JP3979201B2 - 車両の歩行者保護構造 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両の歩行者保護構造に係り、特に、歩行者が車両に衝突した際に歩行者の受ける衝撃を緩和するための車両の歩行者保護構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、歩行者が車両に衝突した際に歩行者の受ける衝撃を緩和するための車両の歩行者保護構造においては、その一例が特開2001−199366号公報に示されている。
【0003】
図12に示される如く、この車両の歩行者保護構造では、ダッシュボード100の上面前縁100Aから略水平に延ばした片持梁形状の第1サポート102と、第1サポート102の先端102Aからウインドシールドガラス104に向って延びる第2サポート106とで略くの字断面構造にし、第2サポート106を第1サポート102に結合する薄い下部フランジ部106Aと、下部フランジ部106Aにつづく中空矩形断面のボックス部106Bと、ボックス部106Bにつながり上部フランジ部106Cとで構成しており、第1サポート102と第2サポート106の2部材を変形させることで、ウインドシールドガラス104の下部に当接する衝突体の衝撃を吸収している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この車両の歩行者保護構造においては、例えば、第1サポート102の板厚が薄く、その剛性が低い場合には、ウインドシールドガラス104の支持剛性が低くなるため、通常走行時におけるウインドシールドガラス104の振動に起因する室内騒音が悪化する。一方、室内騒音の悪化を防止するため、例えば、第1サポート102の板厚を厚くした場合には、衝突体が受ける反力が、衝突初期から後期にかけて全般に高くり、衝突体が受ける衝撃が大きくなってしまう。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、通常使用時には必要な剛性を確保することができると共に、衝突時には衝突体が受ける衝撃を効果的に緩和することができる車両の歩行者保護構造を得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明は、歩行者が当接した際に車体内側へ変形するカウルアッパパネルと、
ウインドシールドガラスの下端縁部を支持すると共に所定値以上の荷重が作用した場合に、全面が破片に粉砕する強化ガラスからなる支持部材と、
を有し、前記ウインドシールドガラスの下端縁部から車両下方に向けて延設された部位が前記支持部材となっており、該支持部材の下端部が、カウルパネルの底部に固定されていることを特徴とする。
【0007】
従って、通常使用時には、ウインドシールドガラスの下端縁部が強化ガラスからなる支持部材によって支持されているため、必要なウインドシールドガラスの支持剛性を確保することができる。一方、歩行者が当接し、支持部材に所定値以上の荷重が作用した場合には、支持部材の全面が破片に粉砕する。このため、衝突時には衝突体が受ける衝撃を効果的に緩和することができる。また、ウインドシールドガラスの下端縁部から車両下方に向けて延設された部位が強化ガラスからなる支持部材となっており、該支持部材の下端部が、カウルパネルの底部に固定されている。このため、支持部材を既存のウインドシールドガラスに使用されている強化ガラスで構成できコストを低減できる。また、支持部材をウインドシールドガラスと一体とすることで部品点数を少なくできる。
【0014】
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の車両の歩行者保護構造において、前記支持部材の表面に、前記支持部材が粉砕した後にも所定の反力を発生させる反力発生手段を貼着したことを特徴とする。
【0015】
従って、請求項1に記載の内容に加えて、支持部材の表面に貼着され、支持部材が粉砕した後にも所定の反力を発生させる反力発生手段によって、支持部材が粉砕した後にも所定の反力を発生させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明における車両の歩行者保護構造の第1比較例を図1〜図4に従って説明する。
