JP2005353092A - プロセス制御システム - Google Patents

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俊明 白井
Takeshi Inoue
健 井上
Naoki Ura
直樹 浦
Shuji Yamamoto
周二 山本
Hiroshi Kumagai
広 熊谷
Umihiko Hoshino
海彦 星野
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Abstract

【課題】 コストパフォーマンスが良く、システム規模のスケーラビリティ(拡張性)が広く、システムを稼動させた状態で機能の追加、削除、変更が可能なプロセス制御システムを実現する。
【解決手段】 プロセス制御システムを構成する機能をオブジェクト化し、各オブジェクトは、メソッドとデータが一体となってカプセル化され、タグ名を付けられて記憶手段に格納されている。タグに独立したオブジェクトが定義され、新たな機能の追加、既存機能の変更、既存機能の削除がタグ毎に行なわれ、追加、変更、削除が行なわれたときに、追加、変更、削除の対象オブジェクト以外のオブジェクトに影響を与えない構成にした。

【選択図】 図1

Description

本発明は、プラントに存在する温度、圧力等のプロセス量を制御してプラントを制御運転するプロセス制御システムに関するものである。
プロセス制御システムは、操作監視ステーションと制御ステーションを通信バスに接続し、制御ステーションはプラントの制御を担当し、操作監視ステーションはプラントの運転操作と監視を担当する構成をなしている。制御対象であるプラントの規模に応じて複数の制御ステーションがプラントに分散配置される。
図10は従来におけるプロセス制御システムの構成例を示した図である。
図10で、操作監視ステーションICSと制御ステーションFCSは通信バスBS上に接続されている。制御ステーションFCSはプラントPLTを制御する。プラントの規模に応じて複数の制御ステーションが分散配置されている。
操作監視ステーションICSで、表示手段1はマンマシンインタフェイス機能を持つCRT等で構成されている。表示制御手段2は表示手段1を制御し、プラントの制御・監視に必要な各種の画面あるいはウィンドウを表示手段1に表示させる。
入力手段3はキーボード、マウス等で構成され、プラントの操作や制御運転を行うためのデータ入力等を行う。
監視手段4はプラントの監視を行う。操作手段5はプラントを制御運転するための操作を行う。監視や操作の結果は表示手段1で表示される。
通信手段6は通信バスBSを介して各制御ステーションとのデータ授受を一定の通信規約に従って行う。
制御ステーションFCSで、制御ユニットCUはプラントPLTの制御を担当する。入出力ユニット(I/Oユニットと称する)10は、プラントPLTとの間で各種の信号を入出力する。例えば、4〜20mA,1〜5Vのアナログ信号、熱電対信号、接点信号等を入出力する。
通信手段11は通信バスBSを介して操作監視ステーションや各制御ステーションとのデータ授受を一定の通信規約に従って行う。
プラントPLTで、センサSNは温度、圧力等のプロセス値を検出する。バルブV1,V2は制御ステーションFCSから与えられる操作信号によって開度が制御される。
例えば、センサSNが出力した4〜20mA,1〜5Vのアナログ信号がI/Oユニット10に入力される。この入力をもとに制御ユニットCUは制御演算を行い、操作量を求める。この操作量は4〜20mA,1〜5Vのアナログ信号としてI/Oユニット10から出力され、この出力によりバルブV1,V2の開度が制御される。
図10のシステムでは、プラントに存在する温度、圧力等のプロセス量を制御することによって、プラントを制御運転する。
図11は図10のシステムの制御ユニットにおけるファンクションブロック処理のデータとプログラムの保管状態を示した説明図である。ファンクションブロックは、制御系を構成する要素で、例えば、PID演算ブロック(PID)、指示ブロック(PVI)等がある。ファンクションブロックを組み合わせて各種の制御系が構築される。
