JP4790390B2 - カウルルーバ - Google Patents

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本発明は、車両におけるカウルルーバに関し、詳しくはエンジンルームからの熱風を遮蔽するカウルルーバに関するものである。
この種のカウルルーバ4として、例えば、図12〜15に示す技術のものが既に知られている。図12に示すように、カウルルーバ4は、車両100に設けられているフロントガラス40とフードパネル(ボンネット)50との隙間に装着されて使用されるものである。なお、実施例を含む以下の説明にあたって、車両前後方向とは、この図において、矢印Fr方向および矢印Rr方向を示すことである。また、車幅方向とは、この矢印Fr方向および矢印Rr方向と垂直方向のことである。このカウルルーバ4の構成について説明すると、図13の全体斜視図に示すように、カウルルーバ4は合成樹脂によって一体に成形されており、車幅方向に延びるパネル形状の本体10と、この本体10の前縁から延設され車幅方向に上方が開口された凹空間20aを有する凹体20とからなっている。以下に、これら本体10と凹体20の構成について個別に詳述する。
まず、本体10について説明する。本体10は、既に説明したように、車幅方向に延びるパネル形状の部材である。この本体10によって、図示しないワイパーモータ等が覆われている。これにより、ワイパーモータ等が露出しないため、車両100の意匠性を高めることができる。
次に、凹体20について説明する。凹体20は、本体10の前縁から下方に向けて延設され外気を車室内へ取り込む外気取込孔21aを有する後傾斜板21と、この後傾斜板21から前方へ延設された底板22と、この底板22から上方に向けて延設された前傾斜板23と、この前傾斜板23から前方へ延設された載置板24とから構成されており、車幅方向に向けて上方が開口された凹空間20aを有する格好となっている。この凹空間20aの車幅方向における両側部は、後傾斜板21と底板22と前傾斜板23と一体に形成されている遮蔽板130によって覆われている。
このように構成されたカウルルーバ4は、図14の縦断面図(図13のA−A断面図)に示すように、本体10の後縁をモール42を介してフロントガラス40の下端縁と当接させ、また、凹体20の載置板24の上面にシール部材46を保持させ、また、底板22の下面をカウルインナーパネル48と締結させて、フロントガラス40とフードパネル44との隙間に装着されている。
続いて、このカウルルーバ4の作用について説明する。図14に示すように、フードパネル44が閉じられた状態では、シール部材46は、フードパネル44に押圧されて弾性変形している。これにより、エンジンルームからの空気を遮断することができるため、外気取込孔21aからは新鮮な外気のみが車室内へ取り込まれる。また、この遮断によって、エンジンルームからの空気が車幅方向における両側部に回り込んで来る場合であっても、遮蔽板130によって、その回り込んで来た空気を遮断することができる。
なお、この図14からも明らかなように、遮蔽板130は車両前後方向において上方からのノッチ(切り込み)131、132(以下、車両前方向のノッチを「前ノッチ131」、車両後方向のノッチを「後ノッチ132」と記す)を介して後傾斜板21と前傾斜板23と一体に形成されている。これにより、例えば車両100の前面が衝突物Fに衝突し、この衝突によって衝突物Fがフードパネル44の上方に跳ね上げられてフードパネル44の後縁近傍に落下し再衝突する場合、図15に示すように、フードパネル44の後縁近傍は衝突物Fによって下方へ向けて外部衝撃力を受ける。したがって、遮蔽板130の上部はフードパネル44の裏面によって押圧されていくため、遮蔽板130における両ノッチ131、132の各基端131a、131bより上方に位置する部位(図14において、○で囲った部位)が、車幅方向のいずれかに向けて折れ曲がるように変形していく。さらに、フードパネル44の裏面はシール部材46を介して載置板24と共に前傾斜板23を車両前方向へと押し込んでいく。すなわち、凹体20の開口は広がる方向へ弾性変形されることになる。この弾性変形によって、カウルルーバ4は外部衝撃力を吸収可能となるため、衝突物Fはフードパネル44に落下し再衝突した場合でも、衝突物Fがこの再衝突によって受ける衝撃を緩和させることができる。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開平6−305446号公報
