JP4786164B2 - プラント監視制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、発電システム、水処理システム、産業システム等の各種のプラントの監視制御を行うプラント監視制御システムに関する。
従来のプラント監視制御システムにおいては、プラントの各機器を制御する複数台のプラント制御器、各プラント制御器からプラントデータを収集してプラントの状態を監視したりプラント制御器を介してプラントの各機器の制御操作を行う監視操作装置、およびプラント制御器で実行する制御プログラムを作成するためのエンジニアリングツールを備え、これらのプラント制御器、監視操作装置、エンジニアリングツールを制御ネットワークで接続した構成のものがある。
ところで、このような従来のプラント監視制御システムにおいて、各プラント制御器は、プラントの各種の機器を制御するために制御プログラムが書き換え可能になっているが、この場合、各プラント制御器は機種毎に制御プログラムのアーキテクチャ(特にアドレス体系)が異なる場合がある。すなわち、プラント制御器の製造メーカの違いによってアドレス体系が異なる場合や、同じ製造メーカのものでも新旧の機種の違いによってアドレス体系が異なることがある。
したがって、従来技術において、プラント監視制御システムを使用するユーザは、各プラント制御器について、プラントの各種の機器を制御するための制御プログラムをプログラミングする場合には、アドレス体系などを含めて各プラント制御器固有のアーキテクチャを全て十分に理解した上で、各種のプラント制御器のアーキテクチャに依存したプログラミングを個別に行うことが必要であった。
また、このプラント監視制御システムを使用するユーザは、監視操作装置において、各プラント制御器から各機器のデータを収集してプラントの状態を監視したり、プラントの各機器への制御指令をプラント制御器を介して出力するための制御操作を行うためには、各プラント制御器の機種毎に監視する信号のアドレスを指定するなどの監視操作のための各種の設定を行う必要があった。
なお、従来、異種言語の制御プログラムにより動作する各プラント制御器に対してそれぞれプログラミングを行う場合において、各プラント制御器向けに記述された異なる高級言語の制御プログラムを共通の中間言語に一旦変換してから最終的な実行コードに変換し、この実行コードを各プラント制御器にダウンロードすることにより、ユーザは常に自己の習得している高級言語で制御プログラムの記述を行うことができるようにした技術も開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−282692号公報
このように、従来、プラント監視制御システムを使用するユーザは、プラント制御器の機種によってアドレス体系などのアーキテクチャが異なる場合には、使用するプラント制御器全てのアーキテクチャを十分に理解した上で、機種毎に個別に制御プログラムを作成する必要があり、また、監視操作装置についても、プラント制御器を監視、操作する上で、その機種毎に監視操作のための各種設定を行う必要があった。そのため、プラント監視制御システムを使用するユーザの負担が大きく、プラントの監視、制御を実行する上での大きな障害になっていた。
また、特許文献1に記載されているものでは、プラント制御器に対して異種の高級言語のプログラミングを行う場合でも、共通の中間言語に一旦変換された後に、最終的な機械言語に変換されるので、ユーザは自己の習得している高級言語でプログラムの記述を行うことができる利点がある。しかし、プラント制御器がたとえ共通の高級言語で動作するような場合であっても、機種が異なるためにアドレス体系が異なっていることがあり、そのような場合には、プラント制御器の各機種ごとにこれを考慮して制御プログラムを作成する必要があり、依然としてユーザの負担が大きいという問題がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、プラント制御器の機種によって制御プログラムのアドレス体系が異なる場合でも、ユーザはその相異を意識することなく、ある特定の機種のプラント制御器のアドレス体系でプログラムを記述するだけでよく、また、監視操作装置についても、プラント制御器を監視、操作する上でも機種毎にソフトウェアを作成する必要はなく共通のアドレス体系に基づいて監視操作のための各種の設定を行うことができるようにして、プラントの監視操作を行う上でのユーザの負担を大幅に軽減したプラント監視制御システムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は、プラントの各機器を制御する複数台のプラント制御器、各プラント制御器からプラントデータを収集してプラントの状態を監視したりプラント制御器を介してプラントの制御操作を行う監視操作装置、およびプラント制御器で実行する制御プログラムを作成するためのエンジニアリングツールを備え、これらのプラント制御器、監視操作装置、エンジニアリングツールが制御ネットワークで接続されているプラント監視制御システムにおいて、次の構成を採用している。
すなわち、本発明において、上記エンジニアリングツールは、特定機種のプラント制御器向けに記述された制御プログラムのアドレス体系を他の機種のプラント制御器向けに記述された制御プログラムのアドレス体系に対応させるツール側アドレス変換テーブルと、このツール側アドレス変換テーブルを参照して制御プログラムをコンパイルするコンパイラとを備えるとともに、このコンパイラでコンパイルされた制御プログラムを上記制御ネットワークを介して上記プラント制御器にダウンロードする通信手段を含む一方、上記プラント制御器は、上記エンジニアリングツールからダウンロードされた制御プログラムを格納するアプリケーションプログラムメモリ、プラントの各機器に対する入出力用のプラントデータを格納するデータメモリ、自己のプラント制御器のアドレス体系が他のプラント制御器のアドレス体系と異なる場合には、他のプラント制御器のアドレス体系を自己のアドレス体系に対応させる制御器側アドレス変換テーブル、および上記アプリケーションプログラムメモリに格納された上記ダウンロード後の制御プログラムに基づいて、上記制御器側アドレス変換テーブルを参照して上記監視操作装置との間でデータ通信を行う通信制御手段を備えることを特徴としている。
