JP2010173596A - 衝撃吸収部材及び車両用バンパ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】変形ストロークを増大することなく歩行者保護性能を向上した衝撃吸収部材、及び、このような衝撃吸収部材を備えた車両用バンパ構造を提供する。
【解決手段】弾性を有する材料によって形成され、車両の車体前部に設けられる衝撃吸収部材30を、車体に設けられた基部20から前方へ突出して形成された上側突出部31と、上側突出部の下方に設けられ基部から前方へ突出して形成された下側突出部32と、上側突出部の下面及び下側突出部の上面の車両前後方向における中間部分を連結する連結部33と、上側突出部の基部側の端部における上面部を下側へ凹ませて形成された減肉部34と、下側突出部の基部と対向する面部における上部を車両前方側へ凹ませて形成され、基部との間に隙間を形成する基部側段部35とを有する構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等の車両の車体前端部に設けられる衝撃吸収部材及び車両用バンパ構造に関し、特に歩行者との衝突時における歩行者の傷害を軽減するものに関する。
自動車等の車両には、歩行者との衝突時に脚部等の障害を軽減することが要求されている。このため、車体前端部に設けられる外装部材であるバンパフェイスの内側に、例えば硬質ウレタンフォーム等の発泡樹脂や、比較的脆弱な板金部材によって形成された衝撃吸収部材(EA材)を配置し、衝突時にはこの衝撃吸収部材が変形することによってエネルギを吸収し、歩行者の脚部に加わる衝撃を軽減することが一般的に行われている。
また、特許文献1には、上述したような衝撃吸収部材において、エネルギ吸収特性を維持しつつ、歩行者の膝部への衝撃を緩和することを目的として、上下方向に離間した上側延出部及び下側延出部を設けるとともに、上側延出部が屈曲して形成されたものが記載されている。
特開2007−204017号公報
上述したような衝撃吸収部材の効果は、主として衝撃吸収部材の変形ストロークに依存するため、必要とされる衝撃吸収特性を得るために要求される衝撃吸収部材のサイズは拡大する傾向にあり、例えばフロントオーバーハングを長くする必要があるなど、車両のパッケージングやスタイリングに与える制約が大きくなっている。
本発明の課題は、変形ストロークを増大することなく歩行者保護性能を向上した衝撃吸収部材、及び、このような衝撃吸収部材を備えた車両用バンパ構造を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、上述した課題を解決する。
請求項1の発明は、弾性を有する材料によって形成され、車両の車体前部に設けられる衝撃吸収部材であって、前記車体に設けられた基部から前方へ突出して形成された上側突出部と、前記上側突出部の下方に設けられ前記基部から前方へ突出して形成された下側突出部と、前記上側突出部の下面及び前記下側突出部の上面の車両前後方向における中間部分を連結する連結部と、前記上側突出部の前記基部側の端部における上面部を下側へ凹ませて形成された減肉部と、前記下側突出部の前記基部と対向する面部における上部を車両前方側へ凹ませて形成され、前記基部との間に隙間を形成する基部側段部とを有することを特徴とする衝撃吸収部材である。
請求項2の発明は、前記下側突出部の前記基部側段部の下端部を、前記下側突出部への荷重の入力中心高さよりも下側に配置したことを特徴とする請求項1に記載の衝撃吸収部材である。
請求項3の発明は、前記下側突出部の下面部における前部を後部に対して段状に凹ませて形成された下側段部を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の衝撃吸収部材である。
請求項4の発明は、バンパフェイスの内側に上下方向に離間して配置された一対の衝撃吸収部材を配置した車両用バンパ構造であって、上側の前記衝撃吸収部材として請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の衝撃吸収部材を用いたことを特徴とする車両用バンパ構造である。