【0017】
なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢印UPは車両上方方向を、矢印INは車幅内側方向を示す。
【0018】
図3に示される如く、本比較例の車体10におけるカウル部10Aの車幅方向中央部には、車幅方向に沿って支持部材としての強化ガラス12が配設されており、強化ガラス12の車幅方向に沿った長さは、例えば、カウル部10Aの車幅方向長の略1/3程度に設定されている。
【0019】
図1に示される如く、強化ガラス12はカウルパネル14内に略垂直に立設されており、強化ガラス12の下端部12Aは、カウルパネル14の底部14Aに形成された溝16内に接着剤18によって固定されている。
【0020】
また、強化ガラス12の上端部12Bは、衝撃吸収部材としてのカウルアッパパネル20の上壁部20Aに上方に向って形成された凹部22内に接着剤24によって固定されている。
【0021】
なお、カウルアッパパネル20の上壁部20Aは、縦壁部20Bの上端縁部から車両前方斜め下方に向って延設されており、縦壁部20Bの下端縁部からは、車両後方へ向ってフランジ20Cが形成されている。また、カウルアッパパネル20のフランジ20Cは、カウルパネル14の後側縦壁部14Bの上端縁部に車両後方に向って形成されたフランジ14Cに溶着されている。
【0022】
一方、カウルアッパパネル20の上壁部20Aの上面後部20Eには、ウインドシールドガラス26の下端縁部26Aが接着剤28によって固定されている。また、カウルアッパパネル20の上壁部20Aの上面前部20Fと、カウルパネル14の前側縦壁部14Dの上端縁部に車両前方に向って形成されたフランジ14Eとの間には、周知のカウルトップ40が架設されており、この周知のカウルトップ40の前部上面40Aには、シール42を介してフード44の後部が当接している。
【0023】
次に、本比較例の作用を説明する。
【0024】
比較例では、通常使用時には、ウインドシールドガラス26の下端縁部26Aが固定されたカウルアッパパネル20の上壁部20Aが、強化ガラス12によって支持されている。この結果、強化ガラス12によってウインドシールドガラス26を支持するのに必要充分な剛性を確保することができるため、通常走行時におけるウインドシールドガラス26の振動に起因する室内騒音が悪化するのを防止できる。
【0025】
一方、図2に示される如く、歩行者頭部等の衝突体Mが、ウインドシールドガラス26の下端縁部26Aの近傍に当接し、カウルアッパパネル20の上壁部20Aが車体内側、即ち下方へ変形し、強化ガラス12に所定値以上の荷重が作用した場合には、強化ガラス12は、その表面に形成された残留圧縮応力層の働きにより瞬時に全面均一に細かい破片に粉砕する。
【0026】
この結果、衝突時に衝突体Mに作用する反力Fは、図4に示される如く、カウルアッパパネル20の変形初期の点P、即ち、強化ガラス12が粉砕する点Pで最大反力F1となり、その後、反力Fは激減し、変形中期から変形後期にかけては、カウルアッパパネル20のみの反力略F2となる。このため、衝突体Mが受ける衝撃を効果的に緩和することができる。
【0027】
なお、図5に示される如く、強化ガラス12の上端部12Bとカウルアッパパネル20の上壁部20Aとの間に荷重伝達部材46を配設しても良い。この荷重伝達部材46は、アルミ等の金属からなり、上部に形成した対向面積の広い平面部46Aがカウルアッパパネル20の上壁部20Aと対向しており、下部に形成した対向面積の狭い断面三角形状の突起部46Bが強化ガラス12の上端部12Bの上面12Cに対向している。従って、この構成の場合には、荷重伝達部材46によって、カウルアッパパネル20の上壁部20Aの広い範囲に作用した荷重を、強化ガラス12の上面12Cの狭い範囲に集中して伝達することができる。この結果、カウルアッパパネル20に作用した荷重を強化ガラス12に効果的に伝達することができる。
【0028】
また、本比較例では、カウル部10Aの車幅方向中央部に強化ガラス12を1枚配置すると共に、強化ガラス12の車幅方向の長さを、カウル部10Aの車幅方向長の略1/3程度の長さとしたが、強化ガラス12の配設位置、車幅方向の長さ及び数は上記比較例に限定されない。
【0029】
