JP2006232042A - 車両の前部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】歩行者が受けるダメージをより低減するとともに、省スペース性に優れた車両の前部構造を提供する。
【解決手段】バンパフェイス10と、バンパフェイス10の後方側に設けられた下部エネルギアブソーバ20と、バンパフェイス10の後方側かつ下部エネルギアブソーバ20の上方側に設けられ、中空に形成された上部エネルギアブソーバ30とを有する車両の前部構造を、上部エネルギアブソーバ30は、下部エネルギアブソーバ20よりも車両の前後方向に沿った圧縮破壊荷重が小さく、その前端部33が下部エネルギアブソーバ20の前端部22よりも前方に配置され、かつ、後端部が下部エネルギアブソーバ20の前端部22よりも後方に配置される構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等の車両の前部構造に関するものである。
自動車等の車両において、歩行者と衝突した場合に、歩行者が受けるダメージを低減することが要望されている。
例えば、車両の前端部に備えられたバンパフェイスの内側に、エネルギアブソーバ(EA)として、ポリプロピレン(PP)樹脂の発泡体等を配置し、衝突時にその変形によって衝撃を吸収することが知られている。
しかし、このようなPP製の発泡体を用いたEAは、その変形前の寸法に対する変形量(クラッシャブルストローク)が少ないから、必要な変形量を得るためには、そのサイズを大型化しなければならず、車両のデザインの自由度が損なわれ、また、車両内部のスペースを有効に活用することができない。また、部品点数が増加し、さらに衝撃吸収材を形成する材料について、その廃車時におけるリサイクル性を考慮する必要がある。
これに対し、バンパフェイスの内側に、アルミ合金を押出加工して形成され、歩行者との衝突によって塑性変形する中空のバンパリインフォースメントをEAとして配置し、この塑性変形によって衝撃を吸収することが知られている(例えば、特許文献1)。
このような中空体をEAとして用いた場合、その変形前の寸法に対する変形量を大きくすることができるから、比較的少ないスペースによって歩行者保護を図ることができる。
一方、近年、車両の前部構造には、歩行者との衝突時における、いわゆる「足払い性」が求められている。足払い性とは、歩行者の脚部が車両のフロントバンパ部と衝突した場合に、脚部を支点として歩行者の頭部側を車両のボンネット上に倒れこませる特性のことを指し、これによって、歩行者が受けるダメージをさらに低減することができる。
このような足払い性は、例えば、EAを上下に分割して配置し、上側の変形量を下側よりも大きくすることによって得ることができる。
特開2004−203183号公報
しかし、上述したPP発泡体をEAとして用いた従来技術の場合は、十分な足払い性を得るために上側のEAの変形量を確保しようとすると、そのサイズを大きくしなければならず、車両のデザイン等に及ぼす影響がさらに大きくなってしまう。
一方、上述したアルミ合金の押出材を用いる従来技術においても、足払い性をより向上することが要望されている。
本発明の課題は、衝突時に歩行者が受けるダメージをより低減するとともに、省スペース性に優れた車両の前部構造を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、上述した課題を解決する。
請求項1の発明は、バンパフェイスと、前記バンパフェイスの後方側に設けられた下部エネルギアブソーバと、前記バンパフェイスの後方側かつ前記下部エネルギアブソーバの上方側に設けられ、中空に形成された上部エネルギアブソーバとを有する車両の前部構造において、前記上部エネルギアブソーバは、前記下部エネルギアブソーバよりも前記車両の前後方向に沿った圧縮破壊荷重が小さく、その前端部が前記下部エネルギアブソーバの前端部よりも前方に配置され、かつ、後端部が前記下部エネルギアブソーバの前記前端部よりも後方に配置されることを特徴とする車両の前部構造である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の車両の前部構造において、前記上部エネルギアブソーバは、前記車両の前後方向に沿った圧縮破壊荷重を、前記車両と歩行者との衝突時にこの上部エネルギアブソーバに入力される荷重以下としたことを特徴とする車両の前部構造である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の車両の前部構造において、前記上部エネルギアブソーバを、塑性変形領域を有する材料によって形成するとともに、前記下部エネルギアブソーバを、弾性を有する材料によって形成したことを特徴とする車両の前部構造である。