本発明によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)車両が歩行者と衝突して衝撃吸収部材が車両前方側からの圧縮荷重を受けると、上側突出部は減肉部を設けたことによって、上方へ反り上がるように変形する。また、下側突出部は基部側段部と基部との間の隙間が押しつぶされることによって、基部との接合部を軸として上方へ回転する。これによって、歩行者の脚部は上方へすくい上げられるとともに、脚上部が脚下部に対して車両後方側へ回転するように倒れる。このとき、歩行者の脚部は、脚上部の引っ張り上げモーメントによってフロントフード側へ引き上げられる。これによって、歩行者の脚部へ加わる傷害値が低減される。
また、上側突出部及び下側突出部は、前後方向に押しつぶされるとともに上方へ曲げ変形し、さらに上下の突出部の変形量の差によって連結部も圧縮されて変形するため、実質的に前後方向の圧縮変形によってのみエネルギを吸収する既存の衝撃吸収部材に対して、同等の前後変形ストロークであればエネルギ吸収量を増加することができ、また、エネルギ吸収量が同等である場合には衝撃吸収部材のサイズを小さくすることができる。
(2)下側突出部の基部側段部の下端部を、下側突出部への荷重の入力中心高さよりも下側に配置することによって、下側突出部を確実に上方へ反り上がらせることができ、上述した効果を確保できる。
(3)下側突出部の下面部における前部を後部に対して段状に凹ませて形成された下側段部を形成することによって、下側突出部は車両前後方向の圧縮荷重を受けた際にこの段部を起点として上方が凸となるように屈曲する。これによって、下側突出部及び連結部の変形によるエネルギ吸収量をよりいっそう増大できる。
本発明を適用した衝撃吸収部材の実施例を有する車両用バンパ構造の横断面図である。 図1の車両用バンパ構造における衝撃吸収部材及びバンパビームの模式的外観斜視図である。 図1の車両用バンパ構造における衝突前後の状態を示す模式的横断面図である。 図1の車両用バンパ構造における衝撃吸収部材の衝突後における横断面図である。 本発明の比較例の車両用バンパ構造の横断面図である。 本発明の実施例及び比較例における衝突時の加速度−変形量線図である。 本発明の実施例及び比較例における衝突時のPLI膝部の曲げ角の推移を示すグラフである。
本発明は、変形ストロークを増大することなく歩行者保護性能を向上した衝撃吸収部材、及び、このような衝撃吸収部材を備えた車両用バンパ構造を提供する課題を、衝撃吸収部材の上下突出部の後端部に減肉部及び基部側段部を設けるとともに、上下突出部の中間部を連結する縦壁状の連結部を設けることによって解決した。
以下、本発明を適用した衝撃吸収部材及び車両用バンパ構造の実施例について説明する。
実施例のバンパ構造は、例えば、乗用車等の自動車の車体前端部に設けられるものである。
図1は、実施例のバンパ構造を車幅方向から見た横断面図である。
バンパ構造1は、バンパフェイス10、バンパビーム20、上側衝撃吸収部材30、下側衝撃吸収部材40等を備えて構成されている。
バンパフェイス10は、車体の前端部に設けられ外部に露出する外装部材である。
バンパフェイス10は、例えばポリプロピレン(PP)樹脂等によって一体成型された本体部11及びエアダム部12を有する。本体部11は、例えば、歩行者の膝部付近の高さに配置されている。エアダム部12は、バンパフェイス10の下端部であって、例えば、歩行者の脛部付近の高さに配置されている。
本体部11及びエアダム部12の間には、図示しないラジエータ等の冷却系に走行風を導入する開口が形成されている。また、本体部11の上部には、装飾部材であるグリル13(図3参照)が設けられている。
バンパビーム20は、バンパフェイス10の本体部11の後方に設けられ、車幅方向に略沿って延びた梁状の部材である。バンパビーム20は、上側衝撃吸収部材30を支持する本発明にいう基部として機能する。
図2は、上側衝撃吸収部材30及びバンパビーム20を斜め前方側の斜め上方側から見た模式的外観斜視図である。
バンパビーム20は、車両前方側が凸となるように湾曲して形成されている。
バンパビーム20は、図1に示すように、フロントパネル21及びリアパネル22を接合し、車幅方向から見た横断面形状が閉断面となる中空体として形成されている。