図11に示すように、データはデータベースDBに、プログラムはプログラムライブラリPLにそれぞれ格納されている。
データベースDB内にはタグ名が付けられたデータブロックが格納されている。FIC101,PIC102,PI201等がタグ名である。
プログラムライブラリPLには各データブロックに対応したファンクションブロックのデータ処理に用いるプログラムが用意されている。複数のプログラムが用意されているのは、 ファンクションブロックの処理アルゴリズムが複数種類あるためである。
インタプリタINTはデータブロックを順次に読み出し、読み出したデータブロックの中で指定されている処理プログラムをプログラムライブラリPLの中から選んで呼び出す。呼び出された処理プログラムは、対応するデータブロック内のデータを使って演算処理を実行する。
例えば、インタプリタINTはデータブロックFIC101を読み出し、その中で指定されている処理プログラムPIDをプログラムライブラリPL中から選んで呼び出す。処理プログラムPIDはデータブロックFIC101内のデータを使って演算処理を実行する。
しかし、図10の従来例では次の問題点があった。
(問題点1)
監視機能、制御機能等の機能が各々の目的に最適化した設計となっているため、個々に専用のハードウェアとソフトウェア基盤(OS)を必要としていた。
例えば、制御ユニットCUに実装する制御機能は、I/Oユニット10の専用インタフェイスを前提に設計されるため、制御機能とI/Oユニット10は同じハードウェア(制御ステーションFCS)上に実装されていなければならないというように、物理的な制約を被った。
また、ある機能を別の装置上に実装しようとすると、プログラムの修正や再コンパイルといった機能の再構成作業を必要とした。
(問題点2)
図11に示すように、プログラムとデータが別々に管理されている。プログラムは、システムにある全種類のファンクションブロックの処理アルゴリズムが一体でライブラリ化されている。従って、ファンクションブロックのアルゴリズムを変更しようとすると、たとえ変更箇所が1種類のファンクションブロック向けのアルゴリズムであってもプログラムライブラリ全体を更新しなければならない。
機能を変更・追加するには、プログラムライブラリ全体の再コンパイルとローディングが必要で、稼働中のシステムを一旦停止させなければならない。
(問題点3)
図11のプログラムライブラリの例で示されるように、実際に使う機能も、使わない機能も一体化して実装されていた。このため、システム規模の大小に関わらず必要な共通部分の割合が多くなり、小規模システムを構築したくてもコストが高くなってしまう。すなわち、機能の区分けをユーザの希望に応じて決められなかった。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、システムを構成する機能をハードウェアとソフトウェア基盤に非依存にし、システムを構成する機能をオブジェクト化し、オブジェクト化した機能の追加、変更、削除が行なわれたときに、追加、変更、削除の対象オブジェクト以外のオブジェクトに影響を与えず、必要な機能を必要なだけ実装できるソフトウェア部品ベースのシステム構成にすることによって、コストパフォーマンスが良く、システム規模のスケーラビリティ(拡張性)が広く、システムを稼動させた状態で機能の追加、削除、変更が可能なプロセス制御システムを実現することを目的とする。
本発明は次のとおりの構成になったプロセス制御システムである。
(1)ネットワーク上に接続された第1乃至第3のコンピュータと、
前記第1のコンピュータに設けられ、プロセス制御に必要な情報の表示を担当するとともに、プロセス制御の運転操作を担当する表示操作機能を持つオブジェクトを格納する第1の記憶手段と、
前記第2のコンピュータに設けられ、プラントから入力されたプロセス入力をもとに制御演算により操作量を求め、この操作量をプラントに与える制御機能を持つオブジェクトを格納する第2の記憶手段と、
