JPH0938876A - シミュレーション装置 - Google Patents

シミュレーション装置

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JPH0938876A
JPH0938876A JP19633895A JP19633895A JPH0938876A JP H0938876 A JPH0938876 A JP H0938876A JP 19633895 A JP19633895 A JP 19633895A JP 19633895 A JP19633895 A JP 19633895A JP H0938876 A JPH0938876 A JP H0938876A
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JP
Japan
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robot
simulation
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transition diagram
state
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JP19633895A
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English (en)
Inventor
Mitsumasa Nomoto
光正 野本
Toshihiro Takami
敏弘 高見
Mitsunobu Suwa
光信 諏訪
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロボット及び周辺機器の制御動作のシミュレ
ーションを可能にすると共に、正確なシミュレーション
が可能で、実際の動作プログラムのデバッグを容易に行
うことができるシミュレーション装置を提供する。 【構成】 ロボット及び周辺機器の入出力状態に対する
動作の制御手順を記述した状態遷移ダイヤグラムを格納
する状態遷移記憶部5を備え、この状態遷移ダイヤグラ
ムに基づいてロボット及び周辺機器のモデルを用いたシ
ミュレーションを実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シミュレーション
装置に関し、特に実際のロボット及びその周辺機器のモ
デルを用いてシミュレーションを実行するシミュレーシ
ョン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ロボットの作業計画や周辺機器と
の最適レイアウトを効率的に行うためにシミュレーショ
ン装置が用いられている。このようなシミュレーション
装置は、例えば特開昭62−226203号公報、特開
昭63−18403号公報、特開平1−92809号公
報等に記載されているように、ロボットやその周辺機器
の幾何学的なモデルを入力し、ロボットの運動を定義
し、次いでロボットの教示点やロボット及び周辺機器に
対する入出力を定義し、シミュレーション言語により動
作記述を行い、これらのデータをCRT画面上でシミュ
レート(模擬実行)させ、一連の動作が目的とする動作
になるまで動作命令、教示点及び入出力信号を変更しな
がら模擬実行を繰り返し、このときロボットと周辺機器
などとの干渉がないかをチェックして、模擬実行が確実
に行えるようになれば、完成した動作によりロボットの
制御プログラムを定義し、実際のロボット言語に変換す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のシミュレーション装置にあっては、実際には周
辺機器やロボットの主制御装置の制御動作が存在するに
もかかわらず、その制御命令に関する記述は行われてお
らず、周辺装置やロボットの主制御装置の制御命令に関
する模擬実行を行っていないため、ロボット及び周辺機
器の制御装置のモデル化を行うことができない。
【0004】つまり、ロボットや周辺機器のモデルを制
御するための入出力定義にしても各ロボット間のインタ
ーロック等に使用されるだけであり、また、周辺機器の
モデルに対しても直接動作する物にI/Oを割り付けて
入出力操作を行うため、シミュレーション上のロボット
や周辺機器のシーケンスと実際のロボットや周辺機器の
主制御装置を使用したシーケンスとは異なっており、シ
ミュレーションによって実際のロボットや周辺機器の動
作保証を行うことができない。