しかしながら、上述したカウルルーバ4では、図14に示すように、遮蔽板130と前傾斜板23との間に形成されている前ノッチ131の基端131a、および遮蔽板130と後傾斜板21との間に形成されている後ノッチ132の基端132aは、遮蔽板130における高さ方向の略中央位置に形成されている。したがって、遮蔽板130は上方からこれら両基端131a、132aまでの部位しか折れ曲がることはできない。なぜなら、両ノッチ131、132の両基端131a、131bより下方の部位は、後傾斜板21と底板22と前傾斜板23と一体に形成されているため、折れ曲がることはできない。したがって、前傾斜板23が載置板24と共に車両前方向へ押し込まれる際、前傾斜板23は前ノッチ131の基端131aより先端部位のみ押し込まれることになる。これにより、前傾斜板23が車両前方向へ押し込まれる量が少なくなるため、外部衝撃力の吸収量も少なくなり、より多くの外部衝撃力を吸収することが求められていた。
もちろん、底板22の位置まで両ノッチ131、132の両基端131a、131bが到達するように、両ノッチ131、132の切り欠きを多くしておけば、前傾斜板23が車両前方向へ押し込まれる量は増加するため、外部衝撃力の吸収量は増加することになる。しかし、このように両ノッチ131、132の切り欠きを多くすると、両ノッチ131、132を介してエンジンルームからの熱風が回り込んでしまうため、遮蔽板130の遮断能力が低減されることになっていた。したがって、遮蔽板130の遮断能力を重視すると、外部衝撃力の吸収量が低下することになり、逆に、遮蔽板130の遮断能力を軽視すると、外部衝撃力の吸収量が増加することになっていた。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、エンジンルームからの熱風の遮断能力を低減させることなく外部衝撃力の吸収量を増加させることができるカウルルーバを提供することを課題とする。
本発明は、上記の目的を達成するためのものであって、以下のように構成されている。
請求項1に記載の発明は、車幅方向に形成されたパネル形状の本体と、該本体の前縁から延設され該車幅方向に上方が開口された凹空間を有する凹体とからなっており、フロントガラスとフードパネルとの隙間に装着されており、前記凹空間の車幅方向における両側部は、該凹体と別体形成である遮蔽板によって覆われているカウルルーバであって、前記凹体の底面には貫通孔が形成されており、前記遮蔽板には、その両側面に脱落防止突起が形成されており、前記遮蔽板は、前記フードパネルから下方へ向かう所定の大きさ以上の力を受けると、前記凹体から下方へ向けて脱落するように、前記凹体の貫通孔に下方から差し込み状態で組み付けられており、この組み付けは、前記遮蔽板の脱落防止突起が前記凹体の貫通孔に対して係止することで行われている
この構成によれば、エンジンルームからの熱風の遮断能力を低減させることがない。また、例えば、フードパネルの後縁近傍が衝突物によって下方へ向けて外部衝撃力を受けると、遮蔽板はフードパネルの裏面に押し込まれることによって凹体から抜け落ちる。これにより、凹体の凹空間の先端側は、車両前方向へと大きく押し込まれることになる。すなわち、凹体は開口が広がる方向へ弾性変形されるため、この弾性変形によってカウルルーバは外部衝撃力を吸収可能となる。なお、遮蔽板は、凹体の貫通孔に下方から差し込み状態で組み付けられているため、凹体に対する遮蔽板の組み付け方向(上方向)と、凹体に対する遮蔽板の抜け方向(下方向)とが反する方向となる。そのため、遮蔽板が凹体から抜け落ちるとき、抜け落ち易くなる。したがって、確実に、凹体の凹空間の先端側は、車両前方向へと大きく押し込まれることになる。すなわち、確実に、凹体は開口が広がる方向へ弾性変形されるため、この弾性変形によって、確実に、カウルルーバは外部衝撃力を吸収可能となる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のカウルルーバであって、前記凹体の底面には、前記遮蔽板を貫通可能な貫通孔が形成されており、前記遮蔽板の側面には、前記貫通孔の孔径に対して突出した脱落防止突起が形成されている。
この構成によれば、脱落防止突起の弾性変形を利用して、遮蔽板を凹体に組み付けることができる。したがって、節度感を備えた組み付けとなる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のカウルルーバであって、前記遮蔽板の側面における脱落防止突起の下方には、支持体が形成されており、前記貫通孔の下方には、前記支持体を嵌め合い可能な支持溝が形成されている。
