JP5450743B2 - 顕微鏡装置 - Google Patents

顕微鏡装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5450743B2
JP5450743B2 JP2012196759A JP2012196759A JP5450743B2 JP 5450743 B2 JP5450743 B2 JP 5450743B2 JP 2012196759 A JP2012196759 A JP 2012196759A JP 2012196759 A JP2012196759 A JP 2012196759A JP 5450743 B2 JP5450743 B2 JP 5450743B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnification
zoom
objective lens
observation
lens
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012196759A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013020262A (ja
Inventor
雄介 天野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2012196759A priority Critical patent/JP5450743B2/ja
Publication of JP2013020262A publication Critical patent/JP2013020262A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5450743B2 publication Critical patent/JP5450743B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Microscoopes, Condenser (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)

Description

本発明は、観察装置および観察装置の制御技術に関し、たとえば、標本を可変倍率で拡大して表示して観察する観察装置等に適用して有効な技術に関する。
昨今、顕微鏡等の観察装置は、駆動部等の電動化が進み、観察者の操作負担が格段に軽減されてきている。特に、観察装置に関する知識に乏しい観察者が多い現場では、どのような観察手法を用いて、どのように観察するかではなく、観察したい画像をいかに容易に得るか、が重要となってきている。
また、上述のように、観察したい画像を容易に得ることが重要視される観察装置の場合には、従来の観察装置のように観察光学系の接眼部を肉眼で覗きながら焦点位置を調整して観察するのではなく、外部のモニタやディスプレイなどに観察像を映し出すことで、大勢の観察者による観察、観察者の疲労軽減、観察画面の容易な保存を可能にする利便性の高い製品が求められている。
さらに、観察したい対象物も多様化しており、観察倍率も低倍(2.5×以下)から高倍(150×以上)までダイナミックレンジの広いものが求められ、光学素子として複数の対物レンズを備えた固定倍率レンズユニットと、光学素子としてズームレンズを備えた連続変動ズームレンズユニットを使用して、初心者でも低倍から高倍までの広い倍率範囲での観察が容易に行えるようになってきている。
このような観察装置として、例えば特許文献1に開示された技術が知られている。すなわち、この特許文献1には、固定倍率レンズユニットの倍率に応じて、ステージやフォーカスの移動速度を変化させるようにソフトウェアで制御することにより、観察倍率を変えても観察視野内におけるフォーカス位置が同じ速度で移動するようにした観察装置が開示されている。
特開2006−313311号公報
しかしながら、この特許文献1に示した観察装置では、固定倍率レンズユニットの切り換えとズームレンズユニットの倍率変更が独立しているため、低倍から高倍、または高倍から低倍に順を追って観察倍率を変化させながら観察する場合などでは、固定倍率レンズユニットの切り換えと、ズームレンズユニットの倍率変更を観察者が意識しながら行う必要があり、操作性に改善の余地がある、という技術的課題があった。
例えば、ズームレンズユニットの倍率変更を行ってから固定倍率レンズユニットの切り換えを行わないと、固定倍率レンズユニットを切り換えた後に観察画像が大きくなりすぎて又は小さくなりすぎて見にくくなる。したがって、観察画像の視認性を悪化させないためには固定倍率レンズユニットを切換えた後の倍率を意識してズームレンズユニットの倍率変更を予め適切に行っておく必要がある。このような調節は、観察者の勘に頼るところもあり、観察者の作業効率の低下の要因にもなるため、操作性の改善が望まれている。
本発明の目的は、倍率の変更が可能な光学素子を複数箇所に備える観察装置を前提に各光学素子の倍率を相互に意識せずに所望の総合倍率を実現する操作性の良好な観察装置を提供することにある。
本発明は上記課題を解決するために以下のように構成する。
本発明の顕微鏡装置の態様は倍率の異なる複数の第一光学素子としての対物レンズ及び第二光学素子としてのズームレンズを介して試料の光学像を得る光学系と、前記対物レンズの倍率を離散的に変えるレボルバ駆動切換手段と、前記対物レンズの倍率の離散的な切換えを検出する検出手段と、前記ズームレンズの倍率を前記対物レンズよりも小さい刻み間隔で変化させるズーム倍率駆動手段と、前記レボルバ駆動切換手段及び前記ズーム倍率駆動手段を相互に連動させて制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記対物レンズの倍率の離散的な切換えが行われる場合、前記ズーム倍率駆動手段を連動させ、前記対物レンズの倍率と前記ズームレンズの倍率との組み合わせからなる総合倍率が前記対物レンズの切換えの前後で変化しないように前記ズームレンズの倍率を共に変化させる制御を行い、前記対物レンズの倍率の離散的な切換えにより前記総合倍率が前記対物レンズの切換え前より大きくなる場合であって、前記ズームレンズの倍率を変化させても、前記総合倍率が前記対物レンズの切換えの前後で変化しないように制御できない場合には、前記ズームレンズの倍率を該ズームレンズの変更可能な倍率の範囲の内、最小倍率に変化させる制御を行う、構成とする。
本発明の顕微鏡装置の別の態様は、倍率の異なる複数の第一光学素子としての対物レンズ及び第二光学素子としてのズームレンズを介して試料の光学像を得る光学系と、前記対物レンズの倍率を離散的に変えるレボルバ駆動切換手段と、前記対物レンズの倍率の離散的な切換えを検出する検出手段と、前記ズームレンズの倍率を前記対物レンズよりも小さい刻み間隔で変化させるズーム倍率駆動手段と、前記レボルバ駆動切換手段及び前記ズーム倍率駆動手段を相互に連動させて制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記対物レンズの倍率の離散的な切換えが行われる場合、前記ズーム倍率駆動手段を連動させ、前記対物レンズの倍率と前記ズームレンズの倍率との組み合わせからなる総合倍率が前記対物レンズの切換えの前後で変化しないように前記ズームレンズの倍率を共に変化させる制御を行い、前記対物レンズの倍率の離散的な切換えにより前記総合倍率が前記対物レンズの切換え前より小さくなる場合であって、前記ズームレンズの倍率を変化させても、前記総合倍率が前記対物レンズの切換えの前後で変化しないように制御できない場合には、前記ズームレンズの倍率を該ズームレンズの変更可能な倍率の範囲の内、最大倍率に変化させる制御を行う、構成とする
また、前記制御手段は、前記対物レンズの倍率の離散的な切換えが手動で行われる場合、前記ズーム倍率駆動手段を連動させ、前記対物レンズの倍率と前記ズームレンズの倍率との組み合わせからなる総合倍率が前記対物レンズの切換えの前後で変化しないように前記ズームレンズを共に変化させる制御を行う、ように構成しても良い。
本発明によれば、倍率の変更が可能な光学素子を複数箇所に備える観察装置を前提に各光学素子の倍率を相互に意識せずに所望の総合倍率を実現する操作性の良好な観察装置を提供することができる。
また、倍率を離散的に変更可能な光学素子を切り換えても観察倍率が突然大きく変化することが無いので観察者の観察効率を高めることができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の一実施の形態である観察装置の構成の一例を示す概念図であり、図2は、本実施の形態の観察装置の制御系の構成の一例を示す概念図である。
図1に例示されるように、本実施の形態1の観察装置K1は、顕微鏡1、駆動制御部2、同軸落射光源120および制御端末3を備えている。
顕微鏡1には、試料109を載置するステージ110と、それに対向してレボルバ105が設けられている。このレボルバ105は、マウンタ107に倍率が異なる複数の第一光学素子としての対物レンズ108を保持し、この複数の対物レンズ108を切り換える即ち倍率を離散的に変えるためのマウンタ107を回転させるレボルバモータ106と、レボルバセンサ群117を有している。さらに、顕微鏡1は、標本に対して焦準を行うための図示しない焦準部を有している。この焦準部は、ステージ110を対物レンズ108の光軸方向に移動させる機構であってもよいし、顕微鏡1を観察ヘッドと、ステージ110を保持する架台とに分離し、観察ヘッドを架台に対して対物レンズ108の光軸方向に移動させる機構としても構わない。
本実施の形態の顕微鏡1の場合、対物レンズ108として、たとえば、1×の低倍対物レンズ108aと、10×の高倍対物レンズ108bが、レボルバ105に装着されている。なお、以下の説明では、低倍対物レンズ108aおよび高倍対物レンズ108bを必要に応じて対物レンズ108と総称する。
レボルバセンサ群117は、レボルバ105が接続されていることを検知する不図示のレボルバ接続センサ、現在どちらの対物レンズ108がズーム光学系103の光軸上にあるかを識別する不図示のレボルバセンサと、対物レンズ108が光軸に挿入されたことを検知する不図示の移動完了センサから構成されている。
ズーム光学系103は、低倍率から高倍率までの観察を実現させる第二の光学素子としての複数のズームレンズ104および当該ズームレンズ104を駆動するズームレンズモータ116で構成されている。
対物レンズ108の切換時間はほぼ一定(数sec)であり、ズームレンズ104の移動に掛かる時間は、移動距離により異なる。2つの対物レンズ108とズーム光学系103による観察倍率の範囲については後述する。
本実施の形態1の顕微鏡1において、試料109を照明するための照明光120aは、同軸落射光源120からファイバー115を介して当該顕微鏡1に入射される。ファイバー115にて伝播される照明光120aは、照明光学系114を通って平行光となり、ハーフミラー102へと導かれる。ハーフミラー102により90度反射された照明光120aは対物レンズ108を通り、試料109に照明される。試料109で反射した観察光120bは、対物レンズ108、ズーム光学系103を通り、結像レンズ113によりカメラ111に試料109の光学像を結像させる。
カメラ111で得られた試料109の画像を、制御端末3を介してモニタ4に表示することで、観察者は、モニタ4を介して試料109の画像を観察することが可能となる。
顕微鏡1には、電動部であるレボルバ105およびズーム光学系103を制御する駆動制御部2が顕微鏡ケーブル118で接続され、この駆動制御部2は、駆動制御部ケーブル130を介して接続されているパーソナルコンピュータ等の制御端末3にて制御される。
