末3内のRAM303のrevo_pos番地m2に格納する(ステップ500)。
その後、制御端末3は、カメラ111へ画像転送スタート指示を送信し、カメラ111から転送されるカメラ画像信号(撮影画像121b)を取得して、フレームメモリ307に書き込むことにより、モニタ4への試料109の観察画像の表示を開始する。
制御端末3のCPU301(制御プログラム306)は、操作画面400の倍率調整スクロール部402に変更指示があると(ステップ501)、制御端末3内のRAM303のtarget_pos番地m3に指示値を格納する。
次に指示倍率すなわちtarget_pos番地m3の格納値が11以上か11未満かの判別を行う(ステップ502)。
target_pos番地m3の格納値が11以上の場合(ステップ502がYES)、revo_pos番地m2の格納値を確認する(ステップ503a)。
低倍対物レンズ108aがズームレンズ群103の光軸上にあれば(ステップ503aがNO)、revo_pos番地m2の格納値が0であり、対物レンズを切換える必要があるため、対物レンズ切換え有り処理部500Bへ移行し、高倍対物レンズ108bが光軸上にあれば(ステップ503aがYES)、revo_pos番地m2の格納値が1であり、対物レンズ切換えの必要が無くズームレンズ駆動指示を駆動制御部2へ出し(ステップ504)、再び倍率の変更指示を待つ(ステップ501)。
target_pos番地m3の格納値が11未満の場合も同様に、revo_pos番地m2を確認する(ステップ503b)。
ここで、高倍対物レンズ108bがズームレンズ群103の光軸上にあれば(ステップ503bがNO)、revo_pos番地m2の格納値が1であり、対物レンズ108を切換える必要があるため、対物レンズ切換え有り処理部500Bへ移行する。
一方、低倍対物レンズ108aがズームレンズ群103の光軸上にあれば(ステップ503bがYES)、revo_pos番地m2の格納値が0であり、対物レンズ切換えの必要が無くズームレンズ駆動指示を駆動制御部2へ出し(ステップ504)、再び倍率の変更指示を待つ(ステップ501)。
続いて、対物レンズ切換え有り処理部500Bについて説明する。
制御端末3は、まずcur_pos番地m1の格納値をrevo_pos番地m2の格納値で割った商が10または0.1であるか否かを判別する(ステップ505)。これはズームレンズ群103の駆動の必要性の有無で場合分けしたものである。
例えば、現在のズームレンズ群103におけるズーム比が20×(cur_pos番地m1の格納値が20)で、倍率指示値が2×(revo_pos番地m2の格納値が2)であったとすると、演算結果は10となり、ステップ505の判定結果が真となる。この場合、対物レンズ108を高倍対物レンズ108bに切換えるのみで指示倍率が達せられる。
このステップ505の判定結果が真で対物レンズ108の切り換え動作が発生する場合、制御端末3がカメラ111への画像転送ストップ指示を送り、撮影画像121bの転送を停止させ、撮影画像121bによるフレームメモリ307の更新を停止する。これにより、モニタ4には画像転送ストップ指示を送る直前にフレームメモリ307に書き込まれた撮影画像121bによる画像が表示され続けることになる(ステップ506a)。すなわち、対物レンズ108の切り換え時の乱れた画像がモニタ4に表示されることが防止される。
その後、制御端末3は対物レンズ108の駆動指示を駆動制御部2へ送る(ステップ507a)。そして制御端末3は、レボルバモータ106による対物レンズ108の駆動が終わったことを駆動制御部2から受信すると(ステップ508aの判定結果がYES)、カメラ111へ画像転送スタート指示を送り、再びカメラ111から撮影画像121bが制御端末3に転送され、この撮影画像121bをフレームメモリ307に書き込むことでモニタ4へのカメラ111からのライブ画像の表示を開始させ(ステップ509a)、ステップ501に戻って再び、ユーザからの倍率変更指示を待つ(ステップ500)。
一方、ズームレンズ群103の切り換えが必要な場合において、cur_pos番地m1の格納値をrevo_pos番地m2の格納値で割った商が10または0.1でなかった場合(ステップ505がNO)、ズームレンズ群103のズーム倍率変更と、対物レンズ108の切換えの両方を実行する必要がある。この場合も、制御端末3がカメラケーブル121を介してカメラ111へカメラ制御コマンド信号121aとして画像転送ストップ指示を送り、撮影画像121bの転送を停止させる。これにより、上述のステップ506aと同様に、モニタ4にはカメラ制御コマンド信号121aによる画像転送ストップ指示送る直前の画像が表示され続けることになる(ステップ506b)。
その後、対物レンズ108およびズームレンズ群103の駆動指示を駆動制御部2へ送る(ステップ507b)。
そして、制御端末3は、レボルバモータ106による対物レンズ108の駆動が終わったことを駆動制御部2から受信すると(ステップ508b)、カメラ111へ画像転送スタート指示を送る。これにより、カメラ111から転送される撮影画像121bのフレームメモリ307への書き込みが再開され、モニタ4への現在のカメラ111による観察画像の表示が再開され(ステップ509b)、ステップ501に戻って倍率変更指示を待つ(ステップ500)。