この構成によれば、遮蔽板に形成の支持体を凹体に形成の支持溝に嵌め合わせた状態で、遮蔽板を凹体に組み付けることができる。したがって、この嵌め合いによって、ガタを生じさせることなく組み付けることができる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のカウルルーバであって、前記支持溝は、前記貫通孔に向けて該溝幅が狭まるように形成されている。
この構成によれば、遮蔽板の上端は貫通孔に向けて案内される格好となる。したがって、遮蔽板を貫通孔に差し込む作業を容易なものとすることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を用いて説明する。
(実施例1)
まず、図1〜7によって実施例1を説明する。図1は、本発明のカウルルーバ1の分解斜視図である。図2は、図1のB−B断面図であり、遮蔽板30を凹体20に組み付け前の状態である。図3は、図2の遮蔽板30を凹体20に組み付け中の状態である。図4は、図3の遮蔽板30を凹体20に組み付け後の状態である。図5〜7は、本発明のカウルルーバ1をフロントガラス40とフードパネル44との隙間に装着した縦断面図であり、遮蔽板30の作用を示している。なお、以下の実施例を説明するにあたって、従来技術と同一の部材には、図面において同一符号を付すことで重複する説明は省略する。このことは、後述する参考例1〜2においても同様である。
図1に示すように、本発明のカウルルーバ1は、従来技術で説明したカウルルーバ4と略同様に構成されている。しかし、前者では遮蔽板30が凹体20と別体に形成されている。これに対し、後者では遮蔽板130が凹体20と一体に形成されている。このように本発明の実施例1は従来技術と比較すると、遮蔽板30(従来技術では、遮蔽板130)を凹体20に組み付ける構成が相違している。したがって、この相違点を主に説明していく。なお、このように別体に形成されていても、遮蔽板30は合成樹脂によって一体成形されている。
図1に示すように、遮蔽板30は、凹体20の下方から差し込まれる。そして、図4に示すように、この差し込まれた状態で、遮蔽板30は凹体20に組み付けられる。この遮蔽板30と凹体20とを詳述すると、図1の一部拡大図に示すように、凹体20の底板22には、遮蔽板30を差し込み係止するリブ22aが立設されている。このリブ22aの内部には、下方から遮蔽板30を差し込み可能な支持溝22bと、この支持溝22bと凹空間20aとが連通するようにスリット形状の貫通孔22cが車両前後方向に形成されている。また、前傾斜板23には、この貫通孔22cの延長上(貫通孔22cと連通するよう)に縦スリット23aが切り欠かれている。
なお、この支持溝22bは、図2に示すように、後述する遮蔽板30の支持体31と嵌め合い可能に、車幅方向において下方から上方に向けて狭まるように(図2において、支持溝22bの内面は、下方から上方に向けて狭まるように)形成されている。これらのことが、特許請求の範囲に記載の「前記貫通孔の下方には、前記支持体を嵌め合い可能な支持溝が形成されている」および「前記支持溝は、前記貫通孔に向けて該溝幅が狭まるように形成されている」に相当する。
他方、遮蔽板30は板状の部材であり、凹空間20aの縦断面積(凹体20を車両前後方向に切ったときに形成される凹空間20aの断面積)より僅かに大きくなるように形成されている。そして、遮蔽板30の両側面の下方には、対となるように支持体31が該側面と垂直方向へ向けて複数(図1において、3対)立設されている。これら各支持体31は、既に説明した支持溝22bと嵌め合い可能となっているために、対の状態で車幅方向において下方から上方に向けて狭まるように形成されている(図2参照)。また、各支持体31の上方位置には、貫通孔22cの孔径に対して突出した複数個(図1において、片面3個ずつ)の脱落防止突起32が突設されている。
次に、遮蔽板30を凹体20の下方から差し込んで、遮蔽板30を凹体20に組み付ける構成を説明する。図2に示すように、遮蔽板30の上端を底板22のリブ22aの支持溝22bへと差し込んでいく。このとき、既に説明したように、遮蔽板30の支持溝22bの内面は、車幅方向において下方から上方に向けて狭まるように形成されているため、遮蔽板30の上端は貫通孔22cに向けて案内される格好となる。これにより、遮蔽板30を貫通孔22cに差し込む作業を容易なものとすることができる。