制御端末3は、専用のソフトウェア(後述の制御プログラム36)によって駆動制御部2を制御し、さらに、カメラケーブル121を介してカメラ111を制御し、モニタケーブル122を介してモニタ4を制御している。
図2は、本実施の形態1の観察装置K1を構成する顕微鏡1、駆動制御部2、制御端末3およびモニタ4の電気的な接続関係の一例を示している。
駆動制御部2は、バス線205を介して相互に接続されたCPU201、ROM202、RAM203、ズームレンズI/F部204a、レボルバI/F部204b、制御端末I/F部204c、を備えている。
CPU201は、たとえばマイクロプロセッサ等で構成され、ROM202に格納された制御プログラム202aを実行することで、制御端末3の管理下で後述のような顕微鏡1のレボルバモータ106、ズームレンズモータ116の動作を制御する。
不揮発性の読み出し専用メモリ等で構成されるROM202には、CPU201によって実行される上述の制御プログラム202aや、持久的(固定的)に記憶される制御データ202bなどが格納されている。
ここで、本実施の形態においてROM202に格納される制御データ202bとは、一例として使用する対物レンズ108の種類(倍率)、ズーム光学系103の最小/最大ズーム倍率値、駆動制御部2によるズームレンズモータ116の駆動によって実現可能なズーム倍率分解能(倍率の刻み幅)などである。
SRAM等のメモリで構成されるRAM203には、ROM202に格納された制御プログラム202aの実行時における演算データなどのデータが格納される。
ズームレンズI/F部204aは、駆動制御部2と顕微鏡1のズームレンズモータ116との接続インタフェースを提供する。
レボルバI/F部204bは、駆動制御部2とレボルバモータ106およびレボルバセンサ群117との接続インタフェースを提供する。
制御端末I/F部204cは、駆動制御部2と制御端末3との接続インタフェースを提供する。
ズームレンズI/F部204aは、CPU201からの駆動指示に基づいてズームレンズモータ116を指定の方向と駆動量で駆動させるドライバ116aと、ズームレンズモータ116の現在位置を保持する現在位置カウンタ116bを備えている。
レボルバI/F部204bは、CPU201からの駆動指示に基づいてレボルバモータ106を指定の方向と駆動量で駆動させるドライバ106aと、レボルバモータ106の現在位置を保持する現在位置カウンタ106bと、レボルバセンサ群117の状態を保持するセンサレジスタ117aを備えている。
駆動制御部2のCPU201(制御プログラム202a)は、制御端末3から発せられる顕微鏡1の各電動部への制御命令を制御端末I/F部204cを経由して受信し、ズームレンズI/F部204aおよびレボルバI/F部204bへ指示した後、同じく、当該ズームレンズI/F部204aおよびレボルバI/F部204bを通して一定時間内に、ズームレンズモータ116およびレボルバモータ106の各々の現在位置カウンタ116bおよび現在位置カウンタ106b(センサレジスタ117a)の状態を確認し、これらの状態が変わると正常終了、状態が変わらないときレボルバモータ106またはズームレ
ンズモータ116等に異常があったと判断し、エラー情報等を制御端末3に返信する。
制御端末I/F部204cは制御端末3からの指示を、バス線205を経由して駆動制御部2の各部に制御信号として中継する役目をする。
一方、本実施の形態1の制御端末3は、バス線35を介して相互に接続されるCPU31、ROM32、RAM33、カメラI/F部34a、駆動制御部I/F部34b、モニタI/F部34cと、モニタ4、さらには図示しないキーボードやマウス等の操作インタフェースを備えている。
CPU31は、ROM32に格納された制御プログラム36を実行することで、後述のような顕微鏡1(駆動制御部2)の制御動作を実行する。
ROM32は、たとえば、不揮発性のメモリからなり、CPU31が実行する制御プログラム36や固定データを記憶する。
RAM33は、制御プログラム36の実行時における作業記憶領域を提供する。本実施の形態1の場合には、後述の制御データ37(変数)の記憶領域として使用される。
カメラI/F部34aは、カメラケーブル121を介したカメラ111と制御端末3との接続インタフェースを提供する。
駆動制御部I/F部34bは、駆動制御部ケーブル130を介した駆動制御部2と制御端末3との接続インタフェースを提供する。
モニタI/F部34cは、モニタケーブル122を介した制御端末3とモニタ4との接続インタフェースを提供する。
上述のように、制御端末3には、観察者が操作するソフトウェアとして制御プログラム36がインストールされており、観察者からの操作インタフェースを介した指示入力を処理し、制御端末I/F部204cを経由して、駆動制御部2に対して、顕微鏡1のレボルバモータ106、ズームレンズモータ116等の各電動部への制御命令130aを送信する。
また、制御端末3のCPU31は、制御プログラム36を実行することによって、カメラI/F部34aを介したカメラ111に対する撮影画像121bの転送スタート/ストップ指示、フレームレート等のカメラ設定情報の送信、撮影画像121bの受信、さらにはモニタI/F部34cを介した撮影画像121bのモニタ4へ表示指示を行う。
制御端末3によるカメラ111に対する撮影画像121bの転送スタート/ストップ指示、フレームレート等のカメラ設定情報の送信、撮影画像121bの受信、等のカメラ111の制御は、制御端末3からカメラケーブル121を介してカメラ111に送信されるカメラ制御コマンド信号121aによって行われる。
モニタI/F部34cは、カメラI/F部34aを介して受信した撮影画像121bをモニタ4へ表示する動作を行う。
(駆動制御部2および制御端末3内の記憶情報の構成例)
CPU201は、ズームレンズI/F部204aおよびレボルバI/F部204bから、それぞれのモータの位置情報を取得し、RAM203に格納しておくことにより、ズーム光学系103およびレボルバ105の現在位置を保持している。
次に制御端末3のRAM33に格納されている変数(制御データ37)について説明する。
図3に例示されるように、本実施の形態の場合、RAM33に格納される制御データ37は、obsr_mag1(現在の観察倍率値)、zoom_mag1(現在のズームレンズ倍率値)、revo_mag1(現在光路に入っている対物レンズ倍率値)、obsr_mag2(変更後の観察倍率値)(変更指示された観察倍率の指示値)、zoom_mag2(変更後のズームレンズ倍率値)、revo_mag2(変更後の対物レンズ倍率値)、dm_up(観察倍率を上げる場合の変更係数)、dm_down(観察倍率を下げる場合の変更係数)、で構成されている。
すなわち、上記のズーム光学系103とレボルバ105の現在位置から、zoom_mag1には現在のズームレンズ倍率値が、revo_mag1には現在光路に入っている対物レンズの倍率値が格納されている。ここで、ズームレンズ倍率値は、システム上の倍率分解能(刻み幅)での数値となっている。例えば、分解能が1×であれば1×刻みでの数値、分解能が0.5×であれば0.5×刻みの数値が格納されている。
(観察倍率)=(対物レンズ倍率)×(ズームレンズ倍率)・・・(1)
観察倍率(総合倍率)とズームレンズ倍率、対物レンズ倍率は、(1)式の関係となっており、これよりobsr_mag1には現在の観察倍率値が格納される。
obsr_mag2、zoom_mag2、revo_mag2には、観察者が倍率調整スクロール部302、あるいは対物レンズ選択部304を操作して、観察倍率の変更を行う際の観察倍率の指示値、その時のズームレンズ倍率値、対物レンズ倍率値が格納される。
例えば後述の図4に例示されるGUI(グラフィカルユーザインタフェース)としての操作画面300で説明すると、倍率調整スクロール部302により、観察倍率を50×から100×に変更する場合、obsr_mag2は100、revo_mag2は10、zoom_mag2は(1)式より10となる。また、対物レンズ選択部304により、対物レンズ108を切り換える場合は、revo_mag2は1、zoom_mag2は5、obsr_mag2は(1)式より5となる。
(GUI(グラフィカルユーザインタフェース)の構成例)
制御端末3の表示装置であるモニタ4に表示されるGUIの一例である操作画面300を図4に示す。
図4に例示されるように、操作画面300はカメラ画像表示部301、倍率調整スクロール部302、現在のズーム倍率と観察倍率を示す倍率表示部303、対物レンズ選択部304で構成されている。
カメラ画像表示部301は、カメラ111から受信した光学像としての撮影画像121bが表示される領域である。
倍率調整スクロール部302は、倍率目盛302aと、この倍率目盛302aに沿って移動するスクロールバー302bからなる。そして、たとえば、観察者からマウスポインタ305によってスクロールバー302bが倍率目盛302aに沿ってドラッグ操作されることにより、スクロールバー302bの位置で特定される倍率目盛302aの倍率値が、観察倍率として入力される。
対物レンズ選択部304は、観察者からマウスポインタ305によってクリックされることにより、対物レンズ108を低倍対物レンズ108aと高倍対物レンズ108bのいずれかに切り換える操作を受け付ける。
なお、操作画面300(モニタ4)をタッチパネルで構成し、マウスポインタ305の代わりに観察者によるタッチ操作にて、倍率調整スクロール部302および倍率表示部303を操作する構成としてもよい。
(観察倍率範囲の説明)
図5は、本実施の形態の顕微鏡1における観察倍率範囲の一例を示す概念図である。本実施の形態の説明では、以下の観察倍率範囲W1〜W3の状態における対物レンズ108の倍率と、ズーム光学系103のズームレンズ倍率範囲の数値は、この図5に例示した数値を使って説明する。
図5に例示するように、本実施の形態の顕微鏡1では、観察倍率範囲は、使用する対物レンズ108の倍率と、ズーム光学系103のズーム倍率範囲により、次の3種類の状態を取り得る。
W1:観察倍率が不連続になる場合(例:対物レンズ倍率が1×と20×、ズーム倍率範囲が1〜10×、1×刻み)
W2:観察倍率が連続する場合(例:対物レンズ倍率が1×と10×、ズーム倍率範囲が1〜10×、1×刻み)
W3:観察倍率が重複する場合(例:対物レンズ倍率が1×と5×、ズーム倍率範囲が1〜10×、1×刻み)
[作用]
以上のように構成された本実施の形態の観察装置K1の動作について、図6のフローチャートに沿って説明する。
図6のフローチャートに例示される処理は、大きく分けて「対物レンズ切換無し処理部(ズームレンズ倍率のみ変更)」と「対物レンズ切換有り処理部」に分かれる。図6で例示されている処理は、制御端末3内のROM32に格納されている制御プログラム36を実行するCPU31(マイクロコンピュータ)により行われる。
まず制御端末3の電源が投入され(ステップS100)、顕微鏡1の各電動部の初期化動作や制御プログラム36等のソフトウェアの起動(すなわち、CPU31による制御プログラム36の実行開始)が行われる。
制御プログラム36が起動すると、制御端末3はズーム光学系103の現在位置の取得指示を駆動制御部2に出し、駆動制御部2からズーム光学系103の現在位置応答を取得した後、制御端末3内のRAM33のzoom_mag1に現在のズーム倍率値を格納する。
また、レボルバ105に関しても同様に、駆動制御部2に対し、どちらの対物レンズ108が光軸上にあるかの取得指示を出し、駆動制御部2からの応答を取得した後、制御端末3内のRAM33のrevo_mag1に現在の対物レンズ倍率値を格納する。