このように、従来では、顕微鏡1における倍率切換え時にモニタ4における観察画像の表示が一旦途切れたり、フラッシュライト現象が発生したり、又は乱れた状態で表示されていたのに対して、本実施の形態の観察装置K1によれば、顕微鏡1における倍率の切り換え中においても、切り換え操作の直前のカメラ111の観察画像がモニタ4に連続して擬似的に表示されるので、顕微鏡1の観察者が違和感を覚えることなく、モニタ4による試料109の観察に集中できる。
なお、この実施の形態1の観察装置K1では、対物レンズ108の切り換え時に、モニタ4には画像転送ストップ指示を送る直前の観察画像が表示され続けるように制御しているが、これに限らない。
たとえば、対物レンズ108等の切り換え中におけるモニタ4の操作画面400に対して、たとえば、図6に例示されるような対物レンズ108の切換え中であることが観察者にわかる内容の「ただ今対物レンズ#1に切り換え中」等のメッセージ404をモニタ4に表示させることもできる。このメッセージ404のモニタ4への表示は、CPU301がフレームメモリ307にメッセージ404のデータを書き込むことで実現される。また、切り換え操作の直前のカメラ111の観察画像にメッセージ404を重畳表示させるようにしても構わない。
また、この実施の形態1の観察装置K1では、制御端末3からカメラ111にカメラケーブル121を介して画像転送スタート指示/ストップ指示を送っているが、駆動制御部2とカメラ111を図示しない外部トリガ信号ケーブルで接続し、駆動制御部2からの外部トリガ信号でカメラ111からの画像転送動作を再開させる構成としても良い。
(実施の形態1の変形例)
次に、上述の実施の形態1の対物レンズ切換え有り処理部500Bの変形例を、対物レンズ切換有り処理部500Cとして以下に例示する。
この変形例では、上述の観察装置K1において、対物レンズ108の切り換えの前後で観察倍率が大きく変化する場合に、切り換え中に、倍率の変化を補間する異なる倍率の複数の画像をモニタ4に表示することで、モニタ4の観察者の操作性を向上させる例を示す。
図7は、この変形例の対物レンズ切換有り処理部500Cの処理を示すフローチャートである。
なお、図7は、上述の図5の対物レンズ切換え無し処理部500Aにおける(ステップ503b)および(ステップ501)に図示のように接続される。したがって、既述の対物レンズ切換え無し処理部500Aの重複した説明は割愛する。
なお、図7で示されている処理は、制御端末3内のROM302に格納されている制御プログラム306を実行するCPU301により行われる。
また、この対物レンズ切換有り処理部500Cでは、制御プログラム306は、以下のような変数を制御端末3のRAM303に設定して後述のように使用する。
すなわち、変数として、RAM303のzoom_mag1には、現在のズーム倍率値を格納する。
RAM303のrevo_mag1には現在の対物レンズ倍率値を格納する。
RAM303のobsr_mag1には、(1)式でzoom_mag1とrevo_mag1から得られる現在の観察倍率値を格納する。
観察倍率値 = zoom_mag1 × revo_mag1 ……(1)
RAM303のrevo_mag2には、現在光路に入っていない対物レンズの対物レンズ倍率値が格納される。
RAM303のzoom_mag2には現在のズームレンズ倍率値がそのまま格納される。
RAM303のobsr_mag2には、上述の(1)式と同様にして、zoom_mag2とrevo_mag2の積として得られる、対物レンズ切り換え後の観察倍率値が格納される。
RAM303のdzには、切れ変え前後の倍率の補間段階を示す係数が設定される。
次に、本変形例の対物レンズ切換有り処理部500Cの作用を説明する。
上述の図5のフローチャートにおけるステップ503bから「対物レンズ切換有り処理部500C」に入ると、制御端末3(すなわち、制御プログラム306を実行するCPU301)はカメラ111へ画像転送ストップ指示を送り、画像転送を止め、制御端末3内のRAM303または図示しないハードディスク等の外部記憶装置に画像転送ストップ指示を送る直前の画像を保存し、モニタ4には、この画像を表示させる(ステップS106)。
制御端末3内のRAM303のrevo_mag2には、現在光路に入っていない対物レンズの対物レンズ倍率値が格納される。zoom_mag2には現在のズームレンズ倍率値がそのまま格納され、zoom_mag2とrevo_mag2から、対物レンズ切り換え後の観察倍率値がobsr_mag2に格納される。
ここで、対物レンズ切り換え後の観察倍率値が現在の観察倍率値より大きいかの判別(obsr_mag2>obsr_mag1)を行い(ステップS107)、切り換え後の観察倍率値の方が大きい場合は「切換処理A」に、小さい場合は「切換処理B」に移行する。
「切換処理A」は観察倍率が上がる場合の処理である。処理に入ると、現在の観察倍率を切り換え後の対物レンズ倍率値で実現できるかの判別を行う(ステップS201)。