また、遮蔽板30の両側面に突設の脱落防止突起32は、リブ22aの貫通孔22cの孔径に対して湾曲面が突出しているため、図3に示すように、その突出した湾曲面が孔壁によって弾性変形され内方(各脱落防止突起32の突出と反対方向)へ押圧されて押し込まれていく。やがて、図4に示すように、脱落防止突起32の湾曲面がリブ22aの貫通孔22cを通過すると、脱落防止突起32は復元力によって、貫通孔22cの上縁部と係止される。これにより、節度感を備えた状態で、遮蔽板30を凹体20に組み付けることができる。
また、この係止状態のとき、遮蔽板30の支持体31の外周面と、リブ22aの支持溝22bの内周面とは当接状態となっている。これにより、ガタを生じさせることなく、遮蔽板30を凹体20に組み付けることができる。
また、既に説明したように、前傾斜板23には縦スリット23aが形成されており、また、遮蔽板30は、凹空間20aの縦断面積より僅かに大きくなるように形成されている。これにより、この上記係止状態において、遮蔽板30の車両前方向端部は前傾斜板23より車両前方向へ僅かに突出した状態となっている(図5参照)。したがって、車幅方向において、遮蔽板30と前傾斜板23との間で隙が生じることはない。また、このことは、車幅方向において、遮蔽板30と底板22との間でも同じである。このように隙が生じないために、遮蔽板30の遮断能力を向上させることができる。
なお、上記係止状態を解除するには、遮蔽板30の上端を下方に向けて所定の大きさ以上の力で押し込めばよい。この場合、所定の大きさ以上の力とは、貫通孔22cの孔径に対して突出している脱落防止突起32の湾曲面を内方へ弾性変形させるための力である。このようにして、遮蔽板30は凹体20から抜け落ちる。
続いて、遮蔽板30の作用について説明する。図5に示すように、フードパネル44が閉じられた状態では、従来技術の図14で説明した遮蔽板130と同様に、遮蔽板30によって、エンジンルームから回り込んで来る熱風を遮断することができる。そして、従来技術の図15の説明と同様に、フードパネル44の後縁近傍が衝突物Fによって下方へ向けて外部衝撃力を受けると、まず、図6に示すように、遮蔽板30の上部はフードパネル44の裏面によって押圧されていき、遮蔽板30は凹体20から抜け落ちる。このことが、特許請求の範囲に記載の「前記遮蔽板は、前記フードパネルから下方へ向かう所定の大きさ以上の力を受けると、下方へ向けて脱落するようにように組み付けられている」に相当する。
その後、図7に示すように、フードパネル44の裏面によって、載置板24は前傾斜板23と共に車両前方向へ押し込まれる。このとき、前傾斜板23は底板22からの延設部位を撓み支点として車両前方向へ押し込まれることになる。このように、従来技術であれば、前傾斜板23は前ノッチ131の基端131bを撓み支点として押し込まれていた(図15参照)。しかし、本実施例のように、前傾斜板23は底板22との延設部位を撓み支点として押し込まれていると、従来技術と比較して、前傾斜板23が車両前方向へ押し込まれる量は増加する。これにより、外部衝撃力の吸収量は増加する。また、本実施例では両ノッチ131、132が形成されていないため、遮蔽板30の遮断能力が損なわれることはない。したがって、遮蔽板30の遮断能力を低減させることなく外部衝撃力の吸収量を増加させることができる。
参考例1
次に、図8〜9によって参考例1を説明する。
図8は、本発明のカウルルーバ2の分解斜視図である。図9は、図8のC−C断面図であり、遮蔽板50を凹体20に組み付け後の状態である。実施例1では、遮蔽板30を凹体20の下方から差し込んで、遮蔽板30を凹体20に組み付ける構成を説明した。これに対して、参考例1は、遮蔽板50を凹体20の上方から差し込んで、遮蔽板50を凹体20に組み付ける構成である。このように参考例1は実施例1と比較すると、遮蔽板50(実施例1では、遮蔽板30)を凹体20に組み付ける構成が相違している。したがって、参考例1においても実施例1と同様に、この相違点を主に説明していく。
図8に示すように、遮蔽板50は、凹体20の上方から差し込まれる。そして、図9に示すように、この差し込まれた状態で、遮蔽板50は凹体20に組み付けられる。この組み付け構成について詳述すると、遮蔽板50は板状の部材であり、凹空間20aの縦断面積と同等に形成されている。他方、凹体20の底板22には、遮蔽板50の下端を僅かに挟持するリブ22dが立設されている。そして、このリブ22dによって、遮蔽板50の下端を挟み込むことで、遮蔽板50を凹体20に組み付けることができる。