【0005】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、ロボット及び周辺機器の制御動作のシミュレー
ションを可能にすると共に、正確なシミュレーションが
可能で、実際の動作プログラムのデバッグを容易に行う
ことができるシミュレーション装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1のシミュレーション装置は、実際のロボッ
ト及び周辺機器のモデルを入力し、この入力されたロボ
ット及び周辺機器のモデルを用いてシミュレーションを
実行するシミュレーション装置において、前記ロボット
及び周辺機器の入出力状態に対する動作の制御手順を記
述した状態遷移ダイヤグラムを格納する格納手段を備
え、この格納手段に格納された状態遷移ダイヤグラムに
基づいて前記シミュレーションを実行する。
【0007】請求項2のシミュレーション装置は、上記
請求項1のシミュレーション装置において、前記状態遷
移ダイヤグラムに基づいて前記実際のロボットのロボッ
トプログラム中の入出力命令の制御順序を検査する検査
手段を備えた。
【0008】請求項3のシミュレーション装置は、上記
請求項2のシミュレーション装置において、前記検査手
段が前記状態遷移ダイヤグラムに基づいて前記ロボット
プログラム中の入出力命令の脱落、余分な命令及び前後
関係を判断する判断手段を備えた。
【0009】請求項4のシミュレーション装置は、上記
請求項1乃至3のいずれかのシミュレーション装置にお
いて、前記状態遷移ダイヤグラム中に、正常動作以外の
状態と、確率モデル又は実際の故障率に基づいて前記正
常動作以外の状態へ遷移する正常動作の状態とを含む構
成とした。
【0010】請求項5のシミュレーション装置は、上記
請求項1乃至4のいずれかのシミュレーション装置にお
いて、前記実際のロボットのロボットプログラムに基づ
いて前記状態遷移ダイヤグラムを生成するダイヤグラム
生成手段を備えた。
【0011】請求項6のシミュレーション装置は、上記
請求項1乃至5のいずれかのシミュレーション装置にお
いて、前記ロボットのハンドをそれぞれ個別のモジュー
ルとして、各ハンド毎に前記状態遷移ダイヤグラムを記
述する構成とした。
【0012】請求項7のシミュレーション装置は、上記
請求項1乃至6のいずれかのシミュレーション装置にお
いて、前記状態遷移ダイヤグラムが階層構造を有する構
成とした。
【0013】
【作用】請求項1のシミュレーション装置は、ロボット
及び周辺機器の入出力状態に対する動作の制御手順を記
述した状態遷移ダイヤグラムを格納する格納手段を備
え、この格納手段に格納された状態遷移ダイヤグラムに
基づいてシミュレーションを実行するので、シミュレー
ション装置自身でロボット及び周辺機器の制御装置のモ
デル化が可能になると共に、各機器の制御手順を状態遷
移ダイヤグラムで記述することで各機器の言語が統一さ
れて、汎用性、動作の保証を確保でき、しかも開発プロ
グラムのデバッグを容易に行うことができる。
【0014】請求項2のシミュレーション装置は、上記
請求項1のシミュレーション装置において、状態遷移ダ
イヤグラムに基づいて実際のロボットのロボットプログ
ラム中の入出力命令の制御順序を検査する検査手段を備
えたので、シミュレーション上のロボットプログラムの
開発におけるI/Oエラーの発生を低減することがで
き、ロボットプログラムの開発効率が向上する。
【0015】請求項3のシミュレーション装置は、上記
請求項2のシミュレーション装置において、検査手段が
状態遷移ダイヤグラムに基づいてロボットプログラム中
の入出力命令の脱落、余分な命令及び前後関係を判断す
る判断手段を備えたので、シミュレーション上のロボッ
トプログラムの開発におけるI/Oエラーの発生を低減
することができ、ロボットプログラムの開発効率が向上
する。
【0016】請求項4のシミュレーション装置は、上記
請求項1乃至3のいずれかのシミュレーション装置にお
いて、状態遷移ダイヤグラム中に、正常動作以外の状態
と、確率モデル又は実際の故障率に基づいて正常動作以
外の状態へ遷移する正常動作の状態とを含む構成とした
ので、異常処理のシミュレーションも行うことができる
ようになり、開発プログラム中の異常処理のデバッグも
行うことができる。
【0017】請求項5のシミュレーション装置は、上記
請求項1乃至4のいずれかのシミュレーション装置にお
いて、実際のロボットのロボットプログラムに基づいて
状態遷移ダイヤグラムを生成するダイヤグラム生成手段
を備えたので、予め状態遷移ダイヤグラムを作成できな
いときに、既存のロボットプログラムを利用して状態遷
移ダイヤグラムを生成でき、新規開発プログラムの開発