本発明によれば、エンジニアリングツールに関して、メーカで各機種に応じたアドレス変換用テーブル等を予め一度だけ作成しておけば、プラント制御器の機種によって制御プログラムのアーキテクチャが実際には異なる場合でも、ユーザは、その相異を意識することなくある特定の機種のプラント制御器のアーキテクチャに基づくアドレス体系でもって制御プログラムを記述するだけでよい。したがって、既存の機種と異なる機種を新たに追加したり、既存の機種の一部を他の異なる機種のものと交換する場合でも制御プログラムを作り直す作業が不要となる。
また、既存の機種とは異なるアドレス体系を有するプラント制御器を制御ネットワーク内に新たに追加したり交換したりした場合でも、監視操作装置上のソフトウェアを改造することなく、監視操作装置によって既存のプラント制御器と同様にして当該プラント制御器を介してプラントの監視操作が可能となる。
このため、ユーザは一種類のプログラミング方法を習得するだけでよく、プラント制御器の機種が異なるごとに個別に制御プログラムを作成する必要がないので、プラントの監視、制御を行う上でのユーザの負担を大幅に軽減することが可能になる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1におけるプラント監視制御システムの全体を示す構成図である。
この実施の形態1のプラント監視制御システム1は、複数のプラント制御器2a,2b、監視操作装置3、エンジニアリングツール(以下、エンジツールと略記する)4を備え、これらの機器2a,2b,3,4がデータの授受を行うための制御ネットワーク5を介して互いに接続されている。そして、ここではプラント制御器2a,2bの内、一つのプラント制御器2bを機種B、他のプラント制御器2aを機種Aとしたとき、機種Bのプラント制御器2bは、他の機種Aのプラント制御器2aとアドレス空間の分割などのアドレス体系が異なっているものとする。
上記の監視操作装置3は、各プラント制御器2a,2bで収集したプラントデータ(温度,速度,スイッチなどの状態等)を監視したり、各プラント制御器2a,2bを制御操作するための指令を与えたりするもので、図示しないがキーボードやマウス等の入力操作部を備えるとともに、各プラント制御器2a,2bから得られるプラントデータを表示するディスプレイ等を備えている。そして、予め、監視対象信号を監視操作装置3に登録しておくことにより、各プラント制御器2a,2bでの実行状態等がディスプレイで監視できるようになっている。また、監視操作装置3は、入力操作部を操作して各プラント制御器2a,2bに対する制御指令等も出力することが可能であり、さらに、各プラント制御器2a,2bの異常状態等も監視できるようになっている。
エンジツール4は、各プラント制御器2a,2bで実行する制御プログラムを作成するためのもので、例えばパーソナルコンピュータ等で構成されている。そして、このエンジツール4は、特定機種(ここでは機種A)のプラント制御器2a向けに記述された制御プログラムのアドレス体系を他の機種(ここでは機種B)のプラント制御器2b向けに記述された制御プログラムのアドレス体系に対応させるアドレス変換テーブル41(特許請求の範囲のツール側アドレス変換テーブルに相当)と、このアドレス変換テーブル41を参照して制御プログラムをコンパイルするコンパイラ42と、このコンパイラ42でコンパイルされた制御プログラムを制御ネットワーク5を介して所定のプラント制御器2a,2bにダウンロードする通信手段としての通信部43とを備えている。なお、このアドレス変換テーブル41は、当該システム1を提供するメーカ側において予め作成されている。
各プラント制御器2a,2bは、図示しないプラントに配備されたセンサやアクチュエータ等の各機器を制御したり各機器からのデータを採取するもので、両機種A,B共に、エンジツール4で作成した制御プログラムが実行されるCPUカード21、監視操作装置3やエンジツール4との間で制御ネットワーク5を介してデータ通信するための通信カード22、およびプラントの各機器に対してプラントデータの入出力を行うための入出力カード23を備えている。
CPUカード21内には、エンジツール4からダウンロードされた制御プログラムがアプリケーションソフトウェアとして格納されるアプリケーションプログラムメモリ211、プラントの各機器に対する入出力用のプラントデータを格納するデータメモリ212、後述のCPU214の基本動作を規定する基本プログラムが格納された基本プログラムメモリ、制御プログラムや基本プログラムに基づいて所定の制御動作を行うCPU214、通信カード22の後述する通信制御部221との間でプラントデータのやり取りを専用に行うデータアクセス制御部215とを備えている。そして、通常、各プラント制御器2a,2bには上記のCPU214や基本プログラムメモリ213が実装されているが、特に、機種Bのプラント制御器2bに関してはCPUカード21に専用のデータアクセス制御部215を設けることにより、基本プログラムメモリ213のメモリ内容を改造することなく使用可能としている。