なお、この組み付け状態を解除するには、遮蔽板50を上方に向けて引き抜けばよい、または、遮蔽板50の上端を下方に向けて所定の大きさ以上の力で押し込めばよい。この場合、所定の大きさ以上の力とは、遮蔽板50を車幅方向のどちらかに向けて倒させるための力である。
続いて、遮蔽板50の作用について説明する。フードパネル44が閉じられた状態では、実施例1の図5の説明と同様に、遮蔽板50によって、エンジンルームから回り込んで来る熱風を遮断することができる。そして、フードパネル44の後縁近傍は衝突物Fによって下方へ向けて外部衝撃力を受けると、遮蔽板50の上部はフードパネル44によって押圧されていき、遮蔽板50は車幅方向のどちらか(図9に示す矢印のどちらか)に向けて倒される。このことが、特許請求の範囲に記載の「前記遮蔽板は、前記フードパネルから下方へ向かう所定の大きさ以上の力を受けると、前記凹空間内において車幅方向のどちらかに向けて倒れるようにように組み付けられている」に相当する。
このようにして、遮蔽板50が倒されると、実施例1で説明した遮蔽板30が凹体20から抜け落ちた状態と同じになる。そのため、この参考例1のカウルルーバ2も実施例1のカウルルーバ1と同様に、遮蔽板50(実施例1において、遮蔽板30)の遮断能力を低減させることなく外部衝撃力の吸収量を増加させることができる。
なお、この参考例1の遮蔽板50は、凹体20の下方に抜け落ち不要な構成であるために、実施例1のように、凹体20の下方に遮蔽板30が抜け落ちるための空間は不要である。そのため、参考例1では、カウルルーバ2の下方の空間を有効利用できる。
参考例2
次に、図10〜11によって参考例2を説明する。
図10は、本発明のカウルルーバ3の分解斜視図である。図11は、図10のD−D断面図であり、遮蔽板60を凹体20に組み付け後の状態である。参考例1では、遮蔽板50を凹体20の上方から差し込んで、底板22に形成のリブ22dによって挟持させて、遮蔽板50を凹体20に組み付ける構成を説明した。これに対して、参考例2は、遮蔽板50を凹体20の上方から差し込んで、底板22に形成の係止壁22eに係止させて、遮蔽板60を凹体20に組み付ける構成である。このように参考例2参考例1と比較すると、遮蔽板60(参考例1では、遮蔽板50)を凹体20に組み付ける構成が相違している。したがって、参考例2においても実施例1、2と同様に、この相違点を主に説明していく。
図10に示すように、遮蔽板60は、凹体20の上方から差し込まれる。そして、図11に示すように、この差し込まれた状態で、遮蔽板60は凹体20に組み付けられる。この組み付け構成について詳述すると、遮蔽板60は板状の部材であり、凹空間20aの縦断面積と同等に形成されている。また、遮蔽板60の片面の下方には、係止爪61が突設されている。他方、凹体20の底板22には、この係止爪61を嵌め込み可能な係止孔22fを有する係止壁22eが突設されている。そして、係止爪61を係止壁22eの係止孔22fに嵌め込むことで、遮蔽板60を凹体20に組み付けることができる。
なお、この組み付け状態を解除するには、係止爪61を嵌め込んだ方向と逆方向に引き抜けばよい、または、参考例1と同様に、遮蔽板60の上端を下方に向けて所定の大きさ以上の力で押し込めばよい。この場合、所定の大きさ以上の力とは、遮蔽板60を車幅方向のどちらかに向けて倒させるための力である。
続いて、遮蔽板60の作用について説明する。フードパネル44が閉じられた状態では、実施例1の図5の説明と同様に、遮蔽板60によって、エンジンルームから回り込んで来る熱風を遮断することができる。そして、フードパネル44の後縁近傍は衝突物Fによって下方へ向けて外部衝撃力を受けると、遮蔽板60の上部はフードパネル44によって押圧されていき、係止爪61は係止孔22fから抜けた状態、もしくは係止爪61は折れ曲がった状態となり、遮蔽板60は車幅方向のどちらか(図11に示す矢印のどちらか)に向けて倒される。このことが、特許請求の範囲に記載の「前記遮蔽板は、前記フードパネルから下方へ向かう所定の大きさ以上の力を受けると、前記凹空間内において車幅方向のどちらかに向けて倒れるようにように組み付けられている」に相当する。
このようにして、遮蔽板60が倒されると、実施例1で説明した遮蔽板30が凹体20から抜け落ちた状態と同じになる。そのため、この参考例2のカウルルーバ3も実施例1のカウルルーバ1と同様に、遮蔽板60(実施例1において、遮蔽板30)の遮断能力を低減させることなく外部衝撃力の吸収量を増加させることができる。