現在の観察倍率値(obsr_mag1)を切り換え後の対物レンズ倍率値(revo_mag2)で割った値が、最小ズーム倍率以上であれば、対物レンズ108を切り換えても、同じかほぼ近い観察倍率を実現できる状態にあると判断できる。
obsr_mag1/revo_mag2≧ 最小ズーム倍率・・・(2)
(2)式の演算結果が「真」の場合、zoom_mag2に先の計算結果を四捨五入した値(例えば1.8なら2)を格納し(ステップS202)、zoom_mag2とrevo_mag2から、ズームレンズ104の移動と対物レンズ108の切り換え後の観察倍率がobsr_mag2に格納される。
制御端末3は、zoom_mag2の位置へ移動するようにズームレンズ駆動指示を駆動制御部2へ出し(ステップS203)、revo_mag2への対物レンズ切り換え指示を駆動制御部2へ出す(ステップS204)。
対物レンズ108の切り換えとズームレンズ104の移動が終わったことを駆動制御部2から受信すると(ステップS210)、カメラ111へ画像転送スタート指示を送る(ステップS211)。
その後、上述の各変数の現在値データの更新(ステップS212)を行い、再び観察倍率の変更指示を待つ(図5のステップ501)。
(2)式の演算結果が「偽」の場合、zoom_mag2には最小ズーム倍率値を格納し(ステップS205)、zoom_mag2とrevo_mag2から、ズームレンズ104の移動と対物レンズ108の切り換え後の観察倍率がobsr_mag2に格納される。
制御端末3は、zoom_mag2の位置へ移動するようにズームレンズ駆動指示を駆動制御部2へ出し(ステップS206)、現在の観察倍率値と変更後の観察倍率値から係数dzを算出する。
dz=(変更後の観察倍率値/現在の観察倍率値)/4・・・(3)
そして、制御端末3内のRAM303やハードディスクに保存した画像から、dz倍、(dz×2)倍、(dz×4)倍の補間画像GM1、補間画像GM2、補間画像GM3、を作成してRAM303内に保存する(ステップS207)。
例えば現在の観察倍率値が10×、変更後の観察倍率値が100×であれば、dzは2.5となり、保存された10×の画像から、25×、50×、100×の補間画像GM1〜GM3が作成される。
次に制御端末3は、revo_mag2への対物レンズ切り換え指示を駆動制御部2へ出した後(ステップS208)、モニタ4に一定時間(たとえば、対物レンズ切換時間の1/4)毎に、作成した3枚の補間画像GM1〜GM3を順に表示させる。3枚目の補間画像GM3の表示の後は、指示があるまでその補間画像GM3を表示し続ける(ステップS209)。
制御端末3は、対物レンズ108の切り換えとズームレンズ104の移動が終わったことを駆動制御部2から受信すると(ステップS210)、カメラ111へ画像転送スタート指示を送る(ステップS211)。
その後、各変数の現在値データの更新(ステップS212)を行い、再び観察倍率の変更指示を待つ(図5のステップ501)。
次に「切換処理B」について説明する。この「切換処理B」は観察倍率が下がる場合の処理である。この切換処理Bに入ると、上述の「切換処理A」と同じく、現在の観察倍率を切り換え後の対物レンズ倍率値で実現できるかの判別を行う(ステップS213)。
現在の観察倍率値(obsr_mag1)を切り換え後の対物レンズ倍率値(revo_mag2)で割った値が、最大ズーム倍率以下であれば、対物レンズ108を切り換えても、同じかほぼ近い観察倍率を実現できる状態にあると判断できる。
obsr_mag1/revo_mag2≦ 最大ズーム倍率・・・(4)
なお、(4)式の左辺の計算結果は、対物レンズ108の倍率によってはズームレンズ104(ズームレンズ群103)で実現される倍率の分解能以下の数値となることがある。この場合は、上述の「切換処理A」と同様に、後に四捨五入等で丸める処理が行われる。
(4)式の演算結果が「真」の場合、zoom_mag2に先の計算結果を四捨五入した値を格納し(ステップS214)、zoom_mag2とrevo_mag2から、ズームレンズ移動と対物レンズ切り換え後の観察倍率値がobsr_mag2に格納される。制御端末3は、zoom_mag2の位置へ移動するようにズームレンズ駆動指示を駆動制御部2へ出し(ステップS215)、revo_mag2への対物レンズ切り換え指示を駆動制御部2へ出す(ステップS216)。
対物レンズ108の切り換えとズームレンズ104の移動が終わったことを駆動制御部2から受信すると(ステップS210)、カメラ111へ画像転送スタート指示を送る(ステップS211)。
その後、各変数の現在値データの更新(ステップS212)を行い、再び観察倍率の変更指示を待つ(図5のステップ501)。
(4)式の演算結果が「偽」の場合、zoom_mag2には最大ズーム倍率値を格納し(ステップS217)、zoom_mag2とrevo_mag2から、ズームレンズ移動と対物レンズ切り換え後の観察倍率がobsr_mag2に格納される。制御端末3は、上述の(4)式が「真」の場合と同様に、zoom_mag2の位置へ移動するようにズームレンズ駆動指示を駆動制御部2へ出し(ステップS218)、revo_mag2への対物レンズ切り換え指示を駆動制御部2へ出す(ステップS219)。