通信カード22には、CPUカード21のデータアクセス制御部215や制御ネットワーク5を介した通信の仲立ちを行うファームウェアとして構成された通信制御部221、およびこの通信制御部221により監視操作装置3に転送すべきプラントデータを一時的に格納するバッファメモリ222を備えている。さらに、機種Bのプラント制御器2bについては、アドレス変換テーブル223(特許請求の範囲の機器側アドレス変換テーブルに相当)が設けられている。このアドレス変換テーブル223は、他の機種Aのプラント制御器2aのアドレス体系を自己のプラント制御器2bのアドレス体系に対応させる必要があるため、エンジツール4のアドレス変換テーブル41と同じアドレス変換を行えるように設定されている。なお、このアドレス変換テーブル223は、機種Bのプラント制御器2bを提供するメーカ側において予め作成されている。また、機種Bの通信制御部221は、アドレス変換テーブル223を参照してCPUカード21のデータアクセス制御部215との間でデータのやり取りを行うようになっている。
そして、上記のCPUカード21のデータアクセス制御部215と通信カード22の通信制御部221とによって特許請求の範囲における通信制御手段が構成されている。
ここで、既存の機種Aのプラント制御器2aに対して、機種Bのプラント制御器2bを新たに追加したり、機種Aのプラント制御器2aの一部を機種Bのプラント制御器2bと交換したりする場合には、エンジツール4において、この機種Bのプラント制御器2bのための制御プログラムを新たにプログラミングすることが必要となる。
各プラント制御器2a,2bのプログラミングに適用される言語として、ここでは周知のPOL言語(Problem Oriented Language)を使用する。そして、例えば、図2に示すような形態でプログラミングを行うものとする。なお、このようなPOL言語に限らず、プラント制御に適した他の言語を使用することも可能である。
図2において、符号61〜64は入出力データであり、実アドレスを指定する必要のある信号である。65は複数シートに渡ってプログラムを記述した際に、他のシートでも使用するために、他のシートに渡される信号であり、実アドレスを指定する必要のない信号である。また、符号71〜73は定数入力の信号、符号81,82等は実アドレスを指定する必要のない信号をそれぞれ表している。エンジツール4のコンパイラ42は、図2のような形態で記述されたPOL言語に基づく制御プログラムを機種Bのプラント制御器2bで実行可能なようにコンパイルする。その際、コンパイラ42は、アドレス変換テーブル41を参照して制御プログラムのコンパイルを行う。
すなわち、プログラミングにおいては、入出力データのような実アドレスを指定する必要のある信号については、実アドレスを指定する。図2の例では、符号61の信号にIOW5という実アドレスを、符号62の信号にIOW10を、符号63の信号にIOW300を、符号64の信号にRIOW7を、それぞれ指定している。また、図2において、符号81,82の信号ように、実アドレスを指定する必要のない中間信号へのアドレス割付けは、アドレス変換テーブル41を用いてコンパイラ42によって自動的に行われる。
ここでは説明の便宜上、機種Aと機種Bとのプラント制御器2a,2b内の各々のアドレス体系は、例えば図3に示すようなアドレス体系になっているものとする。一般にプラント制御器内のアドレス空間は、その用途毎に分割されている。例えば、機種Aのプラント制御器2aに関しては、複数のプログラムで共通的に使用するための変数エリアであるコモン変数、特定のプログラム内でのみ使用するための変数エリアであるローカル変数等に分割されている。同様に、機種Bのプラント制御器2bに関しても、機種Bのアーキテクチャーに基づいたアドレス空間の分割が行われている。このように機種A,Bが異なると、これらのアドレス空間の分割は、機種A,B間で一致しない。
機種Bのプラント制御器2bについても、エンジツール4において機種Aと同一の方法でプログラミングを可能とするために、コンパイラ42はアドレス変換テーブル41を用いて図3に示すようにして制御プログラムのコンパイルを行う。例えば、機種Aのコモン変数エリアであるCOW0〜COW1000にアドレス割付けを行うべきときには、機種Bの汎用レジスタZR0〜ZR1000のエリアに割り付けるようなアドレス変換を行う。
なお、これらの規則は、変換対象のプラント制御器の機種に依存するため、アドレス変換テーブルは機種毎に保有しておく必要がある。すなわち、ここでは既存の機種Aに対して異なる機種はBのみであるが、他の異なる機種C,D,…等が存在する場合には、機種Bのアドレス変換テーブル41のみならず、機種C,D,…についてそれぞれアドレス変換テーブルを保有しておく。
また、アドレス変換テーブル41の作成にあたっては、機種Bでアドレス空間が余るものは、余った空間は未使用空間とする。逆に、機種Bでアドレス空間が不足するものは、使用可能な空間分のみが使用できるように、ユーザがプログラミング可能な空間に予め制限を設けておき、使用可能な空間をオーバして使用された場合には、コンパイラ42でチェック処理を実施して使用空間オーバーエラーとする。また、機種Aで準備されている空間と同等機能の空間が機種Bに存在しない場合には、機種Bの汎用レジスタ等、汎用的に使用できる空間を使用して、機種Bが持つ命令と組み合わせることにより、機種Aと同一機能を実現するための制御プログラムをコンパイラ42にて生成することで実現する。
これらアドレス割付け処理におけるアドレス変換処理は、図2において符号61〜64で示す実アドレスを指定されている信号のみならず、符号81,82で示したようなコンパイラ42が自動でアドレスをアサインする信号に対しても実施される。
こうして、エンジツール4のコンパイラ42でコンパイルされた制御プログラムは、通信部43により制御ネットワーク5を介して機種Bのプラント制御器2bに送出される。機種Bのプラント制御器2bは、この制御プログラムのデータを通信制御部221からデータアクセス制御部215に転送するため、この機種Bに適合したアドレス体系をもつ制御プログラムがアプリケーションプログラムメモリ211に格納される。