前記第3のコンピュータに設けられ、プロセス制御システムで扱うプラントの信号を入出力するプロセス入出力機能を持つオブジェクトを格納する第3の記憶手段と、
前記第1乃至第3のコンピュータにそれぞれ設けられ、前記ネットワークを介して各オブジェクト間の通信を行なう通信手段と、
を有し、前記通信手段により前記各オブジェクトが持つ各機能間でデータの授受を行い、プロセス制御システムとしての機能を果たし、
前記各オブジェクトは、メソッドとデータが一体となってカプセル化され、タグ名を付けられて前記各記憶手段に格納されていて、
前記タグに独立したオブジェクトが定義され、新たな機能の追加、既存機能の変更、既存機能の削除が前記タグ毎に行なわれ、追加、変更、削除が行なわれたときに、追加、変更、削除の対象オブジェクト以外のオブジェクトに影響を与えないことを特徴とするプロセス制御システム。
(2)前記表示操作機能を持つオブジェクトは、プラントの操作や制御運転を行なうための入力をメッセージとして起動し、前記制御機能を持つオブジェクト及び前記プロセス入出力機能を持つオブジェクトを介してプラントに対して操作を行なうとともに、操作の結果を表示手段に表示することを特徴とする(1)記載のプロセス制御システム。
(3)前記第1乃至第3のコンピュータにそれぞれ設けられ、オブジェクトを生成するとともに、不要になったオブジェクトを消滅するライフサイクル管理手段を有することを特徴とする(1)または(2)記載のプロセス制御システム。
(4)前記ライフサイクル管理手段は、生成したオブジェクトの名前を管理することを特徴とする(3)記載のプロセス制御システム。
(5)ネットワーク上に接続された第4のコンピュータと、
該第4のコンピュータに設けられ、オブジェクトを定義するエンジニアリング手段と、
を有することを特徴とする(1)乃至(4)のいずれかに記載のプロセス制御システム。
本発明によれば次の効果が得られる。
(a)システムを構成する機能がハードウェアやソフトウェア基盤(OS)に非依存になる。これによって、ある機能とある機能が同じハードウェア上に実装されなければいけないというような機能が物理的な制約を受けない。
(b)システムを構成する機能をオブジェクト化し、機能に独立性と自立性を持たせている。このため、ある機能の追加、削除、変更が他の機能へ影響を与えない。これによって、システムを稼動させた状態で機能の追加、削除、変更が可能である、
(c)必要な機能を必要なだけ実装できるソフトウェア部品ベースのシステム構成になっているため、資源を無駄にせず、最小限のコストでユーザの希望に沿ったシステムを構築できる。
以上説明したように本発明によれば、コストパフォーマンスが良く、システム規模のスケーラビリティ(拡張性)が広いプロセス制御システムを実現することが実現できる。
以下図面を用いて本発明を詳しく説明する。
図1は本発明の一実施例を示す構成図である。図1で前出の図と同一のものは同一符号を付ける。以下、図において同様とする。
図1で、複数のコンピュータ21〜25はネットワーク30上に接続されている。
各コンピュータ21〜25は、記憶手段41、ライフサイクル管理手段42、通信手段43を備えている。
記憶手段41は、プロセス制御システムを構成する機能を持つオブジェクトが存在する。コンピュータによって存在するオブジェクトが異なる。記憶手段41は、例えばコンピュータの主記憶装置である。
ライフサイクル管理手段42は、オブジェクトの生成、消滅、複写、移動等を管理する。ライフサイクル管理手段42は、例えば、ライフサイクルマネージャ、ネームサーバ、ダウンロードサーバ等によって実現される。ライフサイクルマネージャは、必要なときにオブジェクトを生成し、不要になったときにオブジェクトを消滅する。ネームサーバは、生成したオブジェクトの名前を管理する。ダウンロードサーバは、要求に応じてオブジェクトをコンピュータにダウンロードする。
通信手段43は、ネットワーク30を介してオブジェクト間の通信を行う。オブジェクト間の通信を行うことによって、各機能間でデータの授受を行い、プロセス制御システムとしての機能を果たす。