対物レンズ108の切り換えとズームレンズ104の移動が終わったことを駆動制御部2から受信すると(ステップS210)、カメラ111へ画像転送スタート指示を送る(ステップS211)。
その後、各変数の現在値データの更新(ステップS212)を行い、再び観察倍率の変更指示を待つ(図5のステップ501)。
このように、この実施の形態1の変形例の対物レンズ切換有り処理部500Cによれば、観察倍率変更(対物レンズ108の切り換え、ズームレンズ104の移動)の前後でモニタ4に表示される画像が途切れず、倍率が上がる場合には、対物レンズ108の切り換え中に、倍率の異なる複数の補間画像GM1〜GM3を順次表示し、倍率の変更経緯をモニタ4に表示することで、倍率変更前後での観察像の繋がりが理解しやすいため、観察者の観察効率を高めることができる。
なお、本変形例において、拡大画像を表示する際の表示間隔や表示枚数、その拡大倍率などは一例であり、これに限らない。また、倍率が下がる場合には、倍率変更直前の画像を表示しているが、倍率が上がる場合と同じく縮小画像を表示するとしても構わない。
さらに、変更前後での倍率差が小さい場合は、拡大画像の表示は行わないようにしたり、各実施の形態と変形例を組み合わせたり、それぞれの動作フローを制御モードとして任意に選択したり、切り替えたりすることも可能である。
(実施の形態2)
図8は、本発明の他の実施の形態である観察装置の構成の一例を示す概念図であり、図9は、その制御系の構成例を示す概念図である。
図8に例示されるように、本実施の形態の観察装置K2は、顕微鏡5、制御部6、操作部8、表示部7を含んでいる。
顕微鏡5は、ステージ110、レボルバモータ602、レボルバ603、マウンタ604、複数の対物レンズ605、レボルバセンサ群606、カメラ111、結像レンズ113を備えている。さらに、顕微鏡5は、ハーフミラーユニット601、照明光学系608、照明装置609、暗視野照明光路607を備えている。さらに、顕微鏡5は、標本に対して焦準を行うための図示しない焦準部を有している。この焦準部は、ステージ110を対物レンズ108の光軸方向に移動させる機構であってもよいし、対物レンズ605をその光軸方向に移動させる機構としても構わない。
この観察装置K2の場合には、顕微鏡5のカメラ111は、表示部ケーブル611を介して表示部7に接続されている。
また、制御部6は、顕微鏡ケーブル118、カメラケーブル121、操作部ケーブル610を介して、顕微鏡5、カメラ111、操作部ケーブル610に、それぞれ接続され、顕微鏡5、カメラ111、操作部8を制御する。
この実施の形態2に例示された顕微鏡5におけるレボルバ603は、最大で6つまで対物レンズ605(#1〜#6)の設置が可能になっている。
このレボルバ603は、対物レンズ605を取り付けるマウンタ604と、対物レンズ605を電動で暗視野照明光路607の光軸に挿入させるため、マウンタ604を回転させるレボルバモータ602と、レボルバセンサ群606から構成されている。
マウンタ604には、上述の6個の対物レンズ605の図示しない装着穴が設けられており、この装着穴の穴番号(#1〜#6)によって、複数の対物レンズ605が識別される。
レボルバセンサ群606は、レボルバ603が接続されていることを検知する不図示のレボルバ接続センサ、現在どの対物レンズ605が暗視野照明光路607の光軸上にあるかを識別する不図示のレボルバセンサ、対物レンズ605が暗視野照明光路607の光軸に挿入されたことを検知する不図示の移動完了センサから構成されている。
本実施の形態2の観察装置K2を構成する顕微鏡5に備えられた暗視野照明系の構成の一例について説明する。
照明装置609から放射される照明光609aの光路上には、照明光学系608を介してハーフミラーユニット601が配置されている。このハーフミラーユニット601の中央部には透孔601aが貫通して形成されている。そして、ハーフミラーユニット601は照明光609aの光束のうち外周付近のみをステージ110の側に下向き反射し、対物レンズ605における環状の暗視野照明光路607へ導くものとなっている。
また、ハーフミラーユニット601は明視野観察が可能な不図示の明視野観察用ハーフミラーユニットと切換えることができる。
図9を参照して、本実施の形態2の観察装置K2における制御系(電気系)の構成例を説明する。
制御部6は、バス線6005によって相互に接続されたCPU6001、ROM6002、RAM6003、カメラI/F部6004a、レボルバI/F部6004b、操作I/F部6004c、を備えている。
CPU6001は、たとえばマイクロプロセッサやマイクロコンピュータ等で構成され、ROM6002に格納された制御プログラム6002aを実行することによって、後述のような顕微鏡5やカメラ111、操作部8等の制御動作を行う。
ROM6002は、たとえば不揮発性の読み出し専用メモリ等で構成され、制御プログラム6002a、固定的に記憶すべきデータなどが格納されている。
RAM6003は、SRAM等のメモリで構成され、制御プログラム6002aの実行時における演算データなどデータが格納される。