このように、異なるアーキテクチャのアドレス体系をもつ機種Bのプラント制御器2bをシステム1に新たに追加する場合には、あたかも機種Aのプラント制御器2aであるかのようにプログラミングすることが可能となる。このため、新たに追加する機種Bのプラント制御器2bについて、ユーザがプログラミングする際の手間を大幅に削減することが可能になる。また、機種Aのプラント制御器2aが故障するなどしてその一部を機種Bのプラント制御器2bと交換するような場合でも、機種Aで使用していたプログラムに変更を加えることなく、コンパイルし直すのみで機種Bで実行できるため、プラント制御器を交換する際にもプログラムを作り直す作業が不要となり、この点でもユーザの負担を大幅に軽減することができる。
次に、こうしてエンジツール4から機種Bのプラント制御器2bに制御プログラムがダウンロードされた後、このプラント制御器2bによりプラントの各機器で得られるプラントデータを監視操作装置3に取り込んでディスプレイにトレンド画面として表示する場合の動作について説明する。
プラント制御器2bは、CPU214が基本プログラムメモリ213の基本プログラムおよびアプリケーションプログラムメモリ211の制御プログラムに基づいて、一定周期で入出力カード23を介して図外のプラントの各機器の制御を行ない、また、各機器で得られるプラントデータを入出力カード23を介してデータメモリ212に格納している。
ここで、監視操作装置3は、機種Bのプラント制御器2bに連なるプラントの各機器の監視を行う際、制御ネットワーク5を介して機種Bのプラント制御器2bに対してデータ収集要求を出力する。その場合、監視操作装置3のプログラムは、機種Aを前提に作成されているため、機種Aのアドレス体系を使用してデータ収集要求を行うことになる。
プラント制御器2bの通信カード22の通信制御部221は、監視操作装置3からのデータ収集要求を受け取ると、アドレス変換テーブル(その内容は図3と同じ)223を参照してアドレス変換を行い、CPUカード21のデータアクセス制御部215に転送する。
CPU214は、データアクセス制御部215に転送されてきたデータ収集要求のあるアドレスに対応したプラントデータをデータメモリ212から読み出し、これを再びデータアクセス制御部215を介して通信カード22の通信制御部221に転送する。通信制御部221は、読み出されたプラントデータのアドレス体系をアドレス変換テーブル223を参照して機種Aに対応したアドレス体系に変換した後、制御ネットワーク5を経由して監視操作装置3に対して要求されたプラントデータを送信する。プラントデータを受信した監視操作装置3は、このプラントデータをディスプレイにトレンド画面として表示する。
図4は、監視操作装置3で監視するトレンド画面の一例であり、プラント制御器2b内の実アドレスIOW300、RIOW7、IOW5の信号の時系列データをグラフ形式で表示した場合を示している。図4に示すようなトレンド画面においては、予め、トレンド画面で監視対象とする信号を監視操作装置3に登録しておく必要があり、この例では、IOW300、RIOW7、IOW5といった実アドレス情報を登録している。監視操作装置3は、登録された情報を元に、上述のようにしてプラント制御器2bに対して必要なデータのデータ収集要求を定周期で発行し、プラント制御器2bからのプラントデータを収集してディスプレイにトレンド画面としてグラフなどの形式で表示する。
このように機種Bのプラント制御器2bにおいては、通信カード22内の通信制御部221においてアドレス変換テーブル223を用いてデータ収集指令のアドレス変換を行うようにしているので、この機種Bのプラント制御器2bを制御ネットワーク5内に追加したり交換したりした場合でも、監視操作装置3上のソフトウェアを改造することなく、監視操作装置3によって機種Aの場合と同様にして機種Bのプラント制御器2bで得られるプラントの各機器の監視が可能となる。
次に、監視操作装置3から機種Bのプラント制御器2bに対してプラントの各機器に対する制御指令を送信する場合の動作について説明する。
例えば、プラントの機器として弁の開閉を指示する場合、監視操作装置3に実装されたソフトウェアを使用してオペレータがプラント制御器2bに対して指示を出す。これは、実際には、監視操作装置3からプラント制御器2bに対するデータ書込要求として処理される。
監視操作装置3は、機種Aのプラント制御器2aを前提にプログラムが作成されているため、アドレス体系等は機種Aのものを使用してデータの書込要求を出力する。プラント制御器2bの通信カード22の通信制御部221は、アドレス変換テーブル223を参照してこの書込要求のデータのアドレス変換を行い、CPUカード21のデータアクセス制御部215に転送する。
CPU214は、データアクセス制御部215に転送されてきたデータをデータメモリ212の書込要求のあるアドレスに書き込む。これにより、CPU214は、データメモリ212に書き込まれた弁開閉制御用のデータ、アプリケーションプログラムメモリ211の制御プログラム、および基本プログラムメモリ213の基本プログラムに基づいてプラントの弁の開閉等を制御する。
このように、機種Bのプラント制御器2bは、通信カード22内の通信制御部221にてアドレス変換を行うことができるので、監視操作装置3が前提としている機種Aとして通信が可能となる。このため、機種Aとは異なる機種Bのプラント制御器2bを制御ネットワーク5内に追加したり、機種Aの一部と交換したりする場合でも、監視操作装置3上のソフトウェアを改造することなく、監視操作装置3から機種Bのプラント制御器2bに対する操作が可能となる。
実施の形態2.