コンピュータ21の記憶手段41は表示操作機能を持つオブジェクトOBJ1を格納している。表示操作機能は、プロセス制御に必要な情報の表示を担当するとともに、プロセス制御の運転操作を担当する機能である。表示操作機能は図8の従来例のシステムでは操作監視ステーションICSに備わっている機能である。
オブジェクトOBJ1は、入力手段3からの入力をメッセージとして起動し、制御機能を持つオブジェクトやプロセス入出力機能を持つオブジェクトを介してプラントPLTに対して操作を行うとともに、表示制御手段2に働きかけて操作の結果を表示手段1に表示する。
コンピュータ22の記憶手段41はデータ加工処理機能を持つオブジェクトOBJ2を格納している。データ加工処理機能は、プロセス制御で扱うデータを二次加工して、高度制御や操作支援を実現する機能である。データ加工処理機能は図8の従来例のシステムでは操作監視ステーションICSや制御ステーションFCSに備わっている機能である。オブジェクトOBJ2は制御機能を持つオブジェクトやプロセス入出力機能を持つオブジェクトのデータを利用して加工処理を行う。
コンピュータ23の記憶手段41はエンジニアリング手段ENGを格納している。エンジニアリング手段ENGは、オブジェクトを定義・生成し、これらのオブジェクトを組み合わせてシステムの構築を行う。なお、エンジニアリング手段ENGをオブジェクトで構成してもよい。
オブジェクト情報用メモリ231にはオブジェクト情報ODが格納されている。
オブジェクトOBJ3は、定義・生成したオブジェクトの情報を、オブジェクト情報用メモリ231に格納する。また、オブジェクトOBJ3は、オブジェクト情報用メモリ231の情報をもとに、オブジェクトを組み合わせてシステムを構成する。
コンピュータ24の記憶手段41は制御機能を持つオブジェクトOBJ4を格納している。制御機能は、プロセス制御を担当する機能である。制御機能は図8の従来例のシステムでは制御ステーションFCSに備わっている機能である。
オブジェクトOBJ4は、例えば、プラントPLTのセンサSNから入力されたプロセス入力をもとに制御演算を行い、操作量を求める。この操作量をプラントPLTにあるバルブVに与える。
コンピュータ25の記憶手段41はプロセス入出力機能を持つオブジェクトOBJ5を格納している。プロセス入出力機能は、プロセス制御システムで扱うプラントの信号を入出力する機能である。プロセス入出力機能は図8の従来例のシステムではI/Oユニット10に備わっている機能である。
オブジェクトOBJ5は信号変換器251に働きかけてプラントPLTと信号を授受する。例えば、センサSNが出力した4〜20mA,1〜5Vのアナログ信号を信号変換器251を介して入力し、4〜20mA,1〜5Vの操作量の信号を信号変換器251を介してバルブVに与える。
なお、オブジェクトは、1つのオブジェクトで構成されていても、複数のオブジェクトの組合わせで構成されていてもよい。
さらに、1つの機能が複数のオブジェクトで実現されていてもよい。
また、表示操作機能をもつオブジェクトの代わりに、プロセス制御に必要な情報の表示のみを担当する表示機能を持つオブジェクトを設けてもよい。
また、オブジェクトが個々に独立性、自立性を持った構成にしてもよい。すなわち、単なるオブジェクトではなくコンポーネント化されたオブジェクトにする。オブジェクトをコンポーネント化するために次の構成にした。
(1)ライフサイクル管理手段42を設け、オブジェクトの生成、消滅、複写、移動等を管理した。
(2)明示的に定義されたインタフェイス手段を設け、このインタフェイス手段の定義とオブジェクトの実装を切り離した。
図2はファンクションブロックをオブジェクト化した例を示した説明図である。
図2に示すように、手続(メソッド)とデータが一体となったオブジェクトが、タグ名を付けられて記憶手段41に格納されている。メソッドはプログラムに相当する。FIC101,PIC102はタグ名である。
各オブジェクトには実行処理用メソッドRunFB、読出処理メソッドGetParameter、書込メソッドSetParameterが設けられている。