次に、本発明における車両の歩行者保護構造の第2比較例を図6に従って説明する。
【0030】
なお、第1比較例と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
【0031】
図6に示される如く、本比較例では、衝撃吸収部材としてのフロントフェンダー50の一般面50Aが、フード44との見切り部分50Bから車体下方へ向けて折曲されており、フランジ50Cが形成されている。また、フロントフェンダー50の見切り部分近傍50Dとフロントアッパサイドメンバ52との間には、車両前後方向に沿って支持部材としての強化ガラス54が配設されている。
【0032】
強化ガラス54はフロントアッパサイドメンバ52の上壁部52Aに略垂直に立設されており、強化ガラス54の下端部54Aは、フロントアッパサイドメンバ52の上壁部52Aに形成された溝56内に接着剤58によって固定されている。
【0033】
また、強化ガラス54の上端部54Bは、フロントフェンダー50の見切り部分近傍50Dの下面に接着剤60によって固定されている。
【0034】
また、本比較例では、フード44の上部を構成する衝撃吸収部材としてのフードアッパパネル62の下面62Aに隣接して、支持部材としての強化ガラス64が略並行に配設されている。強化ガラス64の上面64Aは、フードアッパパネル62の下面62Aに所定の間隔で配設された複数の接着剤66によって固定されている。
【0035】
次に、本比較例の作用を説明する。
【0036】
比較例では、通常使用時には、フロントフェンダー50の見切り部分近傍50Dが、強化ガラス54によって支持されている。この結果、強化ガラス54によってフロントフェンダー50の見切り部分近傍50Dを支持するのに必要充分な剛性を確保することができる。また、フードアッパパネル62が下面62A側から強化ガラス64によって支持されている。この結果、強化ガラス64によってフードアッパパネル62に必要充分な剛性を確保することができる。
【0037】
一方、歩行者頭部等の衝突体が、フロントフェンダー50の見切り部分近傍50Dに当接し、フロントフェンダー50の見切り部分近傍50DAが車体内側、即ち下方へ変形し、強化ガラス54に所定値以上の荷重が作用した場合には、強化ガラス54は、その表面に形成された残留圧縮応力層の働きにより瞬時に全面均一に細かい破片に粉砕する。
【0038】
この結果、衝突時に衝突体に作用する反力は、フロントフェンダー50の変形初期、即ち、強化ガラス54が粉砕する点で最大反力となり、その後、反力は激減し、変形中期から変形後期にかけては、フロントフェンダー50のみの反力となる。このため、衝突体が受ける衝撃を効果的に緩和することができる。
【0039】
また、歩行者頭部等の衝突体が、フードアッパパネル62に当接し、フードアッパパネル62が車体内側、即ち下方へ変形し、強化ガラス64に所定値以上の荷重が作用した場合には、強化ガラス64は、その表面に形成された残留圧縮応力層の働きにより瞬時に全面均一に細かい破片に粉砕する。
【0040】
この結果、衝突時に衝突体に作用する反力は、フードアッパパネル62の変形初期、即ち、強化ガラス64が粉砕する点で最大反力となり、その後、反力は激減し、変形中期から変形後期にかけては、フードアッパパネル62のみの反力となる。このため、衝突体が受ける衝撃を効果的に緩和することができる。
【0041】
なお、図7に示される如く、強化ガラス64の上面64Aとフードアッパパネル62の下面62Aとの間に荷重伝達部材68を配設しても良い。この荷重伝達部材68は、アルミ等の金属からなり、上部に形成した対向面積の広い平面部68Aがフードアッパパネル62の下面62Aと対向しており、下部に形成した対向面積の狭い断面三角形状の突起部68Bが強化ガラス64の上面64Aに対向している。従って、この構成の場合には、荷重伝達部材68によって、フードアッパパネル62の広い範囲に作用した荷重を、強化ガラス64の上面64Aの狭い範囲に集中して伝達することができる。この結果、フードアッパパネル62に作用した荷重を強化ガラス64に効果的に伝達することができる。
【0042】