その後、制御端末3は、カメラ111へ画像転送スタート指示を送信し、カメラ画像信号を取得して、モニタ4の操作画面300におけるカメラ画像表示部301への表示を開始する。
また、zoom_mag1とrevo_mag1から、現在の観察倍率値をobsr_mag1に格納し、操作画面300(GUI)上の倍率表示部303に現在の情報(対物レンズ種類(倍率)、ズームレンズ倍率、観察倍率)を表示する。これらの処理は、観察スタート(電源ON)後に行われる初期処理である(ステップS101)。
制御端末3上の制御プログラム36において、倍率調整スクロール部302のスクロールバー302bの位置の移動、または倍率目盛302a上の任意の観察倍率位置のマウスポインタ305による指示、あるいは、マウスポインタ305による対物レンズ選択部304の操作による観察倍率の変更指示があると(ステップS102)、対物レンズの切り換えかズームレンズの移動かの判別を行う(ステップS103)。
変更指示が倍率調整スクロール部302の操作入力であれば「対物レンズ切換無し処理部」に、対物レンズ選択部304の操作入力であれば「対物レンズ切換有り処理部」に移行する。
操作画面300における倍率調整スクロール部302の操作入力に対応して「対物レンズ切換無し処理部」に入ると、制御端末3内のRAM33に格納された制御データ37のobsr_mag2に倍率調整スクロール部302による指示値が格納される。revo_mag2には現在の対物レンズ倍率値が格納されており、obsr_mag2をrevo_mag2で割った数値が、移動すべきズーム倍率値としてzoom_mag2に格納される。
制御端末3は、zoom_mag2の位置に移動するようズームレンズ駆動指示を駆動制御部2へ出し(ステップS104)、倍率調整スクロール部302や倍率表示部303などの操作画面300(GUI)の表示の更新と、zoom_mag1、revo_mag1、obsr_mag1等の制御データ37の現在値データの更新(ステップS105)を行った後、再び観察倍率の変更指示を待つ(ステップS102)。
一方、操作画面300で対物レンズ選択部304の操作入力を受け付けた場合には、「対物レンズ切換有り処理部」に入ると、制御端末3内のRAM33のrevo_mag2には、現在、ズーム光学系103の光路に入っていない対物レンズ108の対物レンズ倍率値が格納される。zoom_mag2には現在のズームレンズ倍率値がそのまま格納され、zoom_mag2とrevo_mag2から、対物レンズ切り換え後の観察倍率値がobsr_mag2に格納される。
ここで、対物レンズ切り換え後の観察倍率値が現在の観察倍率値より大きいかの判別(obsr_mag2>obsr_mag1)を行い(ステップS107)、切り換え後の観察倍率値の方が大きい場合は「切換処理A」に、小さい場合は「切換処理B」に移行する。
「切換処理A」は観察倍率が増加する場合の処理である。この処理に入ると、現在の観察倍率を切り換え後の対物レンズ倍率値で実現できるかの判別を行う(ステップS201)。
現在の観察倍率値(obsr_mag1)を切り換え後の対物レンズ倍率値(revo_mag2)で割った値が、最小ズーム倍率以上であれば、対物レンズ108を切り換えても、同じかほぼ近い観察倍率を実現できる状態にあると判断できる。
例えば、顕微鏡1の観察倍率範囲が図5による観察倍率範囲W3で、10×の観察倍率から対物レンズ108を切り換えた場合、
obsr_mag1/revo_mag2(=10/5)≧ 1(最小ズーム倍率)・・・(2)
となり、対物レンズ108を切り換えてもズームレンズ倍率を2×にすれば観察倍率は変化しない。
また、obsr_mag1が6〜9だと、(2)式の計算結果は1.2〜1.8となり演算結果は真であるが、ズームレンズ104は1×刻みであるため、後に四捨五入等で丸める処理が行われる。観察倍率範囲W2では、1箇所で真となる観察倍率が有り、観察倍率範囲W1では、どの観察倍率でも真にならない。
(2)式の演算結果が「真」の場合、zoom_mag2に先の計算結果を四捨五入した値(例えば1.8なら2)を格納し(ステップS202)、zoom_mag2とrevo_mag2から、ズームレンズ移動と対物レンズ切り換え後の観察倍率がobsr_mag2に格納される。制御端末3は、zoom_mag2の位置へ移動するようにズームレンズ駆動指示を駆動制御部2へ出し(ステップS203)、revo_mag2への対物レンズ切り換え指示を駆動制御部2へ出す(ステップS204)。
対物レンズ108の切り換えとズームレンズ104の移動が終わったことを駆動制御部2から受信すると(ステップS210)、操作画面300(GUI)の表示の更新と、制御データ37等の現在値データの更新(ステップS212)を行い、再び観察倍率の変更指示を待つ(ステップS102)。
(2)式の演算結果が「偽」の場合、zoom_mag2には最小ズーム倍率値を格納し(ステップS205)、zoom_mag2とrevo_mag2から、ズームレンズ移動と対物レンズ切り換え後の観察倍率がobsr_mag2に格納される。制御端末3は、zoom_mag2の位置へ移動するようにズームレンズ駆動指示を駆動制御部2へ出し(ステップS206)、さらに、revo_mag2への対物レンズ切り換え指示を駆動制御部2へ出す(ステップS208)。
その後、制御端末3は、対物レンズ108の切り換えとズームレンズ104の移動が終わったことを駆動制御部2から受信すると(ステップS210)、操作画面300(GUI)の表示の更新と、制御データ37の現在値データの更新(ステップS212)を行い、再び観察倍率の変更指示を待つ(ステップS102)。
次に「切換処理B」について説明する。「切換処理B」は観察倍率が減少する場合の処理である。処理に入ると、「切換処理A」と同じく、現在の観察倍率を切り換え後の対物レンズ倍率値で実現できるかの判別を行う(ステップS213)。
現在の観察倍率値(obsr_mag1)を切り換え後の対物レンズ倍率値(revo_mag2)で割った値が、最大ズーム倍率以下であれば、対物レンズ108を切り換えても、同じかほぼ近い観察倍率を実現できる状態にある。
例えば、顕微鏡1の観察倍率範囲が図5に例示された観察倍率範囲W3で、5×の観察倍率から対物レンズ108を切り換えた場合、
obsr_mag1/revo_mag2(=5/1)≦ 10(最大ズーム倍率)・・・(3)
となり、対物レンズ108を切り換えてもズームレンズ倍率を5×にすれば観察倍率は変化しない。この例では、(3)式の計算結果は全て割り切れるが、対物レンズ108の倍率によってはズーム光学系103の分解能以下の数値となることがある。この場合は「切換処理A」と同様に、後に四捨五入等で丸める処理が行われる。観察倍率範囲W2では、1箇所で真となる観察倍率が有り、観察倍率範囲W1では、どの観察倍率でも真にならない。
(3)式の演算結果が「真」の場合、zoom_mag2に先の計算結果を四捨五入した値を格納し(ステップS214)、zoom_mag2とrevo_mag2から、ズームレンズ移動と対物レンズ切り換え後の観察倍率値がobsr_mag2に格納される。制御端末3は、zoom_mag2の位置へ移動するようにズームレンズ駆動指示を駆動制御部2へ出し(ステップS215)、revo_mag2への対物レンズ切り換え指示を駆動制御部2へ出す(ステップS216)。
対物レンズ108の切り換えとズームレンズ104の移動が終わったことを駆動制御部2から受信すると(ステップS210)、操作画面300(GUI)の表示の更新と制御データ37の現在値データの更新(ステップS212)を行い、再び観察倍率の変更指示を待つ(ステップS102)。
(3)式の演算結果が「偽」の場合、zoom_mag2には最大ズーム倍率値を格納し(ステップS217)、zoom_mag2とrevo_mag2から、ズームレンズ移動と対物レンズ切り換え後の観察倍率がobsr_mag2に格納される。制御端末3は、「真」の場合と同様に、zoom_mag2の位置へ移動するようにズームレンズ駆動指示を駆動制御部2へ出し(ステップS218)、revo_mag2への対物レンズ切り換え指示を駆動制御部2へ出す(ステップS219)。
対物レンズ108の切り換えとズームレンズ104の移動が終わったことを駆動制御部2から受信すると(ステップS210)、操作画面300(GUI)の表示の更新と制御データ37の現在値データの更新(ステップS212)を行い、再び観察倍率の変更指示を待つ(ステップS102)。
[効果]
この実施の形態1の場合には、制御端末3の制御プログラム36により、対物レンズ108の切り換えとズーム光学系103のズーム倍率の変更を連動して制御するので、観察者は、観察倍率の変更時に、ズーム光学系103のズーム倍率を手動で調整する等の煩雑な操作を行う必要が無くなり、観察装置K1における観察者の操作性を向上させることができる。
また、操作画面300の操作による観察倍率の変更前後での倍率差が小さくなるようにズーム光学系103の移動が行われるので、対物レンズ108を切り換えても観察倍率が突然大きく変化することが無いので観察者の観察効率を高めることができる。
また、観察装置K1を利用する観察者に、当該観察装置K1の操作のための専門的な知識が要求されないので、観察者の画像に対する理解や認識が早まることから、汎用性の高い観察装置K1を提供できる。
尚、本実施の形態においては、レボルバ105としてレボルバモータ106によって作動する電動式レボルバを使用しているが、センサ等により対物レンズ108の切り換えを検知すればよいので、手動レボルバにも容易に適用可能である。
(実施の形態1の変形例)
図7は、上述の実施の形態1の変形例を示すフローチャートである。
本変形例は、対物レンズ切り換えによる観察倍率変更に対し、変更前後で倍率が所定の比率で異なるように制御する場合を例示する。
[構成]
本変形例の構成は、上述の実施の形態1と同様であるため説明は省略する。なお、以下の図7のフローチャートの処理は、制御端末3に実装された制御プログラム36をCPU31が実行することによって実現される。
[作用]
本変形例の動作について、図7のフローチャートに沿って説明する。
本変形例では、上述の実施の形態1のフローチャート(図6)において、「対物切換有り処理部」内の「切換処理A」と「切換処理B」に至る動作、及びその一部の動作が異なるだけであるので、それら異なる動作以外の動作については実施の形態1と同じ符号を付け、説明を省略する。
制御端末3上の制御プログラム36において、観察倍率の変更指示が対物レンズ選択部304の操作入力であれば(ステップS103)、制御端末3内のRAM33のrevo_mag2には、現在、ズーム光学系103の光路に入っていない対物レンズ108の対物レンズ倍率値が格納される。zoom_mag2には現在のズームレンズ倍率値がそのまま格納され、zoom_mag2とrevo_mag2から、対物レンズ切り換え後の観察倍率値がobsr_mag2に格納される。
ここで、対物レンズ切り換え後の観察倍率値が現在の観察倍率値より大きいかの判別(obsr_mag2>obsr_mag1)を行い(ステップS107)、切り換え後の観察倍率値の方が大きい場合は、(4)式のように、変更予定の観察倍率値として、現在の観察倍率値(obsr_mag1)を係数dm_up倍した数値を現在の観察倍率値として更新および格納し(ステップS220)、「切換処理A」に移行する(ステップS221)。
obsr_mag1=obsr_mag1 × dm_up・・・(4)
切り換え後に観察倍率値が下がる場合は、変更予定の観察倍率値として、現在の観察倍率値を係数dm_down倍した数値を現在の観察倍率値として更新および格納し(ステップS222)、「切換処理B」に移行する(ステップS223)。