クライアントコンピュータが発生したメッセージ等により実行処理用メソッドRunFBを起動されたオブジェクトは、自身に格納されたデータを自身に格納されたプログラムを使って演算処理する。
図2に示すように、手続(メソッド)とデータが一体となってカプセル化されて管理されている。
ユーザが機能として認識する単位であるタグに独立したオブジェクトを定義しているため、新たな機能の追加、既存機能の変更、既存機能の削除をタグ毎に行うことができる。また、追加、変更、削除を行ったときに、追加、変更、削除の対象オブジェクト以外のオブジェクトに影響を与えない。
実行処理メソッドだけでなく、オブジェクトに関わる全ての手続がメソッドとしてオブジェクト単位に定義されるため、機能の独立性が保たれる。
図3は制御機能を持つオブジェクトの構成例を示した図である。
図3で、制御機能を持つオブジェクトOBJはデータD1とメソッドM1,M2,M3を一体にした構成になっている。
オブジェクトOBJはPI制御を行うオブジェクトである。データD1には運転モード(図の例では自動運転モードAUTになっている)、プロセス量PV、設定量SV、プロセスの出力量MVが記述されている。メソッドM1には実行処理用メソッドRunFBとPI制御を実行するための制御演算プログラムが記述されている。メソッドM2には読出処理メソッドGetParameterとパラメータを読み出すためのプログラムが記述されている。メソッドM3には書込メソッドSetParameterとパラメータを書き込むためのプログラムが記述されている。
実行処理用メソッドRunFBが起動されると、データD1を使って制御プログラムによりPID制御を実行する。
読出処理メソッドGetParameterが起動されると、データD1の指定されたパラメータを読み出す。
書込メソッドSetParameterが起動されると、データD1の指定されたパラメータを書き込む。
図4〜図9は本発明にかかるプロセス制御システムの構成例を示した図である。
図4のシステムでは、コンピュータCOMPにフィールド機器Fが直結されている。コンピュータCOMPには、プロセス制御システムを構成する機能を持つオブジェクトが全て実装されている。
図5のシステムでは、コンピュータCOMPにプロセス入出力装置PI/Oがプロセス入出力専用バスB1により接続されている。コンピュータCOMPには、プロセス制御システムを構成する機能を持つオブジェクトが全て実装されている。
図6のシステムでは、制御ネットワークCN上にコンピュータCOMPとプロセス入出力装置PI/Oが接続されている。コンピュータCOMPには、プロセス制御システムを構成する機能を持つオブジェクトが全て実装されている。
プロセス入出力装置PI/Oがインテリジェンスを持っているときは、プロセス入出力機能を持ったオブジェクトはプロセス入出力装置PI/Oに実装し、他のオブジェクトはコンピュータCOMPに実装してもよい。
図7のシステムでは、制御ネットワークCN上にコンピュータCOMPと制御用コンピュータCBOXを接続し、制御用コンピュータCBOXにプロセス入出力装置PI/Oが直結されている。制御用コンピュータCBOXに制御機能を持つオブジェクトが実装され、他のオブジェクトはコンピュータCOMPに実装されている。
図8のシステムでは、制御ネットワークCN上に、複数のコンピュータCOMP、制御用コンピュータCBOX及びプロセス入出力装置PI/Oが接続されている。操作監視機能を持つオブジェクトはコンピュータCOMPに実装し、制御機能を持つオブジェクトは制御用コンピュータCBOXに実装し、プロセス入出力機能を持つオブジェクトはプロセス入出力装置PI/Oに実装することによって、個々の機能をオブジェクトにより分散格納している。
図9のシステムでは、制御ネットワークCN上に、クライアントコンピュータCOMP1、サーバコンピュータCOMP2、制御用コンピュータCBOX及びプロセス入出力装置PI/Oが接続されている。操作監視機能やエンジニアリング操作機能等のヒューマン・マシン・インタフェイス機能を持つオブジェクトは、初期状態ではクライアントコンピュータCOMP1に実装されておらず、必要時にサーバコンピュータCOMP2からクライアントコンピュータCOMP1にロードする。