また、本比較例では、強化ガラス64とフードアッパパネル62とを所定の間隔で配設された複数の接着剤66によって固定したが、これに代えて、強化ガラス64の上面64A全体を接着シート等によってフードアッパパネル62の下面62Aに接着した構成としても良い。
【0043】
次に、本発明における車両の歩行者保護構造の実施形態を図8に従って説明する。
【0044】
なお、第1比較例と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
【0045】
図8に示される如く、本実施形態では、カウルアッパパネル20の上壁部20Aの車両前方側への突出長さが短くなっており、強化ガラス12がウインドシールドガラス26の下端縁部26Aと一体となっている。即ち、ウインドシールドガラス26の下端縁部26Aから車両下方に向けて延設された部位が、支持部材としての強化ガラス12となっている。
【0046】
次に、本実施形態の作用を説明する。
【0047】
本実施形態では、通常使用時には、ウインドシールドガラス26の下端縁部26Aが、ウインドシールドガラス26と一体となっている強化ガラス12によって支持されている。この結果、強化ガラス12によってウインドシールドガラス26の下端縁部26Aを支持するのに必要充分な剛性を確保することができるため、通常走行時におけるウインドシールドガラス26の振動に起因する室内騒音が悪化するのを防止できる。
【0048】
一方、歩行者頭部等の衝突体が、ウインドシールドガラス26の下端縁部26Aの近傍に当接し、強化ガラス12に所定値以上の荷重が作用した場合には、強化ガラス12は、その表面に形成された残留圧縮応力層の働きにより瞬時に全面均一に細かい破片に粉砕する。
【0049】
この結果、衝突時に衝突体に作用する反力は、カウルアッパパネル20における上壁部20Aの変形初期の点、即ち、強化ガラス12が粉砕する点で最大反力となり、その後、反力Fは激減し、変形中期から変形後期にかけては、カウルアッパパネル20における上壁部20Aのみの反力となる。このため、衝突体が受ける衝撃を効果的に緩和することができる。
【0050】
また、本実施形態では、ウインドシールドガラス26の下端縁部26Aから車両下方に向けて延設された部位が、支持部材としての強化ガラス12となっているため、部品点数を少なくすることができる。
【0051】
次に、本発明における車両の歩行者保護構造の第3比較例を図9に従って説明する。
【0052】
なお、第2比較例と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
【0053】
図9に示される如く、本比較例では、衝撃吸収部材としてのフロントフェンダー70が樹脂材で構成されており、フロントフェンダー70の一般面70Aは、フード44との見切り部分70Bから車体下方へ向けて折曲され縦壁部70Cとなっている。また、縦壁部70Cの下端縁部には、車幅方向内側に向ってフランジ70Dが形成されており、フランジ70Dはフロントアッパサイドメンバ52の上壁部52Aに固定されている。
【0054】
フロントフェンダー70の縦壁部70Cにおける車幅方向外側面70Eの全面または一部には、支持部材としての強化ガラス72が図示を省略した接着シートによって接着されている。
【0055】
次に、本比較例の作用を説明する。
【0056】
比較例では、通常使用時には、フロントフェンダー70の縦壁部70Cが、強化ガラス72によって支持されている。この結果、強化ガラス72によってフロントフェンダー70の見切り部分70B近傍を支持するのに必要充分な剛性を確保することができる。
【0057】
一方、歩行者頭部等の衝突体が、フロントフェンダー70の見切り部分70B近傍に当接し、フロントフェンダー70の見切り部分70B近傍が車体内側、即ち下方へ変形し、強化ガラス72に所定値以上の荷重が作用した場合には、強化ガラス72は、その表面に形成された残留圧縮応力層の働きにより瞬時に全面均一に細かい破片に粉砕する。
【0058】
この結果、衝突時に衝突体に作用する反力は、フロントフェンダー70の変形初期、即ち、強化ガラス72が粉砕する点で最大反力となり、その後、反力は激減し、変形中期から変形後期にかけては、フロントフェンダー70のみの反力となる。このため、衝突体が受ける衝撃を効果的に緩和することができる。
【0059】