図5はこの実施の形態2におけるプラント監視制御システムにおいて、機種Bのプラント制御器2bの部分のみを取り出して示す構成図であり、図1に示した実施の形態1と対応する構成部分には同一の符号を付す。
この実施の形態2の場合も、実施の形態1と同様に、監視操作装置3は機種Aのプラント制御器2aの監視操作を行うことを前提としてプログラミングされている。そして、機種Aと異なる機種Bのプラント制御器2bが、当該システム1に追加、あるいは一部の機種Aと交換されるものとする。
この実施の形態2の特徴は、機種Bのプラント制御器2bにおいて、CPUカード21上のCPU214は基本プログラムおよび制御プログラムに従ってデータメモリ212からプラントデータを定周期で読み出すと、データアクセス制御部215は、この読み出されたプラントデータを通信制御部221に逐次転送し、通信制御部221はこの転送されてきたプラントデータをバッファメモリ222にコピーする。そして、通信制御部221は、監視操作装置3からのプラントデータの収集要求がある場合には、このバッファメモリ222にコピーされたプラントデータを読み出して監視操作装置3に送信するようにしている。
この場合、CPU214がデータメモリ212からプラントデータを読み出してデータアクセス制御部215が通信制御部221に対してデータ転送を行う範囲は、監視操作装置3から監視対象になりえる範囲の全領域とする。一般に、プラント制御器のCPU214は、定周期で同一処理を繰り返し実行しており、このような定周期のデータコピー処理を行うことは何ら問題はない。
また、バッファメモリ222にプラントデータをコピーする場合、データメモリ212内には、機種Bが持つ本来のメモリマップに従った並び方でプラントデータが格納されているので、通信制御部221がバッファメモリ222にプラントデータをコピーする際には、通信制御部221がアドレス変換テーブル(図3)を参照して、図5中に示すように機種Bのメモリ体系を機種Aのメモリ体系に従ったデータの並び方となるようにアドレス変換を行う。
そして、監視操作装置3から機種Bのプラント制御器2bに対してデータ収集要求があった場合には、通信制御部221は、データアクセス制御部215へのデータ収集要求は行わずに、通信カード22内のバッファメモリ222に格納されているプラントデータを取得して制御ネットワーク5を経路して監視操作装置3に返信する。
このように、この実施の形態2では、プラント制御器2bのバッファメモリ222に対して定周期でプラントデータのコピー処理を行っているので、通信制御部221が監視操作装置3からデータ収集要求を受信した場合、通信制御部221は、その都度データアクセス制御部215に対してデータ収集要求を発行する必要がなく、即座に監視操作装置3に対してプラントデータを送信することができる。このため、監視操作装置3のディスプレイにトレンド画面を表示する場合の表示更新性能が向上する。
また、データアクセス制御部215は、監視操作装置3からのデータ収集要求の頻度によらず、常に一定の周期で一定量のプラントデータを通信制御部221に転送し、これに応じて通信制御部221がバッファメモリ222にコピーするので、監視操作装置3からのデータ収集要求の頻度によってCPU214がデータメモリ212からプラントデータを読み出す頻度が増加することがない。このため、定周期でプラント制御を実行することを主目的とするCPU214の処理負担を一定に保つことができる。
なお、この実施の形態2では、機種Bのプラント制御器2bについて説明したが、機種Aのプラント制御器2aについてもバッファメモリに対して定周期でプラントデータをコピーするようにすれば、上記と同様の効果が得られる。
その他の作用効果は、実施の形態1の場合と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略する。
実施の形態3.
この実施の形態3の特徴は、プラント制御器等で一般的に使用されているタグデータを取り扱えるようにしたものである。なお、この実施の形態3におけるプラント監視制御システムの全体構成は基本的に図1と同じであるから、システム構成については図1を参照して説明を行う。
図6にはプラント制御器等で一般的に使用されているタグデータのデータ構造の一例を示している。ここに、タグデータとは、主として計装制御分野においてフィードバック制御等を行う場合の制御ループ内の各種データを構造体としてまとめたデータのかたまりのことである。なお、この実施の形態3の説明において、タグデータ内に含まれる個々のデータをアイテムと呼ぶ。
タグデータの構造は、プラント制御器2a,2bの機種A,Bによって異なっているため、同一のプログラムを実行することはできない。すなわち、異なる機種のプログラムを使用すると、間違ったアイテムを読み出したり、書き込んだりする可能性がある。図6に機種A、機種Bのタグ構造の一例を比較して示すが、例えば、ALM(アラーム)アイテムは、機種Aでは、タグの先頭からのオフセットアドレスが“2”の場所にあるため、機種Aでプログラミングしたプログラムでは、オフセットアドレス“2”の読み込み、または、書き込みとコンパイルされる。一方、機種Bでは、ALMアイテムは、オフセットアドレス“4”に割り当てられている。
このようにタグデータの構造は、機種A,Bのプラント制御器2a,2bによって並び順序はまちまちであるが、基本的な考え方は共通していて、同様の機能を持つアイテムは、それぞれのプラント制御器2a,2bが保有している。この特性を利用し、機種Aのアーキテクチャーでプログラミングされたプログラムを機種Bで実行可能とするために、この実施の形態3では、エンジツール4のアドレス変換テーブル41には、図3に示したアドレス変換関係が記述されているのに加えて、図6に示すように、タグデータのアイテムのアドレスを変換するためのアドレス変換関係が記述されている。なお、この場合のアドレス変換テーブル41は、当該システムを提供するメーカ側において予め作成しておく。
これにより、エンジツール4に設けられているアドレス変換テーブル41は、特定機種Aのプラント制御器2a向けに記述された制御プログラムのタグデータのアイテムのアドレス体系を他の機種Bのプラント制御器2b向けに記述された制御プログラムのタグデータのアイテムのアドレス体系に対応させることができる。また、コンパイラ42はこのアドレス変換テーブル41に基づいてタグデータのアイテムのアドレス変換を行うようにしている。