フロントパネル21は、バンパフェイス10の本体部11の裏面に対向する前面部21aと、前面部21aの上端部及び下端部からそれぞれ後方側へ突き出した上面部21b、下面部21cとを備えている。前面部21の高さ方向における中央部には、溝部21dが形成されている。
リアパネル22は、フロントパネル21の前面部21aの後方側に配置される後面部22aと、後面部22aの上端部及び下端部からそれぞれ前方側へ突き出した上面部22b、下面部22cとを備えている。
これらのフロントパネル21及びリアパネル22は、それぞれ例えば鋼板をプレス加工することによって一体的に形成される。
フロントパネル21及びリアパネル22は、フロントパネル21の上面部21b、下面部21cの後端部と、リアパネル22の上面部22b、下面部22cの前端部とをそれぞれ溶接等によって固定することによって接合される。
図2に示すように、バンパビーム20は、リアパネル22の後面部22aに取り付けられる左右一対のステー23によって、図示しない車体のメインフレーム等に取付られる。
上側衝撃吸収部材30は、バンパビーム20のフロントパネル21の前面部21aに取り付けられ、車幅方向に略沿って配置されている。
上側衝撃吸収部材30は、衝撃エネルギの吸収効果を有する例えば硬質ウレタンフォーム等の発泡樹脂材料によって一体に形成された衝撃吸収(EA)フォーム体である。上側衝撃吸収部材30は、その車幅方向の略沿った全長にわたって、略均一な横断面形状を有している。
上側衝撃吸収部材30は、図1等に示すように、上側突出部31、下側突出部32、連結部33等を有する。
上側突出部31は、バンパビーム20のフロントパネル21の前面部21aから車両前方側へ突き出して形成されている。上側突出部31の車両後方側の端部は、フロントパネル21の前端部21aにおける溝部21dよりも上側の領域と対向して配置されている。
下側突出部32は、バンパビーム20のフロントパネル21の前面部21aから車両前方側へ突き出して形成され、上側突出部31とは上下方向に離間して配置されている。下側突出部32の車両後方側の端部は、フロントパネル21の前端部21aにおける溝部21dよりも下側の領域と対向して配置されている。
上側突出部31及び下側突出部32は、その断面形状がそれぞれ車両の前後方向にほぼ沿った長辺を有する略矩形状に形成されている。また、上側突出部31及び下側突出部32の前端部は、バンパフェイス10の本体部11の裏面と間隔を隔てて対向している。
連結部33は、上側突出部31の下面部及び下側突出部32の上面部の車両前後方向における中間部を連結する部分である。連結部33は、略鉛直方向に沿って延びた縦壁状(横断面形状において柱状)に形成されている。
上側突出部31の後部には、肉削ぎによって上下方向の厚みを他の部分よりも小さくした減肉部34が形成されている。減肉部34は、上側突出部31の上面における後方側の領域を、前方側の領域に対して下側に凹ませることによって形成されている。上側突出部31の上面部における後方側の領域(減肉部34に相当する領域)は、バンパビーム20側が下がった斜面として形成されている。このような減肉部34を設けることによって、上側突出部31のバンパビーム20側受け面は、その下側に偏って配置されている。
下側突出部32の後端部には、バンパビーム20と対向する後面部における上側の領域を車両前方側に段状に凹ませて形成した段部35が形成されている。段部35が形成された領域においては、下側突出部32の後面部とバンパビーム20との間には隙間が形成される。
この段部35の下端部の高さH1は、衝突時に下側突出部32に作用する入力の中心高さH2よりも低く設定されている。この段部35は、本発明にいう基部側段部として機能する。
下側突出部33の下面部には、車両前方側の領域を車両後方側に対して上側へ段状に凹ませて形成した段部36が形成されている。段部36の後端部は、車両前後方向における位置が連結部33の後面部と略同じ位置に配置されている。この段部36は、本発明にいう下側段部として機能する。
下側衝撃吸収部材40は、バンパフェイス10のエアダム部12の後方側に配置され、車体の図示しないクロスメンバ等に固定されている。下側衝撃吸収部材40は、例えばPP樹脂等の弾性を有する樹脂材料によって、インジェクション成型により一体に形成されている。下側衝撃吸収部材40は、車両が歩行者の脚部と衝突した際に、脚部に作用する抗力が上側衝撃吸収部材30よりも大きくなるように、その形状、材質等を設定されている。