カメラI/F部6004aは、カメラケーブル121を介した制御部6とカメラ111の接続インタフェースを提供する。
レボルバI/F部6004bは、顕微鏡ケーブル118を介したレボルバモータ602およびレボルバセンサ群606と制御部6の接続インタフェースを提供する。
操作I/F部6004cは、制御部6と操作部8の接続インタフェースを提供する。
カメラI/F部6004aは、CPU6001からカメラ111へ出力されるトリガ信号121c、露光時間t1、フレームレートt2等のカメラ設定情報を送信する接続インタフェースの役目をする。
図10は、カメラケーブル121を介して制御部6からカメラ111に送信されるトリガ信号121cの一例を示すタイミングチャートである。
この場合、トリガ信号121cの立ち下がりがカメラ111の撮影スタートを示し、立ち上がりが撮影ストップを示すようにカメラ111に認識される。
また、立ち下がりから立ち上がりまでの期間が露光時間t1であり、立ち下がりから次の立ち下がりまでの期間がフレームレートt2の設定で制御される。
レボルバI/F部6004bは、CPU6001から駆動指示があるとレボルバモータ602を指定の方向と駆動量で駆動させるドライバ602aと、レボルバモータ602の現在位置を保持する現在位置カウンタ602bおよびレボルバセンサ群606の状態を保持するセンサレジスタ606aで構成されている。
また、操作I/F部6004cは、CPU6001が操作部8からの指示を受信するための接続インタフェースを提供するものであり、本実施の形態の場合には、上述のように操作部8が接続されている。
このような構成の制御部6において、CPU6001(制御プログラム6002a)は、操作部8からの指示を操作I/F部6004cを介して受信し、レボルバ603(レボルバモータ602)への駆動命令を、レボルバI/F部6004bを介して指示し、前記レボルバI/F部6004bを通して一定時間内にレボルバセンサ群606からレボルバ603のセンサ状態をセンサレジスタ606aにて確認し、センサ状態が変わると正常終了、センサ状態が変わらないときモータ等に異常があったと判断してエラー情報等を受信する。レボルバI/F部6004bを介してレボルバセンサ群606から受信された情報は、現在対物レンズ番号(マウンタ604の穴番号#1〜#6)およびエラー情報として、後述の操作部8の状態表示部801に表示させる。
図11は、本実施の形態の観察装置K2に備えられた操作部8の構成例を示す概念図である。
この図11に例示されるように、本実施の形態2の観察装置K2における操作部8は、状態表示部801と、倍率操作ボタン群802(UPボタン802a、DOWNボタン802b)および露光時間調節ボタン群803(UPボタン803a、DOWNボタン803b)で構成されている。そして、観察者が、倍率操作ボタン群802や露光時間調節ボタン群803のボタンを押下することで、露光時間t1や観察装置K2における倍率等の操作指示信号が、操作I/F部6004cを介してCPU6001へ送信される。
カメラ111は、暗視野照明光路607の光路上において、ハーフミラーユニット601の背後側に配置され、結像レンズ113およびハーフミラーユニット601の中央の透孔601aを介して、照明光609aの照射による試料109からの反射光609bを取り込む構成となっている。
そして、カメラ111は、操作部8で設定された露光時間t1で、CPU6001から指示されたトリガ信号121cにより、試料109からの反射光609bによる撮像動作を行っており、撮像した試料109等の観察映像(映像信号611a)を、表示部ケーブル611を介して表示部7へ送信して表示させている。
図12は、本実施の形態の観察装置K2の制御部6において用いられる制御情報の設定例を示す概念図である。
この図12に例示されるように、本実施の形態2の場合には、制御部6内のRAM6003には、revo_pos番地m4、target_revo番地m5、target_exp番地m6の記憶領域が設定される。
revo_pos番地m4にはレボルバセンサ群606から得られる光軸上にある対物レンズ605の番号(#1〜#6)を格納する。
target_revo番地m5には操作部8から指示された倍率指示が格納され、target_exp番地m6には操作部8から指示された露光時間t1が格納される。
上述のように構成された本実施の形態2の観察装置K2の動作について説明する。
図13は、本実施の形態の観察装置K2における初期化処理の一例を示すフローチャートであり、図14は、対物レンズの切り換え処理の一例を示すフローチャートである。
なお、図13および図14で例示されている処理は、制御部6内のROM6002に格納されている制御プログラム6002aを実行するCPU6001により行われる。
図13のフローチャートに例示されるように、まず、制御部6の電源が投入されると(ステップ1000)、CPU6001は、対物レンズ605が暗視野照明光路607の光軸上に挿入されているかの確認をレボルバセンサ群606の中の移動完了センサより行う(ステップ1001)。