また、これに合わせて、機種Bのプラント制御器2bに設けられているアドレス変換テーブル223についても、他の機種Aのプラント制御器2aのタグデータのアイテムに関するアドレス体系を自己のプラント制御器2bのタグデータのアイテムに関するアドレス体系に対応させる必要があるため、エンジツール4に設けられているアドレス変換テーブル41と同じアドレス変換を行えるように設定されている。
その他の構成は、実施の形態1の場合と同様であるから、ここでは詳しい説明を省略する。
次に、エンジツール4において、例えばALM(アラーム)アイテムをロードするプログラムをコンパイルする場合について、その動作を説明する。
まず、該当のタグデータに関して、機種Aではタグ“LPW0”に、機種Bではタグ“LT0”にそれぞれ割り当てられているものとする。また、ここでは例えば、タグ“LPW0”のオフセットアドレス“2”のアイテムへのアクセスは、“LPW0.2”と表記するものとし、また、アイテム名を指定して表現する場合には、例えば、“LPW0”のALMアイテムへのアクセスは、“LPW0.ALM”と表記するものとする。また、機種Aにおけるロード命令は“LDA”、機種Bにおけるロード命令は“LDB”とそれぞれ表記するものとする。
エンジツール4において、機種Bのプラント制御器2bに対する制御プログラムを作成する場合、プログラム上では機種Aとしてプログラミングが行われるため、POL言語において、“LPW0.ALM”が使用されて記述される。
ここで、コンパイルの結果、“LPW0.ALM”をロードする実行個数コードを生成する必要がある場合、機種Aのプラント制御器2aで制御プログラムを使用する場合には、“LDA LPW0.2”に相当する実行コードが生成されるように、通常の方法でコンパイルされる。これに対して、機種Bのプラント制御器2bで制御プログラムを実際に使用する場合には、アドレス変換テーブル41を参照し、まず、図3に示したアドレス変換関係に基づいてタグ“LPW0”をタグ“LT0”に変換する。引き続いて図6に示したアドレス変換関係に基づいて機種BにおけるALMアイテムのオフセットアドレスを求める。その結果、“LDB LT0.4”に相当する実行コードを生成する。
このように、機種A,Bによってタグデータのアイテムの並び順序が異なっていても、機種Bのプラント制御器2bに関して、エンジツール4のアドレス変換テーブル41およびコンパイラ42によって機種Bに応じたアイテムの並び順序に従ったコードを生成することができるので、プラント制御器の機種A,Bの違いを意識することなく、機種Aに基づく制御プログラムを作成することができる。
次に、こうしてエンジツール4から新規に追加された機種Bのプラント制御器2bに制御プログラムがダウンロードされた後、このプラント制御器2bにおけるタグデータのアイテム(例えばALM)の監視を行いたい場合には、監視操作装置3は、制御ネットワーク5を経由して機種Bのプラント制御器2bに対してデータ収集要求を出力する。その場合、監視操作装置3のプログラムや設定は、機種Aを前提に作成されているため、タグデータのアイテムのアドレス体系は、機種Aのアドレス体系のアドレス(この例では“LPW0.2”)を使用してデータ収集要求を行うことになる。
プラント制御器2bの通信カード22の通信制御部221は、監視操作装置3からのデータ収集要求を受け取ると、アドレス変換テーブル223を参照して図5に示すようにしてアイテムのアドレス変換(この例では“LT0.4”に変換)を行い、CPUカード21のデータアクセス制御部215に転送する。
CPU214は、データアクセス制御部215に転送されてきたデータ収集要求のあるアドレスに対応したタグのアイテム(この例ではタグ“LTO”のアイテム“ALM”)をデータメモリ212から読み出し、これを再びデータアクセス制御部215を介して通信制御部221に転送する。通信制御部221は、読み出されたアイテムのアドレス体系をアドレス変換テーブル223を参照して機種Aに対応したアドレス体系に再び変換(この例では“LPW0.2”に変換)した後、制御ネットワーク5を経由して監視操作装置3に対して要求されたアイテムを送信する。監視操作装置3は、受信したこのアイテムをディスプレイに表示する等の処理を行う。
このように、機種Bのプラント制御器2bでは、通信カード22の通信制御部221において、アドレス変換テーブル223を参照してタグのアイテムの並べ替え処理を行うようにしたので、機種Aとは異なる機種Bのプラント制御器2bが追加されたり機種Aと交換されたような場合でも、監視操作装置3では既に実装されているソフトウェアの変更を行うことなく機種Bのプラント制御器2bの監視(データ収集)を行うことができる。
次に、監視操作装置3が機種Bのプラント制御器2bの操作を行うためにデータメモリ212に所定のタグのアイテムを書き込みたい場合には、監視操作装置3は、制御ネットワーク5を経由して機種Bのプラント制御器2bに対してタグのアイテムの書き込み要求を発行する。このとき、監視操作装置3は機種Aのタグのアイテムのアドレス体系に基づいて機種Bのプラント制御器2bにアイテムの書き込み要求を発行する。
機種Bのプラント制御器2bにおいて、通信カード22の通信制御部221は、アドレス変換テーブル223(図3,図6)を参照してこの書き込み要求のアイテムのアドレス変換を行い、CPUカード21のデータアクセス制御部215に転送する。CPU214は、データアクセス制御部215に転送されてきたアイテムをデータメモリ212の書き込み要求のあるアドレスに書き込む。
このように、機種Bのプラント制御器2bは、通信カード22内の通信制御部221にてアドレス変換を行うことができるため、機種Aと異なる機種Bのプラント制御器2bが追加されたり、機種Aの一部が機種Bと交換されるような場合でも、監視操作装置3に実装されているソフトウェアの変更を行うことなく、監視操作装置3によりプラント制御器2bに対する操作(書き込み)が可能になる。
実施の形態4.