以下、実施例の車両用バンパ構造1における歩行者ダミーとの衝突時の作用について説明する。
図3は、衝突前後の状態を示す模式的横断面図であって、図3(a)は衝突前の状態を示し、図3(b)は衝突後の状態を示している。
ここでは、歩行者ダミーとして、歩行者の脚部を模したインパクタであるPLI100を用いている。
PLI100は、それぞれ人体における該当箇所と同様の質量、寸法に形成された上脚部110、下脚部120、膝部130等を備えている。
PLI100は、膝部130がバンパフェイス10の本体部11と略同じ高さとなるようにバンパフェイス10に衝突させられる。
図3(b)に示すように、実施例の車両用バンパ構造1においては、PLI100との衝突時における上側衝撃吸収部材30の抗力が下側衝撃吸収部材40の抗力よりも小さいこと、及び、上側衝撃吸収部材30の前端部が上方へ変位することによって、PLI100の上部が下部よりも車両後方側となるように転ばせる回転モーメントが生じる。このため、上脚部110の慣性によって、PLI100全体が図示しないフロントフードの上方側へすくい上げられる。また、上下の衝撃吸収部材30,40の変形によっても、衝撃によるエネルギが吸収される。これらの作用によって、PLI100に作用する加速度は低減され、仮に実際に歩行者と衝突した場合であっても、歩行者の脚部への障害値は軽減される。
以下、衝突時における上側衝撃吸収部材30の変形態様について、より詳細に説明する。
図4は、上側衝撃吸収部材30の衝突後における横断面図である。なお、図4において、参考のため衝突前の上側衝撃吸収部材30の形状を破線によって示している。
上側突出部31は、先端部から受ける荷重Fuによって、車両前後方向に押し潰されるとともに、減肉部34を設けていることによって、先端部が上方へ変位するように反り上がる曲げ変形が生じる。
また、下側突出部32は、先端部から受ける荷重Flによって、車両前後方向に押し潰されるとともに、段部35が押し潰されてバンパビーム20のフロントパネル21と当接し、隙間がなくなることによって、バンパビーム20との接合部付近を中心として先端部が上方へ振り上げられる方向に回転する。
さらに、下側突出部32には、下面部の段部36の後端部を起点として、上方が凸となるように屈曲する曲げ変形が生じる。
このとき、連結部33は、上下の突出部31,32の変形量の差に起因して、上下方向の圧縮荷重を受けて変形する。
上側衝撃吸収部材30においては、上下の突出部31,32の車両前後方向の圧縮変形に加えて、突出部31,32の曲げ変形及び連結部33の上下方向の圧縮変形によってもエネルギが吸収されるので、車両前後方向の長さや変形ストロークを増大することなくエネルギの吸収量を大きくすることができ、また、突出部31,32の先端部が上方へ変位することによって、歩行者の脚部を上方へすくい上げることができる。
次に、上述した実施例の効果を、以下説明する本発明の比較例と対比して説明する。なお、比較例の説明において、上述した実施例と実質的に同様の箇所については同じ符号を付して説明を省略し、主に相違点について説明する。
図5は、比較例の車両用バンパ構造の横断面図である。
比較例の車両用バンパ構造は、実施例の上側衝撃吸収部材30に代えて、以下説明する上側衝撃吸収部材50を有するものである。上側衝撃吸収部材50の横断面形状は、前端部の下部に面取りが施されている以外は、略矩形状に形成されている。上側衝撃吸収部材50は、主に車両前後方向の圧縮変形のみによってエネルギの吸収を図っている。また、上側衝撃吸収部材50の車両前後方向の長さは例えば約90mm程度に設定されている。これに対し、実施例の上側衝撃吸収部材30の車両前後方向の長さは例えば約60mm程度に設定されている。
図6は、実施例及び比較例の車両用バンパ構造に対してPLI100衝突させた際に、PLI100の下脚部に作用する加速度(G)と、変形量(変形ストローク)(S)との相関を示すG−S線図である。図6において、縦軸は加速度を示し、横軸は変形量を示している。また、図6において、実施例のデータを実線で示し、比較例のデータを破線で示している(図7において同様)。