obsr_mag1=obsr_mag1 × dm_down・・・(5)
係数dm_upとdm_downは、制御データ37として設定されおり、例えば、現在の観察倍率値が10×で、係数dm_upが1.2、dm_downが0.8の場合、(4)式、(5)式より、操作画面300の倍率表示部303の現在の観察倍率値は、12×と8×に更新され、それぞれ「切換処理A」、「切換処理B」に移行する。移行後の動作は、実施の形態1と同様である。
[効果]
この実施の形態1の変形例によれば、上述の実施の形態1の効果に加えて、対物レンズ切り換えによる観察倍率の変更時に、操作画面300上のカメラ画像表示部301を注視していることが多い観察者に対して、変更前後で観察画像上に所定比率の画像変化(倍率変化)があることにより、観察倍率が変更されたことを観察者が確実に認識できるため、観察者の観察効率や観察装置K1の操作性を、より高めることができる。
尚、本変形例では、対物レンズ切り換えによる観察倍率の変更時において、拡大時では×1.2、縮小時では×0.8としたが、勿論それらと異なる数値でも構わないし、観察者により自由に設定できるようにすることも、容易に適用可能である。
(実施の形態2)
図8は、本発明の他の実施の形態である観察装置における操作画面(GUI)の構成例を示す説明図であり、図9は、その作用の一例を示すフローチャートである。
本実施の形態2では、観察者が対物レンズ108の切り換えを意識せずとも観察が行えるように考慮した観察装置を例示する。
[構成]
本実施の形態2の観察装置の構成が、上述の実施の形態2の観察装置K1と異なる箇所は、観察者が観察倍率変更の指示を入力する操作画面(GUI)および制御プログラム36の制御機能の部分であるので、実施の形態1と共通の構成要素については共通の符号を付して、重複した説明は省略する。
図8に例示されるように、本実施の形態2の観察装置K1では、制御端末3のモニタ4に操作画面310を表示する。
同図に示す通り、GUIとしての操作画面310は、カメラ画像表示部311、倍率調整スクロール部312、ズーム倍率と観察倍率を示す倍率表示部313、マウスポインタ305で構成されている。
倍率調整スクロール部312は、倍率目盛312aと、この倍率目盛312aに沿って移動されるスクロールバー312bからなる。
観察者は、マウスポインタ305にてスクロールバー312bを操作することで、観察倍率の変更を制御端末3に指示することができる。
なお、操作画面310(モニタ4)はタッチパネルで構成されていてもよいことは、上述の操作画面300と同様である。
[作用]
本実施の形態の観察装置K1の動作について図9のフローチャートに沿って説明する。
この図9のフローチャートに例示される動作は、制御端末3に実装された制御プログラム36をCPU31が実行することによって実現される。
ここで、制御端末3の電源が投入されてから観察倍率の変更指示入力待ちまで(ステップS100→S101→S102)に関しては、上述の実施の形態1と同様であるため、実施の形態1と同じ符号を付け、説明は省略する。
制御端末3上の制御プログラム36を実行するCPU31は、倍率調整スクロール部312に観察倍率の変更指示があると(ステップS102)、制御端末3内のRAM33のobsr_mag2に指示値を格納する。
次に指示値(obsr_mag2)が、現在光路に入っている対物レンズ108で実現可能かを判別する(ステップS301)。
この判別は、(6)式に示されるように、obsr_mag2をrevo_mag1で割った値が、ズーム倍率範囲内にある、且つ、その値がズームレンズの分解能で割り切れるかで行う。
最小ズーム倍率≦(obsr_mag2/revo_mag1)≦最大ズーム倍率
and
[(obsr_mag2/revo_mag1)/ズームレンズ分解能]が割り切れる・・・(6)
演算結果が「真」の場合、対物レンズ108の切り換えは不要であるため、「対物レンズ切換無し処理部」に移行し、演算結果が「偽」の場合は、対物レンズ108を切り換える必要があるため、「対物レンズ切換有り処理部」に移行する。
「対物レンズ切換無し処理部」に入ると、制御端末3内のRAM33のrevo_mag2には現在の対物レンズ倍率値が格納され、obsr_mag2とrevo_mag2から、移動すべきズーム倍率値がzoom_mag2に格納される。制御端末3は、zoom_mag2によるズームレンズ駆動指示を駆動制御部2へ出し(ステップS304)、操作画面310(GUI)の表示の更新(ステップS305)を行った後、再び観察倍率の変更指示を待つ(ステップS102)。
次に、「対物レンズ切換有り処理部」に入ると、制御端末3内のRAM33のrevo_mag2には、切り換え後の対物レンズ倍率値が格納され、obsr_mag2とrevo_mag2から、移動すべきズーム倍率値がzoom_mag2に格納される。
続いて制御端末3は、現在のズームレンズ倍率値と変更する観察倍率の指示値でのズームレンズ倍率値が、同じ値であるか判別する(ステップS307)。
(obsr_mag2/revo_mag2)=(obsr_mag1/revo_mag1) ・・・(7)
この判別は(7)式で行う。これは、ズームレンズ104の移動が必要かどうかを確認しており、例えば、観察倍率範囲W2で、現在の観察倍率値が20×、指示値が2×であったとすると、ズームレンズ倍率値はどちらも2×であり、演算結果は「真」となる。同じズームレンズ倍率値であれば、当然、ズームレンズ104を移動させる必要は無く、対物レンズ108の切り換えのみで指示値を実現できる。この(7)式の判別より「真」側への分岐は「切換処理C」へ、「偽」側への分岐は「切換処理D」に移行する。
「切換処理C」に入ると、制御端末3は、revo_mag2への対物レンズ切り換え指示を駆動制御部2へ出した(ステップS310)後、対物レンズの切り換えが終わったことを駆動制御部2から受信すると(ステップS312)、操作画面310(GUI)の表示の更新と現在値データの更新(ステップS315)を行い、再び観察倍率の変更指示を待つ(ステップS102)。
次に「切換処理D」について説明する。処理に入ると、制御端末3は、zoom_mag2によるズームレンズ駆動指示を駆動制御部2へ出し(ステップS317)、さらに、revo_mag2への対物レンズ切り換え指示を駆動制御部2へ出した後(ステップS319)、対物レンズの切り換えとズームレンズの移動が終わったことを駆動制御部2から受信すると(ステップS321)、操作画面310(GUI)の表示の更新(ステップS315)を行い、再び観察倍率の変更指示を待つ(ステップS102)。
[効果]
この実施の形態2の場合には、上述の実施の形態1の一部の効果に加えて、観察者は対物レンズ108の切り換えを意識する必要が無く、観察に集中することができるので、観察者の観察効率をさらに高めることができる。
加えて、操作部としての操作画面310が観察倍率を変更する指示部としての倍率調整スクロール部312のみとなることで、観察者の観察装置K1の操作に必要な専門的な知識をさらに減らすことができるので、誰でもが観察できる、より汎用性の高い観察装置K1を提供できる。
(実施の形態2の変形例1)
図10は、実施の形態2の変形例1を示すフローチャートである。
本変形例1では、低倍側対物レンズ及び高倍側対物レンズの、どちらでも実現可能な観察倍率が指示された場合に、より高解像での観察(NA(開口数)の大きい高倍側の対物レンズを選択)ができるように制御する例を示す。
[構成]
本変形例1の構成は、上述の実施の形態2と同様であるため重複した説明は省略する。
[作用]
本変形例における観察装置K1の動作について図10のフローチャートに沿って説明する。この図10に例示されるフローチャートの動作は、制御端末3において、制御プログラム36をCPU31が実行することによって実現される。
本変形例では、上述の実施の形態2のフローチャート(図9)において、「対物レンズ切換無し処理部」と「対物レンズ切換有り処理部」に至る動作が異なるだけであるので、それらの動作以外の動作については、説明を省略する。また、制御端末3の電源が投入されてから観察倍率の変更指示入力待ちまで(ステップS100→S101→S102)に関しても、同様に説明は省略する。
制御端末3上の制御プログラム36を実行するCPU31は、倍率調整スクロール部312に観察倍率の変更指示があると(ステップS102)、制御端末3内のRAM33のobsr_mag2に指示値を格納し、revo_mag2には、現在光路に入ってない対物レンズの倍率値を格納する。
次に指示値(obsr_mag2)が、現在光路に入っている対物レンズ108で実現可能かを判別する(ステップS401)。
判別は先の実施の形態2と同様に、(6)式で行われる。
演算結果が「偽」の場合、対物レンズ108の切り換えが必要であるため、「対物レンズ切換有り処理部」に移行する(ステップS405)。
演算結果が「真」の場合は、指示値(obsr_mag2)が、現在、ズーム光学系103の光路に入っていない対物レンズ108で実現可能かを判別する(ステップS402)。
判別は、(8)式のように、obsr_mag2をrevo_mag2で割った値が、ズーム倍率範囲内にある、且つ、その値がズームレンズの分解能で割り切れるかで判別を行う。
最小ズーム倍率≦(obsr_mag2/revo_mag2)≦最大ズーム倍率
and
[(obsr_mag2/revo_mag2)/ズームレンズ分解能]が割り切れる・・・(8)
演算結果が「偽」の場合、対物レンズの切り換えは不要であり、「対物レンズ切換無し処理部」に移行する(ステップS404)。
演算結果が「真」の場合は、低倍対物レンズ108aおよび高倍対物レンズ108bのどちらの対物レンズ108でも指示値を実現できることになる。次に現在光路に入っている対物レンズ108が高倍対物レンズ108bであるか否かを判別(ステップS403)し、高倍対物レンズ108bの場合は「対物レンズ切換無し処理部」に(ステップS404)、低倍対物レンズ108aの場合は「対物レンズ切換有り処理部」に移行する(ステップS405)。
[効果]
この変形例1の場合には、上述の実施の形態2の効果に加えて、観察倍率の変更に際して、可能な限り、常に高解像の状態で試料109を観察することができ、より観察に集中することができるので、観察者の観察効率をさらに高めることができる。
加えて、観察者は対物レンズ108の解像性能について意識する必要が無く、観察装置K1の操作のために観察者に必要とされる専門的な知識をさらに減らすことができるので、誰でもが観察できる、より汎用性の高い観察装置K1を提供できる。
尚、本変形例1ではNAの大きい高倍側の高倍対物レンズ108bが選択されるようにしているが、それとは逆に低倍側の低倍対物レンズ108a(焦点深度が深い)が選択されるようにすることも勿論可能である。この場合には、焦点深度の深い画像が得られる利点がある。
(実施の形態2の変形例2)
図11は、本発明の実施の形態2の変形例2の作用の一例を示すフローチャートである。
本変形例では、低倍側対物レンズ及び高倍側対物レンズの、どちらでも実現可能な観察倍率が指示された場合に、より切換時間が短くなるように動作する観察装置K1を例示する。
[構成]
本変形例2の構成は、基本的に上述の実施の形態2と同じであるため、異なる部分のみ説明する。
この場合、駆動制御部2内のROM202の制御データ202bには、最小ズーム倍率値及び最大ズーム倍率値から、各々のズームレンズ倍率値までの移動に掛かる所要時間データが格納されており、制御端末3に実装された制御プログラム36は、その所要時間データと現在のズームレンズ倍率値から、ある倍率値にズームレンズ104を移動する時の所要時間が算出できるようになっている。