図7はこの実施の形態4におけるプラント監視制御システムにおいて、機種Bのプラント制御器の部分のみを取り出して示す構成図であり、図1と対応する構成部分には同一の符号を付す。
この実施の形態4においても、実施の形態3と同様にプラント制御器等で一般的に使用されているタグデータを取り扱うことを前提としている。特に、この実施の形態4の特徴は、プラント制御器2bにおいて、CPU214は基本プログラムメモリ213の基本プログラムに従ってデータメモリ212から所定のタグデータを定周期で読み出すようにしている。これに応じて、データアクセス制御部215はこの読み出されたタグデータを通信制御部221に逐次転送し、通信制御部221はこの転送されてきたタグデータをバッファメモリ222にコピーする。そして、通信制御部221は、監視操作装置3からのタグデータの収集要求がある場合には、このバッファメモリ222にコピーされたタグデータを読み出して監視操作装置3に送信するようにしている。
機種Bのプラント制御器2bにおいて、バッファメモリ222にタグデータをコピーする場合、データメモリ212内には、機種Bが持つ本来のメモリマップに従った並び方でタグデータが格納されているので、通信制御部221がバッファメモリ222にタグデータをコピーする際には、通信制御部221がアドレス変換テーブル223(図3,図6)を参照して、図7中に示すように機種Bのメモリ体系を機種Aのメモリ体系に従ったタグデータの並び方となるようにアドレス変換を行う。
そして、監視操作装置3から通信カード22に対してタグデータの収集要求があった場合には、通信制御部221は、バッファメモリ222に格納されたタグデータを取得して制御ネットワーク5を経路して監視操作装置3に返信する。
このように、この実施の形態4では、バッファメモリ222に対して定周期でタグデータのコピー処理を行っているので、通信制御部221が監視操作装置3からデータ収集要求を受信した場合、通信制御部221は、CPUカード21側にアクセスすることなく即座に監視操作装置3に対してタグデータを送信することが可能となり、監視操作装置3のディスプレイにトレンド画面を表示する場合の表示更新性能が向上する。
また、監視操作装置3からのデータ収集要求の頻度によらず、常に一定の周期で一定量のタグデータをバッファメモリ222に対してコピーするようにしているので、監視操作装置3からのタグデータ収集要求の頻度によってCPU214の処理量が増加することもないので、定周期でプラント制御を実行することを主目的とするCPU214の処理負担を一定に保つことができる。
その他の作用効果は、実施の形態3の場合と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略する。
なお、この実施の形態4では、機種Bのプラント制御器2bについて説明したが、機種Aのプラント制御器2aについてもバッファメモリ222に対して定周期でタグデータをコピーするようにすれば、上記と同様の効果が得られる。
上記の実施の形態1〜4において、監視装置3とプラント制御器2aとの間の通信規約として、データメモリ212へのデータの書き込み処理の成否、つまり書き込み成功あるいは書き込み失敗等の信頼性情報(いわゆるRAS情報)の授受方法が規定されており、書き込みに失敗した場合には、再度、監視操作装置3から書き込み要求を出す等の対策をとるようなソフトウェアが監視操作装置3に搭載されている場合には、CPUカード21のデータアクセス制御部215に、データメモリ212へのデータの書き込み処理の成否であるRAS情報を通信制御部221に送信する機能をもたせることもできる。この場合、通信制御部221は、監視操作装置3とプラント制御器2aとの間で規定されている通信規約に従ってRAS情報を監視操作装置3に送信する。なお、通信規約とは、 例えば、書き込み要求のあったアドレスとデータ、およびRAS情報を決められたフォーマットで同一パケットに格納して送信する等のルールである。したがって、例えば、アドレス情報をパケットに格納してRAS情報を送信する通信規約の場合には、通信制御部221は、アドレス変換テーブル223を利用して、機種Aに対応したアドレスをパケットに格納して、監視操作装置3に送信する。
このようにすれば、通信制御部221から制御ネットワーク5を経由してデータ書き込みの良否を示すRAS情報をプラント制御器の機種に依存せずに監視操作装置3との通信規約として規定された方法で通知できるようになるので、監視操作装置3において、実装されているソフトウェアを変更することなく指令が確実に実行されたかの確認を簡単に行うことができる。データ書き込みに失敗した場合には、再度、監視操作装置3からデータ書き込み要求を出す等の対策をとることが可能となり、プラントの各機器を一層確実に制御することができ、システムの信頼性が向上する。
また、上記の実施の形態1〜4では、主として機種Aに対してアドレス体系などのアーキテクチャが異なる機種Bを追加したり変更したりする場合について説明したが、本発明はこのような場合に限定されるものではなく、機種Bのみならず他のアドレス体系の異なる機種C,D,…を追加したり変更したりする場合でも適用することができるのは勿論である。