対物レンズ605が暗視野照明光路607の光軸上に挿入されていない場合(ステップ1001がNO)、操作部8の状態表示部801にエラー表示させ(ステップ1002b)、対物レンズ605が暗視野照明光路607の光軸上に挿入されるのを待つ。
対物レンズ605が暗視野照明光路607の光軸上に挿入されていることを確認すると(ステップ1001がYES)、レボルバセンサ群606から、どの対物レンズ605(すなわち、マウンタ604のどの穴番号の穴に装着された対物レンズ605)が暗視野照明光路607の光軸上にあるかを取得して、制御部6のrevo_pos番地m4に格納し、状態を操作部8の状態表示部801へ表示させる(ステップ1002a)。続いて、カメラ111へのトリガ信号121cの送信を開始し、表示部7にカメラ111から得られた現在の観察画像(ライブ映像)を表示させて初期化が完了する(ステップ1003)。
次に、図14のフローチャートを参照して、制御部6が顕微鏡5に対物レンズ605の切り換え指示を出力する場合の動作を説明する。
観察者による操作部8の倍率操作ボタン群802の操作により倍率up/downの指示があると(ステップ1101)、CPU6001はカメラ111へのトリガ信号121cの送信を停止し、表示部7にカメラ111のライブ映像を表示させるのをやめる(ステップ1102)。これにより、カメラ111からの映像信号611aの転送がなくなるため、表示部7には何も表示されない。
その後、CPU6001は、レボルバモータ602の駆動指示をレボルバ603へ送り、対物レンズ605を切換える(ステップ1103)。一定時間の後(ステップ1104)、レボルバセンサ群606から切換えが完了したことを確認し(ステップ1105)、切換え完了通知を受信すると(ステップ1105でYES)、カメラ111へトリガ信号121cを送り、カメラ111から表示部7への映像信号611aの転送を再開させて、表示部7にカメラ111のライブ映像を再び表示させる(ステップ1106a)。
ステップ1105でNOの場合には、操作部8の状態表示部801にエラー表示を行いつつ、切換え完了通知の受信を待つ(ステップ1106b)。
この実施の形態2の観察装置K2の場合、マウンタ604の回転による対物レンズ605の切り換えに際して、マウンタ604や対物レンズ605が暗視野照明光路607の光路を横切るので、従来技術では、照明光609aの一部が乱反射等により迷走状態となり、一部の乱反射光がハーフミラーユニット601の透孔および結像レンズ113を介してカメラ111に入射することにより、表示部7に異常に明るい散乱画像が表示されるフラッシュライト現象が発生していた。
これに対して、本実施の形態2の観察装置K2では、マウンタ604の駆動による対物レンズ605の切り換えに際して、上述のように、カメラ111から表示部7への映像信号611aの転送は抑止されているので、表示部7におけるフラッシュライト等の望ましくない現象を防止できる。
すなわち、この実施の形態2の観察装置K2の場合には、上述の実施の形態1の観察装置K1の効果に加えて、さらに、対物レンズ605等の光学素子の切換え時に発生する一瞬明るい迷光(フラッシュライト)の表示部7における表示を確実に防止できる、という効果が得られる。
以上説明したように、本発明の各実施の形態によれば、対物レンズのような可動素子の切換え時の乱れた映像の表示部における表示を抑止することで、観察者が違和感を抱くことなく試料の観察に集中できる。
また、対物レンズの切換えがあっても、再び観察可能な状態に戻ったか否かが観察者に分かり易くなり、意図した観察状態の変更が実現されたか否かを確実に把握できるようになる。
また、操作性が格段に向上する。
なお、本発明は、上述の実施の形態に例示した構成に限らず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
たとえば、上述の実施の形態1および実施の形態2では、切り換えられる対物レンズがレボルバに取り付けられた場合を例示しているが、ターレット等に取り付けられた構成でもよい。
また、レボルバの駆動方法としてはレボルバモータ等を用いる電動に限らず手動であっても良い。手動の場合には、対物レンズが観察光学系の光軸から外れたことを検知するセンサをレボルバセンサ群に設けて、そのセンサ信号をカメラ画像転送スタート/ストップ指示のトリガ信号としてレボルバI/F部から受信するようにする。
さらに、観察光学系に採用される照明法も落射照明法や暗視野照明法以外のレーザ照明や、紫外線照明等による試料109の蛍光観察であっても良い。
また、上述の実施の形態1および実施の形態2では、可動素子として対物レンズを駆動する例を示したが、これ以外に、明視野や暗視野照明等の観察法に応じて用いられる光学素子を有するキューブや、観察光学系の光軸上に切換え可能に配置される調光フィルタなどのフィルタ、開口絞りや視野絞りなどの各種絞り径が可変な可変絞り、微分干渉観察時に光軸上に挿脱されるDICプリズム等の可動素子を駆動する観察光学系にも適用できる。
さらに、可動素子の駆動例としては、移動可能なステージおよび対物レンズ等の可動素子のうち少なくとも一方を光軸方向(Z方向)に移動させて対物レンズと試料との相対距離を可変させる焦準移動(Z移動)、観察光学系の光軸に直交する平面内(X−Y方向)で試料を移動させる位置決め移動(X−Y移動)、オートフォーカス動作などを含むものである。