[作用]
本変形例2の動作について図11のフローチャートに沿って説明する。
本変形例2では、先の変形例1と同様に、実施の形態2のフローチャート(図9)において、「対物レンズ切換無し処理部」と「対物レンズ切換有り処理部」に至る動作が異なるだけであるので、それらの動作以外の動作については、説明を省略する。また、制御端末3の電源が投入されてから観察倍率の変更指示入力待ちまで(ステップS100→S101→S102)に関しても、同様に説明は省略する。
制御端末3に実装された制御プログラム36を実行するCPU31は、倍率調整スクロール部312に観察倍率の変更指示があると(ステップS102)、制御端末3内のRAM33のobsr_mag2に指示値を格納し、revo_mag2には、現在光路に入ってない対物レンズの倍率値を格納する。
次に指示値(obsr_mag2)が、現在、ズーム光学系103の光路に入っている対物レンズ108で実現可能かを判別する(ステップS501)。
判別は先の実施の形態2と同様に、(6)式で行われる。
演算結果が「偽」の場合、対物レンズ108の切り換えが必要であるため、「対物レンズ切換有り処理部」に移行する(ステップS504)。
演算結果が「真」の場合は、指示値(obsr_mag2)が、現在、ズーム光学系103の光路に入っていない対物レンズ108で実現可能かを判別する(ステップS502)。
これも先の変形例1と同様に、(8)式で行われる。
演算結果が「偽」の場合、対物レンズ108の切り換えは不要であり、「対物レンズ切換無し処理部」に移行する(ステップS505)。
演算結果が「真」の場合は、低倍対物レンズ108aおよび高倍対物レンズ108bのどちらの対物レンズ108でも指示値を実現できることになる。次に、現在光路に入っている対物レンズ108と入っていない対物レンズ108のそれぞれで、指示値を実現する場合の切換時間を、それぞれ切換時間T1、切換時間T2として、(9)式にて、その大きさを比較する(ステップS503)。
切換時間T1>切換時間T2・・・(9)
切換時間T1:ズームレンズ104の移動時間
切換時間T2:対物レンズ108の切換時間+ズームレンズ104の移動時間
切換時間T1の方が大きい場合は、「対物レンズ切換有り処理部」に移行し(ステップS504)、切換時間T1の方が小さい場合は、「対物レンズ切換無し処理部」に移行する(ステップS505)。
[効果]
この変形例2の場合には、上述の実施の形態2の効果に加えて、観察倍率の変更時には、常に最短の変更所要時間とすることができ、観察者の待ち時間が短縮されるとともに、より観察に集中することができるので、観察者の観察効率をさらに高めることができる。
加えて、観察者は倍率の変更所要時間について意識する必要が無く、観察装置K1の操作のために観察者に必要とされる専門的な知識をさらに減らすことができるので、誰でもが観察できる、より汎用性の高い観察装置K1を提供できる。
(実施の形態3)
図12は、本発明のさらに他の実施の形態である観察装置における操作画面(GUI)
の構成例を示す説明図であり、図13は、その作用の一例を示すフローチャートである。
本実施の形態3では、観察者の観察倍率の変更指示入力に、即時連動するリアルタイム観察が行えるように動作する観察装置を例示する。
[構成]
本実施の形態3の観察装置K1の構成は、基本的に上述の実施の形態2と同じであるため、異なる部分のみ説明する。
上述の実施の形態2と異なる部分は、観察者が観察倍率の変更指示を入力する操作画面(GUI)の部分である。
すなわち、図12に例示されるように、本実施の形態2の観察装置K1において制御端末3の表示装置であるモニタ4に表示される操作画面410(GUI)はカメラ画像表示部411、ズーム倍率と対物レンズ倍率と観察倍率を示す倍率表示部412、倍率調整スクロール部413、マウスポインタ305で構成されている。
倍率調整スクロール部413は、目盛413aと、スクロールバー413bで構成され、たとえば、観察者がマウスポインタ305でドラッグしてスクロールバー413bを目盛413aに沿って移動させることで、観察倍率の連続的な変更指示が行われる。あるいは、目盛413aの任意の位置を、マウスポインタ305で指定(クリック)することで、任意の観察倍率の値を離散的に指定することもできる。
この場合、倍率調整スクロール部413の目盛413aは対数表示(対数目盛)になっており、さらに2つの対物レンズ108とズーム倍率範囲で実現可能な観察倍率範囲が枠線413c、枠線413dで囲われて強調して表示されるようになっている。
[作用]
本実施の形態3の観察装置K1の動作について、図13のフローチャートに沿って説明する。この図13に例示されるフローチャートの動作は、制御端末3に実装された制御プログラム36をCPU31が実行することによって実現される。
これまでの実施の形態と同様に、まず制御端末3の電源が投入され(ステップS100)、各種電動部の初期化動作や制御プログラム36の起動が行われる。制御プログラム36が起動して実行が開始されると、制御端末3はズーム光学系103の現在位置の取得指示を駆動制御部2に出し、駆動制御部2からズーム光学系103の現在位置応答を取得した後、制御端末3内のRAM33に格納された制御データ37のzoom_mag1に現在のズーム倍率値を格納する。
また、レボルバ105に関しても同様に、駆動制御部2に対し、低倍対物レンズ108aおよび高倍対物レンズ108bのどちらの対物レンズ108が、ズーム光学系103の光軸上にあるかの取得指示を出し、駆動制御部2からの応答を取得した後、制御端末3内のRAM33に格納された制御データ37のrevo_mag1に現在の対物レンズ倍率値を格納する。
その後、制御端末3は、カメラ111へ画像転送スタート指示を送信し、カメラ画像信号を取得して、モニタ4への表示を開始する。また、zoom_mag1とrevo_mag1から、現在の観察倍率値をobsr_mag1に格納し、操作画面410(GUI)上の、倍率表示部412に現在の情報(対物レンズ種類(倍率)、ズームレンズ倍率、観察倍率)を表示する。
このとき、現在、ズーム光学系103の光路に入っている対物レンズ倍率とズーム倍率範囲で実現可能な観察倍率範囲が、目盛413aを、枠線413c、枠線413d等で囲むことで強調して表示される。これらは、観察スタート(電源ON)後に行われる初期処理である(ステップS601)。
制御端末3は、操作画面410(GUI)上の倍率調整スクロール部413のスクロールバー413bの位置を常に監視しており、観察倍率の変更指示がスクロールバー413bの移動によるものか、それ以外(目盛413a上の任意の観察倍率位置をマウスポインタ305で指定することによる変更指示)かの判別を行う(ステップS602)。
上述の観察倍率の変更指示がスクロールバー413bの移動ではない場合(離散的な指示の場合)は、制御端末3内のRAM33における制御データ37のobsr_mag2に指示値を格納した後、通常の観察倍率変更の動作を行う。この動作は上述の実施の形態2と同様(「対物レンズ切換無し処理部」、「対物レンズ切換有り処理部」)であるため、説明は省略する。
変更指示の入力がスクロールバー413bの移動による場合には、制御端末3の制御動作は「リアルタイム観察処理部」へ移行する。この「リアルタイム観察処理部」に入ると、制御端末3は、ズームレンズ104の移動時間に見合った倍率変更しかできないように、操作画面410(GUI)上のスクロールバー413bの移動を制限する(ステップS603)。
これは、観察倍率の大きな変更ではズームレンズ104の移動時間が増えるため、それによってリアルタイム性が損なわれないようにするための処理である。
制御端末3は、制御端末3内のRAM33の制御データ37のobsr_mag2に指示値を、revo_mag2に現在の対物レンズ倍率値を格納し、obsr_mag2をrevo_mag2で割った数値を、移動すべきズーム倍率値としてzoom_mag2に格納すると、zoom_mag2の位置に移動するようズームレンズ駆動指示を駆動制御部2へ出す(ステップS604)。
その後、倍率表示部412や倍率調整スクロール部413などの操作画面410(GUI)の表示の更新と、zoom_mag1、revo_mag1、obsr_mag1等の制御データ37の現在値データの更新(ステップS605)を行う。これらの動作(ステップS604、S605)は、スクロールバー413bの移動が継続中かの判別(ステップS606)により、スクロールバー413bの移動が終了するまでループされる。
スクロールバー413bの移動操作が終了すると、操作画面410(GUI)上のスクロールバー413bの移動制限を解除し(ステップS607)、再び観察倍率の変更指示を待つ(ステップS602)(リアルタイム観察の終了)。
[効果]
この実施の形態3の場合には、上述の実施の形態2の効果に加えて、観察倍率を実時間で変更しながらのリアルタイム観察を行うことができることから、観察装置K1の操作性が向上し、より観察に集中することができるので、観察者の観察効率をさらに高めることができる。
尚、ズームレンズ104の移動に時間が掛かると、観察倍率の変更のリアルタイム性が薄れるため、本実施の形態3では、スクロールバー413bの移動はズームレンズ104の移動時間に見合った操作しかできないことにしたが、ズーム倍率を大きく変える操作入力の場合は、リアルタイム観察を打ち切り、通常のズームレンズ移動を行うような制御を行っても構わない。
また、本実施の形態3のリアルタイム観察ではズームレンズ104の移動のみであるが、低倍対物レンズ108aの使用時に最大ズーム倍率値に達した場合、あるいは高倍対物レンズ108bの使用時に最小ズーム倍率値に達した場合には、対物レンズ108の切り換えを行うような制御にすることも勿論可能である。
(全体の変形例)
本発明は、上記第1、第2、第3の実施の形態に限定されるものでなく次の通り変形してもよい。
たとえば、上述の各実施の形態(実施の形態1、実施の形態1の変形例、実施の形態2、実施の形態2の変形例1、2)においては、固定式のズーム光学系103を具備する観察装置K1を例示したが、ズーム光学系103が交換式であっても容易に適用可能である。
また、各実施の形態においては、同軸落射光源120、照明光学系114、対物レンズ108による同軸落射照明で説明を行ったが、この他、透過照明や、リング照明、傾斜照明などその他の照明に置き換えても構わないし、それらの照明光学系の組合せや複数備える場合でも適用可能である。
加えて、ズームレンズ倍率の分解能(刻み幅)は1種類としているが、それに限らず、例えば対物レンズ毎やユーザによる選択が可能なように、複数の分解能を持っていても構わない。
また対物レンズ108は、低倍対物レンズ108aおよび高倍対物レンズ108bの2種類としたが、それ以上の場合でも切り換え前後の関係で考えることで適用可能である。
また、対物レンズ108の倍率、ズーム光学系103の倍率、ズーム光学系103の分解能など、例示した以外のものでも勿論構わない。
さらに、例えば図12に例示された実施の形態3の操作画面410(GUI)に、図4に例示された実施の形態1の操作画面300(GUI)の対物レンズ選択部304を追加することも可能である。
さらに、図4に例示された実施の形態1の操作画面300(GUI)の構成や、図8に例示された実施の形態2の操作画面310(GUI)の構成に、図12の対数表示の目盛413aを追加するなど、各実施の形態を組み合わせることも可能である。
さらに、各実施の形態と変形例を組み合わせたり、それぞれの動作フローを制御モードとして任意に選択したり、切り替えたりすることも可能である。