本発明の実施の形態1におけるプラント監視制御システムの全体を示す構成図である。 本発明の実施の形態1で使用する制御プログラムの一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態1において、アドレス体系の異なる機種間でプラントデータのアドレス変換を行う場合の説明図である。 本発明の実施の形態1において、プラント制御器で得られるプラントデータを監視操作装置のディスプレイにトレンド画面として表示する場合の一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態2におけるプラント監視制御システムにおいて、機種Bのプラント制御器の部分のみを取り出して示す構成図である。 本発明の実施の形態3におけるプラント監視制御システムにおいて、アドレス体系の異なる機種間でタグデータのアドレス変換を行う場合の説明図である。 本発明の実施の形態4におけるプラント監視制御システムにおいて、機種Bのプラント制御器の部分のみを取り出して示す構成図である。
符号の説明
1 プラント監視制御システム、2a 機種Aのプラント制御器、
2b 機種Bのプラント制御器、3 監視操作装置、
4 エンジニアリングツール(エンジツール)、5 制御ネットワーク、
41 アドレス変換テーブル、42 コンパイラ、43 通信部(通信手段)、
211 アプリケーションプログラムメモリ、213 基本プログラムメモリ、
214 CPU、215 データアクセス制御部(通信制御手段)、
221 通信制御部(通信制御手段)、222 バッファメモリ、
223 アドレス変換テーブル。

Claims (6)

  1. プラントの各機器を制御する複数台のプラント制御器、各プラント制御器からプラントデータを収集してプラントの状態を監視したりプラント制御器を介してプラントの制御操作を行う監視操作装置、およびプラント制御器で実行する制御プログラムを作成するためのエンジニアリングツールを備え、これらのプラント制御器、監視操作装置、エンジニアリングツールが制御ネットワークで接続されているプラント監視制御システムにおいて、 上記エンジニアリングツールは、特定機種のプラント制御器向けに記述された制御プログラムのアドレス体系を他の機種のプラント制御器向けに記述された制御プログラムのアドレス体系に対応させるツール側アドレス変換テーブルと、このツール側アドレス変換テーブルを参照して制御プログラムをコンパイルするコンパイラとを備えるとともに、このコンパイラでコンパイルされた制御プログラムを上記制御ネットワークを介して上記プラント制御器にダウンロードする通信手段を含む一方、
    上記プラント制御器は、上記エンジニアリングツールからダウンロードされた制御プログラムを格納するアプリケーションプログラムメモリ、プラントの各機器に対する入出力用のプラントデータを格納するデータメモリ、自己のプラント制御器のアドレス体系が他のプラント制御器のアドレス体系と異なる場合には、他のプラント制御器のアドレス体系を自己のアドレス体系に対応させる制御器側アドレス変換テーブル、および上記アプリケーションプログラムメモリに格納された上記ダウンロード後の制御プログラムに基づいて、上記制御器側アドレス変換テーブルを参照して上記監視操作装置との間でデータ通信を行う通信制御手段を備えることを特徴とするプラント監視制御システム。
  2. 上記プラント制御器は、上記監視操作装置に転送すべきプラントデータを一時的に格納するバッファメモリを備え、また、上記通信制御手段は、上記データメモリから定周期でプラントデータを読み出して上記バッファメモリにコピーし、監視操作装置からのプラントデータの収集要求がある場合には、このバッファメモリにコピーされたプラントデータを読み出して上記監視操作装置に送信するものであることを特徴とする請求項1記載のプラント監視制御システム。
  3. 上記ツール側アドレス変換テーブルは、特定機種のプラント制御器向けに記述された制御プログラムのタグデータのアイテムのアドレス体系を他の機種のプラント制御器向けに記述された制御プログラムのタグデータのアイテムのアドレス体系に対応させるものであり、また、上記コンパイラはこのアドレス変換テーブルに基づいてタグデータのアイテムのアドレス変換を行うものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプラント監視制御システム。
  4. 上記制御器側アドレス変換テーブルは、自己のプラント制御器のタグデータのアイテムに関するアドレス体系と他のプラント制御器のタグデータのアイテムに関するアドレス体系と異なる場合には、他のプラント制御器のアドレス体系を自己のアドレス体系に対応させるものであることを特徴とする請求項3に記載のプラント監視制御システム。
  5. 上記プラント制御器の通信制御手段は、上記データメモリから定周期でプラントデータに含まれるタグデータを読み出して上記バッファメモリにコピーし、監視操作装置からタグデータの収集要求がある場合には、このバッファメモリにコピーされたタグデータを読み出して上記監視操作装置に送信するものであることを特徴とする請求項3または請求項4に記載のプラント監視制御システム。
  6. 上記プラント制御器の通信制御手段は、上記監視操作装置からの操作指令に応じた上記データメモリに対するアクセス結果の良否を監視操作装置に返信するものであることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のプラント監視制御システム。
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