また、可動素子は上述の例示には限定されず、顕微鏡にて使用されるものであって観察光学系の光軸上に移動可能に配置されるものであれば他のものであっても構わない。
また、上述の実施の形態2では、制御部6として、マイクロコンピュータ等の代わりに汎用のパーソナルコンピュータを用いた構成としても良い。
本発明の一実施の形態である観察装置の構成の一例を示す概念図である。 本発明の一実施の形態である観察装置の制御系の構成の一例を示す概念図である。 本発明の一実施の形態である観察装置における操作画面の一例を示す概念図である。 本発明の一実施の形態である観察装置の制御端末における制御データの設定例を示す概念図である。 本発明の一実施の形態である観察装置の制御動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態である観察装置の制御端末における操作画面の変形例を示す概念図である。 本発明の一実施の形態である観察装置の制御動作の変形例を示すフローチャートである。 本発明の他の実施の形態である観察装置の構成の一例を示す概念図である。 本発明の他の実施の形態である観察装置の制御系の構成例を示す概念図である。 本発明の他の実施の形態である観察装置におけるカメラの制御に用いられる制御信号の一例を示すタイミングチャートである。 本発明の他の実施の形態である観察装置に備えられた操作部の構成例を示す概念図である。 本発明の他の実施の形態である観察装置の制御部において用いられる制御情報の設定例を示す概念図である。 本発明の他の実施の形態である観察装置における初期化処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の他の実施の形態である観察装置における対物レンズの切り換え処理の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 顕微鏡
2 駆動制御部
3 制御端末
4 モニタ
5 顕微鏡
6 制御部
7 表示部
8 操作部
102 ハーフミラー
103 ズームレンズ群
104 ズームレンズ
105 レボルバ
106 レボルバモータ
106a ドライバ
106b 現在位置カウンタ
107 マウンタ
108 対物レンズ
108a 低倍対物レンズ
108b 高倍対物レンズ
109 試料
110 ステージ
111 カメラ
113 結像レンズ
114 照明光学系
115 ファイバー
116 ズームレンズモータ
116a ドライバ
116b 現在位置カウンタ
117 レボルバセンサ群
118 顕微鏡ケーブル
120 同軸落射光源
120a 照明光
120b 観察光
121 カメラケーブル
121a カメラ制御コマンド信号
121b 撮影画像
121c トリガ信号
122 モニタケーブル
130 駆動制御部ケーブル
130a 制御命令
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204a ズームレンズI/F部
204b レボルバI/F部
204c 制御端末I/F部
205 バス線
301 CPU
302 ROM
303 RAM
304a カメラI/F部
304b 駆動制御部I/F部
304c モニタI/F部
305 バス線
306 制御プログラム
307 フレームメモリ
400 操作画面
401 カメラ画像表示部
402 倍率調整スクロール部
403 マウスポインタ
404 メッセージ
601 ハーフミラーユニット
601a 透孔
602 レボルバモータ
602a ドライバ
602b 現在位置カウンタ
603 レボルバ
604 マウンタ
605 対物レンズ
606 レボルバセンサ群
606a センサレジスタ
607 暗視野照明光路
608 照明光学系
609 照明装置
609a 照明光
609b 反射光
610 操作部ケーブル
611 表示部ケーブル
611a 映像信号
801 状態表示部
802 倍率操作ボタン群
802a UPボタン
802b DOWNボタン
803 露光時間調節ボタン群
803a UPボタン
803b DOWNボタン
6001 CPU
6002 ROM
6002a 制御プログラム
6003 RAM
6004a カメラI/F部
6004b レボルバI/F部
6004c 操作I/F部
6005 バス線
GM1〜GM3 補間画像
K1 観察装置
K2 観察装置
t1 露光時間
t2 フレームレート

Claims (7)

  1. 光学系から得られる試料の光学像を、撮像部を介して表示部に表示する観察装置の制御方法であって、
    前記光学系を構成する可動素子の移動による当該光学系における前記試料の観察状態の変更開始を契機に、前記撮像部から前記表示部への前記光学像の出力を停止する第1ステップと、
    前記可動素子の移動完了による前記観察状態の変更完了を契機に前記撮像部から前記表示部への前記光学像の出力を再開する第2ステップと、を含み、