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の車両の前部構造において、前記上部エネルギアブソーバの前記車両の前後方向における圧縮破壊荷重を、前記上部エネルギアブソーバの前端部が、前記下部エネルギアブソーバの前端部よりも前記車両の前方側にある場合に、その後方側の領域にある場合よりも小さくしたことを特徴とする車両の前部構造である。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の車両の前部構造において、前記下部エネルギアブソーバは、前記車両の前後方向における前記上部エネルギアブソーバの前記後端部と略同じ位置に、その周辺の部分よりも剛性が高い高剛性部を有することを特徴とする車両の前部構造である。
請求項6の発明は、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の車両の前部構造において、前記上部エネルギアブソーバは、板金加工によって形成されたことを特徴とする車両の前部構造である。
本発明によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)上部エネルギアブソーバを中空に形成したから、その変形前のサイズに対する変形量を大きくすることができ、その前端部を、下部エネルギアブソーバの前端部よりも前方に配置したから、歩行者との衝突後、下部エネルギアブソーバに荷重が入力される以前に、上部エネルギアブソーバが変形を開始することによって、衝突初期の衝撃を吸収し、下部エネルギアブソーバに起因する歩行者のダメージを低減することができる。そして、上部エネルギアブソーバの後端側を、下部エネルギアブソーバの前端部よりも後方側に配置したから、上部エネルギアブソーバは、変形終了時には、その先端部が下部エネルギアブソーバよりも後退し、これによって足払い効果が得られる。
(2)上部エネルギアブソーバの圧縮破壊荷重を、歩行者との衝突時に入力される荷重以下としたから、歩行者の保護をより確実に行うことができる。
(3)上部エネルギアブソーバは、塑性変形領域を有する材料によって形成したから、その変形後に車両の前後方向に潰された形状を維持し、かつ、下部エネルギアブソーバは、弾性を有する材料によって形成したから、変形後その弾性によって復元する。これによって、上下のエネルギアブソーバの変形量の差が確保され、上述した足払い効果をより確実に発揮することができる。
(4)上部エネルギアブソーバは、その圧縮破壊荷重を、下部エネルギアブソーバの前端よりも前方側の領域において、他の領域よりも小さくしたから、衝突初期における衝撃をより効果的に吸収することができ、歩行者が受けるダメージをさらに低減することができる。
(5)下部エネルギアブソーバは、上部エネルギアブソーバの後端部の下方に高剛性部を有するから、下部エネルギアブソーバのそれより後方側の部分の過度の撓みを抑制し、上述した足払い効果をより確実に発揮することができる。
(6)上部エネルギアブソーバは、板金加工によって形成したから、材料として比較的肉薄の金属板を用いることができ、これによって変形量を大きくすることができ、また、低コストで形成することができる。
本発明は、衝突時に歩行者が受けるダメージをより低減するとともに、省スペース性に優れた車両の前部構造を提供するという目的を、アッパーEAを、鋼板をプレス加工することによって中空に形成し、その前端部をロワーEAの前端部よりも前方に配置するとともに、後端部をこのロワーEAの前端部よりも後方に配置することによって実現した。
以下、本発明を適用した車両の前部構造の実施例について、図面等を参照して説明する。
図1は、本実施例の車両の前部構造を、車幅方向から見た状態を示す断面図である。
本実施例の車両の前部構造は、バンパフェイス10と、ロワーエネルギアブソーバ(ロワーEA)20と、アッパーエネルギアブソーバ(アッパーEA)30と、メインビーム40とを備えている。
バンパフェイス10は、例えば、乗用車等の車両の前端部に設けられ、ポリプロピレン(PP)等の樹脂によって形成されたカバー状の部材であって、上下方向における中間部分に、通気用の開口11が形成されている。
ロワーEA20は、バンパフェイス10の車両の後方側の面部に対し、隙間を有して対向して設けられ、略車幅方向にわたって延在する梁状の衝撃緩衝部材である。ロワーEA20は、例えば、弾性を有する樹脂系の材料によって形成され、その長手方向を車両の横方向に沿って配置されている。