尚、本実施の形態における、制御部の動作、処理についてもこれらに限るものではなく、開示の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変化を持たせることは容易に達成できる。
以上説明したように、本発明の各実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)観察倍率変更前後での倍率差が小さくなるようにズームレンズの移動が行われるので、対物レンズを切り換えても観察倍率が急激に変化することが無い。これにより倍率変更後の観察において倍率調整等の無駄な操作を行う必要が無く、観察者の観察効率を高めることができる。
また、観察者の画像に対する理解・認識が早まることから、観察装置の操作のために観察者に必要とされる専門的な知識を抑えた汎用性の高い観察装置を提供できる。
(2)上記(1)の効果に加えて、対物レンズ切り換えによる観察倍率変更時に、変更前後で観察画像上に所定比率の画像変化(倍率変化)があることにより、観察倍率が変更されたことが観察者に確実に認識できるため、観察者の観察効率をより高めることができる。
(3)上記(1)の効果の一部に加えて、観察者は対物レンズ切り換えを意識する必要が無く、観察に集中することができるので、観察者の観察効率をさらに高めることができる。
加えて、操作部が観察倍率を変更する指示部のみとなることで、観察者に必要とする専門的な知識をさらに減らすことができるので、誰でもが観察できる、より汎用性の高い観察装置を提供できる。
(4)上記(3)の効果に加えて、常に高解像の状態で観察することができ、より観察に集中することができるので、観察者の観察効率をさらに高めることができる。
加えて、観察者は解像について意識する必要が無く、観察者に必要とする専門的な知識をさらに減らすことができるので、誰でもが観察できる、より汎用性の高い観察装置を提供できる。
(5)上記(3)の効果に加えて、倍率の変更を常に最短の変更所要時間で実現することができ、観察者はより観察に集中することができるので、観察者の観察効率をさらに高めることができる。
加えて、観察者は倍率の変更所要時間について意識する必要が無く、観察者に必要とする専門的な知識をさらに減らすことができるので、誰でもが観察できる、より汎用性の高い観察装置を提供できる。
(6)上記(3)の効果に加えて、リアルタイム観察が行うことができることから、観察装置の操作性が向上し、より観察に集中することができるので、観察者の観察効率をさらに高めることができる。
すなわち、各実施形態によれば、倍率の変更が可能な光学素子を複数箇所に備える観察装置を前提に各光学素子の倍率を相互に意識せずに所望の総合倍率を実現する操作性の良好な観察装置を提供することができる。
複数の光学系を組み合わせて試料を観察する観察装置における操作性および観察者の作業効率の向上も実現することが可能となる。
なお、本発明は、上述の実施の形態に例示した構成に限らず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
(付記1)
各々の第1倍率が固定の複数の第1光学系と、
第2倍率が可変な第2光学系と、
一つの前記第1光学系と前記第2光学系の組合せによって前記第1倍率および前記第2倍率の積からなる総合倍率で観察された試料の画像を表示する表示部と、
前記第1および第2光学系の組合せの変更と、前記第2光学系の前記第2倍率の変化を連動させる制御装置と、
を含むことを特徴とする観察装置。
(付記2)
付記1記載の観察装置において、
さらに、前記総合倍率の指示が入力される操作部を含み、
前記制御装置は、前記操作部を介して入力された前記総合倍率に応じて、前記第1および第2光学系の組合せの変更、および前記第2光学系の前記第2倍率の変化の少なくとも一方を制御することを特徴とする観察装置。
(付記3)
付記2記載の観察装置において、
前記制御装置は、前記第2光学系の前記第2倍率の変化を、前記第1および第2光学系の組合せの変更よりも優先することで、前記操作部を介して入力された前記総合倍率を実現することを特徴とする観察装置。
(付記4)
付記2記載の観察装置において、
前記制御装置は、前記第1および第2光学系の組合せの変更に連動して前記第2光学系の前記第2倍率を変化させることで、前記操作部を介して入力された前記総合倍率を実現することを特徴とする観察装置。
(付記5)
付記2記載の観察装置において、
前記操作部は、操作画面上に表示され、前記総合倍率を示す対数目盛と、前記対数目盛に沿って移動されるスライダと、からなることを特徴とする観察装置。
(付記6)
付記1記載の観察装置において、
さらに、前記第1光学系の切り換えによる前記第1および第2光学系の組合せの変更を検出する検出部を含み、
前記制御装置は、前記第1光学系の切り換えに連動して前記第2光学系の前記第2倍率を変化させることを特徴とする観察装置。
(付記7)
付記6記載の観察装置において、
前記制御装置は、前記総合倍率が維持されるように、前記第1光学系の切り換えに連動して前記第2光学系の前記第2倍率を変化させることを特徴とする観察装置。
(付記8)
付記6記載の観察装置において、
前記制御装置は、前記総合倍率が変化するように、前記第1光学系の切り換えに連動して前記第2光学系の前記第2倍率を変化させることを特徴とする観察装置。
(付記9)
付記6記載の観察装置において、
前記制御装置は、手動による前記第1光学系の切り換えに連動して前記第2光学系の前記第2倍率を変化させることを特徴とする観察装置。
(付記10)
付記6記載の観察装置において、
前記制御装置は、前記表示部に、現在の前記第1および第2光学系の前記第1および第2倍率を実時間で出力することを特徴とする観察装置。
(付記11)
付記1から付記9のいずれか1項に記載の観察装置において、
前記第1光学系は対物レンズであり、前記第2光学系はズームレンズであり、
複数の前記対物レンズを切り換えるレボルバと、
前記レボルバを駆動するレボルバ駆動機構と、
前記ズームレンズの前記第2倍率としてのズーム倍率を制御するズーム倍率制御機構と、
をさらに含むことを特徴とする観察装置。
(付記12)
各々の第1倍率が固定の複数の第1光学系と、
第2倍率が可変な第2光学系と、
一つの前記第1光学系と前記第2光学系の組合せによって前記第1倍率および前記第2倍率の積からなる総合倍率で観察された試料の画像を表示する表示部と、
前記総合倍率が入力される操作部と、
を含む観察装置の制御プログラムであって、
前記操作部を介して前記総合倍率の入力を受け付けるステップと、
入力された前記総合倍率に応じて、前記第1および第2光学系の組合せの変更、および前記第2光学系の前記第2倍率の変化の少なくとも一方を制御するステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とする観察装置の制御プログラム。
(付記13)
付記12記載の観察装置の制御プログラムにおいて、
前記操作部として、前記総合倍率の入力を受け付ける操作画面を前記表示部に表示するステップをさらに前記コンピュータに実行させることを特徴とする観察装置の制御プログラム。
(付記14)
付記13記載の観察装置の制御プログラムにおいて、
前記操作画面には、前記総合倍率を示す対数目盛と、前記対数目盛に沿って移動されるスライダを表示することを特徴とする観察装置の制御プログラム。
(付記15)
各々の第1倍率が固定の複数の第1光学系と、
第2倍率が可変な第2光学系と、
一つの前記第1光学系と前記第2光学系の組合せによって前記第1倍率および前記第2倍率の積からなる総合倍率で観察された試料の画像を表示する表示部と、
を含む観察装置の制御プログラムであって、
前記第1光学系の切り換えによる前記第1および第2光学系の組合せの変更を検出するステップと、
前記第1光学系の切り換えに連動して前記第2光学系の前記第2倍率を制御するステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とする観察装置の制御プログラム。
(付記16)
付記15記載の観察装置の制御プログラムにおいて、
さらに、前記表示部に、現在の前記第1および第2光学系の前記第1および第2倍率を実時間で表示する表示領域を出力するステップを前記コンピュータに実行させることを特徴とする観察装置の制御プログラム。
(付記17)
付記12または付記15記載の観察装置の制御プログラムにおいて、
前記観察装置の前記第1光学系は対物レンズであり、前記第2光学系はズームレンズであることを特徴とする観察装置の制御プログラム。
本発明の一実施の形態である観察装置の構成の一例を示す概念図である。 本発明の一実施の形態である観察装置の制御系の構成の一例を示す概念図である。 本発明の一実施の形態である観察装置の制御に用いられる制御データの一例を示す概念図である。 本発明の一実施の形態である観察装置の操作画面(GUI)の構成例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態である観察装置における観察倍率範囲の一例を示す概念図である。 本発明の一実施の形態である観察装置の作用の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態である観察装置の作用の変形例を示すフローチャートである。 本発明の他の実施の形態である観察装置における操作画面(GUI)の構成例を示す説明図である。 本発明の他の実施の形態である観察装置の作用の一例を示すフローチャートである。 本発明の他の実施の形態である観察装置の作用の変形例を示すフローチャートである。 本発明の他の実施の形態である観察装置の作用の変形例を示すフローチャートである。 本発明のさらに他の実施の形態である観察装置における操作画面(GUI)の構成例を示す説明図である。 本発明のさらに他の実施の形態である観察装置の作用の一例を示すフローチャートである。
1 顕微鏡
2 駆動制御部
3 制御端末
4 モニタ
31 CPU
32 ROM
33 RAM
34a カメラI/F部
34b 駆動制御部I/F部
34c モニタI/F部
35 バス線
36 制御プログラム
37 制御データ
102 ハーフミラー
103 ズームレンズ群
103 ズーム光学系
104 ズームレンズ
105 レボルバ
106 レボルバモータ
106a ドライバ
106b 現在位置カウンタ
107 マウンタ
108 対物レンズ
108a 低倍対物レンズ
108b 高倍対物レンズ
109 試料
110 ステージ
111 カメラ
113 結像レンズ
114 照明光学系
115 ファイバー
116 ズームレンズモータ
116a ドライバ
116b 現在位置カウンタ
117 レボルバセンサ群
117a センサレジスタ
118 顕微鏡ケーブル
120 同軸落射光源
120a 照明光
120b 観察光
121 カメラケーブル
121a カメラ制御コマンド信号
121b 撮影画像
122 モニタケーブル
130 駆動制御部ケーブル
130a 制御命令
201 CPU
202 ROM
202a 制御プログラム
202b 制御データ
203 RAM
204a ズームレンズI/F部
204b レボルバI/F部
204c 制御端末I/F部
205 バス線
300 操作画面
301 カメラ画像表示部
302 倍率調整スクロール部
302a 倍率目盛
302b スクロールバー
303 倍率表示部
304 対物レンズ選択部
305 マウスポインタ
310 操作画面
311 カメラ画像表示部
312 倍率調整スクロール部
312a 倍率目盛
312b スクロールバー
313 倍率表示部
410 操作画面
411 カメラ画像表示部
412 倍率表示部
413 倍率調整スクロール部
413a 目盛
413b スクロールバー
413c 枠線
413d 枠線
K1 観察装置