    さらに、前記観察状態の変更が前記光学系の観察倍率の変更である場合に、前記光学像の前記出力を停止する前の光学像から倍率が段階的にまたは連続的に異なる複数の補間画像を生成して、前記第1ステップと前記第2ステップの間に、該補間画像を前記表示部に順次表示する第3ステップを含む、
    ことを特徴とする観察装置の制御方法。
  2. 請求項1記載の観察装置の制御方法において、
    前記第3ステップでは、前記第1ステップと前記第2ステップの間に、前記可動素子が移動中であることを示すメッセージ情報を前記表示部に表示する、ことを特徴とする観察装置の制御方法。
  3. 光を照射して試料の光学像を得る光学系と、
    前記光学像を取得する撮像部と、
    前記撮像部から取得した前記光学像を表示させる表示部と、
    前記光学系の観察状態を変更する場合に前記光学系の光軸上に移動する少なくとも一つの可動素子と、
    前記可動素子の状態を検知する検知部と、
    前記光学系の観察状態の変更を契機に、前記撮像部により取得される光学像の前記表示部における表示を停止し、前記検知部における前記可動素子の移動完了の検出を契機に、前記撮像部により取得される光学像の前記表示部における表示を再開させる制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記観察状態の変更が前記光学系の観察倍率の変更である場合に、前記撮像部により取得される光学像の前記表示部における表示を停止する前に前記撮像部により取得された光学像の画像から倍率が段階的にまたは連続的に異なる複数の補間画像を生成して、該補間画像を前記撮像部により取得される光学像の代わりの画像として前記可動素子の移動開始から移動完了まで前記表示部に順次表示する、
    ことを特徴とする観察装置。
  4. 請求項3記載の観察装置において、
    前記表示部は、前記可動素子の移動開始から移動完了まで前記可動素子が移動中であることを示すメッセージ情報を表示する、
    ことを特徴とする観察装置。
  5. 請求項3記載の観察装置において、
    前記制御部は、前記検知部による前記可動素子の前記光軸上からの前記移動開始の検出を契機に、前記撮像部に対して前記表示部への前記光学像の転送停止の指示を送ることにより、前記撮像部により取得される光学像の前記表示部における表示を停止し、前記検知部による前記可動素子の前記光軸上への前記移動完了の検出を契機に、前記撮像部に対して前記表示部への前記光学像の転送再開の指示を送ることにより、前記撮像部により取得される光学像の前記表示部における表示を再開させる、
    ことを特徴とする観察装置。
  6. 光を照射して試料の光学像を得る光学系と、
    前記光学像を取得する撮像部と、
    前記撮像部から取得した前記光学像を表示させる表示部と、
    前記光学系の観察状態を変更する場合に前記光学系の光軸上に移動する少なくとも一つの対物レンズと前記光学系の光軸上を移動するズームレンズと、
    前記対物レンズの状態を検知する検知部と、
    前記光学系の観察状態の変更を指示入力する操作部と、
    前記操作部から入力された変更指示情報に基づいて前記対物レンズ及び前記ズームレンズを移動させる電動駆動部と、
    前記操作部から前記対物レンズの変更指示を受信すると、前記撮像部に対して前記表示部への前記光学像の転送停止の指示を送信した後に前記電動駆動部による前記対物レンズの移動を開始させ、前記電動駆動部から移動完了の通知を受信すると、前記撮像部に対して前記表示部への前記光学像の転送再開の指示を送信する制御を行う制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記撮像部に対して前記表示部への前記光学像の転送停止の指示を送信する前に前記撮像部により取得された光学像の画像から倍率が段階的にまたは連続的に異なる複数の補間画像を生成して、該補間画像を前記撮像部により取得される光学像の代わりの画像として前記対物レンズの移動開始から移動完了まで前記表示部に順次表示する、
    ことを特徴とする観察装置。
  7. 光学系から得られる試料の光学像を、撮像部を介して表示部に表示する観察装置の制御プログラムであって、
    前記光学系を構成する可動素子の移動による当該光学系における前記試料の観察状態の変更開始を契機に、前記撮像部から前記表示部への前記光学像の出力を停止する第1ステップと、
    前記可動素子の移動完了による前記観察状態の変更完了を契機に前記撮像部から前記表示部への前記光学像の出力を再開する第2ステップと、
    さらに、前記観察状態の変更が前記光学系の観察倍率の変更である場合に、前記光学像の前記出力を停止する前の光学像から倍率が段階的にまたは連続的に異なる複数の補間画像を生成して、前記第1ステップと前記第2ステップの間に、該補間画像を前記表示部に順次表示する第3ステップと、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする観察装置の制御プログラム。
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