ロワーEA20は、斜面部21と、リブ22,23,24を備えている。斜面部21は、その前端側が低くなるように傾けて配置された平板状の部材であって、リブ22,23,24は、この斜面部21の下面側から略鉛直に突き出して一体に形成され、車両の前方側から順次配列されている。
リブ22及びリブ24は、それぞれ斜面部21の前端部と後端部とにそれぞれ接続されている。また、リブ23は、その車両の前後方向における位置が、アッパーEA30の後端部(メインビーム40の前端部)と略同じに配置されている。
図2は、図1のII−II部矢視図である(但し、バンパフェイス10及びアッパーEA30は図示しない)。
ロワーEA20、アッパーEA30(図2では図示しない)、メインビーム40は、それぞれ図示しないバンパフェイス10の内面形状に沿って湾曲した形状となっているが、リブ23と、メインビーム40の車両前方側の面とは、その曲率を略同じに形成することによって、車両の前後方向における位置が、車幅方向にわたって略同じとなるように配置されている。
アッパーEA30は、バンパフェイス10の後方側の面部に対して所定の間隔を有して対向するとともに、上述したロワーEA20の上方側に配置され、略車幅方向に沿って延在する梁状に形成されている。
アッパーEA30は、例えば、塑性変形領域を有する1対の鋼板プレス部材31,32の両端部を、相互に例えば溶接等によって接合して形成された閉断面を有し、中空に形成されている。このプレス部材31,32の接合部は、メインビーム40の車両前方側の上端部及び下端部にそれぞれ設けられ、メインビーム40の対応する角部をそれぞれカバーするようになっている。
アッパーEA30の上述した閉断面の部分は、略矩形の横断面形状を有し、その車両の前方側の部分は、そのバンパフェイス10に対向する前端部33側に近づくにつれて、徐々に高さ方向の寸法が小さくなるテーパ部34が形成されている。このテーパ部34は、車両前後方向において、上述したロワーEA20のリブ22よりも前方側の部分に形成されている。
テーパ部34は、アッパーEA30の上面部35を、前方側が下がるように折り曲げるとともに、アッパーEA30の下面部36を、前方側が上がるように折り曲げることによって形成され、これらの屈曲部35a,36aは、車両の前後方向において、ロワーEA20のリブ22と略同じ位置に配置されている。
メインビーム40は、アッパーEA30に対して、車両の前後方向における後方側に備えられ、アッパーEA30が支持されるものである。メインビーム40は、例えばアルミニウム合金の押出材によって形成され、矩形の横断面を有する管状に形成され、この矩形の長辺方向を上下方向に沿って配置されている。また、メインビーム40は、その横断面における長辺間にわたして配置された補強リブを備えている。
次に、上述した本実施例による効果を、本発明の比較例を参照して説明する。
図3は、比較例の車両の前部構造を、車幅方向から見た状態を示す断面図である。以下、上述した実施例と同様の部分については、同じ符号を付して説明を省略し、主に相違点について説明する。
比較例の車両の前部構造は、実施例のロワーEA20に代えて、以下説明するロワーEA120及びロワーPP発泡体150を備えるとともに、実施例のアッパーEA30に代えて、アッパーPP発泡体160を備える点で実施例と相違する。以下、詳細に説明する。
ロワーEA120は、平面部121と、リブ122,123,124とを備えている。平面部121は、車両の前後方向及び車幅方向に対して、それぞれ略並行に配置された面部であり、リブ122,123,124は、それぞれ平面部121の下面側から略垂直に突き出して一体に形成され、車両の前方側から順次配列されている。
ロワーPP発泡体150は、発泡ポリプロピレンによって中実に形成され、バンパフェイス10とロワーEA120との間に配置されている。ロワーPP発泡体150は、略矩形の横断面形状を有する梁状に形成され、バンパフェイス10及びロワーEA120に沿って、車幅方向に延在している。
アッパーPP発泡体160は、発泡ポリプロピレンによって中実に形成され、バンパフェイス10及びメインビーム40の間に配置されている。アッパーEA160は、略矩形の横断面形状を有する梁状に形成され、バンパフェイス10及びメインビーム40に沿って、車幅方向に延在している。
このアッパーPP発泡体160は、ロワーPP発泡体150よりも、車両の前後方向における長さが大きく形成され、これによって、車両の前方側からの荷重を受けた場合の変形量が大きくなっている。