を容易に行うことができる。
【0018】請求項6のシミュレーション装置は、上記
請求項1乃至5のいずれかのシミュレーション装置にお
いて、ロボットのハンドをそれぞれ個別のモジュールと
して、各ハンド毎に状態遷移ダイヤグラムを記述する構
成としたので、ロボットプログラム中に埋め込まれるロ
ボットのハンドのプログラムについてのデバッグが可能
になる。
【0019】請求項7のシミュレーション装置は、上記
請求項1乃至6のいずれかのシミュレーション装置にお
いて、状態遷移ダイヤグラムが階層構造を有する構成と
したので、柔軟に制御フローを表現することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。図1は本発明に係るシミュレ
ーション装置の概要を示すブロック図である。このシミ
ュレーション装置1は、ダイヤグラム生成手段を兼ねた
主制御部2と、主記憶部3と、補助記憶部4と、格納手
段である状態遷移記憶部5と、検査手段及び判断手段を
兼ねた検査・判断部6と、言語解釈部7と、模擬実行部
8と、干渉チェック部9と、画像用記憶部10と、CR
Tコントローラ11と、CRT12と、標準入出力ポー
ト13と、キーボード14と、マウス15と、通信制御
ポート16と、入出力I/Oポート17,18等とから
なり、バス19を介してデータのやり取りを行うと共
に、入出力I/Oポート17,18を介してロボット2
1の制御を司るロボットコントローラ22や部品供給装
置23及び周辺装置31の制御を司る制御装置25との
間で所要のデータを送受する。
【0021】主制御部2は、このシミュレーション装置
の全体の処理を司る制御部であり、実際のロボットのロ
ボットプログラムに基づいて前記状態遷移ダイヤグラム
を生成するダイヤグラム生成手段を兼ねている。
【0022】主記憶部3は、このシミュレーション装置
を制御する制御プログラム、作成したロボット動作プロ
グラム、ロボット教示データ、状態遷移ダイヤグラムを
編集するための処理を行うダイヤグラム編集プログラ
ム、制御プログラムの変換プログラム、予め入力されて
いる故障率のデータ、予め入力されているロボット21
及び周辺機器24の制御装置25の入出力定義データ、
状態遷移ダイヤグラムの入力用エディッタ等を格納する
と共に、データの一時記憶や演算処理のためのデータ記
憶に利用する。
【0023】補助記憶部4は、ロボット21や周辺機器
24の形状、構造データ、直交座標系の位置からロボッ
ト21の各軸の回転角への変換及びその変換を行うため
のロボット動作解析プログラム、各軸の可動範囲、最大
速度、最大加速度などのロボットデータ、ロボットの作
業対象である部品の形状に関する部品データ、部品供給
装置などの動作プログラム、周辺制御機器との通信関係
を記述するデータ等を格納し、作成されたロボット動作
プログラム、シーケンス制御命令なども格納保存する。
【0024】状態遷移記憶部5は、ロボット21及び周
辺機器24の入出力状態に対する動作の制御手順を予め
仕様に基づいて記述した状態遷移ダイヤグラムを格納す
る。検査・判断部6は、状態遷移記憶部5に格納されて
いる状態遷移ダイヤグラムとロボットプログラムを解釈
した結果を検査し、状態遷移ダイヤグラムの制御と実際
のロボットプログラム中の入出力命令の制御手順との違
いを判断する。言語解釈部7は、模擬実行(シミュレー
ション)のための状態遷移ダイヤグラムをコンパイル
し、ロボット言語を状態遷移ダイヤグラムの形式にす
る。
【0025】模擬実行部8は、入力されたロボット21
及び周辺機器24のモデルを用いて、状態遷移ダイヤグ
ラムに基づいて実際と同様な模擬実行(シミュレーショ
ン)を行う。干渉チェック部9は、シミュレーション中
に設備が干渉しているかをチェックする。画像用記憶部
10は、画像の画面位置を記憶等し、CRTコントロー
ラ11は、画像用記憶部10に記憶されている表示デー
タに基づいてCRT12を制御して、CRT12上に、
ロボット、部品、周辺機器等を描画し、ロボットの動作
や制御信号のシミュレート結果、状態遷移ダイヤグラム
等を表示(可視化)させる。
【0026】キーボード14は標準入出力ポート13を
介して各種指令情報や数値情報を入力し、マウス15は
標準入出力ポート13を介してCRT12上の画面上の
カーソルを移動させ、画面上の位置を指定する情報を入
力する。
【0027】次に、このように構成したシミュレーショ
ン装置の作用について説明する。このシミュレーション
装置においては、ロボット21及び周辺機器24の入出
力状態に対する動作の制御手順を予め仕様書に基づいて
状態遷移ダイヤグラムに入力(記述)して状態遷移記憶