Claims (3)

  1. 倍率の異なる複数の第一光学素子としての対物レンズ及び第二光学素子としてのズームレンズを介して試料の光学像を得る光学系と、
    前記対物レンズの倍率を離散的に変えるレボルバ駆動切換手段と、
    前記対物レンズの倍率の離散的な切換えを検出する検出手段と、
    前記ズームレンズの倍率を前記対物レンズよりも小さい刻み間隔で変化させるズーム倍率駆動手段と、
    前記レボルバ駆動切換手段及び前記ズーム倍率駆動手段を相互に連動させて制御する制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記対物レンズの倍率の離散的な切換えが行われる場合、前記ズーム倍率駆動手段を連動させ、前記対物レンズの倍率と前記ズームレンズの倍率との組み合わせからなる総合倍率が前記対物レンズの切換えの前後で変化しないように前記ズームレンズの倍率を共に変化させる制御を行い、前記対物レンズの倍率の離散的な切換えにより前記総合倍率が前記対物レンズの切換え前より大きくなる場合であって、前記ズームレンズの倍率を変化させても、前記総合倍率が前記対物レンズの切換えの前後で変化しないように制御できない場合には、前記ズームレンズの倍率を該ズームレンズの変更可能な倍率の範囲の内、最小倍率に変化させる制御を行う、
    ことを特徴とする顕微鏡装置。
  2. 倍率の異なる複数の第一光学素子としての対物レンズ及び第二光学素子としてのズームレンズを介して試料の光学像を得る光学系と、
    前記対物レンズの倍率を離散的に変えるレボルバ駆動切換手段と、
    前記対物レンズの倍率の離散的な切換えを検出する検出手段と、
    前記ズームレンズの倍率を前記対物レンズよりも小さい刻み間隔で変化させるズーム倍率駆動手段と、
    前記レボルバ駆動切換手段及び前記ズーム倍率駆動手段を相互に連動させて制御する制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記対物レンズの倍率の離散的な切換えが行われる場合、前記ズーム倍率駆動手段を連動させ、前記対物レンズの倍率と前記ズームレンズの倍率との組み合わせからなる総合倍率が前記対物レンズの切換えの前後で変化しないように前記ズームレンズの倍率を共に変化させる制御を行い、前記対物レンズの倍率の離散的な切換えにより前記総合倍率が前記対物レンズの切換え前より小さくなる場合であって、前記ズームレンズの倍率を変化させても、前記総合倍率が前記対物レンズの切換えの前後で変化しないように制御できない場合には、前記ズームレンズの倍率を該ズームレンズの変更可能な倍率の範囲の内、最大倍率に変化させる制御を行う、
    ことを特徴とする顕微鏡装置。
  3. 請求項1および2記載の顕微鏡装置において、
    前記制御手段は、前記対物レンズの倍率の離散的な切換えが手動で行われる場合、前記ズーム倍率駆動手段を連動させ、前記対物レンズの倍率と前記ズームレンズの倍率との組み合わせからなる総合倍率が前記対物レンズの切換えの前後で変化しないように前記ズームレンズを共に変化させる制御を行う、
    ことを特徴とする顕微鏡装置。
JP2012196759A 2012-09-07 2012-09-07 顕微鏡装置 Active JP5450743B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012196759A JP5450743B2 (ja) 2012-09-07 2012-09-07 顕微鏡装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012196759A JP5450743B2 (ja) 2012-09-07 2012-09-07 顕微鏡装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008034322A Division JP5087423B2 (ja) 2008-02-15 2008-02-15 観察装置