図4は、比較例の車両の前部構造における歩行者との衝突後の状態を示す図である。
バンパフェイス10は、衝突により生じた荷重によって車両の後方側に押されて移動し、ロワーPP発泡体150及びアッパーPP発泡体160に接触する。
さらにバンパフェイス10が後退すると、ロワーPP発泡体150及びアッパーPP発泡体160は、それぞれロワーEA120及びメインビーム40と接し、これらの間で圧縮され、変形する。
この変形によって、ロワーPP発泡体150及びアッパーPP発泡体160は、衝撃を吸収し、歩行者が受けるダメージを低減し、また、これらの変形量の差によって、バンパフェイス10のアッパーPP発泡体160と接する側の部分は、ロワーPP発泡体150と接する側の部分よりもΔ2だけ後退し、これによって足払い効果が得られる。
しかし、比較例の車両の前部構造がEAとして用いているPP発泡体は、その変形前のサイズに対する変形量が少なく、所望の衝撃吸収効果や、足払い効果を得るためには、そのサイズを比較的大きくする必要がある。
これに対し、図5は、実施例の車両の前部構造の歩行者との衝突時におけるアッパーEA30の変形途中の状態を示す図である。また、図6は、実施例の車両の前部構造におけるアッパーEA30の変形終了後の状態を示す図である。
本実施例において、歩行者との衝突によって、バンパフェイス10が後退すると、まずアッパーEA30の前端部33に接触する。
そして、バンパフェイス10がさらに後退することによって、アッパーEA30がバンパフェイス10とメインビーム40との間に挟まれて、変形を開始する。このとき、アッパーEA30は、上面部35及び下面部36にそれぞれ形成された屈曲部35a,36aが、相互に開く方向に変形することによって、比較的小さい荷重であっても変形し、前端部33が後退する。
そして、バンパフェイス10がさらに後退し、ロワーEA20と接するまでに、アッパーEA30は、その変形によって、衝突初期の衝撃のエネルギを吸収する。なお、図5は、バンパフェイス10がロワーEA20と接したときの状態を示している。
バンパフェイス10が、図5に示す状態よりもさらに後退すると、アッパーEA30は、上面部35、下面部36の屈曲部35a,36aよりも後方側の領域が座屈することによって、前端部33はさらに後方側に移動する。アッパーEA30は、最終的には、その内部の空間が殆ど潰されるまで変形し、その材料の塑性によって変形後の形状を維持する。
なお、車両の前後方向におけるアッパーEA30の圧縮破壊荷重は、その前端部33がロワーEA20の前端部よりも前方側にある場合よりも、後方側にある場合のほうが大きくなるようになっている。
一方、ロワーEA20は、斜面部21のリブ22とリブ23との間の部分が撓むことによって、衝撃を吸収するが、その後、材料の弾性力によって、変形前の形状にほぼ復元する。
そして、衝突による各部材の変形が終了した状態では、図6に示す状態となり、アッパーEA30の前端部33の後退に起因して、バンパフェイス10のアッパーEA30と接する側の部分は、ロワーEA20と接する側の部分よりもΔ1だけ後退し、これによって足払い効果が得られる。
以上のように、本実施例によれば、以下のような効果を奏することができる。
(1)アッパーEA30を、塑性変形領域を有する鋼板によって中空に形成したから、例えば比較例のようにPP発泡体等の弾性体を用いる場合と比較して、その変形前のサイズに対する変形量を大きくすることできるから、必要なエネルギ吸収性能を得るために必要なスペースを、小さくすることができ、車両のデザイン等の自由度を向上することができる。また、同等のスペースを利用する場合、吸収可能なエネルギ量を増加させることができる。
(2)アッパーEA30の塑性変形終了後における前端部が、ロワーEA20の前端部よりも後退するようにしたから、足払い効果を確実に発揮することができる。このとき、上述したように、アッパーEA30は、もとのサイズに対する変形量が大きいから、ロワーEA20に対するその前端部33の後退量を確保することが容易であり、これによって、足払い効果を向上することができる。
(3)変形前におけるアッパーEA30の前端部33が、ロワーEA20よりも前方に配置されているから、ロワーEA20への入力が開始される以前に、アッパーEA30が変形を開始して衝撃を吸収し、ロワーEA20に起因する歩行者のダメージを低減することができる。このとき、アッパーEA30の前端部33がロワーEA20の前端部よりも前方にある領域では、アッパーEA30が比較的小さい荷重であっても変形するようにしたので、衝突初期の衝撃を効果的に吸収することができる。