部5に記憶し、ロボット21及び周辺機器24のモデル
を入力し、ロボット21及び周辺機器24のモデルを制
御するための入出力定義データを入力して、制御装置2
5のモデル及びI/O等の設定をして、状態遷移記憶部
5に記憶した状態遷移ダイヤグラムは言語解釈部7でシ
ミュレーションのためのコンパイルし、変換プログラム
により制御データをバス17を介して主制御部1に転送
する。
【0028】そして、模擬実行部8がロボット21及び
周辺機器24のモデルを用いて実際と同様なシミュレー
ション(模擬的実行)を行い、干渉チェック部9で各モ
デル間の干渉チェックを行い、そのシミュレーションを
画像用記憶部10及びCRTコントローラ11によって
CRT12の画面上に表示する。
【0029】ここで、状態遷移ダイヤグラムは、例えば
図2に示すようなダイヤグラム(この例のダイヤグラム
を「ダイヤグラム1」とする。)を、図3に示すように
状態Xの中で引用するというような階層構造を有する形
式で記述する。
【0030】この図2のダイヤグラム1の例において、
「状態1」はWAITIN[0]、HANDCLOSE
で、IN[1]が「0」のときに状態2に遷移し、IN
[1]が「1」のとき状態3に遷移する。「状態2」は
HANDPOPEN、RETRAYで、<IN[3]>
が「0」のときに状態4に遷移し、<IN[3]>が
「1」のときに状態5に遷移する。なお、<IN[3]
>はRND(0)0確率的発生を意味し、確率データ或
いは故障率に応じて「0」となる。すなわち、状態4は
正常動作以外の状態であり、状態2は確率モデル又は実
際の故障率に基づいて正常動作以外の状態に遷移する正
常動作の状態である。
【0031】また、「状態3」はHANDOPEN?、
動作、OPENSENSORで、WAITIN[2]が
「0」にときには待機し、WAITIN[2]が「1」
のときに状態5に遷移する。「状態4」はエラー処理、
動作、OUT〜で、STOPとなる。「状態5」はCU
SHON ON、動作、OUT〜で、WAITIN
[4]が「0」のときに待機し、WAITIN[4]が
「1」で次の状態に遷移する。
【0032】そして、このように記述される状態遷移ダ
イヤグラムは階層構造をなし、例えば図3に示すよう
に、「状態X」では、動作1、OUT1に続いて上記の
ダイヤグラム1を埋め込み、動作2に移行するというよ
うに記述される。
【0033】このように、このシミュレーション装置に
おいては、ロボット21及び周辺機器24の入出力状態
に対する動作の制御手順を記述した状態遷移ダイヤグラ
ムを状態遷移記憶部5に格納しておき、この状態遷移ダ
イヤグラムに基づいてシミュレーションを実行すること
により、シミュレーション装置自身でロボット及び周辺
機器の制御装置のモデル化が可能になると共に、従来各
機器ごとに別々の言語で記述されていた制御手順を予め
仕様書に基づいて状態遷移ダイヤグラムで記述すること
により、各機器の言語が統一されて、汎用性、動作の保
証を確保でき、しかも開発プログラムのデバッグを容易
に行うことができる。また、状態遷移ダイヤグラムを階
層構造にすることによって、柔軟に制御フローを表現す
ることができて、一層、汎用性が向上し、動作の正当性
が保証され、開発プログラムをデバッグが容易になる。
【0034】そして、この場合、従来のシミュレーショ
ン装置ではたとえ開発プログラムに異常処理プログラム
部分があってもシミュレーション自体でその実行を行う
ことは困難であったが、例えば図2の正常動作の状態2
から正常動作以外の状態4(異常処理)への遷移条件と
して、確率的(或いは実際の)故障率データに基づいて
正常動作の状態2から強制的に異常処理の状態4への分
岐を行って、異常処理のシミュレーションも行うことが
できるようになり、異常処理部分のデバッグも可能にな
る。
【0035】また、例えばロボット一部であるハンドに
ついては、プログラムもロボットプログラムの中に埋め
込まれているが、ハンドの状態遷移ダイヤグラムを別モ
ジュール化することによって、複数のハンドについて個
別的にデバッグをすることができるようになる。
【0036】次に、このシミュレーション装置において
は、検査・判断部6によって各機器の状態遷移ダイヤグ
ラムから実際のロボットプログラム中の入出力命令の制
御手順を検査し、判断して、その結果を画像用記憶部1
0及びCRTコントローラ11を介してCRT12の画
面上に表示できるようにしている。
【0037】例えば、図4に示すように、ロボットプロ
グラムその自体は制御構造が平面的で自身の動作命令、
制御命令、分岐命令等が無秩序に混在するものであるの