Related Child Applications (3)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013241463A Division JP5639252B2 (ja) 2013-11-22 2013-11-22 顕微鏡システム
JP2013241461A Division JP5639250B2 (ja) 2013-11-22 2013-11-22 顕微鏡システム
JP2013241462A Division JP5639251B2 (ja) 2013-11-22 2013-11-22 顕微鏡システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013020262A JP2013020262A (ja) 2013-01-31
JP5450743B2 true JP5450743B2 (ja) 2014-03-26

Family

ID=47691683

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012196759A Active JP5450743B2 (ja) 2012-09-07 2012-09-07 顕微鏡装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5450743B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3447357B2 (ja) * 1994-03-11 2003-09-16 オリンパス光学工業株式会社 顕微鏡システム
JP2001051183A (ja) * 1999-08-16 2001-02-23 Fuji Photo Optical Co Ltd レンズ装置
JP2001059940A (ja) * 1999-08-24 2001-03-06 Nikon Corp 顕微鏡及び記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013020262A (ja) 2013-01-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5087423B2 (ja) 観察装置
JP5096955B2 (ja) 観察装置の制御方法および観察装置ならびに観察装置の制御プログラム
EP2557446B1 (en) Microscope controller and microscope system comprising the microscope controller
JP6300606B2 (ja) 顕微鏡システム
JP2013068738A (ja) 拡大観察装置、並びに、拡大観察装置の画像表示方法及び検鏡法切換方法
US20110178371A1 (en) Endoscope apparatus and method of measuring subject
JP2001059940A (ja) 顕微鏡及び記録媒体
JP2010169968A (ja) 顕微鏡システム及び該制御方法
JP5639251B2 (ja) 顕微鏡システム
WO2010038846A1 (ja) 顕微鏡システム
JP5450743B2 (ja) 顕微鏡装置
JP5639252B2 (ja) 顕微鏡システム
JP5639250B2 (ja) 顕微鏡システム
JP5126367B2 (ja) 顕微鏡システムおよび観察制御方法
JP2010054704A (ja) 観察装置及びその制御装置並びにプログラム
CN111031892B (zh) 用于由致动器驱动调节变倍器的放大级别的装置
JP2014109806A (ja) 表示装置および表示方法
JP2010028415A (ja) 監視システム
JP2003030638A (ja) 画像表示装置、その表示方法、及びその制御を行うプログラム
JP2012150142A (ja) 顕微鏡制御装置、顕微鏡システム及び該制御方法
JP2000295605A (ja) 電子内視鏡装置
JP2019070681A (ja) 操作装置、システム、および撮像装置
EP4016161A1 (en) Control device for a microscope
JPH10127267A (ja) マイクロマニピュレータシステム
JP2010256724A (ja) 観察装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130327

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130918

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131122

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20131202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131224

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131225

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5450743

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250