(4)衝突吸収部材として、比較例のようにPP発泡体を用いる場合と比較して、部品点数を削減することができ、また、リサイクル性を向上することができる。
(5)ロワーEA20は、車両の前後方向におけるアッパーEA30の後端部と略同じ位置に、他の部分よりも剛性が高い高剛性部であるリブ23を有するから、リブ23よりも後方側の部分の撓みを防止して、上述した足払い効果をより確実に発揮することができる。
(変形例)
本発明は、以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
(1)上述した実施例は、上部エネルギアブソーバを鋼板のプレス部材によって形成するとともに、下部エネルギアブソーバを樹脂系材料によって形成しているが、これらの材料や製法はこれに限定されない。例えば、上部エネルギアブソーバを金属材料の押出材によって形成してもよく、また、樹脂系材料や、複合材料等を用いてもよい。また、下部エネルギアブソーバも、例えば金属材料によって形成してもよい。
(2)上述した実施例は、上部エネルギアブソーバの断面形状を車両の前後方向に沿って変化させることによって、その圧縮破壊荷重が変形量に応じて変化するようにしているが、これに限らず、例えば、圧縮破壊荷重の異なった複数の部材を組み合わせて用いても同様の効果を得ることができる。
本発明を適用した車両の前部構造の実施例を車幅方向から見た状態を示す断面図である。 図1のII−II部矢視図である。 本発明の比較例における車両の前部構造を車幅方向から見た状態を示す断面図である。 図3の車両の前部構造における歩行者との衝突後の状態を示す図である。 図1の車両の前部構造の歩行者との衝突時におけるアッパーEAの変形途中の状態を示す図である。 図1の車両の前部構造におけるアッパーEAの変形終了後の状態を示す図である。
符号の説明
10 バンパフェイス
20 ロワーエネルギアブソーバ(EA)
21 斜面部
22,23,24 リブ
30 アッパーエネルギアブソーバ(EA)
34 テーパ部
35a,36a 屈曲部
40 メインビーム


Claims (6)

  1. バンパフェイスと、
    前記バンパフェイスの後方側に設けられた下部エネルギアブソーバと、
    前記バンパフェイスの後方側かつ前記下部エネルギアブソーバの上方側に設けられ、中空に形成された上部エネルギアブソーバとを有する車両の前部構造において、
    前記上部エネルギアブソーバは、前記下部エネルギアブソーバよりも前記車両の前後方向に沿った圧縮破壊荷重が小さく、その前端部が前記下部エネルギアブソーバの前端部よりも前方に配置され、かつ、後端部が前記下部エネルギアブソーバの前記前端部よりも後方に配置されること
    を特徴とする車両の前部構造。
  2. 請求項1に記載の車両の前部構造において、
    前記上部エネルギアブソーバは、前記車両の前後方向に沿った圧縮破壊荷重を、前記車両と歩行者との衝突時にこの上部エネルギアブソーバに入力される荷重以下としたこと
    を特徴とする車両の前部構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両の前部構造において、
    前記上部エネルギアブソーバを、塑性変形領域を有する材料によって形成するとともに、前記下部エネルギアブソーバを、弾性を有する材料によって形成したこと
    を特徴とする車両の前部構造。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の車両の前部構造において、
    前記上部エネルギアブソーバの前記車両の前後方向における圧縮破壊荷重を、前記上部エネルギアブソーバの前端部が、前記下部エネルギアブソーバの前端部よりも前記車両の前方側の領域にある場合に、その後方側の領域にある場合よりも小さくしたこと
    を特徴とする車両の前部構造。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の車両の前部構造において、
    前記下部エネルギアブソーバは、前記車両の前後方向における前記上部エネルギアブソーバの前記後端部と略同じ位置に、その周辺の部分よりも剛性が高い高剛性部を有すること
    を特徴とする車両の前部構造。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の車両の前部構造において、
    前記上部エネルギアブソーバは、板金加工によって形成されたこと
    を特徴とする車両の前部構造。

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