で、これを状態遷移ダイヤグラムによってその制御構造
をビジュアル化することにより、制御手順を保証でき
る。この例では、ロボットプログラムの「動作1」「動
作2」は状態遷移ダイヤグラムの「状態1」に対応し、
「IF(0)RETRY」は「状態2」に対応して「O
UT1」「動作3」は「状態3」に対応することが表示
され、各遷移状態を状態ダイヤグラムで容易に把握する
ことができる。これによって、ロボットプログラムの整
合性を判断することができるので、ロボットプログラム
の効率的な開発が可能になる。
【0039】そして、この場合、ロボットプログラムと
状態遷移ダイヤグラムとを対比することによって、ロボ
ットプログラムの入出力命令の脱落、余分な命令、前後
関係を判断して、その結果及びデバッグ情報を表示す
る。例えば、図5に示すようにロボットプログラムの
「OUT1」「動作1」に続いてこれに対応する「状態
1」では「IN0」が必要であるにも係わらず、この記
述がない(脱落している)ことを判断して「脱落」とい
うデバッグ情報を表示し、同様に「OUT2」「動作
2」「IN2」に続いて「OUT3」が記述されている
が、これに対応する「状態2」では「OUT3」が不要
である(余分な命令がある。)ことを判断して、「余
分」というデバッグ情報を表示し、さらに「動作3」の
後は「OUT4」「WAITIN1」であるにもかかわ
らず、「WAITIN1」「OUT4」の順になってい
る(前後関係が逆になっている)ことを判断して、「置
換」というデバッグ情報を表示している。
【0040】これにより、状態遷移ダイヤグラムから開
発プログラムの入出力命令の脱落、無駄、順序違いとい
うようなデバッグ情報を容易に認識判断することができ
るようになるので、ロボットプログラムの開発効率が一
層向上する。
【0041】さらに、主制御部1によって実際のロボッ
トのロボットプログラムに基づいて状態遷移ダイヤグラ
ムを生成可能としているので、予め状態遷移ダイヤグラ
ムを作成できない場合、すでにプログラムが開発されて
いれば、当該プログラムを入力することによって状態遷
移ダイヤグラムを生成することにより、新規開発プログ
ラムの開発が容易になる。
【0042】なお、本発明に係るシミュレーション装置
によれば、ロボット及び周辺機器の制御装置と制御装置
の入出力I/Oポートとの接続によって集中制御が可能
になり、仕様どうりの各機器間の入出力定義と制御手順
を状態遷移ダイヤグラムに記述することによって、アッ
プロードしたロボットプログラムをデバッグすることが
できるようにすることもできる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のシミュ
レーション装置によれば、ロボット及び周辺機器の入出
力状態に対する動作の制御手順を記述した状態遷移ダイ
ヤグラムに基づいてシミュレーションを実行するので、
シミュレーション装置自身でロボット及び周辺機器の制
御装置のモデル化が可能になると共に、各機器の制御手
順を状態遷移ダイヤグラムで記述することで各機器の言
語が統一されて、汎用性、動作の保証を確保でき、しか
も開発プログラムのデバッグを容易に行うことができ
る。
【0044】請求項2のシミュレーション装置によれ
ば、上記請求項1のシミュレーション装置において、状
態遷移ダイヤグラムに基づいて実際のロボットのロボッ
トプログラム中の入出力命令の制御順序を検査する検査
手段を備えたので、シミュレーション上のロボットプロ
グラムの開発におけるI/Oエラーの発生を低減するこ
とができ、ロボットプログラムの開発効率が向上する。
【0045】請求項3のシミュレーション装置によれ
ば、上記請求項2のシミュレーション装置において、検
査手段が状態遷移ダイヤグラムに基づいてロボットプロ
グラム中の入出力命令の脱落、余分な命令及び前後関係
を判断する判断手段を備えたので、シミュレーション上
のロボットプログラムの開発におけるI/Oエラーの発
生を低減することができ、ロボットプログラムの開発効
率が向上する。
【0046】請求項4のシミュレーション装置によれ
ば、上記請求項1乃至3のいずれかのシミュレーション
装置において、状態遷移ダイヤグラム中に、正常動作以
外の状態と、確率モデル又は実際の故障率に基づいて正
常動作以外の状態へ遷移する正常動作の状態とを含む構
成としたので、異常処理のシミュレーションも行うこと
ができるようになり、開発プログラム中の異常処理のデ
バッグも行うことができる。
【0047】請求項5のシミュレーション装置によれ
ば、上記請求項1乃至4のいずれかのシミュレーション
装置において、実際のロボットのロボットプログラムに