また、この参考例2の遮蔽板60は、凹体20の下方に抜け落ち不要な構成であるために、参考例2では、参考例1のカウルルーバ2と同様に、カウルルーバ3の下方の空間を有効利用できる。
上述した内容は、あくまでも本発明の一実施の形態に関するものであって、本発明が上記内容に限定されることを意味するものではない。
実施例1では、遮蔽板30に突設した脱落防止突起32によって、凹体20に形成の貫通孔22cの上縁を係止することで、遮蔽板30を凹体20に組み付ける構成を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、遮蔽板30は凹体20から下方に向けて脱落するように組み付けられていれば構わない。その場合、例えば、遮蔽板30の板厚より僅かに薄くなるように凹体20の貫通孔22cの孔径が形成されていればよい。すると、遮蔽板30の両側面が貫通孔22cの孔壁を押し広げる格好となり、孔壁の弾性変形および遮蔽板30の両側面と孔壁との間で生じる摩擦力によって、遮蔽板30を凹体20に組み付けることができる。
図1は、実施例1のカウルルーバ1の分解斜視図である。 図2は、図1のB−B断面図であり、遮蔽板30を凹体20に組み付け前の状態である。 図3は、図2の遮蔽板30を凹体20に組み付け中の状態である。 図4は、図3の遮蔽板30を凹体20に組み付け後の状態である。 図5は、カウルルーバ1をフロントガラス40とフードパネル44との隙間に装着した縦断面図であり、遮蔽板30の作用を示している。 図6は、図5の遮蔽板30が凹体20から抜け落ちた状態を示す図である。 図7は、フードパネル44の裏面によって、載置板24が前傾斜板23と共に車両前方向へ押し込まれた状態を示す図である。 図8は、参考例1のカウルルーバ2の分解斜視図である。 図9は、図8のC−C断面図であり、遮蔽板50を凹体20に組み付け後の状態である。 図10は、参考例2のカウルルーバ3の分解斜視図である。 図11は、図10のD−D断面図であり、遮蔽板60を凹体20に組み付け後の状態である。 従来技術のカウルルーバ4を車両100に装着した斜視図である。 図13は、従来技術のカウルルーバ4の全体斜視図である。 図14は、従来技術のカウルルーバ4をフロントガラス40とフードパネル44との隙間に装着した縦断面図であり、遮蔽板130の作用を示している。 図15は、図14の遮蔽板130の折れ曲がり状態を示す図である。
符号の説明
1、2、3 カウルルーバ
10 本体
20 凹体
20a 凹空間
22 底板(底面)
22a リブ
22b 支持溝
22c 貫通孔
22d リブ
22e 係止壁
22f 係止孔
30、50、60 遮蔽板
31 支持体
32 脱落防止突起
40 フロントガラス
44 フードパネル
61 係止爪

Claims (4)

  1. 車幅方向に形成されたパネル形状の本体と、該本体の前縁から延設され該車幅方向に上方が開口された凹空間を有する凹体とからなっており、フロントガラスとフードパネルとの隙間に装着されており、前記凹空間の車幅方向における両側部は、該凹体と別体形成である遮蔽板によって覆われているカウルルーバであって、
    前記凹体の底面には貫通孔が形成されており、
    前記遮蔽板には、その両側面に脱落防止突起が形成されており、
    前記遮蔽板は、前記フードパネルから下方へ向かう所定の大きさ以上の力を受けると、前記凹体から下方へ向けて脱落するように、前記凹体の貫通孔に下方から差し込み状態で組み付けられており、
    この組み付けは、前記遮蔽板の脱落防止突起が前記凹体の貫通孔に対して係止することで行われていることを特徴とするカウルルーバ。
  2. 請求項1に記載のカウルルーバであって、
    前記凹体の底面には、前記遮蔽板を貫通可能な貫通孔が形成されており、
    前記遮蔽板の側面には、前記貫通孔の孔径に対して突出した脱落防止突起が形成されていることを特徴とするカウルルーバ。
  3. 請求項2に記載のカウルルーバであって、
    前記遮蔽板の側面における脱落防止突起の下方には、支持体が形成されており、
    前記貫通孔の下方には、前記支持体を嵌め合い可能な支持溝が形成されていることを特徴とするカウルルーバ。
  4. 請求項3に記載のカウルルーバであって、
    前記支持溝は、前記貫通孔に向けて該溝幅が狭まるように形成されていることを特徴とするカウルルーバ。
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