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、図10に示される如く、強化ガラス12の片側表面に、金属板、樹脂板、樹脂フィルム等からなる反力発生手段80を貼着した構成としても良い。この場合には、強化ガラス12が粉砕した後にも反力発生手段80によって所定の反力を発生させることができるため、反力発生手段80の材質、厚さ等によって反力を容易に調整できる。なお、図11に示される如く、反力発生手段80を強化ガラス12の両側表面に貼着した構成としても良い。
【0062】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明は、歩行者が当接した際に車体内側へ変形するカウルアッパパネルと、ウインドシールドガラスの下端縁部を支持すると共に所定値以上の荷重が作用した場合に、全面が破片に粉砕する強化ガラスからなる支持部材と、を有し、ウインドシールドガラスの下端縁部から車両下方に向けて延設された部位が支持部材となっており、該支持部材の下端部が、カウルパネルの底部に固定されているため、通常使用時には必要な剛性を確保することができると共に、衝突時には衝突体が受ける衝撃を効果的に緩和することができるという優れた効果を有する。また、コストを低減できると共に部品点数を少なくできるという優れた効果を有する。
【0066】
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の車両の歩行者保護構造において、支持部材の表面に、支持部材が粉砕した後にも所定の反力を発生させる反力発生手段を貼着したため、請求項1に記載の効果に加えて、支持部材が粉砕した後にも所定の反力を発生させることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図3の1−1線に沿った拡大断面図である。
【図2】 本発明の第1比較例に係る車両の歩行者保護構造の作用説明図である。
【図3】 本発明の第1比較例に係る車両の歩行者保護構造が適用された車体を示す車両斜め前方から見た斜視図である。
【図4】 本発明の第1比較例に係る車両の歩行者保護構造の変形ストロークと反力との関係を示すグラフである。
【図5】 本発明の第1比較例の変形例に係る車両の歩行者保護構造の要部を示す側断面図である。
【図6】 本発明の第2比較例に係る車両の歩行者保護構造を示す車両斜め前方内側から見た断面斜視図である。
【図7】 本発明の第2比較例の変形例に係る車両の歩行者保護構造の要部を示す側断面図である。
【図8】 本発明の実施形態に係る車両の歩行者保護構造を示す側断面図である。
【図9】 本発明の第3比較例に係る車両の歩行者保護構造を示す車両斜め前方内側から見た断面斜視図である。
【図10】 本発明の他の実施形態に係る車両の歩行者保護構造を示す側断面図である。
【図11】 本発明の他の実施形態に係る車両の歩行者保護構造を示す側断面図である。
【図12】 従来技術に係る車両の歩行者保護構造を示す側断面図である。
【符号の説明】
12 強化ガラス(支持部材)
14 カウルパネル
20 カウルアッパパネル(衝撃吸収部材)
26 ウインドシールドガラス
46 荷重伝達部材
50 フロントフェンダー(衝撃吸収部材)
54 強化ガラス(支持部材)
62 フードアッパパネル(衝撃吸収部材)
64 強化ガラス(支持部材)
68 荷重伝達部材
70 フロントフェンダー(衝撃吸収部材)
72 強化ガラス(支持部材)
80 反力発生手段

Claims (2)

  1. 歩行者が当接した際に車体内側へ変形するカウルアッパパネルと、
    ウインドシールドガラスの下端縁部を支持すると共に所定値以上の荷重が作用した場合に、全面が破片に粉砕する強化ガラスからなる支持部材と、
    を有し、前記ウインドシールドガラスの下端縁部から車両下方に向けて延設された部位が前記支持部材となっており、該支持部材の下端部が、カウルパネルの底部に固定されていることを特徴とする車両の歩行者保護構造。
  2. 前記支持部材の表面に、前記支持部材が粉砕した後にも所定の反力を発生させる反力発生手段を貼着したことを特徴とする請求項1に記載の車両の歩行者保護構造。
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