基づいて状態遷移ダイヤグラムを生成するダイヤグラム
生成手段を備えたので、予め状態遷移ダイヤグラムを作
成できないときに、既存のロボットプログラムを利用し
て状態遷移ダイヤグラムを生成でき、新規開発プログラ
ムの開発を容易に行うことができる。
【0048】請求項6のシミュレーション装置によれ
ば、上記請求項1乃至5のいずれかのシミュレーション
装置において、ロボットのハンドをそれぞれ個別のモジ
ュールとして、各ハンド毎に状態遷移ダイヤグラムを記
述する構成としたので、ロボットプログラム中に埋め込
まれるロボットのハンドのプログラムについてのデバッ
グが可能になる。
【0049】請求項7のシミュレーション装置によれ
ば、上記請求項1乃至6のいずれかのシミュレーション
装置において、状態遷移ダイヤグラムが階層構造を有す
る構成としたので、柔軟に制御フローを表現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係るシミュレーション装置の概
要を示すブロック図
【図2】状態遷移ダイヤグラムの一例を示す説明図
【図3】階層構造をなす状態遷移ダイヤグラムの説明に
供する説明図
【図4】ロボットプログラムの検査の説明に供する説明
【図5】ロボットプログラムの検査判断の説明に供する
説明図
【符号の説明】
1…シミュレーション装置、2…主制御部、3…主記憶
部、4…補助記憶部、5…状態遷移記憶部、6…検査・
判断部、7…言語解釈部、8…模擬実行部、9…干渉チ
ェック部、21…ロボット、22…ロボットコントロー
ラ、24…周辺機器、25…制御装置。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実際のロボット及び周辺機器のモデルを
    入力し、この入力されたロボット及び周辺機器のモデル
    を用いてシミュレーションを実行するシミュレーション
    装置において、前記ロボット及び周辺機器の入出力状態
    に対する動作の制御手順を記述した状態遷移ダイヤグラ
    ムを格納する格納手段を備え、この格納手段に格納され
    た状態遷移ダイヤグラムに基づいて前記シミュレーショ
    ンを実行することを特徴とするシミュレーション装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のシミュレーション装置
    において、前記状態遷移ダイヤグラムに基づいて前記実
    際のロボットのロボットプログラム中の入出力命令の制
    御順序を検査する検査手段を備えたことを特徴とするシ
    ミュレーション装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のシミュレーション装置
    において、前記検査手段が前記状態遷移ダイヤグラムに
    基づいて前記ロボットプログラム中の入出力命令の脱
    落、余分な命令及び前後関係を判断する判断手段を備え
    たことを特徴とするシミュレーション装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載のシミ
    ュレーション装置において、前記状態遷移ダイヤグラム
    中に、正常動作以外の状態と、確率モデル又は実際の故
    障率に基づいて前記正常動作以外の状態へ遷移する正常
    動作の状態とを含むことを特徴とするシミュレーション
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載のシミ
    ュレーション装置において、前記実際のロボットのロボ
    ットプログラムに基づいて前記状態遷移ダイヤグラムを
    生成するダイヤグラム生成手段を備えたことを特徴とす
    るシミュレーション装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載のシミ
    ュレーション装置において、前記ロボットのハンドをそ
    れぞれ個別のモジュールとして、各ハンド毎に前記状態
    遷移ダイヤグラムを記述することを特徴とするシミュレ
    ーション装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載のシミ
    ュレーション装置において、前記状態遷移ダイヤグラム
    が階層構造を有することを特徴とするシミュレーション
    装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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