なお、制御機能を持つオブジェクトは制御用コンピュータCBOXに実装し、プロセス入出力機能を持つオブジェクトはプロセス入出力装置PI/Oに実装している。
本発明の一実施例を示す構成図である。 ファンクションブロックをオブジェクト化した例を示した説明図である。 制御機能を持つオブジェクトの構成例を示した図である。 本発明にかかるプロセス制御システムの構成例を示した図である。 本発明にかかるプロセス制御システムの構成例を示した図である。 本発明にかかるプロセス制御システムの構成例を示した図である。 本発明にかかるプロセス制御システムの構成例を示した図である。 本発明にかかるプロセス制御システムの構成例を示した図である。 本発明にかかるプロセス制御システムの構成例を示した図である。 従来におけるプロセス制御システムの構成例を示した図である。 図10のシステムにおけるデータとプログラムの保管状態を示した説明図である。
符号の説明
21〜25,COMP,COMP1,COMP2 コンピュータ
30 ネットワーク
41 記憶手段
42 ライフサイクル管理手段
43 通信手段
OBJ1,OBJ2,OBJ4,OBJ5 オブジェクト
F フィールド機器
PI/O プロセス入出力装置
B1 専用バス

Claims (5)

  1. ネットワーク上に接続された第1乃至第3のコンピュータと、
    前記第1のコンピュータに設けられ、プロセス制御に必要な情報の表示を担当するとともに、プロセス制御の運転操作を担当する表示操作機能を持つオブジェクトを格納する第1の記憶手段と、
    前記第2のコンピュータに設けられ、プラントから入力されたプロセス入力をもとに制御演算により操作量を求め、この操作量をプラントに与える制御機能を持つオブジェクトを格納する第2の記憶手段と、
    前記第3のコンピュータに設けられ、プロセス制御システムで扱うプラントの信号を入出力するプロセス入出力機能を持つオブジェクトを格納する第3の記憶手段と、
    前記第1乃至第3のコンピュータにそれぞれ設けられ、前記ネットワークを介して各オブジェクト間の通信を行なう通信手段と、
    を有し、前記通信手段により前記各オブジェクトが持つ各機能間でデータの授受を行い、プロセス制御システムとしての機能を果たし、
    前記各オブジェクトは、メソッドとデータが一体となってカプセル化され、タグ名を付けられて前記各記憶手段に格納されていて、
    前記タグに独立したオブジェクトが定義され、新たな機能の追加、既存機能の変更、既存機能の削除が前記タグ毎に行なわれ、追加、変更、削除が行なわれたときに、追加、変更、削除の対象オブジェクト以外のオブジェクトに影響を与えないことを特徴とするプロセス制御システム。
  2. 前記表示操作機能を持つオブジェクトは、プラントの操作や制御運転を行なうための入力をメッセージとして起動し、前記制御機能を持つオブジェクト及び前記プロセス入出力機能を持つオブジェクトを介してプラントに対して操作を行なうとともに、操作の結果を表示手段に表示することを特徴とする請求項1記載のプロセス制御システム。
  3. 前記第1乃至第3のコンピュータにそれぞれ設けられ、オブジェクトを生成するとともに、不要になったオブジェクトを消滅するライフサイクル管理手段を有することを特徴とする請求項1または2記載のプロセス制御システム。
  4. 前記ライフサイクル管理手段は、生成したオブジェクトの名前を管理することを特徴とする請求項3記載のプロセス制御システム。
  5. ネットワーク上に接続された第4のコンピュータと、
    該第4のコンピュータに設けられ、オブジェクトを定義するエンジニアリング手段と、
    を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のプロセス制御システム。
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