図6に示すように、実施例においては、最大Gは比較例と略同等であるが、最大変形量が小さくなっている。また、実施例においては、変形量が小さい領域から加速度の立ち上がり(グラフにおける傾き)が大きく、効率よくエネルギの吸収を行っていることがわかる。
図7は、実施例及び比較例の車両用バンパ構造に対してPLI100を衝突させた際の膝部130の曲げ角の推移を示すグラフである。図7において、横軸は時間を示し、縦軸は膝部130の曲げ角を示している。
実施例においては、膝部130の曲げ角が比較例よりも大幅に小さくなっており、歩行者の脚部への傷害が軽減されていることがわかる。
以上説明したように、本実施例によれば、少ない変形ストロークであっても効率よくエネルギを吸収できることから、上側衝撃吸収部材30の車両前後方向の長さを小さくすることができ、車両パッケージングの設計自由度を向上してスペース効率を高めるとともに、バンパ等が大型化することを防止して車両のデザイン、外観品質を向上することができる。また、上側衝撃吸収部材30のサイズを小さくできることによって、重量やコストの低減も図ることができる。
また、上側衝撃吸収部材30の前端部が衝突時に上昇して歩行者の脚部をすくい上げるとともに転ばせることから、下側衝撃吸収部材40の抗力を過度に高めることなく脚部を転ばせることができ、下側衝撃吸収部材40の抗力に起因する脚部への曲げモーメントを低減することができる。
(変形例)
本発明は、以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。
衝撃吸収部材及びバンパ構造の構造、各部材の形状や材質等は、上述した実施例のものに限定されず適宜変更することができる。例えば、衝撃吸収部材を形成する材料や、詳細な形状は適宜変更することができる。また、下側衝撃吸収部材の材料として、上側衝撃吸収部材と同様のフォーム材や、板金製のものを用いることができる。また、バンパビームの構造も実施例のものには限定されず、例えばアルミニウム系合金の押し出し材等によってバンパビームを形成してもよい。
1 バンパ構造
10 バンパフェイス 11 本体部
12 エアダム部 13 グリル
20 バンパビーム 21 フロントパネル
21a 前面部 21b 上面部
21c 下面部 21d 溝部
22 リアパネル 22a 上面部
30 上側衝撃吸収部材 31 上側突出部
32 下側突出部 33 連結部
34 減肉部 35 段部
36 段部
40 下側衝撃吸収部材 50 上側衝撃吸収部材(比較例)
100 PLI 110 上脚部
120 下脚部 130 膝部

Claims (4)

  1. 弾性を有する材料によって形成され、車両の車体前部に設けられる衝撃吸収部材であって、
    前記車体に設けられた基部から前方へ突出して形成された上側突出部と、
    前記上側突出部の下方に設けられ前記基部から前方へ突出して形成された下側突出部と、
    前記上側突出部の下面及び前記下側突出部の上面の車両前後方向における中間部分を連結する連結部と、
    前記上側突出部の前記基部側の端部における上面部を下側へ凹ませて形成された減肉部と、
    前記下側突出部の前記基部と対向する面部における上部を車両前方側へ凹ませて形成され、前記基部との間に隙間を形成する基部側段部と
    を有することを特徴とする衝撃吸収部材。
  2. 前記下側突出部の前記基部側段部の下端部を、前記下側突出部への荷重の入力中心高さよりも下側に配置したこと
    を特徴とする請求項1に記載の衝撃吸収部材。
  3. 前記下側突出部の下面部における前部を後部に対して段状に凹ませて形成された下側段部を有すること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の衝撃吸収部材。
  4. バンパフェイスの内側に上下方向に離間して配置された一対の衝撃吸収部材を配置した車両用バンパ構造であって、
    上側の前記衝撃吸収部材として請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の衝撃吸収部材を用いたこと
    を特徴とする車両用バンパ構造。
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